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特表2022-530257検出部を備える可動蓋を有するエアロゾル発生デバイス
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-28
(54)【発明の名称】検出部を備える可動蓋を有するエアロゾル発生デバイス
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/40 20200101AFI20220621BHJP
   A24F 40/51 20200101ALI20220621BHJP
   A24F 40/60 20200101ALI20220621BHJP
【FI】
A24F40/40
A24F40/51
A24F40/60
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021564268
(86)(22)【出願日】2020-04-30
(85)【翻訳文提出日】2021-10-28
(86)【国際出願番号】 EP2020062072
(87)【国際公開番号】W WO2020225105
(87)【国際公開日】2020-11-12
(31)【優先権主張番号】19172661.1
(32)【優先日】2019-05-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(31)【優先権主張番号】20158043.8
(32)【優先日】2020-02-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516004949
【氏名又は名称】ジェイティー インターナショナル エス.エイ.
【氏名又は名称原語表記】JT INTERNATIONAL S.A.
【住所又は居所原語表記】8,rue Kazem Radjavi,1202 Geneva,SWITZERLAND
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100186613
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 誠
(72)【発明者】
【氏名】ブーチュイギュア,レイス・スリマン
(72)【発明者】
【氏名】メイソン,ジョン
(72)【発明者】
【氏名】リエル,ネイサン
(72)【発明者】
【氏名】プレブニク,マルコ
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA22
4B162AB12
4B162AC01
4B162AC04
4B162AC12
4B162AC34
4B162AC37
4B162AC50
4B162AD20
4B162AD40
(57)【要約】
エアロゾル発生デバイス(100)であって、ケーシング(102)と、ケーシング(102)のアパーチャ(104)であって、アパーチャ(104)を通してエアロゾル発生材料をエアロゾル発生デバイス(100)に挿入可能である、アパーチャ(104)と、蓋(106)がアパーチャ(104)を覆っている閉位置と、アパーチャ(104)が蓋(106)によって塞がれていない開位置と、開位置と異なる起動位置との間で、アパーチャ(104)に対して移動可能な蓋(106)と、閉位置から開位置への蓋(106)の移動及び開位置と起動位置との間の蓋(106)の移動を検出するように配置された検出部と、を含む、エアロゾル発生デバイス(100)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル発生デバイス(100)であって、
ケーシング(102)と、
前記ケーシング(102)のアパーチャ(104)であって、前記アパーチャ(104)を通してエアロゾル発生材料を前記エアロゾル発生デバイス(100)に挿入可能である、アパーチャ(104)と、
蓋(106)であって、前記蓋(106)が前記アパーチャ(104)を覆っている閉位置と、前記アパーチャ(104)が前記蓋(106)によって塞がれていない開位置と、前記開位置と異なる起動位置との間で、前記アパーチャ(104)に対して移動可能な蓋(106)と、
前記閉位置から前記開位置への前記蓋(106)の移動及び前記開位置と前記起動位置との間の前記蓋(106)の移動を検出するように配置された検出部と、
を含む、エアロゾル発生デバイス(100)。
【請求項2】
前記検出部は、前記検出を実施するために、センシング要素と相互作用するように構成されている、請求項1に記載のエアロゾル発生デバイス(100)。
【請求項3】
前記検出部は、前記閉位置から前記開位置への前記蓋(106)の前記移動又は前記開位置から前記起動位置への前記蓋(106)の前記移動のうちの少なくとも1つを非接触で検出するための非接触センサ(110)を含む、請求項2に記載のエアロゾル発生デバイス(100)。
【請求項4】
前記非接触センサ(110)はホール効果センサであり、前記センシング要素は1つ以上の磁気要素(200)を含む、請求項3に記載のエアロゾル発生デバイス(100)。
【請求項5】
前記非接触センサ(110)は光検出器であり、前記センシング要素は前記蓋(106)であり、前記蓋(106)は、前記開位置と好ましくは前記起動位置において前記検出部を覆っている、請求項3に記載のエアロゾル発生デバイス(100)。
【請求項6】
前記蓋(106)又は前記ケーシング(102)は音響要素を有し、前記音響要素は、前記蓋(106)が前記閉位置から前記開位置に移動するときに、及び好ましくは前記蓋(106)が前記開位置から前記起動位置に移動するときに音を発するように配置されており、前記非接触センサ(110)は音響センサである、請求項3に記載のエアロゾル発生デバイス(100)。
【請求項7】
前記非接触センサ(110)は、光応答性近接センサ、好ましくは赤外線センサであり、前記センシング要素は、少なくとも1つの光反射要素(500)である、請求項3に記載のエアロゾル発生デバイス(100)。
【請求項8】
前記非接触センサ(110)は誘導センサであり、前記センシング要素は、少なくとも1つの導電性要素(600)である、請求項3に記載のエアロゾル発生デバイス(100)。
【請求項9】
前記非接触センサ(110)は超音波センサであり、前記センシング要素は、少なくとも1つの音響反射要素(700)である、請求項3に記載のエアロゾル発生デバイス(100)。
【請求項10】
前記検出部は起動センサ(800)を含み、前記起動センサ(800)は、前記開位置から前記起動位置への前記移動蓋(106)、前記起動位置から前記開位置への前記移動蓋(106)、又は前記蓋(106)が前記起動位置にあるときに検出するように構成されている、請求項1~9のいずれか一項に記載のエアロゾル発生デバイス(100)。
【請求項11】
前記起動センサ(800)は、触覚スイッチ、スライダスイッチ、力感応抵抗器、静電容量式タッチセンサ、ロータリーエンコーダ、ホール効果センサ、2つのホール効果センサ、ロッカスイッチ、又は電気接触検出部(800A、800B)のうちのいずれか1つであり、好ましくは触覚スイッチである、請求項10に記載のエアロゾル発生デバイス(100)。
【請求項12】
前記エアロゾル発生デバイス(100)は検出部モジュール(160)を含み、前記検出部モジュール(160)は、前記蓋(106)の前記位置を示す信号を前記検出部から受信するように構成されている、請求項1~11のいずれか一項に記載のエアロゾル発生デバイス(100)。
【請求項13】
前記エアロゾル発生デバイス(100)は、前記蓋(106)が前記閉位置にあるときにオフモードにあるように構成されており、前記蓋(106)が前記開位置にある又は前記開位置に移動するときに待機モードにあるように構成されており、前記蓋(106)が前記起動位置にある又は前記起動位置に移動する若しくは前記起動位置から戻るときに起動モードにあるように構成されている、請求項12に記載のエアロゾル発生デバイス(100)。
【請求項14】
前記エアロゾル発生デバイス(100)は、前記待機モードにあるときに、現在のバッテリーレベルを表示するためのユーザインタフェースディスプレイを含む、請求項13に記載のエアロゾル発生デバイス(100)。
【請求項15】
前記エアロゾル発生デバイス(100)は、前記起動モードにあるときに、前記アパーチャ(104)を通して装填された前記エアロゾル発生材料の加熱を可能にするように構成されている、請求項13又は14に記載のエアロゾル発生デバイス(100)。
【請求項16】
前記検出部は導電率センサを含み、前記センシング要素は2つの導電性要素を含む、請求項15に記載のエアロゾル発生デバイス(100)。
【請求項17】
前記蓋(106)は更に別の起動位置に移動可能であり、前記検出部は、前記更に別の起動位置への移動又は前記更に別の起動位置からの移動を検出するように配置されている、請求項1~16のいずれか一項に記載のエアロゾル発生デバイス(100)。
【請求項18】
前記検出部は更に別の起動センサを含み、前記更に別の起動センサは、前記閉位置から前記更に別の起動位置への前記蓋の移動、前記更に別の起動位置から前記閉位置への前記蓋の移動、又は前記蓋が前記更に別の起動位置にあるときに検出するように構成されている、請求項17に記載のエアロゾル発生デバイス(100)。
【請求項19】
前記更に別の起動センサは、以下、即ち、触覚スイッチ、スライダスイッチ、力感応抵抗器、静電容量式タッチセンサ、ロータリーエンコーダ、ホール効果センサ、2つのホール効果センサ、ロッカスイッチ、電気接触機構、又は触覚スイッチのうちのいずれか1つ以上である、請求項18に記載のエアロゾル発生デバイス(100)。
【請求項20】
エアロゾル発生デバイス(100)であって、
ケーシング(102)と、
前記ケーシング(102)のアパーチャ(104)であって、前記アパーチャ(104)を通してエアロゾル発生材料を前記エアロゾル発生デバイス(100)に挿入可能である、アパーチャ(104)と、
蓋(106)が前記アパーチャ(104)を覆っている閉位置と、前記アパーチャ(104)が前記蓋(106)によって塞がれていない開位置との間で、前記アパーチャ(104)に対して移動可能な蓋(106)と、
前記閉位置から前記開位置への前記蓋(106)の移動を検出するように配置された非接触センサ(110)を含む検出部と、
を含む、エアロゾル発生デバイス(100)。
【請求項21】
前記エアロゾル発生デバイス(100)は、前記蓋(106)が前記閉位置にあるときにオフモードにあるように構成されており、前記蓋(106)が前記開位置にある又は前記開位置に移動するときに待機モードにあるように構成されている、請求項20に記載のエアロゾル発生デバイス(100)。
【請求項22】
前記エアロゾル発生デバイス(100)はボタン(1700)を含み、前記エアロゾル発生デバイス(100)は、前記ボタン(1700)が起動されるときと前記蓋(106)が前記開位置にあるときにのみ、起動モードにあるように構成されている、請求項21に記載のエアロゾル発生デバイス(100)。
【請求項23】
前記ボタン(1700)は、手動操作によって、好ましくは、前記ボタン(1700)を所定の時間にわたって押したままにすることによって起動されるように構成されている、請求項22に記載のエアロゾル発生デバイス(100)。
【請求項24】
前記ボタン(1700)は、前記蓋(106)から離れた場所に配置されている、請求項23に記載のエアロゾル発生デバイス(100)。
【請求項25】
前記エアロゾル発生デバイス(100)は、前記エアロゾル発生材料をエアロゾル発生温度まで加熱するための加熱チャンバ(114)を含む、請求項20~24のいずれか一項に記載のエアロゾル発生デバイス(100)。
【請求項26】
前記エアロゾル発生デバイス(100)は、前記起動モードにあるときに、前記加熱チャンバ(114)を起動するように構成されている、請求項25に記載のエアロゾル発生デバイス(100)。
【請求項27】
前記エアロゾル発生デバイス(100)は、前記待機モードにあるときに、バッテリーレベル確認機能を実行するように構成されている、請求項26に記載のエアロゾル発生デバイス(100)。
【請求項28】
前記バッテリーレベル確認機能は、前記エアロゾル発生デバイス(100)のバッテリー(118)の充電レベルを前記エアロゾル発生デバイス(100)のユーザインタフェースディスプレイ(164)上に表示することを含む、請求項27に記載のエアロゾル発生デバイス(100)。
【請求項29】
前記ユーザインタフェースディスプレイ(164)は発光ダイオード(LED)のアレイを含み、点灯する前記アレイ内の前記LEDの数は、前記バッテリー(118)の前記充電レベルに比例する、請求項28に記載のエアロゾル発生デバイス(100)。
【請求項30】
前記バッテリー(118)が充電されているとき、前記バッテリーレベル確認機能は前記エアロゾル発生デバイス(100)によって無効にされる、請求項26~29のいずれか一項に記載のエアロゾル発生デバイス(100)。
【請求項31】
前記バッテリー(118)が完全に充電されたとき、前記バッテリーレベル確認機能はCPU(152)によって有効にされる、請求項30に記載のエアロゾル発生デバイス(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、蓋の移動を検出するための検出部を備える可動蓋を有するエアロゾル発生デバイスに関する。本開示は、限定はされないが特に、自立型且つ低温であり得る携帯型エアロゾル発生デバイスに適用可能である。このようなデバイスは、タバコ又は他の好適な材料を、燃焼させるのではなく伝導、対流、及び/又は放射により加熱して、吸入用のエアロゾルを発生させることができる。
【背景技術】
【0002】
(気化器としても知られる)リスク低減デバイス又はリスク修正デバイスの人気と使用は、シガレット、葉巻、シガリロ、及び巻きタバコなどの従来のタバコ製品の喫煙を止めようと望む常習的喫煙者を支援するための手助けとして、ここ数年で急速に成長してきた。従来のタバコ製品においてタバコを燃焼させるのとは対照的に、エアロゾル化可能物質を加熱又は加温する様々なデバイス及びシステムが利用可能である。
【0003】
一般に利用可能なリスク低減デバイス又はリスク修正デバイスは、基材加熱式エアロゾル発生デバイス又は加熱非燃焼式(heat-not-burn)デバイスである。このタイプのデバイスは、湿った葉タバコ又は他の好適なエアロゾル化可能材料を典型的に含むエアロゾル基材を、典型的には150℃~300℃の範囲の温度に加熱することによってエアロゾル又は蒸気を発生する。エアロゾル基材を燃焼させたり、又は燃やしたりするのではなく加熱することにより、使用者が求める成分は含むが、燃焼及び燃やすことによる毒性及び発癌性のある副生成物は含まないエアロゾルが放出される。更には、タバコ又は他のエアロゾル化可能材料を加熱することにより生成されるエアロゾルは、使用者にとって不快となり得る、燃焼及び燃やすことに起因する焦げた味又は苦味を典型的には含まない。したがって、基材は、煙及び/又は蒸気を使用者にとってより口当たりの良いものにするためにそのような材料に典型的に添加される糖及び他の添加物を必要としない。
【0004】
一般的に、エアロゾル基材からエアロゾルが放出され得る温度までエアロゾル基材を急速に加熱すること、及びその温度にエアロゾル基材を維持することが望ましい。エアロゾルは、エアロゾル基材を通過する空気流がある場合にのみエアロゾル基材から放出され、使用者に送達されることは明らかであろう。
【0005】
一般に、エアロゾル発生デバイスの特定の機能、例えば、デバイスをオン又はオフにすること、ヒータを起動することにより「喫煙」セッションを開始すること、及びエアロゾル発生デバイスの設定又は構成を変更することを使用者が制御できることが望ましい。このことは、エアロゾル発生デバイスが、複数のボタン及び視覚インジケータを含む比較的複雑な又は扱いにくいユーザインタフェースを有することにつながってきた。
【0006】
エアロゾル発生デバイスは、エアロゾル基材を挿入して使用するために、加熱チャンバへのアクセスを得ることができる開口部などの、デバイスの開口部を覆う蓋を含む場合がある。一般に、デバイスが使用され得る前にカバーを開口部から通常は取り去らなければならないため、これらのカバーはデバイスの使用の複雑さを増大させる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の態様は、添付の特許請求の範囲に述べられている。
【0008】
本開示の一態様によれば、エアロゾル発生デバイスであって、ケーシングと、ケーシングのアパーチャであって、アパーチャを通してエアロゾル発生材料をエアロゾル発生デバイスに挿入可能である、アパーチャと、蓋であって、蓋がアパーチャを覆っている閉位置と、アパーチャが蓋によって塞がれていない開位置と、開位置と異なる起動位置との間で、アパーチャに対して移動可能な蓋と、閉位置から開位置への蓋の移動及び開位置と起動位置との間の蓋の移動を検出するように配置された検出部と、を含む、エアロゾル発生デバイスが提供される。
【0009】
検出部は、蓋(又は扉)の位置の検出を可能にすることができる。この検出を用いて、エアロゾル発生デバイスを動作させるための制御信号を発生させることができる。したがって、有利には、検出部は、使用者が蓋を介してエアロゾル発生デバイスと相互作用することを可能にし得る。検出部は、開位置と閉位置との間の蓋の移動(例えば、開位置及び閉位置への到着又は開位置及び閉位置からの出発)及び開位置と起動位置との間の蓋の移動を検出することにより、少なくとも2つの使用者入力を区別することができる。通常、起動位置は閉位置と異なる。
【0010】
任意選択的に、検出部は、検出を実施するために、センシング要素と相互作用するように構成されている。検出部はケーシング上に取り付けられていてもよく、センシング要素は蓋上に取り付けられていてもよい。或いは、検出部はケーシング内に取り付けられていてもよく、センシング要素はケーシング上に取り付けられていてもよい。
【0011】
任意選択的に、検出部は、閉位置から開位置への蓋の移動又は開位置から起動位置への蓋の移動のうちの少なくとも1つを非接触で検出するための非接触センサを含む。
【0012】
任意選択的に、非接触センサはホール効果センサであり、センシング要素は1つ以上の磁気要素を含む。
【0013】
任意選択的に、非接触センサは光検出器であり、センシング要素は蓋であり、蓋は、開位置と好ましくは起動位置において検出部を覆っている。
【0014】
任意選択的に、蓋又はケーシングは音響要素を有し、音響要素は、蓋が閉位置から開位置に移動するときに、及び好ましくは蓋が開位置から起動位置に移動するときに音を発するように配置されており、非接触センサは音響センサである。
【0015】
任意選択的に、非接触センサは、光応答性近接センサ、好ましくは赤外線センサであり、センシング要素は、少なくとも1つの光反射要素である。
【0016】
任意選択的に、非接触センサは誘導センサであり、センシング要素は、少なくとも1つの導電性要素である。
【0017】
任意選択的に、非接触センサは超音波センサであり、センシング要素は、少なくとも1つの音響反射要素である。
【0018】
任意選択的に、検出部は起動センサを含み、起動センサは、開位置から起動位置への移動蓋、起動位置から開位置への移動蓋、又は蓋が起動位置にあるときに検出するように構成されている。
【0019】
任意選択的に、起動検出部は、触覚スイッチ、スライダスイッチ、力感応抵抗器、静電容量式タッチセンサ、ロータリーエンコーダ、2つのホール効果センサ、ロッカスイッチ、電気導通検出部のうちのいずれか1つであり、好ましくは触覚スイッチである。
【0020】
任意選択的に、エアロゾル発生デバイスは検出部モジュールを含み、検出部モジュールは、蓋の位置を示す信号を検出部から受信するように構成されている。
【0021】
任意選択的に、エアロゾル発生デバイスは、蓋が閉位置にあるときにオフモードにあるように構成されており、蓋が開位置にある又は開位置に移動するときに待機モードにあるように構成されており、蓋が起動位置にある又は起動位置に移動する若しくは起動位置から戻るときに起動モードにあるように構成されている。
【0022】
任意選択的に、エアロゾル発生デバイスは、待機モードにあるときに、現在のバッテリーレベルを表示するためのユーザインタフェースディスプレイを含む。
【0023】
任意選択的に、エアロゾル発生デバイスは、起動モードにあるときに、アパーチャを通して装填されたエアロゾル発生材料の加熱を可能にするように構成されている。
【0024】
任意選択的に、検出部は導電率センサを含み、センシング要素は2つの導電性要素を含む。
【0025】
任意選択的に、蓋は、(第1の)起動位置と異なる更に別の起動位置に移動可能である。好ましくは、検出部は、更に、閉位置から更に別の起動位置への蓋の移動を検出するように配置されている。
【0026】
任意選択的に、検出部は更に別の起動センサを含み、更に別の起動センサは、閉位置から更に別の起動位置への蓋の移動、更に別の起動位置から閉位置への蓋の移動、又は蓋が更に別の起動位置にあるときに検出するように構成されている。好ましくは、更に別の起動センサは、以下、即ち、触覚スイッチ、スライダスイッチ、力感応抵抗器、静電容量式タッチセンサ、ロータリーエンコーダ、ホール効果センサ、2つのホール効果センサ、ロッカスイッチ、又は電気接触機構のうちのいずれか1つ以上である。より好ましくは、更に別の起動センサは触覚スイッチである。
【0027】
本開示の更なる態様によれば、エアロゾル発生デバイスであって、ケーシングと、ケーシングのアパーチャであって、アパーチャを通してエアロゾル発生材料をエアロゾル発生デバイスに挿入可能である、アパーチャと、蓋がアパーチャを覆っている閉位置と、アパーチャが蓋によって塞がれていない開位置との間で、アパーチャに対して移動可能な蓋と、閉位置から開位置への蓋の移動を検出するように配置された非接触センサを含む検出部と、を含む、エアロゾル発生デバイスが提供される。
【0028】
任意選択的に、エアロゾル発生デバイスは、蓋が閉位置にあるときにオフモードにあるように構成されており、蓋が開位置にある又は開位置に移動するときに待機モードにあるように構成されている。
【0029】
任意選択的に、エアロゾル発生デバイスはボタンを含み、エアロゾル発生デバイスは、蓋が開位置にあるときとボタンが起動されるときにのみ、起動モードにあるように構成されている。一例では、エアロゾル発生デバイスは、蓋が開位置にある間にボタンが操作されたときにのみ、起動モードに入るように構成されている。他の例では、エアロゾル発生デバイスは、操作及び移動の順序を問わず、ボタンが操作されること及び蓋が開位置に移動されることの両方の後に、起動モードに入るように構成されている。全般的に、デバイスが起動モードに入るためには、(他のいくつかの実施形態のような)蓋の移動だけではなく、ボタンの起動が必要である。
【0030】
任意選択的に、ボタンは、手動操作によって、好ましくは、所定の時間、例えばエアロゾル発生デバイスにより格納されている閾値時間を超える期間にわたって押すことによって及び/又はボタンを保持することによって起動されるように構成されている。ボタンは、蓋から離れた場所に配置されていてもよい。典型的には、ボタンは、エアロゾル発生デバイスの外部表面上、例えば、エアロゾル発生デバイスのケーシング上に位置する。一例では、蓋は、エアロゾル発生デバイスの一端に位置し、ボタンは、エアロゾル発生デバイスの側壁上に位置する。
【0031】
任意選択的に、エアロゾル発生デバイスは、エアロゾル発生材料をエアロゾル発生温度まで加熱するための加熱チャンバを含む。
【0032】
任意選択的に、エアロゾル発生デバイスは、起動モードにあるときに、加熱チャンバを起動するように構成されている。
【0033】
任意選択的に、エアロゾル発生デバイスは、待機モードにあるときに、バッテリーレベル確認機能を実行するように構成されている。バッテリーレベル確認機能は、エアロゾル発生デバイスのバッテリーの充電レベルをエアロゾル発生デバイスのユーザインタフェース上に表示することを含んでもよい。ユーザインタフェースは、LEDのアレイを含んでもよい。点灯するアレイ内のLEDの数は、バッテリーの充電レベルに比例してもよい。
【0034】
任意選択的に、エアロゾル発生デバイスは、バッテリーが充電されているとき、バッテリーレベル確認機能を無効にするように構成されてもよい。これは、バッテリーを充電するように適合された充電器にバッテリーが接続されており、且つバッテリーが完全に充電されていないときであり得る。
【0035】
任意選択的に、エアロゾル発生デバイスは、バッテリーが満充電に達したとき又は充電器から取り外されたとき、バッテリーレベル確認機能を有効にするように構成されている。
【0036】
上記態様のそれぞれは、上記の他の態様に関して言及した任意の1つ以上の特徴を含んでもよい。特に、本明細書に記載される様々なセンサは、本明細書に記載される実施形態のいずれかと共に使用されてもよい。
【0037】
「装置」、「デバイス」、「プロセッサ」、「モジュール」などの語の使用は、特定のものではなく一般的なものを意図している。本開示のこれらの特徴は、コンピュータ又は中央処理装置(CPU)などの個々の構成要素を用いて実装され得るが、これらは同様に、他の適切な構成要素又は構成要素の組み合わせを用いて実装することもできる。例えば、これらは、ハードワイヤード回路、例えば集積回路を用いて、及び組み込みソフトウェアを用いて実装され得る。
【0038】
本文書で使用されている「含む(comprising)」という用語は、「少なくとも一部、~からなる(consisting at least in part of)」を意味することに留意されたい。したがって、本文書において、「含む(comprising)」という用語を含む表現を解釈する場合には、同用語が先行する特徴以外の特徴も存在する可能性がある。「含む(comprise)」及び「含む(comprises)」などの関連用語も同様に解釈される。本明細書で使用する場合、名詞に続く「(s)」は、この名詞の複数形及び/又は単数形を意味する。
【0039】
本明細書で使用する場合、「エアロゾル」という用語は、ミスト、霧、又は煙など、空気又はガス中に分散された粒子系を意味するものとする。それに応じて、「エアロゾル化する(aerosolise)」(又は「エアロゾル化する(aerosolize)」)という用語は、エアロゾルにすること、及び/又はエアロゾルとして分散させることを意味する。エアロゾル/エアロゾル化する、の意味は上記で定義した揮発させる、噴霧する、及び気化させる、の各々と整合することに留意されたい。疑義を回避するために、エアロゾルは、噴霧された、揮発された、又は気化された粒子を含むミスト又は小滴を一貫して記述するために使用される。エアロゾルはまた、噴霧された、揮発された、又は気化された粒子の任意の組み合わせを含むミスト又は小滴も含む。
【0040】
ここで、好ましい実施形態を、添付の図面を参照し、あくまで一例として記載する。
【図面の簡単な説明】
【0041】
図1A】第1の位置及び第2の位置にある、本開示の第1の実施形態のエアロゾル発生デバイスのケーシングの概略図である。
図1B】第1の位置及び第2の位置にある、本開示の第1の実施形態のエアロゾル発生デバイスのケーシングの概略図である。
図1C】第1の位置及び第2の位置にある、第1の実施形態のエアロゾル発生デバイスの切開概略図である。
図1D】第1の位置及び第2の位置にある、第1の実施形態のエアロゾル発生デバイスの切開概略図である。
図1E】蓋がそれぞれ第1の位置、第2の位置、及び第3の位置にある、第1の実施形態のエアロゾル発生デバイスの蓋及びアセンブリの概略断面図である。
図1F】第1の実施形態のエアロゾル発生デバイスのシステムモジュール図である。
図2】蓋が第1の位置及び第2の位置にある、本開示の第2の実施形態による蓋及びアセンブリの概略断面図である。
図3】蓋が第1の位置及び第2の位置にある、本開示の第3の実施形態による蓋及びアセンブリの概略断面図である。
図4】蓋が第1の位置及び第2の位置にある、本開示の第4の実施形態による蓋及びアセンブリの概略断面図である。
図5】蓋が第1及び第2と第2の位置との間の位置にある、本開示の第5の実施形態による蓋及びアセンブリの概略断面図である。
図6】蓋が第1の位置及び第2の位置にある、本開示の第6の実施形態による蓋及びアセンブリの概略断面図である。
図7】蓋が第1の位置及び第2の位置にある、本開示の第7の実施形態による蓋及びアセンブリの概略断面図である。
図8A】蓋が第2の位置及び第3の位置にある、本開示の第8の実施形態による蓋及びアセンブリの概略断面図である。
図8B】蓋が第2の位置及び第3の位置にある、本開示の8の実施形態による蓋及びアセンブリの概略断面図である。
図9】蓋が第2の位置及び第3の位置にある、本開示の第9の実施形態による蓋及びアセンブリの概略断面図である。
図10】蓋が第2の位置にある、本開示の第10の実施形態による蓋及びアセンブリの概略断面図である。
図11】蓋が第2の位置及び第3の位置にある、本開示の第11の実施形態による蓋及びアセンブリの概略断面図である。
図12】蓋が第2の位置にある、本開示の第12の実施形態による蓋及びアセンブリの概略断面図である。
図13】蓋が第2の位置及び第3の位置にある、本開示の第13の実施形態による蓋及びアセンブリの概略断面図である。
図14】蓋が第2の位置及び第3の位置にある、本開示の第14の実施形態による蓋及びアセンブリの概略断面図である。
図15】蓋が第2の位置及び第3の位置にある、本開示の第15の実施形態による蓋及びアセンブリの概略断面図である。
図16】蓋が第2の位置及び第3の位置にある、本開示の第16の実施形態による蓋及びアセンブリの概略断面図である。
図17A】蓋が第1の位置、第2の位置、及び第3の位置にある、本開示の第17の実施形態による蓋及びアセンブリの概略断面図である。
図17B】蓋の移動及びボタンによって制御される、第17の実施形態のエアロゾル発生デバイスの動作を示すフローチャートである。
図18】蓋が第1の位置、第2の位置、及び第3の位置にある、本開示の第18の実施形態による蓋の概略平面図である。
図19】蓋が(左上から時計回り方向に)第2の位置、第3の位置、第4の位置、及び第1の位置にある、本開示の第19の実施形態による蓋及びアセンブリの概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
第1の実施形態
本開示の第1の実施形態による図1A図1B図1C、及び図1Dを参照すると、エアロゾル発生デバイス100は、エアロゾル発生デバイス100の様々な構成要素を収容するケーシング102を含む。ケーシング102は、アパーチャ104及び蓋106を含む。アパーチャ104及び蓋106の両方は、ケーシング102の第1端部に配置されている。蓋106は、選択的に、使用者がアパーチャ104にアクセスすることを阻止するためにアパーチャ104が実質的に開口しないようにアパーチャ104を覆い隠すように構成されている、又は使用者がアパーチャ104にアクセスすることを可能にするためにアパーチャ104が開口するようにアパーチャ104を覆い隠さないように構成されている。蓋106はまた、アパーチャ104の扉であると考えることもできる。
【0043】
図1C及び図1Dは、ケーシング102の正面部分及びPCB支持構造体などの構造的構成要素のいくつかを取り除いたエアロゾル発生デバイス100を示す。これらは、エアロゾル発生デバイス100の内部を、遮られていない状態で示すために取り除かれている。
【0044】
エアロゾル発生デバイス100は、ディスプレイインターフェイス112と、加熱チャンバ(又はオーブン)114と、蓋106のキャリッジ116と、バッテリー118と、PCB120と、ヒートシンク122とを含んでもよい。加熱チャンバ114は、アパーチャ104を通してアクセス可能である。即ち、蓋106がアパーチャ104へのアクセスを可能にすると、加熱チャンバ114の内部にもアクセス可能になるように、アパーチャ104は加熱チャンバ114の開放端と位置合わせされている。
【0045】
蓋106は、第1の位置と第2の位置との間で移動するように構成されている。蓋106は、ケーシング102の第1端部に沿って移動するように構成されている。蓋106の移動は、図1A及び図1Bの矢印Aに従う。図1Aに示すような蓋106の第1の位置は、アパーチャ104が少なくとも部分的に覆われている又は塞がれている閉位置である。好ましくは、アパーチャ104は、蓋106が第1の位置にあるときには蓋106により実質的に完全に覆われている。
【0046】
図1Bに示すような蓋106の第2の位置は、アパーチャ104が蓋106によって実質的に覆われていない又は塞がれていない又は非閉塞の開位置である。蓋106が第2の位置にあるときには、蓋106はアパーチャ104を覆い隠しておらず、使用者はアパーチャ104にアクセスすることができる。換言すると、蓋106が第2の位置にあるときには、アパーチャ104及び加熱チャンバ114にアクセス可能である。
【0047】
いくつかの実施形態では、蓋106が第1の位置にあるとき、蓋106は、埃がアパーチャ104に入ることを防止するように構成されている。
【0048】
いくつかの実施形態では、蓋106が第1の位置にあるとき、蓋106は、アパーチャ104の上にシールを作る。
【0049】
アパーチャ104は、蓋106によって覆い隠されていないときに又は蓋106が第2の位置にあるときに、消耗品(図示せず)を受け入れるように構成されている。具体的には、アパーチャ104は開口部を提供し、開口部を通して、消耗品をエアロゾル発生デバイス100内に挿入することができる。この実施形態では、消耗品は、エアロゾル発生材料である。使用者は、アパーチャ104を通してエアロゾル発生デバイス100に消耗品を入れる。消耗品は、エアロゾル発生デバイス100のケーシング102内の加熱チャンバ114内に受け入れられる。加熱チャンバ114は、消耗品をエアロゾル化するように構成されている。例えば、加熱チャンバ114は、ヒータ(図示せず)から消耗品に(例えば、伝導、対流、又は放射によって)熱を伝達するように配置されてもよい。加熱チャンバ114は、この熱伝達が効果的であり且つ効率的であることを確実にするように配置され得る。
【0050】
蓋106は更に、第3の位置(図1A図1B図1C、及び図1Dには図示せず)に移動するように構成されている。第3の位置は「起動位置」である。使用者は蓋106を、第2の位置から第3の位置に入るように操作する。第3の位置は、エアロゾル発生用デバイス100を起動し、消耗品を加熱して、使用者が吸入するエアロゾルを発生させるためのプロセスをトリガーするために使用され得る。上述したように、この起動プロセスは、例えば、消耗品の一部を揮発させる又はエアロゾル化するために加熱チャンバ114に熱を供給することを伴ってもよい。
【0051】
いくつかの例では、蓋106の第3の位置は、ケーシング102に対して押し込まれた位置である。使用者が蓋106を第1の位置と第2の位置との間でスライドさせて、蓋106が第2の位置にあるようになった後、次いで、使用者は蓋106をケーシング102に向けて押し下げる。第3の位置は、蓋106が特定の境界マークを過ぎて又は特定の境界マークまで押し込まれたときである。第3の位置への移動は、第3の位置の境界マークを過ぎた又は第3の位置の境界マークまでの移動であると考えられる。第3の位置は、蓋106が存在する単なる一時的な位置であり得る。例えば、蓋106は、第3の位置から第2の位置に向けた方向に付勢され得るため、蓋106を第3の位置に保持するためには蓋106に一定力をかけることが必要であり、そのような一定力がない場合には、蓋106は第2の位置に戻る。
【0052】
第3の位置において、蓋106は、第2の位置と同様に、アパーチャ104を覆い隠さない。例えば、消耗品に熱を供給するためのエアロゾル発生デバイス100の起動を第3の位置への移動によりトリガーする場合においては、消耗品の一部(ここを通して使用者がエアロゾルを吸い込むことができる(例えばマウスピース部))は、以下により詳細に記載するように、ケーシング102の外殻部の外に延び得る。これは、消耗品の突出部分を破損することなく起動が行われ得るためには、消耗品の加熱を起動するための第3の位置でもアパーチャ104が覆い隠されるべきではないことを意味する。
【0053】
代替的な実施形態では、蓋106が第3の位置にあるとき、蓋106はアパーチャ104を覆っている。このようにして、使用者は蓋106を第1の位置から第2の位置に移動させ、その後、アパーチャ104を通して消耗品を装填する。その後、使用者は、蓋106を第2の位置から第3の位置に移動させる。或いは、蓋106を第1の(閉)位置から第3の(起動)位置に移動させる。いずれの代替的な実施形態においても、蓋106が第3の位置にあるとき、蓋106はアパーチャ104を覆っており、使用者は、アパーチャ104を通して消耗品と相互作用することはできない。蓋106の第3の位置は、第3の位置もまた閉位置であるという点で、第1の位置に類似している。このことは、使用者が消耗品と相互作用することができず、消耗品のあらゆる加熱プロセス又は他のプロセスを中断することができないという点で、利点を提供する。更に、アパーチャ104が覆われることにより、消耗品は周囲環境から完全に又は少なくともなお一層遮断される。環境を消耗品から(一部又は完全に)遮断することによって、消耗品のより制御された及び/若しくは効率的な加熱又は処理が可能である。風、温度、又は他の環境因子の影響は低減される又は完全に解消される。蓋が第3の位置にあるときに蓋106がアパーチャ104を遮断することが理由で突出部をアパーチャ104から突出したままにできない代替的な実施形態では、例えば、上述のように加熱によりエアロゾルが発生すると使用者が加熱チャンバ114からエアロゾルを吸い出せるようにするための代替的な空気流路が提供される。
【0054】
更なる代替的な実施形態では、蓋106が第2の位置にあるようになると、使用者は、第1の位置から第2の位置に移動させるために使用した経路と同じ経路に沿って蓋106を更に別の第3の位置に移動させる。即ち、第2の位置から第3の位置への並進は、第1の位置から第2の位置への並進と同じ方向の、矢印Aに沿った更なる並進である。蓋106は、使用者が蓋106を並進させることにより、第1の位置から第2の位置に及び第2の位置から第3の位置に移動する。このようにして、第1の位置が第2の位置の隣であり、第2の位置が第3の位置の隣である3つの安定位置を同じ軸(又は湾曲路)に沿って蓋106に対し提供するための機構が用いられる。機構は、ばね構成などの弾性構成又は他の適切な付勢手段であってもよい。
【0055】
検出部(その例及び実施形態は、図2図19を参照してより詳細に記載されている)は、蓋106の移動又は位置を検出するように配置されている。検出部は、蓋106の移動又は位置を非接触で検出するように構成されていてもよい。検出部は、第1の位置及び第2の位置における蓋106の移動又は位置を非接触で検出するように構成されていてもよい。検出部は、第1の位置と第2の位置との間の(及び任意選択的にまた、第3の位置がある場合、第2の位置と第3の位置との間の)蓋106の移動を検出するように配置されている。代替的な実施形態では、検出部は、蓋106の絶対位置を検出するように配置されている。更なる代替的な実施形態では、検出部は、蓋106が第1の位置、第2の位置、又は第3の位置にあるときに測定するように構成されている。
【0056】
当業者であれば、蓋106の移動と蓋106の位置は直接関連しており、蓋106の位置又は移動のいずれか1つを知ることにより、もう一方を推測することができることを理解するであろう。特に、例では蓋106の位置の検出について開示しているが、蓋106の移動は、検出部モジュール160(以下により詳細に説明する)によって、蓋106の位置を知ることにより推測することができることは理解されるであろう。この逆も当てはまる。蓋106がどこに移動しているかとどの方向に移動しているかを知ることにより、検出部モジュール160は、蓋106が存在する位置又は間もなく存在することになる位置を推測することができる。
【0057】
蓋の移動又は位置を検出するために、検出部はセンサ110を含む。センサ110は、蓋106の移動又は位置を検知するように構成されている。センサ110は、好ましくは非接触センサである。
【0058】
センサ110は、ケーシング102又は蓋106に位置してもよい。センサ110は、少なくとも1つのセンシング要素を検出する又は検知するように構成されている。センシング要素は、センサ110がケーシング102又は蓋106から出ている場所の反対側に位置する。換言すると、センサ110がケーシング102に位置している場合、センシング要素は蓋106に位置する(又は逆もまた同様である)。換言すると、センサ110は、それぞれ蓋106又はケーシング102上に位置し、それぞれケーシング102又は蓋106上に位置するセンシング要素を検出する又は検知するように構成されている。
【0059】
或いは、検出部は、蓋106の位置センサとして機能する。検出部は、蓋106の位置を決定するように構成されている。検出部は、蓋106の位置を示す信号を出力するように構成されている。
【0060】
いくつかの実施形態では、検出部は、近接センサとして機能し、検出部は、検出部から蓋106の距離を測定するように構成されている。検出部と蓋106との間の距離は、蓋106が存在する位置を示す。蓋106の第1の位置、第2の位置、及び第3の位置は全て、検出部から異なる距離を有する。例えば、蓋106が検出部から遠く離れているとき、距離は、蓋106が第1の位置にあることを示す。蓋106が第2の位置にあるとき、蓋106は、検出部により接近して配置されている。検出部は、より短い距離を検出する。蓋106の第3の位置は、他の位置に比べて検出部により接近していてもよい。検出部が蓋106にあり、センシング要素がケーシング102にある場合、逆ではあるが、同じことが当てはまる。いくつかの場合では、近接センサは、センシング要素によって出力される信号の強度(例えば磁界強度)を検出し得る。信号が弱いほど、近接センサとセンシング要素との間の距離が大きいことを示す。
【0061】
代替的な実施形態では、検出部は、蓋106の各位置に対して使用される1つのセンサを含む。センサは、図2図19を参照して説明されるセンサのいずれか1つであり得る。このような場合、センサは、蓋106がどの位置にあるかを検出するために使用され得、例えば、多くとも1つのみのセンサが任意の所与の時に起動され得、蓋106がそのセンサによって監視されている位置にあることを示す。任意の所与の時に起動されているセンサがない場合、このことは、蓋106が位置間にあること、例えば、位置間を移行している途中にあることを示す場合がある。いくつかの例では、センサは、第1の位置、第2の位置、又は第3の位置間で移行している蓋を検出するために設けられてもよい。
【0062】
検出部は、第2の位置から第3の位置への蓋106の移動を検出するように配置されている。図8図19を参照すると、検出部は、更に別のセンサ800を含む。蓋106が第2の位置から第3の位置に移動するとき、更に別のセンサ800は、蓋106の移動を検出する。更に別のセンサ800はまた、起動検出部又は起動センサであると考えられ得る。
【0063】
本開示に示される実施形態の多くにおいて、更に別のセンサ800はケーシング102内に位置する。これらは例であり、更に別のセンサ800はまた、蓋106内(又は蓋106上)に位置してもよいことは理解されるであろう。同様に、蓋106に位置する更に別のセンサ800が示される本明細書の例では、この例の代替的な実施形態は、その代わりとして、更に別のセンサ800をケーシング102内に設けるものであることは理解されるであろう。
【0064】
代替的な実施形態では、検出部は、図2図7を参照して説明したようなセンサ110のいずれか1つ以上を使用して、第2の位置から第3の位置への蓋106の移動を検出するように構成されている。このようにして、検出部は、蓋106が存在する位置又は蓋106が行っている移動のいずれかを非接触で検出することができる。
【0065】
エアロゾル発生デバイス100の検出部モジュール160は、検出部を管理するように構成されている。即ち、エアロゾル発生デバイス100の検出部モジュール160は、センサ110及び更に別のセンサ800(実施形態において存在する場合)を示す信号を受信するように構成されている。
【0066】
ケーシング102は、縁に実質的に丸みのある直方体形状を有する。ケーシング102は実質的に直方体形状を有している必要はなく、本明細書で述べる様々な実施形態に記載される内部構成要素、アパーチャ104、及び蓋106に適合するような任意の形状であり得ることに留意されたい。特に、ケーシング102は、アパーチャ104へのアクセスを開閉するために蓋106を第1の位置から第2の位置に移動できるようにするための任意の形状である。ケーシング102は、任意の適切な材料、又は実際には、材料の層で形成され得る。例えば、ケーシング102は、内層及び外層を含む。内層は、金属製である。内層は、プラスチック製の外層によって包囲されている。これにより、使用者がケーシング102を快適に保持できるようになる。エアロゾル発生デバイス100から漏れ出るあらゆる熱が金属層によってケーシング102の周囲に分散されるためホットスポットが防止される一方で、プラスチック層によりケーシング102の感触が柔らかくなる。加えて、プラスチック層は、金属層を変色又は引っ掻き傷から保護することを手助けできるので、エアロゾル発生デバイス100の長期的な外観を向上させる。
【0067】
使用中、使用者は、典型的には、第1端部が使用者の口に対して近位位置にある状態でエアロゾル発生デバイス100を方向付ける。消耗品は、口側端部部分を含む。蓋106が第2の位置又は第3の位置にあるとき、口側端部部分は、使用者が自身の口をあてがって消耗品を消費するために、アパーチャ104を通してケーシング102から延出していることが好ましい。
【0068】
図1Fを参照すると、エアロゾル発生デバイス100は、中央処理装置(CPU)152と、メモリ154と、ストレージ156と、ヒータモジュール158と、検出部モジュール160と、通信インターフェイス162と、ユーザインタフェースディスプレイ164と、通信バスとを含む。エアロゾル発生デバイス100はまた、エアロゾル発生構成要素、特に、ヒータモジュール158を有する。以下に記載する実施形態のいくつかは、典型的には、コンピュータ関連構成要素を有するがエアロゾル発生デバイス100のエアロゾル発生構成要素は有しない他の種類の消費者用装置に適用可能であることに留意されたい。したがって、これらの方法の状況において、記載されているエアロゾル発生デバイス100は、実施形態と共に使用される適切な消費者用装置の単なる一例であることは理解すべきである。
【0069】
CPU152は、コンピュータプロセッサ、例えばマイクロプロセッサである。CPU152は、メモリ154及びストレージ156に格納された命令を含むコンピュータ実行可能コードの形態の命令を実行するために配置されている。CPU152によって実行される命令は、通信インターフェイス162を制御するための命令などの、エアロゾル発生デバイス100の他の構成要素の動作を調整するための命令を含む。
【0070】
メモリ154は、エアロゾル発生デバイス100のランダムアクセスメモリ(RAM)を提供する1つ以上のメモリユニットとして実装される。図示される実施形態においては、メモリ154は、例えば、システムオンチップ(SoC)アーキテクチャを使用してCPU152と統合されるオンチップRAMの形態の揮発性メモリである。しかしながら、他の実施形態では、メモリ154はCPU152から分離されている。メモリ154は、コンピュータ実行可能コードの形態の、CPU152によって処理される命令を記憶するために配置されている。典型的には、コンピュータ実行可能コードの選択された要素のみが任意のある時点にメモリ154によって記憶され、この選択された要素は、特定の時に実行されるエアロゾル発生デバイス100の動作に不可欠な命令を定義する。換言すると、コンピュータ実行可能コードは、何らかの特定のプロセスがCPU152によって処理されている間、メモリ154に一時的に記憶される。一例として、デバイス100が起動されたときにCPU152が加熱モジュール158を制御することができるように、ヒータを動作させて消耗品の一部をエアロゾル化するために加熱モジュール158に送られる電力及びこのような電力を送るタイミングをメモリに記憶することができる。
【0071】
ストレージ156は、不揮発性メモリの形態でエアロゾル発生デバイス100と統合されて提供される。ほとんどの実施形態では、ストレージ156は、SoCアーキテクチャを使用して、例えば、マルチタイムプログラマブル(MTP)アレイとして実装されることによりCPU152及びメモリ154と同じチップ上に埋め込まれている。しかしながら、他の実施形態では、ストレージ156は、埋め込み又は外部フラッシュメモリなどである。ストレージ156は、CPU152によって処理される命令を定義するコンピュータ実行可能コードを格納する。ストレージ156は、コンピュータ実行可能コードを永久的に、又は例えば上書きされるまで半永久的に格納する。即ち、コンピュータ実行可能コードは、ストレージ156に非一時的に格納される。典型的には、ストレージ156によって格納されるコンピュータ実行可能コードは、CPU152、通信インターフェイス162及びより一般にはエアロゾル発生デバイス100の動作並びにエアロゾル発生デバイス100のより高レベルの機能を実施するアプリケーション及びこのようなアプリケーションに関連するデータに必須の命令に関連する。
【0072】
検出部モジュール160は検出部に結合されている。検出部モジュール160は、蓋106の位置、ステータス、又は移動を示す信号を受信し、蓋106の位置、ステータス、及び/又は移動を示す信号をCPU152に提供する。例えば、蓋106が第3の位置にあるとき、検出部モジュール160はCPU152を中断し、蓋106が第3の位置にあることをCPU152に知らせる。この例では、CPU152は、ヒータモジュール158を有効にし、エアロゾルを発生させ、その結果、使用者がエアロゾルを吸入することを可能にするように構成されている。
【0073】
通信インターフェイス162は、短距離無線通信、特に、Bluetooth(登録商標)通信をサポートする。特に、通信インターフェイス162は、使用者のパーソナルコンピューティングデバイスとの短距離無線通信接続を確立するように構成されている。通信インターフェイス162はアンテナに結合され得、このアンテナを介して無線通信が伝送され、短距離無線通信接続を通じて受信される。通信インターフェイス162はまた、通信バスを介してCPU152と通信するように配置されている。
【0074】
ユーザインタフェースディスプレイ164は、使用者に対し、バッテリーレベル及び/又はエアロゾル発生デバイス100の使用の残り時間及び/又は消耗品の残量を表示するように構成されている。この実施形態では、ユーザインタフェースディスプレイ164はLEDインターフェイスである。代替的な実施形態では、ユーザインタフェースディスプレイ164はLCD画面であってもよい。ユーザインタフェースディスプレイ164は、使用者の相互作用によって起動されたときに、使用者に対し、バッテリーレベル及び/又はエアロゾル発生デバイス100の使用の残り時間及び/又は消耗品の残量を表示してもよい。使用者の相互作用は、蓋106との相互作用、及び蓋106をその位置のうちのいずれか1つに移動させることであり得る。
【0075】
1つの構造要素又はインターフェイス要素(この場合、蓋106が1つの構造要素又はインターフェイス要素である)を使用することによって、蓋106の3つの位置により、蓋106が複数の機能をトリガーする又は提供する能力を提供する。これにより、使用者の経験が強化され、操作性が向上する。この例では、蓋106の3つの位置は、エアロゾル発生デバイス100が機能する以下の状態又は動作モードを提供する。
・「オフ」又は「休止」、
・「待機」又は「装填」及び
・「起動」、「アクティブ」、「使用」、又は「エアロゾル化」。
【0076】
特に、蓋106が第1の位置にある又は第1の位置に移動しているとき、エアロゾル発生デバイス100は、「オフ」又は「休止」モードで機能するように変更される。特に、蓋106が第2の位置にある又は第2の位置に移動しているとき、エアロゾル発生デバイス100は、「待機」又は「装填」モードで機能するように変更される。特に、蓋106が第3の位置にある又は第3の位置に移動しているとき、エアロゾル発生デバイス100は、「起動」、「アクティブ」、「使用」、又は「エアロゾル化」モードで機能するように変更される。好ましくは、エアロゾル発生デバイス100は、蓋106が短時間又は一時的にのみ第3の位置にある場合であっても「起動」、「アクティブ」、「使用」、又は「エアロゾル化」モードに移行する。「起動」、「アクティブ」、「使用」、又は「エアロゾル化」モードは、消耗品の一部をエアロゾル化するために加熱チャンバ114を加熱することを含んでもよい。
【0077】
当業者であれば、エアロゾル発生デバイス100が機能するための他の状態も可能であり得ることを理解するであろう。例えば、1つの状態は、温度調節を提供してもよい、又は消耗品の残量若しくはエアロゾル化の残り時間の表示を提供してもよい、又はバッテリーレベル又はパレンタルロックのロック若しくはロック解除の表示を提供してもよい。
【0078】
本実施形態では、オフモードにあるとき、エアロゾル発生デバイス100は低電力又は無電力モードで動作する。このモードでは、動作する唯一の機能は検出部モジュール160であり、検出部は、蓋106が異なる位置に移動するときに又は異なる位置にあるときに検出する。エアロゾル発生デバイス100は、待機モードにあるときに、ユーザインタフェースディスプレイ164を使用して、現在のバッテリーレベルを使用者に対し表示するように構成されている。エアロゾル発生デバイス100はまた、決定された時間ののちにオフモードに入ってもよい。
【0079】
蓋106は、起動モードに入るために、起動期間の継続時間にわたって第3の位置に留まる必要はない。本実施形態では、使用者は蓋106を第3の位置に短時間だけ移動させ、検出部モジュール160は蓋106の移動又は位置を検出し、エアロゾル発生デバイス100を、消耗品が消費される(例えば、それ以上の望ましいエアロゾル化が不可能となる)まで又は使用者が消耗品を取り除くまでのある時間にわたって起動モードに移行させる。検出部モジュール160が検出部から、これら以下のケースのいずれか1つ以上において信号を受信すると起動モードに入る。
・蓋106が第2の位置から第3の位置に移動する、
・蓋106が第3の位置から第2の位置に移動する、
・蓋106が第1の位置から第3の位置に移動する、
・蓋106が第3の位置から第1の位置に移動する、
・蓋106が第3の位置にある、
・蓋106が閾値時間量を超えて第3の位置にある、又は
・蓋106が閾値時間量を超えて且つ更に別の閾値時間量を下回って第3の位置にある。
【0080】
図1Eを参照すると、好ましい検出部が示されている。この好ましい実施形態では、検出部は、センサ110としてホール効果センサを含む。検出部はまた、更に別のセンサ800として触覚スイッチを含む。
【0081】
この好ましい実施形態では、図2を参照して説明した実施形態と図8A及び図8Bを参照して説明した実施形態との組み合わせが使用される。特に、ホール効果センサは、第1の位置と第2の位置との間の蓋106の移動を決定するために又は蓋106が第1の位置にあるか第2の位置にあるかを決定するために使用される。ホール効果センサについては、第2の実施形態において図2を参照してより詳細に説明する。特に、触覚スイッチ800は、第2の位置と第3の位置との間の蓋106の移動を決定するために又は蓋106が第2の位置にあるか第3の位置にあるか若しくは単に蓋106が第3の位置にあるか否かを決定するために使用される。触覚スイッチ800については、以下、第8の実施形態との関連で、図8A及び図8Bを参照してより詳細に説明する。
【0082】
第2の実施形態
図2を参照すると、第2の実施形態によれば、センサ110は、少なくとも1つ以上の磁気センサである。第2の実施形態のエアロゾル発生デバイス100は、以下に説明するものを除いて、図1A図1Eを参照して説明した第1の実施形態のエアロゾル発生デバイス100と同一であり、同様の特徴を指すために同じ参照番号が使用されている。好ましくは、磁気センサはホール効果センサ110である。センシング要素は、少なくとも1つの磁気要素200を含む。
【0083】
この実施形態では、磁気要素200は2つの磁石200であり、2つのホール効果センサ110が使用されている。
【0084】
蓋106が第1の位置にあるとき、磁気要素200はホール効果センサ110から遠く離れて配置されている。蓋106が第2の位置にあるとき、磁気要素200は、ホール効果センサ110により接近して配置されている。ホール効果センサ110は、磁気要素200の近接性を検出し、蓋106の位置を示す信号を提供する。ホール効果センサ110から磁気要素200の距離は、ホール効果センサ110によって検知される。ホール効果センサ110は、蓋106の位置を示す信号を提供するように構成されている。ホール効果センサ110は、磁気要素200の両方が2つのホール効果センサ110上の上方に配置されているときに、蓋106が第2の位置にあることを示す信号を提供する。
【0085】
代替的な実施形態では、ホール効果センサ110は、蓋106を第3の位置において検出するように構成されている。第3の位置に移動すると、磁気要素200は、第2の位置又は第1の位置にあるときに比べてホール効果センサ110のより近くに移動する。更なる近接性は、第3の位置を検出するために使用される。
【0086】
更なる代替的な実施形態では、蓋106は、少なくとも2つの磁気要素200を含む。また、ケーシング102内に少なくとも2つのホール効果センサ110がある。蓋106の位置は、ホール効果センサ110と位置合わせされた磁気要素200の数によって決定される。この代替的な実施形態では、蓋106が第1の位置にあるとき、少なくとも2つの磁気要素200のいずれもホール効果センサ110と位置合わせされていない。第2の位置において、少なくとも2つの磁気要素200のうちの1つが少なくとも2つのホール効果センサ110と位置合わせされている。第3の位置において、少なくとも2つの磁気要素200のうちの少なくとも2つが少なくとも2つのホール効果センサ110のうちの少なくとも2つと位置合わせされている。当業者であれば、例えば、第1の位置において、磁気要素200のうちの2つがホール効果センサ110と位置合わせされ、第3の位置において、いずれの磁気要素200もホール効果センサ110と位置合わせされない他の構成も可能であることを理解するであろう。
【0087】
2つの磁気要素200及び2つのホール効果センサ110は、磁石のうちの1つが移動した場合に又はホール効果センサ110が何らかの形で破損した場合に冗長性及びより良好な誤り検出を提供するために使用される。代替的な実施形態では、1つの磁石200及び1つのホール効果センサ110が使用される。
【0088】
代替的な実施形態では、蓋106は、蓋106の移動の方向を横断して、蓋106に沿って等距離で配置された少なくとも2つの磁気要素200を含む。同様に、少なくとも2つのホール効果センサ110がケーシング102内にある。少なくとも2つのホール効果センサ110もまた、蓋106の移動に対して横断的に位置する。このようにして、使用者が蓋106を第1の位置から第2の位置に移動させると、少なくとも2つの磁気要素200は少なくとも2つのホール効果センサ110に同時に接近する。これにより、蓋106の位置の不正確な記録可能性(recordable)をもたらすおそれのある、ホール効果センサ110のあらゆる望ましくない早期トリガー又は誤トリガーを低減する。
【0089】
当業者であれば、第1の位置、第2の位置、第3の位置若しくはこれ以上の位置に関する位置又はステータスに関する精度と設計の複雑さ及びコストとのバランスをとるために、異なる数の磁気要素200及びホール効果センサを使用してもよいことを理解するであろう。
【0090】
この実施形態は、蓋106内の磁気要素200位置に関して説明しているが、当業者であれば、代替的な実施形態では、磁気要素200をケーシング102内に、センサ110を蓋106内に配置することができることを理解するであろう。
【0091】
代替的な実施形態では、ホール効果センサの代わりにリードスイッチが使用される。リードスイッチは、これらが磁界を検出することができるという点でホール効果センサと同様の能力を提供するが、オン/オフ信号又は検出に限定される。
【0092】
第3の実施形態
図3を参照すると、第3の実施形態によれば、センサ110は、光検出器又は光センサである。第3の実施形態のエアロゾル発生デバイス100は、以下に説明するものを除いて、図1A図1Eを参照して説明した第1の実施形態のエアロゾル発生デバイス100と同一であり、同様の特徴を指すために同じ参照番号が使用されている。この実施形態では、光検出器はフォトダイオードである。或いは、光検出器は、以下、即ち、光依存抵抗器(LDR)、フォトトランジスタ、ソラリスタ(solaristor)、光電池、及び/又はボロメータのうちのいずれか1つ以上である。当業者であれば、他の光検出器を使用してもよいことを理解するであろう。
【0093】
光検出器110は、蓋106が第1の位置にあるときに外部環境から周囲光を受信するために配置されている。蓋106が第2の位置にあるとき、蓋106は周囲光が光検出器110に到達するのを阻止する。蓋106は、光検出器を蓋106自体で覆うことにより周囲光が光検出器に到達するのを阻止する。
【0094】
この実施形態では、蓋106は、センシング要素として機能する。
【0095】
代替的な実施形態では、蓋106が第3の位置にあるとき、蓋106はまた、周囲光が光検出器に到達するのを阻止する。
【0096】
この実施形態では、光検出器は、ケーシング102の第1端部の縁部に位置する。代替的な実施形態では、光検出器110はケーシング102内に位置し、ライトパイプがケーシング102の外側から光検出器に周囲光を伝送するように構成されている。更に別の実施形態では、ケーシング102は、穴若しくは半透明窓若しくは透明窓を含む、又はケーシング102は少なくともある領域が半透明である。更に、蓋106は不透明である。光検出器は、ケーシング102内に位置し、ケーシング102の穴若しくは窓を通して又は透明ケーシング102を通して光を受信するように配置されている。
【0097】
第4の実施形態
図4を参照すると、第4の実施形態によれば、センサ110は音響センサである。第4の実施形態のエアロゾル発生デバイス100は、以下に説明するものを除いて、図1A図1Eを参照して説明した第1の実施形態のエアロゾル発生デバイス100と同一であり、同様の特徴を指すために同じ参照番号が使用されている。この実施形態では、蓋106又はケーシング102は、音を発するように配置された音響要素を含む。音響要素はセンシング要素である。
【0098】
音響要素は、第1の位置から第2の位置に移動する際に又は第2の位置にあるときに音を発するように配置されている。この実施形態では、音響要素は突出部であり、突出部は、蓋106が第2の位置に移動すると、ケーシング102上の対応する切欠部と相互作用する。切欠部に入った突出部間の相互作用は、蓋106又はケーシング102が音を発する原因となる。
【0099】
代替的な実施形態では、音響要素は、ばね荷重式デバイスである。蓋106を移動させると、ばねは、圧縮する又は伸長するように構成されている。蓋106が第1の位置又は第2の位置に移動すると、ばねは、その本来の状態に解放されるように構成されている。ばねの解放は、エアロゾル発生デバイス100又はエアロゾル発生デバイス100の構成要素が音を発する原因となる。
【0100】
代替的な実施形態では、第1の位置と第2の位置との間又は第2の位置における音の放出に加えて、蓋106が第3の位置にあるとき又は蓋106が第3の位置に移動する際、音響要素は、音響センサが検出する別のノイズを生成する。
【0101】
更なる代替的な実施形態では、音響要素は更に、第1の位置から第2の位置に若しくは第2の位置から第3の位置に移動する又は各位置に移動した蓋106が検知されたときに使用者が知るように、使用者に対して音響又は触覚フィードバックを提供するように構成されている。
【0102】
音響要素は、使用者に音響又は触覚フィードバックを提供するために、他の実施形態と組み合わせて使用されてもよい。
【0103】
第5の実施形態
図5を参照すると、第5の実施形態によれば、センサ110は光応答性近接センサである。好ましくは、検出部は赤外線センサである。第5の実施形態のエアロゾル発生デバイス100は、以下に説明するものを除いて、図1A図1Eを参照して説明した第1の実施形態のエアロゾル発生デバイス100と同一であり、同様の特徴を指すために同じ参照番号が使用されている。
【0104】
図5の左側のイメージは、第1の位置から第2の位置に移動するプロセスにおける蓋106を示す。図5の右側のイメージは、第2の位置にある蓋106を示す。
【0105】
この実施形態では、センシング要素は光反射要素500である。好ましくは、光反射面は、鏡又は以下に述べるスペクトルの関連部分を強力に反射する他の要素である。
【0106】
光応答性近接センサは、異なる距離を使用して蓋106の位置を決定する。第1の位置にあるとき、蓋106は、蓋106が第2の位置にあるときに比べてセンサ110から更に離れている。或いは、第1の位置にあるとき、蓋106は、蓋106が第2の位置にあるときに比べてセンシング要素から更に離れている。
【0107】
光応答性近接センサ110は、送信機及び受信機を含む。光応答性近接センサ110は、光反射要素500に向けて光を送信し、受信機にて光を受信するように構成されている。光の飛行時間を直接測定することにより、光が移動した距離を測定することができる。或いは、飛行時間の間接測定を使用して、光が移動した距離を決定する。或いは、距離は、光の強度を測定することにより計算され、強度が低いほど光は遠くに移動している。好ましくは、光は赤外線であり、光反射要素500は、スペクトルの赤外線部分を強力に反射するように構成されている。
【0108】
代替的な実施形態では、蓋106が第3の位置にあるとき、測定される距離は、蓋106が第1の位置及び第2の位置にあるときに測定される距離とは異なる。蓋106は、第1の位置及び第2の位置に比べると、第3の位置において、光応答性近接センサ110により接近している。
【0109】
代替的な実施形態では、反射される光の存在又は欠如を使用して、蓋106の位置を決定する。例えば、蓋106が第1の位置にあるとき、光はセンサ110に反射して戻り、蓋106が第2の位置にあるとき、光はセンサに反射して戻らない。この逆も用いてよい。第1の位置における鏡500の角度は光を光応答性近接センサ110に向けて直接反射しないため、光は反射して戻ることができない。或いは、蓋106は、第1の位置又は第2の位置にあるとき、光路を覆い隠す場合がある。
【0110】
更なる代替的な実施形態では、少なくとも2つの光応答性近接センサ110が使用される。蓋106の位置は、以下に提供される、光応答性近接センサ110が光を検出するか否かに関する真理値表に従って推測され得る。以下の表は、単なる一例として提供される。蓋106の位置は、蓋106の構成及びセンサ110の構成に応じた異なるオン/オフセンサの状態に基づき得る。当業者であれば、2ビットの情報(各ビットは、各光応答性近接センサにて光を受信したか否かを表す)によって、少なくとも3つの状態(蓋106の3つの位置など)を表すことができることを理解するであろう。
【0111】
【表1】
【0112】
好ましくは、光送信機は、それが送信する光を所与の周波数に変調する。受信機は、送信機が光を変調した周波数以外の、受信される全ての信号をフィルタリングすることができる。この変調方式は、干渉除去の向上をもたらす。
【0113】
好ましくは、蓋106はセンシング要素を含み、光応答性近接センサ110はケーシング102内にある。
【0114】
第6の実施形態
図6を参照すると、第6の実施形態によれば、センサ110は誘導センサである。第6の実施形態のエアロゾル発生デバイス100は、以下に説明するものを除いて、図1A図1Eを参照して説明した第1の実施形態のエアロゾル発生デバイス100と同一であり、同様の特徴を指すために同じ参照番号が使用されている。
【0115】
この実施形態では、センシング要素は導電性要素600である。特に、導電性要素600は金属片である。
【0116】
誘導センサは、導電性要素600の近接性を検知するように構成されている。蓋106が第1の位置にあるとき、導電性要素600は、蓋106が第2の位置にあるときに比べて誘導センサ110から更に離れて配置されている。蓋106が第1の位置にあるとき、誘導センサは、導電性要素600を検知することができない、又は導電性要素600を検知しにくい。誘導センサ110が導電性要素600を検知することができない又は導電性要素600を検知しにくいことを使用して、蓋106が第1の位置にあることを決定する。
【0117】
代替的な実施形態では、誘導センサは、前述の実施形態に比べてアパーチャ104により接近して位置している。このようにして、導電性要素600は、蓋106が第2の位置にあるときには第1の位置にあるときに比べて、誘導センサから更に離れて配置されている。
【0118】
代替的な実施形態では、蓋106が第3の位置にあるとき、誘導センサによって測定される距離は、第1の位置及び第2の位置において測定される距離とは異なる。第3の位置において、センシング要素は、第2の位置及び第1の位置と比べると誘導センサにより接近している。
【0119】
第7の実施形態
図7を参照すると、第7の実施形態によれば、センサ110は超音波センサである。第7の実施形態のエアロゾル発生デバイス100は、以下に説明するものを除いて、図1A図1Eを参照して説明した第1の実施形態のエアロゾル発生デバイス100と同一であり、同様の特徴を指すために同じ参照番号が使用されている。
【0120】
この実施形態では、センシング要素は音響反射要素700を含む。
【0121】
この実施形態では、音波の受信(又は不受信)を使用して、蓋106が第1の位置にあるか第2の位置にあるかを決定する。蓋106が第2の位置にあるとき、超音波センサ110は超音波を送信し、超音波は音響反射要素700で反射され、超音波式センサにて受信される。蓋106が第1の位置にあるとき、超音波センサ110は超音波を送信するが、超音波は超音波センサ110にて再び受信されない。
【0122】
代替的な実施形態では、音響センサ110は、蓋106の第1の位置に向けて方向付けられている。このようにして、超音波センサ110は超音波を送信し、蓋106が第1の位置にあるとき、超音波は音響反射要素700で反射され、超音波式センサ110にて受信される。同様に、蓋106が第2の位置にあるとき、超音波は音響センサ110にて受信されない。
【0123】
代替的な実施形態では、蓋106が第3の位置にあるとき、音響反射要素700は、超音波センサ110と整列し且つ超音波センサ110により接近している。超音波センサ110は、音響反射要素700と超音波センサの距離を測定することによって、例えば、信号の放出と受信との間の経過時間によって、第2の位置と第3の位置との間の差を決定するように構成されている。
【0124】
第8の実施形態
図8Aを参照すると、第8の実施形態によれば、更に別のセンサ800は触覚スイッチである。触覚スイッチは、「押しボタンスイッチ」と呼ばれることがある。第8の実施形態のエアロゾル発生デバイス100は、以下に説明するものを除いて、図1A図1Eを参照して説明した第1の実施形態のエアロゾル発生デバイス100と同一であり、同様の特徴を指すために同じ参照番号が使用されている。
【0125】
更に別のセンサ800は触覚スイッチであり、蓋106は触覚スイッチ係合部材を含む。触覚スイッチインターフェイス部材は、触覚スイッチ800と係合するように構成されている。押し込まれている触覚スイッチ800は、蓋106が第3の位置にあることを示す。触覚スイッチ800は、使用者により蓋106が押し下げられたときに押し込まれる。使用者は、蓋106を矢印802の方向に押し下げる。エアロゾル発生デバイス100は、触覚スイッチ800が押し込まれたことを示す信号を受信するように構成されている。
【0126】
本実施形態では、触覚スイッチ800はケーシング102内に位置している。或いは、触覚スイッチは蓋106内に位置している。
【0127】
図8Bを参照すると、第8の実施形態の代替的な実施形態が示されている。更に別のセンサ800も触覚スイッチである。この代替的な実施形態は、蓋106の第3の位置が矢印803の方向に沿った並進位置(translation)であるときのために、異なるように方向付けられた、特に蓋の端部横断面に当接する触覚スイッチを示す。図16に示すように、蓋106は、蓋106が第3の位置に移動すると触覚スイッチを押し込む。
【0128】
第9の実施形態
図9を参照すると、第9の実施形態によれば、更に別のセンサ800はスライダスイッチである。蓋106は、スイッチ受入部材902を含む。スライダスイッチはスライド部材904を含む。第9の実施形態のエアロゾル発生デバイス100は、以下に説明するものを除いて、図1A図1E又は図8を参照して説明した第1又は第8の実施形態のエアロゾル発生デバイス100と同一であり、同様の特徴を指すために同じ参照番号が使用されている。
【0129】
使用者は、矢印900に沿って力を加えることにより蓋106を第3の位置に移動させる。蓋106のこの第3の位置は、蓋106の第1の位置及び第2の位置から経路に沿って更に遠くの、蓋106の並進位置である。検出部モジュール160は、スライドスイッチから蓋106の位置を示す信号を受信する。
【0130】
スイッチ受入部材902は、スライダスイッチスライド部材904を受け入れるように構成されている。蓋106が移動するとスイッチ受入部材902も移動する。スイッチ受入部材902はスライド部材904を移動させる。スライダスイッチは、蓋106の位置及び/又は移動を決定するように構成されている。エアロゾル発生デバイス100は、スライド部材904の位置、したがって、蓋106の位置を示す信号を受信するように構成されている。
【0131】
別の実施形態では、スライドスイッチはまた、蓋106が第1の位置にあるときに検出するために使用される。スライド部材904は更に、蓋106が第1の位置にあるときに左位置(図示せず)に更にスライドするように構成されている。この実施形態では、スライダはセンサ110として機能し、更に別の検出部800はない。
【0132】
スライダスイッチは、検出部モジュール160が、示す信号を受信するためのいくつかのスイッチ位置を提供する。スイッチ位置を示す信号は、蓋106の位置を示す。或いは、スライダスイッチは可変抵抗器であり、検出部、センサ110、又は検出部モジュール160は、スライダスイッチにおける抵抗測定値に基づき、蓋106の位置を示す信号を発生させる。
【0133】
第10の実施形態
図10を参照すると、第10の実施形態によれば、更に別のセンサ800は静電容量式タッチセンサである。静電容量式タッチセンサは可撓性ケーブル1002を含む。可撓性ケーブル1002は、ケーブルを損傷することなく、蓋106が第1の位置にあることを可能にするように構成されている。第10の実施形態のエアロゾル発生デバイス100は、以下に説明するものを除いて、図1A図1E又は図8を参照して説明した第1又は第8の実施形態のエアロゾル発生デバイス100と同一であり、同様の特徴を指すために同じ参照番号が使用されている。
【0134】
この実施形態では、使用者は、蓋106を矢印1000によって示される方向に押し込む。静電容量式タッチセンサは、使用者が静電容量式タッチセンサに触れたときに検出するように構成されている。
【0135】
エアロゾル発生デバイス100は、蓋106が第2の位置にある間に使用者が静電容量式タッチセンサに触れたときを決定することによって、蓋106が第3の位置にあるときを検出するように構成されている。
【0136】
代替的な実施形態では、静電容量式タッチセンサは、2つのタッチ感知部分を有する。第1のタッチ感知部分は、使用中及び蓋106が第1の位置から第2の位置に移動しているときに使用者が第1のタッチ感知部分に触れるように配置されている。この第1のタッチ感知部分は、蓋106の縁部にある。特に、使用者は蓋106をスライドさせるために縁部に触れる。第2のタッチ感知部分は、使用中及び蓋106が第2の位置から第3の位置に移動しているときに使用者が第2のタッチ感知部分に触れるように配置されている。第2のタッチ感知部分は蓋106の頂部である。この実施形態では、静電容量式タッチセンサは、2つのタッチ感知部分を備えるセンサ110及び更に別のセンサ800として挙動する。
【0137】
第11の実施形態
第11の実施形態において、図11を参照すると、更に別のセンサ800は力感応抵抗器である。蓋106は、センサインターフェイス部材1100を含む。力感応抵抗器はケース102内にある。第11の実施形態のエアロゾル発生デバイス100は、以下に説明するものを除いて、図1A図1E又は図8を参照して説明した第1又は第8の実施形態のエアロゾル発生デバイス100と同一であり、同様の特徴を指すために同じ参照番号が使用されている。
【0138】
蓋106のセンサインターフェイス部材1100は、使用者が蓋106を第3の位置に移動させたときに力感応抵抗器と接続する。力感応抵抗器は、力感応抵抗器に加えられている力を示す信号を提供する。この場合、センサインターフェイス部材1100が力感応抵抗器と接続すると、力感応抵抗器の抵抗が増加する。抵抗は測定され、エアロゾル発生デバイス100はこの情報を使用して蓋106の位置を決定する。
【0139】
第12の実施形態
第12の実施形態において、図12を参照すると、更に別のセンサ800は力感応抵抗器である。蓋106は力感応抵抗器を含む。第12の実施形態のエアロゾル発生デバイス100は、以下に説明するものを除いて、図1A図1E又は図8を参照して説明した第1又は第8の実施形態のエアロゾル発生デバイス100と同一であり、同様の特徴を指すために同じ参照番号が使用されている。
【0140】
この実施形態の力感応抵抗器は、エアロゾル発生デバイス100が力感応抵抗器の抵抗を使用して蓋106の位置を決定するという点で、図11を参照して説明した実施形態の力感応抵抗器と同様に機能する。力感応抵抗器の抵抗は、力感応抵抗器に加えられた圧力又は力の結果である。
【0141】
力感応抵抗器は、接続用部材1200を介してケーシング102に接続されている。接続部材1200は可撓性部材である。接続部材1200は、変形可能な弾性材料でできている。接続部材1200の可撓性により、接続部材1200又は更に別のセンサ800を損傷することなく、蓋106が第1の位置にあることを可能にする。
【0142】
力感応抵抗器に加えられる力は、使用者が蓋106を垂直方向に又は垂直に押し下げることにより生じる。或いは、力感応抵抗器に加えられる力は、使用者が蓋106の側面を図1A及び図1Bの矢印Aの方向に沿って更に、により生じる。
【0143】
第13の実施形態
第13の実施形態において、図13を参照すると、更に別のセンサ800はロータリーエンコーダである。ロータリーエンコーダは、蓋106の内部の歯付きインターフェイス1302と接続するように構成されている。第13の実施形態のエアロゾル発生デバイス100は、以下に説明するものを除いて、図1A図1E又は図8を参照して説明した第1又は第8の実施形態のエアロゾル発生デバイス100と同一であり、同様の特徴を指すために同じ参照番号が使用されている。
【0144】
使用者は、矢印1300が指している方向に沿って蓋106を押すことにより蓋106を第2の位置から第3の位置に移動させる。歯付きインターフェイス1302は、蓋106が移動するとロータリーエンコーダが回転するように、ロータリーエンコーダと係合する。ロータリーエンコーダは回転量を計数し、この回転量が、蓋106の直線的な又は実質的に直線的な移動の量及び方向に変換される。エアロゾル発生デバイス100はこの回転情報を使用して、蓋106がどの位置にあるかを決定する。
【0145】
更に別の実施形態では、ロータリーエンコーダはまた、蓋106が第1の位置(図13には示さず)にあるときに検出するように構成されている。ロータリーエンコーダが経た回転数を計数することにより、蓋106の位置を決定することができる。この実施形態では、ロータリーエンコーダはセンサ110として挙動し、更に別のセンサ800は使用されない。或いは、言い換えると、ロータリーエンコーダは、センサ110及び更に別のセンサ800の両方として挙動する。
【0146】
第14の実施形態
第14の実施形態において、図14を参照すると、更に別のセンサ800は2つのホール効果センサである。エアロゾル発生デバイス100は、少なくとも1つの磁石1402を含む。第14の実施形態のエアロゾル発生デバイス100は、以下に説明するものを除いて、図1A図1E又は図8を参照して説明した第1又は第8の実施形態のエアロゾル発生デバイス100と同一であり、同様の特徴を指すために同じ参照番号が使用されている。
【0147】
使用者は、矢印1400が指している方向に沿って蓋106を第2の位置から第3の位置に移動させる。蓋106を第2の位置から第3の位置に移動させると、異なる位置にあるホールセンサと磁石1402が位置合わせされる。これらの異なる位置を使用して蓋106の位置を決定する。この実施形態では、ホール効果センサは、磁石1402磁石が特定の向き及び/又は位置にあることを検知する。ホール効果センサに対する磁石の特定の向き及び/又は位置は、蓋106の位置に関連する。磁石の位置及び/又は向きは、ホール効果センサが磁界を検出したか否かに基づいて検出される。或いは、磁石の位置及び/又は向きは、ホール効果センサが検出した磁界の量及び方向かどうかに基づいて検出される。
【0148】
図14に示される例を参照すると、蓋106が第2の位置にあるとき、第1のホールセンサは磁界を検出し、第2のホールセンサは磁界を検出しない(或いは、弱い磁界のみを検出する)。蓋106が第3の位置にあるとき、第1のホール効果センサは磁界を検出せず(或いは、弱い磁界のみを検出し)、第2のホール効果センサは磁界を検出する。
【0149】
代替的な実施形態では、1つだけの磁石と1つのホール効果センサとがある。この代替的な実施形態では、磁界の強度を使用して蓋106の位置を決定する。蓋106が第2の位置にあるとき、ホール効果センサは磁界を、強く又は弱く、のいずれかで検出する。蓋106が第3の位置にあるとき、ホール効果センサは、蓋106の第2の位置を、それぞれ強く又は弱く、のもう一方で検出する。
【0150】
当業者であれば、この実施形態は、図2を参照して説明した実施形態と組み合わせて使用してもよいことを理解するであろう。この場合、同じホール効果センサがセンサ110及び更に別のセンサ800の両方として使用される。
【0151】
代替的な実施形態では、ホール効果センサの代わりにリードスイッチが使用される。リードスイッチは、これらが磁界を検出することができるという点でホール効果センサと同様の能力を提供するが、オン/オフに限定される。
【0152】
第15の実施形態
第15の実施形態において、図15を参照すると、更に別のセンサ800は、2つの電気導通検出部800A、800Bを含む。第15の実施形態のエアロゾル発生デバイス100は、以下に説明するものを除いて、図1A図1E又は図8を参照して説明した第1又は第8の実施形態のエアロゾル発生デバイス100と同一であり、同様の特徴を指すために同じ参照番号が使用されている。
【0153】
更に別のセンサ800は、第1の導通検出部又は第2の導通検出部が導通を検出したか否かを検出するように構成されている。2つの電気導通検出部800A、800Bは、導通デバイス1502が電気導通検出部800A、800Bと接続し、回路を完成させたときに導通を検出する。導通デバイス1502は、ワイヤ、PCBのトラック、又は金属及び特に銅などの他の導電材料である。使用者は、矢印1500が指している方向に沿って蓋106を第2の位置から第3の位置に移動させる。蓋106を第2の位置から第3の位置に移動させると、異なる位置にある導通デバイス1502と電気導通検出部800A、800Bが位置合わせされる。
【0154】
蓋106が第2の位置にあるとき、導通デバイス1502が帰路を提供することから、第1の電気導通検出部800Aは導通を検出する。第2の電気導通検出部800Bは電気導通を検出しない。また、それぞれ、蓋106が第3の位置にあるとき、第1の電気導通検出部800Aは導通を検出せず、第2の電気導通検出部800Bは電気導通を検出する。
【0155】
第16の実施形態
第16の実施形態において、図16を参照すると、センサ110はロッカスイッチである。第16の実施形態のエアロゾル発生デバイス100は、以下に説明するものを除いて、図1A図1F並びに図8A及び図8Bを参照して説明した第1又は第8の実施形態のエアロゾル発生デバイス100と同一であり、同様の特徴を指すために同じ参照番号が使用されている。
【0156】
図16に示されるような本実施形態では、ロッカスイッチは、センサ110及び更に別のセンサ800の両方として機能する。この実施形態におけるロッカスイッチは、3位置スイッチである。ロッカスイッチの1つの位置は、蓋106の3つの位置のそれぞれに対応する。
【0157】
この例示的な実施形態では、使用者は、蓋106を第1の位置と第2の位置と第3の位置との間で移動させる。これらの位置は全て実質的に同じ経路上にあり、使用者は蓋106を3つの位置の間で並進させる。
【0158】
エアロゾル発生デバイス100は、ロッカスイッチインターフェイス部材1600を含む。ロッカスイッチインターフェイス部材1600は、ロッカスイッチと接続するように構成されている。蓋106がその3つの位置の間で移動されると、ロッカスイッチインターフェイス部材1600はロッカスイッチと接続し、ロッカスイッチインターフェイス部材1600をその3つの位置にわたって移動させる。
【0159】
代替的な実施形態では、ロッカスイッチは単なる起動検出部800であり、第2の位置から第3の位置への及びこの逆の蓋106の移動を検出するように構成されている。或いは、ロッカスイッチは、第1/第2の位置又は第3の位置にある蓋106の位置を検出するように構成されている(ロッカスイッチはそれが第1の位置にあるか第2の位置にあるかを決定することができないため)。この例のロッカスイッチは、単なる2位置スイッチである。
【0160】
第17の実施形態
図17A及び図17Bを参照すると、第17の実施形態において、蓋106は2つの位置だけを有し、センサ110は非接触センサである。センサ110を使用して蓋106の位置を決定する。第17の実施形態のエアロゾル発生デバイス100は、以下に説明するものを除いて、図1A図1Eを参照して説明した第1の実施形態のエアロゾル発生デバイス100と同一であり、同様の特徴を指すために同じ参照番号が使用されている。
【0161】
この実施形態では、非接触センサは、図2を参照して説明したホールセンサであることが好ましいが、本明細書に記載されるあらゆる非接触センサ(超音波センサ、インダクタンスセンサ、光センサなど)も使用してよい。
【0162】
エアロゾル発生デバイス100は、起動モードに入るために、例えば蓋106の滑り運動に関係のない更に別のボタン1700を含む。この実施形態の一例は図17Aに示されており、この図では、ボタン1700は蓋106から離れた場所に配置されている。この実施形態では、蓋106及びボタン1700の両方がケーシング102の第1端部上にある。ボタン1700は、使用者にとってアクセス可能となるように、エアロゾル発生デバイス100の外部表面上に位置する。具体的には、ボタン1700は、エアロゾル発生デバイス100のケーシング102上にある。他の実施形態では、蓋106は、ケーシング102の第1端部上にあり、ボタン1700は、ケーシングの側壁上にあり、例えば、ディスプレイインターフェイス112に近接している又は隣接している。例えば、センサ110が蓋106の位置を検出し、検出された位置に基づいて起動を可能にすること又は禁止することにより、蓋106が第2の位置にあるときにのみ起動モードに入ることができる。
【0163】
図17Bを参照すると、蓋106の移動及びボタン1700の操作により、エアロゾル発生デバイスに特定の機能を実施させ、したがって、移動及び操作を生じさせることにより、使用者に機能の少なくともいくつかを制御させる。図17Bのフローチャートは、17個の工程を示す。
【0164】
エアロゾル発生デバイス100の初期状態はオフモード1701である。オフモード1701において、蓋106は、第1の、即ち閉位置にある。
【0165】
工程1702において、使用者はエアロゾル発生デバイス100と相互作用し、蓋106を第1の、即ち閉位置から第2の、即ち開位置に移動させる。第1の、即ち閉位置から第2の、即ち開位置への蓋106の移動により、工程1703において、CPU152にエアロゾル発生デバイス100を待機モードに入らせる。
【0166】
エアロゾル発生デバイス100が待機モードにある状態で、参照番号1704において、致命的エラーカウンタがCPU152によって起動され、致命的エラーの数に応じてロジックが適用される。これにより、エアロゾル発生デバイス100が故障している場合にエアロゾル発生デバイス100から使用者を保護する手助けをする。
【0167】
工程1704において、致命的エラーカウンタを超えている場合、工程1705において、CPU152は、エアロゾル発生デバイス100のモードを待機モードからエラーモードに変更する。
【0168】
工程1704において、致命的エラーカウントを超えていない場合、エアロゾル発生デバイス100は待機モードに留まる。
【0169】
工程1706において、エアロゾル発生デバイス100は、バッテリーレベル確認機能を実行するように構成されている。バッテリーレベル確認機能は、CPU152がバッテリー118の充電レベルを監視することと、バッテリー118の充電レベルをユーザインタフェースディスプレイ164上に表示することとを含む。この実施形態では、ユーザインタフェースディスプレイ164はLEDのアレイを含む。点灯するアレイ内のLEDの数は、バッテリーの充電レベルに応じて変化するように制御される。これにより、使用者が、エアロゾル発生デバイス100を起動する前にバッテリー118の充電レベルを確認できるようにする。
【0170】
バッテリー118が充電されているとき、バッテリーレベル確認機能はCPU152によって無効にされてもよい。これは、バッテリー118を充電するように適合された充電器にバッテリー118が接続されており、且つバッテリー118が完全に充電されていないときであり得る。バッテリー118が完全に充電されたとき、バッテリーレベル確認機能は有効にされてもよい。
【0171】
工程1707において、待機モードのタイマーが開始される。これは、参照番号1706においてバッテリー充電レベルが表示された後に起こり得る。
【0172】
参照番号1708において、使用者が蓋106を第2の、即ち開位置から第1の、即ち閉位置に移動させた場合、待機モードのタイマーはCPU152によって取り消される。この使用者による移動により、工程1709において、CPU152がモードを待機モードからオフモードに変更する。このため、エアロゾル発生デバイス100の動作は工程1701に戻る。
【0173】
工程1710において、使用者がエアロゾル発生デバイス100と相互作用することなく所定の待機モード時間が経過した場合、工程1711において、CPU152はエアロゾル発生デバイス100の動作を待機モードからオフモードに変更する。所定の待機モード時間は、エアロゾル発生デバイス100の製造者によって決定されてもよく、好ましくは約1分間継続し得る。しかしながら、代替的な実施形態は、エアロゾル発生デバイス100の設計要件に応じて異なる所定の待機モード時間を有してもよい。工程1701によって示されるオフモード及び動作状態にエアロゾル発生デバイス100を戻すために、参照番号1712において、使用者は蓋106を、第2の、即ち開位置から第1の、即ち閉位置に移動させなければならない。次いで、エアロゾル発生デバイス100は工程1701に戻る。
【0174】
工程1713において、ボタン1700が所定の待機モード時間内の所定の時間にわたって押したままにされた場合、エアロゾル発生デバイス100は工程1714に進む。この実施形態では、エアロゾル発生デバイス100は閾値時間を格納しており、エアロゾル発生デバイス100の起動モードへの進入を開始するためには、ボタン1700が閾値時間を超える時間にわたって押したままにされなければならない。しかしながら、他の実施形態では、そのような閾値時間はなく、エアロゾル発生デバイス100の起動モードへの進入を開始するためには、エアロゾル発生デバイス100が待機モードにある状態で、ボタン1700を単に操作しなければならない。更に別の実施形態では、工程1702において、第2の位置への蓋106の移動又はボタン100の操作のいずれかにより、エアロゾル発生デバイス100が待機モードに入り、その後、工程1713において、第2の位置への蓋106の移動及びボタン100の操作のうちの他方により、エアロゾル発生デバイス100の起動モードへの進入を開始する。
【0175】
工程1713における所定時間は、エアロゾル発生デバイス100の製造者によって決定されてもよく、約1秒間継続し得る。しかしながら、代替的な実施形態は、エアロゾル発生デバイス100の設計要件に応じて異なる所定の待機モード時間を有してもよい。所定時間の主な要件は、使用者がボタン1700を誤って押した場合にエアロゾル発生デバイス100を起動させるほどには十分に長くない、十分な長さであることである。
【0176】
参照番号1714において、CPU152は診断的自己点検を実施する。例えば、エアロゾル発生デバイスは、バッテリー118の状態並びに/又はエアロゾル発生デバイス100の1つ以上の構成要素の温度及び加熱チャンバ114と関連するヒータの電気回路の抵抗を検査する。
【0177】
工程1715において、CPU152は、自己点検に合格したかどうかを確認する。自己点検が不合格の場合、CPU152は、工程1716において、モードを待機モードからエラーモードに変更する。自己点検が合格の場合、CPU152は、工程1717において、モードを待機モードから起動モードに変更する。起動モードにおいて、CPU152は加熱モジュール158を起動させ、使用者はエアロゾル発生デバイス100を使用することができる。
【0178】
第18の実施形態
第18の実施形態において、図18を参照すると、センサ110は電気接続部である。第18の実施形態のエアロゾル発生デバイス100は、以下に説明するものを除いて、図1A図1Eを参照して説明した第1の実施形態のエアロゾル発生デバイス100と同一であり、同様の特徴を指すために同じ参照番号が使用されている。
【0179】
図18に示されるこの実施形態では、センサ110は電気接触機構を含む。センシング要素は、2つの、例えば、第1の導電性要素1800A及び第2の導電性要素1800Bを含む。この実施形態では、第1の導電性要素1800A及び第2の導電性要素1800Bは金属片である。
【0180】
図18の左側のイメージに示されるように蓋106が第1の位置にあるとき、センサ110は、第1の導電性要素1800Aとの接触を検出する。図18の右側のイメージに示されるように蓋106が第2の位置にあるとき、センサ110は、第2の導電性要素1800Bとの接触を検出する。この実施形態では、2つの導電性要素1800Aと1800Bとの間に間隙1802がある。この間隙1802は、導電性要素1800A、1800Bのうちの1つだけがセンサ110と一度に接続することを確実にするためのものである。このシステムにより、検出部は、蓋106が第1の位置又は第2の位置にあるときに検出することができる。
【0181】
代替的な実施形態では、間隙1802は使用されない。或いは、言い換えると、間隙1802は0mmの長さを有する。更なる代替的な実施形態では、導電性要素1800Aと導電性要素1800Bは、中間位置にて部分的に重なり合っており、検出部は、導電性要素1800A、1800Bのうちの1つのみとの接触がセンサ110によって示されたときに第1の位置又は第2の位置に到達したことを示すだけである。
【0182】
更なる代替的な実施形態では、追加の導電性要素(図示せず)が使用される。この実施形態では、蓋106の第3の位置は、第1の位置及び第2の位置と同じ軸線に沿った更に遠くであり、第2の位置を過ぎたところに配置されている。追加の導電性要素は、第2の位置に対応する第2の導電性要素1800Bを過ぎたところに位置する。電気導通検出部110が更に別の導電性要素との接触を検出すると、エアロゾル発生デバイス100は、図1A図1Fを参照して説明したように、起動モードに移行する。
【0183】
第19の実施形態
第19の実施形態において、図19を参照すると、蓋106は、更に別の、即ち第4の位置を有する。第19の実施形態のエアロゾル発生デバイス100は、以下に説明するものを除いて、図1A図1E又は図8を参照して説明した第1又は第8の実施形態のエアロゾル発生デバイス100と同一であり、同様の特徴を指すために同じ参照番号が使用されている。
【0184】
この実施形態では、蓋106の第4の位置は、図19の右下のイメージに示されている。蓋106は、蓋が第1の位置にあるときに使用者が蓋106を(矢印1902の方向に)押し下げることにより第4の位置に移動する。蓋106は、蓋106が第2の位置にあるときに使用者が蓋106を(矢印1900の方向に)押し下げることにより第3の位置に移動する。
【0185】
図8を参照して説明した実施形態と同様に、エアロゾル発生デバイス100は、蓋106が第3の位置にあるときに検出するための起動センサ800を含む。この実施形態のエアロゾル発生デバイス100は、更に別の起動センサ1904を更に含む。更に別の起動センサ1904は、起動センサ800と同様に機能する。図19の好ましい実施形態では、起動センサ800及び更に別の起動センサ1900は触覚スイッチである。図8図17を参照して説明した起動センサ800の任意の組み合わせを触覚スイッチの代わりに使用してもよいことは理解されるであろう。
【0186】
蓋106が第4の位置にあるとき、エアロゾル発生デバイス100は、「ステータス」モードにあるように構成されている。「ステータス」モードにおいて、エアロゾル発生デバイス100は、ユーザインタフェースディスプレイ164を使用してエアロゾル発生デバイス100のステータスを表示するように構成されている。表示されるステータスは、以下、即ち、バッテリーレベル、エアロゾル発生デバイス100の使用の残り時間及び/又は消耗品の残量のうちのいずれか1つ以上であり得る。
【0187】
「ステータス」モードに入るために、蓋106は、任意の特定の時間にわたって第4の位置に留まる必要はない。本実施形態では、使用者は蓋106を第4の位置に短時間だけ移動させ、検出部モジュール160は蓋106の移動又は位置を検出し、エアロゾル発生デバイス100をある時間にわたってステータスモードに移行させる。或いは、モードは蓋106が別の位置に移動したときに変更される。検出部モジュール160が検出部から、これら以下のケースのいずれか1つ以上において信号を受信するとステータスモードに入る。
・蓋106が第1の位置から第4の位置に移動する、
・蓋106が第2の位置から第4の位置に移動する、
・蓋106が第3の位置から第4の位置に移動する、
・蓋106が第4の位置から第1の位置に移動する、
・蓋106が第4の位置にある、
・蓋106が閾値時間量を超えて第4の位置にある、又は
・蓋106が閾値時間量を超えて且つ更に別の閾値時間量を下回って第4の位置にある。
【0188】
或いは、エアロゾル発生デバイス100をトリガーしてオン及びオフにするために、「ステータス」モードの代わりに第4の位置を使用する。更なる代替形態においては、更に別の起動センサは、オン/オフスイッチである。
【0189】
好ましい実施形態では、電気接触センサを使用して、蓋106が第1の位置にあるか第2の位置にあるかを検出する。電気接触センサは、第18の実施形態及び図18を参照して説明したように機能する。代替的な実施形態では、図2図7を参照して説明した非接触センサのいずれかを使用してもよい。
【0190】
代替的な実施形態では、起動センサ800及び更に別の起動センサ1900は、図10及び第10の実施形態を参照して説明したような静電容量センサと入れ替えられる。この構成により、起動位置又は更に別の起動位置への移動を検出するためにわずか1つのセンサが使用される。検出部は、起動位置への蓋106の移動を、最初に蓋106を第2の位置で検出すること、次いで、使用されている静電容量センサを検出することによって決定する。同様に、検出部は、更に別の起動位置への蓋106の移動を、最初に蓋106を第1の位置で検出すること、次いで、使用されている静電容量センサを検出することによって決定する。このようにして、静電容量センサは、起動センサ800及び更に別の起動センサ1900として機能する。言い換えると、静電容量センサは起動センサ800であり、起動センサ800は、蓋106の起動位置及び更に別の起動位置の両方を検出するように構成されている。
【0191】
代替的な実施形態
当業者であれば、蓋106の3つの位置を検出するように構成されるように、図2図7を参照して説明した実施形態と図8図17又は図19を参照して説明した実施形態との多くの異なる組み合わせを使用してもよいこと及び/又は図2図19を参照して説明した実施形態を修正せずに及び/若しくは修正して単独で使用してもよいことを理解するであろう。
【0192】
エアロゾル発生デバイス100を、「加熱式タバコデバイス」、「加熱非燃焼式タバコデバイス」、「タバコ製品気化用デバイス」などと等しく呼ぶことができ、これらの効果を実現するのに好適なデバイスとして解釈される。本明細書に開示される特徴は、任意のエアロゾル基材を気化させるように設計されたデバイスに等しく適用可能である。
【0193】
記載されている本発明の実施形態は、本発明がいかにして実施され得るかの単なる例である。適切な技能及び知識を有する者であれば、記載されている実施形態に対する修正、変更、及び変化は想起されるであろう。これらの修正、変更、及び変化は、特許請求の範囲から逸脱することなく施すことができる。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17A
図17B
図18
図19
【国際調査報告】