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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-27
(54)【発明の名称】モーションピロー
(51)【国際特許分類】
   A47G 9/10 20060101AFI20220620BHJP
【FI】
A47G9/10 P
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021562171
(86)(22)【出願日】2021-01-13
(85)【翻訳文提出日】2021-10-19
(86)【国際出願番号】 KR2021000489
(87)【国際公開番号】W WO2021201391
(87)【国際公開日】2021-10-07
(31)【優先権主張番号】10-2020-0038918
(32)【優先日】2020-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.3GPP
3.ブルートゥース
(71)【出願人】
【識別番号】520386741
【氏名又は名称】テンマインズ カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】TENMINDS CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】(Nonhyeon-dong,Corner Bldg.),1 Floor,6,Bongeunsa-ro 5-gil,Gangnam-gu,Seoul 06120,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】特許業務法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】チャン,スン・ウン
【テーマコード(参考)】
3B102
【Fターム(参考)】
3B102AC02
(57)【要約】
本発明の一実施例のモーションピローは、内部に複数のエアバッグが形成されたボディと、エアバッグに空気を流出入させるポンプ、エアバッグの空気圧を測定するセンシング部、ボディの周囲の音を受信する音受信部およびセンシング部の測定値に応じて作動モードを制御する制御部を有するモーションシステム部と、各エアバッグとモーションシステム部を連結させる連結部と、連結部を開閉するバルブ部と、を含み、モーションシステム部は、前記エアバッグのうち少なくともいずれか1つのエアバッグが加圧され、連結部を介してセンシング部に空気が流入すると、作動モードを待機モードから駆動モードに転換させることを特徴とし、大幅に向上した使用者の利便性および睡眠の満足度を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に複数のエアバッグが形成されたボディと、
前記エアバッグに空気を流出入させるポンプ、前記エアバッグの空気圧を測定するセンシング部、前記ボディの周囲の音を受信する音受信部および前記センシング部の測定値に応じて作動モードを制御する制御部を有するモーションシステム部と、
各前記エアバッグと前記モーションシステム部を連結させる連結部と、
前記連結部を開閉するバルブ部と、を含み、
前記制御部は、
前記エアバッグのうち少なくともいずれか1つのエアバッグが加圧され、前記連結部を介して前記センシング部に空気が流入すると、前記作動モードを待機モードから駆動モードに転換させるモーションピロー。
【請求項2】
前記制御部は、前記作動モードが前記駆動モードに転換されると、前記ポンプを作動させて前記エアバッグの空気圧を測定し、前記測定された空気圧のうち、最大空気圧および最小空気圧の第1差値が閾値を超過する場合にのみ前記駆動モードを保持する請求項1に記載のモーションピロー。
【請求項3】
前記駆動モードは、前記センシング部に空気の流入が測定される場合、ポンプに電源を供給する駆動開始ステップと、
各前記エアバッグに空気を注入して前記第1差値を測定する第1測定ステップと、
前記第1差値が前記閾値以下の場合、前記作動モードを前記待機モードに再転換させる再転換ステップと、を含む請求項2に記載のモーションピロー。
【請求項4】
前記駆動モードは、第1測定ステップの後に、前記第1差値が前記閾値を超過する場合、あらかじめ設定された第1時間ごとに前記エアバッグの空気圧を測定して使用者の動きを分析する分析ステップをさらに含む請求項2に記載のモーションピロー。
【請求項5】
前記分析ステップは、前記第1時間が経過しない場合も、前記音受信部から受信された音を分析し、使用者が異常状態にある場合、前記エアバッグの空気圧を測定して最大空気圧を有する前記エアバッグに空気を注入し、使用者の動きを誘導する請求項4に記載のモーションピロー。
【請求項6】
前記モーションシステム部は、電源部に接続された無線充電部がさらに形成され、
前記待機モードは、前記センシング部と前記無線充電部のみが作動状態に保持され、前記エアバッグの圧力変化を測定できる請求項4に記載のモーションピロー。
【請求項7】
前記モーションシステム部は、分析ステップの後、前記エアバッグのうち、少なくともいずれか1つのエアバッグの圧力が急激に減少し、最大空気圧と最小空気圧の第2差値が前記閾値未満の場合に前記作動モードを前記待機モードに転換させる請求項3に記載のモーションピロー。
【請求項8】
前記待機モードは、前記第2差値が前記閾値未満の場合も、第1時間の間に前記駆動モードを保持する待機保留ステップと、
前記第1時間の経過後、再び各前記エアバッグの空気圧を測定し、測定された最大空気圧および最小空気圧の第3差値を測定する再測定ステップと、
前記第3差値が前記閾値未満の場合にのみ前記センシング部を除いて電源供給を遮断する待機開始ステップと、を含む請求項7に記載のモーションピロー。
【請求項9】
前記モーションシステム部は、前記再測定ステップにおいて、各前記エアバッグに注入された空気が保持されるようにし、前記待機モードで前記エアバッグのうち、少なくともいずれか1つのエアバッグの圧力が急激に増加する場合、前記作動モードを再び前記駆動モードに転換させて循環させる請求項8に記載のモーションピロー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ピローに関するものであって、具体的にピローのモーションを変更できるモーションピローに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、物にセンサーを取り付けてリアルタイムでデータを送受信する物がインターネットで注目され、使用者の睡眠障害を緩和し、熟睡に役立つ知能型枕、スマートパッドなどが提案された。
【0003】
このような傾向を反映するように、特許文献1(韓国公開特許第10-2008-0075263号公報)では、枕の外表面に配設した体圧測定センサーにより、内部のエアセルの空気圧を調節して使用者の頭上、首部位の形状などに適合するようにするエアセルを用いた枕の高さ調節装置について開示している。また、特許文献2(韓国登録特許第10-0758780号公報)では、枕の内部にスピーカーが内蔵され、使用者により向上した利便性を提供する。
【0004】
しかし、枕の外部または内部に別の装置が取り付けられる場合には、使用者に不便感をもたらしてむしろ睡眠の妨げとなって逆効果となる可能性があり、使用者の睡眠障害を緩和するためには、高さが調節されると同時に使用者の位置を正確に判断する必要があるが、前述した先行技術は、このような問題点を解決することができなかった。
【0005】
また、位置判断のために枕自体に電装部品を設置すれば誤作動または破損の可能性が高くなる問題点があり、使用者の身体が電磁波にそのまま露出される問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国公開特許第10-2008-0075263号公報
【特許文献2】韓国登録特許第10-0758780号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前記のような問題点を解決するために案出されたものであって、ピローのモーションを制御して使用者により理想的な睡眠を提供すると同時に、より便利に使用できるモーションピローを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施例のモーションピローは、内部に複数のエアバッグが形成されたボディと、前記エアバッグに空気を流出入させるポンプ、前記エアバッグの空気圧を測定するセンシング部、前記ボディの周囲の音を受信する音受信部および前記センシング部の測定値に応じて作動モードを制御する制御部を有するモーションシステム部と、各前記エアバッグと前記モーションシステム部を連結させる連結部と、前記連結部を開閉するバルブ部と、を含み、前記制御部は、前記エアバッグのうち少なくともいずれか1つのエアバッグが加圧され、前記連結部を介して前記センシング部に空気が流入すると、前記作動モードを待機モードから駆動モードに転換させることを特徴とする。
【0009】
前記制御部は、前記作動モードが前記駆動モードに転換されると、前記ポンプを作動させて前記エアバッグの空気圧を測定し、前記測定された空気圧のうち、最大空気圧および最小空気圧の第1差値が閾値を超過する場合にのみ前記駆動モードを保持することができる。
【0010】
前記駆動モードは、前記センシング部に空気の流入が測定される場合、ポンプに電源を供給する駆動開始ステップと、各前記エアバッグに空気を注入して前記第1差値を測定する第1測定ステップと、前記第1差値が前記閾値以下の場合、前記作動モードを前記待機モードに再転換させる再転換ステップと、を含み得る。
【0011】
前記駆動モードは、第1測定ステップの後に、前記第1差値が前記閾値を超過する場合、あらかじめ設定された第1時間ごとに前記エアバッグの空気圧を測定して使用者の動きを分析する分析ステップをさらに含み得る。
【0012】
前記分析ステップは、前記第1時間が経過しない場合も、前記音受信部から受信された音を分析し、使用者が異常状態にある場合、前記エアバッグの空気圧を測定して最大空気圧を有する前記エアバッグに空気を注入し、使用者の動きを誘導することが好ましい。
【0013】
前記モーションシステム部は、電源部に接続された無線充電部がさらに形成され得、前記待機モードは、前記センシング部と前記無線充電部のみが作動状態に保持され、前記エアバッグの圧力変化を測定できる。
【0014】
前記モーションシステム部は、分析ステップの後、前記エアバッグのうち、少なくともいずれか1つのエアバッグの圧力が急激に減少し、最大空気圧と最小空気圧の第2差値が前記閾値未満の場合に、前記作動モードを前記待機モードに転換させることができる。
【0015】
前記待機モードは、前記第2差値が前記閾値未満の場合も、第1時間の間に前記駆動モードを保持する待機保留ステップと、前記第1時間の経過後、再び各前記エアバッグの空気圧を測定し、測定された最大空気圧および最小空気圧の第3差値を測定する再測定ステップと、前記第3差値が前記閾値未満の場合にのみ前記センシング部を除いて電源供給を遮断する待機開始ステップと、を含み得る。
【0016】
前記モーションシステム部は、前記再測定ステップにおいて、各前記エアバッグに注入された空気が保持されるようにし、前記待機モードで前記エアバッグのうち、少なくともいずれか1つのエアバッグの圧力が急激に増加する場合、前記作動モードを再び前記駆動モードに転換させて循環することができる。
【発明の効果】
【0017】
以上で説明したように、本発明の課題解決手段によると、次のような事項を含む様々な効果が期待できる。ただし、本発明が下記のような効果をすべて発揮してこそ成り立つものではない。
【0018】
本発明によるモーションピローは、エアバッグの空気圧の変化によって作動モードを待機モードから駆動モードに、駆動モードから待機モードに転換して使用者の別の操作がなくても駆動されるようにし、使用者により向上した利便性を提供する。
【0019】
また、エアバッグの空気圧の変化が発生した場合も、1次的に作動モードが転換される閾値を設定し、2次的には、待機保留ステップを置いて不要な作動または任意に待機モードに転換される誤作動を防止し、利便性の向上効果を最大化し、使用者の満足度を向上させる。
【0020】
また、音受信部から使用者の異常状態が感知されると、使用者の動きを誘導して使用者の睡眠の質を向上させ、無線充電部のような付加機能を追加して使用者の満足度を向上させる。
【0021】
このとき、音を受信する音受信部や無線充電部のような電装部品は、ボディと別に構成され、使用者の睡眠障害要素を最小化して睡眠の質を向上させるとともに、破損の可能性を最小限に抑える。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の一実施例のモーションピローの概略図である。
図2】本発明のモーションピローが待機モードから駆動モードに転換される過程を示したフローチャートである。
図3図2の駆動モードの分析ステップの過程を示したフローチャートである。
図4】本発明のモーションピローが駆動モードから待機モードに転換される過程を示したフローチャートである。
図5】使用者の動きを誘導する過程を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施例を詳細に説明する。ただし、本発明の要旨を曖昧にしないようにするために公知の機能あるいは構成についての具体的な説明は省略する。
【0024】
図1は、本発明の一実施例のモーションピローの概略図である。図2は、本発明のモーションピローが待機モードから駆動モードに転換される過程を示したフローチャートであり、図3は、図2の駆動モードの分析ステップの過程を示したフローチャートであり、図4は、本発明のモーションピローが駆動モードから待機モードに転換される過程を示したフローチャートであり、図5は、使用者の動きを誘導する過程を示した図面である。
【0025】
図1ないし図5を参照すると、本発明の一実施例のモーションピロー10は、内部に複数のエアバッグ110が形成されたボディ100と、前記エアバッグ110に空気を流出入させるポンプ210、前記エアバッグ110の空気圧を測定するセンシング部220、前記ボディ100の周囲の音を受信する音受信部230および前記センシング部220の測定値に応じて作動モードを制御する制御部240を有するモーションシステム部200と、各前記エアバッグ110と前記モーションシステム部200を連結させる連結部300と、前記連結部300を開閉するバルブ部400と、を含み、前記モーションシステム部200は、前記エアバッグ110のうち少なくともいずれか1つのエアバッグ110が加圧され、前記連結部300を介して前記センシング部220に空気が流入すると、前記作動モードを待機モードから駆動モードに転換させることを特徴とする。
【0026】
モーションピロー10は、エアバッグ110に空気を流出入させてボディ100のモーションを変形させるモーションシステム部200を備え、睡眠中に発生し得る睡眠障害のうち、いびきを改善させて睡眠の質を向上させる。
【0027】
このとき、本発明のモーションピロー10は、使用者が別の操作をしなくても、エアバッグ110の圧力変化に応じて作動の可否を自動的に選択するようにし、使用者に向上した利便性を提供するとともに満足度を向上させる。
【0028】
ボディ100は、内部に複数のエアバッグ110が設けられ、エアバッグ110に空気を流出入させてピローがモーションできるようにし、使用者の睡眠中の動きを記録したり、動きを誘導して睡眠障害のうち、いびきを改善させる。
【0029】
エアバッグ110は複数形成され、ボディ100の内部に一定の間隔を置いて配置され、複数のエアバッグ110は同じ特性を有するように形成され得るが、本発明の範囲は、ここに限定されるものではなく、設計に合わせて大きさ、材質、形状などが互いに異なるように形成され得る。
【0030】
一実施例のモーションピロー10は、大きさ、形状、材質、膨脹係数、最大空気収容量のような特性が同じ4つの第1エアバッグ111、第2エアバッグ112、第3エアバッグ113および第4エアバッグ114が同じ間隔で並び合うように配置され、より簡単なロジックによってエアバッグ110を制御できるという長所を有する。
【0031】
他の実施例のモーションピロー10は、配置位置によって大きさ、形状、材質、膨脹係数、最大空気収容量のような特性が全く異なるように形成され、使用者の頭の動きだけでなく、首などの他の部位の動きを記録できるように形成され、より精緻に使用者の動きを誘導して睡眠障害の改善効果を増大させる。
【0032】
つまり、本発明のモーションピロー10のエアバッグ110は、様々に設計されて使用者の選択の幅を広げ、使用者の満足度を向上させる。
【0033】
モーションシステム部200は、エアバッグ110に空気を流出入させるポンプ210と、エアバッグ110の空気圧を測定するセンシング部220と、音を受信する音受信部230と、センシング部220の測定値に応じて作動モードを制御する制御部240と、無線充電を提供する無線充電部250と、を有する。このとき、モーションシステムの一側には、内部の電装部品に電源を供給する電源部270が形成される。
【0034】
ポンプ210は、連結部300によって複数のエアバッグ110のそれぞれに連結され、各エアバッグ110に選択的に空気を流出入させる。このとき、センシング部220も、複数のエアバッグ110のそれぞれに連結されて各エアバッグ110の空気圧を測定できるようにし、睡眠中の使用者の動きをより正確に判断できるようにするとともに、使用者の別の操作がなくても作動モードの変換ができるようにし、使用者の利便性の向上効果を最大化する。
【0035】
これについては、以下の作動モードの説明で具体的に説明する。
【0036】
制御部240は、モーションシステムの作動を制御するものであって、具体的には、ポンプ210の電源印加の可否、エアバッグ110に流出入する空気の量を制御し、センシング部220の測定値に応じて作動モードを判断し、音受信部230から受信される音を分析して使用者の異常状態を判断する。
【0037】
無線充電部250は、電源部270に連結され、モーションピロー10が待機状態にある場合でも電源が印加され、使用者が他の機器の無線充電器として使用できるようにし、睡眠時にのみ使用されるモーションピロー10の活用度を増大させる。
【0038】
信号受信部260は、ネットワークインターフェースでネットワークを介して使用者の通信機器、サーバまたはデータベースと連結されて通信を行い、使用者の睡眠習慣などを外部装置に伝達し、使用者がより容易にこれにアクセスできるようにする。
【0039】
このとき、ネットワークインターフェースは、様々な通信方式をサポートするために一般的に知られている通信モジュール、即ち、有無線通信モジュール、ネットワークカード、赤外線通信モジュールなどで実装されることができ、ワイファイ、WCDMA、HSDPA、HSUPA、HSPA、WIMAX、モバイルワイマックス、ワイブロ、3GPP、5G、赤外線通信、LTE、LTE-A、ブルートゥース、NFC、ジグビー、LAN、ワイヤレスLAN、WANおよびPAN技術などが適用されることができる。
【0040】
従って、使用者は、通信機器との通信を行い得、通信機器に設けられた専用アプリケーションを介して睡眠中の異常状態(いびき)についての分析および異常状態を改善するためのモーションピロー10の動作履歴情報などの提供を受けることができ、専用アプリケーションで直接エアバッグ110に空気を流出入させて故障の有無をテストすることができる。
【0041】
電源部270は、モーションシステムの一側に形成され、モーションピロー10に必要な電装部品および追加機能を提供する部品に電源を一体に供給するようにして製品を簡素化し、使用者の利便性および製品の外観を改善させる。
【0042】
従って、本発明のモーションピロー10は、作動のための電装部品をボディ100の内部または外側に形成されるものではなく、別のモーションシステム部200に設けられるようにして、使用者の睡眠を妨害する要素および誤作動を最小化し、使用者により向上した利便性を提供する。
【0043】
連結部300は、各エアバッグ110と連結される複数のケーブル310と、一端に形成されてボディ100と連結される第1コネクタ部320と、他端に形成されてモーションシステム部200に連結される第2コネクタ部330と、を有し、第1,2コネクタ部320,330の結合だけで容易に各エアバッグ110およびモーションシステム部200を連結できるようにする。
【0044】
このとき、第1,2コネクタ部320,330の結合のためにボディ100には、第1コネクタ部320と相補的に結合される構造が形成され、モーションシステム部200には、第2コネクタ部330と相補的に結合される構造が形成され、第1,2コネクタ部320,330の形状は互いに異なるように形成され、使用者がより容易に連結できるようにすることが好ましい。
【0045】
また、連結部300はケーブル310がもつれることを防止し、モーションピロー10の外観を改善するために一体型のチューブあるいは固定手段によって、複数のケーブル310がカバーされて固定されることが好ましい。
【0046】
バルブ部400は、第2コネクタ部330によって複数のケーブル310と連結される空気流路に設けられ、必要に応じて各エアバッグ110に空気を流出入させるケーブル310を開閉し、複数のエアバッグ110のうち、いずれか1つに選択的に空気を流出入させることができるようにし、待機モードでは、閉鎖されてエアバッグ110から排出される空気がセンシング部220に流入できるようにする。
【0047】
このとき、空気流路はポンプ210と連結され、各エアバッグ110に空気が選択的に流出入できるようにし、第2コネクタ部330とバルブ部400との間で分岐してセンシング部220と連結され、待機モードで急激な空気圧の増加が測定されるようにする。
【0048】
したがって、本発明のモーションピロー10は、使用者の睡眠中の異常状態の改善および睡眠習慣の記録以外にも追加機能をする電装部品をさらに含んで、睡眠時間以外にも使用者が使用できるようにして製品の活用度を向上させる。
【0049】
以下、モーションピロー10の作動モードについて具体的に説明する。
【0050】
モーションピロー10の作動モードは、待機モードおよび駆動モードに区分される。待機モードは、モーションシステム部200に電源が連結されているが、使用者がモーションピロー10を使用していないため、一部の構成にのみ電源が印加された状態として定義される。駆動モードは、使用者がモーションピロー10を使用している状態で各構成にすべて電源が印加された状態として定義される。
【0051】
待機モードは、無線充電部250、信号受信部260、センシング部220および制御部240にだけ電源が印加され、バルブ部400は、閉鎖されて使用者の使用を待機している状態で、使用者が枕を使用すると、頭の荷重によって複数のエアバッグ110のうち、少なくともいずれか1つが加圧されて空気がケーブル310および空気流路に沿ってセンシング部220に流入し、これにより、センシング部220に測定される空気圧が急激に上昇することになり、これにより、モーションシステム部200は、作動モードを待機モードから駆動モードに転換させる。
【0052】
具体的にモーションシステム部200は、センシング部220に瞬間的な空気圧の上昇が測定されると制御部240に電源が供給され、これにより、ポンプ210を作動させて作動モードを駆動モードに転換させる。
【0053】
つまり、待機モードから駆動モードに転換される過程は、センシング部220に空気圧の増加が測定されると、ポンプに電源を供給してエアバッグ110に空気を流出入できるようにボディ100のモーションを準備する駆動開始ステップと、各エアバッグ110に一定の空気を注入して空気圧を測定する第1測定ステップと、第1測定ステップで測定した最大空気圧および最小空気圧の第1差値が閾値以下の場合、作動モードが再び待機モードに転換される再転換ステップと、第1差値が閾値を超過する場合、あらかじめ設定された第1時間ごとに各エアバッグ110の空気圧を測定して使用者の動きを分析する分析ステップと、を有する。
【0054】
このとき、しきい値は、ボディ100部に圧力が加えられていなかったときと圧力が加えられているときの圧力差を通じてあらかじめ設定され、一例の場合、差値が4psi~8psiの間に発生する場合にのみ人の頭によって加圧されるものと判断して作動モードを駆動モードに保持し、これを脱する場合には、作動モードが再び待機モードに転換される。
【0055】
また、分析ステップは、第1時間ごとに各エアバッグ110の空気圧を周期的に測定して使用者の睡眠中の動きを測定し、このような情報を外部装置に伝達して使用者の睡眠習慣を保存および記録する。
【0056】
まとめると、本発明のモーションピロー10は、待機モードで使用者の別の作動操作がなくても、使用者がモーションピロー10に横になるだけで駆動モードに転換され、典型的な有線電子製品の駆動開始のためのステップを簡素化し、使用者により向上した利便性を提供する。
【0057】
また、使用者が意図せずに眠りにつく場合も、睡眠習慣を記録することができるようにして継続的な睡眠習慣を確認できるようにし、睡眠障害のような異常状態を改善して使用者の睡眠の質を向上させ、使用者の満足度を大幅に向上させる。
【0058】
また、作動モードを駆動モードに転換した後にも、第1差値が閾値以下の場合は、再び待機モードに転換させて誤作動を防止し、待機モードでも無線充電器、信号受信機などの追加機能は、そのまま実行できるようにして利便性の向上効果を最大化する。
【0059】
駆動モードは、モーションピロー10のすべての構成に電源が印加されて使用者が使用している状態として、使用者が起きる場合、複数のエアバッグ110のうち、少なくともいずれか1つに荷重が減少してセンシング部220に測定される空気圧が急激に減少し、これにより、モーションシステム部200は、作動モードを駆動モードから待機モードに転換させる。
【0060】
具体的にモーションシステム部200は、センシング部220に瞬間的な空気圧の減少が測定されると、各エアバッグ110の空気圧を順次に測定し、測定された空気圧のうち、最大空気圧および最小空気圧の第2差値が閾値以下の場合にのみ作動モードを転換させる。
【0061】
このとき、第2差値が閾値以下の場合にも、誤作動を防止するためにあらかじめ設定された第1時間が経過した後に、差値を再測定して作動モード転換を行う。
【0062】
つまり、駆動モードから待機モードに転換される過程は、センシング部220に空気圧の減少が測定され、各エアバッグ110の測定された空気圧のうち、最大空気圧および最小空気圧の第2差値が閾値以下の場合、あらかじめ設定された第1時間の間に駆動モードを保持する待機保留ステップと、第1時間経過後、各エアバッグ110の空気圧を通じて再び第3差値を測定する再測定ステップと、第3差値が閾値以下の場合にのみセンシング部220および無線充電部250を除いて電源供給を遮断する待機開始ステップと、を有する。
【0063】
ただし、駆動モードから待機モードに転換する過程においては、ポンプ210に電源が印加されている状態であるため、第2,3差値を測定する待機保留ステップおよび再測定ステップは、各エアバッグ110にあらかじめ設定された空気量を注入して空気圧を測定する方式で空気圧を測定できる。
【0064】
従って、本発明のモーションピロー10は、睡眠中の使用者の瞬間的な動きが発生するか、またはしばらく起きてからまた眠る場合も、継続的に使用者の睡眠習慣を記録できるようにし、使用者の満足度を向上させる。
【0065】
また、各ステップで設定された第1時間は、一実施例のモーションピロー10では10分に設定されているが、これは変更可能であり、必要に応じて使用者が設定によって変更できるようにする。
【0066】
本発明のモーションピロー10は、別のオン/オフボタンを備える必要がなく、あらかじめ決められた通り、音の受信、使用者の状態分析、空気の順次注入、空気圧の測定、使用者の動きの記録のような一連のプロセスを自動的に行えるようにし、これを繰り返し行うようにして使用者の利便性を大幅に向上させる。
【0067】
また、作動モードの変換時に、変換条件を2重に確認して誤作動を最小化し、ボディ100に別に形成されるモーションシステム部200を備え、使用者の睡眠障害を最小限に抑えると同時に製品の外観を改善する。
【0068】
以上、本発明の好ましい実施例を例示的に説明したが、本発明の範囲は、このような特定の実施例にだけ限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されたカテゴリ内で適切に変更できることは本発明の保護範囲に属する。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】