(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-23
(54)【発明の名称】マーシャリングキャビネット配線の監視
(51)【国際特許分類】
G05B 19/05 20060101AFI20220616BHJP
【FI】
G05B19/05 L
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021560844
(86)(22)【出願日】2020-04-23
(85)【翻訳文提出日】2021-12-13
(86)【国際出願番号】 US2020029491
(87)【国際公開番号】W WO2020219655
(87)【国際公開日】2020-10-29
(32)【優先日】2019-04-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520327227
【氏名又は名称】ベイカー ヒューズ オイルフィールド オペレーションズ エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Baker Hughes Oilfield Operations, LLC
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヴァークラー、アダム エリック
(72)【発明者】
【氏名】ハラ、ショウヘイ
(72)【発明者】
【氏名】フォス、スティーブン ジャクソン
(72)【発明者】
【氏名】ウォレス、ティモシー ポール
(72)【発明者】
【氏名】ニコソン、レジナルド
(72)【発明者】
【氏名】バロウ、クリスティ シャノン
(72)【発明者】
【氏名】ミセル、ステファン ルーク
(72)【発明者】
【氏名】アルーガニ、サレハ ユセフ
(72)【発明者】
【氏名】アルノアイム、アブドゥッラフマーン アブドゥルアズィーズ
(72)【発明者】
【氏名】ロドリゲス、ガブリエル ザカリー
【テーマコード(参考)】
5H220
【Fターム(参考)】
5H220AA01
5H220AA04
5H220BB15
5H220CC09
5H220CX09
5H220FF10
5H220JJ02
5H220JJ04
5H220JJ07
5H220JJ12
(57)【要約】
【解決手段】 マーシャリングキャビネット内の配線の接続状態を監視する方法は、スイッチが閉じられたときに、第1の部分及び第2の部分を含むスイッチによって、ソケット接続信号を生成することを含む。スイッチは、第2のスイッチ部分を含むワイヤハーネスが、第1のスイッチ部分を含む端子ブロックのソケット内に所定の量だけ挿入されたときに閉じる。ワイヤハーネスは、産業制御システムの工場配線と通信するワイヤハーネスピンを含み、端子ブロックは、制御システムのフィールド配線と通信する端子ブロックピンを含む。方法はまた、ソケット接続信号を受信することと、ソケット接続状態を決定することと、を含む。状態は、ソケット接続信号がプロセッサによって受信されたときに接続状態であると決定され、接続信号の受信がないときに、切断状態であると決定される。決定された接続状態がまた出力される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マーシャリングシステムであって、
基部に取り付けられた少なくとも1つの配線コネクタを含む配線アセンブリであって、各配線コネクタが、電源と電気通信しており、
ソケットと、産業制御システムのフィールド配線と電気通信するように構成された1つ以上の端子ブロックピンと、を含む、端子ブロックと、
前記ソケット内に受容されるように寸法決めされ、かつ前記産業制御システムの工場配線と電気通信するように構成された1つ以上のワイヤハーネスピンを含む、ワイヤハーネスと、
前記端子ブロック内に位置付けられた第1の部分と、前記ワイヤハーネス内に位置付けられた第2の部分と、を含むスイッチであって、前記スイッチが、前記ワイヤハーネスが所定の量だけ前記ソケットに挿入されたときに閉じるように構成されており、前記スイッチが、接続状態を有する前記ソケットを表すソケット接続信号を、閉じたときに出力する、スイッチと、を含む、配線アセンブリと、
少なくとも1つのプロセッサであって、
前記ソケット接続信号を受信することと、
前記ソケットの接続状態を決定することであって、前記ソケットが、前記ソケット接続信号を受信するときに、前記接続状態を有すると決定され、ソケットが、前記接続信号の受信がないときに、切断状態を有すると決定される、決定することと、
前記決定されたソケット接続状態を出力することと、を行うように構成されている、少なくとも1つのプロセッサと、を含む、マーシャリングシステム。
【請求項2】
前記ソケットの端子ブロックピン、前記電源、及び前記少なくとも1つのプロセッサと電気通信する高インピーダンス回路を更に含み、各高インピーダンス回路が、前記端子ブロックピンが対応するワイヤハーネスピンと電気通信するときに、所定のレベルでピン接続信号を前記少なくとも1つのプロセッサに出力するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記対応するワイヤハーネスピンとの前記端子ブロックピンのピン接続状態を決定することであって、前記ピン接続状態が、前記少なくとも1つのプロセッサが前記ピン接続信号を受信するときに、接続状態であると決定され、前記ピン接続状態が、前記少なくとも1つのプロセッサによる前記ピン接続信号の受信がないときに、切断状態であると決定される、決定することと、
前記決定されたピン接続状態を出力することと、を行うように更に構成されている、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記ソケット接続状態が前記接続状態から前記切断状態に変化するときにアラームをトリガするように更に構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記スイッチが、磁気スイッチであり、前記磁気スイッチの第1の部分が、リードスイッチであり、前記磁気スイッチの第2の部分が、磁気アクチュエータである、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記スイッチが、前記ワイヤハーネスがその対応するソケット内に前記所定の量だけ挿入されていないときに開き、かつ開いているときにソケット切断信号を出力するように更に構成されており、
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記切断信号を受信し、かつその配線接続のための前記ソケット切断信号を受信することによって、ソケットが前記切断状態を有すると決定するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記配線アセンブリが、前記ソケットの前記接続状態が前記接続状態であると決定されたときに、第1の照明状態を採用し、かつ前記ソケットの前記接続状態が前記接続状態ではないときに、前記第1の照明状態とは異なる第2の照明状態を採用するように構成された光を更に含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
方法であって、
スイッチが閉じられたときに、第1の部分及び第2の部分を含む前記スイッチによって、ソケット接続信号を生成することであって、前記スイッチが、前記第2のスイッチ部分を含むワイヤハーネスが、前記第1のスイッチ部分を含む端子ブロックのソケット内に所定の量だけ挿入されたときに閉じるように構成されており、前記ワイヤハーネスが、産業制御システムの工場配線と通信するより多くのワイヤハーネスピンを含み、前記端子ブロックが、前記産業制御システムのフィールド配線と通信する1つ以上の端子ブロックピンを含む、生成することと、
1つ以上のプロセッサによって、前記ソケット接続信号を受信することと、
前記1つ以上のプロセッサによって、前記ソケットの接続状態を決定することであって、前記ソケットが、前記ソケット接続信号が前記1つ以上のプロセッサによって受信されるときに接続状態を有すると決定され、前記ソケットが、前記1つ以上のプロセッサによる前記接続信号の受信がないときに、切断状態を有すると決定される、決定することと、
前記1つ以上のプロセッサによって、前記決定されたソケット接続状態を出力することと、を含む、方法。
【請求項9】
前記1つ以上のプロセッサによって、前記ソケット接続状態が前記接続状態から前記切断状態に変化するときにアラームをトリガすることを更に含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
端子ブロックピンと通信する高インピーダンス回路により、前記端子ブロックピンが対応するワイヤハーネスピンと電気通信するときにピン接続信号を出力することと、
前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記対応するワイヤハーネスピンとの前記端子ブロックピンのピン接続状態を決定することであって、前記ピン接続状態が、前記少なくとも1つのプロセッサが前記ピン接続信号を受信するときに、接続状態であると決定され、前記ピン接続状態が、前記少なくとも1つのプロセッサによる前記ピン接続信号の受信がないときに、切断状態であると決定される、決定することと、
前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記決定されたピン接続状態を出力することと、を更に含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記1つ以上のプロセッサによって、前記ピン接続状態が前記接続状態から前記切断状態に変化するときにアラームをトリガすることを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記スイッチが、前記ワイヤハーネスがその対応するソケット内に前記所定の量だけ挿入されていないときに開くように更に構成されており、前記方法が、
前記スイッチによって、開いたときにソケット切断信号を出力することと、
前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記ソケット切断信号を受信することと、
前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記ソケット切断信号の受信により、前記ソケット状態接続が切断状態であると決定することと、を更に含む、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記端子ブロックに結合された光によって、前記ソケットの前記接続状態が前記接続状態であると決定された後に第1の照明状態を採用することと、
前記ソケットの前記接続状態が前記接続状態ではないときに、前記光によって、前記第1の照明状態とは異なる第2の照明状態を採用することと、を更に含む、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
前記1つ以上のプロセッサによって、前記決定されたソケット接続状態又は前記決定されたピン接続状態を表す少なくとも1つの視覚的インジケータを含むグラフィカルユーザインターフェースを生成することを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記グラフィカルユーザインターフェースが、前記複数の端子ブロック又は端子ブロックピンの物理的レイアウトに対応するレイアウトに配設された前記端子ブロック又は端子ブロックピンのうちの少なくとも1つの表現を更に含み、前記少なくとも1つの視覚的インジケータが、その対応する端子ブロック又は端子ピンと関連付けられている、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記グラフィカルユーザインターフェースが、選択されたときに、前記少なくとも1つのプロセッサによって選択されたソケット又は選択された端子ブロックピンのうちの少なくとも1つに対する接続状態の決定を無効にするように動作する、第1のユーザインターフェースオブジェクトを更に含む、請求項14に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
産業制御システムは、所望のプロセスを実施するために産業環境において機械を制御するために採用され得る。そのような産業環境の例としては、とりわけ、発電及び流通、油及びガスの生産及び供給、並びに食品生産が含まれ得る。一般に、産業制御システムは、プロセス変数の設定点を確立するアクチュエータにコマンドを提供するように構成され得る。プロセス値の実際の値は、センサを使用して監視され得、設定点は、測定されたプロセス値に基づいて産業制御システムによって更新されて、プロセス変数を調整し、所定の設定点を達成することができる。
【0002】
センサ測定及びコンピューティングデバイスコマンドなどの情報を伝達する信号は、ワイヤを介して送信され得る。マーシャリングキャビネットは、産業環境内の1つ以上の所定の場所に配置され得、フィールドデバイス(例えば、アクチュエータ、センサ)から延在するフィールド配線の終端部、及び産業制御システムから延在する工場配線を受容するように構成され得る。マーシャリングキャビネットは、入力/出力(input/output、I/O)カードを介して、フィールド配線と工場配線とを相互接続するように更に構成され得る。このようにして、マーシャリングキャビネットにおいて、フィールド配線及び工場配線のメンテナンス及び操作を行うことができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、マーシャリングキャビネットを配線するプロセスは、面倒であり、人間のエラーを起こしやすい。追加の配線では、マーシャリングキャビネット内の電気部品の視認性の維持をより困難にし得る。更に、電気部品に到達することがより困難になる場合がある。更に、マーシャリングキャビネットは、キャビネット構成要素のための利用可能なスペースを制限することができる、異なる設備にわたってサイズが可変であり得る。これにより、多大な時間及び労力の費用が生じる可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0004】
これらの特徴及び他の特徴は、添付図面と併せて講じられる以下の発明を実施するための形態からより容易に理解されるであろう。
【0005】
【
図1】
図1は、産業制御システム及びマーシャリングシステムを含む動作環境の例示的な一実施形態を示すブロック図である。
【0006】
【
図2A】
図2Aは、配線コネクタを含み、配線モニタと通信する
図1のマーシャリングシステムの配線アセンブリの1つの例示的な実施形態の等角分解図を示す図である。
【0007】
【
図2B】
図2Bは、
図1の配線アセンブリの例示的な一実施形態の等角図を示す図である。
【0008】
【
図3A】
図3Aは、複数の端子ブロックを含む、
図2A及び
図2Bの配線アセンブリの配線コネクタの例示的な一実施形態の等角分解図を示す図である。
【0009】
【0010】
【0011】
【
図4A】
図4Aは、結合前の
図2A及び
図2Bの配線コネクタの配線ハーネス、端子ブロック、及びそれぞれのピンの等角図を示す図である。
【0012】
【0013】
【
図5】
図5は、配線ハーネス及び配線ハーネスピンの接続状態を表示するグラフィカルユーザインターフェースの一実施形態を示す概略図である。
【0014】
【
図6】
図6は、配線アセンブリに結合された配線の接続状態を表示するグラフィカルユーザインターフェースの別の実施形態を示す概略図である。
【0015】
【
図7】
図7は、
図1のマーシャリングシステムに結合された配線の接続状態を監視する方法の例示的な一実施形態を示すフロー図である。
【0016】
図面は必ずしも縮尺どおりではないことに留意されたい。図面は、本明細書に開示される主題の典型的な態様のみを描写することを意図しており、したがって、本開示の範囲を限定するものと見なされるべきではない。
【発明を実施するための形態】
【0017】
一実施形態では、マーシャリングシステムが提供され、それは、配線アセンブリ及び少なくとも1つのプロセッサを含むことができる。配線アセンブリは、基部に取り付けられた少なくとも1つの配線コネクタを含むことができる。各配線コネクタは、電源と電気通信することができ、端子ブロック、ワイヤハーネス、及びスイッチを含む。端子ブロックは、ソケットと、産業制御システムのフィールド配線と電気通信するように構成された1つ以上の端子ブロックピンと、を含むことができる。ワイヤハーネスは、ソケット内に受容されるように寸法決めされ得、産業制御システムの工場配線と電気通信するように構成された1つ以上のワイヤハーネスピンを更に含むことができる。スイッチは、端子ブロック内に位置付けられた第1の部分と、ワイヤハーネス内に位置付けられた第2の部分とを含むことができる。スイッチは、ワイヤハーネスがソケットに所定の量だけ挿入されたときに閉じるように構成され得る。スイッチは、閉じたときにソケット接続信号を出力するように更に構成され得る。ソケット接続信号は、ソケットが接続状態を有することを表すことができる。少なくとも1つのプロセッサは、ソケット接続信号を受信するように構成され得る。少なくとも1つのプロセッサは、ソケットの接続状態を決定するように更に構成され得る。少なくとも1つのプロセッサは、ソケット接続信号を受信するときに、ソケットが接続状態を有すると決定することができる。少なくとも1つのプロセッサは、接続信号の受信がないときに、ソケットが切断状態を有すると決定することができる。少なくとも1つのプロセッサは、決定されたソケット接続状態を出力するように更に構成され得る。
【0018】
別の実施形態では、システムは、ソケットの端子ブロックピン、電源、及び少なくとも1つのプロセッサと電気通信する高インピーダンス回路を更に含むことができる。各高インピーダンス回路は、端子ブロックピンが対応するワイヤハーネスピンと電気通信するときに、所定のレベルでピン接続信号を少なくとも1つのプロセッサに出力するように構成され得る。
【0019】
別の実施形態では、少なくとも1つのプロセッサは、対応するワイヤハーネスピンとの端子ブロックピンのピン接続状態を決定するように構成され得る。少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのプロセッサがピン接続信号を受信するときに、ピン接続状態を接続状態と決定することができる。少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのプロセッサによるピン接続信号の受信がないときに、ピン接続状態を切断状態と決定することができる。少なくとも1つのプロセッサはまた、決定されたピン接続状態を出力するように構成され得る。
【0020】
別の実施形態では、少なくとも1つのプロセッサは、ソケット接続状態が接続状態から切断状態に変化するときにアラームをトリガするように更に構成され得る。
【0021】
別の実施形態では、スイッチは、磁気スイッチであってもよく、磁気スイッチの第1の部分は、リードスイッチであってもよく、磁気スイッチの第2の部分は、磁気アクチュエータであってもよい。
【0022】
別の実施形態では、スイッチは、ワイヤハーネスがその対応するソケット内に所定の量だけ挿入されていないときに開き、かつ開いているときにソケット切断信号を出力するように更に構成され得る。少なくとも1つのプロセッサは、切断信号を受信し、かつその配線接続のためのソケット切断信号を受信することによって、ソケットが切断状態を有すると決定するように更に構成され得る。
【0023】
別の実施形態では、配線アセンブリは、ソケットの接続状態が接続状態であると決定されたときに、第1の照明状態を採用し、かつソケットの接続状態が接続状態ではないときに、第1の照明状態とは異なる第2の照明状態を採用するように構成された光を更に含むことができる。
【0024】
一実施形態では、方法が提供される。方法は、スイッチが閉じられたときに、第1の部分及び第2の部分を含むスイッチによって、ソケット接続信号を生成することを含むことができる。スイッチは、第2のスイッチ部分を含むワイヤハーネスが、第1のスイッチ部分を含む端子ブロックのソケット内に所定の量だけ挿入されたときに閉じるように構成され得る。ワイヤハーネスは、産業制御システムの工場配線と通信するより多くのワイヤハーネスピンを含むことができ、端子ブロックは、産業制御システムのフィールド配線と通信する1つ以上の端子ブロックピンを含むことができる。方法はまた、1つ以上のプロセッサによって、ソケット接続信号を受信することを含み得る。方法は、1つ以上のプロセッサによって、ソケットの接続状態を決定することを更に含み得る。ソケットは、ソケット接続信号が1つ以上のプロセッサによって受信されるときに接続状態を有すると決定され得る。ソケットは、1つ以上のプロセッサによる接続信号の受信がないときに、切断状態を有すると決定され得る。方法は、1つ以上のプロセッサによって、決定されたソケット接続状態を出力することを更に含み得る。
【0025】
別の実施形態では、方法は、1つ以上のプロセッサによって、ソケット接続状態が接続状態から切断状態に変化するときにアラームをトリガすることを更に含み得る。
【0026】
別の実施形態では、方法は、端子ブロックピンと通信する高インピーダンス回路により、端子ブロックピンが対応するワイヤハーネスピンと電気通信するときにピン接続信号を出力することを更に含み得る。方法はまた、少なくとも1つのプロセッサによって、端子ブロックピンの対応するワイヤハーネスピンとのピン接続状態を決定することを含み得る。少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのプロセッサがピン接続信号を受信するときに、ピン接続状態が接続状態であると決定することができる。少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのプロセッサによるピン接続信号の受信がないときに、ピン接続状態が切断状態であると決定することができる。方法は、少なくとも1つのプロセッサによって、決定されたピン接続状態を出力することを更に含み得る。
【0027】
別の実施形態では、方法はまた、1つ以上のプロセッサによって、ピン接続状態が接続状態から切断状態に変化するときにアラームをトリガすることを含み得る。
【0028】
別の実施形態では、スイッチは、ワイヤハーネスがその対応するソケット内に所定の量だけ挿入されていないときに開くように更に構成され得る。方法はまた、スイッチによって、開いたときにソケット切断信号を出力することを含み得る。方法は、少なくとも1つのプロセッサによって、ソケット切断信号を受信することを更に含み得る。方法は、少なくとも1つのプロセッサによって、ソケット切断信号が少なくとも1つのプロセッサによって受信されたときに、ソケット状態接続が切断状態であると決定することを更に含み得る。
【0029】
別の実施形態では、方法は、端子ブロックに結合された光によって、ソケットの接続状態が接続状態であると決定された後に第1の照明状態を採用することを含み得る。方法は、ソケットの接続状態が接続状態ではないときに、光によって、第1の照明状態とは異なる第2の照明状態を採用することを更に含み得る。
【0030】
別の実施形態では、方法は、1つ以上のプロセッサによって、決定されたソケット接続状態又は決定されたピン接続状態を表す少なくとも1つの視覚的インジケータを含むグラフィカルユーザインターフェースを生成することを更に含み得る。
【0031】
別の実施形態では、グラフィカルユーザインターフェースは、複数の端子ブロック又は端子ブロックピンの物理的レイアウトに対応するレイアウトに配設された端子ブロック又は端子ブロックピンのうちの少なくとも1つの表現を更に含み得る。少なくとも1つの視覚的インジケータは、その対応する端子ブロック又は端子ピンと関連付けられ得る。一実施例として、少なくとも1つの視覚的インジケータは、その対応する端子ブロック又は端子ピンに隣接して重ね合わされるか、又は位置付けられてもよい。
【0032】
別の実施形態では、グラフィカルユーザインターフェースは、第1のユーザインターフェースオブジェクトを更に含むことができる。第1のユーザインターフェースオブジェクトは、グラフィカルユーザインターフェース内で選択されたときに、少なくとも1つのプロセッサによって選択されたソケット又は選択された端子ブロックピンのうちの少なくとも1つに対する接続状態の決定を無効にするように動作することができる。
【0033】
産業制御システムは、配線を利用して、フィールド内の監視機器及び制御機器に、及びそれらから電気信号を送信することができる。他の分析及び制御システムは、マーシャリングキャビネットでフィールド機器に接続され得る。しかしながら、マーシャリングキャビネットは、多数のワイヤを収容することができ、適切に接続されていないワイヤを識別することは困難であり得る。したがって、マーシャリングキャビネット内の配線接続を監視するためのシステム及び対応する方法が提供される。フィールド配線を介してフィールド内のセンサ及びアクチュエータに接続するように構成されたソケットを有する配線コネクタを含む、配線アセンブリが提供されている。工場配線を介して遠隔制御システムに接続するように構成されたワイヤハーネスが提供されている。ワイヤハーネスの接続状態を検出及び記録する、配線モニタが提供されている。接続状態情報は、オペレータに表示するためのグラフィカルユーザインターフェース内に提示され得る。グラフィカルユーザインターフェースは、ユーザが、接続状態情報の時間期間を選択して、表示すること(例えば、現在の時間、特定の時間又は時間ウィンドウなど)を更に可能にすることができる。アラームはまた、1つ以上の所定の接続状態の検出に基づいて通知され得る。
【0034】
本開示の実施形態は、マーシャリングキャビネットのコンテキストにおける配線接続を監視するためのシステム及び方法を提示する。しかしながら、代替的な実施形態では、開示されたシステム及び方法は、制御キャビネット内の配線接続などの任意の配線接続を監視するために採用され得ることを理解されたい。
【0035】
図1は、目標102を使用して実施される産業プロセスを動作及び監視するように構成された産業制御システム100を含む、動作環境の例示的な一実施形態を示している。産業制御システム100は、フィールド配線112を介してマーシャリングシステム110と信号通信する1つ以上のセンサ104及び1つ以上のアクチュエータ106を含むことができる。
【0036】
センサ104及びアクチュエータ106は、標的102によって実施されるプロセスに関連付けられた1つ以上のプロセス変数を制御するように構成されたフィードバック制御システムの一部を形成する。センサ104は、測定されたプロセス変数を表す1つ以上のプロセス変数及び出力センサ信号104sを測定するように構成され得る。一般に、センサ104、アクチュエータ106及びプロセス変数は、標的102によって実施されるプロセスに好適な任意の形態を採用することができる。一実施例として、目標102が負荷を駆動するように構成された回転軸であると仮定すると、プロセス変数は、回転速度、振動振幅、ランアウト、温度、音レベルなどのうちの1つ以上を含むことができる。好適なセンサ104は、近接センサ、回転エンコーダ、熱電対などを含むことができる。
【0037】
センサ信号104sは、マーシャリングシステム110に送信され、フィールド配線112を介してプログラマブルロジックコントローラ(programmable logic controller、PLC)114に向けられてもよい。各PLC114は、受信したプロセス変数を1つ以上の所定の設定点と比較し、関連付けられるアクチュエータ106にコマンドを発することができる。アクチュエータ106は、受信されたコマンドに応答して作動し、プロセス変数を調節することができる。このようにして、標的102のプロセス変数を監視し、所定の設定点を達成するように制御することができる。
【0038】
産業制御システム100は、工場配線124を介してマーシャリングシステム110と、ヒストリアン120と、ユーザコンピューティングデバイス122と信号通信する、コントローラ116を更に含むことができる。コントローラ116は、所定の設定点を受信し、PLC114への指示のためにマーシャリングシステム110に、所定の設定点を含むコマンド信号116を送信するように構成されている、1つ以上のプロセッサを含むコンピューティングデバイスであってもよい。一態様では、所定の設定点は、ユーザコンピューティングデバイス122を介してユーザ入力から受信した入力に基づくことができる。別の態様では、所定の設定点は、ヒストリアン120から受信した情報に基づくことができる。コントローラ116はまた、マーシャリングシステム110からプロセス変数を含むセンサ信号104sを受信し、工場配線124を介してヒストリアン120内に時間の関数としてプロセス変数を記憶するように構成され得る。
【0039】
フィールド配線112は、マーシャリングシステム110のマーシャリングキャビネット126内の工場配線124に接続されている。マーシャリングキャビネット126内の工場配線124へのフィールド配線112の適切な接続により、センサ測定(例えば、センサ信号104)及びコマンド信号が、フィールド配線と工場配線との間で正しくルーティングされることを確実にすることができる。しかしながら、上述のように、これらの接続は、技術者によって行われ、エラーを受ける可能性がある。一実施例として、技術者は、フィールド配線及び/又は工場配線を接続することができない場合がある。
【0040】
この問題を緩和するために、マーシャリングシステム110の実施形態は、改善された配線アセンブリ130と、マーシャリングキャビネット126内に封入された配線モニタ132とを採用することができる。以下でより詳細に論じられるように、マーシャリングシステム110(例えば、配線モニタ132)は、マーシャリングシステム110がサポートすることを意図したフィールド配線112及び工場配線124の接続状態を決定するように構成され得る。接続状態は、時間の関数としてヒストリアン120によって記憶するためにコントローラ116に更に送信され得る。ユーザコンピューティングデバイス122を介したオペレータからの要求に応じて、コントローラ116及び/又は配線モニタ132は、ヒストリアン120から過去の接続状態データ及び/又はセンサ104から直接的に現在の接続状態データを受信し、ユーザコンピューティングデバイス122によって表示するためのグラフィカルユーザインターフェースを生成することができる。コントローラ116及び/又は配線モニタ132は、不適切な接続状態が検出されたときにアラームを提供するように更に構成され得る。
【0041】
有利には、そのように構成されると、マーシャリングシステム110は、産業制御システム100のオペレータが、工場配線124へのフィールド配線112の過去及び/又は現在の接続状態を検査することを可能にすることができる。この接続状態情報は、迅速なトラブルシューティング、並びに設置、修理、及び/又はメンテナンスのコストの低減を促進することができる。更なる利益において、コントローラ116及び配線モニタ132は、非同期的に動作することができ、ユーザが、ユーザコンピューティングデバイス122を通じて入力されたコマンドを介してグラフィカルユーザインターフェース内に表示された表示接続状態情報を制御することを可能にする。
【0042】
図2A及び
図2Bは、配線アセンブリ130及び配線モニタ132を含む、マーシャリングシステム110の例示的な一実施形態を示している。明確にするために、マーシャリングキャビネット126は省略されている。
図2Aは、分解図にある配線アセンブリ130を示しており、一方で、
図2Bは、組立図における配線アセンブリ130を示している。示されるように、配線アセンブリ130は、基部204に取り付けられた1つ以上の配線コネクタ200と、ステッププレート202とを含む。
【0043】
基部204は、開放空間206又はカットアウトを含む概ね平坦なプレートであってもよく、この開放空間206又はカットアウトは、それを通じて1本以上のワイヤ(例えば、フィールド配線112及び/又は工場配線124)受け入れるように寸法決めされている。基部204は、マーシャリングキャビネット126内の所定の場所に取り付けられ得る。マーシャリングキャビネット126内の取り付け場所の例としては、底部、上部、側部、及びこれらの組み合わせが含まれ得る。
【0044】
基部204は、1つ以上の配線コネクタ200を収容するように更に寸法決めされ得る。配線コネクタ200は、モジュール式であってもよく、基部204に取り付けられた配線コネクタ200の数は、制限なしに変化させることができる。ステッププレート202及び配線コネクタ200は、それぞれの脚部210によって基部204に結合され得る。ステッププレート202及びそれぞれの配線コネクタ200を基部204から離間させるための脚部の使用により、ステッププレート202及び配線コネクタ200の下に延在する配線用の隙間が提供される。
【0045】
配線モニタ132及び電源212は、ステッププレート202に取り付けられてもよい。配線モニタ132は、配線コネクタ200と通信し、配線コネクタ200内の工場配線124へのフィールド配線112の接続状態(例えば、接続又は切断)を検出するように構成された1つ以上のコンピューティングデバイスとすることができる。.更なる実施形態では、配線モニタ132は、決定された状態をコントローラ116に送信するように構成され得る。特定の実施形態では、配線モニタは、Raspberry Pi(登録商標)及びArduino(登録商標)であり得る。追加の実施形態では、配線モニタ132とコントローラ116との間の送信は、イーサネット及びMODBUS TCPプロトコルを介して実施され得る。電源212は、マーシャリングシステム110(例えば、配線モニタ132)の動作のための電力を提供するように構成され得る。
【0046】
図3A及び
図3Bは、分解図(
図3A)及び組立図(
図3B)における配線コネクタ200の例示的な一実施形態を示す概略図である。図示のように、配線コネクタ200は、ケーシング300と、1つ以上のソケット304を含む、少なくとも1つの端子ブロック302と、ソケット304のうちの少なくともそれぞれ1つに対応する1つ以上のワイヤハーネス306(例えば、端子ブロックヘッダ)と、を含む。ワイヤハーネス306の数、内側端子ブロック302i,の数、及びソケット304の数は、必要に応じて独立して変更することができることを理解されたい。
【0047】
ケーシング300は、端子ブロック302を受容するように寸法決めされる。一実施形態では、端子ブロック302は、外側端子ブロック302o及び1つ以上の内側端子ブロック302iを有するように構成され得る。図示のように、端子ブロック302は、チャネル310を有する外側端子ブロック302oを含み、2つの内側端子ブロック302iは、外側端子ブロック302oのチャネル310内に受容されるように寸法決めされる。しかしながら、別個の構成要素として示されているが、代替的な実施形態では、内側端子ブロック及び外側端子ブロックは、単一構造として形成されてもよい。
【0048】
上述のように、ソケット304の各々は、対応するワイヤハーネス306を受容するように構成されている。各ワイヤハーネス306は、それぞれのフィールド配線112又は工場配線124と電気的に接続するように構成された1つ以上のワイヤハーネスピン306pを含む。端子ブロック302の各ソケット304は、それぞれのワイヤハーネスピン306を電気的に接続するためのそれぞれのワイヤハーネス306を受容するように構成された1つ以上の端子ブロックピン302pを含む。端子ブロック302の対の端子ブロックピン306pは、配線ブリッジ308によって更に接続されている。ブリッジ端子ブロック302の各対は、フィールド配線112と通信する端子ブロックピン304pを有する1つ以上の第1のソケット304と、フィールド配線124と通信する端子ブロックピン304pを有する1つ以上の第2のソケット304とを含む。このようにして、ワイヤハーネス306がそれらのそれぞれのソケット304に挿入されると、フィールド配線112と工場配線とが接続される。フィールド配線112と通信する端子ブロックピン304pを有する端子ブロック302と、フィールド配線124と通信する端子ブロックピン304pを有するソケット304との相対的配置は、配線コネクタ200内で変化させることができる。一実施形態では、フィールド配線112と通信する端子ブロックピン304pを有する端子ブロック302の全てを、配線コネクタ200の一方の側(例えば、左側)に位置付けることができ、工場配線124と通信する端子ブロックピン304pを有する端子ブロック302の全てを、配線コネクタ200の反対側(例えば、右側)に位置付けることができる。この構成の利益は、ワイヤハーネス306を対応するソケット304に接続する際の混乱を低減することである。
【0049】
一実施例として、各配線コネクタ200は、
図3C及び
図4A及び
図4Bに示されるように、4つの2列に配設された8つのソケット304を含むと仮定する。一対のブリッジソケット304は、配線によってブリッジされた内側端子ブロック302iと、配線によってブリッジされた一対の外側端子ブロック302oのソケット304とを含む。各ソケット304は、8つの端子ブロックピン302pを更に含み、各ワイヤハーネス306は、8つのワイヤハーネスピン306pを含む。すなわち、ソケット304の各対は、8つの入力/出力(I/O)接続を形成することができる。このため、
図3Cに示す配線コネクタ200は、最大32 I/O接続(8つの接続/端子ソケット対
*4つの端子ソケットペア)を支持することができる。これらのI/O接続は、対応するワイヤハーネス306が、ツールレスI/O接続を提供するその対応するソケット304内に挿入されるときに形成される。
【0050】
内側端子ブロック302i及び外側端子ブロック302oの使用は、更なる利益を提供する。一態様では、フィールド配線112と工場配線124とを交差することなく、単一の端子ブロック302上に、より多くの接続を提供することができる。別の態様では、製造が容易になる。複数の対(例えば、上述のように4対)ではなく、1対の端子ブロックのみを用いることが可能である。しかしながら、より多い又は少ない端子ブロックの使用間にはトレードオフが存在する。1つの端子ブロックは、プラグインされるべき接続がより少ないことを意味する。しかしながら、メンテナンスが必要である場合、より多くのワイヤが同時に切断される。
【0051】
上述のマーシャリングシステム110の更なる利点は、従来のマーシャリングキャビネットよりも迅速に、工場配線124へのフィールド配線112の接続を容易にすることである。一実施例として、顧客サイトにおけるマーシャリングシステム110の到着前に、フィールド配線112及び工場配線124(例えば、それぞれのワイヤハーネス306上で)を終端するという時間のかかる作業を完了することができる。したがって、マーシャリングシステム110がオンサイトに設置されると、ワイヤハーネス306がそれらのそれぞれのソケット304に挿入されると、フィールド配線112と工場配線とを迅速に接続することができる。対照的に、従来のマーシャリングキャビネットを採用する場合、そのようなマーシャリングスキャビネットは、フィールド配線112及び工場配線124の終端前にオンサイトに設置されなければならない。
【0052】
マーシャリングシステム110は、配線コネクタ200のソケット304の各々の接続状態を決定するように構成され得る。一実施例として、各配線コネクタ200は、電源212と電気通信するスイッチを含むことができる。一般に、ワイヤハーネス306がその対応するソケット304内に所定の量だけ挿入されると、スイッチを閉じることができる。所定の量の挿入は、ワイヤハーネスピン306pを端子ブロックピン302pと電気通信するように配置するのに十分な距離とすることができる。同様に、ワイヤハーネス306がその対応するソケット304内に所定の量だけ挿入されていないとき(例えば、端子ブロックピン302pと電気通信していないワイヤハーネスピン306p)に、スイッチを開くことができる。
【0053】
一実施形態では、スイッチは、端子ブロック302内に位置付けられた第1の部分312a(例えば、リードスイッチ)と、ワイヤハーネス306内に位置付けられた第2の部分312b(例えば、磁気アクチュエータ)と、を含む、磁気スイッチとすることができる。代替的な実施形態では、スイッチは必要に応じて他の形態を採用することができることを理解されたい。
【0054】
使用中、ワイヤハーネス306が対応するソケット304内に挿入されると、スイッチは閉じられてもよく、「高」電圧信号(例えば、5V)が、配線モニタ132にソケット接続信号として出力され得る。配線モニタ132によるソケット接続信号の受信は、各ソケット304の「接続された」接続状態を決定するために使用され得る。
【0055】
スイッチは、ソケット304の「切断された」状態の決定を容易にするために、様々な構成で動作することができる。第1の構成では、ワイヤハーネス306が、所定の量だけ対応するソケット304内に挿入されていない場合、スイッチは開くことができ、ソケット接続信号が配線モニタ132に送信されない。配線モニタ132によるソケット接続信号の受信の欠如は、ソケット304の「切断された」接続状態を決定するために使用され得る。
【0056】
この第1の構成では、電源212から電力が利用可能でない場合、全てのソケット304は、それらの実際の状態にかかわらず、「切断された」として検出されることを理解されたい。したがって、代替的な実施形態では、スイッチは、スイッチが開いているときに第2の構成で動作し、「低」電圧信号(例えば、1~2V)をソケット切断信号として配線モニタ132に出力することができる。この構成では、配線モニタ132によるソケット切断信号の受信を使用して、対応するソケット304の「切断された」状態を決定することができる。
【0057】
特定の実施形態では、各ソケットをこのように監視することができることを理解されたい。代替的な実施形態では、選択されたソケットをこのように監視することができる。
【0058】
任意選択的に、配線コネクタ200は、スイッチ及び/又は配線モニタ132と通信する端子ソケット(例えば、端子ブロック302に取り付けられている)の各々の光(例えば、LED)を含むことができる。光は、配線コネクタの接続状態が接続されると決定されたときに、第1の照明状態(例えば、オン)を採用するように構成され得る。光は、配線コネクタの接続状態が切断されると決定されるときに、第1の照明状態とは異なる第2の照明状態(例えば、オフ)を採用する。一実施例として、光は、スイッチからの直接的に接続された信号又はそれからの別の信号を受信することができる。
【0059】
接続された信号は、スイッチから直接的に光に送信することができ、すなわち、構成された照明は、接続信号の送信に応答して点灯する。端子ソケットに対応する光は、点灯していないままであり得る。
【0060】
代替的に又は追加的に、マーシャリングシステム110(例えば、配線モニタ132)は、端子ブロックピン302pの接続状態を決定するように構成され得る。このように監視された端子ブロックピン302pは、高インピーダンス回路314及び電源212と電気通信することができる。高インピーダンス回路314は、ワイヤハーネス306内の個々のワイヤ接続を監視し、ワイヤハーネス306が対応するソケット304内に挿入されると、フィールド配線112と工場配線124との間に連続性が存在することを検証するように構成され得る。一実施例として、高インピーダンス回路314は、端子ブロックピン302pが対応するワイヤハーネスピン306pと電気通信しているときに、所定レベルの電流(例えば、ピン接続信号)を配線モニタ132に出力するように構成され得る。
【0061】
このように、配線モニタ132は、所与の端子ブロックピン302pがピン接続信号の受信によって接続されていると決定することができる。逆に、配線モニタ132は、ピン接続信号の受信がないときに、所与の端子ブロックピン302pが切断されていると決定することができる。この構成は、コントローラ116から受信される信号及び/又は電力を必要とせず、代わりに電源212から受信した電力のみに依存するため、有益であり得る。このようにして、各端子ブロックピン302pの接続状態を、コントローラ116からの信号又は電力の不在下で評価することができる。
【0062】
特定の実施形態では、各端子ブロックピンをこのように監視することができることを理解されたい。代替的な実施形態では、選択された端子ブロックピンをこのように監視することができる。
【0063】
以下でより詳細に説明するように、所与のソケット304及び/又は端子ブロックピン302pの接続状態は、無効化されたものとして指定され得る。この状態は、ソケット304又は端子ブロックピン302pがサービスから意図的に取り外されるときに指定され得る。有利には、この状態は、意図された「切断された」状態と意図されていない「切断された」状態の区別を可能にする。
【0064】
配線モニタ132によって決定された各ソケット304及び/又は端子ブロックピン302pの接続状態(例えば、接続、切断、無効)は、配線モニタ132によってローカルに記憶され、及び/又は配線モニタ132によってコントローラ116に送信されてもよい。このような送信は、連続的に、規定の時間間隔で、及び/又はコントローラ116からの要求に応じて、定期的に実施され得る。配線モニタ132からの接続状態情報の受信に応じて、コントローラ116は、後の回収のための時間の関数として、ヒストリアン120内に接続状態を記憶することができる。
【0065】
ソケット304及び/又は端子ブロックピン302pの接続状態を示すグラフィカルユーザインターフェースはまた、ユーザコンピューティングデバイス122からの要求に応じて生成され得る。このようなグラフィカルユーザインターフェースは、配線モニタ132及び/又はコントローラ116によって生成され得る。1つの例示的なグラフィカルユーザインターフェース(graphical user interface、GUI)500が、
図5に示されている。図示のように、GUI500は、配線アセンブリ
図502、配線コネクタ
図504、及びソケット
図506を含むことができる。配線アセンブリ
図502は、選択可能な配線コネクタ200(wiring connector、WC)を有する配線アセンブリ130を示し得る。配線コネクタ
図504は、配線アセンブリ
図502からの配線コネクタ200の選択に応じて表示され得、選択された配線コネクタ200のソケット304を示す。ソケット
図506は、配線コネクタ
図504からのソケット304の選択に応答して表示され得、選択されたソケット304の端子ブロックピン302pを示す。特定の実施形態では、配線アセンブリ130、配線接続200、ソケット304、及び端子ブロックピン302pは、それらの物理的配置に対応するレイアウトで表示され得る。
【0066】
配線コネクタ200、ソケット304、及び端子ブロックピン302pの各々は、配線モニタ132によって決定されたソケット及びピン接続状態に対応する所定の色及び/又は他の視覚的インジケータ510(例えば、外形、パターン、形状など)で独立して表され得る。一態様では、ソケット304及び/又は端子ブロックピン302pが、配線モニタ132によって「接続された」状態を有すると決定されるときに、第1の色が表示され得る。別の態様では、ソケット304及び/又は端子ブロックピン302pが、配線モニタ132によって「切断された」状態を有すると決定されるときに、第2の色が表示され得る。更なる態様では、ソケット304及び/又は端子ブロックピン302pが無効化されるように設計されたときに、第3の色を表示することができる。特定の実施形態では、異なる色を用いて、異なる対のソケット304(例えば、第1の対について青色、及び第2の対について赤色)を表すことができる。
【0067】
更なる実施形態では、グラフィカルユーザインターフェース500は、ソケット304及び/又は端子ブロックピン302pの1つ以上の所定の特性の認識を容易にするために、他の視覚的インジケータを表示するように構成され得る。別の実施形態では、表現は、送信される信号のタイプ(例えば、アナログ、デジタル、センサのタイプ、PLCのタイプ、マーシャリングキャビネットなど)にグループ化されたリスト内に表示され得る。
【0068】
代替的な実施形態では、配線アセンブリ
図502、配線コネクタ
図504、及びソケット
図506のうちの2つ以上を組み合わせることができる。
図6に示すように、配線アセンブリ
図502と配線コネクタ
図504とを組み合わせて、配線アセンブリ
図502から直接的にソケット304を選択し、その後、ソケット
図506を表示することができる。更なる実施例(図示せず)として、配線コネクタ
図504とソケット
図506とを組み合わせて、それぞれの端子ブロックピン302の状態を配線コネクタ
図504から表示することができる(
図6、インセット、右)。追加の実施形態(図示せず)では、配線アセンブリ
図502と配線コネクタ
図504とソケット
図506とを組み合わせて、配線アセンブリ図内のソケット接続状態及びピン接続状態の表示を可能にすることができる。
【0069】
グラフィカルユーザインターフェース500は、各ソケット304に対して一意の識別子を更に表示することができる。各マーシャリングキャビネット126は、キャビネット番号(例えば、1-n)を割り当てられ得る。各配線コネクタ200は、配線アセンブリ130内の行及び列を指定する識別子によって更に識別され得る。図示のように、配線アセンブリ130内の配線コネクタ200の列は、A~Eで指定されており、配線アセンブリ130内の配線コネクタ200の行は、1~4で指定されている。配線コネクタ内のソケット304の各行及び列は、識別子を更に含むことができる。図示のように、配線コネクタ200の列は1~4で指定されており、配線コネクタ200の行は、X、Yで指定されている。したがって、
図6(インセット、右)に示すソケットの例示的な識別子は、識別子1E1Y3及び「接続された」状態に対応する視覚的インジケータを有する。
【0070】
上述のように、選択された配線コネクタ200、ソケット304、及び端子ブロックピン302pは、「無効化」で意図的に指定され得る。無効化された状態は、配線コネクタ200、ソケット304、又は端子ブロックピン302pが、その接続状態が監視されないことが望ましい場合の任意の状況下で適切であり得る。実施例としては、システム100のメンテナンス又は再構成などの間に、使用停止されたフィールド配線112及び/又は工場配線124の接続を目的とする端子ブロックピン302pが含まれ得る。
【0071】
更なる実施形態では、グラフィカルユーザインターフェース500は、ユーザが、有効又は無効にされるように、所与のソケット304及び/又は端子ブロックピン304pを指定することを可能にするように構成され得る。一実施例として、ユーザは、ソケット304及び/又は端子ブロックピン302pを選択し、その後、第1のユーザインターフェースオブジェクト520を選択して、そのような状態(「有効」ボタン又は「無効」ボタン)を指定することができる。
【0072】
グラフィカルユーザインターフェース500はまた、リアルタイム更新で定期的にリフレッシュされる、現在の時間を含む特定の時間にソケット304及び/又は端子ブロックピン304pの接続状態の表示を可能にする1つ以上の第2のユーザインターフェースオブジェクト522を含むことができる。このような第2のユーザインターフェースオブジェクト522の実施例としては、特定の日付及び時間の入力のために構成されたダイアログボックスを含むことができる。代替的に又は追加的に、スライダなどの他の第2のユーザインターフェースオブジェクト522を提供することができる。
【0073】
配線モニタ132及び/又はコントローラ116はまた、ソケット304及び/又は端子ブロックピン302pの決定された接続状態に基づいてアラームを通知するように構成され得る。一実施例として、ユーザは、各ソケット304及び/又は各端子ブロックピン302pに対して独立してアラーム条件を指定することができる。このような条件は、単独で、又は他の基準(例えば、特定の時間ウィンドウ、時間持続時間など)と組み合わせた状態のタイプ(例えば、切断)を含むことができる。条件が満たされると、配線モニタ132及び/又はコントローラ116は、アラーム(例えば、可聴アラーム及び/又は視覚アラーム)の通知をトリガするように動作可能な信号を出力することができる。アラームは、ユーザコンピューティングデバイス、及び/又は他の所定のデバイスによって通知され得る。一実施例として、アラームは、グラフィカルユーザインターフェース内に提示され得る(例えば、色の変化、点滅テキストなど)。このようにして、配線アセンブリ130内の望ましくない接続状態を迅速に識別し、修復することができる。
【0074】
図7は、マーシャリングシステム110内の配線を監視する方法700の例示的な一実施形態を示すフロー図である。方法700は、動作702~710を含み、
図1~
図6の実施形態の文脈で論じられる。代替的な実施形態では、方法700は、
図7に例示されるものよりも多い又は少ない動作を含むことができ、これらの動作は、
図7に示されるものとは異なる順序で実施され得ることを理解されたい。
【0075】
動作702では、スイッチは、閉じたときにソケット接続信号を生成する。上述したように、スイッチは、第1のスイッチ部分312aが端子ブロック302内に位置付けられていること、及び第2のスイッチ部分312bがワイヤハーネス306内に位置付けられていることを含む。スイッチは、ワイヤハーネス306が所定の量だけ端子ブロック302のソケット304内に挿入されたときに閉じる。
【0076】
動作704では、ソケット接続信号は、1つ以上のプロセッサ(例えば、配線モニタ132)によって受信される。
【0077】
動作706では、1つ以上のプロセッサ(例えば、配線モニタ132)は、ソケット304の接続状態を決定することができる。ソケット304は、ソケット接続信号が配線モニタ132によって受信されるときに接続状態を有すると決定され得る。ソケット304は、配線モニタによる接続信号の受信がないときに切断状態を有すると決定され得る。
【0078】
動作710において、配線モニタ132は、決定されたソケット接続状態及び/又は決定されたピン接続状態を出力することができる。一実施例として、決定されたソケット及び/又はピン接続状態は、コントローラ116及び/又はヒストリアン120に出力され得る。グラフィカルユーザインターフェース500は、決定されたソケット及び/又はピン接続状態に基づいて生成され得る。
【0079】
本明細書に記載される方法、システム、及びデバイスの例示的な技術的効果としては、非限定的な例として、必要に応じて、マーシャリングキャビネットの配線状態の遠隔監視、配線状態の記憶、及び配線状態の表示が含まれる。遠隔監視は、オペレータがトラブルシューティング中に時間を節約し、不適切な接続状態のアラームを構成し、事後分析のための履歴データを相互参照することを可能にし得る。更に、この情報は、階層化された設置手順を可能にすることによって、設備コスト及びサイクルを低減することができ、マーシャリングキャビネット設置ロジスティックに柔軟性を与えることができる。
【0080】
本明細書に開示されるシステム、デバイス、及び方法の構造、機能、製造、及び使用の原理の全体的な理解を提供するために、特定の例示的な実施形態を記載してきた。これらの実施形態の1つ以上の例が添付の図面に示されている。当業者は、本明細書に明確に記載され、添付の図面に例示されるシステム、デバイス、及び方法が、非限定的な例示的な実施形態であること、及び本発明の範囲が特許請求の範囲によってのみ定義されることを理解するであろう。例示的な一実施形態に関連して図示又は記載される特徴は、他の実施形態の特徴と組み合わされてもよい。かかる修正及び変形は、本発明の範囲内に含まれることが意図される。更に、本開示では、実施形態の類似する名称の構成要素は、概して類似の特徴を有しており、ゆえに、特定の実施形態において類似する名称のそれぞれの構成要素のそれぞれの特徴については、必ずしも完全には詳述していない。
【0081】
本明細書に記載される主題は、本明細書に開示される構造的手段及びその構造的等価物を含む、アナログ電子回路、デジタル電子回路、及び/又はコンピュータソフトウェア、ファームウェア、若しくはハードウェアで、又はそれらの組み合わせで実装することができる。本明細書に記載される主題は、データ処理装置(例えば、プログラマブルプロセッサ、コンピュータ、又は多数のコンピュータ)による実行のため又はその動作を制御するため、情報キャリアで(例えば、機械可読記憶デバイスで)明白に具現化されるか、又は伝播信号で具現化される、1つ以上のコンピュータプログラムなどの、1つ以上のコンピュータプログラム製品として実装され得る。コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、又はコードとしても知られる)は、コンパイル又は解釈された言語を含む任意の形態のプログラミング言語で書くことができ、独立型プログラムとして、又はモジュール、構成要素、サブルーチン、若しくはコンピューティング環境での使用に好適な他のユニットとしてなど、任意の形態で展開され得る。コンピュータプログラムは、必ずしもファイルに対応しない。プログラムは、他のプログラム又はデータを保持するファイルの一部分に、当該のプログラム専用の単一ファイルに、又は多数の調整されたファイル(例えば、1つ以上のモジュール、サブプログラム、又はコードの部分を記憶するファイル)に記憶され得る。コンピュータプログラムは、1つのコンピュータ上で若しくは1つのサイトの多数のコンピュータ上で実行されるように、又は多数のサイトに分散され、通信ネットワークによって相互接続されるように展開され得る。
【0082】
本明細書に記載される主題の方法工程を含む、本明細書に記載されるプロセス及び論理フローは、入力データ上で動作し、出力を生成することによって、本明細書に記載される主題の機能を実行するために1つ以上のコンピュータプログラムを実行する1つ以上のプログラム可能なプロセッサによって実行され得る。プロセス及び論理フローはまた、専用論理回路、例えば、FPGA(field programmable gate array:フィールドプログラマブルゲートアレイ)又はASIC(application-specific integrated circuit:特定用途向け集積回路)によって実行され得、本明細書に記載される主題の装置は、かかる専用論理回路として実装され得る。
【0083】
コンピュータプログラムの実行に好適なプロセッサとしては、例えば、汎用マイクロプロセッサ及び専用マイクロプロセッサの両方、並びに任意の種類のデジタルコンピュータの任意の1つ以上のプロセッサが挙げられる。一般的に、プロセッサは、読み出し専用メモリ若しくはランダムアクセスメモリ、又はその両方から命令及びデータを受信する。コンピュータの必須要素は、命令を実行するためのプロセッサ、並びに命令及びデータを記憶するための1つ以上のメモリデバイスである。一般的に、コンピュータはまた、データを記憶するための1つ以上の大容量記憶デバイス、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、若しくは光ディスクを含むか、又はそこからデータを受信する、そこにデータを転送する、若しくはその両方を行うように動作可能に結合される。コンピュータプログラム命令及びデータを具現化するのに好適な情報キャリアとしては、例として、半導体メモリデバイス(例えば、EPROM、EEPROM、及びフラッシュメモリデバイス)と、磁気ディスク(例えば、内部ハードディスク又はリムーバブルディスク)と、光磁気ディスクと、光ディスク(例えば、CD及びDVDディスク)と、を含む、不揮発性メモリの全ての形態が挙げられる。プロセッサ及びメモリは、専用論理回路によって補完されるか、又はその中に組み込まれ得る。
【0084】
ユーザとの相互作用を提供するために、本明細書に記載される主題は、ユーザに情報を表示するためのディスプレイデバイス、例えば、CRT(cathode ray tube:陰極線管)又はLCD(liquid crystal display:液晶ディスプレイ)モニタ、並びにユーザがコンピュータに入力を提供するのに利用し得るキーボード及びポインティングデバイス(例えば、マウス又はトラックボール)を有するコンピュータ上に実装され得る。他の種類のデバイスを使用して、ユーザとの相互作用を提供することもできる。例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形態の感覚フィードバック(例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、又は触覚フィードバック)であり得、ユーザからの入力は、音響、音声、又は触覚入力を含む任意の形態で受信され得る。
【0085】
本明細書に記載される技術は、1つ以上のモジュールを使用して実装され得る。本明細書で使用するとき、「モジュール」という用語は、コンピューティングソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、及び/又はそれらの様々な組み合わせを指す。しかしながら、最低でも、モジュールは、ハードウェア、ファームウェア上に実装されていないか、又は非一時的プロセッサの読み取り可能で記録可能な記憶媒体(すなわち、モジュールはソフトウェアそれ自体ではない)上に実装されていないソフトウェアとして解釈されるべきではない。実際に、「モジュール」は、プロセッサ又はコンピュータの一部などの少なくとも何らかの物理的な非一時的ハードウェアを常に含むものと解釈されるべきである。2つの異なるモジュールは、同じ物理ハードウェアを共有し得る(例えば、2つの異なるモジュールは、同じプロセッサ及びネットワークインターフェースを使用し得る)。本明細書に記載されるモジュールは、様々な用途をサポートするために組み合わせ、統合、分離、及び/又は複製が可能である。また、特定のモジュールで実行されるものとして本明細書に記載される機能は、特定のモジュールで実行される機能の代わりに、又はそれに加えて、1つ以上の他のモジュールで、及び/又は1つ以上の他のデバイスによって実行され得る。更に、モジュールは、互いにローカル又はリモートの多数のデバイス及び/又は他の構成要素にまたがって実装され得る。加えて、モジュールを1つのデバイスから移動し、別のデバイスに追加することができ、かつ/又は両方のデバイスに組み込むこともできる。
【0086】
本明細書に記載される主題は、バックエンド構成要素(例えば、データサーバ)、ミドルウェア構成要素(例えば、アプリケーションサーバ)、若しくはフロントエンド構成要素(例えば、グラフィカルユーザインターフェース又はウェブブラウザを有するクライアントコンピュータであって、ユーザはそれらを通して、本明細書に記載される主題の実装と相互作用することができる)、又はかかるバックエンド、ミドルウェア、及びフロントエンド構成要素の任意の組み合わせを含む、コンピューティングシステムに実装され得る。システムの構成要素は、デジタルデータ通信の任意の形態又は媒体、例えば、通信ネットワークによって相互接続され得る。通信ネットワークの例としては、ローカルエリアネットワーク(「local area network、LAN」)及び広域ネットワーク(「wide area network、WAN」)、例えばインターネットが挙げられる。
【0087】
本明細書及び特許請求の範囲全体を通して本明細書で使用するとき、近似言語は、それが関連する基本機能の変化をもたらすことなく、許容可能に変化し得る、任意の定量的表現を修正するために適用されてもよい。したがって、「約」、「およそ」、及び「実質的に」などの1つ又は複数の用語によって修飾された値は、指定された正確な値に限定されるものではない。少なくともいくつかの例において、近似言語は、値を測定するための器具の精度に対応し得る。本明細書において、本明細書及び特許請求の範囲全体を通して、範囲制限の組み合わせ及び/又は交換が行われてもよく、かかる範囲は識別され、文脈又は言語が別段の指示をしていない限り、そこに含まれる全ての部分範囲を含む。
【0088】
当業者は、上述の実施形態に基づいて本発明の更なる特徴及び利点を理解するであろう。したがって、本出願は、添付の特許請求の範囲によって示されるものを除き、特に示され説明されてきたものによって限定されるものではない。本明細書に引用される全ての刊行物及び参考文献は、その全体が参照により明示的に組み込まれる。
【国際調査報告】