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特表2022-529376太陽光捕捉を最大化するための高高度長航続時間航空機を操作する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-21
(54)【発明の名称】太陽光捕捉を最大化するための高高度長航続時間航空機を操作する方法
(51)【国際特許分類】
   B64C 13/18 20060101AFI20220614BHJP
   H02S 10/40 20140101ALI20220614BHJP
   H02S 40/38 20140101ALI20220614BHJP
   B64C 39/02 20060101ALI20220614BHJP
   B64D 27/24 20060101ALI20220614BHJP
   B64F 1/36 20170101ALI20220614BHJP
   G05D 1/10 20060101ALI20220614BHJP
   G08G 5/00 20060101ALI20220614BHJP
【FI】
B64C13/18 Z
H02S10/40
H02S40/38
B64C39/02
B64D27/24
B64F1/36
G05D1/10
G08G5/00 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021563011
(86)(22)【出願日】2020-04-23
(85)【翻訳文提出日】2021-12-15
(86)【国際出願番号】 US2020029658
(87)【国際公開番号】W WO2021011046
(87)【国際公開日】2021-01-21
(31)【優先権主張番号】62/838,783
(32)【優先日】2019-04-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/854,874
(32)【優先日】2019-05-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/838,833
(32)【優先日】2019-04-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517211229
【氏名又は名称】エアロバイロメント,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】AeroVironment,Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】特許業務法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】リソスキ,デレク
(72)【発明者】
【氏名】ヒブス,バート,ディーン
【テーマコード(参考)】
5F151
5H181
5H301
【Fターム(参考)】
5F151JA14
5H181AA26
5H181BB09
5H181BB13
5H181FF14
5H181FF33
5H301AA06
5H301AA10
5H301CC04
5H301CC07
5H301CC10
5H301QQ04
(57)【要約】
システム、デバイス及び方法は、少なくとも1つのUAV(108)に関連する少なくとも1つの飛行制御コンピュータ(FCC)(113)を含み、少なくとも1つのFCCは、太陽に対する少なくとも1つのUAVの進行方向を決定し、決定された進行方向が太陽に向かうものである場合にUAV対気速度を第1対気速度に調整し、かつ、決定された進行方向が太陽から離れるものである場合にUAV対気速度を第2対気速度に調整するように構成され、UAVの少なくとも一部を覆う太陽電池(110)の太陽光捕捉を最大化するために第1対気速度が第2対気速度よりも大きい。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのUAV(108)に関連する少なくとも1つの飛行制御コンピュータ(FCC)(113)を備え、前記少なくとも1つのFCCは、
太陽に対する前記少なくとも1つのUAVの進行方向を決定し、
決定された前記進行方向が太陽に向かうものである場合にUAV対気速度を第1対気速度に調整し、
決定された前記進行方向が太陽から離れるものである場合に前記UAV対気速度を第2対気速度に調整するように構成され、
前記UAVの少なくとも一部を覆う太陽電池(110)の太陽光捕捉を最大化するために前記第1対気速度が前記第2対気速度よりも大きい、システム。
【請求項2】
前記少なくとも1つのFCCは、
決定された前記進行方向が太陽に向かうものである場合に水平面に対して第1角度にUAV角度を調整し、
決定された前記進行方向が太陽から離れるものである場合に前記水平面に対して第2角度に前記UAV角度を調整するようにさらに構成され、
前記UAV角度は、前記UAVの上面(146)に平行な前記UAVの平面に対してのものであり、前記UAVの少なくとも一部を覆う前記太陽電池の太陽光捕捉をさらに最大化するために前記第1角度は前記第2角度よりも小さい、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第1角度は前記水平面に実質的に平行である、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記第2角度は、前記太陽電池が太陽光線に対してより垂直に近くなるように前記UAVを上向きに傾斜させる、請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
前記太陽電池は前記UAVの翼パネル(144)の上面(146)に配置される、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
地上管制局(104)に関連する少なくとも1つのコンピューティングデバイス(107)をさらに備え、前記少なくとも1つのコンピューティングデバイスは少なくとも1つのFCCと通信する、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記少なくとも1つのコンピューティングデバイスは、前記少なくとも1つのFCCに通信信号を送信するように構成される、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
送信される前記通信信号は、太陽に対する前記少なくとも1つのUAVの進行方向に基づいて前記UAV対気速度を調整するための前記少なくとも1つのFCCのためのコマンドを含む、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
送信される前記通信信号は、太陽に対する前記少なくとも1つのUAVの進行方向に基づいて前記UAV角度を調整するための前記少なくとも1つのFCCのためのコマンドを含む、請求項7に記載のシステム。
【請求項10】
前記少なくとも1つのFCCは、前記太陽電池の太陽光捕捉がないときに、1以上のバッテリに蓄えられたエネルギーを介して夜間を通して前記UAVの飛行を持続させるようにさらに構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
少なくとも1つのUAV(108)に関連する少なくとも1つの飛行制御コンピュータ(FCC)(113)によって、太陽に対する前記少なくとも1つのUAVの進行方向を決定することと、
決定された前記進行方向が太陽に向かうものである場合に、前記少なくとも1つのFCCによって、UAV対気速度を第1対気速度に調整することと、
決定された前記進行方向が太陽から離れるものである場合に、前記少なくとも1つのFCCによって、前記UAV対気速度を第2対気速度に調整することと、を含み、
前記UAVの少なくとも一部を覆う太陽電池(110)の太陽光捕捉を最大化するために前記第1対気速度が前記第2対気速度よりも大きい、方法。
【請求項12】
決定された前記進行方向が太陽に向かうものである場合に、前記少なくとも1つのFCCによって、水平面に対して第1角度にUAV角度を調整することと、
決定された前記進行方向が太陽から離れるものである場合に、前記少なくとも1つのFCCによって、前記水平面に対して第2角度にUAV角度を調整することと、を含み、
前記UAV角度は、前記UAVの上面(146)に平行な前記UAVの平面に対してのものであり、前記UAVの少なくとも一部を覆う前記太陽電池の太陽光捕捉をさらに最大化するために前記第1角度は前記第2角度よりも小さい、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1角度は前記水平面に対して実質的に平行である、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第2角度は、前記太陽電池が太陽光線に対してより垂直に近くなるように前記UAVを上向きに傾斜させる、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記太陽電池は前記UAVの翼パネル(144)の上面(146)に配置される、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
地上管制局(104)に関連する少なくとも1つのコンピューティングデバイス(107)が前記少なくとも1つのFCCと通信する、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記少なくとも1つのコンピューティングデバイスによって、前記少なくとも1つのFCCに通信信号を送信することをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
送信される前記通信信号は、太陽に対する前記少なくとも1つのUAVの進行方向に基づいて前記UAV対気速度を調整するための前記少なくとも1つのFCCのためのコマンドを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
送信される前記通信信号は、太陽に対する前記少なくとも1つのUAVの進行方向に基づいて前記UAV角度を調整するための前記少なくとも1つのFCCのためのコマンドを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記太陽電池の太陽光捕捉がない場合に、前記少なくとも1つのFCCによって、1以上のバッテリに蓄えられたエネルギーを介して夜間を通して前記UAVの飛行を持続させることをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001] 本願は、2019年4月25日に出願された米国仮特許出願第62/838,783号、2019年4月25日に出願された米国仮特許出願第62/838,833号及び2019年5月30日に出願された米国仮特許出願第62/854,874号の優先権及び利益を主張し、これらのすべての内容があらゆる目的のために参照によって本明細書に組み込まれる。
【0002】
[0002] 本発明は、概して無人航空機(UAV)を操作することに関し、より具体的には太陽光発電UAVを操作することに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] 高高度長航続時間航空機などの無人航空機(UAV)は、制御された持続的な飛行が可能な軽量の航空機である。UAVは、航空機に電力を供給するために太陽光発電と少なくとも1つの電源とに依存し得る。飛行中、UAVは、自動的に電源と太陽光発電とを切り替え得る。太陽が存在する場合、UAVに搭載された太陽電池は、太陽エネルギーを捕捉し、かつ、太陽電力をモータに適用することによってUAVを推進させ得る。さらに、太陽エネルギーが使用されて電源を充電し得る。
【発明の概要】
【0004】
[0004] システムの実施形態は、少なくとも1つのUAVに関連する少なくとも1つの飛行制御コンピュータ(FCC)を含んでもよく、少なくとも1つのFCCは、太陽に対する少なくとも1つのUAVの進行方向を決定し、決定された進行方向が太陽に向かうものであり得る場合にUAV対気速度を第1対気速度に調整し、かつ、決定された進行方向が太陽から離れるものであり得る場合にUAV対気速度を第2対気速度に調整するように構成されてもよく、UAVの少なくとも一部を覆う太陽電池の太陽光捕捉を最大化するために第1対気速度が第2対気速度よりも大きくてもよい。
【0005】
[0005] 追加のシステムの実施形態では、少なくとも1つのFCCは、決定された進行方向が太陽に向かうものであり得る場合に水平面に対して第1角度にUAV角度を調整し、かつ、決定された進行方向が太陽から離れるものであり得る場合にUAV角度を水平面に対して第2角度に調整するようにさらに構成されてもよく、UAV角度は、UAVの上面に平行なUAVの平面に対してのものであり、UAVの少なくとも一部を覆う太陽電池の太陽光捕捉をさらに最大化するために第1角度は第2角度よりも小さくてもよい。
【0006】
[0006] 追加のシステムの実施形態では、第1角度は水平面に実質的に平行であってもよい。追加のシステムの実施形態では、第2角度は、太陽電池が太陽光線に対してより垂直に近くなるようにUAVを上向きに傾斜させる。追加のシステムの実施形態では、太陽電池はUAVの翼パネルの上面に配置されてもよい。
【0007】
[0007] 追加のシステムの実施形態は、地上管制局に関連する少なくとも1つのコンピューティングデバイスをさらに含んでもよく、少なくとも1つのコンピューティングデバイスは少なくとも1つのFCCと通信してもよい。追加のシステム実施形態では、少なくとも1つのコンピューティングデバイスは、少なくとも1つのFCCに通信信号を送信するように構成されてもよい。追加のシステムの実施形態では、送信される通信信号は、太陽に対する少なくとも1つのUAVの進行方向に基づいてUAV対気速度を調整するための少なくとも1つのFCCのためのコマンドを含む。追加のシステム実施形態では、送信される通信信号は、太陽に対する少なくとも1つのUAVの進行方向に基づいてUAV角度を調整するための少なくとも1つのFCCのためのコマンドを含む。追加のシステムの実施形態では、少なくとも1つのFCCは、太陽電池の太陽光捕捉がない場合に、1以上のバッテリに蓄えられたエネルギーを介して夜間を通してUAVの飛行を持続させるようにさらに構成されてもよい。
【0008】
[0008] 方法の実施形態は、少なくとも1つのUAVに関連する少なくとも1つの飛行制御コンピュータ(FCC)によって、太陽に対する少なくとも1つのUAVの進行方向を決定することと、決定された進行方向が太陽に向かうものであり得る場合に、少なくとも1つのFCCによって、UAV対気速度を第1対気速度に調整することと、決定された進行方向が太陽から離れるものであり得る場合に、少なくとも1つのFCCによって、UAV対気速度を第2対気速度に調整することと、を含んでもよく、UAVの少なくとも一部を覆う太陽電池の太陽光捕捉を最大化するために第1対気速度は第2対気速度よりも大きくてもよい。
【0009】
[0009] 追加の方法の実施形態は、決定された進行方向が太陽に向かうものであり得る場合に、少なくとも1つのFCCによって、水平面に対して第1角度にUAV角度を調整することと、決定された進行方向が太陽から離れるものであり得る場合に、少なくとも1つのFCCによって、水平面に対して第2角度にUAV角度を調整することと、を含んでもよく、UAV角度は、UAVの上面に平行なUAVの平面に対してのものであってもよく、UAVの少なくとも一部を覆う太陽電池の太陽光捕捉をさらに最大化するために第1角度は第2角度よりも小さくてもよい。
【0010】
[0010] 追加の方法の実施形態では、第1角度は水平面に対して実質的に平行であってもよい。追加の方法の実施形態では、第2角度は、太陽電池が太陽光線に対してより垂直に近くなるようにUAVを上向きに傾斜させる。追加の方法の実施形態では、太陽電池はUAVの翼パネルの上面に配置されてもよい。
【0011】
[0011] 追加の方法の実施形態では、地上管制局に関連する少なくとも1つのコンピューティングデバイスが少なくとも1つのFCCと通信してもよい。追加の方法の実施形態は、少なくとも1つのコンピューティングデバイスによって、少なくとも1つのFCCに通信信号を送信することをさらに含んでもよい。追加の方法の実施形態では、送信される通信信号は、太陽に対する少なくとも1つのUAVの進行方向に基づいてUAV対気速度を調整するための少なくとも1つのFCCのためのコマンドを含む。追加の方法の実施形態では、送信される通信信号は、太陽に対する少なくとも1つのUAVの進行方向に基づいてUAV角度を調整するための少なくとも1つのFCCのためのコマンドを含む。追加の方法の実施形態は、太陽電池の太陽光捕捉がない場合に、少なくとも1つのFCCによって、1以上のバッテリに蓄えられたエネルギーを介して夜間を通してUAVの飛行を持続させることをさらに含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0012】
[0012] 図面中の構成要素は必ずしも一定の縮尺である必要はなく、代わりに本発明の原理を説明することに重点が置かれている。同様の参照符号は、様々な図を通じて対応の部品を示す。実施形態は、例として示されており、かつ、添付の図面の図に限定されるものではない。
【0013】
図1】[0013] 一実施形態に係る、無人航空機(UAV)の太陽電池を用いて太陽光捕捉を最大化するためのシステムを示している。
図2】[0014] 一実施形態に係る、地上管制局に関連するコンピューティングデバイスのトップレベル機能ブロック図を示している。
図3】[0015] 一実施形態に係る、図1のUAVに電力を供給するためのシステムを示している。
図4A】[0016] 一実施形態に係る、無人航空機が太陽に向かって移動する際の図1のUAVの太陽電池を用いて太陽光捕捉を最大化するためのプロセスを示している。
図4B】[0017] 一実施形態に係る、無人航空機が太陽から離れて移動する際の図1のUAVの太陽電池を用いて太陽光捕捉を最大化するためのプロセスを示している。
図5】[0018] 一実施形態に係る、無人航空機の太陽電池を用いて太陽光捕捉を最大化するための方法のフローチャートを示している。
図6】[0019] 一実施形態に係る、無人航空機の太陽電池を用いて太陽光捕捉を最大化するための方法の実施形態のハイレベルフローチャートを示している。
図7】[0020] システム及びプロセスの一実施形態を実施するためのコンピューティングシステムのハイレベルブロック図及びプロセスを示している。
図8】[0021] 一実施形態が実施され得る例示的なシステムのブロック図及びプロセスを示している。
図9】[0022] 本明細書に開示されるシステム及びプロセスの一実施形態を実施するためのクラウドコンピューティング環境を示している。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[0023] 以下の説明は、本明細書に開示される実施形態の一般的原理を説明する目的で行われ、かつ、本明細書に開示される概念を限定することを意味するものではない。さらに、本明細書で説明する特定の特徴は、様々な可能な組み合わせ及び順列の各々において、他の説明する特徴と組み合わせて使用されることができる。本明細書で他の方法で特に定義されない限り、すべての用語は、説明から暗示される意味、並びに、当業者によって理解される及び/又は辞書、論文などで定義される意味を含む、可能な限りより広い解釈を与えられるべきである。
【0015】
[0024] 一日の終わり近くに、無人航空機(UAV)のバッテリは、太陽が地平線より上にあるときに航空機が一日中太陽放射に曝されていたので、ほぼ完全に充電される。この時点で、余分なエネルギーが利用可能になり得、かつ、余分なエネルギーを利用して航空機に電力を供給し続けて夜間を通して飛行を持続させるためにさらなるバッテリが航空機に配置され得る。しかしながら、追加のバッテリは高価である。さらに、UAVは軽量であり、かつ、バッテリはUAVの総重量のかなりの部分を占める可能性がある。したがって、追加のバッテリを含めると、UAVの機内に望ましくない重量が発生し、UAVの性能を低下させ得る。
【0016】
[0025] システムの実施形態は、太陽が地平線上で低いときなどの太陽エネルギーが制限されているとき又は太陽エネルギーが航空機に利用可能ではないときに、航空機の推進を支援するために、太陽光発電無人航空機(UAV)の太陽光捕捉を最大化することを提供する。一実施形態では、UAVは高高度長航続時間太陽光発電航空機である。UAVには、太陽エネルギーを捕捉する太陽電池が搭載され得る。太陽エネルギーは、航空機を推進するための1つのモータ(又は複数のモータ)に電力を供給するために使用され得る。太陽エネルギーは、少なくとも1つのバッテリを充電するためにさらに使用され得る。夜間、曇りの状態又は太陽が地平線上で低いときなど、太陽光捕捉が制限されている又は不可能であるとき、バッテリが使用されてUAVを推進するためにモータに電力を供給してもよい。
【0017】
[0026] 一実施形態では、UAVの飛行速度は、UAVが太陽に向かって及び太陽から離れて移動する際に調整されて太陽光捕捉を最大化する。UAVは、「Dループ」飛行パターンなどの大面積飛行パターンで飛行してもよい。
【0018】
[0027] 夕方近くや冬の間など、太陽が地平線上で低いとき、UAVが太陽から離れて飛行する際にUAVは主に太陽エネルギーを捕捉する。これは、翼の上面に配置された太陽電池が、揚力を生み出すために必要とされる翼の前縁を上に向けた姿勢のために、UAVの後方に角度が付けられ得るからである。したがって、太陽が地平線上で低いとき、太陽電池は、UAVの飛行パターンの一部でUAVが太陽から離れて飛行する際に、UAVを推進するため及びバッテリを充電するためにかなりの太陽エネルギーを捕捉し得る。太陽から離れて飛行しているときに減速すると、特に太陽が地平線上で低いときに、太陽電池の多くが太陽に曝される。これは、UAVが減速する際にUAVのノーズが上に傾斜し、UAVが太陽から離れて移動する際に太陽電池が太陽光線に対してよりほぼ垂直になるからである。
【0019】
[0028] UAVが太陽に向かって移動する際、太陽光捕捉が制限される又は不可能になる場合があり、したがって、モータに供給される電力は、太陽光電力からバッテリ電力にシフトされ得る。したがって、夜間を通して飛行を持続させるために、太陽エネルギーの捕捉に費やされる時間を最大化することが望まれる。UAVは、太陽エネルギーの捕捉に費やされる時間を増大させるために、UAVが太陽から離れて移動するUAVの飛行パターンの一部で減速し得る。この減速により、翼をより急な角度に傾けることを可能にし、太陽エネルギーの捕捉を増加させ得る。UAVが太陽に向かって飛行している飛行パターンのその一部では、太陽エネルギーの捕捉が減少する。したがって、UAVの飛行速度が上昇させられて、弱い太陽エネルギーの捕捉に費やされる時間を短縮し得る。さらに、より速い飛行が、UAVの翼をより浅い角度に傾けることを可能にし、それによって、航空機が太陽に向かって飛行するので、UAVの太陽への暴露を増大させ得る。
【0020】
[0029] 図1に関して、無人航空機(UAV)108の太陽電池110を用いた太陽光捕捉を最大化するためのシステム100が示されている。UAVは、パイロットが搭乗していない航空機であり、かつ、自律的に又は遠隔で飛行してもよい。一実施形態では、UAV108は高高度長航続時間航空機である。UAV108は、1~40個のモータと、100フィート~400フィートの翼幅と、を有してもよい。一実施形態では、UAV108は、約260フィートの翼幅を有し、かつ、10個の電気モータによって推進され、電気モータは、翼の表面の少なくとも一部を覆う太陽電池110によって電力を供給され、その結果、ゼロエミッションをもたらす。UAV108は、海抜約65000フィートの高度で雲の上方を飛行し、着陸せずに最大数か月の継続的な長期ミッション用に設計されている。
【0021】
[0030] UAV108は、少なくとも部分的にUAVの軽量ペイロードにより、高高度で最適に機能する。UAVは、着陸する必要なくかなりの期間の持続飛行が可能である。一実施形態では、UAV108は、約3000ポンドの重量を有してもよく、かつ、翼パネルセクション及び中央パネルを含んでもよく、翼パネルセクションの相互及び/又は中央パネルへの取付性及び取外性のために、UAV108の効率的な組立及び分解を提供する。
【0022】
[0031] 一実施形態では、システム100は、太陽光捕捉を最大化するための自動化されたプロセスであってもよく、地上管制局104のコンピューティングデバイス107は、UAV108の飛行制御コンピュータ(FCC)113と通信し得る。より具体的には、図2に関して、コンピューティングデバイス107のトップレベル機能ブロック図の一例が示されている。コンピューティングデバイス107は、中央処理装置(CPU)などのプロセッサ138と、アドレス可能メモリ140と、例えば、任意選択的なユニバーサルシリアルバスポート及び関連の処理及び/又はイーサネットポート及び関連の処理などの外部デバイスインタフェース142と、例えば、ステータスライトのアレイ及び1以上のトグルスイッチ及び/又はディスプレイ及び/又はキーボード及び/又はポインタ-マウスシステム及び/又はタッチスクリーンなどの任意選択的なユーザインタフェース143と、を備える。任意選択的に、アドレス可能なメモリは、例えば、フラッシュメモリ、eprom及び/若しくはディスクドライブ又は他のハードドライブであってもよい。これらの要素は、データバス147を介して互いに通信してもよい。ある実施形態では、ウェブブラウザ151及びアプリケーション152をサポートするものなどのオペレーティングシステム149を介して、プロセッサ138は、通信チャネルを確立するプロセスのステップを実行するように構成され得る。例えば、プロセッサ138は、UAV108に搭載されたFCC113と通信して、太陽光捕捉を最大化するためにUAV108の機首方位を変化させ得る。別の実施形態では、FCC113は、太陽光捕捉を最大化するためにUAV108の機首方位を自動的に変化させるように直接プログラミングされ得る。一実施形態では、太陽が東に昇っているので、UAV108は午前中に西に飛行し得る。一実施形態では、太陽が西に沈んでいるので、UAV108は午後に東に飛行し得る。一実施形態では、FCCは、UAVが軌道保持することが望まれる場合、太陽パターンからの飛行を無効にして軌道保持し得る。軌道保持時、UAV108は地上管制局104に対して飛行パターンを維持する。
【0023】
[0032] 図3に関して、UAV108は、図1に示すように、UAV108の推進のための少なくとも1つのモータ112をさらに含む。一実施形態では、UAV108は10個の電気モータ112を有している。太陽電池110は、太陽が地平線より上にあるときに太陽から太陽エネルギーを捕捉するように構成され得る。太陽エネルギーは、今度は、UAV108の推進の全部又は一部に電力を供給するために使用され得る。一実施形態では、UAV108は、図4A図4Bに示すように、少なくとも1つの翼パネル144を含み、かつ、太陽電池110は、翼パネル144の上面146の少なくとも1つに取り付けられる。太陽が地平線上で低いときにUAV108が太陽から離れて移動する際、太陽電池110は太陽に面して太陽放射を効率的に捕捉する。これは、太陽に曝される太陽電池の面積が広いほど、太陽電池によってより多くの太陽放射が捕捉されることが理由である。一実施形態では、太陽が地平線の下に沈むと、太陽電池110はもはや太陽放射を捕捉しない;しかしながら、UAV108が太陽から離れる方向に向かう際に主に太陽電池110によって捕捉されるエネルギーは、電気エネルギーに変換されてバッテリを充電又はバッテリに電力を供給し得る。バッテリは、今度は、UAV108を推進させるためにモータ112に電力を提供する。より具体的には、太陽電池110は複数の太陽電池セル111を包含してもよい。セル111は光起電力(PV)セルであってもよい。一実施形態では、セル111は、捕捉された太陽エネルギーを直流(DC)電気エネルギーに変換する。一実施形態では、太陽電池110は約150ボルトを生成し得る。電気への太陽エネルギーの変換は、光(すなわち、光子)が電気(すなわち、電圧)に変換される光起電力効果を示すPVセル内の半導体材料を使用して達成され得る。
【0024】
[0033] バッテリパック114は、UAV108に電力を供給するためのバッテリ120を含み得る。一実施形態では、バッテリ120はリチウムイオン(Li-ion)バッテリである。「サイクル寿命」及び「カレンダ寿命」などのバッテリ120の寿命を最大化することが望まれる。サイクル寿命は、バッテリ120の全体的な動作又は使用時間に基づくバッテリ120の経年劣化を指す。より具体的には、サイクル寿命は、バッテリ120の完全な放電-充電サイクルの数である。カレンダ寿命は、ちょうど時間の関数としてのバッテリ120の経年劣化である。サイクル寿命は、次のような多くの要因によって減少し得る:(1)高すぎる又は低すぎる電圧状態の動作によって引き起こされるひずみ、(2)高い充電率、(3)非常に低い温度での充電、及び、(4)高い放電率。リチウムイオンバッテリ120のカレンダ寿命は、時間とともに容量を失う可能性があり、容量の損失は、一般に非常に高温及び低温で動作し、かつ、保管中に高い充電状態であまりにも多くの時間を費やすことによって悪化し得る。バッテリ寿命を維持するには、高い充電状態で多くの時間を費やさないようにカットオフポイントを検出して充電を終了させることが重要である。既定の上限電圧制限又は「終了電圧」があってもよく、それを超えると充電が終了され得る。これは、過充電の危険性が高い急速充電器では特に重要である。一実施形態では、バッテリ120は、長い寿命を有し得、延長されたミッションのサポートを可能にし、かつ、例えば強風で低温などの極端な環境条件で動作させられることができる。
【0025】
[0034] バッテリパック114は、バッテリ120の近位に少なくとも1つのパワートラッカ130をさらに含んでもよい。別の実施形態では、パワートラッカ130は、バッテリパック114の外側に配置されてもよい。パワーポイントトラッカ120は、最大量の電力が太陽電池110から取得されることを確実にするように構成されてもよい。一実施形態では、パワートラッカ130は、太陽電池110と通信し、パワートラッカ130は、太陽電池110によって生成された電気エネルギーを受け取るように構成される。より具体的には、太陽電池110のセル111は、太陽光を電気エネルギーに変換し、パワートラッカ130は、太陽電池110のバスなどの出力132から太陽電池110から電気を受け取る。太陽電池110は、出力132よりも低い電圧で動作する。一実施形態では、パワートラッカ130は、太陽電池110から出力132への電圧をブーストし、かつ、ブースト比を調整して太陽電池110から最大電力を得るように構成された最大電力点追従(MPPT)コントローラである。
【0026】
[0035] パワートラッカ130は、バッテリ120に電荷を供給するように構成された出力134を有している。一実施形態では、パワートラッカ130は、太陽電池110からの電力を最大化し、かつ、バッテリに送信される電圧を調整するように構成される。例えば、太陽の位置が空で変化する際に、捕捉され、及びしたがって、太陽電池110によって生成される太陽放射の量は1日を通じて変動し得る。パワートラッカ130が使用されて、バッテリ120に安定した電圧が提供され得る。バッテリ120は、(太陽電池からのみ来る約150ボルトとは対照的に)約270~380ボルトを維持し得る。
【0027】
[0036] バッテリ120が完全充電に近づくと、バッテリはもはや急速に充電されることができなくなる可能性があり、充電をゆっくりと次第に減少させる必要がある。バッテリ120が完全に充電される場合、バッテリ120が未使用のままであるとき、バッテリ120は、放電する可能性があり、かつ、効果(例えば、急速に充電する能力など)を失い得る。さらに、バッテリ120の過充電は、熱及びガスの発生を引き起こす可能性があり、これらは両方ともバッテリ120に有害であるか、又は、バッテリ120を過熱させ、さらには燃焼させる可能性がある。
【0028】
[0037] バッテリ120が完全に充電されると、バッテリ120の温度を常にその既定の制限内に維持しながら、バッテリ120への損傷が発生する前に充電プロセスを次第に低減させることが望ましいので、充電電流は低減される必要があり得る。一実施形態では、バッテリ120の温度は、太陽電池110のエネルギー出力を低下させ得る太陽電池110の条件を動作させるようにパワートラッカ130の電圧ブースト比を調整することによって、その既定の制限内に維持される。別の実施形態では、バッテリ120の温度は、UAV108の推進システムで余分な電流を吸収することによってその既定の制限内に維持される。別の実施形態では、バッテリ120の温度は、航空機推進システムと組み合わせてその既定の制限内に維持される。
【0029】
[0038] 太陽電池110は、上述したように、UAV108を推進し、搭載された電子機器に電力を供給し、かつ、余剰エネルギーでバッテリ120を充電するために使用され得る。より具体的には、太陽電池110のセル111は、太陽光を電気エネルギーに変換して、モータ112に電力を提供する。一実施形態では、太陽電池110は、モータ112に電気エネルギーを供給するように構成された出力115を有している。一実施形態では、電気エネルギーはDC電流である。
【0030】
[0039] 図4A図4Bを参照すると、UAV108は、「Dループ」飛行パターンなどの大面積飛行パターンで飛行し得る。円形、長方形又は箱型の飛行パターンなどの他の飛行パターンが可能であり検討される。図4Bに示すように、例えば、夕方又は冬の間などの太陽が地平線上でより低いとき、UAV108は、UAV108が太陽から離れて飛行する際に主に太陽エネルギーを捕捉する。一実施形態では、太陽電池110は、UAV108の翼144の上面146の一部に配置され得る。太陽電池110は、揚力を生み出すために必要とされる翼144の前縁を上に向けた姿勢のために、UAV108の後方に角度を付けられ得る。したがって、太陽が地平線上でより低いとき、太陽電池110は、UAV108がUAVの飛行パターンの一部で太陽から離れて飛行する際にUAV108を推進するため及びバッテリ120を充電するために、かなりの太陽エネルギーを捕捉し得る。
【0031】
[0040] さらに、太陽から離れる方向に向くときに減速すると、図4Bに示すように、特に太陽が地平線上で低いときに、太陽電池110のより多くが太陽に曝される。これは、UAV108が減速する際にUAV108のノーズ109が上に傾斜し、UAV108が太陽から離れて移動する際に太陽電池110が太陽光線に対してよりほぼ垂直になるからである。UAV108が減速する際にUAV108のノーズ109を上に傾斜させると、大きな太陽開口148がもたらされ、それによって、太陽光捕捉を最大化する。
【0032】
[0041] UAV108が向きを変えて、ステーション、例えば、地上管制局104の近くに留まるように操縦するとき、UAV108がUAV108の飛行パターンにおいて太陽に向かって移動する際に太陽光捕捉が制限され得る。さらに、UAV108が地上管制局104の近くに留まる必要がないとき、UAV108が向きを変えてUAV108の飛行パターンにおいて太陽に向かって移動する際に太陽光捕捉が制限される。したがって、UAV108の飛行速度が上昇させられて、弱い太陽エネルギーの捕捉に費やされる時間を短縮し得る。より具体的には、より速く飛行することにより、ノーズ109が下向きに傾斜するので、UAVの翼144をより浅い角度に傾斜させることを可能にする。より遅い速度で移動すると、UAV108のノーズ109が上に傾斜し、太陽電池110の太陽への暴露を減少させる。したがって、UAV108が太陽に向かって移動する際にUAV108の速度を上昇させると、太陽に対するUAV108の太陽開口を増加させ得る。これによって、UAV108が加速しなかった場合よりも大きな太陽開口150が提供され、それによって太陽光捕捉を最大化し得る。
【0033】
[0042] 一実施形態では、ゆっくりと移動することは、太陽エネルギーを捕捉しないことにより多くの時間が費やされることを意味し得るので、UAV108の速度を上昇させることは太陽光捕捉にとってより効率的であり得る。一実施形態では、UAV108が太陽に向かって移動する際のUAV108の速度範囲は、24ノット指示対気速度であってもよく、UAV108が太陽から離れて移動する際に19ノットに低下する。UAV108は、24ノットなど、太陽に向かって移動するときに第1対気速度404で移動してもよい。UAV108は、19ノットなど、太陽から離れて移動するときに第2対気速度406で移動してもよい。太陽に向かって移動する第1対気速度404は、太陽から離れて移動する第2対気速度406よりも大きくてもよい。一実施形態では、UAV108の機首方位が太陽に垂直である場合、その結果、UAV108の翼の先端がほぼ太陽の方を向いている。ある実施形態では、第1対気速度404は約19~20ノットであってもよい。一実施形態では、UAVの108の飛行パターン上の任意の点又は機首方位において、UAV108の速度は、最大量の太陽放射を捕捉し、かつ、UAV108の性能を最大化するように決定されてもよい。翼パネル144に平行なUAV108の平面又は翼パネル144の上面146は、図4Aに示すように、太陽に向かって飛行するときに水平面又は地表面に対して第1角度400だけ角度を付けられてもよい。ある実施形態では第1角度400は0度であり得る。他の実施形態では、第1角度400は、図4Aに示すように、太陽に向かって飛行するときに太陽電池110による太陽光捕捉を最大化するように最小であってもよい。翼パネル144に平行なUAV108の平面又は翼パネル144の上面146は、図4Bに示すように、太陽から離れて飛行するときに水平面又は地表面に対して第2角度402だけ角度を付けられてもよい。第2角度402は第1角度400よりも大きくてもよい。他の実施形態では、第2角度402は、図4Bに示すように、太陽から離れて移動するときに太陽電池110による太陽光捕捉を最大化するように最大化されてもよい。第2角度402は、第1角度400、すなわち、第1対気速度404と比較して、UAVのより遅い速度、すなわち、第2対気速度406を生成してもよい。ある実施形態では、UAVの対気速度404、406は、UAV108の平面の角度400、402に基づいてもよい。例えば、UAV108の平面が水平に平行に近づくにつれて、UAVの速度は上昇し、UAV108の平面が水平に垂直又は鉛直に近づくにつれて、UAVの速度は低下する。一実施形態では、水平面に対する上面の角度を調整することは、UAVを上又は下にピッチングすることであり、これは、水平飛行のためのUAVの速度を変化させる。一実施形態では、速度は、FCC113にプログラミングされてもよい。UAV108に対する太陽の位置及びUAV108の進行方向に基づいて、FCC113は、最大量の太陽放射を捕捉し、かつ、UAV性能108を最大化するための速度を設定してもよい。
【0034】
[0043] ある実施形態では、UAV108の角度400、402及び/又は速度404、406は時刻に基づいて可変であり得る。例えば、太陽が真上にあるとき、より大きな角度及び/又はより遅い速度が必要とされ得る日の始まり又は終わりと比較して、正午に近づくほど角度はより小さくてもよく及び/又は速度はより速くてもよい。一実施形態では、UAV108の角度400、402及び/又は速度404、406への調整は、太陽の角度が低い日中早い時間及び/又は遅めの時間に行われ得る。一実施形態では、正午のUAV108の角度400、402及び/又は速度404、406は、UAVが必要最小限の電力のために最適な速度で飛行されるようなものであり得る。
【0035】
[0044] 一実施形態では、太陽光捕捉を最大化するための飛行パターンは、太陽が完全に地平線より下になるまで繰り返され得る。太陽が沈んだ後、太陽放射が利用可能ではないときに、バッテリ120は夜間を通してモータ112に電力を供給し得る。一実施形態では、UAV108は、夜間に異なる飛行パターンに移行する又は同じDループパターンのままであり得る。一実施形態では、ロイター飛行又はDループパターンの配置は、主に、風速及び/又は風向によって決定され得る。ある実施形態では、ロイター飛行又はDパターンは、UAV108の太陽電池に対する太陽の角度をよりよく構成するように修正され得る。太陽が昇り始める際、UAV108は太陽光捕捉を最大化するためにDループ飛行パターンを実行し得る;UAV108が太陽に向かって移動する際に速度を上昇させ、UAV108が太陽から離れる際に速度を減少させる。太陽が地平線よりも十分に高いとき、太陽電池110は太陽からの太陽放射に継続的に曝され得るので、UAV108はほぼ一定の速度で移動し得る。
【0036】
[0045] 図5に関して、無人航空機(UAV)の太陽電池を用いて太陽光捕捉を最大化するための方法200のフローチャートが示されている。夕方近くや冬の間など、太陽が地平線上でより低いとき、UAVが太陽から離れて飛行する際にUAVは主として太陽エネルギーを捕捉する。
【0037】
[0046] 一実施形態では、太陽電池は、UAVの翼の上面の少なくとも一部に配置されてもよい。揚力を生み出すために必要とされる翼の前縁を上に向けた姿勢のため、太陽電池はUAVの後方に角度を付けられてもよい。したがって、太陽が地平線上でより低いとき、UAVがUAVの飛行パターンの一部において太陽から離れて飛行する際に、太陽電池は、UAVを推進し、かつ、UAVのバッテリを充電するためにかなりの太陽エネルギーを捕捉し得る。一実施形態では、地上管制局のコンピューティングデバイスはUAVの飛行制御コンピュータ(FCC)と通信してもよい。地上管制局のコンピューティングデバイスのプロセッサは、太陽が地平線上でより低いときなど、UAVに搭載されたFCCに通信信号を送信するためのステップを実行してもよい(ステップ202)。ある実施形態では、FCCは、UAVの速度及び角度を調整して、自律的、半自律的及び/又は地上管制局のプロセッサからの入力に応答して太陽光捕捉を最大化するためのステップを実施してもよい。ある実施形態では、FCCは、UAVの機首方位に基づいてUAVの角度及び/又は速度を自律的に調整してもよい。FCCは通信信号を受信し得る(ステップ204)。FCCは、通信信号に基づいてUAVの機首方位を変化させて、太陽から離れて飛行し、太陽電池による太陽光捕捉を最大化し得る(ステップ206)。別の実施形態では、FCCは、太陽光捕捉を最大化するためにUAVの機首方位を自動的に変化させように直接プログラミングされてもよい。FCCは、通信信号に基づいてUAVの速度を低下させて、特に太陽が地平線上で低いときに、より多くの太陽電池を太陽に曝し得る(ステップ206)。UAVの速度が低下するとUAVのノーズが上に傾斜し、UAVが太陽から離れて移動する際、太陽電池が太陽の光線に対してよりほぼ垂直になる、例えば、水平飛行と比較してより大きな角度になる。UAVの速度が低下する際にUAVのノーズを上に傾斜させると、太陽開口が大きくなり、それによって、太陽光捕捉を最大化する。一実施形態では、ゆっくりと移動することは、太陽エネルギーを捕捉しないことにより多くの時間が費やされることを意味し得るので、UAVの速度を上昇させることは太陽光捕捉にとってより効率的であり得る。
【0038】
[0047] UAVが向きを変えて地上管制局の近くにとどまるように操縦するとき、UAVがUAVの飛行パターンにおいて太陽に向かって移動する際、太陽光捕捉が制限され得る。さらに、UAVが地上管制局の近くに留まる必要がないとき、UAVは向きを変えてUAVの飛行パターンにおいて太陽に向かって移動する際、太陽光捕捉が制限される。UAVの飛行速度は、太陽光捕捉を最大化するために、コンピューティングデバイスからFCCで受信された通信信号に基づいて上昇され得る(ステップ210)。速度が上昇すると、弱い太陽エネルギーの捕捉により費やされる時間が短縮され、かつ、より速く飛行すると、ノーズが下に傾斜するにつれてUAVの翼はより浅い角度に傾斜することを可能にし、太陽電池のより多くの部分が太陽に曝される。UAVが太陽に向かって移動する際にUAVの速度が上昇すると、UAVの太陽への太陽開口が増大し得る。これにより、UAVが加速しなかった場合よりも大きな太陽開口が提供され、それによって、太陽光捕捉を最大化する。
【0039】
[0048] 図6は、一実施形態に係る、無人航空機(UAV)の太陽電池を用いて太陽光捕捉を最大化するための方法300の実施形態のハイレベルフローチャートを示している。方法300は、日中であるかどうか、すなわち、UAV108の太陽電池110が太陽エネルギーを捕捉することができるときに日の出と日没との間にあるかどうかを決定することを含み得る(ステップ302)。時刻を決定することは、図1に示すように、地上管制局104のコンピューティングデバイス107及び/又はUAV108の飛行制御コンピュータ(FCC)113によって行われてもよい。日中でない場合、UAVは、日の出後など、太陽エネルギーが再び捕捉されることができるようになるまで、エネルギーを節約するために飛行経路を継続し得る。その後、地上管制局104及び/又はUAV108のFCC113のコンピューティングデバイス107は、図1に示すように、UAV108の進行方向を決定し得る(ステップ304)。UAVは、地上管制局から設定された距離内に留まるように軌道保持パターンで飛行し得る。ある実施形態では、UAVは、「Dループ」飛行パターンなどの大面積飛行パターンで飛行し得る。この飛行パターンは、太陽に向かう部分と太陽から離れる部分とを有し得る。太陽から離れること及び太陽に向かうことは、空における太陽の位置を基準にしている。例えば、太陽は東に昇って西に沈む。午前中、UAVが東に飛行している場合、UAVは太陽に向かって飛行しており、UAVが西に飛行している場合、UAVは太陽から離れて飛行している。
【0040】
[0049] UAVが太陽に向かって飛行している場合、図1に示すように、地上管制局104のコンピューティングデバイス107及び/又はUAV108のFCC113が、UAV対気速度を第1UAV対気速度に調整し得る(ステップ306)。地上管制局104及び/又はUAV108のFCC113にあるコンピューティングデバイス107は、図1に示すように、UAV角度を第1角度に調整し得る(ステップ308)。
【0041】
[0050] UAVが太陽から離れて飛行している場合、図1に示すように、地上管制局104のコンピューティングデバイス107及び/又はUAV108のFCC113は、UAV対気速度を第2UAV対気速度に調整してもよい(ステップ310)。地上管制局104のコンピューティングデバイス107及び/又はUAV108のFCC113は、図1に示すように、UAV角度を第2角度に調整してもよい(ステップ312)。ある実施形態では、UAVの角度及び対気速度は関連し得る。例えば、水平により近い角度では対気速度が速くなり、垂直により近い角度では対気速度が遅くなってもよい。ある実施形態では、FCCはUAVの角度を変化させてもよく、速度は変化してもよい。ある実施形態では、FCCは、UAVの速度を変化させてもよく、角度はそれに応じて変化してもよい。
【0042】
[0051] 第1対気速度は第2対気速度よりも大きくてもよい。第1角度は第2角度よりも小さくてもよい。UAVが太陽に向かって飛行しているときにUAVの太陽電池によって捕捉される太陽エネルギーが少ないので、UAVが太陽に向かって飛行している時間を最小限に抑えるため、第1対気速度は第2対気速度よりも大きい。より速い第1対気速度で飛行することによって、UAVは、UAVが太陽から離れてより早く飛行しているUAVの飛行経路の一部に到達することができる。第1角度は、UAVが太陽に向かって飛行しているときにUAVの太陽電池によって捕捉される太陽エネルギーを増加及び/又は最大化するために、地表面又は水平面に平行により近くなる。第2対気速度は第1対気速度よりも遅く、UAVが太陽から離れて飛行しているときにUAVの太陽電池によってより多くの太陽エネルギーが捕捉されるので、UAVが太陽から離れて飛行している時間を最大化する。第2角度は、UAVが太陽から離れて飛行しているときにUAVの太陽電池によって捕捉される太陽エネルギーを増加及び/又は最大化するために、地表面又は水平面に対してより垂直に近くなる。
【0043】
[0052] 図7は、本明細書に開示される、システム及びプロセスの一実施形態を実施するのに有用なコンピュータシステムを備えるコンピューティングシステムを示すハイレベルブロック図500である。システムの実施形態は、異なるコンピューティング環境で実施され得る。コンピュータシステムは、1以上のプロセッサ502を含み、かつさらに、(例えば、グラフィックス、テキスト及び他のデータを表示するための)電子ディスプレイデバイス504と、メインメモリ506(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM))と、ストレージデバイス508と、リムーバブルストレージデバイス510(例えば、リムーバブルストレージドライブ、リムーバブルメモリモジュール、磁気テープドライブ、光ディスクドライブ、コンピュータソフトウェア及び/又はデータをその中に格納したコンピュータ可読媒体)と、ユーザインタフェースデバイス511(例えば、キーボード、タッチスクリーン、キーパッド、ポインティングデバイス)と、通信インタフェース512(例えば、モデム、ネットワークインタフェース(イーサネットカードなど)、通信ポート、又はPCMCIAスロット及びカード)と、を含むことができる。通信インタフェース512は、ソフトウェア及びデータがコンピュータシステムと外部デバイスとの間で転送されることを可能にする。システムはさらに、前述のデバイス/モジュールが示されるように接続される通信インフラストラクチャ514(例えば、通信バス、クロスオーバーバー又はネットワーク)を含む。
【0044】
[0053] 通信インタフェース514を介して転送される情報は、信号を伝送し、かつ、ワイヤ又はケーブル、光ファイバ、電話回線、携帯電話/携帯電話リンク、無線周波数(RF)リンク及び/又は他の通信チャネルを使用して実装され得る通信リンク516を介して、通信インタフェース514によって受信されることができる電子、電磁、光又は他の信号などの信号の形態であり得る。本明細書のブロック図及び/又はフローチャートを表すコンピュータプログラム命令は、コンピュータ、プログラム可能なデータ処理装置又は処理装置にロードされて、そこで一連の操作を実行させて、コンピュータ実装プロセスを生成し得る。
【0045】
[0054] 実施形態は、実施形態に係る方法、装置(システム)及びコンピュータプログラム製品のフローチャート図及び/又はブロック図を参照して説明された。そうした例/図の各ブロック又はそれらの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実施されることができる。コンピュータプログラム命令は、プロセッサに提供されると、プロセッサを介して実行する命令がフローチャート及び/又はブロック図で特定された機能/動作を実施するための手段を作成するように、機械を生成する。フローチャート/ブロック図の各ブロックは、実施形態を実施するハードウェア及び/又はソフトウェアモジュール又はロジックを表し得る。代替の実施では、ブロックに示されている機能は、図に示されている順序から外れて、同時に発生し得る。
【0046】
[0055] コンピュータプログラム(すなわち、コンピュータ制御ロジック)は、メインメモリ及び/又は補助メモリに格納される。コンピュータプログラムはまた、通信インタフェース512を介して受信され得る。そうしたコンピュータプログラムは、実行されると、コンピュータシステムが本明細書で論じられるような実施形態の特徴を実行することを可能にする。特に、コンピュータプログラムは、実行されると、プロセッサ及び/又はマルチコアプロセッサがコンピュータシステムの特徴を実行することを可能にする。そうしたコンピュータプログラムはコンピュータシステムのコントローラを表す。
【0047】
[0056] 図8は、一実施形態が実施され得る例示的なシステム600のブロック図を示している。システム600は、1以上のサーバコンピューティングシステム630に接続された、家庭用電子機器などの1以上のクライアントデバイス601を含む。サーバ630は、情報を通信するためのバス602又は他の通信メカニズムと、情報を処理するためのバス602に結合されたプロセッサ(CPU)604と、を含む。サーバ630はまた、プロセッサ604によって実行される情報及び命令を格納するための、バス602に結合された、ランダムアクセスメモリ(RAM)又は他の動的ストレージデバイスなどのメインメモリ606を含む。メインメモリ606はまた、実行中の一時変数又は他の中間情報、若しくは、プロセッサ604によって実行される命令を格納するために使用され得る。サーバコンピュータシステム630は、プロセッサ604のための静的情報及び命令を格納するための、バス602に結合されたリードオンリーメモリ(ROM)608又は他の静的ストレージデバイスをさらに含む。磁気ディスク又は光ディスクなどのストレージデバイス610が、提供され、かつ、情報及び命令を格納するためにバス602に結合される。バス602は、例えば、ビデオメモリ又はメインメモリ606をアドレス指定するための32本のアドレスラインを包含し得る。バス602はまた、例えば、CPU604、メインメモリ606、ビデオメモリ及びストレージ610などのコンポーネント間及びコンポーネントの中でデータを転送するための32ビットデータバスを含み得る。代替として、別個のデータライン及びアドレスラインの代わりに、多重化データ/アドレスラインが使用され得る。
【0048】
[0057] サーバ630は、バス602を介して、コンピュータユーザに情報を表示するためのディスプレイ612に結合され得る。情報及びコマンド選択をプロセッサ604に通信するための、英数字及び他のキーを含む入力デバイス614がバス602に結合される。別のタイプ又はユーザ入力デバイスは、プロセッサ604への方向情報及びコマンド選択を通信するため、かつ、ディスプレイ612上のカーソル移動を制御するためのマウス、トラックボール又はカーソル方向キーなどのカーソル制御616を備える。
【0049】
[0058] 一実施形態によれば、メインメモリ606に包含される1以上の命令の1以上のシーケンスを実行するプロセッサ604によって機能が実行される。そうした命令は、ストレージデバイス610などの別のコンピュータ可読媒体からメインメモリ606に読み込まれ得る。メインメモリ606に包含される命令のシーケンスの実行により、プロセッサ604は、本明細書に記載のプロセスステップを実行する。マルチプロセッシング構成の1以上のプロセッサが採用されて、メインメモリ606に包含される命令のシーケンスを実行し得る。代替の実施形態では、ハードワイヤード回路が、ソフトウェア命令に代えて又はソフトウェア命令と組み合わせて使用されて実施形態を実施し得る。したがって、実施形態は、ハードウェア回路及びソフトウェアの特定の組み合わせに限定されない。
【0050】
[0059] 「コンピュータプログラム媒体」、「コンピュータ使用可能媒体」、「コンピュータ可読媒体」及び「コンピュータプログラム製品」という用語は、一般に、メインメモリ、補助メモリ、リムーバブルストレージドライブ、ハードディスクドライブにインストールされたハードディスク及び信号などの媒体を示すために使用される。これらのコンピュータプログラム製品は、コンピュータシステムにソフトウェアを提供するための手段である。コンピュータ可読媒体は、コンピュータシステムが、コンピュータ可読媒体からデータ、命令、メッセージ又はメッセージパケット及び他のコンピュータ可読情報を読み取ることを可能にする。コンピュータ可読媒体は、例えば、フロッピーディスク、ROM、フラッシュメモリ、ディスクドライブメモリ、CD-ROM及び他のパーマネントストレージなどの不揮発性メモリを含み得る。例えば、データ及びコンピュータ命令などの情報をコンピュータシステム間で転送する場合に役立つ。さらに、コンピュータ可読媒体は、コンピュータがそうしたコンピュータ可読情報を読み取ることを可能にする有線ネットワーク又は無線ネットワークを含むネットワークリンク及び/又はネットワークインタフェースなどの一時的な状態媒体(transitory state medium)におけるコンピュータ可読情報を含み得る。コンピュータプログラム(コンピュータ制御ロジックとも呼ばれる)はメインメモリ及び/又は補助メモリに格納される。コンピュータプログラムはまた、通信インタフェースを介して受信され得る。そうしたコンピュータプログラムは、実行されると、コンピュータシステムが本明細書で論じられるような実施形態の特徴を実行することを可能にする。特に、コンピュータプログラムは、実行されると、プロセッサマルチコアプロセッサがコンピュータシステムの特徴を実行することができるようにする。したがって、そうしたコンピュータプログラムはコンピュータシステムのコントローラを表す。
【0051】
[0060] 一般に、本明細書で使用される「コンピュータ可読媒体」という用語は、実行のためにプロセッサ604に命令を提供することに参加した任意の媒体を指す。そうした媒体は、不揮発性媒体、揮発性媒体及び伝送媒体を含むがこれらに限定されない多くの形態をとり得る。不揮発性媒体は、例えば、ストレージデバイス610などの光学ディスク又は磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、メインメモリ606などの動的メモリを含む。伝送媒体は、バス602を構成するワイヤを含む同軸ケーブル、銅線及び光ファイバを含む。伝送媒体は、電波や赤外線データ通信中に生成されるものなど、音響波又は光波の形態をとることもできる。
【0052】
[0061] コンピュータ可読媒体の一般的な形態は、例えば、フロッピーディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ又は他の任意の磁気媒体、CD-ROM、他の任意の光学媒体、パンチカード、紙テープ、孔のパターンを有するその他の任意の物理媒体、RAM、PROM、EPROM、FLASH-EPROM、その他のメモリチップ又はカートリッジ、以下で説明する搬送波又はコンピュータが読み取ることができる任意の他の媒体を含む。
【0053】
[0062] 様々な形態のコンピュータ可読媒体は、実行のためにプロセッサ604に1以上の命令の1以上のシーケンスを保持することに関与され得る。例えば、命令は、最初に、リモートコンピュータの磁気ディスク上で実行され得る。リモートコンピュータは、命令をその動的メモリにロードし、かつ、モデムを使用して電話回線を介して命令を送信することができる。サーバ630にローカルなモデムは、電話回線でデータを受信し、かつ、赤外線送信機を使用してデータを赤外線信号に変換することができる。バス602に結合された赤外線検出器は、赤外線信号で保持されたデータを受信し、かつ、そのデータをバス602に配置することができる。バス602は、データをメインメモリ606に伝送し、そこからプロセッサ604が命令を読み出して実行する。メインメモリ606から受信された命令は、任意選択的に、プロセッサ604による実行の前又は後のいずれかで、ストレージデバイス610に格納され得る。
【0054】
[0063] サーバ630はまた、バス602に結合された通信インタフェース618を含む。通信インタフェース618は、現在一般にインターネット628と呼ばれている世界規模のパケットデータ通信ネットワークに接続されているネットワークリンク620に結合する双方向データ通信を提供する。インターネット628は、デジタルデータストリームを保持する電気信号、電磁気信号又は光信号を使用する。様々なネットワークを介した信号及びネットワークリンク620上の信号並びにサーバ630へ及びサーバ630からデジタルデータを保持する通信インタフェース618を通じた信号は、情報を伝送する例示的な形態又は搬送波である。
【0055】
[0064] サーバ630の別の実施形態では、インタフェース618は通信リンク620を介してネットワーク622に接続されている。例えば、通信インタフェース618は、ネットワークリンク620の一部を構成することができる対応のタイプの電話回線へのデータ通信接続を提供するための統合サービスデジタルネットワーク(ISDN)カード又はモデムであり得る。別の例として、通信インタフェース618は、互換性のあるLANへのデータ通信接続を提供するためのローカルエリアネットワーク(LAN)カードであり得る。無線リンクも実装され得る。そうした任意の実装において、通信インタフェース618は、様々なタイプの情報を表すデジタルデータストリームを保持する電気電磁信号又は光信号を送受信する。
【0056】
[0065] ネットワークリンク620は、通常、1以上のネットワークを通じて他のデータデバイスへのデータ通信を提供する。例えば、ネットワークリンク620は、ローカルネットワーク622を通じて、ホストコンピュータ624又はインターネットサービスプロバイダ(ISP)によって操作されるデータ機器への接続を提供し得る。次に、ISPは、インターネット628を通じてデータ通信サービスを提供する。ローカルネットワーク622及びインターネット628は両方とも、デジタルデータストリームを保持する電気信号、電磁気信号又は光信号を使用する。様々なネットワークを通じた信号及びネットワークリンク620上の信号並びにサーバ630へ及びサーバ630からデジタルデータを保持する通信インタフェース618を通じた信号は、情報を伝送する例示的な形態又は搬送波である。
【0057】
[0066] サーバ630は、ネットワーク、ネットワークリンク620及び通信インタフェース618を通じて、電子メールを含むメッセージ及びデータ、プログラムコードを送受信することができる。さらに、通信インタフェース618は、USB/チューナを備えることができ、ネットワークリンク620は、サーバ630をケーブルプロバイダ、衛星プロバイダ、又は、別のソースからのメッセージ、データ及びプログラムコードを受信するための他の地上伝送システムに接続するためのアンテナ又はケーブルであり得る。
【0058】
[0067] 本明細書で説明される実施形態の例示的なバージョンは、サーバ630を含むシステム600などの分散処理システムにおける論理演算として実装され得る。実施形態の論理演算は、サーバ630内で実行される一連のステップとして、及び、システム600内の相互接続された機械モジュールとして実装され得る。実装は、選択の問題であり、実施形態を実施するシステム600の性能に依存することができる。したがって、実施形態の前記例示的なバージョンを構成する論理演算は、例えば、演算、ステップ又はモジュールと呼ばれる。
【0059】
[0068] 上述したサーバ630と同様に、クライアントデバイス601は、プロセッサ、メモリ、ストレージデバイス、ディスプレイ、入力デバイス、及び、サーバ630との通信用のインターネット628、ISP又はLAN622にクライアントデバイスを接続するための通信インタフェース(例えば、電子メールインタフェース)を含むことができる。
【0060】
[0069] システム600は、クライアントデバイス601と同じ方法で動作するコンピュータ(例えば、パーソナルコンピュータ、コンピューティングノード)605をさらに含むことができ、ユーザは、1以上のコンピュータ605を利用して、サーバ630内のデータを管理することができる。
【0061】
[0070] ここで図9を参照すると、例示的なクラウドコンピューティング環境50が示されている。示されるように、クラウドコンピューティング環境50は、例えば、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、スマートウォッチ、セットトップボックス、ビデオゲームシステム、タブレット、モバイルコンピューティングデバイス又は携帯電話54A、デスクトップコンピュータ54B、ラップトップコンピュータ54C、及び/又は、自動車コンピュータシステム54Nなどのクラウド消費者によって使用されるローカルコンピューティングデバイスが通信し得る1以上のクラウドコンピューティングノード10を備える。ノード10は互いに通信し得る。それらは、物理的又は仮想的に、上述したプライベート、コミュニティ、パブリック又はハイブリッドクラウド、若しくは、それらの組み合わせなどの1以上のネットワークにグループ化され得る(図示せず)。これにより、クラウドコンピューティング環境50は、クラウド消費者がローカルコンピューティングデバイス上でリソースを維持する必要がないサービスとして、インフラストラクチャ、プラットフォーム及び/又はソフトウェアを提供することができる。図9に示すコンピューティングデバイス54A~Nのタイプが例示のみを意図していること、並びに、コンピューティングノード10及びクラウドコンピューティング環境50が、任意のタイプのネットワーク及び/又はネットワークアドレス可能接続を介して(例えば、ウェブブラウザを使用して)任意のタイプのコンピュータ化されたデバイスと通信することができることが理解される。
【0062】
[0071] 上記の実施形態の特定の特徴及び態様の様々な組み合わせ及び/又は部分的組み合わせが、行われてもよく、かつ、依然として本発明の範囲内にあるものと考えられる。したがって、開示された実施形態の様々な特徴及び態様は、開示された発明の様々なモードを形成するために、互いに組み合わせられるか又は互いに置き換えられ得ることが理解されるべきである。さらに、例として本明細書に開示される本発明の範囲は、上述した特定の開示された実施形態によって限定されるべきではないことが意図される。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】