(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-20
(54)【発明の名称】電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機並びにこれを用いた間接活線電線皮剥き工法及び間接活線電線テーピング工法
(51)【国際特許分類】
H02G 1/12 20060101AFI20220613BHJP
H02G 1/02 20060101ALI20220613BHJP
【FI】
H02G1/12 026
H02G1/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021549473
(86)(22)【出願日】2020-02-10
(85)【翻訳文提出日】2021-08-20
(86)【国際出願番号】 KR2020001800
(87)【国際公開番号】W WO2020175815
(87)【国際公開日】2020-09-03
(31)【優先権主張番号】10-2019-0022909
(32)【優先日】2019-02-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521372208
【氏名又は名称】デウォン エレクトリック カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】DAEWON ELECTRIC CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】307, Daeyul laechu-gil, Bugi-myeon, Cheongwon-gu, Cheongju-si, Chungcheongbuk-do 28137 Republic of Korea
(71)【出願人】
【識別番号】520066762
【氏名又は名称】デウォン インダストリー カンパニー
【氏名又は名称原語表記】DAEWON INDUSTRY COMPANY
【住所又は居所原語表記】26, Soemarul-gil, Jeungpyeong-eup Jeungpyeong-gun Chungcheongbuk-do 27913 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100115200
【氏名又は名称】山口 修之
(72)【発明者】
【氏名】クウォン,セ ウォン
【テーマコード(参考)】
5G352
5G353
【Fターム(参考)】
5G352AE03
5G352AE04
5G353AA02
5G353CA01
5G353DA06
5G353DA08
5G353EA09
(57)【要約】
本発明は、特高圧活線状態電線の被覆を皮剥き又はテーピングするために使用するテーピング機兼用皮剥き機に関し、より詳細には、線路に近接しない状態の安定性が確保された状態で、活線状態の電線を絶縁皮剥き又はテーピング作業可能にし、単一の装備で皮剥き作業と各種テーピング作業までも可能にし、電線の進出及び把持作動と電線の皮剥き又はテーピング作動を、一度の連続した回転操作によって自動で可能にし、駆動部の逆回転作動によって作動部ヘッドからの電線の解除引出を可能にするなど、装置操作上の便利さ、作業上の便利さ及び装置耐久性の向上をもたらす、電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機並びにこれを用いた間接活線電線皮剥き工法及び間接活線電線テーピング工法に関する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部が中空である管体型駆動部ボディー(110)と、駆動部ボディー(110)の周りに軸設され、内部には第1ベベルギア(121)が形成され、回転工具が結合する駆動軸(120)と、駆動部ボディー(110)の内側前方に軸設され、後方には第1ベベルギア(121)と噛み合う第2ベベルギア(131)が形成された連動軸(130)と、駆動部ボディー(110)の後方に結合する取っ手(140)とで構成され、回転動力を付与する駆動部(100);
駆動部ボディー(110)の前方に結合及び突出する長さを有する貫通型管体形態で構成され、内部には連動軸(130)に結合して回転力が伝達されて回転する動力伝達棒(210)が干渉無しで形成される絶縁延長スティック(200);
絶縁延長スティック(200)の先端が結合する管体型アダプターボディー(310)と、アダプターボディー(310)の内側に形成され、後方には動力伝達棒(210)が結合するアダプター棒(320)とからなるアダプター部(300);
後端にはアダプターボディー(310)に挿入結合するアダプター結合管(411)が形成され、中央には幅方向貫通し、内部両側には動力部着座溝(413)を有する回転案内孔(412)が貫通形成され、上部には電線の進出が可能な電線進出溝(414)が形成された作動部ヘッド(400);
作動部ヘッド(400)の動力部着座溝(413)に結合して作動部ヘッド(400)と共に電線の進出が可能であり、アダプター部(300)から回転力が伝達されて回転作動する回転動力部(500);及び
回転動力部(500)に着脱され、電線が着座し、回転動力部(500)の回転作動によって電線の皮剥き又はテーピングを行う作業ツール(600);を含んで構成し、
作業ツール(600)は、
電線の皮剥きが可能な皮剥きツール(700)又は電線のテーピングが可能なテーピングツール(800)のいずれか一つで構成し、回転動力部(500)に装着して使用可能に構成することを特徴とする、電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機。
【請求項2】
作動部ヘッド(400)には、
幅方向一側に作動部ヘッド(400)との間にテープ固定溝(441)を有するテープ固定バー(440)をさらに含んで構成し、
電線進出溝(414)をなす上端には、絶縁テープの切断が可能なテープカッター(450)をさらに含んで構成することを特徴とする、請求項1に記載の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機。
【請求項3】
アダプター部(300)と作動部ヘッド(400)の着脱を制御するロック手段(350)がさらに含まれるように構成し、
ロック手段(350)は、
アダプターボディー(310)の周りにはロックガイド溝(351)が形成され、ロックガイド溝(351)には、周りに一定の間隔でロックボール(352)がアダプターボディー(310)の内側に出没可能に内入される複数のボール収容溝(353)と、前方周りにストッパー(354)が形成され、アダプターボディー(310)の後端には出没ガイドピン(355)が突出形成され、
アダプター結合管(411)の周りにはアダプターボディー(310)の内側に突出するロックボール(352)が掛け止められる半円溝状のボールロック溝(411a)が形成され、
アダプターボディー(310)の周りには、ロックガイド溝(351)の後端にスプリング弾設されて前方突出力を持ちながら、ロックボール(352)の出没力を制御するロックレバー(360)がさらに含まれるように構成し、
ロックレバー(360)には、内周面に、ロックボール(352)を加圧し、後方にスプリングが弾設される加圧突起(361)が形成され、内周面前方には、ストッパー(354)に掛け止められるストッピング突起(362)が形成され、後方には出没ガイドピン(355)によってガイドされる出没ガイド溝(363)が形成されるように構成することを特徴とする、請求項1に記載の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機。
【請求項4】
回転動力部(500)は、
作動部ヘッド(400)の内側に形成され、後方がアダプター棒(320)に結合してアダプター棒(320)の回転力が伝達される動力ベベルギア(511)と、作動部ヘッド(400)の内側で動力ベベルギア(511)と噛み合う連動ベベルギア(513)及び連動ベベルギア(513)と同一軸上に形成される連動ギア(514)を有する動力伝達軸(512)とからなる動力伝達部(510);
作動部ヘッド(400)の内側に内入され、中央には皮剥きツール(700)又はテーピングツール(800)からなる作業ツール(600)のスライディング設置及び固定を案内するホルダー固定ピン(522)を有するホルダー設置溝(521)が貫通形成され、周りには、一側にギアが除去された空回転溝(524)を有し、動力伝達軸(512)の連動ギア(514)と噛み合う第1ギア部(523)が形成され、両側には、回転案内孔(412)に露出され、一側周りには拡張突部(525)を有する第1軸管(526)が突出形成され、第1軸管(526)の周辺には弧状の両側一対の動力ガイド溝(527)が形成され、周りには、ホルダー設置溝(521)が開放されるように電線進出溝(414)と対応する第1電線進出溝(528)が形成された第1動力ギア(520);
第1動力ギア(520)の一側面において第1軸管(526)を包みながら結合し、動力ガイド溝(527)を貫通する動力ガイドピン(531)で連結され、周りには、第1ギア部(523)と同一ギアをなしながら動力伝達軸(512)の連動ギア(514)と噛み合う第2ギア部(532)が形成され、外側面には、回転案内孔(412)を貫通露出され、一側には端部に加圧ツール案内ベアリング(534)を有する第2軸管(533)が突出形成され、周りには、第1電線進出溝(528)と対応する第2電線進出溝(538)が形成された第2動力ギア(530);
第1動力ギア(520)の他側で第1軸管(526)を包む一方、動力ガイド溝(527)を貫通する動力ガイドピン(531)で連結され、外側面には、回転案内孔(412)を貫通して軸設される第3軸管(541)が突出形成され、一側には、端部に前記加圧ツール案内ベアリング(534)と対応する加圧ツール案内ベアリング(544)を有する第2軸管(533)が突出形成され、周りには、第1電線進出溝(528)と対応する第3電線進出溝(548)が形成された連動板(540);及び
作動部ヘッド(400)の両側で第1動力ギア(520)の第1軸管(526)に結合し、作動部ヘッド(400)の周りに干渉して第1動力ギア(520)と第2動力ギア(530)と連動板(540)の離脱を防止する両側一対の仕上げ部材(550,550’)を含んで構成することを特徴とする、請求項1に記載の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機。
【請求項5】
拡張突部(525)には、傾斜止め面(525b)を有し、周りに開放されるストッパー作動溝(525a)がさらに形成され、
ストッパー作動溝(525a)には、一側が軸結合して回動作動し、他側がスプリング弾設されてストッパー作動溝(525a)の外側に広がる外力を有し、端部には、ストッピング突起(561)が形成された回転防止ストッパー(560)がさらに形成されるように構成し、
作動部ヘッド(400)には、
第1動力ギア(520)の周り位置に弾力流動溝(420)がさらに形成され、
弾力流動溝(420)には一側が軸結合して回動作動し、他側がスプリング弾設されて動力部着座溝(413)に突出力を有し、突出する端部一側には、第1動力ギア(520)が皮剥き又はテーピング方向に回転時にストッピング突起(561)が乗り越える傾斜面(431)を有する弾力突部(430)がさらに形成されるように構成することを特徴とする、請求項4に記載の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機。
【請求項6】
作動部ヘッド(400)には、一側の動力部着座溝(413)の内側面に両側2列の動力ギア固定ピン(415,415’)をさらに含んで構成し、
第1動力ギア(520)には、
動力ギア固定ピン(415,415’)と反応し、スプリング弾設されて突出力を有する両側一対の動力ギア固定突起(529,529’)をさらに含んで構成し、
それぞれの動力ギア固定突起(529,529’)は、
外側に傾斜面(529a,529a’)がそれぞれ形成されるように構成することを特徴とする、請求項4に記載の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機。
【請求項7】
第1動力ギア(520)には、
第1軸管(526)の一側端部には、ホルダー結合溝(526a)がさらに形成され、内側にはホルダー結合溝(526a)の内側と干渉する弾力固定ピン(526b)がさらに挿入され、内側にはホルダー結合溝(526a)と連通して弾力固定ピン(526b)の弾力を案内する弾力案内溝(526c)がさらに形成されるように構成することを特徴とする、請求項4に記載の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機。
【請求項8】
皮剥きツール(700)は、
上部に開放される半円形皮剥き電線収容溝(711)が形成され、作動部ヘッド(400)の両側で回転動力部(500)に装着される両側一対の皮剥きツールホルダー(710,710’);
それぞれの皮剥きツールホルダー(710,710’)にヒンジ結合して回動し、内周面には皮剥き電線収容溝(711)と対応する皮剥き電線加圧溝(721)が形成され、それぞれには、末端に折り曲がったベアリング固定溝(723)を有する円弧形態のカム溝(722)が形成された両側一対の電線加圧ツール(720,720’);及び
一側の皮剥きツールホルダー(710)に形成され、電線の皮剥きが可能な皮剥きユニット(730)を含んで構成し、
一側の電線加圧ツール(720)には、外側に皮剥きユニット(730)の進入を制御する皮剥き刃案内ベアリング(724)がさらに形成され、
他側の皮剥きツールホルダー(710’)と他側の電線加圧ツール(720’)には皮剥き電線収容溝(711)と皮剥き電線加圧溝(721)の内周面にカッティング突条(725,725’)が突出形成されるように構成することを特徴とする、請求項1に記載の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機。
【請求項9】
両側の皮剥きツールホルダー(710,710’)は、ガイドピン(714a)を介して互いにガイド結合力を有するように構成し、
一側の皮剥きツールホルダー(710)には、中央に外側端からスライディング貫通され、スプリング弾設されて後退力を有するホルダー結合ピン(718)がさらに形成されるように構成し、
他側の皮剥きツールホルダー(710’)には、一側の皮剥きツールホルダー(710)と対応する中央にホルダー結合ピン(718)が挿入されるホルダー結合溝(715)が形成され、内側にはホルダー結合溝(715)の内側と干渉する弾力固定ピン(716)が挿入され、内側にはホルダー結合溝(715)と連通して弾力固定ピン(716)の弾力を案内する弾力案内溝(717)がさらに形成されるように構成し、
ホルダー結合ピン(718)の先端には弾力固定ピン(716)と干渉する傾斜面(718a)がさらに形成され、前方周りには円弧形態をなして弾力固定ピン(716)が掛け止められる固定ピン止め溝(718b)がさらに形成されるように構成し、
ホルダー結合ピン(718)の回転調節時にその周りが弾力固定ピン(716)に干渉して両側皮剥きツールホルダー(710,710’)の分離が可能であり、固定ピン止め溝(715)に弾力固定ピン(716)が収容時に両側皮剥きツールホルダー(710,710’)が結合するように構成することを特徴とする、請求項8に記載の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機。
【請求項10】
一側の皮剥きツールホルダー(710)には、皮剥きユニット(730)が皮剥き電線収容溝(711)の内側への進入を案内する皮剥き刃ガイド溝(719a)とスプリング弾設溝(719b)をさらに含んで構成し、
皮剥きユニット(730)は、皮剥き刃ガイド溝(719a)にスライディング結合し、スプリング弾設溝(719b)にスプリング(S)弾設されて後退しようとする弾力を有し、一側には皮剥き刃案内ベアリング(724)が加圧される加圧支持台(741)が形成された皮剥き刃ホルダー(740);及び
皮剥き刃ホルダー(740)に結合し、皮剥き電線収容溝(711)側に突出する皮剥き刃(750)を含んで構成することを特徴とする、請求項8に記載の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機。
【請求項11】
一側の皮剥きツールホルダー(710)には、
外側面に突出形成される被覆回収バー(760)をさらに含んで構成し、
一側には排出ガイド溝(770)をさらに含んで構成し、
皮剥き刃ホルダー(740)には、
皮剥き刃(750)の後方側に皮剥きされて排出される電線被覆を排出ガイド溝(770)に誘導排出するための誘導傾斜面(781)を有する排出誘導部材(780)をさらに含んで構成し、
被覆回収バー(760)は、
長さを有するコイルスプリングで構成され、被覆が巻き取られる巻取スプリング(761);及び
巻取スプリング(761)の末端で巻取スプリング(761)よりも拡張された直径をなし、巻き取られる被覆の離脱を防止するための止め突部(762)を含んで構成することを特徴とする、請求項10に記載の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機。
【請求項12】
テーピングツール(800)は、
上部に開放される半円形テーピング電線収容溝(811)が形成され、作動部ヘッド(400)の両側で回転動力部(500)に装着される両側一対のテーピングツールホルダー(810,810’);
それぞれのテーピングツールホルダー(810,810’)にヒンジ結合して回動し、内周面にはテーピング電線収容溝(811)と対応するテーピング電線加圧溝(821)が形成され、それぞれには、末端に折り曲がったベアリング固定溝(823)を有する円弧形態のカム溝(822)が形成された両側一対の電線加圧ツール(820,820’);
一側のテーピングツールホルダー(810)の外側から直角方向に突出形成され、両側には長さ方向に複数段の止め溝(832)が形成され、上端にはテーピング電線収容溝(811)と同一直径をなす延長溝(833)が形成された装着バー(831)と、装着バー(831)にスライディング結合し、両側にはスプリング弾設されて止め溝(832)に止め力を制御する固定レバー(836)が形成され、一側面には装着バー(831)と直角方向に突出するシャフト結合管(837)が形成された間隔調節具(835)からなるテーピング機装着ユニット(830);及び
一側に結合シャフト(851)が形成されてテーピング機装着ユニット(830)に結合し、回転動力部(500)の回転時に回動してテーピングが可能なテーピング機(840)を含んで構成することを特徴とする、請求項1に記載の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機。
【請求項13】
両側のテーピングツールホルダー(810,810’)は、ガイドピン(814a)を介して互いにガイド結合力を有するように構成し
一側のテーピングツールホルダー(810)には他側のテーピングツールホルダー(810’)と対応する端部中央にホルダー結合溝(815)が形成され、内側にはホルダー結合溝(815)の内側と干渉する弾力固定ピン(816)が挿入され、内側にはホルダー結合溝(815)と連通して弾力固定ピン(816)の弾力を案内する弾力案内溝(817)がさらに形成されるように構成し、
他側のテーピングツールホルダー(810’)には中央に他端からスライディング貫通して端部がホルダー結合溝(815)に挿入結合し、スプリング弾設されて後退力を有するホルダー結合ピン(818)がさらに形成されるように構成し、
ホルダー結合ピン(818)の先端には、弾力固定ピン(816)と干渉する傾斜面(818a)がさらに形成され、前方周りには、円弧形態をなして弾力固定ピン(816)が掛け止められる固定ピン止め溝(818b)がさらに形成されるように構成し、
ホルダー結合ピン(818)の回転調節時にその周りが弾力固定ピン(816)に干渉するとき、両側テーピングツールホルダー(810,810’)の分離が可能であり、固定ピン止め溝(818b)に弾力固定ピン(816)が収容時に両側テーピングツールホルダー(810,810’)が結合するように構成することを特徴とする、請求項12に記載の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機。
【請求項14】
テーピングツール(800)は、
上部に開放される半円形テーピング電線内径拡大収容溝(802)を有し、作動部ヘッド(400)の回転動力部(500)に装着される単一のテーピングツールホルダー(801);
テーピングツールホルダー(801)の外側から直角方向に突出形成され、両側には長さ方向に複数段の止め溝(832)が形成され、上端にはテーピング電線内径拡大収容溝(802)と同一直径をなす延長溝(833)が形成された装着バー(831)と、装着バー(831)にスライディング結合し、両側にはスプリング弾設されて止め溝(832)に止め力を制御する固定レバー(836)が形成され、一側面には、装着バー(831)と直角方向に突出するシャフト結合管(837)が形成された間隔調節具(835)からなるテーピング機装着ユニット(830);及び
一側に結合シャフト(851)が形成され、テーピング機装着ユニット(830)に結合し、回転動力部(500)が回転時回動してテーピングが可能なテーピング機(840)を含んで構成することを特徴とする、請求項1に記載の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機。
【請求項15】
装着バー(831)には、テーピングツールホルダー(801)の後方側で中央にスライディング貫通して回転動力部(500)側に突出し、スプリング弾設されて後退力を有するホルダー結合ピン(838)がさらに形成されるように構成し、
ホルダー結合ピン(838)の先端には傾斜面(838a)がさらに形成され、前方周りには、円弧形態をなす固定ピン止め溝(838b)がさらに形成されるように構成することを特徴とする、請求項14に記載の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機。
【請求項16】
テーピング機(840)は、
一側面に結合シャフト(851)が形成され、上部にはスライディング溝(852)が形成されたテーピング機ボディー(850);
テーピング機ボディー(850)の他側面で突出形成され、絶縁テープが装着されるテープ装着部(860);
テーピング機ボディー(850)に形成されて絶縁テープにテンションを付与するテンションユニット(880)を含んで構成し、
テープ装着部(860)は、
テーピング機ボディー(850)に突出形成されるボビン(861);及び
ボビン(861)よりも大きい直径をなし、ボビン(861)の先端を開閉して絶縁テープの装着及び固定を制御するボビン仕上げギャップ(865)を含んで構成することを特徴とする、請求項12又は14に記載の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機。
【請求項17】
テンションユニット(880)は、
下部がテーピング機ボディー(850)のスライディング溝(852)に挿入及びスライディングされ、内側にはナットスライディング溝881aが形成されたスライダー(881);
上端がスライダー(881)の両側で固定され、下端がテーピング機ボディー(850)を貫通して下部に突出する両側一対のガイド棒(882);
ガイド棒(882)の下端を連結し、一側にはボビン(861)の周りと対応するように形成される両側一対のテンション部材(883a)を有する連結台(883);
テーピング機ボディー(850)及び連結台(883)を貫通し、上部がスライダー(881)に軸設されるねじ軸884;
ナットスライディング溝(881a)の内側でねじ軸(884)にねじ結合して該ねじ軸(884)の回転によって移動するナット体(885);及び
ナット体(885)とテーピング機ボディー(850)のスライディング溝(852)の内側との間に弾設されるテンションスプリング(886)を含んで構成し、
ねじ軸(884)の回転調節によってナット体(885)が移動してテンションスプリング(886)の弾性が調節されるように構成することを特徴とする、請求項16に記載の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機。
【請求項18】
テーピングツール(800)には、延長シャフト(890)をさらに含んで構成し、
延長シャフト(890)は、
一側にはテーピング機装着ユニット(830)のシャフト結合管(837)に挿入結合する結合突部(891)が突出形成され、他側にはテーピング機(840)の結合シャフト(851)が結合する第2シャフト結合管(892)が形成されるように構成することを特徴とする、請求項12又は14に記載の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機。
【請求項19】
皮剥き又はテーピングされる電線は、
駆動部(100)の連続した回転操作により、回転動力部(500)の作動によって作動部ヘッド(400)及び回転動力部(500)に進入した電線の拘束、及び回転動力部(500)の作動によって作業ツール(600)を用いた電線の皮剥き又はテーピングが可能であることを特徴とする、請求項1に記載の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機。
【請求項20】
回転動力を付与する駆動部(100)と、駆動部ボディー(110)の前方に結合及び突出する絶縁延長スティック(200)と、絶縁延長スティック(200)の先端が結合するアダプター部(300)と、アダプター部(300)に結合する作動部ヘッド(400)と、作動部ヘッド(400)に結合して回転作動する回転動力部(500)と、回転動力部(500)に結合して電線を皮剥きする作業ツール(600)とからなる、電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を利用し、
皮剥きツール(700)を作業ツール(600)とし、皮剥きツールホルダー(710,710’)を用いて作動部ヘッド(400)の回転動力部(500)に装着して、電線の皮剥き機のための電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を準備し、線路に接近する作業準備段階(S100a);
準備した電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機(1)の絶縁延長スティック(200)を用いて、作業者が、電線と安全な離隔距離を置いて作動部ヘッド(400)に電線を収容把持する電線把持段階(S200a);
絶縁延長スティック(200)によって安全な離隔距離を置き、間接活線状態で回転工具の回転によって駆動部(100)を作動させ、回転動力部(500)を正方向駆動して電線の被覆を剥く電線皮剥き段階(S300a);及び
皮剥きの完了した状態で、皮剥きされた被覆を切断し、回転動力部(500)を逆方向駆動して作動部ヘッド(400)から電線を分離する電線分離段階(S400a)を行ってなることを特徴とする、電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いた間接活線電線皮剥き工法。
【請求項21】
電線把持段階(S200a)と電線皮剥き段階(S300a)は、
駆動部(100)の連続回転操作によって連続して行われることを特徴とする、請求項20に記載の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いた間接活線電線皮剥き工法。
【請求項22】
電線把持段階(S200a)は、
準備した電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機(1)の絶縁延長スティック(200)を用いて、作業者が、電線と安全な離隔距離を置いた状態で、作動部ヘッド(400)に形成される電線進出溝(414)と第1動力ギア(520)の第1電線進出溝(528)と第2動力ギア(530)の第2電線進出溝(538)と連動板(540)の第3電線進出溝(548)を一致開放させた状態で電線を進入させ、皮剥きツールホルダー(710,710’)の皮剥き電線収容溝(711)に着座させる電線収容段階(S210a);及び
回転工具を用いて駆動部(100)の駆動軸を回転操作して回転動力部(500)を作動させ、第2動力ギア(530)と連動板(540)を作動させ動力ガイドピン(531)が動力ガイド溝(527)の末端に接するように回転させて、電線進出溝(414)と第1電線進出溝(528)を閉鎖し電線を拘束させると同時に、第2動力ギア(530)と共に電線加圧ツール(720,720’)を回動させて電線を加圧拘束し、皮剥きユニット(730)の皮剥き刃(750)が、拘束された電線の被覆を加圧して食い込むようにする電線拘束段階(S220a)を行ってなることを特徴とする、請求項20に記載の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いた間接活線電線皮剥き工法。
【請求項23】
電線皮剥き段階(S300a)は、
回転工具を用いて駆動部(100)の駆動軸を回転操作して回転動力部(500)を作動させ、第1動力ギア(520)と第2動力ギア(530)と連動板(540)が動力ガイドピン(531)で連結された状態で同時に回転させ、皮剥きユニット(730)の皮剥き刃(750)で電線被覆を剥いてなることを特徴とする、請求項20に記載の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いた間接活線電線皮剥き工法。
【請求項24】
電線分離段階(S400a)は、
電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機(1)を捻ってカッティング突条(725,725’)により、皮剥きされた被覆を切断し、
回転工具を用いて駆動部(100)の駆動軸を回転操作して回転動力部(500)を逆方向回転させ、作動部ヘッド(400)に形成される電線進出溝(414)と第1動力ギア(520)の第1電線進出溝(528)と第2動力ギア(530)の第2電線進出溝(538)と連動板(540)の第3電線進出溝(548)を一致開放させた状態で、皮剥きされた電線から電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機(1)を分離してなることを特徴とする、請求項20に記載の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いた間接活線電線皮剥き工法。
【請求項25】
回転動力を付与する駆動部(100)と、駆動部ボディー(110)前方に結合及び突出する絶縁延長スティック(200)と、絶縁延長スティック(200)の先端が結合するアダプター部(300)と、アダプター部(300)に結合する作動部ヘッド(400)と、作動部ヘッド(400)に結合して回転作動する回転動力部(500)と、回転動力部(500)に結合して電線をテーピングする作業ツール(600)とからなる、電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を利用し、
テーピングツール(800)を作業ツール(600)とし、テーピングツール(800)を、両側テーピングツールホルダー(810,810’)又は単一のテーピングツールホルダー(801)を用いて作動部ヘッド(400)の回転動力部(500)に装着し、ボビン(861)に絶縁テープを装着し、該絶縁テープの周りをテンション部材(883a)で加圧し、絶縁テープを解いて引き出して端部をテープ固定バー(440)に嵌めて固定した状態で電線のテーピングのための電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を準備し、線路に接近する作業準備段階(S100b);
準備した電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機(1)の絶縁延長スティック(200)を用いて、作業者が、電線と安全な離隔距離を置いて作動部ヘッド(400)に電線を収容把持する電線把持段階(S200b);
絶縁延長スティック(200)によって安全な離隔距離を置き、間接活線状態で回転工具の回転により駆動部(100)を作動させて回転動力部(500)を正方向駆動し、電線をテーピングする電線テーピング段階(S300b);及び
テーピングの完了した状態で回転動力部(500)を逆方向駆動させて作動部ヘッド(400)から電線を分離し、絶縁テープを切断する電線分離段階(S400b)を行ってなることを特徴とする、電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いた間接活線電線テーピング工法。
【請求項26】
電線把持段階(S200b)と電線テーピング段階(S300b)は、
駆動部(100)の連続回転操作によって連続して行われることを特徴とする、請求項25に記載の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いた間接活線電線テーピング工法。
【請求項27】
電線把持段階(S200b)は、準備した電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機(1)の絶縁延長スティック(200)を用いて、作業者は、電線と安全な離隔距離を置いた状態で、作動部ヘッド(400)に形成される電線進出溝(414)と第1動力ギア(520)の第1電線進出溝(528)と第2動力ギア(530)の第2電線進出溝(538)と連動板(540)の第3電線進出溝(548)を一致開放させた状態で電線を進入させ、テーピングツールホルダー(810,810’)のテーピング電線収容溝(811)に着座させる電線収容段階(S210b);及び
回転工具を用いて駆動部(100)の駆動軸を回転操作して回転動力部(500)を作動させ、第2動力ギア(530)と連動板(540)を作動させ動力ガイドピン(531)が動力ガイド溝(527)の末端に接するように回転させて、電線進出溝(414)と第1電線進出溝(528)を閉鎖し電線を拘束させて電線を拘束させる電線拘束段階(S220b)を行ってなることを特徴とする、請求項25に記載の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いた間接活線電線テーピング工法。
【請求項28】
電線テーピング段階(S300b)は、回転工具を用いて駆動部(100)の駆動軸を回転操作して回転動力部(500)を作動させ、第1動力ギア(520)と第2動力ギア(530)と連動板(540)が動力ガイドピン(531)で連結された状態で同時に回転及びテーピングツール(800)を回転させて電線被覆をテーピングしてなることを特徴とする、請求項25に記載の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いた間接活線電線テーピング工法。
【請求項29】
電線分離段階(S400b)は、
回転工具を用いて駆動部(100)の駆動軸を回転操作して回転動力部(500)を逆方向回転させ、作動部ヘッド(400)に形成される電線進出溝(414)と第1動力ギア(520)の第1電線進出溝(528)と第2動力ギア(530)の第2電線進出溝(538)と連動板(540)の第3電線進出溝(548)を一致開放させた状態で、テーピングされた電線から作動部ヘッド(400)を分離し、
作動部ヘッド(400)のテープカッター(450)で絶縁テープを切断し、電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機(1)を分離してなることを特徴とする、請求項25に記載の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いた間接活線電線テーピング工法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特高圧活線状態電線の被覆を皮剥き又はテーピングするために使用するテーピング機兼用皮剥き機に関し、より詳細には、十分の安全距離を確保した状態で特高圧絶縁皮剥き作業が可能にすることにより、作業者にとって安全性の確保が可能であり、特に、連続した回転作動によって自動で電線の出入り及び皮剥き作業又は追加工具不要のテーピング作業が可能であり、駆動部の逆回転作動によって作動部ヘッドから電線の解除引出を自動にして作業を仕上げる、電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機並びにこれを用いた間接活線電線皮剥き工法及び間接活線電線テーピング工法に関する。
【背景技術】
【0002】
電力需要の急増により、それに対応した電力設備を拡充しつつあるが、電力使用者の電気品質に対する要求レベルが高まりながら、瞬間の停電もコンプレインの対象となり、補償請求などの電気使用者の集団行動と訴訟事例が増加している実情であり、このことから、配電工事時にも、良質の電力供給のために電力を遮断しない状態(活線状態)で工事を行う無停電工法がなされている。
【0003】
一方、従来、上記のような無停電作業を行う過程で活線作業のために間接作業(活線スティックを利用)を行ったが、このような間接作業はその作業の範囲が制限的であり、作業が複雑であり、難解で面倒な手順により、作業時間の相当な遅延を招くという問題点があった。
【0004】
そこで、最近では様々な装備が発達されており、特に、本発明出願人によっても案出された大韓民国特許出願登録第10-1436026号のような電線皮剥き機を利用するものの、活線バケツトラックを使用して線路への接近が容易となり、作業者が絶縁装備を着用して直接線路と接触して作業する直接作業が普遍化し、作業の範囲が拡大され、作業時間及び作業効率面でも間接作業に比べて格段に優れる点があった。
【0005】
しかしながら、活線状態の電線路と直接接触又は非常に近接した距離で作業がなされるだけに、その分安全事故も頻繁に発生し、無停電作業の中断及び縮小の必要性まで提起される問題点があった。
【0006】
しかも、皮剥き工具のケーシング全体が回転して電線被覆を皮剥きする構造であるため、皮剥き機が大きくて重い問題点があり、活線状態に直接接触して手動で皮剥き作業をしたり、手動式工具で皮剥きケーシングを活線状態電線に直接接触して挿入装着しなければならず、皮剥き作業自体が非常に難しく、危険であった。
【0007】
そこで、本発明出願人は、上記のような問題点を解決するために、大韓民国特許出願登録第10-1693146号のように、線路に近接しない状態でも活線状態の電線への絶縁皮剥き作業が可能であり、皮剥き作業に要求される安全性を確保できる特高圧絶縁皮剥き機を提案したことがある。
【0008】
しかしながら、このような皮剥き機は、構造的に非常に複雑で、その使用が不便であったし、特に、作動部ヘッドに電線への進出及び把持を手動で行わなければならなく、しかも単に皮剥き機用途にのみ構成されたため、活線状態で無停電配電線路作業を行うとき、皮剥き、及び絶縁テープの端部を電線に別途のスティック工具で保持させなければならないテーピングなどの様々な作業を行う割には、その効率性が低いという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特許文献1:大韓民国特許登録公報第10-1436026号
特許文献2:大韓民国特許登録公報第10-1693146号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、前記のような諸問題を解決するために創案されたものであり、線路に近接しない状態でも連続した回転操作によって作動部ヘッドが自動開閉され、活線状態の電線に対して絶縁皮剥き又はテーピング作業を行うことができ、皮剥き又はテーピング作業時の安全性の確保が可能である他、構造的な改善により、使い勝手の良さと耐久性の向上ももたらす、電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機並びにこれを用いた間接活線電線皮剥き工法及び間接活線電線テーピング工法を提供することに目的がある。
【0011】
また、単一の装備で皮剥き作業はもちろん、必要時には絶縁テープを用いた各種テーピング作業も可能であるなど、その使用上の効率性をより一層向上させる、電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機並びにこれを用いた間接活線電線皮剥き工法及び間接活線電線テーピング工法を提供するに本発明の目的がある。
【0012】
また、装置を使用するとき、電線の進出及び把持作動と電線の皮剥き又はテーピング作動をそれぞれ個別に行う必要がなく、一度の連続した回転操作によって自動で電線の進出及び把持作動と電線の皮剥き又はテーピング作業(絶縁テープの端部を電線に支える別途のスティック工具無しで)を一度で自動に行うことができ、駆動部の逆回転作動によって作動部ヘッドから電線の解除引出を自動にして作業を仕上げることができるなど、装置操作上の便利さと作業上の便利さをもたらす、電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機並びにこれを用いた間接活線電線皮剥き工法及び間接活線電線テーピング工法を提供することに本発明の目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の目的を達成するための具体的な手段としては、本電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機は、以下の駆動部、絶縁延長スティック、アダプター部、作動部ヘッド、回転動力部及び及び作業ツールを含んで構成する。
駆動部は、内部が中空である管体型駆動部ボディーと、駆動部ボディーの周りに軸設され、内部には第1ベベルギアが形成され、回転工具が結合する駆動軸と、駆動部ボディーの内側前方に軸設され、後方には第1ベベルギアと噛み合う第2ベベルギアが形成された連動軸と、駆動部ボディーの後方に結合する取っ手とで構成されて回転動力を付与する。
【0014】
絶縁延長スティックは、本電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機は、駆動部ボディーの前方に結合及び突出する長さを有する貫通型管体形態で構成され、内部には、連動軸に結合して回転力が伝達されて回転する動力伝達棒が干渉無しで形成される、
【0015】
アダプター部は、絶縁延長スティックの先端が結合する管体型アダプターボディーと、アダプターボディーの内側に形成され、後方には動力伝達棒が結合するアダプター棒とからなる。
【0016】
作動部ヘッドは、後端には、アダプターボディーに挿入結合するアダプター結合管が形成され、中央には幅方向貫通し、内部両側には動力部着座溝を有する回転案内孔が貫通形成され、上部には電線の進出が可能な電線進出溝が形成される。
【0017】
回転動力部は、作動部ヘッドの動力部着座溝に結合して作動部ヘッドと共に電線の進出が可能であり、アダプター部から回転力が伝達されて回転作動する。
【0018】
作業ツールは、回転動力部に着脱され、電線が着座し、回転動力部の回転作動によって電線の皮剥き又はテーピングを行う。
【0019】
作業ツールは、
電線の皮剥きが可能な皮剥きツール又は電線のテーピングが可能なテーピングツールのいずれか一つとし、回転動力部に装着して使用可能に構成する。
【0020】
また、他の本発明は、電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いた間接活線電線皮剥き工法を提供する。
【0021】
本間接活線電線皮剥き工法は、回転動力を付与する駆動部と、駆動部ボディーの前方に結合及び突出する絶縁延長スティックと、絶縁延長スティックの先端が結合するアダプター部と、アダプター部に結合する作動部ヘッドと、作動部ヘッドに結合して回転作動する回転動力部と、回転動力部に結合して電線の皮剥きをする作業ツールとからなる電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を利用し、
以下の作業準備段階、電線把持段階、電線皮剥き段階、及び電線分離段階を行ってなる。
【0022】
作業準備段階は、両側一対の皮剥きツールホルダーと両側一対の電線加圧ツールと皮剥きユニットとからなる皮剥きツールを作業ツールとし、皮剥きツールを皮剥きツールホルダーを用いて作動部ヘッドの回転動力部に装着し、電線の皮剥き機のための電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を準備し、線路に接近する。
【0023】
電線把持段階は、準備した電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機の絶縁延長スティックを用いて作業者は電線と安全な離隔距離を置いて作動部ヘッドに電線を収容把持する。
【0024】
電線皮剥き段階は、絶縁延長スティックによって安全な離隔距離を置き、間接活線状態で回転工具の回転によって駆動部を作動させ、回転動力部を正方向駆動して電線の被覆を剥く。
【0025】
電線分離段階は、皮剥きの完了した状態で、剥かれた被覆を切断し、回転動力部を逆方向駆動して作動部ヘッドから電線を分離する。
【0026】
また他の本発明は、電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いた間接活線電線テーピング工法を提供し、この工法では、
回転動力を付与する駆動部と、駆動部ボディーの前方に結合及び突出する絶縁延長スティックと、絶縁延長スティックの先端が結合するアダプター部と、アダプター部に結合する作動部ヘッドと、作動部ヘッドに結合して回転作動する回転動力部と、回転動力部に結合して電線をテーピングする作業ツールとからなる、電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を利用し、
テーピングツールを作業ツールとし、テーピングツールを両側テーピングツールホルダー又は単一のテーピングツールホルダーを用いて作動部ヘッドの回転動力部に装着し、ボビンに絶縁テープを装着し、その絶縁テープの周りをテンション部材で加圧し、絶縁テープを解いて引き出して端部をテープ固定溝とテープカッターとの間に挟めて固定した状態で電線のテーピングのための電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を準備し、線路に接近する作業準備段階;
準備した電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機の絶縁延長スティックを用いて作業者は電線と安全な離隔距離を置いて作動部ヘッドに電線を収容把持する電線把持段階;
絶縁延長スティックによって安全な離隔距離を置き、間接活線状態で回転工具の回転によって駆動部を作動させて回転動力部を正方向駆動させ、電線をテーピングする電線テーピング段階;及び
テーピングの完了した状態で、回転動力部を逆方向駆動させて作動部ヘッドから電線を分離し、絶縁テープを切断する電線分離段階を行うことによって達成することができる。
【発明の効果】
【0027】
以上のように、本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機並びにこれを用いた間接活線電線皮剥き工法及び間接活線電線テーピング工法は、電線の把持及び皮剥きが可能なヘッド部が、後方に駆動部を有する絶縁延長スティックを介して一定の長さを有するように構成されているため、作業者にとって、線路に近接しない安全な距離が確保された状態で活線状態の電線皮剥き又はテーピング(絶縁テープの端部を別途のスティックで電線に支える必要無しで)が可能であり、特に、別途の装着手段が無しで簡便に装着して使用可能であるなど、使用が非常に便利であり、単純化した構造改善によって故障率が顕著に低減する効果を得ることができる。
【0028】
また、ヘッド部が皮剥き部と着脱式テーピング部で構成されているので、単一の装備で活線の皮剥き作業はもとより、必要時には絶縁テープを用いた活線のテーピング作業も可能であるなど、その使用効率性がより一層向上する効果を得ることができる。
【0029】
また、駆動部の連続した回転作動によって、作動部ヘッドに電線の進入把持及び回転動力部の駆動よる電線の皮剥き又は把持が可能であり、駆動部の逆回転作動によって作動部ヘッドから電線の解除引出を自動で行って作業を仕上げるように構成しているので、装置操作が非常に便利であり、これによる作業上の便利さと作業時間の顕著な短縮が図られる効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機の斜視図である。
【
図2】本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機の駆動部の要部断面図である。
【
図3】本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機の絶縁延長スティックの要部断面図である。
【
図4】本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機のアダプター部の要部断面図である。
【
図5】本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機の作動部ヘッドの要部斜視図である。
【
図6】本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機の作動部ヘッドの要部分解斜視図である。
【
図7】本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機の作動部ヘッドの要部断面図である。
【
図8】本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機の皮剥きツールの要部図である。
【
図9】本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機の皮剥きツールの要部図である。
【
図10】本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機の皮剥きツールの要部図である。
【
図11】本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機の皮剥きツールの他の実施例を示す図である。
【
図12】本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機のテーピングツールの要部図である。
【
図13】本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機のテーピングツールの要部図である。
【
図14】本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機のテーピングツールの要部図である。
【
図15】本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機のテーピングツールの要部図である。
【
図16】本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機のテーピングツールの他の実施例を示す要部図である。
【
図17】本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機のテーピングツールの他の実施例を示す要部図である。
【
図18】本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機のテーピングツールのさらに他の実施例を示す図である。
【
図19】本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いた間接活線電線皮剥き工法を示す全体工程図である。
【
図20】本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いた間接活線電線皮剥き工法の作業準備段階の簡略図である。
【
図21】本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いた間接活線電線皮剥き工法の作業準備段階の簡略図である。
【
図22】本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いた間接活線電線皮剥き工法の電線収容段階の簡略図である。
【
図23】本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いた間接活線電線皮剥き工法の電線拘束段階の簡略図である。
【
図24】本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いた間接活線電線皮剥き工法の電線皮剥き段階の簡略図である。
【
図25】本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いた間接活線電線皮剥き工法の電線皮剥き状態図である。
【
図26】本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いた間接活線電線皮剥き工法の電線皮剥き状態図である。
【
図27】本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いた間接活線電線テーピング工法を示す全体工程図である。
【
図28】本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いた間接活線電線テーピング工法の作業準備段階の簡略図である。
【
図29】本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いた間接活線電線テーピング工法の内径拡大作業準備段階の簡略図である。
【
図30】本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いた間接活線電線テーピング工法の電線収容段階の簡略図である。
【
図31】本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いた間接活線電線テーピング工法の電線収容段階の簡略図である。
【
図32】本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いた間接活線電線テーピング工法の電線拘束段階の簡略図である。
【
図33】本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いた間接活線電線テーピング工法の電線テーピング段階の簡略図である。
【
図34】本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いた間接活線電線電線テーピング工法の電線テーピング状態図である。
【
図35】本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いた間接活線電線電線テーピング工法の内径拡大時の電線テーピング状態図である。
【
図36】本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いた間接活線電線電線テーピング工法のテープ切断状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本明細書及び特許請求の範囲に使われる用語や単語は、一般的又は辞典的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者は自身の発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義できるという原則に立って、本発明の技術的思想に符合する意味と概念で解釈されるべきである。
【0032】
したがって、本明細書に記載の実施例及び図面中の構成は本発明の好適な一実施例に過ぎず、本発明の技術的思想を全て代弁するものではないので、本出願時点においてこれらを代替可能な様々な均等物と変形例があり得ることを理解すべきである。
【0033】
以下、本発明の好ましい実施例を、添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0034】
まず、電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機について説明すると、
【0035】
図1は、本発明電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機の斜視図である。
【0036】
図1に示すように、本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機1は、駆動部100と、絶縁延長スティック200と、アダプター部300と、作動部ヘッド400と、作業ツール600とで構成される。
【0037】
まず、駆動部100は、本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機1を構成するとき、後述する作動部ヘッド400の駆動を制御するように構成されたものであり、
図2を参照すると、駆動部ボディー110と、駆動軸120と、連動軸130と、取っ手140とで構成される。
【0038】
まず、駆動部ボディー110は、内部が中空であり、左、右長さをなす管体形態で構成される。
【0039】
前記駆動軸120は、前記駆動部ボディー110の周りにベアリングなどを介して該駆動部ボディー110と直角方向に軸設されて回転力を有するように構成されたものであり、このとき、その先端には、駆動部ボディー110の内部に位置する第1ベベルギア121が構成される。
【0040】
また、駆動軸120には、その中央には外部に開放されて別途の回転工具Tの結合使用が可能なように角溝状の工具結合溝122が構成されており、このとき、使用される回転工具Tは、特に限定されず、手動型回転ハンドル又は電動工具などの結合使用が可能であろう。
【0041】
前記連動軸130は、前記駆動部ボディー110の内側前方にベアリングなどを介して軸設されて回転力を有するように構成されたものであり、その後方には、前記第1ベベルギア121と噛み合って回転方向の変更が可能な第2ベベルギア131が構成される。
【0042】
前記取っ手140は、長さを有する管体形態で構成されたものであり、前記駆動部ボディー110の後方に結合して作業者が把持可能に構成され、好ましくは、絶縁体で構成される。
【0043】
すなわち、駆動部100は、後述する回転動力部500の回転作動を制御するように構成されたものであり、駆動軸120の工具結合溝122に回転工具Tを結合して回転力を伝達すると駆動軸120が回転し、これにより、第1ベベルギア121と噛み合っている第2ベベルギア131によって回転方向を転換させて連動軸130を回転させる。
【0044】
前記絶縁延長スティック200は、本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機1を構成するとき、作業者にとって把持作業、及び後述する電線が装着される作動部ヘッド400と作業者との安全隔離距離の確保ができるように構成される。
【0045】
そのために、絶縁延長スティック200は、
図3を参照すると、安全長さをなす絶縁体からなる中空管体形態で構成されたものであり、後方が前記駆動部ボディー110の前方に結合して前方に突出するように構成される。
【0046】
このとき、絶縁延長スティック200の周りには、作業者の絶縁延長スティック200把持過程で手の止め及び電線との接触防止に少なくとも一つの係止翼201が構成される。
【0047】
そして、絶縁延長スティック200の内部には、前記連動軸130の前方に結合し、該連動軸130から回転力が伝達されて回転する動力伝達棒210が構成されており、このとき、動力伝達棒210は絶縁延長スティック200の内周面と離隔し、絶縁延長スティック200との回転干渉を受けないように構成される。
【0048】
すなわち、絶縁延長スティック200は、皮剥き又はテーピング過程で、作業者と電線が装着される作動部ヘッド400との間の距離を確保し、安全な作業を可能にする一方、作業中に前記取っ手140と共に把持して安定的に作業できるようにする。
【0049】
前記アダプター部300は、本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機1を構成するとき、後述する回転動力部500に回転力を伝達する媒介体として働く。
【0050】
そのために、アダプター部300は、
図4を参照すると、アダプターボディー310と、アダプター棒320とで構成される。
【0051】
まず、アダプターボディー310は管体形態で構成されたものであり、後方が前記絶縁延長スティック200の先端に結合するように構成される。
【0052】
前記アダプター棒320は、前記アダプターボディー310の内側で周りがアダプターボディー310とベアリングなどを介して軸設されて回転可能に構成されたものであり、その後方が前記動力伝達棒210の先端と結合し、前方には後述する動力ベベルギア511が結合するように構成される。
【0053】
すなわち、アダプター部300は、前記動力伝達棒210から回転力が伝達され、後述する回転動力部500の動力ベベルギア511に回転力を伝達する媒介体として働く。
【0054】
前記作動部ヘッド400は、本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機1を構成するとき、電線の皮剥き又はテーピングのために、電線を拘束し、後述する回転動力部500が装着され、且つ該回転動力部500の回転力を案内するように構成されたものであり、作動部ヘッド400は、
図5~
図7を参照すると、幅方向両側に分割され、後述する回転動力部500が装着され相互結合するように構成される。
【0055】
このとき、作動部ヘッド400には、まず、後端には、前記アダプターボディー310に挿入結合可能にアダプター結合管411が構成される。
【0056】
また、作動部ヘッド400には、中央に幅方向に貫通する円形の回転案内孔412が貫通構成されており、このとき、回転案内孔412の内部両側には、後述する回転動力部500の着座設置が可能なように段差構成される動力部着座溝413が構成される。
【0057】
また、作動部ヘッド400には、上部に前記回転案内孔412と連通して皮剥き又はテーピングしようとする電線の進出を案内する電線進出溝414が構成されており、このとき、電線進出溝414は、作動部ヘッド400の上部後方において回転案内孔412の中央に向くように傾斜構成される。
【0058】
また、作動部ヘッド400は、電線のテーピングに先立って絶縁テープを固定し、及びテーピング完了後に、絶縁テープの切断が可能に構成されてよい。
【0059】
そのために、作動部ヘッド400には、まず、幅方向一側、すなわち、好ましくは後述するテーピング機840が装着される側面上部には、テープ固定バー440がさらに構成される。
【0060】
このとき、テープ固定バー440は作動部ヘッド400から所定突出する一方、電線進出溝414側に突出するように構成されており、この作動部ヘッド400の側面とテープ固定バー440との間には、上、下に貫通及び電線進出溝414側に開放されるテープ固定溝441が構成される。
【0061】
また、作動部ヘッド400にはテープカッター450がさらに構成されており、テープカッター450は、上端が鋸歯形態となるように構成され、電線進出溝414をなす上端に幅方向長さで構成される。
【0062】
一方、本発明において、作動部ヘッド400は、前記アダプター部300に着脱可能に構成されたものであり、これは、ロック手段350によって可能になる。
【0063】
そのために、ロック手段350は、再び
図4を参照すると、まず、前記アダプターボディー310の周りには前方に、アダプターボディー310の直径よりも縮小した直径をなして段差構成されるロックガイド溝351が構成される。
【0064】
また、ロックガイド溝351には、一定の間隔で複数のボール収容溝353が貫通構成されており、このとき、ボール収容溝353は内側から外側に向かって広くなる形態となるように構成され、それぞれのボール収容溝353にはロックボール352が収容され一側がアダプターボディー310の内側に出没可能に構成される。
【0065】
また、ロックガイド溝351の前方周りにはストッパー354が突出構成されており、本発明においてストッパー354はOリングなどで構成し、ロックガイド溝351に溝を構成し、後述するロックレバー360の結合のために着脱可能に構成されてよい。
【0066】
そして、アダプターボディー310の後端には、外側に突出する出没ガイドピン355が構成される。
【0067】
また、作動部ヘッド400のアダプター結合管411の周りには、アダプターボディー310の内側に突出するロックボール352が掛け止められる半円溝状のボールロック溝411aが構成される。
【0068】
また、アダプターボディー310の周りには、該アダプターボディー310を取り囲みながらロックガイド溝351の後端にスプリング(図示せず)弾設されて前方突出力を有し、ロックボール352の出没を制御するロックレバー360が構成される。
【0069】
このとき、ロックレバー360は、まず、その内周面にはロックガイド溝351に突出して前記ロックボール352を加圧し、後方にスプリング(図示せず)弾設される加圧突起361が構成され、内周面前方には先端が前記ストッパー354に掛け止められて前方離脱を防止するためのストッピング突起362が構成される。
【0070】
このとき、前記加圧突起361とストッピング突起362との対応面は、外側に向かって互いに狭くなる傾斜をなすように構成することが好ましく、これは、前記ロックボール352を加圧する過程でその傾斜に沿ってロックボール352を円滑に押し出し得るようにするためである。
【0071】
そして、ロックレバー360の後方には、前記出没ガイドピン355によってガイドされて前、後作動がガイドされる出没ガイド溝363が構成される。
【0072】
すなわち、ロック手段350は、ロックレバー360を後方に後退させると、加圧突起361とストッピング突起362との間に空間が形成されるところ、アダプター結合管411を前方に引くと半円溝状のボールロック溝411aからロックボール352が離脱し、作動部ヘッド400がアダプターボディー310から脱去可能になる。
【0073】
逆に、ロックレバー360を後方に後退させた状態でアダプター結合管411をアダプターボディー310に引き込ませ、ロックレバー360の外力を解除すると、スプリング力によってロックレバー360が前方に突出し及び加圧突起361がロックボール352を加圧し、これにより、ロックボール352がボールロック溝411aに内入されてアダプターボディー310とアダプター結合管411との結合を可能にする。
【0074】
前記回転動力部500は、本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機1を構成するとき、回転作動によって後述する作業ツール600を回転させ、電線の皮剥き又はテーピングが可能に構成される。
【0075】
このとき、回転動力部500は、
図5~
図7を参照すると、前記作動部ヘッド400の回転案内孔412の内部で動力部着座溝413に着座して設置され、前記アダプター部300から回転力が伝達されて回転作動するように構成されたものであり、動力伝達部510と、第1動力ギア520と、第2動力ギア530と、連動板540と、仕上げ部材550,550’とで構成される。
【0076】
まず、前記動力伝達部510は、前記作動部ヘッド400の後方内側に形成され、前記アダプター棒320から回転力が伝達されるように構成される。
【0077】
このとき、動力伝達部510には、まず、動力ベベルギア511が構成されており、動力ベベルギア511は、作動部ヘッド400の後方に形成され、アダプター結合管411の内側でベアリングなどを介して軸設され、その後方が前記アダプター棒320の先端と結合して該アダプター棒320の回転力が伝達されるように構成される。
【0078】
そして、動力伝達部510には動力伝達軸512が構成されており、動力伝達軸512は、作動部ヘッド400の後方で前記動力ベベルギア511と直角をなすようにベアリングなどを介して軸設される。
【0079】
このとき、動力伝達軸512には、まず、一端には前記動力ベベルギア511と噛み合って回転方向の転換が可能な連動ベベルギア513が構成される。
【0080】
また、動力伝達軸512には周りに、後述する第1及び第2動力ギア520,530と噛み合う平ギア形態の連動ギア514が構成される。
【0081】
すなわち、動力伝達部510は、動力ベベルギア511を介してアダプター棒320から回転力が伝達され、続いて、動力伝達軸512の連動ベベルギア513によって回転方向を転換すると同時に連動ギア514を回転させるように構成される。
【0082】
前記第1動力ギア520は、前記作動部ヘッド400の回転案内孔412に収容され、前記動力伝達部510の連動ギア514から回転力が伝達されるように構成される。
【0083】
このとき、第1動力ギア520は、円形ホイール形態をなすように構成されたものであり、まず、その中央には前記作業ツール600の設置及び固定を案内するホルダー設置溝521が貫通するように構成され、該ホルダー設置溝521の内側には両側に作業ツール600のスライディング挿入及び固定を案内するホルダー固定ピン522が構成される。
【0084】
また、第1動力ギア520の周りには、平ギア形態をなし、前記連動ギア514と噛み合って回転力が伝達される第1ギア部523が構成されており、第1ギア部523には、一側にギアが除去されて、連動ギア514が進入する時に第1動力ギア520の空回転を可能にする空回転溝524が構成される。
【0085】
また、第1動力ギア520の両側面においてホルダー設置溝521の周りには、前記回転案内孔412の両側に露出される第1軸管526が突出するように構成される。
【0086】
そして、第1動力ギア520の一側面において、第1軸管526の周りには、後述する第2動力ギア530が結合時に第1ギア部523と第2ギア部532との間に間隔を形成するための拡張突部525が構成される。
【0087】
また、第1動力ギア520には、前記第1軸管526の周辺に弧状の両側一対の動力ガイド溝527が貫通構成されており、それぞれの動力ガイド溝527は約60゜をなすように構成される。
【0088】
また、第1動力ギア520には、周りに、前記第1ギア部523が切開される一方、ホルダー設置溝521を開放する第1電線進出溝528が構成されており、このとき、第1電線進出溝528は前記作動部ヘッド400の電線進出溝414と対応するように構成され、該電線進出溝414と第1電線進出溝528とが対応する状態で前記空回転溝524が連動ギア514と接する位置に構成される。
【0089】
また、第1動力ギア520には、前記第1軸管526の一側端部に、後述するホルダー結合ピン838が挿入されるホルダー結合溝526aがさらに構成され、第1軸管526の内側には、前記ホルダー結合溝526aと直角方向に挿入されてホルダー結合溝526aと干渉貫通する弾力固定ピン526bが形成され、また、内側には前記ホルダー結合溝526aと連通して前記弾力固定ピン526bが弾力作動する過程で空間を確保する弾力案内溝526cが構成される。
【0090】
前記第2動力ギア530は、第1動力ギア520の一側面において該第1動力ギア520とスライディング作動し、前記作動部ヘッド400の回転案内孔412に収容されて動力部着座溝413に着座し、前記動力伝達部510の連動ギア514から回転力が伝達されるように構成される。
【0091】
このとき、第2動力ギア530は、円形ホイール形態をなすように構成され、第1動力ギア520の第1軸管526をスライディング可能に包みながら構成され、両側動力ガイド溝527の一端を貫通する動力ガイドピン531を介して第1動力ギア510と連結されるように構成される。
【0092】
また、第2動力ギア530の周りには、第1動力ギア520の第1ギア部523と同じギアをなす平ギア形態であり、前記連動ギア514と噛み合って回転力を伝達してもらう第2ギア部532が構成される。
【0093】
また、第2動力ギア530には外側面に、前記第1軸管526を包みながら一側の回転案内孔412に軸設される第2軸管533が突出形成されるように構成される。
【0094】
そして、前記第2軸管533の端部には、後述する皮剥きツール700の作動を案内する加圧ツール案内ベアリング534がさらに構成されており、加圧ツール案内ベアリング534は最初に第2軸管533の一側下部に構成することが好ましい。
【0095】
また、第2動力ギア530には、周りに、前記第2ギア部532が切開される一方、ホルダー設置溝521を開放させる第2電線進出溝538が構成されており、このとき、第2電線進出溝538は、前記作動部ヘッド400の電線進出溝414及び第1動力ギア520の第1電線進出溝528と対応するように構成される。
【0096】
前記連動板540は、前記第1動力ギア520の他側面において第2動力ギア530と対応するように第1動力ギア520とスライディング作動し、前記作動部ヘッド400の回転案内孔412に収容されて動力部着座溝413に着座するように構成される。
【0097】
このとき、連動板540は、円形ホイール形態をなすように構成されたものであり、第1動力ギア520の第1軸管526をスライディング可能に包んで構成され、前記動力ガイドピン531と結合して第2動力ギア530と共に回転作動するように構成される。
【0098】
また、連動板540には外側面に、前記第1軸管526を包みながら他側の回転案内孔412に軸設される第3軸管541が突出形成されるように構成される。
【0099】
そして、前記第3軸管541の端部には、後述する皮剥きツール700の作動を案内する加圧ツール案内ベアリング544がさらに構成されており、加圧ツール案内ベアリング544は、前記第2軸管533に形成される加圧ツール案内ベアリング534と対応する一対をなすように構成され、最初に第2軸管533の一側下部に構成することが好ましい。
【0100】
また、連動板540には一側に、ホルダー設置溝521を開放させる第3電線進出溝548が構成されており、このとき、第3電線進出溝548は、前記第2動力ギア530の第2電線進出溝538と対応するように構成される。
【0101】
前記仕上げ部材550,550’は、両側一対で構成されたものであり、前記第1動力ギア520の第1軸管526に結合するように構成されており、それぞれの一側が作動部ヘッド400の回転案内孔412側に突出干渉して前記第1動力ギア520と第2動力ギア530と連動板540の離脱を防止する一方、第1及び第2動力ギア520,530の回転過程で隙間ができることを防止するように構成される。
【0102】
すなわち、作動部ヘッド400では回転動力部500が回転案内孔412に設置され、後述する作業ツール600の回転を案内するように構成されており、まず、アダプター棒320を介して動力伝達部510に伝達された回転動力は、動力ベベルギア511と連動ベベルギア513を介して動力伝達軸512の回転方向を転換させ、連動ギア514に回転力が与えられる。
【0103】
その後、該連動ギア514は、第1動力ギア520の第1ギア部523及び第2動力ギア530の第2ギア部532と噛み合って該第1及び第2動力ギア520,530に回転力を伝達し、このとき、最初に電線進出溝414及び第1~第3電線進出溝528,538,548が連通された状態では、連動ギア514が第1動力ギア520の空回転溝524に内入し、第2動力ギア530の第2ギア部532と噛み合う。
【0104】
また、このときには、動力ガイドピン531は動力ガイド溝527の内側において皮剥き又はテーピング方向回転と反対方向の末端に位置する。
【0105】
これにより、連動ギア514に回転力が伝達されると、該連動ギア514は、空回転溝524によって第1動力ギア520の回転が防止され、噛み合っている第2ギア部532を介して第2動力ギア530と連動板540を回転させる。
【0106】
これにより、第2動力ギア530及び連動板540が回転すると同時に動力ガイドピン531は動力ガイド溝527に沿って移動する一方、第2動力ギア530の第2電線進出溝538及び第3電線進出溝548は作動部ヘッド400の内側に移動し、電線進出溝414及び第1電線進出溝528とずれながらホルダー設置溝521を閉鎖する。
【0107】
その後、第2動力ギア530が持続的に回転する過程で動力ガイドピン531が動力ガイド溝527の末端に位置すると、該動力ガイドピン531が第1動力ギア520と干渉して第1及び第2動力ギア520,530と連動板540が共に回転する。
【0108】
一方、作動部ヘッド400には、前記第1動力ギア520と第2動力ギア530を構成するとき、該第1動力ギア520と第2動力ギア530が皮剥き又はテーピング方向に回転時にその同時回転を案内し、反対方向に回転時に第1動力ギア520の回転を防止する手段がさらに含まれるように構成される。
【0109】
そのためには、まず、前記拡張突部525には外周位置に該拡張突部525の周りに開放されるストッパー作動溝525aがさらに構成されており、ストッパー作動溝525aの一側内部には拡張突部525の外側に向かって傾斜をなす傾斜止め面525bが構成され、該傾斜止め面525bによってストッパー作動溝525aの一側が塞がった状態を維持し、後述するストッパー560の回動力が制限されるように構成される。
【0110】
そして、前記ストッパー作動溝525aの内部には、スプリング(図示せず)弾設され、拡張突部525の周りに突出力を有する回転防止ストッパー560がさらに含まれるように構成される。
【0111】
このとき、回転防止ストッパー560はその一側がストッパー作動溝525aの内部に軸結合して回動作動し、他側がスプリング弾設されて拡張突部525の周りに突出する一方、その突出する端部にはストッピング突起561が突出構成される。
【0112】
また、作動部ヘッド400には前記回転防止ストッパー560と反応する弾力突部430が構成される。
【0113】
このとき、その弾力突部430を構成するためには、まず、作動部ヘッド400には動力部着座溝413側に開放される弾力流動溝420が構成される。
【0114】
これにより、弾力突部430は、弾力流動溝420の内側で一側が軸結合して回動作動し、他側がスプリング(図示せず)弾設されて動力部着座溝413側に突出力を有するように構成される。
【0115】
そして、弾力突部430には、その突出する他側端部に、第1動力ギア520が皮剥き又はテーピング方向に回転時にストッピング突起561が乗り越える傾斜面431が構成される。
【0116】
すなわち、回転防止ストッパー560は、第1動力ギア520が皮剥き又はテーピング方向に回転時に弾力突部430のスプリング力に勝つと同時に傾斜面431を乗り越えてその回転が可能になり、反対方向に回転時には、ストッピング突起561が弾力突部430に掛け止められ、電線進出溝414と第1電線進出溝528とが対応している状態のストッピングを可能にする。
【0117】
また、前記ストッパー560と共に第1動力ギア520の皮剥き反対方向回転を防止する手段がさらに含まれるように構成される。
【0118】
そのためには、まず、作動部ヘッド400には一側の動力部着座溝413の内側面にはその両側に垂直上に2列の動力ギア固定ピン415,415’が構成される。
【0119】
そして、第1動力ギア520には、前記動力ギア固定ピン415,415’と反応する両側一対の動力ギア固定突起529,529’が構成されており、それぞれの動力ギア固定突起529,529’はスプリング(図示せず)弾設されて作動部ヘッド400側に突出力を有するように構成され、好ましくは、拡張突部525に構成される。
【0120】
このとき、それぞれの動力ギア固定突起529,529’の外側には傾斜面529a,529a’がそれぞれ形成される。
【0121】
前記作業ツール600は、本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機1を構成するとき、前記回転動力部500に装着されて電線被覆の皮剥き又は電線のテーピングを可能にする。
【0122】
一方、本発明で適用される作業ツール600は、本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機1を適用するとき、電線被覆の皮剥きが可能な皮剥きツール700又は電線のテーピングが可能なテーピングツール800で構成され、第1動力ギア520のホルダー設置溝521に交替装着して使用可能に構成される。
【0123】
そのために、まず、作業ツール600を皮剥きツール700とするときは、電線の皮剥きが可能に構成される。
【0124】
このとき、皮剥きツール700は、
図8~
図10を参照すると、皮剥きツールホルダー710,710’と、電線加圧ツール720,720’と、皮剥きユニット730とで構成される。
【0125】
まず、皮剥きツールホルダー710,710’は、前記回転動力部500、好ましくは第1動力ギア520のホルダー設置溝521に装着され、皮剥きしようとする電線が着座するように構成されたものであり、両側に対応する一対で構成され、第1動力ギア520の両側で両側ホルダー固定ピン522をガイドとしてホルダー設置溝521にスライディング結合し、該第1動力ギア520と共に回転するように構成される。
【0126】
このとき、それぞれの皮剥きツールホルダー710,710’は、その外周はホルダー設置溝521の直径と同じ直径をなす半円管形態で構成され、その上部には、上部に開放されて電線が着座する半円形皮剥き電線収容溝711をなすように構成される。
【0127】
一方、本発明において、前記両側の皮剥きツールホルダー710,710’は、第1動力ギア520の内側で互いに結合するものであり、両側の皮剥きツールホルダー710,710’はガイドピン714aを介して互いにガイド結合力を有するように構成される。
【0128】
そのために、まず、一側の皮剥きツールホルダー710にはその中央に、後述するホルダー結合溝715に挿入結合するホルダー結合ピン718が外側からスライディング貫通するように構成されており、このとき、ホルダー結合ピン718は内側でスプリング(図示せず)弾設され、後退力を有するように構成される。
【0129】
一方、前記ホルダー結合ピン718の端部には、前記弾力固定ピン716と干渉する過程でスライディング可能に傾斜面718aがさらに形成され、前方周りには円弧状に、前記弾力固定ピン716が掛け止められる固定ピン止め溝718bが構成される。
【0130】
そして、前記他側の皮剥きツールホルダー710’には、対応する端部中央に前記ホルダー結合ピン718が挿入されるホルダー結合溝715が構成され、内側には前記ホルダー結合溝715と直角方向に挿入されてホルダー結合溝715と干渉貫通する弾力固定ピン716が形成され、内側には前記ホルダー結合溝715と連通して前記弾力固定ピン716が弾力作動する過程で空間を確保する弾力案内溝717が構成される。
【0131】
すなわち、両側の皮剥きツールホルダー710,710’はガイドピン714aによってスライディング結合する一方、弾力固定ピン716を外力を加えて押すと、端部の傾斜面718aが弾力固定ピン716を外側に広げると同時に該弾力固定ピン716が傾斜面718aを乗り越え、これにより、弾力固定ピン716が固定ピン止め溝718bに掛かって固定されるところ、両側の皮剥きツールホルダー710,710’が互いに結合する。
【0132】
これと逆に、相互分離時には、ホルダー結合ピン718を外力を加えて一定回転させると、弾力固定ピン716が弾力作動すると同時に固定ピン止め溝718bから離れるところ、これにより、スプリング弾力によってホルダー結合ピン718がホルダー結合溝715から離脱して分離可能になる。
【0133】
前記電線加圧ツール720,720’は、前記それぞれの皮剥きツールホルダー710,710’の周りの一側にヒンジ結合して回動するように構成され、それぞれは内周面に前記皮剥き電線収容溝711と対応する皮剥き電線加圧溝721が構成されており、その回動作動によって皮剥き電線収容溝711に収容される電線の加圧及び解除が可能になる。
【0134】
そして、それぞれの電線加圧ツール720,720’の一側には、皮剥きツールホルダー710,710’が第1動力ギア520に結合する過程で加圧ツール案内ベアリング534,544が収容される円弧形態のカム溝722が構成される。
【0135】
このとき、前記カム溝722は、加圧ツール案内ベアリング534,544が開始端に収容時に、電線加圧ツール720,720’が電線を開放した状態をなし、第2動力ギア530と連動板540が回転して加圧ツール案内ベアリング534,544が回動時に、加圧ツール案内ベアリング534,544がカム溝722に乗って移動する過程で電線加圧ツール720,720’をヒンジ回動させ、皮剥き電線収容溝711に収容される電線を覆って加圧するように構成される。
【0136】
そして、カム溝722の末端には折り曲げ形成され、電線加圧ツール720,720’が電線を完全に覆って加圧するとき、加圧ツール案内ベアリング534,544が収容されて掛け止められ、ズレを防止するベアリング固定溝723が構成される。
【0137】
すなわち、電線加圧ツール720,720’は、作動部ヘッド400に収容された電線を拘束するために、第2動力ギア530と連動板540が回転する過程で加圧ツール案内ベアリング534,544とカム溝722の作動によって回動し、電線を覆って加圧するように構成される。
【0138】
そして、前記一側の電線加圧ツール720の外側には、電線加圧ツール720が回動する過程で後述する皮剥きユニット730の進入を制御する皮剥き刃案内ベアリング724が構成される。
【0139】
そして、他側の皮剥きツールホルダー710’と他側の電線加圧ツール720’には、皮剥き電線収容溝711と皮剥き電線加圧溝721の内周面にその内周面に沿って円弧方向に対応する一対のカッティング突条725,725’が突出して構成されており、カッティング突条725,725’は、皮剥きを行った後、取っ手140に所定の外力を付与して作動部ヘッド400を一定捻ると、そのカッティングされた被覆と干渉してその被覆を加圧切断する。
【0140】
前記皮剥きユニット730は、前記一側の皮剥きツールホルダー710に形成され、電線の皮剥きが可能に構成されたものであり、皮剥き刃ホルダー740と、皮剥き刃750で構成される。
【0141】
このとき、前記皮剥きユニット730を皮剥きツールホルダー710に設置するためには、該皮剥きツールホルダー710には、後述する皮剥き刃750が皮剥き電線収容溝711の内側に進入することを案内する皮剥き刃ガイド溝719aとスプリング弾設溝719bがさらに構成される。
【0142】
これにより、前記皮剥き刃ホルダー740は前記皮剥き刃ガイド溝719aにスライディング結合して皮剥き電線収容溝711側にスライディング出没作動するように構成され、スプリング弾設溝719bにスプリングSが弾設されて常に後退力を有するように構成される。
【0143】
そして、皮剥き刃ホルダー740の一側には、前記皮剥き刃案内ベアリング724が回動する過程で加圧される加圧支持台741が構成されている。
【0144】
前記皮剥き刃750は、前記皮剥き刃ホルダー740に結合し、皮剥き電線収容溝711側に突出するように構成されたものであり、皮剥き刃ホルダー740の進入時に皮剥き電線収容溝711に引き出され、皮剥き刃ホルダー740の引入時に皮剥き電線収容溝711から離脱するように構成され、半円形態の刃をなして平面状の所定の傾斜をなすように構成され、電線の被覆時に螺旋被覆が可能に構成される。
【0145】
すなわち、皮剥きユニット730は、一側の電線加圧ツール720が回動する過程で皮剥き刃案内ベアリング724が加圧支持台741を加圧して、皮剥き刃ホルダー740が皮剥き刃ガイド溝719aに沿ってスライディング移動して皮剥き刃750が皮剥き電線収容溝711側に突出し、皮剥きしようとする電線と干渉するように構成される。
【0146】
また、本発明において、皮剥きツール700は、皮剥きされる被覆の回収が可能に構成できる。
【0147】
そのために、
図11を参照すると、まず、一側の皮剥きツールホルダー710には、外側面において前記皮剥きユニット730側には上部に向かって傾斜状に突出形成される被覆回収バー760がさらに含まれてよい。
【0148】
このとき、本発明において、前記被覆回収バー760は、長さを有するコイルスプリングで構成され、被覆が巻き取られる巻取スプリング761をなすように構成されたものであり、巻取スプリング761は、皮剥きツールホルダー710の皮剥き電線収容溝711と干渉が防止されるように構成することは当然であろう。
【0149】
そして、該巻取スプリング761の上部末端には、巻取スプリング761よりも拡張された直径をなし、巻き取られる被覆の離脱を防止するための止め突部762が構成されており、本発明において、止め突部は巻取スプリング761から順次拡径すテーパー棒形態をなすように構成される。
【0150】
また、皮剥きツールホルダー710の一側には、被覆回収バー760に隣接して排出ガイド溝770をさらに含むことができる。
【0151】
また、皮剥き刃ホルダー740には、前記皮剥き刃750の薄肉側に皮剥きされて排出される電線被覆を排出ガイド溝770に誘導排出するための排出誘導部材780をさらに含むことができる。
【0152】
このとき、排出誘導部材780には、皮剥き刃750側に被覆が乗って排出ガイド溝770に安定に誘導されるように排出ガイド溝770と連結される誘導傾斜面781が構成される。
【0153】
すなわち、上記のような皮剥きされた被覆の回収構造は、皮剥きされた被覆を効果的に回収し、電線の皮剥き過程で皮剥きされた被覆が落下して現場の環境を損ねることを防止することが可能になる。
【0154】
一方、本発明において、前記皮剥きツール700を構成するときには、その皮剥きツールホルダー710,710’及び電線加圧ツール720,720’の皮剥き電線収容溝711及び皮剥き電線加圧溝721の直径によって様々に構成し、皮剥きしようとする電線の直径に応じて交替使用可能であることは当然であろう。
【0155】
また、前記作業ツール600をテーピングツール800とする時には、電線のテーピングが可能に構成されるものであり、本発明において、前記テーピングツール800を構成するときには、特に限定されず、様々に構成可能である。
【0156】
そのために、まず、テーピングツール800は、
図12~
図15を参照すると、両側一対のテーピングツールホルダー810,810’と、電線加圧ツール820,820’と、テーピング機装着ユニット830と、テーピング機840とで構成できる。
【0157】
まず、テーピングツールホルダー810,810’は、前記回転動力部500、好ましくは第1動力ギア520のホルダー設置溝521に装着され、テーピングしようとする電線が着座するように構成されたものであり、両側対応する一対で構成され、第1動力ギア520の両側において両側ホルダー固定ピン522をガイドとしてホルダー設置溝521にスライディング結合し、該第1動力ギア520と共に回転するように構成される。
【0158】
このとき、それぞれのテーピングツールホルダー810,810’は、その外周は、ホルダー設置溝521の直径と同じ直径をなす半円管形態で構成され、その上部には、上部に開放されて電線が着座する半円形テーピング電線収容溝811をなすように構成される。
【0159】
一方、本発明において、前記両側のテーピングツールホルダー810,810’は、第1動力ギア520の内側で互いに結合するものであり、両側テーピングツールホルダー810,810’はガイドピン814aを介して互いにガイド結合力を有するように構成される。
【0160】
また、一側のテーピングツールホルダー810には、テーピングツールホルダー810’と対応する端部中央にはホルダー結合溝815が構成され、内側には、前記ホルダー結合溝815と直角方向に挿入されてホルダー結合溝815と干渉貫通する弾力固定ピン816が形成され、内側には、前記ホルダー結合溝815と連通して前記弾力固定ピン816が弾力作動する過程で空間を確保する弾力案内溝817が構成される。
【0161】
そして、中央には、前記ホルダー結合溝815に挿入結合するホルダー結合ピン818が外側からスライディング貫通するように構成されており、このとき、ホルダー結合ピン818は内側でスプリング(図示せず)弾設され、後退力を有するように構成される。
【0162】
一方、前記ホルダー結合ピン818の端部には、前記弾力固定ピン816と干渉する過程でスライディングが可能に傾斜面818aがさらに形成され、前方周りには円弧状に、前記弾力固定ピン816が掛け止められる固定ピン止め溝818bが構成される。
【0163】
すなわち、両側のテーピングツールホルダー810,810’は、ガイドピン814aを介してスライディング結合する一方、弾力固定ピン816を外力を加えて押すと、端部の傾斜面818aが弾力固定ピン816を外側に広げると同時に、該弾力固定ピン816が傾斜面818aを乗り越え、これにより、弾力固定ピン816が固定ピン止め溝818bに掛かって固定されるところ、互いに結合する。
【0164】
これと逆に、相互分離時には、ホルダー結合ピン818を外力を加えて一定回転させると、弾力固定ピン816が弾力作動すると同時に固定ピン止め溝818bから離れるところ、これにより、スプリング弾力によってホルダー結合ピン816がホルダー結合溝818bから離脱して分離可能になる。
【0165】
前記電線加圧ツール820,820’は、前記それぞれのテーピングツールホルダー810,810’の周り一側にヒンジ結合して回動するように構成され、それぞれは、内周面に前記テーピング電線収容溝811と対応するテーピング電線加圧溝721が構成されたものであり、その回動作動によってテーピング電線収容溝811に収容される電線の加圧及び解除が可能に構成される。
【0166】
そして、それぞれの電線加圧ツール820,820’の一側には、テーピングツールホルダー810,810’が第1動力ギア520に結合する過程で加圧ツール案内ベアリング534,544が収容される円弧形態のカム溝822が構成される。
【0167】
このとき、前記カム溝822は、加圧ツール案内ベアリング534,544が開始端に収容時に、電線加圧ツール820,820’が電線を開放した状態をなし、第2動力ギア530と連動板540が回転して加圧ツール案内ベアリング534,544が回動時に、加圧ツール案内ベアリング534,544がカム溝822に乗って移動する過程で電線加圧ツール820,820’をヒンジ回動させ、テーピング電線収容溝811に収容される電線を覆って加圧するように構成される。
【0168】
そして、カム溝822の末端には、折り曲げ形成され、電線加圧ツール820,820’が電線を完全に覆って加圧する時に加圧ツール案内ベアリング534,544が収容されて掛け止められてズレを防止するベアリング固定溝823が構成される。
【0169】
すなわち、電線加圧ツール820,820’は、作動部ヘッド400に収容された電線を拘束するために、第2動力ギア530と連動板540が回転する過程で加圧ツール案内ベアリング534,544とカム溝822の作動によって回動し、電線を覆って加圧するように構成される。
【0170】
また、テーピングツール800は、
図14及び
図15を参照すると、
図16及び
図17に示すように、単一のテーピングツールホルダー801と、テーピング機装着ユニット830と、テーピング機840とで構成できる。
【0171】
まず、テーピングツールホルダー801は、前記回転動力部500、好ましくは第1動力ギア520のホルダー設置溝521に装着され、テーピングしようとする電線が着座するように構成されたものであり、第1動力ギア520の一側においてホルダー設置溝521にスライディング結合し、該第1動力ギア520と共に回転するように構成される。
【0172】
このとき、テーピングツールホルダー801は、その外周はホルダー設置溝521の直径と同じ直径をなす半円管形態で構成され、その上部には、上部に開放され、電線が着座する半円形テーピング電線内径拡大収容溝802をなすように構成される。
【0173】
前記テーピング機装着ユニット830は、前記一側のテーピングツールホルダー810又は単一のテーピングツールホルダー801の外側端部から周り方向に直角突出するように構成されたものであり、後述するテーピング機840の装着が可能に構成される。
【0174】
このとき、テーピング機装着ユニット830には、まず、装着バー831が構成されており、装着バー831は、一側のテーピングツールホルダー810又は単一のテーピングツールホルダー801の外側端部から突出形成され、両側には複数段の止め溝832が形成され、上端には前記テーピング電線収容溝811と延長される延長溝833が構成される。
【0175】
一方、本発明において、前記装着バー831を構成するとき、
図16及び
図17を参照すると、単一のテーピングツールホルダー801に適用時には、該テーピングツールホルダー801を第1動力ギア520に結合固定可能に構成できる。
【0176】
そのために、装着バー831には、テーピングツールホルダー801の後方側、すなわち、外周から外れた位置には、前記第1動力ギア520のホルダー結合溝526aに挿入結合するホルダー結合ピン838が外側からスライディング貫通するように構成されており、このとき、ホルダー結合ピン838は内側でスプリング(図示せず)弾設され、後退力を有するように構成される。
【0177】
このとき、前記ホルダー結合ピン838の端部には、前記弾力固定ピン526bと干渉する過程でスライディングが可能に傾斜面838aがさらに形成され、前方周りには円弧状に、前記弾力固定ピン526bが掛け止められる固定ピン止め溝838bが構成される。
【0178】
一方、本発明において、前記テーピングツールホルダー801は、前述の両側に分離構成されたテーピングツールホルダー810,810’を結合させるための結合構造と違い、ホルダー結合ピン838が結合するホルダー結合溝526aと弾力固定ピン526bが第1動力ギア520の第1軸管526に構成されているところ、その厚さの縮小が可能であり、テーピング電線収容溝811に比べてテーピング電線内径拡大収容溝802の拡張構成が可能になるであろう。
【0179】
すなわち、テーピングツールホルダー801は、弾力固定ピン526bを外力を加えて押すと、端部の傾斜面838aが弾力固定ピン526bを外側に広げると同時に該弾力固定ピン526bが傾斜面838aを乗り越え、これにより、弾力固定ピン526bが固定ピン止め溝838bに掛かって固定され、互いに結合する。
【0180】
これと逆に、相互分離時には、ホルダー結合ピン838を外力を加えて一定回転させると、弾力固定ピン526bが弾力作動すると同時に固定ピン止め溝838bから離れ、これにより、スプリング弾力によってホルダー結合ピン838がホルダー結合溝526aから離脱して分離可能になる。
【0181】
また、テーピング機装着ユニット830には、前記装着バー831に沿ってスライディングして回転動力部500の中心から装着される絶縁テープの間隔、すなわち、直径の調節が可能な間隔調節具835が構成される。
【0182】
このとき、間隔調節具835は、前記装着バー831にスライディング結合し、両側には通常のボールプランジャーのようにスプリング(図示せず)弾設され、前記いずれか一段の止め溝832に止め力を付与する固定レバー836が構成されたものであり、該固定レバー836は、スプリング力によって常に止め溝832に止め力を有し、内側に押すとその止め力が解除されるように構成される。
【0183】
そして、間隔調節具835には、後述する結合シャフト851又は後述する延長シャフト890が挿入されるシャフト結合管837が、テーピングツールホルダー810,810’,801の長さ方向に突出構成されており、シャフト結合管837には、結合する結合シャフト851又は延長シャフト890の固定が可能な固定ボルト(図示せず)を構成し、堅固な結合を可能にしてよい。
【0184】
前記テーピング機840は、前記テーピング機ユニット830に結合し、回転動力部500が回転時に共に回動して電線のテーピングを可能にするものであり、テーピング機ボディー850と、テープ装着部860と、テンションユニット880とで構成される。
【0185】
まず、テーピング機ボディー850はブロック形態で構成されたものであり、その一側面に、前記シャフト結合管837に挿入結合する結合シャフト851が突出形成され、上部には、上部に開放されるスライディング溝852が構成される。
【0186】
前記テープ装着部860は、前記テーピング機ボディー850の他側面において結合シャフト851と対応する位置から突出して絶縁テープの装着が可能に構成されたものであり、まず、テーピング機ボディー850から突出形成されるボビン861が構成される。
【0187】
そして、ボビン861の端部は、絶縁テープの装着及び固定を制御するボビン仕上げギャップ865が構成されており、ボビン仕上げギャップ865は、ボビン861よりも大きい直径をなし、分離時に、絶縁テープの装着が可能であり、結合時に、装着された絶縁テープの離脱を防止するように構成される。
【0188】
このとき、前記ボビン861とボビン仕上げギャップ865との結合は様々にすることができ、本発明では、まず、ボビン861の内周面には止め溝条862を形成し、ボビン仕上げギャップ865には、スプリング(図示せず)弾設されて前記止め溝条862へのロック及び解除が可能なプッシュレバー866が構成される。
【0189】
前記テンションユニット880は、前記テーピング機ボディー850に形成され、スプリング弾性によってテープ装着部860に装着された絶縁テープにテンションを付与して巻解力を調節するように構成される。
【0190】
このとき、テンションユニット880は、まず、前記テーピング機ボディー850のスライディング溝852にスライディング結合するスライダー881が構成されており、スライダー881にはその内側に、下部に開放され、後述するナット体885がスライディング結合するナットスライディング溝881aが構成される。
【0191】
また、テンションユニット880には、上端がスライダー881の両側に固定される一方、下端がテーピング機ボディー850をスライディング貫通して下部に突出する両側一対のガイド棒882が構成される。
【0192】
また、テンションユニット880には、前記一対のガイド棒882の下端が連結固定される連結台883が構成される。
【0193】
そして、前記連結台883には、前記ボビン861の周りと対応する両側一対の円筒形テンション部材883aが構成される。
【0194】
また、テンションユニット880には、上端が前記スライダー881に軸設されて回転力を有し、下部がナットスライディング溝881aとテーピング機ボディー850と連結台883を貫通するねじ軸884が構成される。
【0195】
また、テンションユニット880には、スライダー881のナットスライディング溝881aの内側でねじ軸884にねじ結合し、ねじ軸884の回転時にナットスライディング溝881aの内側でねじ軸884に沿って移動するナット体885が構成される。
【0196】
また、テンションユニット880には、前記ナットスライディング溝881aの内側でねじ軸884を包む一方、両端がナット体885とテーピング機ボディー850のスライディング溝852に弾設されるテンションスプリング886が構成される。
【0197】
すなわち、テンションユニット880は、テンションスプリング886の弾性によってスライダー881が上部に移動しようとする弾性を有するように構成されたものであるところ、このとき、テンション部材883aがボビン861に装着される絶縁テープの周りを加圧固定し、該絶縁テープの安定した巻解を可能にする。
【0198】
また、テンションユニット880は、ねじ軸884の回転によってテンションスプリング886の弾性を調節できるものであり、これは、ねじ軸884の回転によってナット体885が下降時にテンションスプリング886を圧縮して強い弾性を付与し、上昇時に、テンションスプリング886を引っ張らせて弱い弾性を付与するものであり、これは、絶縁テープの伸縮程度、すなわち、冬季などのように温度が低い場合、絶縁テープは伸縮性を失うところ、強いテンションを付与して巻解過程で安定的に支持し、夏季などのように温度が高い場合、絶縁テープは伸縮性を有するところ、弱いテンションでも安定的に支持することができる。
【0199】
すなわち、テーピング機840は、テーピングツール800が回転する過程で共に回動するものであり、このような回動過程でボビン861に装着された絶縁テープが巻解し、テンション部材883aを経由して電線のテーピングが可能になり、特に、絶縁テープが巻解される過程でテンション部材883aがテンション作用して安定的に支持することができる。
【0200】
また、テーピング機840は、テーピング機装着ユニット830の間隔調節具835が装着バー831に沿ってスライディング調節されるところ、このようなスライディング調節により、テーピングしようとする電線の直径、又はデッドアンドカバー、スリーブカバーなどのテーピング時に回転動力部500の中心からその回動直径の調節が可能になる。
【0201】
一方、上記のようにテーピングツール800を構成するとき、他の実施例として、
図18を参照すると、テーピング機840をテーピングツールホルダー810,810’,801から間隔調節が可能な延長シャフト890をさらに含んで構成でき、該延長シャフト890により、作動部ヘッド400とテーピングしようとする位置の調節が可能になる。
【0202】
このとき、延長シャフト890は、長さを有する円形棒形態で構成されたものであり、まず、その一側には、前記テーピング機装着バー830のシャフト結合管837に挿入結合する結合突部891が突出構成される。
【0203】
そして、他側には、前記テーピング機840の結合シャフト851が結合する第2シャフト結合管892が構成される。
【0204】
このとき、延長シャフト890には、第2シャフト結合管892に結合する結合シャフト851の固定が可能な固定ボルト(図示せず)を構成し、堅固な結合を可能にしてよい。
【0205】
すなわち、本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機1は、駆動部100に回転動力を付与すると、その回転力が動力伝達棒210を介してアダプター部300に伝達され、該アダプター部300と連結された回転動力部500に伝達されるところ、該回転動力部500の駆動によって電線の拘束、及び皮剥きツール700又はテーピングツール800による電線の皮剥き又はテーピングが連続して行われ得る。
【0206】
以下、上記のような構成を有する本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いた間接活線電線皮剥き工法及び間接活線電線テーピング工法を、添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0207】
まず、本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いた間接活線電線皮剥き工法について説明すると、
【0208】
図19は、本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いた間接活線電線皮剥き工法を示す全体工程図である。
【0209】
図1~
図18を参照すると、
図19に示すように、本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いる間接活線電線皮剥き工法は、作業準備段階(S100a)と、電線把持段階(S200a)と、電線皮剥き段階(S300a)と、電線分離段階(S400a)とを行ってなる。
【0210】
そのために、本発明では、駆動部100と、絶縁延長スティック200と、アダプター部300と、作動部ヘッド400と、回転動力部500と、作業ツール600とからなる電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を利用するが、前記作業ツール600は、両側一対の皮剥きツールホルダー710,710’と、両側一対の電線加圧ツール720,720’と、皮剥きユニット730とからなる皮剥きツール700を適用する。
【0211】
これにより、前記作業準備段階(S100a)は、
【0212】
図20を参照すると、まず、電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機1の作動部ヘッド400の回転動力部500には、電線の皮剥きのために電線のサイズに合う皮剥きツール700を装着して準備する。
【0213】
そのために、
図5~
図10を参照すると、まず、回転動力部500の第1動力ギア520には皮剥きツールホルダー710,710’を装着するが、皮剥きツールホルダー710,710’は、第1動力ギア520の両側でホルダー固定ピン522をガイドとして該ホルダー固定ピン522の間でホルダー設置溝521に装着され、装着される両側皮剥きツールホルダー710,710’は、ホルダー固定ピン718を介して互いに結合固定される。
【0214】
このとき、前記のように装着される皮剥きツール700は、電線加圧ツール720,720’のカム溝722に加圧ツール案内ベアリング534,544が収容されるようにすればよい。
【0215】
これにより、上記のように、電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機1を準備し、作業者は、
図21を参照すると、活線バケツなどを用いて線路20に接近するが、十分の安全距離が確保された状態で接近すればよい。
【0216】
その後、電線把持段階(S200a)は、
【0217】
上記のように、皮剥きツール700が装着された状態で、作業者は、準備された電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機1の絶縁延長スティック200を介して電線21と安全な離隔距離を置いて作動部ヘッド400の回転動力部500に電線を収容すればよく、これは、電線収容段階(S210a)と、電線拘束段階(S220a)を行ってなる。
【0218】
まず、電線収容段階(S210a)は、
【0219】
図22を参照すると、作動部ヘッド400に形成される電線進出溝414と、第1動力ギア520の第1電線進出溝528と、第2動力ギア530の第2電線進出溝538と、連動板540の第3電線進出溝548とを一致開放させた状態で電線を収容し、皮剥きツールホルダー710,710’の皮剥き電線収容溝711に着座させればよい。
【0220】
このとき、前記電線進出溝414と、第1電線進出溝528と、第2電線進出溝538と、第3電線進出溝548の一致開放は、駆動部100によって可能になる。
【0221】
すなわち、駆動部100では、駆動軸120の工具結合溝122に回転工具を結合した状態でその回転工具を皮剥き反対方向に回転させればよく、その回転力は、第2ベベルギア131を介して連動軸130と絶縁延長スティック200の動力伝達棒210とアダプター部300のアダプター棒320を介して回転動力部500の動力伝達部510に伝達される。
【0222】
これにより、動力伝達部510では、アダプター棒320に連結される動力ベベルギア511と連動ベベルギア513を介して第1動力ギア520と第2動力ギア530の第1及び2ギア部523,532に回転力を付与し、その回転力は、図面において右折方向になるであろう。
【0223】
これにより、第1動力ギア520と第2動力ギア530に回転力が与えられると、その第1及び第2動力ギア520,530が共に回転する過程で連動ギア514が第1動力ギア520の空回転溝524に到達すると、第1動力ギア520は、第1ギア部523の噛合力が解除されて回転を停止し、第2動力ギア530だけが回転するが、動力ガイドピン531が動力ガイド溝527の区間で回転して該動力ガイド溝527の末端(図面において左側)に位置すると掛かり止めらると共に第2動力ギア530の回転が中止し、このとき、作動部ヘッド400の電線進出溝414と第1動力ギア520の第1電線進出溝528と第2動力ギア530の第2電線進出溝538と連動板540の第3電線進出溝548とがいずれも開放された状態をなし、電線21が進入して皮剥きツールホルダー710,710’の皮剥き電線収容溝711に収容可能になる。
【0224】
このとき、上記のように第2動力ギア530の回転が中止する過程で第2動力ギア530に持続的に回転力を付与すると、動力ガイドピン531が動力ガイド溝527を押して回転力を付与し得るが、これは、回転防止ストッパー560と固定ピン415,415’によって防止される。
【0225】
まず、第1動力ギア520が反対方向に回転時に、ストッピング突起561が弾力突部430に掛け止められて回転が防止されるところ、電線進出溝414と第1電線進出溝528とが対応した状態のストッピングを可能にする。
【0226】
また、第1動力ギア520の一側に形成される動力ギア固定突起529が、作動部ヘッド400の一側に形成される動力ギア固定ピン415に掛かって支持されるところ、その第1動力ギア520の回転が遮断され、これにより、第2動力ギア530に持続的に回転力が与えられても動力ガイドピン531が動力ガイド溝527に掛け止められて、その回転が防止され、電線進出溝414と第1電線進出溝528と第2電線進出溝538と第3電線進出溝548の開放力が維持される。
【0227】
また、上記のように第2動力ギア530と連動板540が回転する過程で加圧ツール案内ベアリング534,544は電線加圧ツール720,720’のカム溝722に収容されているところ、該電線加圧ツール720,720’を外側に回動させて皮剥きツールホルダー710,710’の皮剥き電線収容溝711を開放させる。
【0228】
その後、電線拘束段階(S220a)は、
【0229】
図23を参照すると、上記のように電線21が収容された状態で回転工具を反対方向すなわち、皮剥き方向に1次に回転させると、前述したように、回転力は動力伝達部510に伝達され、その方向は、前述した作動部ヘッド400の電線進出溝414と第1動力ギア520の第1電線進出溝528と第2動力ギア530の第2電線進出溝538と連動板540の第3電線進出溝548の開放と反対方向になるであろう。
【0230】
これにより、動力伝達部510では、アダプター棒320と連結される動力ベベルギア511及び連動ベベルギア513を介して第1動力ギア520及び第2動力ギア530の第1及び2ギア部523,532に回転力を付与し、その回転力は、図面において左折方向になるであろう。
【0231】
これにより、第1動力ギア520及び第2動力ギア530に回転力が与えられると、第1動力ギア520は、連動ギア514が空回転溝524に位置するところ、その回転がなされず、第2動力ギア530だけが回転するが、この回転は、動力ガイドピン531が動力ガイド溝527の区間で回転して該動力ガイド溝527の反対側末端(図面において右側)に位置すると、該動力ガイド溝527に掛け止められると共に第2動力ギア530及び連動板540の第2及び第3電線進出溝538,548が移動して皮剥き電線収容溝711を閉鎖する。
【0232】
このとき、第1動力ギア520は、他側の動力ギア固定突起529’が他側の動力ギア固定ピン415’に掛かって固定された状態をなすところ、連動ギア514の誤差によって第1ギア部523が干渉しても該第1動力ギア520の回転は防止され、動力ガイドピン531が動力ガイド溝527の反対側末端に位置すると、第2動力ギア530は、他側の動力ギア固定突起529’の傾斜面529a’を乗り越えて該動力ギア固定突起529’を引き込ませ、第1動力ギア520の回転が可能な状態にさせる。
【0233】
また、上記のように第2動力ギア530と連動板540が回転時に、加圧ツール案内ベアリング534,544は、電線加圧ツール720,720’のカム溝722に沿って回動するところ、このような過程で電線加圧ツール720,720’は皮剥き電線収容溝711側に回動作動し、皮剥き電線加圧溝721を介して電線21を覆って加圧固定するところ、電線21は電線加圧ツール720,720’によって作動部ヘッド400の両側で均一に加圧固定される。
【0234】
このとき、上記のようにカム溝722に沿って移動する加圧ツール案内ベアリング534,544は、カム溝722の末端でベアリング固定溝723に内入して固定される。
【0235】
また、上記のように電線加圧ツール720,720’が回動する過程で皮剥き刃案内ベアリング724は皮剥き刃ホルダー740の加圧支持台741を加圧するところ、皮剥き刃ホルダー740は皮剥き電線収容溝711側に移動し、皮剥き刃750が皮剥き電線収容溝711側に引き出されて電線21の被覆を所定食い込む。
【0236】
その後、電線皮剥き段階(S300a)は、
【0237】
上記のように皮剥きしようとする電線が拘束された状態で絶縁延長スティック200によって安全な離隔距離を置き、間接活線状態で駆動部100を2次に作動させ、回転動力部500を駆動及び電線の被覆を剥く。
【0238】
さらにいうと、
図24~
図26を参照すると、上記のように、1次駆動されて第1動力ギア520と第2動力ギア530と連動板540が動力ガイドピン531に連結支持された状態で、連続して駆動部100を作動させればいい。
【0239】
すなわち、連動ギア514が連続して回転すると第2動力ギア530が回転し、これにより、動力ガイドピン531によって支持された第1動力ギア520を回転方向に引いて共に回転させ、第1及び第2動力ギア520,530及び連動板540が同時に回転する。
【0240】
これにより、皮剥き刃750は、電線21の被覆と干渉し、該被覆を食い込んで剥く。
【0241】
一方、本発明において、皮剥きされた電線被覆は螺旋状に排出されるところ、
図11を参照すると、排出誘導部材780の誘導傾斜面781に乗って排出ガイド溝770に排出されると同時に巻取スプリング761に巻き取られる。
【0242】
このとき、螺旋状の被覆は、コイルスプリングの螺旋に乗って自然に巻き取られ、該巻取スプリング761の末端では、テーパー状の止め突部762に掛け止められて離脱が防止され、このような皮剥きされた被覆の回収は、その電線の皮剥き過程で剥かれた被覆が落ちて現場の環境を損ねることを防止可能にする。
【0243】
その後、電線分離段階(S400a)は、
【0244】
上記のように、皮剥きが完了した状態で、皮剥きされた被覆を切断し、作動部ヘッド400から電線を分離して、電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機1を分離する。
【0245】
さらにいうと、まず、皮剥きされた電線21の被覆を切断するが、その切断は、皮剥きツールホルダー710’と電線加圧ツール720’の皮剥き電線収容溝711と皮剥き電線加圧溝721にはカッティング突条725,725’が構成されているところ、作業者は、取っ手140に所定の外力をかけて作動部ヘッド400を所定捻ることにより、カッティング突条725,725’によって皮剥きされた被覆を切断することができる。
【0246】
これにより、作動部ヘッド400を分離するが、これは、前述したように、電線収容段階(S210a)におけると同一に回転工具を用いて駆動部100の駆動軸を回転操作して回転動力部500を逆回転作動させればよく、これにより、作動部ヘッド400の電線進出溝414と第1電線進出溝528と第2電線進出溝538と第3電線進出溝548とを一致開放させた状態でその作動部ヘッド400を電線21から分離させ、これで、電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機1を電線21から分離することができる。
【0247】
すなわち、本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いた間接活線電線皮剥き工法は、個別の電線の拘束過程と皮剥き過程を必要とせず、駆動部100の連続した作動によって電線把持段階(S200a)と電線皮剥き段階(S300a)による電線の拘束把持、皮剥き及び分離が連続して行われるので、その作動と作業が非常に便利である。
【0248】
また、本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いた間接活線電線テーピング工法について説明すると、
【0249】
図27は、本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いた間接活線電線テーピング工法を示す全体工程図である。
【0250】
図1~
図18を参照すると、
図27に示すように、本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いた間接活線電線テーピング工法は、作業準備段階(S100b)と、電線把持段階(S200b)と、電線テーピング段階(S300b)と、電線分離段階(S400b)とを行ってなる。
【0251】
そのために、本発明では、駆動部100と、絶縁延長スティック200と、アダプター部300と、作動部ヘッド400と、回転動力部500と、作業ツール600とからなる電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を利用するが、前記作業ツール600は、両側一対のテーピングツールホルダー810,810’と電線加圧ツール820,820’とテーピング機装着ユニット830とテーピング機840とからなるテーピングツール800、又は単一のテーピングツールホルダー801とテーピング機装着ユニット830とテーピング機840とからなるテーピングツール800を適用する。
【0252】
これにより、前記作業準備段階(S100b)は、
【0253】
図28及び
図29を参照すると、まず、電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機1の作動部ヘッド400の回転動力部500には、電線のテーピングのために、電線のサイズに合うテーピングツール800を装着して準備する。
【0254】
そのために、
図12~
図17を参照すると、
図28に示すように、まず、両側一対のテーピングツールホルダー810,810’をなすテーピングツール800を適用時には、回転動力部500の第1動力ギア520にはテーピングツールホルダー810,810’を装着するが、テーピングツールホルダー810,810’は第1動力ギア520の両側でホルダー固定ピン522をガイドとしてそのホルダー固定ピン522の間でホルダー設置溝521に装着され、装着される両側テーピングツールホルダー810,810’は、ホルダー固定ピン818を介して互いに結合固定される。
【0255】
このとき、上記のように装着されるテーピングツール800は、電線加圧ツール820,820’のカム溝822に加圧ツール案内ベアリング534,544が収容されるようにすればよい。
【0256】
また、単一のテーピングツールホルダー801をなすテーピングツール800を適用時には、
図29に示すように、回転動力部500の第1動力ギア520にはテーピングツールホルダー801を装着するが、テーピングツールホルダー801は第1動力ギア520の一側においてホルダー設置溝521に装着され、装着されるテーピングツールホルダー801は、ホルダー結合ピン838を介して結合固定される。
【0257】
そして、上記のように装着されたテーピングツール800には、テーピングしようとする絶縁テープ50をテーピング機840に装着すればよい。
【0258】
このとき、装着される絶縁テープ50は、テープ装着部860のボビン仕上げギャップ865を開放した状態でボビン861に装着した後、ボビン仕上げギャップ865で仕上げ装着し、装着された絶縁テープ50の周りは、テンションユニット880の両側テンション部材883aでテンションを付与して加圧固定して準備すればよい。
【0259】
そして、装着された絶縁テープ50を解いて引き出すが、引き出された端部を円形をなすように接着し、テープ固定溝441に嵌め、テープ固定バー440に掛けて固定させればよい。
【0260】
これにより、上記のように電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機1を準備し、作業者は、
図30を参照すると、活線バケツなどを用いて線路20に接近するが、十分の安全距離が確保された状態で接近すればよい。
【0261】
その後、電線把持段階(S200b)は、
【0262】
上記のようにテーピングツール800が装着された状態で、作業者は、準備した電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機1の絶縁延長スティック200によって電線21と安全な離隔距離を置き、作動部ヘッド400の回転動力部500に電線を収容すればよく、これは、電線収容段階(S210b)と電線拘束段階(S220b)を行ってなる。
【0263】
まず、電線収容段階(S210b)は、
【0264】
図31を参照すると、作動部ヘッド400に形成される電線進出溝414と第1動力ギア520の第1電線進出溝528と第2動力ギア530の第2電線進出溝538と連動板540の第3電線進出溝548とを一致開放させた状態で電線を収容し、テーピングツールホルダー810,810’のテーピング電線収容溝811に着座させればよい。
【0265】
このとき、前記電線進出溝414と第1電線進出溝528と第2電線進出溝538と第3電線進出溝548の一致開放は、駆動部100によって可能になる。
【0266】
すなわち、駆動部100では、駆動軸120の工具結合溝122に回転工具を結合した状態でその回転工具をテーピング反対方向に回転させればよく、その回転力は、第2ベベルギア131を介して連動軸130と絶縁延長スティック200の動力伝達棒210とアダプター部300のアダプター棒320を介して、回転動力部500の動力伝達部510に伝達される。
【0267】
これにより、動力伝達部510では、アダプター棒320に連結される動力ベベルギア511と連動ベベルギア513を介して第1動力ギア520及び第2動力ギア530の第1及び2ギア部523,532に回転力を付与し、該回転力は、図面において右折方向になるであろう。
【0268】
これにより、第1動力ギア520及び第2動力ギア530に回転力が与えられると、その第1及び第2動力ギア520,530が共に回転する過程で連動ギア514が第1動力ギア520の空回転溝524に到達すると、第1動力ギア520は第1ギア部523の噛合力が解除されて回転が停止し、第2動力ギア530だけが回転するが、この回転も、動力ガイドピン531が動力ガイド溝527の区間で回転して該動力ガイド溝527の末端(図面において左側)に位置すると掛け止められると共に第2動力ギア530の回転が中止されるものであり、このとき、作動部ヘッド400の電線進出溝414と第1動力ギア520の第1電線進出溝528と第2動力ギア530の第2電線進出溝538と連動板540の第3電線進出溝548はいずれも開放された状態をなし、電線21が進入してテーピングツールホルダー810,810’のテーピング電線収容溝811に収容可能になる。
【0269】
このとき、上記のように第2動力ギア530の回転が中止する過程で第2動力ギア530に持続的に回転力を付与すると、動力ガイドピン531が動力ガイド溝527を押して回転力を付与し得るが、これは、回転防止ストッパー560と固定ピン415,415’によって防止される。
【0270】
まず、第1動力ギア520が反対方向に回転時に、ストッピング突起561が弾力突部430に掛け止められて回転が防止されるところ、電線進出溝414と第1電線進出溝528とが対応した状態のストッピングを可能にする。
【0271】
また、第1動力ギア520の一側に形成される動力ギア固定突起529が、作動部ヘッド400の一側に形成される動力ギア固定ピン415に掛かって支持されるところ、その第1動力ギア520の回転が遮断され、これにより、第2動力ギア530に持続的に回転力が与えられても動力ガイドピン531が動力ガイド溝527に掛け止められ、その回転が防止され、電線進出溝414と第1電線進出溝528と第2電線進出溝538と第3電線進出溝548の開放力が維持される。
【0272】
また、上記のように第2動力ギア530と連動板540が回転する過程で加圧ツール案内ベアリング534,544は、電線加圧ツール820,820’のカム溝822に収容されているところ、その電線加圧ツール820,820’を外側に回動させて皮剥きツールホルダー810,810’の皮剥き電線収容溝811を開放させる。
【0273】
その後、電線拘束段階(S220b)は、
【0274】
図32を参照すると、上記のように電線21が収容された状態で回転工具を反対方向、すなわち、テーピング方向に1次に回転させると、前述したように、回転力は動力伝達部510に伝達され、その方向は、前述した作動部ヘッド400の電線進出溝414と第1動力ギア520の第1電線進出溝528と第2動力ギア530の第2電線進出溝538と連動板540の第3電線進出溝548の開放と反対方向になるであろう。
【0275】
これにより、動力伝達部510では、アダプター棒320と連結される動力ベベルギア511及び連動ベベルギア513を介して第1動力ギア520及び第2動力ギア530の第1及び2ギア部523,532に回転力を付与し、その回転力は、図面において左折方向になるであろう。
【0276】
これにより、第1動力ギア520及び第2動力ギア530に回転力が与えられると、第1動力ギア520は、連動ギア514が空回転溝524に位置するところ、その回転がなされず、第2動力ギア530だけが回転するが、この回転は、動力ガイドピン531が動力ガイド溝527の区間で回転して該動力ガイド溝527の反対側末端(図面において右側)に位置すると、その動力ガイド溝527に掛け止められると共に、第2動力ギア530及び連動板540の第2及び第3電線進出溝538,548が移動してテーピング電線収容溝811を閉鎖する。
【0277】
このとき、第1動力ギア520は、他側の動力ギア固定突起529’が他側の動力ギア固定ピン415’が掛かって固定された状態をなすところ、連動ギア514の誤差によって第1ギア部523が干渉しても該第1動力ギア520の回転は防止され、動力ガイドピン531が動力ガイド溝527の反対側末端に位置すると、第2動力ギア530は他側の動力ギア固定突起529’の傾斜面529a’を乗り越えて該動力ギア固定突起529’を引き込ませ、第1動力ギア520の回転が可能な状態にさせる。
【0278】
特に、両側のテーピングツールホルダー810,810’を適用時に、上記のように第2動力ギア530と連動板540が回転すると、加圧ツール案内ベアリング534,544は、電線加圧ツール820,820’のカム溝822に沿って回動するところ、このような過程で電線加圧ツール820,820’はテーピング電線収容溝811側に回動作動し、テーピング電線加圧溝821を介して電線21を覆って加圧固定するところ、電線21は電線加圧ツール820,820’によって作動部ヘッド400の両側で均一に加圧固定される。
【0279】
このとき、上記のようにカム溝822に沿って移動する加圧ツール案内ベアリング534,544は、カム溝822の末端でベアリング固定溝823に内入して固定される。
【0280】
その後、電線テーピング段階(S300b)は、
【0281】
上記のようにテーピングしようとする電線が拘束された状態で駆動部100を2次に作動させ、回転動力部500を駆動及び電線をテーピングする。
【0282】
さらにいうと、
図33~
図35を参照すると、上記のように1次駆動されて第1動力ギア520と第2動力ギア530と連動板540が動力ガイドピン531で連結支持された状態で連続して駆動部100を作動させればよい。
【0283】
すなわち、連動ギア514が連続して回転すると第2動力ギア530が回転し、これにより、動力ガイドピン531によって支持された第1動力ギア520を回転方向に引いて共に回転させ、第1及び第2動力ギア520,530及び連動板540が同時に回転する。
【0284】
これにより、その第1及び第2動力ギア520,530及び連動板540の回転と共に第1動力ギア520に結合したテーピングツール800が電線21の周りを回転するところ、絶縁テープ50が電線21の周りを包み、該電線21又は通常のデッドアンドカバー、スリーブカバーなどのテーピングが可能になる。
【0285】
このとき、上記のようなテーピング過程で最初にテープ固定バー440に固定された絶縁テープ50は、テーピングツール800が電線21の周りを回転すると同時に絶縁テープ50が電線21に巻き付けられ、固定された端部との間に張力が発生して切れ、これにより、絶縁テープ50は固定部と干渉なしで円滑なテーピング回転が可能になる。
【0286】
その後、電線分離段階(S400b)は、
【0287】
上記のようにテーピングが完了した状態で作動部ヘッド400から電線を分離し、絶縁テープ50を切断して、電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機1を分離する。
【0288】
さらにいうと、まず、作動部ヘッド400を分離するが、これは、前述したように、電線収容段階(S210a)におけると同一に回転工具を用いて駆動部100の駆動軸を回転操作して回転動力部500を逆回転作動させればよく、これにより、作動部ヘッド400の電線進出溝414と第1電線進出溝528と第2電線進出溝538と第3電線進出溝548を一致及び開放させた状態でその作動部ヘッド400を電線21から分離させ、これで、電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機1を電線21から分離することができる。
【0289】
その後、絶縁テープ50を切断するが、これは、
図36を参照すると、取っ手140及び絶縁延長スティック200を把持した状態で、電線21へのテーピングが終わった部位に、作動部ヘッド400のテープカッター450を絶縁テープ50の後方で電線21の近接位置に接するようにした状態で外力をかけて引きながら絶縁テープ50を切断すればよく、このとき、テーピングされた絶縁テープ50の末端は、電線21のテーピング部に接着固定される。
【0290】
すなわち、本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いた間接活線電線テーピング工法は、個別の電線の拘束過程とテーピング過程を必要とせず、駆動部100の連続した作動によって電線把持段階200bと電線テーピング段階(S300b)、すなわち、電線の拘束把持とテーピングが連続して行われるので、その作動と作業が非常に便利である。
【0291】
以上のように、本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機並びにこれを用いた間接活線電線皮剥き工法及び間接活線電線テーピング工法は、本発明の電線皮剥き及びテーピング機能を有する間接活線用自動開閉皮剥き機を用いて電線から安全な隔離距離を確保した状態で電線の皮剥き又はテーピングが可能であるところ、非常に便利ながらも安全な間接活線作業が可能になり、特に、電線の拘束と皮剥き又はテーピング過程において、駆動部の連続した正回転及び逆回転作動によって自動で駆動部ヘッドの開閉が可能なため、作業が便利となり、作業時間が著しく短縮する。
【符号の説明】
【0292】
100:駆動部 110:駆動部ボディー
120:駆動軸 121:第1ベベルギア
122:工具結合溝 130:連動軸
131:第2ベベルギア 140:取っ手
200:絶縁延長スティック 210:動力伝達棒
300:アダプター部 310:アダプターボディー
320:アダプター棒 350:ロック手段
351:ロックガイド溝 352:ロックボール
353:ボール収容溝 354:ストッパー
355:出没ガイドピン 360:ロックレバー
361:加圧突起 362:ストッピング突起
363:出没ガイド溝
400:作動部ヘッド 411:アダプター結合管
411a:ボールロックホール 412:回転案内孔
413:動力部着座溝 414:電線進出溝
415,415’:動力ギア固定ピン 420:弾力流動溝
430:弾力突部 431:傾斜面
440:テープ固定バー 441:テープ固定溝
450:テープカッター
500:回転動力部 510:動力伝達部
511:動力ベベルギア 512:動力伝達軸
513:連動ベベルギア 514:連動ギア
520:第1動力ギア 521:ホルダー設置溝
522:ホルダー固定ピン 523:第1ギア部
524:空回転溝 525:拡張突部
525a:ストッパー作動溝 525b:傾斜止め面
526:第1軸管 526a:ホルダー結合溝
526b:弾力固定ピン 526c:弾力案内溝
527:動力ガイド溝 528:第1電線進出溝
529,529’:動力ギア固定突起 529a,529a’:傾斜面
530:第2動力ギア 531:動力ガイドピン
532:第2ギア部 533:第2軸管
534:加圧ツール案内ベアリング 535:止め溝
538:第2電線進出溝 540:連動板
541:第3軸管 544:加圧ツール案内ベアリング
548:第3電線進出溝 550,550’:仕上げ部材
560:回転防止ストッパー 561:ストッピング突起
600:作業ツール
700:皮剥きツール 710,710’:皮剥きツールホルダー
711:皮剥き電線収容溝 714a:ガイドピン
715:ホルダー結合溝
716:弾力固定ピン 717:弾力案内溝
718:ホルダー結合ピン 718a:傾斜面
718b:固定ピン止め溝 719a:皮剥き刃ガイド溝
719b:スプリング弾設溝 720,720’:電線加圧ツール
721:皮剥き電線加圧溝 722:カム溝
723:ベアリング固定溝 724:皮剥き刃案内ベアリング
725,725’:カッティング突条
730:皮剥きユニット 740:皮剥き刃ホルダー
741:加圧支持台 750:皮剥き刃
760:被覆回収バー 761:巻取スプリング
762:止め突部 770:排出ガイド溝
780:排出誘導部材 781:誘導傾斜面
800:テーピングツール 801:テーピングツールホルダー
802:テーピング電線内径拡大収容溝 810,810’:テーピングツールホルダー
811:テーピング電線収容溝 814a:ガイドピン
815:ホルダー結合溝 816:弾力固定ピン
817:弾力案内溝 818:ホルダー結合ピン
818a:傾斜面 818b:固定ピン止め溝
820,820’:電線加圧ツール 821:テーピング電線加圧溝
822:カム溝 823:ベアリング固定溝
830:テーピング機装着ユニット 831:装着バー
832:止め溝 835:間隔調節具
836:固定レバー 837:シャフト結合管
838:ホルダー結合ピン 838a:傾斜面
838b:固定ピン止め溝
840:テーピング機 850:テーピング機ボディー
851:結合シャフト 852:スライディング溝
860:テープ装着部 861:ボビン
865:ボビン仕上げギャップ 880:テンションユニット
881:スライダー 881a:ナットスライディング溝
882:ガイド棒 883:連結台
883a:テンション部材 884:ねじ軸
885:ナット体 886:テンションスプリング
890:延長シャフト
891:結合突部 892:第2シャフト結合管
【国際調査報告】