(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-16
(54)【発明の名称】対象領域を撮像するためのフィルタシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
A61B 6/03 20060101AFI20220609BHJP
【FI】
A61B6/03 320M
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021560934
(86)(22)【出願日】2020-04-16
(85)【翻訳文提出日】2021-10-15
(86)【国際出願番号】 US2020028416
(87)【国際公開番号】W WO2020214756
(87)【国際公開日】2020-10-22
(32)【優先日】2019-04-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511268166
【氏名又は名称】メドトロニック・ナビゲーション,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100119781
【氏名又は名称】中村 彰吾
(72)【発明者】
【氏名】ガーロウ,デビッド・エイ
(72)【発明者】
【氏名】ジン,キョ・シー
【テーマコード(参考)】
4C093
【Fターム(参考)】
4C093AA22
4C093CA21
4C093EA11
4C093EA20
4C093FA15
4C093FA53
(57)【要約】
対象の画像データを取得するための方法およびシステムが開示されている。画像データは、様々な選択技法を使用して撮像システムで収集され得る。視認するための選択された画像を生成することを支援するために選択技法が使用され得る。選択技法は、撮像ビームの選択された部分をフィルタリングするためにフィルタを移動することを含み得る。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像システム内にフィルタを位置付けるためのシステムであって、
装着プレートであって、前記装着プレートを通る開口部を画定する、装着プレートと、
第1の端部と第2の端部との間に延在し、前記装着プレートに固定された単一のレールと、
前記装着プレートに固定されたモータと、
前記モータによって回転されるように構成されたスクリュであって、外部ねじ山を含む、スクリュと、
前記スクリュの前記外部ねじ山に係合するための内部ねじ山を有する接続部材であって、前記スクリュが前記モータによって回転されたときに、前記レールに対して移動するように動作可能である、接続部材と、
少なくとも第1のフィルタ保持部分を有する、フィルタフレームと、
位置判定モジュールであって、
前記スクリュの回転を感知するように動作可能なセンサを含む、位置判定モジュールと、を備える、システム。
【請求項2】
少なくとも前記位置判定モジュールと、入力部分と、を備える、位置判定システムをさらに備え、
前記入力部分が、前記スクリュに固定されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記単一のレールが、前記スクリュから前記フィルタフレームの反対側にあり、
前記フィルタフレームが、前記接続部材および前記単一のレールを通って、前記スクリュに移動可能に接続され、
前記単一のレールが、ただ1つのレールである、請求項1または2のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項4】
前記スクリュが、前記単一のレールに対して回転するが、前記単一のレールに対して直線状に固定されている、請求項1~3のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項5】
第1の係合表面および第2の係合表面を有する、ブッシュをさらに備え、
前記第1の係合表面が、前記第2の係合表面に対してある角度で延在し、
前記第1の係合表面が、前記フィルタフレームの第1の表面に係合し、前記第2の係合表面が、前記フィルタフレームの第2の表面に係合する、請求項1~4のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項6】
前記位置決め判定モジュールが、前記モータから離間されており、前記スクリュに固定的に接続されている、請求項1~5のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項7】
少なくとも第1のスルースロット、第2のスルースロット、および第3のスルースロットを有する、フィルタ部材をさらに備え、
前記第1のスルースロット、前記第2のスルースロット、および前記第3のスルースロットが、離間されており、前記スクリュの回転とともに、前記開口部の上に位置付けられるように構成されている、請求項1~6のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項8】
プロセッサをさらに備え、
前記位置判定モジュールは、前記フレームがホーム位置にあるときに、インデックスパルスを生成するように動作可能であり、
前記インデックスパルスが、前記プロセッサに、インデックス信号として伝送され、
前記プロセッサは、前記インデックス信号に基づいて、前記少なくとも第1のフィルタ保持部分がホーム位置にあることを判定するように動作可能である、請求項1~7のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項9】
前記プロセッサが、前記位置判定モジュールから位置信号を受信するようにさらに動作可能であり、
前記プロセッサが、前記開口部に対する、前記少なくとも第1のフィルタ保持部分の位置を判定するための命令を実行するように動作可能である、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
撮像システム内にフィルタを位置付けるためのシステムであって、
装着プレートであって、前記装着プレートを通る開口部を画定する、装着プレートと、
前記開口部に対して移動するように動作可能な少なくとも第1のフィルタ保持部分を有する、フィルタフレームと、
前記フィルタフレームを前記開口部に対して移動させるように構成された移動システムであって、
前記装着プレートに固定されたモータと、
第1の端部と第2の端部との間に延在し、前記装着プレートに固定された、ただ1つの単一のレールであって、前記フィルタフレームの第1の側に沿って延在する、単一のレールと、
前記モータによって回転されるように構成されたスクリュであって、外部ねじ山を含み、前記第1の側に対向する前記フィルタフレームの第2の側に沿って延在する、スクリュと、
(i)前記スクリュの前記外部ねじ山に係合する内部ねじ山と、(ii)フィルタフレーム接続部と、を有する、接続部材であって、前記スクリュが前記モータによって回転されたときに、前記レールに対して移動するように動作可能である、接続部材と、を有する、移動システムと、
(i)前記スクリュに結合されたシャフトと、(ii)前記スクリュの回転を感知するように動作可能なセンサと、を有する、位置判定アセンブリと、を備える、システム。
【請求項11】
前記位置判定アセンブリが、
前記センサに接続された位置判定モジュールと、
通信リンクと、
前記センサによって感知されるように動作可能な入力部分と、をさらに備え、
前記入力部分が、前記スクリュに軸方向に固定されている、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記第1のフィルタ保持部分において、前記フィルタフレームによって担持される、フィルタ部材をさらに備え、
前記フィルタ部材が、前記開口部に対して正確に位置付けられるように、そこを通って動作可能に延在する、複数のスロットを含む、請求項10または11のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項13】
第1の係合表面および第2の係合表面を有する、ブッシュをさらに備え、
前記第1の係合表面が、前記第2の係合表面に対してある角度で延在し、
前記第1の係合表面が、前記フィルタフレームの第1の表面に係合し、前記第2の係合表面が、前記フィルタフレームの第2の表面に係合する、請求項10~12のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項14】
プロセッサをさらに備え、
前記位置判定モジュールは、前記フィルタフレームがホーム位置にあるときに、インデックスパルスを生成するように動作可能であり、
前記インデックスパルスが、前記プロセッサに、インデックス信号として伝送され、
前記プロセッサは、前記インデックス信号に基づいて、前記少なくとも第1のフィルタ保持部分がホーム位置にあることを判定するように動作可能である、請求項10~13のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項15】
撮像システム内にフィルタを位置付ける方法であって、
スクリュを回転させるためにモータシステムを操作することと、
前記スクリュの外部ねじ山を接続部材の内部ねじ山内に係合させることによって、前記フレーム部材に固定されている前記接続部材を係合して移動させることと、
前記スクリュの回転に基づいて、前記フレーム部材の位置を感知して、(i)フレーム部材のインデックス位置または(ii)前記スクリュの位置のうちの少なくとも1つを伝送することと、
前記フレームの前記感知位置に関する信号を位置感知システムからプロセッサに送信することであって、
前記位置感知システムが前記モータシステムとは別個である、送信することと、を含む、方法。
【請求項16】
撮像ビームをフィルタリングするために制御システムを操作してフィルタを選択することと、
選択されたフィルタ位置を伝送することと、をさらに含み、
前記モータシステムを操作して前記スクリュを回転させることが、前記スクリュを回転させて前記フレーム部材を選択された位置に移動させることを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記制御システムで前記信号を受信することと、
前記フレーム部材の前記リアルタイム位置を判定することと、
前記フレーム部材の前記リアルタイム位置が、前記選択されたフィルタ位置の閾値内で一致するときに、停止信号を送信することと、をさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記インデックス位置が伝送されるまで、前記スクリュを回転させるために前記モータシステムを操作することによって前記フレーム部材を移動させることと、をさらに含む、請求項15~17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記フレーム部材を移動可能に固定して、ただ1つの単一レール部材を固定することをさらに含む、請求項15~18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記位置感知システムを前記スクリュに接続することをさらに含む、請求項15~19のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、対象を撮像することに関し、特に、調整可能なコリメータを用いて画像データを取得するためのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
本項は、必ずしも先行技術ではない、本開示に関連する背景情報を提供する。
【0003】
ヒト患者などの対象は、対象の解剖学的構造を矯正または増強するための外科処置を受けることを選択することができ、または外科処置を受けることを必要とし得る。解剖学的構造の増強は、骨の移動もしくは増強、インプラント(すなわち、植え込み可能なデバイス)の挿入、または他の適切な処置などの様々な処置を含むことができる。外科医は、磁気共鳴画像診断(MRI)システム、コンピュータ断層撮影(CT)システム、蛍光透視法(例えば、Cアーム画像診断システム)、または他の適切な画像診断システムなどの画像診断システムを使用して取得することができる対象の画像を用いて、対象に対して処置を実行することができる。
【0004】
対象の画像は、処置を計画し、処置を実施することを含む処置を実施する外科医を支援することができる。外科医は、対象の二次元画像または三次元画像表現を選択し得る。この画像は、外科医が外科的処置を実施するときに、覆われた組織(皮膚組織および筋肉組織を含む)を除去することなく、対象の解剖学的構造を視認することを可能にすることによって、侵襲の少ない技術を用いて処置を実施する外科医を支援することができる。
【発明の概要】
【0005】
本項は、本開示の概要を提供するもので、その全範囲またはその特徴のすべての包括的な開示ではない。
【0006】
対象の1つ以上の画像投影を取得するように動作可能である撮像システムが開示されている。様々な実施形態では、画像投影は、対象の画像を再構築するために取得され、使用され得る。様々な実施形態では、代替としておよび/またはそれに加えて、投影は、直接視認され得る。撮像システムは、X線撮像システムなどの任意の選択された撮像システムを含み得る。したがって、様々な実施形態では、撮像システムは、対象に、かつ対象を通じて伝送され、検出器によって検出される選択されたエネルギーを生成し得る。したがって、放出されたエネルギーは、対象に衝突または到達する前に、1つ以上のフィルタを介して伝送され得る。
【0007】
画像データを取得するとき、撮像システムからのエネルギーまたはエネルギービームは、対象を通過する前にフィルタまたは材料に遭遇し得る。フィルタの材料は、帯域幅、帯域、用量、またはエネルギービームの他の特徴などのエネルギーの特性を変更し得る。したがって、投影は、撮像システムのソースから対象に到達するエネルギーを変更することによって対象から取得され得る。
【0008】
複数のフィルタは、コリメータ内に位置付けられ、異なるエネルギー特性を有する対象の複数の投影を取得するために、対象およびソースに対して移動され得る。例えば、第1の投影が、フィルタを用いずに対象から取得され得、第2の投影が、第1のフィルタを用いて対象から取得され得る。2つの投影は、ソースと検出器の同じ位置で、ソースと検出器の異なる位置で、または他の特性で取得され得る。したがって、対象に対して撮像システムによって放射されるエネルギーを変更することによって、対象の複数の投影を取得することができる。
【0009】
フィルタは、対象に対して画像取得シリーズ中に移動され得る。画像取得は、対象の選択された画像を生成するために、対象を通して1つ以上の投影または画像データ投影を取得することに基づき得る。撮像システムは、1つ以上の投影の取得中に1つ以上のフィルタを選択することで、対象を通過する異なるエネルギー特性を有する対象の複数の投影を取得し得る。したがって、フィルタに加えて、撮像システムはまた、選択されたフィルタによって異なった形でもフィルタリングされ得る複数の異なるエネルギー特性も生成し得ることが理解される。
【0010】
撮像システムは、検出器およびコリメータなどの複数のコンポーネントを含む。コリメータは、対象および検出器に到達する前にソースエネルギーをコリメートするために、ソースを組み込むか、またはソースを含むか、ははソースに対して位置付けられ得る。したがって、コリメータは、ソースおよび対象に対してフィルタを選択的に移動させて、選択されたビームを対象に向かって生成する構成要素およびシステムを含み得る。したがって、コリメータはまた、エネルギービームの特性を形状化および/または選択するためにフィルタおよび/またはリーフを移動させる制御機構を含み得る。
【0011】
応用性のさらなる領域は、本明細書に提供される説明から明らかになるであろう。本概要の説明および特定の実施例は、単に例示する目的を意図しており、本開示の範囲を限定することを意図していない。
【0012】
本明細書に記載される図面は、選択された実施形態のみを例示するためのものであり、すべての可能な実装形態ではなく、本開示の範囲を限定することを意図していない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】手術シアター内の撮像システムの環境図である。
【
図2】デュアルエネルギーソースシステムを備えた撮像システムの詳細な概略図である。
【
図4】
図3のコリメータアセンブリの底面斜視図である。
【
図5】様々な実施形態による、フィルタ選択アセンブリの詳細図である。
【
図6A】ブッシュアタッチメントの詳細な斜視図である。
【
図6B】様々な実施形態による、ブッシュアタッチメントの側面図である。
【
図8】フィルタの位置を判定するプロセスのフローチャートである。
【0014】
図面の複数の図を通じて、対応する参照番号は、対応する部品を示している。
【発明を実施するための形態】
【0015】
ここで、添付の図面を参照して例示的な実施形態をより完全に説明していく。
【0016】
図1を参照すると、手術シアターまたは手術室10では、外科医12などのユーザは、患者14などの対象に対して処置を実施し得る。処置を実行する際に、ユーザ12は、撮像システム16を使用して患者14の画像データを取得し、選択されたシステムが処置を実行することを支援する画像を生成または作成することを可能にすることができる。画像データは、対象14の1つ以上の投影を生成するための電力によって生成され得る。しかしながら、様々なタイプの画像データが収集され得、様々なタイプの画像データが画像18を生成または再構築するために使用され得ることが理解される。
【0017】
画像18は、画像データを使用して生成され得、表示デバイス20上に画像18として表示され得るモデル(三次元(3D)画像など)を含み得る。表示デバイス20は、キーボードなどの入力デバイス24と、処理システム22に組み込まれた1つ以上のプロセッサまたはマイクロプロセッサを含み得るプロセッサ26と、を含む、プロセッサシステム22の一部であり得、および/またはプロセッサシステム22に接続され得る。処理システム22は、非一時的および/または一時的メモリ27の選択されたタイプをさらに含み得る。データ通信のために、プロセッサ26と表示デバイス20との間に接続28が設けられ得、表示デバイス20を駆動して画像18を表示または図示することを可能にする。
【0018】
撮像システム16は、Louisville,CO,USAに事業所を有するMedtronic Navigation,Inc.によって販売されているO-Arm(登録商標)撮像システムのものなど、様々な部分を有してもよい。撮像システム16はまた、参照として本明細書に組み込まれている米国特許出願公開第2012/0250822号、同第2012/0099772号、および同第2010/0290690号に開示されているものなど、様々な部分も含み得、および/または代替的に含み得る。
【0019】
撮像システム16は、撮像システムが移動可能であることを可能にするために、移動式カート30を含んでもよい。撮像システム16は、コントローラおよび/または制御システム32をさらに含み得る。様々な実施形態では、制御システム32は、カート30または他の適切な場所に組み込まれ得る。さらに、制御システム32は、プロセッサ33aおよびメモリ33b(例えば、非一時的メモリ)を含み得る。メモリ33bは、撮像システム16の様々な部分を含む、撮像システムを制御するためにプロセッサ33aによって実行される様々な命令を含み得る。
【0020】
撮像システム16の撮像ガントリ34は、その中にソースユニットまたはシステム36を位置付けることができ、検出器38は、移動式カート30に接続され得る。ガントリ34は、O字型またはトロイド状であることができ、ガントリ34は、実質的に環状であり、ソースユニット36および検出器38が移動することができるボリュームを形成する壁を含む。移動式カート30は、本明細書でさらに考察されるように、ある手術シアターから別の手術シアターに移動され得、ガントリ34は、カート30に対して移動することができる。これにより、撮像システム16は、移動式であることができ、対象14に対して移動可能であることができ、したがって、設備投資もしくは固定式撮像システム専用のスペースを必要とすることなく、複数の場所で複数の処置で使用されることを可能にしている。プロセッサは、汎用プロセッサまたは専用アプリケーションプロセッサおよびメモリシステム(例えば、回転ディスクまたは固体不揮発性メモリなどの非一時的メモリ)を含み得る。例えば、メモリシステムは、本明細書で考察されるように、機能を実行し、結果を判定するためにプロセッサによって実行される命令を含み得る。
【0021】
ソースユニット36は、エミッタとも称されるX線ソースであり得、これは患者14に向けて、および/または患者14を通って検出器38によって検出されるX線を放射することができる。当業者によって理解されるように、ソース36によって放射されるX線は、円錐内で放射され、検出器38によって検出され得る。ソース36/検出器ユニット38は、一般にガントリ34内で直径方向に対向している。検出器38は、ソース36が(固定式内部ガントリまたは移動システムなどとともに)検出器38に対して概ね180°対向したままで、ガントリ34内の患者14の周りで360°の動きで移動することができる。
【0022】
ガントリ34は、対象14に対して等角的に移動することができ、ガントリ34は、
図1に示される概して矢印40の方向で患者サポートまたはテーブル15上に配置され得る。患者14に対するソース36/検出器38の位置決めを可能にするために、ガントリ34はまた、矢印42によって図示されるように患者14に対して傾斜することができ、患者14およびカート30の長手方向軸14Lに対して線44に沿って長手方向に移動し、カート30に対して、かつ患者14に横方向で概して線46に沿って上下移動することができる。撮像デバイス16は、患者14に対してソース36/検出器38を移動させ、患者14の正確な画像データを生成するように正確に制御され得る。撮像デバイス16は、撮像システム16からプロセッサ26への有線接続または無線接続または物理媒体転送を含むことができる接続50を介してプロセッサ26と接続され得る。したがって、撮像システム16で収集された画像データは、ナビゲーション、表示、再構築などのために処理システム22に転送され得る。
【0023】
ソース36は、本明細書で考察されるように、対象14を撮像するためのX線の1つ以上のソースを含み得る。様々な実施形態では、ソース36は、異なるエネルギー特性でX線を生成および/または放射するために2つ以上の電源によって電力供給され得る単一のソースを含み得る。さらに、2つ以上のX線ソースは、選択された時間に異なるエネルギー特性を有するX線を放射するように電力供給され得るソース36であってもよい。
【0024】
様々な実施形態によれば、撮像システム16は、ナビゲートされていない処置、またはナビゲートされた処置で使用され得る。ナビゲートされた処置では、光学的ローカライザ60および電磁的ローカライザ62のいずれかまたは両方を含むローカライザおよび/またはデジタイザが、患者14に対してナビゲーションドメイン内でフィールドを生成し、および/または信号を受信および/または送信するために使用され得る。患者14に対してナビゲートされたスペースまたはドメイン、または患者14に対するナビゲーションスペースまたはドメインは、画像18に位置合わせされ得る。相関とは、当技術分野で理解されるように、ナビゲーションドメイン内で画定されるナビゲーションスペースと、画像18によって画定される画像スペースとの位置合わせを可能にすることである。患者トラッカまたは動的基準フレーム64は、患者14に接続され得、動的位置合わせおよび画像18への患者14の位置合わせのメンテナンスを可能にする。
【0025】
次いで、患者トラッキングデバイスまたは動的位置合わせデバイス64および機器66は、次いで、ナビゲートされた処置を可能にするために、患者14に対してトラッキングされ得る。機器66は、光学トラッキングデバイス68および/または電磁トラッキングデバイス70などのトラッキングデバイスを含み得、光学ローカライザ60または電磁ローカライザ62のいずれかまたは両方で機器66のトラッキングを可能にする。機器66は、電磁ローカライザ62を有する通信線76および/または光学ローカライザ60を有する通信線78などのナビゲーション/プローブインタフェースデバイス74を備える通信線72を含むことができる。通信線74、78をそれぞれ使用して、インターフェース74は、次いで、通信線80を有するプロセッサ26と通信することができる。通信線28、50、76、78、または80のいずれも、有線、無線、物理メディアの伝送もしくは移動、または他の適切な通信であり得ることが理解されるであろう。それにもかかわらず、適切な通信システムが、それぞれのローカライザに提供されて、患者14に対する機器66のトラッキングを可能にし、処置を実行するための画像18に対する機器66のトラッキング済み位置の表示を可能にすることができる。
【0026】
当業者は、機器66が、心室または血管用のステント、脊椎インプラント、神経学的ステントまたは刺激装置、焼灼デバイスなどの任意の適切な器具であり得ることを理解するであろう。機器66は、介入機器であり得るか、または植え込み可能なデバイスを含むか、または植え込み可能なデバイスであり得る。機器66をトラッキングすることは、患者14内の機器66を直接視認することなく、位置合わせされた画像18を使用して、患者14に対する機器66の位置(x、y、z位置および配向を含む)を視認することを可能にする。
【0027】
さらに、ガントリ34は、それぞれの光学ローカライザ60または電磁ローカライザ62でトラッキングされる光学トラッキングデバイス82および/または電磁トラッキングデバイス84を含むことができる。したがって、撮像デバイス16は、画像18に対する患者14の初期位置合わせ、自動位置合わせ、または継続的な位置合わせを可能にするために、機器66と同様に、患者14に対してトラッキングされ得る。位置合わせおよびナビゲートされた処置は、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第8,238,631号に開示されている。機器66の位置合わせおよびトラッキングに際して、アイコン90は、画像18上に重畳されたものを含む、画像18に対して表示され得る。
【0028】
図2を参照すると、様々な実施形態によれば、ソースユニット36は、本明細書で考察されるように、様々な構成要素または特徴部を含み得る。例えば、ソースユニット36は、第1の電源A104と第2の電源B106をX線管100に相互接続することができるスイッチ102に接続され得る単一のX線管100などのX線ソースを含み得る。X線は、矢印、ビーム矢印、ビームまたはベクトル110によって示されるように、X線管100から、概して検出器38に向かって円錐状108で、概してソース100からの方向に放出され得る。
【0029】
スイッチ102は、電源A104と電源B106との間で切り替えて、X線管100に異なる電圧値および/または電流値で電力を供給し、概してベクトル110の方向で検出器38に向けた異なるエネルギー特性でX線を放出することができる。ベクトル110は、X線の円錐状108内の中心ベクトルまたは光線であり得る。X線ビームは、円錐状108または他の適切な幾何学形状として放出され得る。ベクトル110は、本明細書でさらに考察されるように、フィルタ部材などのビームとのさらなる相互作用に関連する選択された線または軸を含み得る。
【0030】
しかしながら、スイッチ102はまた、2つの異なる電源A104およびB106に接続するスイッチ102ではなく、異なる電圧値および/または電流値で電力特性を提供することができる単一の可変電源に接続され得ることが理解されるであろう。また、スイッチ102は、異なる電圧値と電流値との間で単一の電源を切り替えるように動作するスイッチであることができる。さらに、ソースユニット36は、X線ソースなどの2つ以上のソースを含み得、これらは、それぞれが1つ以上のエネルギー特性で、および/または異なるエネルギー特性でX線を放出するように構成され、または動作可能である。スイッチまたは選択されたシステムは、2つ以上のX線管に電力を供給して、選択した時間にX線を生成するように動作することができる。
【0031】
画像投影または概して画像とも呼ばれる投影を取得するために、患者14は、X線円錐状108内に配置され得る。次いで、患者14の画像データは、検出器38に向けたベクトル110の方向でのX線の放射に基づいて、検出器38において取得される。X線投影の生成は、本明細書で考察されるように、画像の生成のための対象の画像データを収集または取得するために使用され得る。
【0032】
2つの電源であるAおよびB104、106は、ソースユニット36内に設けられ得る。代替的または追加的に、このため電源104、106は、ソースユニット36から分離され得、第1のケーブルまたはワイヤ112、および第2のケーブルまたはワイヤ114などの適切な電気接続を介してスイッチ102と単純に接続され得る。スイッチ102は、本明細書でさらに考察されるように、電源A104と電源B106との間を適切な速度で切り替えることができ、様々な撮像処置用に、患者14を通る2つの異なるエネルギーでのX線の放射を可能にする。異なるエネルギーが、患者14の材料分離および/または材料の強化した再構築または画像化に使用され得る。
【0033】
スイッチ102のスイッチング速度は、約1ミリ秒(ms)~約1秒を含むことができ、約10ms~500msをさらに含み、約50msをさらに含む。様々な実施形態によれば、電力は、約30Hzの速度で切り替えられ得る。したがって、X線は、約33msにわたって、各電源Aおよび電源Bによるエネルギー特性で放出され得る。
【0034】
さらに、電源A104および電源B106は、選択されたコントラスト向上要件に基づいて、異なる電圧値および異なる電流値を含む異なる電力特性を含むように提供され得る。異なる電力特性は、X線が異なるエネルギー特性を含むことを可能にする。2つ以上の異なるX線放射の異なるエネルギー特性は、相互作用し、同じ材料によって異なる方法で減衰(例えば、吸収、遮断、偏向など)される。例えば、本明細書でさらに考察されるように、患者14の軟組織(例えば、筋肉または血管系)と硬組織(例えば、骨)との間のコントラスト向上(例えば、向上した視認および識別)を可能にするために異なるエネルギー特性が選択され得、このコントラスト向上は、いずれの造影剤も存在しない状態で実施され得る。また、異なるエネルギー特性は、患者14内の画像コントローラ32(または他の適切な制御システム)によって制御され得る注入ポンプまたはプロビジョニングポンプ120を介して患者14に注入または提供された造影剤と、患者14に注入される造影剤がない領域との間のコントラストの増加を支援することができる。
【0035】
本明細書でさらに考察されるように、選択されたエネルギー特性でのX線の各放射は、X線エネルギースペクトル範囲を含み得る。しかしながら、任意の所与の電力供給レベルに対するX線エネルギースペクトル範囲は、概して広範囲であり得る。広範囲とは、例えば、特定のエネルギーレベルおよび/または単一のエネルギーレベルにおいてのみではなく、X線が放出されるエネルギーの範囲を含み得る。したがって、2つの異なる電力特性が使用される場合であっても、放出されたX線は、2つの電源AとBで生成されたX線の2つの放出の間で重複し得る。フィルタアセンブリ150は、本明細書で考察されるようなフィルタ材料のフィルタ部材を含み得、これは、X線の放出の1つ以上のスペクトルの一部を減衰させるために使用され得る。X線放射のスペクトルの減衰部分では、2つの発光間の差異はより大きくなり得、スペクトル重複は最小限に抑えられ得る。例えば、フィルタ部材は、X線管がより高い電力の電源AもしくはBによって電力供給されるときから、より低いエネルギーのX線を減衰し得る。本明細書で考察されるように、ソースユニット36は、コリメータと称され得、および/またはフィルタアセンブリは、コリメータアセンブリに組み込まれ得る。
【0036】
一例として、電源A104は、約75kVの電圧値を有することができ、また、約50mAの電流値を有することができ、これは、150kVおよび20mAの電圧を有することができる電源Bとは異なり得る。選択された電圧値および電流値は、次いで、スイッチ102で切り替えられて、X線管100に電力を供給して、患者14において、および/または患者14を通って検出器38において、ベクトル110の方向に一般的に選択されたエネルギー特性を有するX線を放射することができる。電源Aの電圧範囲は、約40kV~約80kVであり得、電流値は、約10mA~約500mAであり得ることが理解されよう。概して、第1の電源A104と第2の電源B106との間の電力特性の差は、約40kV~約60kVおよび約20mA~約150mAであり得る。換言すれば、例えば、電源Bは、電源Aよりも約40kV~約60kV大きい電圧値、および電源Aよりも約20mA~約150mA大きい電流値でX線管100に電力供給することができる。エネルギーおよびmAの差に加えて、露光のパルス幅も1ms~50msで変化し得る。
【0037】
デュアル電源は、デュアルエネルギーX線がX線管100によって放出されることを可能にする。上で考察されるように、2つのX線、またはデュアルエネルギーX線は、患者14の取得された画像データに基づいて、対象14のモデルの向上した、および/または動的なコントラスト再構成を可能にし得る。しかしながら、3つ以上の電源が設けられ得るか、またはそれらが動作中に変更され得、3つ以上のエネルギー特性でX線を提供することが理解される。加えて、本明細書における、2つのエネルギー、またはデュアルエネルギーの考察は、具体的に記述されない限り、単なる例示的なものであり、本開示の範囲を限定することを意図していない。
【0038】
しかしながら、撮像システムは、単一の電力で投影を生成するためにも使用されてもよいことを理解されたい。したがって、シングルまたはデュアル電力撮像システムは、画像データ投影を生成するために使用され得る。投影が、いかに収集されるかにかかわらず、投影が画像を生成するために使用され得る。
【0039】
画像18は、画像データからの再構成によって生成され得る。様々な実施形態では、画像18を再構築するために反復的または代数的処理が使用され得る。画像18は、取得された画像データに基づいた患者14の少なくとも一部分のモデルを含み得る。モデルは、画像データに基づいた患者14の撮像部分の三次元(3D)レンダリングを含み得ることが理解される。レンダリングは、本明細書で考察されるものなど、選択された技法に基づいて形成または生成され得る。
【0040】
電源は、X線管100に電力を供給して、患者14の、患者14の選択された部分の、または関心対象の任意の領域、部位、もしくはボリュームの二次元(2D)X線投影を生成することができる。2DのX線投影は、本明細書で考察されるように、患者14の、患者14の選択された部分の、または関心対象の任意の領域、部位、もしくはボリュームの三次元(3D)ボリュームモデルを生成および/または表示するように再構築され得る。本明細書で考察されるように、2DのX線投影は、撮像システム16で取得された画像データであり得、3Dボリュームモデルは、生成された画像データであるか、または画像データをモデル化することができる。
【0041】
当業者には一般に理解されるように、3Dボリューム画像を再構築または形成するために、適切な代数的技法としては、期待最大化法(EM)、順序付けられたサブセットEM法(OS-EM)、同時代数的再構築技法(SART)、および総変動最小化法(TVM)が挙げられる。2D投影に基づいて3Dボリューム再構築を実行するアプリケーションは、効率的で完全なボリューム再構築を可能にする。一般に、代数的技法は、画像18として表示するために、患者14の再構築を実行するための反復プロセスを含み得る。例えば、「理論的」患者のアトラスまたはスタイル化されたモデルに基づいて、またはそれらから生成されたものなど、純性または理論的な画像データ投影は、理論的な投影画像が、取得された患者14の2D投影画像データと一致するまで反復的に変更され得る。次いで、スタイル化されたモデルは、選択された患者14の取得された2D投影画像データの3Dボリューム再構築モデルとして適切に変更され得、ナビゲーション、診断、または計画などの外科的介入で使用され得る。理論モデルは、理論モデルを構築するために理論画像データに関連付けられ得る。このようにして、モデルまたは画像データ18は、撮像装置16によって患者14から取得された画像データに基づいて構築され得る。
【0042】
投影画像データは、2D投影であってもよく、最適な移動において、患者14の周りを移動するソース36/検出器38の位置決めにより、患者14の周りのソース36/検出器38の実質的に全体的な、または部分的な、環状の、または360°配向移動によって取得され得る。最適な移動は、上で考察されるように、単独で、またはガントリ34の移動を伴う、円の中のソース36/検出器38の所定の移動であり得る。最適な移動は、画像18の選択品質を再構築するのに十分な画像データの取得を可能にするものであり得る。この最適な移動は、より多い、または実質的により多いX線露光を伴わずに選択された量の画像データを取得するために、ソース36/検出器38を経路に沿って移動させることによって、患者14および/またはユーザ12のX線への露光を最小限に抑えること、またはそれを試みることを可能にし得る。
【0043】
また、ガントリ34の移動により、検出器は純粋な円の中で動く必要はなく、むしろ螺旋状、または患者14の周りまたは患者14に対して他の回転運動で動くことができる。また経路はガントリ34および検出器38をともに含む撮像システム16の移動に基づいて、実質的に非対称および/または非線形であり得る。言い換えれば、検出器38およびガントリ34は、最適な経路を進む際に停止することができ、それらが来たばかりの方向(例えば、振動)に戻ることができる、などのことから、経路が連続的である必要はない。したがって検出器38はガントリ34が傾斜または他の方法で移動することができ、検出器38は停止し、すでに通過した方向に戻るように移動することができることから患者14の周りを完全に360°移動する必要はない。
【0044】
検出器38において画像データを取得する際に、様々な実施形態でのデュアルエネルギーX線を含む放射エネルギーは一般に、患者14内の組織または造影剤の特性、およびX線管100によって放射される2つのX線のエネルギーに基づいて、患者14の組織および/または造影剤と異なる方法で相互作用する。例えば、患者14の軟組織は、電源A104によって生成されたエネルギーを有するX線を、電源B106によって生成されたエネルギーを有するX線とは異なる方法で吸収または散乱することができる。同様に、ヨウ素などの造影剤は、電源A104によって生成されたX線を、電源B106によって生成されたものとは異なる方法で吸収または散乱することができる。電源A104と電源B106との間の切り替えは、患者14内の、患者14の異なるタイプの材料特性(例えば、硬質または軟質の解剖学的構造、または2つのタイプの軟質の解剖学的構造(例えば、血管および周囲の組織)間)、造影剤、インプラント(例えば、金属インプラント)および周囲の自然の解剖学的構造(例えば、骨)、等の判定を可能にする。2つの電源104、106を切り替えること、およびX線を生成するために電源B106が使用される時間と対照的にX線を生成するために電源A104が使用される時間を知ることによって、検出器38で検出された情報は、撮像される異なるタイプの解剖学的構造または造影剤を識別または分離するために使用され得る。
【0045】
第1の電源A104が使用されている時間、および第2の電源B106が使用されている時間を判定するためにタイマが使用され得る。このことが、患者14の異なるモデルを生成するために、画像がインデックス付けされ、分離されることを可能にする。また、本明細書で考察されるように、別個のシステムであり得るか、または撮像システム16もしくはプロセッサシステム26とともに含まれ得るタイマは、患者14に注入された造影剤で生成された画像データをインデックス化するために使用され得る。
【0046】
少なくとも、X線管100が撮像システム16などの可動撮像システム内にあるため、それは患者14に対して移動することができる。したがって、X線管100のエネルギーが電源A104と電源B106との間で切り替えられている間に、X線管100は、患者14に対して移動し得る。したがって、電源A104で取得された画像は、電源B106の患者14に対する同じポーズまたは位置になり得ない。しかしながら、モデルが患者14内の単一の位置から形成されるように所望または選択される場合、モデルを生成するために様々な補間技法が使用され得る。補間は、第1回目に取得された画像データと、第2回目に取得された画像データとの間であり得る。第1回目および第2回目の画像データは、2つの異なるエネルギーで生成され得る。したがって、モデルは、取得された画像データ間の補間を使用する両方のエネルギーからの画像データを含んで形成され得る。さらに、補間は、電源A104での投影と電源B106での投影との間のX線管100の移動量(例えば、線形、回転など)を考慮するためのものであり得る。
【0047】
2つの電源104、106によるX線管100によって放射されるX線のデュアルエネルギーは、患者14の血管系と筋肉系との間の実質的に効率的で向上したコントラスト識別判定を可能にすることができる。さらに、電源A104と電源B106との間のスイッチ102による切り替えは、ソース36の効率的な構築を可能にし、そこでは、単一のX線管100が、2つの異なるエネルギーでX線を生成することを可能にし、患者14の脈管系をモデリングすることが、その中に造影剤を含むような、向上した、または動的な患者14のコントラストモデリングを可能にできる。
【0048】
デュエルエネルギー撮像システムは、米国特許出願公開第2012/0099768号および同第2012/0097178号に開示されたものを含み得、それら両方が参照として本明細書に組み込まれている。
【0049】
上で考察されるように、デュアルエネルギーX線を含む異なるエネルギーのX線の生成に加えて、フィルタアセンブリ200は、X線が検出器38に到達する前に、2つの異なるエネルギーのX線のX線スペクトルの間の選択された差分を確実にするか、または形成することを支援するために使用され得る。フィルタアセンブリ200はまた、スイッチ102でのX線エネルギーの切り替え、ポンプ120での造影剤の注入、または他の適切なタイミングと併せてタイミング付けされ得る。したがって、フィルタアセンブリ200は、患者14を画像化してX線のデュアルエネルギー間の差分を得るために動作され得る。
【0050】
図3を参照すると、ユニット36の選択された部分は、コリメータアセンブリ210を含み得るか、またはそれに対して配置され得る。コリメータアセンブリ210は、フィルタアセンブリ200を含むことができる。選択されたフィルタアセンブリは、参照により本明細書に組み込まれている米国特許出願公開第2018/0310900号に開示されているものなどが使用され得ることが理解される。本明細書で考察されるように、フィルタアセンブリ200は、様々な構成要素を含む。
【0051】
コリメータ210は、本明細書でさらに考察されるように、ベースまたは装着プレート214と移動可能に接続または相互接続され得るフィルタアセンブリ200などの様々な構成要素を含み得る。装着プレート214は、ソースに面する側218と、患者または対象に面する側222と、を有し得る。装着プレート214は、装着プレート314を通って延在する開口部226をさらに画定することができる。
【0052】
患者に面する側222では、開口部カバー230および開口部特徴部または部分234などの様々なリングまたはカバーが装着され得る。開口部リングまたは部分234は、鉛または他のX線不透過性材料などの選択された材料で形成され得る。したがって、対象14を撮像するために、実質的にすべてのX線ビーム108が、開口部226を延在するか、または通過することができ、外来部分がリング234によってブロックされることになる。
【0053】
さらに、装着場所214に装着されたものは、軸選択アセンブリ240であり得る。軸選択アセンブリ240は、開口部226を通ってビーム108の一部を移動するか、または誘導するためにソース100に対して移動することができる様々な部分またはリーフを含み得る。軸選択アセンブリ240は、Medtronic,Inc.によって販売される、および/または、参照により本明細書に組み込まれている米国出願第2018/0310900号に開示されたO-arm(登録商標)撮像システムに含まれている任意の適切な種類の軸選択アセンブリであってもよい。軸選択アセンブリ240は、X線が通過することができる開口部226の選択された部分または領域を含む、開口部226の完全な領域より小さい領域を選択することができる。X線は、本明細書でさらに考察されるように、フィルタアセンブリ200によってフィルタリングされ得る。しかしながら、軸または開口部の追加および/またはサイズの特定の選択は、任意の適切な開口部選択アセンブリに従って実行され得る。したがって、適切な軸選択アセンブリは、当業者によって理解されることから、軸選択アセンブリ240は、ここでは詳細に説明されない。
【0054】
フィルタアセンブリ200は、
図5に詳細に図示されており、
図3および
図4を引き続き参照して、本明細書でより詳細に考察される。フィルタアセンブリ200は、様々な構成要素を含み得、これらは固定的に装着されてもよく、および/または装着プレート214に移動可能に結合されてもよい。例えば、装着場所214は、装着プレート214から離間した軸選択アセンブリ240の位置決めを可能にするスタンドオフまたはスペーサ246を含んでもよい。したがって、フィルタアセンブリ200は、ソースに面する側218などの装着プレート214と軸選択アセンブリ240との間に画定される空間またはボリューム内に位置決めされ得る。したがって、様々な実施形態では、フィルタアセンブリ200は、ボリューム内に存在することができるか、スペーサ246の高さ250と実質的に同等か、または同等であり得る高さを有するものである。しかしながら、フィルタアセンブリ200の様々な部分は、装着プレート214から外に延在することができ、したがって、スペーサ246の高さ250よりも大きい寸法を有し得ることが理解される。
【0055】
装着プレート214は、上で考察されるように、様々な構成要素の装着プレートまたはベースとして機能し得る。特に、装着プレート214は、フィルタアセンブリ200の装着および移動を可能にすることができる。フィルタアセンブリ200は、ラダーフレームまたはラダー部材260などの様々な構成要素を含むことができる。ラダー部材260は、外側フレームまたは境界部分264、および2つの細長いまたはサイド部材276、278の間に延在する4つのクロス部材266、268、270、274などの1つ以上のクロス部材を含み得る。端部クロス部材279を備えたサイド部材276、278は、境界部分264を形成することができる。境界部分264と組み合わせられたクロス部材266~274は、複数の開口またはフィルタエリア280a~280eを形成または画定することができる。
【0056】
フィルタエリア280a~280eは、本明細書でさらに考察されるように、ソース100からのビーム108をフィルタリングすることを可能にするために、そこに対して形成または位置決めされた、選択されたフィルタ材料および/または開空間を有し得る。様々な実施形態では、フィルタフレーム260は、銅製部材282、鉛製部材284、ならびに開部分286、スロット付きフィルタ290、および代替的または追加的な部分294などの、そこに装着されたか、または固定された複数のフィルタ部材または材料を有し得る。任意の適切な材料が、ラダーフレーム260内に位置決めされ、フィルタアセンブリ200のフィルタ部分を形成することができ、上記の材料は単なる例示であることが理解される。さらに、ラダーフレーム260は、本明細書でさらに考察されるように、開口部226に対して移動して、ソース100と開口部226との間に、選択された1つ以上のフィルタ部材または部分282~294を位置付けることができる。したがって、選択されたフィルタ材料またはエリアを位置決めして対象14に対してビーム108をフィルタリングするためにラダーフレーム260が使用され得る。
【0057】
装着プレート214は、フィルタフレーム260の動作を関連付け、および/または選択的に判定または制限することができる、そこに固定された様々な構成要素を有し得る。例えば、フィルタフレーム260は、装着場所または突出部300を有し得る。突起部300は、本明細書でさらに考察されるように、様々な構成要素をフィルタフレーム260に装着するために使用され得る。
【0058】
様々な実施形態では、フレーム260および/またはその一部分は、第1のストップ310および第2のストップ314に接触し得る。様々な実施形態では、突起部300は、1つ以上のストップまたは制限器310、314に接触し得る。ストップは、アルミニウムなどの押出加工および機械加工された材料で形成され得る。一般に、ストップは、装着プレート係合部分313およびフレーム係合部分315を有し得る。フレーム係合部分315は、実質的に平坦か平面であり得る。
【0059】
ストップ310、314は、締結具318などの任意の適切な方式で装着プレート214に固定され得る。締結具318は、ボルト、ねじ、リベットなどの適切な締結具であり得る。追加的に、または代替的に、ストップ310、314を装着プレート214に固定するために、選択されたスナップフィット、接着剤などが使用され得る。しかしながら、ストップ310、314はまた、フレームプレート214と一体的に単一部品または単一部分として形成され得ることが理解される。例えば、プレート214の一部分は、ストップ310、314のいずれかまたは両方など、ストップとして作用するように切断および曲げられてもよい。
【0060】
フィルタフレーム260は、装着プレート214に対して移動することができ、突起部300は、フィルタフレーム260の選択され、制限された移動で、または移動の終端部でストップ310、314に係合することができる。ストップ310、314は、フレーム260の移動を制限することができる。さらに、ストップは、ホーム位置などのフレーム260の最終位置または選択された位置を示すように動作し得る。フレーム260に対するフィルタ部材の位置は既知であり、したがって、フレーム260の任意の位置に対するものである。したがって、開口部226を含むプレート214に対するフレームの位置は、本明細書で考察されるように、ストップを用いて知ることができる。
【0061】
フレーム260は、レール324に移動可能に接続され得る。レール324は、第1のレールマウント326および第2のレールマウント328を含む、レールマウントなどを用いて、任意の適切な方法で装着プレート214に固定され得る。様々な実施形態では、フィルタアセンブリ200は、単一のレール324のみを含み得る。
【0062】
2つのレールマウント326、328は、例えば、締結具330を含む選択された締結具を用いるなど、適切な方法で装着プレート214に固定され得る。締結具330は、ねじ、ボルト、リベット、または他の適切な締結具であり得る。さらに、上で考察されるように、マウント326、328を装着プレート214に締結するために選択された接着剤またはスナップフィットが使用され得る。
【0063】
マウント326、328は、レール324のそれぞれの端部を受容する対向するボアまたはスルーボアを含み得る。したがって、レール324は、選択された位置で装着プレート214に固定され得る。
図5に例示的に図示されるように、レール324は、開口部226に対して選択された位置で固定され得る。
【0064】
図5を引き続き参照し、追加的に
図6を参照すると、フレーム260は、第1のブッシュ350および第2のブッシュ354などの1つ以上のブッシュに装着され、または接続されている。任意の適切な数のブッシングが提供され得、ここでの2つのみのブッシュの考察は、単に現在の考察を明確化するためであることが理解される。さらに、レール324および/または開口部226に対するフレーム260の回転を最小限に抑えるか、または排除するために、2つのブッシュが設けられ得る。回転を低減または排除することを補助するために、追加のブッシュも設けられ得ることも理解される。さらに、選択されたサイズの単一のブッシュも、レール324に対するフレーム260の適切な安定性をもたらすために設けられ得る。
【0065】
図6Aおよび
図6Bを引き続き参照して、ブッシュ350を、より詳細に説明する。ブッシュ350は、ブッシュ354と実質的に同一であることができ、したがって、第2のブッシュ354の反復的な考察は提供されない。それにもかかわらず、ブッシュ350は、スルーボア364を含み得るか、または画定し得るレール係合部360を含むことができる。したがって、ブッシュ350は、本明細書でさらに考察されるように、例えば、摺動して、レール324に沿って移動することができる。さらに、ブッシュ350は、フレーム係合部分または領域368を含んでもよい。
【0066】
フレーム係合領域368は、第1の係合表面または部分372と、第2の表面または係合部分376と、を含み得る。2つの係合表面または部分372、376は、互いに対して角度382で形成され得る。例えば、角度382は、ブッシュ354がフレーム260に対して選択された位置でフレーム260に位置合わせすることを可能にすることができる。例えば、サイドレールまたは延長部276は、ブッシュ350に対する実質的に単一の、または唯一の位置もしくは配向として、2つの表面372、376によってフレーム係合部分368に受容され得る。したがって、ブッシング350は、実質的に単一の位置でフレーム260に対して位置合わせされ得るか、または位置付けられ得る。上述のように、ブッシュ350は、フィルタ位置280に対して位置付けられるなど、フレーム260に対して任意の適切な位置に位置付けられ得ることが理解される。
【0067】
ブッシュ350がフレーム260に対して位置合わせされると、ブッシュ350は、フレーム260に固定され得るか、または装着され得る。例えば、締結具388は、フレーム260に係合し得る。締結具388は、ブッシュ350のボア392を貫通し、ビーム276に沿って、またはその上で、など、フレーム260を係合するねじ、ボルト、リベットなどを含み得る。したがって、フレーム260は、レール324に対して、摺動式などで移動可能であるブッシュ350に装着され得る。
【0068】
フレーム260をブッシュ350に装着することによって、フレーム260は、レール324に沿って移動することができる。レール324に対する、および/またはレール324に沿ったフレーム部材260の移動は、選択されたフィルタ部材または部分が、対象14とソース100との間の開口部の上など、開口部226に対して位置付けられることを可能にする。本明細書でさらに考察されるように、レール324に沿ったようなフレーム部材260の移動は、開口部226上に個別のフィルタおよび/または選択されたフィルタの選択された部分を位置付けることを可能にする。
【0069】
上で考察されるように、フレーム260は、レール324に対して装着プレート214に対して移動し得る。レール324は、押出加工されたアルミニウム、ステンレス鋼、チタン、または任意の適切な材料などの任意の適切な材料で形成され得る。一般に、レール324は、硬化され、フレーム部材260の移動を含む使用中に屈曲しない材料から形成される。したがって、フレーム部材260は、ブッシュ350、354が選択された動作システム400と協働することによってレール324に沿ってスライドされているように、開口部226に対して移動され得る。
【0070】
継続して
図5を参照すると、動作システム400は、様々な構成要素またはアセンブリを含み得る。構成要素は、モータ装着ブラケットまたは部材404を用いてなど、適切な方法で装着プレート214に装着され得る。モータ装着ブラケット404は、モータ装着部分406およびプレート装着部分または接続部分408を含み得る。装着ブラケット404は、締結具410などの1つ以上の締結具で固定具プレート214に固定されてもよい。締結具410は、ねじ、ボルト、リベット、または他の適切な締結具などの任意の適切な締結具であり得る。さらに、ブラケット404は、1つ以上の接着剤でプレート214に固定され得る。また、上で考察されるように、ブラケット404は、プレート214の一部分を切断および曲げることによってなど、プレート214と一体形成され得る。
【0071】
装着ブラケット404は、1つ以上のモータ420の固定を可能にし得る。モータ420は、ステッピングモータを含むなどの選択された巻線を有する電気モータのような任意の適切なモータであり得る。モータ420は、約5ボルト(V)などの選択された電圧値で動作するように構成され得る。モータは、スクリュ424を備えた作動アセンブリ422の一部分を形成することができる。選択されたアクチュエータは、Connecticut,USAに事業所を置くHaydon Kerk Motion Solutions,Inc.が販売するHaydon(登録商標)Kerk(商標)アクチェータを含み得る。
【0072】
アクチュエータスクリュ424は、アクチュエータアセンブリ422のモータ420によって回転され得る。モータ420は、1つ以上の締結具430を用いてなどの任意の適切な方法でブラケット404に装着され得る。締結具は、上で考察されるような任意の適切な締結具であってもよい。さらに、モータ420は、接着剤などの任意の適切な機構を用いてブラケット404に装着され得る。さらに、モータ424は、選択された接続434でモータ420に接続され得る選択された制御システムによって電力供給され得る。接続434は、上で考察されるような、撮像システムコントローラ32に接続することができる。したがって、アクチュエータアセンブリ422は、本明細書でさらに考察されるように、画像データまたは対象14の投影を取得するために、画像コントローラ32によって操作され得るか、および/または制御され得る。
【0073】
アクチュエータアセンブリ422は、適切な速度でスクリュ424を回転させ得る。例えば、スクリュ424は、選択されたピッチを有するねじ山付きスクリュであり得る。例えば、スクリュ424は、スクリュ424の回転ごとにレール324に沿ったフレーム260の軸方向の移動を引き起こすような、任意の選択された量のピッチを含み得る。例えば、スクリュ424は、1回転あたり約0.005インチの軸方向移動(約0.1ミリメートル/回転(mm/回転)~約0.1インチ/回転(約2.5mm/回転)を生じるピッチを含み得、約0.01インチ/回転(約0.3mm/回転)~約0.05インチ/回転(約1.3mm/回転)を含み、約0.024インチ/回転(約0.61mm/回転)をさらに含む。軸方向移動は、概して、レール324に沿ったフレーム260のものであり得、回転は、スクリュ424の1回転(すなわち、360度の回転)あたりである。モータは、ステッピングモータであることができ、約7.5度のステップを有する。したがって、モータ420のフルステップは、約0.0001インチ(約0.003mm)~約0.01インチ(約0.3mm)の移動を引き起こし得、フルステップごとに約0.003インチ(約0.08mm)~約0.007インチ(約0.2mm)を含み、約0.0005インチ(約0.01mm)をさらに含む。したがって、アクチュエータアセンブリ422は、本明細書で考察されるように、スクリュ424の回転あたりの適切な量で、フレーム260に接続されることによって、フレーム260を選択的に移動させることができる。
【0074】
上で考察されるように、アクチュエータアセンブリ422のモータ420は、プレート214に固定されたブラケット404に固定され得る。アクチュエータ422は、モータ420から延在し得、ナットアセンブリ440に係合し得るスクリュ424を含む。ナットアセンブリ440は、任意の適切な方法でスクリュ424に接続され得る。ナット440は、Connecticut,USAに事業所を置くHaydon Kerk Motion Solutions,Inc.が販売するHaydon(登録商標)Kerk(商標)26000シリーズアクチュエータに組み込まれたナットなどを含み得る。
【0075】
ナット440は、ばね444などの弾性部材を含み得るバックスラッシュ防止部分などの選択された特徴を含むことができる。ナット440は、ナット装着部分450およびフレーム装着部分454を含むナットブラケット448に装着され得る。フレーム装着部分454は、例えば突出部300において、締結具456を含む1つ以上の締結具でフレーム260に固定され得る。締結具456は、上で考察されるような任意の適切な締結具であり得る。さらに、ナットブラケット448は、選択された接着剤または他の適切な部分でフレーム260に固定され得る。さらに、上で考察されるように、ナットブラケット448は、ナット440を受容または係合するための適切な方法で突起300を形成するなど、フレーム260と一体であることができる。
【0076】
様々な実施形態では、ナットブラケット448は、通路またはスルーボア460を含み、次いで、そこを通って、例えば、バックスラッシュ防止部分444など、ナット440の一部が通過することができる。ナット440は、装着フランジ464を含み得、これは、上述のように、締結具または接着剤などを用いた適切な方法でナット係合部分450に固定され得る。
【0077】
ナット440のブラケット448への固定にかかわらず、スクリュ424の回転は、ナット440のブラケット448への係合、およびナット440のスクリュ424への係合によりブラケット448の移動を生じ得る。さらに、様々な実施形態によれば、ブラケット448の移動は、ナットブラケット448の突起部300への係合によりフレーム260の移動を生じ得る。したがって、アクチュエータ422のスクリュ424の移動は、フレーム260の移動を生じ得る。
【0078】
本明細書で考察されるように、アクチュエータ422は、画像システムコントローラ32または任意の適切なコントローラで操作され得る。アクチュエータ422は、選択されたフィルタを開口部226に位置付けるか、またはフレーム260を開口部226に対する選択された位置に移動させる指示に従って操作され得る。したがって、フレーム260は、ナット440に接続されたスクリュ424を回転させるためにモータ420に電力を供給して制御することでアクチュエータ422により移動され得る。
【0079】
アクチュエータアセンブリ422は、エンコーダアセンブリ470に結合され得る。様々な実施形態では、上で考察されるように、スクリュ424はナットアセンブリ440と接続され、エンコーダアセンブリの入力シャフトまたはエンコーダシャフト474にさらに結合され得る。スクリュ424は、カプラアセンブリ478などの選択されたカプラでシャフト474に結合され得る。カプラアセンブリ478は、第1の端部480においてスクリュ424を受容し、第2の端部482においてシャフト474を受容し得る。スクリュ424およびシャフト474は、同一の、または実質的に同一の直径(例えば、互いの約10%以内)を有し得る。したがって、カプラ478は、単一の内径を有し得、段差を有し得ない。1つ以上の固定ねじ484などの選択された固定部材は、それぞれのスクリュ424およびシャフト474をカプラ478内に、またはカプラ478に固定するために使用され得る。
【0080】
エンコーダアセンブリ470は、エンコーダブラケット488に固定され得る。様々な実施形態では、ブラケット488は、押出加工されたアルミニウムから形成され得、ならびに/または、選択されたサイズおよび形状に曲げ加工および/もしくは機械加工され得る。エンコーダブラケット488は、エンコーダ接続部分490およびプレート接続部分492を含み得る。プレート接続部分492は、締結具494などの適切な締結具で装着プレート214に固定され得る。上述したように、締結具494は、任意の適切な締結具であることができ、および/または追加的な、もしくは代替的な固定手段もしくは機構が、ブラケット488をプレート214に固定するために使用され得る。また、上述したように、ブラケット488は、プレート214と一体的に形成され得、例えば、その一部として形成されており、エンコーダアセンブリ470を係合するように曲げられている。
【0081】
エンコーダアセンブリ470は、入力シャフトまたはエンコーダシャフト474などの様々な部分を含むことができ、本明細書でより詳細に考察され、
図7に示されている。シャフト474は、エンコーダハウジング498を通って延在してもよい。次に、シャフト474は、適切な方法でエンコーダモジュール502と相互作用し得る。様々な実施形態では、シャフト474および/またはそれに接続された部分は、エンコーダモジュール502に入力を提供することができる。
【0082】
例えば、エンコーダモジュール502は、磁気エンコーダを含み得る。選択された磁気エンコーダは、磁石がシャフト474に固定され、エンコーダモジュール502の一部としてセンサに対して回転する非接触磁気エンコーダモジュールを含み得る。様々な実施形態では、エンコーダは、磁気によって生成されたような磁場の移動および/または位置を感知するために、ホール効果センサなどのセンサを含み得る。エンコーダモジュール502は、Gloucestershire Englandに事業所を有するRenishawによって販売されるRenishaw(登録商標)RMB20磁気エンコーダモジュールを含み得る。他の適切なタイプのエンコーダは、光学式および静電容量式を含むことができる。エンコーダは、San Jose,CAに事業所を有するBroadcom,Inc.によって販売されているAR18シリーズ、またはHoffman Estates,ILに事業所を有するOMRON Corporationによって販売されているE6A2-Cエンコーダを含み得る。
【0083】
エンコーダによる符号化に使用される媒体にかかわらず、エンコーダはまた、増分または絶対値を含み得る。インクリメンタルエンコーダは、(例えば、動作中に)パルス数をカウントできるが、それが空間のどこにあるかを知らない。インクリメンタルエンコーダは、ゼロ位置を確立するために「ホーム化」されている。ホーム位置は、本明細書の様々な実施形態で考察されるように、ハードストップなどによって判定され得る。インデックスパルスがエンコーダ内で確立され、回転ごとに1回発生し、信頼できる場所を提供する。様々な実施形態では、絶対エンコーダが同様に、および/または代替的に使用され得、常にそれがどこにあるかを知る。
【0084】
したがって、エンコーダモジュール502は、シャフト474の回転を感知し得る。シャフト474の回転は、シャフト474に固定された磁石によって形成された磁場の変化によって読み取られ得るか、または測定され得る。シャフト474は、スクリュ424の回転が結合アセンブリ478を備えるシャフト474に結合されていることにより回転することができる。エンコーダブラケット488およびアクチュエータブラケット404は、アクチュエータアセンブリ422とエンコーダアセンブリ470が、プレート214および/または互いに対して実質的に固定されることを確実にすることを支援している。したがって、アクチュエータ422は、スクリュ424の作動によって、フレーム260を装着プレート214に対して移動させ得る。次に、スクリュ424の回転は、フレーム260を移動させるときに、結合アセンブリ478によりエンコーダシャフト474を回転させる。したがって、エンコーダモジュール502を含むエンコーダアセンブリ470は、エンコーダシャフト474の回転に関する信号を生成するために使用され得る。
【0085】
さらに、シャフト474を含むエンコーダアセンブリ470は、スクリュ424と一列になっている。さらに、エンコーダシャフトは、モータ420から遠位の位置でスクリュ424に接続されている。したがって、スクリュ424内でのツイスト運動またはねじり運動は、フレーム260の移動を判定するときにエンコーダによって考慮され得る。スクリュ424への接続は、特に、それと一列になっているとき、エンコーダがスクリュ424の実際の移動を確認および/または判定することを可能にする。スクリュ424がフレーム260に接続されると、スクリュ424が回転するときにフレーム260が移動する。モータ420は、スクリュ424を移動させるように(例えば、選択された数のパルスで)駆動または命令され得るが、スクリュ424は、様々な理由で移動しないことができる。スクリュ424および/またはモータ420は、摩擦、障害物などのために回転しないことがある。スクリュ424に接続されているエンコーダ420は、スクリュ424の実際の移動を測定および/または判定し得る。したがって、エンコーダ470は、モータ420が所望の距離を移動したことを確認するために使用され得、モータ420のモーションコントローラは、移動距離の誤差が存在する場合にそれを検出し、モータ420および/またはスクリュ424および/またはフレーム260が所望の距離を移動することを確実にするために追加的な増分ステップコマンドを追加することができる。
【0086】
本明細書で考察されるように、エンコーダモジュール502は、接続506を含み得る。接続506は、画像コントローラ32などの選択されたモジュールまたはプロセッサシステムへの通信接続508を行うことを可能にすることができる。画像コントローラ32は、通信線508との信号をエンコーダモジュール502に受信および/または伝送することができる。様々な実施形態において、例えば、エンコーダモジュール502は、エンコーダシャフト474の回転に基づいた信号を画像コントローラ32に伝送することができる。画像コントローラ32はまた、アクチュエータアセンブリ422のモータ420に信号を伝送および/または受信することもできる。したがって、画像コントローラ32は、フレーム260の移動に関する信号を伝送および/または受信することができる。したがって、画像コントローラ32は、アクチュエータアセンブリ422および/またはエンコーダアセンブリ470による既知の、かつ選択された方法でフレーム260を移動させるために使用され得る。しかしながら、アクチュエータアセンブリ422を制御するために、および/または、エンコーダアセンブリ470から信号を受信するために任意の適切なプロセッサシステムが使用され得ることが理解される。画像コントローラ32は、本明細書で考察されるように、単に例示的なものである。さらに、通信線508、434は、本明細書でも考察されるように、任意の適切なタイプの通信であり得ることが理解される。通信434、508は、有線通信、無線通信、通信またはデータストレージネットワークへのアクセスによる伝送などであり得る。
【0087】
さらに、
図5に図示されるように、レール324は、スクリュ424からフレーム260の反対側にある。したがって、スクリュ424は、フレーム260の第1の側に力を加えることができ、レールは、第2の側にあるフレーム260と相互接続されている。様々な実施形態において、図示されるように、フィルタアセンブリ200は、単一のレールおよび単一のスクリュ424のみを含み得る。スクリュ424は、代替的に、ドライブスクリュまたはウォームスクリュとも呼ばれ得る。アクチュエータ422はまた、レール324とともにムーブメントまたは駆動システムとも呼ばれ得る。
【0088】
スクリュ424およびエンコーダシャフト474は、互いに概して直線状に整列している。様々な実施形態では、スクリュ424およびエンコーダシャフト474は、共通軸を中心に回転する。カプラ478もまた、概して同軸上にあり、スクリュ424をエンコーダシャフト474に対して軸方向に固定する。ストップ310、314は、スクリュ424の軸と概して整列され得、平面に配置され得る。
【0089】
図5を引き続き参照し、追加で
図7を参照して、位置判定アセンブリ470がより詳細に説明されている。上述したように、位置判定アセンブリ470は、位置判定モジュールまたはエンコーダモジュール502を含む。位置判定エンコーダ502は、上で考察されるような任意の適切なエンコーダを含み得る。概して、エンコーダ502は、磁石520の回転磁場を感知し得る。磁石520は、エンコーダモジュール502に組み込まれたセンサによって感知される磁極を生成し得る。磁石502は、エンコーダシャフト474に固定され得る。様々な実施形態において、エンコーダシャフト474は、係合領域または捕捉領域526を含む実質的に第1の終端部524などの第1の端部を含み得る。磁石520は、捕捉端部526に固定され得る。エンコーダシャフト474は、第2の終端部またはスクリュ係合端部530をさらに含み得る。スクリュ係合端部530は、上で考察されるように、結合アセンブリ478等のスクリュ424に係合することができる。したがって、エンコーダシャフト474は、実質的に軸方向または直線状の様式でスクリュ424に固定され得る。しかしながら、エンコーダシャフト474は、上述のように、スクリュ424とともに回転することができ、スクリュ424は、モータ420によって回転される。したがって、エンコーダシャフト474は、エンコーダ502への入力であり得る。
【0090】
エンコーダアセンブリ470は、外面536および内面538を含むハウジング534をさらに含み得る。内面538は、そこを通過するシャフト474を有し得る。さらに、第1のベアリング540および第2のベアリング544などの1つ以上のベアリングは、シャフト474の滑らかな回転のためにシャフト474とハウジング434との間を支えるためにシャフト474を係合することができる。
【0091】
エンコーダモジュール502は、ハウジング434に固定され得る。例えば、エンコーダ502は、1つ以上のスルーボア544を含み得、そこを通って締結具546などの1つ以上の締結具が通過し得る。カバー550は、エンコーダモジュール502の少なくとも一部分を覆うことができる。カバー550は、コネクタ508がモジュール502からコントローラ32に接続することか、または延在することを可能にする通路または開口部554を含むことができる。カバー550は、カバー550および/またはモジュール502を通過する締結具546によってハウジング534に固定され得る。
【0092】
位置判定アセンブリ470は、シャフト474を所定の位置に保持するためにハウジング534から延びる外部ねじ山または外部部分564に係合し得る外部ナットまたは保持ナット560などの閉鎖部分または保持部分をさらに含み得る。ハウジング534は、ハウジング534の第1の端部または壁から延在する外部ねじ山564を有する領域を含むことができるか、または画定することができる。ロックワッシャまたはロックシステム568は、外部ねじ山564上のナット560をハウジング534に対して維持することを支援することができる。しかしながら、他のロックまたは固定の保持部分もまた、ナット560とハウジング534および/またはねじ山付き領域564との間に設けられ得ることが理解される。保持部材またはクリップ部材570は、位置判定アセンブリ470の組み立て中および/またはメンテナンス中に、シャフト474を所定の位置に保持または固定するために使用され得る。
【0093】
したがって、位置判定アセンブリ470は、フィルタアセンブリ200の様々な部分の位置を判定することを支援するために、エンコーダモジュール502とともに組み立てられ得る。例えば、エンコーダシャフト474は、スクリュ424の回転位置および/または回転数を判定するためにスクリュ424に固定され得る。スクリュ424の位置は、判定された絶対位置および/または前回からのスクリュ424の回転数に基づいて、フレーム260の位置を判定するために使用され得る。
【0094】
したがって、エンコーダ502を含む位置感知アセンブリ470は、コントローラ32または任意の適切なコントローラに信号を伝送するために使用され得る。
図5を引き続き参照し、追加で
図8を参照して、プロセス590が示されている。プロセス590は、プロセッサコントローラ32、または本明細書で考察されているような任意の適切なプロセッサシステムによって制御され得る。
【0095】
一般に、プロセス590は、フレーム260および/またはその選択されたフィルタ部分を開口部226に対して移動させるために使用され得る。プロセスは、開始ブロック594で開始し、フレームを移動させるためにモータを制御する信号および/または制御は、ブロック596で行われる。上で考察されるように、画像コントローラ32は、フィルタアセンブリ200を操作し得、したがって、モータ420を制御し得る。しかしながら、様々な実施形態では、コントローラ32は、位置を伝送し得、モータ420は、その中の制御部分を制御し得るか、または含み得る。さらに、上述したように、フィルタアセンブリ200を制御するために、代替的な、および/または追加的な制御システムまたはプロセッサシステムが使用され得る。それにもかかわらず、モータ420などのモータは、フレーム260を移動させるように制御され得る。
【0096】
フレームの移動後および/またはフレームの移動中に、信号は、ブロック600で位置判定システムから伝送および/または受信され得る。位置判定システムは、上述のように、システム470を含み得る。エンコーダモジュール502を含むような位置判定システムは、エンコーダシャフト474の移動中に、または他の選択された時間に信号を伝送することができる。受信された位置または送信された信号は、インデックス/ホーム信号および/または移動もしくは位置信号などの適切な信号であり得る。
【0097】
様々な実施形態では、ホームまたはインデックス信号が伝送され得、ブロック610では、インデックスまたはホーム信号が送信または受信されたか否かの判定が実行され得る。例えば、コントローラ32は、通信線508(例えば、有線、無線、またはそれらの組み合わせ)を介して信号を受信することができ、インデックス信号またはホーム信号が受信されたか否かの判定が実行され得る。インデックス信号が受信されていない場合、モータを制御することによってフレームの移動を継続するためにいいえー経路614へと続くことができる。
【0098】
ブロック610においてインデックス信号が受信された場合、インデックス信号の受信に基づいてはい-経路618へと続くことができる。様々な実施形態において、フレーム260の選択位置は、選択されたか、または判定されたホーム位置に基づくことができる。例えば、フィルタアセンブリ200は、フレーム260がホーム位置またはインデックス位置で移動または位置付けられ得るように、製造、および/または組み立ておよび較正され得る。位置判定アセンブリ470は、ホーム位置を判定または監視することができ、ホーム位置に対するフレーム260の移動または位置付けの判定を可能にし得る。ホーム位置は、フレーム260の移動を基準にするために使用され得る。
【0099】
したがって、ブロック610においてフレーム260がホーム位置にあると判定され、はい-経路618に続くと、ブロック622において、フレームの選択された位置の伝送が実行され得る。例えば、フレーム260が移動されるように選択され得、スライドまたはスルースライドフィルタ290が、開口部226の上または開口部226に位置付けられるようになっている。したがって、選択されたフレーム位置の伝送は、スライドまたはフィルタを開口部226に対して位置決めするために位置付けること、またはフレーム260の移動量を判定することであり得る。
【0100】
選択されたフレーム位置の伝送が行われると、ブロック626においてモータはフレームを通して制御され得る。フレームの移動後および/またはフレームの移動中に、位置判定システムからのフレームの位置は、ブロック628で受信され得る。上で考察されるように、フレームの位置は、位置判定システム470で判定され得、および/またはコントローラ32に伝送され得る。それにもかかわらず、フレームの位置は判定され得、位置判定システム470からフレームの位置に関して信号が伝送され得る。位置は、エンコーダシャフト474の回転数、シャフト474の回転時間、エンコーダシャフト474の回転に基づいたフレーム260の絶対位置、または他の適切な位置判定信号であり得る。
【0101】
コントローラ32は、次いで、ブロック634において、フレーム位置が選択された位置に到達したかどうかを判定することができる。フレームが選択位置に到達していないという判定が行われた場合、フレームを移動させるためにモータを制御し続けるためにいいえー経路638に続くことができる。フレームの移動を制御することは、ブロック628において、位置の追加的な受信を導くことができ、ブロック634において、フレームが選択された位置に到達したかどうかのさらなる判定が実行され得る。
【0102】
ブロック634で判定されたようにフレームが選択された位置に到達すると、ブロック644でモータを制御してフレームを停止するためにはい-経路642へと続くことができる。ブロック644においてモータを制御することによってフレームが停止すると、適切な操作が生じ得る。例えば、対象14の投影を生成するために撮像システム10で画像が収集され得る。当業者が理解するように、ブロック644においてフレームを停止した後に他の適切な操作が生じ得ることが理解される。
【0103】
ブロック644においてフレームを停止した後、ブロック646において、新しい位置が選択されるかどうかの判定が実行され得る。例えば、処置は、対象14、異なる対象、または他の適切な部分のさらなる投影を取得し続けることができる。新しい位置が選択されていない場合、いいえー経路648に続くことができ、プロセスはブロック650で終了し得る。ブロック650でプロセスを終了することは、対象14に対して処置を実行すること、撮像システム10を移動させること、または他の適切なステップなどの任意の適切な処置を含み得る。
【0104】
しかしながら、ブロック646において新しい位置が選択される場合、はい-経路654に続きブロック594で再開始することができる。したがって、フレームは、上で考察されるように、ホーム位置またはインデックス位置に移動され得、フレームの新しい位置が選択され得、フレームは、上述のように移動され得る。フレームをホーム位置またはインデックス位置への移動を開始した後は、インデックス位置にフレームを移動する必要はないことが理解されるが、そうするように選択されてもよい。フレームを他の選択された位置に移動する前にフレームをインデックス位置に移動することにより、フレームの位置は、開口部226に対するフレーム260の正確な配置を得るのを支援するために、単一のホーム位置またはインデックス位置に対して常に移動され得る。
【0105】
様々な実施形態では、上述のように、フレームアセンブリ200は、
図9に示されるような、スロット付きフィルタ部材290を含み得る。スロット付きフィルタ部材290は、参照として本明細書に組み込まれている米国特許出願公開第____/_______号(2018年12月27日に出願された米国特許出願第16/233,753号)に開示されているフィルタ部材を含み得る。スロットフィルタ290は、第1のスロット690、第2のスロット694、および第3のスロット698などの複数のスロットを含み得る。スロット690~698は、フィルタ部材290内に形成され、第1の側から第2の側へフィルタ部材290を通って延在することができる。さらに、スロットは、選択された位置でフィルタ290を横切って間隔を空けられ得る。様々な実施形態では、外側スロット690、698は、中心軸に対して、またはフィルタ部材290の表面の法線軸に対して角度を付けられ得る。中央スロット694は、フィルタ部材290の表面に実質的に垂直な軸に沿って延在し得る。フィルタ部材290は、ソース100からのX線の透過を実質的に遮断または排除する材料で形成され得る。したがって、スロット付きフィルタ部材290を開口部226上に位置付けることは、X線を、スロット690~698のみを通過して、対象14および検出器38に到達させ得る。
【0106】
様々な実施形態において、ソース100および/または検出器38に対するスロットフィルタ290の位置付けは、実質的に正確で繰り返し可能であるように選択され得る。例えば、繰り返し可能な方法で、かつ/または実質的に正確な方法で開口部226に対してスロットフィルタ290を位置付けるように選択され得、これは、約0.00075インチ(約0.019mm)を含む、約0.00025インチ(約0.0064mm)~約0.003インチ(約0.08mm)未満の変動幅で繰り返し可能である。様々な実施形態において、スロットフィルタ290の繰り返し可能性および/または絶対位置は、絶対選択位置の実質的に10%以内であるように選択され得る。したがって、位置判定システム470と組み合わせたX線アセンブリ422は、スロットフィルタ290の開口部226に対する実質的に正確な位置決めを実質的に達成するため、および/または達成するために使用され得る。様々な実施形態では、システム(例えば、フィルタ290)の移動のスピードまたは速度は、選択されたリードスクリュと併せて、モータトルク/スピード曲線の関数であり得る。様々な実施形態では、スピードは、約0.4インチ/秒(約10mm/秒)であり得る。しかしながら、他の適切なスピードも、適切なモータおよびそれに応じてサイズ設定されたスクリュピッチによって達成され得ることが理解される。
【0107】
例示的な実施形態は、本開示が完全なものであり、かつ当業者に範囲を完全に伝達するように提供されている。本開示の実施形態の完全な理解を提供するために、特定の構成要素、デバイス、および方法の例などの多数の具体的な詳細が示されている。特定の詳細が採用される必要がなく、例示的な実施形態が多くの異なる形態で具現化され得、いずれも本開示の範囲を限定するように解釈されるべきではないことは、当業者には明らかであろう。いくつかの例示的な実施形態では、周知のプロセス、周知のデバイス構造、および周知の技術は、詳細には記載されていない。
【0108】
命令は、プロセッサによって実行され得、ソフトウェア、ファームウェア、および/またはマイクロコードを含み得、プログラム、ルーチン、機能、クラス、データ構造、および/またはオブジェクトを指し得る。共有プロセッサ回路という用語は、複数のモジュールからの、いくつかのまたはすべてのコードを実行する単一のプロセッサ回路を包含する。グループプロセッサ回路という用語は、追加のプロセッサ回路と組み合わせて、1つ以上のモジュールからの、いくつかまたはすべてのコードを実行するプロセッサ回路を包含する。複数のプロセッサ回路への言及は、別個のダイ上の複数のプロセッサ回路、単一のダイ上の複数のプロセッサ回路、単一のプロセッサ回路の複数のコア、単一のプロセッサ回路の複数のスレッド、または上記の組み合わせを包含する。共有メモリ回路という用語は、複数のモジュールからの、いくつかのまたはすべてのコードを格納する単一のメモリ回路を包含する。グループメモリ回路という用語は、追加のメモリと組み合わせて、1つ以上のモジュールからの、いくつかまたはすべてのコードを記憶するメモリ回路を包含する。
【0109】
本出願に記載の装置および方法は、コンピュータプログラムに具現化された1つ以上の特定の機能を実行するために汎用コンピュータを構成することによって作成された専用コンピュータによって部分的にまたは完全に実装され得る。コンピュータプログラムは、少なくとも1つの非一時的な有形のコンピュータ可読媒体に記憶されるプロセッサ実行可能命令を含む。コンピュータプログラムはまた、記憶されたデータを含み得るか、またはそれに依存し得る。コンピュータプログラムは、専用コンピュータのハードウェアと対話するベーシックインプット/アウトプットシステム(BIOS)、専用コンピュータの特定のデバイスと対話するデバイスドライバ、1つ以上のオペレーティングシステム、ユーザアプリケーション、バックグラウンドサービス、およびアプリケーションなどを含み得る。
【0110】
コンピュータプログラムは、(i)アセンブリコード、(ii)コンパイラによってソースコードから生成されたオブジェクトコード、(iii)インタプリタによる実行のためのソースコード、(iv)ジャストインタイムコンパイラによるコンパイルおよび実行のためのソースコード、(v)HTML(ハイパーテキストマークアップ言語)またはXML(拡張マークアップ言語)などの構文解析のための記述的テキスト、などを含み得る。例としてのみであるが、ソースコードは、C、C++、C#、Objective-C、Haskell、Go、SQL、Lisp、Java(登録商標)、ASP、Perl、Javascript(登録商標)、HTML5、Ada、ASP(active server pages)、Perl、Scala、Erlang、Ruby、Flash(登録商標)、Visual Basic(登録商標)、Lua、またはPython(登録商標)で記述され得る。
【0111】
通信は、本開示に記載される無線通信を含むことができ、IEEE規格802.11-2012、IEEE規格802.16-2009、および/またはIEEE規格802.20-2008に完全もしくは部分的に準拠して行われ得る。様々な実装形態では、IEEE802.11-2012は、ドラフト版IEEE規格802.11ac、ドラフト版IEEE規格802.11ad、および/またはドラフト版IEEE規格802.11ahによって補完され得る。
【0112】
プロセッサまたはモジュールまたは「コントローラ」は、「回路」という用語に置き換えられ得る。「モジュール」という用語は、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル、アナログ、またはアナログ/デジタル混合ディスクリート回路、デジタル、アナログ、またはアナログ/デジタル混合集積回路、組み合わせ論理回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コードを実行するプロセッサ回路(共有、専用、またはグループ)、プロセッサ回路によって実行されるコードを記憶するメモリ回路(共有、専用、またはグループ)、記述された機能を提供する他の好適なハードウェア構成要素、またはシステムオンチップなどの上記の一部またはすべての組み合わせを指すことができ、その一部であることができ、またはそれらを含むことができる。
【0113】
実施形態の前述の説明は、例示および説明の目的で提供されている。網羅的であること、または本発明を制限することは、意図されていない。特定の実施形態の個別の要素または特徴は、概して、その特定の実施形態に限定されないが、適用可能な場合、交換可能であり、具体的に示されていないか、または説明されていない場合でも、選択された実施形態において使用され得る。同じことはまた、多くの方法で変更され得る。そのような変更は、本発明からの逸脱と見なされるべきではなく、そのような修正のすべてが、本発明の範囲内に含まれることが意図されている。
【国際調査報告】