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特表2022-529867ビデオのためのバイアス照明効果の生成
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-27
(54)【発明の名称】ビデオのためのバイアス照明効果の生成
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/431 20110101AFI20220620BHJP
   G09G 5/36 20060101ALI20220620BHJP
   G09G 5/377 20060101ALI20220620BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20220620BHJP
【FI】
H04N21/431
G09G5/36 520P
G09G5/36 520K
G09G5/36 520L
G09G5/00 530M
G09G5/36 520C
G09G5/36 510M
G09G5/00 555G
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021542486
(86)(22)【出願日】2019-05-01
(85)【翻訳文提出日】2021-09-08
(86)【国際出願番号】 US2019030195
(87)【国際公開番号】W WO2020222839
(87)【国際公開日】2020-11-05
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】502208397
【氏名又は名称】グーグル エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Google LLC
【住所又は居所原語表記】1600 Amphitheatre Parkway 94043 Mountain View, CA U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ブライアン・ク
(72)【発明者】
【氏名】アイリーン・チェン
(72)【発明者】
【氏名】リック・マリア・フレデリクス・ファン・モック
【テーマコード(参考)】
5C164
5C182
【Fターム(参考)】
5C164MC04S
5C164PA31
5C164UA04S
5C164UB82P
5C182AB02
5C182AB08
5C182AB14
5C182AC02
5C182AC03
5C182AC33
5C182AC43
5C182BA01
5C182BA03
5C182BA06
5C182BA35
5C182BB01
5C182BB11
5C182BC01
5C182BC22
5C182BC25
5C182BC26
5C182CA02
5C182CB04
5C182CB13
5C182CB15
5C182CB16
5C182CB23
5C182CB24
5C182CB25
5C182CB34
5C182CB42
5C182CB44
5C182CB52
5C182CB54
5C182CB55
5C182CC02
5C182CC22
5C182DA02
5C182DA04
5C182DA14
(57)【要約】
バイアス照明効果を生成するためのシステムおよび方法が提供される。コンピュータによって実施される方法は、複数のビデオフレームを含むビデオを取得するステップを含み得る。複数のビデオフレームのうちの1つまたは複数のビデオフレームの各々に関して、方法は、ビデオフレームの端の部分をサンプリングするステップを含み得る。端の部分は、ビデオフレームの端に隣接したビデオフレームの部分を含み得る。方法は、ビデオフレームのためのバイアス照明効果を生成するステップをさらに含み得る。バイアス照明効果を生成するステップは、端を挟んで端の部分を反転するステップ、および端の部分をぼかすステップを含み得る。方法は、ビデオフレームをビデオフレームのためのバイアス照明効果と同時に表示するステップをさらに含み得る。バイアス照明効果は、ビデオフレームの端に隣接して表示され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビデオを表示するためのコンピュータによって実施される方法であって、
1つまたは複数のプロセッサおよび1つまたは複数のメモリデバイスを含むコンピューティングシステムによって、複数のビデオフレームを含むビデオを取得するステップと、
前記複数のビデオフレームのうちの1つまたは複数のビデオフレームの各々に関して、
前記ビデオフレームの端の部分を前記コンピューティングシステムによってサンプリングするステップであって、前記端の部分が、前記ビデオフレームの端に隣接する前記ビデオフレームの部分を含む、ステップと、
前記ビデオフレームのためのバイアス照明効果を前記コンピューティングシステムによって生成するステップであって、前記バイアス照明効果を前記コンピューティングシステムによって生成するステップが、
前記端を挟んで前記端の部分を前記コンピューティングシステムによって反転するステップ、および
前記端の部分を前記コンピューティングシステムによってぼかすステップ
を含む、生成するステップと、
前記ビデオフレームを前記ビデオフレームのための前記バイアス照明効果と同時に前記コンピューティングシステムによって表示するステップであって、前記バイアス照明効果が、前記ビデオフレームの前記端に隣接して表示される、ステップと
を含む、コンピュータによって実施される方法。
【請求項2】
前記バイアス照明効果を前記コンピューティングシステムによって生成するステップが、前記端の部分を拡大するステップをさらに含み、
前記端の部分を拡大するステップが、前記端の部分を垂直方向および水平方向に広げるステップを含む、請求項1に記載のコンピュータによって実施される方法。
【請求項3】
前記バイアス照明効果を前記コンピューティングシステムによって生成するステップが、前記端の部分を引き伸ばすステップをさらに含み、
前記端の部分を引き伸ばすステップが、前記端の部分を垂直方向または水平方向に広げるステップを含む、請求項1または2に記載のコンピュータによって実施される方法。
【請求項4】
前記バイアス照明効果を前記コンピューティングシステムによって生成するステップが、前記端の部分の不透明度を調整するステップをさらに含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のコンピュータによって実施される方法。
【請求項5】
前記端が、上端または下端を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載のコンピュータによって実施される方法。
【請求項6】
前記ビデオフレームを前記ビデオフレームのための前記バイアス照明効果と同時に前記コンピューティングシステムによって表示するステップが、前記コンピューティングシステムのディスプレイスクリーン上に表示されるグラフィカルユーザインターフェース内に前記ビデオフレームの前記端に隣接して前記バイアス照明効果を前記コンピューティングシステムによって表示するステップを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載のコンピュータによって実施される方法。
【請求項7】
グラフィカルユーザインターフェースが、縦向きモードで前記ビデオを表示するように構成され、
前記ビデオフレームの前記端の部分を前記コンピューティングシステムによってサンプリングするステップが、前記ビデオフレームの上端に隣接する第1の端の部分をサンプリングするステップ、および前記ビデオフレームの下端に隣接する第2の端の部分をサンプリングするステップを含み、
前記ビデオフレームのための前記バイアス照明効果を前記コンピューティングシステムによって生成するステップが、前記第1の端の部分のための第1のバイアス照明効果を生成するステップ、および前記第2の端の部分のための第2のバイアス照明効果を生成するステップを含み、
前記ビデオフレームを前記ビデオフレームのための前記バイアス照明効果と同時に前記コンピューティングシステムによって表示するステップが、前記グラフィカルユーザインターフェース内に前記ビデオフレームを前記上端に隣接する前記第1のバイアス照明効果および前記下端に隣接する前記第2のバイアス照明効果と同時に前記コンピューティングシステムによって表示するステップを含む、請求項1から6のいずれか一項に記載のコンピュータによって実施される方法。
【請求項8】
前記端の部分をぼかすステップが、前記端の部分に対してガウスぼかしを実行するステップを含む、請求項1から7のいずれか一項に記載のコンピュータによって実施される方法。
【請求項9】
前記ビデオフレームを前記ビデオフレームのための前記バイアス照明効果と同時に前記コンピューティングシステムによって表示するステップが、前記コンピューティングシステムのディスプレイスクリーン上で前記ビデオを再生するステップを含み、
前記ビデオフレームのための前記バイアス照明効果を前記コンピューティングシステムによって生成するステップが、前記コンピューティングシステムの前記ディスプレイスクリーン上で前記ビデオを再生するのと同時に実行される、請求項1から8のいずれか一項に記載のコンピュータによって実施される方法。
【請求項10】
前記1つまたは複数のメモリデバイスに各ビデオフレームのための前記バイアス照明効果を前記コンピューティングシステムによって記憶するステップ
をさらに含み、
前記ビデオフレームを前記ビデオフレームのための前記バイアス照明効果と同時に前記コンピューティングシステムによって表示するステップが、各ビデオフレームのための前記記憶されたバイアス照明効果に、前記コンピューティングシステムによってアクセスするステップを含む、請求項1から9のいずれか一項に記載のコンピュータによって実施される方法。
【請求項11】
前記ビデオフレームの前記端の部分を前記コンピューティングシステムによってサンプリングするステップが、前記ビデオフレームの前記端に隣接するピクセルの1つもしくは複数の行またはピクセルの1つもしくは複数の列をサンプリングするステップを含む、請求項1から10のいずれか一項に記載のコンピュータによって実施される方法。
【請求項12】
1つまたは複数のユーザのプリファレンスを前記コンピューティングシステムによって取得するステップであって、前記1つまたは複数のユーザのプリファレンスが、ぼかし設定、拡大設定、引き伸ばし設定、不透明度設定、またはサンプリング設定のうちの1つまたは複数を含む、ステップ
をさらに含み、
それぞれのビデオフレームのための前記バイアス照明効果を前記コンピューティングシステムによって生成するステップが、前記1つまたは複数のユーザのプリファレンスに少なくとも部分的に基づいて前記それぞれのビデオフレームのための前記バイアス照明効果を生成するステップを含む、請求項1から11のいずれか一項に記載のコンピュータによって実施される方法。
【請求項13】
ビデオを表示するためのコンピューティングシステムであって、
ディスプレイスクリーンと、
1つまたは複数のプロセッサと、
前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されるときに、前記コンピューティングシステムに動作を実行させる命令を記憶した、1つまたは複数の有形の非一時的コンピュータ可読記録媒体と
を備え、前記動作が、
複数のビデオフレームを含むビデオを取得する動作、
前記複数のビデオフレームのうちの1つまたは複数のビデオフレームの各々に関して、
前記ビデオフレームの端の部分をサンプリングする動作であって、前記端の部分が、前記ビデオフレームの端に隣接する前記ビデオフレームの部分を含む、動作、
前記ビデオフレームのためのバイアス照明効果を生成する動作であって、前記バイアス照明効果を生成する動作が、
前記端を挟んで前記端の部分を反転する動作、および
前記端の部分に1つまたは複数の視覚的な修正を適用する動作
を含む、生成する動作、ならびに
前記ディスプレイスクリーン上に前記ビデオフレームを前記ビデオフレームのための前記バイアス照明効果と同時に表示する動作であって、前記バイアス照明効果が、前記ビデオフレームの前記端に隣接して表示される、動作
を含み、
前記1つまたは複数の視覚的な修正が、ぼかし効果、拡大効果、引き伸ばし効果、および不透明効果のうちの1つまたは複数を含む、コンピューティングシステム。
【請求項14】
前記コンピューティングシステムが、前記ディスプレイスクリーン上でグラフィカルユーザインターフェース内に前記ビデオフレームを前記ビデオフレームのための前記バイアス照明効果と同時に表示するように構成され、
前記グラフィカルユーザインターフェースが、前記ビデオを表示するための第1の表示フィールドを含み、
前記端が、前記第1の表示フィールドの上端、前記第1の表示フィールドの下端、前記第1の表示フィールドの左端、または前記第1の表示フィールドの右端を含み、
前記グラフィカルユーザインターフェースが、前記バイアス照明効果を表示するための第2の表示フィールドをさらに含み、
前記第2の表示フィールドが、前記上端の上に位置付けられた上表示フィールド、前記下端の下に位置付けられた下表示フィールド、前記左端の左に位置付けられた左表示フィールド、または前記右端の右に位置付けられた右表示フィールドを含む、請求項13に記載のコンピューティングシステム。
【請求項15】
前記ビデオフレームを前記ビデオフレームのための前記バイアス照明効果と同時に表示する動作が、前記ディスプレイスクリーン上で前記ビデオを再生する動作を含み、
前記ビデオフレームのための前記バイアス照明効果を生成する動作が、前記ディスプレイスクリーン上で前記ビデオを再生するのと同時に実行される、請求項13または14に記載のコンピューティングシステム。
【請求項16】
モバイルコンピューティングデバイスを含む、請求項13から15のいずれか一項に記載のコンピューティングシステム。
【請求項17】
1つまたは複数のプロセッサによって実行されるときに、前記1つまたは複数のプロセッサに動作を実行させる命令を集合的に記憶した、1つまたは複数の有形の非一時的コンピュータ可読記録媒体であって、前記動作が、
複数のビデオフレームを含むビデオを取得する動作、ならびに、
前記複数のビデオフレームのうちの1つまたは複数のビデオフレームの各々に関して、
前記ビデオフレームの端の部分をサンプリングする動作であって、前記端の部分が、前記ビデオフレームの端に隣接する前記ビデオフレームの部分を含む、動作、
前記ビデオフレームのためのバイアス照明効果を生成する動作であって、前記バイアス照明効果を生成する動作が、
前記端を挟んで前記端の部分を反転する動作、および
前記端の部分をぼかす動作
を含む、生成する動作、ならびに
前記ビデオフレームを前記ビデオフレームのための前記バイアス照明効果と同時に表示する動作であって、前記バイアス照明効果が、前記ビデオフレームの前記端に隣接して表示される、動作
を含む、1つまたは複数の有形の非一時的コンピュータ可読記録媒体。
【請求項18】
前記ビデオフレームのための前記バイアス照明効果を生成する動作が、前記端の部分を拡大すること、前記端の部分を引き伸ばすこと、または前記端の部分の不透明度を調整することをさらに含み、
前記端の部分を拡大することが、前記端の部分を垂直方向および水平方向に広げることを含み、
前記端の部分を引き伸ばすことが、前記端の部分を垂直方向または水平方向に広げることを含む、請求項17に記載の有形の非一時的コンピュータ可読記録媒体。
【請求項19】
前記動作が、
1つまたは複数のユーザのプリファレンスを取得する動作であって、前記1つまたは複数のユーザのプリファレンスが、ぼかし設定、拡大設定、引き伸ばし設定、不透明度設定、およびサンプリング設定のうちの1つまたは複数を含む、動作
をさらに含み、
それぞれのビデオフレームのための前記バイアス照明効果を生成する動作が、前記1つまたは複数のユーザのプリファレンスに少なくとも部分的に基づいて前記それぞれのビデオフレームのための前記バイアス照明効果を生成する動作を含む、請求項17または18に記載の有形の非一時的コンピュータ可読記録媒体。
【請求項20】
前記動作が、
前記1つまたは複数のビデオフレームの各々のための前記バイアス照明効果を前記有形の非一時的コンピュータ可読記録媒体に記憶する動作
をさらに含む、請求項17から19のいずれか一項に記載の有形の非一時的コンピュータ可読記録媒体。
【請求項21】
1つまたは複数のプロセッサによって実行されるときに、前記1つまたは複数のプロセッサに、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法を実行させるコンピュータ可読命令。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、ビデオのためのバイアス照明効果を生成することに関する。より詳細には、本開示は、ビデオのための没入できるバイアス照明効果を生成するために、ビデオの端の部分をサンプリングし、端の部分を反転し、1つまたは複数の視覚的な修正を適用するシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピューティング技術が発達するにつれて、スマートフォンなどのモバイルコンピューティングデバイスは、多種多様なプラットフォームおよびアプリケーションにまたがってビデオを見る能力を提供してきた。たとえば、人は、自身のスマートフォンにローカルに記憶された映画を見たり、多数の無料のおよびサブスクリプションベースのサービスから映画、テレビ番組、および他のコンテンツをストリーミングしたり、インターネット上で利用可能なマルチメディアコンテンツにアクセスしたりすることができる。しかし、通常のアプリケーションにおいて、モバイルコンピューティングデバイスのディスプレイスクリーン上に表示されるビデオは、ディスプレイスクリーンのアスペクト比とビデオのアスペクト比との間の不一致、およびディスプレイスクリーンが縦向きであるのかまたは横向きであるのかなどのディスプレイスクリーンの向きが原因で、ディスプレイスクリーンの一部のみを占有することがある。この不一致を是正するために、ビデオを含まないディスプレイスクリーンの部分は、ビデオが再生されるグラフィカルユーザインターフェース内でビデオを取り囲む黒いボックスなどの、色で塗りつぶされたブロックによって埋められることが多い。しかし、そのような色で塗りつぶされたブロックは、ビデオの端とグラフィカルユーザインターフェースの残りの部分との間に高コントラストの領域をもたらす可能性があり、これは、視聴者の目の負担および疲労につながり得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示の実施形態の態様および利点は、以下の説明に部分的に記載されるか、または説明から知られ得るか、または実施形態の実施を通じて知られ得る。
【0004】
本開示の1つの例示的な態様は、ビデオを表示するためのコンピュータによって実施される方法を対象とする。コンピュータによって実施される方法は、1つまたは複数のプロセッサおよび1つまたは複数のメモリデバイスを含むコンピューティングシステムによって、複数のビデオフレームを含むビデオを取得するステップを含み得る。複数のビデオフレームのうちの1つまたは複数のビデオフレームの各々に関して、方法は、ビデオフレームの端の部分をコンピューティングシステムによってサンプリングするステップを含み得る。端の部分は、ビデオフレームの端に隣接したビデオフレームの部分を含み得る。方法は、ビデオフレームのためのバイアス照明効果をコンピューティングシステムによって生成するステップをさらに含み得る。バイアス照明効果をコンピューティングシステムによって生成するステップは、端を挟んで端の部分をコンピューティングシステムによって反転するステップ、および端の部分をコンピューティングシステムによってぼかすステップを含み得る。方法は、ビデオフレームをビデオフレームのためのバイアス照明効果と同時にコンピューティングシステムによって表示するステップをさらに含み得る。バイアス照明効果は、ビデオフレームの端に隣接して表示され得る。
【0005】
本開示の別の例示的な態様は、ビデオを表示するためのコンピューティングシステムを対象とする。コンピューティングシステムは、ディスプレイスクリーンと、1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のプロセッサによって実行されるときに、コンピューティングシステムに動作を実行させる命令を記憶する、1つまたは複数の有形の非一時的コンピュータ可読媒体とを含み得る。動作は、複数のビデオフレームを含むビデオを取得する動作を含み得る。複数のビデオフレームのうちのビデオフレームのうちの1つまたは複数の各々に関して、動作は、ビデオフレームの端の部分をサンプリングする動作をさらに含み得る。端の部分は、ビデオフレームの端に隣接したビデオフレームの部分を含み得る。動作は、ビデオフレームのためのバイアス照明効果を生成する動作をさらに含み得る。バイアス照明効果を生成する動作は、端を挟んで端の部分を反転すること、および端の部分に1つまたは複数の視覚的な修正を適用することを含み得る。動作は、ディスプレイスクリーン上にビデオフレームをビデオフレームのためのバイアス照明効果と同時に表示する動作をさらに含み得る。バイアス照明効果は、ビデオフレームの端に隣接して表示され得る。1つまたは複数の視覚的な修正は、ぼかし効果、拡大効果、引き伸ばし効果、および不透明効果のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0006】
本開示の別の例示的な態様は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されるときに、1つまたは複数のプロセッサに動作を実行させる命令を集合的に記憶する、1つまたは複数の有形の非一時的コンピュータ可読媒体を対象とする。動作は、複数のビデオフレームを含むビデオを取得する動作を含み得る。複数のビデオフレームのうちのビデオフレームのうちの1つまたは複数の各々に関して、動作は、ビデオフレームの端の部分をサンプリングする動作をさらに含み得る。端の部分は、ビデオフレームの端に隣接したビデオフレームの部分とすることが可能である。動作は、ビデオフレームのためのバイアス照明効果を生成する動作をさらに含み得る。バイアス照明効果を生成する動作は、端を挟んで端の部分を反転すること、および端の部分をぼかすことを含み得る。動作は、ビデオフレームをビデオフレームのためのバイアス照明効果と同時に表示する動作をさらに含み得る。バイアス照明効果は、ビデオフレームの端に隣接して表示され得る。
【0007】
本開示のその他の態様は、様々なシステム、方法、装置、非一時的コンピュータ可読媒体、コンピュータ可読命令、およびコンピューティングデバイスを対象とする。
【0008】
本開示の様々な実施形態のこれらのおよびその他の特徴、態様、および利点は、以下の説明および添付の特許請求の範囲を参照すると、より深く理解されるであろう。本明細書の一部に組み込まれ、本明細書の一部をなす添付の図面は、本開示の例示的な実施形態を示し、説明とともに、関連する原理を解説する働きをする。
【0009】
当業者に向けた実施形態の詳細な検討が、添付の図面を参照する、本明細書に記載されている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の例示的な態様による、ビデオのためのバイアス照明効果を生成し、表示するための例示的なシステムを示す図である。
図2】本開示の例示的な態様による例示的なユーザインターフェースを示す図である。
図3】本開示の例示的な態様による、例示的な反転、引き伸ばし、およびぼかしの視覚的な修正を用いる例示的なユーザインターフェースを示す図である。
図4】本開示の例示的な態様による、例示的な反転、拡大、および調整された不透明度の視覚的な修正を用いる例示的なユーザインターフェースを示す図である。
図5】本開示の例示的な態様による、モバイルコンピューティングデバイス上に縦向きモードでビデオをバイアス照明効果とともに表示するための例示的なユーザインターフェースを示す図である。
図6】本開示の例示的な態様による、バイアス照明効果に関するユーザのプリファレンスを提供するための例示的なユーザインターフェースを示す図である。
図7】本開示の例示的な態様による、ビデオをバイアス照明効果とともに表示するための例示的な方法を示す図である。
図8】本開示の例示的な態様による、バイアス照明効果を生成するための例示的な方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
複数の図にわたり繰り返される参照符号は、様々な実装における同じ特徴を特定するように意図されている。
【0012】
一般に、本開示は、ビデオのためのバイアス照明効果を生成し、表示することができるシステムおよび方法を対象とする。たとえば、本開示のシステムおよび方法は、コンピューティングデバイスのスクリーン上に表示されるグラフィカルユーザインターフェース内などでバイアス照明効果と同時にコンピューティングデバイス上にビデオ再生を表示するためにユーザのスマートフォンなどのコンピューティングデバイスに実装され得る。たとえば、ビデオは、コンピューティングデバイスによって取得され得る(たとえば、アクセスされ得る)複数のビデオフレームを含むことができる。1つまたは複数のビデオフレームの各々に関して、コンピューティングデバイスは、そのとき、ビデオフレームの端の部分をサンプリングすることができる。たとえば、端の部分は、ビデオフレームの端に隣接したビデオフレームの部分とすることが可能である。それから、コンピューティングデバイスは、各ビデオフレームのためのバイアス照明効果を生成することができる。たとえば、バイアス照明効果は、端を挟んで端の部分を反転し、端の部分をぼかすことによって生成され得る。一部の実装において、端の部分は、各フレームのためのバイアス照明効果を生成するためにコンピューティングデバイスによって引き伸ばされ得る、拡大され得る、および/またはより不透明にもしくはより透明にされ得る。そして、コンピューティングデバイスは、それぞれのフレームのためのバイアス照明効果と同時にビデオフレームを表示することができる。たとえば、バイアス照明効果は、端の部分がサンプリングされたビデオフレームの端に隣接して表示され得る。たとえば、一部の実装において、バイアス照明効果は、端のいかなる追加の視覚的描写もなしに表示され得る。たとえば、バイアス照明効果は、ビデオフレームのピクセルの最後の行または列に直接隣接するピクセルの行または列から始まって表示され得る。一部の実装において、各ビデオフレームは、ビデオフレームのいかなる種類の境界もなくビデオフレームのためのそれぞれのバイアス照明効果と同時に表示されることが可能であり、それによって、ビデオフレームからバイアス照明効果への切れ目のない遷移を可能にする。そしてさらに、ビデオフレームからバイアス照明効果への切れ目のない遷移が、ビデオフレームとディスプレイスクリーンのその他の部分との間のどぎついコントラストによって引き起こされる目の負担を和らげることができる。一部の実装において、ビデオフレームのためのバイアス照明効果は、それぞれのビデオフレームを取り囲む境界に隣接して表示され得る。
【0013】
より詳細には、本開示のシステムおよび方法は、バイアス照明効果が様々なアプリケーション内で生成され、表示されることを可能にし得る。たとえば、コンピューティングシステムが、複数のビデオフレームを含むビデオを取得することができる。一部の実装において、ビデオは、たとえば、コンピューティングシステムのメモリデバイス内のローカルに記憶されたビデオにアクセスすることによって取得され得る。その他の実装において、ビデオは、たとえば、通信ネットワークを介するなどしてサーバコンピューティングデバイスからビデオをダウンロードするかまたはストリーミングすることによって取得され得る。
【0014】
1つまたは複数のビデオフレームの各々に関して、コンピューティングシステムは、ビデオフレームの端の部分をサンプリングすることができる。たとえば、通常のアプリケーションにおいて、ビデオフレームは、概して長方形の構成とすることが可能であり、ピクセルの複数の行および列を含むことが可能である(たとえば、1,920 x 1,080の水平のおよび垂直のピクセルを含む1080pビデオ)。したがって、ビデオフレームは、上端、下端、右端、および左端を含み得る。一部の実装において、コンピューティングシステムは、各フレームに関して1つまたは複数の端の部分をサンプリングし得る。たとえば、一部の実装においては、端に隣接するピクセルの単一の行または列が、端の部分を取得するためにサンプリングされ得る。その他の実装においては、端に隣接する複数の行または列が、端の部分を取得するためにサンプリングされ得る。
【0015】
1つまたは複数のビデオフレームの各々に関して、コンピューティングシステムは、それから、ビデオフレームのためのバイアス照明効果を生成することができる。たとえば、バイアス照明効果は、端を挟んで端の部分を反転することによって生成され得る。本明細書において使用されるとき、用語「反転する」は、端を挟んで端の部分を鏡映しにするまたは映すことを指す。例として、ビデオフレームの上端からサンプリングされた複数のピクセルの行を含む端の部分に関して、端の部分は、上端を挟んで端の部分を垂直にひっくり返すことによって反転され得る。同様に、ビデオフレームの右端からサンプリングされた複数の列を含む端の部分に関して、端の部分は、右端を挟んで端の部分を水平にひっくり返すことによって反転され得る。したがって、フレームの中心に最も近いフレームの内部領域からサンプリングされた端の部分のピクセルの行および/または列は、端を挟んで反転されると中心から最も遠くなり、一方、端に最も近い領域からサンプリングされた端の部分のピクセルの行および/または列は、端を挟んで反転されると端に最も近くなる。
【0016】
本開示のさらなる態様によれば、一部の実装において、コンピューティングシステムは、端の部分をぼかすことによってビデオフレームのためのバイアス照明効果をさらに生成することができる。たとえば、コンピューティングシステムは、端の部分をぼかすために端の部分に1つまたは複数のぼかしアルゴリズムを適用することができる。一部の実装において、端の部分をぼかすことは、端の部分に対してガウスぼかしを実行することを含み得る。
【0017】
一部の実装において、ビデオフレームのためのバイアス照明効果を生成することは、端の部分を引き伸ばすことを含み得る。たとえば、端の部分は、端の部分を垂直方向または水平方向に広げることによって引き伸ばされ得る。例として、端の部分は、端の部分の各行を2倍にすることによって2:1の比率で垂直方向に引き伸ばされ得る。したがって、バイアス照明効果を表示するための表示フィールドが引き伸ばされた端の部分よりも小さい実装において、バイアス照明効果を生成することは、端の部分を表示フィールドのサイズにクロッピングすることを含み得る。さらに、一部の実装において、バイアス照明効果のための表示フィールドのサイズは、引き伸ばされた端の部分のサイズに調整され得る。
【0018】
一部の実装において、ビデオフレームのためのバイアス照明効果を生成することは、端の部分を拡大することを含み得る。たとえば、端の部分は、端の部分を垂直方向と水平方向との両方に広げることによって拡大され得る。例として、端の部分は、端の部分の各行および各列を2倍にすることによって2:1の比率で垂直方向と水平方向との両方に拡大され得る。したがって、バイアス照明効果を表示するための表示フィールドが拡大された端の部分よりも小さい実装において、バイアス照明効果を生成することは、端の部分を表示フィールドのサイズにクロッピングすることを含み得る。さらに、一部の実装において、バイアス照明効果のための表示フィールドのサイズは、拡大された端の部分のサイズに調整され得る。
【0019】
一部の実装において、ビデオフレームのためのバイアス照明効果を生成することは、端の部分の不透明度を調整すること(たとえば、不透明効果を適用すること)を含み得る。たとえば、端の部分の不透明度は、完全に不透明(たとえば、100%)から少なくとも部分的に透明(たとえば、>0%)までの範囲であり得る。例として、コンピューティングシステムは、端の部分が表示されるときに表示フィールドの背景エリアが部分的に可視になることを可能にするために端の部分の不透明度を部分的に透明(たとえば、50%)に調整し得る。
【0020】
一部の実装において、バイアス照明効果は、1つまたは複数のユーザのプリファレンスに少なくとも部分的に基づいて生成され得る。たとえば、一部の実装においては、ユーザが、ユーザインターフェース内で1つまたは複数のユーザのプリファレンスを示し得る。たとえば、ユーザインターフェースは、端の部分に適用されるぼかしの量を選択するように構成されたぼかし設定、拡大率を選択するように構成された拡大設定、引き伸ばし率を選択するように構成された引き伸ばし設定、不透明度/透明度の設定を選択するように構成された不透明度設定、および/またはサンプリングされる端の部分のサイズ(たとえば、ピクセルの行もしくは列の数)を選択するように構成されたサンプリング設定を含み得る。一部の実装において、コンピューティングシステムは、たとえば、ユーザインターフェース内でユーザによって選択されたユーザのプリファレンスにアクセスすることによって1つまたは複数のユーザのプリファレンスを取得することができる。そのとき、バイアス照明効果は、1つまたは複数のユーザのプリファレンスに少なくとも部分的に基づいて生成され得る。一部の実装において、1つまたは複数のユーザのプリファレンスは、第1のコンピューティングデバイス(たとえば、ユーザのスマートフォン)上で選択され、第2のコンピューティングデバイス(たとえば、サーバコンピューティングデバイス)に伝達されることが可能であり、バイアス照明効果は、1つまたは複数のユーザのプリファレンスに少なくとも部分的に基づいて第2のコンピューティングデバイスによって生成されることが可能である。
【0021】
一部の実装においては、バイアス照明効果が、ビデオの各ビデオフレームのために生成され得る。たとえば、コンピューティングシステムは、本明細書において開示されるように、各ビデオフレームの端の部分をサンプリングし、それぞれのビデオフレームのためのバイアス照明効果を生成することができる。一部の実装においては、第1のビデオフレームから生成されたバイアス照明効果が、1つまたは複数のその他のビデオフレームのために使用され得る。たとえば、1つまたは複数のビデオフレームが、比率に従って(たとえば、1ビデオフレームおきに)選択されることが可能であり、バイアス照明効果が、本明細書において開示されるようにそれぞれの選択されたビデオフレームのために生成されることが可能であり、バイアス照明効果が、選択されたビデオフレームおよび1つまたは複数のその他のビデオフレームのために表示され得る。たとえば、バイアス照明効果は、第1のビデオフレームに加えて第2の後続のビデオフレームのために表示され得る。
【0022】
そして、コンピューティングシステムは、ビデオフレームのために生成されたバイアス照明効果と同時に各ビデオフレームを表示することができる。たとえば、バイアス照明効果は、端の部分がサンプリングされたビデオフレームの端に隣接して表示され得る。本開示の例示的な態様によれば、ビデオフレームのためのバイアス照明効果は、ビデオからバイアス照明効果への切れ目のない遷移を可能にするための端のいかなる追加の視覚的描写もなしに表示され得る。
【0023】
たとえば、一部の実装において、ビデオは、ディスプレイスクリーン上に表示されるグラフィカルユーザインターフェース内に表示され得る。ディスプレイスクリーンは、たとえば、ユーザのスマートフォンなどのモバイルコンピューティングデバイスのディスプレイスクリーンとすることが可能である。グラフィカルユーザインターフェースは、ビデオおよび1つまたは複数のバイアス照明効果を表示するための1つまたは複数の表示フィールドを含み得る。たとえば、一部の実装において、グラフィカルユーザインターフェースは、ビデオを表示するための第1の表示フィールドと、ビデオの端に隣接した(たとえば、第1の表示フィールドに隣接した)第2の表示フィールドとを含み得る。たとえば、上表示フィールドが、第1の表示フィールドの上端の上に位置付けられることが可能であり、下表示フィールドが、第1の表示フィールドの下端の下に位置付けられることが可能であり、左表示フィールドが、第1の表示フィールドの左端の左に位置付けられることが可能であり、および/または右表示フィールドが、第1の表示フィールドの右端の右に位置付けられることが可能である。上、下、左、および/または右表示フィールドは、第1の表示フィールド内に表示されたビデオからそれぞれのバイアス照明効果の表示フィールドへの切れ目のない遷移を可能にするために第1のフィールドに直接隣接する(たとえば、第1の表示フィールドに直接隣接するピクセルの次の行または列である)ことが可能である。このようにして、ビデオの端とディスプレイスクリーンのその他の部分との間のどぎついコントラストが削減および/または除去され得る。
【0024】
一部の実装においては、グラフィカルユーザインターフェースが、バイアス照明効果のための複数の表示フィールドを含み得る。たとえば、1つの実装において、グラフィカルユーザインターフェースは、モバイルコンピューティングデバイス(たとえば、スマートフォン)上に縦向きモードで表示され得る。たとえば、概して、第1の表示フィールドは、ビデオがディスプレイスクリーンの左端から右端まで表示されることを可能にするために第1の表示フィールドがディスプレイスクリーンの左側から右側まで延びるようにグラフィカルユーザインターフェースの中央にあることが可能である。さらに、グラフィカルユーザインターフェースは、第1の表示フィールドの上端の上に位置付けられた上表示フィールドと、第1の表示フィールドの下端の下に位置付けられた下表示フィールドとを含み得る。コンピューティングデバイスは、上端に隣接する第1の端の部分をサンプリングし、第1の端の部分を反転し、第1の端の部分に1つまたは複数の視覚的な修正(たとえば、ぼかし、引き伸ばし、拡大、および/または第1の端の部分の不透明度の調整)を適用することによって第1のバイアス照明効果を生成することができ、下端に隣接する第2の端の部分をサンプリングし、第2の端の部分を反転し、第2の端の部分に1つまたは複数の視覚的な修正(たとえば、ぼかし、引き伸ばし、拡大、および/または第2の端の部分の不透明度の調整)を適用することによって第2のバイアス照明効果を生成することができる。そして、コンピューティングデバイスは、第1の表示フィールド内にビデオの各フレームを表示(たとえば、再生)し、同時に、上表示フィールド内にそれぞれの第1のバイアス照明効果を表示し、下表示フィールド内にそれぞれの第2のバイアス照明効果を表示することができる。
【0025】
一部の実装において、グラフィカルユーザインターフェースは、ビデオを表示するための第1の表示フィールドと、ビデオのそれぞれの端を挟んでバイアス照明効果を表示するためのそれぞれの表示フィールドとを含み得る。たとえば、グラフィカルユーザインターフェースは、上端の上に位置付けられた上表示フィールド、下端の下に位置付けられた下表示フィールド、左端の左に位置付けられた左表示フィールド、および右端の右に位置付けられた右表示フィールドを含み得る。したがって、一部の実装においては、1つまたは複数の表示フィールドが(たとえば、角で)重なり合う可能性があり、コンピューティングシステムは、たとえば、表示フィールドの重なり合う部分におけるバイアス照明効果の間のオーバーレイ、ブレンド、またはフェードによって重なり合う領域においてバイアス照明効果の間を遷移することができる。
【0026】
一部の実装において、ビデオのためのバイアス照明効果は、リアルタイムで生成され得る。たとえば、一部の実装において、バイアス照明効果と同時にビデオフレームを表示することは、コンピューティングデバイスまたはコンピューティングシステムのディスプレイスクリーンなどのディスプレイスクリーン上でビデオを再生することを含み得る。たとえば、ビデオは、ユーザのスマートフォンにストリーミングされ、ユーザのスマートフォン上で動作するアプリケーションのグラフィカルユーザインターフェース内に表示され得る。本開示のさらなる態様によれば、バイアス照明効果は、ディスプレイスクリーン上でビデオを再生するのと同時に生成され得る。たとえば、コンピューティングデバイスのグラフィックスプロセッサが、ビデオがコンピューティングデバイスのディスプレイスクリーン上に表示される間にバイアス照明効果を同時に生成するように構成され得る。たとえば、一部の実装においては、コンピューティングデバイスのグラフィックスプロセッサが、フレームtがコンピューティングデバイスのディスプレイスクリーン上に表示されるのと同時にフレームtのためのバイアス照明効果を生成することができる。一部の実装においては、将来表示される1つまたは複数の来るべきフレームのために生成されたバイアス照明効果を一時的に記憶するためにバッファが使用され得る。たとえば、フレームtがコンピューティングデバイスのディスプレイスクリーン上に表示される間に、コンピューティングデバイスのグラフィックスプロセッサが、フレームt+1、t+2などのためのバイアス照明効果を生成していることが可能である。それから、コンピューティングデバイスは、来るべきフレームがディスプレイスクリーン上に表示されるときに、来るべきフレームのためのバイアス照明効果を表示することができる。このようにして、フレーム(たとえば、フレームt、t+1、t+2など)のためのバイアス照明効果が、ビデオがディスプレイスクリーン上で再生している間に生成され得る。
【0027】
一部の実装においては、1つまたは複数のフレームのために生成されたバイアス照明効果が、後でアクセスされるために記憶され得る。たとえば、コンピューティングシステムは、ビデオの1つまたは複数のフレームのためのバイアス照明効果を生成することができ、各ビデオフレームのためのバイアス照明効果を1つまたは複数のメモリデバイスに記憶することができる。そして、コンピューティングシステムは、1つまたは複数のメモリデバイス内の各ビデオフレームのための記憶されたバイアス照明効果にアクセスすることによって各ビデオフレームのためのバイアス照明効果と同時にビデオフレームを表示することができる。一部の実装においては、第1のコンピューティングシステム(たとえば、サーバコンピューティングシステム)が、ビデオの各フレームのためのバイアス照明効果を生成し、一時的または非一時的メモリデバイスなどにバイアス照明効果を記憶することができ、バイアス照明効果を第2のコンピューティングシステム(たとえば、ユーザのモバイルコンピューティングデバイス)に伝達することができ、そこで、バイアス照明効果が、ビデオとともに表示され得る。たとえば、サーバコンピューティングデバイスが、ビデオの各フレームのためのバイアス照明効果を生成し、各フレームのためのバイアス照明効果を記憶することができ、バイアス照明効果をビデオとともにユーザのモバイルコンピューティングデバイスにストリーミングすることができ、そこで、ビデオと各フレームのためのバイアス照明効果との両方が、同時に表示され得る。
【0028】
本明細書において説明されるシステムおよび方法は、いくつかの技術的効果および利点を提供する。たとえば、目の負担は、ビデオディスプレイデバイスのユーザによくある問題である。これは、ビデオの周りのエリアが暗く、一方で、ビデオが明るく、それによって、暗い領域と明るいビデオとの間の高いコントラストを生じるときに特に当てはまる。さらに、ビデオの周りの暗さは、ビデオ内の明るいオブジェクトと暗いオブジェクトとの間のコントラストを知覚する視聴者の能力に悪影響を与え得る。本開示の例示的な態様によるシステムおよび方法は、目の負担を減らし、ディスプレイスクリーンの一部のみに表示されるビデオの視聴者のコントラストの知覚を向上させるように働き得る。さらに、一部の実装において、本明細書において説明されるバイアス照明効果は、調整可能である可能性があり、これは、バイアス照明効果が特定のユーザのために最適化されることを可能にし得る。
【0029】
さらに、バイアス照明効果は、ユーザのためにビデオの没入感を高めるように働き得る。たとえば、バイアス照明効果は、ビデオが再生している間に、ディスプレイスクリーンのその他の方法では使用されない部分に表示され得る。たとえば、ビデオがスマートフォンなどのモバイルユーザコンピューティングデバイスの通常のディスプレイスクリーンの縦向きに表示されるとき、ディスプレイスクリーンの上の部分および/または下の部分は、利用されないことが多い。本開示のシステムおよび方法は、ユーザの目の負担を減らすのに役立ちながら、ディスプレイスクリーンのそのようなその他の方法では使用されない部分が使用されることを可能にすることができ、より大きな、より没入感のある体験を生む。
【0030】
さらに、本開示のシステムおよび方法は、バイアス照明効果がリアルタイムで生成されることと将来の使用のために前もって生成されることとの両方を可能にすることができる。たとえば、ビデオのためのバイアス照明効果は、ビデオが特定のコンピューティングデバイス上で再生されている間に生成されることが可能であり、またはビデオのためのバイアス照明効果は、後でビデオが再生されるときにアクセスされるように生成され、記憶されることが可能である。したがって、本開示のシステムおよび方法は、バイアス照明効果が計算量の制約があるアプリケーションとリアルタイムのオンラインアプリケーションとの両方に表示されることを可能にすることができる。
【0031】
また、本開示のシステムおよび方法は、コンピューティング技術に改善をもたらす。特に、コンピューティングシステムは、ローカルに記憶されたビデオにアクセスすることまたは外部に記憶されたビデオをダウンロード/ストリーミングすることなどによって複数のフレームを含むビデオを取得することができる。ビデオの1つまたは複数のフレームの各々に関して、コンピューティングシステムは、ビデオフレームの端の部分をサンプリングすることができる。端の部分は、ビデオフレームの端に隣接したビデオフレームの部分とすることが可能である。コンピューティングシステムは、ビデオフレームのためのバイアス照明効果を生成することができる。たとえば、バイアス照明効果は、端を挟んで端の部分を反転し、端の部分に1つまたは複数の視覚的な修正を適用することによって生成され得る。たとえば、端の部分は、ぼかされるか、拡大されるか、引き伸ばされることが可能であり、または端の部分の不透明度が、調整されることが可能である。そして、コンピューティングシステムは、ビデオフレームのためのバイアス照明効果と同時にビデオフレームを表示することができる。バイアス照明効果は、ビデオフレームからバイアス照明効果への切れ目のない遷移によってグラフィカルユーザインターフェース内などでビデオフレームの端に隣接して、またはビデオフレームの境界に隣接して表示され得る。このようにして、本開示のシステムおよび方法は、様々なアプリケーション内でバイアス照明効果を生成し、表示することを可能にし得る。
【0032】
ここで図面を参照して、本開示の例示的な態様が、より詳細に検討される。図1は、本開示の例示的な態様による、ビデオのためのバイアス照明効果を生成し、表示するための例示的なシステム100を示す。システム100は、ネットワーク180上で通信可能なように結合されるユーザコンピューティングデバイス102およびサーバコンピューティングシステム130を含み得る。
【0033】
ユーザコンピューティングデバイス102は、たとえば、パーソナルコンピューティングデバイス(たとえば、ラップトップもしくはデスクトップ)、モバイルコンピューティングデバイス(たとえば、スマートフォンもしくはタブレット)、ゲームコンソールもしくはコントローラ、ウェアラブルコンピューティングデバイス、組み込みコンピューティングデバイス、または任意のその他の種類のコンピューティングデバイスなどの任意の種類のコンピューティングデバイスとすることが可能である。
【0034】
ユーザコンピューティングデバイス102は、1つまたは複数のプロセッサ111およびメモリ112を含む。1つまたは複数のプロセッサ111は、任意の好適な処理デバイス(たとえば、プロセッサコア、マイクロプロセッサ、ASIC、FPGA、コントローラ、マイクロコントローラなど)とすることが可能であり、1つのプロセッサまたは動作可能なように接続される複数のプロセッサとすることが可能である。メモリ112は、RAM、ROM、EEPROM、EPROM、フラッシュメモリデバイス、磁気ディスクなど、およびこれらの組合せなどの1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体を含み得る。メモリ112は、データ114と、ユーザコンピューティングデバイス102に動作を実行させるためにプロセッサ111によって実行される命令116とを記憶することができる。
【0035】
ユーザコンピューティングデバイス102は、ユーザ入力を受け取る1つまたは複数のユーザ入力構成要素118も含み得る。たとえば、ユーザ入力構成要素118は、ユーザ入力オブジェクト(たとえば、指またはスタイラス)のタッチを感知可能であるタッチ感知式構成要素(たとえば、タッチ式ディスプレイスクリーンまたはタッチパッド)とすることが可能である。タッチ感知式構成要素は、仮想キーボードを実施するように働き得る。その他の例示的なユーザ入力構成要素は、マイクロフォン、通常のキーボード、またはユーザがユーザ入力を与えることができるその他の手段を含む。
【0036】
コンピューティングデバイス102は、1つまたは複数のディスプレイスクリーン120も含み得る。ディスプレイスクリーン120は、たとえば、ユーザに対して様々な情報を表示するように構成されたディスプレイスクリーンとすることが可能である。一部の実装において、1つまたは複数のディスプレイスクリーン120は、ユーザ入力を受け取ることができるタッチ式ディスプレイスクリーンとすることが可能である。一部の実装において、1つまたは複数のディスプレイスクリーン120は、複数のビデオフレームを含むビデオなどのユーザのためのビデオを表示することができる。
【0037】
コンピューティングデバイス102は、1つまたは複数のユーザインターフェース122を含み得る。ユーザインターフェース122は、ユーザコンピューティングデバイス102上でビデオを再生することまたはユーザが1つもしくは複数のユーザのプリファレンスを入力することを可能にすることなどのためにユーザコンピューティングデバイス102とインタラクションするためにユーザによって使用され得る。ユーザインターフェース122は、ディスプレイスクリーン120上に表示され得る。本開示の例示的な態様による例示的なユーザインターフェース122が、図2図6に関連してより詳細に検討される。
【0038】
一部の実装において、ユーザコンピューティングデバイス102は、バイアス照明効果ジェネレータ124を収容するかまたはそうでなければ含むことが可能である。バイアス照明効果ジェネレータ124は、ビデオのためのバイアス照明効果を生成することができる。たとえば、バイアス照明効果ジェネレータ124は、複数のビデオフレームを含むビデオを取得することができる。たとえば、一部の実装において、ビデオは、メモリ112内など、ユーザコンピューティングデバイス102のローカルに記憶され得る。一部の実装において、バイアス照明効果ジェネレータ124は、通信ネットワーク180を介するなどしてサーバコンピューティングデバイス130からビデオを取得することができる。たとえば、ビデオは、サーバコンピューティングデバイス130からユーザコンピューティングデバイス102にストリーミングされ得る。
【0039】
それから、バイアス照明効果ジェネレータ124は、1つまたは複数のビデオフレームのためのバイアス照明効果を生成することができる。たとえば、バイアス照明効果ジェネレータ124は、ビデオフレームの端の部分をサンプリングすることができる。端の部分は、ビデオフレームの端に隣接したビデオフレームの部分とすることが可能である。たとえば、一部の実装において、端の部分は、端に隣接したビデオフレームのピクセルの最後の行または列を含み得る。
【0040】
そして、バイアス照明効果ジェネレータ124は、ビデオフレームのためのバイアス照明効果を生成することができる。たとえば、バイアス照明効果ジェネレータ124は、まず、端を挟んで端の部分を反転することができる。たとえば、ビデオフレームの上端からサンプリングされた複数のピクセルの行を含む端の部分に関して、端の部分は、上端を挟んで端の部分を垂直にひっくり返すことによって反転され得る。同様に、ビデオフレームの右端からサンプリングされた複数の列を含む端の部分に関して、端の部分は、右端を挟んで端の部分を水平にひっくり返すことによって反転され得る。したがって、フレームの中心に最も近いフレームの内部領域からサンプリングされた端の部分のピクセルの行および/または列は、端を挟んで反転されると中心から最も遠くなり、一方、端に最も近い領域からサンプリングされた端の部分のピクセルの行および/または列は、端を挟んで反転されると端に最も近くなる。
【0041】
それから、バイアス照明効果ジェネレータは、端の部分に1つまたは複数の視覚的な修正を適用することができる。たとえば、一部の実装において、バイアス照明効果ジェネレータ124は、端の部分をぼかすことができる。たとえば、ガウスぼかしなどのぼかしアルゴリズムが、端の部分に対して実施され得る。一部の実装において、バイアス照明効果ジェネレータは、本明細書においてさらに詳細に検討されるように、垂直方向と水平方向との両方に端の部分を広げることによって端の部分を拡大することができる。一部の実装において、バイアス照明効果ジェネレータ124は、本明細書においてさらに詳細に検討されるように、垂直方向または水平方向に端の部分を広げることによって端の部分を引き伸ばすことができる。一部の実装において、バイアス照明効果ジェネレータ124は、本明細書においてさらに詳細に検討されるように、背景が端の部分を通して少なくとも部分的に見えることを可能にするために端の部分の不透明度を調整することができる。
【0042】
一部の実装において、バイアス照明効果ジェネレータ124は、ビデオの各ビデオフレームのためにそれぞれのバイアス照明効果を生成することができる。一部の実装において、バイアス照明効果ジェネレータ124は、たとえば、比率に従う(たとえば、1ビデオフレームおき)などして、複数のビデオフレームのうちの1つまたは複数のビデオフレームの各々のためにバイアス照明効果を生成することができる。
【0043】
一部の実装において、ビデオのためのバイアス照明効果は、バイアス照明効果ジェネレータ124によってリアルタイムで生成され得る。たとえば、一部の実装においては、ビデオが、ユーザコンピューティングデバイス102によって再生されることが可能であり、ビデオが、ディスプレイスクリーン120上に表示されることが可能である。たとえば、ビデオは、サーバコンピューティングデバイス130からユーザコンピューティングデバイス102(たとえば、ユーザのスマートフォン)にストリーミングされ、ユーザのスマートフォン上で動作するアプリケーションのグラフィカルユーザインターフェース122内に表示され得る。本開示のさらなる態様によれば、バイアス照明効果は、ディスプレイスクリーン120上でビデオを再生するのと同時にバイアス照明効果ジェネレータ124によって生成され得る。たとえば、ユーザコンピューティングデバイス102のグラフィックスプロセッサ111が、ビデオがユーザコンピューティングデバイス102のディスプレイスクリーン120上に表示される間にバイアス照明効果を同時に生成するように構成され得る。たとえば、一部の実装において、ユーザコンピューティングデバイス102のバイアス照明効果ジェネレータ124は、フレームtがユーザコンピューティングデバイス102のディスプレイスクリーン120上に表示されるのと同時にフレームtのためのバイアス照明効果を同時に生成し、表示することができる。
【0044】
一部の実装においては、将来表示される1つまたは複数の来るべきフレームのために生成されたバイアス照明効果を一時的に記憶するためにバッファが使用され得る。たとえば、フレームtがユーザコンピューティングデバイス102のディスプレイスクリーン120上に表示される間に、ユーザコンピューティングデバイス102のグラフィックスプロセッサ111が、フレームt+1、t+2などのためのバイアス照明効果を生成していることが可能である。それから、ユーザコンピューティングデバイス102は、来るべきフレームがディスプレイスクリーン120上に表示されるときに、来るべきフレームのためのバイアス照明効果を表示することができる。このようにして、フレーム(たとえば、フレームt、t+1、t+2など)のためのバイアス照明効果が、ビデオがディスプレイスクリーン上で再生している間に生成され得る。
【0045】
一部の実装においては、1つまたは複数のフレームのためにバイアス照明効果ジェネレータ124によって生成されたバイアス照明効果が、後でアクセスされるために記憶され得る。たとえば、ユーザコンピューティングデバイス102は、ビデオの1つまたは複数のフレームのためのバイアス照明効果を生成することができ、各ビデオフレームのためのバイアス照明効果をメモリ112に記憶することができる。そして、ユーザコンピューティングデバイス102は、メモリ112内の各ビデオフレームのための記憶されたバイアス照明効果にアクセスすることによって各ビデオフレームのためのバイアス照明効果と同時にビデオフレームを表示することができる。
【0046】
バイアス照明効果ジェネレータ124は、所望の機能を提供するために利用されるコンピュータ論理を含み得る。バイアス照明効果ジェネレータ124は、ハードウェア、ファームウェア、および/または汎用プロセッサを制御するソフトウェアに実装され得る。たとえば、一部の実装において、バイアス照明効果ジェネレータ124は、ストレージデバイスに記憶され、メモリ112にロードされ、1つまたは複数のプロセッサ111によって実行されるプログラムファイルを含む。その他の実装において、バイアス照明効果ジェネレータ124は、RAM、ハードディスク、または光学式もしくは磁気式媒体などの有形のコンピュータ可読ストレージ媒体に記憶されるコンピュータが実行可能な命令の1つまたは複数の組を含む。
【0047】
そして、ユーザコンピューティングデバイス102は、生成されたバイアス照明効果を表示することができる。たとえば、ビデオフレームが、ユーザコンピューティングデバイス102のディスプレイスクリーン120上に表示され得る。それぞれのビデオフレームのためにバイアス照明効果ジェネレータ124によって生成されたバイアス照明効果は、端の部分がサンプリングされたビデオフレームの端に隣接して同時に表示され得る。たとえば、一部の実装において、ユーザインターフェース122は、ビデオを表示するための第1の表示フィールドと、バイアス照明効果を表示するための、端に隣接した少なくとも第2の表示フィールドとを含み得る。本開示の例示的な態様によるビデオフレームおよび関連するバイアス照明効果を同時に表示するための例示的なユーザインターフェース122が、図2図6に関連してより詳細に検討される。
【0048】
一部の実装においては、1つまたは複数のユーザのプリファレンスが、ユーザインターフェース122を介するなどしてユーザコンピューティングデバイス102に入力されることが可能であり、バイアス照明効果ジェネレータ124は、1つまたは複数のユーザのプリファレンスに少なくとも部分的に基づいてバイアス照明効果を生成することができる。
【0049】
コンピューティングデバイス102は、通信インターフェース126をさらに含み得る。通信インターフェース126は、ネットワーク化された通信を提供するための任意の数の構成要素(たとえば、トランシーバ、アンテナ、コントローラ、カードなど)を含み得る。一部の実装において、コンピューティングデバイス102は、たとえば、Bluetoothおよび/もしくはBluetooth低エネルギーなどの近距離ワイヤレスプロトコルを使用して通信するように動作可能な第1のネットワークインターフェースと、たとえば、Wi-Fiなどのその他のワイヤレスネットワークプロトコルを使用して通信するように動作可能な第2のネットワークインターフェース、ならびに/またはGSM、CDMA、AMPS、1G、2G、3G、4G、5G、LTE、GPRS、および/もしくはその他のワイヤレスセルラーネットワークを介して通信するように動作可能な第3のネットワークインターフェースを含む。
【0050】
サーバコンピューティングシステム130は、1つまたは複数のプロセッサ132およびメモリ134を含む。1つまたは複数のプロセッサ132は、任意の好適な処理デバイス(たとえば、プロセッサコア、マイクロプロセッサ、ASIC、FPGA、コントローラ、マイクロコントローラなど)とすることが可能であり、1つのプロセッサまたは動作可能なように接続される複数のプロセッサとすることが可能である。メモリ134は、RAM、ROM、EEPROM、EPROM、フラッシュメモリデバイス、磁気ディスクなど、およびこれらの組合せなどの1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体を含み得る。メモリ134は、データ136と、サーバコンピューティングシステム130に動作を実行させるためにプロセッサ132によって実行される命令138とを記憶することができる。
【0051】
一部の実装において、サーバコンピューティングシステム130は、1つもしくは複数のサーバコンピューティングデバイスを含むか、またはそうでなければ1つもしくは複数のサーバコンピューティングデバイスによって実装される。サーバコンピューティングシステム130が複数のサーバコンピューティングデバイスを含む場合、そのようなサーバコンピューティングデバイスは、逐次コンピューティングアーキテクチャ、並列コンピューティングアーキテクチャ、またはこれらの何らかの組合せによって動作し得る。
【0052】
サーバコンピューティングシステム130は、バイアス照明効果ジェネレータ140を収容するかまたはそうでなければ含むことが可能である。バイアス照明効果ジェネレータ140は、本明細書において説明されるように、バイアス照明効果ジェネレータ124と同じまたは同様の機能を含み得る。たとえば、一部の実装において、バイアス照明効果ジェネレータ140は、ビデオの1つまたは複数のビデオフレームのためのバイアス照明効果を生成することが可能であり、バイアス照明効果および/または関連するビデオを通信ネットワーク180を介してサーバコンピューティングデバイス130からユーザコンピューティングデバイス102に伝達することが可能である。
【0053】
一部の実装においては、1つまたは複数のフレームのためにバイアス照明効果ジェネレータ140によって生成されたバイアス照明効果が、後でアクセスされるために記憶され得る。たとえば、サーバコンピューティングシステム130は、ビデオの1つまたは複数のフレームのためのバイアス照明効果を生成することができ、各ビデオフレームのためのバイアス照明効果をメモリ134に記憶することができる。一部の実装において、サーバコンピューティングシステム130は、ビデオの1つまたは複数のフレームのためのバイアス照明効果を生成し、バイアス照明効果をメモリ134などに記憶することができ、バイアス照明効果を第2のコンピューティングシステム(たとえば、ユーザコンピューティングデバイス102)に伝達することができ、そこで、バイアス照明効果が、ビデオとともに表示され得る。たとえば、サーバコンピューティングシステム130は、ビデオの各フレームのためのバイアス照明効果を生成し、各フレームのためのバイアス照明効果を記憶することができ、バイアス照明効果をビデオとともにユーザコンピューティングデバイス102にストリーミングすることができ、そこで、ビデオと各フレームのためのバイアス照明効果との両方が、同時に表示され得る。
【0054】
一部の実装においては、1つまたは複数のユーザのプリファレンスが、ユーザインターフェース122を介するなどしてユーザコンピューティングデバイス102に入力されることが可能であり、1つまたは複数のユーザのプリファレンスは、通信ネットワーク180を介してサーバコンピューティングシステム130に伝達されることが可能である。そのとき、バイアス照明効果ジェネレータ140は、1つまたは複数のユーザのプリファレンスに少なくとも部分的に基づいてバイアス照明効果を生成することができる。
【0055】
サーバコンピューティングデバイス130は、通信インターフェース142をさらに含み得る。通信インターフェース142は、ネットワーク化された通信を提供するための任意の数の構成要素(たとえば、トランシーバ、アンテナ、コントローラ、カードなど)を含み得る。一部の実装において、サーバコンピューティングデバイス130は、たとえば、Bluetoothおよび/もしくはBluetooth低エネルギーなどの近距離ワイヤレスプロトコルを使用して通信するように動作可能な第1のネットワークインターフェースと、たとえば、Wi-Fiなどのその他のワイヤレスネットワークプロトコルを使用して通信するように動作可能な第2のネットワークインターフェース、ならびに/またはGSM、CDMA、AMPS、1G、2G、3G、4G、5G、LTE、GPRS、および/もしくはその他のワイヤレスセルラーネットワークを介して通信するように動作可能な第3のネットワークインターフェースを含む。
【0056】
ネットワーク180は、ローカルエリアネットワーク(たとえば、イントラネット)、広域ネットワーク(たとえば、インターネット)、またはこれらの何らかの組合せなどの任意の種類の通信ネットワークとすることが可能であり、任意の数の有線またはワイヤレスリンクを含むことが可能である。概して、ネットワーク180を介した通信は、多種多様な通信プロトコル(たとえば、TCP/IP、HTTP、SMTP、FTP)、符号化もしくはフォーマット(たとえば、HTML、XML)、および/または保護方式(たとえば、VPN、セキュアHTTP、SSL)を使用して任意の種類の有線および/またはワイヤレス接続を介して運ばれ得る。
【0057】
図1は、本開示を実施するために使用され得る1つの例示的なコンピューティングシステム100を示す。その他のコンピューティングシステムも、使用され得る。たとえば、一部の実装において、コンピューティングシステム100は、ユーザコンピューティングデバイス102などの単一のコンピューティングデバイスのみを含み得る。そのような実装において、サーバコンピューティングデバイス130は、ビデオおよび関連するバイアス照明効果を表示するためのディスプレイスクリーンを含み得る。したがって、本明細書において説明されるように第1のコンピューティングデバイスまたはシステムによって実行される特定の機能は、第2のコンピューティングデバイスまたはシステムによっても実行され得る。
【0058】
ここで図2を参照すると、本開示の例示的な態様による例示的なユーザインターフェース200が、示される。示されたユーザインターフェース200は、ビデオおよびバイアス照明効果を表示するための単なる1つの例示的なユーザインターフェースである。その他の好適なユーザインターフェースが、同様に使用され得る。例示的なユーザインターフェース200は、図1に示されるユーザコンピューティングデバイス102のディスプレイスクリーン120上など、コンピューティングデバイスまたはコンピューティングシステム上に表示され得る。示されるように、垂直方向は、ユーザインターフェース200の上側201からユーザインターフェース200の下側202に向かうことが可能であり、水平方向は、ユーザインターフェース200の左側203からユーザインターフェース200の右側204に向かうことが可能である。
【0059】
示されるように、ユーザインターフェース200は、ビデオを表示するための表示フィールド210を含み得る。たとえば、示されるように、表示フィールド210は、概して、ユーザインターフェース200の中心にある。表示フィールド210は、特定のフォーマットでビデオを表示するように構成され得る。たとえば、様々な実装において、表示フィールド210は、4:3、16:9、1.85:1、2.39:1などの1つまたは複数の特定のアスペクト比でビデオを表示するように構成され得る。たとえば、AVI、FLV、WMV、MOV、MPG、および/またはその他の好適なファイルフォーマットなどの様々なファイルフォーマットのビデオが、表示フィールド210内に表示され得る。
【0060】
示されるように、表示フィールド210は、複数の端211~214を含み得る。たとえば、上端211は、表示フィールド210の上に(たとえば、垂直方向に表示フィールド210の中心の上に)位置付けられることが可能であり、下端212は、表示フィールド210の下に(たとえば、垂直方向に表示フィールド210の中心の下に)位置付けられることが可能であり、左端213は、表示フィールド210の左側に(たとえば、水平方向に表示フィールド210の中心の左に)位置付けられることが可能であり、右端214は、表示フィールド210の右側に(たとえば、水平方向に表示フィールド210の中心の右に)位置付けられることが可能である。一部の実装において、端211から214は、たとえば、表示フィールド210内に表示されたビデオのピクセルの最後のそれぞれの行または列に対応することが可能である。一部の実装において、端211~214は、単一色の切れ目のない境界などの境界を含むかまたはそうでなければそのような境界とすることが可能である。
【0061】
示されるように、ユーザインターフェース200は、1つまたは複数のバイアス照明効果を表示するための追加の表示フィールドをさらに含み得る。たとえば、示されるように、上表示フィールドは、上端211の上に位置付けられ、下表示フィールド230は、下端212の下に位置付けられ、左表示フィールド240は、左端213の左に位置付けられ、右表示フィールド250は、右端214の右に位置付けられる。各表示フィールド220~250は、表示フィールド210に表示される特定のビデオフレームのためのそれぞれのバイアス照明効果を同時に表示するために使用され得る。
【0062】
たとえば、上バイアス照明効果が、まずビデオフレームの上端211に隣接する上端部分をサンプリングすることによって上表示フィールド220のために生成され得る。たとえば、ビデオフレームの上のピクセルの1つまたは複数の行が、サンプリングされ得る。そのとき、上端部分に対応するバイアス照明効果が、本明細書において開示されるように、端211を挟んで端の部分を反転し、上端部分に1つまたは複数の視覚的な修正を適用することによって生成され得る。たとえば、1つまたは複数のぼかし効果、拡大効果、引き伸ばし効果、および/または不透明効果が、上バイアス照明効果を生成するために上端部分に適用され得る。それから、上バイアス照明効果は、上表示フィールド220内に表示され得る。
【0063】
同様に、一部の実装においては、下バイアス照明効果が、下端212に隣接する下端部分をサンプリングし、反転し、1つまたは複数の視覚的な修正を適用することによって下表示フィールド230のために生成されることが可能であり、左バイアス照明効果が、左端213に隣接する左端部分をサンプリングし、反転し、1つまたは複数の視覚的な修正を適用することによって左表示フィールド240のために生成されることが可能であり、右バイアス照明効果が、右端214に隣接する右端部分をサンプリングし、反転し、1つまたは複数の視覚的な修正を適用することによって右表示フィールド250のために生成されることが可能である。このようにして、一部の実装において、バイアス照明効果は、ビデオフレームのそれぞれの端に関して生成され得る。その他の実装においては、単一のバイアス照明効果が生成されることが可能であり、2つのバイアス照明効果が(たとえば、上端および下端もしくは左端および右端に関して)生成されることが可能であり、ならびに/または任意の数のバイアス照明効果が生成されることが可能である。
【0064】
示されるように、上表示フィールド220、下表示フィールド230、左表示フィールド240、および右表示フィールド250は、重なり合わない。しかし、一部の実装において、1つまたは複数の表示フィールド220~250は、(たとえば、角で)重なり合い得る。たとえば、上表示フィールド220が、垂直方向に上端211からユーザインターフェース200の上側201まで、および水平方向にユーザインターフェース200の左側203からユーザインターフェース200の右側204までずっと延び得る。同様に、右表示フィールド250が、ユーザインターフェース200の上側201からユーザインターフェース200の下側202まで、および右端214からユーザインターフェース200の右側204までずっと延び得る。したがって、上表示フィールド220および右表示フィールド250が、ユーザインターフェース200の右上の角において重なり合う。そのような実装においては、コンピューティングシステムが、たとえば、表示フィールド220および250の重なり合う部分におけるバイアス照明効果の間のオーバーレイ、ブレンド、またはフェードによって重なり合う領域においてバイアス照明効果の間を遷移することができる。
【0065】
ここで図3を参照すると、本開示の例示的な態様による例示的なユーザインターフェース300が、示される。示されたユーザインターフェース300は、ビデオおよびバイアス照明効果を表示するための単なる1つの例示的なユーザインターフェースである。その他の好適なユーザインターフェースが、同様に使用され得る。例示的なユーザインターフェース300は、図1に示されるユーザコンピューティングデバイス102のディスプレイスクリーン120上など、コンピューティングデバイスまたはコンピューティングシステム上に表示され得る。示されるように、垂直方向は、ユーザインターフェース300の上側301からユーザインターフェース300の下側302に向かうことが可能であり、水平方向は、ユーザインターフェース300の左側303からユーザインターフェース300の右側304に向かうことが可能である。図3は、バイアス照明効果を生成するために端の部分に適用され得るいくつかの例示的な視覚的な修正を示す。たとえば、以下でより詳細に説明されるように、反転、ぼかし、および引き伸ばしの概念が、図3に示される。
【0066】
表示フィールド310が、ビデオの1つまたは複数のフレームを表示するために使用され得る。たとえば、示されるように、乗り物320を示すビデオフレームが、表示フィールド310内に表示される。図2の表示フィールド210と同様に、表示フィールド310は、上端311、下端312、左端313、および右端314を含み得る。
【0067】
本開示の例示的な態様によれば、1つまたは複数のバイアス照明効果が、表示フィールド310内に表示されるビデオフレームのために生成され得る。たとえば、上端部分330が、第1のバイアス照明効果355を生成するためにサンプリングされることが可能であり、下端部分340が、第2のバイアス照明効果365を生成するためにサンプリングされることが可能である。端の部分330および340の各々は、たとえば、それぞれの端311および312に隣接したピクセルの1つまたは複数の行を含み得る。さらに、示されるように、第1のバイアス照明効果355は、上表示フィールド350内に自動車320を示すビデオフレームと同時に表示されることが可能であり、第2のバイアス照明効果365は、下表示フィールド360内に表示されることが可能である。
【0068】
第1のバイアス照明効果355は、上端部分330から生成され得る。たとえば、示されるように、第1のバイアス照明効果355は、第1のバイアス照明効果355が上端部分330の鏡像を映すように上端311を挟んで反転された。さらに、第1のバイアス照明効果355は、垂直方向に引き伸ばされた。たとえば、示されるように、第1のバイアス照明効果355は、上表示フィールド350を埋めるように第1の端の部分330を引き伸ばすために垂直方向にのみ広げられた。様々な実装において、第1のバイアス照明効果355は、特定のエリアを埋めるために比率、パーセンテージに従ってまたはユーザによって入力されたユーザのプリファレンスに従って広げられ得る。したがって、第1のバイアス照明効果355は、上端311を挟んで上端部分330を反転し、上端部分330を引き伸ばすことによって生成された。
【0069】
第2のバイアス照明効果365は、下端部分340から生成され得る。たとえば、示されるように、第2のバイアス照明効果365は、第2のバイアス照明効果365が下端部分340の鏡像を映すように下端312を挟んで反転された。さらに、第2のバイアス照明効果365は、(綾目模様の線によって示されるように)ぼかされた。たとえば、示されるように、ぼかしの視覚的な修正が、(綾目模様の線によって表される)ぼかし効果を生成するために、反転された下端部分340に適用された。ぼかしの視覚的な修正は、たとえば、任意の数のぼかし技術またはぼかしアルゴリズムのうちの1つを下端部分340に適用することによって適用され得る。たとえば、一部の実装においては、ガウスぼかしアルゴリズムが、下端部分340をぼかすために使用され得る。その他の実装においては、ボックスぼかし(たとえば、ボックス線形フィルタ(box linear filter))などのその他の好適なぼかしアルゴリズムが、使用され得る。したがって、第2のバイアス照明効果365は、下端312を挟んで下端部分340を反転し、下端部分340をぼかすことによって生成された。
【0070】
ここで図4を参照すると、本開示の例示的な態様による例示的なユーザインターフェース400が、示される。示されたユーザインターフェース400は、ビデオおよびバイアス照明効果を表示するための単なる1つの例示的なユーザインターフェースである。その他の好適なユーザインターフェースが、同様に使用され得る。例示的なユーザインターフェース400は、図1に示されるユーザコンピューティングデバイス102のディスプレイスクリーン120上など、コンピューティングデバイスまたはコンピューティングシステム上に表示され得る。示されるように、垂直方向は、ユーザインターフェース400の上側401からユーザインターフェース400の下側402に向かうことが可能であり、水平方向は、ユーザインターフェース400の左側403からユーザインターフェース400の右側404に向かうことが可能である。図4は、バイアス照明効果を生成するために端の部分に適用され得るいくつかの例示的な視覚的な修正も示す。たとえば、以下でより詳細に説明されるように、反転、拡大、不透明度の調整(たとえば、不透明効果の適用)の概念が、図4に示される。
【0071】
表示フィールド410が、ビデオの1つまたは複数のフレームを表示するために使用され得る。たとえば、示されるように、乗り物420を示すビデオフレームが、表示フィールド410内に表示される。図2の表示フィールド210および図3の表示フィールド310と同様に、表示フィールド410は、上端411、下端412、左端413、および右端414を含み得る。
【0072】
本開示の例示的な態様によれば、1つまたは複数のバイアス照明効果が、表示フィールド410内に表示されるビデオフレームのために生成され得る。たとえば、上端部分430が、第1のバイアス照明効果455を生成するためにサンプリングされることが可能であり、下端部分440が、第2のバイアス照明効果465を生成するためにサンプリングされることが可能である。端の部分430および440の各々は、たとえば、それぞれの端411および412に隣接したピクセルの1つまたは複数の行を含み得る。さらに、示されるように、第1のバイアス照明効果455は、上表示フィールド450内に自動車420を示すビデオフレームと同時に表示されることが可能であり、第2のバイアス照明効果465は、下表示フィールド460内に表示されることが可能である。
【0073】
第1のバイアス照明効果455は、上端部分430から生成され得る。たとえば、示されるように、第1のバイアス照明効果455は、第1のバイアス照明効果455が上端部分430の鏡像を映すように上端411を挟んで反転された。さらに、第1のバイアス照明効果455は、垂直方向と水平方向との両方に拡大された(たとえば、膨らまされた、広げられたなど)。たとえば、示されるように、第1のバイアス照明効果455は、上表示フィールド450を埋めるように第1の端の部分430を増やすために垂直方向と水平方向との両方に拡大された。様々な実装において、第1のバイアス照明効果455は、特定のエリアを埋めるために比率、パーセンテージに従ってまたはユーザによって入力されたユーザのプリファレンスに従って広げられ得る。さらに、上表示フィールド450内に収まるように、反転され、拡大された第1のバイアス照明効果455は、上表示フィールド450のサイズまでクロッピングされた。したがって、第1のバイアス照明効果455は、上端411を挟んで上端部分430を反転し、上端部分430を拡大することによって生成された。
【0074】
第2のバイアス照明効果465は、下端部分440から生成され得る。たとえば、示されるように、第2のバイアス照明効果465は、第2のバイアス照明効果465が下端部分440の鏡像を映すように下端412を挟んで反転された。さらに、第2のバイアス照明効果465は、不透明度を調整させた。たとえば、図4の斜線の領域によって示されるように、ユーザインターフェース400の背景470は、斜線のエリアを含み得る。しかし、示されるように、表示フィールド410は、不透明であり、したがって、背景470は、表示フィールド410内で可視でない。しかし、第2のバイアス照明効果465に関して、下端部分440の不透明度は、完全ではない不透明度に調整されており(たとえば、下端部分440は部分的に透明である)、したがって、背景470は、第2のバイアス照明効果465を通して見えることを許される。調整された不透明度の修正が、たとえば、背景470に第2のバイアス照明効果465を被せることによって適用され得る。様々な実装において、第2のバイアス照明効果465は、比率、パーセンテージに従って、またはユーザによって入力されたユーザのプリファレンスに従って下端部分の不透明度を調整することによって生成され得る。したがって、第2のバイアス照明効果465は、下端412を挟んで下端部分440を反転し、下端部分440の不透明度を調整する(たとえば、不透明効果を適用する)ことによって生成された。
【0075】
ここで図5を参照すると、本開示の例示的な態様による例示的なユーザインターフェース500が、示される。示されたユーザインターフェース500は、ビデオおよびバイアス照明効果を表示するための単なる1つの例示的なユーザインターフェースである。その他の好適なユーザインターフェースが、同様に使用され得る。例示的なユーザインターフェース500は、図1に示されるユーザコンピューティングデバイス102のディスプレイスクリーン120上など、コンピューティングデバイスまたはコンピューティングシステム上に表示され得る。たとえば、示されるように、ユーザインターフェース500は、縦向きモードでユーザコンピューティングデバイス(たとえば、モバイルコンピューティングデバイス)のディスプレイスクリーン上に表示され得る。
【0076】
たとえば、示されるように、ビデオが、ユーザインターフェース500の表示フィールド510内で再生され得る。たとえば、示されるように、自動車520を示すビデオフレームが、表示フィールド510内に表示される。さらに、示されるように、上バイアス照明効果555が、上端511に隣接して上表示フィールド550内に表示され、下バイアス照明効果565が、下端512に隣接して下表示フィールド560内に表示される。示されるように、上バイアス照明効果555は、本明細書において開示されるように、上端511を挟んで上端部分530を反転し、上端部分530を(綾目模様の線によって表されるように)ぼかし、引き伸ばすことによって生成された。さらに、下バイアス照明効果565は、下端512を挟んで下端部分540を反転し、反転された下端部分540を(綾目模様の線によって表されるように)ぼかすことによって生成された。
【0077】
ユーザインターフェース500は、様々なユーザコントロールインターフェースも含み得る。たとえば、再生ボタン570が、ビデオの再生を開始するおよび/またはビデオを一時停止するために使用されることが可能であり、進行スライダーバー571が、ビデオを早送りまたは巻き戻しするために使用されることが可能であり、その他の制御ボタン572が、たとえば、ビデオをブックマークに追加するか、ビデオを共有するか、またはその他のアクションを実行するために使用されることが可能である。
【0078】
一部の実装において、ユーザインターフェース500は、その他のビデオにアクセスするためのその他のフィールドを含み得る。たとえば、次のビデオフィールド580が、次に再生する順番待ち中のビデオに関する静止画を表示し得る。その他の制御ボタン582が、たとえば、次のビデオをブックマークに追加するか、次のビデオを共有するか、またはその他のアクションを実行するために使用され得る。
【0079】
一部の実装において、ユーザインターフェース500は、ユーザコンピューティングデバイスのローカルに記憶された1つまたは複数のビデオにアクセスするために使用され得る。たとえば、表示フィールド510内で再生されるビデオは、ユーザコンピューティングデバイスのメモリデバイス内など、ユーザコンピューティングデバイスのローカルに記憶され得る。一部の実装において、表示フィールド510内で再生されるビデオは、ユーザコンピューティングデバイスにダウンロードされ、メモリバッファ内など、ユーザコンピューティングデバイス上に一時的に記憶され得る。一部の実装において、バイアス照明効果555/565は、ビデオが表示フィールド510内で再生されている間に生成され得る。たとえば、ユーザコンピューティングデバイスは、各ビデオフレームが表示されるときにまたは特定のビデオフレームを表示する前にバイアス照明効果を生成し、表示することができる。一部の実装において、ユーザインターフェース500は、ユーザコンピューティングデバイスの遠隔に記憶された1つまたは複数のビデオにアクセスするために使用され得る。たとえば、次のビデオフィールド580内に表示された次に再生する順番待ち中のビデオが、サーバコンピューティングデバイスからビデオをストリーミングまたはダウンロードすることによってアクセスされ得る。一部の実装において、表示フィールド510内のビデオとともに表示されるバイアス照明効果555/565も、本明細書において開示されるように、サーバコンピューティングデバイスからダウンロードされ得る。
【0080】
ここで図6を参照すると、本開示の例示的な態様による1つまたは複数のユーザのプリファレンスを取得するための例示的なユーザインターフェース600が示される。示されたユーザインターフェース600は、1つまたは複数のユーザのプリファレンスを取得するための単なる1つの例示的なユーザインターフェースである。その他の好適なユーザインターフェースが、同様に使用され得る。例示的なユーザインターフェース600は、図1に示されるユーザコンピューティングデバイス102のディスプレイスクリーン120上など、コンピューティングデバイスまたはコンピューティングシステム上に表示され得る。
【0081】
示されるように、ユーザインターフェース600は、ビデオ選択フィールド610を含み得る。たとえば、ユーザは、ドロップダウンボックス内のリストからビデオを選択し、特にその特定のビデオに関する1つまたは複数のユーザのプリファレンスの選択を行うことができる。一部の実装において、ビデオは、特定のユーザコンピューティングデバイスに記憶されることが可能であり、その他の実装において、ビデオは、ビデオをダウンロードまたはストリーミングすることによるなどして遠隔のコンピューティングデバイスにおいてアクセスされることが可能である。
【0082】
ユーザインターフェース600は、1つまたは複数の全般設定620を含み得る。たとえば、全般設定620は、すべての生成されるバイアス照明効果に適用され得る。示されるように、全般設定620は、ぼかし設定621を含み得る。示されるように、ぼかし設定は、ユーザがぼかしの量を調整することができるスライダーバーおよび/またはユーザが特定のぼかしの量を入力することができるテキストフィールドを含み得る。一部の実装においては、スライダーバーかまたはテキストフィールドかのどちらかを調整することが、スライダーバーまたはテキストフィールドの他方を調整し得る。たとえば、スライダーバーをスライドさせることが、テキストフィールド内に表示されるぼかしの量を調整することが可能であり、またはその逆が可能である。ぼかし設定は、ぼかしの種類、ぼかしの量(たとえば、値、パーセンテージ、ぼかすためにサンプリングする近隣のピクセルの数など)、または任意のその他のぼかし設定などの任意の数の方法で表され得る。たとえば、示されるように、スライダーバーおよびテキストフィールドは、15%のぼかしを表し得る15のぼかし設定に設定される。
【0083】
同様に、全般設定620は、引き伸ばし設定622を含み得る。引き伸ばし設定は、同様に、引き伸ばしの量が入力されることが可能なスライダーバーおよび/またはテキストフィールドを含み得る。一部の実装において、引き伸ばし設定は、たとえば、比率、ピクセルの数、引き伸ばす方向(たとえば、垂直もしくは水平)、またはその他の引き伸ばし設定とすることが可能である。
【0084】
全般設定620は、拡大設定623をさらに含み得る。拡大設定は、同様に、拡大の量が入力されることが可能なスライダーバーおよび/またはテキストフィールドを含み得る。一部の実装において、拡大設定は、たとえば、比、ピクセルの数、またはその他の拡大設定とすることが可能である。
【0085】
ユーザインターフェース600は、1つまたは複数の表示フィールドに固有の設定をさらに含み得る。たとえば、上表示フィールド設定630が、上表示フィールドに固有の1つまたは複数の視覚的な修正を調整するために使用され得る。
【0086】
たとえば、上表示フィールド設定630は、高さ設定631を含み得る。高さ設定631は、スライダーバーおよび/またはテキストフィールドを含むことが可能であり、上表示フィールドがユーザインターフェース内で占めるべきピクセルの行数を示すために使用され得る。一部の実装において、高さ設定631は、バイアス照明効果が表示される利用可能な表示フィールドのパーセンテージなど、任意の数の方法で表され得る。たとえば、示されるように、高さ設定631は、ピクセルの44行に対応し得る44の設定に設定される。
【0087】
上表示フィールド設定630は、不透明度設定632をさらに含み得る。たとえば、不透明度設定632は、スライダーバーおよび/またはテキストフィールドを含むことが可能であり、バイアス照明効果の不透明度/透明度を設定するために使用され得る。たとえば、示されるように、1.0の不透明度設定632は、背景のオーバーレイが可視でないように完全に不透明であり、したがって、透明でないことが可能である。
【0088】
上表示フィールド設定630は、サンプリング設定633をさらに含み得る。サンプリング設定633は、スライダーバーおよび/またはテキストフィールドを含むことが可能であり、たとえば、バイアス照明効果を生成するためにサンプリングする端の部分の行数を選択するために使用され得る。一部の実装において、サンプリング設定633は、パーセンテージ、またはサンプリングする端の部分の量を表すその他の値を表し得る。たとえば、示されるように、1のサンプリング設定633は、ピクセルの単一の行を含む端の部分に対応し得る。
【0089】
ユーザインターフェース600は、下表示フィールド設定640をさらに含み得る。下表示フィールド設定640は、下表示フィールドに固有の1つまたは複数の視覚的な修正を調整するために使用され得る。
【0090】
たとえば、下表示フィールド設定640は、高さ設定641を含み得る。高さ設定641は、スライダーバーおよび/またはテキストフィールドを含むことが可能であり、下表示フィールドがユーザインターフェース内で占めるべきピクセルの行数を示すために使用され得る。一部の実装において、高さ設定641は、バイアス照明効果が表示される利用可能な表示フィールドのパーセンテージなど、任意の数の方法で表され得る。たとえば、示されるように、高さ設定641は、ピクセルの48行に対応し得る48の設定に設定される。
【0091】
下表示フィールド設定640は、不透明度設定642をさらに含み得る。たとえば、不透明度設定642は、スライダーバーおよび/またはテキストフィールドを含むことが可能であり、バイアス照明効果の不透明度/透明度を設定するために使用され得る。たとえば、示されるように、0.3の不透明度設定642は、背景のオーバーレイがやはり部分的に可視であるように部分的に透明とすることが可能である。
【0092】
下表示フィールド設定640は、サンプリング設定643をさらに含み得る。サンプリング設定643は、スライダーバーおよび/またはテキストフィールドを含むことが可能であり、たとえば、バイアス照明効果を生成するためにサンプリングする端の部分の行数を選択するために使用され得る。一部の実装において、サンプリング設定643は、パーセンテージ、またはサンプリングする端の部分の量を表すその他の値を表し得る。たとえば、示されるように、4のサンプリング設定643は、ピクセルの4行を含む端の部分に対応し得る。
【0093】
ユーザインターフェース600は、1つまたは複数のアクション制御ボタン650も含み得る。たとえば、保存ボタン651が、ユーザのプリファレンスの現在の組をメモリデバイスなどに保存する(たとえば、記憶する)ために使用され得る。一部の実装において、1つまたは複数のユーザのプリファレンスは、保存され、それから、サーバコンピューティングデバイスなどの遠隔のコンピューティングデバイスに送信され得る。たとえば、1つまたは複数のユーザのプリファレンスは、ユーザコンピューティングデバイス上に表示されたユーザインターフェース600に入力されることが可能であり、1つまたは複数のユーザのプリファレンスを示すデータが、サーバコンピューティングデバイスに伝達され得る。リセットボタン652が、ユーザのすべてのプリファレンスをデフォルトのユーザのプリファレンスにリセットするために使用され得る。コントロールを閉じるボタン653が、ユーザインターフェース600を閉じるために選択される。
【0094】
ここで図7を参照すると、本開示の例示的な態様によるビデオをバイアス照明効果とともに表示するための例示的なコンピュータによって実施される方法700の流れ図が、示される。方法700は、たとえば、図1に示されたコンピューティングシステム100などの、1つまたは複数のプロセッサおよび1つまたは複数のメモリデバイスを含むコンピューティングシステムによって実行され得る。図7は説明および検討を目的として特定の順序で実行されるステップを示すが、本開示の方法は、特に示される順序または配列に限定されない。方法700の様々なステップは、本開示の範囲を逸脱することなく様々な方法で省略され、再配列され、組み合わされ、および/または適応され得る。
【0095】
702において、方法700は、複数のビデオフレームを含むビデオを取得することを含み得る。たとえば、一部の実装において、ビデオは、コンピューティングデバイスのメモリデバイス内など、ローカルに記憶され得る。一部の実装において、ビデオは、通信ネットワークを介するなどして第1のコンピューティングデバイスから第2のコンピューティングデバイスに取得され得る。
【0096】
複数のビデオフレームのうちの1つまたは複数のビデオフレームの各々に関して、704において、方法700は、ビデオフレームの端の部分をサンプリングすることを含み得る。たとえば、端の部分は、ビデオフレームの端に隣接したビデオフレームの部分を含み得る。たとえば、一部の実装において、端の部分は、ビデオフレームの端に隣接するピクセルの1つもしくは複数の行または1つもしくは複数の列を含み得る。
【0097】
706において、方法700は、ビデオフレームのためのバイアス照明効果を生成することを含み得る。たとえば、ここで図8を参照すると、本開示の例示的な態様によるバイアス照明効果を生成するための例示的な方法800の流れ図が、示される。方法800は、たとえば、図1に示されたコンピューティングシステム100などの、1つまたは複数のプロセッサおよび1つまたは複数のメモリデバイスを含むコンピューティングシステムによって実行され得る。図8は説明および検討を目的として特定の順序で実行されるステップを示すが、本開示の方法は、特に示される順序または配列に限定されない。方法800の様々なステップは、本開示の範囲を逸脱することなく様々な方法で省略され、再配列され、組み合わされ、および/または適応され得る。
【0098】
802において、方法800は、端を挟んで端の部分を反転することを含み得る。たとえば、ビデオフレームの上端からサンプリングされた1つまたは複数のピクセルの行を含む端の部分に関して、端の部分は、上端を挟んで端の部分を垂直にひっくり返すことによって反転され得る。同様に、ビデオフレームの右端からサンプリングされた1つまたは複数の列を含む端の部分に関して、端の部分は、右端を挟んで端の部分を水平にひっくり返すことによって反転され得る。したがって、フレームの中心に最も近いフレームの内部領域からサンプリングされた端の部分のピクセルの行および/または列は、端を挟んで反転されると中心から最も遠くなり、一方、端に最も近い領域からサンプリングされた端の部分のピクセルの行および/または列は、端を挟んで反転されると端に最も近くなる。
【0099】
804において、方法800は、端の部分をぼかすことを含み得る。たとえば、1つまたは複数のぼかしアルゴリズムが、端の部分をぼかすために端の部分に適用され得る。一部の実装において、端の部分をぼかすことは、端の部分に対してガウスぼかしを実行することを含み得る。その他の実装においては、ボックスぼかし(たとえば、ボックス線形フィルタ)などのその他の好適なぼかしアルゴリズムが、使用され得る。
【0100】
806において、方法800は、端の部分を引き伸ばすことを含み得る。たとえば、端の部分を引き伸ばすことは、端の部分を垂直方向または水平方向に広げることを含み得る。たとえば、一部の実装において、端の部分は、端の部分の各行を2倍にすることによって2:1の比率で垂直方向に引き伸ばされ得る。
【0101】
808において、方法800は、端の部分を拡大することを含み得る。たとえば、端の部分を拡大することは、端の部分を垂直方向と水平方向との両方に広げることを含み得る。たとえば、一部の実装において、端の部分は、端の部分の各行および各列を2倍にすることによって2:1の比率で垂直方向と水平方向との両方に拡大され得る。
【0102】
810において、方法800は、端の部分の不透明度を調整することを含み得る。たとえば、端の部分の不透明度は、完全に不透明(たとえば、100%)から少なくとも部分的に透明(たとえば、>0%)までの範囲であり得る。例として、一部の実装において、端の部分の不透明度は、端の部分が表示されるときに表示フィールドの背景エリアが部分的に可視になることを可能にするために部分的に透明(たとえば、50%)に調整され得る。
【0103】
一部の実装において、ビデオフレームのために生成されるバイアス照明効果は、1つまたは複数のユーザのプリファレンスに少なくとも部分的に基づいて生成され得る。たとえば、1つまたは複数のユーザのプリファレンスは、メモリデバイスを介してアクセスされるまたは通信ネットワーク上の通信として受信されるなど、取得されることが可能である。一部の実装において、1つまたは複数のユーザのプリファレンスは、ぼかし設定、拡大設定、引き伸ばし設定、不透明度設定、および/またはサンプリング設定のうちの1つまたは複数を含み得る。たとえば、一部の実装においては、ユーザが、図6に示されたユーザインターフェース600などのユーザインターフェース内で1つまたは複数のユーザのプリファレンスを入力し得る。
【0104】
一部の実装においては、複数のバイアス照明効果が、ビデオフレームのために生成され得る。たとえば、第1のバイアス照明効果が、上端部分のために生成されることが可能であり、第2のバイアス照明効果が、下端部分のために生成されることが可能である。一部の実装においては、それぞれのバイアス照明効果が、ビデオフレームのそれぞれの端に関して生成され得る。
【0105】
一部の実装においては、第1のビデオフレーム(たとえば、ビデオフレームt)のためのバイアス照明効果が、第2のビデオフレーム(たとえば、ビデオフレームt+1)のために使用され得る。一部の実装においては、バイアス照明効果が、比率に従って1つまたは複数のビデオフレームのために生成され得る。たとえば、一部の実装においては、バイアス照明効果が、ビデオの1フレームおきに生成されることが可能であり、各バイアス照明効果は、端の部分がサンプリングされたビデオフレームと、その前かまたは後かのどちらかのビデオフレームとの両方のために表示され得る。一部の実装においては、バイアス照明効果が、ビデオの各ビデオフレームのために生成され得る。
【0106】
再び図7を参照すると、ビデオフレームのためのバイアス照明効果が生成されると、708において、方法700は、ビデオフレームのためのバイアス照明効果を記憶することを含み得る。たとえば、一部の実装において、ビデオフレームのために生成されたバイアス照明効果は、1つまたは複数のメモリデバイスに記憶され得る。一部の実装において、1つまたは複数のメモリデバイスは、バイアス照明効果を生成したコンピューティングデバイスの1つまたは複数のメモリデバイスとすることが可能である。一部の実装において、1つまたは複数のメモリデバイスは、サーバコンピューティングデバイスなどの遠隔のコンピューティングデバイスの1つまたは複数のメモリデバイスとすることが可能である。一部の実装において、ビデオフレームのためのバイアス照明効果は、後でアクセスされ得る。
【0107】
710において、方法700は、ビデオフレームのためのバイアス照明効果と同時にビデオフレームを表示することを含み得る。たとえば、バイアス照明効果は、ビデオフレームの端に隣接して表示され得る。一部の実装において、ビデオは、第1のビデオフィールド内に表示されることが可能であり、バイアス照明効果は、端の部分がサンプリングされた端に隣接した第2の表示フィールド内に表示されることが可能である。一部の実装において、バイアス照明効果は、ユーザインターフェース内のピクセルの直接隣接する行または列に表示され得る。一部の実装において、バイアス照明効果は、ビデオフレームの境界に隣接して表示され得る。
【0108】
一部の実装において、ビデオフレームをバイアス照明効果と同時に表示することは、ディスプレイスクリーン上でビデオを再生し、ビデオフレームのためのバイアス照明効果を同時に生成し、表示することを含み得る。たとえば、コンピューティングデバイスのグラフィックスプロセッサが、ビデオがコンピューティングデバイスのディスプレイスクリーン上で再生される間にバイアス照明効果を同時に生成するように構成され得る。たとえば、一部の実装においては、コンピューティングデバイスのグラフィックスプロセッサが、フレームtがコンピューティングデバイスのディスプレイスクリーン上に表示されるのと同時にフレームtのためのバイアス照明効果を生成することができる。
【0109】
示されるように、方法700のステップ704~710は、1つまたは複数のフレームに関して繰り返され得る。たとえば、ビデオフレームをビデオフレームの端に隣接するバイアス照明効果と同時に表示した後、方法700は、1つまたは複数の後続のビデオフレームのためにステップ704に戻ることを含み得る。
【0110】
一部の実装においては、将来表示される1つまたは複数の来るべきフレームのために生成されたバイアス照明効果を一時的に記憶するためにバッファが使用され得る。たとえば、フレームtがコンピューティングデバイスのディスプレイスクリーン上に表示される間に、コンピューティングデバイスのグラフィックスプロセッサが、フレームt+1、t+2などのためのバイアス照明効果を生成していることが可能である。それから、コンピューティングデバイスは、来るべきフレームがディスプレイスクリーン上に表示されるときに、来るべきフレームのためのバイアス照明効果を表示することができる。このようにして、フレーム(たとえば、フレームt、t+1、t+2など)のためのバイアス照明効果が、ビデオがディスプレイスクリーン上で再生している間に生成され得る。
【0111】
一部の実装において、ビデオフレームをビデオフレームのためのバイアス照明効果と同時に表示することは、ビデオフレームのための記憶されたバイアス照明効果にアクセスすることを含み得る。たとえば、ビデオフレームのためのバイアス照明効果は、1つまたは複数のメモリデバイスに記憶され得る。一部の実装においては、第1のコンピューティングシステム(たとえば、サーバコンピューティングシステム)が、ビデオの各フレームのためのバイアス照明効果を生成し、一時的または非一時的メモリデバイスなどにバイアス照明効果を記憶することができ、バイアス照明効果を第2のコンピューティングシステム(たとえば、ユーザのモバイルコンピューティングデバイス)に伝達することができ、そこで、バイアス照明効果が、ビデオとともに表示され得る。たとえば、サーバコンピューティングデバイスが、ビデオの各フレームのためのバイアス照明効果を生成し、各フレームのためのバイアス照明効果を記憶することができ、バイアス照明効果をビデオとともにユーザのモバイルコンピューティングデバイスにストリーミングすることができ、そこで、ビデオと各フレームのためのバイアス照明効果との両方が、同時に表示され得る。
【0112】
本明細書において検討された技術は、サーバ、データベース、ソフトウェアアプリケーション、およびその他のコンピュータに基づくシステム、ならびに行われるアクション、およびそのようなシステムに送信され、そのようなシステムから送信される情報に言及する。コンピュータに基づくシステムの固有の柔軟性が、構成要素の間のタスクおよび機能の非常に多様な可能な構成、組合せ、および分割を可能にする。たとえば、本明細書において検討されたプロセスは、単一のデバイスもしくは構成要素または組合せで働く複数のデバイスもしくは構成要素を使用して実装され得る。データベースおよびアプリケーションは、単一のシステム上に実装され得るかまたは複数のシステムに分散され得る。分散された構成要素は、逐次的にまたは並列的に動作し得る。
【0113】
本主題は、その様々な特定の例示的な実施形態に関連して詳細に説明されたが、各例は、本開示の限定ではなく説明の目的で提供されている。当業者は、以上のことを理解すると、そのような実施形態に対する改変、そのような実施形態の変更、およびそのような実施形態の均等物を容易に生み出し得る。したがって、主題の開示は、当業者に容易に分かるように、本主題に対するそのような修正、変更、および/または追加を包含することを除外しない。たとえば、1つの実施形態の一部として示されるかまたは説明される特徴は、さらなる実施形態を生み出すために別の実施形態によって使用され得る。したがって、本開示は、そのような改変、変更、および均等物を包含するように意図される。
【符号の説明】
【0114】
100 システム
102 ユーザコンピューティングデバイス
111 プロセッサ
112 メモリ
114 データ
116 命令
118 ユーザ入力構成要素
120 ディスプレイスクリーン
122 ユーザインターフェース
124 バイアス照明効果ジェネレータ
126 通信インターフェース
130 サーバコンピューティングシステム
132 プロセッサ
134 メモリ
136 データ
138 命令
140 バイアス照明効果ジェネレータ
142 通信インターフェース
180 ネットワーク
200 ユーザインターフェース
201 上側
202 下側
203 左側
204 右側
210 表示フィールド
211~214 端
220 上表示フィールド
230 下表示フィールド
240 左表示フィールド
250 右表示フィールド
300 ユーザインターフェース
301 上側
302 下側
303 左側
304 右側
310 表示フィールド
311 上端
312 下端
313 左端
314 右端
320 乗り物、自動車
330 上端部分
340 下端部分
350 上表示フィールド
355 第1のバイアス照明効果
360 下表示フィールド
365 第2のバイアス照明効果
400 ユーザインターフェース
401 上側
402 下側
403 左側
404 右側
410 表示フィールド
411 上端
412 下端
413 左端
414 右端
420 乗り物、自動車
430 上端部分
440 下端部分
450 上表示フィールド
455 第1のバイアス照明効果
460 下表示フィールド
465 第2のバイアス照明効果
470 背景
500 ユーザインターフェース
510 表示フィールド
511 上端
512 下端
520 自動車
530 上端部分
540 下端部分
550 上表示フィールド
555 上バイアス照明効果
560 下表示フィールド
565 下バイアス照明効果
570 再生ボタン
571 進行スライダーバー
572 その他の制御ボタン
580 次のビデオフィールド
582 その他の制御ボタン
600 ユーザインターフェース
610 ビデオ選択フィールド
620 全般設定
621 ぼかし設定
622 引き伸ばし設定
623 拡大設定
630 上表示フィールド設定
631 高さ設定
632 不透明度設定
633 サンプリング設定
640 下表示フィールド設定
641 高さ設定
642 不透明度設定
643 サンプリング設定
650 アクション制御ボタン
651 保存ボタン
652 リセットボタン
653 コントロールを閉じるボタン
700 方法
800 方法
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】