(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-29
(54)【発明の名称】シガレット及びシガレット用エアロゾル生成装置
(51)【国際特許分類】
A24D 3/17 20200101AFI20220622BHJP
A24D 3/04 20060101ALI20220622BHJP
A24D 1/20 20200101ALI20220622BHJP
A24F 40/20 20200101ALI20220622BHJP
【FI】
A24D3/17
A24D3/04
A24D1/20
A24F40/20
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021563138
(86)(22)【出願日】2020-11-27
(85)【翻訳文提出日】2021-10-22
(86)【国際出願番号】 KR2020017110
(87)【国際公開番号】W WO2021187720
(87)【国際公開日】2021-09-23
(31)【優先権主張番号】10-2020-0032865
(32)【優先日】2020-03-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】特許業務法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キ、ソン チョン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ヨン チュン
(72)【発明者】
【氏名】パク、イン ス
(72)【発明者】
【氏名】イ、ジョン テ
(72)【発明者】
【氏名】チョン、ソン ファン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン、ウン ミ
【テーマコード(参考)】
4B045
4B162
【Fターム(参考)】
4B045AA21
4B045AA50
4B045AB17
4B045BA02
4B045BA05
4B045BA08
4B045BB03
4B045BC08
4B045BC17
4B045BC24
4B045BC35
4B045BC36
4B162AA03
4B162AA05
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB12
4B162AB14
4B162AB23
4B162AB28
4B162AC13
4B162AC41
(57)【要約】
エアロゾル生成装置用シガレットは、エアロゾル生成物質を含むタバコロッド、タバコロッドの一側に位置し、シガレットの長手方向に沿って延びる中空を含む冷却ロッドを含み、冷却ロッドの内面には、冷却素材層が塗布されうる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成装置用シガレットにおいて、
エアロゾル生成物質を含むタバコロッドと、
前記タバコロッドの一側に位置し、前記シガレットの長手方向に沿って延びた中空を含む冷却ロッドと、を含み、
前記冷却ロッドの内面には、冷却素材層が塗布された、シガレット。
【請求項2】
前記冷却ロッドは、板状の支持素材層が巻き付けられることで作製された、請求項1に記載のシガレット。
【請求項3】
前記冷却ロッドは、前記シガレットの半径方向に積層された複数の支持素材層の積層(laminate)を含む、請求項1に記載のシガレット。
【請求項4】
前記複数の支持素材層は、内紙(inner paper layer)及び半径方向に前記内紙より外側に配置された外紙(outer paper layer)を含み、
前記内紙及び前記外紙は、坪量が互いに異なる、請求項3に記載のシガレット。
【請求項5】
前記冷却素材層は、防水素材(waterproof material)で形成される、請求項3に記載のシガレット。
【請求項6】
前記冷却素材層は、ポリ乳酸(PLA)素材を含む、請求項1に記載のシガレット。
【請求項7】
前記冷却ロッドの厚さは、200μm~600μmである、請求項1に記載のシガレット。
【請求項8】
前記冷却ロッドには、少なくとも1つの穿孔が形成され、外部空気は、前記少なくとも1つの穿孔を通じて前記中空に流入される、請求項1に記載のシガレット。
【請求項9】
前記シガレットは、前記冷却ロッドの第1側に位置するフィルタロッドを更に含み、
前記タバコロッドは、前記冷却ロッドの第2側に位置し、
前記穿孔は、前記第1側よりも前記第2側に近接するように配置される、請求項8に記載のシガレット。
【請求項10】
前記シガレットの一端を通じて第1気流量が排出され、
前記穿孔を通じて前記シガレットの半径方向に沿って前記シガレット内部に第2気流量が流入され、
前記第1気流量対比で前記第2気流量の比率である空気希釈率は、30~90%である、請求項8に記載のシガレット。
【請求項11】
エアロゾル生成装置用シガレットの製造方法において、
板状の支持素材層の一面に冷却素材層を塗布する段階と、
前記一面が内側に向かうように前記支持素材層を折り曲げて前記支持素材層の両端を接触させることで、冷却ロッドを作製する段階と、
前記冷却ロッドの一側にエアロゾル生成物質を含むタバコロッドを配置する段階と、
前記冷却ロッド及び前記タバコロッドを包装材で覆い包む段階と、を含む、シガレットの製造方法。
【請求項12】
ケースと、
バッテリと、
タバコロッド及び前記タバコロッドの前端に隣接した冷却ロッドを含むシガレットを加熱する加熱部と、
前記バッテリから前記加熱部に供給される電力を制御する制御部と、を含み、
前記冷却ロッドの内部には、前記シガレットの長手方向に沿って延びる中空が形成され、前記冷却ロッドの内面には、冷却素材層が塗布される、エアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シガレット及びシガレット用エアロゾル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、伝統的なシガレットの代替材に係わる需要が増加している。例えば、シガレットを燃焼させてエアロゾルを生成させるものではない、シガレットに含まれたエアロゾル生成物質が加熱されることでエアロゾルが生成されるエアロゾル生成装置に係わる需要が増加している。これにより、加熱式シガレット及び加熱式エアロゾル生成装置に対する研究が活発に進められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする課題は、エアロゾル生成物質を含み、ユーザによって吸入される前に加熱されたエアロゾルを効果的に冷却することができるシガレットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
多様な実施例によれば、エアロゾル生成装置用シガレットは、エアロゾル生成物質を含むタバコロッド及び前記タバコロッドの一側に位置し、前記シガレットの長手方向に沿って延びた中空を含む冷却ロッドを含み、前記冷却ロッドの内面には、冷却素材層が塗布されうる。多様な実施例によれば、エアロゾル生成装置用シガレットの製造方法は、板状の支持素材層の一面に冷却素材層を塗布する段階、前記一面が内側に向かうように前記支持素材層を折り曲げて前記支持素材層の両端を接触させることで、冷却ロッドを作製する段階、前記冷却ロッドの一側にエアロゾル生成物質を含むタバコロッドを配置する段階、及び前記冷却ロッド及び前記タバコロッドを包装材で覆い包む段階を含んでもよい。
【0005】
多様な実施例によれば、エアロゾル生成装置は、ケース、バッテリ、タバコロッド及び前記タバコロッドの前端に隣接した冷却ロッドを含むシガレットを加熱する加熱部、及び前記バッテリから前記加熱部に供給される電力を制御する制御部を含み、前記冷却ロッドの内部には、前記シガレットの長手方向に沿って延びる中空が形成され、前記冷却ロッドの内面には、冷却素材層が塗布されうる。
【発明の効果】
【0006】
多様な実施例によれば、冷却ロッドの冷却効果が向上し、冷却ロッドを容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図2】
図1に図示されたシガレットの冷却ロッドの構成に係わる図面である。
【
図3】
図1に図示されたシガレットのAA’方向断面図である。
【
図4】
図1に図示されたシガレットのBB’方向断面図である。
【
図5】他の一実施例によるシガレットの斜視図である。
【
図6】エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された一例を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
多様な実施例によれば、エアロゾル生成装置用シガレットは、エアロゾル生成物質を含むタバコロッド、及び前記タバコロッドの一側に位置し、前記シガレットの長手方向に沿って延びた中空を含む冷却ロッドを含み、前記冷却ロッドの内面には、冷却素材層が塗布されうる。前記冷却ロッドは、板状の支持素材層が巻きつけられることで作製されうる。
【0009】
前記冷却ロッドは、前記シガレットの半径方向に積層された複数の支持素材層の積層(laminate)を含んでもよい。
【0010】
前記複数の支持素材層は、内紙(inner paper layer)及び半径方向に前記内紙よりも外側に配置された外紙(outer paper layer)を含み、前記内紙及び前記外紙は、坪量が互いに異なってもいる。
【0011】
前記冷却素材層は、防水素材(waterproof material)によって形成されうる。
【0012】
前記冷却素材層は、ポリ乳酸(PLA)を素材として含んでもよい。
【0013】
前記冷却ロッドの厚さは、200μm~600μmでもある。
【0014】
前記冷却ロッドには、少なくとも1つの穿孔が形成され、外部空気は、前記少なくとも1つの穿孔を通じて前記中空に流入されうる。
【0015】
前記シガレットは、前記冷却ロッドの第1側に位置するフィルタロッドを更に含み、前記タバコロッドは、前記冷却ロッドの第2側に位置し、前記穿孔は、前記第1側よりも前記第2側に近接するように配置されうる。
【0016】
前記シガレットの一端を通じて第1気流量が排出され、前記穿孔を通じて前記シガレットの半径方向に沿って前記シガレット内部に第2気流量が流入され、前記第1気流量対比で前記第2気流量の比率である空気希釈率は、30~90%でもある。
【0017】
多様な実施例によれば、エアロゾル生成装置用シガレットの製造方法は、板状の支持素材層の一面に冷却素材層を塗布する段階、前記一面が内側に向かうように前記支持素材層を折り曲げて前記支持素材層の両端を接触させることで、冷却ロッドを作製する段階、前記冷却ロッドの一側にエアロゾル生成物質を含むタバコロッドを配置する段階、及び前記冷却ロッド及び前記タバコロッドを包装材で覆い包む段階を含んでもよい。
【0018】
多様な実施例によれば、エアロゾル生成装置は、ケース、バッテリ、タバコロッド及び前記タバコロッドの前端に隣接した冷却ロッドを含むシガレットを加熱する加熱部及び前記バッテリから前記加熱部に供給される電力を制御する制御部を含み、前記冷却ロッドの内部には、前記シガレットの長手方向に沿って延びる中空が形成され、前記冷却ロッドの内面には、冷却素材層が塗布されうる。
【0019】
実施例で使用される用語は、本発明での機能を考慮しながら可能な限り、現在広く使用される一般的な用語を選択したが、これは、当業者の意図または判例、新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。したがって、本発明で使用される用語は、単なる用語の名称ではない、その用語が有する意味と、本発明の全般にわたる内容とに基づいて定義されねばならない。
【0020】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素を更に含んでもよいということを意味する。また、明細書に記載された「-部」、「モジュール」などの用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、これは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによっても具現される。
【0021】
ここで使用された「少なくとも1つ」のような表現は、全体構成リスト(list)を修飾し、リストの個別構成を修飾しない。例えば、「a、b及びcのうち、少なくとも1つ」という表現は、「a」、「b」、「c」、「aとb」、「aとc」、「bとc」または「a、b及びc」をいずれも含むと理解されねばならない。
【0022】
あるエレメントまたはあるレイヤが他のエレメントまたは他のレイヤの「上に」、「上部に」、「連結された」、または「結合された」と指称されるとき、これは、他のエレメントまたは他のレイヤに直接連結されるか、直接結合されるか、または別途の結合されたエレメントまたはレイヤが存在することができる。対照的に、あるエレメントが他のエレメントまたはレイヤの「直ぐ上に」、「直上に」、「直接連結された」、または「直接結合された」と言及されるとき、中間に別途のエレメントが存在していないと理解されねばならない。同じ参照番号は、全体として同じ要素を指称する。
【0023】
明細書全体において「エアロゾル発生物品」は、シガレット、シガーのように、エアロゾルを発生させうる物質を意味することができる。エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生物質またはエアロゾル形成基質を含んでもよい。また、エアロゾル発生物品は、板状葉タバコ、刻みタバコ、再構成タバコなどタバコ原料を基にする固体物質を含んでもよい。エアロゾルは、揮発性化合物を含んでもよい。
【0024】
また、明細書全体において、「上流」または「前方」は、エアロゾル生成装置で吸煙するユーザの口部から遠くなる方向を意味し、「下流」または「後方」は、エアロゾル生成装置で吸煙するユーザの口部に近くなる方向を意味する。
【0025】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施例について本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施可能なように詳細に説明する。しかし、本発明は、様々な互いに異なる形態に具現され、ここで説明する実施例に限定されない。
【0026】
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0027】
図1は、一実施例によるシガレット1の斜視図である。
【0028】
図1を参照すれば、シガレット1は、タバコロッド11、及び冷却ロッド12を含んでもよい。
【0029】
シガレット1がエアロゾル生成装置(例えば、
図6のエアロゾル生成装置2)のヒータによって加熱されることにより、タバコロッド11でエアロゾルが生成される。生成されたエアロゾルは、気流通路によって冷却ロッド12に伝達され、冷却ロッドを通過する過程で冷却される。その後、エアロゾルは、フィルタロッド13を経てユーザ口腔に吸入されうる。
【0030】
タバコロッド11は、タバコ物質及びエアロゾル生成物質を含む。タバコロッド11は、タバコ(tobacco)及び/またはニコチンを含んでもよい。また、ニコチンは、タバコ葉を成形したり、再構成したりして獲得されうる。例えば、タバコロッド11は、シート(sheet)にも、ストランド(strand)にも作製されうる。また、タバコロッド11は、タバコシートが細かく切られた刻みタバコによっても作製される。
【0031】
他の例として、タバコロッド11には、フリーベースニコチン(free base nicotine)、ニコチン塩(nicotine salt)、またはこれらの組み合わせのうち、1つが含まれうる。具体的に、ニコチンは、自然に発生するニコチンまたは合成ニコチンでもある。
【0032】
タバコロッド11は、例えば、エアロゾル生成物質であるグリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール及びオレイルアルコールのうち、少なくとも1つを含んでもよいが、それらに限定されない。また、タバコロッド11は、風味剤、湿潤剤及び/または有機酸(organic acid)のような他の添加物質を含んでもよい。また、タバコロッド11には、メントールまたは保湿剤などの加香液が、タバコロッド11に噴射されることで添加することができる。
【0033】
実施例によって、タバコロッド11は、熱伝導物質によって取り囲まれうる。例えば、熱伝導物質は、アルミニウム(Al)、銅(Cu)及びアルミニウムまたは銅を含む金属合金でもある。
【0034】
冷却ロッド12は、タバコ媒質から伝達されたエアロゾルを冷却することができる。冷却ロッド12は、タバコロッド11の一側に位置しうる。例えば、冷却ロッド12は、タバコロッド11の後端に隣接することができる。これにより、冷却ロッド12は、加熱部23がタバコロッド11を加熱することで生成されたエアロゾルを冷却させうる。したがって、ユーザは、適当な温度に冷却されたエアロゾルを吸い込むことができる。
【0035】
冷却ロッド12は、タバコロッド11から排出された気体が移動する経路を提供する気流伝達要素でもある。これにより、冷却ロッド12は、気体をその前端から後端に伝達させうる。冷却ロッド12は、気体が移動することができる空き空間を含んでもよい。空き空間によって冷却ロッド12の気孔率が多様に決定されうる。気孔率は、冷却ロッド12の全体断面積のうち、空き空間が占める面積の比率でもある。気流の冷却効果及びニコチン移行量などを考慮して設計されうる。
【0036】
冷却ロッド12は、内部にシガレット1の長手方向に沿って中空が形成されたチューブ状または管状ロッドでもある。例えば、冷却ロッド12は、内部に中空を含むチューブ状の構造物でもある。冷却ロッド12によって加熱部23がエアロゾル生成装置に挿入される場合、タバコロッド11の内部物質が後に押される現象を防止することもでき、エアロゾルの冷却効果も発生しうる。
【0037】
シガレットの冷却素材としてポリマーから吐出された繊維を使用する試みがある。例えば、一部のシガレットは、ポリマーを用いて製織したチューブ状の冷却要素を用いている。その場合、工程上の制約またはポリマーの物性による制約によって冷却要素の製造過程で制限が発生する。例えば、ポリマーを用いて冷却要素を製織する場合、冷却要素の壁厚を調節し難い。特に、壁厚が非常に薄いことが要求されるとき、冷却要素の壁厚を調節し難い。多様な実施例によれば、多様な素材から選択された素材を通じて冷却ロッド12を管状に作製し、選択された素材によって冷却ロッド12の製造工程に対する制約が緩和されうる。
【0038】
実施例によれば、冷却ロッド12は、支持力に優れた素材によっても作製される。これにより、冷却ロッド12は、シガレットに加熱部が挿入される場合、タバコロッド11の内部物質が後に押される現象を効果的に防止しうる。これにより、チューブ壁厚を最小化し、中空の内径を増加させるような冷却ロッド12の製造工程が容易になる。
【0039】
実施例によれば、冷却ロッド12は、紙素材によっても作製される。紙素材の坪量と厚さは、支持力を確保するように適切に調節されうる。冷却ロッド12は、支持力を確保するために多数の紙素材層が畿重にも積層されて作製されうる。例えば、冷却ロッド12の厚さは、200μm~600μmの厚さに作製される。これについて、
図2ないし
図4を通じて更に詳細に説明する。
【0040】
シガレット1の構成要素が前述したタバコロッド11及び冷却ロッド12などに限定されるものではなく、実施例によって、シガレット1は、フィルタロッド13、液状ロッド14、前端プラグ及びラッパ15などの少なくとも一部を更に含んでもよい。
【0041】
液状ロッド14は、液状組成物を保持することができる。液状ロッド14は、液状組成物を吸収して保持する吸水性素材の巻縮されたシートまたは液状組成物を含むコンテナなどを含んでもよい。
【0042】
フィルタロッド13は、エアロゾル内に含まれた所定の成分をフィルタリングすることができる。フィルタロッド13は、タバコロッド11から出る気体をフィルタロッド13に通過させる過程で異物のような所定の成分を遮断するフィルタでもある。
【0043】
前端プラグは、シガレット1の前方末端に位置することができる。前端プラグは、タバコロッド11の離脱を防止し、喫煙中にタバコロッド11から液状化されたエアロゾルがエアロゾル発生装置に流れて行くこと(leaking)を防止することができる。
【0044】
シガレット1は、少なくとも1枚のラッパ15によっても包装される。ラッパ15は、シガレット1を覆い包む。一実施例によれば、冷却ロッド12に少なくとも1つの穿孔127が形成された場合、ラッパがシガレット1を覆い包むとき、冷却ロッド12の位置に対応するラッパに少なくとも1つの穿孔17が形成されうる。
【0045】
シガレット1のフィルタロッド13、前端プラグ及びラッパ15などについては、
図5を通じて更に詳細に後述する。
【0046】
図2は、
図1に図示されたシガレット1の冷却ロッド12の構成に関する図面である。
【0047】
図2を参照すれば、冷却ロッド12を板状の支持素材が巻き付けられることで作製されうる。板状の支持素材は、巻き付けられて両端が接触し、その結果、中空を含む管状が作製されうる。
【0048】
冷却ロッド12は、積層された複数の支持素材層を含んでもよい。これにより、冷却ロッド12は、厚さを最小化すると共に、長手方向に支持力を強化することができる。また、これにより、冷却ロッド12は、板状の支持素材を巻き取ることによって発生する曲げモーメントに対する支持力を強化することができる。
【0049】
製造工程及び冷却ロッド12の要求物性などによって支持素材層の層数、及び支持素材層を構成する素材などが決定されうる。例えば、製造工程及び冷却ロッド12の要求物性などによって支持素材層の数、坪量、平滑度、密度、厚さ及び接着剤を吸着するなどの素材の物性が決定されうる。
【0050】
冷却ロッド12が1つの支持素材層で構成される場合、厚い厚さ及び重い坪量によって支持素材層の曲がりが困難である。したがって、冷却ロッド12は、それぞれ相対的に薄厚及び軽い坪量を有する複数の支持素材層で構成され、これにより、各支持素材層の曲げ及び冷却ロッド12の製造が容易になる。
【0051】
一実施例によれば、冷却ロッド12は、支持素材層の積層順に内紙121、中間紙122及び外紙123などを含んでもよい。他の一実施例によれば、冷却ロッド12は、内紙121、中間紙122、及び外紙123のうちから選択されたいずれか1つまたは2つの支持素材層だけで構成されうる。
【0052】
内紙121は、支持素材層の最内側に位置し、中間紙122は、内紙121の外側に位置する。外紙123は、中間紙122の外側に位置して支持素材層の最外郭に位置しうる。例えば、内紙121の坪量は、70~150g/m2であり、内紙121の厚さは、100~200μmでもある。また、中間紙122の坪量は、100~150g/m2、中間紙122の厚さは、100~200μmでもある。また、外紙123の坪量は、40~80g/m2、外紙123の厚さは、50~150μmでもある。
【0053】
図3は、
図1に図示されたシガレット1のAA’方向断面図であり、
図4は、
図1に図示されたシガレット1のBB’方向断面図である。
【0054】
図3及び
図4を参照すれば、冷却ロッド12は、シガレット1の半径方向に共に積層された複数の支持素材層で構成されうる。
【0055】
中空管状の冷却ロッド12の内面には、冷却素材層125が塗布されうる。すなわち、内紙121が冷却ロッド12の支持素材層の最内側であると仮定するとき、冷却ロッド12の内紙121の内面には、冷却素材層125が塗布されうる。したがって、冷却ロッド12の内紙121は、冷却素材層125が容易に塗布される物性を有することができる。
【0056】
冷却素材層125は、気流及びエアロゾルを冷却させる冷却素材で構成される。例えば、冷却素材層125は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ乳酸(PLA、polylactide)、酢酸セルロース(CA)及びアルミニウム箔からなる群から選択された材料によって作製されうる。一実施例によれば、冷却素材層125は、ポリマー素材によって形成された冷却素材が気流及びエアロゾルから熱を吸収することにより、冷却ロッド12の中空を通過する気流及びエアロゾルを冷却させうる。
【0057】
冷却ロッド12の内面に塗布される冷却素材は、防水特性を有し、その結果、支持素材層に防水効果を提供することができる。これにより、冷却ロッド12の耐久性(durability)が向上しうる。また、エアロゾルは、冷却ロッド12に吸収されず、口腔に効果的に伝達されうる。
【0058】
内面が冷却素材でコーティングされた中空を含む冷却ロッド12は、板状の支持素材の一面に冷却素材を塗布し、折り曲げることによって作製され、冷却素材が塗布された支持素材の一面は内側に向かう。冷却ロッド12は、タバコロッド11と長手方向に配置され、冷却ロッド12及びタバコロッド11は、ラッパによって包装されうる。
【0059】
一実施例によれば、冷却素材層125の厚さは、20~50μm、坪量は、30~70g/m2でもある。
【0060】
一実施例によれば、冷却ロッド12の管壁には、少なくとも1つの穿孔127が形成されうる。穿孔127は、冷却ロッド12を半径方向に貫通し、穿孔127を通じて外部空気が冷却ロッド12の中空内部に流入されうる。
【0061】
中空を通じて長手方向に沿ってタバコロッド11から流入される空気及びエアロゾルは、穿孔127を通じて半径方向に沿って流入される空気と冷却ロッド12内部で混合されうる。
【0062】
穿孔127が冷却ロッド12に形成されることで、エアロゾルは、冷却ロッド12で効果的に冷却されうる。一方、穿孔17が冷却ロッド12以外にタバコロッド11に形成される場合、タバコロッド11で温度が低くなり、その結果、エアロゾルが効果的に形成されない。
【0063】
穿孔127は、冷却ロッド12の上流側に形成されうる。すなわち、穿孔127は、フィルタロッド13よりもタバコロッド11に更に近接して配置され、これにより、穿孔127からフィルタロッド13までの距離は、穿孔127からタバコロッド11までの距離よりも遠くなる。
【0064】
穿孔127を介した空気流入が冷却ロッド12の上流側から始まり、エアロゾルを含む気流の流速が減少し、気流が冷却ロッド12に留まる時間が増加することにより、気流が効果的に冷却されうる。
【0065】
図3に図示されたように、ユーザの吸入によって、シガレット1の遠位端Aを介してシガレット1内部に第1気流量Fcの気流が流入されうる。
【0066】
また、冷却ロッドに形成された穿孔127を介して第2気流量Fvの気流がシガレット1の半径方向に沿って流入されうる。第2気流量Fvは、穿孔127の大きさ、穿孔127の個数、穿孔127の形状及び穿孔127の配置などによっても決定される。
【0067】
また、ラッパ15が多孔性である場合、シガレット1のラッパ15を通じて第3気流量Fpの気流が流入されうる。第3気流量Fpは、極少量であり、実施例によって無視されうる。
【0068】
第4気流量Ftの気流は、シガレット1の近位端Bを通じて排出されてユーザに提供されうる。この際、第4気流量Ftは、第1気流量Fc、第2気流量Fv及び第3気流量Fpとの和と一致することができる。
【0069】
空気希釈率は、シガレット1を介して気流を吸い込むとき、外部から流入される空気の量を百分率で表示したものである。空気希釈率は、エアロゾルを希釈させ、流速を減少させ、気流の温度及び濾過効率に影響を及ぼす。
【0070】
空気希釈率は、第4気流量Ft対比で第2気流量Fv及び第3気流量Fpの和の比率に定義されうる。実施例によって空気希釈率は、第4気流量Ftに対する第2気流量Fvの比率と定義されうる。
【0071】
空気希釈率の標準化のために、実施例によって空気希釈率は、第4気流量Ftが17.5ml/sに固定された状態で測定されうる。この際、シガレット1の空気希釈率は、約30~90%でもある。
【0072】
空気希釈率が90%を超過する場合、エアロゾルを含む気流量が急減する。一方、空気希釈率が30%未満である場合、エアロゾルを含む気流が適切に冷却されず、冷却ロッド12及びフィルタロッド13が溶融されうる。
【0073】
穿孔127の個数は、実施例によっても異なる。例えば、3個の穿孔127が形成され、または9個の穿孔127が形成されうる。この際、穿孔127間の距離は、一定しているか、実施例によって一定しない。
【0074】
図5は、他の一実施例によるシガレット1の斜視図である。
【0075】
図5に図示されたシガレット1には、前記
図1に係わる説明が適用されうる。
図5では、
図1のシガレット1で追加された特徴について記述する。
【0076】
フィルタロッド13は、エアロゾル内に含まれた所定の成分をフィルタリングすることができる。フィルタロッド13は、タバコロッド11から出る気体を通過させる過程で異物のような所定の成分を遮断するフィルタである。
【0077】
フィルタロッド13の形状には制限がない。例えば、フィルタロッド13は、円柱状ロッドでもあり、内部に中空を含むチューブ状ロッドでもある。
【0078】
一実施例によれば、フィルタロッド13は、酢酸セルロースフィルタでもある。
【0079】
フィルタロッド13を作製する過程で、フィルタロッド13に加香液を噴射することで香味が発生するようにも作製される。または、加香液が塗布された別途の繊維をフィルタロッド13の内部に挿入してもよい。タバコロッド11で生成されたエアロゾルは、冷却ロッド12を通過することで冷却され、冷却されたエアロゾルがフィルタロッド13を通じてユーザに伝達される。したがって、フィルタロッド13に加香要素が添加される場合、ユーザに伝達される香味の持続性が増進される効果が発生しうる。
【0080】
液状ロッド14は、エアロゾル生成物質である液状組成物を保持することができる。液状ロッド14がエアロゾル生成装置2によって加熱されることにより、液状組成物が蒸気化されてエアロゾルの形態でユーザに提供される。
【0081】
液状ロッド14は、ニコチンを含まない。また、液状ロッド14は、ニコチンが除かれたエアロゾル生成物質を含んでもよい。例えば、液状ロッド14は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール及びオレイルアルコールのうち、少なくとも1つを含んでもよいが、それらに限定されない。例えば、液状ロッド14は、グリセリンとプロピレングリコールが約8:2の比率で混合された物質を含んでもよい。但し、前述した混合の比率に限定されない。また、液状ロッド14は、風味剤、湿潤剤及び/または有機酸(organic acid)のような他の添加物質を含んでもよい。また、液状ロッド14は、メントール、または、保湿剤などの加香液を含んでもよい。
【0082】
液状組成物は、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤、または、ビタミン混合物を含んでもよい。香料は、メントール、ペパーミント、スペアミントオイル及び各種果物の香り成分などを含むが、それらに制限されるものではない。香味剤は、ユーザに多様な香味または風味を提供する成分を含んでもよい。ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち、少なくとも1つが混合されたものでもあるが、それらに制限されるものではない。また、液状組成物は、グリセリン及びプロピレングリコールのようなエアロゾル形成剤を含んでもよい。
【0083】
液状ロッド14は、エアロゾル生成物質が含浸された巻縮されたシートを含んでもよい。また、風味剤、湿潤剤及び/または有機酸(organic acid)のような他の添加物質及び加香液は、巻縮されたシートに吸収された状態で液状ロッド14に含まれうる。
【0084】
巻縮されたシートは、高分子素材で構成されたシートでもある。例えば、高分子素材は、紙、酢酸セルロース(cellulose acetate)、リヨセル(lyocell)、ポリ乳酸(polyl acticacid)のうち、少なくとも1つを含んでもよい。例えば、巻縮されたシートは、高温に加熱される場合にも、異臭が発生しない紙シートでもある。但し、その限りではない。
【0085】
前端プラグは、シガレット1の前方末端に位置する。前端プラグは、タバコロッド11の外部への離脱を防止し、喫煙中にタバコロッド11から液状化されたエアロゾルがエアロゾル発生装置に流れて行くことを防止する。
【0086】
前端プラグは、気体が移動する空き空間を含んでもよい。空き空間は、中空であるか、あるいはその断面が多角形であり、長手方向に延びた通路でもある。または、空き空間は、前端プラグが多孔性材質からなる場合、多数の小孔によっても形成される。
【0087】
ラッパ15は、シガレット1を覆い包んでもよい。ラッパ15は、各セグメントを覆い包む多数のラッパを含んでもよい。
【0088】
例えば、第1ラッパ151によって液状ロッド14が包装され、第2ラッパ152によってタバコロッド11が包装され、第3ラッパ153によって冷却ロッド12が包装され、第4ラッパ154によってフィルタロッドが包装されうる。そして、第5ラッパ155によってシガレット1全体が再包装されうる。
【0089】
第1ラッパ151は、一般的なフィルタ巻紙にアルミニウム箔のような金属箔が結合されたものでもある。第2ラッパ152及び第3ラッパ153は、一般的なフィルタ巻紙によっても作製される。例えば、第2ラッパ152及び第3ラッパ153は、多孔質巻紙または無多孔質巻紙でもある。この際、無多孔質巻紙は、200CU(Coresta Unit)以下の気孔率を有し、多孔質巻紙は、200CU超の気孔率を有する。
【0090】
ラッパ15には、少なくとも1つの穿孔17が形成されうる。ラッパ15に形成された穿孔17を通じてシガレット1外部の空気がシガレット1の内部に流入されうる。
【0091】
穿孔17が形成される位置は、様々である。例えば、穿孔17は、第5ラッパ155に形成されうる。第5ラッパ155を通じて流入された空気は、第5ラッパ155が覆い包んでいる内部のラッパを通過してシガレット1内部に流入されうる。
【0092】
他の一例として、穿孔17は、フィルタロッド13を覆い包む領域及び/または冷却ロッド12を覆い包む領域に形成されうる。
【0093】
一実施例によって、冷却ロッド12に穿孔127が形成された場合、穿孔17は、ラッパがシガレット1を覆い包むとき、冷却ロッド12の穿孔127に対向するラッパの一領域に形成されうる。
【0094】
穿孔17を通じて流入された空気は、タバコロッド11から排出された加熱された空気がユーザの口部に到逹する前に加熱された空気を冷却させ、シガレット1の表面を冷却させうる。
【0095】
穿孔17の個数は、実施例によって様々である。例えば、3個の穿孔17が形成され、または9個の穿孔17が形成される。この際、各穿孔17間の距離は、一定しているか、一定しない。
【0096】
図6は、エアロゾル生成装置2にシガレット1が挿入された例を示す図面である。
【0097】
図6を参照すれば、エアロゾル生成装置2は、バッテリ21、制御部22及び加熱部23を含む。
【0098】
図6に図示されたエアロゾル生成装置2には、本実施例に係わる構成要素が図示されている。したがって、
図6に図示された構成要素以外に他の構成要素がエアロゾル生成装置2に更に含まれるということを、本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0099】
また、
図6には、エアロゾル生成装置2に加熱部23が含まれていると図示されているが、実施例によって加熱部23は省略されうる。
【0100】
図6には、バッテリ21、制御部22及び加熱部23が一列に配置されて図示されている。しかし、エアロゾル生成装置2の内部構造は、
図6に図示されたところに限定されない。すなわち、エアロゾル生成装置2の設計によって、バッテリ21、制御部22、加熱部23、及び蒸気化器の配置は、並列に配置されるか、または他の配置形態にも変更される。
【0101】
シガレット1がエアロゾル生成装置2に挿入されれば、エアロゾル生成装置2は、加熱部23及び/または蒸気化器を作動させ、エアロゾルを発生させうる。加熱部23及び/または蒸気化器によって発生したエアロゾルは、シガレット1を通過してユーザに伝達される。
【0102】
必要に応じて、シガレット1がエアロゾル生成装置2に挿入されていない場合にも、エアロゾル生成装置2は、加熱部23を加熱することができる。
【0103】
バッテリ21は、エアロゾル生成装置2の動作に用いられる電力を供給する。例えば、バッテリ21は、加熱部23または蒸気化器が加熱されるように電力を供給し、制御部22の動作に必要な電力を供給することができる。また、バッテリ21は、エアロゾル生成装置2に設けられたディスプレイ、センサ、モータなどの動作に必要な電力を供給することができる。
【0104】
制御部22は、エアロゾル生成装置2の動作を全般的に制御する。具体的に、制御部22は、バッテリ21、加熱部23、及び蒸気化器だけではなく、エアロゾル生成装置2に含まれた他の構成の動作を制御する。また、制御部22は、エアロゾル生成装置2の構成それぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置2が動作可能な状態であるか否かを判断する。
【0105】
制御部22は、少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイによっても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと該マイクロプロセッサで実行されるプログラムが保存されたメモリの組み合わせによっても具現される。また、他の形態のハードウェアによっても具現されるということを、本実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0106】
加熱部23は、バッテリ21から供給された電力によって加熱されうる。例えば、シガレット1がエアロゾル生成装置2に挿入されれば、加熱部23は、シガレット1の外部に位置する。したがって、加熱された加熱部23は、シガレット1内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させうる。
【0107】
加熱部23は、電気抵抗性ヒータでもある。例えば、加熱部23には、導電性トラック(track)を含み、導電性トラックに電流が流れることによって加熱部23が加熱されうる。しかし、加熱部23は、前述した例に限定されず、希望温度まで加熱されるものであれば、他種のヒータも使用されうる。ここで、希望温度は、エアロゾル生成装置2に予め設定されていてもよく、ユーザによって手動で設定されてもよい。
【0108】
一方、他の例として、加熱部23は、誘導加熱式ヒータでもある。具体的に、加熱部23は、シガレット1を誘導加熱方式で加熱するための導電性コイルを含み、シガレット1は、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタを含んでもよい。
【0109】
例えば、加熱部23は、管状加熱要素、板状加熱要素、針状加熱要素、または棒状加熱要素を含み、加熱要素の形状によって、シガレット1の内部または外部を加熱することができる。
【0110】
また、エアロゾル生成装置2には、加熱部23が複数個配置されうる。この際、複数個の加熱部23は、シガレット1の内部に挿入されるように配置され、シガレット1の外部にも配置されうる。また、複数個の加熱部23のうち、一部は、シガレット1の内部に挿入されるように配置され、残りは、シガレット1の外部に配置されうる。また、加熱部23の形状は、
図6に図示された形状に限定されず、多様な形状にも作製される。
【0111】
蒸気化器は、液状組成物を加熱してエアロゾルを生成し、生成されたエアロゾルは、シガレット1を通過してユーザに伝達されうる。すなわち、蒸気化器によって生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成装置2の気流通路に沿って移動し、気流通路は、蒸気化器によって生成されたエアロゾルがシガレット1を通過してユーザに伝達されるようにも構成される。
【0112】
エアロゾル生成装置2は、バッテリ21、制御部22、加熱部23、及び蒸気化器以外に他の構成を更に含んでもよい。例えば、エアロゾル生成装置2は、視覚情報の出力が可能なディスプレイ及び/または触覚情報の出力のためのモータを含んでもよい。また、エアロゾル生成装置2は、少なくとも1つのセンサを含んでもよい。また、エアロゾル生成装置2は、シガレット1が挿入された状態でも外部空気が流入されるか、内部気体が流出される構造によっても作製される。
【0113】
図6には、図示されていないが、エアロゾル生成装置2は、別途のクレードルと共に、システムを構成してもよい。例えば、クレードルは、エアロゾル生成装置2のバッテリ21の充電に用いられる。クレードルとエアロゾル生成装置2とが結合された状態で加熱部23が加熱されうる。
【0114】
シガレット1は、タバコ物質及びエアロゾル生成物質を含むタバコロッドとエアロゾルを冷却する冷却ロッド及びフィルタなどを含むフィルタロッドを含んでもよい。
【0115】
エアロゾル生成装置2の内部には、タバコロッドが完全に挿入され、冷却ロッドまたはフィルタロッドは、外部に露出されうる。または、エアロゾル生成装置2の内部にタバコロッドの一部だけ挿入されてもよい。他の例示として、タバコロッドの全体及び冷却ロッド(またはフィルタロッド)の一部が挿入されうる。ユーザは、フィルタロッドを口にした状態でエアロゾルを吸い込むことができる。この際、エアロゾルは、外部空気がタバコロッドを通過することで生成され、生成されたエアロゾルは、冷却ロッド及びフィルタロッドを通過してユーザの口に伝達される。
【0116】
一例として、外部空気は、エアロゾル生成装置2に形成された少なくとも1つの空気通路を通じて流入されうる。例えば、空気通路の開閉及び/または空気通路の大きさは、ユーザによって調節されうる。これにより、霧化量、喫煙感などがユーザによっても調節される。他の例として、外部空気は、シガレット1の表面に形成された少なくとも1つの孔(hole)を通じてシガレット1の内部に流入されうる。
【0117】
図6の制御部22のように図面でブロックによって表現される構成要素、要素、モジュールまたはユニット(この段落で総称して「構成要素」)のうち、少なくとも1つは、前述した例示的な実施例によってそれぞれの機能を行う多様な数のハードウェア、ソフトウェア及び/またはファームウェアの構造として具現されうる。例えば、それら構成要素のうち、少なくとも1つは、メモリ、プロセッサ、論理回路、ルックアップテーブルのような1つ以上のマイクロプロセッサの制御を通じてそれぞれの機能を行う直接回路構造または他の制御装置を使用することができる。また、これら構成要素のうち、少なくとも1つは、モジュール、プログラム、またはコードの一部によって具体的に具現され、これは、特定論理機能を遂行するための1つ以上の実行可能な命令を含み、1つ以上のマイクロプロセッサまたは他の制御装置によって実行される。また、これら構成要素のうち、少なくとも1つは、それぞれの機能を遂行する中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサなどのプロセッサを含むか、これにより具現されうる。これら構成要素のうち、2以上は、1以上の単一構成要素に結合され、単一構成要素は、結合された2以上の構成要素の全動作または機能を遂行することができる。また、これら構成要素のうち、少なくとも1つの機能のうち、一部は、他の構成要素によっても遂行される。また、バス(bus)は、前記ブロック図に図示されていないが、構成要素を介した通信は、バスを介して遂行されうる。前記例示的な実施例の機能的な側面は、1つ以上のプロセッサで実行されるアルゴリズムで具現されうる。また、ブロックまたは処理段階で表現された構成要素は、電子構成、信号処理及び/または制御、データ処理のための任意の数の関連技術を採用することができる。
【0118】
本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者は、前記記載の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態によって具現可能であるということを理解できるであろう。したがって、開示された方法は、限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されねばならない。本発明の範囲は、前述した説明ではなく、特許請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内にある全ての相違点は、本発明に含まれていると解釈されねばならない。
【国際調査報告】