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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-24
(54)【発明の名称】物品仕分け制御方法、設備及び媒体
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/137 20060101AFI20220617BHJP
【FI】
B65G1/137 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021563734
(86)(22)【出願日】2019-08-16
(85)【翻訳文提出日】2021-10-26
(86)【国際出願番号】 CN2019101090
(87)【国際公開番号】W WO2020232847
(87)【国際公開日】2020-11-26
(31)【優先権主張番号】201910420877.9
(32)【優先日】2019-05-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519331187
【氏名又は名称】北京曠視機器人技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Kuangshi Robotics Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】No. 125, 1st Floor, Building 1, City Building Materials, Xisanqi, Haidian District, Beijing, 100096 China
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】特許業務法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェン、トーピン
【テーマコード(参考)】
3F522
【Fターム(参考)】
3F522AA02
3F522BB01
3F522BB06
3F522CC01
3F522CC06
3F522DD04
3F522DD05
3F522DD06
3F522DD32
3F522DD34
3F522FF02
3F522FF04
3F522GG13
3F522GG22
3F522GG23
3F522GG42
3F522GG43
3F522GG45
3F522JJ02
3F522LL57
3F522LL58
3F522LL59
(57)【要約】
仕分け待ち物品のマークを含む物品リストとソーターとの対応関係を少なくとも反映するための関係データを取得するステップと、前記関係データに基づいて、ピッキング済みの仕分け待ち物品を対応するソーターまで搬送するステップとを含む、物品仕分け制御方法を提供する。該方法によれば、作業の自動化程度を向上させ、作業効率を上げることができる。物品仕分け制御設備及び読取可能な記憶媒体も開示される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品マークを含む物品リストとソーターとの対応関係を少なくとも反映するための関係データを取得するステップと、
前記関係データに基づいて、前記物品リストにおけるピッキング済みの仕分け待ち物品を対応のソーターまで搬送するように制御するステップと
を含むことを特徴とする物品仕分け制御方法。
【請求項2】
前記関係データは、前記物品リストとピッキング領域における、物品を収めるための容器との対応関係、前記容器とソーターとの対応関係、物品リストと容器とソーターとの対応関係の少なくとも一方をさらに反映する
ことを特徴とする請求項1に記載の物品仕分け制御方法。
【請求項3】
前記物品リストにおける物品が異なるピッキング領域に位置する場合、前記方法は、
前記関係データから取得した物品リストと容器との対応関係に基づいて、同一の物品リストに属し且つ異なるピッキング領域に位置する物品を、それぞれ相応のピッキング領域における、同じマークを有する容器までピッキングするように制御するステップをさらに含み、
前記関係データに基づいて、前記物品リストにおけるピッキング済みの仕分け待ち物品を対応のソーターまで搬送するように制御するステップが、
異なるピッキング領域の、同じマークを有する前記容器における物品を、同一のソーターまで搬送するように制御することを含む
ことを特徴とする請求項2に記載の物品仕分け制御方法。
【請求項4】
前記関係データは、各ソーターの現在の仕事量に基づいて確定される
ことを特徴とする請求項1に記載の物品仕分け制御方法。
【請求項5】
前記ソーターは複数の異なるタイプのソーターを含み、各種のタイプのソーターが、それぞれ指定タイプ物品を含む物品リストに対する仕分け作業に使用され、
前記関係データにおいて、異なる指定タイプの物品を含む物品リストが、異なるタイプのソーターに対応する
ことを特徴とする請求項1に記載の物品仕分け制御方法。
【請求項6】
前記指定タイプの物品は、割れやすい物品及び割れにくい物品を含む
ことを特徴とする請求項5に記載の物品仕分け制御方法。
【請求項7】
下記の方式の1つで容器における物品をソーターまで搬送するように制御し、
(1)該容器の位置するピッキングカートを制御して、該容器をソーターまで移動させ、
(2)該容器又は該容器における物品を搬送設備に載せて、該搬送設備を、該容器又は該容器における物品をソーターまで搬送するように制御する
ことを特徴とする請求項3に記載の物品仕分け制御方法。
【請求項8】
前記関係データに基づいて、前記物品リストにおけるピッキング済みの仕分け待ち物品を対応のソーターまで搬送するように制御するステップは、
前記ピッキング済みの仕分け待ち物品のマークを取得するステップと、
前記仕分け待ち物品のマークにより、前記関係データに基づいて、同一の物品リストに属する物品を同一のソーターまで搬送するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の物品仕分け制御方法。
【請求項9】
1種の物品しか含まない単一種物品リストに対して、該単一種物品リストにおける物品を収めるための特定容器をピッキング領域から特定ステーションまで搬送して、該特定容器又は該特定容器における物品を、直接梱包又は配送すること、をさらに含むことを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の物品仕分け制御方法。
【請求項10】
手作業仕分けの要する特定物品リストを確定することと、
前記特定物品リストにおける物品を手作業仕分けステーションまで搬送するとともに、仕分け作業を行うと作業者に指示するための指示メッセージを出力することと
をさらに含むことを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の物品仕分け制御方法。
【請求項11】
前記特定物品リストに特定タイプに該当する物品が含まれ、前記特定タイプに該当する物品は、人気品、販促品、最小管理単位情報が同じである物品、割れやすい物品、大きな物品及び異形物品のうちの少なくとも1種を含む
ことを特徴とする請求項10に記載の物品仕分け制御方法。
【請求項12】
ピッキング待ち物品リストを取得することと、
前記物品リストにおいて前記特定タイプに該当する物品が含まれるか否かを確定することと、を含み、
前記物品リストにおいて前記特定タイプに該当する物品が含まれる場合、ピッキングが済んだあと、前記物品リストにおける物品を手作業仕分けステーションまで搬送し、前記物品リストに前記特定タイプに該当する物品が含まれていない場合、前記物品を含むリストとソーターとの対応関係を少なくとも反映する前記関係データを取得する
ことを特徴とする請求項11に記載の物品仕分け制御方法。
【請求項13】
前記物品リストにおける物品が複数のピッキング領域に位置し、前記複数のピッキング領域が、ピッキング仕事量及び/又は必要なピッキング作業時間に基づいてピッキング作業領域を区切って得られる
ことを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の物品仕分け制御方法。
【請求項14】
異なるピッキング領域における、同一の物品リストに属する物品を収めるためのいくつかの容器が対応する複数のピッキングカートのうち、一部のピッキングカートが満杯で、他の一部のピッキングカートが満杯でない場合、満杯でない前記他の一部のピッキングカート及び満杯になった前記一部のピッキングカートに同時に対応のソーターの位置する箇所へ移動すると指示し、又は、満杯ではない前記他の一部のピッキングカートが満杯になったあと、対応のソーターの位置する箇所へ移動すると指示することを、さらに含む
ことを特徴とする請求項13に記載の物品仕分け制御方法。
【請求項15】
同一の物品リストに属する物品が複数のピッキング領域に位置し、且つ、現在、複数の前記ピッキング領域のうちの一部のピッキング領域におけるピッキングが済み、前記複数のピッキング領域のうちのその他のピッキング領域におけるピッキングがまだ済んでいない場合、前記その他のピッキング領域で該物品リストに属する物品を優先的にピッキングして搬送すると指示すること、をさらに含む
ことを特徴とする請求項14に記載の仕分け制御方法。
【請求項16】
物品マークを含む物品リストとソーターとの対応関係を少なくとも反映するための関係データを取得するように構成される取得装置と、
前記関係データに基づいて、前記物品リストにおけるピッキング済みの仕分け待ち物品を対応のソーターまで搬送するように制御する制御装置と、を備える
ことを特徴とする物品仕分け制御設備。
【請求項17】
プロセッサと、
実行可能なコードが記憶されるメモリと、を備え、
前記実行可能なコードが前記プロセッサにより実行されると、前記プロセッサが請求項1~15のいずれか1項に記載の方法を実行する
ことを特徴とする物品仕分け制御設備。
【請求項18】
実行可能なコードが記憶された非一時的なマシン読取可能な記憶媒体であって、
前記実行可能なコードがプロセッサにより実行されると、前記プロセッサが請求項1~15のいずれか1項に記載の方法を実行する
ことを特徴とする非一時的なマシン読取可能な記憶媒体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2019年5月20日に提出された出願番号が201910420877.9である中国特許出願に基づいて優先権を主張し、その全ての内容が、参照により本出願に組み込まれて、本出願の一部となる。
本開示の実施例は、物品仕分け制御方法、設備及び媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
現在の物品仕分け作業は、自動化度合いが高くなく、作業効率が比較的に低い。その原因として、下記の要因が考えられる。仕分け段階において、多くが手作業による仕分けであるため、操作効率が低く、ミスが発生しやすい。さらに、手作業による仕分けのミスの発生率が高いため、梱包段階において、一般的に一回の再チェック操作を追加しなければならなく、コストが高くなり、作業効率が大きく低下する。
【0003】
したがって、効率的な物品仕分け制御方法及び設備が早急に求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の少なくとも1つの問題を解決するため、本開示は、物品仕分けを効率的に行うことができる物品仕分け制御方法、設備及び媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施例による物品仕分け制御方法は、仕分け待ち物品のマークを含む物品リストとソーターとの対応関係を少なくとも反映するための関係データを取得するステップと、前記関係データに基づいて、ピッキング済みの仕分け待ち物品を対応のソーターまで搬送するステップと、を含む。
【0006】
本発明のもう1つの実施例による物品仕分け制御設備は、物品マークを含む物品リストとソーターとの対応関係を少なくとも反映するための関係データを取得するように構成される取得装置と、前記関係データに基づいて、前記物品リストにおけるピッキング済みの仕分け待ち物品を対応のソーターまで搬送するように制御する制御装置と、を備える。
【0007】
本発明のもう1つの実施例による物品仕分け制御設備は、プロセッサと、実行可能なコードが記憶されるメモリと、を備え、前記実行可能なコードが前記プロセッサにより実行されると、前記プロセッサが上記に説明された方法の1つを実行する。
【0008】
本発明のもう1つの実施例は、実行可能なコードが記憶された非一時的なマシン読取可能な記憶媒体を提供し、前記実行可能なコードがプロセッサにより実行されると、前記プロセッサが上記に説明された方法の1つを実行する。
【0009】
物品リストとソーターとの対応関係を取得し、該対応関係に基づいて物品をソーターへ搬送するように制御することにより、物品仕分け作業の自動化度合を効果的に高め、作業効率を顕著に上げることができる。
【0010】
図面を参照しながら本開示の例示的な実施形態をより詳細に説明することにより、本開示の上記目的、他の目的、特徴及び利点がより明瞭になる。本開示の例示的な実施形態において、同様な符号が一般的に同様な部品を示す。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の例示的な一実施例による物品仕分け制御方法の模式的フローチャートである。
図2】1つの例示的な物品仕分けプロセスの模式的フローチャートである。
図3】もう1つの例示的な物品仕分けプロセスの模式的フローチャートである。
図4】もう1つの例示的な物品仕分けプロセスの模式的フローチャートである。
図5】もう1つの例示的な物品仕分けプロセスの模式的フローチャートである。
図6】もう1つの例示的な物品仕分けプロセスの模式的フローチャートである。
図7】もう1つの例示的な物品仕分けプロセスの模式的フローチャートである。
図8】本発明の例示的な一実施例による物品仕分け制御設備の模式的ブロック図である。
図9】本発明のもう1つの例示的な実施例による物品仕分け制御設備の模式的ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら、本開示のいくつかの実施形態をより詳細に説明する。図面により本開示のいくつかの実施形態を示したが、本開示は、ここで説明された実施形態に限定されず、各種の形式で実現することができると理解すべきである。提供された実施形態は、本開示をより明瞭且つ完全にして、本開示の範囲を完全に当業者に伝えるためのものである。なお、本出願における数字、番号及び図面の符号は、説明の便宜のためのものにすぎず、明細書においてステップの実行が特定の順序で行うと明記されない限り、本開示のステップ、順序などに対する限定にならない。
【0013】
本開示は、物品仕分けを効率的に行うことを実現できる技術案を提供する。
【0014】
本明細書において、用語の「物品」は、注文した商品であってもよく、他の管理される物品であってもよい。また、本明細書における用語の「リスト」は、商品のオーダーであるが、他の形式の物品リストを含んでもよい。つまり、本開示の技術案は、商品オーダーに適用することに限定されず、倉庫管理、物流配送などのような他の分野にも適用できる。
【0015】
また、本発明の一実施例において、ピッキング作業領域は複数のピッキング領域に区切られ、各ピッカーは(ピッキング作業者、ピッキングロボットのインテリジェントピッキング設備など)少なくとも1つのピッキング領域の物品仕分けを担当する。また、複数のピッカーは共同で1つのピッキング領域を担当してもよい。ピッキング作業領域をこのように区切ることにより、ピッカーの移動距離を短縮し、毎回のピッキング作業の作業効率を向上させ、毎回のピッキング作業のコストを抑えることができる。
【0016】
任意選択で、ピッキング仕事量及び/又は必要なピッキング作業時間などに基づいて、ピッキング作業領域を区切って、複数のピッキング領域を得る。
【0017】
また、実際のニーズ(例えば、仕事量、作業時間など)に基づいて、ピッカーを配備してもよく、例えば、ある仕事量が大きく且つ短時間で作業すると要求されるピッキング領域に対して、複数のインテリジェントピッキング設備とピッキング作業者との協力で作業するようにしてもよい。
【0018】
以下、図1を参照しながら、本発明の例示的な一実施例による物品仕分け制御方法を説明する。該物品仕分け方法は、物品仕分け制御設備により実行されることができ、該物品仕分け制御設備として、コンピュータ、サーバ、タブレットPC、移動端末又は固定端末又はウェアラブルデバイスなどで実現されることができる。
【0019】
図1に示すように、ステップS110は、仕分け待ち物品のマークを含む物品リストとソーターとの対応関係を少なくとも反映するための関係データを取得する。
【0020】
ステップS130は、取得した関係データに基づいて、ピッキング済みの仕分け待ち物品を対応のソーターまで搬送するように制御する。
【0021】
物品リストとソーターとの対応関係を取得し、該対応関係に基づいて物品のソーターへの搬送を制御することにより、物品仕分け作業の自動化度合いを効果的に向上させ、作業効率を顕著に上げることができる。
【0022】
任意選択で、上記の関係データは、仕分け待ち物品のマークを含む物品リストとピッキング領域における、物品を収めるための容器との対応関係、容器とソーターとの対応関係、物品リストと容器とソーターとの対応関係のうちの少なくとも一方をさらに反映してもよい。
【0023】
ここで、物品リストとソーターとの対応関係を備える場合、物品リストにおける物品(このとき、ピッキング済みの仕分け待ち物品である)を指定のソーターまで搬送することを制御することができる。この両方の少なくとも一方と容器との対応関係をさらに備える場合、物品リストにおける物品(このとき、ピッキングされていない物品である)を容器まで搬送し、容器又は容器における物品(このとき、ピッキング済みの仕分け待ち物品である)をソーターまで搬送することをさらに制御することができる。
【0024】
以下、「関係データに基づいて、物品リストにおける物品を容器まで搬送し、容器又は容器における物品をソーターまで搬送することを制御する」ことの例示的な実施形態を挙げる。
【0025】
ここで、「物品リストにおける物品を容器まで搬送し、容器又は容器における物品をソーターまで搬送することを制御する」ことの目的は、物品リストにリストされる物品が、異なるピッキング領域に位置する場合、同一物品リストにおける物品をより速く仕分けるように、ピッキングするときから物品の収めることに寄与できる配置を行う。
【0026】
具体的に、以下の例示的な実施形態で実行することができる。
【0027】
図1に示すように、任意選択で、ステップS120は、関係データから取得した、物品リストと容器との対応関係に基づいて、同一の物品リストに属し且つ異なるピッキング領域に位置する物品を、それぞれ相応のピッキング領域における、同じマークを有する容器までピッキングするように制御する。
【0028】
そして、ステップS130は、異なるピッキング領域からの、同じマークを有する容器における物品を、同一のソーターまで搬送するように制御する。
【0029】
したがって、物品リストにおける物品が異なるピッキング領域に位置するが、これらの物品が同じマークを有する容器に収められるため、このように収めることにより、物品と物品リストとの関係が明確になり、同一のリストにおける物品に対する仕分けに寄与し、「異なるピッキング領域からの、同じマークを有する容器における物品を同一のソーターまで搬送」すれば実現できる。
【0030】
上記のように、該例示的な実施形態によれば、仕分けの速度を向上させ、仕分けの自動化度合い及び作業効率を顕著に上げることができる。
【0031】
なお、上記の容器のマークは番号、色、名称及びパターンなどであってもよい。
【0032】
図2は、1つの完全な仕分け過程を例示的に示すものである。
【0033】
この例において、作業領域がA、B、C、D、Eの5つのピッキング領域に区切られ、各ピッキング領域におけるピッキング作業を制御することができる。例えば、5つのピッキング領域のピッキング作業が並行して行うことができる。
【0034】
例えば、ピッキングされた物品を容器に収めるように制御することができる。任意選択で、複数種の物品のマークを含む複数種物品リスト及び1種の物品のマークのみを含む単一種物品リストにおける物品を区別して異なる容器に収めることができる。そして、図2に示すように、複数種物品リストと単一種物品リストとを区別して処理することができる。即ち、複数種物品リストにおける物品に対して、ピッキングしたあと、ソーターに搬送して仕分けを行い、単一種物品リストにおける物品に対して、ピッキングしたあと、ソーターへ搬送せずに、直接梱包又は配送のような仕分けのあとの段階に進ませることができる。
【0035】
この例において、容器を位置するピッキング領域におけるピッキングカートに載せることができ、各領域に複数のピッキングカートを有してもよい。また、ピッキング領域にピッキングカートを配備しなくてもよく、この場合、容器をピッキングカートに載せない。又は、実際のピッキング及び/又は仕分けの要求に応じて、一部の容器をピッキングカートに載せ、他の一部の容器をピッキングカートに載せないようにしてもよい。
【0036】
ここでのピッキングカートは手押し車であってもよく、自律移動機能を備えたカートであってもよい。
【0037】
この例において、関係データから取得した、物品リストと容器との対応関係に基づいて、ピッキングされた同一のリストにおける物品を、異なるピッキング領域に配置された、同じマークを有する容器に収めるように制御する。
【0038】
図2に示すように、A-Eピッキング領域に位置する第1物品リストにおける物品をピッキングして、それぞれA領域の容器1(番号がA1である)、B領域の容器1(番号がB1である)、C領域の容器1(番号がC1である)、D領域の容器1(番号がD1である)、E領域の容器1(番号がE1である)に収めるように制御する。
【0039】
それから、異なるピッキング領域の、同じマークを有する容器における物品(これらの物品が同一の物品リストにあるものであることを意味する)を同一のソーターまで搬送するように制御する。例えば、図2に示すように、第1物品リストとされる複数種物品リスト1にリストされた、ピッキングされてそれぞれ容器A1、容器B1、容器C1、容器D1及び容器E1に収められた物品をソーター1まで搬送される。ここまで、ソーター1における物品のすべてが上記の第1物品リストにおける物品である。
【0040】
上記からわかるように、物品リストと容器とソーターとの対応関係に基づいて物品をピッキングして収めることにより、効率的に且つ簡単に物品に対する仕分けを自動的に実現できる。
【0041】
また、単一種物品リストにおける物品及び複数種物品リストにおける物品が、図2に示すようにピッキング時に区別するのではなく、先に混ぜてソーターまで搬送して、そしてソーターで区別するようにしてもよい。後記でこのような実施形態を例示的に説明する。
【0042】
また、任意選択で、各ソーターの現在の仕事量に基づいて上記の関係データを確定する。ここで、各ソーターの作業のバランスを取るように、主に各ソーターの現在の仕事量に基づいてソーターの仕分け作業を確定することができる。例えば、ソーターの仕事量は、該当ソーターが対応する物品リストの数及び/又は該当ソーターが対応する物品リストに対する仕分け作業の必要時間を含むことができる。
【0043】
物品のピッキングが済んだあと、各ピッキング領域からピッキングされた、単一種物品リストに属する物品を次のステーションまで搬送することができ、単一種物品リストにおける物品の仕分け及び/又は梱包を実行する指示メッセージを作業者に出力する。次のステーションは、手作業仕分けステーション又は梱包ステーションであってもよい。
【0044】
場合によって、図2に示すように、各ピッキング領域で物品をピッキングするとき、1つの容器に同一の単一種物品リストに属する物品のみを収め、ピッキングが済んだあと、直接単一種物品リストに対応する容器を梱包ステーションまで搬送して梱包を行う。
【0045】
場合によって、図3に示すように、各ピッキング領域で物品をピッキングするとき、1つの容器に複数の単一種物品リストに属する物品を収め、ピッキングが済んだあと、先に単一種物品リストに対応する容器を手作業仕分けステーションまで搬送して、容器における物品を単一種物品リストに基づいて仕分けると作業者に指示し、そして各単一種物品リストにおける物品をそれぞれ1つの容器に収めて梱包ステーションまで搬送するようにする。
【0046】
図3に示すように、ここで、物品リストにおける、手作業の仕分けの要する物品は、バッチピッキング、フローピッキング、又はオーダーピッキングのピッキング方法を採用することができる。
【0047】
また、任意選択で、本実施例に使用されるソーターは異なるタイプのソーターを含み、そして、各種のタイプのソーターがそれぞれ指定タイプの物品を含む物品リストに対して仕分け作業を行うことができる。
【0048】
そして、上記の関係データにおいて、異なる指定タイプの物品を含む物品リストに、異なるタイプのソーターを対応させることにより、異なるタイプの物品に対して異なるタイプのソーターを使用して、仕分け作業を便利且つ効率的に行うことができるとともに、仕分けミス又は事故の発生を防止することができる。
【0049】
上記の指定タイプの物品は割れやすい物品、割れにくい物品などを含む。
【0050】
例えば、異なるタイプのソーターは異なる仕分け方法を採用することができる。そして、異なる仕分け方法は、例えば、上記の、割れやすい物品を含む物品リスト、割れやすい物品を含まない物品リストなどのような異なるタイプのリストにそれぞれ適用することができる。
【0051】
このような状況で、物品リストとソーターとの対応関係を確定するとき、異なるタイプの物品リストを適切なソーターに分配するように、ソーターの適用するリストのタイプに基づいてその対応関係を設定することができる。例えば、ソーター1は、物品を物品出口の下方の受取装置(例えば、作業箱、布袋など)に投入する方式で仕分け操作を実行することができ、このようなソーターは割れやすい物品を含まない物品リストに適用できる。例えば、ソーター2は、物品を安定に受取装置まで送る方式で仕分け操作を実行することができ、このようなソーターは割れやすい物品を含む物品リストに適用できる。
【0052】
また、任意選択で、上記のソーター1の実現形式として、例えば、クロスベルトソーター、スライドシューソーター、円盤式ソーターなどであってもよく、物品がソーターの出口まで移動して、シュートを経由して出口の下方に設置された受取装置に落下する。
【0053】
また、例えば、ソーター2の実現形式として、フォークリフト、ロボットアームなどであってもよく、フォーク又はロボットアームを利用して物品をソーターの受取装置に安定に収める。
【0054】
また、任意選択で、以下の方式の1種を利用して、容器における物品をソーターまで搬送するように制御する。
【0055】
(1)該当容器の位置するピッキングカートを制御して、該容器をソーターまで移動させる。
【0056】
ここで、ピッキングカートは移動可能なものであり、ピッキングカートの移動を制御することにより、ピッキングカートにおける容器をソーターまで搬送することができる。
【0057】
(2)該当容器又は該当容器における物品を搬送設備に載せて、該搬送設備を、該容器又は該容器における物品をソーターまで搬送するように制御する。
【0058】
このような方式を採用する場合、容器をピッキングカートに置かなく、即ち、該容器の位置するピッキング領域にピッキングカートを配備しなくてもよく、又は、該ピッキング領域にピッキングカートが配備されても、容器を該ピッキングカートに置かないようにする。この場合、搬送設備を利用して容器をソーターまで搬送し、又は、容器における物品をソーターまで搬送することができる。
【0059】
また、ディスプレイ又はスピーカなどで文字、画像、音声又は映像などを出力する方式により、物品を搬送設備に載せると作業者に指示するようにしてもよい。又は、搬送ロボット、ロボットアームなどの自動化設備に命令を出して、自動化設備により物品を搬送設備に載せるようにしてもよい。
【0060】
また、任意選択で、図4に示すように、物品をピッキングするとき、ピッキングされる物品を混ぜてしてもよく(例えば、図4に記載された「複数種物品ピッキング」)、即ち、物品をピッキングするとき、物品とソーター及び容器との対応関係を確定する必要がないため、図2に示すような異なるソーターに対応する物品を対応の容器に収める必要がない。ピッキングが済んだあと、各ピッキング領域でピッキングされた物品をソーターまで搬送して仕分けを行う。例えば、ピッキング済みのすべての物品を1つの超大型ソーター(図4に記載された「ソーター」)まで搬送し、該ソーターにより仕分けを行う。
【0061】
ここで、上記のように、単一種物品リストの物品に対して、仕分けを実行せずに、梱包又は配送のようなあとの段階に直接に進むことができる。つまり、図4に示すように、各複数種物品リストにおける物品は、ピッキングするときに混ぜてするが、単一種物品リストは、個別にピッキングされ、即ち、複数種物品リストの物品と混ぜてするのではなく、単一種物品リストにおける物品を個別に収め、よって、単一種物品リストに対する作業を効率的且つ迅速に完成することができる。
【0062】
また、搬送設備を利用してピッキング済みの物品をソーターまで送ってもよく、そして、搬送設備に粗仕分け設備を設置して、物品情報に基づいて、物品を複数のソーターに分流することができ、ここで、同一の物品リストに属する物品が同一のソーターに分流される。また、上記の物品情報は、スキャン装置によるスキャンで取得することができる。例えば、スキャン装置は、物品包装袋におけるバーコード、二次元コード、電子タグなどの識別子をスキャンすることにより物品情報を取得する。
【0063】
即ち、上記のステップS130における「関係データに基づいて、物品リストにおけるピッキング済みの仕分け待ち物品を対応のソーターまで搬送するように制御する」操作は、ピッキング済みの仕分け待ち物品のマークを取得するステップと、ピッキング済みの仕分け待ち物品のマークにより、関係データに基づいて、同一の物品リストに属する物品を同一のソーターまで搬送するステップと、を含む。
【0064】
また、任意選択で、上記のように、1種の物品しか含まない単一種物品リストに対して、該単一種物品リストにおける物品を収めるための特定容器をピッキング領域から特定ステーションまで搬送することにより、該特定容器又は該特定容器における物品に対して、直接梱包又は配送のように相応の処理を行う。つまり、ピッキングの過程において、単一種物品リストにおける物品を個別に特定の容器に収めて、該特定の容器又は物品を直接梱包ステーションまで搬送し、ソーターによる仕分けが不要である。
【0065】
このようにして、処理工程を減少し、処理速度を向上させ、作業効率を向上させることができる。
【0066】
また、特定タイプの物品を含む一部の特定物品リストは、個別処理に適する場合がある。例えば、一部の特定物品リストに人気商品、販促品、リスト構成が同じである(即ち、リストが対応するSKU(Stock Keeping Unit、最小管理単位)情報が同じである)商品などが含まれ、このような特定タイプの物品を含む複数種物品リストに対して、図4に示すように、個別にピッキングし、ソーターを利用して手作業で仕分けを行うことができる。このように個別な処理により、作業効率がより高くなる。
【0067】
つまり、特定タイプの物品を含む特定物品リストに対して、特定物品リストにおける物品を手作業仕分けステーションまで搬送して、仕分け作業を行うと作業者に指示するための指示メッセージを出力する。
【0068】
上記の「指示メッセージ」は、例えば、音声、文字、画像、映像などの形式を含むことができる。
【0069】
上記の特定タイプの物品は、人気品、販促品、最小管理単位情報が同じである物品、割れやすい物品、大きな物品及び異形物品などのうちの少なくとも1種を含んでもよい。このような特殊タイプの物品が手作業で個別に処理すれば効率がより高いため、このとき、ソーターによる処理がなしでよい。このような方式によれば、特別な状況の場合(例えば、独身の日、周年祝いなどの短期間で大量のリストが入った場合)、ピーク時の設備の生産能力の不足を補い、設備の日常利用率を向上させることができる。
【0070】
例えば、開店祝い、独身の日などのリスト量が急増する場合、ソーターの仕分け仕事量に基づいて、「手作業ピッキング-手作業仕分け-梱包」の要する一部の物品リスト(なお、該物品リストが前述した「特定タイプの物品を含むリスト」とは限らない)を確定し、この部分のリストに対して手作業で相応の作業を行うと指示し、オーダーが短期間で急増する場合の作業の弾力的要求を効果的に解決できる。
【0071】
また、図5に示すように、手作業仕分けの要する物品リストにおける物品に対して、各種の適切なピッキング方法又は各種のピッキング方法の組み合わせによりピッキングすることができ、例えば、バッチピッキング(Batch Picking)、フローピッキング(Flow Picking)又はオーダーピッキング(Order Pick ing)のうちの少なくとも1種のピッキング方法を採用することができる。
【0072】
ここで、リストが対応するSKU情報が同じであることは、複数のリストに含まれる物品が同じであることを意味する。例えば、リストAが物品1と物品2とからなり、リストBも物品1と物品2とからなる場合、リストAとリストBが対応するSKU情報が同じである。
【0073】
したがって、ピッキングする前に、まず、ピッキング待ち物品を含む物品リストを取得し、そして、物品リストにおける物品が特定タイプの物品に該当するか否かを確定する。
【0074】
物品リストにおける物品が特定タイプの物品に該当する場合、上記のように、ピッキングが済んだあと、物品リストにおける物品を手作業仕分けステーションまで搬送する。
【0075】
逆に、物品リストにおける物品が特定タイプの物品に該当しない場合、該物品を含むリストとソーターとの対応関係を少なくとも反映する関係データを取得し、該対応関係に基づいて、該物品リストに対してピッキングされる物品を対応のソーターまで搬送する。
【0076】
また、任意選択で、異なるピッキング領域における、同一の物品リストに属する物品を収めるためのいくつかの容器が対応する複数のピッキングカートのうち、一部のピッキングカートが満杯で、他の一部のピッキングカートが満杯でない場合、一般的に、満杯でないピッキングカートが満杯になった後、対応のソーターの位置する箇所へ移動されるが、処理速度を向上させるために、同一の物品リストにおける物品をできるだけ早くソーターに到着させて、作業時間を短縮し、処理効率を向上させるように、他の一部のピッキングカートが満杯でなくても、満杯ではないピッキングカート及び満杯になった一部のピッキングカートに同時に対応のソーターの位置する箇所へ移動すると指示することもできる。
【0077】
また、任意選択で、同一の物品リストに属する物品が複数のピッキング領域に位置し、且つ、現在、複数のピッキング領域のうちの一部のピッキング領域におけるピッキングが済み、複数のピッキング領域のうちのその他のピッキング領域におけるピッキングがまだ済んでいない場合、同一の物品リストにおける物品をできるだけ早くソーターに到着させて、作業時間を短縮し、処理効率を向上させるように、その他のピッキング領域で該物品リストに属する物品を優先的にピッキングして搬送すると指示することができる。
【0078】
また、図4のように複数種物品ピッキングの物品を混ぜてすることができるだけでなく、図6に示すように、複数種物品ピッキング及び単一物品ピッキングの物品を混ぜてすることもできる。なお、図4及び図6に示した、混ぜてする例が、一部の混ぜてする方式を示すものにすぎず、当業者は、本開示の範囲が図示された方式に限定されないと理解すべきである。
【0079】
図7に示すように、図6に示すように単一種物品リスト及び複数種物品リストの物品を混ぜてすること以外、上記のように特定タイプの物品を含む特定物品リストに対して手作業ピッキングを行うことができる。
【0080】
なお、図2図7に示した物品仕分け過程の実例が例示的な実施形態にすぎず、本開示はこれらの例示的な方式に限定されない。
【0081】
なお、任意選択で、物品仕分けが完成した後、さらに再チェックを実行してもよく、物品リスト及び対応の物品が間違いないと確認された後、それを梱包ステーションまで搬送して梱包を行う。
【0082】
図8は、本発明の1つの例示的な実施例による物品仕分け制御設備の模式的ブロック図である。該物品仕分け制御設備は、上記の各実施例による物品仕分け制御方法を実行するためのものである。
【0083】
図8に示すように、物品仕分け制御設備1000は、取得装置110及び制御装置120を備える。
【0084】
取得装置110は、物品のマークを含む物品リストとソーターとの対応関係を少なくとも反映するための関係データを取得するように構成される。
【0085】
制御装置120は、関係データに基づいて、物品リストにおけるピッキング済みの仕分け待ち物品を対応のソーターまで搬送するように制御する。
【0086】
任意選択で、該物品仕分け制御設備は、各ソーターの現在の仕事量に基づいて、物品リストとソーターとの対応関係を確定するための関係確定装置130をさらに備える。
【0087】
また、任意選択で、関係確定装置130は、物品リストとピッキング領域における物品を収めるための容器との対応関係、容器とソーターとの対応関係、物品リストと容器とソーターとの対応関係を確定するように構成される。
【0088】
また、任意選択で、制御装置120は、物品リストにおける物品が異なるピッキング領域に位置する場合、関係データから取得した物品リストと容器との対応関係に基づいて、同一の物品リストに属し且つ異なるピッキング領域における物品を、それぞれ該当するピッキング領域における、同じマークを有する容器にピッキングするように制御し、異なるピッキング領域における、同じマークを有する容器における物品を、同一のソーターまで搬送するように制御する。
【0089】
また、任意選択で、制御装置120は、以下の方式の1種を利用して、容器における物品のソーターまで搬送するように制御することができる。
【0090】
(1)該当容器の位置するピッキングカートを制御して、該容器をソーターまで移動させる。
【0091】
(2)該当容器又は該当容器における物品を搬送設備に載せて、制御装置が、該搬送設備を、該容器又は該容器における物品をソーターまで搬送するように制御する。
【0092】
図9は、本発明のもう1つの例示的な実施例による物品仕分け制御設備の模式的ブロック図である。該物品仕分け制御設備は、上記の各実施例に記載の物品仕分け制御方法を実行するためのものである。
【0093】
図9に示すように、該物品仕分け制御設備1はメモリ10及びプロセッサ20を備える。
【0094】
任意選択で、該物品仕分け制御設備1は送受信機をさらに備える。該送受信機は、他の設備と通信することができる。例えば、該送受信機は、作業者、ソーター、自動化ピッキング設備、ピッキングカート及び搬送設備のうちの少なくとも一方に対して、相応の操作を実行することを指示、制御するように、作業者、ソーター、自動化ピッキング設備、ピッキングカート及び搬送設備のうちの少なくとも1一方に操作命令を送信することができる。例えば、物品仕分け制御設備1は、送受信機により操作命令を送信することにより、ソーターの仕分け操作を制御し、又は、自動化ピッキング設備の、ピッキング領域での複数種物品リスト及び/又は単一種物品リストにおける物品に対するピッキングを制御し、又は、ピッキングカートの目的地までの移動を制御し、又は、搬送設備を、指定物品又は容器を目的地(例えば、ソーター、梱包ステーションなど)まで搬送するように制御することができる。該送受信機は、さらにソーター、自動化ピッキング設備、ピッキングカート及び搬送設備のうちの少なくとも一方から送信されたフィードバック情報を受信することができる。
【0095】
任意選択で、該物品仕分け制御設備1は、ディスプレイ及び/又はスピーカを含む出力設備をさらに備える。該出力設備は、作業者に相応の操作を実行するように提示するための提示情報を出力することができる。
【0096】
プロセッサ20は、1つのマルチコアプロセッサであってもよく、複数のプロセッサを含んでもよい。いくつかの実施例において、プロセッサ20は、1つの汎用メインプロセッサ及び1つ又は複数の特殊なコプロセッサを含んでもよく、例えば、グラフィックプロセッサ(GPU)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)などである。いくつかの実施例において、プロセッサ20は、例えば、特定用途向け集積回路(ASIC、Application Specific Integrated Circuit)又はフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA、Field Programmable Gate Arrays)などのようなカスタム回路により実現されることができる。
【0097】
メモリ10に実行可能なコードが記憶され、前記実行可能なコードが前記プロセッサ20により実行されると、前記プロセッサ20が、上記の方法のいずれか1つを実行する。メモリ10は、各種のタイプの記憶ユニットを含み、例えば、システムメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)及び永久記憶装置である。ROMはプロセッサ20又はコンピュータにおける他のモジュールの要するスタティックデータ又は命令を記憶することができる。永久記憶装置は、読み書き可能な記憶装置であってもよい。永久記憶装置は、コンピュータの電源が切られても、記憶された命令及びデータを失うことのない不揮発性メモリであってもよい。いくつかの実施形態において、永久記憶装置として、大容量記憶装置(例えば、磁気ディスク又は光ディスク、フラッシュメモリ)を用いる。他のいくつかの実施形態において、永久記憶装置はリムーバブルメモリ(例えば、フロッピーディスク、シーディーロム)であってもよい。システムメモリは、読み書き可能なメモリ又は揮発性読み書き可能なメモリであってもよく、例えば、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)である。システムメモリは、一部又はすべてのプロセッサが作動するときに必要な命令及びデータを記憶することができる。また、メモリ10は、任意のコンピュータ可読記憶媒体の組み合わせを含むことができ、各種のタイプの半導体記憶チップ(DRAM、SRAM、SDRAM、フラッシュメモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ)を含み、磁気ディスク及び/又は光ディスクを採用してもよい。いくつかの実施形態において、メモリ10は、コンパクトディスク(CD)、リードオンリデジタル多用途ディスク(例えば、DVD-ROM,デュアル層DVD-ROM)、読み取り専用ブルーレイディスク、高密度光学ディスク、フラッシュメモリカード(例えば、SDカード、min SDカード、Micro-SDカードなど)、磁気フロッピーディスクのような、読み取り可能及び/又は書き込み可能なリムーバブルメモリを含んでもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、搬送波及び無線又は有線で伝送する瞬間電子信号を含まない。
【0098】
また、本開示の実施例は、コンピュータプログラム又はコンピュータプログラム製品として実現することができ、該コンピュータプログラム又はコンピュータプログラム製品が、本開示の上記の各実施例に記載の方法に限定された上記の各ステップを実行するためのコンピュータプログラムコード命令を含む。
【0099】
又は、本開示は、さらに、実行可能なコード(又はコンピュータプログラム、又はコンピュータ命令コード)が記憶される非一時的なマシン読取可能な記憶媒体(又はコンピュータ読取可能な記憶媒体、又はマシン読取可能な記憶媒体)として実施でき、前記実行可能なコード(又はコンピュータプログラム、又はコンピュータ命令コード)が電子設備(又は演算設備、サーバなど)のプロセッサにより実行されると、前記プロセッサが、本開示に係る上記方法の各ステップを実行する。
【0100】
本開示に説明された、各種の例示的な論理ブロック、モジュール、回路、及びアルゴリズムステップは、電子的ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せにより実施できることを当業者なら理解すべきである。
【0101】
図面におけるフローチャートやブロック図が、本発明の複数の実施例によるシステム、方法に基づく実現可能なアーキテクチャ、機能及び操作を示した。ここで、フローチャートまたはブロック図における各ブロックは、所定の論理機能を実現できる1つまたは複数の実行可能な命令が含まれている、モジュール、プログラムセグメントまたはコードの一部を表すことが可能である。そして、置き換え可能な実現方式において、ブロックに記載された機能の実現が図面に示した順序と異なってもよい。例えば、2つの連続するブロックは、実際にほぼ並行に実行してもよく、場合によって逆の順序で実行してもよい。これは、必要な機能によって決められる。そして、ブロック図及び/又はフローチャートにおける各ブロックと、ブロック図及び/又はフローチャートにおけるブロックとの組み合わせは、所定の機能または動作を実行する専用の、ハードウェアに基づくシステムにより実現されてもよく、専用のハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせにより実現されてもよい。
【0102】
上記において、本発明の各実施例を説明したが、上記説明が例示的なものにすぎず、網羅的なものではなく、本発明が開示された各実施例に限定されない。説明された各実施例の範囲及び精神を逸脱しない限り、多くの改良及び変更が、当業者にとって容易に想到できる。本明細書で使用される用語の選択は、各実施例の原理、実際の応用又は市場における技術の改善をよく説明し、又は当業者が本明細書に開示された各実施例を理解できるようにすることを意図している。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】