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特表2022-529396ソファシートフレーム、ソファベースアセンブリ、ソファ及びソファ生産組立プロセス
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-22
(54)【発明の名称】ソファシートフレーム、ソファベースアセンブリ、ソファ及びソファ生産組立プロセス
(51)【国際特許分類】
   A47C 7/28 20060101AFI20220615BHJP
   A47C 23/26 20060101ALI20220615BHJP
【FI】
A47C7/28 A
A47C23/26
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021516674
(86)(22)【出願日】2020-10-20
(85)【翻訳文提出日】2021-03-23
(86)【国際出願番号】 CN2020122039
(87)【国際公開番号】W WO2021184750
(87)【国際公開日】2021-09-23
(31)【優先権主張番号】202010195198.9
(32)【優先日】2020-03-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521082868
【氏名又は名称】鋭邁機械科技(呉江)有限公司
【氏名又は名称原語表記】REMACRO MACHINERY & TECHNOLOGY (WUJIANG) CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】West Side, Tongjin Road, Wujiang Economic Development Zone Suzhou City, Jiangsu 215200, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】陳 偉明
(72)【発明者】
【氏名】李 暁鴻
(57)【要約】
本発明は、ソファシートフレーム、ソファベースアセンブリ、ソファ及びソファ生産組立プロセスを開示する。ソファシートフレームは、間隔をおいて配置された2つの横ビームと、2つの横ビームを連結する2つの縦ビームとを含み、2つの横ビームの間に幾つかの支持弾性部材が設けられる。縦ビームは、クッションを支持するための第1支持板と、第1支持板の下部の一方の側に配置され、クッション上のソファ生地に着脱可能に連結するための第1側板とを含む。本発明によって提供されるソファシートフレームは、クッションが支持弾性部材上に置かれると、該第1支持板がクッションに一定の支持力を与えて、ユーザの座り心地を向上させることができる。また、ソファ生地の組み立てを行う際には、ソファ生地の縁部に係止バーを取り付け、係止バーと縦ビーム上の第1側板の下縁とを係止するだけで、クッション上のソファ生地をソファシートフレームに連結することが達成される。また、本発明は、このようなソファシートフレームを有するソファベースアセンブリ、ソファ及びソファ生産組立プロセスをさらに提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソファシートフレームであって、間隔をおいて配置された2つの横ビーム(12)と、2つの前記横ビーム(12)を連結する2つの縦ビーム(11)とを含み、
2つの前記横ビーム(12)の間には、幾つかの支持弾性部材(13)が配置され、
前記縦ビーム(11)は、クッションを支持するための第1支持板(111)と、前記第1支持板(111)の下部の一方の側に配置され、クッション上のソファ生地に着脱可能に連結するための第1側板(112)とを含む、ソファシートフレーム。
【請求項2】
前記縦ビーム(11)は、金属部材であり、前記第1側板(112)と、前記第1側板(112)から間隔をおいて配置され第1支持板(111)の下部の他方の側に位置する第2側板(113)と、前記第1側板(112)及び第2側板(113)の上部から前記第1側板(112)と前記第2側板(113)を連結する前記第1支持板(111)とを含む、ことを特徴とする請求項1に記載のソファシートフレーム。
【請求項3】
ソファラックを連結するための第1連結部材(14)をさらに含み、前記第1連結部材(14)は、間隔をおいて配置された2つの第5側板(142)と、2つの前記第5側板(142)の底部を連結する第3支持板(141)とを含み、
前記第3支持板(141)はソファラックに連結され、
一方の前記第5側板(142)は縦ビーム(11)上の第1側板(112)に連結され、他方の前記第5側板(142)は縦ビーム(11)上の第2側板(113)に連結される、ことを特徴とする請求項2に記載のソファシートフレーム。
【請求項4】
前記第3支持板(141)と2つの前記第5側板(142)とは一体的に折り曲げられて成形され、「U」字形を呈する、ことを特徴とする請求項3に記載のソファシートフレーム。
【請求項5】
前記第1側板(112)、第2側板(113)及び第1支持板(111)は一体的に折り曲げられて成形され、逆の「U」字形を呈する、ことを特徴とする請求項2に記載のソファシートフレーム。
【請求項6】
前記第1支持板(111)には補強リブ(1111)が設けられる、ことを特徴とする請求項2に記載のソファシートフレーム。
【請求項7】
2つの前記横ビーム(12)の両方には、一体的にプレス成形された幾つかのフック(125)が設けられ、前記支持弾性部材(13)の一端は、一方の前記横ビーム(12)のフック(125)に連結され、他端は、他方の前記横ビーム(12)の対応するフック(125)に連結される、ことを特徴とする請求項2に記載のソファシートフレーム。
【請求項8】
前記フック(125)には、前記支持弾性部材(13)がフックから外れるのを制限するための突起(1251)が設けられる、ことを特徴とする請求項7に記載のソファシートフレーム。
【請求項9】
前記横ビーム(12)は、金属部材であり、第2支持板(121)と、前記第2支持板(121)の下部の外側に配置されクッション上のソファ生地に着脱可能に連結するための第3側板(122)と、前記第2支持板(121)の下部の内側に配置された第4側板(123)とを含み、
前記横ビーム(12)上の幾つかのフック(125)は、第2支持板(121)と第4側板(123)によってプレス成形される、ことを特徴とする請求項7に記載のソファシートフレーム。
【請求項10】
前記第3側板(122)、第4側板(123)及び第2支持板(121)は一体的に折り曲げられて成形され、逆の「U」字形を呈する、ことを特徴とする請求項9に記載のソファシートフレーム。
【請求項11】
前記横ビーム(12)の両端には補強板(124)がさらに設けられ、前記補強板(124)は、第3側板(122)及び第4側板(123)に連結される、ことを特徴とする請求項9に記載のソファシートフレーム。
【請求項12】
ソファベースアセンブリであって、ラック(3)と、前記ラック(3)に着脱可能に連結された請求項3~11のいずれか一項に記載のソファシートフレーム(1)とを含み、
前記ラック(3)は、対向して配置された2つの金属部材支持脚(31)を含み、
前記ソファシートフレーム(1)の第3支持板(141)は、前記支持脚(31)に着脱可能に連結される、ことを特徴とするソファベースアセンブリ。
【請求項13】
機能ソファベースアセンブリであって、機能ラック(4)と、前記機能ラック(4)に着脱可能に連結された請求項3~11のいずれか一項に記載のソファシートフレーム(1)とを含み、
前記機能ラック(4)は、第1シャシー(41)と、間隔をおいて前記第1シャシー(41)上に配置された2つの伸縮ブラケット(43)とを含み、前記伸縮ブラケット(43)は、シートフレーム取り付け板(4321)と、前記シートフレーム取り付け板(4321)に配置された第1取り付け板(43211)とを含み、
前記ソファシートフレーム(1)の第3支持板(141)は、前記第1取り付け板(43211)に着脱可能に連結される、ことを特徴とする機能ソファベースアセンブリ。
【請求項14】
前記第1取り付け板(43211)は、前記シートフレーム取り付け板(4321)を折り曲げることで形成する、ことを特徴とする請求項13に記載のベースアセンブリ。
【請求項15】
前記第1取り付け板(43211)は、前記シートフレーム取り付け板(4321)の高さ方向の中間位置に配置される、ことを特徴とする請求項13に記載のベースアセンブリ。
【請求項16】
ソファ背もたれ(6)に近接する前記横ビーム(12)上の第3側板(122)には、クッション上のソファ生地に着脱可能に連結するための延出板(2)が設けられる、ことを特徴とする請求項13に記載のベースアセンブリ。
【請求項17】
前記延出板(2)には、位置決め孔(21)が設けられる、ことを特徴とする請求項16に記載のベースアセンブリ。
【請求項18】
ソファであって、請求項12に記載のソファベースアセンブリと、クッションと、前記クッションをカバーするソファ生地と、ソファ肘掛け(5)と、ソファ背もたれ(6)と、ソファ足置き板(7)とを含み、前記ソファ生地、ソファ肘掛け(5)及びソファ背もたれ(6)はいずれも前記ソファシートフレーム(1)に着脱可能に連結され、前記ソファ足置き板(7)は前記支持脚(31)に着脱可能に連結される、ことを特徴とするソファ。
【請求項19】
前記ソファ生地の縁部には係止バーが設けられ、前記ソファ生地は、前記係止バーを介して2つの前記縦ビーム(11)上の第1側板(112)の下縁にそれぞれ係止連結される、ことを特徴とする請求項18に記載のソファ。
【請求項20】
第4連結部材(83)をさらに含み、前記第4連結部材(83)は、第1構成要素(831)と、第2構成要素(832)とを含み、前記第1構成要素(831)は、前記縦ビーム(11)の第1側板(112)に連結され、前記第2構成要素(832)は、前記ソファ肘掛け(5)に連結され、前記第1構成要素(831)と第2構成要素(832)は摺動的に挿着され、
あるいは、前記第1構成要素(831)は、前記ソファ肘掛け(5)に連結され、前記第2構成要素(832)は、前記縦ビーム(11)の第1側板(112)に連結され、前記第1構成要素(831)と第2構成要素(832)は摺動的に挿着される、ことを特徴とする請求項18に記載のソファ。
【請求項21】
前記第1構成要素(831)は、第1基板(8311)と、間隔をおいて第1基板(8311)に配置された2つのガイドレール(8312)と、第1基板(8311)に配置され2つのガイドレール(8312)の下方に位置する位置制限部材(8313)とを含み、前記第2構成要素(832)は、第2基板(8321)と、間隔をおいて第2基板(8321)に配置された2つのガイドバー(8322)とを含み、2つの前記ガイドバー(8322)はそれぞれ2つの前記ガイドレール(8312)に摺動的に挿着される、ことを特徴とする請求項20に記載のソファ。
【請求項22】
機能ソファであって、請求項13~17のいずれか一項に記載の機能ソファベースアセンブリと、クッションと、前記クッションをカバーするソファ生地と、ソファ肘掛け(5)と、ソファ背もたれ(6)と、ソファ足置き板(7)とを含み、前記ソファ生地、ソファ肘掛け(5)はいずれもソファシートフレーム(1)に着脱可能に連結され、前記ソファ背もたれ(6)、ソファ足置き板(7)はいずれも前記伸縮ブラケット(43)に着脱可能に連結される、ことを特徴とする機能ソファ。
【請求項23】
前記ソファ生地の縁部には係止バーが設けられ、前記ソファ生地は、前記係止バーを介して2つの前記縦ビーム(11)上の第1側板(112)の下縁にそれぞれ係止連結される、ことを特徴とする請求項22に記載の機能ソファ。
【請求項24】
第4連結部材(83)をさらに含み、前記第4連結部材(83)は、第1構成要素(831)と、第2構成要素(832)とを含み、前記第1構成要素(831)は、前記縦ビーム(11)の第1側板(112)に連結され、前記第2構成要素(832)は、前記ソファ肘掛け(5)に連結され、前記第1構成要素(831)と第2構成要素(832)は摺動的に挿着され、
あるいは、前記第1構成要素(831)は、前記ソファ肘掛け(5)に連結され、前記第2構成要素(832)は、前記縦ビーム(11)の第1側板(112)に連結され、前記第1構成要素(831)と第2構成要素(832)は摺動的に挿着される、ことを特徴とする請求項18に記載のソファ。
【請求項25】
前記第1構成要素(831)は、第1基板(8311)と、間隔をおいて第1基板(8311)に配置された2つのガイドレール(8312)と、第1基板(8311)に配置され2つのガイドレール(8312)の下方に位置する位置制限部材(8313)とを含み、前記第2構成要素(832)は、第2基板(8321)と、間隔をおいて第2基板(8321)に配置された2つのガイドバー(8322)とを含み、2つの前記ガイドバー(8322)はそれぞれ2つの前記ガイドレール(8312)に摺動的に挿着される、ことを特徴とする請求項20に記載のソファ。
【請求項26】
ソファ生産組立プロセスであって、
限定されたサイズに従って横ビーム(12)及び縦ビーム(11)を生産し、2つの前記横ビーム(12)と2つの前記縦ビーム(11)を組み立てて、ソファシートフレーム(1)を構成するステップと、
ソファシートフレーム(1)の2つの横ビーム(12)の間に、幾つかの蛇状のばねを取り付けて、クッション支持構造を形成するステップと、
限定されたサイズに従って、幾つかの第1連結部材(14)を生産し、前記第1連結部材(14)は、対称的に配置された2つの第5側板(142)、及び2つの前記第5側板(142)の底部を連結する第3支持板(141)を含み、幾つかの前記第1連結部材(14)上の2つの第5側板(142)を縦ビーム(11)に連結して、幾つかの第1連結部材(14)とソファシートフレーム(1)との連結を実現するステップと、
限定されたサイズに従って、2つの支持脚(31)を生産して、ラック(3)を取得するステップと、
第1連結部材(14)上の第3支持板(141)を支持脚(31)に連結し、ソファシートフレーム(1)とラック(3)との連結を実現して、ソファベースアセンブリを取得するステップと、
取得されたソファベースアセンブリに基づいて、ソファの生産組立を完了するステップとを含む、ことを特徴とするソファ生産組立プロセス。
【請求項27】
取得されたソファベースアセンブリに基づいて、ソファの生産組立を完了するステップは、
クッションをクッション支持構造上に置くステップと、
ソファ生地を設定されたサイズに加工し、ソファ生地の縁部に係止バーを固定し、次に、ソファ生地でクッションをカバーし、ソファ生地をソファ生地上の係止バーによってソファシートフレーム(1)に固定して、クッションの生産組立を完了するステップと、
ソファシートフレーム(1)にソファ肘掛け(5)及びソファ背もたれ(6)を取り付け、支持脚(31)にソファ足置き板(7)を取り付けて、ソファの生産組立を完了するステップとを含む、ことを特徴とする26に記載のソファ生産組立プロセス。
【請求項28】
機能ソファ生産組立プロセスであって、
限定されたサイズに従って横ビーム(12)及び縦ビーム(11)を生産し、2つの前記横ビーム(12)と2つの前記縦ビーム(11)を組み立てて、ソファシートフレーム(1)を構成するステップと、
ソファシートフレーム(1)の2つの横ビーム(12)の間に、幾つかの蛇状のばねを取り付けて、クッション支持構造を形成するステップと、
限定されたサイズに従って、幾つかの第1連結部材(14)を生産し、前記第1連結部材(14)は、対称的に配置された2つの第5側板(142)、及び2つの前記第5側板(142)の底部を連結する第3支持板(141)を含み、幾つかの前記第1連結部材(14)上の2つの第5側板(142)を縦ビーム(11)に連結して、幾つかの第1連結部材(14)とソファシートフレーム(1)との連結を実現するステップと、
限定されたサイズに従って、機能ラック(4)の部品を生産し、それらを組み立てて、機能ラック(4)を取得するステップと、前記機能ラック(4)は、対称的に配置された2つの伸縮ブラケット(43)を含み、前記伸縮ブラケット(43)は、シートフレーム取り付け板(4321)、及び前記シートフレーム取り付け板(4321)に配置された第1取り付け板(43211)を含み、
第1連結部材(14)上の第3支持板(141)を伸縮ブラケット(43)上の第1取り付け板(43211)に連結し、ソファシートフレーム(1)と機能ラック(4)との連結を実現して、機能ソファベースアセンブリを取得するステップと、
取得された機能ソファベースアセンブリに基づいて、機能ソファの生産組立を完了するステップとを含む、ことを特徴とする機能ソファ生産組立プロセス。
【請求項29】
取得された機能ソファベースアセンブリに基づいて、機能ソファの生産組立を完了するステップは、
クッションをクッション支持構造上に置くステップと、
ソファ生地を設定されたサイズに加工し、ソファ生地の縁部に係止バーを固定し、次に、ソファ生地でクッションをカバーし、ソファ生地をソファ生地上の係止バーによってソファシートフレーム(1)に固定して、クッションの生産組立を完了するステップと、
伸縮ブラケット(43)にソファ背もたれ(6)及びソファ足置き板(7)を取り付け、ソファシートフレーム(1)にソファ肘掛け(5)を取り付けて、機能ソファの生産組立を完了するステップとを含む、ことを特徴とする請求項28に記載の機能ソファ生産組立プロセス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家具技術の分野に関し、特に、ソファシートフレーム、ソファベースアセンブリ、ソファ及びソファ生産組立プロセスに関する。
【背景技術】
【0002】
周知のように、家具産業は常に労働集約的な伝統産業であり、特にソファ産業では、その生産過程に多くの手作業と生産材料が必要である。ソファの場合、ソファの耐荷重能力がソファの耐用年数を決定し、ソファベースアセンブリがソファの耐荷重能力を大きく左右する。現在、ソファベースアセンブリは、一般に、ラックと、ラックに着脱可能に連結されたソファシートフレームからなる。
【0003】
その中で、無垢材で製造されたソファシートフレームは最も一般的である。木製のシートフレームを製造するとき、まず木材工場で無垢材を使用してフレームを作り、支持弾性部材を連結するためのフックをこの木製のフレームに取り付ける。このフックは、リベット又はネジなどで木製のフレームに固定される。木製のフレームを製造した後、ソファ組立作業場に搬送する。ソファ組立作業場内で、支持弾性部材を木製のフレームに取り付けて、木製のシートフレームを取得する。その後、木製のシートフレームと木製又は鉄製のラックとを組立、ソファ底部アセンブリを取得する。次に、クッションを支持弾性部材上に置き、ソファ生地でクッションを包み、リベットで生地を木製のシートフレームに固定して、クッション部分の組み立てを完了する。無垢材で製造されたソファシートフレームは、軽量で加工が容易であるだけでなく、従来の手作業生産ラインを採用してソファの組立を実現することが可能であるため、従来の家具産業のソファ生産プロセスに適することがわかる。
【0004】
しかしながら、無垢材で製造されたソファシートフレームには、次の欠点がある。1つ目は、木製のシートフレームの支持強度が不十分で、一定期間使用すると破損しやすく、寿命が短いことである。2つ目は、材料のため、輸出入貿易で木材を検査する必要があり、ランダム検査で要件を満たさない単品が見つかると、すべてのものを滞留又は本国送還する必要があるため、国際貿易には不利であることである。3つ目は、木製のシートフレームと鉄製のラックとの間の連結工程が複雑であり、連結の安定性が悪いことである。4つ目は、木製のシートフレームと鉄製のラックの材料が異なるため、異なる作業場で生産する必要があり、コストが高いだけでなく、輸送距離も長くなり、取り付け効率が低下することである。5つ目は、クッションの生地と木製のフレームとが通常リベットで連結され、許容誤差が小さく、組み立てミスが発生した場合、手直しが難しく、材料の無駄が多くなることである。6つ目は、木製のシートフレームの手作業による製造工程が多く、標準化された生産に不利であり、ソファの品質を均一に保つことが難しいことである。
【0005】
木製のシートフレームの様々な欠点に対して、幾つかの実力が強い家具企業は、金属材料を使用してソファシートフレームを製造し始めた。木製のシートフレームと比較して、金属材料で製造されたソファシートフレームは、支持強度がより高く、耐用年数がより長い。しかしながら、現在市販している金属材料のシートフレームは、構造が複雑で、部品が多く、組立に手間がかかるなどの問題を有する。参考文献1(公開番号:CN110101245A)で開示されたソファシートフレームのように、フレームは対称的に配置された2つの縦ビーム、及び2つの縦ビームを連結するための2つの横ビームを含む。該縦ビームは、「L」字形の断面を有し、縦板及び横板を含み、該縦板と横板により配置キャビティが構成される。2つの横ビームは、縦ビームの両端の折り曲げ縁に対称的に配置され、配置キャビティに位置する。また、2つの横ビームを連結する少なくとも1つの支持ビームがさらに含まれる。参考文献1におけるソファシートフレームは、製造材料が減少し、重量が低減されるが、部品が多く、組み立てが面倒である。同時に、該「L」字形の断面を有する縦ビームは、支持強度が低いだけでなく、変形しやすい。また、縦ビーム上の縦板と横板との間に配置キャビティが構成され、クッションがソファシートフレームに配置されたときに、クッションの両側が対応する支持を得ず、クッションが押されるとその両側が崩れやすくなるため、クッションの両側のスポンジを加工する必要があり、材料を無駄にするだけでなく、加工手順も増加する。最後に、クッションの生地をリベットで金属製のシートフレームに直接連結することができないのが面倒である。
【0006】
また、現在の市販している金属製のシートフレームとラックとの連結方式にも、支持強度が不十分であるなどの問題がある。例えば、参考文献2(公開番号:CN101879014A)で開示された小型で分解・運搬が容易なソファフレームは、該ソファフレームにおけるシート枠に連結溝が設けられ、それに対応して、該ソファフレームにおける第1ラック体及び第2ラック体にそれぞれ位置決め係止溝が設けられる。また、該ソファフレームは、係止接続固定ユニットをさらに含む。係止接続固定ユニットの両端を第1ラック体、第2ラック体の位置決め係止溝及びシート枠の接続溝に係止接続することによって、シート枠と第1ラック体及び第2ラック体との間の接続が実現される。参考文献2のソファフレームは、ネジや複雑な連結構造を使用せず、組立工具なしで簡単に組み立て・分解することができ、効率が高い。ただし、スナップインによる係止方法で、シート枠とラックとの間の力は、ポイントツーポイント又はラインツーラインの関係になり、接続部にかかる力が大きくなる。同時に、このラック体がシート枠に与える支持強度がより小さく、破損しやすくなる。
【0007】
結論から言うと、現在市場に出回っている金属材料で製造されたソファシートフレームにはまだ多くの問題がある。従って、グローバル化した家具市場に適応するためには、ソファの品質及び生産コストの管理を容易にし、ソファの標準化と自動生産を実現するために、ソファの業界チェーンを調整し、ソファシートフレーム、ソファベースアセンブリ及びソファに対して構造及び技術を改善する必要がある。
【発明の概要】
【0008】
上述した従来技術の少なくとも1つの欠点を克服するために、本発明は、ソファシートフレーム、ソファベースアセンブリ、ソファ及びソファ生産組立プロセスを提供する。
【0009】
本発明がその問題を解決するために採用する技術案は下記のとおりである。
本発明の第1態様では、ソファシートフレームを提供する。このソファシートフレームは、間隔をおいて配置された2つの横ビームと、2つの前記横ビームを連結する2つの縦ビームとを含む。
2つの前記横ビームの間には、幾つかの支持弾性部材が設けられる。
前記縦ビームは、クッションを支持するための第1支持板と、前記第1支持板の下部の一方の側に配置され、クッション上のソファ生地に着脱可能に連結するための第1側板とを含む。
【0010】
本発明の第1態様によって提供されるソファシートフレームは、2つの横ビームの間に幾つかの支持弾性部材を配置することによって、クッションを支持するための支持構造を形成することができる。縦ビームに第1支持板が設けられるため、クッションが支持構造上に置かれると、該第1支持板もクッションに一定の支持力を与えて、ユーザの座り心地を向上させることができる。また、ソファ生地の組み立てを行う際には、ソファ生地の縁部に係止バーを取り付け、係止バーと縦ビーム上の第1側板の下縁とを係止するだけで、クッション上のソファ生地をソファシートフレームに固定することが達成される。該プロセスは、簡単で便利であり、取り付けの効率を向上させるとともに、分解を容易にし、許容誤差が大きく、材料の無駄を生じさせない。
【0011】
前記縦ビームは、金属部材であり、前記第1側板と、前記第1側板から間隔をおいて配置され第1支持板の下部の他方の側に位置する第2側板と、前記第1側板及び第2側板の上部から前記第1側板と前記第2側板を連結する前記第1支持板とを含む。
【0012】
このように、第2側板を配置することによって、縦ビームの全体的な構造がより安定するだけでなく、横ビーム、底部ラックとの連結の堅固さが向上するため、ソファシートフレームの全体的な安定性が向上し、その支持強度が向上する。
【0013】
さらに、ソファラックを連結するための第1連結部材をさらに含み、前記第1連結部材は、間隔をおいて配置された2つの第5側板と、2つの前記第5側板の底部を連結する第3支持板とを含み、
前記第3支持板はソファラックに連結され、
一方の前記第5側板は縦ビーム上の第1側板に連結され、他方の前記第5側板は縦ビーム上の第2側板に連結される。
【0014】
このように、ソファシートフレームに幾つかの第1連結部材を配置することによって、ソファシートフレームとソファラックの取り付け効率を向上させることができる。また、第1連結部材には第3支持板が設けられるため、ソファシートフレームとソファラックとの連結部の支持面積が大きくなり、ソファラックのソファシートフレームに対する支持強度が向上し、ソファシートフレームがより安定した堅固なものになる。
【0015】
さらに、前記第3支持板と2つの前記第5側板とは一体的に折り曲げられて成形され、「U」字形を呈する。
【0016】
このように、一体的に折り曲げられて成形された第1連結部材の支持強度が高くなり、加工の利便性が向上する。また、第1連結部材を「U」字形に設定することで、第1連結部材の構造がより安定するだけでなく、底部が平面であるため、ソファラックとの連結安定性が高くなり、ソファラックのソファシートフレームに対する支持強度がさらに向上する。
【0017】
前記第1側板、第2側板及び第1支持板は一体的に折り曲げられて成形され、逆の「U」字形を呈する。
【0018】
このように、一体的に折り曲げられて成形された縦ビームの支持強度が高くなり、加工の利便性が向上する。また、縦ビームを逆の「U」字形に設定することで、縦ビームの構造がより安定し、支持強度が高くなり、ソファシートフレームの全体的な支持強度が向上する。
【0019】
さらに、前記第1支持板には補強リブが設けられる。
【0020】
このように、補強リブを設けることによって、縦ビームの強度が向上し、縦ビームの構造がより安定する。
【0021】
さらに、2つの前記横ビームの両方には、一体的にプレス成形された幾つかのフックが設けられる。前記支持弾性部材の一端は、一方の前記横ビームのフックに連結され、他端は、他方の前記横ビームの対応するフックに連結される。
【0022】
このように、プレス成形されたフックは、溶接又は他の方法によって横ビームに連結される既存フックと比較して、より高い強度を有し、支持弾性部材の引っ張り作用を受けても破損しにくいため、ソファシートフレームの使用寿命が長くなるとともに、組立プロセスが簡略化され、フックを溶接するステップが省略される。
【0023】
さらに、前記フックには、前記支持弾性部材がフックから外れるのを制限する突起が設けられる。
【0024】
このように、突起を設けることは、支持弾性部材が使用中にフックから外れるのを防止することができるだけでなく、フックに支持弾性部材を引っ掛ける際に、フックとの連結を堅固にするために支持弾性部材の端部を曲げる必要がなくなるため、組み立てステップが削減され、組み立て効率が向上する。
【0025】
具体的には、前記支持弾性部材は、蛇状のばねである。
【0026】
さらに、前記横ビームは、金属部材であり、第2支持板と、前記第2支持板の下部の外側に配置されクッション上のソファ生地に着脱可能に連結するための第3側板と、前記第2支持板の下部の内側に配置された第4側板とを含む。
前記横ビーム上の幾つかのフックは、第2支持板と第4側板によってプレス成形される。
【0027】
このように、ソファ生地の組み立てを行う際に、ソファ生地の縁部に係止バーを取り付け、係止バーを2つの横ビーム上の第3側板の下縁に係止連結するだけで、クッション上のソファ生地をソファシートフレームに固定することを実現することができる。このプロセスは、簡単で便利であり、取り付け効率が向上するだけでなく、分解が容易になり、許容誤差が大きく、材料の無駄を生じさせない。
【0028】
さらに、前記第3側板、第4側板及び第2支持板は、一体的に折り曲げられて成形され、逆の「U」字形を呈する。
【0029】
このように、一体的に折り曲げられて成形された横ビームの支持強度が高くなり、加工の利便性が向上する。また、横ビームを逆の「U」字形に設定することで、横ビームの構造がより安定し、支持強度が高くなり、ソファシートフレームの全体的な支持強度が向上する。
【0030】
さらに、前記横ビームの両端には補強板がさらに設けられ、前記補強板は、第3側板及び第4側板に連結される。
【0031】
このように、横ビームの両端に補強板を設けることによって、横ビームの構造がより安定し、横ビームの支持強度がさらに向上する。
【0032】
また、本発明の第2態様はソファベースアセンブリをさらに提供する。ソファベースアセンブリは、ラックと、前記ラックに着脱可能に連結された本発明の第1態様によるソファシートフレームとを含む。
前記ラックは、対向して配置された2つの金属部材支持脚を含む。
前記ソファシートフレームの第3支持板は、前記支持脚に着脱可能に連結される。
【0033】
このように、支持脚に連結するように第3支持板を設けることによって、ソファシートフレームとラックとの連結部の支持面積を大きくすることができるため、ラックのソファシートフレームに対する全体的な支持強度が向上し、ソファシートフレームがより安定した堅固なものになる。また、従来の木枠構造に代わって金属製の支持脚を使用することによって、構造が簡単であるだけでなく、支持強度がより高く、ソファベースアセンブリの全体的な安定性が向上する。
【0034】
また、本発明の第3態様は、機能ソファベースアセンブリをさらに提供する。機能ソファベースアセンブリは、機能ラックと、前記機能ラックに着脱可能に連結された本発明の第1態様によるソファシートフレームとを含む。
前記機能ラックは、第1シャシーと、間隔をおいて前記第1シャシー上に配置された2つの伸縮ブラケットとを含み、前記伸縮ブラケットは、シートフレーム取り付け板と、前記シートフレーム取り付け板に配置された第1取り付け板とを含む。
前記ソファシートフレームの第3支持板は、前記第1取り付け板に着脱可能に連結される。
【0035】
このように、第1取り付け板連結に連結するように第3支持板を設けることによって、ソファシートフレームと機能ラックとの連結部の支持面積を大きくすることができるので、機能ラックのソファシートフレームに対する全体的な支持強度が向上し、ソファシートフレームがより安定した堅固なものになる。
【0036】
さらに、前記第1取り付け板は、前記シートフレーム取り付け板を折り曲げることで形成される。
【0037】
このように、シートフレーム取り付け板を折り曲げることで形成された第1取り付け板は、より高い支持強度を有する。
【0038】
さらに、前記第1取り付け板は、前記シートフレーム取り付け板の高さ方向の中間位置に配置される。
【0039】
このように、第1取り付け板をシートフレーム取り付け板の高さ方向の中間位置に配置することによって、第1取り付け片の高さが低くなるので、ソファシートフレームの取り付け高さが低くなり、ユーザの座り心地がさらに向上する。
【0040】
さらに、ソファ背もたれに近接する前記横ビーム上の第3側板には、クッション上のソファ生地に着脱可能に連結するための延出板が設けられる。
【0041】
このように、ソファ生地に連結するように延出板を設けることによって、ソファ底部モーターを密閉することができ、物や埃が落下してソファ底部モーターに影響を与えることを防ぐことができる。
【0042】
さらに、前記延出板には、位置決め孔が設けられる。
【0043】
このように、該位置決め孔は、ソファ底部モーターの電源プラグの固定に使用することができる。
【0044】
また、本発明の第4態様はソファをさらに提供する。このソファは、本発明の第2態様によるソファベースアセンブリと、クッションと、前記クッションをカバーするソファ生地と、ソファ肘掛けと、ソファ背もたれと、ソファ足置き板とを含む。前記ソファ生地、ソファ肘掛け及びソファ背もたれはいずれも前記ソファシートフレームに着脱可能に連結される。前記ソファ足置き板は前記支持脚に着脱可能に連結される。
【0045】
さらに、前記ソファ生地の縁部には係止バーが設けられる。前記ソファ生地は、前記係止バーを介して2つの前記縦ビーム上の第1側板の下縁にそれぞれ係止連結される。
【0046】
さらに、第4連結部材をさらに含む。前記第4連結部材は、第1構成要素と、第2構成要素とを含む。前記第1構成要素は、前記縦ビームの第1側板に連結される。前記第2構成要素は、前記ソファ肘掛けに連結される。前記第1構成要素と第2構成要素は摺動的に挿着される。
あるいは、前記第1構成要素は、前記ソファ肘掛けに連結される。前記第2構成要素は、前記縦ビームの第1側板に連結される。前記第1構成要素と第2構成要素は摺動的に挿着される。
【0047】
さらに、前記第1構成要素は、第1基板と、間隔をおいて第1基板に配置された2つのガイドレールと、第1基板に配置され2つのガイドレールの下方に位置する位置制限部材とを含む。前記第2構成要素は、第2基板と、間隔をおいて第2基板に配置された2つのガイドバーとを含む。2つの前記ガイドバーはそれぞれ2つの前記ガイドレールに摺動的に挿着される。
【0048】
また、本発明の第5態様は機能ソファをさらに提供する。この機能ソファは、本発明の第3態様による機能ソファベースアセンブリと、クッションと、前記クッションをカバーするソファ生地と、ソファ肘掛けと、ソファ背もたれと、ソファ足置き板とを含む。前記ソファ生地、ソファ肘掛けはいずれもソファシートフレームに着脱可能に連結される。前記ソファ背もたれ、ソファ足置き板はいずれも前記伸縮ブラケットに着脱可能に連結される。
【0049】
さらに、前記ソファ生地の縁部には係止バーが設けられる。前記ソファ生地は、前記係止バーを介して2つの前記縦ビーム上の第1側板の下縁にそれぞれ係止連結される。
【0050】
さらに、第4連結部材をさらに含む。前記第4連結部材は、第1構成要素と、第2構成要素とを含む。前記第1構成要素は、前記縦ビームの第1側板に連結される。前記第2構成要素は、前記ソファ肘掛けに連結される。前記第1構成要素と第2構成要素は摺動的に挿着される。
あるいは、前記第1構成要素は、前記ソファ肘掛けに連結される。前記第2構成要素は、前記縦ビームの第1側板に連結される。前記第1構成要素と第2構成要素は摺動的に挿着される。
【0051】
さらに、前記第1構成要素は、第1基板と、間隔をおいて第1基板に配置された2つのガイドレールと、第1基板に配置され2つのガイドレールの下方に位置する位置制限部材とを含む。前記第2構成要素は、第2基板と、間隔をおいて第2基板に配置された2つのガイドバーとを含む。2つの前記ガイドバーはそれぞれ2つの前記ガイドレールに摺動的に挿着される。
【0052】
また、本発明の第6態様は、ソファ生産組立プロセスをさらに提供する。このソファ生産組立プロセスは、
限定されたサイズに従って横ビーム及び縦ビームを生産し、2つの前記横ビームと2つの前記縦ビームを組み立ててソファシートフレームを構成するステップと、
ソファシートフレームの2つの横ビームの間に、幾つかの蛇状のばねを取り付けて、クッション支持構造を形成するステップと、
限定されたサイズに従って、幾つかの第1連結部材を生産し、前記第1連結部材は、対称的に配置された2つの第5側板、及び2つの前記第5側板の底部を連結する第3支持板を含み、幾つかの前記第1連結部材上の2つの第5側板を縦ビームに連結して、幾つかの第1連結部材とソファシートフレームとの連結を実現するステップと、
限定されたサイズに従って、2つの支持脚を生産して、ラックを取得するステップと、
第1連結部材上の支持板を支持脚に連結し、ソファシートフレームとラックとの連結を実現して、ソファベースアセンブリを取得するステップと、
取得されたソファベースアセンブリに基づいて、ソファの生産組立を完了するステップとを含む。
【0053】
このように、本発明によって提供されるソファ生産組立プロセスは、従来のソファ生産組立概念を破り、ソファシートフレーム、ラック、クッション、ソファ肘掛け、ソファ背もたれ及びソファ足置き板はすべてモジュール化設計を採用し、簡単な連結構造によってそれらの間の組立連結を実現し、ソファ生産組立の効率を大幅に向上させ、労働コストを削減し、大量生産ラインの工業生産に適している。
【0054】
さらに、取得されたソファベースアセンブリに基づいて、ソファの生産組立を完了するステップは、
クッションをクッション支持構造上に置くステップと、
ソファ生地を設定されたサイズに加工し、ソファ生地の縁部に係止バーを固定し、次に、ソファ生地でクッションをカバーし、ソファ生地をソファ生地上の係止バーによってソファシートフレームに固定して、クッションの生産組立を完了するステップと、
ソファシートフレームにソファ肘掛け及びソファ背もたれを取り付け、支持脚にソファ足置き板を取り付けて、ソファの生産組立を完了するステップとをさらに含む。
【0055】
また、本発明の第7態様は、機能ソファ生産組立プロセスをさらに提供する。この機能ソファ生産組立プロセスは、
限定されたサイズに従って横ビーム及び縦ビームを生産し、2つの前記横ビームと2つの前記縦ビームを組み立ててソファシートフレームを構成するステップと、
ソファシートフレームの2つの横ビームの間に、幾つかの蛇状のばねを取り付けて、クッション支持構造を形成するステップと、
限定されたサイズに従って、幾つかの第1連結部材を生産し、前記第1連結部材は、対称的に配置された2つの第5側板、及び2つの前記第5側板の底部を連結する第3支持板を含み、幾つかの前記第1連結部材上の2つの第5側板を縦ビームに連結して、幾つかの第1連結部材とソファシートフレームとの連結を実現するステップと、
限定されたサイズに従って、機能ラックの部品を生産し、それらを組み立てて、機能ラックを取得するステップと、前記機能ラックは、対称的に配置された2つの伸縮ブラケットを含み、前記伸縮ブラケットは、シートフレーム取り付け板、及び前記シートフレーム取り付け板に配置された第1取り付け板を含み、
第1連結部材上の第3支持板を伸縮ブラケット上の第1取り付け板に連結し、ソファシートフレームと機能ラックとの連結を実現して、機能ソファベースアセンブリを取得するステップと、
取得された機能ソファベースアセンブリに基づいて、機能ソファの生産組立を完了するステップとを含む。
【0056】
このように、本発明によって提供される機能ソファ生産組立プロセスは、従来の機能ソファ生産組立概念を破り、ソファシートフレーム、機能ラック、クッション、ソファ肘掛け、ソファ背もたれ及びソファ足置き板はすべてモジュール化設計を採用し、簡単な連結構造によってそれらの間の組立連結を実現し、機能ソファ生産組立の効率を大幅に向上させ、労働コストを削減し、大量生産ラインの工業生産に適している。
【0057】
さらに、取得された機能ソファベースアセンブリに基づいて、機能ソファの生産組立を完了するステップは、
クッションをクッション支持構造上に置くステップと、
ソファ生地を設定されたサイズに加工し、ソファ生地の縁部に係止バーを固定し、次に、ソファ生地でクッションをカバーし、ソファ生地をソファ生地上の係止バーによってソファシートフレームに固定して、クッションの生産組立を完了するステップと、
伸縮ブラケットにソファ背もたれ及びソファ足置き板を取り付け、ソファシートフレームにソファ肘掛けを取り付けて、機能ソファの生産組立を完了するステップとをさらに含む。
【0058】
要約すると、本発明によって提供されるソファシートフレーム、ソファベースアセンブリ、ソファ及びソファ生産組立プロセスは、次の技術的効果を有する。
【0059】
1)本発明によって提供されるソファシートフレームは、2つの横ビームの間に幾つかの支持弾性部材を配置することによって、クッションを支持するための支持構造を形成することができる。縦ビームに第1支持板が設けられるため、クッションが支持構造上に置かれると、該第1支持板もクッションに一定の支持力を与えて、ユーザの座り心地を向上させることができる。また、ソファ生地の組み立てを行う際には、ソファ生地の縁部に係止バーを取り付け、係止バーと2つの縦ビーム上の第1側板の下縁とを係止するだけで、クッション上のソファ生地をソファシートフレームに固定することが達成される。該プロセスは、簡単で便利であり、取り付けの効率を向上させるとともに、分解を容易にし、許容誤差が大きく、材料の無駄を生じさせない。
【0060】
2)本発明によって提供されるソファシートフレームは、第2側板を配置することによって、縦ビームの全体的な構造がより安定するだけでなく、横ビーム、底部ラックとの連結の堅固さが向上するため、ソファシートフレームの全体的な安定性が向上し、その支持強度が向上する。
【0061】
3)本発明によって提供されるソファシートフレームは、ソファシートフレームに幾つかの第1連結部材を配置することによって、ソファシートフレームとソファラックの取り付け効率を向上させることができる。また、第1連結部材には第3支持板が設けられるため、ソファシートフレームとソファラックとの連結部の支持面積が大きくなり、ソファラックのソファシートフレームに対する全体的な支持強度が向上し、ソファシートフレームがより安定した堅固なものになる。
【0062】
4)本発明によって提供されるソファシートフレームは、プレス加工によって横ビームに一体的に成形されたフックは、溶接又は他の方法によって横ビームに連結される既存フックと比較して、より高い強度を有し、支持弾性部材の引っ張り作用を受けても破損しにくいため、ソファシートフレームの使用寿命が長くなるとともに、組立プロセスが簡略化され、フックを溶接するステップが省略される。
【0063】
5)本発明によって提供されるソファシートフレームは、フックに突起を設けることによって、支持弾性部材が使用中にフックから外れるのを防止することができるだけでなく、フックに支持弾性部材を引っ掛ける際に、フックとの連結を堅固にするために支持弾性部材の端部を曲げる必要がなくなるため、組み立てステップが削減され、組み立て効率が向上する。
【0064】
6)本発明によって提供されるソファベースアセンブリは、支持脚に連結するように第3支持板を設けることによって、ソファシートフレームと支持脚との連結部の支持面積を大きくすることができるため、ラックのソファシートフレームに対する支持強度が向上し、ソファシートフレームがより安定した堅固なものになる。また、従来の木枠構造に代わって金属製の支持脚を使用することによって、構造が簡単であるだけでなく、支持強度がより高く、ソファベースの全体的な安定性が向上する。
【0065】
7)本発明によって提供される機能ソファベースアセンブリは、第1取り付け板連結に連結するように第3支持板を設けることによって、ソファシートフレームと機能ラックとの連結部の支持面積を大きくすることができるので、機能ラックのソファシートフレームに対する全体的な支持強度が向上し、ソファシートフレームがより安定した堅固なものになる。
【0066】
8)本発明によって提供されるソファ生産組立プロセスは、従来のソファ生産組立概念を破り、ソファシートフレーム、ラック、クッション、ソファ肘掛け、ソファ背もたれ及びソファ足置き板はすべてモジュール化設計を採用し、簡単な連結構造によってそれらの間の組立連結を実現し、ソファ生産組立の効率を大幅に向上させ、労働コストを削減し、大量生産ラインの工業生産に適している。
【0067】
9)本発明によって提供される機能ソファ生産組立プロセスは、従来のソファ生産組立概念を破り、ソファシートフレーム、機能ラック、クッション、ソファ肘掛け、ソファ背もたれ及びソファ足置き板はすべてモジュール化設計を採用し、簡単な連結構造によってそれらの間の組立連結を実現し、機能ソファ生産組立の効率を大幅に向上させ、労働コストを削減し、大量生産ラインの工業生産に適している。
【図面の簡単な説明】
【0068】
図1】本発明の実施例1のソファシートフレームの分解模式図である。
図2】本発明の実施例1のソファシートフレームにおける第1連結部材の構造模式図である。
図3】本発明の実施例1のソファシートフレームの構造模式図である。
図4】本発明の実施例1のソファシートフレームの別の視角から見た構造模式図である。
図5】本発明の実施例1のソファシートフレームにおける横ビームの側面図である。
図6】本発明の実施例2のソファベースアセンブリの分解模式図である。
図7】本発明の実施例2のソファベースアセンブリの構造模式図である。
図8】本発明の実施例3の機能ソファベースアセンブリの分解模式図である。
図9図8の機能ラックが座った姿勢にあるときの構造模式図である。
図10図8の機能ラックがリラックスした姿勢にあるときの構造模式図である。
図11図8の機能ラックが横臥姿勢にあるときの構造模式図である。
図12】本発明の実施例3の機能ソファベースアセンブリが座った姿勢にあるときの構造模式図である。
図13】本発明の実施例3の機能ソファベースアセンブリがリラックスした姿勢にあるときの構造模式図である。
図14】本発明の実施例3の機能ソファベースアセンブリが横臥姿勢にあるときの構造模式図である。
図15】本発明の実施例4のソファの分解模式図である。
図16】本発明の実施例4のソファにおける第4連結部材の構造模式図である。
図17】本発明の実施例4のソファからソファ肘掛け、ソファ背もたれ及びソファ足置き板を取り外した後の構造模式図である。
図18】本発明の実施例4のソファの構造模式図である。
図19】本発明の実施例5の機能ソファの分解模式図である。
図20】本発明の実施例5の機能ソファが座った姿勢にある(右側ソファ肘掛けを取り外した)ときの構造模式図である。
図21】本発明の実施例5の機能ソファがリラックスした姿勢にある(右側ソファ肘掛けを取り外した)ときの構造模式図である。
図22】本発明の実施例5の機能ソファが横臥姿勢にある(右側ソファ肘掛けを取り外した)ときの構造模式図である。
図23】本発明の実施例6の3人掛けソファが座った姿勢にある(右側の機能ソファの右側ソファ肘掛けを取り外した)ときの構造模式図である。
図24】本発明の実施例6の3人掛けソファがリラックスした姿勢にある(右側の機能ソファの右側ソファ肘掛けを取り外した)ときの構造模式図である。
図25】本発明の実施例6の3人掛けソファが横臥姿勢にある(右側の機能ソファの右側ソファ肘掛けを取り外した)ときの構造示意図である。
【発明を実施するための形態】
【0069】
より良い理解と実施のために、本発明の実施例における技術案は、本発明の実施例における図面と併せて以下に明確かつ完全に説明する。
【0070】
特に定義されていない限り、本明細書に用いられる全ての技術及び科学用語は本発明の技術分野に属する技術者が一般的に理解しているのと同じ意味である。本明細書において、本発明の明細書で使用される用語は、単に特定の実施例を説明する目的でのみ使用され、本発明を限定するものではない。
【0071】
<実施例1>
図1~5を参照されたい。本発明は、ソファシートフレーム1を開示する。ソファシートフレーム1は、間隔をおいて配置された2つの横ビーム12と、2つの横ビーム12を連結する2つの縦ビーム11とを含み、2つの横ビーム12の間に幾つかの支持弾性部材13が設けられる。本実施例では、2つの横ビーム12及び2つの縦ビーム11はそれぞれ対称的に配置され、それらの端部は互いに連結されて矩形のフレーム構造を構成する。2つの横ビーム12と2つの縦ビーム11は、螺接又は溶接により互いに固定することができる。
【0072】
本実施例では、横ビーム12と縦ビーム11はいずれも金属部材である。当然のことながら、他の実施例では、横ビーム12と縦ビーム11は、エンジニアリングプラスチックを射出成形することで作られてもよく、又は金属とエンジニアリングプラスチックの組み合わせで作られてもよい。
【0073】
図1を参照されたい。縦ビーム11は、第1側板112と、第1側板112から間隔をおいて配置された第2側板113と、第1側板112と第2側板113の上部を連結する第1支持板111とを含む。第1支持板111はクッションを支持するために使用され、第1側板112は、クッション上のソファ生地に着脱可能に連結するために使用される。本実施例では、縦ビーム11は、逆の「U」字形を呈し、第1支持板111は細長い平板の形状を呈し、水平面と平行である。第1側板112と第2側板113の両方は、第1支持板111と「L」字形で連結される。好ましくは、第1支持板111の上面は、クッションをよりよく支持するために、横ビーム12の上面と同一平面である。第1側板112と第2側板113は、同じ高さを有する2つの縦板であり、それぞれ第1支持板111の下端の両側に配置される。第1側板112は、矩形フレーム構造の外側に位置し、それにより、クッション上のソファ生地に容易に連結される。第2側板113は、矩形フレーム構造の内側に位置する。
【0074】
好ましくは、第1側板112、第2側板113及び第1支持板111は、一体的に折り曲げられて成形される。より大きな支持強度を有する縦ビーム11を加工及び維持するために、第1側板112、第2側板113及び第1支持板111は、同じ鋼板の同一面を折り曲げて形成される。なお、第1側板112、第2側板113及び第1支持板111は、一体的に成形された構造に限定されず、溶接により固定することも可能である。
【0075】
そのため、縦ビーム11には第1支持板111が設けられ、クッションが幾つかの支持弾性部材13上に置かれると、この第1支持板111もクッションに一定の支持力を与えて、ユーザの座り心地を向上させることができる。次に、ソファ生地の組み立てを行う際に、ソファ生地の縁部に係止バー取り付け、ソファ生地上の係止バーを2つの縦ビーム11上の第1側板112の下縁に係止連結するだけで、クッション上のソファ生地をソファシートフレーム1に固定することを実現することができる。このプロセスは、簡単で便利であり、取り付け効率が向上するだけでなく、分解が容易になり、許容誤差が大きく、材料の無駄を生じさせない。また、第2側板113を配置することによって、縦ビーム11の全体的な構造がより安定するだけでなく、横ビーム12、底部ラックとの連結の堅固さが向上するため、ソファシートフレーム1の全体的な安定性が向上し、その支持強度が向上する。また、縦ビーム11を逆の「U」字形に設定することで、縦ビーム11の構造がより安定し、支持強度が高くなり、ソファシートフレーム1の全体的な支持強度が向上する。
【0076】
また、第1支持板111には幾つかの補強リブ1111がさらに設けられるため、縦ビーム11の強度が向上し、縦ビーム11の構造がより安定する。
【0077】
図1を再参照されたい。横ビーム12は、第3側板122と、第3側板122から間隔をおいて配置された第4側板123と、第3側板122と第4側板123の上部を連結する第2支持板121とを含む。第3側板122は、クッション上のソファ生地に着脱可能に連結するために使用され、第4側板123は、縦ビーム11の両端に連結するために使用される。本実施例では、横ビーム12は、逆の「U」字形を呈し、第2支持板121も細長い平板の形状を呈し、水平面と平行である。第2側板122と第4側板123の両方は、第2支持板121と「L」字形で連結される。好ましくは、第2支持板121の上面は、縦ビーム11上の第1支持板111の上面と同一平面である。第3側板122と第4側板123は、高さが異なる2つの縦板であり、第4側板123の高さは、第3側板123の高さよりも高く、それぞれ第2支持板121の下部の両側に配置される。第3側板122は、矩形フレーム構造の外側に位置し、第4側板123は、矩形フレーム構造の内側に位置する。
【0078】
好ましくは、第3側板122、第4側板123及び第2支持板121は、一体的に折り曲げられて成形される。より大きな支持強度を有する横ビーム12を加工及び維持するために、第3側板122、第4側板123及び第2支持板121は、同じ鋼板の同一面を折り曲げて形成される。なお、第3側板122、第4側板123及び第2支持板121は、一体的に成形された構造に限定されず、溶接により固定することも可能である。また、この横ビーム12の両端には補強板124がさらに設けられ、前記補強板124は、第3側板122及び第4側板123に連結される。
【0079】
そのため、ソファ生地の組み立てを行う際に、ソファ生地の縁部に係止バー取り付け、ソファ生地上の係止バーを2つ横ビーム12上の第3側板122の下縁に係止連結するだけで、クッション上のソファ生地をソファシートフレーム1に固定することを実現することができる。このプロセスは、簡単で便利であり、取り付け効率が向上するだけでなく、分解が容易になり、許容誤差が大きく、材料の無駄を生じさせない。また、横ビーム12を逆の「U」字形に設定し、横ビーム12の両端に補強板124を設けることによって、横ビーム12の構造がより安定し、支持強度がより高い。
【0080】
また、縦ビーム11の両端はそれぞれ2つの横ビーム12の第4側板123に連結されるため、形成されたソファシートフレーム1の構造がより安定し、支持強度がより高い。当然のことながら、他の好ましい実施例では、横ビーム12の両端を2つの縦ビーム11上の第2側板113に連結し、縦ビーム11の両端に補強板124を設けることもできる。
【0081】
図1~5を参照されたい。横ビーム12には、支持弾性部材13を連結するための幾つかのフック125が設けられる。幾つかのフック125は、プレス加工によって2つの横ビーム12に一体的に成形され、横ビーム12の軸線方向に沿って均一に配置される。2つの横ビーム12上のフック125は対称的に配置される。本実施例では、幾つかのフック125はすべて第2支持板121と第4側板123によりプレス成形される。
【0082】
このように、プレス成形されたフック125は、溶接又は他の方法によって横ビーム12に連結される既存のフック125と比較して、より高い強度を有し、支持弾性部材13の弾性作用力を受けても破損しにくいため、全体的なソファの使用寿命が長くなる、組立プロセスが簡略化され、フック125を溶接するステップが省略される。
【0083】
具体的には、該フック125は、略「C」字形を呈する。フック125には、前記支持弾性部材13がフックから外れるのを制限する突起1251がさらに設けられる。突起1251を設けることは、支持弾性部材13が使用中にフック125から外れるのを防止することができるだけでなく、フックに支持弾性部材13を引っ掛ける際に、フック125との連結を堅固にするために支持弾性部材13の端部を曲げる必要がなくなるため、組み立てステップが削減され、組み立て効率が向上する。
【0084】
本実施例では、該支持弾性部材13は蛇状のばねである。蛇状のばねの両端は、それぞれ2つの横ビーム12のフック125に移動可能に引っ掛けられる。その結果、幾つかの蛇状のばねは、すべてソファシートフレーム1の着座面に向かって上向きにアーチ状になり、それによって、優れた振動減衰特性を有し、ユーザの座り心地を向上させる弧状の着座面を構成する。当然のことながら、他の好ましい実施例では、前記支持弾性部材13は、ソファのクッションに対する弾性的な支持効果を達成すれば、ゴムバンド、又は蛇状のばねとゴムバンドの組み合わせであってもよい。
【0085】
図1~2を参照されたい。ソファシートフレーム1は、幾つかの第1連結部材14をさらに含む。本実施例では、第1連結部材14は4つあり、縦ビーム11に2つずつ対称的に配置される。第1連結部材14は、間隔をおいて配置された2つの第5側板142と、2つの第5側板142の底部を連結する第3支持板141とを含む。具体的には、第1連結部材14は「U」字形を呈し、第3支持板141は平板の形状を呈し、水平面と平行である。2つの第5側板142はいずれも第3支持板141と「L」字形で連結され、2つの第5側板142はそれぞれ第3支持板141の上部の両側に対称的に配置される。
【0086】
好ましくは、2つの第5側板142と第3支持板141は、一体的に折り曲げられて成形される。より大きな支持強度を有する第1連結部材14を加工及び維持するために、2つの第5側板142と第3支持板141は、同じ鋼板の同一面を折り曲げて形成される。なお、2つの第5側板142と第3支持板141は、一体的に成形された構造に限定されず、溶接により固定することも可能である。
【0087】
図3~4を参照されたい。具体的には、第1連結部材14上の一方の第5側板142は、縦ビーム11の第1側板112の第2側板113に近接する側面に連結され、他方の第5側板142は、縦ビーム11の第2側板113の第1側板112から離れる側面に連結され、第3支持板141は、ソファラックに着脱可能に連結される。
【0088】
本実施例では、2つの第5側板142は、第1側板112と第2側板113にそれぞれ溶接によって固定され、第3支持板141は、ソファラックにボルト連結によって固定される。
【0089】
このように、第1連結部材14を「U」字形に設定することによって、第1連結部材14の構造がより安定し、支持強度がより高い。ソファラックに連結するように第3支持板141を設けることによって、ソファシートフレーム1とソファラックの連結部の支持面積を大きくすることができるため、ソファラックのソファシートフレーム1に対する全体的な支持強度が向上し、ソファシートフレーム1がより安定する。
【0090】
<実施例2>
図6~7を参照されたい。本発明はソファベースアセンブリをさらに提供する。このソファベースアセンブリは、実施例1におけるソファシートフレーム1及びラック3を含む。ラック3は、対向して配置された2つの支持脚31を含む。本実施例では、支持脚31は、略逆の「U」字形を呈し、金属材料で作られる。このように、従来の木枠構造に代わって金属材料製の支持脚31を使用することによって、構造が簡単であるだけでなく、支持強度がより高く、ソファベースの全体的な安定性が向上する。
【0091】
図6~7を参照されたい。ソファシートフレーム1上の第3支持板141は、支持脚31の上面に着脱可能に連結される。本実施例では、第3支持板141と支持脚31は、ボルト又はネジの連結方式で互いに固定される。
【0092】
このように、支持脚31に連結するように第3支持板141を設けることによって、ソファシートフレーム1と支持脚31との連結部の支持面積を大きくすることができ、ラック3のソファシートフレーム1に対する支持強度が向上し、ソファシートフレーム1がより安定した堅固なものになる。
【0093】
<実施例3>
図8を参照されたい。本発明は機能ソファベースアセンブリをさらに提供する。この機能ソファベースアセンブリは、実施例1におけるソファシートフレーム1及び機能ラック4を含む。機能ラック4は、第1シャシー41と、第1シャシー41に対称的に配置された2つの伸縮ブラケット43とを含む。第1シャシー41と伸縮ブラケット43はいずれも金属材料で作られる。第1シャシー41は、平行に配置された2つの細長い第1底フレーム411である。伸縮ブラケット43は、シートフレーム取り付け板4321と、シートフレーム取り付け板4321に固定されシートフレーム取り付け板4321に垂直な第1取り付け板43211とを含む。第1取り付け板43211は水平面と平行である。本実施例では、第1取り付け板43211は4つあり、2つの伸縮ブラケット43のシートフレーム取り付け板4321に2つずつ対称的に配置される。
【0094】
好ましくは、第1取り付け板43211の支持強度がより大きいことを確保するために、第1取り付け板43211は、シートフレーム取り付け板4321を折り曲げることで形成され、シートフレーム取り付け板4321との間に開口が形成される。なお、第1取り付け板43211とシートフレーム取り付け板4321は、一体的に折り曲げて成形された構造に限定されず、溶接により固定することも可能である。
【0095】
図12~14を参照されたい。ソファシートフレーム1上の第3支持板141は、伸縮ブラケット43上の第1取り付け板43211に連結され、それにより、ソファシートフレーム1を機能ラック4に着脱可能に連結することが実現される。本実施例では、第3支持板141と第1取り付け板43211は、ボルト又はネジによって互いに連結固定される。
【0096】
このように、第1取り付け板43211に連結するように第3支持板141を設けることによって、機能ラック4のソファシートフレーム1に対する支持強度が向上し、ソファシートフレーム1がより安定した堅固なものになる。
【0097】
また、第1取り付け板43211は、シートフレーム取り付け板4321の高さ方向の中間位置に配置される。このように、第1取り付け板43211をシートフレーム取り付け板4321の高さ方向の中間位置に配置することによって、第1取り付け板43211の高さが低くなるので、ソファシートフレームの取り付け高さが低くなり、ユーザの座り心地がさらに向上する。
【0098】
さらに、ソファ背もたれ6に近接するビーム12上の第3側板122には、クッション上のソファ生地に着脱可能に連結するための延出板2が設けられる。延出板2には、機能ソファ底部モーターの電源プラグを固定するための位置決め孔21が設けられる。
【0099】
このように、クッション上のソファ生地に連結するように延出板2を設けることによって、ソファ底部モーターを密閉することができ、物や埃が落下してソファ底部モーターに影響を与えることを防ぐことができる。
【0100】
図9~11を参照されたい。機能ラック4は、伸縮ブラケット43の伸縮を駆動するための連動機構42をさらに含む。連動機構42は、第1連動ロッド421及び第2連動ロッド422を含む。第1連動ロッド421は、回転角管4211及び回転角鉄4212を含む。回転角管4211と回転角鉄4212は互いに連結される。回転角管4211の中央位置に第1連結ブラケット42111がさらに設けられ、第2連動ロッド422の中央位置に第2連結ブラケット(図示せず)がさらに設けられる。第1連結ブラケット42111と第2連結ブラケットの両方は、駆動部材(図示せず)に連結される。駆動部材の駆動により、第1連結ブラケット42111と第2連結ブラケットは相対変位し、第1連動ロッド421と第2連動ロッド422の回転を駆動して、左右側の伸縮ブラケット43の伸縮を駆動する。
【0101】
図9~10を参照されたい。伸縮ブラケット43は、順に連結された背もたれ機構431、座板連動機構432及び脚部伸展機構433を含む。座板連動機構432は、第1支持部材4322と第2支持部材4323を含む。第1支持部材4322と第2支持部材4323の一端は、シートフレーム取り付け板4321に回転可能に連結され、他端は、第1底フレーム411に回転可能に連結され、それにより、四節リンク機構が形成される。また、座板連動機構432は、第1シートフレームブラケット4324をさらに含む。第1シートフレームブラケット4324は、シートフレーム取り付け板4321に固定連結される。第2連動ロッド422の両端は、左右両側の第1シートフレームブラケット4324にそれぞれ連結される。
【0102】
また、背もたれ機構431は、第1背杆4311と、ソファ背もたれ6を取り付けるための第2取り付け板4312とをさらに含む。第1背杆4311の一端は、第2取り付け板4312に回転可能に連結され、他端は、第1シートフレームブラケット4324に回転可能に連結される。第2取り付け板4312の他端は、シートフレーム取り付け板4321に回転可能に連結される。
【0103】
このように、駆動部材が第2連動ロッド422の回転を駆動すると、第1シートフレームブラケット4324の回転を駆動し、さらに第1背杆4311と第2取り付け板4312の回転を駆動し、最終的に背もたれ機構431の前傾動作又は後傾動作を実現することができる。
【0104】
また、脚部伸展機構433は、第1フットロッド4331、第2フットロッド4332、第3フットロッド4333、第4フットロッド4334、第5フットロッド4335、及びソファ足置き板7を取り付けるための第3取り付け板4336を含む。第1フットロッド4331の一端は、シートフレーム取り付け板4321の一方の側面に回転連結され、他端は、第2フットロッド4332に回転可能に連結される。第5フットロッド4335の一端は、第2フットロッド4332に回転可能に連結され、他端は、第3取り付け板4336に回転可能に連結される。第3フットロッド4333の一端は、シートフレーム取り付け板4321の他方の側面に回転可能に連結され、他端は、第4フットロッド4334に回転可能に連結される。第4フットロッド4334の他端も、第5フットロッド4335に回転可能に連結される。また、第1伝動ブラケット423及び第2伝動ブラケット424がさらに含まれる。第1伝動ブラケット423の一端は、回転角管4211に固定連結され、他端は、第2伝動ブラケット424に回転可能に連結される。第2伝動ブラケット424の他端は、第1フットロッド4331に回転可能に連結される。
【0105】
このように、駆動部材が第1連動ロッド421の回転を駆動すると、回転角管4211及び回転角鉄4212の回転を同時に駆動し、さらに第1伝動ブラケット423、第2伝動ブラケット424、第1フットロッド4331、第2フットロッド4332、第3フットロッド4333、第4フットロッド4334、第5フットロッド4335の回転を駆動し、最終的に第3取り付け板4336の回転を駆動することができ、それにより、脚部伸展機構433の伸縮が実現される。
【0106】
図9を参照されたい。機能ラック4には、少なくとも1つのバランスバー44がさらに設けられる。バランスバー44の両端は、左右両側の第1支持部材4322にそれぞれ固定連結される。本実施例では、バランスバー44は円管である。他の実施例では、バランスバー44は、角管又はその他の形状のバー部材であってもよい。このように、バランスバー44を設けることによって、ソファの安定性を向上させ、ソファの左右両側の伸縮ブラケット43が受ける力のバランスを確保することができる。
【0107】
図10を参照されたい。機能ラック4には、少なくとも1つのねじれ防止バー45がさらに設けられる。ねじれ防止バー45の両端は、左右の2つの第2支持部材4323にそれぞれ固定連結される。本実施例では、ねじれ防止バー45は円管である。他の実施例では、ねじれ防止バー45は、角管又はその他の形状のバー部材であってもよい。このように、ねじれ防止バー45を設けることによって、伸縮中に両側の伸縮ブラケット43がねじれることを防止し、両側にかかる力が不均衡になることを防止することができる
【0108】
図9~11は、それぞれ本発明の機能ラック4が座った姿勢、リラックス姿勢及び横臥姿勢の3つの状態にあるときの模式図である。図9に示すように、座った姿勢にあるときに、伸縮ブラケット43は収縮状態にあり、背もたれ機構431及び脚部伸展機構433は中央に向かって収縮する。図10に示すように、リラックスした姿勢になるときに、背もたれ機構431は、座った姿勢と同じ角度に維持され、脚部伸展機構433は前方に伸展される。図11に示すように、横臥姿勢にあるときに、背もたれ機構431は後傾するが、脚部伸展機構433は、リラックスした姿勢と同じ状態に維持される。
【0109】
図12~14は、本発明の機能ソファベースアセンブリは、それぞれ座った姿勢、リラックス姿勢及び横臥姿勢の3つの状態にあるときの模式図である。
【0110】
<実施例4>
図15~18を参照されたい。本発明はソファをさらに提供する。このソファは、実施例2におけるソファベースアセンブリ、クッション、前記クッションをカバーするソファ生地(図示せず)、ソファ肘掛け5、ソファ背もたれ6、及びソファ足置き板7を含む。ソファ生地の縁部に係止バーが設けられる。係止バーは、2つの縦ビーム11上の第1側板112の下縁、2つの横ビーム12上の第3側板122の下縁に係止連結される。このように、この取り付けプロセスは、簡単で便利であり、取り付け効率が向上するだけでなく、分解が容易になり、許容誤差が大きく、材料の無駄を生じさせない。
【0111】
また、ソファには第2連結部材81がさらに設けられる。ソファ背もたれは、第2連結部材81を介してソファシートフレーム1に着脱可能に連結される。本実施例では、第2連結部材81は2つあり、それぞれ2つの縦ビーム11に対称的に配置される。第2連結部材81は、第4支持板811と、第4支持板811に連結される第6側板812とを含む。具体的には、第2連結部材81は略「L」字形を呈し、第4支持板811は水平面と平行であり、第6側板812は第4支持板811と垂直である。好ましくは、第4支持板811と第6側板812は、一体的に折り曲げられて成形される。同時に、より大きな支持強度を有する第2連結部材81を加工及び維持するために、第4支持板811と第6側板812は、同じ鋼板の同一面を折り曲げて形成される。なお、第4支持板811と第6側板812は、一体的に成形された構造に限定されず、溶接により固定することも可能である。
【0112】
具体的には、第4支持板811は縦ビーム11上の第1支持板111に連結され、第6側板812はソファ背もたれ6に連結される。本実施例では、第4支持板811と第1支持板111、及び第6側板812とソファ背もたれ6はいずれもボルト又はネジによって互いに連結固定される。
【0113】
このように、第1支持板111に連結するように第4支持板811を設けることによって、ソファベースアセンブリのソファ背もたれ6に対する支持強度が向上し、ソファ背もたれ6がより安定した堅固なものになる。
【0114】
また、ソファには第3連結部材82がさらに設けられる。ソファ足置き板7は、第3連結部材82を介して支持脚31に着脱可能に連結される。本実施例では、第3連結部材82は2つあり、それぞれ2つの支持脚31に対称的に配置される。第3連結部材82は、第5支持板821と、第5支持板821に連結される第7側板822とを含む。具体的には、第3連結部材82は略「L」字形を呈する。好ましくは、第5支持板821と第7側板822は、一体的に折り曲げられて成形される。より大きな支持強度を有する第3連結部材82を加工及び維持するために、第5支持板821と第7側板822は、同じ鋼板の同一面を折り曲げて形成される。なお、第5支持板821と第7側板822は、一体的に成形された構造に限定されず、溶接により固定することも可能である。
【0115】
図17を参照されたい。第7側板822と支持脚31は、ソファシートフレーム1の内部の側面に向かって連結され、第5支持板821はソファ足置き板7に着脱可能に連結される。本実施例では、第7側板822と支持脚31は溶接の方法で互いに固定され、第5支持板821とソファ足置き板7はボルト又はねじの連結方式で互いに固定される。
【0116】
このように、ソファ足置き板7に連結するように第5支持板821を設けることによって、ソファベースアセンブリのソファ足置き板7に対する支持強度が向上し、ソファ足置き板7がより安定した堅固なものになる。
【0117】
また、ソファは第4連結部材83をさらに含む。ソファ肘掛け5は、第4連結部材83を介してソファシートフレーム1に着脱可能に連結される。第4連結部材83は、第1構成要素831と第2構成要素832を含む。第1構成要素831と第2構成要素832は互いに摺動的に挿着される。本実施例では、第1構成要素831は縦ビーム11に連結され、第2構成要素832はソファ肘掛け5に連結される。当然のことながら、他の実施例では、第1構成要素831はソファ肘掛け5に連結されてもよく、第2構成要素832は縦ビーム11に連結されてもよい。
【0118】
図16を参照されたい。第1構成要素831は、第1基板8311と、間隔をおいて第1基板8311上に配置された2つのガイドレール8312と、第1基板8311に配置され2つのガイドレール8312の下方に位置する位置制限部材8313とを含む。第1基板8311は、縦ビーム11上の第1側板112に連結される。前記第2構成要素832は、第2基板8321と、間隔をおいて第2基板8321に配置された2つのガイドバー8322とを含む。第2基板8321は、ソファ肘掛け5の側面に連結される。2つのガイドバー8322は、2つのガイドレール8312にそれぞれ摺動的に挿着される。
【0119】
具体的には、該第1基板8311は長手板状を呈し、該ガイドレール8312は、第1基板8311の側縁を第1基板8311の一面に向かって折り曲げることによって形成された第1折り曲げ構造である。位置制限部材8313は、第1基板8311の端部に近接する側縁を第1基板8311の一面に向かって折り曲げることによって形成された第2折り曲げ構造である。第1折り曲げ構造と第2折り曲げ構造は、いずれも第1基板8311の同一面に向かって折り曲げられる。
【0120】
本実施例では、第1折り曲げ構造は二回の折り曲げであり、「L」字形を呈する。第2折り曲げ構造は、一回の折り曲げである。当然のことながら、他の実施例では、第1折り曲げ構造と第2折り曲げ構造は、他の形状であってもよい。それとともに、2つのガイドレール8312は、一体的に折り曲げて成形された構造に限定されず、溶接の方法で第1基板8311に固定されてもよい。
【0121】
具体的には、該第2基板8321も長手板状を呈し、該ガイドバー8322は、第2基板8321の側縁を第2基板8321の一面に向かって折り曲げることによって形成された第3折り曲げ構造である。
【0122】
本実施例では、第3折り曲げ構造は、三回の折り曲げであり、「冂」字形を呈する。当然のことながら、他の実施例では、第3折り曲げ構造は、他の形状であってもよい。それとともに、2つのガイドバー8322は、一体的に折り曲げて成形された構造に限定されず、溶接の方法で第2基板8321に固定されてもよい。
【0123】
また、2つのガイドレール8312の間の幅は、第1基板8311の軸線方向に沿って徐々に小さくなり、2つのガイドバー8322の間の幅は、第2基板8321の軸線方向に沿って徐々に小さくなる。このように、2つのガイドバー8322が2つのガイドレール8312に挿入されたとき、両者がより堅固にフィットするため、ソファ肘掛け5の組み立ての安定性が向上する。
【0124】
また、第1基板8311及び第2基板8321の両方には、幾つかのボルト孔8314が設けられる。幾つかのボルト孔8314は、すべて第1基板8311及び第2基板8321の軸線方向に沿って均一に配置される。第1構成要素831と第2構成要素832は、ボルト孔8314によって位置決めされ、ボルトによって連結される。
【0125】
このように、第1構成要素831と第2構成要素832を摺動的に挿着した後の固定方式は、次の2種類を含む。1つ目は、第2構成要素832の2つのガイドバー8322を第1構成要素831の位置制限部材8313に当接することである。2つ目は、第1構成要素831の第1基板8311におけるボルト孔8314を、第2構成要素832の第2基板8321のボルト孔8314に合わせ、ボルトによって連結を実現することである。2種類の固定方式によって、ソファ肘掛け5の組み立ての自由度が向上する。
【0126】
また、本実施例では、ソファ肘掛け5、ソファ背もたれ6及びソファ足置き板7は、ブロー成形プロセスによって一体的に形成される。このように、ブロー成形プロセスによって作られたソファ肘掛け5、ソファ背もたれ6及びソファ足置き板7は、必要な強度を確保するだけでなく、生産効率を高めながら軽量化を実現する。
【0127】
本実施例のソファの生産及び組み立てプロセスは、具体的に、
限定されたサイズに従って横ビーム12及び縦ビーム11を生産し、2つの横ビーム12と2つの縦ビーム11を組み立て、ソファシートフレーム1を構成するステップと、
ソファシートフレーム1の2つの横ビーム12の間に、幾つかの蛇状のばねを取り付けて、クッション支持構造を形成するステップと、
限定されたサイズに従って第1連結部材14を生産し、第1連結部材14の2つの第5側板142を、縦ビーム11上の第1側板112、第2側板113にそれぞれ連結して、第1連結部材14とソファシートフレーム1の連結を実現するステップと、
限定されたサイズに従って、支持脚31を生産して、ラック3を取得するステップと、
第1連結部材14上の第3支持板141を支持脚31に連結し、ソファシートフレーム1とラック3との連結を実現して、ソファベースアセンブリを取得するステップと、
クッションをクッション支持構造上に置くステップと、
ソファ生地を設定されたサイズに加工し、ソファ生地の縁部に係止バーを固定し、次に、ソファ生地でクッションをカバーし、ソファ生地上の係止バーを2つの縦ビーム11上の第1側板112の下縁、2つの横ビーム12条の第3側板122の下縁にそれぞれ係止連結することで、ソファ生地をソファシートフレーム1に固定して、クッションの生産組立を完了するステップと、
ソファシートフレーム1にソファ肘掛け5及びソファ背もたれ6を取り付け、支持脚31にソファ足置き板7を取り付けて、ソファの生産組立を完了するステップとを含む。
【0128】
<実施例5>
図19~22を参照されたい。本発明は機能ソファをさらに提供する。この機能ソファは、実施例3における機能ソファベースアセンブリ、クッション、前記クッションをカバーするソファ生地(図示せず)、ソファ肘掛け5、ソファ背もたれ6、及びソファ足置き板7を含む。ソファ生地の縁部に係止バーが設けられる。ソファ生地は、係止バーによって、2つの縦ビーム11上の第1側板112の下縁、2つの横ビーム12上の第3側板122の下縁に着脱可能に連結される。本実施例では、係止バーの構造、数及び取り付け位置は、実施例4のものと同じであり、ここでは再び説明しない。
【0129】
また、伸縮ブラケット43の背もたれ機構431には、ソファ背もたれ6を取り付けるための第2取り付け板4312が含まれる。ソファ背もたれ6は、第2取り付け板4312を介して機能ラック4に着脱可能に連結される。本実施例では、ソファ背もたれ6と第2取り付け板4312は、ボルト又はネジによって互いに連結される。
【0130】
また、伸縮ブラケット43の脚部伸展機構433には、ソファ足置き板7を取り付けるための第3取り付け板4336が含まれる。ソファ足置き板7は、第3取り付け板4336を介して機能ラック4に着脱可能に連結される。本実施例では、ソファ足置き板7と第3取り付け板4336は、ボルトによって互いに連結される。
【0131】
また、機能ソファは第4連結部材83をさらに含む。ソファ肘掛け5は、第4連結部材83を介してソファシートフレーム1に着脱可能に連結される。本実施例では、第4連結部材83の構造、数及び取り付け位置は、実施例4のものと同じであり、ここでは再び説明しない。
【0132】
また、本実施例では、ソファ肘掛け5、ソファ背もたれ6及びソファ足置き板7も、ブロー成形プロセスによって一体的に形成される。
【0133】
図20~22は、それぞれ本発明の機能ソファ(右側ソファ肘掛けを取り外したもの)が座った姿勢、リラックス姿勢及び横臥姿勢の3つの状態にあるときの模式図である。
【0134】
本実施例では、機能ソファの生産及び組立プロセスは、
限定されたサイズに従って横ビーム12及び縦ビーム11を生産し、2つの横ビーム12と2つの縦ビーム11を組み立て、ソファシートフレーム1を構成するステップと、
ソファシートフレーム1の2つの横ビーム12の間に、幾つかの蛇状のばねを取り付けて、クッション支持構造を形成するステップと、
限定されたサイズに従って第1連結部材14を生産し、第1連結部材14の2つの第5側板142を、縦ビーム11上の第1側板112、第2側板113にそれぞれ連結して、第1連結部材14とソファシートフレーム1の連結を実現するステップと、
限定されたサイズに従って、機能ラック4の部品を生産し、それらを組み立てて、機能ラック4を取得するステップと、
第1連結部材14上の第3支持板141を伸縮ブラケット43上の第1取り付け板43211に連結し、ソファシートフレーム1と機能ラック4との連結を実現して、機能ソファベースアセンブリを取得するステップと、
クッションをクッション支持構造上に置くステップと、
ソファ生地を設定されたサイズに加工し、ソファ生地の縁部に係止バーを固定し、次に、ソファ生地でクッションをカバーし、ソファ生地上の係止バーを、2つの縦ビーム11上の第1側板112の下縁、ソファ足置き板7に近接する横ビーム12上の第3側板122の下縁、ソファ背もたれ6に近接する横ビーム12上の延出板2の下縁にそれぞれ係止連結することで、ソファ生地をソファシートフレーム1に固定して、クッションの生産組立を完了するステップと、
伸縮ブラケット43にソファ背もたれ6及びソファ足置き板7を取り付け、ソファシートフレーム1にソファ肘掛け5を取り付けて、機能ソファの生産組立を完了するステップとを含む。
【0135】
<実施例6>
図23~25を参照されたい。本発明は3人掛けソファをさらに提供する。この3人掛けソファは、実施例4のソファ、実施例5の機能ソファ、及び第2シャシー9を含む。ソファは中央に配置され、機能ソファは左側と右側にそれぞれ配置さる(左側に位置する機能ソファには右側肘掛けがなく、右側に位置する機能ソファには左側肘掛けがない)。第2シャシー9は、平行に配置された2つの細長い第2底フレーム91である。第2底フレーム91は、第1シャシー41の2つの第1底フレーム411と垂直である。
【0136】
具体的には、2つの第2底フレーム91は、第1底フレーム411の両端及び支持脚31の両端にそれぞれ連結される。本実施例では、第2底フレーム91と第1底フレーム411及び支持脚31とは、すべてボルト又はネジによって固定される。
【0137】
図23~25は、それぞれ本発明の3人掛けソファ(右側の機能ソファの右側ソファ肘掛けを取り外したもの)が座った姿勢、リラックス姿勢及び横臥姿勢の3つの状態にあるときの模式図である。
【0138】
本発明の解決策に開示された技術的手段は、上記の実施形態で開示された技術的手段に限定されず、上記の技術的特徴の任意の組み合わせからなる技術的解決策も含む。なお、当業者にとって、本発明の原理から逸脱することなく、幾つかの改良や修飾を行うことができ、これらの改良や修飾も本発明の保護範囲とみなされる。
【符号の説明】
【0139】
1、ソファシートフレーム;11、縦ビーム;111、第1支持板;1111、補強リブ;112、第1側板;113、第2側板;12、横ビーム;121、第2支持板;122、第3側板;123、第4側板;124、補強板;125、フック;1251、突起;13、支持弾性部材;14、第1連結部材;141、第3支持板;142、第5側板;2、延出板;21、位置決め孔;3、ラック;31、支持脚;4、機能ラック;41、第1シャシー;411、第1底フレーム;42、連動機構;421、第1連動ロッド;4211、回転角管;42111、第1連結ブラケット;4212、回転角鉄;422、第2連動ロッド;423、第1伝動ブラケット;424、第2伝動ブラケット;43、伸縮ブラケット;431、背もたれ機構;4311、第1背杆;4312、第2取り付け板;432、座板連動機構;4321、シートフレーム取り付け板;43211、第1取り付け板;4322、第1支持部材;4323、第2支持部材;4324、第1シートフレームブラケット;433、脚部伸展機構;4331、第1フットロッド;4332、第2フットロッド;4333、第3フットロッド;4334、第4フットロッド;4335、第5フットロッド;4336、第3取り付け板;5、ソファ肘掛け;6、ソファ背もたれ;7、ソファ足置き板;81、第2連結部材;811、第4支持板;812、第6側板;82、第3連結部材;821、第5支持板;822、第7側板;83、第4連結部材;831、第1構成要素;8311、第1基板;8312、ガイドレール;8313、位置制限部材;8314、ボルト孔;832、第2構成要素;8321、第2基板;8322、ガイドバー;9、第2シャシー;91、第2底フレーム。
図1
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【国際調査報告】