(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-23
(54)【発明の名称】LEDディスプレイの設定更新方法、受信カード、LEDディスプレイモジュール、及びLEDディスプレイ
(51)【国際特許分類】
G09G 5/00 20060101AFI20220616BHJP
H04N 5/66 20060101ALI20220616BHJP
【FI】
G09G5/00 X
H04N5/66 103
G09G5/00 555D
G09G5/00 555G
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021523613
(86)(22)【出願日】2021-03-03
(85)【翻訳文提出日】2021-04-28
(86)【国際出願番号】 CN2021078906
(87)【国際公開番号】W WO2021175257
(87)【国際公開日】2021-09-10
(31)【優先権主張番号】202010141501.7
(32)【優先日】2020-03-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521002176
【氏名又は名称】深▲セン▼市艾比森光▲電▼股▲フン▼有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】520409914
【氏名又は名称】惠州市艾比森光電有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUIZHOU ABSEN OPTOELECTRONIC CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲デン▼ ▲漢▼▲卿▼
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ 依籍
(72)【発明者】
【氏名】石 昌金
【テーマコード(参考)】
5C058
5C182
【Fターム(参考)】
5C058AA13
5C058BA35
5C058BB14
5C182AA02
5C182AB11
5C182AC43
5C182BC01
5C182BC14
5C182DA02
5C182DA62
5C182DA70
(57)【要約】
本願は、LEDディスプレイの設定更新に使用される方法、受信カード、LEDディスプレイモジュール、及びLEDディスプレイを開示し、前記方法は次を含む。(S201)受信カードの電源投入を検出すると、受信カードの保存されている認証データを読み取り、受信カードが交換されたかどうかを検出する。(S202)受信カードが交換されたことを検出すると、メモリに保存されている設定パラメータを受信カードに出力し、受信カードの設定パラメータを更新する。(S203)LEDディスプレイモジュールの電源投入を検出すると、LEDディスプレイモジュールのディスプレイID認証データを読み取り、LEDディスプレイモジュールが交換されたかどうかを検出する。(S204)LEDディスプレイモジュールが交換されたことを検出すると、LEDディスプレイモジュールの補正データを前記受信カードに出力する。本実施形態では、受信カード及び/又はLEDディスプレイモジュールの更新状態を検出して、データを自動的に補正することにより、ディスプレイが、受信カード及び/又はLEDが更新されてから短時間に正常なビデオ伝送に復帰でき、ディスプレイビデオ共同調整の時間とコストを節約する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
LEDディスプレイの設定を更新する方法であって、前記LEDディスプレイは、受信カード、信号変換器、及び複数のLEDディスプレイモジュールを含み、前記受信カードは前記信号変換器に接続され、前記信号変換器は前記複数のLEDディスプレイモジュールに接続され、前記受信カードは、ビデオ制御信号を出力するために使用され、前記信号変換器を介して前記各LEDディスプレイモジュールに伝送し、前記信号変換器はメモリを備え、前記方法は、
前記受信カードの電源が投入されたことを検出すると、前記受信カードに保存されている認証データを読み取り、前記受信カードが交換されたかどうかを検出するステップと、
前記受信カードが交換されたことを検出すると、前記メモリに保存されている設定パラメータを前記受信カードに出力し、前記受信カードの設定パラメータを更新するステップと、
前記LEDディスプレイモジュールの電源が投入されたことを検出すると、前記LEDディスプレイモジュールのディスプレイID認証データを読み取り、前記LEDディスプレイモジュールが交換されたかどうかを検出するステップと、
前記LEDディスプレイモジュールの交換が検出されると、前記LEDディスプレイモジュールの補正データが前記受信カードに出力されるステップと
を含む、ことを特徴とする、LEDディスプレイの設定を更新する方法。
【請求項2】
前記受信カードが、さらにビデオ信号の伝送、ビデオ信号の処理、スクリーン負荷の設定、補正データの保存、及び動作状態の表示のために使用され、前記ビデオ制御信号が、ビデオデータとビデオドライブデータを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記メモリが、前記受信カードの第1の認証データ、前記受信カードの設定パラメータ、及び各前記LEDディスプレイモジュールの第2の認証データを保存するために使用される、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のID認証データが、前記受信カードのID情報を含み、前記第2のID認証データが、前記LEDディスプレイモジュールのID情報を含み、前記設定パラメータが、前記受信カードと前記LEDディスプレイモジュールのパラメータマッチング情報を含む、ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記受信カードの保存されているID認証データを読み取り、前記受信カードが交換されたかどうかを検出し、具体的には、
前記受信カードの保存されているID認証データを読み取るステップと、
前記メモリに保存されている第1のID認証データを受信するステップと、
前記保存されているID認証データと前記第1のID認証データを比較し、両者が異なる場合、前記受信カードが交換されたと判定するステップと
を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記受信カードが交換されたことを検出すると、前記メモリに保存されている設定パラメータを前記受信カードに出力し、前記受信カードの設定パラメータを更新した後、
読み取った前記保存ID認証データを用いて、前記メモリに保存されている第1の認証データを置き換えるステップ
をさらに含む、ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記メモリに保存されている前記第1のID認証データを受信する前に、
前記メモリが第1のID認証データを保存しているかどうかを検出するステップと、
前記メモリに第1の前記ID認証データが保存されていないことが検出された場合、読み取った前記保存されているID認証データと前記受信カードの設定パラメータを前記メモリに出力して、前記メモリに前記保存されている認証データと前記受信カードの設定パラメータを保存させるステップと、
前記メモリが前記第1のID認証データを保存していることが検出された場合に、前記メモリに保存されている第1のID認証データを受信するステップと
をさらに含む、ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記LEDディスプレイモジュールのディスプレイID認証データを読み取り、LEDディスプレイモジュールが交換されたかどうかを検出し、具体的には、
前記LEDディスプレイモジュールのディスプレイID認証データを読み取るステップと、
前記メモリに保存されている第2のID認証データを受信するステップと、
前記ディスプレイID認証データと前記第2のID認証データを比較し、両者が異なる場合は、前記LEDディスプレイモジュールが交換されたことを確認するステップと
を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記LEDディスプレイモジュールの補正データを前記受信カードに出力した後、
読み取った前記ディスプレイID認証データを用いて、前記メモリに保存されている第2の認証データを置き換えるステップ
をさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記メモリに保存されている前記第2のID認証データを受信する前に、
前記メモリが第2のID認証データを保存しているかどうかを検出するステップと、
前記メモリに前記第2のID認証データが保存されていないことが検出された場合、前記メモリにディスプレイID認証データを保存するように、読み取ったディスプレイID認証データをメモリに出力するステップと、
前記メモリが前記第2のID認証データを保存していることが検出された場合に、前記メモリが保存している前記第2のID認証データを受信するステップと
をさらに含む、ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項11】
受信カードであって、前記受信カードは、LEDディスプレイに使用され、前記LEDディスプレイは、信号変換器及び複数のLEDディスプレイモジュールを含み、前記受信カードは前記信号変換器に接続され、前記信号変換器は複数の前記LEDディスプレイモジュールに接続され、前記受信カードはビデオ制御信号を出力するために使用され、前記信号変換器を介して前記LEDディスプレイモジュールに伝送し、前記信号変換器は信号メモリを含み、前記受信カードは、
受信メモリと、プロセッサと、及び前記受信メモリに保存され、前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムと
を備え、
前記プロセッサは前記コンピュータプログラムを呼び出して、
電源投入が検出されると、前記受信カードの保存されているID認証データを読み取り、受信カードが交換されたかどうかを検出する手順と、
前記受信カードが交換されたことが検出されると、前記信号メモリに保存されている設定パラメータを前記受信カードに出力し、前記受信カードの設定パラメータを更新する手順と
を実行する、ことを特徴とする、受信カード。
【請求項12】
LEDディスプレイモジュールであって、前記LEDディスプレイモジュールは、LEDディスプレイに使用され、前記LEDディスプレイは、受信カード及び信号変換器を含み、前記信号変換器は前記受信カードに接続され、前記信号変換器は前記LEDディスプレイモジュールに接続され、前記受信カードはビデオ制御信号を出力するために使用され、前記信号変換器を介して前記LEDディスプレイモジュールに伝送し、前記信号変換器は信号メモリを備え、前記LEDディスプレイモジュールは、
受信メモリと、プロセッサと、及び前記受信メモリに保存され、前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラム
を備え、
前記プロセッサは前記コンピュータプログラムを呼び出して、
電源投入が検出されると、前記LEDディスプレイモジュールのディスプレイID認証データを読み取り、前記LEDディスプレイモジュールが交換されたかどうかを検出する手順と、
前記LEDディスプレイモジュールの交換が検出されると、前記LEDディスプレイモジュールの補正データが前記受信カードに出力される手順と
を実行する、ことを特徴とする、LEDディスプレイモジュール。
【請求項13】
LEDディスプレイであって、信号変換器、請求項11に記載の受信カード、及び請求項12に記載の複数のLEDディスプレイモジュールを含み、前記受信カードは前記信号変換器に接続され、前記信号変換器は複数の前記LEDディスプレイモジュールに接続され、前記受信カードはビデオ制御信号を出力するために使用され、前記信号変換器を介して各前記LEDディスプレイモジュールに伝送し、前記信号変換器はメモリを備える、ことを特徴とする、LEDディスプレイ。
【請求項14】
前記受信カードが、前記メモリに直接アクセスするために前記メモリに接続されている、ことを特徴とする請求項13に記載のLEDディスプレイ。
【請求項15】
前記信号変換器はさらにプロセッサを含み、前記プロセッサが前記受信カード、各前記LEDディスプレイモジュール及び前記メモリに接続され、前記プロセッサは、前記受信カード及び前記LEDディスプレイモジュールによる前記メモリへのデータアクセスのために使用される、ことを特徴とする請求項13に記載のLEDディスプレイ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年3月4日に中国特許庁に提出された中国特許出願番号がNo.202010141501.7で、発明名称が「LEDディスプレイ及びとその設定を更新する方法、受信カード、ディスプレイモジュール」である中国特許出願の優先権を主張しており、同出願の内容の全ては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本願は、ディスプレイ制御の技術分野に関し、具体的にはLEDディスプレイの設定を更新する方法、受信カード、LEDディスプレイモジュール、及びLEDディスプレイに関する。
【背景技術】
【0003】
ここでの記述は、本願に関連する背景情報のみを提供するものであり、必ずしも既存技術を構成するものではない。現代産業技術の急速な発展に伴い、LED(LIGHT Emitting Diode、発光ダイオード)ディスプレイは、人々の生活や工業生産プロセスで徐々に広く使用されている。LEDディスプレイは、製造が簡単で、さまざまな環境で正常に動作できるだけでなく、LEDディスプレイは高解像度、広い視野角、長い視野距離、広い表示面積、大きな迫力などを特性としている。LEDディスプレイは一般的に、屋外広告、商業用ディスプレイ、ステージレンタル、データ可視化などの分野で使用されている。フルカラーLEDディスプレイ業界では、ディスプレイプロジェクトは半エンジニアリングプロジェクトである。ディスプレイ筐体は工場で製造、試験、梱包、出荷された後、プロジェクト現場での設置、調整、受け入れなどの一連のプロセスが行われる。レンタルプロジェクトでは、世界中のリース会社がディスプレイ筐体を購入し、現地の要件に応じて、ディスプレイを必要な画面サイズに設置、画面サイズは柔軟に変更可能である。
【0004】
LEDディスプレイ自体は、光学特性によりビデオ表示を実現しているため、LEDディスプレイの工場出荷前の設計時又は使用時に、ディスプレイ内の各電子回路部品を調整及び設定する必要がある。調整又は設定後にのみ、複数の回路部品を組み合わせることができ、より完全で鮮明なビデオ表示機能を実現することができる。ただし、ディスプレイ内の一部の回路部品が更新された又は故障した修理が行われた後、回路部品に対して再度設定をマッチングする必要がある。例えば、ディスプレイの特定の回路部品が故障し、ディスプレイが突然黒い画面になった場合、技術者が現場に行って至急対処する必要がある。ハードウェアの処理方法は、保守担当者が手動で障害箇所を特定し、ディスプレイのネジを取り外してから、故障した表示部を新品に交換する。ソフトウェア側の処理方法は、表示部のバージョンなどの情報をマッチングして更新することである。更新された表示部は、バージョンに一貫性がない、更新パッケージがない、ソフトウェアとプログラムパッケージと一致しないなどの問題がよくある。交換操作は、期間が長く、手順が複雑で、高度な専門性が求められ、また、1つずつ順序に対応する必要があるため、プロジェクトの進捗に不確実な影響を与え、多くの人的・物的資源を浪費することになる。
【0005】
このため、従来技術では、ディスプレイ内の表示部のパラメータ設定を手動で行なっていたため、パラメータの設定に時間がかかり、パラメータの設定処理が煩雑になり、ディスプレイのパラメータ設定の効率が低下する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願の実施形態の目的の1つは、LEDディスプレイの設定を更新する方法、受信カード、LEDディスプレイモジュール、及びLEDディスプレイを提供することである。従来の技術解決策では、LEDディスプレイの表示部のパラメータ設定手順が煩雑で、パラメータ設定に要する時間が長く、手順が複雑で、多大な人的・物的資源が浪費される問題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の技術的問題を解決するために、本願の実施形態は以下の技術的解決策を使用する。
【0008】
第1の態様では、LEDディスプレイの設定を更新する方法を提供する。LEDディスプレイは、受信カード、信号変換器、及び複数のLEDディスプレイモジュールを含む。受信カードは信号変換器に接続され、信号変換器は複数のLEDディスプレイモジュールに接続される。受信カードはビデオ制御信号を出力するために使用され、信号変換器を介して各LEDディスプレイモジュールに伝送する。信号変換器はメモリを備えている。その方法は以下を含む。
【0009】
受信カードの電源が投入されたことを検出すると、受信カードの保存されているID認証データを読み取り、受信カードが交換されたかどうかを検出する。
【0010】
受信カードが交換されたことを検出すると、メモリに保存されている設定パラメータを受信カードに出力し、受信カードの設定パラメータを更新する。
【0011】
LEDディスプレイモジュールの電源が投入されたことを検出すると、LEDディスプレイモジュールのディスプレイID認証データを読み取り、LEDディスプレイモジュールが交換されたかどうかを検出する。
【0012】
LEDディスプレイモジュールが交換されたことを検出すると、LEDディスプレイモジュールの補正データを受信カードに出力する。
【0013】
1つの実施形態では、受信カードは、ビデオ信号の伝送、ビデオ信号の処理、ディスプレイ負荷の設定、補正データの保存、及び動作状態表示にも使用される。ビデオ制御信号は、ビデオデータ及びビデオドライブデータを含む。
【0014】
1つの実施形態では、メモリは、受信カードの第1のID認証データ、受信カードの設定パラメータ、及び各LEDディスプレイモジュールの第2のID認証データを保存するために使用される。
【0015】
1つの実施形態では、第1のID認証データは、受信カードのID情報を含み、第2のID認証データは、LEDディスプレイモジュールのID情報を含み、設定パラメータは、受信カード及びLEDディスプレイモジュールのパラメータマッチング情報を含む。
【0016】
1つの実施形態では、受信カードの保存されているID認証データを読み取り、受信カードが交換されたかどうかを検出する。具体的には、以下を含む。
【0017】
受信カードに保存されているID認証データを読み取る。
【0018】
メモリに保存されている第1のID認証データを受信する。
【0019】
保存されているID認証データと第1のID認証データを比較し、両者が異なる場合は、受信カードが交換されたと判定する。
【0020】
1つの実施形態では、受信カードが交換されたことが検出されると、メモリに保存されている設定パラメータが受信カードに出力される。受信カードの設定パラメータが更新された後、この方法はさらに以下を含む。
【0021】
読み取った保存ID認証データを用いて、メモリに保存されている第1の認証データを置き換える。
【0022】
1つの実施形態では、メモリに保存されている第1のID認証データを受信する前に、この方法はさらに以下を含む。
【0023】
メモリが第1のID認証データを保存しているかどうかを検出する。
【0024】
メモリに第1のID認証データが保存されていないことが検出された場合は、読み取った保存済みID認証データと受信カードの設定パラメータをメモリに出力し、メモリに保存されている認証データと受信カードの設定パラメータを保存させる。
【0025】
メモリに第1のID認証データが保存されていることが検出された場合、メモリに保存されている第1のID認証データを受信する。
【0026】
1つの実施形態では、LEDディスプレイモジュールのディスプレイID認証データを読み取り、LEDディスプレイモジュールが交換されたかどうかを検出する。具体的には以下を含む。
【0027】
LEDディスプレイモジュールのディスプレイID認証データを読み取る。
【0028】
メモリに保存されている第2のID認証データを受信する。
【0029】
ディスプレイID認証データと第2のID認証データを比較し、両者が異なる場合は、LEDディスプレイモジュールが交換されたことを判定する。
【0030】
1つの実施形態では、LEDディスプレイモジュールの補正データを受信カードに出力した後、この方法はさらに以下を含む。
【0031】
読み取ったディスプレイID認証データを用いて、メモリに保存されている第2の認証データを置き換える。
【0032】
1つの実施形態では、メモリに保存されている第2のID認証データを受信する前に、この方法はさらに以下を含む。
【0033】
メモリが第2のID認証データを保存しているかどうかを検出する。
【0034】
メモリに第2のID認証データが保存されていないことが検出された場合、読み取ったディスプレイID認証データをメモリに出力して、メモリにディスプレイID認証データを保存する。
【0035】
メモリに第2のID認証データが保存されていることが検出された場合、メモリに保存されている第2のID認証データを受信する。
【0036】
第2の態様では、受信カードを提供する。受信カードは、LEDディスプレイに使用される。LEDディスプレイは、信号変換器及び複数のLEDディスプレイモジュールを含む。受信カードは信号変換器に接続され、信号変換器は複数のLEDディスプレイモジュールに接続される。受信カードはビデオ制御信号を出力するために使用され、信号変換器を介してLEDディスプレイモジュールに伝送する。信号変換器は信号メモリを含み、受信カードは以下のものを含む。
【0037】
受信メモリ、プロセッサ、及び受信メモリに保存され、プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラム。
【0038】
プロセッサはコンピュータプログラムを呼び出して、以下の手順を実行する。
【0039】
電源投入が検出されると、受信カードの保存されているID認証データを読み取り、受信カードが交換されたかどうかを検出する。
【0040】
受信カードの交換を検出すると、信号メモリに保存されている設定パラメータを受信カードに出力し、受信カードの設定パラメータを更新する。
【0041】
第3の態様では、LEDディスプレイモジュールを提供する。LEDディスプレイモジュールは、LEDディスプレイに使用される。LEDディスプレイは、受信カード及び信号変換器を含む。信号変換器は受信カードに接続され、信号変換器はLEDディスプレイモジュールに接続される。受信カードはビデオ制御信号を出力するために使用され、信号変換器を介してLEDディスプレイモジュールに伝送する。信号変換器は信号メモリを備えている。LEDディスプレイモジュールは以下のものを含む。
【0042】
受信メモリ、プロセッサ、及び受信メモリに保存され、プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラム。
【0043】
プロセッサはコンピュータプログラムを呼び出して、以下の手順を実行する。
【0044】
電源投入が検出されると、LEDディスプレイモジュールのディスプレイID認証データを読み取り、LEDディスプレイモジュールが交換されたかどうかを検出する。
【0045】
LEDディスプレイモジュールが交換されたことを検出すると、LEDディスプレイモジュールの補正データを受信カードに出力する。
【0046】
第4の態様では、LEDディスプレイを提供する。LEDディスプレイは信号変換器、上記提供される受信カード、及び複数の上記提供されるLEDディスプレイモジュールを含む。受信カードは信号変換器に接続され、信号変換器は複数のLEDディスプレイモジュールに接続される。受信カードはビデオ制御信号を出力するために使用され、信号変換器を介して各LEDディスプレイモジュールに伝送する。信号変換器はメモリを備えている。
【0047】
1つの実施形態では、受信カードは、メモリに直接アクセスするためにメモリに接続されている
【0048】
1つの実施形態では、信号変換器はさらにプロセッサを含み、プロセッサは、受信カード、各LEDディスプレイモジュール、及びメモリに接続され、プロセッサは、受信カード及び各LEDディスプレイモジュールによるメモリへのデータアクセスのために使用される。
【発明の効果】
【0049】
本願の実施形態によって提供されるLEDディスプレイの設定を更新する方法の有益な効果は、次のとおりである。LEDディスプレイの設定を更新する上記の方法は、信号変換器にメモリを増設し、メモリを介して受信カードのID情報とLEDディスプレイモジュールのID情報とを保存する。メモリに保存されているID情報に基づいて、受信カード及び/又はLEDディスプレイモジュールが交換されたかどうかを判断するとき、受信カード及び/又はLEDディスプレイモジュールの更新状態の検出効率を向上させ、検出プロセスを簡略化する。受信カード及び/又はLEDディスプレイモジュールが交換されると、受信カード及び/又はLEDディスプレイモジュールに対してデータを自動的に補正し、受信カードとLEDディスプレイモジュールとの間で効率的なパラメータ設定を完了させ、LEDディスプレイにおけるビデオ伝送の効率を確保する。したがって、本実施形態における設定を更新する方法は、受信カード及び/又はLEDディスプレイモジュールが更新された後、パラメータ適応設定を介して、LEDディスプレイを短時間で正常な動作状態に復元させることができる。別途専門技術者による手動操作を必要とせず、受信カード及び/又はLEDディスプレイモジュールの更新設定プロセスは簡便で、LEDディスプレイのビデオ制御の共同調整と共同テスト時間を大幅に節約する。
【図面の簡単な説明】
【0050】
本願の実施形態における技術的解決策をより明確に説明するために、以下は、実施形態又は例示的な技術の説明に使用される添付の図面を簡単に紹介する。自明なことに、後述する添付図面はただ本開示のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労力を払わないことを前提として、それらの添付図面に基づいて、他の添付図面を取得することができる。
【0051】
【
図1】
図1は、本願の実施形態によって提供されるディスプレイの構造の概略図である。
【
図2】
図2は、本願の実施形態によって提供されるディスプレイに適用される設定更新方法の具体的なフローチャートである。
【
図3】
図3は、
図2に示すディスプレイに適用する設定更新方法S101の具体的なフローチャートである。
【
図4】
図4は、本願の実施形態によって提供されるディスプレイに適用される設定更新方法の別の具体的なフローチャートである。
【
図5】
図5は、本願の実施形態によって提供されるディスプレイに適用される設定更新方法の別の具体的なフローチャートである。
【
図6】
図6は、
図2に示すディスプレイに適用する設定更新方法S203の具体的なフローチャートである。
【
図7】
図7は、本願の実施形態によって提供されるディスプレイに適用される設定更新方法の別の具体的なフローチャートである。
【
図8】
図8は、本願の実施形態によって提供されるディスプレイに適用される設定更新方法の別の具体的なフローチャートである。
【
図9】
図9は、本願の実施形態によって提供される受信カードの構造の概略図である。
【
図10】
図10は、本願の実施形態によって提供されるLEDディスプレイモジュールの構造の概略図である。
【
図11】
図11は、本願の実施形態によって提供されるディスプレイの別の構造の概略図である。
【
図12】
図12は、本願の実施形態によって提供されるディスプレイの別の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0052】
本願の目的、技術的解決策、及び利点をさらに明瞭に説明するために、以下は、添付の図面及び実施形態と合併せて、本願をさらに詳細に説明する。本明細書に記載の具体的な実施形態は、本発明を説明するためにのみ使用され、本願を限定することを意図していないことが理解されるべきである。
【0053】
本願によって提供される技術的解決策を説明するために、以下に具体的な図面及び実施形態と併せて詳細に説明する。
【0054】
図1を参照して、
図1は、本実施形態によって提供されるLEDディスプレイ10の概略の構造図を示している。LEDディスプレイ10は、受信カード101、信号変換器102、及び複数のLEDディスプレイモジュール(
図1では、1031、...、103Nで示され、Nは1より大きい整数)を含む。受信カード101は信号変換器102に接続され、信号変換器101が複数のLEDディスプレイモジュールに接続され、信号変換器102を介して、信号変換器101とLEDディスプレイモジュールとの間の情報のやり取りを実現できる。
【0055】
受信カード101は、ビデオ制御信号を出力するために使用される。受信カード101は、LEDディスプレイ10のデータ統合制御センターとして機能し、LEDディスプレイ10の制御システムとして使用することができ、ビデオ信号の伝送、ビデオ信号の処理、ディスプレイ負荷の設定、補正データの保存、動作状態表示等の機能を含む。本実施形態では、ビデオ制御信号は、ビデオデータ、ビデオドライブデータ等を含み、LEDディスプレイ10は、ビデオ制御信号にアクセスすることにより、完全な画像情報を表示し、LEDディスプレイ10のビデオ表示品質及び完全性を向上させる。例示的には、ビデオ制御信号は外部コントローラによって生成される。
【0056】
信号変換器102は、ビデオ制御信号を各LEDディスプレイモジュールに伝送するために使用され、各LEDディスプレイモジュールは、ビデオ制御信号に基づいてビデオ表示を行う。LEDディスプレイモジュールは、ビデオ表示機能を有し、信号変換器102は、受信カード101と各LEDディスプレイモジュールとの間の信号伝送経路を確立できる。受信カード101とLEDディスプレイモジュールとの間のパラメータをマッチイングする場合、対応するLEDディスプレイモジュールは、ビデオ制御信号を受信及び認識して、ビデオ再生を行うことができる。逆に、信号変換器カード101とLEDディスプレイモジュールとの間のパラメータをマッチイングしない場合、LEDディスプレイモジュールは、受信カード101によって出力されたビデオデータを認識できない。したがって、LEDディスプレイモジュールと信号変換カード101のバージョン及び伝送などの情報が一致し、マッチイングする場合のみ、LEDディスプレイモジュールは、完全なビデオデータを受信することができる。
【0057】
信号変換器102は、メモリ1021を備えている。メモリ1021は、受信カード101の第1のID認証データ、受信カード101の設定パラメータ、及び各LEDディスプレイモジュールの第2のID認証データを保存するために使用される。
【0058】
メモリ1021は、データ保存機能を有する。メモリ1021は、第1のID認証データ、設定パラメータ、及び第2のID認証データを保存することができる。第1のID認証データは、受信カード101のID情報を含み、第2のID認証データは、LEDディスプレイモジュールのID情報を含む。第1のID認証データ、及び第2のID認証データをそれぞれ、各回路コンポーネントの特定の識別子とするため、第1のID認証データにより受信カード101のID情報を識別でき、第2のID認証データによりLEDディスプレイモジュールのID情報を識別でき、受信カード101及び各LEDディスプレイモジュールのリアルタイム識別効率を向上させることができる。
【0059】
設定パラメータには、受信カード101とLEDディスプレイモジュールのパラメータマッチング情報が含まれるため、メモリ1021を介して受信カード101とLEDディスプレイモジュールとのビデオマッチング状態を記録することができ、受信カード101がLEDディスプレイ10内で更新された後、メモリ1021に以前に保存された設定パラメータは、受信カード101のパラメータ設定に使用され、受信カード101とLEDディスプレイモジュールのパラメータを迅速にマッチイングさせることができるため、本実施形態では、信号変換器102にメモリ1021を増設することにより、信号変換器102は、受信カード101の命令を各LEDディスプレイモジュールに配布する中間媒体となる。信号変換器102自体は、データ保存機能を有し、受信カード101及び/又はLEDディスプレイモジュールの設定更新速度を保証することができ、設定手順を簡略化することができる。
【0060】
オプションとして、メモリ1021は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ)又はフラッシュフラッシュメモリであり、フラッシュフラッシュメモリは不揮発性メモリであり、フラッシュフラッシュメモリは、より高いデータ入力及び出力効率を有する。したがって、本実施形態は、メモリ1021を介して大容量データストレージを実現することができる。データストレージの完全性及びセキュリティを保持し、受信カード101及び/又はLEDディスプレイモジュールのID情報の識別精度を確保する。受信カード101は、より高い設定更新効率を有する。
【0061】
LEDディスプレイが使用される際に、LEDディスプレイの受信カード101及び/又はLEDディスプレイモジュールを交換する必要があるため、受信カード101及び/又はLEDディスプレイモジュールが交換されるたびに、交換された受信カード101及び/又はLEDディスプレイモジュールのパラメータマッチング設定を行い、受信カード101とLEDディスプレイモジュールとの間でデータを迅速に伝送でき、LEDディスプレイ10が正常なビデオ表示状態に復元できるようにする必要がある、本願の実施形態では、設定を更新する方法で、受信カード101及び各LEDディスプレイモジュールが交換されたかどうかを識別し、交換された受信カード101及び/又はLEDディスプレイモジュールのデータ設定を実行することにより、受信カード101と LEDディスプレイモジュールパラメータの共同調整時間を大幅に節約し、更新設定手順を簡略化する。具体的には、
図2に示すように、本願の実施形態によって提供される設定更新方法の具体的な実装プロセスを
図1と併せて示す。分かりやすく説明ために、本実施形態に関連する部分のみを示し、詳細は以下の通りである。
【0062】
S201:受信カードの電源が投入されたことを検出すると、保存されている受信カードのID認証データを読み取り、受信カードが交換されたかどうかを検出する。
【0063】
具体的には、受信カードの電源投入が検出されると、この時点で受信カードは正常なデータ伝送と回路制御を実現することができ、この時点でメモリに保存されている第1のID認証データは前の受信カードのID情報を表し、現在読み取られている受信カードに保存されているID認証データは自身のリアルタイムのID情報を表し、メモリに予め保存されている第1のID認証データに基づいて、現在の受信カードと前回の受信カードが同一カードであるかどうかを判断して、受信カードのID認証を実現することができる。メモリに予め保存されている第1のID認証データに基づいて、受信カードのリアルタイム交換状態を判断し、判断の精度と効率を向上させる。
【0064】
S202:受信カードの交換が確認された場合、メモリに保存されている設定パラメータを受信カードに出力し、受信カードの設定パラメータを更新する。
【0065】
受信カードが交換されていないと判定された場合、現在の受信カードが前の受信カードと同じである。この場合、現在の受信カードとLEDディスプレイモジュールの間で正常なビデオデータ伝送が行われ、受信カードから出力されるデータは、各LEDディスプレイモジュールに伝送して、LEDディスプレイモジュールを駆動して正常のビデオ表示を実現できる。
【0066】
S202では、受信カードが交換されたと判定された場合、受信カードのパラメータを再設定して、交換された受信カードとLEDディスプレイモジュール間のパラメータをマッチイングさせる必要がある。具体的には、メモリを介して予め保存された設定パラメータを受信カードに送信し、メモリに予め保存された設定パラメータが、現在の受信カードに保存されている設定パラメータに置き換わり、受信カードの設定パラメータを更新する。更新された受信カードの設定パラメータは、以前の通信モードでLEDディスプレイモジュールと引き続きビデオ情報を伝送し、交換された受信カードのパラメータ設定を完了する。受信カードと各LEDディスプレイモジュールは、迅速な更新設定と調整を実現する。LEDディスプレイモジュールは、ビデオ制御信号に基づいてより完全で鮮明な画像情報を届ける。
【0067】
したがって、本実施形態では、信号変換器上のメモリを介して、受信カードの前のデータマッチング情報を保存し、受信カードの交換状態のリアルタイム検出及びパラメータの適応設定を実現し、LEDディスプレイが迅速に正常な動作状態に回復させることができる。
【0068】
S203:LEDディスプレイモジュールの電源が投入されたことを検出し、LEDディスプレイモジュールのディスプレイID認証データを読み取り、LEDディスプレイモジュールが交換されたかどうかを検出する。
【0069】
具体的には、LEDディスプレイのいずれかのLEDディスプレイモジュールの電源が投入されると、LEDディスプレイモジュールが正常な回路機能を実現できることを意味し、LEDディスプレイモジュールの交換状態のリアルタイム検証が開始される。ディスプレイID認証データには、現在のLEDディスプレイモジュールのID情報が含まれ、メモリに予め保存されている第2のID認証データを通じて、現在のLEDディスプレイモジュールと前のLEDディスプレイモジュールが同じであるかどうかを判断し、LEDディスプレイモジュールのパラメータを再設定する必要があるかどうかを判断し、LEDディスプレイモジュールのビデオ表示のセキュリティと安定性を確保する。したがって、本実施形態では、メモリに予め保存された第2のID認証データを介して、LEDディスプレイモジュールが交換されたかどうかを効率的かつ定量的に識別することができ、LEDディスプレイモジュールの交換状態を自動的に識別して処理することができる。
【0070】
S204:LEDディスプレイモジュールが交換されたことが検出された場合には、LEDディスプレイモジュールの補正データを受信カードに出力する。
【0071】
LEDディスプレイモジュールが交換されていないと判定された場合は、現在のLEDディスプレイモジュールが前のLEDディスプレイモジュールと同じであり、LEDディスプレイモジュールのパラメータを再設定する必要がないことを意味する。現在のLEDディスプレイモジュールと受信カードとの間でマッチングデータ伝送を保持することができ、LEDディスプレイモジュールは、受信カードから出力されるビデオ制御信号を受信して、完全かつ安全なビデオ表示を実現することができる。
【0072】
LEDディスプレイモジュールが交換されたと判定された場合、LEDディスプレイモジュールのパラメータ適応マッチイング設定を再度行う必要があり、LEDディスプレイモジュールは自身の補正データを受信カードに出力する。当該補正データは受信カードに通知するために使用される。この時点で、LEDディスプレイモジュールはすでに交換され、受信カードはLEDディスプレイモジュールの実際の交換状態を取得し、受信カードは交換されたLEDディスプレイモジュールにビデオ制御信号を迅速に出力する。受信カードと交換されたLEDディスプレイモジュールは動的信号伝送を実現し、受信カードとLEDディスプレイモジュールは互換性のある通信を維持して、LEDディスプレイモジュールのパラメータ調整速度と精度を向上させることができる。各LEDディスプレイモジュールは、正常なビデオ表示状態に復元することができる。
【0073】
図2に示す設定を更新する方法では、信号変換器にメモリを増設することにより、メモリに前の受信カードとLEDディスプレイモジュールの両方のID情報が保存されているため、受信カード及び/又はLEDディスプレイモジュールが交換されたが、メモリに保存されているデータ情報は変更されていないため、メモリに保存されているID情報を使用して、受信カード及び/又はLEDディスプレイモジュールが交換されたかどうかを精確に判断でき、受信カード及び/又はLEDディスプレイモジュールの交換状態の検出精度及び制御効率を向上させる。受信カード及び/又はLEDディスプレイモジュールが交換されたと判定されると、受信カード及び/又はLEDディスプレイモジュールのパラメータを直ちに再設定し、更新された受信カード及び/又はLEDディスプレイモジュールをマッチイングした通信状態に迅速に復元することができるようにするため、受信カード及び/又はLEDディスプレイモジュールの設定を更新するコストを節約し、パラメータ再設定手順を簡略化する。したがって、本実施形態では、信号変換器にメモリを設置することにより、信号変換器及び/又はLEDディスプレイモジュールのデータ設定とパラメータの適応制御を実現する。信号変換器及び/又はLEDディスプレイモジュールが交換された後、設定を更新することで、LEDディスプレイを短時間で動作状態に復元させることができ、手動でパラメータを再設定する必要がなく、LEDディスプレイの回路部品の更新とパラメータ設定が非常に容易になる。これにより、従来の技術では、更新された回路部品のパラメータ再設定が手動に依存し、時間と労力がかかり、パラメータのマッチイングと調整が複雑で、一般的に適用できない問題を解決した。
【0074】
別の実施形態として、
図3は、本実施形態における
図2の設定を更新する方法S101の具体的な実装プロセスを示す。S101では、受信カードに保存されているID認証データを読み取り、受信カードが交換されたかどうかを検出する、具体的には以下を含む。
【0075】
S1011:受信カードに保存されているID認証データを読み取る。
【0076】
保存されているID認証データは、受信カードの現在のID情報を含む。受信カードが正常に電源投入されると、受信カードはビデオ制御信号を伝送できる場合、受信カードの保存されているID認証データを介してリアルタイムで収集し、現在の受信カードのID情報を精確に識別して、受信カードのID情報を検証するプロセスを開始する。
【0077】
S1012:メモリに保存されている第1のID認証データを受信する。
【0078】
メモリに保存されている第1のID認証データは、前の受信カードのID情報を表し、メモリに予め保存されたID情報に基づいて、現在の受信カードが更新されているかどうかの基準量として使用でき、メモリに保存されている前の受信カードのIDに基づいて、現在の受信カードの交換状況を自動的かつ精確に判定できる。
【0079】
S1013:保存されているID認証データと第1のID認証データを比較し、異なる場合は、受信カードが交換されたと判定する。
【0080】
具体的には、S1011で取得した保存されたID認証データと、S1012で取得した第1のID認証データと異なる場合、現在の受信カードと前の受信カードのID情報が異なり、現在の受信カードカードが交換されたことを示す。S1011で取得した保存されたID認証データがS1012で取得した第1のID認証データと同一である場合は、現在の受信カードと前の受信カードのID情報が完全に同一であり、現在の受信カードが交換されていないことを示す。この時点では、現在の受信カードのパラメータのマッチング設定を行う必要がなく、交換状態のリアルタイムかつ高精度な認識機能が完了する。したがって、本実施形態は、受信カードの現在収集されたID情報をメモリに保存されている前の受信カードのID情報を比較して、受信カードが交換されたかどうかを自動的に判断し、受信カードの更新状況の識別手順と制御手順を簡略化し、LEDディスプレイ内のビデオデータの伝送効率を向上させる。
【0081】
別の実施形態として、
図4は、本実施形態によって提供される設定を更新する方法の別の実装プロセスを示す。
図2と
図3の設定を更新する方法の実装プロセスと比較して、
図4はでは、受信カードが交換されたことを検出すると、メモリに保存されている設定パラメータを受信カードに出力し、受信カードの設定パラメータを更新した後、設定を更新する方法はさらに以下を含む。
【0082】
S405:読み取った保存ID認証データを用いて、メモリに保存されている第1の認証データを置き換える。
【0083】
現在の受信カードが交換されたと判定されたため、交換された受信カードのパラメータを再設定して、現在の受信カードに保存されているID認証データを、以前にメモリに保存された第1のID認証データに置き換えて、メモリに保存されているデータをリアルタイムで交換する。メモリに交換された受信カードのID情報が保存されているため、受信カードとLEDディスプレイモジュールは効率的で長期的なマッチングデータのやり取りを実現し、LEDディスプレイの動作の安定性及びデータ伝送の効率を向上させる。受信カードが交換された後、本実施形態は、交換された受信カードの適応パラメータ設定を行って、受信カードとLEDディスプレイモジュールとの間の互換性のある通信を完了できるだけではなく、受信カードのリアルタイムID情報をメモリに保存でき、受信カードとLEDディスプレイモジュール間のデータマッチング伝送の継続性を確保する。次回のデータ伝送時にも、受信カードとLEDディスプレイモジュールは、マッチングデータ伝送を実現できる。
【0084】
別の実施形態として、
図5は、本実施形態によって提供される設定を更新する方法の別の実装プロセスを示す。
図2及び
図3の設定を更新する方法の実装プロセスと比較して、メモリに保存されている第1のID認証データ、設定を更新する方法はさらに以下を含む。
【0085】
S502:メモリが第1のID認証データを保存しているかどうかを検出する。
【0086】
更新された受信カードのパラメータを再設定する前に、まずLEDディスプレイが初めて使用されるかどうかを確認し、メモリに保存されている第1のID認証データからLEDディスプレイのリアルタイムの動作状態を精確に判断でき、設定プロセスで交換された受信カードパラメータの自己適応調整を実現する。
【0087】
S503:メモリに第1のID認証データが保存されていないことが検出された場合は、読み取った保存済みID認証データと受信カードの設定パラメータをメモリに出力し、メモリに保存されている認証データと受信カードの設定パラメータとを保存させる。
【0088】
メモリに第1のID認証データが保存されていない場合、メモリに前の受信カードのID情報が保存されていなく、LEDディスプレイが初めて使用されることを意味する。この場合、受信カードのパラメータを再設定する必要がなく、受信カードに保存されている認証データと設定パラメータを前記メモリに出力するのみで、メモリに受信カードのID情報を保存させる必要がある。また、この場合、受信カードとLEDディスプレイモジュールは両方とも初期化状態にあり、受信カードとLEDディスプレイモジュールのマッチイング通信が直接実行され、LEDディスプレイは正常な動作状態へ移行し始める。
【0089】
S504:メモリに第1のID認証データが保存されていることが検出された場合、メモリに保存されている第1のID認証データを受信する。
【0090】
メモリに前の受信カードのID情報が保存されている場合は、LEDディスプレイが初めて使用されていないことを意味する。この場合、以前メモリに保存された受信カードのID情報と現在の受信カードのID情報との比較結果に基づいて、現在の受信カードが交換されたかどうかを検出する。
【0091】
したがって、メモリが前の受信カードのID情報が予め保存されている場合にのみ、受信カードの現在の交換状態を認識及び判断して、本実施形態における受信カードの交換状態に対する判断の精度及び効率性を確保することができる。交換された受信カードに対して効率的なパラメータ再設定を行い、LEDディスプレイ内部はより高いデータやり取りのセキュリティと安定性を確保する。逆に、LEDディスプレイが初めて使用される場合、電源投入後の受信カードはLEDディスプレイモジュールと直接マッチイング通信し、受信カードに保存されているID認証データと受信カードの設定パラメータをメモリに対して初期化して、次回の受信カードが交換されたかどうかの判断を容易にし、参考基準を提供し、受信カードとLEDディスプレイモジュール間のパラメータマッチング設定の効率を向上させることができる。
【0092】
別の実施形態として、
図6は、本実施形態によって提供される
図2の設定を更新する方法S203の具体的な実装方法を示す。
図6を参照して、S203ではLEDディスプレイモジュールのディスプレイID認証データを読み取り、LEDディスプレイモジュールが交換されたかどうかを検出する。具体的に以下を含む。
【0093】
S2031:LEDディスプレイモジュールのディスプレイID認証データを読み取る。
【0094】
LEDディスプレイモジュールが正常に電源投入された後、現在のLEDディスプレイモジュールのID情報をリアルタイムで収集し、現在のLEDディスプレイモジュールが交換されたかどうかを判断するため、現在のLEDディスプレイモジュールが交換されたかどうかの判断速度が加速される。
【0095】
S2032:メモリに保存されている第2のID認証データを受信する。
【0096】
具体的には、メモリに予め保存された第2のID情報は、前のLEDディスプレイモジュールのID情報を表し、前のLEDディスプレイモジュールに基づくID情報は、現在のLEDディスプレイモジュールの交換状態を判定するための基準値として用いられる。したがって、信号変換器上のメモリの情報保存機能を利用して、現在のLEDディスプレイモジュールが交換されたかどうかを精確に判定でき、現在のLEDディスプレイモジュールの交換状態の検出手順が簡略化される。
【0097】
S2033:ディスプレイID認証データと第2のID認証データを比較する。両者が異なる場合は、LEDディスプレイモジュールが交換されたと判定する。
【0098】
具体的には、現在のLEDディスプレイモジュールをリアルタイムで収集して取得したディスプレイID認証データが、メモリに予め保存された第2のID認証データと同一である場合、現在のLEDディスプレイモジュールと前のLEDディスプレイモジュールのID情報は同じであることを意味し、LEDディスプレイモジュールのLEDディスプレイモジュールは交換されていないと判定し、現在のLEDディスプレイモジュールのパラメータを再設定する必要がない。現在のLEDディスプレイモジュールは、以前の通信マッチイング方法で受信カードとデータをやり取りし、現在のLEDディスプレイモジュールはビデオ制御信号を受信して正常なビデオ表示を行うことができる。現在のLEDディスプレイモジュールをリアルタイムで収集して取得したディスプレイID認証データが、メモリに予め保存された第2のID認証データと異なる場合、現在のLEDディスプレイモジュールのID情報が前のLEDディスプレイモジュールのID情報と異なることを意味する。LEDディスプレイのLEDディスプレイモジュールが交換された場合、交換されたLEDディスプレイモジュールを受信カードとパラメータをマッチイングして、受信カードがビデオ制御信号を交換されたLEDディスプレイモジュールに再度伝送し、交換されたLEDディスプレイモジュールがすぐに正常な動作状態に復元できるように、LEDディスプレイがより高い動作の安定性と信頼性を確保する。
【0099】
本実施形態では、現在のLEDディスプレイモジュールのID情報と以前のLEDディスプレイモジュールのID情報とを含む2つの異なる期間におけるLEDディスプレイモジュールのID情報に基づいて、LEDディスプレイモジュールの各LEDディスプレイモジュールの交換状態に対する効率的かつ迅速な検出を実現し、別途手動で検出する必要がない。本実施形態は、LEDディスプレイモジュールが交換されたかどうかを判断することを容易にし、その判定結果がより高い精度を有し、更新されたLEDディスプレイモジュールのマッチイング設定コスト及び設定手順を低減するのに役立つ。
【0100】
別の実施形態として、
図7は、本実施形態によって提供される設定を更新する方法の別の実装プロセスを示す。
図2と
図6の設定を更新する方法の実装プロセスと比較して、
図7では、LEDディスプレイモジュールの補正データ受信カードに出力した後、設定を更新する方法は、さらに以下も含む。
【0101】
S707:読み取ったディスプレイID認証データを用いて、メモリに保存されている第2の認証データを置き換える。
【0102】
LEDディスプレイモジュールが交換されたと判定されると、LEDディスプレイモジュールの補正データを介して受信カードに通知し、受信カードに現在のLEDディスプレイモジュールが交換されたことを認識させて、現在のLEDディスプレイモジュールの第2のID認証データをメモリに伝送し、メモリがLEDディスプレイモジュールの現在のID情報を保存し、メモリに保存されているデータの更新を完了することができる。したがって、交換されたLEDディスプレイモジュールのマッチイング通信設定を行った後、メモリに保存された第2のID認証データは適応設定され、次回のLEDディスプレイモジュールのID情報の認証プロセスの参照を提供し、LEDディスプレイ内のLEDディスプレイモジュールの動作安定性と連続的で安全なビデオ表示を確保し、LEDディスプレイの動作状態はより高い安定性をもつ。
【0103】
別の実施形態として、
図8は、本実施形態に示す設定を更新する方法の別の実装プロセスを示す。
図2と
図6と比較して、
図8では、メモリに保存されている第2のID認証データを受信する前に、設定を更新する方法はさらに以下を含む。
【0104】
S804:メモリが第2のID認証データを保存しているかどうかを検出する。
【0105】
信号変換器上のメモリにはデータ保存機能があり、メモリに第2のID認証データが保存されているかどうかをリアルタイムで検出することにより、LEDディスプレイが初めて使用されるかどうかを判定し、LEDディスプレイモジュールの交換状態に関して、より精確でリアルタイムな検出を行い、LEDディスプレイにおけるLEDディスプレイモジュールのID情報の適応識別精度を向上させて、LEDディスプレイモジュールの交換状態をより効率的に監視できるようにする。
【0106】
S805:メモリに第2のID認証データが保存されていないことが検出された場合は、読み取ったディスプレイID認証データをメモリに出力し、メモリにディスプレイID認証データを保存させる。
【0107】
メモリにLEDディスプレイモジュールのID情報が保存されていない場合、メモリが以前のLEDディスプレイモジュールのID情報を記録していなく、LEDディスプレイモジュールは初めて使用されることを意味する。LEDディスプレイモジュール上で適応マッチイング通信設定を行う必要がなく、現在のLEDディスプレイモジュールと受信カードは、互換性のある直接通信が可能で、現在のLEDディスプレイモジュールは、ビデオを受信して識別して、鮮明なビデオ表示効果を実現できる。信号変換器上のメモリにはデータが保存されていないため、メモリに対して現在のLEDディスプレイモジュールのディスプレイID認証データを初期化し、メモリを介して現在のLEDディスプレイモジュールのディスプレイID認証データを保存し、メモリ内に保存されている第2のID認証データを次回のLED ディスプレイモジュール交換状態判定の参考量とし、LEDディスプレイ中のLEDディスプレイモジュールのビデオ表示の安定性と効率を確保する。本実施形態は、LEDディスプレイの初回使用におけるLEDディスプレイモジュールと受信カードとの間の通信マッチイング効率を確保できる。
【0108】
S806:メモリに第2のID認証データが保存されていることが検出された場合、メモリに保存されている第2のID認証データを受信する。
【0109】
メモリにLEDディスプレイモジュールの前のID情報が予め保存されている場合、LEDディスプレイが初めて使用されないことを意味し、LEDディスプレイモジュールの現在のID情報を識別して、LEDディスプレイの現在のLEDディスプレイモジュール内モジュールが交換されたかどうかを判断する必要がある。メモリに第2のID認証データが予め保存されている場合は、以前に保存された第2のID認証データとLEDディスプレイモジュールの現在のディスプレイID認証データを比較して識別し、交換されたLEDディスプレイモジュールの通信マッチイング設定を完了す る。
【0110】
したがって、本実施形態では、現在のLEDディスプレイモジュールの交換状態を認識する前に、メモリのデータ保存状態を予めに検出して、LEDディスプレイが初めて使用されているかどうかを判定することにより、異なる使用環境で、現在のLEDディスプレイモジュールの交換状態は適応的に識別及び制御するため、現在のLEDディスプレイモジュールと受信カード間のマッチイング通信効率が大幅に向上し、LEDディスプレイは常に正常な状態で動作できる。
【0111】
図9は、本実施形態によって提供される受信カード90の構造の概略図を示す。
図9を参照して、受信カード90は、LEDディスプレイ80に使用される。LEDディスプレイ80は、信号変換器901と複数のLEDディスプレイモジュール(
図9では、9021、…、902Nを使用する)を含む。受信カード90は信号変換器901に接続され、信号変換器901は複数のLEDディスプレイモジュールに接続される。受信カード90はビデオ制御信号を出力するために使用され、信号変換器901はビデオ制御信号をLEDディスプレイモジュールに伝送するために使用される。信号変換器901は信号メモリ9011を含み、信号メモリ9011は受信カード90の第1のID認証データ及び受信カード90の設定パラメータに予め保存するために使用される。
【0112】
受信カード90は、受信メモリ1001、プロセッサ1002、及び受信メモリ1001に保存され、プロセッサ1002上で実行可能なコンピュータプログラム1003を含む。
【0113】
プロセッサ1002は、コンピュータプログラム1003を呼び出して、以下の手順を実行する。
【0114】
電源投入が検出されると、受信カード90の保存されているID認証データを読み取り、受信カード90が交換されたかどうかを検出する。
【0115】
受信カード90が交換されたことが検出されると、信号メモリ9011に保存された設定パラメータを受信カード90に出力し、受信カード90の設定パラメータを更新する。
【0116】
本実施形態では、プログラム実行の本体は、受信カード90である。受信カード90は、信号変換器901と相互通信する。信号変換器901上の信号メモリ9011に以前に保存された受信カードのID情報に基づいて、受信カード90は、それ自体が交換されたかどうかをリアルタイムで判断することができ、受信カード90が交換されたと判定された場合、受信カード90は信号メモリ9011に予め保存されている設定パラメータを介して、受信カード90の設定パラメータを再度設定し、受信カード90とLEDディスプレイモジュールが迅速にマッチイングした通信状態に復旧させて、LEDディスプレイモジュールがより鮮明で完全な画像情報を表示できるようにする。
【0117】
図9の受信カード90の設定更新プロセスは、
図1と
図2の実施形態に対応するので、
図9の具体的な実装は、
図1から
図8の実施形態を参照することができるため、詳細については、ここでは説明しない。
【0118】
別の実施形態として、
図9を参照して、受信カード90では、受信メモリ1001は、受信カード90の保存されたID認証データ及び設定パラメータをリアルタイムで保存するためにも使用される。第2のメモリ1001にリアルタイムで保存された保存ID認証データと、信号メモリ9011に以前に保存された第1のID認証データとの違いにより、現在の受信カード90のID情報と以前のID情報が異なるかどうかを判断し、現在の受信カードのID情報を判断する。現在の受信カード90が交換されたと判定した場合、メモリ9011に保存された以前の設定パラメータで受信メモリ1001に保存された設定パラメータを置き換えて、現在の受信カード90の設定パラメータを更新し、現在の受信カード90とLEDディスプレイモジュールとの間の適応パラメータマッチングが実現され、信号変換器901を介して、ビデオ画面制御信号をLEDディスプレイモジュールに出力し、LEDディスプレイを正常に動作させる。したがって、本実施形態では、受信カード90はいつでも交換されることがあるが、受信メモリ1001にリアルタイムで保存されたパラメータもリアルタイムで変化する。ただし、信号メモリ9011は前の受信カードのID情報を予め保存しているため、現在の受信カード90が交換されたかどうかを効率的に判断でき、交換された受信カード90のパラメータを再設定することができ、受信カード90のパラメータ更新設定を簡略化し、受信カード90の共同調整及び共同テストの時間を節約する。
【0119】
図10は、本実施形態によって提供されるLEDディスプレイモジュール100の構造の概略図を示す。
図10を参照して、LEDディスプレイモジュール100は、LEDディスプレイ70に使用され、LEDディスプレイ70は、受信カード1101及び信号変換器1102を含む。信号変換器1102は受信カード1101に接続され、信号変換器1102はLEDディスプレイモジュール100に接続され、受信カード1101はビデオ制御信号を出力するために使用され、信号変換器1102はビデオ制御信号をLEDディスプレイモジュール100に伝送するために使用される。信号変換器1102は、信号メモリ1103を備え、信号メモリ1103は、LEDディスプレイモジュール100の第2のID認証データを予め保存するために使用される。LEDディスプレイモジュール100は、受信メモリ1104、プロセッサ1105、受信メモリ1104内に保存されプロセッサ1105上で実行可能なコンピュータプログラム1106を含む。
【0120】
プロセッサ1105は、コンピュータプログラム1106を呼び出して、以下の手順を実行する。
【0121】
電源投入が検出されると、LEDディスプレイモジュール100のディスプレイID認証データを読み取リ、LEDディスプレイモジュール100が交換されたかどうかを検出する。
【0122】
LEDディスプレイモジュール100が交換されたことを検出すると、LEDディスプレイモジュール100の補正データを受信カード1101に出力する。
【0123】
本実施形態では、コンピュータプログラムの実行本体は、LEDディスプレイモジュール100である。LEDディスプレイモジュール100は、信号メモリ1103に以前に保存されたID情報に基づいて、自身が交換されたかどうかを判定できる。判定プロセスが簡単で、外部による手動操作を必要としない。LEDディスプレイモジュールが交換されたと判定した後、LEDディスプレイモジュールの補正データを介して受信カード1101に通知して、受信カード1101は、LEDディスプレイモジュール100のリアルタイムな交換情報をリアルタイムで取得することができ、交換されたLEDディスプレイモジュール100と受信カード1101は短時間でマッチイングした通信状態に戻ることができ、LEDディスプレイモジュール100の適応設定更新を完了し、LEDディスプレイモジュール100のID情報識別とマッチイング通信設定の手順を簡略化することができる。LEDディスプレイモジュール100は、より高いビデオ表示効率を有している。
【0124】
図10のLEDディスプレイモジュール100の更新設定手順は、
図1及び
図2の実施形態に対応するため、
図10の具体的な実施形態は、
図1から
図8の実施形態を参照することができるため、詳細については、ここでは説明しない。
【0125】
図11は、本実施形態によって提供されるLEDディスプレイ120の構造の概略図を示す。
図11を参照して、LEDディスプレイ120は、前記の受信カード90、信号変換器1201、及び複数の前記LEDディスプレイモジュール(
図12では、1301、…、130Nで表される)を含む。受信カード90が信号変換器1201に接続され、信号変換器1201が複数のLEDディスプレイモジュールに接続されている。受信カード90は、ビデオ制御信号を出力するために使用され、信号変換器1201は、ビデオ制御信号を各LEDディスプレイモジュールに伝送するために使用される。信号変換器1201は、メモリ1202を備え、メモリ1202は、受信カード90の第1の認証データ、受信カード90の設定パラメータ、及び各LEDディスプレイモジュールの第2認証データを予め保存するために使用される。
【0126】
図9及び
図10の実施形態を参照して、
図11に示すLEDディスプレイ120において、一方では、受信カード90の電源投入が検出されると、受信カード90に保存されているID認証データがリアルタイムで読み取られ、受信カード90が交換されたかどうかを検出する。受信カード90が交換されたと判定された場合、メモリ1202に以前に保存された設定パラメータを受信カード90に出力して、受信カード90の設定パラメータを更新することにより、交換された受信カード90のパラメータ補正設定を完了する。これにより、LEDディスプレイ120内の受信カード90が交換された後、専門技術者を必要とせずに迅速に正常な動作状態に復元させることができ、時間と労力を節約する。
【0127】
一方、LEDディスプレイモジュールの電源投入が検出されると、現在のLEDディスプレイモジュールが交換されたかどうかを即座にリアルタイムで判定する。具体的には、LEDディスプレイモジュールのディスプレイID認証データをリアルタイムで読み取り、LEDディスプレイモジュールが交換されたかどうかを検証する。LEDディスプレイモジュールが交換されたと判定された場合、LEDディスプレイモジュールの補正データを受信カード90に出力する。補正データを介して受信カード90に通知し、交換されたLEDディスプレイモジュール受信カード90とマッチイングした通信方式を再確立し、交換されたLEDディスプレイモジュールは迅速に正常なビデオ表示状態に戻り、LEDディスプレイモジュールの動作効率と動作安全性を向上させる。交換されたLEDディスプレイモジュールの通信状態マッチイングの設定手順がより簡略化され、LEDディスプレイ120が高い実用値を有する。
【0128】
したがって、本実施形態のLEDディスプレイ120は、交換された受信カード90/LEDディスプレイモジュールに対して適応マッチイング設定を行うことができる。例えば、保守担当者が受信カード90を交換した後、受信カード90は自動的にディスプレイに適応し、メモリ1202の以前に保存された設定パラメータにより、受信カード90を正常な通信状態に復元し、ディスプレイを動作状態に復元させるか、又は短時間で動作状態に復元させる。別途専門技術者の操作が不要で、自動的なアプリケーションにより、プロジェクトの共同調整と共同テスト時間を節約できる。従来の技術では、手動で各ディスプレイコンポーネントのパラメータを設定し、ソフトウェアとプソフトウェアパッケージのバージョンの問題が原因で設定の進行が遅いため、LEDディスプレイモジュールの設定を更新するのに手間と労力がかかり、ユーザーの利便性が低い問題を解決した。
【0129】
別の実施形態として、
図11を参照すると、受信カード90は、SPI(Serial Peripheral Interface、シリアルペリフェラルインターフェース)バスを介してメモリ1202に直接接続され、受信カード90がメモリ1201に直接アクセスできるようになり、双方向データ伝送を実現し、受信カード90の更新設定を完了させることができるため、LEDディスプレイ120の内部信号の通信効率が向上する。したがって、本実施形態の受信カード90は、より完全なIDデータを取得し、受信カード90の交換状態を判断する手順をさらに簡略化することができる。
【0130】
別の実施形態として、LEDディスプレイ120の別の構造の概略図を示す
図12を参照して、
図11と比較して、
図12の信号変換器1201は、プロセッサ1203も備えている。受信カード90は、UART(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter、ユニバーサル非同期受信機/伝送機)バスを介してプロセッサ1203に接続され、各LEDディスプレイモジュールは、UARTバスを介してプロセッサ1203に接続され、UARTバスは、データの非同期データ伝送を実現できる。信号変換器1201と受信カード90との間で大容量データ伝送を実行でき、データ伝送の耐干渉性を確保し、受信カード90及び/又はLEDディスプレイモジュールの設定更新効率を向上させる。以前にメモリ1202に保存されたID情報に基づいて、受信カード90及び/又はLEDディスプレイモジュールのID情報を精確に識別でき、LEDディスプレイ120は、より高いデータマッチング通信効率を有する。
【0131】
したがって、
図12に示すLEDディスプレイ120の構造の概略図では、受信カード90及びLEDディスプレイモジュールは、プロセッサ1203を介してメモリ1202に間接的にアクセスして、以前に保存されたID認証データ、バージョン情報、画面設定ファイル、マルチディスプレイファイル情報などを取得して、プロセッサ1203を介してメモリ1202に保存されたデータにアクセスする。メモリ1202の内部データ保存セキュリティより高く、受信カード90及び/又はLEDディスプレイモジュールの適応設定更新の精度及び効率が確保される。本実施形態におけるLEDディスプレイ120は、様々な通信環境に適用することができる。メモリ1202に保存されたデータを利用して、受信カード90及び/又はLEDディスプレイモジュールのパラメータを適応設定させることにより、LEDディスプレイ120の内部マッチイング通信の調整プロセスがより簡略化される。
【0132】
本明細書では、様々なデバイス、回路、装置、システム、及び/又は実施形態について記載されている。多くの特定の詳細は記載され、明細書に記載された及び添付の図面に示された実施形態の全体的な構造、機能、製造、及び使用を完全に理解するために提供されている。しかしながら、同業者は、実施形態がそのような特定の詳細なしに実施され得ることを理解するであろう。他の実施形態では本明細書の実施形態を理解しにくくしないように、周知の操作、部品及びコンポーネントが詳細に記載されている。当業者であれば、本明細書及び示された実施形態が非限定的な例であることを理解でき、したがって、本明細書に開示される特定の構造的及び機能の詳細は、代表的なものであってもよく、必ずしも実施形態の範囲を限定するものではないことを認識することができる。
【0133】
本明細書全体での「様々な実施形態」、「実施形態において」、「1つの実施形態」又は「実施形態」などの参照は、実施形態に関して記載された特定の特徴、構造、又は特性が少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体の適切な場所での「様々な実施形態において」、「いくつかの実施形態において」、「1つの実施形態において」、又は「実施形態において」というフレーズの出現は、必ずしも同一の実施形態を指すものではない。さらに、特定の特徴、構造、又は特性は、1つ又は複数の実施形態において任意の適切な方法で組み合わせることができる。したがって、1つの実施形態に関して示された又は説明された特定の特徴、構造、又は特性は、全体的又は部分的に、1つ又は複数の他の実施形態の特徴、構造、又は特性と組み合わせることができ、そのような組み合わせが非論理的でない又は機能の制限がないと仮定することがない。任意の方向参照(例えば、プラス、マイナス、上部、下部、上へ、下へ、左、右、左へ、右へ、最上部、最下部、…の上、…の下、垂直、水平、時計回り及び反時計回り)は、目的を識別するために使用、読者が本開示を理解するのに役立つ特に実施形態の位置、向き、又は使用に関して、本開示を制限するものではない。
【0134】
いくつかの実施形態は、特定の詳細度で上記に記載されているが、当業者であれば、本開示の範囲から逸脱することなく、開示された実施形態に多くの変更を加えることができる。接続参照(例えば、装着、結合、接続など)は、広く解釈されるべきであり、コンポーネントの接続間の中間部材とコンポーネント間の相対的な動きを含めることができる。したがって、接続参照は、必ずしも2つのコンポーネントが直接接続/結合され、互いに固定された関係にあることを意味するものではない。本明細書全体における「例えば」の使用は、広く解釈されるべきであり、また、本開示の実施形態の非限定的な例を提供するために使用されるべきであり、本開示はそのような例に限定されるものではない。その意図は、上記の説明に含まれている、又は添付の図面に図示されているすべての事項は、単に例示的なものとして解釈されるべきであり限定されるべきではではない。詳細又は構造の変更は、本開示から逸脱することなく行うことができる。
【0135】
上記は、本願の任意の実施形態にすぎず、本願を制限するものではではない。同業者であれば、本願は、様々な修正及び変更を加えることができる。本願の精神及び原則の範囲内で行われた改変、同等の置換交換、改良などは、本願の請求項の範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0136】
90 受信カード
101 受信カード
102 信号変換器
901 信号変換器
1001 受信メモリ
1002 プロセッサ
1003 コンピュータプログラム
1021 メモリ
1031 ディスプレイモジュール
103N ディスプレイモジュール
1101 受信カード
1102 信号変換器
1103 信号メモリ
1104 受信メモリ
1105 プロセッサ
1106 コンピュータプログラム
1201 信号変換器
1202 メモリ
1203 プロセッサ
1301 LEDディスプレイモジュール
130N LEDディスプレイモジュール
9011 信号メモリ
9021 LEDディスプレイモジュール
902N LEDディスプレイモジュール
【国際調査報告】