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特表2022-530796ベルト本体を備えたエンドレスベルトを製造する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-01
(54)【発明の名称】ベルト本体を備えたエンドレスベルトを製造する方法
(51)【国際特許分類】
   F16G 1/20 20060101AFI20220624BHJP
【FI】
F16G1/20
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2021564315
(86)(22)【出願日】2020-04-28
(85)【翻訳文提出日】2021-12-07
(86)【国際出願番号】 AT2020060173
(87)【国際公開番号】W WO2020220062
(87)【国際公開日】2020-11-05
(31)【優先権主張番号】A50391/2019
(32)【優先日】2019-04-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521216430
【氏名又は名称】ベルンドルフ イノベーションズ ウント テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100126848
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 昭雄
(72)【発明者】
【氏名】マルクス ハイドン
(72)【発明者】
【氏名】トーマス シュトゥックラー
(72)【発明者】
【氏名】ペリン シュアルプ
(72)【発明者】
【氏名】リヒャルト シゲティ
(57)【要約】
本発明は、エンドレスベルト(1)を製造する方法、及び第1主面(3)と第2主面(4)とを有するベルト本体を備えたエンドレスベルト(1)に関し、ベルト本体の第1主面(3)と第2主面(4)は側縁部(5、6)を介して互いに接続されていて、エンドレスベルト(1)の完成状態でエンドレスベルト(1)の内側と反対側にあるベルト本体(2)の第1主面(3)にコーティング(7)が塗布され、コーティング(7)は完成状態でエンドレスベルト(1)の外側を形成し、ベルト本体(2)の第1主面(3)へのコーティング(7)として少なくとも1種類の基材(8)からなるマトリックスが塗布され、マトリックス内には、特にビッカース硬さで測定して500[HV]を超える硬さ、好ましくは1400[HV]~10060[HV]の硬さを有する硬質粒子(9)が埋め込まれ及び/又は埋め込まれており、コーティング(6)は好ましくはベルト本体(2)の第1主面(3)に直接塗布される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1主面(3)と第2主面(4)とを有するベルト本体(2)を備えたエンドレスベルト(1)を製造する方法であって、ベルト本体の第1主面(3)と第2主面(4)は側縁部(5、6)を介して互いに接続されていて、エンドレスベルト(1)の完成状態でエンドレスベルト(1)の内側と反対側にあるベルト本体(2)の第1主面(3)にコーティング(7)が塗布され、コーティング(7)は、完成状態でエンドレスベルト(1)の外側を形成する前記方法において、ベルト本体(2)の第1主面(3)へのコーティング(7)として少なくとも1種類の基材(8)からなるマトリックスが塗布され、マトリックス内には、特にビッカース硬さで測定して500[HV]を超える硬さ、好ましくは1400[HV]~10060[HV]の硬さを有する少なくとも1種類の材料からなる硬質粒子(9)が埋め込まれ及び/又は埋め込まれており、前記コーティング(6)は好ましくはベルト本体(2)の第1主面(3)に直接塗布されることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記硬質粒子(9)のマトリックスを形成する基材(8)が、特にポリイミド(PI)、ポリプロピレン(PP)、一軸延伸ポリプロピレン(MOPP)、二軸延伸ポリプロピレン(BOPP)、ポリエチレン(PE)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエチレンイミド(PEI)、ポリスルホン(PSU)、ポリアリールエーテルケトン(PAEK)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、液晶ポリマー(LCP)、ポリエステル、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、シクロオレフィンコポリマー(COC)、ポリオキシメチレン(POM)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリビニルカーボネート(PVC)、エチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)及び/又はエチレン-テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン-フルオロポリマー(EFEP)の群から選択された少なくとも1種類のポリマー又はポリマーの混合物、好ましくは熱可塑性ポリマーから製造されていることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記硬質粒子(9)として有機粒子、特に小麦セモリナ、クルミの殻の粒子、米又は砕いたサクランボの種の粒子、及び/又は、特にコランダム(Al2O3)、ルビー、サファイア、石英(SiO2)、トパーズ(Al2[(F、OH)2|SiO4])、炭化ケイ素(SiC)、ダイヤモンド(C)、窒化ホウ素(BN)、ダイヤモンド・ナノロッド凝集体(ADNR)、ZrO2、ZrO2のドーピング、特に8YSZ及び3YSZ、砂、TiO2、金属粉末又はセラミック粉末の群から選択された無機粒子、及び無機凝集体を使用することを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記ベルト本体(2)が金属から製造されており、前記ベルト本体(2)はコーティング(7)を塗布する前に、特に溶接によって無端リングに閉じられることを特徴とする、請求項1から3のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
無端リングに閉じられた前記ベルト本体(2)は、前記コーティング(7)を塗布する前に、2つのローラー(10、11)の間に環状に配置されることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記基材(8)は、液体、特に粘稠液の形態、好ましくは102~105mPas、特に104~105の動粘度を有する粘稠液の形態で、好ましくは硬質粒子(9)と一緒に、前記ベルト本体(2)の第1主面(3)に塗布され、特にドクターブレード(12)を用いて、好ましくは切れ端状のドクターブレードを用いてベルト本体(2)の第1主面(3)に均一に分散されることを特徴とする、請求項1から5のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記基材(8)と前記硬質粒子(9)は、閉じたリングに形成された前記ベルト本体(2)の上部走路に塗布され、特にドクターブレード(12)で前記上部走路に均一に塗布され、前記基材(8)と前記硬質粒子(9)の塗布中又は塗布後に、前記ベルト本体(2)は周回方向に動き続けていることを特徴とする、請求項5及び6に記載の方法。
【請求項8】
前記硬質粒子(9)は、前記ベルト本体(2)の第1主面(3)に塗布される前に、前記硬質粒子(9)のマトリックスを形成する基材(8)に混入されることを特徴とする、請求項1から7のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記基材(8)、特に基材(8)と硬質粒子(9)は、第1主面(3)上に吹き付け、刷毛、ローラー及び/又はへらで塗布されることを特徴とする、請求項1から8のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記硬質粒子(9)は、0.01~3mm、好ましくは0.05~2mm、特に好ましくは0.1~1mmの粒径を有することを特徴とする、請求項1から9のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
エンドレスベルト、特に請求項1から10のうちいずれか一項に従って製造された、第1主面(3)と第2主面(4)とを有するベルト本体(2)を備えたエンドレスベルト(1)であって、前記ベルト本体(2)の第1主面(3)と第2主面(4)は、側縁部(5、6)を介して互いに接続されていて、エンドレスベルト(1)の内側から反対側にあるベルト本体(2)の第1主面(3)にコーティング(7)が塗布されており、前記コーティング(7)はエンドレスベルト(1)の外側を形成するものにおいて、前記コーティング(7)は、少なくとも1種類の基材(8)からなるマトリックスを有しており、前記マトリックス内には、特にビッカース硬さで測定して500[HV]を超える硬さ、好ましくは1400[HV]~10060[HV]の硬さを有する少なくとも1種類の材料からなる硬質粒子(9)が埋め込まれており、前記コーティング(7)は好ましくはベルト本体(2)の第1主面(3)に直接塗布される、エンドレスベルト。
【請求項12】
前記硬質粒子(9)のマトリックスを形成する基材(8)が、特にポリイミド(PI)、ポリプロピレン(PP)、一軸延伸ポリプロピレン(MOPP)、二軸延伸ポリプロピレン(BOPP)、ポリエチレン(PE)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエチレンイミド(PEI)、ポリスルホン(PSU)、ポリアリールエーテルケトン(PAEK)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、液晶ポリマー(LCP)、ポリエステル、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、シクロオレフィンコポリマー(COC)、ポリオキシメチレン(POM)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリビニルカーボネート(PVC)、エチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)及び/又はエチレン-テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン-フルオロポリマー(EFEP)の群から選択された少なくとも1種類のポリマー又はポリマーの混合物、好ましくは熱可塑性ポリマーから製造されていることを特徴とする、請求項11に記載のエンドレスベルト。
【請求項13】
前記硬質粒子(9)は、有機粒子、特に小麦セモリナ、クルミの殻の粒子、米又は砕いたサクランボの種の粒子、及び/又は、特にコランダム(Al2O3)、ルビー、サファイア、石英(SiO2)、トパーズ(Al2[(F、OH)2|SiO4])、炭化ケイ素(SiC)、ダイヤモンド(C)、窒化ホウ素(BN)、ダイヤモンド・ナノロッド凝集体(ADNR)、ZrO2、ZrO2のドーピング、特に8YSZ及び3YSZ、砂、TiO2、金属粉末又はセラミック粉末の群から選択された無機粒子、及び無機凝集体であることを特徴とする、請求項11又は12に記載のエンドレスベルト。
【請求項14】
前記硬質粒子(9)は、0.01~3mm、好ましくは0.05~2mm、特に好ましくは0.1~1mmの粒径を有することを特徴とする、請求項11から13のうちいずれか一項に記載のエンドレスベルト。
【請求項15】
前記コーティング(7)の表面は、1cm2あたり1~10,000個、好ましくは1~1000個、特に好ましくは10~1000個の硬質粒子を有することを特徴とする、請求項11から14のうちいずれか一項に記載のエンドレスベルト。
【請求項16】
前記コーティング(7)は、乾燥表面状態及び湿潤表面状態で、DIN-51130に準拠したR13の滑り抵抗を有することを特徴とする、請求項11から15のうちいずれか一項に記載のエンドレスベルト。
【請求項17】
前記ベルト本体(2)は、金属、特に鋼でできていることを特徴とする、請求項11から16のうちいずれかに記載のエンドレスベルト。
【請求項18】
前記コーティング(7)は、0.1~5mm、特に0.5~1.5mmの層厚を有することを特徴とする、請求項11から17のうちいずれか一項に記載のエンドレスベルト。
【請求項19】
前記コーティング(7)は、100μmを超える、好ましくは300μmを超える、特に好ましくは500μmを超える平均表面粗さを有することを特徴とする、請求項11から18のうちいずれか一項に記載のエンドレスベルト。
【請求項20】
前記エンドレスベルト(1)は、周長が0.2m~30m、特に1m~25m、厚さが0.1mm~4mm、特に0.2mm~1.2mm、及び幅が0.1m~10m、特に0.2m~3.2mであることを特徴とする、請求項11から19のうちいずれかに記載のエンドレスベルト。
【請求項21】
前記コーティング(7)は継ぎ目がないことを特徴とする、請求項11から20のうちいずれか一項に記載のエンドレスベルト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1主面と第2主面とを有するベルト本体を備えたエンドレスベルトを製造する方法であって、ベルト本体の第1主面と第2主面は側縁部を介して互いに接続されていて、エンドレスベルトの完成状態でエンドレスベルトの内側に対して反対側にあるベルト本体の第1主面にコーティングが塗布され、コーティングは完成状態でエンドレスベルトの外側を形成するようにした方法に関する。
【0002】
さらに本発明は、第1主面と第2主面とを有するベルト本体を備えたエンドレスベルトであって、ベルト本体の第1主面と第2主面は側縁部を介して互いに接続されていて、エンドレスベルトの内側に対して反対側にあるベルト本体の第1主面にコーティングが塗布されており、コーティングがエンドレスベルトの外側を形成するものに関する。
【背景技術】
【0003】
車両テストベンチや風洞及びこれに類するもののためのベルトは、しばしば表面被覆若しくはコーティングを有しており、これらは多くの場合に接着されたフィルムであり、連続負荷がかかると亀裂が発生する傾向がある。さらに既知のコーティングは実際の道路状況を適切に反映していないため、特に車両テストベンチや風洞でのテストの点で不利である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第US3728066A号明細書
【特許文献2】オーストリア特許第AT514722B1号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって本発明の課題は、既知の解決策の不利な点を克服し、機械的に非常に耐久性のある被覆を有し、連続負荷がかかってもエンドレスベルトからはがれず、同時に実際の道路状況をよく反映した、特に車両のテストスタンド及び風洞で使用するためのエンドレスベルトを提供することである。さらに、本発明の解決策により、エンドレスベルトの曲げ半径が非常に小さい場合でもコーティングの剥離を防ぐことができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題は、本発明に係る冒頭に記載した種類の方法において、ベルト本体の第1主面へのコーティングとして少なくとも1種類の基材からなるマトリックスが塗布され、マトリックス内には、特にビッカース硬さで測定して500[HV]を超える硬さ、好ましくは1400[HV]~10060[HV]の硬さを有する少なくとも1種類の材料からなる硬質粒子が埋め込まれ及び/又は埋め込まれており、コーティングは好ましくはベルト本体の第1主面に直接塗布されることによって解決される。
【0007】
本発明による解決策により、一方では、平均的な路面舗装に対応する平均粗さ、特に平均表面粗さ(gemittelten Rautiefe)及び/又は平均的な表面仕上げ及び/又は構造を有する被覆を達成することができ、あるいは少なくとも視覚的に及び/又は滑り抵抗の観点で路面舗装に近似する被覆を実現することができ、他方では、被覆を直接ベルト本体の表面に塗布して、被覆とベルト本体との間で非常に良好な付着を達成することでき、その際に追加の付着媒介層は必要ない。さらに、塗布された被覆は、特に衝撃力、打撃力、せん断力、及び腐食に対するベルト本体の保護機能を果たす。
【0008】
ベルト本体の表面への最適な接着に関して、硬質粒子のマトリックスを形成する基材が、特にポリイミド(PI)、ポリプロピレン(PP)、一軸延伸ポリプロピレン(MOPP)、二軸延伸ポリプロピレン(BOPP)、ポリエチレン(PE)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエチレンイミド(PEI)、ポリスルホン(PSU)、ポリアリールエーテルケトン(PAEK)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、液晶ポリマー(LCP)、ポリエステル、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、シクロオレフィンコポリマー(COC)、ポリオキシメチレン(POM)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリビニルカーボネート(PVC)、エチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)及び/又はエチレン-テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン-フルオロポリマー(EFEP)の群から選択された少なくとも1種類のポリマー又はポリマーの混合物、好ましくは熱可塑性ポリマーから製造されていると、特に有利であることが見出された。硬質粒子のマトリックスを形成する基材は溶媒ベースであることができ、溶媒として例えば炭化水素混合物を使用することができる。多くのプラスチック、特に熱可塑性プラスチックによって保証されるように、マトリックスがベルト材料と比較して十分な柔軟性を保証すると、特に有利である。マトリックスは製造条件によっては他の物質も有することができるが、溶媒が蒸発した後マトリックスの大部分はポリマーからなる。
【0009】
硬質粒子として好ましくは有機粒子、特に小麦セモリーナ(Weizengriess)、クルミの殻の粒子、米又は砕いたサクランボの種の粒子、及び/又は、特にコランダム(Al2O3)、ルビー、サファイア、石英(SiO2)、トパーズ(Al2[(F、OH)2|SiO4])、炭化ケイ素(SiC)、ダイヤモンド(C)、窒化ホウ素(BN)、ダイヤモンド・ナノロッド凝集体(ADNR)、ZrO2、ZrO2のすべての可能なドーピング、特に8YSZ及び3YSZ、砂、TiO2、金属粉末又はセラミック粉末の群から選択された無機粒子、及び無機凝集体を使用することができる。
【0010】
エンドレスベルトの高い機械的負荷能力を達成するために、ベルト本体は金属から製造することができ、ベルト本体はコーティングを塗布する前に、特に溶接によって無端リングになるように閉じられる。この場合、エンドレスベルトのベルト本体は板金で作ることができ、その前端部は互いに溶接されて閉じたリングが形成されている。しかしながら、ベルト本体は、例えば特許文献1から知られているように、長手方向縁部がらせん状に配置されていて、らせん状の長手方向溶接シームを有する板金からなることができる。ベルト本体を製造するために単一の板金のみを使用する代わりに、互いに溶接された複数の板金を使用することもできる。例えばベルト本体は、2つ以上の板金から形成することができ、その長手方向縁部及び前縁部が互いに溶接されているため、例えば特許文献2から知られるように、所望の幅と長さの閉じたリングを製造することができる。代替的に、エンドレスベルトはプラスチック又は炭素繊維などの繊維状材料からなることもできる。
【0011】
エンドレスベルトへのコーティングの塗布は、無端リングに閉じられたベルト本体が、コーティングを塗布する前に、2つのローラーの間に環状に配置されることによって容易になる。
【0012】
均一で継ぎ目のないコーティングは、乾燥状態で硬質粒子のマトリックスをなす基材が、液体、特に粘稠液の形態、好ましくは102~105mPas、特に104~105mPasの動粘度を有する粘稠液の形態で、好ましくは硬質粒子と一緒に、ベルト本体の第1主面に塗布され、特にドクターブレードを用いて、好ましくは切れ端状のドクターブレード(leistenfoermigen Rakel)を用いてベルト本体の第1主面に均一に塗布されることによって達成される。本発明のこの変形例により、連続負荷がかかるとコーティングの剥離を招くおそれのある継ぎ目がない完全に均一なコーティングを達成することができる。
【0013】
基材は、好ましくは硬質粒子と一緒に、例えば吹き付け、ローラー、へら、刷毛、及び同様の方法によってもベルト表面に塗布することができる。
【0014】
基材と硬質粒子は、好ましくは閉じたリングに形成されたベルト本体の上部走路に塗布され、ドクターブレードで上部走路に均一に塗布され、基材と硬質粒子の塗布中又は塗布後に、ベルト本体は周回方向に動き続けている。エンドレスベルトの上部走路は、両側のプーリーの間に位置するエンドレスベルトの上部セクションと、両側の反転プーリー上にあるエンドレスベルトの上部セクションを包含する。上部走路と反対側にあるエンドレスベルトの下部は、下部走路と呼ばれる。
【0015】
硬質粒子がベルト本体の第1主面に塗布される前に、硬質粒子のマトリックスを形成する基材に混入されるようにした本発明の変形例は、コーティングの塗布の効率に関して特に有利であることが明らかになった。
【0016】
0.01~3mm、好ましくは0.05~2mm、特に好ましくは0.1~1mmの粒径を有する硬質粒子が、本発明を実現するのに特に適していることが明らかになった。ここに掲げた値は、粒径の平均値を表している。上述した課題は、本発明に係る冒頭に記載した種類のエンドレスベルトにおいて、コーティングが少なくとも1種類の基材からなるマトリックスを有しており、マトリックス内には、特にビッカース硬さで測定して500[HV]を超える硬さ、好ましくは1400[HV]~10060[HV]の硬さを有する少なくとも1種類の材料からなる硬質粒子が埋め込まれており、コーティングは好ましくはベルト本体の第1主面に直接塗布されることによっても、解決できる。
【0017】
好適な実施形態では、硬質粒子のマトリックスを形成する基材が、特にポリイミド(PI)、ポリプロピレン(PP)、一軸延伸ポリプロピレン(MOPP)、二軸延伸ポリプロピレン(BOPP)、ポリエチレン(PE)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエチレンイミド(PEI)、ポリスルホン(PSU)、ポリアリールエーテルケトン(PAEK)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、液晶ポリマー(LCP)、ポリエステル、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、シクロオレフィンコポリマー(COC)、ポリオキシメチレン(POM)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリビニルカーボネート(PVC)、エチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)及び/又はエチレン-テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン-フルオロポリマー(EFEP)の群から選択された少なくとも1種類のポリマー又はポリマーの混合物、好ましくは熱可塑性ポリマーから製造されている。
【0018】
硬質粒子が有機粒子、特に小麦セモリナ、クルミの殻の粒子、米又は砕いたサクランボの種の粒子、及び/又は、特にコランダム(Al2O3)、ルビー、サファイア、石英(SiO2)、トパーズ(Al2[(F、OH)2|SiO4])、炭化ケイ素(SiC)、ダイヤモンド(C)、窒化ホウ素(BN)、ダイヤモンド・ナノロッド凝集体(ADNR)、ZrO2及びZrO2のすべての可能なドーピング、特に8YSZ及び3YSZ、砂、TiO2、金属粉末又はセラミック粉末の群から選択された無機粒子、及び無機凝集体であるようにした本発明の変形例が特に有利であることが明らかになった。
【0019】
好ましくは、硬質粒子は、0.01~3mm、好ましくは0.05~2mm、特に好ましくは0.1~1mmの粒径を有する。
【0020】
さらに、コーティングの表面は、1cm2あたり1~10,000個、好ましくは1~1000個、特に好ましくは10~1000個の硬質粒子を有すると、特に有利であることが明らかになった。
【0021】
車両テストベンチや風洞及びこれに類するものでの使用に特に適した本発明の発展形態は、コーティングが乾燥表面状態及び湿潤表面状態で、DIN-51130に準拠したR13の滑り抵抗を有するようになっている。
【0022】
エンドレスベルトの高い機械的負荷能力は、ベルト本体が金属、特に鋼でできていることによって達成できる。
【0023】
コーティングは0.1~5mm、特に0.5~1.5mmの層厚を有することが、ベルト本体への接着及び道路状況の良好なシミュレーションの実現に関して特に有利であることが明らかになった。
【0024】
さらに、コーティングは100μmを超える、好ましくは300μmを超える、特に好ましくは500μmを超える平均表面粗さを有することが特に有利であることが明らかになった。
【0025】
車両テストベンチ又は風洞及びこれに類するものでホイール駆動ベルトとして使用するのに特に適している本発明の実施形態は、エンドレスベルトの周長が0.2m~30m、特に1m~25m、厚さが0.1mm~4mm、特に0.2mm~1.2mm、及び幅が0.1m~10m、特に0.2m~3.2mである。
【0026】
コーティングに継ぎ目がないことによって、コーティングの連続負荷能力を大幅に高めることができる。本発明のこの変形例では、コーティングは、例えばフィルムを使用する場合のように、認識可能な開始点と終了点を有さず、それ自体において不連続点なしに移行している。
【0027】
本発明をよりよく理解するために、以下の図を参照してより詳細に説明する。
【0028】
図は、それぞれ著しく簡略化された模式的表現で示されている。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1図1は、本発明に係るエンドレスベルトの斜視図を示す。
図2図2は、図1の線II-IIに沿った断面図を示す。
図3図3は、本発明に係る製造方法の図解を示す。
【発明を実施するための形態】
【0030】
最初に確認しておくと、記載された種々の実施形態において同じ部材には同じ参照符号若しくは同じ部材名称を付す。この場合、説明全体に含まれている開示内容は同じ参照符号若しくは同じ部材名称を有する同じ部材に準用できるものとする。説明中に選択された位置を表す言葉、例えば上、下、横なども直接説明及び表示された図を基準としており、これらの説明内容は位置が変化した場合には新しい位置に準用されるものとする。
【0031】
本発明の説明において値の範囲に関するすべての指示は、当該範囲内のすべての任意の部分範囲を含むものと理解すべきである。例えば1~10という指示には、下限1を起点として上限10に至るまでのすべての部分範囲が含まれていると理解すべきである。即ち、すべての部分範囲は、例えば1~1.7又は3.2~8.1又は5.5~10のように、下限の1又はそれ以上から始まって上限の10又はそれ以下で終わる。
【0032】
さらに、実施形態は複数の図にまたがって説明されていることを指摘しておく。
【0033】
図1及び図2によれば、本発明に係るエンドレスベルト1は、第1主面3と第2主面4とを備えたベルト本体2を有する。ベルト本体2の第1主面3と第2主面4は、側縁部5、6を介して互いに接続されている。エンドレスベルト1の内側は、第2主面4によって形成することができる。エンドレスベルト1の内側と反対側のベルト本体2の主面3にコーティング7が塗布されている。
【0034】
コーティング7は、エンドレスベルト1の外側を形成し、基材8からなるマトリックスを有し、マトリックスには硬質粒子9が埋め込まれている。硬質粒子9は、ビッカース硬さで測定して500[HV]を超える硬さ、特に1400[HV]~10060[HV]の硬さを有することができる材料からなる。本文書に記載されているビッカース硬さ値は、試験荷重49.03N以上、特に49.03N以上のビッカース硬さ試験を基準としている。言い換えると、硬質粒子は、モース硬さが好ましくは5を超える、特に6~10である材料からなる。ここでモース硬さの指示は、ビッカース硬さの指示の代替を表す。
【0035】
本発明の好適な変形例によれば、コーティング7はベルト本体2の第1主面3に直接塗布される。ベルト本体2は、有利には金属、特に鋼から作られている。
【0036】
コーティング7は、例えば0.2~2mm、特に0.5~1.5mmの層厚と、100μmを超える、好ましくは300μmを超える、特に好ましくは500μmを超える平均表面粗さを有する、0.2~2mm、特に0.5~1.5mmの層厚、及び100μmを超える、好ましくは300μmを超える、特に好ましくは500を超える平均表面粗さを有することができる。コーティング7は継ぎ目がなく、ほぼ均質になるように形成できる。
【0037】
エンドレスベルト1は、周長が0.2m~30m、特に1m~25m、厚さが0.1mm~4mm、特に0.2mm~1.2mm、及び幅が0.1m~10m、特に0.2m~3.2mである。
【0038】
硬質粒子9のマトリックスを形成する基材8は、ポリマー又はポリマーの混合物から形成することができる。使用されるポリマー又はポリマー混合物は好ましくは、ポリイミド(PI)、ポリプロピレン(PP)、一軸配向ポリプロピレン(MOPP)、二軸配向ポリプロピレン(BOPP)、ポリエチレン(PE)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK))、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエチレンイミド(PEI)、ポリスルホン(PSU)、ポリアリールエーテルケトン(PAEK)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、液晶ポリマー(LCP)、ポリエステル、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、シクロオレフィンコポリマー(COC)、ポリオキシメチレン(POM)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリビニルカーボネート(PVC)、エチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)及び/又はエチレン-テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレンフルオロターポリマー(EFEP)の群から選択される。基材8から形成されるマトリックスを実現するために、基材8は特に好ましくは熱可塑性ポリマーから形成されるが、原則として熱硬化性ポリマー又はエラストマーポリマーを使用することもできる。
【0039】
硬質粒子9は、有機粒子、特に小麦セモリナ、クルミの殻の粒子、米又は砕いたサクランボの種の粒子、及び/又は、特にコランダム(Al2O3)、ルビー、サファイア、石英(SiO2)、トパーズ(Al2[(F、OH)2|SiO4])、炭化ケイ素(SiC)、ダイヤモンド(C)、窒化ホウ素(BN)、ダイヤモンド・ナノロッド凝集体(ADNR)、ZrO2及びZrO2のすべての可能なドーピング、特に8YSZ及び3YSZ、砂、TiO2、金属粉末又はセラミック粉末の群から選択された無機粒子、及び無機凝集体によって形成できる。
【0040】
硬質粒子9の平均粒径は、好ましくは0.01~3mm、より好ましくは0.05~2mm、特に好ましくは0.1~1mmである。硬質粒子9は、個々の粒子として、又はより細かい粒径の場合によくあるように凝集体の形で存在することができる。個々の粒子は類似していて、規則的な幾何学的形状、例えば球形又は円筒形を有することができる。しかしまた個々の粒子は不規則な形状を有し、類似していないこともあり得る。一例を挙げると、セラミック粒子でよく用いられる破砕と粉砕による粉末の製造である。この方法で製造された粉末は、統計的に分布する広い粒径分布を持ち、粒径の平均値としてd50パラメータが援用される。そのような硬質粒子9の平均直径d50は、0.01~3mm、好ましくは0.05~2mm、特に好ましくは0.1~1mmである。コーティング7の表面は、例えば1cm2あたり1~10,000個、好ましくは1~1000個、特に好ましくは10~1000個の硬質粒子を有することができる。コーティング7は乾燥表面状態及び湿潤表面状態では、好ましくはDIN-51130に準拠するR13の滑り抵抗を有する。
【0041】
本発明に係るエンドレスベルト1を製造するために、図3に示されるように基材8はベルト本体2の第1主面3に直接塗布される。この場合、基材8は、液体、特に粘稠液の形態、好ましくは102~105mPas、特に104~105mPasの動粘度を有する粘稠液の形態で、ベルト本体2の第1主面3に塗布することができる。
【0042】
本発明の好適な変形例によれば、硬質粒子9は、基材8がベルト本体2に塗布される前に基材8に混入される。しかし代替的に、最初に基材8をベルト本体2に塗布し、次いで硬質粒子9をすでに塗布された基材8内に分散させることができる。したがって硬質粒子9は、まだ湿っている基材8上に分散させることができる。硬質粒子9は、基材8から形成されたマトリックス内に無作為に分布させることができる。
【0043】
基材8と硬質粒子9は、ドクターブレード12、例えば切れ端状のドクターブレードによって、ベルト本体2の第1主面3上に均一に分布させることができる。
【0044】
ドクターブレードの使用に変えて又は加えて、基材と硬質粒子は、ベルト本体2の第1主面にローラー、へら、刷毛、押し出し又は吹き付けによって塗布して分布させることができる。カーテン式塗布法によってベルト本体2に基材8と硬質粒子9をコーディングすることも可能である。
【0045】
さらに図3から見て取れるように、コーティング7を塗布する前にベルト本体2を無端リングに閉じてもよい。ベルト本体2が金属製である場合、ベルト本体2は溶接によってリングに閉じることが好ましいが、原則としてリベットなど他の種類の接続も可能である。無端リングに閉じられたベルト本体2は、コーティング7を塗布する前に、2つのプーリー10、11の間に環状に配置することができる。
【0046】
基材8と硬質粒子9は、閉じたリングに形成されたベルト本体2の上部走路に塗布することができ、例えばドクターブレード12によって上部走路に均一に塗布させることができる。ベルト本体2は、基材8と硬質粒子9の塗布中又は塗布後に周回方向に動き続けることができる。基材8が乾燥した後、硬質粒子9は基材8内に固く埋め込まれており、乾燥した基材8と硬質粒子9から形成されたコーティング7は、エンドレスベルト1のベルト本体2の第1主面3と分離しないように結合されている。
【0047】
コーティング7は、閉じたベルト本体2に1回の回転(einzigen Bahn)で塗布してもよいが、複数回の回転(mehreren Bahnen)により塗布してもよい。各回転の間にコーティングされていない隙間がある場合がある。ベルトの運動をベルト縁センサーにより制御できるようにするために、ベルト本体2は縁部までコーティングされないことが好ましい。複数回の回転の場合、それぞれ異なる幅を有してもよい。各回転における塗布はまた、マトリックスと硬質粒子9の組成に関して異なるコーティング7を有してもよい。
【0048】
必要に応じて、コーティング7の湿潤状態又は乾燥状態において、後処理を、例えば研削、引っ掻き、平滑化、研磨、ドレッシング、テクスチャリングによって行うことができる。特にマトリックスの基材8として熱可塑性プラスチックを使用する場合は、表面を変化させるためにコーティング7が乾燥した後に、事後の熱処理を行うことができる。そのような熱処理は表面全体を含むことができるので、コーティング特性、例えばコーティング7のテクスチャー、均質性又は内部応力などを全体的に変化させてもよい。必要に応じて、特に熱可塑性マトリックスの場合には、局所的な構造化を取り入れるために局所的にのみ熱を導入することもできる。
【0049】
特にコーティング7を多層に塗布したり、局所的に修正してもよい。
【0050】
最後に形式的な事項として注意すべきは、構造を理解しやすくするために、部材は一部縮尺通りではなく、及び/又は拡大及び/又は縮小して表現されていることである。
【符号の説明】
【0051】
1 エンドレスベルト
2 ベルト本体
3 主面
4 主面
5 側縁部
6 側縁部
7 コーティング
8 基材
9 硬質粒子
10 ローラー
11 ローラー
12 ドクターブレード
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2021-02-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明は、請求項1のプリアンブルに係るエンドレスベルトを製造する方法関する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0002】
さらに本発明は、請求項10のプリアンブルに係るエンドレスベルト関する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0003】
車両テストベンチや風洞及びこれに類するもののためのベルトは、しばしば表面被覆若しくはコーティングを有しており、これらは多くの場合に接着されたフィルムであり、連続負荷がかかると亀裂が発生する傾向がある。さらに既知のコーティングは実際の道路状況を適切に反映していないため、特に車両テストベンチや風洞でのテストの点で不利である。関連する方法若しくはエンドレスベルトは、特許文献3及び特許文献4から知られている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0004】
【特許文献1】米国特許第US3728066A号明細書
【特許文献2】オーストリア特許第AT514722B1号明細書
【特許文献3】国際公開第2016/123645号
【特許文献4】特開2009-069122号
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
上記の課題は、本発明に係る冒頭に記載した種類の方法において、請求項1の特徴部分の特徴によって解決される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
0.01~3mm、好ましくは0.05~2mm、特に好ましくは0.1~1mmの粒径を有する硬質粒子が、本発明を実現するのに特に適していることが明らかになった。ここに掲げた値は、粒径の平均値を表している。上述した課題は、本発明に係る冒頭に記載した種類のエンドレスベルトにおいて、請求項10の特徴部に記載された特徴によっても、解決できる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1主面(3)と第2主面(4)とを有するベルト本体(2)を備えたエンドレスベルト(1)を製造する方法であって、ベルト本体の第1主面(3)と第2主面(4)は側縁部(5、6)を介して互いに接続されていて、エンドレスベルト(1)の完成状態でエンドレスベルト(1)の内側と反対側にあるベルト本体(2)の第1主面(3)にコーティング(7)が塗布され、コーティング(7)は、完成状態でエンドレスベルト(1)の外側を形成、ベルト本体(2)の第1主面(3)へのコーティング(7)として少なくとも1種類の基材(8)からなるマトリックスが塗布され、マトリックス内には、特にビッカース硬さで測定して500[HV]を超える硬さ、好ましくは1400[HV]~10060[HV]の硬さを有する少なくとも1種類の材料からなる硬質粒子(9)が埋め込まれ及び/又は埋め込まれており、前記コーティング(6)は好ましくはベルト本体(2)の第1主面(3)に直接塗布されるにおいて、前記基材(8)は、液体、特に粘稠液の形態、好ましくは10 2 ~10 5 mPas、特に10 4 ~10 5 の動粘度を有する粘稠液の形態で、好ましくは硬質粒子(9)と一緒に、前記ベルト本体(2)の第1主面(3)に塗布され、特にドクターブレード(12)を用いて、好ましくは切れ端状のドクターブレードを用いて前記ベルト本体(2)の第1主面(3)に均一に分散されることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記硬質粒子(9)のマトリックスを形成する基材(8)が、特にポリイミド(PI)、ポリプロピレン(PP)、一軸延伸ポリプロピレン(MOPP)、二軸延伸ポリプロピレン(BOPP)、ポリエチレン(PE)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエチレンイミド(PEI)、ポリスルホン(PSU)、ポリアリールエーテルケトン(PAEK)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、液晶ポリマー(LCP)、ポリエステル、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、シクロオレフィンコポリマー(COC)、ポリオキシメチレン(POM)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリビニルカーボネート(PVC)、エチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)及び/又はエチレン-テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン-フルオロポリマー(EFEP)の群から選択された少なくとも1種類のポリマー又はポリマーの混合物、好ましくは熱可塑性ポリマーから製造されていることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記硬質粒子(9)として有機粒子、特に小麦セモリナ、クルミの殻の粒子、米又は砕いたサクランボの種の粒子、及び/又は、特にコランダム(Al2O3)、ルビー、サファイア、石英(SiO2)、トパーズ(Al2[(F、OH)2|SiO4])、炭化ケイ素(SiC)、ダイヤモンド(C)、窒化ホウ素(BN)、ダイヤモンド・ナノロッド凝集体(ADNR)、ZrO2、ZrO2のドーピング、特に8YSZ及び3YSZ、砂、TiO2、金属粉末又はセラミック粉末の群から選択された無機粒子、及び無機凝集体を使用することを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記ベルト本体(2)が金属から製造されており、前記ベルト本体(2)はコーティング(7)を塗布する前に、特に溶接によって無端リングに閉じられることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
無端リングに閉じられた前記ベルト本体(2)は、前記コーティング(7)を塗布する前に、2つのローラー(10、11)の間に環状に配置されることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記基材(8)と前記硬質粒子(9)は、閉じたリングに形成された前記ベルト本体(2)の上部走路に塗布され、特にドクターブレード(12)で前記上部走路に均一に塗布され、前記基材(8)と前記硬質粒子(9)の塗布中又は塗布後に、前記ベルト本体(2)は周回方向に動き続けていることを特徴とする、請求項及びに記載の方法。
【請求項7】
前記硬質粒子(9)は、前記ベルト本体(2)の第1主面(3)に塗布される前に、前記硬質粒子(9)のマトリックスを形成する基材(8)に混入されることを特徴とする、請求項1からのうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記基材(8)、特に基材(8)と硬質粒子(9)は、第1主面(3)上に吹き付け、刷毛、ローラー及び/又はへらで塗布されることを特徴とする、請求項1からのうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記硬質粒子(9)は、0.01~3mm、好ましくは0.05~2mm、特に好ましくは0.1~1mmの粒径を有することを特徴とする、請求項1からのうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
求項1からのうちいずれか一項に従って製造されたことを特徴とする、第1主面(3)と第2主面(4)とを有するベルト本体(2)を備えたエンドレスベルト(1)であって、前記ベルト本体(2)の第1主面(3)と第2主面(4)は、側縁部(5、6)を介して互いに接続されていて、エンドレスベルト(1)の内側から反対側にあるベルト本体(2)の第1主面(3)にコーティング(7)が塗布されており、前記コーティング(7)は完成状態でエンドレスベルト(1)の外側を形成するものにおいて、前記コーティング(7)は、少なくとも1種類の基材(8)からなるマトリックスを有しており、前記マトリックス内には、特にビッカース硬さで測定して500[HV]を超える硬さ、好ましくは1400[HV]~10060[HV]の硬さを有する少なくとも1種類の材料からなる硬質粒子(9)が埋め込まれており、前記コーティング(7)は好ましくはベルト本体(2)の第1主面(3)に直接塗布される、エンドレスベルト。
【請求項11】
前記硬質粒子(9)のマトリックスを形成する基材(8)が、特にポリイミド(PI)、ポリプロピレン(PP)、一軸延伸ポリプロピレン(MOPP)、二軸延伸ポリプロピレン(BOPP)、ポリエチレン(PE)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエチレンイミド(PEI)、ポリスルホン(PSU)、ポリアリールエーテルケトン(PAEK)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、液晶ポリマー(LCP)、ポリエステル、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、シクロオレフィンコポリマー(COC)、ポリオキシメチレン(POM)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリビニルカーボネート(PVC)、エチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)及び/又はエチレン-テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン-フルオロポリマー(EFEP)の群から選択された少なくとも1種類のポリマー又はポリマーの混合物、好ましくは熱可塑性ポリマーから製造されていることを特徴とする、請求項10に記載のエンドレスベルト。
【請求項12】
前記硬質粒子(9)は、有機粒子、特に小麦セモリナ、クルミの殻の粒子、米又は砕いたサクランボの種の粒子、及び/又は、特にコランダム(Al2O3)、ルビー、サファイア、石英(SiO2)、トパーズ(Al2[(F、OH)2|SiO4])、炭化ケイ素(SiC)、ダイヤモンド(C)、窒化ホウ素(BN)、ダイヤモンド・ナノロッド凝集体(ADNR)、ZrO2、ZrO2のドーピング、特に8YSZ及び3YSZ、砂、TiO2、金属粉末又はセラミック粉末の群から選択された無機粒子、及び無機凝集体であることを特徴とする、請求項10又は11に記載のエンドレスベルト。
【請求項13】
前記硬質粒子(9)は、0.01~3mm、好ましくは0.05~2mm、特に好ましくは0.1~1mmの粒径を有することを特徴とする、請求項10から12のうちいずれか一項に記載のエンドレスベルト。
【請求項14】
前記コーティング(7)の表面は、1cm2あたり1~10,000個、好ましくは1~1000個、特に好ましくは10~1000個の硬質粒子を有することを特徴とする、請求項10から13のうちいずれか一項に記載のエンドレスベルト。
【請求項15】
前記コーティング(7)は、乾燥表面状態及び湿潤表面状態で、DIN-51130に準拠したR13の滑り抵抗を有することを特徴とする、請求項10から14のうちいずれか一項に記載のエンドレスベルト。
【請求項16】
前記ベルト本体(2)は、金属、特に鋼でできていることを特徴とする、請求項10から15のうちいずれかに記載のエンドレスベルト。
【請求項17】
前記コーティング(7)は、0.1~5mm、特に0.5~1.5mmの層厚を有することを特徴とする、請求項10から16のうちいずれか一項に記載のエンドレスベルト。
【請求項18】
前記コーティング(7)は、100μmを超える、好ましくは300μmを超える、特に好ましくは500μmを超える平均表面粗さを有することを特徴とする、請求項10から17のうちいずれか一項に記載のエンドレスベルト。
【請求項19】
エンドレスベルト(1)は、周長が0.2m~30m、特に1m~25m、厚さが0.1mm~4mm、特に0.2mm~1.2mm、及び幅が0.1m~10m、特に0.2m~3.2mであることを特徴とする、請求項10から18のうちいずれかに記載のエンドレスベルト。うち
【請求項20】
前記コーティング(7)は継ぎ目がないことを特徴とする、請求項10から19のうちいずれか一項に記載のエンドレスベルト。
【手続補正書】
【提出日】2022-01-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1主面(3)と第2主面(4)とを有するベルト本体(2)を備えたエンドレスベルト(1)を製造する方法であって、ベルト本体の第1主面(3)と第2主面(4)は側縁部(5、6)を介して互いに接続されていて、エンドレスベルト(1)の完成状態でエンドレスベルト(1)の内側と反対側にあるベルト本体(2)の第1主面(3)にコーティング(7)が塗布され、コーティング(7)は、完成状態でエンドレスベルト(1)の外側を形成し、ベルト本体(2)の第1主面(3)へのコーティング(7)として少なくとも1種類の基材(8)からなるマトリックスが塗布され、マトリックス内には、特にビッカース硬さで測定して500[HV]を超える硬さ、好ましくは1400[HV]~10060[HV]の硬さを有する少なくとも1種類の材料からなる硬質粒子(9)が埋め込まれ及び/又は埋め込まれており、前記コーティング()は好ましくはベルト本体(2)の第1主面(3)に直接塗布される方法において、前記基材(8)は、液体、特に粘稠液の形態、好ましくは102~105mPas、特に104~105の動粘度を有する粘稠液の形態で、好ましくは硬質粒子(9)と一緒に、前記ベルト本体(2)の第1主面(3)に塗布され、特にドクターブレード(12)を用いて、好ましくは切れ端状のドクターブレードを用いて前記ベルト本体(2)の第1主面(3)に均一に分散されることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記硬質粒子(9)のマトリックスを形成する基材(8)が、特にポリイミド(PI)、ポリプロピレン(PP)、一軸延伸ポリプロピレン(MOPP)、二軸延伸ポリプロピレン(BOPP)、ポリエチレン(PE)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエチレンイミド(PEI)、ポリスルホン(PSU)、ポリアリールエーテルケトン(PAEK)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、液晶ポリマー(LCP)、ポリエステル、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、シクロオレフィンコポリマー(COC)、ポリオキシメチレン(POM)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリビニルカーボネート(PVC)、エチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)及び/又はエチレン-テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン-フルオロポリマー(EFEP)の群から選択された少なくとも1種類のポリマー又はポリマーの混合物、好ましくは熱可塑性ポリマーから製造されていることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記硬質粒子(9)として有機粒子、特に小麦セモリナ、クルミの殻の粒子、米又は砕いたサクランボの種の粒子、及び/又は、特にコランダム(Al2O3)、ルビー、サファイア、石英(SiO2)、トパーズ(Al2[(F、OH)2|SiO4])、炭化ケイ素(SiC)、ダイヤモンド(C)、窒化ホウ素(BN)、ダイヤモンド・ナノロッド凝集体(ADNR)、ZrO2、ZrO2のドーピング、特に8YSZ及び3YSZ、砂、TiO2、金属粉末又はセラミック粉末の群から選択された無機粒子、及び無機凝集体を使用することを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記ベルト本体(2)が金属から製造されており、前記ベルト本体(2)はコーティング(7)を塗布する前に、特に溶接によって無端リングに閉じられることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
無端リングに閉じられた前記ベルト本体(2)は、前記コーティング(7)を塗布する前に、2つのローラー(10、11)の間に環状に配置されることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記基材(8)と前記硬質粒子(9)は、閉じたリングに形成された前記ベルト本体(2)の上部走路に塗布され、特にドクターブレード(12)で前記上部走路に均一に塗布され、前記基材(8)と前記硬質粒子(9)の塗布中又は塗布後に、前記ベルト本体(2)は周回方向に動き続けていることを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記硬質粒子(9)は、前記ベルト本体(2)の第1主面(3)に塗布される前に、前記硬質粒子(9)のマトリックスを形成する基材(8)に混入されることを特徴とする、請求項1から6のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記基材(8)、特に基材(8)と硬質粒子(9)は、第1主面(3)上に吹き付け、刷毛、ローラー及び/又はへらで塗布されることを特徴とする、請求項1から7のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記硬質粒子(9)は、0.01~3mm、好ましくは0.05~2mm、特に好ましくは0.1~1mmの粒径を有することを特徴とする、請求項1から8のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
請求項1から9のうちいずれか一項に従って製造されたことを特徴とする、第1主面(3)と第2主面(4)とを有するベルト本体(2)を備えたエンドレスベルト(1)であって、前記ベルト本体(2)の第1主面(3)と第2主面(4)は、側縁部(5、6)を介して互いに接続されていて、エンドレスベルト(1)の内側から反対側にあるベルト本体(2)の第1主面(3)にコーティング(7)が塗布されており、前記コーティング(7)は完成状態でエンドレスベルト(1)の外側を形成するものにおいて、前記コーティング(7)は、少なくとも1種類の基材(8)からなるマトリックスを有しており、前記マトリックス内には、特にビッカース硬さで測定して500[HV]を超える硬さ、好ましくは1400[HV]~10060[HV]の硬さを有する少なくとも1種類の材料からなる硬質粒子(9)が埋め込まれており、前記コーティング(7)は好ましくはベルト本体(2)の第1主面(3)に直接塗布される、エンドレスベルト。
【請求項11】
前記硬質粒子(9)のマトリックスを形成する基材(8)が、特にポリイミド(PI)、ポリプロピレン(PP)、一軸延伸ポリプロピレン(MOPP)、二軸延伸ポリプロピレン(BOPP)、ポリエチレン(PE)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエチレンイミド(PEI)、ポリスルホン(PSU)、ポリアリールエーテルケトン(PAEK)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、液晶ポリマー(LCP)、ポリエステル、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、シクロオレフィンコポリマー(COC)、ポリオキシメチレン(POM)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリビニルカーボネート(PVC)、エチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)及び/又はエチレン-テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン-フルオロポリマー(EFEP)の群から選択された少なくとも1種類のポリマー又はポリマーの混合物、好ましくは熱可塑性ポリマーから製造されていることを特徴とする、請求項10に記載のエンドレスベルト。
【請求項12】
前記硬質粒子(9)は、有機粒子、特に小麦セモリナ、クルミの殻の粒子、米又は砕いたサクランボの種の粒子、及び/又は、特にコランダム(Al2O3)、ルビー、サファイア、石英(SiO2)、トパーズ(Al2[(F、OH)2|SiO4])、炭化ケイ素(SiC)、ダイヤモンド(C)、窒化ホウ素(BN)、ダイヤモンド・ナノロッド凝集体(ADNR)、ZrO2、ZrO2のドーピング、特に8YSZ及び3YSZ、砂、TiO2、金属粉末又はセラミック粉末の群から選択された無機粒子、及び無機凝集体であることを特徴とする、請求項10又は11に記載のエンドレスベルト。
【請求項13】
前記硬質粒子(9)は、0.01~3mm、好ましくは0.05~2mm、特に好ましくは0.1~1mmの粒径を有することを特徴とする、請求項10から12のうちいずれか一項に記載のエンドレスベルト。
【請求項14】
前記コーティング(7)の表面は、1cm2あたり1~10,000個、好ましくは1~1000個、特に好ましくは10~1000個の硬質粒子を有することを特徴とする、請求項10から13のうちいずれか一項に記載のエンドレスベルト。
【請求項15】
前記コーティング(7)は、乾燥表面状態及び湿潤表面状態で、DIN-51130に準拠したR13の滑り抵抗を有することを特徴とする、請求項10から14のうちいずれか一項に記載のエンドレスベルト。
【請求項16】
前記ベルト本体(2)は、金属、特に鋼でできていることを特徴とする、請求項10から15のうちいずれかに記載のエンドレスベルト。
【請求項17】
前記コーティング(7)は、0.1~5mm、特に0.5~1.5mmの層厚を有することを特徴とする、請求項10から16のうちいずれか一項に記載のエンドレスベルト。
【請求項18】
前記コーティング(7)は、100μmを超える、好ましくは300μmを超える、特に好ましくは500μmを超える平均表面粗さを有することを特徴とする、請求項10から17のうちいずれか一項に記載のエンドレスベルト。
【請求項19】
エンドレスベルト(1)は、周長が0.2m~30m、特に1m~25m、厚さが0.1mm~4mm、特に0.2mm~1.2mm、及び幅が0.1m~10m、特に0.2m~3.2mであることを特徴とする、請求項10から18のうちいずれかに記載のエンドレスベルト。うち
【請求項20】
前記コーティング(7)は継ぎ目がないことを特徴とする、請求項10から19のうちいずれか一項に記載のエンドレスベルト。
【国際調査報告】