(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-20
(54)【発明の名称】拡張現実(AR)または仮想現実(VR)または混合現実(MR)のためのオーディオを有するツーピースヘッドセット
(51)【国際特許分類】
H04R 1/10 20060101AFI20220613BHJP
A63G 31/00 20060101ALI20220613BHJP
G02B 27/02 20060101ALI20220613BHJP
【FI】
H04R1/10 103
A63G31/00
G02B27/02 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021549170
(86)(22)【出願日】2020-04-16
(85)【翻訳文提出日】2021-10-18
(86)【国際出願番号】 CA2020050510
(87)【国際公開番号】W WO2020210910
(87)【国際公開日】2020-10-22
(32)【優先日】2019-04-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-12-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521366300
【氏名又は名称】ドリームクラフト アトラクションズ エルティーディー.
(74)【代理人】
【識別番号】100082072
【氏名又は名称】清原 義博
(72)【発明者】
【氏名】シュルツ,グレン ヘルムート
(72)【発明者】
【氏名】ステパニアン,マーク アレン
(72)【発明者】
【氏名】フリン,ダニエル デジレ グレイス
【テーマコード(参考)】
2H199
5D005
【Fターム(参考)】
2H199CA04
2H199CA93
5D005BD01
5D005BD08
(57)【要約】
【解決手段】
AR(拡張現実)、VR(仮想現実)、またはMR(混合現実)のためのオーディオを有するツーピースヘッドセットであって、前記ツーピースヘッドセットは容易に洗浄し消毒され、オーディオ・ビジュアルコンポーネントとユーザの頭との間の物理的接触を避けるように、使用中にはオーディオ・ビジュアルコンポーネントと解放可能に連結する、ヘッドピースを含み、ヘッドピースおよびオーディオ・ビジュアルコンポーネントの分離時にヘッドホンの自動化係合解除を特色とする。オーディオを有するツーピースヘッドセットを使用し、オーディオ・ビジュアルコンポーネントのための支持と引込アセンブリを有する遊園地のアトラクション。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザに個別化された映像および音声を提供するヘッドセットアセンブリであって、前記ヘッドセットアセンブリは、
ヘッドピースであって、前記ヘッドピースは、視界開口部、左イヤーガード、および右イヤーガードを有し、ヘッドピースがユーザの頭の操作位置にあるとき、視界開口部はユーザの目の位置にあり、左イヤーガードはユーザの左耳に隣接し、右イヤーガードはユーザの右耳に隣接する、ヘッドピースと、
映像源および音声源と相互接続するように構成され、映像ディスプレイを有するオーディオ・ビジュアルコンポーネントと、
オーディオ・ビジュアルコンポーネントによって支持される左オーディオスピーカーおよび右オーディオスピーカーと、
ヘッドピースおよびオーディオ・ビジュアルコンポーネントを解放可能に連結するための連結手段であって、ヘッドピースおよびオーディオ・ビジュアルコンポーネントが連結しているとき、
視界開口部は映像ディスプレイに隣接し、
左オーディオスピーカーは、左オーディオスピーカーが左イヤーガードに隣接する左の係合位置と左オーディオスピーカーが左イヤーガードから横方向に移動した左の係合解除位置との間で可逆的に可動し、
右オーディオスピーカーは、右オーディオスピーカーが右イヤーガードに隣接する右の係合位置と右オーディオスピーカーが右イヤーガードから実質的に横方向に移動した右の係合解除位置との間で可逆的に可動する、連結手段とを含み、
ヘッドピースおよびオーディオ・ビジュアルコンポーネントが連結し、左オーディオスピーカーが左の係合位置にあり、右オーディオスピーカーが右の係合位置にあるとき、オーディオ・ビジュアルコンポーネントがヘッドピースに対して実質的に前方に動いて、一方を他方から分離させることで、オーディオスピーカーが係合解除位置へ動く、ヘッドセットアセンブリ。
【請求項2】
各オーディオスピーカーが係合位置にあるとき、オーディオスピーカーと隣接したイヤーガードとの間の磁気の引力によって係合位置は解放可能に維持され、
オーディオ・ビジュアルコンポーネントのヘッドピースに対する実質的な前方への動きは磁気の引力を弱める、請求項1に記載のヘッドセットアセンブリ。
【請求項3】
各オーディオスピーカーと関連して、オーディオスピーカーを係合解除位置へ動かす傾向がある付勢手段があり、ヘッドピースおよびオーディオ・ビジュアルコンポーネントが連結しているとき、付勢手段はオーディオスピーカーを係合位置から動かすほど十分ではない、請求項2に記載のヘッドセットアセンブリ。
【請求項4】
オーディオ・ビジュアルコンポーネントによる左オーディオスピーカーおよび右オーディオスピーカーの各々の支持は、
近位端および遠位端を有するヘッドホンアームと、
近位端をオーディオ・ビジュアルコンポーネントに枢動自在に取り付ける枢動取付部と、
遠位端でオーディオスピーカーを支持するヘッドホン取付部と、によって提供され、
付勢手段は、近位端および枢動取付部を係合するばねアセンブリを含む、請求項3に記載のヘッドセットアセンブリ。
【請求項5】
ヘッドピースは、オーディオ・ビジュアルコンポーネントがヘッドピースに対して実質的に前方に動いて、一方を他方から分離させる状態の元で、各オーディオスピーカーが係合解除位置に動くのを支援するための、一方は左イヤーガード前方の傾斜した肩部と、他方は右イヤーガード前方の傾斜した肩部である、後方に面する2つの傾斜した肩部をさらに含む、請求項4に記載のヘッドセットアセンブリ。
【請求項6】
後方に面する傾斜した肩部は、それぞれ横から見るとくぼんでいる、請求項5に記載のヘッドセットアセンブリ。
【請求項7】
ヘッドピースおよびオーディオ・ビジュアルコンポーネントを解放可能に連結するための連結手段は、かみ合う磁気部品を含む、請求項1に記載のヘッドセットアセンブリ。
【請求項8】
かみ合う磁気部品は、
ヘッドピースの右、左、および前部の磁石と、
オーディオ・ビジュアルコンポーネントの右、左、および前部の磁石と、を含む、請求項7に記載のヘッドセットアセンブリ。
【請求項9】
オーディオ・ビジュアルコンポーネントは、
映像ディスプレイを有する頭部装着型ディスプレイデバイスと、
頭部装着型ディスプレイデバイスが固定されるアダプタであって、オーディオ・ビジュアルコンポーネントによる左オーディオスピーカーおよび右オーディオスピーカーの各々の支持は、
近位端および遠位端を有するヘッドホンアーム、
近位端をアダプタに枢動自在に取り付ける枢動取付部、
および遠位端でオーディオスピーカーを支持するヘッドホン取付部によって提供される、アダプタと、を含む、請求項1に記載のヘッドセットアセンブリ。
【請求項10】
アダプタはアダプタ本体およびクラムシェルコンポーネントを含み、頭部装着型ディスプレイデバイスはアダプタ本体とクラムシェルコンポーネントとの間で固定される、請求項9に記載のヘッドセットアセンブリ。
【請求項11】
ユーザに個別化された映像および音声を提供することを含む遊園地のアトラクションであって、前記遊園地のアトラクションは、
視界開口部、左イヤーガード、および右イヤーガードを有し、ヘッドピースがユーザの頭の操作位置にあるとき、視界開口部はユーザの目の位置にあり、左イヤーガードはユーザの左耳に隣接し、右イヤーガードはユーザの右耳に隣接する、ヘッドピースと、
映像源および音声源と相互接続するように構成され、映像ディスプレイを有するオーディオ・ビジュアルコンポーネントと、
オーディオ・ビジュアルコンポーネントによって支持される左オーディオスピーカーおよび右オーディオスピーカーと、
ヘッドピースおよびオーディオ・ビジュアルコンポーネントを解放可能に連結するための連結手段であって、ヘッドピースおよびオーディオ・ビジュアルコンポーネントが連結しているとき、
視界開口部は映像ディスプレイに隣接し、
左オーディオスピーカーは、左オーディオスピーカーが左イヤーガードに隣接する左の係合位置と左オーディオスピーカーが左イヤーガードから横方向に移動した左の係合解除位置との間で可逆的に可動し、
右オーディオスピーカーは、右オーディオスピーカーが右イヤーガードに隣接する右の係合位置と右オーディオスピーカーが右イヤーガードから実質的に横方向に移動した右の係合解除位置との間で可逆的に可動し、
ヘッドピースおよびオーディオ・ビジュアルコンポーネントが連結し、左オーディオスピーカーが左の係合位置にあり、右オーディオスピーカーが右の係合位置にあるとき、オーディオ・ビジュアルコンポーネントがヘッドピースに対して実質的に前方に動いて、一方を他方から分離させることで、オーディオスピーカーが係合解除位置へ動く、連結手段と、
ユーザの頭上でオーディオ・ビジュアルコンポーネントを支持するように構成された、吊り具を含む、モーションベースと、を含み、
オーディオ・ビジュアルコンポーネントは吊り具に繋がれている、遊園地のアトラクション。
【請求項12】
モーションベースは拘束システムをさらに含む、請求項11に記載の遊園地のアトラクション。
【請求項13】
モーションベースは制御入力部および複数のアクチュエータをさらに含む、請求項1に記載の遊園地のアトラクション。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、米国第62/834,584号(2019年4月16日に出願された)および米国第62/948,067号(2019年12月13日に出願された)の利益を主張するものである。
【0002】
本発明は一般に遊園地/テーマパークのアトラクションで使用されるような仮想現実オーディオ・ビジュアルヘッドセットに関するものである。
【背景技術】
【0003】
様々な遊園地のアトラクションは、客が仮想環境を見たり相互に作用したりすることを可能にする仮想現実(VR)の技術を用いて開発されてきた。現存する典型的なシステムはVRヘッドギアシステムおよびモーションベースから構成される。従来のVRヘッドギアはゲストが装着する筐体内で永久に収容されている画面を使用する。
【発明の概要】
【0004】
ある態様では、本発明はAR(拡張現実)、VR(仮想現実)、またはMR(混合現実)のためのオーディオを有するツーピースヘッドセットを提供し、信頼性の高い使いやすい音声統合を提供する。
【0005】
別の態様では、本発明は、使用時に解放可能にヘッドピースに連結される(例えば、磁気引力、解放可能なメカニカルファスナーなどによって)オーディオ・ビジュアルコンポーネントを含むツーピースヘッドセットを提供する。ビュー画面は使用時にユーザの頭と接触しない。オーディオ・ビジュアルコンポーネントと比較すると、ヘッドピースは相対的に単純で低コストであり、VR体験と関連するいかなる電気部品も含まない。ヘッドピースからオーディオ・ビジュアルコンポーネントを離すことにより、一連のヘッドピース(使用されていないときは、洗浄し消毒され得る)を有するオーディオ・ビジュアルコンポーネントを継続して使用することが可能になる。離すことのできるヘッドセットは、乗り手に個別的に提供される仮想現実を特色とするアミューズメントパークの乗り物の理論上の1時間ごとの収容能力を増やす。
【0006】
別の態様では、本発明はユーザに個別化された映像および音声を提供するためのヘッドセットアセンブリを提供し、ヘッドセットアセンブリは、ヘッドピースであって、前記ヘッドピースは、視界開口部、左イヤーガード、および右イヤーガードを有し、ヘッドピースがユーザの頭の操作位置にあるとき、視界開口部はユーザの目の位置にあり、左イヤーガードはユーザの左耳に隣接し、右イヤーガードはユーザの右耳に隣接する、ヘッドピースと、映像源および音声源と相互接続するように構成され、映像ディスプレイを有するオーディオ・ビジュアルコンポーネントと、オーディオ・ビジュアルコンポーネントによって支持される左オーディオスピーカーおよび右オーディオスピーカーと、を含み、ヘッドピースおよびオーディオ・ビジュアルコンポーネントを解放可能に連結するための連結手段であって、ヘッドピースおよびオーディオ・ビジュアルコンポーネントが連結しているとき、視界開口部は映像ディスプレイに隣接し、左オーディオスピーカーは、左オーディオスピーカーが左イヤーガードに隣接する左の係合位置と左オーディオスピーカーが左イヤーガードから横方向に移動した左の係合解除位置との間で可逆的に可動し、右オーディオスピーカーは、右オーディオスピーカーが右イヤーガードに隣接する右の係合位置と右オーディオスピーカーが右イヤーガードから実質的に横方向に移動した右の係合解除位置との間で可逆的に可動し、ヘッドピースおよびオーディオ・ビジュアルコンポーネントが連結し、左オーディオスピーカーが左の係合位置にあり、右オーディオスピーカーが右の係合位置にあるとき、オーディオ・ビジュアルコンポーネントがヘッドピースに対して実質的に前方に動いて、一方を他方から分離させることで、オーディオスピーカーが係合解除位置へ動く。
【0007】
係合位置はオーディオスピーカーと隣接したイヤーガードとの間の磁気の引力によって解放可能に維持され得、オーディオ・ビジュアルコンポーネントのヘッドピースに対する実質的な前方への動きは磁気の引力を弱め得る。
【0008】
各オーディオスピーカーと関連して、オーディオスピーカーを係合解除位置へ動かす傾向がある付勢手段があり得、ヘッドピースおよびオーディオ・ビジュアルコンポーネントが連結しているとき、付勢手段はオーディオスピーカーを係合位置から動かすほど十分ではない。
【0009】
オーディオ・ビジュアルコンポーネントによる左オーディオスピーカーおよび右オーディオスピーカーの各々の支持は、近位端および遠位端を有するヘッドホンアーム、近位端をオーディオ・ビジュアルコンポーネントに枢動自在に取り付ける枢動取付部、および遠位端でオーディオスピーカーを支持するヘッドホン取付部、によって提供され得、付勢手段は、近位端および枢動取付部を係合するばねアセンブリであり得る。
【0010】
ヘッドピースは、オーディオ・ビジュアルコンポーネントがヘッドピースに対して実質的に前方に動いて、一方を他方から分離させる状態の元で、各オーディオスピーカーが係合解除位置に動くのを支援するための、一方は左イヤーガード前方の傾斜した肩部と、他方は右イヤーガード前方の傾斜した肩部である、後方に面する2つの傾斜した肩部を含み得る。後方に面する傾斜した肩部は、それぞれ横から見るとくぼんでいてもよい。
【0011】
ヘッドピースおよびオーディオ・ビジュアルコンポーネントを解放可能に連結するための連結手段は、かみ合う磁気部品を含み得る。かみ合う磁気部品はヘッドピースの右、左、および前部の磁石と、オーディオ・ビジュアルコンポーネントの右、左、および前部の磁石であり得る。
【0012】
オーディオ・ビジュアルコンポーネントは、映像ディスプレイを有する頭部装着型ディスプレイデバイスと、頭部装着型ディスプレイデバイスが固定されるアダプタであって、オーディオ・ビジュアルコンポーネントによる左オーディオスピーカーおよび右オーディオスピーカーの各々の支持は、近位端および遠位端を有するヘッドホンアーム、近位端をアダプタに枢動自在に取り付ける枢動取付部、および遠位端でオーディオスピーカーを支持するヘッドホン取付部、によって提供され得る、アダプタと、を含み得る。
【0013】
アダプタはアダプタ本体およびクラムシェルコンポーネントを含み得、頭部装着型ディスプレイデバイスはアダプタ本体とクラムシェルコンポーネントとの間で固定され得る。
【0014】
別の態様では、本発明はユーザに個別化された映像および音声を提供することを含む遊園地のアトラクションを提供し、前記遊園地のアトラクションは、ヘッドピースであって、前記ヘッドピースは、視界開口部、左イヤーガード、および右イヤーガードを有し、ヘッドピースがユーザの頭の操作位置にあるとき、視界開口部はユーザの目の位置にあり、左イヤーガードはユーザの左耳に隣接し、右イヤーガードはユーザの右耳に隣接する、ヘッドピースと、映像源および音声源と相互接続するように構成され、映像ディスプレイを有するオーディオ・ビジュアルコンポーネントと、オーディオ・ビジュアルコンポーネントによって支持される左オーディオスピーカーおよび右オーディオスピーカーと、ヘッドピースおよびオーディオ・ビジュアルコンポーネントを解放可能に連結するための連結手段であって、ヘッドピースおよびオーディオ・ビジュアルコンポーネントが連結しているとき、視界開口部は映像ディスプレイに隣接し、左オーディオスピーカーは、左オーディオスピーカーが左イヤーガードに隣接する左の係合位置と左オーディオスピーカーが左イヤーガードから横方向に移動した左の係合解除位置との間で可逆的に可動し、右オーディオスピーカーは、右オーディオスピーカーが右イヤーガードに隣接する右の係合位置と右オーディオスピーカーが右イヤーガードから実質的に横方向に移動した右の係合解除位置との間で可逆的に可動し、ヘッドピースおよびオーディオ・ビジュアルコンポーネントが連結し、左オーディオスピーカーが左の係合位置にあり、右オーディオスピーカーが右の係合位置にあるとき、オーディオ・ビジュアルコンポーネントがヘッドピースに対して実質的に前方に動いて、一方を他方から分離させることで、オーディオスピーカーが係合解除位置へ動く、連結手段と、ユーザの頭上でオーディオ・ビジュアルコンポーネントを支持するように構成された、吊り具を含む、モーションベースと、を含み、オーディオ・ビジュアルコンポーネントは吊り具に繋がれている。
【0015】
モーションベースは拘束システムを含み得る。モーションベースは制御入力部および複数のアクチュエータを含み得る。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】ユーザの頭に装着されたヘッドピースおよびヘッドピースから係合解除されたオーディオ・ビジュアルコンポーネントを示す、本発明のヘッドセットの実施形態の斜視図である。
【
図2】ユーザの頭に装着されたヘッドピースおよびヘッドピースと係合したオーディオ・ビジュアルコンポーネントを示す、
図1の実施形態の斜視図である。
【
図3】ヘッドピースと係合したオーディオ・ビジュアルコンポーネントを示す、
図1発明の実施形態の側面図である。
【
図4】開位置にあるヘッドホンアームを示す、
図3で示されたようなヘッドセットの実施形態の上面図である。
【
図5】
図4で示されたようなヘッドセットの実施形態の上面からの部分的な分解組立図である。
【
図6】
図5で示されたようなヘッドセットの実施形態の側面からの部分的な分解組立図である。
【
図7】
図1の実施形態の枢動ベースおよびヘッドホンアームの断面図である。
【
図8】
図1の実施形態のスピーカー本体の分解斜視図である。
【
図9】
図1の実施形態のイヤーガードの分解斜視図である。
【
図10】本発明のモーションベースアセンブリの実施形態の略図の斜視図である。
【
図11】
図10のモーションベースアセンブリの実施形態の略図の正面図である。
【
図12】ユーザおよび互いに係合解除されたオーディオ・ビジュアルコンポーネント(102)とヘッドピース(104)を示す、
図10のモーションベースアセンブリの実施形態の略図の斜視図である。
【
図13】ユーザおよびヘッドピース(104)と係合したオーディオ・ビジュアルコンポーネント(102)を示す、
図10のモーションベースアセンブリの実施形態の略図の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本明細書において、ARは拡張現実を指すために使用され、VRは仮想現実を指すために使用され、MRは混合現実を指すために使用され、背側は後方または後部への方向を指すために使用され、腹側は前方または前部への方向を指すために使用され、内側は中央の方を指すために使用され、および横は側面の方を指すために使用される。
【0018】
図面で示されたように、本発明の例示的なヘッドセット(100)の実施形態は、ユーザ(105)が使用するための、オーディオ・ビジュアルコンポーネント(102)およびヘッドピース(104)を含む。明確にするために、ヘッドセット(100)を示す図面において、ケーブル配線(従来のもの)は示されていない。
【0019】
図面で示された例示的実施形態において、オーディオ・ビジュアルコンポーネント(102)はアダプタ(106)および頭部装着型ディスプレイ(108)を含む。
【0020】
図面で示された例示的実施形態において、頭部装着型ディスプレイ(108)はHTC VIVE(商標)ディスプレイである。頭部装着型ディスプレイ(108)はディスプレイ本体(110)、2つのビュー画面(112)、接続インターフェース(114)(頭部装着型ディスプレイ(102)をビジュアルとオーディオデータ供給に接続するため)、およびディスプレイ取付部の係合突起(116)を含む。
【0021】
アダプタ(104)はアダプタ本体(140)、クラムシェル(142)、左ヘッドホンアセンブリ(144)、右ヘッドホンアセンブリ(146)、およびフックループ(148)を含む。
【0022】
アダプタ本体(140)は、アダプタ本体の視界開口部(160)、ディスプレイ取付部の係合レセプタクル(162)(ディスプレイ取付部の係合突起(116)を受けるため)、ねじ孔(166)を受けるクラムシェル取付ねじを有するクラムシェル取付部(164)、左ヘッドホンアセンブリ取付部(168)、右ヘッドホンアセンブリ取付部(170)、左アダプタ磁気アンカー(172)、右アダプタ磁気アンカー(174)、および前部アダプタ磁気アンカー(176)を含む。各ヘッドホンアセンブリ取付部(168)、(170)はフックループ(148)をアダプタ本体(140)のどちらかの側面に取り付けるため、フックループの溝(178)を含む。図面では、フックループ(148)はアダプタ本体(140)から横方向に突起するように示されているが、明確には、フックループの溝(178)とフックループ(148)との間の係合は、フックループ(148)がフックループの溝(178)内でおよそ180度、すなわち実質的に腹側に突起している状態と実質的に背側に突起している状態との間で、枢動自在であるようなものである。
【0023】
クラムシェル(142)は2つのねじ穴(190)と、随意に、テザー連結部(192)を含む。図面で示されるように、使用中は、ディスプレイ本体(110)はアダプタ本体(140)とクラムシェル(142)との間にディスプレイ本体(110)を置き、クラムシェル取付ねじ(194)をねじ穴(190)を通してねじ孔(166)を受けるクラムシェル取付ねじへ挿入することによってクラムシェル(142)をアダプタ本体(140)に貼り付けることによって、アダプタ本体(140)に解放可能に固定される。アダプタ本体(140)とクラムシェル(142)との間の接合は、使用中にはケーブル保護ゴムグロメット(198)が備え付けられるケーブル開口部(196)を規定する。クラムシェル(142)はまた、オーディオ・ビジュアルコンポーネント(102)を他の部品およびデータ供給に相互接続するためのカスタム回路基板(Printed Circuit Board)を収容する。
【0024】
各ヘッドホンアセンブリ(144)、(146)は、枢動ベース(200)(それぞれのヘッドホンアセンブリ取付部(168)、(170)に取り付けるように構成された)、ヘッドホンアーム(202)、ヘッドホンアーム(202)の枢動ベース(200)および近位端を貫通するヒンジピン(204)、およびヘッドホンアーム(202)の遠位端で取り付けられたスピーカー本体(206)を含む。
【0025】
枢動ベース(200)はヘッドホンアーム(202)を開いた係合解除位置の方へ弾力的に付勢するためのばねアセンブリ(208)を含む。ばねアセンブリ(208)はコイルばね(210)とばね従動体(212)の両方を含み、ばね従動体ロッド(214)に摺動自在に取り付けられ、ばね座(216)とヘッドホンアームフォーク(218)との間に置かれる。
【0026】
スピーカー本体(206)は、スピーカーカップ(220)、外フォームプロファイル(222)、内フォームプロファイル(224)、スピーカー(225)(図面で示される例示的実施形態では、925‐XDC16 NL22 40mm スピーカードライバー)、2つの上部のスピーカー磁石(226)(図面で示される例示的実施形態では、各々はネオジム磁石であり、直径1/2”および厚さ1/8”のN52である)、下部のスピーカー磁石(228)(図面で示される例示的実施形態では、925ネオジム磁石、直径1/2”および厚さ1/16”のN52である)、3つのスピーカー磁石座(232)を有するイヤーカップ面板(230)(スピーカー磁石(226)、(228)が、例えばエポキシのような接着剤で固定されている)、イヤーガードフェルト(234)(接着剤、例えば貼り付けて剥がせる接着剤でイヤーカップ面板(230)に貼り付けられている)、および4つのスピーカーねじ(236)(イヤーカップ面板(230)およびスピーカーカップ(220)を一緒に取り付けるため)を含む。
【0027】
スピーカーカップ(220)は楕円形のカップ開口部(237)を含む。ヘッドホンアーム(202)の遠位端はスピーカーカップ取付部(238)を含み、該スピーカーカップ取付部(238)は、楕円形のカップ開口部(238)内で遊嵌するように構成された楕円形の肩部(240)を含むスピーカーカップ取付用突起(239)、外ゴムワッシャ(241)(スピーカーカップ(220)の外側に当接するため)、内ゴムワッシャ(242)(スピーカーカップ(220)の内側に当接するため)、カラー(243)、およびカラーリテーナピン(244)を含む。楕円形のカップ開口部(237)およびスピーカーカップ取付部(238)はヘッドホンアーム(202)とスピーカー本体(206)との間で所望の柔軟性を提供するように協働する(図面で示された実施形態では、各スピーカーボックスはヘッドホンアームに対するヘッドホンのいくらかの相対回転および枢軸を許容する方法でヘッドホンアームに柔軟に取り付けられているが、このような柔軟な取付は全ての実施形態に存在するわけではない)。
【0028】
ヘッドピース(104)はヘッドピース本体(250)、左イヤーガード(251)、右イヤーガード(252)、および調節可能なストラップ(253)を含む。
【0029】
ヘッドピース本体(250)は、ヘッドピース視界開口部(254)、左ヘッドピース磁気アンカー(255)、右ヘッドピース磁気アンカー(256)、および前部ヘッドピース磁気アンカー(257)を含む。左ヘッドピース磁気アンカー(255)と右ヘッドピース磁気アンカー(256)の各々は背部に面するくぼんでいる肩部(258)を有する。ヘッドピースパッドアセンブリ(259)(好ましくは抗菌性の特性を有するクッションパッドフォームを含む)はヘッドピース本体(250)の内側に貼り付けられる。
【0030】
イヤーガード(251)、(252)はヘッドピース(104)がユーザの頭に位置するとき、各イヤーガード(251)、(252)はユーザの耳を覆うように位置決めされる。イヤーガード(251)、(252)はユーザの耳とスピーカー本体(206)との間に物理的であるが音を伝達するバリアを提供することを意図し、複数の連続したユーザのためにスピーカー本体(206)の満足のいく衛生状態を維持するようになる。各イヤーガード(251)、(252)は3つのイヤーガード磁石(260)(図面で示される例示的実施形態では、各々は925ネオジム磁石、直径1/2”および厚さ1/16”のN52である)、3つのイヤーガード磁石座(262)を有するイヤーガード板(261)(イヤーガード磁石(260)が例えばエポキシのような接着剤で固定されている)、イヤーマフ(263)(柔らかく快適な表面と防音/遮音の形態を提供するようなしなやかなフォーム材を含む)、およびイヤーマフ転写テープ(264)(イヤーマフ(263)をイヤーガード板(261)に貼り付けるため)を含む。
【0031】
図面で示される例示的実施形態では、各イヤーガード(251)、(252)は従来のファスナー(例えば、ねじ)でヘッドピース本体(250)のそれぞれの側面に取り付けられる。各イヤーガード(251)、(252)は伝音イヤーガードホール(265)(例示的実施形態では、28mmの直径を有する)を有する。各イヤーガード(251)、(252)は頭の大きいユーザによって引き起こされる「広がり」に対応するために約15度の内側傾斜を有するように構成される一方で、より頭の小さいユーザの耳に所望の近接性を提供する。
【0032】
調節可能なストラップ(253)はヘッドピース本体(250)の各側面に取り付けられ、各側面でくの字形の部分(270)(スピーカー本体(206)を調整し、調節可能なストラップがユーザの頭の所望の位置に位置できるようにするため)とラチェット式ノブでユーザにより操作可能で解放可能な張力装置(271)を含む。調節可能なストラップ(253)はファスナーでヘッドピース本体(250)に取り付けられ、調節可能なストラップ(253)を調節するときにユーザの所望通りにヘッドピース本体(250)に対する調節可能なストラップ(253)の枢動自在な動作を可能にするようになる。使用中は、調節可能なストラップ(253)はユーザの後頭骨の下または隣接するように好ましくは位置決めされ、快適にぴったりするまでラチェット式ノブできつく締められる。
【0033】
ヘッドセット(100)の使用は、上で説明されているように、ユーザはヘッドピース(104)を提供され、ラチェット式ノブで頭にそれを固定し、ユーザの耳はイヤーマフ(263)に隣接し、場合によっては、ユーザに備え付けられたヘッドピース(104)がオーディオ・ビジュアルコンポーネント(102)の近辺に持ち込まれるか、オーディオ・ビジュアルコンポーネント(102)がユーザに備え付けられたヘッドピース(104)の近辺に持ち込まれ、ユーザ(105)は、左アダプタ磁石アンカー(172)、右アダプタ磁石アンカー(174)、および前部アダプタ磁石アンカー(176)を左ヘッドピース磁石アンカー(255)、右ヘッドピース磁石アンカー(256)、および前部ヘッドピース磁石アンカー(257)と係合するように、オーディオ・ビジュアルコンポーネント(102)をヘッドピース(104)の腹側部に接触させ、オーディオ・ビジュアルコンポーネント(102)をヘッドピース(104)に解放可能に連結させるようになり、ユーザ(105)は各ヘッドホンアーム(202)とスピーカー本体(206)を動かし、内側にそれぞれのスピーカー磁石(226)、(228)をそれぞれのイヤーガード磁石(260)と係合させるように、スピーカー本体(206)をイヤーガード(251)、(252)に解放可能に固定させるようにし(係合した磁石の磁気引力はヘッドホンアーム(202)を開いた係合解除位置の方へ横方向に弾性的に付勢することを克服するという点において)、ユーザはヘッドセット(100)によって提供されるオーディオ・ビジュアル体験を経て、ユーザはオーディオ・ビジュアルコンポーネント(102)をヘッドピース(104)から分離させるためにオーディオ・ビジュアルコンポーネント(102)をしっかりつかみ、結果として生じるスピーカー磁石(226)、(228)とイヤーガード磁石(260)のズレは、各スピーカー本体(206)と隣接するくぼんでいる肩部(258)との間の物理的相互作用とともに、ヘッドホンアーム(202)の弾性的な付勢がスピーカー本体(206)を開いた係合解除位置の方へ横方向に動かすことを可能にし、およびその後、ユーザはヘッドピース(104)を取り外し得る、ということを含む。
【0034】
明確には、ユーザは各ヘッドホンアーム(202)とスピーカー本体(206)を直接手動で横方向に動かしてもよく、各スピーカー本体(206)を関連するイヤーガード(251)、(252)から係合解除させ、ヘッドホンアーム(202)の弾性的な付勢がスピーカー本体(206)を開いた係合解除位置の方へ横方向に動かすことを可能にする。
【0035】
使用中は、イヤーガードフェルト(234)はイヤーカップ面板(230)とそれぞれのイヤーガード(251)、(252)との間の音伝達を低減するように機能し、イヤーマフ(263)、外フォームプロファイル(222)、および内フォームプロファイル(224)とともに、ユーザのための所望の防音を提供する。
【0036】
ヘッドピース(104)とアダプタ(106)は成型プラスチック部品を好ましくは含む。ヘッドピース(104)はサイズと形に関してユーザの頭の違いに対応するように弾性的に柔軟である。アダプタ本体(140)に対するヘッドホンアーム(202)とスピーカー本体(206)のヒンジと枢動はユーザの頭の違いによるヘッドピースのゆがみ(すなわち形状の違い)に対応する。
【0037】
アダプタ(106)とヘッドピース(104)との間のインターフェースとスピーカー本体(206)とイヤーガード(251)、(252)の係合は、各アダプタ(106)が(異なるサイズ/年齢のユーザに対応するように)複数の異なるサイズのヘッドピースと使用され得るように構成され得る。アダプタ本体(140)に対するヘッドホンアーム(202)のヒンジ/枢動は異なるサイズのヘッドピースとのそのような使用を容易にする。
【0038】
取り外し可能な画面を有する頭部装着型ディスプレイを特色とするアミューズメントパークのアトラクションは、オペレータが個別化された仮想現実環境を一人一人の乗り手に提供することを可能にする。各乗り手は仮想環境を見て回り仮想環境と対応して動くことで、ユニークな仮想体験を有することができる。乗り物はモーションベース、繋がれた頭部装着型ディスプレイ、ラップバー、ディスプレイ用吊り具、および制御入力部を含む。
モーションベースは仮想環境で椅子を動かすための複数の直線のアクチュエータに取り付けられた椅子を典型的に含む。ディスプレイ用吊り具はモーションベースに回転自在に取り付けられ、繋がれた頭部装着型ディスプレイを必要に応じてユーザの方へ、およびユーザから遠ざける。ラップバーはモーションベースに回転自在に取り付けられ、乗り物が終わるまで乗り手がアトラクションから離れることを防ぐ。さらに、ラップバーがユーザの膝に配置されるとき、ディスプレイ用吊り具の端はユーザの頭の真上にあるようにラップバーはディスプレイ用吊り具に連動する。代わりに、ラップバーは彼らの頭上にあるとき、ディスプレイ用吊り具の端はユーザの頭の後ろに配置される。制御入力部により、ユーザがモーションベースおよびその仮想環境で彼ら自身を動かすことを可能にするジョイスティックである。代わりに、繋がれた頭部装着型ディスプレイに配置された前に面するカメラは、仮想環境への入力を提供するためにユーザの手を追跡することができる。例えば、ユーザは彼らの手を彼らの前に置き仮想ハンドルの周りでそれらを回転させることで、仮想ハンドルを操縦することができる。
【0039】
例示的な仮想現実互換モーションベース(301)は
図10から13で示される。
モーションベース(301)は、ベース(303)、ベース(303)によって支持される椅子(305)、入力システム(307)、拘束システム(309)、オーディオ・ビジュアルコンポーネントサポートシステム(311)、および複数のアクチュエータ(315)を含む。図面で示された入力システム(307)はユーザが仮想現実環境への入力を提供できるように構成されたモーションセンシングジョイスティックを含む。椅子(305)は実質的な平面ベースに解放可能に取り付けられた車椅子または電動スクーターである可能性があることが明らかであるべきである。
【0040】
複数のアクチュエータ(315)は好ましくは第1のアクチュエータ、第2のアクチュエータ、および第3のアクチュエータから成る。直線のアクチュエータは図示されるが、モーションベースアクチュエータは回転アクチュエータおよび振動アクチュエータのような他の機械出力部を有する可能性があることが明らかであるべきである。アクチュエータ(315)は三脚構成で間隔が空いており、第1のアクチュエータはモーションベース(301)の前の近くに配置され、第2および3のアクチュエータはモーションベース(301)の後ろの近くに配置される。複数のアクチュエータ(315)はコントローラーおよび入力システム(307)に応答してモーションベース(301)を動かすように構成される。例えば、コントローラーはユーザ(105)がボートで急流を下るようにモーションベース(301)を動かしてもよく、ユーザは入力システムを動かすことによって川のどの分岐点を下るか選択することができる。
【0041】
拘束システム(309)はC形状の部材に堅く取り付けられたラップバーを含む。オーディオ・ビジュアルコンポーネントサポートシステム(311)はユーザの上に仮想現実ヘッドセットを支持するように構成された伸ばされた部材を含む。オーディオ・ビジュアルコンポーネントサポートシステム(311)は、オーディオ・ビジュアルコンポーネント(102)へのテザーの長さを調節する引込システムも含む。
【0042】
好ましくは、拘束システム(309)およびオーディオ・ビジュアルコンポーネントサポートシステム(311)の両方はユーザ(105)の周りで枢動する。拘束システム(309)は、例えば、モーションベース(301)に配置されたギアシステムによって、オーディオ・ビジュアルコンポーネントシステム(311)に回転自在に連結される。ギアシステムは好ましくは、2:1のギア比を有するが、本願では他の比率も想定している。ギアシステムはVRサポートシステムが拘束システムの半分程度に回転自在に動くように連動する。このギアシステムによりVRヘッドセットを後ろに動かしユーザから遠ざけながら、拘束システムが上に枢動しユーザのじゃまにならないようにすることができる。これによりユーザは椅子(305)の乗り降りを簡単かつ迅速にすることができる。
【0043】
図示されたようなラップバーはアトラクションのスループットを増加させるが、本願では他の拘束システムも想定している。特定の種類の仮想現実の実施形態は、乗る体験と一致する拘束システムをシミュレートする拘束システムを有し得る。例えば、拘束システムは飛行シミュレーターとして構成されたシステムのための5点支持のベルトを含み得、ベルトの一部は、ベルトを固定することでオーディオ・ビジュアルコンポーネントサポートシステム(311)をユーザに近づけるようにギアシステムに連結される。代わりに、5点支持のベルトはオーディオ・ビジュアルコンポーネントサポートシステム(311)の配置を調節し得ない。本願ではシートベルト、オーバーショルダーの拘束具、ロッキングラップバー、Tバーのような他の種類の拘束具も想定している。
【0044】
オーディオ・ビジュアルコンポーネントサポートシステム(311)はモーションベース(301)に直接取り付けられているように図示されるが、オーディオ・ビジュアルコンポーネントサポートシステム(311)はモーションベース(301)から遠くに配置され得ることが明らかであるべきである。例えば、オーディオ・ビジュアルコンポーネントサポートシステム(311)はモーションベース(301)の近くに配置された壁または天井に取り付けられ得る。
【0045】
図面で示される例示的実施形態では、オーディオ・ビジュアルコンポーネント(102)は、取り外しを防いだりオーディオ・ビジュアルコンポーネント(102)にデータおよび電力を提供するために、オーディオ・ビジュアルコンポーネントサポートシステム(311)に繋がれる。他の実施形態はオーディオ・ビジュアルコンポーネント(102)をユーザへ近づかせたり遠ざけたりするために引込システムを含み得る。例えば、吊り具は繋がれたオーディオ・ビジュアルコンポーネント(102)をユーザの膝の近辺まで下げるように構成された吊り具を備えたモーションベース(301)の上に配置され得る。代わりに、オーディオ・ビジュアルコンポーネント(102)は、ユーザがヘッドピース(104)に連結されるまで、ユーザの頭の近くで吊るされ得るか、隣接するバスケットに置かれ得るか、または隣接するフックに吊り下がり得る。
【0046】
図12はモーションベース(301)の開位置を図示する。開位置はユーザ(105)が椅子(305)に出入りできるように構成される。ユーザ(105)は椅子(305)に座り、足置きに彼らの足を置くと、モーションベース(301)によって完全に支持される。
図12で図示されているように、モーションベース(301)を係合させるとき、ユーザはユーザの頭にヘッドピース(104)を装着している。ユーザ(105)は入力システム(307)をまたいでいる。開位置では、オーディオ・ビジュアルコンポーネントサポートシステム(311)はユーザの頭上および後ろにオーディオ・ビジュアルコンポーネント(102)を配置する。
【0047】
オーディオ・ビジュアルコンポーネント(102)はオーディオ・ビジュアルコンポーネントサポートシステム(311)に繋げられ、オーディオ・ビジュアルコンポーネントサポートシステム(311)によって支持される。開位置では、拘束システム(309)もユーザの頭の上に配置される。ユーザ(105)は拘束システム(309)を引き下げると、オーディオ・ビジュアルコンポーネントサポートシステム(311)は下に枢動し、オーディオ・ビジュアルコンポーネント(102)をユーザの顔の前に配置する。ユーザ(105)はヘッドセット(100)を形成するために、オーディオ・ビジュアルコンポーネント(102)をしっかりつかみ、オーディオ・ビジュアルコンポーネント(102)をヘッドピース(104)に連結し、スピーカー本体(206)をイヤーガード(251)、(252)と接触させる。
【0048】
システムは吊り具の端が、最初の位置のユーザの前および上から、その後の位置の最初の位置の上および後ろに、動くように構成される。システムは吊り下がっているディスプレイをユーザの頭の近接した配置からさらに離れた配置に動かす。配置または位置の間でディスプレイを動かすことは、ユーザが頭をぶつけてディスプレイを破損することなく、モーションベースへの簡単なアクセスを提供する。図示された近接した配置はユーザの頭の前にあるが、近接した配置はユーザの頭の側面またはユーザの頭のちょうど上であり得ることが明白であるはずである。非近接の配置はユーザがディスプレイからの干渉なしに自由にモーションベースに入ることができる任意の配置である。
【0049】
乗り物が終わると、オーディオ・ビジュアルコンポーネント(102)はユーザ(105)によってヘッドピース(104)から分離される。例示的実施形態では、ヘッドピース(104)からオーディオ・ビジュアルコンポーネント(102)を分離するためのオーディオ・ビジュアルコンポーネント(102)のユーザの操作は、スピーカー本体(206)をイヤーガード(251)、(252)から係合解除させる。次に、拘束システム(309)はオペレータによって解放される。その後、ユーザ(105)は拘束システム(309)を引き上げ、オーディオ・ビジュアルコンポーネントサポートシステム(311)は上に枢動しユーザ(105)の後ろに枢動する。ユーザ(105)が乗り物を出ると、ヘッドピース(104)は取り外され、その後の使用のために洗浄/消毒される。
【0050】
上で記されたシステムは遊園地のアトラクションのために構成されるが、システムは代わりにゲームシステムおよびまたは飛行シミュレーターのために構成される可能性があることが明白であるはずである。軍や民間の両方のシステムの使用は、仮想現実の提供者に、従来の仮想現実システムよりも迅速なターンアラウンドおよび機器のより高い使用率を提供する。さらには、ツーピース仮想現実ヘッドセットとモーションベースを含むシステムは、ユーザの集団がアミューズメントパーク、テーマパーク、カーニバル、展覧会、旅行、移動展覧会、オリエンテーションセンター、博覧会、博物館、ファミリーエンターテイメントセンター(FEC’s)、運転シミュレーター、および飛行シミュレーターのような仮想現実環境にさらされる場所のために構成可能である。
【0051】
請求項の範囲は例で説明された好ましい実施形態により限定されるべきではなく、全体としての説明と一致する最も広い解釈が与えられるべきである。
【国際調査報告】