(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-27
(54)【発明の名称】デュアル音穴を有するオカリナ
(51)【国際特許分類】
G10D 7/04 20200101AFI20220620BHJP
G10D 9/02 20200101ALI20220620BHJP
G10D 9/00 20200101ALI20220620BHJP
【FI】
G10D7/04
G10D9/02 200
G10D9/00 120
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021562333
(86)(22)【出願日】2020-04-09
(85)【翻訳文提出日】2021-10-19
(86)【国際出願番号】 KR2020004800
(87)【国際公開番号】W WO2020218761
(87)【国際公開日】2020-10-29
(31)【優先権主張番号】10-2019-0047973
(32)【優先日】2019-04-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521458834
【氏名又は名称】リ,サンジン
【氏名又は名称原語表記】LEE, Sangzin
(74)【代理人】
【識別番号】100166545
【氏名又は名称】折坂 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】リ,サンジン
(57)【要約】
本発明はオカリナ楽器に関する。本発明によるオカリナは、上部胴体と下部胴体が結合されて共鳴空間部(VH)を形成し、上部胴体には、右手と左手の母指を除いた指のための運指穴(150b~150e、150g~150j)が形成され、下部胴体には、英文字Y字状の吹き口(110Y)と、第1音穴(130L)及び第2音穴(130R)と、右手と左手の母指のための運指穴(150a、150f)が形成され、英文字Y字状の吹き口(110Y)は第1音穴(130L)及び第2音穴(130R)と連通され、演奏者が口で息を吹き口(110Y)の吹き口入口部(110S)に吹き込むと、吹き口入口部(110S)に吹き込まれる息はY字状の吹き口(110Y)で分離されてそれぞれ第1吹き口出口部(110Lo)と第2吹き口入口部(110Ro)から出るようになり、第1吹き口出口部(110Lo)から出る息は第1音穴(130L)で音に変換され、第2吹き口出口部(110Ro)で出る息は第2音穴(130L)で音に変換される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部胴体と下部胴体が結合されて共鳴空間部(VH)を形成するオカリナにおいて、
前記上部胴体には、右手と左手の母指を除いた指のための運指穴(150b~150e、150g~150j)が形成され、
前記下部胴体には、第1吹き口(110L)及び第2吹き口(110R)、第1音穴(130L)及び第2音穴(130R)、および右手と左手の母指のための運指穴(150a、150f)が形成され、
前記第1吹き口(110L)は第1音穴(130L)と連通され、前記第2吹き口(110R)は第2音穴(130R)と連通され、
演奏者が口で息を吹き口(110L、110R)の第1吹き口入口部(110La)と第2吹き口入口部(110Ra)に吹き込むと、第1吹き口入口部(110La)に吹き込まれる息は第1吹き口(110L)を通過して第1吹き口出口部(110Lc)から出るようになり、前記第1吹き口出口部(110Lc)から出る息は第1音穴(130L)で音に変換され、第2吹き口入口部(110Ra)に吹き込まれる息は第2吹き口(110R)を通過して第2吹き口出口部(110Rc)から出るようになり、第2吹き口出口部(110Rc)から出る息は第2音穴(130R)で音に変換されることを特徴とするオカリナ。
【請求項2】
上部胴体と下部胴体とが結合されて共鳴空間部(VH)を形成するオカリナにおいて、
前記上部胴体には、右手と左手の母指を除いた指のための運指穴(150b~150e、150g~150j)が形成され、
前記下部胴体には、英文字Y字状の吹き口(110Y)と、第1音穴(130L)及び第2音穴(130R)と、右手と左手の母指のための運指穴(150a、150f)が形成され、
前記英文字Y字状の吹き口(110Y)は第1音穴(130L)及び第2音穴(130R)と連通され、
演奏者が口で息を吹き口(110Y)の吹き口入口部(110S)に吹き込むと、吹き口入口部(110S)に吹き込まれる息はY字状の吹き口(110Y)で分離されてそれぞれ第1吹き口出口部(110Lo)と第2吹き口出口部(110Ro)から出るようになり、第1吹き口出口部(110Lo)から出る息は第1音穴(130L)で音に変換され、第2吹き口出口部(110Ro)から出る息は第2音穴(130L)で音に変換されることを特徴とするオカリナ。
【請求項3】
前記吹き口の吹き口入口部は演奏者が息を吹き込む部分で、前記吹き口の吹き口出口部は演奏者が吹き込む息が吹き口を通過して出る部分であり、前記第1音穴(130L)及び第2音穴(130R)の間には第1吹き口出口部及び第2吹き口出口部に出る息が互いに混合されないようにする三角形の分離突起(TP)が形成されることを特徴とする請求項1または2に記載のオカリナ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はオカリナ楽器に関するもので、より詳しくは、音穴を複数個形成してオカリナから出る音の大きさを高めることができるオカリナ楽器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
人の口で吹いて音を出す楽器は、開管楽器と閉管楽器とに分けられることができる。開管楽器は管の一端部が開放されているリコーダーや短簫のような楽器であり、閉管楽器は管の一端部が塞がれているクラリネット、パンフルートのような楽器である。
【0003】
閉管楽器であるオカリナは粘土で鴨状の胴体をこねて作った後に、胴体を半分に切ってそれぞれの内側を掘りだして運指穴を穿孔する。次に、半分の胴体を互いに結合して火に焼いて完成する。
【0004】
図1は閉管楽器であるオカリナを示したのであり、胴体には吹き口、音口、及び複数の運指穴が形成され、胴体の内部には共鳴空間部が形成されている。オカリナは音口、運指穴、共鳴空間部の大きさによって互いに異なる音域帯を有する。
【0005】
オカリナが出すことができる音域は低いラから高いファまでの音を出すことができる。より広い音域帯の曲を演奏する場合、一つの楽器で独奏をする場合には、低い音域帯のオカリナと高い音域帯のオカリナを交賛に演奏するか、二人が互いに違うオカリナで一緒に演奏しなければならない。
【0006】
実開昭63-105187号公報の2オクターブオカリナは、一つのオカリナに二つの吹き口部と二つの共鳴空間部を有するオカリナを開示する。先行技術文献のオカリナは、それぞれ互いに異なる音域帯を有するオカリナを結合した構造を示す。大きい共鳴空間部を含む部分は低い音域帯の音を出し、小さい共鳴空間部を含む部分は高い音域帯の音を出すように構成されている。
【0007】
このように、音域帯の限界は構造を変更したり協演して解消することができるが、音の大きさを高めることはできない。楽器ごとに出すことができる音の大きさが違うからである。互いに違う楽器で協演する場合には、より小さい音を出す楽器にマイクを設置して楽器の音を大きく増幅することもできるが、聴音感においてスピーカーを通じて聞く音が楽器から直接出る音を勝ることはできない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上記した問題点を解決するために案出したもので、オカリナから出る音の大きさを高めることができるオカリナを提供することをその目的とする。
【0009】
また、吹き口部に2つの音穴を形成し、それぞれの音穴が一つの共鳴空間部を共有して音を出すことができるオカリナを提供することをその目的とする。
【0010】
本発明が解決しようとする課題は言及した課題に限定されない。言及しなかった他の技術的課題は以下の記載から本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者にとって明確に理解され得る。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の第1実施例によるオカリナは、上部胴体と下部胴体が結合されて共鳴空間部VHを形成し、上部胴体には、右手と左手の母指を除いた指のための運指穴150b~150e、150g~150jが形成され、下部胴体には、第1吹き口110L及び第2吹き口110Rと、第1音穴130L及び第2音穴130Rと、右手と左手の母指のための運指穴150a、150fとが形成され、第1吹き口110Lは第1音穴130Lと連通され、前記第2吹き口110Rは第2音穴130Rと連通され、
演奏者が口で息を吹き口110L、110Rの第1吹き口入口部110Laと第2吹き口入口部110Raに吹き込むと、第1吹き口入口部110Laに吹き込まれる息は第1吹き口110Lを通過して第1吹き口出口部110Lcから出るようになり、前記第1吹き口出口部110Lcから出る息は第1音穴130Lで音に変換され、第2吹き口入口部110Raに吹き込まれる息は第2吹き口110Rを通過して第2吹き口出口部110Rcから出るようになり、第2吹き口出口部110Rcから出る息は第2音穴130Rで音に変換される。
【0012】
本発明の第2実施例によるオカリナは、上部胴体と下部胴体が結合されて共鳴空間部VHを形成し、上部胴体には、右手と左手の母指を除いた指のための運指穴150b~150e、150g~150jが形成され、下部胴体には、英文字Y字状の吹き口110Yと、第1音穴130L及び第2音穴130Rと、右手と左手の母指のための運指穴150a、150fが形成され、英文字Y字状の吹き口110Yは第1音穴130L及び第2音穴130Rと連通され、
演奏者が口で息を吹き口110Yの吹き口入口部110Sに吹き込むと、吹き口入口部110Sに吹き込まれる息はY字状の吹き口110Yで分離されてそれぞれ第1吹き口出口部110Loと第2吹き口出口部110Roから出るようになり、第1吹き口出口部110Loから出る息は第1音穴130Lで音に変換され、第2吹き口出口部110Roから出る息は第2音穴130Lで音に変換される。
【0013】
本発明の実施例による吹き口の吹き口入口部は演奏者が息を吹き込む部分で、前記吹き口110Yの吹き口出口部は演奏者が吹き込んだ息が吹き口を通過して出る部分である。
【0014】
本発明の実施例によるオカリナの第1音穴130L及び第2音穴130Rの間には第1吹き口出口及び第2吹き口出口部から出る息が互いに混合されないようにする三角形の分離突起TPが形成される。
【発明の効果】
【0015】
音は、高さ、大きさ、音色がある。高さは音の振動数を言い、大きさは音のボリュームを言い、音色は音の波形を言う。振動数は、例えば音階のラ音の場合440Hzの音を言う。そして、ボリュームは音のエネルギーを言う。
【0016】
本発明によれば、吹き口を通過した演奏者の息が相対的に小さく形成された二つの音穴で音に変換されるので、一つの音穴から出る音より相対的に大きい音を出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図2】本発明の第1実施例によるオカリナの斜視図である。
【
図3】本発明の第1実施例によるオカリナの断面図である。
【
図4】本発明の第1実施例によるオカリナの分解斜視図である。
【
図5】本発明の第1実施例によるオカリナの吹き口の断面図である。
【
図6】本発明の第2実施例によるオカリナの斜視図である。
【
図7】本発明の第2実施例によるオカリナの吹き口の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施例を添付図面を参照して詳しく説明する。説明の便宜のために図面に示した構成要素は誇張されたり省略されたり概略的に表現されることができる。
【0019】
本発明によるオカリナを説明する前に、従来技術によるシングルオカリナの構造を説明する。ここで、シングルオカリナとは一つの共鳴空間部を有するオカリナを言うが、便宜上シングルオカリナはシングルという修飾語を除いてオカリナと呼ぶ場合もある。追加的に、ダブルオカリナは2つの吹き口がそれぞれ連通された2つの共鳴空間部からなるオカリナを言い、トリプルオカリナは3つの吹き口がそれぞれ連通された3つの共鳴空間部からなるオカリナを言う。
【0020】
【0021】
従来技術によるシングルオカリナは、内部に共鳴空間部を有する胴体100と、前記胴体の一側に突出して形成される吹き口部MHAとからなる。図面を参照すれば、オカリナの胴体100には共鳴空間部と連通される複数個の運指穴150が形成されており、吹き口部MHAには演奏者が息を吹き込むための吹き口110が形成されている。
【0022】
オカリナの胴体100は上部胴体100Uと下部胴体100Dとに分離して製作した後に互いに結合する。
【0023】
図1はプラスチック材質で胴体と吹き口部を製作した後結合する方式であるが、土をこねて製作する時には、胴体と吹き口部を一体に製作した後半分に切り、その後、共鳴空間部、運指穴、吹き口を掘ってさらに接着する方式で製作される。
【0024】
吹き口110は音穴及び共鳴空間部と連通される。以下では、説明の便宜上、吹き口の入口側を吹き口入口部と指称し、吹き口の出口側、つまり音穴及び共鳴空間部と連通される部分を吹き口出口部と指称する。演奏者の口で吹き込む息は吹き口入口部から入って、吹き口を経て、吹き口出口部から出る。このような吹き口入口部及び吹き口出口部に対しては
図3、
図5、
図7で後述する。
【0025】
前記吹き口出口部には音が出る音穴が形成される。音穴は吹き口出口部から出る息が共鳴空間部の空気とともに音を発生させる。
【0026】
本発明の第1実施例によるオカリナは一つの共鳴空間部に2つの吹き口と2つの音穴を備える。他の実施例として、一つの共鳴空間部に2つ以上の吹き口と2つ以上の音穴を備えてもよい。
【0027】
図2は本発明の第1実施例によるオカリナの斜視図であり、
図3は本発明の第1実施例によるオカリナの断面図であり、
図4は本発明の第1実施例によるオカリナの分解斜視図である。
【0028】
本発明の第1実施例によるオカリナは、上部胴体と下部胴体を分離して製作した後互いに結合する。このように結合された胴体の一側には吹き口部MHAが突出して形成される。吹き口部に形成される吹き口は下部胴体の突出される吹き口部に形成される。図面には下部胴体の吹き口部に2つの吹き口が形成されたことを示す。
【0029】
図2aはオカリナの上部胴体が上側を見せるように配置した図面であり、
図2bはオカリナの下部胴体が上側を見せるように配置した図面である。上部胴体には複数個の運指穴150b~150e、150g~150jが形成されており、下部胴体には、吹き口110L、110R、音穴130L、130R、および運指穴150a、150fが形成されている。下部胴体に形成された運指穴は右手と左手の親指のための運指穴で、下部胴体に形成された運指穴は親指を除いた残り指のための運指穴である。
【0030】
図3は本発明の第1実施例によるオカリナの断面図であり、
図4aは本発明の第1実施例によるオカリナの上部胴体の斜視図であり、
図4bは本発明による下部胴体の斜視図である。
【0031】
本発明の第1実施例によるオカリナは、上部胴体100Uと下部胴体100Dとからなる。上部胴体と下部胴体の材料はプラスチックで形成することを実施例としているが、土でこねて製作することもできる。
【0032】
上部胴体100Uには右手と左手の親指を除いた指のための運指穴150b~150e、150g~150jが形成されており、下部胴体100Dには演奏者の息を吹き込む一対の吹き口110L、110Rと、音を発生させる一対の音穴130L、130Rと、右手と左手の親指のための運指穴150a、150fとが形成されている。
【0033】
上部胴体と下部胴体は互いに接着剤で結合される。上部胴体と下部胴体を結合すれば内部に一つの共鳴空間部VHが形成される。
【0034】
図5は本発明の第1実施例によるオカリナの吹き口の断面図である。
【0035】
本発明の第1実施例によるオカリナは、一対の吹き口と一対の音穴を有する。図面によれば、第1吹き口110Lは第1音穴130Lと連通され、第2吹き口110Rは第2音穴130Rと連通される。第1吹き口110Lと第2吹き口110Rは所定の距離を隔てて隣接して形成される。
【0036】
演奏者が口で息を吹き口110L、110Rの第1吹き口入口部110Laと第2吹き口入口部110Raに吹き込むと、第1吹き口入口部110Laに吹き込まれる息は第1吹き口110Lを通過して第1吹き口出口部110Lcから出るようになり、第1吹き口出口部110Lcから出る息は第1音穴130Lで音に変換されて出るようになる。また第2吹き口入口部110Raに吹き込まれる息は第2吹き口110Rを通過して第2吹き口出口部110Rcから出るようになり、第2吹き口出口部110Rcから出る息は第2音穴130Rで音に変換されて出るようになる。
【0037】
一方、
図5によれば、第1音穴130L及び第2音穴130Rの間には三角形の分離突起TPが形成されている。前記分離突起TPは第1吹き口110La及び第2吹き口110Raから出る息が互いに混合されないように分離させる機能を果たす。
【0038】
本発明の第1実施例によるオカリナと従来技術のシングルオカリナを比べると、本発明の一対の吹き口の断面積と一対の音穴の大きさの和はシングルオカリナの吹き口の断面積と音穴の大きさに比べて大体同じ大きさを有する。相対的に小さい音穴は大きい音穴に比べて大きい音を出す。本発明は音穴を二つの小さい大きさで形成することで相対的に高い大きさの音を出すことができる。
【0039】
図6は本発明の第2実施例によるオカリナの斜視図であり、
図7は本発明の第2実施例によるオカリナの吹き口の断面図である。
【0040】
本発明の第2実施例によるオカリナは、突出される吹き口部MHAに英文字Y字状の吹き口が形成される。具体的には、下部胴体の吹き口部に英文字Y字状の吹き口が形成される。実施例として第2実施例によるオカリナには英文字Y字状に分けられる吹き口110Yと、一対の第2音穴130L、130Rが形成される。
【0041】
第2実施例によるオカリナは、前述した第1実施例によるオカリナに比べて、吹き口の形状に差がある。本発明の第2実施例によるオカリナの吹き口は英文字Y字状に形成され、一つの吹き口入口部110Sと二つの吹き口出口部110Lo、110Roを有する。
【0042】
実施例として吹き口入口部110Sの断面積と二つの吹き口出口部110Lo、110Roの断面積の和は大体同一に形成することができる。
【0043】
演奏者が口で息を吹き口の吹き口入口部110Sに吹き込むと、吹き口入口部110Sに吹き込まれる息は吹き口110Yの中間で分離された後、それぞれ第1吹き口出口部110Loと第2吹き口出口部110Roから出るようになる。その次に、第1吹き口出口部110Loから出る息は第1音穴130Lで音に変換され、第2吹き口出口部110Roから出る息は第2音穴130Rで音に変換される。
【0044】
一方、図面で第1音穴130L及び第2音穴130Rの間には三角形の分離突起TPが形成されている。前記分離突起TPは第1吹き口110La及び第2吹き口110Raから出る息が互いに混合されずに、それぞれの音穴130L、130Rに進むようにガイドする機能を果たす。
【0045】
相対的に小さい音穴は大きい音穴に比べて大きい音を出す。本発明は音穴を二つの小さい大きさで形成することで相対的に高い大きさの音を出すことができる。演奏者が口で吹き口に吹き込んだ息は最終的に第1音穴と第2音穴で音に変換されるので、相対的に大きい音を得ることができる。
【0046】
以上、本発明を具体的な実施例を通じて詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で通常の知識を有する者によって多様に変形が可能である。
【符号の説明】
【0047】
100:胴体
110U:上部胴体
110D:下部胴体
110、110L、110R、110Y:吹き口
110La、110Ra、110S:吹き口入口部
110Lc、110Rc、110Lo、110Ro:吹き口出口部
130、130L、130R:音穴
150(150a~150j):運指穴
MHA:吹き口部
TP:分離突起
VH:共鳴空間部
【国際調査報告】