(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-22
(54)【発明の名称】ソファのアームレストの連結構造及びソファアセンブリ
(51)【国際特許分類】
F16B 7/20 20060101AFI20220615BHJP
F16B 12/02 20060101ALI20220615BHJP
【FI】
F16B7/20 C
F16B12/02 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021515661
(86)(22)【出願日】2020-10-20
(85)【翻訳文提出日】2021-03-19
(86)【国際出願番号】 CN2020122034
(87)【国際公開番号】W WO2021184749
(87)【国際公開日】2021-09-23
(31)【優先権主張番号】202020349329.X
(32)【優先日】2020-03-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521082868
【氏名又は名称】鋭邁機械科技(呉江)有限公司
【氏名又は名称原語表記】REMACRO MACHINERY & TECHNOLOGY (WUJIANG) CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】West Side, Tongjin Road, Wujiang Economic Development Zone Suzhou City, Jiangsu 215200, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】陳 偉明
(72)【発明者】
【氏名】李 暁鴻
【テーマコード(参考)】
3J024
3J039
【Fターム(参考)】
3J024AA32
3J024BA01
3J024BB01
3J024CA15
3J039AA03
3J039BB02
3J039JA03
(57)【要約】
本発明は、ソファのアームレストの連結構造及びソファアセンブリを開示しており、当該連結構造は、第1部材及び第2部材を備え、当該第1部材は、第1基板と、第1基板に対称的に配置された2つのガイドレールと、第1基板に設けられ、2つのガイドレールの下方に位置する位置制限部材とを含み、当該第2部材は、第2基板と、第2基板に対称的に配置された2つのガイドストリップとを含み、2つのガイドストリップはそれぞれ2つのガイドレールにスライド可能に挿入結合され、当該第1基板と第2基板には、いずれも複数のボルト穴が設けられ、当該第1基板はソファシートフレームと連結するために用いられ、当該第2基板はソファのアームレストと連結するために用いられるか、又は、当該第1基板はソファのアームレストと連結するために用いられ、当該第2基板はソファシートフレームと連結するために用いられる。本発明のソファのアームレストの連結構造により、ソファのアームレストの取り付けと取り外しがより容易になるだけでなく、同時に、ボルト穴を介して取り付け位置を調整することができ、ソファのアームレストの組み立ての自由度を大幅に向上させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1部材(11)及び第2部材(12)を備えるソファのアームレストの連結構造であって、
前記第1部材(11)は、第1基板(111)と、第1基板(111)に対称的に配置された2つのガイドレール(112)と、第1基板(111)に設けられ、2つのガイドレール(112)の下方に位置する位置制限部材(113)とを含み、
前記第2部材(12)は、第2基板(121)と、第2基板(121)に対称的に配置された2つのガイドストリップ(122)とを含み、2つの前記ガイドストリップ(122)はそれぞれ2つの前記ガイドレール(112)にスライド可能に挿入結合され、
前記第1基板(111)と第2基板(121)には、いずれも複数のボルト穴(114)が設けられ、
前記第1基板(111)はソファシートフレーム(2)と連結するために用いられ、前記第2基板(121)はソファのアームレスト(3)と連結するために用いられるか、又は、
前記第1基板(111)はソファのアームレスト(3)と連結するために用いられ、前記第2基板(121)はソファシートフレーム(2)と連結するために用いられることを特徴とするソファのアームレストの連結構造。
【請求項2】
前記第1基板(111)は長尺板状であり、前記ガイドレール(112)は第1基板(111)の側辺が前記第1基板(111)の一方の面に向かって折り曲げて形成された第1折り曲げ構造であり、前記位置制限部材(113)は第1基板(111)における端部に近い側の辺が前記第1基板(111)の一方の面に向かって折り曲げて形成された第2折り曲げ構造であり、前記第1折り曲げ構造と第2折り曲げ構造は、いずれも前記第1基板(111)の同一の面に向かって折り曲げられることを特徴とする請求項1に記載のソファのアームレストの連結構造。
【請求項3】
2つの前記ガイドレール(112)の間の幅は、第1基板(111)の軸線方向に沿って徐々に減少することを特徴とする請求項1に記載のソファのアームレストの連結構造。
【請求項4】
前記第2基板(121)も長尺板状であり、前記ガイドストリップ(122)は第2基板(121)の側辺が前記第2基板(121)の一方の面に向かって折り曲げて形成された第3折り曲げ構造であることを特徴とする請求項1に記載のソファのアームレストの連結構造。
【請求項5】
【請求項6】
2つの前記ガイドストリップ(122)の間の幅は、第2基板(121)の軸線方向に沿って徐々に減少することを特徴とする請求項4に記載のソファのアームレストの連結構造。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載のソファのアームレストの連結構造(1)と、ソファシートフレーム(2)と、ソファのアームレスト(3)とを備えるソファアセンブリであって、
前記ソファシートフレーム(2)は、対称的に配置された2つの横ビーム(22)及び2つの前記横ビーム(22)を連結する2つの縦ビーム(21)を含み、前記縦ビーム(21)は、第1サポート板(211)及び前記第1サポート板(211)の一方の側に設けられた第1側板(212)を含み、
前記第1基板(111)は縦ビーム(21)における第1側板(212)と連結され、前記第2基板(121)はソファのアームレスト(3)と連結されるか、又は、
前記第1基板(111)はソファのアームレスト(3)と連結され、前記第2基板(121)は縦ビーム(21)における第1側板(212)と連結されることを特徴とするソファアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家具の技術分野に関し、特に、ソファのアームレストの連結構造及びソファアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、市販されているソファのアームレストと本体との間は、ボルトやネジ等の留め具を用いて直接連結されるのが一般的である。ソファのアームレストが木質構造である場合、本体と連結された後は取り外すことができないため、移動時に不便を感じやすくなる。一方、ソファのアームレストが金属又はプラスチック構造である場合、事前にソファのアームレストに取付孔を開ける必要があり、手間がかかる上に、穴の位置に高い精度が要求され、取り付けが完了した後にその位置は調整不可能になり、組み立ての自由度が低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、上記従来技術における少なくとも1つの欠陥を解決するために、ソファのアームレストの連結構造及びソファアセンブリを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明が上記の技術問題を解決するために採用する技術案は以下の通りである。
【0005】
本発明の第1態様として提供されるソファのアームレストの連結構造は、第1部材及び第2部材を備え、前記第1部材は、第1基板と、第1基板に対称的に配置された2つのガイドレールと、第1基板に設けられ、2つのガイドレールの下方に位置する位置制限部材とを含み、前記第2部材は、第2基板と、第2基板に対称的に配置された2つのガイドストリップとを含み、2つの前記ガイドストリップはそれぞれ2つの前記ガイドレールにスライド可能に挿入結合され、
前記第1基板と第2基板には、いずれも複数のボルト穴が設けられ、
前記第1基板はソファシートフレームと連結するために用いられ、前記第2基板はソファのアームレストと連結するために用いられるか、又は、
前記第1基板はソファのアームレストと連結するために用いられ、前記第2基板はソファシートフレームと連結するために用いられる。
【0006】
本発明のソファのアームレストの連結構造は、第2部材における2つのガイドストリップと第1部材における2つのガイドレールをスライド可能に挿入結合された後、その固定形態には、第1部材における位置制限部材を介して2つのガイドストリップに当接することによって、第2部材のスライドを制限し、第1部材と第2部材との間の連結を実現することと、第1基板におけるボルト穴を第2基板におけるボルト穴に位置合わせし、さらにボルトを介して両者の連結を実現することとがある。このように、当該ソファのアームレストの連結構造により、ソファのアームレストの取り付けと取り外しがより容易になるだけでなく、同時に、ボルト穴を介して取り付け位置を調整することができ、ソファのアームレストの組み立ての自由度を大幅に向上させることがわかる。
【0007】
また、前記第1基板は長尺板状であり、前記ガイドレールは第1基板の側辺が前記第1基板の一方の面に向かって折り曲げて形成された第1折り曲げ構造であり、前記位置制限部材は第1基板における端部に近い側の辺が前記第1基板の一方の面に向かって折り曲げて形成された第2折り曲げ構造であり、前記第1折り曲げ構造と第2折り曲げ構造は、いずれも前記第1基板の同一の面に向かって折り曲げられる。
【0008】
さらに、2つの前記ガイドレールの間の幅は、第1基板の軸線方向に沿って徐々に減少する。
【0009】
それによって、2つのガイドストリップが2つのガイドレール内に挿入した時、両者の組み合わせによってより緊密になり、ソファのアームレストの組み立ての堅牢性をさらに向上させる。
【0010】
また、前記第2基板も長尺板状であり、前記ガイドストリップは第2基板の側辺が前記第2基板の一方の面に向かって折り曲げて形成された第3折り曲げ構造である。
【0011】
【0012】
また、2つの前記ガイドストリップの間の幅は、第2基板の軸線方向に沿って徐々に減少する。
【0013】
それによって、2つのガイドストリップが2つのガイドレール内に挿入した時、両者の組み合わせによってより緊密になり、ソファのアームレストの組み立ての堅牢性をさらに向上させる。
【0014】
本発明の第2態様としてさらに提供されるソファアセンブリは、本発明の第1態様により提供される連結構造と、ソファシートフレームと、ソファのアームレストとを備え、
前記ソファシートフレームは、対称的に配置された2つの横ビーム及び2つの前記横ビームを連結する2つの縦ビームを含み、
前記縦ビームは、第1サポート板及び前記第1サポート板の一方の側に設けられた第1側板を含み、
前記第1基板は縦ビームにおける第1側板と連結され、前記第2基板はソファのアームレストと連結されるか、又は、前記第1基板はソファのアームレストと連結され、前記第2基板は縦ビームにおける第1側板と連結される。
【発明の効果】
【0015】
要約すると、本発明により提供されるソファのアームレストの連結構造及びソファアセンブリは、ソファのアームレストの取り付けと取り外しがより容易になるだけでなく、同時に、ボルト穴を介して取り付け位置を調整することができ、ソファのアームレストの組み立ての自由度を大幅に向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の実施例1によるソファのアームレストの連結構造の構造模式図である。
【
図2】本発明の実施例2によるソファアセンブリの分解模式図である。
【
図3】本発明の実施例2によるソファアセンブリの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
より良い理解と実施のために、本発明の実施例における技術案は、本発明の実施例における図面と併せて以下に明確かつ完全に説明する。
【0018】
特に定義されていない限り、本明細書に用いられる全ての技術及び科学用語は本発明の技術分野に属する技術者が一般的に理解しているのと同じ意味である。本明細書において、本発明の明細書で使用される用語は、単に特定の実施例を説明する目的でのみ使用され、本発明を限定するものではない。
【0019】
(実施例1)
図1を参照すると、本発明に開示されるソファのアームレストの連結構造1は、第1部材11及び第2部材12を備え、当該第1部材11は、第1基板111と、第1基板111上に対称的に配置された2つのガイドレール112と、第1基板111上に設けられ、2つのガイドレール112の下方に位置する位置制限部材113とを含む。当該第2部材12は、第2基板121と、第2基板121上に対称的に配置された2つのガイドストリップ122とを含む。2つのガイドストリップ122はそれぞれ2つのガイドレール112にスライド可能に挿入結合される。
【0020】
ここで、当該第1基板111はソファシートフレーム2と連結するために用いられ、当該第2基板121はソファのアームレスト3と連結するために用いられるか、又は、当該第1基板111はソファのアームレスト3と連結するために用いられ、当該第2基板121はソファシートフレーム2と連結するために用いられる。
【0021】
具体的には、当該第1基板111は長尺板状であり、当該ガイドレール112は第1基板111の側辺が第1基板111の一方の面に向かって折り曲げて形成された第1折り曲げ構造であり、当該位置制限部材113は第1基板111における端部に近い側の辺が第1基板111の一方の面に向かって折り曲げて形成された第2折り曲げ構造であり、当該第1折り曲げ構造と第2折り曲げ構造は、いずれも第1基板111の同一の面に向かって折り曲げられる。
【0022】
本実施例において、当該第1折り曲げ構造は2回折り曲げられ、L字型を呈しており、当該第2折り曲げ構造は1回折り曲げられている。確かに、他の実施例では、当該第1折り曲げ構造と第2折り曲げ構造は、他の形状であってもよい。同時に、2つのガイドレール112は、一体に折り曲げて形成される構造に限定されず、溶接の方法によってそれと第1基板111を固定してもよい。
【0023】
具体的には、当該第2基板121も長尺板状であり、当該ガイドストリップ122は第2基板121の側辺が第2基板121の一方の面に向かって折り曲げて形成された第3折り曲げ構造である。
【0024】
【0025】
また、2つのガイドレール112の間の幅は、第1基板111の軸線方向に沿って徐々に減少し、2つのガイドストリップ122の間の幅は第2基板121の軸線方向に沿って徐々に減少する。従って、2つのガイドストリップ122が2つのガイドレール112内に挿入した時、両者の組み合わせによってより緊密になり、ソファのアームレスト3の組み立ての安定性を向上させる。
【0026】
また、当該第1基板111と第2基板121には、いずれも複数のボルト穴114が設けられ、複数のボルト穴114はいずれもそれぞれ第1基板111及び第2基板121の軸線方向に沿って均一に配置される。当該第1部材11と第2部材12はボルト穴114を介して位置決められ、ボルトを介して連結を実現する。
【0027】
従って、当該第1部材11が第2部材12にスライド可能に挿入結合された後の固定形態として、第1部材11における位置制限部材113を介して2つのガイドストリップ122に当接することによって、第2部材12のスライドを制限し、第1部材11と第2部材12との間の連結を実現することと、第1基板111におけるボルト穴114を第2基板121におけるボルト穴114に位置合わせし、さらにボルトを介して両者の連結を実現することとがある。
【0028】
(実施例2)
図2及び
図3を参照すると、本発明はさらにソファアセンブリを提供しており、実施例1におけるソファのアームレストの連結構造1と、ソファシートフレーム2と、ソファのアームレスト3とを備え、当該ソファシートフレーム2は、対称的に配置された2つの横ビーム22と、2つの横ビーム22を連結する2つの縦ビーム21とを含む。当該縦ビーム21は、第1サポート板211及び第1サポート板211の一方の側に設けられた第1側板212を含む。
【0029】
本実施例では、当該第1基板111は、縦ビーム21における第1側板212と連結され、当該第2基板121は、ソファのアームレスト3と連結される。具体的には、当該第1基板111と第1側板212との間、当該第2基板121とソファのアームレスト3との間は、いずれも溶接の方法によって固定される。
【0030】
要約すると、本発明により提供されるソファのアームレストの連結構造1及びソファアセンブリは、ソファのアームレスト3の取り付けと取り外しがより容易になるだけでなく、同時に、ボルト穴114を介して取り付け位置を調整することができ、ソファのアームレスト3の組み立ての自由度を大幅に向上させることができる。
【0031】
本発明の解決手段に開示される技術的手段は、上記の実施形態に開示された技術的手段に限らず、以上の技術的特徴の任意の組み合わせからなる技術的解決手段も含む。なお、本技術分野の当業者であれば、本発明の原理から逸脱しない前提の下で、幾つかの改善及び修正を行うこともでき、これらの改善及び修正も本発明の保護範囲と見なされることに留意されたい。
【符号の説明】
【0032】
1 ソファのアームレストの連結構造
11 第1部材
111 第1基板
112 ガイドレール
113 位置制限部材
114 ボルト穴
12 第2部材
121 第2基板
122 ガイドストリップ
2 ソファシートフレーム
21 縦ビーム
211 第1サポート板
212 第1側板
22 横ビーム
3 ソファのアームレスト
【図】
【国際調査報告】