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特表2022-530691バッファステータスレポート報告方法、装置、ユーザ端末およびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
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  • 特表-バッファステータスレポート報告方法、装置、ユーザ端末およびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-30
(54)【発明の名称】バッファステータスレポート報告方法、装置、ユーザ端末およびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20220623BHJP
   H04W 72/10 20090101ALI20220623BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W72/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021569508
(86)(22)【出願日】2020-08-31
(85)【翻訳文提出日】2021-11-22
(86)【国際出願番号】 CN2020112586
(87)【国際公開番号】W WO2021043104
(87)【国際公開日】2021-03-11
(31)【優先権主張番号】201910843236.4
(32)【優先日】2019-09-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510020354
【氏名又は名称】中▲興▼通▲訊▼股▲ふぇん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan District Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100199819
【弁理士】
【氏名又は名称】大行 尚哉
(74)【代理人】
【識別番号】100087859
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 秀治
(72)【発明者】
【氏名】姜波
(72)【発明者】
【氏名】韋玉珍
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA11
5K067DD34
5K067HH22
(57)【要約】
【課題】本明細書には、バッファステータスレポート報告方法、装置、ユーザ端末およびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体が開示されている。
【解決手段】前記バッファステータスレポート報告方法は、ユーザ装置UEは、データ伝送が存在する論理チャネルグループLCGを決定し、バッファリングされたデータの量の大きさを送信可能なLCGの第1数量を決定することと、UEは、決定された第1数量に従って、バッファステータスレポートBSRを介してデータ伝送が存在するLCGのバッファリングされたデータの量を送信することと、を含む。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ装置UEは、データ伝送が存在する論理チャネルグループLCGを決定し、バッファリングされたデータの量の大きさを送信可能なLCGの第1数量を決定することと、
UEは、決定された第1数量に従って、バッファステータスレポートBSRを介してデータ伝送が存在するLCGのバッファリングされたデータの量を送信することと、を含む、
ことを特徴とするバッファステータスレポート報告方法。
【請求項2】
データ伝送が存在する論理チャネルグループLCGを決定し、バッファリングされたデータの量の大きさを送信可能なLCGの第1数量を決定することは、
データ伝送が存在するLCGを決定し、バッファリングされたデータの量の大きさを送信可能な許可されたLCGの数を前記第1数量とすることを含み、
バッファリングされたデータの量の大きさを送信可能なLCGの第1数量を決定した後に、
前記BSRを構築し、前記BSRにおいて、データ伝送が存在するLCGに対応する識別子を第1識別子として設定し、データ伝送が存在しないLCGに対応する識別子を第2識別子として設定することをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のバッファステータスレポート報告方法。
【請求項3】
決定された第1数量に従って、BSRを介してデータ伝送が存在するLCGのバッファリングされたデータの量を送信することは、
決定されたデータ伝送が存在するLCGの番号の昇順の方式、降順の方式、またはランダムの方式で、前記の決定されたデータ伝送が存在するLCGを順序付け、順序付けられた結果における最初の第1数量のLCGを選択することと、
前記BSRにおいて、前記第1数量のLCGのそれぞれに対応する前記のバッファリングされたデータの量の大きさを入力することと、を含む、
ことを特徴とする請求項2に記載のバッファステータスレポート報告方法。
【請求項4】
データ伝送が存在する論理チャネルグループLCGを決定し、バッファリングされたデータの量の大きさを送信可能なLCGの第1数量を決定することは、
データ伝送が存在するLCGおよびデータ伝送が存在するそれぞれのLCGの優先度レベルを決定し、バッファリングされたデータの量の大きさを送信可能な許可されたLCGの数を前記第1数量とすることを含み、
バッファリングされたデータの量の大きさを送信可能なLCGの第1数量を決定した後に、
前記BSRを構築し、前記BSRにおいて、データ伝送が存在するLCGに対応する識別子を第1識別子として設定し、データ伝送が存在しないLCGに対応する識別子を第2識別子として設定することをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のバッファステータスレポート報告方法。
【請求項5】
決定された第1数量に従って、BSRを介してデータ伝送が存在するLCGのバッファリングされたデータの量を送信することは、
決定されたデータ伝送が存在するLCGの優先度に従って、高いものから低いものまでの順に前記の決定されたデータ伝送が存在するLCGを順序付け、順序付けられた結果における最初の第1数量のLCGを選択することと、
前記BSRにおいて、選択された第1数量のLCGの順序に従って前記第1数量のLCGのそれぞれに対応する前記のバッファリングされたデータの量の大きさを入力することと、を含む、
ことを特徴とする請求項4に記載のバッファステータスレポート報告方法。
【請求項6】
決定されたデータ伝送が存在するLCGの優先度に従って、高いものから低いものまでの順に前記の決定されたデータ伝送が存在するLCGを順序付けることは、
優先度が同じであってデータ伝送が存在する複数のLCGがある場合、LCGの番号の昇順の方式で、前記の優先度が同じであってデータ伝送が存在する複数のLCGを順序付けることを含む、
ことを特徴とする請求項5に記載のバッファステータスレポート報告方法。
【請求項7】
前記第1数量は2である、
ことを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載のバッファステータスレポート報告方法。
【請求項8】
請求項1~7のいずれかに記載のバッファステータスレポート報告方法を実行するためのコンピュータ実行可能な命令が格納されている、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項9】
プロセッサと、メモリとを備えるバッファステータスレポート報告装置であって、
ここで、前記メモリには、前記プロセッサで実行することが可能であるコンピュータプログラムが格納されており、前記コンピュータプログラムは請求項1~7のいずれかに記載のバッファステータスレポート報告方法を実行することに用いられる、
ことを特徴とするバッファステータスレポート報告装置。
【請求項10】
請求項9に記載のバッファステータスレポート報告装置を備える、
ことを特徴とするユーザ端末。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本願は、2019年9月6日に中国専利局に出願された、出願番号が201910843236.4である中国特許出願に基づく優先権を主張し、その開示全体は援用により本願に組み込まれるものとする。
【技術分野】
【0002】
本願は、移動通信技術の分野に関し、例えば、バッファステータスレポート報告方法、装置、ユーザ端末およびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
ユーザ端末(User Equipment、UE)が公衆陸上移動ネットワーク(Public Land Mobile Network、PLMN)にアクセスしてデータ伝送を行う過程において、UEはバッファステータスレポート(Buffer Status Report、BSR)を介して第5世代移動通信システムの新無線基地局(the 5th Generation mobile communication system New Radio Nodeb、5G NR Nodeb、gNB)に現在アップリンク伝送を必要とするデータの量を通知することができ、gNBは受信したBSRに基づいて対応するアップリンク伝送リソースを端末に割り当てる。
【0004】
関連するプロトコルによると、新たな無線技術(New Radio、NR)で定義されているBSR報告方法は、大まかに、長く切り捨てられたBSR(Long Truncated BSR)をトリガする場合、複数の論理チャネルグループ(Logical Channel Group、LCG)の優先度に応じて高いものから低いものまでの順に報告する必要があり、同じ優先度のLCGは、LCG識別子(Identifier、ID)の昇順で報告することを含む。長く切り捨てられたBSRを入力するルールには、LCGiに1が入力されている場合、当該論理チャネルグループにデータ伝送が存在することを意味し、LCGiに0が入力されている場合、当該論理チャネルグループにデータ伝送が存在しないことを意味することを含む。また、バッファリングされたデータの量の大きさ(Buffer Size)はLCG識別子の昇順、即ちiが小さいものから大きいものまでの順に並べる必要があり、図1に示されるBSR構成のように、図1におけるoct 1/oct 2は長さを示し、octは8進数システム(Octal number system)の略語であり、ここで、それぞれのoctは8bit、即ち1バイトの大きさを表す。
【0005】
実際のシナリオを組み合わせて例をあげると、LCGにはLCG7、LCG3、LCG4、LCG0が優先度の高いものから低いものまでの順に含まれ、LCG3とLCG4の優先度が同じであると仮定すると、それらのデータの量はそれぞれ70、30、40、10である。一方では、関連するプロトコルによると、UEは、2つの論理チャネルグループのBuffer Sizeしか送信できないことが許可され、図2に示される報告模式図のように、関連するプロトコルの説明によると、LCG0、LCG1のデータの量のみを入力できる。このように、ネットワーク側で得られたデータ量情報は不完全であり、優先順位も反映できておらず、つまり、ネットワーク側がこのようなBSRを得た場合、優先度の高い論理チャネルグループにリソースを優先的に割り当てることができず、そして、リソースを正確に割り当てることができない。例えば、この例では、LCG0、LCG1のデータの量のみを得ており、最も優先度の高いLCG7、LCG3のデータの量を知ることができない。また、LCG1は実際にデータを送信する必要がないが、無線技術リソースを占有し、無線技術リソースの無駄を招いてしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願には、無線技術リソースの無駄を回避することができるバッファステータスレポート報告方法、装置、ユーザ端末およびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体が提供される。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願には、バッファステータスレポート報告方法が提供され、
ユーザ装置UEは、データ伝送が存在する論理チャネルグループLCGを決定し、バッファリングされたデータの量の大きさを送信可能なLCGの第1数量を決定することと、
UEは、決定された第1数量に従って、バッファステータスレポートBSRを介してデータ伝送が存在するLCGのバッファリングされたデータの量を送信することと、を含む。
【0008】
本願には、上記のバッファステータスレポート報告方法を実行するためのコンピュータ実行可能な命令が格納されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体がさらに提供される。
【0009】
本願には、プロセッサと、メモリとを備えるバッファステータスレポート報告装置がさらに提供され、ここで、メモリには、プロセッサで実行することが可能であるコンピュータプログラムが格納されており、コンピュータプログラムは上記のバッファステータスレポート報告方法を実行することに用いられる。
【0010】
本願には、上記のバッファステータスレポート報告装置を備えるユーザ端末がさらに提供される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、従来技術における長く切り捨てられたBSRの構成を示す図である。
図2図2は、従来技術においてBSRの報告模式図である。
図3図3は、本願に提供されるBSRを報告する方法のフローチャートである。
図4図4は、本願に提供されるBSRを報告する実施例を示す図である。
図5図5は、本願に提供されるBSRを報告する別の実施例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本願の1つの配置では、コンピューティングデバイスは、1つまたは複数のプロセッサ(Central Processing Unit、CPU)、入力/出力インターフェイス、ネットワークインターフェイスおよびメモリを含む。
【0013】
メモリは、コンピュータ読み取り可能な媒体における非永続性メモリ、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)および/または不揮発性メモリなどの形態、例えば、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)またはフラッシュメモリ(flash RAM)を備えることが可能である。メモリはコンピュータ読み取り可能な媒体の例である。
【0014】
コンピュータ読み取り可能な媒体は、永続性と非永続性、可動性と非移動性のメディアを備え、任意な方法または技術によって情報の記憶を実現することができる。情報は、コンピュータ読み取り可能な命令、データ構造、プログラムモジュールまたは他のデータであってもよい。コンピュータの記憶媒体の例としては、相変化メモリ(Phase-Change RAM、PRAM)、静的ランダムアクセスメモリ(Static RAM、SRAM)、動的ランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM、DRAM)、その他のタイプのランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory、EEPROM)、フラッシュメモリ又は他のメモリ技術、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(Compact Disc-ROM、CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(Digital Versatile Disc、DVD)又は他の光学記憶装置、磁気カセットテープ、磁気テープディスク記憶装置、又は他の磁気記憶装置、或いは他の非伝送媒体を備えるが、これらに限定されなく、算出装置によってアクセスされることが可能な情報を記憶するように設置されてもよい。本明細書に限定されるように、コンピュータ読み取り可能な媒体には、非一時的なコンピュータ読み取り可能なメディア(transitory media)、例えば変調されたデータ信号とキャリアが含まれていない。
【0015】
以下、図面を参照しながら本願の実施例を説明する。
【0016】
図3は、本願に提供されたBSRを報告する方法のフローチャートであり、図3に示されるように、以下のステップを含む。
ステップ300、UEは、データ伝送が存在するLCGを決定し、バッファリングされたデータの量の大きさを送信可能なLCGの第1数量を決定する。
【0017】
1つの例示的な実例において、このステップは、以下のことを含むことができる。
データ伝送が存在するLCGを決定し、許可された大きさに基づいて報告可能なBuffer Sizeの数、即ちバッファリングされたデータの量の大きさを送信可能なLCGの第1数量Nを決定し、例えば、関連するプロトコルによると、UEは、2つの論理チャネルグループのBuffer Sizeしか送信できないことを許可され、即ち第1数量N=2である。
【0018】
図1に示されるBSRを構築すると、データ伝送が存在するLCGを第1識別子、例えば1として設定し、即ち、これらのLCGにはデータバッファがあることを表し、データ伝送が存在しないLCGを第2識別子、例えば0として設定し、即ち、データバッファがないことを表す。
【0019】
1つの例示的な実例において、このステップは、以下のことを含むことができる。
データ伝送が存在するLCGおよびLCGの優先度レベルを決定し、許可された大きさに基づいて報告可能なBuffer Sizeの数、即ちバッファリングされたデータの量の大きさを送信可能な第1数量(Nであってもよい)を決定する。例えば、関連するプロトコルによると、UEは、2つの論理チャネルグループのBuffer Sizeしか送信できないことを許可され、即ちN=2である。
【0020】
図1に示されるBSRを構築すると、データ伝送が存在するLCGを1として設定し、即ち、これらのLCGにはデータバッファがあることを表し、データ伝送が存在しないLCGを0として設定し、即ち、データバッファがないことを表す。
【0021】
ステップ301、UEは、決定された第1数量に従って、BSRを介してデータ伝送が存在するLCGのバッファリングされたデータの量を送信する。
【0022】
1つの例示的な実例において、このステップは、以下のことを含むことができる。
データ伝送が存在するLCGの番号iの昇順または降順の方式、或いはランダムの方式で、図1に示されるBSRにおいて、第1数量のデータ伝送が存在するLCGに対応するBuffer Sizeを入力し、即ち第1数量のデータ伝送が存在するLCGのバッファリングされたデータの量を入力する。
【0023】
この実施形態において、UEがBSRにて入力するBuffer Sizeに対応するLCGは常に伝送を必要とするデータがあるため、無線技術リソースの無駄を回避する。
【0024】
ネットワーク側でBSRを受信した後、LCGiにおいて1として設定されるものはデータ伝送が存在することを表し、0として設定されるものはデータ伝送が存在しないことを表す。Buffer Sizeの報告の数およびLCGiにおいて1として設定される数とは1対1で対応するわけではないが、UEがBSRにて入力するBuffer Sizeに対応するLCGには常に伝送を必要とするデータがあるため、ネットワーク側では、常に有効なデータ情報を抽出し、それに基づいてリソースをUEに割り当てることができる。
【0025】
1つの例示的な実例において、このステップは、以下のことを含むことができる。
最初の第1数量のLCGをLCGの優先度の高いものから低いものまで選択し、1つの例示的な実例において、LCGの優先度が同じである場合、LCG IDが小さい方を優先的に選択する。
【0026】
図1に示されるBSRにおいて、選択した第1数量のLCGの順にLCGに対応するBuffer Sizeを入力し、即ち選択した第1数量のデータ伝送が存在するLCGのバッファリングされたデータの量を入力する。
【0027】
この実施形態において、UEがBSRにて入力するBuffer Sizeに対応するLCGには常に伝送を必要とするデータがあり、そして、入力されたBuffer Sizeに対応するLCGが優先度の高いLCGであるため、無線技術リソースの無駄を回避するとともに、優先度の高いLCGのデータの量の報告を優先的に確保する。
【0028】
ネットワーク側でBSRを受信した後、LCGiにおいて1として設定されるものはデータ伝送が存在することを表し、0として設定されるものはデータ伝送が存在しないことを表す。Buffer Sizeの報告の数およびLCGiにおいて1として設定される数とは1対1で対応するわけではないが、UEがBSRにて入力するBuffer Sizeに対応するLCGには常に伝送を必要とするデータがあるため、ネットワーク側では、常に有効なデータ情報を抽出し、入力されたBuffer Sizeに対応するLCGが優先度の高いLCGであり、それに基づいてリソースをUEに割り当てることができる。
【0029】
本発明の実施例には、上記のBSR報告方法を実行するためのコンピュータ実行可能な命令が格納されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体がさらに提供される。
【0030】
本発明の実施例には、プロセッサと、メモリとを備えるBSR報告実現装置がさらに提供され、ここで、メモリには、プロセッサで実行することが可能であるコンピュータプログラムが格納されており、コンピュータプログラムは上記のBSR報告方法を実行することに用いられる。
【0031】
本願には、上記のバッファステータスレポート報告装置を備えるユーザ端末がさらに提供される。
【0032】
以下、具体的な実施例を組み合わせて本願を説明する。
【0033】
本願実施例において、UEにデータが存在するLCGが複数あると仮定すると、優先度が高いものから低いものまでの順に、LCG7、LCG3、LCG4、LCG0を含み、ここで、LCG3およびLCG4の優先度レベルが同じであり、LCG7、LCG3、LCG4、LCG0のデータの量はそれぞれ70、30、40、10である。UEは2つのLCGのBuffer Sizeしか送信できないことを許可されていると仮定する。
【0034】
第1実施例、まず、データ伝送が存在するLCGを、優先度が高いものから低いものまでの順にLCG7、LCG3、LCG4、LCG0に並べ、現在Buffer Sizeを報告可能な数は2であり、即ち第1数量N=2であることを決定し、次に、LCGの優先度レベルに応じて、データ伝送が存在する最初の2つのLCGをLCG7、LCG3に決定し、LCG3とLCG4との優先度レベルが同じであるため、ID番号が小さいLCG、即ちLCG3を選択し、そして、図4に示されるように、図4に示される本願においてBSRを報告する第1実施例の模式図から分かるように、LCG7、LCG3、LCG4、LCG0を1として設定し、他のLCGを0として設定し、Buffer Sizeを入力し、即ちLCG7のデータの量70、LCG3のデータの量30を入力する。
【0035】
ネットワーク側では、UEによって報告されたBSRから、LCG0、LCG3、LCG4、LCG7にはデータ伝送が存在し、他のLCGにはデータ伝送が存在しなく、また、優先度の高いLCG7、LCG3の伝送データの量はそれぞれ70、30であることが得られる。
【0036】
第2実施例、まず、データ伝送が存在するLCGはLCG0、LCG3、LCG4、LCG7を含み、現在Buffer Sizeを報告可能な数は2であり、即ち第1数量N=2であることを決定し、次に、図5に示されるように、図5に示される本願においてBSRを報告する第2実施例の模式図から分かるように、LCG0、LCG3、LCG4、LCG7を1として設定し、他のLCGを0として設定し、Buffer Sizeを入力し、第2実施例において、LCGの番号iが小さいものから大きいものまでの順にBuffer Sizeを入力し、即ちLCG0のデータの量10、LCG3のデータの量30を入力する。
【0037】
ネットワーク側では、UEによって報告されたBSRから、LCG0、LCG3、LCG4、LCG7にはデータ伝送が存在し、他のLCGにはデータ伝送が存在しなく、また、LCG0、LCG3の伝送データの量はそれぞれ10、30であることが得られる。
【0038】
本願の実施例に提供される図は、本願の基本的な構想を模式的に説明するものにすぎず、本明細書においてユニット、装置またはモジュールなどと呼ばれるこれらのブロックは、例えば論理ゲート、集積回路、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、メモリ回路、受動電子部品、能動電子部品、光学素子、ハードワイヤード回路などのアナログおよび/またはデジタル回路によって物理的に実現され、選択的にファームウェアおよび/またはソフトウェアによって駆動されることができる。これらの回路は、例えば、1つまたは複数の半導体チップに、またはプリント回路基板などの基板の支持部材に埋め込まれることができる。ブロックを構成する回路は、ブロックのいくつかの機能を実行するように、専用のハードウェアまたはプロセッサ(例えば、1つまたは複数のプログラムされたマイクロプロセッサおよび関連する回路)、または専用のハードウェアの組み合わせによって実行されることができ、プロセッサはブロックの他の機能を実行することができる。実施例の各ブロックは、本願の構想の範囲から逸脱することなく、2つまたは2つ以上の互いに作用しかつ分離したブロックに物理的に分割されることができる。同様に、実施例のブロックは、本願の構想の範囲から逸脱することなく、より複雑なブロックに物理的に組み合わせることができる。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】