(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-24
(54)【発明の名称】フォーム処理方法、装置、インテリジェント対話型タブレット及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G06F 40/166 20200101AFI20220617BHJP
G06F 3/0484 20220101ALI20220617BHJP
【FI】
G06F40/166
G06F3/0484
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021562920
(86)(22)【出願日】2019-12-12
(85)【翻訳文提出日】2021-10-21
(86)【国際出願番号】 CN2019124814
(87)【国際公開番号】W WO2021008071
(87)【国際公開日】2021-01-21
(31)【優先権主張番号】201910642635.4
(32)【優先日】2019-07-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】515034703
【氏名又は名称】広州視源電子科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGZHOU SHIYUAN ELECTRONICS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.6,4th Yunpu Road,Huangpu District,Guangzhou,Guangdong P.R.CHINA
(71)【出願人】
【識別番号】518404352
【氏名又は名称】広州視臻信息科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】范 宝▲駒▼
【テーマコード(参考)】
5B109
5E555
【Fターム(参考)】
5B109QB11
5E555AA13
5E555AA75
5E555BA28
5E555BA82
5E555BA83
5E555BA86
5E555BB28
5E555BC19
5E555BE13
5E555CA12
5E555CB12
5E555CC17
5E555DA03
5E555DB58
5E555DC25
5E555FA00
(57)【要約】
本開示は、フォーム処理方法、装置、インテリジェント対話型タブレット及記憶媒体を提供する。該当方法は、消去指示が受信されると、作成されたフォームにおける第1セルには現在の消去動作が付いたかどうかを決定すること(S011)と、前記第1セルには前記消去動作が付いた場合、前記消去動作が終了すると、第1セルが縮小するように、前記第1セルを更新すること(S012)を含む。ユーザが前記セルを手動で調整する必要がなくて、ユーザ動作を簡略化し、セル調整の效率と正確率を向上させ、消去動作付きのセルのような特定のセルに対し調整するユーザの要求を満たすことができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチ入力機能を持つ電子機器に適用するフォーム処理方法であって、前記方法は、
ホワイトボードアプリにおいてフォームを作成し、画像、幾何図形、及び/又はテキストを含むフォーム内容を前記フォームに挿入することと、
前記ホワイトボードアプリの表示内容に対する消去指示を受信し、前記消去指示は、ユーザによる前記ホワイトボードアプリのホワイトボードインターフェースにおける消去動作によってトリガされることと、
消去指示が受信されると、現在の消去動作の消去トラックにおける消去座標集合を取得し、前記消去座標集合には作成されたフォームにおける異なるセル内に位置する消去画素点が含まれる場合、前記消去トラックの消去開始点付きのセルを前記消去動作付きの第1セルとして決定することと、
前記消去座標集合に基づいて、前記第1セルの表示内容を更新して表示することにより、消去された内容が前記消去動作に伴い消えることと、
前記消去動作が終了すると、前記第1セルを更新して、第1セルを縮小することと、
を含むフォーム処理方法。
【請求項2】
前記第1セルを更新することは、
前記第1セルには未消去内容が含有される場合、前記第1セルの境界と前記未消去内容の縁との間の空き領域の極小高さ値及び極小幅値を取得することと、
前記極小高さ値及び前記極小幅値に基づいて、前記第1セルの高さ及び幅をそれぞれ更新することと、を含む
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記極小高さ値及び前記極小幅値に基づいて、前記第1セルの高さ及び幅をそれぞれ更新することは、
前記第1セルの現在の高さ値及び前記極小高さ値に基づいて、前記第1セルの高さを更新するための目標高さ値を算出し、前記第1セルの現在の幅値及び前記極小幅値に基づいて、前記第1セルの幅を更新するための目標幅値を算出することと、
前記目標高さ値が所定高さ閾値よりも大きい場合、前記第1セルの高さ値を前記目標高さ値として更新し、前記目標高さ値が前記所定高さ閾値以下である場合、前記第1セルの高さ値を前記所定高さ閾値として更新することと、
前記目標幅値が所定幅閾値よりも大きい場合、前記第1セルの幅値を前記目標幅値として更新し、前記目標幅値が前記所定幅閾値以下である場合、前記第1セルの幅値を前記所定幅閾値として更新することと、を含む
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1セルを更新することは、
前記第1セルには未消去内容が含有されていない場合、前記第1セルの高さ値を所定高さ閾値として、幅値を所定幅閾値として更新することを含む
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1セルを更新することは、
前記第1セルの行におけるセル全体のうち各セルについて、前記セルの境界と、前記セルに含有される内容の縁との間の空き領域の極小高さ値を取得し、前記第1セルの列におけるセル全体のうち各セルについて、前記セルの境界と、前記セルに含有される内容の縁との間の空き領域の極小幅値を取得することと、
全ての極小高さ値から、最も小さい値である目標極小高さ値を取得し、全ての極小幅値から、最も小さい値である目標極小幅値を取得することと、
前記目標極小高さ値に基づいて、前記第1セルの行における各セルの高さを更新し、前記目標極小幅値に基づいて、前記第1セルの列における各セルの幅を更新することと、を含む
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記目標極小高さ値に基づいて、前記第1セルの行における各セルの高さを更新することは、
前記目標極小高さ値、及び前記第1セルの行におけるいずれかのセルの現在の高さを示す現在の高さ値に基づいて、対応の目標高さ値を算出することと、
前記目標高さ値が所定高さ閾値よりも大きい場合、前記第1セルの行における各セルの高さ値を前記目標高さ値として更新することと、
前記目標高さ値が前記所定高さ閾値以下である場合、前記第1セルの行における各セルの高さ値を前記所定高さ閾値として更新することと、を含み、
前記第1セルの行における各セルの高さは同一である
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記目標極小幅値に基づいて前記第1セルの列における各セルの幅を更新することは、
前記目標極小幅値、及び前記第1セルの列におけるいずれかのセルの現在の幅を示す現在の幅値に基づいて、対応の目標幅値を算出することと、
前記目標幅値が所定幅閾値よりも大きい場合、前記第1セルの列における各セルの幅値を前記目標幅値として更新することと、
前記目標幅値が前記所定幅閾値以下である場合、前記第1セルの列における各セルの幅値を前記所定幅閾値として更新することと、を含み、
前記第1セルの列における各セルの幅は同一である
請求項5または6に記載の方法。
【請求項8】
さらに、
書き指示が受信されると、作成されたフォームにおける第2セルには現在の書き動作が付いたかどうかを決定することと、
前記第2セルには前記書き動作が付いた場合、前記書き動作が終了すると、前記書き動作に対応する書き内容が前記第2セルの境界を超えたかどうかを決定することと、
前記書き内容が前記第2セルの境界を超えた場合、前記書き内容が拡大された第2セルに位置するように、前記書き内容に基づいて前記第2セルを更新して前記第2セルを拡大することと、を含む
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第2セルを更新した後、前記方法は、さらに、
前記第2セルの更新されていない位置に対して前記第2セルの更新された位置がずれたかどうかを決定することと、
前記更新されていない位置に対して前記更新された位置がずれた場合、前記更新されていない位置に対する前記更新された位置の変位ずれ量を取得することと、
前記変位ずれ量に基づいて、前記第2セルを含むフォームの変位ずれ量を更新することと、を含む
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1セルを更新する前、前記方法は、さらに、
前記第1セルを含むフォームの変位ずれ量がゼロであるかどうかを決定することと、
前記第1セルを含むフォームの変位ずれ量がゼロではない場合、前記第1セルを含むフォームの位置を更新して、前記第1セルを含むフォームの変位ずれ量を減らすことと、を含む
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
書き指示が検出されると、前記書き動作の書きトラックの手書き座標集合が取得され、前記書きトラックには作成されたフォームにおける異なるセル内に位置する手書き画素点が含まれる場合、前記書きトラックの手書き開始点付きのセルを前記書き動作付きの第2セルとして決定することをさらに含む
請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記書き内容のうち前記第2セルの境界線を超えた部分と前記第2セルの境界線との間の極大距離を取得することと、
前記極大距離に基づいて、前記第2セルの幅または高さを更新することと、をさらに含む
請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記第2セルの行における各セルの高さを第2目標高さ値として更新し、且つ前記第2セルの列における各セルの幅を第2目標幅値として更新することをさらに含み、
前記第2目標高さ値は、前記第2セルの更新された高さ値であり、前記第2目標幅値は、前記第2セルの更新された幅値である
請求項8に記載の方法。
【請求項14】
前記書き内容が前記第2セルの左境界線と右境界線を超えた場合、前記書き内容が前記第2セルの左境界線から超えた左側極大超え距離と、前記書き内容が前記第2セルの右境界線から超えた右側極大超え距離を取得することと、
前記左側極大超え距離に基づいて前記第2セルの左側の2つの頂点の横座標を更新し、及び/又は、前記右側極大超え距離に基づいて前記第2セルの右側の2つの頂点の横座標を更新することにより、前記書き内容を囲むように、前記第2セルの左境界線を左へ移動させ、または右境界線を右へ移動させることと、をさらに含む
請求項8に記載の方法。
【請求項15】
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行されるコンピュータプログラムを記憶するためのメモリと、を備え、
前記プロセッサは、前記プログラムを実行すると、請求項1~14のいずれか1項に記載の方法のステップを実現する
インテリジェント対話型タブレット。
【請求項16】
コンピュータプログラムを記憶しているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記プログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1~14のいずれか1項に記載の方法のステップを実現させるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本開示は、2019年07月16日に中国国家知識産権局へ提出された出願番号が201910642635.4である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は援用することによって本開示に取り込まれる。
[技術分野]
本開示は、コンピュータ技術の分野に関し、特に、フォーム処理方法、装置、インテリジェント対話型タブレット及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
本開示の発明者は、インテリジェント対話型タブレットのホワイトボードソフトウェアまたはその類似の場面、ホワイトボードソフトウェアに係る機能を使用して書き込み用インターフェースに電子フォームを挿入した後、電子フォームのサイズがフォームに書き込み内容の量によって変化しないことを発見した。フォーム中のセルに書き込み内容が当該セルの境界を超えた際に、ユーザは前記セルを拡大しようとする場合、電子フォーム全体のズームを制御するためのコントロールをドラッグすることにより、前記セルを拡大する。ユーザは、前記セルに書き込み内容の部分または全部を消去した後、前記セルを縮小しようとする場合でも、前記コントロールをドラッグすることにより、前記セルを縮小する。
【0003】
上記フォーム調整手段は、セルのサイズの調整が実現され得るが、前記コントロールは電子フォーム全体をズームするためのものであるため、前記電子フォームにおける各セルが同時にズームされ、特定のセルに対しズームするユーザ要求を満たすことができない。また、ユーザは、電子フォームを調整している間、ズームされた現在の電子フォームが調整要求を満たすかどうかを目視のみに依存して観察するから、適切なズームレベルを正確に決定することができないため、前記調整の要求を実現するために調整を繰り返す必要がある場合もあり、これにより煩わしいユーザ動作と長いフォーム調整時間を要する。
【発明の概要】
【0004】
従来の技術において、セルにある内容を消去するユーザの動作に応じてセルが自動的に調整されることができない。これを考慮して、特定のセルに対し調整することができない課題と、ユーザ動作が煩わしい課題と、フォーム調整時間が長い課題とを少なくとも解決するために、本開示ではフォーム処理方法、装置、インテリジェント対話型タブレット及び記憶媒体が提供される。
【0005】
本開示の実施例の第1態様では、フォーム処理方法を提供する。前記方法は、消去指示が受信されると、作成されたフォームの第1セルには現在の消去動作が付いたかどうかを決定することと、前記第1セル中には前記消去動作が付いた場合、前記消去動作が終了すると、前記第1セルを更新して、第1セルを縮小することを含む。
【0006】
本開示の実施例の第2態様では、フォーム処理装置を提供する。前記装置は、消去指示が受信されると、作成されたフォームの第1セルには現在の消去動作が付いたかどうかを決定するための第1決定モジュールと、前記第1決定モジュールが、前記第1セル中には前記消去動作が付いたことを決定した場合、且つ前記消去動作が終了すると、前記第1セルを更新して、前記第1セルを縮小するための第1更新モジュールと、を含む。
【0007】
本開示の実施例の第3態様では、インテリジェント対話型タブレットを提供する。前記インテリジェント対話型タブレットは、プロセッサと、前記プロセッサによって実行されるコンピュータプログラムを記憶しているメモリを含み、前記プロセッサは、前記プログラムを実行すると、前記フォーム処理方法のステップを実現する。
【0008】
本開示の実施例の第4の態様では、コンピュータプログラムを記憶しているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。前記プログラムが、プロセッサによって実行されると、前記フォーム処理方法のステップを実現させる。
【0009】
従来の技術と比べて、本開示の実施例は、以下の有益な效果を含むことができる。
本開示の実施例は、消去指示が受信されると、セルに付いた消去動作に応じて前記セルを縮小し、消去動作付きのセルを自動調整することを実現できるため、ユーザが前記セルを手動で調整する必要がなくて、ユーザの動作を簡略化し、セル調整の效率と正確率を向上させ、さらに、特定のセル(例えば、消去動作付きのセル)について調整するユーザの要求を満たすことができる。
【0010】
以上の一般的な説明と後文の詳細な説明は、例示的と説明的のみであり、本開示を限定するものではないと理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、本開示の一例の実施例に係るフォーム処理方法を示すフローチャートである。
【
図2a】
図2aは、本開示の一例の実施例に係る、内容が消去されない第1セルを含むフォームを示す模式図である。
【
図2b】
図2bは、本開示の一例の実施例に係る、内容が消去された原因で縮小された
図2aにおける第1セルを示す模式図である。
【
図3a】
図3aは、本開示の一例の実施例に係る、内容が消去されない第1セルを含むフォームを示す別の模式図である。
【
図3b】
図3bは、本開示の一例の実施例に係る、内容が消去された原因で行と列における各セルが縮小された
図3aの第1セルを示す模式図である。
【
図4a】
図4aは、本開示の一例の実施例に係る、拡大されない第2セルを含むフォームを示す模式図である。
【
図4b】
図4bは、本開示の一例の実施例に係る、書き込み内容が境界を超えた原因で拡大された
図4aの第2セルを示す模式図である。
【
図4c】
図4cは、本開示の一例の実施例に係る、書き込み内容が境界を超えた原因で行と列における各セルが拡大された
図4aの第2セルを示す模式図である。
【
図5】
図5は、本開示の一例の実施例に係るフォーム処理装置の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
ここで、例示的な実施例について詳細に説明して、これらの示例は添付の図面に示されている。以下の説明が添付の図面にかかわる時、特に断らない限り、異なる添付の図面における同じ番号は同じまたは類似の要素を表す。また、以下の例示的な実施例に説明する実施の形態は本開示を限定するものではない。
【0013】
本開示で使われる用語は特定の実施例のみを説明するためのものであるが、本開示を限定することを意図するものではない。文脈がそうでないことを明示しない限り、本開示と特許請求の範囲で使われる単数の形態「一つ」、「前記」、及び「当該」は複数の形態を含むことが意図されている。さらに、本明細書で使われる用語「及び/または」は関連する列挙されたアイテムの一つまたは複数の任意または全ての可能な組み合わせを指し、それらを含むと理解されるべきである。
【0014】
本開示で使用可能な用語「第1」、「第2」、「第3」などは様々な情報を説明するためであるが、これらの情報はこれらの用語に限定されるものではないと理解されるべきである。これらの用語は同一なタイプの情報を互いに区別するためにのみ使われる。例えば、本開示の範囲を逸脱しない場合、第1情報が第2情報と呼ばれることもでき、類似に、第2情報が第1情報と呼ばれることもできる。文脈に応じて、本明細書で使用されるように、用語「場合」は、「……時」または「……際」または「決定に応答する」と解釈されることができる。
【0015】
授業または会議の場合、一般的に、ユーザは、インストールされた電子ホワイトボードアプリを使用して、電子ホワイトボードに手書したり、書き込みしたり、または、電子ホワイトボードに表示された内容を編集したりすると、聴取者に授業内容または会議内容を深く理解させる。このとき、ユーザは、ホワイトボードアプリによる挿入機能を使用して、電子フォーム、幾何図形、画像うち少なくとも1つを電子ホワイトボードに挿入する。ここで、ユーザは、作成された電子フォームに内容を書き込むこと、または前記電子フォームに表示された内容を消去することができる。しかし、従来の電子フォームのサイズは、ユーザによって電子フォームに書き込み内容の量または電子フォームから消去された内容の量に従って変化しないため、ユーザによってフォームのセルに書き込み内容が前記セル境界を超えると、ユーザは電子フォームのズームコントロールをドラッグことにより、電子フォーム全体を拡大する。同様、ユーザは、セルの内容を消去した後、前記セルを縮小しようとする場面、前記ズームコントロールをドラッグすることにより、電子フォーム全体を縮小する。前記の動作にかかわらず、ユーザは、電子フォームを調整している間、ズームされている電子フォームが調整の要求を満たすかどうかを目視のみに依存して観察するから、例えば、縮小された電子フォームにおける各セルの内容がセル境界を超えたことになれなく、適切なズームレベルを正確に決定することができなく、前記調整の要求を実現するために調整を繰り返す必要があり、これにより煩わしいユーザ動作と長いフォーム調整時間を要する。
【0016】
従来の技術において、ユーザによるセルの内容消去動作に応じてセルを自動的に調整することができないし、ユーザが特定のセルに対し調整することができないし、ユーザ動作が煩わしいし、フォーム調整が長時間をかかるという課題があり、これに鑑み、本開示の実施例は、新たなフォーム処理方法を提供して、消去動作付きのセルに対し、ユーザによって手動で調整される必要がなく、自動的に調整でき、ユーザ動作を簡略化し、セル調整の效率と正確率を向上させ、特定のセル(例えば、消去動作付きのセル)に対し調整するユーザの要求を満たす。
【0017】
本開示の実施例に係る前記フォーム処理方法は、ソフトウェアで実行されてもよいし、ハードウェアで実行されてもよいし、またこれらの組み合わせで協力して実行されてもよいし。ここで、係るハードウェアは1つまたは2つ以上の物理的な実体で構成されてもよい。例えば、本開示の実施例に係るフォーム処理方法を実行する主体は、ノート型コンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、携帯電話、プロジェクタまたはインテリジェント対話型タブレットに搭載された機能モジュールであってもよいし、ノート型コンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、携帯電話、プロジェクタまたはインテリジェント対話型タブレットであってもよい。
【0018】
以下、本開示の実施例に係るフォーム処理方法について説明する。
図1に示すように、
図1は、本開示の一例の実施例に係るフォーム処理方法を示すフローチャートである。前記フォーム処理方法はクライアントに適用することができ、以下のステップを含む。
ステップS011では、消去指示が受信されると、作成されたフォームにおける第1セルに現在の消去動作が付いたかどうかを決定する。
ステップS012では、前記第1セルに前記消去動作が付いた場合、前記消去動作が終了すると、前記第1セルを更新して、第1セルを縮小する。
【0019】
インテリジェント対話型タブレットにインストールされたホワイトボードアプリが一例として、前記ホワイトボードアプリがフォアグラウンドで起動されると、ユーザは前記ホワイトボードアプリのフォーム作成機能を使用して、所望のフォームを作成する。フォームが作成された後、ユーザは、前記フォームに所望の内容を挿入するまたは書き込むことができるのは、以下のように理解する。ユーザは、前記ホワイトボードアプリに係る挿入コントロールを使用して、画像、幾何図形、テキストのような所望の内容を挿入してもよいし、前記ホワイトボードアプリに係る書き込みコントロールを使用して、手書きからなる図柄、パターンセットまたはテキストのような所望の内容を入力してもよい。
【0020】
なお、前記フォーム作成が完了すると、前記フォームにおける各セルの座標情報が記憶される。前記座標情報は、以下のいずれか1つの形式で表現し得るが、これに限定されるものではない。
一例では、座標情報の第1表現形式として、各セルについて、前記セルの座標情報は、前記セルの4つの頂点の座標を含んでもよいが、これに限定されるものではない。
【0021】
別の一例では、座標情報の第2表現形式として、各セルについて、前記セルの座標情報は、前記セルの頂点のうち1つの座標、及び前記セルの幅値及び高さ値を含んでもよいが、これに限定されるものではない。
【0022】
座標情報の上記の2つの表現形式から分かるように、第2表現形式には、セルの頂点のうち1つの頂点座標、セルの幅値及び高さ値を含む座標情報が含まれてもよく、第1表現形式には、セルの4つの頂点を含む座標情報が含まれる必要がある。これで分かるように、第2表現形式の座標情報のデータ量は第1表現形式の座標情報のデータ量よりも少ないため、データの記憶量を低減する求めがある場合、第2表現形式の座標情報とする。
【0023】
ユーザは、前記ホワイトボードアプリのホワイトボードインターフェースに表示された内容を消去しようとする場合、前記ホワイトボードアプリに係る消去コントロールをクリックすることにより、消去指示をトリガすることができ、このようにして、前記方法を実行する主体は、前記消去指示に基づいて、タッチスクリーンによって現在に検出されたユーザ動作が消去動作であると検出する。
【0024】
前記消去指示に対応する消去動作が検出された後、前記消去動作の消去トラックにおける消去座標集合が取得されて、前記消去座標集合に基づいて、作成されたフォームにおける第1セルには前記消去動作が付いたかどうかを決定することができる。前記第1セルは、前記フォームにおけるいずれかのセルを表す。これと共に、前記消去座標集合に基づいて、前記ホワイトボードインターフェースに表示された内容が更新して表示されて、消去された内容が消去動作に伴い消えた效果をユーザに向けて呈することもできる。
【0025】
以下、一例として、作成されたフォームの第1セルには前記消去動作が付いたかどうかを決定するプロセスを説明する。
1つ以上のセルには前記消去動作が付いた可能性があるため、前記消去座標集合に基づいて、各消去画素点が位置するセルを決定でき、例えば、前記消去座標集合が{(x01,y01),(x02,y02)}であると仮定すると、前記消去座標集合における各画素点に基づいて、作成されたフォームの第1セルには消去動作が付いたかどうかを決定する場面では、以下のようになる。
1、セルの座標情報がセルの4つの頂点の座標を含む場合、前記フォームにおける2つのセルの座標情報は、セルA1:{(xA11,yA11),(xA11,yA12),(xA12,yA11),(xA12,yA12)}、セルA2:{(xA21,yA21),(xA21,yA22),(xA22,yA21),(xA22,yA22)}と表すことができる。ただし、xA11<xA12,yA11<yA12、xA21<xA2,yA21<yA22となる。これに基づいて、xA11≦x01≦xA12且つyA11≦y01≦yA12、xA21≦x02≦xA22且つyA21≦y02≦yA22である場合、消去画素点(x01,y01)がセルA1に位置し、消去画素点(x02,y02)がセルA2に位置することが決定する。
2、セルの座標情報がセルの頂点のうち1つの座標、及びセルの幅値及び高さ値を含む場合、前記座標情報にセルの左頂点の座標が記録されると仮定すると、前記フォームにおける2つのセルの座標情報は、セルA1:{(xA1,yA1),wA1,hA1}、セルA2:{(xA2,yA2),wA2,hA2}と表す。これに基づいて、xA1≦x01≦xA1+wA1且つyA1≦y01≦yA1+hA1、xA2≦x02≦xA2+wA2且つyA2≦y02≦yA2+hA2である場合、消去画素点(x01,y01)がセルA1に位置し、消去画素点(x02,y02)がセルA2に位置することが決定する。
【0026】
このようにして、前記消去動作の消去座標集合における各消去画素点が位置するセルが決定して、その続きで、決定された各セルに対し縮小処理を実行する。
【0027】
しかし、これで分かるように、上記方案では、1回の消去動作において、各消去画素点の位置を分析する必要がある。一般的に、1回の消去動作が多数の消去画素点に対応するため、位置分析に関する演算が多くなり、演算プロセスが複雑になる。且つ、異なるセルには異なる消去画素点が含まれる可能性があり、複数のセルに対し縮小処理を実行する必要があり、演算が複雑になる。その結果、他の実施例では、この課題を解決するために、前記消去動作の消去開始点のみに基づいて、作成されたフォームのセルには前記消去動作が付いたかどうかを決定することができるのは、以下のように理解することができる。前記消去動作において、前記消去開始点を除く他の消去画素点付きのセルと前記消去開始点付きのセルとは異なる場合でも、前記消去開始点付きのセルには前記消去動作が付いたと見なす。従って、前記消去開始点付きのセルの外には前記消去動作が付いた場合、前記消去開始点付きのセルの外における内容が消去されない。このようにして、各消去動作について、作成されたフォームにおけるセルには当該消去動作の消去開始点が付いたかどうかを判断することにより、作成されたフォームにおけるセルには前記消去動作が付いたかどうかを知ることができ、前の技術方案と比べて、消去動作の位置分析に関する演算量を大幅に低減させることができ。また、前記消去開始点付きのセルの外における内容が消去されないことにより、前記消去開始点付きのセルを除く他のセルに含有される内容が消去されなく、その続きでは、前記消去開始点付きのセルを除く他のセルに対し縮小処理を行う必要がないため、セルの縮小処理に関する演算量を低減させて、セル更新の効率を向上させる。
【0028】
上記の実施例に基づいて、ユーザは、前記消去開始点付きのセルを除く他のセルに含有される内容を消去しようとする場合、現在の消去動作を終了して、次の消去動作を実行することにより、他のセルの内容の一部または全部を消去することができる。
【0029】
よって、前記消去開始点に基づいて、作成されたフォームの第1セルには前記消去動作が付いたかどうかを決定する場面で、ここでの決定するプロセスは、次のように適応的に調整され得る。
前記消去開始点の座標が(x0,y0)であると仮定すると、以下のようになる。
1、セルの座標情報がセルの4つの頂点の座標を含む場合、前記フォームにおける1つのセルA1の座標情報は、{(xA11,yA11),(xA11,yA12),(xA12,yA11),(xA12,yA12)}と表し、ただし、xA11<xA12、、yA11<yA12。これに基づいて、xA11≦x0≦xA12且つyA11≦y0≦yA12である場合、前記消去開始点(x0,y0)がセルA1内に位置すると判明することにより、作成されたフォームにおける第1セルには前記消去動作が付いたと決定する。
2、セルの座標情報はセルの頂点のうち1つの座標、及びセルの幅値及び高さ値を含む場合、前記座標情報にはセルの左頂点の座標が記録されると仮定すると、前記フォームにおける1つのセルA1の座標情報は、{(xA1,yA1),wA1,hA1}と表す。これに基づいて、xA1≦x0≦xA1+wA1且つyA1≦y0≦yA1+hA1である場合、前記消去開始点(x0,y0)がセルA1内に位置すると判明することにより、作成されたフォームにおける第1セルには前記消去動作が付いたと決定する。
【0030】
なお、セルの座標情報は、セルの頂点のうち1つの座標、セルの幅値及び高さ値を含む場合、前記座標情報に含まれた唯一の頂点の座標がセルの左上の頂点、左下の頂点、右上の頂点、右下の頂点のうちいずれか1つであると黙認されるこれにより、当該唯一の頂点がどのセルの頂点であると知られて、当該唯一の頂点、セルの幅値及び高さ値に基づいて、セルの領域範囲を決定して、消去動作がセルに付いたかどうかを決定する。しかし、セルの領域範囲をより速く決定するために、一実施例では、前記座標情報に含まれたセルの頂点のうち1つの座標が前記セルの左上の頂点の座標であると黙認され得る。
【0031】
作成されたフォームにおける第1セル中には前記消去動作が付いたと決定した後、前記消去動作が中断したことが検出された場合、前記消去動作が終了すると見なす。ここで、前記消去動作では、所定期間内で位置がそのままで変わらないことと、前記消去動作が発生した後の特定の時点で前記消去動作が検出されないこととのうちいずれかが検出された時、前記消去動作が中断したことが検出されたと見なす。前記消去動作が発生した後の特定の時点で前記消去動作が検出されないことは、次のように理解され得る。ユーザは、消去動作を実行した後、特定の時点で消去動作をトリガするためのタッチ物件とタッチスクリーンとの接触を解除して、このとき、前記タッチ物件の入力が検出されなく、前記消去動作が中断されたと見なす。前記タッチ物件は、タッチペン、指のうち少なくとも1つを含み得るが、これらに限定されない。
【0032】
消去動作付きのセルに含有される内容が、消去動作に伴い更新され、当該内容に対応する画素座標集合も更新される。よって、消去動作が終了すると、前記消去動作付きの第1セルに含有される現在の内容に対応する画素座標集合に基づいて、前記第1セルが更新され、更新されていない第1セルと比べ、更新された第1セルが小さくなる。
図2aから分かるように、内容が消去される前、前記第1セルA11のサイズとセルA21のサイズとが同一である。
図2bから分かるように、第1セルA11に含有される内容の一部である「567」が消去された後、縮小された第1セルA11が前記セルA21よりも小さくなる。
【0033】
これにより、消去指示が受信されると、セルに付いた消去動作に応じて前記セルを縮小することにより、ユーザの消去動作付きのセルが自動的に調整され、ユーザが前記セルを手動で調整する必要がなく、ユーザ動作を簡略化し、セル調整の效率と正確率を向上させ、特定のセル(例えば、消去動作付きのセル)に対し調整するユーザの要求を満たす。
【0034】
一実施例では、前記消去動作付きの第1セルのみを更新することができ、これに基づいて、前記ステップS012で、前記第1セルを更新することは、以下のステップを含む。
ステップS0121では、前記第1セルには未消去内容が含有される場合、前記第1セルの境界と前記未消去内容の縁との間の空き領域の極小高さ値及び極小幅値を取得する。
ステップS0122では、前記極小高さ値及び前記極小幅値に基づいて、前記第1セルの高さ及び幅をそれぞれ更新する。
【0035】
ここで、予め格納された関係データベースに基づいて、前記第1セルには未消去内容が含有されるかどうかを決定することができ、前記関係データベースに予め格納されたデータは、作成されたフォームと構成要素である各セルとのマッピング関係、各セルとそれらに含有される内容とのマッピング関係を含むが、これらに限定されない。しかし、本開示では、第1セルには未消去内容が含有されるかどうかを決定する手段がこれに限定されなくて、例えば、前記第1セルの座標情報に基づいて、前記第1セルの領域にある内容を検索してもよい。
【0036】
前記第1セルには未消去内容が含有される場合、前記未消去内容に対応する画素座標集合を取得する。そして、前記第1セルの座標情報、及び前記未消去内容に対応する画素座標集合に基づいて、前記未消去内容に対応する画素座標集合から、前記第1セルの左境界線に最も近い最左の画素点、前記第1セルの上境界線に最も近い最上の画素点、前記第1セルの右境界線に最も近い最右の画素点、前記第1セルの下境界線に最も近い最下の画素点を取得する。これに基づいて、前記第1セルの境界と前記未消去内容の縁との間の空き領域の極小高さ値は、前記第1セルの上境界線と前記最上の画素点との間の第1高さ距離値と、前記第1セルの下境界線と前記最下画素点との間の第2高さ距離値との合計となる。同様、前記第1セルの境界と前記未消去内容の縁との間の空き領域の極小幅値は、前記第1セルの左境界線と前記最左の画素点との間の第1幅距離値と、前記第1セルの右境界線と前記最右画素点との間の第2幅距離値との合計となる。
【0037】
第1セルに含有される内容が、縮小された第1セルの境界を超えないことを前提として、上記から分かるように、縮小されていない第1セルの幅極大マージンが前記極小幅値であり、高さ極大マージンが前記極小高さ値である。よって、一実施例では、第1セルの幅値を、更新されていない第1セルの幅値と前記極小幅値との差分(以下、当該差分が目標幅値と呼ばれる)として更新して、第1セルの高さ値を、更新されていない第1セルの高さ値と前記極小高さ値との差分(以下、当該差分が目標高さ値と呼ばれる)として更新する。
【0038】
上記のように更新した後、前記第1セルが小さくなるが、前記未消去内容のサイズが変わらない、この時、前記未消去内容の縁と縮小された第1セルの境界とが近接するまたは重なるため、ユーザが前記未消去内容の縁を明確に見えない可能性があるため、ユーザの目視確認に影響を与える。よって、少なくともこの課題を解決し、縮小された第1セルに含有される未消去内容の表示效果が保証され、ユーザの体験を向上させるために、他の実施例では、前記未消去内容の縁と前記第1セルの境界との間に所定マージンを予め設定する。前記所定マージンは、ユーザによって自己定義されたものであってもよいし、システムデフォルトによって設定されたものであってもよい。これに基づいて、前記第1セルの更新中では、前記第1セルの幅値を、更新されていない第1セルの幅値と前記極小幅値との差分と、前記所定マージンとの合計(以下、当該合計が目標幅値と呼ばれる)として更新して、前記第1セルの高さ値を、更新されていない第1セルの高さ値と前記極小高さ値との差分と、前記所定マージンとの合計(以下、当該合計が目標高さ値と呼ばれる)として更新してもよい。これにより、縮小された第1セルの境界と前記未消去内容の縁との間に、所定の余裕があるため、前記未消去内容が明確に表示される效果を向上させる。
【0039】
以上から分かるように、縮小された第1セルの幅値と、高さ値は、それぞれ、上記のいずれかの実施例における目標幅値と、目標高さ値である。しかし、目標幅値及び目標高さ値が小さい場合、例えば、1つの画素点にある未消去内容に対し算出された目標幅値及び目標高さ値に基づいて、そのまま、第1セルの幅値を前記目標幅値として、高さ値を前記目標高さ値として更新する場合、第1セルが他のセルよりも小さくすぎる、ユーザが第1セルの領域を明確に見えない恐れがあり、第1セルに付く書き込みまたは消去動作に影響を与える可能性がある。よって、少なくともこの課題を解決し、セルが小さすぎることを回避するために、さらに他の実施例では、極小高さ値及び極小幅値に基づいて、前記第1セルの高さ及び幅をそれぞれ更新する上記技術において、前記ステップS0122で、前記極小高さ値及び前記極小幅値に基づいて、前記第1セルの高さ及び幅をそれぞれ更新することは、以下のステップを含むことができる。
ステップS01221では、前記第1セルの現在の高さ値及び前記極小高さ値に基づいて、前記第1セルの高さを更新するための目標高さ値を算出し、前記第1セルの現在幅値及び前記極小幅値に基づいて、前記第1セルの幅を更新するための目標幅値を算出する。
ステップS01222では、前記目標高さ値が所定高さ閾値よりも大きい場合、前記第1セルの高さ値を前記目標高さ値として更新し、前記目標高さ値が前記所定高さ閾値以下である場合、前記第1セルの高さ値を前記所定高さ閾値として更新する。
ステップS01223では、前記目標幅値が所定幅閾値よりも大きい場合、前記第1セルの幅値を前記目標幅値として更新し、前記目標幅値が前記所定幅閾値以下である場合、前記第1セルの幅値を前記所定幅閾値として更新する。
【0040】
ここで、前記目標高さ値及び前記目標幅値の算出手段は、上記で詳細に説明されて、ここでは詳細には説明しない。前記所定高さ閾値及び前記所定幅閾値は、ユーザにより必要に応じて予め設定されるものあってもよいし、開発者により経験や実験に応じて予め設定されるものあってもよい。前記所定高さ閾値及び前記所定幅閾値が第1セルを縮小する縮小可能限度を表すものであることは、次のように理解され得る。縮小された第1セルの幅は、前記所定幅閾値よりも小さくなれない、高さは、前記所定高さ閾値よりも小さくなれない。
【0041】
これにより、縮小された第1セルの幅値が前記所定幅閾値よりも小さくなれないことと、高さ値が前記所定高さ閾値よりも小さくなれないこととを保証でき、第1セルの目標幅値または目標高さ値が小さすぎることと、更新された第1セルが小さすぎることを十分に回避し、ユーザが第1セルの領域を明確に見えることを保証し、縮小された第1セルに対し書き込み動作または消去動作を実行しやすい。
【0042】
1回の消去動作で、第1セルに含有される内容の一部を消去してもよいし、第1セルに含有される内容の全部を消去してもよい、第1セルに含有される内容の全部を消去する場面では、第1セルの更新の效率を向上させるために、一実施例では、前記ステップS012で、前記第1セルを更新することは、次のステップをさらに含むことができる。
ステップS0123では、前記第1セルには未消去内容が含有されていない場合、前記第1セルの高さ値を所定高さ閾値として、幅値を所定幅閾値として更新する。
【0043】
これにより、前記第1セルには未消去内容が含有されていない際に、そのまま、前記第1セルの高さ値を所定高さ閾値として、幅値を所定幅閾値として更新することにより、目標高さ値及び目標幅値を算出する必要がない、これにより、計算ステップをより多く節約することができ、システムの計算上の負担を軽減させることと、第1セルの更新プロセスを簡略化することと、また、第1セルの更新の效率を向上させる。
【0044】
上記のいずれかの実施例では、第1セルの更新が実現できるが、上記の第1セルのみに対し更新するので、更新された第1セルとそれに隣接するセルとの間に大きなズレを生じる可能性があり、
図2bに示すように、
図2bから分かるように、縮小された第1セルA11は同じ列におけるセルA21の左側と位置合わせされないので、ユーザが、一目で、第1セルと同じ列または同じ行における他のセルがどれらのものであるかを判断できなく、フォーム全体の視覚效果にも影響を与える可能性がある。よって、少なくともこの課題を解決するために、一実施例では、前記第1セルの更新に加えて、前記第1セルの行と列における他のセルも更新し、これに基づいて、前記ステップS012で、前記第1セルを更新することは、次のステップをさらに含むことができる。
ステップS0121’では、前記第1セルの行におけるセル全体の各セルについて、前記セルの境界と前記セルに含有される内容の縁との間の空き領域の極小高さ値を取得し、前記第1セルの列におけるセル全体の各セルについて、前記セルの境界と前記セルに含有される内容の縁との間の空き領域の極小幅値を取得する。
ステップS0122’では、全ての極小高さ値から、最も小さい値である目標極小高さ値を取得し、全ての極小幅値から、最も小さい値である目標極小幅値を取得する。
ステップS0123’では、前記目標極小高さ値に基づいて、前記第1セルの行における各セルの高さを更新し、前記目標極小幅値に基づいて、前記第1セルの列における各セルの幅を更新する。
【0045】
ここで、第1セルの行における各セルの極小高さ値及び第1セルの列における各セルの極小幅値を取得する原理は、上記した第1セルの極小高さ値及び極小幅値を取得する原理と同じであるから、ここで詳細には説明しない。
【0046】
第1セルの行における各セルの極小高さ値及び第1セルの列における各セルの極小幅値を取得した後、これらから選択された最も小さい値である目標極小高さ値は、第1セルの行における特定のセルの高さの極大マージンを表し、同様、これらから選択された最も小さい値である目標極小幅値は、第1セルの列における特定のセルの幅の極大マージンを表す。これで分かるように、前記目標極小高さ値に対応するセルの高さの極大マージンは、同じ行における他のセルの高さの極大マージンよりも小さい。前記目標極小幅値に対応するセルの幅の極大マージンは、同じ列における他のセルの幅の極大マージンよりも小さい。よって、第1セルの行と列における各セルを縮小した後、セルに含有される内容がセル境界を超えたことを回避するために、この例では、前記目標極小高さ値に基づいて、前記第1セルの行における各セルの高さを更新し、前記目標極小幅値に基づいて、前記第1セルの列における各セルの幅を更新する。ここで、目標高さ値及び目標幅値の算出手段が上記のいずれかの実施例を参照して、前記目標極小高さ値及び前記目標極小幅値に基づいて、前記第1セルの行における各セルの高さを更新するための目標高さ値、及び前記第1セルの列における各セルの幅を更新するための目標幅値をそれぞれ算出する。
【0047】
これにより、前記第1セルの行における各セルの更新された高さ値は、前記目標高さ値であり、且つ前記第1セルの列における各セルの更新された幅値は、前記目標幅値である。
図3aに示すように、第1セルA11’に含有される内容が消去される前、前記第1セルA11’は、幅がセルA21’の幅と一致であり、高さがセルA12’の高さと一致である。
図3bに示すように、第1セルA11’における内容「456789」が消去され、このとき、前記第1セルA11’に含有される未消去内容「0123」が占める幅空間は、セルA21’に含有される内容「12345」が占める幅空間よりも小さいため、縮小する際に、セルA21’の幅の極大マージンを基準として第1セルA11’及び第1セルA11’と同じ列におけるセルA21’が縮小される。同様、第1セルA11’及び第1セルA11’と同じ行におけるセルA12’の高さも同じ高さ値に縮小される。これにより、第1セルの行における各セルの高さは一致させ、また、第1セルの列における各セルの幅は一致させ、第1セルのみが縮小される場合、同じ行または同じ列におけるセルと位置合わせされない問題を十分に解決し、フォーム全体の視覚效果を保証し、且つユーザが同じ行または同じ列におけるセルを見やすいため、ユーザ体験を向上させる。
【0048】
上記から分かるように、縮小された第1セルの列における各セルの幅値は、前記目標幅値であり、縮小された第1セルの行における各セルの高さ値は、前記目標高さ値である。しかし、目標幅値及び目標高さ値が小さい場合、第1セルの行と列における各セルが小さすぎて、ユーザがこれらのセルを明確に見えない恐れがあり、これらのセルにユーザの書き込みまたは消去動作に影響を与える。よって、少なくともこの課題を解決し、セルが小さすぎることを回避するために、さらに別の実施例では、上記の実施例に前記目標極小高さ値及び前記目標極小幅値に基づいて前記第1セルの行と列における各セルを更新する技術が適応的に変えられて、これに基づいて、前記ステップS0123’では、前記目標極小高さ値に基づいて、前記第1セルの行における各セルの高さを更新することは、以下のステップを含むことができる。
ステップS012311’では、前記目標極小高さ値、及び前記第1セルの行におけるいずれかのセルの現在高さを示す現在高さ値に基づいて、対応の目標高さ値を算出する。
ステップS012312’では、前記目標高さ値が所定高さ閾値よりも大きい場合、前記第1セルの行における各セルの高さ値を前記目標高さ値として更新する。
【0049】
ステップS013213’では、前記目標高さ値が前記所定高さ閾値以下である場合、前記第1セルの行における各セルの高さ値を前記所定高さ閾値として更新する。
前記第1セルの行における各セルの高さは同一である。
【0050】
同様、前記ステップS0123’では、前記目標極小幅値に基づいて前記第1セルの列における各セルの幅を更新することは、以下のステップを含むことができる。
ステップS012321’では、前記目標極小幅値、及び前記第1セルの列におけるいずれかのセルの現在の幅を示す現在幅値に基づいて、対応の目標幅値を算出する。
ステップS012322’では、前記目標幅値が所定幅閾値よりも大きい場合、前記第1セルの列における各セルの幅値を前記目標幅値として更新する。
ステップS012323’では、前記目標幅値が前記所定幅閾値以下である場合、前記第1セルの列における各セルの幅値を前記所定幅閾値として更新する。
前記第1セルの列における各セルの幅は同一である。
【0051】
ここで、前記目標高さ値及び前記目標幅値の算出手段は、上記で詳細に説明されて、ここでは詳細には説明しない。同様、前記所定高さ閾値及び前記所定幅閾値は、ユーザにより要求に応じて予め設定されるものであってもよいし、開発者により経験や実験に応じて予め設定されるものであってもよい。
【0052】
上記から分かるように、縮小された第1セルの列における各セルの幅が前記所定幅閾値よりも小さくなれない、縮小された第1セルの行における各セルの高さが前記所定高さ閾値よりも小さくなれない。これにより、縮小された各セルの幅値が前記所定幅閾値よりも小さくなれないことと、高さ値が前記所定高さ閾値よりも小さくなれないことを保証でき、目標幅値または目標高さ値が小さすぎること、更新されたセルが小さすぎることを十分に回避し得るから、ユーザが縮小された各セルが位置する領域を明確に見えると保証し、縮小されたセルに対し書き込み動作または消去動作を実行しやすい。
【0053】
ユーザの消去動作に基づいて、セルが自動的に縮小されることに加えて、一実施例では、本開示の実施例によって、ユーザの書き込む動作に基づいてセルが自動的に拡大される技術がさらに提供され、これに基づいて、前記方法は、次のステップをさらに含むことができる。
ステップS021では、書き指示が受信されると、作成されたフォームにおける第2セルには現在の書き動作が付いたかどうかを決定する。
ステップS022では、前記第2セルには前記書き動作が付いた場合、前記書き動作が終了すると、前記書き動作に対応する書き内容が前記第2セルの境界を超えたかどうかを決定する。
ステップS023では、前記書き内容が前記第2セルの境界を超えた場合、前記書き内容が拡大された第2セルに位置するように、前記書き内容に基づいて前記第2セルを更新して前記第2セルを拡大する。
【0054】
ここで、ユーザは、ホワイトボードアプリによって提供された書き込みコントロールをクリックすることにより、書き指示をトリガすることができ、このようにして、前記方法を実行する主体は、前記書き指示に基づいてタッチスクリーンに現在で検出されたユーザ動作が書き動作であると判明する。
【0055】
前記書き指示に対応する書き動作が検出されて、前記書き動作の書きトラックの手書き座標集合が取得されて、また、前記手書き座標集合に基づいて、スクリーンに現在に表示された内容が更新され表示され得る。ここでは、前記手書きの手書き開始点に基づいて、作成されたフォームにおける第2セルには前記書き動作が付いたかどうかを決定することができ、前記第2セルは前記フォームにおけるいずれかのセルを示すためのものである。
【0056】
これに基づいて、前記書き動作中に、前記手書き開始点を除く他の手書き画素点を含むセルは前記手書き開始点付きのセルと異なる場合でも、前記手書き開始点付きのセルには前記書き動作が付いたと見なす。これにより、各書き動作ごとについて、当該書き動作の手書き開始点が、作成されたフォームにおける特定のセルに含まれるかどうかを判断することにより、作成されたフォームにおける第2セルには前記書き動作が付いたかどうかを判明でき、書き動作の位置分析に関する演算量を大幅に低減させることができ、システムの計算上の負担を軽減させる。
【0057】
なお、ユーザが、手書き開始点付きのセルを除く他のセルに、書き内容を書き込みたい場合、現在の書き動作を終了し、また次の書き動作を実行し、次の書き動作を実行する際に、手書き開始点を書き込みたいセルに付けるように制御すればよい。
【0058】
本実施例では、前記書き動作の手書き開始点に基づいて、作成されたフォームにおける第2セルには前記書き動作が付いたかどうかを決定する原理は、上記の前記消去動作の消去開始点に基づいて、作成されたフォームにおける第1セルには前記消去動作が付いたかどうかを決定する原理と同一であるから、ここで詳細には説明しない。
【0059】
作成されたフォームにおける第2セルには前記書き動作が付いたと決定された後、前記書き動作が中断されたことが検出された場合、前記書き動作は終了すると見なす。ここで、所定期間において前記書き動作の位置がそのままで変わらないこと、前記書き動作が発生した後の特定の時点で前記書き動作が検出されないこととのうちいずれかの1つが検出された場合、前記書き動作が中断されたと見なす。前記書き動作が発生した後の特定の時点で前記書き動作が検出されないことは、次のように理解され得る。ユーザは、書き動作を実行した後、特定の時点で書き動作をトリガするためのタッチ物件とタッチスクリーンとの接触を解除して、この時点で、前記タッチ物件の入力が検出されないので、前記書き動作が中断されたと見なす。前記タッチ物件は、タッチペン、指のうち少なくとも1つを含み得るが、これらに限定されない。
【0060】
書き内容が書き動作に伴って更新されているため、前記書き内容に対応する手書き座標集合も更新される。よって、書き動作が終了すると、現在の手書き座標集合に基づいて、前記書き内容が前記第2セルの境界を超えたかどうかを決定することができる。この決定プロセスは、前記第2セルの座標情報に基づいて、前記第2セルの領域範囲を決定することと、現在の手書き座標集合には、前記第2セルの領域範囲の外の領域に位置する画素点が含まれるかどうかを決定することと、「YES」の場合、前記書き内容が前記第2セルの境界を超えたことを表すことと、「NO」の場合、前記書き内容が前記第2セルの境界を超えていないことを表すことと、を含むことができる。ここで、第2セルの領域範囲を決定する原理は、上記の第1セルの領域範囲を決定する原理と同一であるから、ここで詳細には説明しない。
【0061】
前記書き内容が前記第2セルの境界を超えた際に、前記書き内容の現在の手書き座標集合に基づいて、前記第2セルを更新することができる。ここで、一実施例では、前記ステップS023で、前記第2セルを更新するプロセスは、次のステップを含むことができる。
ステップS0231では、前記書き内容のうち前記第2セル境界線を超えた部分と前記第2セル境界線との間の極大距離を取得する。
ステップS0232では、前記極大距離に基づいて、前記第2セルの幅または高さを更新する。
【0062】
以下、一例として、前記書き内容の現在の手書き座標集合に基づいて、前記第2セルを拡大するプロセスは次のようになる。
図4aに示すように、ユーザが
図4aに示すO点で時計回りまたは反時計回りの書き動作を開始して、
図4aに示す円を描くと仮定すると、これに基づいて、O点は前記書き動作の手書き開始点である。なお、ユーザは、手書きで前記円を描かなく、図形コントロールで前記円を挿入する場合、ユーザが前記円を挿入している時のタッチ物件とスクリーンとの初めて接触している点は、手書き開始点と見なす。O点がセルB11に位置するため、前記円全体が前記セルB11に位置するべきであるが、
図4aから分かるように、前記円がアークY1、アークY2、及びアークY3で構成されているが、そのうちアークY1のみが前記セルB11の境界を超えていないが、アークY2とアークY3が前記セルB11の右境界と下境界をそれぞれ超えた。よって、前記セルB11を拡大することにより、前記円を構成する全てのアークが拡大されたセルB11に含有される必要がある。ここで、前記円に対応する手書き座標集合に基づいて、前記セルB11の各境界線を超えた部分と対応の境界線との間の極大距離を決定することができる。当該例では、前記円は、セルB11の右境界線と下境界線を超えた部分のみがあるため、アークY2におけるセルB11の右境界線から最も遠い画素点とセルB11の右境界線との間の右側極大超え距離と、アークY3におけるセルB11の下境界線から最も遠い画素点とセルB11の下境界線との間の下側極大超え距離を取得すればよい。
【0063】
右側極大超え距離が取得された後、前記右側極大超え距離及び前記セルB11の現在幅値に基づいて、前記セルB11の更新された幅値(以下、第2目標幅値と略称される)を算出することができる。下側極大超え距離が取得された後、前記下側極大超え距離と前記セルB11の現在の高さ値に基づいて、前記セルB11の更新された高さ値(以下、第2目標高さ値と略称される)を算出することができる。ここで、前記第2目標幅値は、前記右側極大超え距離と前記セルB11の現在幅値との合計になってもよく、前記右側極大超え距離と前記セルB11の現在幅値と所定マージンとの三者の合計になってもよい。同様、前記第2目標高さ値は、前記下側極大超え距離と前記セルB11の現在の高さ値との合計になってもよく、前記下側極大超え距離と前記セルB11の現在の高さ値と所定マージンとの三者の合計になってもよい。
【0064】
前記第2目標幅値及び前記第2目標高さ値が算出された後、前記セルB11の幅値を前記第2目標幅値として、高さ値を前記第2目標高さ値として更新することにより、前記セルB11を拡大する。
図4bに示すように、拡大されたセルB11はその内部の円を囲むようにしてもよい。
【0065】
図4bに示す例から分かるように、第2セルのみが拡大されると、第2セルと、同じ行と同じ列におけるセルとがずれたので、フォーム全体の視覚效果に影響を与えるだけではなく、ユーザが同じ行または同じ列のセルの内容を迅速に見えない可能性があるので、ユーザの目視確認に影響を与える。よって、少なくともこの課題を解決するために、一実施例では、前記第2セルを更新している間、前記第2セルの行と列における全てのセルを更新することは、次のようにと理解され得る。前記第2セルの行における各セルの高さを前記第2目標高さ値として更新し、且つ前記第2セルの列における各セルの幅を前記第2目標幅値として更新する。これに基づいて、第2セルの行と列における全てのセルを更新した後の效果は、
図4cを参考する。
図4cから分かるように、第2セルに加え、同じ列と同じ行における他のセルも、相応的に拡大され、第2セルと位置合わせしているままである。
【0066】
なお、書き内容が前記第2セルの境界を超えたと決定する場合、前記書き内容が前記第2セルの全ての境界を超えた場合、算出された、前記第2のセルの幅を更新するための第2の目標幅値は、左側極大超え距離と右側極大超え距離と前記第2セルの現在幅値との三者の合計になってもよく、他の一例では、この三者の合計に所定マージンを加算したものになってもよく、これにより、前記第2セルに含有される内容の部分と拡大された第2セルの境界線とが重なることを回避する。同様、算出得到された、前記第2のセルの高さを更新するための第2の目標高さ値は、上側極大超え距離と下側極大超え距離と前記第2セルの現在の高さ値との三者の合計になってもよく、他の一例では、この三者の合計に所定マージンを加算したものになってもよく、これにより、前記第2セルに含有される内容の部分と拡大された第2セルの境界線とが重なることを回避する。
【0067】
しかし、一般的に、第2目標幅値及び第2目標高さ値を使用して前記第2セルを更新する手段には、第2セルを特定の方向に拡大させ、例えば、第2セルの高さは上または下に拡大することは、次のように理解され得る。書き内容が第2セルの上境界線と下境界線を超えた場合、高さが拡大された第2セルによって呈された效果は、上境界線が上へ変位されまたは下境界線が下へ変位されることである。よって、上境界線を上へ変位することにより、第2セルの高さを前記第2目標高さ値に拡大させると、第2セルが拡大された後、その下境界線を超えた書き内容は超えた状態のままである。その結果、少なくともこの課題を解決するために、一実施例では、前記第2セルの更新プロセスは、次のものを含むことができる。
1、書き内容が第2セルの左境界線と右境界線を超えた場合、書き内容が第2セルの左境界線から超えた左側極大超え距離と、書き内容が第2セルの右境界線から超えた右側極大超え距離を取得する。前記左側極大超え距離に基づいて前記第2セルの左側の2つの頂点の横座標を更新し、及び/又は、前記右側極大超え距離に基づいて前記第2セルの右側の2つの頂点の横座標を更新することにより、前記書き内容を囲むように、前記第2セルの左境界線を左へ移動させ、または右境界線を右へ移動させる。
2、書き内容が第2セルの上境界線と下境界線を超えた場合、書き内容が第2セルの上境界線から超えた上側極大超え距離と、書き内容が下境界線から超えた下側極大超え距離を取得する。前記上側極大超え距離に基づいて前記第2セルの上側の2つの頂点の縦座標を更新し、及び/又は、前記下側極大超え距離に基づいて前記第2セルの下側の2つの頂点の縦座標を更新することにより、前記書き内容を囲むように、前記第2セルの上境界線を上へ移動させ、または下境界線を下へ移動させる。
【0068】
なお、書き内容が第2セルの全ての境界線を超えた場合、第2セルの4つの頂点の横座標と縦座標を更新することにより、書き込み内容を囲むように、第2セルの4つの境界線を外側へ移動して第2セルを拡大する。第2セルの座標情報を更新することにより、第2セルは、全体として同一方向へ移動した後、第2セルを拡大するようにセルの高さ及び幅を更新し、例えば、第2セルは、全体として左上方向へ移動すると黙認され、左側極大超え距離値はw1であり、上側極大超え距離値はh1であると仮定する。これに基づいて、一方で、セルの座標情報にセルの4つの頂点の座標が含まれる場合、前記第2セルの座標情報は、{(xA21,yA11),(xA21,yA22),(xA22,yA21),(xA22,yA22)}と表すことができ、ただし、xA21<xA22、yA21<yA22、これに基づいて、前記第2セルの座標情報は、{(xA21-w1,yA21+h1),(xA21-w1,yA22+h1),(xA22-w1,yA21+h1),(xA22-w1,yA22+h1)}として更新すると仮定する。もう一方で、セルの座標情報にセルの頂点のうち1つの座標、及びセルの幅値と高さ値が含まれる場合、このときの座標情報にセルの左頂点の座標が記録されると仮定すると、前記第2セルの座標情報は、{(xA2,yA2),wA2,hA2}と表すことができる。これに基づいて、前記第2セルの座標情報は、{(xA2-w1,yA2+h1),wA2,hA2}として更新することができる。
【0069】
これにより、スクリーンに呈された效果は、第2セル全体が左上方向へ移動され、前記第2セルが移動されるだけで、拡大されない。なお、第2セルの移動により他のセルが対応の移動を生じ、即ち、第2セルの座標情報の更新している間、第2セルを含むフォームにおける他のセルの座標情報も更新する。なお、更新された座標情報における加減演算は、前記第2セルの基準座標によって决定されるから、上記の表現手段に限定されない。
【0070】
よって、前記第2セルが移動された後、算出された第2目標高さ値及び第2目標幅値を使用して前記第2セルが拡大する、ここでは詳細には説明しない。
【0071】
なお、前記第2セルの移動中に、各セルに含有される内容は各セルに対する変位が変化しないことが保証され、セルに含有される内容が移動されなく、セルのみが変位されることにより、セルに含有される内容が他のセルに位置する原因で、どの内容がどのセルに属するかを決定することができない現象が回避されるために、前記第2セルの移動中に、前記第2セルを含むフォームにおける各セルに含有される内容は、セルと同じように移動される。これに基づいて、セルの移動に伴い、セルに含有される内容が移動される、書き内容のうち第2セルを超えた部分は、セルを超えたままである。よって、第2セル及びその書き内容が移動された後、前記書き内容は、反対方向に同じ距離で移動してもよい。例えば、第2セルに含有される書き内容が左境界線と右境界線を超えたと仮定すると、前記第2セルが前記書き内容と共に少なくとも左側極大超え距離で左側へ平行移動されるように制御した後、また前記書き内容が少なくとも前記左側極大超え距離で右側へ平行移動されるように制御し、このとき、前記書き内容が前記第2セルの左境界線を超えない。その後、算出された第2目標幅値で前記第2セルを右側方向へ拡大させるように制御することは、次のように理解され得る。前記第2セルの幅が右へ拡大されたが、前記第2セルの左境界線が変化されなく、拡大された第2セルは、前記書き内容を囲む。
【0072】
要するに、各セルについて、セルに含有される内容用の参照基準が予め設定される。セルに含有される書き内容が当該参照基準を超えた場合、まずセルとその内に含有される書き内容を変位させるように制御して、移動させた後、書き内容を同じ距離で戻して移動させる、そしてセルに対し拡大処理を実行する。しかし、セルの書き内容が当該参照基準を超えていない場合、算出された第2目標高さ値及び/又は第2目標幅値に基づいてセルに対して直接に拡大処理を実行し、セルを移動させる必要がない、セルの幅と高さ属性を更改し、またはセルに含まれる非参照基準に属する頂点の座標を更新すればよい。例えば、各セルについて、前記セルの左境界線及び上境界線を参照基準として、前記セルに含有される書き内容がセルの左境界線または上境界線を超えた場合、セルとその書き内容が左または上へ移動された後、また書き内容が右または下へ移動された後、セルに対し拡大処理を実行する必要がある。前記セルに含有される書き内容がセルの左境界線と上境界線を超えていないが、右境界線または下境界線を超えた場合、セルが左または上へ移動される必要がなく、セルに対し直接に拡大処理を実行する。ここで、セルに対し拡大処理を実行している間、参照基準に影響を与えていないように、セルの高さは下境界線方向へ拡大され、幅は右境界線的方向へ拡大される。
【0073】
これで分かるように、各セルに参照基準が予め設定されると、第2セルは拡大される前にまず移動させる必要がある場合、移動する前に比べ、その参照基準が固定の変位ずれが必ず生じる。ずれた参照基準は前記第2セルの左境界線である場合、前記第2セルの列及び前記第2セルの左側にある各セルは、同じようにずれた。一般的に、ユーザは、フォームにおける最左側の境界線と最上側の境界線のずれが多すぎないことを望ましい、こうして、各セルの参照基準はセルの左境界線及び上境界線として設定されてもよいが、その続きで消去動作が発生した時、現在の左境界線及び上境界線のずれる状況に基づいて左境界線または上境界線を戻すかどうかを決定する。これに基づいて、一実施例では、前記第2セルを更新した後、前記方法はさらに次のステップを含むことができる。
ステップS031では、前記第2セルの更新された位置が前記第2セルの更新されていない位置に対してずれたかどうかを決定する。
ステップS032では、前記更新された位置が前記更新されていない位置に対してずれた場合、前記更新されていない位置に対する前記更新された位置の変位ずれ量を取得すること、ステップS033では、前記変位ずれ量に基づいて、前記第2セルを含むフォームの変位ずれ量を更新する。
【0074】
したがって、前記第1セルを更新する前、前記方法はさらに次のステップを含むことができる。
ステップS041では、前記第1セルを含むフォームの変位ずれ量がゼロであるかどうかを決定する。
ステップS042では、前記第1セルを含むフォームの変位ずれ量がゼロではない場合、前記第1セルを含むフォームの位置を更新して、前記第1セルを含むフォームの変位ずれ量を減らす。
【0075】
書き内容に基づいて前記第2セルを更新している間、第2セルの参照基準は移動した場合、例えば、第2セルの上境界線または左境界線は移動した場合、このとき、前記第2セルの更新された位置は、前記第2セルの更新されていない位置に対してずれたと見なす。このときの変位ずれ量は境界線が移動された画素点の数として記録されることができ、例えば、第2セルの上境界線は10つの画素点で上へ移動され、左境界線は5つの画素点で左へ移動されると仮定すると、extendY=10として上境界線が10つの画素点で上へ移動されることを記録し、extendX=5として左境界線が5つの画素点で左へ移動されることを記録する。ここで、extendY及びextendXがゼロではない場合、元のextendY及びextendXを基にして現在の変位ずれ量を増やして第2セルを含むフォームの現在の総変位ずれ量とすることは、次のように理解され得る。第2セルの更新された位置は、第2セルの更新されていない位置に対してずれた場合、extendYをextendY=extendY+10として更新し、且つextendXをextendX=extendX+5として更新することができることは、代入演算と理解され得る。次回の書き動作では、書き内容がセルの参照基準を超えたことによりセルの参照基準を移動させる場合、このとき前回の変位ずれ量を基にして今回の変位ずれ量を加える必要がある。例えば、今回の変位ずれ量は、左境界線を6つの画素点で左へ移動させ、上境界線を移動させないと仮定すると、このときextendXのみを更新してもよく、ただし、更新されたextendX=extendX(前回の更新されたX軸方向におけるずれ量を表す)+6とする。
【0076】
なお、第2セルの拡大(この拡大は、第2セルの幅または高さが拡大されているプロセスを表す、第2セルの参照基準が移動されているプロセスに関するものではない)のためその参照基準の以外の境界線に対応する横座標または縦座標が発生した変位は、前記変位ずれ量に記録されなく、また第2セルの拡大のよる第2セルの以外のセルの参照基準の変位も、前記変位ずれ量に記録されない。移動されたセルの参照基準の変位ずれ量を記録すればよいと理解され得る。
【0077】
更新されたX軸方向における変位ずれ量extendX及びY軸方向の変位ずれ量extendYは、フォーム属性に記録することができる。
【0078】
変位ずれ量extendX及びextendYを記録したフォームは、その続きで第1セルには消去動作が付いた場合、前記第1セルを更新する前、まず前記第1セルを含むフォームの属性を読み取って、その中からextendX及びextendYを取得し、extendX及びextendYがゼロであるかどうかを決定することができる。extendX及びextendYがゼロである場合、作成時の位置に対してフォームの現在の位置はずれないと表し、消去動作に基づいて前記第1セルを更新する動作が直接に実行される。extendXまたはextendYがゼロではない場合、第1セルの参照基準が左境界線及び上境界線であると仮定する。extendXがゼロではない場合、extendXと前記第1幅距離値とを比較する。extendXは前記第1幅距離値よりも大きい場合、第1セルは記第1幅距離値に対応する距離で右へ移動し、またextendXをextendX=extendX-第1幅距離値として更新する。extendXは前記第1幅距離値以下である場合、第1セルを前記extendXに対応する距離で右へ移動し、またextendXをextendX=0として更新する。ここで、第1セルを右へ移動している間、第1セルの列及び第1セルの左側の各セルを第1セルに伴い同じ距離で右へ移動する。これにより、第1セルを含むフォームの最左側の境界線を右へ移動させ、作成時に対するフォームの変位偏差を低減させることができる。extendYはゼロではない場合、extendYと前記第1高さ距離値とを比較する。extendYは前記第1高さ距離値よりも大きい場合、第1セルを前記第1高さ距離値に対応する距離で下へ移動し、またextendYをextendY=extendY-第1高さ距離値として更新する。extendYは前記第1高さ距離値以下である場合、第1セルを前記extendYに対応する距離で下へ移動し、またextendYをextendY=0として更新する。ここで、第1セルを下へ移動している間、第1セルの行及び第1セル上側の各セルを、第1セルに伴い同じ距離で下へ移動する。これにより、第1セルを含むフォームの最上側の境界線を下へ移動させ、作成時のものに対するフォームの変位偏差を低減させることができる。
【0079】
前記第1セルを含むフォームの変位ずれ量を低減させた後、消去動作に基づいて前記第1セルを更新することができる。ここでの更新プロセスは、上記の関連記載を参照し得るから、ここでは詳細には説明しない。
【0080】
なお、上記のいずれかの実施例では、記憶されたセルの座標情報はセルの4つの頂点の座標情報を含む場合、ここで記載されている、セルの高さまたは幅に対する更新は、セルの4つの頂点の座標に対する更新をさらに含む。なお、前記第1セルと前記第2セルは同一のフォームに属してもよいし、異なるフォームに属してもよい。上記のセルの参照基準は、境界線として説明したが、他の実施例では、セルの参照基準は、セルのある頂点の横座標がある直線及び縦座標がある直線として説明してもよい。
【0081】
上記のフォーム処理方法の実施例に対応して、本開示の実施例によって、フォーム処理装置がさらに提供され、前記フォーム処理装置はノート型コンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、携帯電話、プロジェクタまたはインテリジェント対話型タブレットに応用し得る。
図5に示すように、
図5は本開示の一例の実施に係る、フォーム処理装置を示す構成ブロック図である。前記フォーム処理装置500は、消去指示が受信されると、作成されたフォームにおける第1セルには現在の消去動作が付いたかどうかを決定するための第1決定モジュール501と、前記第1決定モジュール501が、前記第1セルに前記消去動作が付いたことを決定する場合、且つ前記消去動作が終了すると、前記第1セルを更新して、前記第1セルを縮小するための第1更新モジュール502と、を含む。
【0082】
一実施例では、前記第1更新モジュール502は、前記第1セルには未消去内容が含有される場合、前記第1セルの境界と前記未消去内容の縁との間の空き領域の極小高さ値及び極小幅値を取得するための第1取得ユニットと、前記極小高さ値及び前記極小幅値に基づいて、前記第1セルの高さ及び幅をそれぞれ更新するための第1更新ユニットと、を含む。
【0083】
一実施例では、前記第1更新ユニットは、前記第1セルの現在の高さ値及び前記極小高さ値に基づいて、前記第1セルの高さを更新するための目標高さ値を算出し、前記第1セルの現在の幅値及び前記極小幅値に基づいて、前記第1セルの幅を更新するための目標幅値を算出するための第1算出サブユニットと、前記目標高さ値が所定高さ閾値よりも大きい場合、前記第1セルの高さ値を前記目標高さ値として更新し、前記目標高さ値が前記所定高さ閾値以下である場合、前記第1セルの高さ値を前記所定高さ閾値として更新するための第1更新サブユニットと、前記目標幅値が所定幅閾値よりも大きい場合、前記第1セルの幅値を前記目標幅値として更新し、前記目標幅値が前記所定幅閾値以下である場合、前記第1セルの幅値を前記所定幅閾値として更新するための第2更新サブユニットと、を含む。
【0084】
一実施例では、前記第1更新モジュール502は、前記第1セルには未消去内容が含有されていない場合、前記第1セルの高さ値を所定高さ閾値として、幅値を所定幅閾値として更新するための第2更新ユニットを含むことができる。
【0085】
他の実施例で、前記第1更新モジュール502は、前記第1セルの行におけるセル全体のうち各セルについて、前記セルの境界と前記セルに含有される内容の縁との間の空き領域の極小高さ値を取得し、前記第1セルの列におけるセル全体のうち各セルについて、前記セルの境界と前記セルに含有される内容の縁との間の空き領域の極小幅値を取得するための第2取得ユニットと、全ての極小高さ値から、最も小さい値である目標極小高さ値を取得し、全ての極小幅値から、最も小さい値である目標極小幅値を取得するための第3取得ユニットと、前記目標極小高さ値に基づいて、前記第1セルの行における各セルの高さを更新し、前記目標極小幅値に基づいて、前記第1セルの列における各セルの幅を更新するための第3更新ユニットと、を含む。
【0086】
一実施例では、前記第3更新ユニットは、前記目標極小高さ値、及び前記第1セルの行におけるいずれかのセルを示すための現在の高さ値に基づいて、対応の目標高さ値を算出するための第2算出サブユニットと、前記目標高さ値が所定高さ閾値よりも大きい場合、前記第1セルの行における各セルの高さ値を前記目標高さ値として更新するための第3更新サブユニットと、前記目標高さ値が前記所定高さ閾値以下である場合、前記第1セルの行における各セルの高さ値を前記所定高さ閾値として更新するための第4の更新サブユニットと、を含み、前記第1セルの行における各セルの高さは同一である。
【0087】
一実施例では、前記第3更新ユニットは、前記目標極小幅値、及び前記第1セルの列におけるいずれかのセルの現在の幅を示す現在の幅値に基づいて、対応の目標幅値を算出するための第3算出サブユニットと、前記目標幅値が所定幅閾値よりも大きい場合、前記第1セルの列における各セルの幅値を前記目標幅値として更新するための第5の更新サブユニットと、前記目標幅値が前記所定幅閾値以下である場合、前記第1セルの列における各セルの幅値を前記所定幅閾値として更新するための第6の更新サブユニットと、をさらに含み、前記第1セルの列における各セルの幅は同一である。
【0088】
一実施例では、前記装置は、さらに、書き指示が受信されると、作成されたフォームにおける第2セルには現在の書き動作が付いたかどうかを決定するための第2決定するモジュールと、前記第2セルには前記書き動作が付いた場合、且つ前記書き動作が終了すると、前記書き動作に対応する書き内容が前記第2セルの境界を超えたかどうかを決定するための第3決定するモジュールと、前記書き内容が前記第2セルの境界を超えた場合、前記書き内容が拡大された第2セルに位置するように、前記書き内容に基づいて前記第2セルを更新して前記第2セルを拡大するための第2更新モジュールを含む。
【0089】
一実施例では、前記装置は、さらに、前記第2セルを更新した後、前記第2セルの更新された位置が前記第2セルの更新されていない位置に対してずれたかどうかを決定するための第1変位決定するモジュールと、前記更新された位置が前記更新されていない位置に対してずれた場合、前記更新されていない位置に対する前記更新された位置の変位ずれ量を取得するためのずれ量取得モジュールと、前記変位ずれ量に基づいて、前記第2セルを含むフォームの変位ずれ量を更新するためのずれ量更新モジュールを含む。
【0090】
一実施例では、前記装置は、さらに、前記第1セルを更新する前、前記第1セルを含むフォームの変位ずれ量がゼロであるかどうかを決定するための第2変位決定するモジュールと、前記第1セルを含むフォームの変位ずれ量がゼロではない場合、前記第1セルを含むフォームの位置を更新して、前記第1セルを含むフォームの変位ずれ量を減らすための位置更新モジュールを含む。
【0091】
上記装置に、各モジュール及びユニットの機能及び作用が実現されるプロセスは、上記方法に対応するステップが実現されるプロセスを参照し得るから、ここでは詳細には説明しない。
【0092】
装置の実施例にとって、その方法の実施例に基本的に対応するから、関連した内容は方法の実施例の一部の説明を参照すればよい。上記された装置の実施例は、単に例示的なものである。ここで、前記別個の構成要素として記述された要素は、物理的に分けられてもよいし、物理的に分けられなくてもよい。ユニットとして表示された要素は、物理的な要素であってもよいし、物理的な要素でなくてもよい。
【0093】
上記のフォーム処理方法の実施例に対応して、本開示の実施例によって、インテリジェント対話型タブレットがさらに提供され、インテリジェント対話型タブレットは、プロセッサと、前記プロセッサによって実行されるコンピュータプログラムを記憶するためのメモリを含み、前記プロセッサは、前記プログラムを実行すると、上記のいずれか1つの方法の実施例に記載の前記フォーム処理方法のステップを実現する。
【0094】
ここで、前記インテリジェント対話型タブレットは、タッチ技術により表示スクリーンに表示された内容をコントロールし、人机対話動作を実現する一体化デバイスでもよいし、プロジェクタ、電子ホワイトボード、スクリーン、ラウドスピーカーボックス、テレビ、及びテレビ会議端末のうちいずれか1つまたは複数の機能を統合されたものでもよい。
【0095】
一実施例では、前記インテリジェント対話型タブレットは、少なくとも1つの外部装置とデータ接続を確立することができる。前記外部装置は、携帯電話、ノート型コンピュータ、USBフラッシュドライブ、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータ、及びサーバ等を含むことができるが、これらに限定さない。本実施例は、前記外部装置とインテリジェント対話型タブレットとの間のデータ接続の通信手段が限定されなく、例えば、前記通信手段は、USB接続、インターネット、ローカルエリアネットワーク、ブルートゥース(登録商標)、WIFIまたはZigBeeプロトコルを含むことができるが、これらに限定されない。
【0096】
上記のフォーム処理方法の実施例に対応して、本開示は、コンピュータプログラムを記憶しているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。前記プログラムは、プロセッサによって実行されると、上記のいずれか1つの方法の実施例に記載のフォーム処理方法のステップを実現させる。
【0097】
本開示は、プログラムコードが含まれた1つまたは複数の記憶媒体(磁気ディスク、CD-ROM、光学的メモリ等を含むが、これらに限定さない)上に実現されたコンピュータプログラム製品を采用した形態である。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、一時的な記憶媒体と非一時的な記憶媒体、リムーバブルメディアと非リムーバブルメディアを含み、任意の方法または技術によって情報記憶が実現されることができる。情報は、コンピュータ可読指示、データ構造、プログラムのモジュールまたは他のデータであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体の例として、相変化メモリ(PRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、他のタイプのランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、または他のメモリ技術、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、または他の光学的記憶装置、磁気カセット、磁気テープ磁気ディスク記憶装置、または他の磁気記憶装置、またはコンピューティングデバイスによってアクセスされ得る情報を記憶するために使用され得る任意の他の非伝送媒体を含んでもよいが、これらに限定されない。
【国際調査報告】