(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-29
(54)【発明の名称】着脱式ストロー
(51)【国際特許分類】
A47G 21/18 20060101AFI20220622BHJP
【FI】
A47G21/18
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021563178
(86)(22)【出願日】2020-04-24
(85)【翻訳文提出日】2021-12-03
(86)【国際出願番号】 KR2020005413
(87)【国際公開番号】W WO2020218864
(87)【国際公開日】2020-10-29
(31)【優先権主張番号】10-2019-0047894
(32)【優先日】2019-04-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0045687
(32)【優先日】2020-04-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521462510
【氏名又は名称】ジョン,ジュ ヨブ
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,ジュ ヨブ
【テーマコード(参考)】
3B115
【Fターム(参考)】
3B115AA08
3B115AA13
3B115AA14
3B115BA18
3B115DA00
3B115DA02
3B115DA04
3B115DA05
3B115DA06
3B115DA09
3B115DA15
3B115DA22
(57)【要約】
本発明は、着脱式ストローに関するものであって、より具体的には、同一形状の2つの基材を磁気力によって簡単に組み立ておよび分離できる着脱式ストローに関するものである。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに対応する2つの長辺を含む少なくとも2つの基材を含み、
前記少なくとも2つの基材のうち、いずれか1つの基材の2つの長辺と他の1つの基材の2つの長辺が互いに当接して結合され、
前記少なくとも2つの基材の結合によって上端開口および下端開口が定義され、前記上端開口および前記下端開口を介して内部に溶液が通過する中空が形成され、
前記基材の一長辺の少なくとも一領域には、少なくとも1つの突出部が備えられ、前記基材の他長辺の少なくとも一領域には、少なくとも1つの収容部が備えられ、
前記少なくとも2つの基材のうち、いずれか1つの基材と他の1つの基材は、前記収容部に前記突出部が挿入された状態で磁気力によって相互固定される着脱式ストロー。
【請求項2】
前記突出部および前記収容部は、それぞれ前記基材の延長方向に沿って延長形成される請求項1に記載の着脱式ストロー。
【請求項3】
前記突出部および前記収容部から選択される少なくとも1つの内側に備えられた磁気材を含む請求項1に記載の着脱式ストロー。
【請求項4】
前記突出部および前記収容部から選択される1つの内側に磁気材が備えられ、他の1つの内側に前記磁気材と磁気力を形成することが可能な金属材が備えられる請求項1に記載の着脱式ストロー。
【請求項5】
前記磁気材は、前記基材の延長方向に沿って延長形成される請求項2に記載の着脱式ストロー。
【請求項6】
前記基材の延長方向に沿って複数の磁気材が配置される請求項2に記載の着脱式ストロー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、着脱式ストローに関するものであって、より具体的には、同一形状の2つの基材を磁力により簡単に組み立ておよび分離できる着脱式ストローに関する。
【背景技術】
【0002】
プラスチックの乱用についてのおそれと環境を考える人が増え、環境にやさしい製品を求める人が多くなっている。また、プラスチックの乱用による環境問題が社会的に深刻であることを認知した各国の政府も一部のコーヒーショップやファーストフード店などに各種プラスチック用品の使用についての規制を施行している傾向にある。
【0003】
例えば、有名なコーヒーショップは、飲料の種類に応じて蓋の一部を開けて飲める容器を提供したり、ペーパーストローを提供することによって、プラスチックストローを代替している。
【0004】
また、ペーパーストローまたは半永久的に使用できるシリコンストローおよびステンレスストローについての一般消費者の関心も高まっている実情である。ただし、再使用が可能なだけにストロー内部の清潔を維持することが重要であるが、ストローの場合、内部空間が狭く洗浄が難しいという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述の技術的背景下で、本発明は、着脱式のストローを提供することによって、使用後に分解して洗浄が可能になるため、ストローの内部空間の清潔を維持できるストローを提供することを目的とする。
【0006】
また、本発明は、一般ユーザーにとってストローの組み立ておよび分解に大きな困難を感じないほど組み立ておよび分解の難易度が低い着脱式ストローを提供することを目的とする
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記技術的課題を解決するために、本発明の一側面によると、互いに対応する2つの長辺を含む少なくとも2つの基材を含み、前記少なくとも2つの基材のうち、いずれか1つの基材の2つの長辺と他の1つの基材の2つの長辺が互いに当接して結合され、前記少なくとも2つの基材の結合により上端開口および下端開口が定義され、前記上端開口および前記下端開口を介して内部に溶液が通過する中空が形成され、前記基材の一長辺の少なくとも一領域には、少なくとも1つの突出部が備えられ、前記基材の他長辺の少なくとも一領域には、少なくとも1つの収容部が備えられ、前記少なくとも2つの基材のうち、いずれか1つの基材と他の1つの基材は、前記収容部に前記突出部が挿入された状態で磁気力によって相互固定される着脱式ストローが提供される。
【0008】
一実施例において、前記突出部は、前記基材の延長方向に沿って延長形成され得る。これにより、前記突出部に対応する前記収容部も前記基材の延長方向に沿って延長形成され得る。
【0009】
一実施例において、前記突出部および前記収容部から選択される少なくとも1つの内側には、磁気材が備えられ得る。
【0010】
例えば、前記の少なくとも2つの基材のうち、いずれか1つの基材の一側に設けられた突出部の内側に磁気材が備えられた場合、前記突出部に対応する他の1つの基材の他側に設けられた収容部の内側には、磁気材または前記磁気材と磁気力を形成することが可能な金属材が備えられ得る。
【0011】
この場合、前記少なくとも2つの基材のうち、いずれか1つの基材の他側に設けられた収容部の内側には、磁気材または前記磁気材と磁気力を形成することが可能な金属材が備えられ得、前記収容部に対応する他の1つの基材の一側に設けられた突出部の内側には、磁気材が備えられ得る。
【0012】
他の実施例において、前記基材の延長方向に沿って複数の磁気材が離隔して配置され得る。
【0013】
また他の実施例において、前記突出部は、前記基材から分離できるように設けられ、前記突出部の内側には、磁気材または前記磁気材と磁気力を形成する金属材が設けられ得る。
【発明の効果】
【0014】
ペーパーストローの場合、液体に長時間浸漬させる場合、紙が液体を吸収して再使用できないことから、プラスチックの乱用を越えて資源の無駄づかいを防止しようとする究極的な目的を達成するには無理がある。もちろん、ペーパーストローは、コーヒーショップやファーストフード店で導入するのに適した再使用できるストローとみられる。
【0015】
本発明は、ペーパーストローの代替という目的より現在の市場に半永久的に使用できるストローとして発売されている様々な素材のストロー、例えば、シリコンストローやステンレスストローについての問題を究極的に解決するための解決策を提示することにその意義がある。いくら半永久的に使用できるストローであっても、使用回数が増えるにつれてストロー内部空間の汚染がひどくなる場合、再使用が難しくなる場合が多い。
【0016】
これにより、本発明による着脱式ストローは、組み立てと分解が容易であり、使用後に分解して洗浄できるため、ストロー内部空間の清潔を維持し得る。
【0017】
また、本発明による着脱式ストローは、2つの基材の結合面に位置する突出部および収容部のはめ込み結合のみならず、2つの基材の結合面にそれぞれ備えられた磁気材および/または金属材の間の磁気力によって強固に結合され得る。これにより、結合した2つの基材が弱い力でも分離されることを防止でき、使用時に内部から飲料が漏れ出すことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の一実施例による着脱式ストローの斜視図である。
【
図2】
図1に示された着脱式ストローの側面図である。
【
図3】A-A’切断面に沿って切断した本発明の一実施例による着脱式ストローの断面図である。
【
図4】
図3に示された着脱式ストローに使用された基材の断面図である
【
図5】A-A’切断面に沿って切断した本発明の他の実施例による着脱式ストローに使用された基材の断面図である。
【
図6】A-A’切断面に沿って切断した本発明の他の実施例による着脱式ストローに使用された基材の断面図である。
【
図7】B-B’切断面に沿って切断した本発明の一実施例による着脱式ストローに使用された基材の一部領域についての断面図である。
【
図8】B-B’切断面に沿って切断した本発明の他の実施例による着脱式ストローに使用された基材の一部領域についての断面図である。
【
図9】A-A’切断面に沿って切断した本発明のまた他の実施例による着脱式ストローに使用された基材の断面図である。
【
図10】B-B’切断面に沿って切断した本発明のまた他の実施例による着脱式ストローに使用された基材の一部領域についての断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明をより容易に理解するために、便宜上、特定の用語を本明細書に定義する。本明細書で別の方法で定義しない限り、本発明に使用される科学用語および技術用語は、当該技術分野における通常の知識を有する者によって一般的に理解される意味を有するであろう。また、文脈上特に指定しない限り、単数形の用語は、それの複数形も含むものであり、複数形の用語は、それの単数形も含むものと理解されるべきである。
【0020】
以下、本発明による着脱式ストローをより詳細に説明する。
【0021】
図1は、本発明の一実施例による着脱式ストロー100の斜視図であり、
図2は、
図1に示された着脱式ストロー100の側面図である。
【0022】
図1および
図2を参照すると、本発明の一実施例による着脱式ストロー100は、互いに対応する2つの長辺110a、110a’を含む少なくとも2つの基材110、110’を含み得る。本明細書に添付された図面においては、便宜上、互いに対応する形状を有する2つの基材110、110’が結合されてストロー100を形成するものと示されているが、本明細書で定義された基材間の結合方式を維持する範囲内で1つのストロー100を構成する基材110、110’の数は、2つを超え得る。
【0023】
一実施例において、少なくとも2つの基材110、110’は、互いに同一の形状を有することが好ましい。すなわち、少なくとも2つの基材110、110’は、雌雄の区分がなく、これにより、2つの基材のうち、いずれか1つの基材110だけで着脱式ストロー100を組み立てるか、または他の1つの基材110’だけで着脱式ストロー100を組み立てることができる。
【0024】
したがって、図面には、便宜上少なくとも2つの基材110、110’のうち、いずれか1つだけを示すことにする。また、以下の説明でも特に言及していない以上、少なくとも2つの基材110、110’のうち、いずれか1つの基材に関連した説明は、他の1つの基材にも同様に適用されるものと理解されるべきである。
【0025】
また、以下では、説明の便宜のために、少なくとも2つの基材のうち、いずれか1つの基材を第1基材110といい、これに対応する他の1つの基材を第2基材110’と称するものとする。
【0026】
前記着脱式ストロー100は、前記第1基材110の2つの長辺110aと前記第2基材110’の2つの長辺110a’が当接して結合され得、前記第1基材110と前記第2基材110’の結合により、上端開口hと下端開口(図示せず)が定義され得る。また、前記上端開口hおよび前記下端開口を介して内部に溶液が通過する中空が形成され得る。
【0027】
図1を参照すると、前記第1基材110および前記第2基材110’の結合によって形成される形状は、内部に中空が形成された円筒形状であり、前記上端開口hおよび前記下端開口の形状は、円形であり得るが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0028】
したがって、前記第1基材110および前記第2基材110’の結合によって形成される形状と前記上端開口hおよび前記下端開口の形状は、図面によって制限されず、必要に応じてまたはデザイン的な要求に応じて対称の断面を有する様々な形状を有し得る。
【0029】
また、前記第1基材110および前記第2基材110’の長さ、前記第1基材110および前記第2基材110’の結合によって形成される前記上端開口hおよび前記下端開口の大きさも必要に応じて決定され得る。
【0030】
一方、別に示してはいないが、第1基材110および前記第2基材110’の一側は、曲がった形状を有することによって、前記第1基材110と前記第2基材110’の結合が形成されるストローの形状は、全体的または部分的に曲がった形状または角形状を有し得る。
【0031】
また、前記第1基材110および前記第2基材110’の素材は、特に制限されないが、内部の洗浄を前提とした半永久的再使用のために人体に無害な多様な素材(例えば、木材、プラスチック、シリコン、テフロン(登録商標)、ステンレス、合金、セラミックス、ガラスなど)が使用されることができる。
【0032】
さらに、前記第1基材110および前記第2基材110’の一端には、溝部120が設けられ得る。前記溝部120は、前記第1基材110および前記第2基材110’の一端にはめ込まれたシリコンまたはゴム栓または前記第1基材110および前記第2基材110’の一端を保護するためにはめ込まれたチップを固定するために所定の深さだけ掘られた溝を形成する。
【0033】
図3は、A-A’切断面に沿って切断した本発明の一実施例による着脱式ストローの断面図であり、
図4は、
図3に示された着脱式ストローに使用された基材の断面図である。
【0034】
図3および
図4を参照すると、前記第1基材110および前記第2基材110’の一長辺110a、110a’の少なくとも一領域には、少なくとも1つの突出部113、113’が備えられ、前記第1基材110および前記第2基材110’の他長辺110a、110a’の少なくとも一領域には、少なくとも1つの収容部114、114’が備えられ得る。
【0035】
ここで、前記第1基材110の前記突出部113、113’が備えられた一長辺110a、110a’は、前記第2基材110’の前記収容部114、114’が備えされた他長辺110a、110a’と当接して結合され、前記第1基材110の前記収容部114、114’が備えられた他長辺110a、110a’は、前記第2基材110’の前記突出部113、113’が備えられた一長辺110a、110a’と当接して結合され得る。
【0036】
前記第1基材110および前記第2基材110’の一長辺110a、110a’に備えられた前記突出部113、113’と前記第1基材110および前記第2基材110’の他長辺110a、110a’に備えられた前記収容部114、114’は、前記第1基材110と前記第2基材110’の長辺110a、110a’が当接して結合されることによって、完全なストローの形状を形成できるようにする一種のガイドとしての役割をし得る。
【0037】
また、前記第1基材110と前記第2基材110’は、それぞれに設けられた前記突出部113、113’と前記収容部114、114’のはめ込み結合によって強固に結合され得る。これにより、結合された2つの基材は、前記ストロー100の上下方向または前記ストロー100の左右方向から加わる外力によって容易に分離されることを防止でき、使用中にストロー100の内部から飲料が漏れ出すことを防止できる。
【0038】
このとき、前記第1基材110の一長辺110a、110a’に備えられた少なくとも1つの突出部113、113’の厚さ(または幅)は、前記第1基材110の一長辺110a、110a’の断面の厚さ(または幅)よりも薄いことが好ましい。また、前記第1基材110の一長辺110a、110a’に備えられた突出部113、113’を収容するための前記第2基材110’の他長辺110a、110a’に備えられた前記収容部114、114’の厚さ(または幅)は、前記突出部113、113’の厚さ(または幅)よりも広いことが好ましい。
【0039】
もし、前記突出部113、113’の厚さ(または幅)が不要に大きい場合は、前記収容部114、114’の厚さ(または幅)も同時に広くなければならないため、結果的に、前記第1基材110および前記第2基材110’の断面の厚さ(または幅)が不要に広くなる結果をもたらし得る。
【0040】
また、前記第1基材110の一長辺110a、110a’に備えられた少なくとも1つの前記突出部113、113’の厚さ(または幅)が前記第2基材110’の他長辺110a、110a’に備えられた前記収容部114、114’の厚さ(または幅)よりも大きく形成されることによって、前記収容部114、114’に前記突出部113、113’が締りばめ方式で収容されるようにすることもできるが、この場合、前記第1基材110および前記第2基材110’の材質に応じて収容部114、114’の変形が生じる可能性が高い。また、前記第1基材110および前記第2基材110’の材質に応じて締りばめができない場合がある。
【0041】
これにより、本発明による着脱式ストローは、ユーザーによるストローの組み立てが容易であり、使用時に前記第1基材110と前記第2基材110’が分離されないように、前記第1基材110と前記第2基材110’との間に所定の結合力を提供する手段をさらに含み得る。
【0042】
一実施例において、前記突出部113、113’と前記収容部114、114’から選択される少なくとも1つの内側には、磁気材111、111’、112、112’が備えられ得る。前記磁気材は、前記第1基材110と前記第2基材110’との間に磁気力を提供できる素材であれば、特に制限されない。
【0043】
前記突出部113、113’および前記収容部114、114’の内側に備えられた磁気材111、111’、112、112’は、前記第1基材110および前記第2基材110’との間に磁気力(引力)を発生させ、前記収容部114、114’に前記突出部113、113’が挿入された状態で、前記磁気材により発生した磁気力によって相互固定できるようにする。
【0044】
例えば、前記第1基材110の一側に設けられた突出部113、113’の内側に磁気材が備えられた場合、前記第1基材110の突出部113、113’に対応する前記第2基材110’の収容部114、114’の内側には、磁気材または前記磁気材と磁気力を形成することが可能な金属材が備えられ得る。このとき、前記第2基材110’の収容部114、114’の内側に磁気材が備えられる場合、前記磁気材は、前記第1基材110の突出部113、113’の内側に備えられた磁気材と反対の極性を有しなければならない。
【0045】
前記第1基材110の他側に設けられた収容部114、114’の内側には、磁気材または前記磁気材と磁気力を形成することが可能な金属材が備えられ得、前記第1基材110の収容部114、114’に対応する前記第2基材110’の突出部113、113’の内側には、磁気材が備えられ得る。このとき、前記第1基材110の収容部114、114’の内側に磁気材が備えられる場合、前記磁気材は、前記第2基材110’の突出部113、113’の内側に備えられた磁気材と反対の極性を有しなければならない。
【0046】
また、前記突出部113、113’および/または前記収容部114、114’の内側に備えられた磁気材の形状、サイズ、および配置角度などは、必要に応じて調整できる。例えば、
図4を参照すると、前記磁気材112、112’は、前記基材110、110’の曲げ方向に沿って傾いて備えられ得る。
【0047】
一方、
図5に示すように、第1基材110および前記第2基材110’のうち、少なくとも1つが伝導性を示す場合は、前記第1基材110および前記第2基材110’のうち、少なくとも1つに磁気材を設けることによって、前記第1基材110と前記第2基材110’との間に磁気力を発生させることができる。
【0048】
例えば、前記第1基材110および前記第2基材110’が伝導性を示す場合は、前記第1基材110の一側に設けられた突出部113、113’および前記第2基材110’の一側に設けられた突出部113、113’にそれぞれ磁気材が備えられることによって、前記第1基材110と前記第2基材110’との間に引力を発生させ、前記第1基材110と前記第2基材110’を固定することができる。
【0049】
また、他の場合において、前記第1基材110が伝導性を示す場合は、前記第1基材110の一側に設けられた突出部113、113’および他側に設けられた収容部114、114’のそれぞれに対応する前記第2基材110’の収容部114、114’および突出部113、113’の内側に磁気材が備えられることによって、前記第1基材110と前記第2基材110’との間に引力を発生させ、前記第1基材110と前記第2基材110’を固定することができる。
【0050】
さらに、前記基材の厚さは、前記基材の中心から前記突出部113、113’または前記収容部が備えられた領域に向かって厚くなり得る。このような厚さの勾配に応じて前記第1基材110と前記第2基材110’が結合された状態で適切な内部空間を確保することが可能である。
【0051】
図6は、A-A’切断面に沿って切断した本発明のまた他の実施例による着脱式ストローに使用された基材の断面図である。
【0052】
図6を参照すると、前記突出部113、113’は、前記第1基材110および前記第2基材110’から分離できるように設けられ得る。このとき、前記突出部113、113’は、サブボディ116、116’に形成され得、前記サブボディ116、116’が、前記第1基材110および前記第2基材110’から分離されることができる。前記サブボディ116、116’と前記第1基材110および前記第2基材110’との間には、所定の内部空間115、115’が形成され、前記内部空間115、115’には、前記磁気材111、111’または前記磁気材と磁気力を形成する金属材が挿入され得る。
【0053】
また、前記突出部113、113’の他側に位置する前記収容部114、114’の内側には、前記磁気材112、112’または前記磁気材と磁気力を形成する金属材が挿入され得る。一方、前記第1基材110および/または前記第2基材110’が伝導性を示す場合、前記収容部114、114’の内側には、前記磁気材または前記金属材が省略され得る。
【0054】
図7は、B-B’切断面に沿って切断した本発明の一実施例による着脱式ストローに使用された基材の一部領域についての断面図である。
【0055】
図7を参照すると、前記突出部113、113’および前記収容部114、114’は、それぞれ前記第1基材110および前記第2基材110’の延長方向に沿って延長形成され得、前記突出部113、113’および/または前記収容部114、114’の内側に備えられた前記磁気材も前記第1基材110および前記第2基材110’の延長方向に沿って延長形成され得る。
【0056】
これにより、前記第1基材110と前記第2基材110’は、前記突出部113、113’と前記収容部114、114’のはめ込み結合だけでなく、第1基材110と前記第2基材110’との間に発生した磁気力によって強固に固定できる。もちろん、前記第1基材110と前記第2基材110’との間の固定力は、必要に応じてユーザーによって分離できる程度の大きさであることが好ましい。
【0057】
一方、B-B’切断面に沿って切断した本発明の他の実施例による着脱式ストローに使用された基材の一部領域についての断面図である
図8を参照すると、前記第1基材110および前記第2基材110’の延長方向に沿って複数の磁気材111、111’が離隔して配置され得る。
【0058】
また、別に示してはいないが、前記突出部113、113’と前記収容部114、114’も前記複数の磁気材111、111’が配置された位置または前記複数の磁気材111、111’と交互に配置されることによって、前記第1基材110と前記第2基材110’との間に適切な固定力を提供できる。
【0059】
一方、本発明の他の実施例によると、前記突出部とこれに対応する前記収容部は、前記第1基材および前記第2基材の両端に位置し、前記突出部および前記収容部の間で前記第1基材と前記第2基材が当接する面には、磁気材または前記磁気材と磁気力を形成する金属材が設けられ得る。
【0060】
図9は、A-A’切断面に沿って切断した前記実施例による着脱式ストローに使用された基材の断面図であり、
図10は、B-B’切断面に沿って切断した前記実施例による着脱式ストローに使用された基材の一部領域についての断面図である。
【0061】
図9および
図10を参照すると、前記第1基材110と前記第2基材110’の両端には、それぞれ前記突出部113、113’と前記収容部114、114’が設けられ得る。このとき、前記突出部113、113’および前記収容部114、114’の内側には、磁気材または前記磁気材と磁気力を形成する金属材が省略され得る。代わりに、前記第1基材110と前記第2基材110’が当接する面または前記第1基材110と前記第2基材110’が当接する面の内側に磁気材111、111’または前記磁気材111、111’と磁気力を形成する金属材が設けられ得る。必要に応じて、前記突出部113、113’および前記収容部114、114’の内側には、磁気材111、111’または前記磁気材111、111’と磁気力を形成する金属材が備えられ得る。
【0062】
もし、前記第1基材110と前記第2基材110’が当接する面に磁気材111、111’が設けられる場合、前記磁気材の上部には、前記磁気材をカバーするコーティング層(図示せず)が形成され得る。このとき、前記第2基材110’が当接する前記第1基材110の一面に前記磁気材111、111’および前記磁気材111、111’をカバーするコーティング層が設けられる場合、前記磁気材111、111’および前記コーティング層によって前記第1基材110および前記第2基材110’が浮き上がっている状態で固定されることを防止するためにこれに対応する前記第2基材110’の一面は、折曲げ形状を有し、前記磁気材111、111’および前記コーティング層が収容されるようにすることができる。
【0063】
以上、本発明の一実施例について説明したが、当該技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された本発明の思想から逸脱しない範囲内で、構成要素の付加、変更、削除、または追加などによって本発明を多様に修正および変更させることができるものであり、これも本発明の権利の範囲内に含まれるといえる。
【国際調査報告】