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特表2022-530850改良を加えたメッセージングシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-04
(54)【発明の名称】改良を加えたメッセージングシステム
(51)【国際特許分類】
   H04L 51/212 20220101AFI20220627BHJP
   H04L 51/04 20220101ALI20220627BHJP
   G06F 21/31 20130101ALI20220627BHJP
【FI】
H04L51/212
H04L51/04
G06F21/31
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2021560575
(86)(22)【出願日】2020-04-16
(85)【翻訳文提出日】2021-12-06
(86)【国際出願番号】 IB2020053605
(87)【国際公開番号】W WO2020212900
(87)【国際公開日】2020-10-22
(31)【優先権主張番号】102019000005996
(32)【優先日】2019-04-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
(71)【出願人】
【識別番号】521288828
【氏名又は名称】ソーシャル メディア エモーションズ エス.アール.エル.
(71)【出願人】
【識別番号】521443184
【氏名又は名称】ニグロ,フィリッポ
(74)【代理人】
【識別番号】100082072
【弁理士】
【氏名又は名称】清原 義博
(72)【発明者】
【氏名】ニグロ,フィリッポ
(57)【要約】
【解決手段】メッセージングシステム(2)、好ましくはインスタントメッセージングシステムであって、前記メッセージングシステムは、両方が通信している少なくとも1つの集約基地局(8)によってメッセージ(60)を送信および/または受信するように構成された少なくとも1つの送信側デバイス(4)と、少なくとも1つの受信側デバイス(6)とを含み、前記送信側デバイス(4)および/または前記受信側デバイス(6)に読み込まれるか、および/または実行される第1のソフトウェアモジュールと、前記集約基地局(8)で読み込まれるか、および/または実行される第2のソフトウェアモジュールとを含み、前記第1のソフトウェアモジュールおよび/または前記第2のソフトウェアモジュールは、前記メッセージングシステム(2)内で、第1の指定なしの形式(14’,16’、33’)のアイテムであって、前記デバイス(4、6)のディスプレイ上で実現される対応する画面(42、57)内で常に閲覧可能である少なくとも1つのチャット(14)および/またはメッセージ(60)および/またはデジタル要素(33)を含む、第1の指定なしの形式のアイテムと、第2の指定ありの形式(14”、60”、33”)のアイテムであって、少なくとも1つのチャット(14)および/またはメッセージ(60)および/またはデジタル要素(33)を含み、前記少なくとも1つのチャット(14)および/またはメッセージ(60)および/またはデジタル要素(33)は、表示状態であって、前記少なくとも1つのチャット(14)および/またはメッセージ(60)および/またはデジタル要素(33)全体および/またはそのプレビューが、前記デバイス(4、6)の前記ディスプレイ上で実現される対応する画面(42、57)内に表示され、前記画面の特定の範囲/領域を占める、表示状態と、非表示状態であって、前記少なくとも1つのチャット(14)および/またはメッセージ(60)および/またはデジタル要素(33)が、前記デバイス(4、6)の前記ディスプレイ上で実現される対応する前記画面(42、57)中に表示されず、前記表示状態であるときに占めていた、対応する前記画面の特定の前記範囲/領域を占めることもない、非表示状態と、の間で切り替わるように構成される、第2の指定ありの形式のアイテムと、が作成されるか、および/または管理されるか、および/または交換されるように構成されることを特徴とする、メッセージングシステム。”
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メッセージングシステム(2)、好ましくはインスタントメッセージングシステムであって、前記メッセージングシステムは、
両方が通信している少なくとも1つの集約基地局(8)によってメッセージ(60)を送信および/または受信するように構成された少なくとも1つの送信側デバイス(4)と、少なくとも1つの受信側デバイス(6)とを含み、
前記送信側デバイス(4)および/または前記受信側デバイス(6)に読み込まれるか、および/または実行される第1のソフトウェアモジュールと、前記集約基地局(8)に読み込まれるか、および/または実行される第2のソフトウェアモジュールとを含み、
前記第1のソフトウェアモジュールおよび/または前記第2のソフトウェアモジュールは、前記メッセージングシステム(2)内で、
- 第1の指定なしの形式(14’,60’、33’)のアイテムであって、前記デバイス(4、6)のディスプレイ上で実現される対応する画面(42、57)内で常に閲覧可能である少なくとも1つのチャット(14)および/またはメッセージ(60)および/またはデジタル要素(33)を含む、第1の指定なしの形式のアイテムと、
- 第2の指定ありの形式(14”、60”、33”)のアイテムであって、少なくとも1つのチャット(14)および/またはメッセージ(60)および/またはデジタル要素(33)を含み、前記少なくとも1つのチャット(14)および/またはメッセージ(60)および/またはデジタル要素(33)は、
・ 表示状態であって、前記少なくとも1つのチャット(14)および/またはメッセージ(60)および/またはデジタル要素(33)全体および/またはそのプレビューが、前記デバイス(4、6)の前記ディスプレイ上で実現される対応する画面(42、57)内に表示され、前記画面の特定の範囲/領域を占める、表示状態と、
・ 非表示状態であって、前記少なくとも1つのチャット(14)および/またはメッセージ(60)および/またはデジタル要素(33)が、前記デバイス(4、6)の前記ディスプレイ上で実現される対応する前記画面(42、57)中に表示されず、前記表示状態であるときに占めていた対応する前記画面(42、57)の特定の前記範囲/領域を占めることもない、非表示状態と、の間で切り替わるように構成される、第2の指定ありの形式のアイテムと、
が作成されるか、および/または管理されるか、および/または交換されるように構成されることを特徴とする、メッセージングシステム。
【請求項2】
前記メッセージングシステム(2)は、前記指定ありの形式のアイテム(14”、60”、33”)が前記表示状態であるときは、対応する前記画面(42、57)に、前記第1の指定なしの形式のアイテムが存在する場合は、前記第1の指定なしの形式のアイテムと共に、および/または前記第1の指定なしの形式のアイテムの内に表示されることを特徴とする、請求項1に記載のメッセージングシステム。
【請求項3】
前記第1のソフトウェアモジュールは、
- アイテムが、前記アイテムの作成(開始)時から前記指定ありの形式(14”、60”、33”)になるか、および/または、
- すでに作成され、開始された前記指定なしの形式(14’,60’、33’)のアイテムが、前記指定ありの形式(14”、60”、33”)に変換されるか、あるいはその逆に変換されるように構成されることを特徴とする、請求項1~2の1項以上に記載のメッセージングシステム。
【請求項4】
前記第1のソフトウェアモジュールおよび/または前記第2のソフトウェアモジュールは、前記第2の指定ありの形式(14”、60”、33”)のアイテム(14、60、33)が、ディスプレイ上で前記アイテムが閲覧されることが意図された前記デバイス(4、6)上で/前記デバイス(4、6)によってロック解除手順を上手く行った後に、前記非表示状態から前記表示状態に移行するように構成されることを特徴とする、請求項1~3の1項以上に記載のメッセージングシステム。
【請求項5】
前記ロック解除手順は、否定結果となる試行に対して、都度、そのような試行の不成功/失敗に関して目に見えるフィードバックを提供しないように構成されることを特徴とする、請求項1~4の1項以上に記載のメッセージングシステム。
【請求項6】
前記第1のソフトウェアモジュールおよび/または前記第2のソフトウェアモジュールは、ディスプレイ上で前記アイテムが閲覧されることが意図された前記デバイス(4、6)上で/前記デバイス(4、6)によって行われたロック解除手順が成功した場合のみに、前記第2の「指定あり」の形式(14”、60”、33”)のアイテムが、各デバイス(4、6)のローカルにダウンロードされるように構成されることを特徴とする、請求項1~5の1項以上に記載のメッセージングシステム。
【請求項7】
前記第1のソフトウェアモジュールおよび/または前記第2のソフトウェアモジュールは、前記第2の指定ありの形式(14”、60”、33”)のアイテム(14、60、33)が、デフォルトで前記非表示状態であり、予め定められた時間が経過した後に、および/またはユーザが前記デバイス(4、6)上で特定の動作を実施したときに、表示状態から非表示状態に自動的に変更するように構成されることを特徴とする、請求項1~6の1項以上に記載のメッセージングシステム。
【請求項8】
前記第1のソフトウェアモジュールおよび/または前記第2のソフトウェアモジュールは、ロック解除手順には、ディスプレイ上で閲覧されることが意図された前記デバイス(4、6)のキーボード(35)を使用して適切にタイプするための、前記第2の指定ありの形式(14”、60”、33”)のアイテム(14、60、33)に関連付けられたアクセスコードが設けられるように構成されることを特徴とする、請求項1~7の1項以上に記載のメッセージングシステム。
【請求項9】
前記第1のソフトウェアモジュールおよび/または前記第2のソフトウェアモジュールは、ロック解除手順のロック解除のアクセスコード(5、80)が、英数字および/または特殊文字および/または句読点記号を含むように構成されることを特徴とする、請求項1~8の1項以上に記載のメッセージングシステム。
【請求項10】
前記第1のソフトウェアモジュールおよび/または前記第2のソフトウェアモジュールは、ロック解除手順のロック解除のアクセスキーコード(5、80)が、前記メッセージングシステム(2)内で、メッセージによって占められる前記画面の範囲内で送信される形式のグラフィック要素(33)を含むように構成されることを特徴とする、請求項1~9の1項以上に記載のメッセージングシステム。
【請求項11】
前記第1のソフトウェアモジュールは、アクセスキーコード(5、80)に対応する入力モードが、タイプ用キーボード(35)によって、前記アクセスキーコード(5、80)の前工程および/または後工程に、予めコードされた文字/記号/グラフィック要素(61)からなる特定のシーケンス(タグ)を挿入した後に、自動的に起動するように構成されることを特徴とする、請求項1~10の1項以上に記載のメッセージングシステム。
【請求項12】
前記デバイス(4、6)で実行される前記第1のソフトウェアモジュールは、特定のユーザに対して前記指定ありの形式(14”、60”、33”)の前記アイテム(14、60、33)を「非表示」状態から「表示」状態に移行させるように構成された表示ロック解除手順を行うように構成されることを特徴とする、請求項1~11の1項以上に記載のメッセージングシステム。
【請求項13】
前記デバイス(4、6)で実行される前記第1のソフトウェアモジュールと、前記集約基地局(8)で実行される前記第2のソフトウェアモジュールは、前記デバイス(4、6)のローカルメモリに前記指定ありの形式(14”、60”、33”)のアイテム(14、60、33)をダウンロードする前に、ダウンロードロック解除手順を実施するように互いにインターフェースするように構成されることを特徴とする、請求項1~12の1項以上に記載のメッセージングシステム。
【請求項14】
前記メッセージングシステムは、特定のユーザに対して前記指定ありの形式(14”、60”、33”)のアイテム(14、60、33)が、前記ユーザがログインした前記デバイス(4、6)のローカルメモリ(90)に全てダウンロードされて、表示ロック解除手順を行った後にのみ、「表示」状態に切り替えられるように構成されることを特徴とする、請求項1~13の1項以上に記載のメッセージングシステム。
【請求項15】
予め定められたものに対して前記指定ありの形式(14”、60”、33”)のアイテム(14、60、33)が、前記デバイス(4、6)のローカルメモリ(90)にダウンロードされると、前記デバイスのディスプレイ上に直接示されることを特徴とする、請求項1~14の1項以上に記載のメッセージングシステム。
【請求項16】
前記少なくとも1つの集約基地局(8)は、少なくとも1つのデータベース(12)を含み、前記少なくとも1つのデータベース(12)において、前記メッセージングシステム(2)の各ユーザの少なくとも1つの固有の識別コード(ID_USER)を含むユーザデータセット(15)が、前記メッセージングシステム(2)を通して管理できる全てのデジタル要素(33)の少なくとも1つの固有の識別コード(ID_ELEMENT)を含む少なくとも1つの要素データセット(22)と関連(27)付けられ、それによって、前記ユーザデータセット(15)の各ユーザによってアクセス可能/管理可能な前記デジタル要素(33)を定めることを特徴とする、請求項1~15の1項以上に記載のメッセージングシステム。
【請求項17】
少なくとも1つのデータベース(12)が、前記メッセージングシステム(2)の各チャット(14、49)の少なくとも1つの固有の識別コード(ID_CHAT)を含むチャットデータセット(18)を含み、前記メッセージングシステム(2)内で交換される全てのメッセージ(60)の少なくとも1つの固有の識別コード(ID_MESSAGE)を含むメッセージデータセット(20)に関係し、
- ここで、前記チャットデータセット(18)は、各チャット(14、49)に参加しているユーザを定めるために、ユーザデータセット(15)に関係し、
- 前記メッセージデータセット(20)は、各メッセージに挿入される/含まれる最終的に少なくとも1つのデジタル要素(33)を各メッセージ(60)に結び付けるように、要素データセット(22)に関係することを特徴とする、請求項1~16の1項以上に記載のメッセージングシステム。
【請求項18】
少なくとも1つのデータベース(12)は、ユーザデータセット(15)およびチャットデータセット(18)および/またはメッセージデータセット(20)および/または要素データセット(22)に関係する指定ありアイテムデータセット(70)を含むことを特徴とする、請求項1~17の1項以上に記載のメッセージングシステム。
【請求項19】
前記指定ありアイテムデータセット(70)は、そのレコード(71)のそれぞれが、
- チャット(14)またはメッセージ(20)または要素(33)の識別コードを用いて値が与えられている、あるいは関連付けられた第1のフィールドと、
- 前記チャット(14)または前記メッセージ(20)または前記要素(33)に結び付けられたユーザの固有の識別コード(ID_USER)に関連付けられた、あるいはそれを用いて値が与えられている第2のフィールドと、
- 前記レコード(71)の前記チャット(14)または前記メッセージ(20)または前記要素(33)に結び付けられたアクセスキー(5)を定めるコードを用いて値が与えられている第3のフィールドと、
を含むように構成されることを特徴とする、請求項18に記載のメッセージングシステム。
【請求項20】
前記第1のソフトウェアモジュールおよび/または前記第2のソフトウェアモジュールは、特定のレコード(71)が、前記指定ありアイテムデータセット(70)中に、特定のチャット(14)および/またはメッセージ(60)および/または要素(33)の識別コードと共に存在する場合は、前記チャット(14)および/またはメッセージ(60)および/または要素(33)は、特定の前記レコード(71)の前記第2のフィールドに対応する固有の識別コード(ID_USER)を有するユーザのみに対して前記第2の指定ありの形式になるように構成されることを特徴とする、請求項19に記載のメッセージングシステム。
【請求項21】
前記第1のソフトウェアモジュールおよび/または前記第2のソフトウェアモジュールおよび/または集中型データベース(12)は、指定ありアイテムデータセット(70)内に、特定のチャット(14)および/またはメッセージ(60)および/または要素(33)の識別コードを有する特定のレコード(71)が存在する場合は、特定の前記レコード(71)の第2のフィールドに対応する固有の識別コード(ID_USER)を有するユーザによって管理される前記デバイスのディスプレイ上に表示されるかは、ユーザによって、特定の前記レコード(71)の第3のフィールドに設けられるアクセスキー(5)に対応するコードを正しく挿入することを条件とするように構成されることを特徴とする、請求項1~20の1項以上に記載のメッセージングシステム。
【請求項22】
前記第1のソフトウェアモジュールおよび/または前記第2のソフトウェアモジュールは、前記メッセージングシステム(2)内で、
- 前記第1の指定なしの形式(14’)の少なくとも1つのチャット(14)であって、チャットに参加している全てのユーザによって管理される前記デバイス(4、6)のディスプレイ上で常に閲覧可能である、前記第1の指定なしの形式(14’)の少なくとも1つのチャット(14)と、
- 第2の指定ありの形式の範囲(14”)の少なくとも1つのチャット(14)であって、ロック解除手順の結果として、
・ 第1の非表示状態であって、前記少なくとも1つのチャット(14)が、前記チャットに参加している全てのユーザによって管理される前記デバイス(4、6)のディスプレイ上に示されない、第1の非表示状態と、
・ 第2の表示状態であって、前記少なくとも1つのチャット(14)全体および/またはそのプレビューが、前記チャットに参加している全てのユーザによって管理される前記デバイス(4、6)のディスプレイ上で実現される画面上に表示される、第2の表示状態との間で移行する、第2の指定ありの形式の範囲(14”)の少なくとも1つのチャット(14)と、が存在するように構成されることを特徴とする、請求項1~21の1項以上に記載のメッセージングシステム。
【請求項23】
チャットデータセット(18)は、共用アクセスキー(ACCESS_KEY_CHAT(80))を識別するコードを有する少なくとも1つのフィールドを含み、前記共用アクセスキー(ACCESS_KEY_CHAT(80))は、チャットのすべての参加者に対して同一であり、各チャット参加者が、対応する前記デバイスのディスプレイまたは対応する前記デバイスに関連付けられたディスプレイ上で、対応する前記チャットを閲覧できるように入力される/タイプされることを特徴とする、請求項1~22の1項以上に記載のメッセージングシステム。
【請求項24】
- 前記メッセージングシステム(2)内で送信者および/または受信者として機能する各デバイス(4、6)は、ローカルメモリ(90)を含み、前記ローカルメモリ(90)に、前記集約基地局(8)の集中型データベース(12)から導出された個人用サブセット(75)がダウンロードされて保存され、前記ローカルメモリ(90)は、特定の前記デバイスを使用して、前記メッセージングシステム(2)にログインした特定のユーザのアイテム(14,60,33)の全てのデータを含み、
- 前記第1のソフトウェアモジュールおよび/または前記第2のソフトウェアモジュールは、前記デバイスの前記ローカルメモリ(90)に設けられた前記個人用サブセット(75)において、前記デバイスの対応する画面上に表示される前記指定なしの形式のアイテムおよび前記指定ありの形式のアイテム(14,60,33)を検索するように構成されることを特徴とする、請求項1~23の1項以上に記載のメッセージングシステム。
【請求項25】
前記第1のソフトウェアモジュールおよび/または前記第2のソフトウェアモジュールは、前記メッセージングシステム(2)内に、サブチャットの形式(49)の少なくとも1つのチャットが存在し、前記サブチャットの形式(49)の少なくとも1つのチャットは、すなわち、
- 指定ありの形式であり、
- 親チャットの形式のチャットを定めるメインチャット(14)から派生し、
- 前記サブチャットの参加者が前記メインチャット(14)の全ての参加者またはサブグループであるように構成されるように構成されることを特徴とする、請求項1~24の1項以上に記載のメッセージングシステム。
【請求項26】
チャットデータセット(18)は、共用アクセスキー(80)を識別するコードを用いて値が与えられているフィールドを含み、前記共用アクセスキー(80)は、チャットのすべての参加者に対して同一であり、各チャット参加者が、前記デバイスのディスプレイ上で、対応する前記チャットをダウンロードおよび/または閲覧できるように入力され/タイプされ、前記第1のソフトウェアモジュールおよび/または前記第2のソフトウェアモジュールおよび/または集中型データベース(12)は、チャットデータセット(18)の特定のレコードにおいて、前記フィールド(ACCESS_KEY_CHAT)に値が与えられている場合は、特定の前記レコードの前記チャットはサブチャット(49)であるように構成されることを特徴とする、請求項1~25の1項以上に記載のメッセージングシステム。
【請求項27】
チャットデータセット(18)は、特定のチャット(14)の固有の識別コードを用いて値が与えられている別のフィールド(PARENT_CHAT)を含み、前記第1のソフトウェアモジュールおよび/または前記第2のソフトウェアモジュールおよび/または集中型データベース(12)は、前記チャットデータセット(18)の特定のレコードにおいて、前記別のフィールド(PARENT_CHAT)に値が与えられている場合は、特定の前記レコードの前記チャットはサブチャット(49)であるように構成されることを特徴とする、請求項1~26の1項以上に記載のメッセージングシステム。
【請求項28】
データベース(12)は、サブチャット(49)内で交換され、したがって、サブチャット(49)に結び付けられたメッセージデータセット(20)の各メッセージ(60)が、自動的に指定ありの形式(60”)になるように構成され、構造化されることを特徴とする、請求項1~27の1項以上に記載のメッセージングシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、改良を加えたメッセージングシステムに関するものであり、好ましくは、改良を加えたインスタントメッセージングシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、公知のメッセージングシステムを通して交換されるメッセージは、エンドツーエンド暗号化によってプライバシーとセキュリティを確保しており、具体的には、このようにして、送信者と受信者のみが送信内容を読んだり閲覧したりすることができ、他には誰も、メッセージングシステム管理者でさえも読んだり閲覧したりすることができないことが保証されている。しかし、これは全て、自動的に、すなわち、特定の設定を起動することなく、および、特別なシークレットチャットを作成することなく生じることであり、したがって、送信者および/または受信者のデバイスにアクセスすれば、本質的には自由に、個々のメッセージやチャットのコンテンツを閲覧可能である。
【0003】
したがって、本質的には、現在、ユーザのメッセージングシステム内で提供されるチャット、メッセージおよびコンテンツにアクセスできるかは、デバイス全体の機能にアクセスするように設計された(パスワード、アクセスコードまたは指紋による)認証システムを正しく通ることが排他的に条件となる(なお、これは、電源ON時および待機状態時からの両方における)。
【0004】
したがって、第三者のユーザが、特定のデバイスの所有者ではないが、そのデバイスに存在するメッセージングシステムを自由に使用することができるようにするためには、デバイスの所有者が必ず予防として、認証システムを正しく通り抜けて、それにより、デバイス全体の全ての機能をロック解除しなければならない。しかし、そうすると、第三者のユーザは、所有者のデバイスのメッセージングシステムに存在する全てのコンテンツを完全に、区別することなく閲覧することができ、具体的には、様々な理由で所有者がプライベートにしておきたいと思う一連の会話および/またはメッセージも閲覧し得る。基本的には、デバイスの所有者が、第三者のユーザにメッセージングシステムへのアクセス(閲覧および使用の両方に関して)を許可したい/許可しなければならないが、同時に、第三者のユーザにどの程度のコンテンツ(会話、メッセージおよび要素全般に関して)がメッセージングシステム自体に存在するかを完全に、区別することなく閲覧させないようにしたいと思う状況が存在する。
【0005】
この点、現在、周知のインスタントメッセージングシステム内で、チャットの特定のメッセージを非表示にしている可能性は存在せず、メッセージに挿入されるグラフィック要素および/または音声要素(例えば、絵文字、スタンプおよび/または任意のマルチメディア要素)を非表示にしている可能性も存在せず、まして、2名のみのユーザ間のチャットであっても、または複数のユーザ間(グループ)のチャットであっても、チャット全体を非表示にしている可能性は存在しない。
【0006】
したがって、状況によっては、送信者および受信者の両方として、メッセージングシステムのユーザは、システム自体内のチャット全体および/またはメッセージおよび/またはグラフィック要素および/または音声要素の実在およびコンテンツの両方を非表示にし、それによって、事前にロック解除操作および認証操作を行った後にのみ、これらをデバイスのディスプレイに表示することができるようにする必要がある。
【0007】
特許文献1には、基本的には、メッセージの「検閲」または「マスキング」を行い、したがって、メッセージが空で送信されたり、あるいは一部が切り取られて送信されたりするシステムが提案されている。受信者はメッセージを受信し、そのコンテンツを正しく理解するために、対応するボタンをクリックすることによってメッセージが完全に表示されるようにロック解除することができる。
【0008】
特許文献2には、例えば、いくつかの用語(前置詞、代名詞、接続詞など)をアナグラムしたり、または除いたりすることによってメッセージを隠す、様々な解決手段を備えたキーボードが記載されている。メッセージのコンテンツを理解することができるように、ボタンを用いて、メッセージが正しく再構成されるようにロック解除することができる。
【0009】
特許文献3には、メッセージが空で送信されたり、あるいはぼかして送信されたりして、その後、そのコンテンツを理解することができるように、Touch ID(指紋)を起動するボタンを介してメッセージが表示されるという解決方法が記載されている。
【0010】
特許文献1、特許文献2および特許文献3には、第三者がデバイスの所有者/管理者の肩越しに目をやり、他者のデバイスのディスプレイを覗いて、デバイス自体上に存在するコンテンツを見たり探ったりすることができるといった好ましくない状況を回避するための解決方法が提案されている。しかし、これらの公知の解決方法は、第三者が(例えば、デバイスの盗難または紛失の結果として)デバイスの正当な所有者/操作者の同意を得ることなく、もしくは同意を得たとしても、当該デバイスを入手して、それにより、例えば解除ボタン等にアクセスすることによって、直接自由に管理することができるという場合には、十分な機密性を保証するのに適していない。
【0011】
さらに、特許文献1、特許文献2および特許文献3には、メッセージのテキストを「マスキング」する解決方法が提案されているが、一方、メッセージの存在自体は閲覧可能なままである。具体的には、メッセージのテキストを含む枠は、枠中が空であったとしても、あるいは様々な方法でテキストがぼかされていたり、切り取られていたり、または並べ替えられていたりしたとしても閲覧可能なままである。したがって、この場合は、他者のデバイスを入手した第三者は、メッセージのコンテンツを理解できないとしても、常にメッセージの実在には気付く。言い換えれば、特許文献1、特許文献2および特許文献3の解決方法では、第三者はメッセージを読んで理解することはできないが、依然として、機密のシークレットメッセージが存在していることはわかる。
【0012】
さらに、特許文献1、特許文献2および特許文献3の解決方法では常に、交換されるメッセージのテキストがぼかされ、したがって、当該メッセージの送信者および受信者の両方に対して理解不可能なように構成されているのみである。したがって、メッセージのテキスト、あるいはチャット全体の存在でさえも、送信者のみに閲覧不可能にして、受信者(複数可)には閲覧可能にしなければならない状況、あるいはその逆の状況を管理することはできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】米国特許出願公開第2015/007351号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2016/094495号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2018/219812号明細書
【発明の概要】
【0014】
本発明の目的は、従来技術に存在する上述の欠点を克服することができるメッセージングシステムを提案することである。
【0015】
本発明の別の目的は、チャット、メッセージ、またはメッセージのグラフィック要素および/または音声要素のコンテンツだけでなく、その存在の両方を非表示にすることができ、したがって、不正な被認証者が、その実在に気付くのを回避するメッセージングシステムを提案することである。
【0016】
本発明の別の目的は、不正な被認証者が、非表示にされているチャットおよび/またはメッセージおよび/またはグラフィック要素および/または音声要素の実在に気付かないメッセージングシステムを提案することである。
【0017】
本発明の別の目的は、チャット(すなわち、メッセージングシステムで送受信されるメッセージ交換)を非表示にすることができる、それにより、事前に解除手順および/または許可手順を行った後にのみ、関係するチャットを含む画面(チャットルーム)が閲覧可能になるメッセージングシステムを提案することである。
【0018】
本発明の別の目的は、チャット(すなわち、メッセージングシステムで送受信されるメッセージ交換)を非表示にすることができ、それにより、事前に解除手順および/または許可手順を行った後にのみ、ユーザの複数のチャットからなる関係する概要プレビュー画面に閲覧可能なように現れるメッセージングシステムを提案することである。
【0019】
本発明の別の目的は、メッセージングシステムによって送受信される両方のメッセージを非表示にすることができ、それにより、事前に解除手順および/または許可手順を行った後にのみ、メッセージを含む関係する枠ならびにメッセージ自体が閲覧できるようになるメッセージングシステムを提案することである。
【0020】
本発明の別の目的は、メッセージングシステムを通して送受信される両方のメッセージに存在するグラフィック要素および/または音声要素を非表示にすることができ、それにより、事前にロック解除手順および/または許可手順を行った後にのみ、メッセージ内のグラフィック要素および/または音声によって占められる場所ならびに要素自体が閲覧できるようになるメッセージングシステムを提案することである。
【0021】
本発明の別の目的は、複数の被認証者間(「グループ」)のチャットを非表示にすることができるメッセージングシステムを提案することである。
【0022】
本発明の別の目的は、メインチャットのグループ間、あるいはメインチャットのユーザ間でさえもサブチャットを作成することができるメッセージングシステムを提案することである。
【0023】
本発明の別の目的は、複数のシステムを使用して、当該メッセージングシステムに存在するコンテンツにアクセスするようにロック解除し、コンテンツを表示するようにロック解除することができるメッセージングシステムを提案することである。
【0024】
本発明の別の目的は、当該メッセージングシステムに存在する非表示のコンテンツにアクセスして表示するためのキーを2名以上のユーザ間で共用することができるメッセージングシステムを提案することである。
【0025】
本発明の別の目的は、当該メッセージングシステムに存在する非表示のコンテンツにアクセスして閲覧するためのキーを、外部手段を必要とすることなく共用することができるメッセージングシステムを提案することである。
【0026】
本発明の別の目的は、従来のものに対する改良および/または代替のメッセージングシステムを提案することである。
【0027】
本発明の別の目的は、機能面および実現面の両方において、従来のものに対して代わりの特徴を備えたメッセージングシステムを提案することである。
【0028】
本発明の別の目的は、使用が単純、容易かつ直感的であるメッセージングシステムを提案することである。
【0029】
本発明の別の目的は、関与するハードウェアデバイスのリソースの消費を軽減し、ネットワークが占有する帯域の使用を軽減することができるメッセージングシステムを提案することである。
【0030】
本発明の別の目的は、単純かつ迅速に、低コストで実現できるメッセージングシステムを提案することである。
【0031】
本発明によれば、これらの全ての目的、ならびに、その他の以下の説明から生じることは、請求項1に示される特徴を有するメッセージングシステムを用いて達成される。
【図面の簡単な説明】
【0032】
本発明は、添付の図面を参照しながら、純粋に非限定的な例として、本明細書の以下の好ましい実施形態においてさらに明らかにされる。
図1】本発明に係るメッセージングシステムのインフラストラクチャを模式図で示す。
図2】本発明に係るメッセージングシステムのインフラストラクチャに基づく、集中型データベースを模式図で示す。
図3図2の集中型データベースから導出され、特定のユーザによって管理されるデバイスのローカルにダウンロードされるローカルサブセットを模式図で示す。
図4図2の集中型データベースの一例を模式図で示す。
図5図4の集中型データベースから導出され、ユーザ「0001」によって管理されるデバイス上にダウンロードされるローカルサブセットの一例を模式図で示す。
図6】本発明に係るメッセージングシステムのインフラストラクチャに基づく、集中型データベースの変形例を模式図で示す。
図7図6の集中型データベースから導出され、特定のユーザによって管理されるデバイスのローカルに読み込まれるローカルサブセットの変形例を模式図で示す。
図8】サブチャットを管理するために構成され、一例として入力された、図6のデータベースの詳細の模式図を示す。
図9a】「指定なし」の形式のチャットのみからなるリストが表示され、一方、指定ありの形式のチャットは非表示状態に置かれている画面を示す。
図9b】指定ありの形式のチャットを表示するようにロック解除手順を行い、それにより、非表示状態から表示状態に移行させた後の図9aの画面を示す。
図10】aは、チャットが、関係する「指定なし」の形式のメッセージと共に表示され、一方、指定ありの形式は非表示状態である画面を示す。bは、指定ありの形式のメッセージを表示するようにロック解除手順を行い、それにより、非表示状態から表示状態に移行させた後のaの画面を示す。
図11】aは、チャットが、関係する「指定なし」の形式のメッセージおよびグラフィック要素と共に表示され、指定ありの形式のグラフィック要素は、非表示状態である画面を示す。bは、指定ありの形式のグラフィック要素を表示するようにロック解除手続を行い、それにより、非表示状態から表示状態に移行させた後のaの画面を示す。
図12】aは、キーボードが、「指定なし」の形式のグラフィック要素のみと共に表示され、挿入される指定ありの形式のグラフィック要素は、非表示状態である画面を示す。bは、指定ありの形式のグラフィック要素を表示するようにロック解除手続を行い、それにより、非表示状態から表示状態に移行させた後のaの画面を示す。
図13】指定ありの形式のチャットを表示するようにロック解除手順を行う際に表示される様々な画面を順に示す。
図14】指定ありの形式のチャットのアクセス手順を行う際に表示される様々な画面を順に示す。
図15】アクセスキーを挿入する段階の際の画面を示す。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下「メッセージ」(60)は、ディスプレイの画面上に表わされ、当該画面の特定の範囲(「表示」)を占めるテキスト、グラフィック(静止画およびアニメーションの両方)、および/または、音声および/または動画の両方の全ての要素一式を意味することを、あらかじめ留意されたい。好ましくは、当該範囲は、以下「吹き出し」と定められる枠(59)によって区切られるか、あるいは当該ディスプレイの画面のバックグラウンド(および残りの範囲)とは異なるグラフィック特徴(例えば色)を有していてもよい。好都合には、画面内で、枠(59)と、テキスト要素、グラフィック要素、および/または、音声要素および/または動画要素を含む各メッセージ(60)は、他のチャットのメッセージとは離されるようにして、あるいは図形で切り離されるようにして表わされる。
【0034】
具体的には、メッセージ(60)は、枠または吹き出し(59)内に、
- テキスト(39)のみ、あるいは
- 1つ以上のグラフィック要素および/または音声要素(33)のみ、あるいは
- テキスト(39)と、1つ以上のグラフィック要素および/または音声要素(33)の組み合わせ
を含んでもよい。
【0035】
好都合には、メッセージ(60)は、テキスト(39)に加えてまたはその代わりとして、インターネットを介して転送可能な任意のデジタル要素を含んでもよい。好都合には、メッセージ(60)は、テキスト(39)に加えてまたはその代わりとして、デジタルで表わされ、本発明に係るメッセージングシステム(2)によって交換できる、例えばグラフィック要素、音声要素、動画要素、テキストドキュメント、生体認証識別子またはその他が挙げられるがこれに限らない、1つ以上のマルチメディア要素を含んでもよい。
【0036】
具体的には、グラフィック要素(33)は、メッセージ自体の吹き出し(59)中に、任意のテキスト(39)と共にまたはその間に挿入されるか、あるいは後者なしでさえも挿入される記号、アイコンまたは画像一般(静止画およびアニメーションの両方)を含む。好ましくは、必ずしもではないが、これらの画像(33)は、実質的には「絵文字」に相当する概念、感情または気分を表す。
【0037】
「チャット」(14)または「会話」とは、2名のユーザ間(すなわち、送信側ユーザと受信側ユーザの間)または複数のユーザ間(いわゆる「グループチャット」)で交換され、対応するディスプレイの画面(57)に表わされる専用のページまたはウィンドウ(「チャットルーム」とも呼ばれる)内に規則正しく(また、一時的に)表わされる全てのメッセージ(60)一式を意味する。好都合には、チャット(14)を作成するときは、対応する専用のページまたはウィンドウはまた、メッセージがなくてもよい。
【0038】
「サブチャット」(49)とは、別のチャット(以下「親チャット」と呼ばれる)に従属し/別のチャットから派生し、参加するユーザが自動的に親チャットの全てのユーザまたはその部分集合である特定の形式のチャットを意味する。具体的には、親チャットに参加していないユーザは、サブチャットに存在できない。サブチャットは、ディスプレイの画面に表わされる、親チャットのものとは異なる専用のページまたはウィンドウ中に表示される。好適には、サブチャットを作成するときは、対応する専用のページまたはウィンドウはまた、メッセージがなくてもよい。
【0039】
「アバター」(48)とは、例えばチャット(14)の他のユーザとコミュニケーションを図るときに、あるいはメッセージ(60)を送信するときに、各ユーザがユーザ本人であることを照合するために代わりに使用されるグラフィック表示を意味する。
【0040】
「アイテム」とは、1つ以上のチャット(14)、および/または1つ以上のサブチャット(49)、および/または1つ以上のメッセージ(60)、および/または1つ以上のグラフィック要素および/または音声および/またはメディア(33)、および/またはインターネットを介して転送可能なデジタル要素全般を意味する。
【0041】
「動作」とは、コンピュータシステムによって正しく一義的に検出可能な、ユーザによって与えられる入力を意味する。好ましくは、動作は、シングルタップ(「タップ」)、ダブルタップ(「ダブルタップ」)、スクロール(「スワイプ」)、またはタッチスクリーンを備えたデバイスによって解釈できる他の動きを含む。動作はまた、デバイスがデスクトップの形式である場合は、キーボードの1つ以上のキーを押すことによって随意に補助または置換される、マウスのクリック(シングルクリックまたはダブルクリック)を含んでもよく、あるいは、デバイスが音声コマンドを有する場合は、例えば言葉などの音または一連の音の発音を含んでもよく、あるいは、表情または規定パターン(「QRコード」またはバーコード)のフレーミングをさらに含んでもよい。
【0042】
好都合には、本発明に係るメッセージングシステムは、PCT/IB2018/055193において提供される1つ以上の特徴を含んでもよく、当該文献の開示内容は、全体が参照によって以下にそのまま組み込まれることが意図される。
【0043】
好適には、本発明に係るメッセージングシステムは、PCT/IB2020/050173において提供される1つ以上の特徴を含んでもよく、当該文献の開示内容は、全体が参照によって以下にそのまま組み込まれることが意図される。
【0044】
図面からわかるように、本発明に係るメッセージングシステムのインフラストラクチャは全体として、参照番号(2)を用いて示されるが、少なくとも1つの送信側デバイス(4)と、少なくとも1つの受信側デバイス(6)とを含み、これらには、少なくとも1つの集約基地局(8)とデータを送受信するための通信手段が設けられる。
【0045】
好ましくは、送信側デバイス(4)および/または受信側デバイス(6)は、コンピュータ、あるいは、例えばスマートフォンまたはタブレットなどの持ち運び可能なデバイスからなるクライアントを含んでもよい。
【0046】
好ましくは、集約基地局(8)は、例えば実サーバまたは仮想リモートサーバおよび/またはクラウドシステムなどのコンピュータ(10)を少なくとも含んでもよい。
【0047】
第1および第2のデバイス(4)(6)は、両方のデバイスがインターネットまたはローカルのいずれかを介してネットワーク上で送受信の通信を行う集約基地局(8)を介して、テキスト(39)および/またはグラフィック要素(33)および/または音声(例えばマルチメディアコンテンツ)を含むメッセージ(60)を送信するように構成される。
【0048】
好都合には、第1のソフトウェアモジュールは、第1および第2のデバイス(4)(6)に読み込まれるか、および/または実行され、一方、第2のソフトウェアモジュールは、集約基地局(8)で実行される。好都合には、スマートフォンまたはタブレットなどの持ち運び可能なデバイスの場合は、第1のソフトウェアモジュールは、アプリとしても知られているネイティブモバイルソフトウェアアプリケーションからなる。好適には、第1のソフトウェアモジュールはまた、Webアプリケーションまたはデスクトップアプリケーションの形態であってもよい。
【0049】
具体的には、第1のソフトウェアモジュールは、通信プロトコル、好ましくはHTTPに基づいて集約基地局(8)(サーバ)にリクエストを行うことによって、メッセージ(60)を送信するように構成される。有利には、メッセージのコンテンツを検索文字列(クエリ文字列)で示すことなく、集約基地局(8)に(具体的には、適切な形態のデータ構造で)メッセージのコンテンツを送信するように、PSOTメソッドによってこのリクエストを行うが、GETメソッドを使用してこのリクエストを行って、それにより、検索文字列でデータを移行させてもよい。
【0050】
有利には、デバイス(4)(6)と集約基地局(8)の間のデータ転送は、例えばHTTP転送/通信プロトコル(HyperText Transfer Protocol)を使用した従来のクライアント-サーバアーキテクチャに従って行われる。好ましくは、この転送/通信プロトコルは、安全にされており、すなわち、この転送/通信プロトコルは、例えばTLS(Transport Layer Security)暗号化プロトコルまたはSSL(Secure Sockets Layer)暗号化プロトコルによる暗号化接続を使用した、例えばHTTPS形式である。
【0051】
受信側デバイス(6)で読み込まれて実行される第1のソフトウェアモジュールは、送信側デバイス(4)によって送信されて集約基地局(8)によって用意された(構造化されたデータパケットの形態の)メッセージ(60)を、集約基地局(8)からダウンロードするように構成される。好ましくは、好ましくは、必ずしもではないが、HTTPSプロトコルで、または代わりにMQTT over WebSocketで、REST(REpresentational State Transfer)またはGraphQLアーキテクチャを使用して、受信側デバイス(6)によって、集約基地局(8)からメッセージ(60)のダウンロードが行われるか、あるいは、いずれの場合でも、集約基地局(8)から受信側デバイス(6)にメッセージ(60)の転送が行われる。
【0052】
有利には、受信側デバイス(6)宛の1つ以上のメッセージ(60)が存在する可能性/利用できる可能性があるので、受信側デバイス(6)で読み込まれて実行される第1のソフトウェアモジュールは、予め定められた頻度で定期的に集約基地局(8)にアクセスして問い合わせるように構成されてもよく、したがって、その場合は、「ポーリング」と呼ばれるクライアント-サーバの対話式モードに従って、集約基地局(8)からこのメッセージ(60)をダウンロードする。
【0053】
好ましくは、図1に示されるように、本発明に係るシステム(2)はまた、Google Cloud Messaging、またはApple Push Notification Service、またはFirebase Cloud Messagingなどの通知プラットフォーム(50)を含んでもよく、当該通知プラットフォーム(50)は、デバイス(4)(6)と集約基地局(8)の間の仲介役として機能し、集約基地局で当該デバイス宛の新たなデータが利用可能になると、「プッシュ通知」と呼ばれる方法に倣い、当該デバイスに非同期に通知するように構成される。具体的には、この目的のために、第2のソフトウェアモジュールはまた、送信側デバイス(4)によって送信されるメッセージ(60)に基づいて、通知プラットフォーム(50)に通知(52)を送信するように構成され、通知プラットフォーム(50)は、その後、この警告を、対応する受信側デバイス(6)に転送するように構成される。好適には、集約基地局(8)が通知プラットフォーム(50)に送信する通知(52)は、通知を送信する集約基地局(8)の識別コードと、通知が送信されなければならない受信側デバイス(6)の識別コードと、通知(52)のコンテンツを含む。
【0054】
好ましくは、送信側デバイス(4)および/または受信側デバイス(6)に読み込まれる第1のソフトウェアモジュールは、集約基地局(8)との双方向接続が確立されて維持される第1の作動状態と、送信側デバイス(4)および/または受信側デバイス(6)が集約基地局(8)と接続されていない第2の静止状態と、を有するように構成される。有利には、第1のソフトウェアモジュールはまた、当該第1の作動状態であるときに、受信側デバイス(6)が定期的に(すなわち「ポーリング」モードで)集約基地局(8)に問い合わせるのではなく、通知を受信したときにのみ、好ましくは、通知プラットフォーム(50)を通して、「プッシュ通知」と呼ばれる方法に従って、集約基地局(8)に問い合わせるように構成される。好適には、それに対応して、集約基地局(8)で、第1のソフトウェアモジュールが作動状態である特定の受信側デバイス(6)宛ての新たなデータが利用可能になったときは、第2のソフトウェアモジュールは、当該受信側デバイス(6)に警告を送信して、集約基地局(8)に問い合わせさせるように構成される。これにより、ダウンロードされる新たなデータが存在するときにのみ、集約基地局(8)に問い合わせられ、それにより、定期的かつ不要な問い合わせを回避する。これは、データトラフィックを低減させ、とりわけデータ送信に伴う不要な帯域消費を回避することができるという点で特に有利である。
【0055】
好ましくは、メッセージングシステム(2)内で、送信側デバイス(4)と受信側デバイス(6)の間で交換されるメッセージ(60)のデータは、エンドツーエンド暗号化システムによって暗号化される。
【0056】
集中型データベース(12)
集約基地局(8)には、少なくとも1つのデータベース(12)が読み込まれて(または関連付けられて)、メッセージングシステム(2)の全てのユーザのデータ、および、同メッセージングシステム(2)内でユーザによって作成、管理および交換されることができる全てのアイテムのデータ(チャット、メッセージ、グラフィック要素および/または音声要素)を集約して整理して含む集中型データベースを適宜定める。
【0057】
データベース(12)には、好都合には、従来のように、データを格納するための支援と、前者(データベースサーバ)を処理し、媒体に格納されるデータの作成、操作、管理、および効率的な問い合わせを行うためのソフトウェアアプリケーション(すなわち、データベース管理システム)を処理するためのプロセッサとが設けられる。
【0058】
好適には、図2に表わされるように、データベース(12)は、
- 本発明に係るメッセージングシステムの各ユーザのデータを含むユーザデータセット(15)、
- メッセージングシステムの全てのユーザの全てのチャット(14)のデータを含むチャットデータセット(18)、
- メッセージングシステムの全てのチャット(14)の全てのメッセージ(60)のデータを含むメッセージデータセット(20)、
- メッセージングシステム(2)を通して管理可能な全てのグラフィック要素(33)(静止画およびアニメーションの両方)および/または音声および/または動画の固有の識別コード(ID_ELEMENT)を少なくとも含む1つ以上の要素データセット(22)
を含み、具体的には、グラフィック要素の場合は、このデータセットは、各グラフィック要素に対して、同グラフィック要素の固有の識別コード(ID_ELEMENT)を少なくとも含み、好ましくは、同グラフィック要素の固有の識別コード(ID_ELEMENT)は、このデータセットの主キーを定める。
【0059】
好都合には、ユーザデータセット(15)は、ユーザの固有の識別コード(ID_USER)を含み、好ましくは、ユーザの固有の識別コード(ID_USER)は、このデータセットの主キーを定める。
【0060】
好ましくは、ユーザデータセット(15)は、ユーザの固有のIDコード、ユーザ名およびパスワード、ならびに、好ましくは、姓名、連絡先(例えば電子メールアドレス)および他の従来の登録データを含む。
【0061】
好適には、チャットデータセット(18)は、各チャット(14)の固有の識別コード(ID_CHAT)を含み、好ましくは、チャットの固有の識別コード(ID_CHAT)は、このデータセットの主キーを定める。
【0062】
好適には、メッセージデータセット(20)は、各メッセージ(60)の固有の識別コードID(MESSAGE_ID)を含み、好ましくは、メッセージの固有の識別コードID(MESSAGE_ID)は、このデータセットの主キーを定める。
【0063】
好ましくは、要素データセット(22)は、グラフィック要素および/または音声要素(33)の固有の識別コード(ID_ELEMENT)に加えて、クラウドにある別のデータベースのアドレス/位置(例えばURL)と、好ましくは、この別のデータベース内の対応するレコードの厳密なアドレス/位置とを含み、そのアドレス/位置に、実際のグラフィック要素および/または音声要素(33)を定めるデータが整理して格納されている。有利には、好ましい実施形態によれば、集中型データベース(12)の要素データセット(22)において、グラフィック要素および/または音声要素(33)の固有の識別コード(ID_ELEMENT)は、一義的なアドレス/場所(好ましくはWeb)に対応し、一義的なアドレス/場所は、実際の要素(33)を定めるデータが格納されている(クラウドにある)別のデータベース(47)内のレコードを識別する。
【0064】
好都合には、データベース(12)は、データセット(18)の各チャットのデータと、そこに参加しているデータセット(15)の2名(以上)のユーザのデータを結び付けるために、ユーザデータセット(15)およびチャットデータセット(18)が、(基本的には別のデータセットを構成する)第1の関係(21)によって互いに関連付けられるように構成され、構造化される。
【0065】
好適には、データベース(12)は、メッセージデータセット(20)の各メッセージ(60)のデータと、交換されたチャットデータセット(18)のチャット(14)のデータを結び付けるために、チャットデータセット(18)およびメッセージデータセット(20)が、(実質的には別のデータセットを構成する)第2の関係(23)によって互いに関連付けられるように構成され、構造化される。
【0066】
好適には、データベース(12)は、メッセージデータセット(20)の各メッセージ(60)のデータと、当該メッセージに含まれる要素(33)のデータを結び付けるために、メッセージデータセット(20)および要素データセット(22)が、(基本的には別のデータセットを構成する)第3の関係(25)によって関連付けられるように構成され、構造化される。
【0067】
好適には、データベース(12)は、各ユーザのデータまたはユーザデータセット(15)のデータと、各ユーザがアクセスを有するか、および/または各ユーザによって管理可能/使用可能である要素データセット(22)の要素(33)のデータを結び付けるために、ユーザデータセット(15)および要素データセット(22)が、(基本的には別のデータセットを構成する)第4の関係(27)によって関連付けられるように構成され、構造化される。好都合には、当該メッセージングシステム(2)において、メッセージングシステム(2)内で管理可能な各要素(33)には、当該固有の識別コードID_ELEMENTが設けられ、関連付けられる。
【0068】
好適には、メッセージングシステム(2)は、メッセージングシステム(2)内で作成され、交換され、あるいは概して存在する各アイテム全般(すなわち、各チャット(14)またはメッセージ(60)または要素(33))が、
- 以下「指定なし」(すなわち、指定なしで自由にアクセス/表示)と定められる第1の形式であって、対応するアイテムは常に、デバイスのディスプレイ上で閲覧可能であり、(好ましくは、事前に認証することによる、および/または何らかのアクセスキーを入力することによる)何らかのロック解除手順を行う必要なしに閲覧可能である、第1の形式、あるいは
- 以下「指定あり」(すなわち、指定ありで「シークレット」にアクセス/表示)と定められる第2の形式であって、対応するアイテムがデバイスのディスプレイ上に表示されるかは、代わりに、(好ましくは、事前に認証することによる、および/または特定のアクセスキーを正しく入力することによる)ロック解除手順が条件となる、第2の形式
の2つの形式になることができるように構成される。
【0069】
加えて、メッセージングシステム(2)は、第2の「指定あり」の形式の各アイテムが、
- 以下「非表示」と呼ばれる第1の状態であって、当該アイテムがデバイスのディスプレイ上に示されない、第1の状態、あるいは
- 以下「表示」と定められる第2の状態であって、当該アイテムがデバイスのディスプレイ上に実現される画面上に(完全におよび/またはプレビューで)表示される、第2の状態、
の2つの状態を取ることができるように構成される。
【0070】
具体的には、第2の「指定あり」の形式の当該アイテムが表示状態であるときは、デバイス(4)および/または(6)のディスプレイ上に実現される対応する画面に、当該アイテム自体が完全におよび/またはプレビューで表示され、当該画面の特定の範囲/表面を占めることになる(図9b、図10のb、図11のbおよび図12のb参照)。当該アイテムが「非表示」状態であるときは、デバイス(4)および/または(6)のディスプレイ上に実現される対応する画面中に、当該アイテムは表示されず、表示状態であるときに占める当該画面の特定の範囲/表面を占めることもなく、それにより、その存在/実在を悟られるのを回避する(図9a、図10のa、図11のaおよび図12のa参照)。より詳細には、第2の「指定あり」の形式の当該アイテムが「非表示」状態であるときは、ロック解除手順を行った後に当該アイテムによって占められるべき対応するディスプレイの範囲は、ディスプレイ上で決して実現されず、および/または第1の形式の他の(前後の)アイテムによって占められる。
【0071】
好都合には、本質的には、チャット(14)が第1の「非表示」状態であるときは、ユーザの複数のチャットの一覧リストを含む画面(42)において、チャットプレビューを含む画面の関係する部分はそれ自体、表示も実現さえもされない(図9b)。メッセージ(60)が第1の「非表示」状態であるときは、対応するチャットの画面(57)中に、当該メッセージのコンテンツを含む関係する枠(59)は、表示も実現さえもされない(図10のb)。グラフィック要素および/または音声要素(33)が第1の「非表示」状態であるときは、メッセージ(60)(図11のb参照)またはキーボード(35)(図12のb参照)中に、当該グラフィック要素および/または音声要素によって占められる場所は、表示さえもされず、あるいは第1の指定なしの形式の周辺のテキストまたはグラフィック要素および/または音声要素によって占められる。したがって、好適には、第2の「指定あり」の形式のアイテム(チャット、メッセージまたはグラフィック要素および/または音声要素(33))が第1の「非表示」状態であるときは、ディスプレイ上に、メッセージングシステム内の非表示のアイテムの存在/実在に気付くことができるようなフィードバックや目に見えるしるしは一切ない。
【0072】
さらに、メッセージングシステムは、第2の「指定あり」の形式のアイテムを第1の非表示状態から第2の表示状態に移行させるためのロック解除手順が構成され、それにより、試行に失敗するたびに、失敗/試行失敗に関して目に見えるフィードバックは提供されず、好ましくは、画面は同じままであるように好適に構成される。これは、デバイスを入手した第三者のユーザが第2の形式の指定ありのアイテムの実在に気付きさえしないという点で、特に有利である。実際、偶発的に、あるいは自発的に(例えば、パスワードを入力しようと試行して)ロック解除を試行した後でさえも、正しくない結果であると、ディスプレイの画面は同じままであり、第三者は何れの目に見えるフィードバックも受信せず(すなわち、「パスワード間違い」といった類のメッセージが存在しない)、したがって、後者は、第2の形式の「指定あり」のアイテムが存在するか否か気付くことはない。
【0073】
好適には、第1のソフトウェアモジュールおよび/または第2のソフトウェアモジュールは、メッセージングシステム(2)内で、
- 第1の指定なしの形式のアイテムであって、少なくとも1つのチャット(14)および/またはメッセージ(60)および/またはデジタル要素(33)を含み、デバイス(4)および/または(6)のディスプレイ上で実現される対応する画面内で常に閲覧可能である、第1の指定なしの形式のアイテム、および
- 第2の形式のアイテムであって、少なくとも1つの指定ありのチャット(14)および/またはメッセージ(60)および/またはデジタル要素(33)を含み、
・ 第1の非表示状態であって、当該少なくとも1つのチャット(14)および/またはメッセージ(60)および/またはデジタル要素(33)が、デバイス(4)および/または(6)のディスプレイ上に実現される対応する画面内に決して実現されたり、表示されたりすることがなく、したがって、何れのディスプレイの範囲も占めることがない、第1の非表示状態と、
・ 第2の表示状態であって、当該少なくとも1つのチャット(14)および/またはメッセージ(60)および/またはデジタル要素(33)が、デバイス(4)および/または(6)のディスプレイ上に実現される対応する画面上に、完全におよび/またはそのプレビューで実現されたり、表示されたりして、したがって、ディスプレイの範囲を占める、第2の表示状態と、の間を移行する、第2の形式のアイテム
が作成され、交換されるように構成される。
【0074】
有利には、この目的のために、データベース(12)は、ユーザデータセット(15)、チャットデータセット(18)、メッセージデータセット(20)および要素データセット(22)に関係する指定ありアイテムデータセット(70)を含む。
【0075】
好ましくは、第2の「指定あり」の形式の各アイテムは、デフォルトで第1の非表示状態である。
【0076】
好ましくは、第2の「指定あり」の形式の各アイテムは、ディスプレイ上で当該アイテムが閲覧されることが意図されたデバイス(4)(6)上で/デバイス(4)(6)によって実行されるロック解除手順を行った後に、非表示状態から表示状態に移行する。
【0077】
好ましくは、第2の「指定あり」形式の各アイテムは、予め定められた時間が経過した後に、および/またはユーザが当該デバイス(4)および/または(6)上で特定の動作を実施したときに、表示状態から非表示状態に自動的に切り替わる。
【0078】
好ましくは、本発明に係るメッセージングシステムにおいて、第2の「指定あり」の形式の各アイテムは、常にサーバから自動的にダウンロードされるのではなく、ロック解除手順が上手く行われた場合(すなわち、肯定結果)のみに、有利にダウンロードされる。これは、データ消費節約面およびアイテム管理の機密面の両方で有利であり、これは、事前に許可を行った後にのみ、集約基地局(8)からデバイス(4)および/または(6)のローカルにダウンロードされる。具体的には、指定ありアイテムデータセット(70)は、このデータセットの各レコード(71)が、
- チャットデータセット(18)、メッセージデータセット(20)または要素データセット(22)のアイテムの固有の識別コードID_ITEMであって、具体的には、固有の識別コードID_ITEMは、チャット(14)、メッセージ(60)または要素(33)のものであってもよい、固有の識別コードID_ITEM、
- ユーザデータセット(15)のユーザの固有の識別コードID_USERであって、具体的には、特定のチャット(14)またはメッセージ(60)に関しては、この識別コードは、当該チャットに参加しているユーザ、あるいはメッセージの送信者/受信者であるユーザの識別コードに対応し、一方、要素(33)に関しては、この識別コードは、アクセスを有するユーザ、および/または当該要素を管理/使用できるユーザの識別コードに対応する、固有の識別コードID_USER、
- コードであって、デバイス(4)(6)のディスプレイ上/デバイス(4)(6)に関連付けられたディスプレイ上で対応するアイテムを閲覧できるようにするために入力/タイプされるアクセスキー(ACCESS_KEY)(5)を識別する、コード
の少なくとも3つのフィールドを含むように構成される。
【0079】
本質的には、指定ありアイテムデータセット(70)は、ユーザデータセット(15)、チャットデータセット(18)、メッセージデータセット(20)および要素データセット(22)と関連付けられ、したがって、ユーザデータセット(15)のユーザの固有の識別コードID_USER、チャットデータセット(18)の固有の識別コードID_CHAT、またはメッセージデータセット(20)のID_MESSAGE、または要素データセット(22)のID_ELEMENTが入力され、その後、アクセスキー(5)を定めるコードと組み合わされて、対応するチャット(18)、メッセージ(60)または要素(33)を表示する。
【0080】
好適には、指定ありアイテムデータセット(70)の各レコード(71)の主キーは、アイテムの形式に関係するフィールド(「アイテム形式」)、(チャットデータセット(18)またはメッセージデータセット(20)または要素データセット(22)から導出された)対応するアイテムの固有の識別コードID_ITEM、および(ユーザデータセット(15)から導出された)ユーザの固有の識別コードID_USERによって定められもよい。
【0081】
代わりに、本発明に係るメッセージングシステム(2)の全てのアイテム(チャット(14)、メッセージ(60)および要素(33))は、その形式にかかわらず、固有の識別コード(すなわち、ID_CHATコード、ID_MESSAGEコードおよびID_ELEMENTコードは、1つのデータセット内で固有であるだけでなく、全てのデータセット(18)(20)(22)の内でも固有である)によって、データベース(12)内で固有に識別される。具体的には、これは、データベース(12)内で、メッセージングシステム(2)のチャットデータセット(18)の各チャットが、それ自体の固有の識別コードID_CHATを有し、したがって、チャットデータセット(18)の他のチャットの識別コードのみではなく、メッセージデータセット(20)に存在する個々のメッセージの固有の識別コードID_MESSAGE、および要素データセット(22)の個々の要素の固有の識別コードID_ELEMENTとも確実に区別され、異なることを意味する。したがって、適宜、指定ありデータセットアイテム(70)の各レコードの主キーは、チャットデータセット(18)、メッセージデータセット(20)および要素データセット(22)でそれぞれ使用される当該主キーのID_CHAT、ID_MESSAGEおよびID_ELEMENTのみによって定められてもよい。
【0082】
好都合には、特定のユーザの特定のアイテムが指定ありアイテムデータセット(70)内に存在する場合は、その特定のユーザに対してのみ、このアイテムは指定ありのアイテムになり、逆に、特定のユーザの特定のアイテムが指定ありアイテムデータセット(70)内に存在しない場合は、その特定のユーザに対してのみ、このアイテムは指定なしの形式になる。
【0083】
より詳細には、チャットデータセット(18)は、メッセージングシステム(2)において/メッセージングシステム(2)を通して交換される全てのチャット(14)(指定なしの形式および指定ありの形式の両方)のデータを含み、メッセージデータセット(20)は、メッセージングシステム(2)において/メッセージングシステム(2)を通して交換される全てのメッセージ(指定なしの形式および指定ありの形式の両方)のデータを含み、要素データセット(22)は、メッセージングシステム(2)において/メッセージングシステム(2)を通して交換される全ての要素(指定なしの形式および指定ありの形式の両方)のデータを含む。
【0084】
指定ありデータセットアイテム(70)は、指定ありの形式のチャット(14)またはメッセージ(20)または要素(33)のみの識別データを含む。より詳細には、これは、指定なしの形式のチャット(14)またはメッセージ(20)または要素(33)のみの識別データが、指定ありデータセットアイテム(70)において対応するレコード(71)を有さないことを意味する。したがって、本質的には、それぞれのデータセット(18)(20)(22)のチャット(14)またはメッセージ(20)または要素(33)の全ての識別コードが呼び出されて、指定ありデータセットアイテム(70)に存在するわけではない。
【0085】
好都合には、メッセージングシステム(2)内では、指定ありの形式の(したがって、指定ありアイテムデータセット(70)内に対応するレコード(71)を有する)各アイテムは、デフォルトで「非表示」状態であり、指定ありアイテムデータセット(70)において各アイテムが関連付けられたアクセスキー(5)に対応するコードを事前に正しく挿入した後にのみ、一時的に「表示」状態に切り替わる。
【0086】
逆に、指定なしの形式の(したがって、指定ありアイテムデータセット(70)における対応するレコード(71)を有さない)各アイテムは常に、「表示」状態のみを有し、すなわち、当該アイテムは(完全におよび/またはプレビューで)常に、デバイスのディスプレイ上で実現される画面上で閲覧可能である。
【0087】
チャットデータセット(18)
有利には、データベース(12)は、メッセージングシステム(2)で作成され/実施される各チャット(14)には、
- チャットの固有の識別子ID_CHATであって、具体的には、このコードは、チャットデータセット(18)の主キーを定める、チャットの固有の識別子ID_CHAT、
- チャットに参加しているユーザの固有の識別コード、
- コードであって、コードは、各チャット参加者が、それに関連付けられた対応するデバイスのディスプレイ上で対応するチャットを閲覧できるようにするために入力/タイプされる、チャット参加者間で同一(すなわち、共通)で共用される共用アクセスキー(ACCESS_KEY_CHAT)(80)を識別する、コード
のフィールドが設けられ、および/またはフィールドに関連付けられるように構成され、構造化される。
【0088】
好都合には、メッセージングシステム(2)内では、各チャット(14)は、
- 参加している全てのユーザに対して指定なしの形式(14’)であって、対応するチャットは常に、チャットに参加しているユーザによって管理される全てのデバイスのディスプレイ上で閲覧可能であり、これは、事前に認証する必要なしに、および/または何らかのアクセスキーを入力する必要なしに閲覧可能である、指定なしの形式(14’)、あるいは
- 参加している全てのユーザに対して指定ありの形式(14”)であって、対応するチャットがチャットに参加している全てのユーザによって管理されるデバイスのディスプレイ上で表示されるかは、代わりに、特定の共用アクセスキー(80)を正しく挿入することが条件となる、指定ありの形式(14”)
の2つの形式になることができる。
【0089】
具体的には、ACCESS_KEY_CHATフィールドに値が与えられていない(すなわち、空である)場合、あるいは予め定められたデフォルト値に従って値が与えられている場合は、チャット(14)は、参加している全てのユーザに対して指定なしの形式(14’)であり、逆に、ACCESS_KEY_CHATフィールドに(例えば、文字列の形式の)特定の共用アクセスキー(80)を用いて値が与えられている場合は、チャット(14)は、参加している全てのユーザに対して指定ありの形式(14”)である。
【0090】
さらに、メッセージングシステム(2)内では、指定ありの形式(14”)の各チャット(14)は、
- デバイスのディスプレイ上に実現される画面上にチャット全体および/またはそのプレビューが表示される「表示」状態、あるいは
- デバイスのディスプレイ上にチャットが示されない「非表示」状態
の2つの状態を取ることができる。
【0091】
好都合には、メッセージングシステム(2)内では、指定ありの形式(14”)の各チャット(14)(したがって、特定の共用アクセスキー(80)を用いて値が与えられているACCESS_KEY_CHATフィールドを有する)は、デフォルトで「非表示」状態であり、当該チャットに参加しているユーザが、共用アクセスキー(80)に対応するコードを事前に正しく挿入した後にのみ、一時的に「表示」状態に移行する。
【0092】
逆に、「指定なし」の形式(14’)の各チャット(14)は常に、「表示」状態しか有しておらず、すなわち、チャット全体および/またはそのプレビューは常に、デバイスのディスプレイ上に実現される画面上に表示される。
【0093】
有利には、各チャット(14)は、チャットを作成したユーザの固有の識別コードに関連付けられたフィールド、および/またはチャットを作成した日付に関係するフィールドを含んでもよい。
【0094】
メッセージデータセット(20)
有利には、データベース(12)は、メッセージングシステム(2)内で作成され/交換される各メッセージ(60)には、
- メッセージ(60)の固有の識別コード(ID_MESSAGE)であって、好ましくは、メッセージデータセット(20)の主キーを定める、メッセージ(60)の固有の識別コード(ID_MESSAGE)、
- メッセージ(60)が属するチャット(14)の識別コードであって、具体的には、このコードは、チャットデータセット(18)の主キーID_CHATによって定められる、チャット(14)の識別コード、
- メッセージを送信したユーザの固有の識別コード、
- メッセージを受信したユーザ(複数可)の固有の識別コード、
- コードであって、コードは、デバイスのディスプレイまたはデバイスに関連付けられたディスプレイ上に実現される画面上に表示されるチャットの特定のメッセージ(60)を閲覧できるようにするために入力/タイプされる共用アクセスキー(80)(ACCESS_KEY_MESSAGE)を識別する、コード
のフィールドが設けられ、および/またはフィールドに関連付けられるように構成され、構造化される。
【0095】
好都合には、メッセージングシステム(2)内では、各メッセージ(60)は、
‐ 指定なしの形式(60’)であって、特定のチャット(14)における全ての参加者に対して、対応するメッセージ(60)は常に、当該チャット(14)内で閲覧可能であり、これは、事前に認証する必要なしに、および/または共用アクセスキー(80)を挿入する必要なしに閲覧可能である、指定なしの形式(60’)、あるいは
‐ 指定ありの形式(60”)であって、特定のチャット(14)における全ての参加者に対して、メッセージが属するチャット(14)内にメッセージが表示されるかは、特定の共用アクセスキー(80)を正しく挿入することが条件となる、指定ありの形式(60”)
の2つの形式になることができる。
【0096】
具体的には、ACCESS_KEY_MESSAGEフィールドに値が与えられていない(すなわち、空である)場合、あるいは予め定められたデフォルト値に従って値が与えられている場合は、メッセージ(60)は、送信側ユーザおよび受信者(複数可)の両方に対して指定なしの形式(60’)であり、逆に、ACCESS_KEY_MESSAGEフィールドに(例えば、文字列の形式の)特定の共用アクセスキー(80)を用いて値が与えられている場合は、メッセージ(60)は、送信側ユーザおよび受信者(複数可)の両方に対して指定ありの形式(60”)である。
【0097】
さらに、メッセージングシステム(2)内では、指定ありの形式(60”)の各メッセージ(60)は、
- デバイスのディスプレイ上に実現される画面上にメッセージ全体および/またはそのプレビューが表示される「表示」状態、あるいは
- デバイスのディスプレイ上にメッセージが示されない「非表示」状態
の2つの状態を取ることができる。
【0098】
好都合には、メッセージングシステム(2)内では、指定ありの形式(60”)の各メッセージ(60)(したがって、特定の共用アクセスキー(80)を用いて値が与えられているACCESS_KEY_MESSAGEフィールドを有する)は、デフォルトで「非表示」状態であり、共用アクセスキー(80)に対応するコードを事前に正しく挿入した後にのみ、一時的に「表示」状態に切り替わる。
【0099】
逆に、「指定なし」の形式(60’)の各メッセージ(60)は常に、「表示」状態のみを有し、すなわち、そのコンテンツおよび/またはそのプレビューは常に、デバイスのディスプレイ上に実現される画面上で閲覧できる。
【0100】
有利には、各メッセージ(60)はまた、
- メッセージが作成された日付、
- 共用アクセスキー(80)に関係するACCESS_KEY_MESSAGEフィールドが入力された日付
の1つ以上のフィールドに関連付けられていてもよい。このようにして、チャットの特定のメッセージが、特定の共用アクセスキー(80)を正しく事前に挿入することに従属して表示されるようになった日付(すなわち、メッセージ(60)が指定ありの形式になったとき)が適宜、記録される。
【0101】
要素データセット(22)
有利には、データベース(12)は、メッセージングシステム(2)内で作成/交換されるメッセージ(60)中に挿入される各グラフィック要素および/または音声要素(33)に、
- グラフィック要素および/または音声要素および/またはメディア要素(33)全般の固有の識別コード(ID_ELEMENT)であって、好ましくは、このコードは、要素データセット(22)の主キーを定める、要素(33)の固有の識別コード(ID_ELEMENT)、
- 当該グラフィック要素および/または音声要素(33)が挿入されるメッセージ(60)の固有の識別コードであって、具体的には、このコードは、メッセージデータセット(20)の主キーによって定められる、メッセージ(60)の固有の識別コード、
- コードであって、送信側ユーザおよび/または受信側ユーザのデバイスのディスプレイ/デバイスに関連付けられたディスプレイ上に実現される画面上の、メッセージ(60)が属する対応するチャット内に表示されるメッセージ(60)内の特定のグラフィック要素および/または音声要素を閲覧できるようにするために挿入/タイプされる共用アクセスキー(80)(ACCESS_KEY_ELEMENT)を識別する、コード
のフィールドが設けられる/フィールドに関連付けられるように構成され、構造化される。
【0102】
好適には、メッセージングシステム(2)内では、各要素は、
- 指定なしの形式(33’)であって、特定のメッセージ(60)の全てのユーザに対して、対応する要素(33)は常に、対応する要素(33)が属する当該メッセージ(60)内で閲覧可能であり、これは、事前に認証する必要なしに、および/または共用キーアクセス(80)を挿入する必要なしに閲覧可能である、指定なしの形式(33’)、あるいは
- 指定ありの形式(33”)であって、特定のメッセージ(60)の全てのユーザに対して、要素(33)が属するメッセージ(60)内に要素(33)が表示されるかは、その特定の共用アクセスキー(80)を正しく挿入することが条件となる、指定ありの形式(33”)
の2つの形式になることができる。
【0103】
具体的には、「ACCESS_KEY_ELEMENT」フィールドに値が与えられていない(すなわち、空である)場合、あるいは予め定められたデフォルト値に従って設定されている場合は、要素(33)は、全てのユーザ(送信者および受信者(複数可)の両方)に対して指定なしの形式(33’)であり、逆に、「ACCESS_KEY_ELEMENT」フィールドに(例えば、文字列の形式の)特定の共用アクセスキー(80)を用いて値が与えられている場合は、要素(33)は、全てのユーザ(送信者および受信者(複数可)の両方)に対して指定ありの形式(33”)である。
【0104】
さらに、メッセージングシステム(2)内では、指定ありの形式(33”)の各要素(33)は、
- デバイスのディスプレイ上に実現される画面上に当該要素全体および/またはそのプレビューが表示される「表示」状態、あるいは
- デバイスのディスプレイ上に当該要素(33)が示されない「非表示」状態
の2つの状態を取ることができる。
【0105】
好都合には、メッセージングシステム(2)内では、指定ありの形式(33”)の各要素(33)(したがって、特定の共用アクセスキー(80)を用いて値が与えられている「ACCESS_KEY_ELEMENT」フィールドを有する)は、デフォルトで「非表示」状態であり、共用アクセスキー(80)に対応するコードを事前に正しく挿入した後にのみ、一時的に「表示」状態に移行させる。
【0106】
逆に、指定なしの形式(33’)の各要素(33)は常に、「表示」状態しか有しておらず、すなわち、そのコンテンツおよび/またはそのプレビューは常に、デバイスのディスプレイ上に実現される画面上で閲覧できる。
【0107】
有利には、メッセージングシステム(2)内で作成/交換されるメッセージ(60)中に挿入される各グラフィック要素および/または音声要素(33)に、
- 共用アクセスキー(80)に関係する「ACCESS_KEY_ELEMENT」フィールドを入力したユーザの固有の識別コードであって、このようにして、適当に、メッセージ(60)中の特定の要素(33)を、定められたキー(5)を正しく予防として挿入することに従属して見えるようにした人物の記録をつける、ユーザの固有の識別コード、
- 特定の要素の形式であって、例えば、グラフィック要素(例えば、絵文字(登録商標)またはアバター)または音声または動画に関係するものであってもよい、特定の要素の形式、
- 共用アクセスキー(80)に関係するACCESS_KEY_ELEMENTフィールドが入力された日付
の1つ以上のフィールが関連付けられてもよく、適切には、このようにして、メッセージ(60)内の特定の要素(33)が、特定の共用アクセスキー(80)を正しく事前に挿入することに従属して表示されるようになった日付の記録をつける。
【0108】
ソフトウェアモジュール
送信側デバイス(4)および/または受信側デバイス(6)中に第1のソフトウェアモジュールが読み込まれるか、および/または実行される。
【0109】
送信側デバイス(4)および受信側デバイス(6)と通信するのを管理し、ひいてはメッセージおよび通知を送受信するのを管理するように構成された第2のソフトウェアモジュールは、好都合には、集約基地局(8)中に読み込まれるか、および/または実行される。
【0110】
以下では、「アイテム」とは、1つ以上のチャット(14)および/または1つ以上のメッセージ(60)および/または1つ以上のグラフィック要素および/または音声要素(33)を意味する。具体的には、「アイテム」とはまた、以降でより明らかにされるように、サブチャットさえも意味する。
【0111】
特定のユーザに対してのみ指定ありの形式のアイテムを作成する(図9参照)
好適には、第1のソフトウェアモジュールは、デバイスで実行されるときは、データベース(12)内に、メッセージングシステム(2)にログインしたユーザに結び付けられている1つ以上のアイテムが個人用アクセスキー(5)に関連付けられる、指定ありデータセットアイテム(70)の新規レコード(71)を作成し、したがって、そのユーザに対して指定ありの形式の当該アイテムを作成するように構成される。
【0112】
具体的には、第1のソフトウェアモジュールは、指定ありアイテムデータセット(70)の新規レコード(71)であって、
- 特定のアイテムのID_ITEM識別コード、
- ユーザのID_USER識別コードであって、ユーザは、メッセージングシステム(2)にログインし、当該アイテムに結び付けられている、ID_USER識別コード、
- アクセスキーACCESS_KEY(5)であって、メッセージングシステム(2)にログインしたユーザが、その特定のアイテムと関連付けられたいと望んでいる、アクセスキーACCESS_KEY(5)
を含む、新規レコード(71)を作成するように構成される。
【0113】
好適には、特定のアイテムのID_ITEM識別コードは、
- メッセージングシステム(2)にログインしたユーザが参加しているチャット(14)のID_CHAT識別コード、あるいは
- メッセージングシステム(2)にログインしたユーザによって送信/受信されるメッセージ(20)のID_MESSAGE識別コード、あるいは
- メッセージングシステム(2)にログインしたユーザによってメッセージ内で使用される要素(33)のID_ELEMENT識別コード
を含んでもよい。
【0114】
好都合には、このようにして、特定のアイテムは、指定ありアイテムデータセット(70)において、その特定のアイテムのID_ITEM識別コードに関連付けられた対応するID_USER識別コードを有するユーザに対してのみ、指定ありの形式になる。
【0115】
実質的には、例えば、特定のメッセージが送信側ユーザに対して指定ありの形式で作成されたが(すなわち、指定ありデータセットアイテム(70)に、メッセージのID_MESSAGE識別コードが、送信側ユーザのID_USER識別コードと、KEY_ACCESSアクセスキーと組み合わされた対応するレコード(71)が存在する)、一方、受信側ユーザに対しては、メッセージが指定なしの形式のままである(すなわち、指定ありデータセットアイテム(70)に、前述のメッセージのID_MESSAGE識別コードが、受信側ユーザのID_USER識別コードと組み合わされた対応するレコードが存在しない)ということが生じてもよい。
【0116】
特定のユーザに対して指定ありの形式のアイテムを表示する(図10参照)
好適には、第1のソフトウェアモジュールは、デバイスで実行されるときに、メッセージングシステム(2)にログインしたその特定のユーザに対して指定ありの形式である(すなわち、指定ありデータセットアイテム(70)に対応するレコードを有する)アイテムが、指定ありアイテムデータセット(70)の対応するレコード(71)内で当該アイテムのID_ITEM識別コードと、メッセージングシステム(2)にログインしたユーザのID_USER識別コードと関連付けられたアクセスキー(5)の対応するACCESS_KEYコードを予防として正しく挿入した後に、一時的に「非表示」状態から「表示」状態に変わるように構成される。
【0117】
好都合には、デバイスで作動している第1のソフトウェアモジュールは、特定のユーザに対して指定ありの形式であるアイテムを「非表示」状態から「表示」状態に移行させるように構成された表示ロック解除手順を実施するように構成される。好ましくは、この手順は、
- ユーザによって、第1のソフトウェアモジュールが実行されるデバイス上で動作を行うことによって、好ましくは、デバイスに設けられたキーボード(35)あるいはデバイスのタッチスクリーンディスプレイ上に表示されるキーボード(35)上で動作を行うことによって入力されたアクセスコードを受信し、
- 指定ありアイテムデータセット(70)内に、アクセスキーACCESS_KEYコード(5)が、ユーザによって入力されたコードに対応し、加えて、ユーザの固有のID_USER識別コードが、メッセージングシステムにログインしたユーザのコードに対応するアイテム(すなわち、チャット(14)および/またはメッセージ(60)および/またはグラフィック要素および/または音声要素(33))が存在するか否かを確認する操作を含み、
- 検証結果が肯定である場合のみに、ログインしたユーザに関連付けられ、ユーザによって入力された同コードを用いて値が与えられているアクセスキー(5)を有する対応するアイテム(複数可)が(完全におよび/またはプレビューによって部分的にすら)表示され、逆に、検証結果が否定である場合は、対応するアイテム(複数可)がデバイスのディスプレイ上に示されない。
【0118】
有利には、指定ありの形式のアイテムは、デフォルトで「非表示」状態を有し、ロック解除手順を行った後に「表示」状態に移行するが、指定ありの形式のアイテムは、(予め定められた時間にわたり、および/またはユーザがデバイス上で特定の動作を実施するまで、および/または特定の事象が発生するまで)一時的にこの「表示」状態を維持するのみで、その後、別の表示ロック解除手順が実施されるまで、「非表示」状態に戻る。
【0119】
好適には、デバイスで実行される第1のソフトウェアモジュールは、デバイスのディスプレイ上で、特定のユーザに対して指定ありの形式であるアイテム(すなわち、指定ありアイテムデータセット(70)に対応するレコード(71)を有するもの)を一時的に表示するように構成される。
【0120】
有利には、デバイスで実行される第1のソフトウェアモジュールは、好ましくはユーザによって設定できる予め定められた時間間隔が経過した後に、デバイスのディスプレイが指定ありの形式の当該アイテムを表示するのを自動的に妨げる(したがって、「表示」状態から「非表示」状態に切り替える)ように構成される。
【0121】
有利には、デバイスで実行される第1のソフトウェアモジュールは、ユーザがデバイス上で特定の動作(例えば、タッチスクリーンの特定の範囲のダブル「タップ」、および/または特定のキーの長押し)を実施した後に、デバイスのディスプレイが指定ありの形式の当該アイテムを表示するのを自動的に妨げる(したがって、「表示」状態から「非表示」状態に移行させる)ように構成される。好ましくは、デバイスで実行される第1のソフトウェアモジュールは、
- デバイスのタッチスクリーンディスプレイ上で実現される画面上に表示される専用のボタン上の動作(例えば、「タップ」)、
‐ バックグラウンドの専用のメッセージングシステムアプリケーションを終了するか、あるいは移行させる動作、
- デバイスの画面をロックする動作、
- デバイスを待機状態にするか、あるいは電源OFFにする動作、
- メッセージングシステム内で新規チャット(14)を開始する動作、
- 前の画面に戻るか、あるいは表示されている画面を変更する動作
の1つ以上の動作によって作動される事象の後に、デバイスのディスプレイが指定ありの形式の当該アイテムを表示するのを自動的に妨げる(したがって、「表示」状態から「非表示」状態に移行させる)ように構成される。
【0122】
ローカル個人用サブセット
有利には、メッセージングシステム(2)内で送信者および/または受信者として機能する各デバイスは、ローカルメモリ(90)を含み、当該ローカルメモリ(90)に、集約基地局(8)の集中型データベース(12)から導出された個人用サブセット(75)がダウンロードされて保存され、当該ローカルメモリ(90)は、その特定のデバイスを使用してメッセージングシステム(2)にログインした特定のユーザのアイテム(チャット(14),メッセージ(60)および/または要素(33))の全てのデータを含む。
【0123】
好都合には、ローカルメモリ(90)は、大容量メモリまたは一次メモリまたはRAMメモリであるか、あるいはキャッシュ方式のものであってもよい。
【0124】
好適には、個人用サブセット(75)は、集中型データベース(12)から生成され、そのデバイスを用いてメッセージングシステム(2)にログインしたユーザによって管理される対応するデバイスのローカルメモリ(90)にダウンロードされて保存される。
【0125】
好都合には、個人用サブセット(75)は、集中型データベース(12)の構造に実質的に対応する構造を有するが、ユーザデータセット(15)を有さない。具体的には、個人用サブセット(75)は、チャットデータセット(18’)、メッセージデータセット(20’)、要素データセット(22’)および指定ありアイテムデータセット(70’)を含むが、これらのデータセットはそれぞれ、具体的には、その特定のデバイスを用いて/その特定のデバイス上でメッセージングシステム(2)にログインしたユーザであるユーザに結び付けられている対応するアイテムのみを含む。
【0126】
有利には、本発明によれば、送信側デバイスおよび/または受信側デバイスで実行される第1のソフトウェアモジュールと、集約基地局(8)に読み込まれる第2のソフトウェアモジュールとは、特定のデバイス上のメッセージングシステム(2)に最初にログインした後に、および/または毎回アクセスした後に、
- 送信側デバイス(4)および受信側デバイス(6)の第1のソフトウェアモジュールが、ユーザがメッセージングシステム(2)にログインしたときにデバイス(4)および/または(6)上で動作を行うことによって入力したデータ(ユーザ名およびパスワード)を集約基地局(8)に送信し、
- 集約基地局(8)の第2のソフトウェアモジュールは、したがって、受信したログインデータを検証し(すなわち、好ましくは、集中型データベース(12)のユーザデータセット(15)に問い合わせて、共に、メッセージングシステムにすでに登録されているユーザに対応しているかを確認し)、対応するユーザのID_USER識別コードを抽出し、したがって、抽出されたコードを使用して、常に集中型データベース(12)内の指定ありアイテムデータセット(70)における全てのアイテム、好ましくは、ある関係を通して、そのユーザのID_USER識別コードに関連付けられたチャットデータセット(18)、メッセージデータセット(20)および要素データセット(22)における全てのアイテムを識別し、
- したがって、送信側デバイス(4)および/または受信側デバイス(6)の第1のソフトウェアモジュールは、デバイス(4)および/または(6)のローカルメモリ(90)に、適宜、個人用サブセット(75)を定める識別されるアイテムをダウンロードする
ように構成される。
【0127】
好都合には、この場合は、デフォルトで「非表示」状態を有する指定ありの形式のアイテムが、デバイス(4)および/または(6)のローカルメモリ(90)にダウンロードされる(したがって、指定ありアイテムデータセット(70)の個人用サブセット(75)をローカルに作成する)ときは、依然として「非表示」状態を有し、好ましくは、ローカルメモリ(90)内に存在する当該個人用サブセット(75)内で検証段階が行われる表示ロック解除手順を行った後にのみ、「表示」状態に移行する。好都合には、このようにして、データアクセスおよび検証段階に対して、より速い速度が得られる。
【0128】
代わりに、デフォルトで「非表示」状態を有する指定ありの形式のアイテムが、デバイスのローカルメモリ(90)にダウンロードされないときは、ロック解除手順の検証段階が、集約基地局(8)に読み込まれるデータベース(12)に存在する指定ありアイテムデータセット(70)内で行われる。好都合には、このようにして、より優れたデータセキュリティが保証される。
【0129】
好都合には、集約基地局(8)のデータベース(12)と、デバイスのローカルメモリ(90)の個人用サブセット(75)の間の同期ステップは、ユーザがデバイス(4)および/または(6)を通してメッセージングシステム(2)にアクセスおよび/またはログインを行うときに都度、行われる。さらに、有利には、アイテムが集約基地局上で利用可能になると直ちに、集約基地局(8)は、各デバイス(4)および/または(6)に、メッセージングシステム(2)内で管理および/または交換されるアイテムを送信してもよく、好ましくは、プッシュ通知システムを介して通知する。
【0130】
好適には、第1のソフトウェアモジュールおよび第2のソフトウェアモジュールは、指定ありの形式のアイテムに関係する各新規レコード(71)が、集約基地局(8)に設けられたデータベース(12)の指定ありデータセットアイテム(70)、および、送信側および/または受信側デバイスのローカルメモリ(90)に設けられた個人用サブセット(75)の指定ありデータセットアイテム(70’)の両方において自動的に追加されるように構成される。
【0131】
有利には、第1のソフトウェアモジュールおよび第2のソフトウェアモジュールは、指定なしまたは指定ありの形式のアイテムに関係していてもよい各新規レコードが、
- 集約基地局(8)に設けられたデータベース(12)のチャットデータセット(18)、メッセージデータセット(20)および/または要素データセット(22)、ならびに
- 送信側デバイスおよび/または受信側デバイスのローカルメモリ(90)に設けられた個人用サブセット(75)のチャットデータセット(18’)、メッセージデータセット(20’)および/または要素データセット(22’)
に自動的に追加されるように構成される。
【0132】
好適には、第1のソフトウェアモジュールおよび第2のソフトウェアモジュールは、当該デバイスのローカルメモリ(90)に設けられた個人用サブセット(75)のみにおいて、デバイスの対応する画面上に表示される指定なしの形式のアイテムおよび指定ありの形式のアイテムを検索するように構成される。
【0133】
好適には、第1のソフトウェアモジュールおよび第2のソフトウェアモジュールは、デバイスの対応する画面上の、ローカルメモリ(90)に設けられた個人用サブセット(75)、および、集約基地局(8)に設けられた集中型データベース(12)、好ましくは、最初に個人用サブセット(75)、その後、集中型データベース(12)において、デバイスの対応する画面上に表示される指定なしの形式のアイテムおよび指定ありの形式のアイテムを検索するように構成される。
【0134】
サブチャット
有利には、上記は、基本的には別のチャットであるサブチャット(49)にも適用され、当該サブチャット(49)は、
- 指定ありの形式であり、
- メインチャット(以下「親チャット」と呼ばれる)から派生し、具体的には、後者と実質的には並列である。
【0135】
適切には、サブチャット(49)は、その参加者が、親チャットの全ての参加者またはサブグループであるように構成される。
【0136】
したがって、好都合には、サブチャット(49)は、親チャットにも参加している送信者と少なくとも1名の受信者(具体的には、グループチャットの場合は、2名以上の受信者)の間で順に交換される1連のメッセージを含む。好都合には、各サブチャットは、親チャットの参加人数以下の参加人数を有することができ、具体的には、サブチャットの参加者の集合は、親チャットの参加者の部分集合であってもよい。
【0137】
したがって、有利には、親チャットのユーザのみが、当該親チャットから派生したサブチャットに参加することができ、適宜、当該サブチャットに関連付けられたキーを使用して、サブチャットにアクセスを行うことができる。さらに、サブチャットの参加者は、親チャットのあるユーザが当該サブチャットを作成し、そのユーザが選択した、親チャットの他のユーザとこの情報を適宜共用したときのみに、同サブチャットの実在を悟る。
【0138】
好適には、サブチャット(49)の表示/実現は、メッセージが属する親チャット(14)の画面とは異なる別の専用の画面上でされてもよい。有利には、この別の画面は、共用アクセスキー(80)が正しく挿入されると自動的に実現され、デバイスのディスプレイ全体を占めてもよく(したがって、前の画面を完全に覆う)、あるいは(好ましくは、親チャット(14)がバックグラウンドに残るように)その一部を占めてもよい。
【0139】
有利には、サブチャットを管理するために、データベース(12)は、データセットチャット(18)には、
- 値が与えられていなくても(すなわち、空の「null」値である)、あるいは予め定められたデフォルト値に従って値が与えられていてもよく、これは、レコード(76)の対応するチャット(14)が、親チャットであり、他のチャットに従属していない、あるいは他のチャットから派生していない(すなわち、サブチャットではない)ことを意味するか、
- 特定のチャット(14)の固有の識別コードを用いて値が与えられていてもよく、これは、レコード(76)の対応するチャットが、親チャット(14)に従属している/親チャット(14)から派生しているサブチャット(49)であることを意味する
別のPARENT_CHATフィールドが設けられるように構成され、構造化される。
【0140】
好適には、さらに、チャットデータセット(18)において、特定のチャット(14)の固有の識別コードを用いて値が与えられているPARENT_CHATフィールドを有するレコード(76)はまた、共用アクセスキー(80)を識別するコードを用いて値が与えられているACCESS_KEY_CHATフィールドを有し、それにより、サブチャット(49)の参加者(その識別コードは、チャットデータセット(18)のユーザフィールドに与えられている値である)が、同サブチャットを非表示状態から表示状態に切り替えることができる。好都合には、このようにして、サブチャット(49)は常に、指定ありの形式のみになる。
【0141】
基本的には、チャットデータセット(18)の特定のレコード(76)が、値が与えられている(デフォルト値を有さない)PARENT_CHATフィールドおよびACCESS_KEY_CHATフィールドの両方を有する場合は、対応するチャットはサブチャット(49)であるが、逆に、チャットデータセット(18)の特定のレコード(76)において、PARENT_CHATフィールドおよびACCESS_KEY_CHATフィールドに値が与えられていない(あるいはデフォルト値を用いて値が与えられている)場合は、対応するチャットは、サブチャットの親チャット(14)であるか、あるいはサブチャットがない単純なチャットである。
【0142】
さらに、チャットデータセット(18)は、サブチャット(49)のユーザフィールドが、対応する親チャット(14)に参加しているユーザの固有の識別コードの全てまたは一部を含むように構成される。
【0143】
有利には、データベース(12)は、サブチャット(49)内で交換される(したがって、サブチャット(49)に結び付けられている)、メッセージデータセット(20)の各メッセージ(60)が、自動的に指定ありの形式になるように構成され、構造化される。
【0144】
有利には、データベース(12)は、サブチャット(49)内で交換される(したがって、サブチャット(49)に結び付けられている)メッセージ(60)の各要素(33)が、自動的に指定ありの形式になるように構成され、構造化される。有利には、サブチャット(49)の全てのメッセージ(60)および/または全ての要素(33)が、指定ありの形式であるが、これは、それらを含む対応する画面、具体的には、関係するサブチャット(49)の画面が、指定ありの形式であるからである。
【0145】
有利には、第1のソフトウェアモジュールは、以下により詳細に記載されるように、ダウンロードロック解除手順を上手く実施し、完了した後にのみ、(当該モジュールが実行される)デバイスのローカルメモリ(90)に、指定ありの形式のサブチャット(49)を少なくとも一時的にダウンロードするように構成される。有利には、さらに、指定ありの形式のサブチャット(49)は、(ダウンロードロック解除手順を行った後に)デバイスのローカルメモリ(90)にダウンロードされ、(表示ロック解除手順を行うことなく、あるいは行った後に)デバイスのディスプレイ上に一時的に示されると、その後、デバイスのローカルメモリから自動的に取り除かれる。したがって、この場合は、サブチャット(49)を再び閲覧できるようにするために(すなわち、「非表示」状態から「表示」状態に切り替えるために)、事前に別のダウンロードロック解除手順を行う必要がある。
【0146】
指定なしのアイテムおよび指定ありのアイテムを完全にローカルにダウンロードする
好都合には、第1の実施形態では、第1のソフトウェアモジュールは、当該モジュールが実行されるデバイスのローカルメモリ(90)に、そのデバイス上でメッセージングシステム(2)にログインしたユーザに結び付けられている全てのアイテム(すなわち、指定なしの形式のものおよび指定ありの形式のものの両方)の個人用サブセット(75)をダウンロードするように構成される。
【0147】
好適には、この場合は、第1のソフトウェアモジュールはまた、
- 指定なしの形式である個人用サブセット(75)のアイテム(すなわち、指定ありアイテムデータセット(70’)に対応するレコード(71’)を有さないものであって、チャットデータセット(18’)またはメッセージデータセット(20’)または要素データセット(22’)の共用アクセスキー(80)の対応するコードに値が与えられていないか、あるいは予め定められた値を用いて値が与えられているもの)が常に、当該第1のモジュールが実行されるデバイスのディスプレイ上に自動的に示されることができ(すなわち、これらを閲覧できるようにするために、事前に個人用アクセスキー(5)または共用アクセスキー(80)を挿入する必要なし)、
- 指定ありの形式である個人用サブセット(75)のアイテム(すなわち、指定ありアイテムデータセット(70’)に対応するレコード(71’)を有するものであって、チャットデータセット(18’)またはメッセージデータセット(20’)または要素データセット(22’)の共用アクセスキー(80)の対応するコードに値が与えられており、予め定められた値が用いられていないもの)が、個人用アクセスキー(5)または共用アクセスキー(80)に対応するコードを予防として正しく挿入した後にのみ、デバイスのディスプレイ上で閲覧できる
ように構成される。
【0148】
好都合には、デバイスで実行される第1のソフトウェアモジュールは、表示解除手順を行うように構成され、当該表示解除手順は、第2の形式のアイテム(すなわち、「指定あり」のアイテム)を「非表示」状態から「表示」状態に移行させるように構成される。好ましくは、この手順は、
- ユーザによって、第1のソフトウェアモジュールが実行されるデバイス上で動作を行うことによって、好ましくは、デバイスに設けられたキーボード(35)あるいはデバイスのディスプレイ上に示されるキーボード(35)上で動作を行うことによって入力されたアクセスコードを受信し、
- ユーザによって入力されたアクセスコードをメモリに記憶して、対応する画面を再読み込みし、その画面(具体的には、その画面に実現されるチャット)に関連付けられたアイテムの内、デバイスのローカルメモリ(90)に存在する個人用サブセット(75)に、入力されたアクセスコードに対応する、個人用アクセスキー(5)または共用アクセスキー(80)を有するアイテムが存在するか否かを確認する操作を含み、
- 検証結果が肯定である場合のみに、デバイス(4)のディスプレイの対応する画面上に、ユーザによって入力された同コードを用いて値が与えられている個人用アクセスキー(5)または共用アクセスキー(80)を有する、対応するアイテムが(完全におよび/またはプレビューによって部分的にすら)表示され、一方逆に、検証結果が否定である場合は、デバイスのディスプレイ上に、当該アイテムが示されない。
【0149】
有利には、指定ありの形式のアイテムは、デフォルトで「非表示」状態を有し、ロック解除手順を行った後に「表示」状態に移動するが、指定ありの形式のアイテムは、(予め定められた時間にわたり、および/またはユーザがデバイス上で特定の動作を実施するまで、および/または特定の事象が発生するまで)一時的にこの「表示」状態を維持するのみで、その後、別の表示ロック解除手順が実施されるまで、「非表示」状態に戻る。
【0150】
好適には、デバイスで実行される第1のソフトウェアモジュールは、デバイス自体のディスプレイ上に、第2の形式のアイテムが一時的に示されるように構成される。
【0151】
有利には、デバイスで実行される第1のソフトウェアモジュールは、好ましくは、ユーザによって設定されてもよい予め定められた時間間隔が経過した後に、デバイスのディスプレイから、当該指定ありの形式のアイテムを表示するのを自動的に取り除く(したがって、「表示状態」から「非表示」状態に移行させる)ように構成される。
【0152】
有利には、デバイスで実行される第1のソフトウェアモジュールは、ユーザがデバイス上で特定の動作(例えば、タッチスクリーンの特定の範囲のダブル「タップ」、および/または特定のキーの長押し)を実施した後に、デバイスのディスプレイから、指定ありの形式の当該アイテムを表示するのを自動的に取り除く(したがって、「表示」状態から「非表示」状態に移行させる)ように構成される。
【0153】
有利には、デバイス(4)で実行される第1のソフトウェアモジュールは、
- デバイスのタッチスクリーンディスプレイ上で実現される画面上に表示される専用のボタン上の動作(例えば、「タップ」)、
- 専用のメッセージングシステムアプリケーションをバックグラウンドに移動するか、あるいは終了する動作、
- デバイスロック画面を設定する動作、
- デバイスを待機状態にするか、あるいは電源OFFにする動作、
- メッセージングシステム内で新規チャット(14)を開始する動作、
- 前の画面に戻るか、あるいは表示されている画面を変更する動作
の1つ以上の動作によって引き起こされる事象の後に、デバイスのディスプレイから、指定ありの形式の当該アイテムを表示するのを自動的に取り除く(したがって、「表示」状態から「非表示」状態に切り替えさせる)ように構成される。
【0154】
指定なしのアイテムのみを事前にローカルにダウンロードする
第2の実施形態では、第1のソフトウェアモジュールはまた、当該モジュールが実行されるデバイスのローカルメモリ(90)に、そのデバイス上でメッセージングシステム(2)にログインしたユーザに結び付けられている指定なしの形式のアイテムのみを事前にダウンロードするように構成される。
【0155】
好都合には、このようにして、指定なしの形式のアイテムのみが、デバイスのローカルメモリ(90)にダウンロードされ、したがって、個人用アクセスキー(5)または共用アクセスキーを事前に挿入する必要なしに、デバイスのディスプレイ上で常に自動的に閲覧可能になる。好都合には、この場合は、第1のソフトウェアモジュールはまた、ダウンロードされるアイテムが、当該第1のモジュールが実行されるデバイスのディスプレイ上で常に自動的に閲覧可能になるように構成される(すなわち、これらを閲覧できるようにするために、個人用アクセスキー(5)または共用アクセスキー(80)を事前に挿入する必要なし)。
【0156】
有利には、この第2の実施形態では、第1のソフトウェアモジュールはまた、ユーザによって、当該個人用アクセスキー(5)または当該共用アクセスキー(80)に対応するコードを事前に正しく挿入した後にのみ、(当該モジュールが実行される)デバイスのローカルメモリ(90)に、指定ありの形式のアイテムを少なくとも一時的にダウンロードするように構成される。
【0157】
具体的には、デバイスで実行される第1のソフトウェアモジュールと、集約基地局(8)で実行される第2のソフトウェアモジュールとは、指定ありの形式のアイテムをローカルにダウンロードするように構成されたダウンロードロック解除手順を実施するように、互いにインターフェースするように構成される。好ましくは、この手順は、
- デバイスの第1のソフトウェアモジュールは、ユーザが、自分のデバイス上で動作を行うことによって、好ましくは、デバイスに設けられたキーボード(35)またはデバイスのディスプレイ上に示されるキーボード(35)上で動作を行うことによって入力したコードを、集約基地局(8)の第2のソフトウェアモジュールに送信し、
- 集約基地局(8)の第2のソフトウェアモジュールは、受信したデータを検証し、具体的には、集中型データベース(12)内で、メッセージングシステムにログインしたその特定のユーザ宛の、ユーザによって入力されたコードに対応する個人用アクセスキー(5)または共用アクセスキー(80)を有するアイテムが存在するか否かを確認する操作を含み、
- 検証結果が肯定である場合のみに、第1のソフトウェアモジュールは、集約基地局(8)から、ユーザによって入力された同コードを用いて値が与えられた個人用アクセスキー(5)または共用アクセスキー(80)を有する対応するアイテムを(完全におよび/またはプレビューによって部分的にすら)(当該モジュールが実行される)デバイスのローカルメモリにダウンロードし、一方逆に、検証結果が否定である場合は、第1のソフトウェアモジュールは、何らダウンロードを実施しない。
【0158】
したがって、好ましくは、デバイスのローカルメモリにダウンロードされると、指定ありの形式のこれらのアイテムは、(何らの表示ロック解除手順を行う必要なしに)デバイスのディスプレイ上でも直接閲覧できる。好都合には、この場合は、デフォルトで「非表示」状態を有する指定ありの形式のアイテムは、ダウンロードロック解除手順を行った後に、デバイスのローカルメモリにダウンロードされると、自動的に「表示」状態に切り替わり、(予め定められた時間にわたり、および/またはユーザがデバイス上である動作を実施するまで、および/または特定の事象が発生するまで)一時的に「表示」状態を維持するのみで、その後、「非表示」状態に戻り、別のダウンロードロック解除手順が実施されるまでそれを維持する。
【0159】
代わりに、第1のソフトウェアモジュールが作動しているデバイスのローカルメモリにダウンロードされると、これらのアイテムは、ユーザによって、当該個人用アクセスキー(5)または当該共用アクセスキー(80)に対応するコードをさらに予防として正しく入力した後にのみ(すなわち、上記のように表示解除手順を行うことによって)、当該デバイスのディスプレイ上に示される。好都合には、この場合は、デフォルトで「非表示」状態を有する指定ありの形式のアイテムが、ダウンロードロック解除手順を行った後に、デバイスのローカルメモリ(90)にダウンロードされると、依然として「非表示」状態を有し、表示ロック解除手順を行った後にのみ、「表示」状態に移行する。さらに、これらのアイテムは、(予め定められた時間にわたり、および/またはユーザがデバイス上で特定の動作を実施するまで、および/または特定の事象が発生するまで)一時的に「表示」状態を維持するのみで、その後、「非表示」状態に戻り、別のダウンロードロック解除手順が実施されなくなるまでその状態を維持する。
【0160】
有利には、指定ありの形式のアイテムは、(ダウンロードロック解除手順を行った後に)デバイスのローカルメモリ(90)にダウンロードされ、(表示ロック解除手順を行うことなく、あるいは行った後に)デバイスのディスプレイ上に一時的に示されると、その後、デバイスのローカルストレージから自動的に取り除かれる。したがって、この場合は、アイテムを再び閲覧できるようにするために(すなわち、「非表示」状態から「表示」状態に切り替えるために)、事前に別のダウンロードロック解除手順を行う必要がある。
【0161】
個人用アクセスキーまたは共用/共通アクセスキー
好都合には、指定ありの形式のアイテムを表示するために、個人用アクセスキー(5)(すなわち、指定ありアイテムデータセット(70)または(70’)のACCESS_KEY)または共用/共通アクセスキー(80)(すなわち、チャットデータセット(18)または(18’)のACCESS_KEY_CHAT)フィールドに値が与えられるのに用いられるコードは、
- 英数字シーケンスおよび/または特殊文字シーケンスおよび/または句読点記号シーケンス、および/または
- メッセージングシステム内で、メッセージによって占められる画面の範囲内(好ましくは、枠または吹き出し(59)内)で送られる形式のグラフィック要素(33)シーケンスであって、有利には、これらのグラフィック要素は、デバイスのディスプレイ上に示される挿入型キーボード(35)上で挿入/選択される記号、アイコンまたは画像全般を含み、好ましくは、これらの画像は、実質的には「絵文字」に相当するものとして、概念、感情または気分を表す、グラフィック要素(33)シーケンス、
- デバイスのメモリで利用可能なメディアシーケンス、
- 自由形式の質問に対する回答、
- 生体認証コード(指紋、網膜、虹彩、顔認証または音声認識など)
を含んでもよい。
【0162】
好ましくは、(基本的には「パスワード」を構成する)個人用アクセスキー(5)または共用/共通アクセスキー(80)フィールドは、メッセージの吹き出し中に単独で、および/またはメッセージ自体のテキストの間にテキストと並んで挿入できる同形式のグラフィック要素シーケンスによって定められてもよい。
【0163】
好適には、第1のソフトウェアモジュールは、個人用アクセスキー(5)または共用/共通アクセスキー(80)に対応するコードが、ユーザによって、当該ソフトウェアモジュールが実行されるデバイス上で動作を行うことによって入力、挿入されるが、これが、指定ありの形式のアイテムを非表示状態から表示状態に移行させるために、同挿入中は、デバイス自体のディスプレイ上に示され、場合により、コードの個々の構成要素が、適切な記号(例えば、アスタリスクまたはドット)を使用することによって従来の方法でぼかされるようなモードで示されるように構成される。
【0164】
代わりに、第1のソフトウェアモジュールは、個人用アクセスキー(5)または共用/共通アクセスキー(80)に対応するコードが、ユーザによって、当該ソフトウェアモジュールが作動しているデバイス上で動作を行うことによって入力、挿入されるが、これが、指定ありの形式のアイテムを「非表示」状態から「表示」状態に移行させるために、デバイス自体のディスプレイ上に決して示されず、具体的には、当該コードの個々の構成要素さえもぼかされないように構成される。言い換えれば、ユーザがタイプ用キーボード(35)上で動作を行い、前述のコードを入力したときに、デバイスが示すディスプレイ上に実現される画面(あるいは、少なくとも当該キーボード(35)によって占められていない画面の部分)は、実質的には同じままである。
【0165】
好ましくは、第1のソフトウェアモジュールは、指定ありの形式のアイテムを「非表示」状態から「表示」状態に移行させるために、個人用アクセスキー(5)または共用/共通アクセスキー(80)に対応するコードを入力する方法は、タイプ用キーボード(35)によって、当該アクセスキー(5)の前工程および/または後工程で、予めコードされた文字/記号/グラフィック要素(61)からなる特定のシーケンス(タグ)を入力した後(図5参照)、あるいは、ユーザによって、デバイス上で特定の動作を実施した後に(例えば、タッチスクリーンの特定の範囲をダブル「タップ」、および/または特定のキーを長押し)、自動的に起動するように構成される。
【0166】
好適には、実質的に「タグ」として機能する予めコードされた文字/記号/グラフィック要素からなるシーケンスは、アクセスキー(5)の前工程および後工程で入力される。
したがって、基本的には、第1のソフトウェアモジュールが文字/記号/予めコードされたグラフィック要素からなる特定のシーケンスを受信したとき、あるいは特定の動作を感知したときに、当該モジュールが起動し、自動的に「待機(listening)」モードに入り、それにより、タイプ用キーボード(35)を使用して次に挿入が行われるものが、個人用アクセスキー(5)または共用/共通アクセスキー(80)を定めるコードの構成要素としてみなされる。
【0167】
メッセージングシステム内の動作モード
有利には、第1のソフトウェアモジュールは、
- アイテムが、アイテムの作成(開始)時から当該指定ありの形式になるか、および/または
- すでに作成され、開始された指定なしの形式のアイテムが、当該指定ありの形式に変換されるか、あるいはその逆に変換される
ように構成される。
【0168】
好適には、この目的のために、第1のソフトウェアモジュールは、ユーザが、第1のモード(「秘匿」と呼ばれる)で動作を行うことができるように構成され、作成される全ての新規アイテム(すなわち、1つ以上のチャット(14)および/または1つ以上のメッセージ(60))、あるいは使用される全ての新規アイテム(すなわち、メッセージ内に挿入される1つ以上の要素(33))は、自動的に指定ありの形式になる。具体的には、この場合は、第1のソフトウェアモジュールは、第1のモード(「秘匿」)は、個人用アクセスキー(5)を挿入/タイプすることに関連して/従属して作動し、それにより、後者は、この第1のモードで動作を行うことによって作成または使用される全てのアイテムに自動的に関連付けられるように構成される。
【0169】
好適には、第1のソフトウェアモジュールは、ユーザが、第2のモード(「公開」と呼ばれる)で動作を行うことができるように構成されてもよく、作成される全てのアイテム(すなわち、1つ以上のチャット(14)および/または1つ以上のメッセージ(60))、あるいは使用される全てのアイテム(すなわち、メッセージ中に挿入される1つ以上のグラフィック要素および/または音声要素(33))は、指定なしの形式になる。有利には、この場合は、第1のソフトウェアモジュールは、ユーザが、1つ以上のアイテムを選択できるように構成されてもよく、対応する個人用アクセスキーを入力/タイプした後に(したがって、当該アイテムに自動的に関連付けられ、指定ありデータセットアイテム(70)に対応するレコード(71)を作成し)、これらは指定ありの形式になる。
【0170】
好ましくは、第1のモード(「秘匿」と呼ばれる)を起動/入力するか、および/または選択されるアイテムを指定なしの形式から指定ありの形式に変換するために、専用のアイコン(以下、「シークレットアイコン」と呼ばれる)が、例えば、タッチ(「タップ」)またはポインタでクリックすることによって選択され、デバイスのディスプレイ上に示される画面上で実現される。
【0171】
画面
好適には、第1のソフトウェアモジュールはまた、デバイス(4)(6)の画面上で、本発明に係るメッセージングシステム(2)で実現される異なる機能に関係する複数の画面を実現するように構成される。
【0172】
有利には、第1のソフトウェアモジュールは、タイプ用キーボード(35)が、デバイスのディスプレイ上に表示されるように構成され、タイプ用キーボード(35)は、1つ以上のページに、英数字、特殊文字、句読点記号、ならびに、グラフィック要素および/または音声要素(33)を有する。好ましくは、タイプ用キーボード(35)は、デバイスのディスプレイの下部を占めるように実現される。
【0173】
有利には、第1のソフトウェアモジュールは、デバイスのディスプレイ上に示される画面内で、対応する選択可能な領域(47)(好ましくは、専用のアイコン(47’)によって定められるか、および/またはグラフィックの観点から適切に定められる)を実現するように構成され、外部からの起動事象の後に(例えば、「タッチスクリーン」タイプのディスプレイの場合は、短いタッチ「タップ」、または、例えばポインタでクリックすることによって)選択されるときは、それらは、1つ以上の対応する専用の機能を起動するように命じる。好適には、当該選択可能な領域(47)は、アイコン(47’)または専用の書き込みによって識別されるが、これは、起動させる対応する機能を表すか、あるいはそれに結び付けられている。
【0174】
指定ありの形式のアイテムを表示する
有利には、第1のソフトウェアモジュールは、指定ありの形式のアイテムが「表示」状態である(したがって、デバイスのディスプレイ上で実現される画面内に表示される)ときは、指定なしの形式のアイテムと共に表示されるように構成される。好ましくは、必ずしもではないが、この場合は、第1のソフトウェアモジュールはまた、指定ありの形式のアイテムが「表示」状態であるときは、指定なしの形式のアイテムとは異なる(例えば、色および/または明暗および/または囲み枠に関する)グラフィックの態様を有するように構成されてもよい。
【0175】
代わりに、第1のソフトウェアモジュールは、指定ありの形式のアイテムが「表示」状態である(したがって、デバイスのディスプレイ上で実現される画面内に表示される)ときは、単独で、すなわち、何らかの指定なしの形式のアイテムなしで表示されるように構成される。
【0176】
操作
本発明に係るメッセージングシステム(2)の操作は、以上で説明したことから明らかであり、好適には、いくつかの特定の機能が、単に例示的かつ非限定的な目的で以下で説明され、提示される。
【0177】
以上で明記されるように、以下「アイテム」とは、1つ以上のチャット(14)および/または1つ以上のメッセージ(60)および/または1つ以上のグラフィック要素および/または音声要素(33)を意味することを繰り返しておく。
【0178】
個人用アクセスキー(5)を作成する
好都合には、特定のユーザがメッセージングシステム(2)にログインすると、第1のソフトウェアモジュールは、個人用アクセスキー(5)を作成し、1つ以上のアイテムに関連付けるように構成される。
【0179】
例えば、好適には、これを行うために、ユーザは、予め定められた動作によって、例えば「タップ」によって、例えば「ユーザプロファイル」に関係する、メッセージングシステム(2)の画面上に表示される(例えばキーの記号によって識別される)専用のアイコンを選択する。
【0180】
好適には、この選択によって、実施される様々な操作が存在するページが開かれる。
【0181】
ユーザは、好都合には、特定の動作によって、個人用アクセスキー(5)の作成に関係する操作を選択してもよい。
【0182】
その後、ユーザは、デバイス上の挿入型キーパッド(35)を使用して、選択したアクセスコードを入力し、確定アイコンを選択することによって、この操作を終了する。好適には、確定アイコン上で行った動作によって、データベース(12)内にユーザによって入力されたコードを自動的に適宜保存する(すなわち、指定ありアイテムデータセット(70)にアイテム毎に、対応するレコードが作成される)。したがって、このようにして、ユーザによって入力されてデータベース(12)に保存されるコードは、その後、そのデバイス上でメッセージングシステム(2)にログインしたユーザに関連付けられた1つ以上の指定ありの形式のアイテムを表示するために、アクセスキーとして使用されてもよい。
【0183】
個人用アクセスキーを取り除く
好都合には、第1のソフトウェアモジュールは、デバイスのローカルメモリから、以前に作成された個人用アクセスキー(5)を取り除くように構成される。
【0184】
好適には、第1のソフトウェアモジュールは、以前に作成された個人用アクセスキー(5)を除くことによって、それに関連付けられた指定ありのアイテムも自動的に除くように構成される。代わりに、第1のソフトウェアモジュールは、以前に作成された個人用アクセスキー(5)を除くことによって、それに関連付けられた指定ありの形式のアイテムが指定なしの形式になり、したがって、常に閲覧可能になる(すなわち、指定ありアイテムデータセット(70)の対応するレコード(71))ように構成される。
【0185】
特定のユーザに対して指定ありの形式のアイテムを作成する
特定のユーザに対して指定ありの形式のアイテムを作成するために、以下のフローチャートのステップが適宜提供される。
【0186】
【表1】
【0187】
指定ありの形式のチャットを作成する
指定ありの形式のチャット(14)を作成するために、ユーザは、
- ユーザが送信者または受信者である様々なチャットのリスト(好ましくは、部分プレビューを有する)が表示される、「会話」画面(42)を開き、
- 「会話」画面(42)上の「シークレット」アイコンをタップし、
- 第1のモード(秘匿)専用の様々な機能を示す専用の画面を開き、
- アイコンをタップして、新規チャットを作成し、
- 個人用アクセスキー(5)を入力し、
- 受信者の連絡先を選択する
操作を実施することができる。
【0188】
代わりに、指定ありの形式(14”)のチャット(14)を作成するために、ユーザ(16)は、
- 新規チャット(14)を作成し、
- チャットする受信者のユーザを選択し、
- 作成したばかりのチャット(14)(空)の画面に存在する「シークレット」アイコンをタップし、
- 個人用アクセスキー(5)を入力し、
- チャット(14)が指定ありの形式(14”)であることを確定し、
- このようにして作成されるチャット(14)に最初のメッセージ(60)を挿入する
操作を実施することができる。
【0189】
好適には、指定ありの形式(14”)のチャット内で、その内で交換される全てのメッセージ、ならびに、メッセージ内の全てのグラフィック要素および/または音声要素は、自動的に指定ありの形式になることを理解されたい。
【0190】
チャットを指定なしの形式から指定ありの形式に変換する
すでに作成されたチャット(14)を指定なしの形式(14’)から指定ありの形式(14”)に変換するために、ユーザは、
- ユーザが送信者または受信者である様々なチャットのリスト(好ましくは、部分プレビューを有する)が表示される、「会話」画面(42)を開き、
- 「会話」画面上に表示される第1(「指定なし」)の形式(14’)のチャットのリストの列を長押し(「押し続ける」)するか、あるいは横方向にドラッグ(「スライドしてスクロール」)して、特定のチャットを選択し、
- 異なるオプションを有する新規メニューを開き、
- メニューにある「シークレット」アイコンをタップし、
- 個人用アクセスキー(5)を入力し、
- チャットが第2(「指定あり」)の形式(14”)になったことを確定する
操作を実施することができる。
【0191】
好適には、指定ありの形式(14”)のチャット(14)内で、その内で交換される全てのメッセージ、ならびに、メッセージ内の全てのグラフィック要素および/または音声要素は、自動的に指定ありの形式になることを理解されたい。
【0192】
指定なしの形式のチャット内で、指定ありの形式の1つ以上のメッセージを作成する
指定なしの形式のチャット内で、指定ありの形式(60”)の1つ以上のメッセージ(60)を作成するために、ユーザは、
- 画面(57)内で指定なしの形式(14’)の特定のチャット(14)を開き、
- その特定のチャットに関係する画面上の「シークレット」アイコンをタップし、
- 個人用アクセスキー(5)を入力し、
- アイテムの作成(開始)時から指定ありの形式(60”)になるメッセージ(60)を入力する
操作を実施することができる。
【0193】
指定なしの形式のチャット内で、1つ以上のメッセージを指定なしの形式から指定ありの形式に変換する
指定なしの形式のチャット内で、1つ以上のメッセージ(60)を指定なしの形式(60’)から第2の指定ありの形式(60”)に変換するために、ユーザは、
- 画面(57)内で指定なしの形式(14’)の特定のチャット(14)を開き、
- その特定のチャットの画面上に表示されるメッセージ(60)によって占められる画面の範囲を長押し(「押し続ける」)して、その特定のメッセージを選択し、
- その特定のチャットに関係する画面上の「シークレット」アイコンをタップし、
- 個人用アクセスキー(5)を入力し、
- このように選択されるメッセージ(60)が指定ありの形式(60”)になったことを確認し、好ましくは、このメッセージの画面が、対応するチャットの画面(57)から消えたことを確認する
操作を行うことができる。
【0194】
指定なしの形式のチャットおよびメッセージ内で、指定ありの形式の要素を変換する
両方が指定なしの形式のチャット(14)のメッセージ(60)内で、1つ以上のグラフィック要素および/または音声要素(33)を指定なしの形式(33’)から指定ありの形式(33”)に変換するために、ユーザは、
- 画面(57)内で指定なしの形式(14’)の特定のチャット(14)を開き、
- (その特定のチャットの画面上に表示される)メッセージ(60)内で、特定のグラフィック要素および/または音声要素(33)によって占められるディスプレイの範囲を長押し(「押し続ける」)して、したがって、その特定の要素を選択し、
- その特定のチャットに関係する画面上の「シークレット」アイコンをタップし、
- 個人用アクセスキー(5)を入力し、
- このように選択されるグラフィック要素および/または音声要素(33)が指定ありの形式(33”)になったことを確定し、好ましくは、見えるようになっていたこの要素が、チャットの対応する画面(57)から消えたことを確定する
操作を実施することができる。
【0195】
表示ロック解除手順(図14のa~図14のd参照)
有利には、第2(「指定あり」)の形式のアイテム(チャット、1つ以上のメッセージ、1つ以上のグラフィック要素および/または音声要素)を「非表示」状態から「表示」状態に移行させるための表示ロック解除手順に関して、ユーザは、
- そのユーザが送信者または受信者である、指定なしの形式のみの様々なチャット(14’)のリスト(好ましくは、部分プレビューを有する)が表示される「会話」画面(42)を開き、
- 「会話」画面(42)上の選択アイコン(43)をタップし、
- 様々な機能が表示されるメニュー(44)を開き、
- 指定ありの形式のアイテムの表示に関係するメニューの機能(45)をタップし、
- 好ましくは、デバイスのタッチスクリーンディスプレイ上に実現されるタイプ用キーボード(35)を使用して、アクセスキーを定めるコードの構成要素をタイプする別の画面(46)を開き、
- 個人用アクセスキー(5)を入力し、
- 指定ありの形式のアイテムが表示/実現される画面(47)を開き、それによって、「非表示」状態から「表示」状態に移動させ、好ましくは、図9bまたは図13のdに示されるように、指定ありの形式(14”)のアイテム、特にチャットが、例えば記号(51)が存在することによって、グラフィックの観点から指定なしの形式(14’)のアイテムとは区別される
操作を実施することができる。
【0196】
特定のユーザに対して指定ありの形式のアイテムを表示する
好都合には、特定のユーザに対して指定ありの形式のアイテムを閲覧するために、以下のフローチャートのステップが提供される。
【0197】
【表2】
【0198】
サブチャットにアクセスするために共用される/2名以上のユーザ間で共用されるアクセスキーを作成する
好都合には、第1のソフトウェアモジュールは、
- 親チャット(14)から派生しているサブチャット(49)に関連付けられ、当該サブチャット(デフォルトで常に、指定ありの形式のみである)を非表示状態から表示状態に移行させるために使用される共通/共用アクセスキー(80)を作成し、
- 共通/共用アクセスキー(80)を正しく挿入した後に、サブチャット(49)(したがって、指定ありの形式である)の対応するアイテムが、サブチャットに参加しているユーザのそれぞれのデバイスのディスプレイ上で閲覧できるように、親チャット(14)に参加している全てのユーザまたは一部のユーザに対して作成された共通/共用アクセスキー(80)を共用する
ように構成される。
【0199】
好ましくは、必ずしもではないが、サブチャットに参加している第1のユーザによって作成されると、本発明に係るメッセージングシステム(2)内で、メッセージングシステム(2)によって行われる好適な保護モードで、キーを送信することによって、サブチャットに参加している他のユーザとキーの共有が行われる。
【0200】
指定なしのチャット内で、指定ありの形式のサブチャットを作成する(図11参照)
指定なしの形式(14’)のチャット(対応する親チャット(14)になる)内で、指定ありの形式のサブチャット(49)を作成するために、親チャットに参加しているユーザは、
- ユーザが送信者または受信者である第1の形式(14’)の様々なチャット(親チャットになる可能性がある)のリスト(好ましくは、部分プレビューを有する)が表示される、「会話」画面(42)を開き、
- 「会話」画面上に表示される第1(「指定なし」)の形式のチャット(親チャットになる可能性がある)のリストの列を長押し(「押し続ける」)するか、あるいは横にドラッグ(「スライドしてスクロール」)、あるいは「タップ」によって、特定のチャットを選択し、
- 画面(42)上の「シークレット」アイコン(47)上をタップし、
- 好ましくは、デバイスのタッチスクリーンディスプレイ上に実現されるタイプ用キーボード(35)を使用して、共用/共通アクセスキー(80)を定めるコードの構成要素をタイプする別の画面(46)を開き、
- 共用/共通アクセスキー(80)を入力し、
- 親チャット(14)に関係して、または、親チャット(14)内で(したがって、親チャット(14)の同参加者の内で、あるいは同参加者の一部に対して)指定ありの形式のサブチャット(49)が表示される別の画面(53)を開く
操作を実施することができ、好適には、サブチャット(49)は、最初はメッセージがない。
【0201】
好ましくは、
- 親チャット(14)に参加している全てのユーザまたは一部のユーザのデバイスに、そのユーザに対して自動的に指定ありの形式になるサブチャット(49)に参加するための招待状を送信し、
- 親チャットに参加している全てのユーザまたは一部のユーザのデバイスに、同共通/共用アクセスキー(80)を送信して、それによって、指定ありの形式のサブチャット(49)を「非表示」状態から「表示」状態に変更し、すなわち、サブチャット(49)内に存在するメッセージおよび/またはグラフィック要素を表示する
という別の2つの操作も提供される。
【0202】
好ましくは、参加しているユーザに対して指定ありの形式のサブチャットを作成するために、以下のフローチャートのステップが想定される。
【0203】
【表3】
【0204】
指定なしの形式のチャット内で、指定ありの形式のサブチャットにアクセスする(図12および図14のa~図14のc参照)
指定なしの形式(14’)の親チャット内で、指定ありの形式のサブチャット(49)にアクセスするために、ユーザは、
- ユーザが送信者または受信者である、指定なしの形式(14’)の様々なチャットのリスト(好ましくは、部分プレビューを有する)が表示される「会話」画面(42)を開き、
- 「会話」画面(42)上に表示される第1の指定なしの形式(14’)のチャットのリストの列を長押し(「押し続ける」)するか、あるいは横にドラッグ(「スライドしてスクロール」)、あるいは「タップ」して、特定の親チャットを選択し、
- 画面上の「シークレット」アイコン(47)上をタップし、
- 共用/共通アクセスキー(80)を入力し、
- 当該共用アクセスキー/共通アクセスキー(80)に関連付けられた指定ありの形式のサブチャット(49)(したがって、後者内に存在するメッセージ(60)および/またはグラフィック要素および/または音声要素(33))が表示される画面(53)を開く
操作を行ってもよく、具体的には、このようにして、当該サブチャット(49)を、「非表示」状態から「表示」状態に移行させる。
【0205】
好ましくは、参加しているユーザに対して指定ありの形式のサブチャットを閲覧するために、以下のフローチャートのステップが提供される。
【0206】
【表4】
【0207】
共用/共通キーを取り除く
好都合には、第1のソフトウェアモジュールは、好ましくはまた、サブチャットに参加している他のユーザの同意を必要とすることなく、以前に作成された共用/共通アクセスキー(80)を取り除くように構成される。
【0208】
好適には、第1のソフトウェアモジュールは、以前に作成された共用/共通アクセスキー(80)を除くことによって、それに関連付けられた指定ありの形式のサブチャットも自動的に除かれるように構成される。代わりに、第1のソフトウェアモジュールは、以前に作成された共用/共通アクセスキー(80)を除くことによって、それに関連付けられた指定ありの形式のサブチャットが指定なしの形式になり、したがって、常に閲覧可能になるように構成される。
【0209】
結論
これまで述べたことから、本発明に係るメッセージングシステムは、ユーザが、システム自体内で特定のチャットおよび/またはメッセージおよび/またはグラフィック要素および/または音声要素を選択的に非表示にできるという点で特に有利である。したがって、このようにして、デバイスおよびメッセージングシステムにアクセスしなければならなかった第三者ですら、メッセージングシステム内に存在し、交換されるか、および/または使用される関係するコンテンツを伴う全てのアイテムを、自由にかつ自動的に見えるようにすることができなくなった。
【0210】
具体的には、本発明に係るメッセージングシステムにおいて、デバイスにアクセスしなければならなかったり、あるいはデバイスを入手しなければならなかった可能性のある第三者は、ロック解除手順を上手く実施することなく、指定ありのアイテムのコンテンツを閲覧して理解することが決してできなくなっただけでなく、何よりも、指定ありのアイテムが存在していることにあることに気付いたり知ったりすることもできなくなった。言い換えれば、好適には、本発明に係るメッセージングシステムにおいて、可能性のある第三者は、指定ありのコンテンツ(すなわち、第2の形式のコンテンツ)が存在しているか否かを知る/認識するすべがなくなった。
【0211】
さらに、データベースおよび指定ありアイテムデータセットの特定の構成は、メッセージングシステム内で交換される同アイテムが、送信側ユーザおよび/または受信側ユーザに対して異なる形式(すなわち、「指定あり」または「公開」)になることができ、複数の受信側ユーザの内でさえ異なる形式である可能性があることを意味する。例えば、同チャット/メッセージ/要素が、送信側ユーザに対して第2の形式(指定あり)であり、一方、受信側ユーザに対して第1の形式(すなわち、指定なし)であるか、あるいはその逆の状況を有することができる。
【0212】
さらに、データベースの特定の構成は、ユーザが、メッセージングシステム内で交換される同アイテムを、送信側ユーザおよび受信側ユーザ(複数可)の両方に対して同じ形式(すなわち、「指定あり」または「公開」)になるように強制できることを意味する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9a
図9b
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【国際調査報告】