(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-24
(54)【発明の名称】ばね鋼材スリーブの設計
(51)【国際特許分類】
E02F 9/28 20060101AFI20220617BHJP
【FI】
E02F9/28 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021563163
(86)(22)【出願日】2020-03-12
(85)【翻訳文提出日】2021-10-22
(86)【国際出願番号】 US2020022273
(87)【国際公開番号】W WO2020219170
(87)【国際公開日】2020-10-29
(32)【優先日】2019-04-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】391020193
【氏名又は名称】キャタピラー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】CATERPILLAR INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ウェルズ、コーリー エム.
(72)【発明者】
【氏名】ジュラ、ジェイソン ジー.
(72)【発明者】
【氏名】シン、エリック ティー.
(72)【発明者】
【氏名】セルリエ、ダグラス シー.
【テーマコード(参考)】
2D015
【Fターム(参考)】
2D015JA04
(57)【要約】
【解決手段】 ばね(400)は、平坦基部(406’)の第1側縁(418)から延びる第1ばねアーム(428)であって、平坦基部(406’)から延びる第1弧状部分(430)を含む第1ばねアーム(428)と、第1弧状部分(430)から延び且つ後面(416)に近接して配置された第1直線部分(432)であって、背面(416)と成す第1鈍角(434)を画定する第1直線部分(432)と、第1直線部分の長さ(436)とを含む。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面(414)と、背面(416)と、第1側縁(418)と、第2側縁(420)と、上縁(422)と、下縁(424)と、前記前面(414)から前記背面(416)まで測定された平坦基部の厚さ(426)とを画定する平坦基部(406’)と、
前記平坦基部(406’)の前記第1側縁(418)から延びる第1ばねアーム(428)であって、前記平坦基部(406’)から後方に延びる第1弧状部分(430)を含む第1ばねアーム(428)と、前記第1弧状部分(430)から延在し、且つ前記後面(416)に近接して配置された第1直線部分(432)であって、前記後面(416)と成す第1外側鈍角(434)を画定する第1直線部分(432)と、第1直線部分長さ(436)と
を含む折畳体(412)
を具備したばね(400)。
【請求項2】
前記平坦基部の厚さ(426)は、0.25mmから1.5mmまでの範囲であり、前記第1外側鈍角(434)は、120度から170度までの範囲であり、前記第1直線部分の長さ(436)は、4.0mmから7.0mmまでの範囲であり、
そして、
前記第1直線部分(432)から後方に延びる第2弧状部分(438)と、前記第2弧状部分(438)から延び且つ前記第1直線部分(432)に近接して配置された第2直線部分(440)であって、第1蛇行経路を形成し110度から160度までの範囲で前記第1直線部分(432)と成す第2外側鈍角(442)と、4.0mmから7.0mmまでの範囲の第2直線部分の長さ(444)とを画定する第2直線部分(440)と、
前記第2直線部分(440)から前方に延びる第3弧状部分(446)と、前記第3弧状部分(446)から延び、且つ前記第1弧状部分(430)に近接して配置された第3直線部分(448)であって、ランプを形成する20度から60度までの範囲の第1外側鋭角(450)と、0.75mmから3.0mmまでの範囲の第3直線部分の長さ(452)とを画定する第3直線部分(440)と、をさらに具備した、請求項1に記載のばね(400)。
【請求項3】
前記平坦基部(406’)の前記下縁(424)から延びるフランジ部分(402)をさらに具備し、
前記フランジ部分(402)が、前記下縁(424)から延びるフランジ弧状部分(456)と、フランジ弧状部分(456)から延びるフランジ直線部分(458)とを含み、前記フランジ直線部分が、前記平坦基部(406’)と成す直角460を規定する、請求項1に記載のばね(400)。
【請求項4】
前記折畳体(412)が、前記第1ばねアーム(428)と前記下縁(424)との間に第1側縁(418)に沿って配置された第1曲角部の逃切欠(464)を画定する、請求項1に記載のばね(400)。
【請求項5】
前記第2側縁(420)から延びる第2ばねアーム(468)をさらに具備し、前記折畳体(412)が、前記第2ばねアーム(468)と前記下縁(424)との間に前記第2側縁(420)に沿って配置された第2曲角部の逃切欠(466)をさらに画定する、請求項4に記載のばね(400)。
【請求項6】
前記第1及び第2ばねアーム(428、468)と前記平坦基部(406’)との間に配置され、前記第1及び第2ばねアーム(428、468)によって前記平坦基部(406’)の前記背面(416)に押し付けられる、インサート(474)をさらに具備した、請求項5に記載のばね(400)。
【請求項7】
前記インサート(474)が、次の材料:Cellasto(登録商標)、ゴム、及び発泡体のうちの少なくとも1つを含む、請求項6に記載のばね(400)。
【請求項8】
ばね装着リテーナ(300)であって、
第1最大外形寸法(308)を規定するラグ受入部分(306)であって、前記ラグ受入部分(306)を通って部分的に延びるラグ受入スロット(310)をも画定し、第1側壁(312)、第2側壁(312’)、及び前記第1側壁(312)を前記第2側壁(312’)に接続するキャッチ面(314)を形成する、ラグ受入部分(306)と、
第2最大外形寸法(318)を画定する駆動部分(316)と、
前記第1側壁(312)又は前記第2側壁(312’)に近接する前記ラグ受入部分(306)の外側に配置された第1平坦部(302)と、を具備したばね装着リテーナ(300)。
【請求項9】
前記ラグ受入部分(306)が、半径方向(324)、円周方向(326)、及び円筒軸(328)を規定する外側円筒面(322)を含むラグ受入円筒部分(320)を含み、前記第1最大外形寸法(308)が円筒面外径(318)であり、前記駆動部(316)が駆動円筒部分(332)を含み、前記第2最大外形寸法(318)が前記ラグ受入円筒部分(320)の前記円筒面外径(330)よりも小さい駆動円筒部分直径(334)である、請求項8に記載のばね装着リテーナ(300)。
【請求項10】
前記第1平坦部(302)が、前記外側円筒面(322)上に配置され、且つ前記第1側壁(312)と円周方向に整列し、そして前記第2側壁(312’)とまた円周方向に整列している前記外側円筒面(322)上に配置された第2平坦部(304)と、前記第1平坦部(302)と円周方向に整列している前駆動部分(316)から軸方向に離れて延びる停止突出部(336)とをさらに具備した、請求項9に記載のばね装着リテーナ(300)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、作業装置アセンブリのアダプタに先端具を取り付けるために土工、採掘、建設機械などによって使用されるバケットアセンブリなどの作業装置アセンブリに使用される保持機構に関する。より具体的には、本開示は、ばね鋼材スリーブ設計を使用して、保持機構のリテーナをロック又はロック解除構成で保持する保持機構に関する。
【背景技術】
【0002】
ホイールローダー、掘削機などの機械は、土、岩、砂などの材料の作業を行うのに役立つ歯又は先端具が取り付けられたバケットアセンブリ、レーキ、剪断機などを含む作業装置アセンブリを採用している。例えば、歯又は先端具をバケットアセンブリに取り付けて、バケットアセンブリが地盤に貫入するのを助け、バケットへの土のすくい取りを容易にすることができる。アダプタは、異なるスタイルの歯又は先端具を作業装置に取り付け得るように、バケットト又は他の作業装置の作業端(例えば、基端、側縁など)に取り付けられることが多い。また、先端具をアダプタに選択的に保持するため、又は先端具をアダプタから取り外すことが可能になるために使用される保持機構を提供することにより、摩耗時に先端具又は歯を簡単に交換され得る。
【0003】
米国特許第9,222,243B2号は、支持部分を備えた基部、支持部分が受け入れられる空洞を備えた摩耗部材、及び摩耗部材を基部に解放可能に固定するためのロックを含む、様々な種類の土工用機械で使用するための摩耗アセンブリを開示している。支持部分は、摩耗部材の相補的な突出部を受け入れる上部及び下部凹部で形成されている。これらの凹部及び突出部は、整列された穴を含み、ロックを受け入れて摩耗アセンブリ内の中央に、摩耗面から離れて位置決めするようになっている。ロックは、摩耗部材を基部に解放可能に保持するために使用されるねじ込みピンを受け入れるためのねじ付開口部を画定する取付構部品を含む。取付構成部分の回転を防ぐために、保持クリップが用意されている。
【0004】
ただし、’243特許の保持クリップは、保持機構内への泥やその他の材料の詰め込みを防止するなど、保持機構に関連するすべての問題を解決するわけではなく、その性能を妨げる可能性がある。さらに、’243の保持クリップは、保持機構のロックを解除するために必要な力を望ましくない程度まで増加させる可能性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一実施形態に係るばねは、前面と、背面と、第1側縁と、第2側縁と、上縁と、下縁と、前記前面から前記背面まで測定された平坦基部の厚さとを画定する平坦基部と、前記平坦基部の前記第1側縁から延びる第1ばねアームであって、前記平坦基部から後方に延びる第1弧状部分を含む第1ばねアームと、前記第1弧状部分から延在し、且つ前記後面に近接して配置された第1直線部分であって、前記後面と成す第1外側鈍角を画定する第1直線部分と、第1直線部分長さとを含む折畳体を具備している。
【0006】
本開示の別の実施形態に係るばねは、前面、背面、第1側縁、第2側縁、上縁、下縁を画定する平坦基部と、前記平坦基部の前記第1側縁から延びる第1ばねアームであって、前記平坦基部から後方に延びる第1弧状部分と、前記第1弧状部分から延び且つ前記背面に近接して配置された第1直線部分と、前記第1直線部分から後方に延びる第2弧状部分及び前記第2弧状部分から延び且つ前記第1ばねアームが第1蛇行経路を形成するように前記第1直線部分に近接して配置される第2直線部分とを含む第1ばねアームとを含む折畳体を具備している。
【0007】
本開示の一実施形態に係るばね装着リテーナは、第1最大外形寸法を規定するラグ受入部分であって、前記ラグ受入部分を通って部分的に延び、第1側壁、第2側壁及び前記第1側壁を前記第2側壁に接続するキャッチ面を形成するラグ受入スロットを画定するラグ受入部分と、第2最大外形寸法を規定する駆動部分と、前記第1側壁又は前記第2側壁に近接する前記ラグ受入部分の外側に配置された第1平坦部とを具備している。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、本開示の様々な実施形態に従って構成された構成部分を備えた先端具、アダプタ、及び保持機構を使用するバケットアセンブリなどの作業装置アセンブリの斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1の先端具・アダプタサブアセンブリの斜視図であり、
図1の作業装置アセンブリから分離して示されている。
【
図3】
図3は、
図2の先端具の側面断面図であり、ロックされた構成での本開示の一実施形態に係る保持機構及びその構成部分を示している、アダプタを含まない。
【
図4】
図4は、
図3の先端具の背面断面図であり、いずれの保持機構も示されていないが、先端具の保持機構受入アパーチャをより明確に示している。
【
図5】
図5は、
図4の先端具の拡大詳細図であり、先端具の保持機構受入アパーチャに組み付けられている保持機構及びその構成部分を図示している。ばね装着リテーナは、ロックされていない構成で示されている。
【
図6】
図6は、先端具の保持機構受入るアパーチャに完全に組み付けられている
図5の保持機構を示している。ばね装着リテーナは、ロック解除された構成で示されている。
【
図7】
図7は、ばね装着リテーナがロック構成へ回動している状態における
図6の先端具及びばね装着リテーナの側面図である。
【
図8】
図8は、ばね装着リテーナがロック解除構成にあり且つばね装着リテーナがロック解除構成の状態で第2のばねが保持機構受入アパーチャに挿入されている点を除いて、
図6と同様の背面断面図である。
【
図9】
図9は、単独で示された
図5~
図8のばね装着リテーナの斜視図である。ばね装着リテーナのこの実施形態には、2つの平坦部が採用されている。
【
図13】
図13は、
図11のばねの部分拡大上面図であり、ばねの基部から延びるばねアームの構成をより明確に示している。
【
図14】
図14は、本開示の別の実施形態に係るばね装着リテーナを1つの平坦部のみで保持するために使用される
図11のばねと同一に構成された2つのばねを示している。
【
図15】
図15は、
図14の右側に示されているように、ばね装着リテーナに接線方向に接触しているばねを示している。
【
図16】
図16は、
図14の左側に示されるようなばね装着リテーナの平坦部に接触して、ばねの上方への動きを示している。
【
図17】
図17は、ばねのばねアームとばねの基部の間で
図11のばねに挿入されているインサート(挿入物)を示している。
【
図18】
図18は、
図17のインサート(挿入物)と共に完全に組み付けられたばねを示している。
【
図19】
図19は、単独で示された
図2のアダプタの斜視図であり、本開示の一実施形態に係るアダプタの鼻部(ノーズ)上のラグの後方に配置されたレールを明らかに示している。
【
図20】
図20は、
図19のアダプタの鼻部上のラグ及びレールの拡大側面詳細図であり、アダプタの鼻部のラグに装着されたばね装着リテーナを示しているレールの前部部分の弧状輪郭がよりはっきりと見えるようにしている。
【
図21】
図21は、
図20のアダプタの鼻部のラグ上に装着されたばね装着リテーナを示し、レールの前部部分の弧状輪郭が、泥又は他の破片が先端具の後方から先端具内への侵入防止を助けながらばね装着リテーナをどのように回動可能にするかを図示している。
【
図22】
図22は、
図2の先端具及びアダプタの背面断面図であり、これにより鼻部の周辺部とアダプタのレールの存在が、先端具の鼻部への組み付けを妨げることなく、泥やその他の破片が先端具のアダプタ鼻部受入ポケットに侵入防止にどのように役立つかについての理解が深められる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
ここで本開示の実施形態に対して詳細に参照されるが、これらの例は、添付図に示されている。可能な限り、図面全体にかけて同一の参照番号が同一又は類似部分を指すために使用されるであろう。幾つかの場合、参照番号が本明細書に表示され、図面は文字の後に付してある参照番号、たとえば、100a、100b又はプライム表示の後にある参照番号、100’、100”などを示すことができる。参照番号の後に次ぐ文字又はプライムの使用は、これらの特徴が類似した形状であり、たまに幾何学的構造が対称平面に対してミラーリンクされる場合のように類似する機能を有していることを理解されたい。本明細書では説明の便宜のために、文字又はプライムが本明細書に含まれない場合もたまにあるが、記述された本明細書内で説明される特徴の重複を表示するために図面に示すこともできる。
【0010】
次に、本開示の様々な実施形態に係る先端具を使用する作業装置アセンブリについて説明する。
【0011】
図1からはじめると、作業装置アセンブリ100は、ホイールローダーによって使用され得、一般に囲まれた内部と連通する開口部102を画定するエンクロージャ101を含むバケットアセンブリ100’の形をとり得る。
図1に示されるように、バケットアセンブリ100の後部からはじめると、バケットアセンブリ100は、シェル104の上縁で後壁106に取り付けられた、湾曲したシェルプロファイル104を含む。シェルのもう一方の端は、アセンブリ100のボトムプレート108に取り付けられている。トッププレート110は、後壁106の上縁に取り付けられている。トッププレート110は、材料をバケットトの内部に注ぎこみ、材料がバケットからこぼれるのを防ぐように設計されたスピルガード112に移行する。トッププレート110及びスピルガード112に取り付けられた補強リブ118が提供され、強度のための補強材を提供する。2つの実質的に平坦なエンドプレート114が、スピルガード112、トッププレート110、後壁106、ボトムプレート108及びシェル104の側縁に取り付けられている。
【0012】
側縁アセンブリ115は各エンドプレート114に取り付けられ、前縁アセンブリ116はバケットアセンブリ100のボトムプレート108の前縁に取り付けられる。前縁アセンブリ116は、ボトムプレート108に取り付けられた基端117、基端117に取り付けられた複数のセンターアダプタ118、及び複数の先端具200(工具、ティ―スなどとも呼ばれることがある)を含み、複数の先端具200のそれぞれが、複数のセンターアダプタ118の1つに取り付けられている。また、2つのコーナーアダプタ120もまた、バケットアセンブリ100’の基端及び側縁122に取り付けられている。先端具200はまた、コーナーアダプタ120に取り付けられ得る。
【0013】
さらに、複数の基端プロテクタ124はまた、センターアダプタ120同士間とセンターアダプタ120とコーナーアダプタ120との間に位置決めされた基端プロテクタ124のそれぞれを備えている。コーナーアダプタ120に近接する側縁122に取り付けられる側縁プロテクタ126も提供される。
【0014】
作業装置アセンブリは、レーキアセンブリ、剪断アセンブリなどを含むバケットアセンブリ以外の他の形態をとり得ることを理解されたい。加えて、掘削機によって使用されることを意図された異なる構成のバケットトはまた、本明細書で説明される、先端具、保持機構、アダプタ、ばね、ばね装着リテーナ、先端具アセンブリ、並びに先端具・アダプタアセンブリなどの様々な実施形態を使用し得る。
【0015】
次に、本開示の一実施形態に係る先端具200について、
図2~8、15、及び16を参照して説明する。本開示の様々な実施形態に係る、ばね装着リテーナ300及びばね400と共に使用し得る。
【0016】
図2~
図6から始める。先端具200は、長手方向軸204と、長手方向軸204に垂直な垂直軸206と、直軸206及び長手方向軸204に垂直な横軸208とを画定する本体202を具備し得る。本体202は、閉鎖端212を含む長手方向軸204に沿って配置された前方作業部分210と、開放端216を含む長手方向軸204に沿って配置された後部装着部分214とを含み得る。
図4に最もよく見られるように、本体202は、垂直対称面228を画定し得る。これは本開示の他の実施形態においてはそうでない場合がある。
【0017】
図3から
図6に焦点を当てると、後部装着部分214は、外面218、開放端216から長手方向に延びるアダプタ鼻部受入ポケット220、並びにアダプタ鼻部受入ポケット220及び外面218と連通する保持機構受入容アパーチャ222を画定する。アダプタ鼻部ラグ受入溝部224は、開放端216から保持機構受入アパーチャ222まで長手方向に延び得る。少なくとも1つのばね受入スロット226は、保持機構受入アパーチャ222及びアダプタ鼻部受入ポケット220と連通し得る。
【0018】
図5を見ると、少なくとも1つのばね受入スロット226は、アダプタ鼻部受入ポケット220から横方向に延在し、垂直面230で終端するばね基部受入部分228を含む。また、ばねアーム受入部分232は、ばね基部受入部分228から垂直方向に延在し、アダプタ鼻部受入ポケット220と垂直面230との間に横方向に配置された第1垂直面234において横方向に終端し得る。ばねアーム受入部分232はまた、第1垂直面234とアダプタ鼻部受入ポケット220の垂直面230との間に横方向に配置された第2垂直面236で横方向に終端し得る。
【0019】
本体202は、保持機構受入アパーチャ222の上部垂直端238、及び保持機構受入アパーチャ222の下部垂直端240を画定し得る。少なくとも1つのばね受入スロット226は、上部垂直端238又は下部垂直端240に近接して配置され得る。
図1に示されるようないくつかの実施形態では、
図5に示されるように、2つのそのようなスロットは、1つは上部垂直端に、もう1つは下部垂直端に設けられている。
【0020】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのばね受入スロット226は、下部垂直端240に近接して配置され得る。本体202は、アダプタ鼻部受入ポケット220から少なくとも1つのばね受入スロット226のばね基部受入部分228まで延びる引き込み面242(例えば、フィレット又は面取りなど)を含み得る。
【0021】
図5を引き続き参照すると、保持機構受入アパーチャ222は、外面218から延びる第1円筒形部分244と、アダプタ鼻部受入ポケット222から第1円筒形部分244まで延びる第2円筒形部分246とを含む。したがって、アダプタの鼻部受入ポケット220は、保持機構受入アパーチャ222を介して先端具220の外側と連通している。
図1に示される実施形態については、
図5に示されるように、第1円筒部分244は、第1円筒部分半径248を画定し、第2円筒部分246は、第1円筒部分半径248よりも大きい第2円筒部分半径250を画定し、垂直面230を形成する。開示の他の実施形態では、他の構成が可能である。
【0022】
次に、
図2、
図3、
図5及び
図6を参照しながら、本開示の一実施形態に係る先端具アセンブリ500について説明する。先端具アセンブリ500は、本明細書で先に説明したものと同様に構成された先端具200を備えてもよい。さらに、
図3、
図5及び
図6を見ると、先端具アセンブリ500は、保持機構受入アパーチャ222内に配置されたばね装着リテーナ300を具備し得る。ばね装着リテーナ300は、ユーザが工具を使用してばね装着リテーナをロック解除構成からロック構成に、又はその逆に駆動又は回動できるように、外面218からアクセス可能であるように構成され得る。ばね400は、ばね400が先端具200の本体202とばね装着リテーナ300との間に垂直に挿入されるように、少なくとも1つのばね受入スロット226に配置され得る。
【0023】
図5及び
図6において、ばね400はまた、ばね装着リテーナ300とアダプタ鼻部受入ポケット220との間に横方向に配置されたフランジ部分402を含み得、ばね装着リテーナ300を先端具200に適切に保持するのを助ける。また、ばね400は、少なくとも1つのばね受入スロット226のばねアーム受入部分232に垂直に配置され、第1垂直面234に横方向に近接する少なくとも1つのばねアーム404を含み得る。したがって、ばね400は、ばね装着リテーナ300を所定の位置に保持しながら、所定の位置に保持されるように偏倚される。基部406は、少なくとも1つのばね受入スロット226のばね基部受入部分228に配置され得る。基部406は、ばね装着リテーナ300と接触してもよく、ばね装着リテーナ300と先端具200との間のスタックアップ公差を吸収して、ばね装着リテーナ300などを意図せずに回動させることから抵抗を生じさせるのを助ける。ばねアーム受入部分232はまた、第1垂直面234とアダプタ鼻部受入ポケット220の垂直面230との間に横方向に配置された第2垂直面236で横方向に終端し、少なくとも1つのばねアーム404は、第2垂直面236に近接して横方向に配置され、ばね400が先端具200の外側に向かって移動するのを防ぐのに役立つ。
【0024】
図6では、ばね400の基部406は、0mmから6.5mmの範囲の所定の距離502、垂直面230から横方向に離間されてもよい。この距離は、本開示の他の実施形態では異なるように変えてもよく、あるいは基部406は、第2垂直面236が垂直面230と同一の広がりを持つ場合など、本開示の他の実施形態では垂直面230に接触してもよい。
【0025】
少なくとも1つのばね受入スロット226は、保持機構受入アパーチャ222の下部垂直端240に近接して配置された第1ばね受入スロット226’の形をとってもよい。少なくとも1つのばね400は、下部垂直端240に近接して配置された第1ばね受入スロット226’に配置された第1ばね400’を含み得る。先端具200の本体202は、アダプタ鼻部受入ポケット220から少なくとも1つのばね受入スロット226のばね基部受入部分228まで延びる引き入れ面242を含み得る。
【0026】
第2ばね受入スロット226’’は、上部垂直端238に近接して配置されてもよく、第2ばね400’’は、同じくばね装着リテーナ300に接触する第2ばね受入スロット226’’に配置され得る。
【0027】
第1ばね400’は、第2ばね400’’と同一にしてもよいが、必ずしもそうしなくてもよい。同様に、第1ばね受入スロット226’は、第2ばね受入スロット226’と同様に構成され得る。すなわち、スロットは、第2ばね受入スロットが第1ばね受入スロットとわずかに異なって見えるようにアダプタの鼻部受入ポケットを形成する傾斜面252によって境界付けされていることを除いて、実質的に同一である。これは、他の実施形態では当てはまらない可能性があり、様々なばね及びそれらに関連するスロットの構成は、他の用途向けなど
図6に示されるものとは異なるように必要に応じて個別対応されてもよい。
【0028】
例えば、
図5及び6において、ばね装着リテーナ300は、第1平坦部302を含み、ばね400の基部406は、ばね装着リテーナ300の第1平坦部302に接触する。さらに、ばね装着リテーナ300は、第2平坦部304を含み得、第2ばね400’’は、第2平坦部304に接触してもよい。そのような実施形態では、
図5は、ばね装着リテーナ300を回動させて、その平坦部302、304が上部及び下部の位置に位置決めされることによって、ばね400’、400’’が先端具200に組み付けられる様子を示している。したがって、ばね400’、400’’とばね装着リテーナ300との間の干渉が最小限に抑えられ、必要な組み付け力の量を減少させる。
【0029】
図8及び
図14は、2つのばね400’、400’’が、1つの平坦部302のみを有するばね装着リテーナ300と共に使用される場合、ばねが挿入されようとしているスロットと平坦部302が整列された後、1つのばね400’を組み付けるのがより容易であることを示している。第1ばね400’が適切に組み付けられると、次に、ばね装着リテーナ300が回動して、平坦部302が反対側のスロットと共に配向され、第2ばね400’’がそのスロットへ組み付けられるのが容易になる。
【0030】
図15及び
図16は、ばね装着リテーナ300上に単一のばね400及び平坦部302のみが使用される一実施形態を示している。具体的には、
図15は、
図14の右側に示されるように、ばね装着リテーナ300に接線方向に接触するばね400を示している。一方
図16は、
図14の左側に示されているように、ばね装着リテーナ300の平坦部302に接触しながら、ばね400の動きを示している。
図15及び
図16に示される実施形態を組み付ける場合。
図16に示されるように平坦部302を配向させることが最も簡単である。矢印504は、ばねアームの動きにより、ばね400がスロット226’に閉じ込められることを示している。
【0031】
図3及び
図9を見ながら、本開示の一実施形態に係るばね装着リテーナ300の様々な特徴がここで説明される。ばね装着リテーナ300は、第1最大外形寸法308を画定するラグ受入部分306と、ラグ受入部306を通って部分的に延在するラグ受入スロット310とを具備してもよく、第1側壁312、第2側壁312’、及び第1側壁312を第2側壁312’に接続するキャッチ面314(いわゆる、使用中のアダプタのラグに接触するか、又はほぼ接触するのでそのように呼ばれている)を形成する。ばね装着リテーナ300はまた、第2最大外形寸法318を画定する駆動部分316を含み得る。第1平坦部302は、第1側壁312又は第2側壁312’に近接するラグ受入部分306の外側に配置され得る。
【0032】
より具体的には、
図9を見るとき、ラグ受入部分306は、半径方向324、円周方向326、及び円筒軸328を画定する外側円筒面322を含むラグ受入円筒部分320を含み得る。そのような実施形態では、第1最大外形寸法308は、外側円筒面直径330の形をとってもよい(
図8も参照のこと)。また、駆動部分316は、駆動円筒部分332を含み得、第2最大外形寸法318は、ラグ受入円筒部分320の外側円筒面直径330よりも小さい駆動円筒部分直径334の形をとってもよい。これらの特徴部の構成は、円錐などの他の実施形態では円筒形以外のものであってもよい。
【0033】
引き続き
図9を参照すると、第1平坦部302は、外側円筒面322上に配置されてもよく、そして図示されるように、第1側壁312と円周方向に整列され得る。任意選択で、ばね装着リテーナ300は、第2側壁312’と円周方向に整列されている外側円筒面322上に配置された第2平坦部304をさらに具備し得る。停止突出部336は、第1平坦部302と円周方向に整列されている駆動部分316から軸方向に離れて延び得る。他の構成も可能である。
【0034】
ここで、
図10~
図13に目を向けて、本開示の一実施形態に係るばね400について説明する。
【0035】
図10は、ばね400の製造が、プログレッシブスタンピングダイプロセス又は同様の加工技術を介して所望の最終形状に曲げられる金属(例えば、ばね鋼材)から作製された平坦パターン408から開始できることを示している。平坦パターン408は、ここで説明するように、折畳曲げプロセスによってばね400の様々な弧状部分に変形されることが指示される屈曲領域410と共に示されている。
【0036】
図11~
図13において、ばね400は、前面414、背面416、第1側縁418、第2側端420、上縁422、下縁424、及び0.25mmから1.5mmmまでの範囲の前面414から背面416まで測定された平坦基部の厚さ426(最小寸法、
図13を参照)を画定する平坦基部406’を含む折畳体412へ変形され得る。
【0037】
第1ばねアーム428は、平坦基部406’の第1側縁418から延在し得る。
図13に最もよく見られるように、第1ばねアーム428は、平坦基部406’から後方に延びる第1弧状部分430と、背面416に近接して配置される第1弧状部分430から延びる第1直線部分432とを含み得る。つまり、第1ばねアーム428は最初に平坦基部406’に向かって折り畳まれる。第1直線部分432は、120度から170度までの範囲の背面416と、4.0mmから7.0mmまでの範囲の第1直線部分長さ436を含む第1外側鈍角434を画定し得る。本開示の他の実施形態におけるこれらの特徴部のいずれかについて、他の構成及び寸法が可能である。
【0038】
図13を引き続き参照すると、ばね400は、第1直線部分432から後方に延びる第2弧状部分438と、第1直線部分432に近接して配置される第2弧状部分438から延びる第2直線部分440とをさらに具備し得る。第2直線部分440は、110度から160度までの範囲の第1直線部分432と、4.0mmから7.0mmまでの範囲の第2直線部分長さ444とを含む第2外側鈍角442を画定し得る。したがって、第1ばねアーム428は、平坦基部406’から第1蛇行経路に沿って延びる。他の構成も可能である。
【0039】
ばね400は、第2直線部分440から前方に延びる第3弧状部分446と、第1弧状部分430に近接して配置された第3弧状部分446から延びる第3直線部分448とをさらに具備し得る。第3直線部分448は、20度から60度までの範囲の第2直線部分440と、0.75mmから3.0mmまでの範囲の第3直線部分長さ452を含む第1外側鋭角450を画定し得る。したがって、ばね400を先端具内に装着する際に助けとなるように、ばねの外側に向かって角度付けされた下向きの傾斜部が形成され得る。
【0040】
図13は、平坦基部406’が、第1側縁418と第2側縁420との間に配置された中間平面454を画定し得ることを示している。ばね400は、第2ばねアームが平坦基部の第2側縁から延在し、第2蛇行経路を形成するように、中間平面454に関して対称であり得る。これは、他の実施形態には当てはまらない場合もある。例えば、ばねアームが1つだけ提供されている場合や、異なる構成のばねアームが提供されている場合などである。
【0041】
本明細書で先に示唆したように、
図11~
図13は、ばね400が、平坦基部406’の下縁424から延びるフランジ部分402を有し得ることを示している。フランジ部分402は、下縁424から延びるフランジ弧状部分456と、フランジ弧状部分456から延びるフランジ直線部分458とを含む。フランジ直線部分458は、平坦基部406’と直角460を規定し得る。フランジ直線部分458は、2.0mmから5.0mmまでの範囲のフランジ直線部分長さ462を規定し得る。他の構成及び寸法は、本開示の他の実施形態で可能である。
【0042】
図11では、折畳体412はまた、第1ばねアーム428と下縁424との間の第1側縁418に沿って配置された第1曲角部の逃切欠464を画定し得る。第2曲角部の逃切欠466はまた、第2ばねアーム468と下縁424との間の第2側縁420に沿って配置され得る。
【0043】
図12を見ると、平坦基部406’は、14.0mmから20.5mmまでの範囲の上縁422から下縁424まで測定された平坦基部垂直長さ470と、10.0mmから14.0mmまでの範囲の第1側縁418から第2側縁420まで測定された平坦基部水平幅472とを規定し得る。
【0044】
図17及び
図18において、インサート(挿入物)474は、第1及び第2ばねアーム428、468間に配置され得、平坦基部406は第1及び第2ばねアーム428、468によって平坦基部406’の背面416に押し付けられる。インサート474は、次の材料のうちの少なくとも1つを含み得る:Cellasto(登録商標)、ゴム、及び発泡体。発泡体を使用する場合、発泡体は平坦基部406’に接着されてもよい。泥又は他の破片がばね400に浸入すると、その性能を妨げる可能性があるが、インサート474は、その浸入阻止に役立つことができる。
【0045】
図2及び
図19~
図22は、先端具がアダプタ上に組み付けられた後、先端具のアダプタ鼻部受入ポケットへの泥パッキング又は他の破片の侵入阻止に役立つことができる特徴部を有する本開示の実施形態に係るアダプタ600を示す。これらの図に示されているアダプタのバージョンは中央アダプタであるが、アダプタはコーナーアダプタなどの他の構成を持っている場合があることを理解されたい。また、アダプタは、図に示されるように対称の中間平面を画定し得るが、本開示の他の実施形態では必ずしもそうではない。
【0046】
図2及び
図19において、アダプタ600は、鼻部分604から延びるラグ606を含む鼻部分604を含む本体602を具備し得る。本体602はまた、第1脚部608、第2脚部610、及び脚部608、610及び鼻部分604を一緒に接続する喉部分612を含み得る。第1及び第2脚部608、610及び喉部分612は、閉鎖端616及び開放端618を含むスロット614を画定する。したがって、スロット614は、作業装置に対するアセンブリ620の方向、アセンブリ620の方向に垂直な横方向622、及びアセンブリ620の方向及び横方向622に垂直な垂直方向624を規定する。
【0047】
図19及び
図20に焦点を当てると、鼻部分604は、アセンブリ620の方向に沿ってラグ606の後方に配置されたレール626をさらに含み得る。レール626は、21.0mmから25.0mmまでの範囲の曲率630の前方弧状表面半径を規定する前方弧状表面628を含み得る。前方弧状表面628は、7.0mmから12.0mmまでの範囲の第1最小距離632だけラグ606から離間され得る。
【0048】
図22に最もよく見られるように、レール626は、10.0mmから16.0mmまでの範囲の横方向高さ634と、25.0mmから32.0mmの範囲の垂直方向幅636とを規定する。
【0049】
図20に最もよく見られるように、レール626は、38.0mmから48.0mmまでの範囲のアセンブリ620の方向に沿ったレール長さ638を規定し、ラグ606を喉部分612に接続する後部ブレンド642を備えた後部部分640を含む。
【0050】
これらの特徴部に関連付けられる構成及び寸法は、本開示の他の実施形態において異なるように変えてもよいことが理解されるべきである。
【0051】
再び
図22を参照すると、本開示の一実施形態に係る先端具及びアダプタアセンブリ700は、以下のように特徴付けられ得る。先端具及びアダプタアセンブリ700は、本明細書で前述したのと同様又は同一の構成を有する先端具200及びアダプタ600を含み得る。先端具及びアダプタアセンブリ700は、ラグに装着されたばね装着リテーナ300、300’をさらに含み得る(
図2及び
図21を参照)。
【0052】
図21に最もよく見られるように、レール626は、1.0mmから8.0mmの範囲の第1最小クリアランス距離702だけばね装着リテーナ300、300’から離間され得る。これにより、ばね装着リテーナが必要に応じて自由に回動可能にすることを確実にするのに役立つことができる。
【0053】
図22では、レール626は、1.0mmから6.0mmまでの範囲の第2最小クリアランス距離704だけ先端具200のアダプタ鼻部ラグ受入溝220において先端具200から離間され得る。これにより、先端具を干渉なしにアダプタに装着できることを確実にすると同時に、泥パッキングやその他の破片が先端具のアダプタ鼻部受入ポケットに入るのを制限するのに役立つことができる。
【0054】
繰り返すが、様々な特徴部の寸法、角度、表面積、及び/又は構成のいずれも、本明細書で具体的に言及されていないものを含めて、所望に応じて又は必要に応じて変更できることに留意されたい。特に説明はしていないが、フィレットなどのブレンドが様々な表面を接続するように示されている。これらは、他の実施形態では省略されてもよく、特に言及されない限り、本明細書を読むとき、それらの存在が時々無視されてもよいことが理解されるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0055】
実際には、機械、作業装置アセンブリ、先端具、アダプタ、先端具アセンブリ、先端具・アダプタアセンブリ、ばね、ばね装着リテーナ、及び/又はこれらの様々なアセンブリ及び構成要素の任意の組み合わせは、アフターマーケット(販売後市場)の状況で機械又は作業装置アセンブリを現場で換装するために製造、購入又は販売され得るか、あるいは、OEM(相手先ブランド供給)の状況製造、購入、販売、又はその他の方法で取得され得る。
【0056】
前述の構成要素のいずれもが、鉄、ねずみ鋳鉄、鋼材、ばね鋼材、プラスチック、ゴム、発泡体などを含む任意の適切な材料から作製され得る。
【0057】
上述の説明は、開示されたアセンブリ及び技術の例示を提供するということが理解されよう。しかしながら、本発明の他の実装例は、上述の例とは詳細が異なる場合があるということが考慮される。本発明又はこれらの例示へのすべての言及は、その時点で説明される特定の例示を言及するように意図されたものであり、より一般に本発明の範疇に関する任意の限定を内包することを意図するものではない。特定の特徴に関する区別及び見くびりのすべての言語はその特徴に対する選好の欠如を示すためのものであるが、特に明示しない限り、そのようなものを本発明の範疇から完全に排除しないものと意図される。
【0058】
本明細書における値の範囲の言及は、本明細書に別段に明示されない限り、当該範囲内に属するそれぞれの個別値を個別に言及する速記法として機能することが意図され、それぞれの個別値は、本明細書に個別に引用されているかのように明細書に組み込まれる。
【0059】
本明細書に述べられる装置及び組み立ての方法の実施形態に対して、本発明(単数又は複数)の範囲又は精神から逸脱することなく、様々な修正及び変形を加えることは当業者には明らかであろう。本明細書及び本願に開示した様々な実施を考慮することから、本開示の他の実施形態が当業者には明らかであろう。たとえば、装備の一部は本明細書で説明されたものと異なるように構成され機能することができ、任意の方法の特定の段階は省略されるか、具体的に言及されたものとは異なる手順で行われるか、ある場合は同時又は下位段階で行われることができる。なお、多様な実施形態の特定の態様又は特徴に対する変形や修正が、また他の実施形態を生成するために加えられることができ、多様な実施形態の特徴及び態様がさらなる実施形態を提供するために他の実施形態の他の特徴又は態様に追加又は代替されることができる。
【0060】
したがって、本開示は、適用法によって許可されるように、本明細書に添付された特許請求の範囲に記載された主題のすべての修正及び均等物を含む。さらに、そのすべての可能な変形における上記の要素の任意の組み合わせは、本明細書に別段の指示がない限り、又は文脈によって明らかに矛盾しない限り、本開示に包含される。
【国際調査報告】