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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-01
(54)【発明の名称】個人衛生装置
(51)【国際特許分類】
   A61C 17/22 20060101AFI20220624BHJP
   A46B 5/00 20060101ALI20220624BHJP
   B06B 1/04 20060101ALI20220624BHJP
   F16F 15/02 20060101ALI20220624BHJP
   F16F 1/18 20060101ALI20220624BHJP
【FI】
A61C17/22 B
A46B5/00 C
A61C17/22 C
B06B1/04 Z
F16F15/02 C
F16F1/18 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021564201
(86)(22)【出願日】2020-05-01
(85)【翻訳文提出日】2021-10-27
(86)【国際出願番号】 IB2020054131
(87)【国際公開番号】W WO2020222183
(87)【国際公開日】2020-11-05
(31)【優先権主張番号】19172245.3
(32)【優先日】2019-05-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(31)【優先権主張番号】20163232.0
(32)【優先日】2020-03-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】508117514
【氏名又は名称】ブラウン ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100141830
【弁理士】
【氏名又は名称】村田 卓久
(74)【代理人】
【識別番号】100152423
【弁理士】
【氏名又は名称】小島 一真
(74)【代理人】
【識別番号】100208188
【弁理士】
【氏名又は名称】榎並 薫
(72)【発明者】
【氏名】ノルベルト、シェーファー
(72)【発明者】
【氏名】ウベ、ショーバー
(72)【発明者】
【氏名】ローベルト、シェーファー
(72)【発明者】
【氏名】マティーアス、パショルト
(72)【発明者】
【氏名】トビアス、シュバルツ
【テーマコード(参考)】
3B202
3J048
3J059
5D107
【Fターム(参考)】
3B202AA07
3B202AB26
3B202BE10
3J048AD07
3J048BC04
3J048BF05
3J048CB22
3J059BA11
3J059BD03
3J059GA21
5D107AA16
5D107BB11
5D107CC08
5D107CC10
5D107FF10
(57)【要約】
本開示は、xyz座標系によって広がる三次元空間内に延在する個人衛生装置に関係し、これは、駆動ユニットであって、支持体と、支持体に固定的に取り付けられたステータと、xyz座標系のx軸に平行又はそれと一致する第1の長手方向に沿って駆動される直線振動運動のために支持体にばね式に取り付けられた電機子であって、電機子が、静止中に座標[x;y;z]に位置する重心を有する、電機子と、電機子と固定的に結合された駆動シャフトであって、駆動シャフトが、静止中に座標[x;y;z]に位置する重心を有する、駆動シャフトと、を有する駆動ユニットと、駆動シャフトに取り外し可能に接続された第1の処置ヘッド組立体であって、第1の処置組立体が、静止中に座標[xt1;yt1;zt1]に位置する重心を有する、第1の処置ヘッド組立体と、第1の長手方向に沿った本質的に直線状の振動運動のために支持体にばね式に取り付けられた二次質量要素であって、二次質量要素が、静止中に座標[x;y;z]に位置する重心を有する、二次質量要素と、を有し、少なくとも電機子の重心の座標[x;y;z]は、駆動シャフトの重心の座標[x;y;z]に対して、又は第1の処理ヘッド組立体の重心の座標[xt1;yt1;zt1]に対して、y方向又はz方向のうちの少なくとも1つにおいてオフセットを有する、すなわち、y≠y及び/又はy≠yt1及び/又はz≠z及び/又はz≠zt1であり、二次質量要素は、二次質量要素の重心の座標[x;y;z]が、少なくとも1つのオフセット方向において、駆動シャフト、第1の処理ヘッド組立体及び電機子の合成重心の座標[x;y;z]と位置合わせされている、すなわち、y=y及びz=zであり、その結果、二次質量要素の重心の座標[x;y;z]と、合成重心の座標[x;y;z]とを結ぶ線が、x軸に平行であるか又はそれと一致するように設計されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
xyz座標系によって広がる三次元空間内に延在する個人衛生装置であって、
駆動ユニットであって、
支持体と、
前記支持体に固定的に取り付けられたステータと、
前記xyz座標系のx軸に平行であるか又はそれと一致する第1の長手方向に沿って駆動される直線振動運動のために前記支持体にばね式に取り付けられた電機子であって、前記電機子が、静止中に座標[x;y;z]に位置する重心を有する、電機子と、
前記電機子と固定的に結合された駆動シャフトであって、前記駆動シャフトが、静止中に座標[x;y;z]に位置する重心を有する、駆動シャフトと、を有する、駆動ユニットと、
前記駆動シャフトに取り外し可能に接続された第1の処置ヘッド組立体であって、前記第1の処理組立体が、静止中に座標[xt1;yt1;zt1]に位置する重心を有する、第1の処理ヘッド組立体と、
前記第1の長手方向に沿った本質的に直線状の振動運動のために前記支持体にばね式に取り付けられた二次質量要素であって、前記二次質量要素が、静止中に座標[x;y;z]に位置する重心を有する、二次質量要素と、を備え、
少なくとも前記電機子の前記重心の前記座標[x;y;z]は、前記駆動シャフトの前記重心の前記座標[x;y;z]に対して、又は前記第1の処理ヘッド組立体の前記重心の前記座標[xt1;yt1;zt1]に対して、y方向又はz方向のうちの少なくとも1つにおいてオフセットを有する、すなわち、y≠y及び/又はy≠yt1及び/又はz≠z及び/又はz≠zt1であり、前記二次質量要素は、前記二次質量要素の前記重心の前記座標[x;y;z]が、前記少なくとも1つのオフセット方向において、前記駆動シャフト、前記第1の処理ヘッド組立体及び前記電機子の合成重心の座標[x;y;z]と位置合わせされている、すなわち、y=y及びz=zであり、その結果、前記二次質量要素の前記重心の前記座標[x;y;z]と、前記合成重心の前記座標[x;y;z]とを結ぶ線が、前記x軸に平行であるか又はそれと一致するように設計されている、個人衛生装置。
【請求項2】
前記電機子の前記重心の前記座標[x;y;z]が、前記駆動シャフトの前記重心の前記座標[x;y;z]に対して、前記y方向及び前記z方向においてオフセットを有する、すなわち、y≠y及びz≠zであるか、又は前記第1の処理ヘッド組立体の前記重心の前記座標[xt1;yt1;zt1]に対して、前記y方向及び前記z方向においてオフセットを有する、すなわち、y≠yt1及びz≠zt1であり、前記二次質量要素は、前記二次質量要素の前記重心の前記座標[x;y;z]が、前記y方向及び前記z方向において、前記駆動シャフト、前記第1の処理ヘッド組立体及び前記電機子の前記合成重心の前記座標[x;y;z]と位置合わせされている、すなわち、y=y及びz=zであり、その結果、前記二次質量要素の前記重心の前記座標[x;y;z]と、前記合成重心の前記座標[x;y;z]とを結ぶ線が、前記x軸に平行であるか又はそれと一致するように設計されている、請求項1に記載の個人衛生装置。
【請求項3】
ユーザの手で把持することができるハンドルハウジングと、前記支持体の取り付け部分に取り外し可能に取り付けられた第1の処置ヘッドハウジングと、を有する、請求項1又は2に記載の個人衛生装置。
【請求項4】
前記駆動ユニットの前記支持体は、枢動軸が、前記xyz座標系の前記y軸に対して概ね平行であるように、前記ハンドルハウジングに対する前記枢動軸の周りの枢動運動のために取り付けられており、弾性要素が、前記ハンドルハウジングと前記支持体との間に配置されて、前記枢動運動に対する復元力を提供し、前記xyz座標系の前記z軸に平行な方向に沿った圧力又は力構成要素を有する前記第1の処置ヘッドハウジングに加えられる圧力又は力は、前記弾性要素の前記復元力に対する、前記枢動軸の周りの前記支持体の枢動運動をもたらす、請求項3に記載の個人衛生装置。
【請求項5】
前記支持体が、前記ハンドルハウジングに対する前記支持体の偏向に基づいて、前記第1の処置ヘッドハウジングに加えられた前記圧力又は力を測定するための圧力センサ又は力センサと結合されている、請求項4に記載の個人衛生装置。
【請求項6】
前記第1の処置ヘッド組立体が、前記第1の処置ヘッドハウジングに移動可能に取り付けられ、前記第1の処置ヘッド組立体及び前記第1の処置ヘッドハウジングは、共に第1の交換ヘッドを形成する、請求項3~5のいずれか一項に記載の個人衛生装置。
【請求項7】
前記第1の処置ヘッド組立体が、前記駆動シャフトと、前記z方向に平行な回転軸の周りに駆動される振動回転のために、前記第1の処理ヘッドハウジングに移動可能に取り付けられた第1の処置ヘッドと、に取り外し可能に結合された第1の運動伝達部を備える、請求項6に記載の個人衛生装置。
【請求項8】
前記運動伝達部及び前記駆動シャフトが、磁気結合によって結合されている、請求項7に記載の個人衛生装置。
【請求項9】
前記駆動ユニットは、前記第1の処置ヘッド組立体を、100Hz~200Hzの範囲の周波数で、とりわけ、120Hz~170Hzの範囲の周波数で、更にとりわけ、140Hz~150Hzの範囲の周波数で駆動するように設けられている、請求項の6~8いずれか一項に記載の個人衛生装置。
【請求項10】
前記支持体に取り付けられた全ての部品を含む前記支持体の重量、及び前記支持体以外の前記ハンドルに取り付けられた全ての部品を含む前記ハンドルの重量が、0.2以下の比率を有するように設計されている、請求項1~9のいずれか一項に記載の個人衛生装置。
【請求項11】
前記オフセット方向における前記座標の前記位置合わせが、5μm~100μmの範囲の残留オフセットを有する、請求項1~10のいずれか一項に記載の個人衛生装置。
【請求項12】
前記二次質量要素が、積層された金属シートから作製される、請求項1~11のいずれか一項に記載の個人衛生装置。
【請求項13】
前記電機子及び前記二次質量要素が、静止状態で前記xyz座標系の前記yz平面に平行な平面内において各々延在する板ばねによって前記支持体に取り付けられている、請求項1~11のいずれか一項に記載の個人衛生装置。
【請求項14】
請求項6~13のいずれか一項に記載の個人衛生装置と、第2の処置ヘッドハウジング及び第2の処置ヘッド組立体を備える少なくとも1つの第2の交換ヘッドと、を備え、前記第2の処置ヘッド組立体の重心は、装着状態では、前記y方向又は前記z方向のうちの少なくとも1つにおいて、前記第1の処置ヘッド組立体の重心の座標[xt1;yt1;zt1]に対するオフセットを有する座標[xt2;yt2;zt2]を有するか、又は前記第1の処置ヘッド組立体が、前記第1の処置ヘッド組立体の重量とは異なる重量を有する、個人衛生装置キット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電機子が支持体にばね式に取り付けられたステータ電機子組立体と、支持体にばね式に取り付けられた二次質量要素と、を有する、駆動ユニットを備える個人衛生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電動歯ブラシなどの個人衛生装置は、ステータと、往復運動に駆動され、復元力(復元力は、典型的には、板ばねなどの少なくとも1つの弾性要素によって提供され得る)によってその静止位置に押しやられる電機子と、を備える共振モータによって駆動することができる。このような共振モータの様々な設計は、当業者に既知である。共振モータは、駆動シャフトを直線往復運動に駆動することができる。個人衛生装置は、反周期運動を発生させ、大体同じ振幅を有するが、180度シフトされた位相を有する振動を発生させることによって共振モータの往復電機子によって生成される振動を打ち消すように配置された二次ばね質量共振子を搭載することがある。文献国際公開第2014/009916(A2)号は、そのような共振モータの1つの可能な設計を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2014/009916(A2)号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
移動電機子と、移動電機子によって生成される振動を相殺するための二次質量要素とを有する駆動部を備える個人衛生装置の振動挙動を最適化することが一般的に必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
少なくとも1つの態様によれば、xyz座標系によって広がる三次元空間内に延在する個人衛生装置であって、駆動ユニットであって、支持体と、支持体に固定的に取り付けられたステータと、xyz座標系のx軸に平行であるか又はそれと一致する第1の長手方向に沿って駆動される直線振動運動のために支持体にばね式に取り付けられた電機子であって、電機子が、静止中に座標[x;y;z]に位置する重心を有する、電機子と、電機子と固定的に結合された駆動シャフトであって、駆動シャフトが、静止中に座標[x;y;z]に位置する重心を有する、駆動シャフトと、を有する、駆動ユニットと、駆動シャフトに取り外し可能に接続された第1の処置ヘッド組立体であって、第1の処置組立体が、静止中に座標[xt1;yt1;zt1]に位置する重心を有する、第1の処置ヘッド組立体と、第1の長手方向に沿った本質的に直線状の振動運動のために支持体にばね式に取り付けられた二次質量要素であって、二次質量要素が、静止中に座標[x;y;z]に位置する重心を有する、二次質量要素と、を備え、少なくとも電機子の重心の座標[x;y;z]は、駆動シャフトの重心の座標[x;y;z]に対して、又は第1の処理ヘッド組立体の重心の座標[xt1;yt1;zt1]に対して、y方向又はz方向のうちの少なくとも1つにおいてオフセットを有する、すなわち、y≠y及び/又はy≠yt1及び/又はz≠z及び/又はz≠zt1であり、二次質量要素は、二次質量要素の重心の座標[x;y;z]が、少なくとも1つのオフセット方向において、駆動シャフト、第1の処理ヘッド組立体及び電機子の合成重心の座標[x;y;z]と位置合わせされている、すなわち、y=y及びz=zであり、その結果、二次質量要素の重心の座標[x;y;z]と、合成重心の座標[x;y;z]とを結ぶ線が、x軸に平行であるか又はそれと一致するように設計されている、個人衛生装置。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本開示は、例示的な実施形態の詳細な説明によって、また図を参照することによって、更に明らかとなろう。
図1】電動歯ブラシとして実現される個人ケア装置の概略図である。
図2】電動歯ブラシとして実現される例示的な個人衛生装置の断面図である。
図3】シミュレーションに使用された例示的な個人衛生装置の結合質量の概略図である。
図4A図3に示す測定点MP1、MP2、及びMP3における振動振幅の第1のシミュレーション結果。
図4B図3に示す測定点MP1、MP2、及びMP3における振動振幅の第2のシミュレーション結果。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書の文脈において、「個人衛生」とは、皮膚及びその付属器(すなわち、毛及び爪)並びに、歯及び口腔(舌、歯茎などを含む)の育成(又はケア)を意味するものとし、一方では、疾病の予防並びに健康の維持及び強化(「衛生」)を目指し、また一方では、皮膚及びその付属器の美容的処置並びに外観の改善を目指すものである。これは、ウェルビーイングの維持及び強化を含む。これは、スキンケア、ヘアケア、口腔ケア、及びネイルケアを含む。これは、顎ひげケア、シェービング、及び脱毛など、その他の整容動作も更に含む。したがって、「個人衛生装置」とは、このような育成又は整容動作を実行するための任意の装置、例えば、皮膚マッサージ装置又は皮膚ブラシなどの(美容)皮膚処置装置;湿式かみそり;電気シェーバー又はトリマー;電動脱毛器;及び手動又は電動の歯ブラシ、(電気)フロスサー、(電気)洗浄器、(電気)舌クリーナー、又は(電気)歯肉マッサージ器などの口腔ケア装置を意味する。これは、本提案の個人衛生装置が、これらの育成又は装置領域のうちの1つ以上において、これらの装置領域のうちのそれ以外の1つ以上においてよりも、より顕著な利点を有し得ることを除外するものでない。
【0008】
提案される個人衛生装置は、衛生処置を提供する処置ヘッドを備える。電動歯ブラシは、電動個人衛生装置の一例、具体的には、電動口腔ケア装置のグループの一例である。
【0009】
本開示によれば、個人衛生装置は、支持体と、支持体に固定的に取り付けられたステータと、xyz座標系のx軸に平行であるか又はそれと一致する第1の長手方向に沿って駆動される直線振動運動のために支持体にばね式に取り付けられた電機子と、を備える、駆動ユニットを有する。電機子は、静止中に[x;y;z]によって示される、xyz座標系の座標に位置する重心を有し、ここで、xは、x成分であり、yは、y成分であり、zは、z成分であり、これらの表記が以下使用される。電機子は、少なくとも1つの板状の板ばねによって、とりわけ、少なくとも2つの板状の板ばねによって支持体に取り付けられてもよく、これらの板状の板ばねは、静止中にxyz座標系のyz平面に平行な平面において延在する。
【0010】
本開示によれば、個人衛生装置は、電機子と固定的に結合された駆動シャフトを有し、駆動シャフトが、静止中に座標[x;y;z]に位置する重心を有する。個人衛生装置は、駆動シャフトに取り外し可能に接続された第1の処置ヘッド組立体を更に有する。第1の処理組立体は、静止中に座標[xt1;yt1;zt1]に位置する重心を有する。個人衛生装置はまた、第1の長手方向に沿った直線振動運動のために支持体にばね式に取り付けられた二次質量要素を備え、二次質量要素は、静止中に座標[x;y;z]に位置する重心を有する。二次質量要素は、少なくとも1つの板状の板ばねによって、とりわけ、少なくとも2つの板状の板ばねによって支持体に取り付けられてもよく、これらの板状の板ばねは、静止状態でxyz座標系のyz平面に平行な平面において延在する。
【0011】
本開示によれば、少なくとも電機子の重心の座標[x;y;z]は、駆動シャフトの重心の座標[x;y;z]に対して、又は第1の処理ヘッド組立体の重心の座標[xt1;yt1;zt1]に対して、y方向及びz方向のうちの少なくとも1つにおいてオフセットを有する、すなわち、y≠y及び/又はy≠yt1及び/又はz≠z及び/又はz≠zt1である。二次質量要素は、二次質量要素の重心の座標[x;y;z]が、少なくとも1つのオフセット方向において、駆動シャフト、第1の処理ヘッド組立体及び電機子の合成重心の座標[x;y;z]と位置合わせされている、すなわち、y=y及びz=zであり、その結果、二次質量要素の重心の座標[x;y;z]と、合成重心の座標[x;y;z]とを結ぶ線が、x軸に平行であるか又はそれと一致するように設計されている。
【0012】
説明されるシステムは、移動電機子の取り付けばね又は複数のばねによって伝達される力(電機子に付属する質量と共に)、及び逆振動二次質量要素の取り付けばね又は複数のばねによって支持体に伝達される力が互いに相殺されると、ユーザによって把持されるハンドルの外側表面に低振動をもたらすことが知られている。これは、とりわけ、それらの質量を互いに近づけるか、又はこれらの質量を同一にすることによって、とりわけ、ばね式の二次質量要素の共振周波数が可能な限り駆動周波数に近いように装着ばねを適合させることによって達成される。国際公開第2014/009916(A2)号は、これを一般的に考察している。しかし、国際公開第2014/009916(A2)号に示され、考察されるような設計は、ハンドルを保持するときに、ユーザが感じる可能性がある残りの振動を依然としてとしてもたらすことが見出された。このような残りの振動は、yz平面における電機子、駆動シャフト、及び第1の処理ヘッド組立体の重心とyz平面における二次質量要素の重心との間のオフセット、すなわちy方向又はz方向の少なくとも1つのオフセットと関連する可能性があることが見出された。国際公開第2014/009916(A2)号の一般的な説明に従う設計では、電機子の特定の形状により、z方向のオフセットが誘発される。それらのy成分及びそれらのz成分が同じ値を有するように重心を位置合わせすることが、本明細書で提案されており、残りの振動を低減している。これは、2つの重心を結ぶ線が、上記で定義されたxyz座標系のx軸に平行である(又は一致する)ように重心を位置合わせすることで、ハンドルにおいて感じられる振動を低減することを意味し、シミュレーション結果は、図4A及び図4Bと併せて下記に更に考察される。
【0013】
提案される個人衛生装置は、ユーザの手で把持することができるハンドルハウジングを有するハンドル部を備えてもよい。駆動ユニットの支持体自体は、ハンドルハウジングに対して枢動するように取り付けられてもよい。ばね要素などの弾性要素は、支持体を枢動軸の周りに枢動させる任意の力に対する復元力を提供してもよい。支持体は、支持体に作用して支持体を枢動させる力を測定することを可能にする力センサと結合されてもよい。個人衛生装置は、それ自体が処置ヘッドを形成するか、又は処置ヘッドが駆動される運動のために取り付けられる処置ヘッドハウジングを有する交換ブラシヘッドを備えてもよい。次いで、処置ヘッドハウジングは、支持体と固定的に結合されてもよい。処置ヘッドは、運動伝達部と機械的に結合されて、処置ヘッド組立体を形成してもよい。
【0014】
駆動ユニットは、電機子を往復運動に駆動するために使用される周期的駆動信号(例えば、交流)を備えてもよい。周期的駆動信号の駆動周波数は、100Hz~200Hzの範囲、とりわけ、120Hz~170Hzの範囲、更にとりわけ、140Hz~150Hzの範囲にあるように選択されてもよい。
【0015】
電機子は、駆動シャフトを一体的に備え得るか、又は駆動シャフトは電機子と取り外し可能に結合され得る。駆動シャフトは、電機子によって提供される運動を駆動される処理ヘッドに伝達するために使用される。駆動シャフトは、処置ヘッドを備える治療ヘッド組立体と磁気的に結合されてもよい。電機子(電機子に接続された任意の他の質量と一緒に)電機子は、電機子が支持体に取り付けられるばね又は複数のばねによって、共振ばね質量システムを形成する。電機子は少なくとも1つの永久磁石を備えてもよく、ステータは、駆動周波数で交流電流を受信するコイルを含んでもよく、駆動周波数は、電機子ばねシステムの共振周波数にあるか又はそれに近いように選択される。支持体に取り付けられたばねである二次質量システムは、支持体が空間的に固定されると想定され得る場合、電機子ばねシステムから独立しているとみなされ得る更なる共振ばね質量システムを形成する。駆動周波数は、二次質量要素ばねシステムの共振周波数にあるか、又は可能な限り近くにあるように選択されてもよい。二次質量要素ばねシステムは、電機子ばねシステムによって生成された支持体の振動によって直線往復運動に励起されるように配置される。二次質量要素の直線運動は、電機子運動に対して180度位相シフトされる。二次質量要素は、積層された金属シートから作製されてもよい。
【0016】
個人衛生装置及び駆動ユニットは三次元空間内に延在し、3D空間は直交座標系によって広がることができ、その結果、空間内の各点は座標[x;y;z]によって定義することができる。静止状態では、駆動ユニットの様々な要素、特に、電機子、二次質量要素、駆動シャフト、及び処置ヘッド組立体は、各々、既に考察されたようなそれぞれの座標によって判定することができる重心を有し、例えば、座標[x;y;z]は、電機子の重心を示し、座標[x;y;z]は、二次質量要素の重心を示し、[x;y;z]は、駆動シャフトの重心を示し、座標[xt1;yt1;zt1]は、第1の処理ヘッド組立体の重心を示す。ここで、「第1の」は、個人衛生装置の一部である第1の処置ヘッド組立体を、潜在的な更なる(第2の)処置ヘッド組立体から区別するために使用される。次いで、個人衛生キットは、個人衛生装置と、第2の処置ヘッド組立体を備える少なくとも1つの更なる交換ヘッドとを備えてもよい。第2の処置ヘッド組立体の質量及び重心の座標[xt1;yt1;zt1]は、2つの異なる交換ヘッドが個人衛生装置の異なる振動特性を生成するように選択されてもよい。
【0017】
図1は、電動歯ブラシとして実現される例示的な個人衛生装置1の図である。個人衛生装置1は、ハンドル部20と、ハンドル部20に取り外し可能に取り付けられた第1の交換ヘッド10とを備える。第1の交換ヘッド10は、第1の処置ヘッドハウジング12に対して駆動される運動のために第1の処置ヘッドハウジング12に取り付けられた第1の処理ヘッド11を備えてもよい。第1の運動伝達部は、第1の処理ヘッド11と結合されてもよいし、第1の処理ヘッドハウジング12の中空内に配設されてもよい。次いで、第1の処理ヘッド11及び第1の運動伝達部は一緒に、下記により詳細に考察されるように、第1の処置ヘッド組立体を形成してもよい。第1の交換ヘッド10は、第1の交換ヘッド10が使い古されたときに、取り外されて、新しい、本質的に同一の交換ヘッドによって交換され得るか、又は第1の交換ヘッド10は、異なる処置を提供するか、若しくは異なるユーザによる使用を目的とする少なくとも第2の交換ヘッドによって補完され得る。本ケースでは、電動歯ブラシが示され、第1の交換ヘッド10は、歯の第1の洗浄処理を提供するブラシヘッドとして実現される。第1のブラシヘッドと異なり、異なる処置効果を提供する第2のブラシヘッド(すなわち第2の交換ヘッド)が提供されてもよく、例えば、第2のブラシヘッドは、より良好な歯磨き効果のために、又は第1のブラシヘッドよりも良好な歯肉マッサージ効果のために構造化されてもよい。
【0018】
図2は、本開示による例示的な個人衛生装置1Aの断面図であり、この個人衛生装置は、デカルトxyz座標系によって広がるユークリッド3D空間内に延在することで、空間及び相対距離の絶対位置を定義することを可能にする。ユークリッド3D空間に広がるために使用することができる全ての可能な座標系の例として、デカルト座標系を使用する。個人衛生装置1Aは電動歯ブラシとして実現され、非限定的な例として考慮されるものとし、ハンドル部20A及び第1の交換ヘッド10Aを備える。第1の交換ヘッド10Aは、第1の処置ヘッド110A及び第1の運動伝達部111Aを備え、これらは一緒に第1の処置ヘッド組立体120Aを形成する。ここで第1の処理ヘッド110Aは、少なくとも1つの処理要素1101Aが取り付けられたキャリア要素1102Aを備え、図示の実施例では、複数のフィラメントタフトがキャリア要素1102A上に取り付けられる。第1の処理ヘッド110Aは、ここでは、軸1103Aによって定義される回転軸Rの周りで駆動される振動回転M2のために第1の処理ハウジング112Aに取り付けられる。第1の運動伝達部111Aは、第1の運動伝達部111Aの残りの部分と枢動可能に接続された結合部分113Aを備える。第1の処理ヘッド110Aは、第1の処理ヘッドハウジング112Aに取り付けられている。第1の処理ヘッドハウジング112Aは、ハンドル部20Aの処理ヘッドアダプタ235Aと取り外し可能に接続されている。
【0019】
ハンドル部20Aは、ハンドルハウジング220Aと、ハンドルハウジング220Aに対して枢動可能に取り付けられた支持体210Aと、を備え、その結果、支持体210Aが、軸211Aによって定義される枢動軸Pの周りを枢動することができるようにする。支持体210Aは、支持体210Aに固定的に取り付けられたステータ231Aと、各々支持体210Aにばね式に取り付けられた、電機子232A及び二次質量要素233Aと、を備える、駆動ユニット230Aを搬送する。ステータ231Aはコイルを備えてもよく、電機子232Aは、当該技術分野において一般的に知られているような少なくとも1つの永久磁石を備えてもよく、その結果、電機子232Aは、交流がコイルに提供されるときに直線往復運動M1に駆動され得る。交流の駆動周波数は、100Hz~200Hzの範囲であるように選択されてもよい。駆動シャフト234Aは、ここでは電機子232Aと固定的に接続されており、駆動シャフトが、デカルトxyz座標系のx軸に一致するか、又はそれに平行である長手方向軸L(図示の例では、長手方向軸Lは、図示のユークリッド座標系のx軸に平行である)に沿って延在する。駆動シャフト234Aの前端部は、第1の運動伝達部111Aの結合部分113Aに設けられた別の永久磁石又は磁化可能な金属要素と結合するための永久磁石を備えてもよい。処理ヘッドアダプタ235Aは、支持体210Aの前端部分を形成し、その結果、第1の処理ヘッド110Aに加えられる正のz方向に成分を有する外力Fが、枢動軸Pの周りの支持体210Aの枢動運動をもたらす。支持体210Aは、ハンドルハウジング220Aに対してばね式に取り付けられてもよく、復元ばね力が支持体210Aをその静止位置に戻すように作用するようにする。
【0020】
個人衛生装置1Aは、電池又は再充電可能な蓄電池などのエネルギー源241Aと、制御電子機器と、例えば、ハンドルハウジング220Aに対する支持体210Aの偏向を測定するための少なくとも1つのセンサを潜在的に備えるPCB242Aとを搬送し得るシャーシ要素240Aを備えてもよい。支持体210Aは、とりわけ、シャーシ要素240Aに枢動可能に取り付けられてもよく、シャーシ要素240Aは、シャーシ要素240Aがハンドルハウジング220Aの一部分としてみなされ得るように、ハンドルハウジング220Aに固定的に固着されてもよい。
【0021】
電機子232Aは、静止状態で、座標[x;y;z]を有する重心を有する(重心に関しては、図3も参照される)。図示の実施形態に見られるように、電機子232Aは、長手方向軸線Lからオフセットされている。したがって、z座標zは、図示の実施形態では、長手方向軸Lからオフセットされており、長手方向軸のz座標はzと示される。二次質量要素233Aは、静止状態で、座標[x;y;z]を有する重心を有する。当業者は、とりわけ、利用可能な構造ボリュームの道理にかなう使用を理由として、二次質量要素233Aの重心のz座標が長手方向軸と一致する、z=zであるように二次質量要素の位置決めを選択する傾向があってもよい。更に、駆動シャフト234Aは、静止状態で、座標[x;y;z]を有する重心を有する。駆動シャフト234Aが長手方向軸Lに沿って延在する際、駆動シャフト234Aのz座標は、図示の例では、長手方向軸Lのz座標と一致する、すなわち、z=zと一致している。第1の処置ヘッド組立体120Aは、静止中に、座標[xt1;yt1;zt1]を有する重心を有する。図示の例示的な第1の処理ヘッド組立体120Aの特定の設計により、第1の処置ヘッド組立体120Aの重心のz座標及びy座標は、長手方向軸線Lからオフセットされている。
【0022】
動作中、電機子233Aは往復長手方向運動M1に駆動され、電機子233Aは、駆動シャフト234A及び第1の処理ヘッド組立体120Aと共に移動する。インパルスの保存の一般的な原理により、駆動される移動部品のインパルスは、支持体210Aに伝達される反対方向にある。ばね式に取り付けられた二次質量要素233Aは、次いで、支持体に作用する力によって位相が180度シフトされる往復直線運動M1’に励起される。電機子233Aの質量Mと、駆動シャフト234Aの質量Mと、第1の処理ヘッド組立体120Aの質量Mt1とを合計して、駆動される部品の合成質量M、M=M+M+Mt1を得る。駆動される移動部品の合成質量Mと本質的に同一であるように、二次質量要素233Aの質量Mを選択することが望ましいことがあり、二次質量要素233Aを支持体に取り付けるばね又は複数のばねのばね定数は、電機子232Aが運動に駆動される駆動周波数で本質的に共振して二次質量要素233Aが移動するように選択されてもよい。このような設計により、移動部品によって支持体210Aに伝達され、支持体210Aからハンドルハウジング220Aに伝達される力は、本質的に互いに相殺される。しかし、先の段落で既に考察されたように、いくらかの知覚可能な振動がハンドルハウジング220Bにおいて依然として発生していることが見出された。
【0023】
図3は、振動(すなわち、振幅)を理解するためにシミュレーションプログラムで使用された、様々な結合された質量及びそれらの運動制約、合成、及び加えられた力を示す、マルチボディブロック図を示す。m1は、支持体210B及びステータ231Bを表す質量であり、m2は、支持体210Bにばね式に取り付けられ、長手方向の運動方向に垂直な方向におけるばねの剛性による直線運動の制約である二次質量要素233Bの質量であり、m3は、支持体210Bにばね式に取り付けられ、同様に直線運動に制約される、電機子233B及び駆動シャフト234Bの質量であり、更に、電機子233Bを運動に駆動するために、ステータ231Bと電機子233bとの間に周期的に交互の力が作用する。m13は、第1の処理ヘッド組立体120Bの結合部分113Bの質量であり、結合部分113Bが駆動シャフト234Bに固定的に接続されていると仮定される。m11は、連結部分113Bに枢動可能にヒンジ留めされた運動伝達部111Bの残りの質量である。m12は、第1の処置ヘッドハウジング112Bに枢動可能に取り付けられた第1の処置ヘッド110Bの質量であり、運動伝達部111Bは、第1の処置ヘッド110Bに枢動可能に取り付けられ、最後に、m10は、支持体210Bと固定的に接続されると想定される第1の処置ヘッドハウジング112Bの質量である。MP1、MP2、及びMP3は、図示される相互作用する部品の簡略化されたモデルの得られた振動が調査される測定点である。図3に概略的に示されるように、静止状態では、電機子232Bの重心の座標は、[x;y;z]であり、駆動シャフト234Bの重心の座標は、[x;y;z]であり、第1の処理ヘッド組立体120Bの重心の座標は、[xt1;yt1;zt1]であり、二次質量要素233Bの重心の座標は、[x;y;z]である。MathWorks,Natick,MA,USAから入手可能なSimscape(商標)Multibody(商標)ソフトウェアをこのようなシミュレーションのために使用することができる。
【0024】
図4A及び図4Bは、振動振幅Aについて、考察された配置の二次質量要素233Bの重心のz座標及びy座標をそれぞれシフトさせた効果のシミュレーション結果を示し、図4Aでは、z方向の振動振幅が示され、図4Bでは、y方向の振動振幅が示されている。図4A及び図4Bでは、z=0及びy=0は、駆動シャフト234Bの長手方向の中心軸上の位置を表す。図4Aに示すシミュレーションでは、二次質量要素233Bのy座標はy=0で固定された。図4Bに示すシミュレーションでは、二次質量要素233Bのz座標は、z=0で固定された。振動振幅は、長手方向軸からオフセットされた二次質量要素の重心の位置の最小値を示す。この効果は、z方向のオフセットに対してより顕著であり、また第1の処置ヘッドハウジングの遠位端部先端における測定点MP3に対しても顕著である。シミュレーションでは、振動振幅Aを0.005mm未満のレベルまで低減することができる。
【0025】
したがって、逆振動質量M及びMは、国際公開第2014/009916(A2)号で考察されるような例で既に一致しており、二次質量要素233B、電機子232B、及び駆動シャフト234Bの運動が本質的に直線運動に制限されている間、支持体及び第1の処理ヘッドハウジングにおける移動質量によって生成される振動は、二次質量要素233Bの重心位置を最適化することにより、更に低減することができる。電機子232B、駆動シャフト234B及び第1の処理ヘッド組立体120Bの合成重心が、静止状態で、座標[x;y;Zj]を有する場合、静止状態で、二次質量要素233Bの重心の座標の座標[x;y;z]は、y方向及びz方向における重心の座標と一致するように最良に選択され、すなわちy=y及びz=zである。
【0026】
個人衛生装置のユーザは、個人衛生装置が動作中に非常に低い知覚可能な振動振幅のみを有するときに刺激を受けることがある。したがって、いくつかの実施形態では、二次質量要素の重心のz座標又はy座標の少なくとも1つは、合成重心のz座標又はy座標に対して、1μm~200μmの範囲、とりわけ、5μm~100μmの範囲の距離だけずれている。このような測定により、ユーザは低振動振幅を経験することがあり、これは依然として安心させるように知覚可能である。
【0027】
いくつかの実施形態では、個人衛生装置は、第2の交換可能なヘッドを備える。一旦装着されると、第2の交換ヘッドの重心の座標[xt2;yt2;zt2]は、第1の交換ヘッドの対応する重心[xt1;yt1;zt1]からy座標及びz座標の少なくとも1つにおいて異なる。これにより、ユーザによって感じられる振動振幅を制御することが可能となる。例えば、第1の交換ヘッドが通常の洗浄機能を有し、第2の交換ヘッドが、ユーザがより高い電力、例えば、研磨機能に関連する機能を有する場合、より高い振動振幅は、より高い振動振幅によってより高い電力の印象を伝えることができる。同様の効果は、第1及び第2の治療ヘッド組立体の異なる質量によって達成することができる。2つの論じられた測定値の少なくとも1つを使用することができる。
【0028】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、そのような寸法は各々、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」と開示された寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
図1
図2
図3
図4A
図4B
【国際調査報告】