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特表2022-529560無機非金属板の超音波リバウンド値の試験装置
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  • 特表-無機非金属板の超音波リバウンド値の試験装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-23
(54)【発明の名称】無機非金属板の超音波リバウンド値の試験装置
(51)【国際特許分類】
   G01N 29/27 20060101AFI20220616BHJP
【FI】
G01N29/27
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021542564
(86)(22)【出願日】2020-03-18
(85)【翻訳文提出日】2021-07-21
(86)【国際出願番号】 CN2020079838
(87)【国際公開番号】W WO2021184230
(87)【国際公開日】2021-09-23
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521307613
【氏名又は名称】東莞市唯美陶瓷工業園有限公司
【氏名又は名称原語表記】DONGGUAN CITY WONDERFUL CERAMICS INDUSTRIAL PARK CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Tangxia Village, Gaobu Town Dongguan, Guangdong 523281, China
(71)【出願人】
【識別番号】521307624
【氏名又は名称】江西和美陶瓷有限公司
【氏名又は名称原語表記】JIANGXI HEMEI CERAMICS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 2 Chuangxin Avenue, Fengcheng High-tech Industrial Park Yichun, Jiangxi 331139, China
(71)【出願人】
【識別番号】521307635
【氏名又は名称】広東家美陶瓷有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG JIAMEI CERAMICS CO., LTD
【住所又は居所原語表記】Ceramics Industrial Zone II, Yuantan Town, Qingcheng District Qingyuan, Guangdong 511500, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】謝 悦増
(72)【発明者】
【氏名】黄 建平
(72)【発明者】
【氏名】林 克輝
(72)【発明者】
【氏名】余 海龍
(72)【発明者】
【氏名】李 忠民
【テーマコード(参考)】
2G047
【Fターム(参考)】
2G047AA09
2G047AB04
2G047AD19
2G047BC20
(57)【要約】
本発明は、無機非金属板の超音波リバウンド値の試験装置を開示し、それは固定機構、検査機構、および制御機構を含み、固定機構は、測定する無機非金属板を搭載および固定するために使用され、検査機構は、固定機構に固定された無機非金属板の超音波リバウンド値を検査するために使用され、制御機構は固定機構、および検査機構に通信可能に接続され、固定機構、および検査機構の動作を制御するために使用される。固定機構の設置により、滑り、角度ずれ、振動または移動および試験サンプル破壊の問題を回避し、検査機構の設置によりリバウンド値を検査し、リバウンド角度、速度などが人的影響を受けて超音波検査およびリバウンド検査が完了できないか、または試験データ精度が低下され、試験サンプルに関する機械的性能を正確に反映できないことを回避し、超音波検査およびリバウンド検査の精度を高め、制御機構により輸送固定機構、および検査機構を自動的に制御して、検査効率が向上する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定機構、検査機構、および制御機構を含み、
前記固定機構は、測定する無機非金属板を搭載および固定するために使用され、
前記検査機構は、固定機構に固定された無機非金属板の超音波リバウンド値を検査するために使用され、
前記制御機構は前記固定機構、および検査機構に通信可能に接続され、前記固定機構、および検査機構の動作を制御するために使用される、ことを特徴とする無機非金属板の超音波リバウンド値の試験装置。
【請求項2】
前記固定機構は、回転式昇降台および固定シリンダーコンポーネントを含み、前記固定シリンダーコンポーネントは前記回転式昇降台の上端に配置され、前記回転式昇降台と固定シリンダーコンポーネントは対向して移動することができ、
前記回転式昇降台は昇降および回転可能であり、測定する無機非金属板を搭載するために使用され、
前記固定シリンダーコンポーネントにシリンダーが接続され、無機非金属板を前記回転式昇降台に押し付けて固定するために使用される、ことを特徴とする請求項1に記載の無機非金属板の超音波リバウンド値の試験装置。
【請求項3】
前記固定機構は実験倉をさらに含み、前記回転式昇降台は前記実験倉の底部に固定され、前記固定シリンダーコンポーネントは前記実験倉の頂部に取り付けられる、ことを特徴とする請求項2に記載の無機非金属板の超音波リバウンド値の試験装置。
【請求項4】
前記回転式昇降台の側面に目盛り板が設けられ、前記回転式昇降台の上面に着脱可能な無機非金属クッションブロックが設けられ、
前記固定シリンダーコンポーネントは、平行に設けられた第1固定シリンダーコンポーネント、第2固定シリンダーコンポーネントおよび第3固定シリンダーコンポーネントを含む、ことを特徴とする請求項2に記載の無機非金属板の超音波リバウンド値の試験装置。
【請求項5】
前記検査機構は、超音波検査コンポーネントを含み、
前記超音波検査コンポーネントは、超音波送信機、超音波受信機、第1超音波シリンダーおよび第2超音波シリンダーを含み、
前記超音波送信機は前記第1超音波シリンダーに固定され、前記超音波受信機は前記第2超音波シリンダーに固定される、ことを特徴とする請求項3に記載の無機非金属板の超音波リバウンド値の試験装置。
【請求項6】
前記第1超音波シリンダーおよび第2超音波シリンダーは前記実験倉の左右側壁に固定され、両者の中心が同一直線上に位置し、
前記第1超音波シリンダーおよび第2超音波シリンダーは、前記超音波送信機および超音波受信機を対向して移動させ、前記超音波送信機および超音波受信機を垂直方向に移動させるために使用される、ことを特徴とする請求項5に記載の無機非金属板の超音波リバウンド値の試験装置。
【請求項7】
前記リバウンド検査コンポーネントは、リバウンド検査コンポーネントをさらに含み、
前記リバウンド検査コンポーネントは、レジリオメータ、データアクワイアラーおよびクロスポジショニングスライディングテーブルを含み、
前記レジリオメータは、前記クロスポジショニングスライディングテーブル上に設けられ、前記データアクワイアラーに通信可能に接続され、
前記クロスポジショニングスライディングテーブルは、前記第2超音波シリンダーの上端に配置され、前記レジリオメータを駆動して水平方向および垂直方向に移動させるために使用される、ことを特徴とする請求項3に記載の無機非金属板の超音波リバウンド値の試験装置。
【請求項8】
前記制御機構は前記実験倉の一側に設けられ、前記制御機構は、エアポンプ圧力および開閉、シリンダー開閉を制御するための操控モジュール、および超音波検査コンポーネントおよびリバウンド検査コンポーネントの試験データを収集し、検査結果を出力するためのデータ処理モジュールを含む、ことを特徴とする請求項3に記載の無機非金属板の超音波リバウンド値の試験装置。
【請求項9】
制御機構は、測定する無機非金属板の対応するサイズ指令を受信し、対応するサイズの無機非金属クッションブロックを交換し、測定する無機非金属板が水平に回転式昇降台に置かれた後、前記回転式昇降台を制御して、前記無機非金属板と前記第1超音波シリンダーおよび第2超音波シリンダーが同一水平線上に位置するように昇降させ、固定シリンダーコンポーネントを制御して、測定する無機非金属板を押し付けるステップS100と、
前記第1超音波シリンダーを制御して超音波送信機を駆動し、同時に前記第2超音波シリンダーを制御して前記超音波受信機を、測定する無機非金属板の側辺の厚さ方向中心点の位置に合わせるように駆動し、超音波送信機および超音波受信機を制御して超音波試験データの収集を開始するステップS200と、
シリンダーを閉じ、前記固定シリンダーコンポーネント、第1超音波シリンダーおよび第2超音波シリンダーをリセットし、前記回転式昇降台を上昇させて、測定する無機非金属板の側面と前記レジリオメータを同一平面にして、前記固定シリンダーコンポーネントを制御し、前記測定する無機非金属板を押し付けるステップS300と、
レジリオメータを制御し、予め設定されたルールに従って、測定する無機非金属板の側面中心の位置でリバウンド検査を行い、リバウンド値の試験データを収集し、検査が完了した後元の位置に回復し、クロスポジショニングスライディングテーブルを制御し、該側面の検査が完了するまでレジリオメータを次の測定点に移動させるステップS400と、
検査が完了した後、固定シリンダーコンポーネントをリセットし、前記回転式昇降台を90°回転させ、前記固定シリンダーコンポーネントを制御して、前記測定する無機非金属板を押し付けるステップS500と、
無機非金属板の4側面のリバウンド値の試験データをすべて取得するまで、前記ステップS400およびステップS500を繰り返すステップS600と、
制御機構中のデータ処理モジュールにより超音波試験データおよびリバウンド値の試験データを取得し、データ処理により超音波データ実効値およびリバウンド値データ実効値を得、換算により無機非金属板の機械的性能参照値を取得するステップS700と
を含むことを特徴とする無機非金属板の超音波リバウンド値の検査方法。
【請求項10】
コンピュータープログラムが記憶され、前記コンピュータープログラムが実行されると、請求項9に記載の無機非金属板の超音波リバウンド値の検査方法が実現される、ことを特徴とする記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無機非金属検査の技術分野に関し、特に無機非金属板の超音波リバウンド値の試験装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、無機非金属板の機械的性能(圧縮強度、曲げ強度、弾性率など)の特性評価は、現在、主に破壊試験や方法により行われているため、試験サンプルの不要な破壊が引き起こされる。
【0003】
上記の問題に対して、超音波-リバウンドの2パラメータ検査技術が開発されているが、しかし、既存の超音波-リバウンドの2パラメータ検査技術は、無機非金属板をリバウンド検査する時、手動でレジリオメータを操作する必要があるため、リバウンド角度、速度などが人的影響を大きく受けるという問題が発生し、材料も振動や移動し、リバウンドエネルギーが分散し、リバウンド検査を完了できないか、または試験データが不正確であるため、該試験サンプルに関する機械的性能を正確に反映することができない。また、超音波検査技術は、検査部件の表面および内部の品質を検査する非破壊検査手段であるが、超音波プローブのサイズが制限されて、板状セラミックを検査する時、接触面積、角度などに影響されて超音波検査の波形が不安定であり、試験データの偏差が大きくなる場合がある。
【0004】
従って、先行技術には欠陥があり、改善および発展する必要がある。
【発明の概要】
【0005】
本発明が解決するための技術的課題は、先行技術的上記欠陥に対して、無機非金属板を検査する時手動でレジリオメータを操作する必要があり、試験データが不正確であるという先行技術における問題を解決するための、無機非金属板の超音波リバウンド値の試験装置を提供することである。
【0006】
本発明が上記の問題を解決するための技術的解決策は、以下の通りである。無機非金属板の超音波リバウンド値の試験装置は、
固定機構、検査機構、および制御機構を含み、
前記固定機構は、測定する無機非金属板を搭載および固定するために使用され、
前記検査機構は、固定機構に固定された無機非金属板の超音波リバウンド値を検査するために使用され、
前記制御機構は前記固定機構、および検査機構に通信可能に接続され、前記固定機構、および検査機構の動作を制御するために使用される。
【0007】
さらに、前記固定機構は、回転式昇降台および固定シリンダーコンポーネントを含み、前記固定シリンダーコンポーネントは前記回転式昇降台の上端に配置され、前記回転式昇降台と固定シリンダーコンポーネントは対向して移動することができ、
前記回転式昇降台は昇降および回転可能であり、測定する無機非金属板を搭載するために使用され、
前記固定シリンダーコンポーネントにシリンダーが接続され、無機非金属板を前記回転式昇降台に押し付けて固定するために使用される。
【0008】
さらに、前記固定機構は実験倉をさらに含み、前記回転式昇降台は前記実験倉の底部に固定され、前記固定シリンダーコンポーネントは前記実験倉の頂部に取り付けられる。
【0009】
さらに、前記回転式昇降台の側面に目盛り板が設けられ、前記回転式昇降台の上面に着脱可能な無機非金属クッションブロックが設けられ、
前記固定シリンダーコンポーネントは、平行に設けられた第1固定シリンダーコンポーネント、第2固定シリンダーコンポーネントおよび第3固定シリンダーコンポーネントを含む。
【0010】
さらに、前記検査機構は、超音波検査コンポーネントを含み、
前記超音波検査コンポーネントは、超音波送信機、超音波受信機、第1超音波シリンダーおよび第2超音波シリンダーを含み、
前記超音波送信機は前記第1超音波シリンダーに固定され、前記超音波受信機は前記第2超音波シリンダーに固定される。
【0011】
さらに、前記第1超音波シリンダーおよび第2超音波シリンダーは前記実験倉の左右側壁に固定され、両者の中心が同一直線上に位置し、
前記第1超音波シリンダーおよび第2超音波シリンダーは、前記超音波送信機および超音波受信機を対向して移動させ、前記超音波送信機および超音波受信機を垂直方向に移動させるために使用される。
【0012】
さらに、前記リバウンド検査コンポーネントは、リバウンド検査コンポーネントをさらに含み、
前記リバウンド検査コンポーネントは、レジリオメータ、データアクワイアラーおよびクロスポジショニングスライディングテーブルを含み、
前記レジリオメータは、前記クロスポジショニングスライディングテーブル上に設けられ、前記データアクワイアラーに通信可能に接続され、
前記クロスポジショニングスライディングテーブルは、前記第2超音波シリンダーの上端に配置され、前記レジリオメータを駆動して水平方向および垂直方向に移動させるために使用される。
【0013】
さらに、前記制御機構は前記実験倉の一側に設けられ、前記制御機構は、エアポンプ圧力および開閉、シリンダー開閉を制御するための操控モジュール、および超音波検査コンポーネントおよびリバウンド検査コンポーネントの試験データを収集し、検査結果を出力するためのデータ処理モジュールを含む。
【0014】
技術的問題を解決するために本発明によって採用される別の技術的解決策は以下の通りである。無機非金属板の超音波リバウンド値の検査方法は、以下のステップを含む。
ステップS100、制御機構は、測定する無機非金属板の対応するサイズ指令を受信し、対応するサイズの無機非金属クッションブロックを交換し、測定する無機非金属板が水平に回転式昇降台に置かれた後、前記回転式昇降台を制御して、前記無機非金属板と前記第1超音波シリンダーおよび第2超音波シリンダーが同一水平線上に位置するように昇降させ、固定シリンダーコンポーネントを制御して、測定する無機非金属板を押し付ける、
ステップS200、前記第1超音波シリンダーを制御して超音波送信機を駆動し、同時に前記第2超音波シリンダーを制御して前記超音波受信機を、測定する無機非金属板の側辺の厚さ方向中心点の位置に合わせるように駆動し、超音波送信機および超音波受信機を制御して超音波試験データの収集を開始する、
ステップS300、シリンダーを閉じ、前記固定シリンダーコンポーネント、第1超音波シリンダーおよび第2超音波シリンダーをリセットし、前記回転式昇降台を上昇させて、測定する無機非金属板の側面と前記レジリオメータを同一平面にして、前記固定シリンダーコンポーネントを制御し、前記測定する無機非金属板を押し付ける、
ステップS400、レジリオメータを制御し、予め設定されたルールに従って、測定する無機非金属板の側面中心の位置でリバウンド検査を行い、リバウンド値の試験データを収集し、検査が完了した後元の位置に回復し、クロスポジショニングスライディングテーブルを制御し、該側面の検査が完了するまでレジリオメータを次の測定点に移動させる、
ステップS500、検査が完了した後、固定シリンダーコンポーネントをリセットし、前記回転式昇降台を90°回転させ、前記固定シリンダーコンポーネントを制御して、前記測定する無機非金属板を押し付ける、
ステップS600、無機非金属板の4側面のリバウンド値の試験データをすべて取得するまで、前記ステップS400およびステップS500を繰り返す、
ステップS700、制御機構中のデータ処理モジュールにより超音波試験データおよびリバウンド値の試験データを取得し、データ処理により超音波データ実効値およびリバウンド値データ実効値を得、換算により無機非金属板の機械的性能参照値を取得する。
【0015】
技術的問題を解決するために本発明によって採用される別の技術的解決策は以下の記憶媒体である。前記記憶媒体にコンピュータープログラムが記憶され、前記コンピュータープログラムが実行されると、上記の無機非金属板の超音波リバウンド値の検査方法が実現される。
【0016】
有益な効果は以下の通りである。本発明は、無機非金属板の超音波リバウンド値の試験装置、方法及記憶媒体を提供し、前記無機非金属板の超音波リバウンド値の試験装置は、固定機構、検査機構、および制御機構を含み、前記固定機構は、測定する無機非金属板を搭載および固定するために使用され、前記検査機構は、固定機構に固定された無機非金属板の超音波リバウンド値を検査するために使用され、前記制御機構は前記固定機構、および検査機構に通信可能に接続され、前記固定機構、および検査機構の動作を制御するために使用される。本発明によって提供される無機非金属板の超音波リバウンド値の試験装置によれば、前記制御機構によって固定機構、および検査機構を効果的に制御でき、さらに無機非金属板の自動検査が実現され、固定機構の設置により、測定する無機非金属板を固定し、超音波検査およびリバウンド検査中に滑りや角度ずれなどが発生せず、材料の振動や移動もなく、測定する無機非金属板のコーナー位置の破壊が発生して材料が再利用できなくなる状況を回避し、検査機構によりリバウンド値を検査し、リバウンド角度、速度などが人的影響を大きく受ける問題を回避し、超音波検査およびリバウンド検査が完了できないか、または試験データが不正確で該試験サンプルに関する機械的性能を正確に反映できない問題を回避し、超音波検査およびリバウンド検査の精度を高め、制御機構により輸送固定機構および検査機構を自動的に制御し、検査効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の無機非金属板の超音波リバウンド値の試験装置の好ましい実施例の正面図である。
図2】本発明の無機非金属板の超音波リバウンド値の試験装置の好ましい実施例の正面図である。
図3】本発明の無機非金属板の超音波リバウンド値の検査方法の好ましい実施例のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本開示の目的、技術的解決策および利点をより明確にするために、本開示は、添付の図面および実施例を参照して以下にさらに詳細に説明される。本明細書に記載の特定の実施例は、単に本開示を説明するためのものであり、本開示を限定することを意図するものではないことを理解されたい。
【0019】
従来、無機非金属板の機械的性能(圧縮強度、曲げ強度、弾性率など)の特性評価は、現在、主に破壊試験や方法により行われているため、試験サンプルの不要な破壊が引き起こされる。同時に、上記の問題に対して、超音波-リバウンドの2パラメータ検査技術が開発されているが、しかし、既存の超音波-リバウンドの2パラメータ検査技術は、無機非金属板をリバウンド検査する時、手動でレジリオメータを操作する必要があるため、リバウンド角度、速度などが人的影響を大きく受けるという問題が発生し、材料も振動や移動し、リバウンドエネルギーが分散し、リバウンド検査を完了できないか、または試験データが不正確であるため、該試験サンプルに関する機械的性能を正確に反映することができない。また、超音波検査技術は、検査部件の表面および内部の品質を検査する非破壊検査手段であるが、超音波プローブのサイズが制限されて、板状セラミックを検査する時、接触面積、角度などに影響されて超音波検査の波形が不安定であり、試験データの偏差が大きくなる場合がある。
【0020】
本発明は上記の技術的問題に基づき提出される無機非金属板の超音波リバウンド値の試験装置、方法及記憶媒体は、固定機構の設置により、測定する無機非金属板を固定し、超音波検査およびリバウンド検査中に滑りや角度ずれなどが発生せず、材料の振動や移動もなく、測定する無機非金属板のコーナー位置の破壊が発生して材料が再利用できなくなる状況を回避し、検査機構によりリバウンド値を検査し、リバウンド角度、速度などが人的影響を大きく受ける問題を回避し、超音波検査およびリバウンド検査が完了できないか、または試験データが不正確で該試験サンプルに関する機械的性能を正確に反映できない問題を回避し、超音波検査およびリバウンド検査の精度を高め、制御機構により輸送固定機構および検査機構を自動的に制御し、検査効率が向上する。
【0021】
図1および図2を参照して、本発明の第1実施例は無機非金属板の超音波リバウンド値の試験装置10を提供し、それは、固定機構11、検査機構12および制御機構13を含み、前記固定機構11は、測定する無機非金属板20を搭載および固定するために使用され、前記検査機構12は、固定機構11に固定された無機非金属板20を超音波リバウンド値の検査するために使用され、前記制御機構13は前記固定機構11および検査機構12に通信可能に接続され、前記固定機構11および検査機構12の動作を制御するために使用される。
【0022】
本発明によって提供される無機非金属板の超音波リバウンド値の試験装置10は、前記制御機構13により固定機構11および検査機構12を効果的に制御し、さらに無機非金属板20の自動検査を実現でき、固定機構11の設置により、測定する無機非金属板20を固定し、超音波検査およびリバウンド検査中滑りや角度ずれなどの状況が発生することがなく、材料の振動や移動もなく、測定する無機非金属板20のコーナー位置が破壊され、材料の再利用に影響を与えることがなく、検査機構12の設置によりリバウンド値を検査し、リバウンド角度、速度などが人的影響に大きく受ける問題を回避し、超音波検査およびリバウンド検査が完了できないか、または試験データが不正確であるため、該試験サンプルに関する機械的性能を正確に反映できない問題を回避し、超音波検査およびリバウンド検査の精度を高め、制御機構13により輸送固定機構11および検査機構12を自動的に制御し、検査効率を向上させる。
【0023】
いくつかの好ましい実施例では、前記固定機構11は回転式昇降台111および固定シリンダーコンポーネント112を含み、前記固定シリンダーコンポーネント112が前記回転式昇降台111の上端に配置され、前記回転式昇降台111および固定シリンダーコンポーネント112は対向して移動し、前記回転式昇降台111は昇降および回転可能であり、測定する無機非金属板20を搭載するために使用され、前記固定シリンダーコンポーネント112にエアポンプ14が接続され、無機非金属板20を押し付けて前記回転式昇降台111に固定するために使用される。
【0024】
本発明の無機非金属板の超音波リバウンド値の試験装置10の固定機構11は、測定する無機非金属板20を搭載するための回転式昇降台111を含み、選択および昇降を実現し、さらに、測定する無機非金属板20の異なる角度での超音波検査およびリバウンド値の検査を実現でき、前記固定シリンダーコンポーネント112は前記回転式昇降台111の垂直方向の上端に配置され、前記固定シリンダーコンポーネント112は前記回転式昇降台111に近づいたり離れたりして、さらに回転式昇降台111に搭載された測定する無機非金属板20を押し付けて固定することで、リバウンド検査中の滑りや角度ずれなどの状況が発生することがなく、材料の振動や移動もなく、測定する無機非金属板20のコーナー位置が破壊され、材料の再利用に影響を与えることがなく、検査機構12の設置によりリバウンド値を検査し、リバウンド角度、速度などが人的影響に大きく受ける問題を回避し、リバウンド検査が完了できないかまたは試験データが不正確であるため、該試験サンプルに関する機械的性能を正確に反映できない問題を回避し、リバウンド値の検査精度が向上する。
【0025】
さらに、前記固定機構11は実験倉117をさらに含み、前記回転式昇降台111が前記実験倉117の底部に固定され、前記固定シリンダーコンポーネント112が前記実験倉117の頂部に取り付けられる。
【0026】
前記実験倉117は水平面上の底部および頂部を有し、前記頂部が前記底部の相対的な上端に位置し、前記底部および頂部の間に側壁が接続され、前記回転式昇降台111は前記実験倉117の底部の中間部に配置され、前記固定シリンダーコンポーネント112は前記実験倉117の頂部の中間部に配置され、実験倉117の設置により環境要因による試験データの精度への干渉を回避する。
【0027】
いくつかの好ましい実施例では、前記回転式昇降台111の側面に目盛り板が設けられ、前記回転式昇降台111の上面に着脱可能な無機非金属クッションブロック116が設けられ、前記固定シリンダーコンポーネント112は平行に設けられた第1固定シリンダーコンポーネント113、第2固定シリンダーコンポーネント114および第3固定シリンダーコンポーネント115を含む。
【0028】
目盛り板の設置により、前記回転式昇降台111の高さ、つまり、測定する無機非金属板20の高さをより便利に調節することができ、無機非金属クッションブロック116の設置により、測定する無機非金属板20に寄与し、回転式昇降台111の、測定する無機非金属板20に対する固定強度も向上し、同時に、前記無機非金属クッションブロック116が着脱可能であるため、測定する無機非金属板20のサイズに応じて対応するサイズの無機非金属クッションブロック116を交換することに便利であり、同時に前記固定シリンダーコンポーネント112が複数であるため、測定する無機非金属板の多点固定、多点押付を実現し、固定機構11の、測定する無機非金属板20に対する固定安定性が改善される。
いくつかの好ましい実施例では、前記検査機構12は、超音波検査コンポーネントを含み、前記超音波検査コンポーネントは超音波送信機123、超音波受信機124、第1超音波シリンダー125および第2超音波シリンダー126を含み、前記超音波送信機123は前記第1超音波シリンダー125に固定され、前記超音波受信機124は前記第2超音波シリンダー126に固定される。
【0029】
さらに、前記第1超音波シリンダー125および第2超音波シリンダー126は前記実験倉117の左右側壁に固定され、両者の中心が同一直線上に位置し、前記第1超音波シリンダー125および第2超音波シリンダー126は、前記超音波送信機123および超音波受信機124を対向して移動させ、前記超音波送信機123および超音波受信機124を垂直方向に移動させるために使用される。
【0030】
超音波検査コンポーネントの設置により、無機非金属板20を超音波で非破壊的に検査できるとともに、超音波送信機123が前記第1超音波シリンダー125に設けられ、前記超音波受信機124が第2超音波シリンダー126に設けられ、前記第1超音波シリンダー125、第2超音波シリンダー126、超音波送信機123および超音波受信機124が同一水平面に設けられることによって、測定する無機非金属板20の関連する超音波試験データを精度よく検査することができる。
【0031】
別の好ましい実施例では、前記リバウンド検査コンポーネントは、レジリオメータ127、データアクワイアラーおよびクロスポジショニングスライディングテーブル128を含み、前記レジリオメータ127は、前記クロスポジショニングスライディングテーブル128に設けられ、前記データアクワイアラーに通信可能に接続され、前記クロスポジショニングスライディングテーブル128は、前記第2超音波シリンダー126の上端に設けられ、前記レジリオメータを駆動して水平方向および垂直方向に移動させるために使用される。
【0032】
さらに、前記レジリオメータ127が前記クロスポジショニングスライディングテーブル128の上に設けられることによって、レジリオメータ127の、測定する無機非金属板20に対する位置を容易に調節でき、前記クロスポジショニングスライディングテーブル128が水平方向または垂直方向に移動することで、前記クロスポジショニングスライディングテーブル128の、前記測定する無機非金属板20に対する位置を調節し、同時に、クロスポジショニングスライディングテーブル128の設置により、レジリオメータ127による無機非金属板20の検査時、意外な振動やずれおよび角度などが発生してリバウンド値の精度良い検査へ干渉することを回避できる。
【0033】
別の好ましい実施例では、前記制御機構13は前記実験倉117の一側に設けられ、前記制御機構13は、エアポンプ圧力および開閉、シリンダー開閉を制御するための操控モジュール、および超音波検査コンポーネントおよびリバウンド検査コンポーネントの試験データを収集し、検査結果を出力するためのデータ処理モジュールを含む。さらに、前記検査結果には、リバウンド値、超音波試験データ、機械的性能参照結果が含まれる。
【0034】
図3を参照すると、本発明の第2実施例によって提供される無機非金属板の超音波リバウンド値の検査方法は、以下のステップを含む。
【0035】
ステップS100、制御機構13は、測定する無機非金属板20の対応するサイズ指令を受信し、対応するサイズの無機非金属クッションブロック116を交換し、測定する無機非金属板20が水平に回転式昇降台111に置かれた後、前記回転式昇降台111を制御して、前記無機非金属板20と前記第1超音波シリンダー125および第2超音波シリンダー126が同一水平線上に位置するように昇降させ、固定シリンダーコンポーネント112を制御して、測定する無機非金属板20を押し付ける。
【0036】
具体的に、前記無機非金属板20を目盛り板で測定し、対応するサイズの無機非金属クッションブロック116を交換し、前記無機非金属クッションブロック116を前記回転式昇降台111の中央に固定した後、無機非金属板20を前記回転式昇降台111上の無機非金属クッションブロック116上に置き、次に前記回転式昇降台111の昇降を制御して、無機非金属板20の両側面が第1超音波シリンダー125上の超音波送信機123、および前記第2超音波シリンダー126上の超音波受信機124が同一水平面に位置するように、高さを調節した後、固定シリンダーコンポーネント112を制御して前記無機非金属板20を押し付け、固定機構11により、測定する無機非金属板20を効果的に固定し、測定する無機非金属板20と検査機構12の位置を便利に調節でき、人的および環境要因による検査機構12の安定性および精度への干渉を回避することができる。
【0037】
ステップS200、前記第1超音波シリンダー125を制御して超音波送信機123を駆動し、同時に前記第2超音波シリンダー126を制御して前記超音波受信機124を、測定する無機非金属板20の側辺の厚さ方向中心点の位置に合わせるように駆動し、超音波送信機123および超音波受信機124を制御して超音波試験データの収集を開始する。
【0038】
ステップS300、シリンダーを閉じ、前記固定シリンダーコンポーネント112、第1超音波シリンダー125および第2超音波シリンダー126をリセットし、前記回転式昇降台111を上昇させて、測定する無機非金属板20の側面と前記レジリオメータ127を同一平面にして、前記固定シリンダーコンポーネント112を制御し、前記測定する無機非金属板20を押し付ける。
【0039】
なお、前記固定シリンダーコンポーネント112、第1超音波シリンダー125および第2超音波シリンダー126を閉じた後、前記固定シリンダーコンポーネント112、第1超音波シリンダー125および第2超音波シリンダー126のプッシュロッドがリセットされ、元の位置、つまり前記無機非金属板20に接触しない位置、または超音波送信機123および超音波受信機124が前記無機非金属板20に接触しない位置に戻る。
【0040】
ステップS400、レジリオメータ127を制御し、予め設定されたルールに従って、測定する無機非金属板20の側面中心の位置でリバウンド検査を行い、リバウンド値の試験データを収集し、検査が完了した後元の位置に回復し、クロスポジショニングスライディングテーブル128を制御し、該側面の検査が完了するまで、レジリオメータ127を次の測定点に移動させる。
【0041】
ステップS500、検査が完了した後、固定シリンダーコンポーネント112をリセットし、前記回転式昇降台111を90°回転させ、前記固定シリンダーコンポーネント112を制御して、前記測定する無機非金属板20を押し付ける。
【0042】
ステップS600、無機非金属板20の4側面のリバウンド値の試験データをすべて取得するまで、前記ステップS400およびステップS500を繰り返す。
【0043】
ステップS700、制御機構13中のデータ処理モジュールにより超音波試験データおよびリバウンド値の試験データを取得し、データ処理により超音波データ実効値およびリバウンド値データ実効値を得、換算により無機非金属板20の機械的性能参照値を取得する。
【0044】
前記制御機構13は固定機構11および検査機構12を効果的に制御でき、無機非金属板20の自動検査が実現され、固定機構11の設置により、測定する無機非金属板20を固定し、リバウンド検査中滑りや角度ずれなどの状況が発生することがなく、材料の振動や移動もなく、測定する無機非金属板20のコーナー位置が破壊され、材料の再利用に影響を与えることがなく、検査機構12の設置によりリバウンド値を検査し、リバウンド角度、速度などが人的影響に大きく受ける問題を回避し、リバウンド検査が完了できないかまたは試験データが不正確であるため、該試験サンプルに関する機械的性能を正確に反映できない問題を回避し、リバウンド値の検査精度が向上し、制御機構13により輸送固定機構11および検査機構12を自動的に制御し、検査効率を向上させる。
【0045】
以下、セラミックタイルを検査対象として一実施例を挙げ、検査ステップは以下の通りである。
【0046】
ステップS1、制御機構13は測定するセラミックタイルの対応するサイズ指令を受信し、対応するサイズの無機非金属クッションブロック116を交換して、測定するセラミックタイルが水平に回転式昇降台111に置かれた後、前記回転式昇降台111の昇降を制御し、前記セラミックタイルと前記第1超音波シリンダー125および第2超音波シリンダー126が同一水平線にして、固定シリンダーコンポーネント112を制御して測定するセラミックタイルを押し付ける。
【0047】
具体的に、前記セラミックタイルを目盛り板で測定し、対応するサイズの無機非金属クッションブロック116を交換し、前記無機非金属クッションブロック116を前記回転式昇降台111の中央に固定し、その後セラミックタイルを前記回転式昇降台111上の無機非金属クッションブロック116上に置き、前記回転式昇降台111の昇降を制御し、セラミックタイルの両側面と第1超音波シリンダー125上の超音波送信機123、および前記第2超音波シリンダー126上の超音波受信機124が同一水平面に位置するように、高さを調節した後、固定シリンダーコンポーネント112を制御して前記セラミックタイルを押し付けることで、固定機構11により測定するセラミックタイルを効果的に固定し、測定するセラミックタイルと検査機構12の位置をより便利に調節でき、人的および環境要因による検査機構12の安定性および精度への干渉を回避することができる。
【0048】
ステップS12、前記第1超音波シリンダー125を制御して超音波送信機123を駆動し、同時に前記第2超音波シリンダー126を制御して前記超音波受信機124を、測定するセラミックタイルの側辺の厚さ方向中心点の位置に合わせるように駆動し、超音波送信機123および超音波受信機124を制御し超音波試験データの収集を開始する。
【0049】
具体的に、前記制御機構13は前記シリンダーの圧力を0.7MPaに制御し、前記固定シリンダーコンポーネント112、第1超音波シリンダー125および第2超音波シリンダー126の圧力を0.7MPaに制御し、つまり前記超音波送信機123および超音波受信機124による前記セラミックタイルの両反対側面を押し付ける圧力を0.7MPaとする。
【0050】
ステップS13、シリンダーを閉じ、前記固定シリンダーコンポーネント112、第1超音波シリンダー125および第2超音波シリンダー126をリセットし、前記回転式昇降台111の上昇を制御して測定するセラミックタイルの側面と前記レジリオメータ127が同一平面に位置するようにして、前記固定シリンダーコンポーネント112を制御して前記測定するセラミックタイルを押し付ける。
【0051】
なお、前記固定シリンダーコンポーネント112、第1超音波シリンダー125および第2超音波シリンダー126を閉じた後、前記固定シリンダーコンポーネント112、第1超音波シリンダー125および第2超音波シリンダー126のプッシュロッドがリセットされ、元の位置、つまり前記セラミックタイルに接触しない位置、または超音波送信機123および超音波受信機124が前記セラミックタイルに接触しない位置に戻る。
【0052】
ステップS14、レジリオメータ127を制御して予め設定されたルールに従って測定するセラミックタイルの側面の中心位置でリバウンド検査を行い、リバウンド値の試験データを収集し、検査が完了した後元の位置に回復し、クロスポジショニングスライディングテーブル128を制御して、該側面の検査が完了するまで、レジリオメータ127を次の測定点に移動させる。
【0053】
ステップS15、検査が完了した後、固定シリンダーコンポーネント112をリセットし、前記回転式昇降台111を90°回転させ、前記固定シリンダーコンポーネント112を制御して前記測定するセラミックタイルを押し付ける。
【0054】
ステップS16、セラミックタイルの4側面のリバウンド値の試験データをすべて取得するまで、前記ステップS14およびステップS15を繰り返す。
【0055】
ステップS17、制御機構13中のデータ処理モジュールにより超音波試験データおよびリバウンド値の試験データを取得し、データ処理により超音波データ実効値およびリバウンド値データ実効値を得、換算によりセラミックタイルの機械的性能参照値を取得する。
【0056】
以上のように、本発明は以下の問題を解決した。第1に、従来のリバウンド検査中手動でレジリオメータ127を操作するため、リバウンド角度、速度などが人的影響に大きく受ける問題が発生し、同様に、超音波検査の時、材料表面状態または検査点位置の影響を受けて、検査結果の再現性、精度に大きな影響を与える可能性がある。第2に、従来のリバウンド検査は、成形され固定されたコンクリート部材に対する検査であり、単一の固定されていない無機非金属板20の試験サンプルをリバウンド検査の時、試験サンプルがリバウンド試験棒の衝突下で振動や移動し、安定性が低い。本発明は、試験サンプルの検査中の安定性問題を解決でき、高い検査再現性を有する。
【0057】
第3に、現在、無機材料の超音波探傷検査装置のプローブはサイズが大きく、主に大型部材に向けられるが、より薄い無機非金属板20に対して、その検査波形はより大きな変動を有し、試験の再現性が低く、試験データの有効性が低い。第4に、工業的に生産された無機非金属板20の大規模バッチに対して、従来比例的にサンプリング検査を行い、無機非金属板20のバッチの性能を完全かつ的確に反映することができると言えない上、検査プロセスおよび過程が繁雑で、人員の労働集約度は高く、自動化の程度は低い。本発明は以上の問題を効果的に解決し、検査効率を高め、多数の無機非金属板20の機械的性能を高速、連続的に検査することができる。
【0058】
本発明は、コンピュータープログラムが記憶され、前記コンピュータープログラムが実行されると、具体的に上記のように、本発明の上記の実施例に記載される無機非金属板の超音波リバウンド値の検査方法が実現されることを特徴とする記憶媒体をさらに提供する。
【0059】
要するに、本発明によって開示される無機非金属板の超音波リバウンド値の試験装置、方法及記憶媒体によれば、前記無機非金属板の超音波リバウンド値の試験装置は、固定機構、検査機構、および制御機構を含み、前記固定機構は、測定する無機非金属板を搭載および固定するために使用され、前記検査機構は、固定機構に固定された無機非金属板の超音波リバウンド値を検査するために使用され、前記制御機構は前記固定機構、および検査機構に通信可能に接続され、前記固定機構、および検査機構の動作を制御するために使用される。本発明によって開示される無機非金属板の超音波リバウンド値の試験装置、方法及記憶媒体は以下の効果を有する。第1に、試験サンプルが一定の条件下で検査され、探傷検査装置は機械的自動化プログラムによって制御され、無機非金属板の試験サンプルが安定した均一な条件下で検査され、検査精度およびデータ有効性が確保され、人的操作による試験データへの影響を回避する。第2に、該試験装置には超音波およびリバウンド検査が統合され、サンプルサイズを事前に位置調整すれば自動的に検査できるため、操作者の労働強度が軽減され、材料性能の検査効率が向上する。第3に、該試験装置は、無機非金属板や大型セラミック板の工業生産工程における製品品質検査に適しており、大規模のバッチの製品の品質について自動、連続および高速の機械的性能の非破壊検査および検証を実現できる。
【0060】
本発明は上記の例に限定されない。当業者は、上記の説明に従って改善や置換を加えることができ、これらの改善および置換はすべて本発明の添付の特許請求の範囲の保護範囲に含まれることを理解されたい。
【符号の説明】
【0061】
10 無機非金属板の超音波リバウンド値の試験装置
20 無機非金属板
11 固定機構
12 検査機構
13 制御機構
14 エアポンプ
111 回転式昇降台
112 固定シリンダーコンポーネント
113 第1固定シリンダーコンポーネント
114 第2固定シリンダーコンポーネント
115 第3固定シリンダーコンポーネント
116 無機非金属クッションブロック
117 実験倉
122 リバウンド値の検査コンポーネント
123 超音波送信機
124 超音波受信機
125 第1超音波シリンダー
126 第2超音波シリンダー
127 レジリオメータ
128 クロスポジショニングスライディングテーブル
図1
図2
図3
【国際調査報告】