(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-04
(54)【発明の名称】仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法、装置及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/67 20140101AFI20220627BHJP
A63F 13/55 20140101ALI20220627BHJP
【FI】
A63F13/67
A63F13/55
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021563356
(86)(22)【出願日】2020-09-15
(85)【翻訳文提出日】2021-10-25
(86)【国際出願番号】 CN2020115219
(87)【国際公開番号】W WO2021057539
(87)【国際公開日】2021-04-01
(31)【優先権主張番号】201910914842.0
(32)【優先日】2019-09-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517392436
【氏名又は名称】▲騰▼▲訊▼科技(深▲セン▼)有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100150197
【氏名又は名称】松尾 直樹
(72)【発明者】
【氏名】▲藺▼ ▲潔▼▲チョン▼
(57)【要約】
本願の実施形態は、仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法、装置及びコンピュータ記憶媒体を開示し、前記方法は、仮想アプリケーションにおける複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報を取得するステップであって、前記現在状態情報は、仮想アプリケーションオブジェクトが既知の状態にあるか未知の状態にあるかを示すものであるステップと、現在状態情報に基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップであって、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンに各仮想アプリケーションオブジェクトに対応する領域が含まれ、領域に仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報が含まれるステップと、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンにより、出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの出力確率を特定するステップと、出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの出力確率により、複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトから目標仮想アプリケーションオブジェクトを特定して出力するステップとを含む。当該方案によれば、目標仮想アプリケーションオブジェクトの出力の正確性を向上させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークデバイスにより実行される仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法であって、
仮想アプリケーションにおける複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報を取得するステップであって、前記現在状態情報は、仮想アプリケーションオブジェクトが既知の状態にあるか未知の状態にあるかを示すものであるステップと、
前記複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報に基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップであって、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンに各仮想アプリケーションオブジェクトに対応する領域が含まれ、前記領域にその対応する前記仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報が含まれるステップと、
前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンにより、複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの各々に対応する出力確率を特定するステップと、
前記複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの各々に対応する出力確率により、前記複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトから目標仮想アプリケーションオブジェクトを特定して出力するステップとを含む仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法。
【請求項2】
前記した前記複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報に基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップは、
前記複数の仮想アプリケーションオブジェクトのオブジェクトタイプを取得するステップと、
前記現在状態情報及び前記オブジェクトタイプに基づいて、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップであって、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンに、複数の状態サブプレーン及び複数の分離領域が含まれ、前記状態サブプレーンが前記オブジェクトタイプに対応し、前記分離領域が隣接する2つの前記状態サブプレーンの間に位置するステップとを含む請求項1に記載の仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法。
【請求項3】
前記した前記現在状態情報及び前記オブジェクトタイプに基づいて、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップは、
前記現在状態情報に基づいて第1の初期状態プレーンを構築するステップと、
前記オブジェクトタイプに応じて、前記第1の初期状態プレーンを前記複数の状態サブプレーンに分割するステップと、
2つの隣接する前記状態サブプレーンの間に前記分離領域を挿入して前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを得るステップとを含む請求項2に記載の仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法。
【請求項4】
前記した前記現在状態情報及び前記オブジェクトタイプに基づいて、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップは、
複数のオブジェクトタイプから、分離を必要とする複数の目標オブジェクトサブタイプを含む目標オブジェクトタイプを特定するステップと、
前記現在状態情報、前記オブジェクトタイプ及び前記目標オブジェクトサブタイプに基づいて、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップであって、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーン内の状態サブプレーンに複数の分離後状態の領域が含まれ、前記分離後状態の領域が前記目標オブジェクトサブタイプに対応し、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーン内の分離領域が隣接する2つの前記分離後状態の領域の間にも位置するステップとを含む請求項2に記載の仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法。
【請求項5】
前記した前記現在状態情報、前記オブジェクトタイプ及び前記目標オブジェクトサブタイプに基づいて、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップは、
分離を必要とする2つの目標オブジェクトサブタイプの間の分離領域の領域サイズを特定するステップと、
前記現在状態情報、前記オブジェクトタイプ、前記目標オブジェクトサブタイプ及び前記領域サイズに基づいて、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップであって、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーン内の2つの前記分離後状態の領域の間に前記領域サイズの分離領域が含まれるステップとを含む請求項4に記載の仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法。
【請求項6】
前記した前記現在状態情報、前記オブジェクトタイプ、前記目標オブジェクトサブタイプ及び前記領域サイズに基づいて、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップは、
前記現在状態情報及び前記オブジェクトタイプに基づいて、第2の初期状態プレーンを構築するステップと、
前記第2の初期状態プレーン内の前記目標オブジェクトタイプに対応する目標状態サブプレーンを特定するステップと、
前記目標オブジェクトサブタイプに応じて、前記目標状態サブプレーンを複数の分離後状態の領域に分割するステップと、
2つの隣接する前記分離後状態の領域の間に前記領域サイズの分離領域を挿入して分離後初期状態プレーンを得るステップと、
前記分離後初期状態プレーン及び前記第2の初期状態プレーンに基づいて、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップとを含む請求項5に記載の仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法。
【請求項7】
前記した前記現在状態情報、前記オブジェクトタイプ、前記目標オブジェクトサブタイプ及び前記領域サイズに基づいて、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップは、
前記現在状態情報、前記オブジェクトタイプ、前記目標オブジェクトサブタイプ及び前記領域サイズに基づいて、第3の初期状態プレーンを構築するステップと、
前記オブジェクトタイプに応じて、前記第3の初期状態プレーンを複数の回転対象の状態サブプレーンに分割するステップと、
各前記回転対象の状態サブプレーンを回転させて回転後状態サブプレーンを得るステップと、
隣接する2つの前記回転後状態サブプレーンの間に分離領域を挿入して前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを得るステップとを含む請求項5に記載の仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法。
【請求項8】
前記した前記複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの各々に対応する出力確率により、前記複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトから目標仮想アプリケーションオブジェクトを特定して出力するステップの後に、
前記出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトを更新するステップと、
前記出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトが終了条件を満たしていない場合に、前記仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報を更新し、前記した前記複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報に基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップに戻るステップと、
前記出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトが終了条件を満たした場合に、出力を終了するステップとを含む請求項1に記載の仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法。
【請求項9】
前記した前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンにより、複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの各々に対応する出力確率を特定するステップは、
前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを確率取得ネットワークに入力するステップと、
前記確率取得ネットワークに基づいて、前記出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトに対応する出力確率を取得するステップとを含む請求項1に記載の仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法。
【請求項10】
複数のサンプル状態プレーン、及び各サンプル状態プレーンに対応する実際出力オブジェクトを取得するステップと、
前記サンプル状態プレーンにより、プリセットの確率取得ネットワークをトレーニングして前記サンプル状態プレーンに対応する予測出力オブジェクトを得るステップと、
前記サンプル状態プレーンに対応する実際出力オブジェクト及び前記予測出力オブジェクトにより、前記プリセットの確率取得ネットワークを収束させて前記確率取得ネットワークを得るステップと
をさらに含む請求項9に記載の仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法。
【請求項11】
仮想アプリケーションにおける複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報を取得するための取得モジュールであって、前記現在状態情報は、仮想アプリケーションオブジェクトが既知の状態にあるか未知の状態にあるかを示すものである取得モジュールと、
前記複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報に基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するための構築モジュールであって、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンに各仮想アプリケーションオブジェクトに対応する領域が含まれ、前記領域にその対応する前記仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報が含まれる構築モジュールと、
前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンにより、複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの各々に対応する出力確率を特定するための確率特定モジュールと、
前記複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの各々に対応する出力確率により、前記複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトから目標仮想アプリケーションオブジェクトを特定して出力するための出力モジュールと
を備える仮想アプリケーションオブジェクトの出力装置。
【請求項12】
コンピュータにおいて起動されると前記コンピュータに請求項1~10のいずれか1項に記載の仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法を実行させるコンピュータプログラムが記憶さているコンピュータ記憶媒体。
【請求項13】
コンピュータにおいて起動されるとコンピュータに請求項1~10のいずれか1項に記載の仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法を実行させるコマンドを含むコンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2019年09月26日に中国特許庁に提出された出願番号が201910914842.0で、出願の名称が「仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法、装置及びコンピュータ記憶媒体」である中国特許出願の優先権を要求し、その全ての内容は、引用により本願に組み込まれる。
【0002】
本願は、人工知能(Artificial Intelligence、AI)の分野に関し、具体的に、仮想アプリケーションオブジェクトの処理技術に関する。
【背景技術】
【0003】
通常、インターネットを伝送媒体とし、ゲーム運営者のサーバ及びユーザーのコンピュータを処理端末とし、ゲームクライアントソフトウェアを情報インタラクションのウィンドウとするネットゲームは、娯楽、レジャー、コミュニケーションを実現し、仮想成果を獲得することを目的とする持続可能な個人性マルチプレイヤーオンラインゲームを含む。
【0004】
ネットゲームの発展に伴い、ネットゲームに対するユーザーの要求も、高まりつつあり、推薦操作を出力可能なボードゲームなどのような、仮想アプリケーションオブジェクトの出力ステップを含むネットゲームに対して、ユーザーは、正確な仮想アプリケーションオブジェクトを出力できることを望むが、一部のネットゲームでは、その仮想アプリケーションオブジェクトの種類が多いため、仮想アプリケーションオブジェクトの出力の正確性が十分に高くないことが多い。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の実施形態は、目標仮想アプリケーションオブジェクトの出力の正確性を向上できる仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法、装置及びコンピュータ記憶媒体を提供する。
【0006】
本願の実施形態は、ネットワークデバイスにより実行される仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法であって、
仮想アプリケーションにおける複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報を取得するステップであって、前記現在情報は、仮想アプリケーションオブジェクトが既知の状態にあるか未知の状態にあるかを示すものであるステップと、
前記複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報に基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップであって、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンに各仮想アプリケーションオブジェクトに対応する領域が含まれ、前記領域にその対応する前記仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報が含まれるステップと、
前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンにより、複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの各々に対応する出力確率を特定するステップと、
前記複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの各々に対応する出力確率により、複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトから目標仮想アプリケーションオブジェクトを特定して出力するステップとを含む仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法を提供する。
【0007】
それに対応して、本願の実施形態は、
仮想アプリケーションにおける複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報を取得するための取得モジュールであって、前記現在情報は、仮想アプリケーションオブジェクトが既知の状態にあるか未知の状態にあるかを示すものである取得モジュールと、
前記複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報に基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築する構築モジュールであって、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンに各仮想アプリケーションオブジェクトに対応する領域が含まれ、前記領域がプリセットの配列ルールに従って配列されており、前記領域にその対応する前記仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報が含まれる構築モジュールと、
前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンにより、複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの各々に対応する出力確率を特定するための確率特定モジュールと、
前記複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの各々に対応する出力確率により、複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトから目標仮想アプリケーションオブジェクトを特定して出力するための出力モジュールとを備える仮想アプリケーションオブジェクトの出力装置をさらに提供する。
【0008】
また、本願の実施形態は、プロセッサによってロードされることで本願の実施形態により提供される仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法のいずれかのステップを実行するのに適する複数のコマンドが記憶されている記憶媒体をさらに提供する。
【0009】
また、本願の実施形態は、コンピュータにおいて起動されるとコンピュータに実施形態により提供される仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法のいずれかのステップを実行させるコマンドを含むコンピュータプログラム製品をさらに提供する。
【0010】
本願の実施形態では、仮想アプリケーションにおける複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報を取得し、前記現在状態情報は、仮想アプリケーションオブジェクトが既知の状態にあるか未知の状態にあるかを示すものであり、複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報に基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築し、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンに各仮想アプリケーションオブジェクトに対応する領域が含まれ、領域にその対応する仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報が含まれ、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンにより、複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの各々に対応する出力確率を特定し、複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの各々に対応する出力確率により、複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトから目標仮想アプリケーションオブジェクトを特定して出力することができる。当該方案では、仮想アプリケーションにおける仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報を状態プレーンで表すことによって、仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報を状態プレーンに簡明で正確に示すことができ、出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトに対応する出力確率を正確に特定しやすくなり、目標仮想アプリケーションオブジェクトの出力の正確性の向上に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本願の実施形態により提供される仮想アプリケーションオブジェクトの出力システムのシーン模式図である。
【
図2】本願の実施形態により提供される仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法の第1のフローチャートである。
【
図3】本願の実施形態により提供される仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法の第2のフローチャートである。
【
図4】本願の実施形態により提供される仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法の第3のフローチャートである。
【
図5】本願の実施形態により提供される仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法の第4のフローチャートである。
【
図6】本願の実施形態により提供される仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法の第5のフローチャートである。
【
図7】本願の実施形態により提供されるオンライン麻雀ゲームアプリケーションの第1のインターフェースの模式図である。
【
図8】本願の実施形態により提供されるオンライン麻雀ゲームアプリケーションの第2のインターフェースの模式図である。
【
図9】本願の実施形態により提供される確率取得ネットワークのトレーニングフロー模式図である。
【
図10】本願の実施形態により提供される確率取得ネットワークによる目標仮想アプリケーションオブジェクトの出力のフロー模式図である。
【
図11】本願の実施形態により提供される第1の仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンの第1の模式図である。
【
図12】本願の実施形態により提供される第1の仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンの第2の模式図である。
【
図13】本願の実施形態により提供される第1の仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンの第3の模式図である。
【
図14】本願の実施形態により提供される第1の仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンの第4の模式図である。
【
図15】本願の実施形態により提供される第2の仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンの第1の模式図である。
【
図16】本願の実施形態により提供される第2の仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンの第2の模式図である。
【
図17】本願の実施形態により提供される第2の仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンの第3の模式図である。
【
図18】本願の実施形態により提供される第3の仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンの第1の模式図である。
【
図19】本願の実施形態により提供される第3の仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンの第2の模式図である。
【
図20】本願の実施形態により提供される第3の仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンの第3の模式図である。
【
図21a】本願の実施形態により提供される第4の仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンの模式図である。
【
図21b】本願の実施形態により提供される第5の仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンの模式図である。
【
図22】本願の実施形態により提供される仮想アプリケーションオブジェクトの出力装置の構造模式図である。
【
図23】本願の実施形態により提供されるネットワークデバイスの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本願の実施形態は、仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法、装置及びコンピュータ記憶媒体を提供する。当該仮想アプリケーションオブジェクトの出力装置は、端末、サーバなどのネットワークデバイスに統合されてもよい。端末は、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートパソコン、パーソナルコンピュータ(PC、Personal Computer)、ミニプロセッシングボックスなどのデバイスであってもよい。サーバは、アプリケーションサーバ又はwebサーバであってもよく、具体的な配置では、独立したサーバであってもよく、クラスターサーバであってもよく、クラウドサーバであってもよい。
【0013】
図1を参照し、
図1は、本願の実施形態により提供される仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法の適用シーン模式図であり、仮想アプリケーションオブジェクトの出力装置がネットワークデバイスに統合されている場合を例とする。ネットワークデバイスは、仮想アプリケーションにおける複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報を取得し、前記現在状態情報は、仮想アプリケーションオブジェクトが既知の状態にあるか未知の状態にあるかを示すものであり、複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報に基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築し、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンに各仮想アプリケーションオブジェクトに対応する領域が含まれ、領域にその対応する仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報が含まれ、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンにより、複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの各々に対応する出力確率を特定し、複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの各々に対応する出力確率により、複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトから目標仮想アプリケーションオブジェクトを特定して出力することができる。
【0014】
以下、それぞれ詳しく説明する。なお、以下の実施形態の説明順番は、実施形態の好ましい順番を限定するものではない。
【0015】
本発明の実施形態により提供される仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法について、以下、当該方法がサーバによって実行される場合を例として紹介し、
図2に示すように、当該仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法の具体的なフローは、以下のとおりであってもよい。
【0016】
ステップ201において、仮想アプリケーションにおける複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報を取得する。
【0017】
仮想アプリケーションは、端末にインストールされ、異なる分野、異なる問題に対するユーザーのアプリケーションニーズを満たし、ユーザーに豊かな使用体験を提供可能なアプリケーションであってもよい。例えば、本願の実施形態における仮想アプリケーションは、ゲームアプリケーションであってもよく、当該ゲームアプリケーションが様々なプログラム及び動画効果を組み合わせたソフトウェア製品であってもよく、ゲームアプリケーションにより、ユーザーの脳、目、手などの器官を鍛え、ユーザーの論理能力、アジリティなどを向上させることができる。また、例えば、本願の実施形態における仮想アプリケーションは、オンライン麻雀ゲームアプリケーション、オンラインポーカーアプリケーションなどのような、ユーザーに推薦操作を提供する必要のあるカードゲームアプリケーションであってもよい。
【0018】
仮想アプリケーションオブジェクトは、仮想アプリケーションにおけるアプリケーションに関する仮想オブジェクトであってもよく、例えば、仮想アプリケーションがゲームアプリケーションである場合に、当該仮想アプリケーションオブジェクトは、ゲームオブジェクトであってもよく、例えば、オンライン麻雀ゲームアプリケーションにおいては、仮想アプリケーションオブジェクトの一つは、仮想麻雀牌であってもよく、オンラインカードゲームアプリケーションにおいては、仮想アプリケーションオブジェクトの一つは、仮想カードであってもよい。
【0019】
現在状態情報は、仮想アプリケーションにおける仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態を示す状態情報であってもよい。例えば、仮想アプリケーションがオンライン麻雀ゲームアプリケーションである場合に、現在状態情報は、仮想麻雀牌の現在の状態情報を示すことができ、例えば、現在状態情報は、仮想麻雀牌が既知の状態にあるか未知の状態にあるかを示すために使用できる。
【0020】
例えば、仮想アプリケーションがオンライン麻雀ゲームアプリケーションである場合に、現在プレイヤーの視点で、現在プレイヤー自身の既知の仮想麻雀牌、各プレイヤーによって出力された仮想麻雀牌、及び他のプレイヤーが見せた仮想麻雀牌について、それらの対応する現在状態情報は、仮想麻雀牌が既知の状態にあることを示すべきであり、具体的な状態が分からない残りの仮想麻雀牌について、それらの対応する現在状態情報は、仮想麻雀牌が未知の状態にあることを示すべきである。
【0021】
仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報の定義方法は、実際の状況に応じて調整されてもよく、例えば、現在プレイヤーの視点で、現在プレイヤー自身の既知の仮想麻雀牌、各プレイヤーによって出力された仮想麻雀牌、他のプレイヤーが見せた仮想麻雀牌、及び具体的な状態が分からない仮想麻雀牌をそれぞれ異なる種類の現在状態情報として認識してもよい。
【0022】
本願の実施形態において、現在状態情報の定義方式は、限定されず、仮想アプリケーション、仮想アプリケーションオブジェクト、及び仮想アプリケーションにおけるゲームルールなどによって適当に調整することができる。仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報を柔軟に定義することによって、当該仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法の柔軟性を向上でき、より多くの種類の仮想アプリケーションに適応することができる。
【0023】
現在状態情報は、マーカーとして示されてもよく、現在状態情報を示す方法は様々あり、例えば、異なる色で異なる種類の現在状態情報を示してもよく、或いは、異なるパターン、文字などで異なる種類の現在状態情報を示してもよい。例えば、バイナリマーカー「0」又は「1」で現在状態情報を示してもよく、現在状態情報が「0」である場合に、対応する仮想麻雀牌が未知の状態にあることを示し、現在状態情報が「1」である場合に、対応する仮想麻雀牌が既知の状態にあることを示すようにしてもよい。
【0024】
実際の応用では、例えば、仮想アプリケーションがオンライン麻雀ゲームアプリケーションで、仮想アプリケーションオブジェクトが仮想麻雀牌である場合に、各仮想麻雀牌に対応する現在状態情報を特定してもよい。現在プレイヤーの視点で、現在プレイヤー自身の既知の仮想麻雀牌、各プレイヤーによって出力された仮想麻雀牌、及び他のプレイヤーが見せた仮想麻雀牌などの状態が既知の仮想麻雀牌を既知の状態として認識し、状態が既知の仮想麻雀牌の現在状態情報を「1」として記録し、具体的な状態が分からない残りの仮想麻雀牌を未知の状態として認識し、状態が未知の仮想麻雀牌の現在状態情報を「0」として記録してもよい。仮想麻雀牌の状態を既知と未知に区別することによって、仮想麻雀牌の状態認識アルゴリズムを簡単化させるだけでなく、状態を2種類に区別することで後の仮想アプリケーションオブジェクトの出力に対する作業を容易にすることができる。
【0025】
一実施形態において、また、例えば、現在プレイヤー自身の既知の仮想麻雀牌、各プレイヤーによって出力された仮想麻雀牌、他のプレイヤーが見せた仮想麻雀牌、及び具体的な状態が分からない残りの仮想麻雀牌をそれぞれ異なる色や異なる文字でマークし、異なる色や異なる文字で、異なる種類の現在状態情報を示してもよい。
【0026】
様々な方法で現在状態情報を定義することによって、本願の実施形態における仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法の柔軟性を向上でき、より多くの種類の仮想アプリケーションに適応することができ、さらに、仮想アプリケーションオブジェクトの出力の正確性を向上できる。
【0027】
ステップ202において、複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報に基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築する。
【0028】
仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンは、仮想アプリケーションにおける全ての仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態を特徴付けるプレーンであってもよく、当該プレーンにより、全ての仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態を知ることができ、当該プレーンに基づいて計算し、出力される目標仮想アプリケーションオブジェクトを特定することができる。例えば、
図11に示すように、当該仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンに、各仮想アプリケーションオブジェクトに対応する領域が含まれてもよく、これらの領域は、プリセットの配列ルールに従って配列されており、各領域は、当該領域に対応する仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報を記録するためのものである。
【0029】
実際の応用では、いくつかのカードゲームにおけるカードには、異なる絵柄、異なる形、及び絵柄と形の組合せが含まれ、例えば、麻雀における麻雀牌には、萬子、索子、筒子、風牌、三元牌などの異なる絵柄が含まれ、一、二、三などの異なる数値がさらに含まれ、絵柄と数値を組み合わせて34種類の異なる麻雀牌を構成する。したがって、麻雀牌の現在状態情報をバイナリでプレーンに示すことによって、後のネットワークモデルの学習を容易にすることができる。
【0030】
例えば、仮想アプリケーションがオンライン麻雀ゲームアプリケーションで、仮想アプリケーションオブジェクトが仮想麻雀牌である場合に、各仮想麻雀牌の現在状態情報を取得した後に、各仮想麻雀牌の現在状態情報に基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築することができる。
図11に示すように、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンには、それぞれが1つの仮想麻雀牌を表す複数の矩形領域が含まれる。複数の矩形領域は、各領域に対応する仮想麻雀牌の麻雀牌の名称により、「一萬、二萬、三萬、四萬、伍萬、六萬、七萬、八萬、九萬、一索、二索、三索、四索、五索、六索、七索、八索、九索、一筒、二筒、三筒、四筒、五筒、六筒、七筒、八筒、九筒、東、南、西、北、中、發、白」の順で配列され、全体的に4*34の矩形アレイに配列され、矩形アレイ内の各行に34個の異なる名称の仮想麻雀牌が含まれ、矩形アレイ内の各列に4個の同じ名称の仮想麻雀牌が含まれる。各矩形領域には、その対応する仮想麻雀牌の現在状態情報「0」又は「1」が含まれ、「0」が含まれる矩形領域は、当該矩形領域に対応する仮想麻雀牌の状態が未知であることを示し、「1」が含まれる矩形領域は、当該矩形領域に対応する仮想麻雀牌の状態が既知であることを示すようにしてもよい。このように構築された仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンは、バイナリプレーンである。
【0031】
一実施形態において、例えば、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンに未知の状態の仮想麻雀牌と既知の状態の仮想麻雀牌をより明確に区別するために、
図12に示すように、異なる色で異なる現在状態情報を示してもよい。
【0032】
一実施形態において、例えば、麻雀ゲームでは、アガリの方式が様々あるので、当該仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法の柔軟性を向上させるために、矩形領域のプリセットの配列ルールを調整してもよく、例えば、絵柄が「索子」又は「筒子」である仮想麻雀牌に対応する領域をプレーンの最左端に設けるか、或いはプレーン内の同じ絵柄に対応する領域に、仮想麻雀牌の数値が大きい順で左から右へ配列してもよい。
【0033】
役は、麻雀において所定の点数を有する様々の牌の組合せ形態又はアガリ方式の名称である。形の条件が規定に合致し、かつ、和了点数の基準に達した又は超えた場合に、プレイヤーが和了したと考えられる。
【0034】
一実施形態において、例えば、当該仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンから複数の可能な役サブモードを見つけてもよく、
図13に示すように、図中の太線で囲まれた領域内の仮想麻雀牌は、それぞれ、「一色三歩高」、「三色同刻」及び「大四喜」の役を構成することができ、このように仮想麻雀牌の状態プレーンを示すことによって、コンピュータは、当該状態プレーンにより複数の役を認識し、さらに、仮想アプリケーションオブジェクトの出力の予測を行うことができる。
【0035】
一実施形態において、上記の方法で構築された仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンには、役を誤判定することがある。
図14に示すように、図中の領域一は、役「一色三歩高」を示すことができ、領域二は、その領域形状が領域一と同じであるが、役「一色三歩高」の表現形式ではなく、このように、後のモデル学習に困難をもたらすことがある。
【0036】
したがって、役の誤判定の問題を解決するために、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンに分離領域を加えることによって、状態プレーン内に異なるタイプの仮想アプリケーションオブジェクトを厳密に区別してもよい。具体的には、「前記複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報に基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築する」ステップは、
複数の仮想アプリケーションオブジェクトのオブジェクトタイプを取得するステップと、
前記現在状態情報及び前記オブジェクトタイプに基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップであって、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンに、複数の状態サブプレーン及び複数の分離領域が含まれ、前記状態サブプレーンが前記オブジェクトタイプに対応し、前記分離領域が隣接する2つの状態サブプレーンの間に位置するステップとを含んでもよい。
【0037】
実際の応用では、例えば、仮想アプリケーションがオンライン麻雀ゲームアプリケーションで、仮想アプリケーションオブジェクトが仮想麻雀牌である場合に、仮想麻雀牌を複数のオブジェクトタイプに分けてもよい。例えば、仮想麻雀牌を「萬子」、「索子」、「筒子」、「風牌」及び「三元牌」の5つのオブジェクトタイプに分けてもよい。オブジェクトタイプ「萬子」は、「一萬」、「二萬」、「三萬」、「四萬」、「伍萬」、「六萬」、「七萬」、「八萬」及び「九萬」の9つの名称の仮想麻雀牌を含んでもよい。オブジェクトタイプ「索子」は、「一索」、「二索」、「三索」、「四索」、「五索」、「六索」、「七索」、「八索」及び「九索」の9つの名称の仮想麻雀牌を含んでもよい。オブジェクトタイプ「筒子」は、「一筒」、「二筒」、「三筒」、「四筒」、「五筒」、「六筒」、「七筒」、「八筒」及び「九筒」の9つの名称の仮想麻雀牌を含んでもよい。オブジェクトタイプ「風牌」は、「東」、「南」、「西」及び「北」の4つの名称の仮想麻雀牌を含んでもよい。オブジェクトタイプ「三元牌」は、「中」、「發」及び「白」の3つの名称の仮想麻雀牌を含んでもよい。
【0038】
各仮想麻雀牌に対応するオブジェクトタイプを取得した後に、各仮想麻雀牌の現在状態情報、及び各仮想麻雀牌に対応するオブジェクトタイプに基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築することができ、
図15に示すように、当該仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンには、5つの状態サブプレーン及び4つの分離領域が含まれ、5つの状態サブプレーンが、それぞれ「萬子」、「索子」、「筒子」、「風牌」及び「三元牌」の5つのオブジェクトタイプに対応する。分離領域は、4つの矩形領域から構成される0値の列であり、各矩形領域に示される現在状態情報は、いずれも0であり、分離領域は、隣接する2つの状態サブプレーンの間に位置する。
【0039】
当該仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンは、4*38の矩形アレイであり、左から順に10列目、20列目、30列目、及び35列目の領域は、いずれも分離領域である。左から順に1列目~9列目の状態サブプレーンは、オブジェクトタイプ「萬子」に対応し、11列目~19列目の状態サブプレーンは、オブジェクトタイプ「索子」に対応し、21列目~29列目の状態サブプレーンは、オブジェクトタイプ「筒子」に対応し、31列目~34列目の状態サブプレーンは、オブジェクトタイプ「風牌」に対応し、36列目~38列目の状態サブプレーンは、オブジェクトタイプ「三元牌」に対応する。
【0040】
この場合、
図16に示すように、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーン内の領域一は、役「一色三歩高」を示すことができ、領域二は、分離領域の分離作用によってその形状が領域一と異なるようになり、役の誤判定の可能性を低減する。
【0041】
一実施形態において、
図15に示す分離領域が含まれる仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンは、
図12に示す分離領域が含まれない状態プレーンを変更することで得られることができる。具体的には、「前記現在状態情報及び前記オブジェクトタイプに基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築する」ステップは、
前記現在状態情報に基づいて第1の初期状態プレーンを構築するステップと、
前記オブジェクトタイプに応じて、前記第1の初期状態プレーンを複数の状態サブプレーンに分割するステップと、
2つの隣接する状態サブプレーンの間に分離領域を挿入して仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを得るステップとを含んでもよい。
【0042】
実際の応用では、例えば、まず、仮想麻雀牌の現在状態情報に基づいて、
図12に示す第1の初期状態プレーンを構築し、次いで、「萬子」、「索子」、「筒子」、「風牌」及び「三元牌」の5つのオブジェクトタイプに応じて、第1の初期状態プレーンを5つの状態サブプレーンに分割し、状態サブプレーンの各々が1つのオブジェクトタイプに対応し、そして、隣接する2つの状態サブプレーンに1列の分離領域を挿入して
図15に示す仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを得る。
【0043】
一実施形態において、
図15に示す仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンの構築方法は、様々あり、上記の方法に限られない。
【0044】
一実施形態において、上記の方法で構築された仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンには、依然として役を誤判定することがある。
図17に示すように、図中の領域三は、役「一色三順」を示すことができ、領域四は、その領域形状が領域三と同じであるが、役「一色三順」の表現形式ではなく、役「三風刻」の表現形式であり、領域五は、その領域形状が領域三と同じであるが、役「一色三順」の表現形式ではなく、役「大三元」の表現形式であり、このように、後のモデル学習に困難をもたらすことがある。
【0045】
したがって、役の誤判定の問題を解決するために、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンに、分離を必要とする状態サブプレーンの間に分離領域を加えることによって、状態プレーン内に分離を必要とする仮想アプリケーションオブジェクトをより厳密に区別してもよい。具体的には、「前記現在状態情報及び前記オブジェクトタイプに基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築する」ステップは、
複数のオブジェクトタイプから、分離を必要とする複数の目標オブジェクトサブタイプを含む目標オブジェクトタイプを特定するステップと、
前記現在状態情報、前記オブジェクトタイプ及び前記目標オブジェクトサブタイプに基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップであって、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーン内の状態サブプレーンに複数の分離後状態の領域が含まれ、前記分離後状態の領域が前記目標オブジェクトサブタイプに対応し、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーン内の分離領域が隣接する2つの分離後状態の領域の間に位置するステップと、を含んでもよい。
【0046】
実際の応用では、例えば、仮想アプリケーションがオンライン麻雀ゲームアプリケーションで、仮想アプリケーションオブジェクトが仮想麻雀牌である場合に、「萬子」、「索子」、「筒子」、「風牌」及び「三元牌」の5つのオブジェクトタイプから、分離を必要とする「風牌」及び「三元牌」の2つの目標オブジェクトタイプを特定し、目標オブジェクトタイプ「風牌」を「東」、「南」、「西」及び「北」の4つの目標オブジェクトサブタイプに分け、目標オブジェクトタイプ「三元牌」を「中」、「發」及び「白」の3つの目標オブジェクトサブタイプに分けてもよい。
【0047】
そして、現在状態情報、オブジェクトタイプ及び目標オブジェクトサブタイプに基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築する。
図18に示すように、当該仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンには、それぞれ「萬子」、「索子」及び「筒子」の3つのオブジェクトタイプに対応する3つの状態サブプレーン、それぞれ「東」、「南」、「西」、「北」、「中」、「發」、「白」の7つの目標オブジェクトサブタイプに対応する7つの分離後状態の領域、及び、9つの分離領域が含まれる。
【0048】
分離領域は、それぞれ隣接するオブジェクトタイプに対応する状態サブプレーンの間、隣接する目標オブジェクトサブタイプに対応する分離後状態の領域の間、及び隣接する状態サブプレーンと分離後状態の領域との間に位置する0値の列である。
【0049】
当該仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンは、4*46の矩形アレイであり、左から順に10列目、20列目、30列目、32列目、34列目、36列目、38列目、39列目、41列目、42列目、44列目、45列目の領域は、いずれも分離領域である。左から順に1列目~9列目の状態サブプレーンは、オブジェクトタイプ「萬子」に対応し、11列目~19列目の状態サブプレーンは、オブジェクトタイプ「索子」に対応し、21列目~29列目の状態サブプレーンは、オブジェクトタイプ「筒子」に対応し、31列目の分離後状態の領域は、目標オブジェクトサブタイプ「東」に対応し、33列目の分離後状態の領域は、目標オブジェクトサブタイプ「南」に対応し、35列目の分離後状態の領域は、目標オブジェクトサブタイプ「西」に対応し、37列目の分離後状態の領域は、目標オブジェクトサブタイプ「北」に対応し、40列目の分離後状態の領域は、目標オブジェクトサブタイプ「中」に対応し、43列目の分離後状態の領域は、目標オブジェクトサブタイプ「發」に対応し、46列目の分離後状態の領域は、目標オブジェクトサブタイプ「白」に対応する。
【0050】
一実施形態において、プレーンにおいてオブジェクトタイプ「風牌」、及びオブジェクトタイプ「三元牌」を厳密に区別する必要があるので、異なる領域サイズの分離領域によって状態サブプレーンの間を分離させることによってタイプの厳密な区別という目的を達成することができる。具体的には、「前記現在状態情報、前記オブジェクトタイプ及び前記目標オブジェクトサブタイプに基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築する」ステップは、
分離を必要とする2つの目標オブジェクトサブタイプの間の分離領域の領域サイズを特定するステップと、
前記現在状態情報、前記オブジェクトタイプ、前記目標オブジェクトサブタイプ及び前記領域サイズに基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップであって、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーン内の2つの分離後状態の領域の間に領域サイズの分離領域が含まれるステップとを含んでもよい。
【0051】
実際の応用では、例えば、目標オブジェクトサブタイプ「東」と「南」の間の分離領域の領域サイズを1とし、目標オブジェクトサブタイプ「北」と「中」の間の分離領域の領域サイズを2とし、目標オブジェクトサブタイプ「中」と「發」の間の分離領域の領域サイズを2としてもよい。全ての領域サイズを特定した後に、現在状態情報、オブジェクトタイプ、目標オブジェクトサブタイプ及び領域サイズに基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築することができる。
図18に示すように、「東」に対応する分離後状態の領域と「南」に対応する分離後状態の領域との間の分離領域の列数は1であり、「中」に対応する分離後状態の領域と「發」に対応する分離後状態の領域との間の分離領域の列数は2である。このとき、オブジェクトタイプ「風牌」、及びオブジェクトタイプ「三元牌」を厳密に区別するようになる。
【0052】
この実施形態では、厳密な区別を必要とする目標オブジェクトサブタイプに対応する分離後状態の領域の間で分離領域の列数が異なることを確保できれば、分離領域の列数を特に限定しない。
【0053】
このとき、
図19に示すように、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーン内の領域三は、役「一色三順」を示すことができ、領域四は、異なる列数の分離領域の分離作用によってその形状が領域三と異なり、役「三風刻」を示すことができ、領域五は、異なる列数の分離領域の分離作用によってその形状が領域三及び領域四の両方とも異なり、役「大三元」を示すことができ、役の誤判定の可能性が低減される。
【0054】
一実施形態において、
図18に示す列数が完全に同じではない分離領域を含む仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンは、
図15に示す列数の同じ分離領域の状態プレーンを変更することで得ることもできる。具体的には、「前記現在状態情報、前記オブジェクトタイプ、前記目標オブジェクトサブタイプ及び前記領域サイズに基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築する」ステップは、
前記現在状態情報及び前記オブジェクトタイプに基づいて、第2の初期状態プレーンを構築するステップと、
前記第2の初期状態プレーン内の前記目標オブジェクトタイプに対応する目標状態サブプレーンを特定するステップと、
前記目標オブジェクトサブタイプに応じて、前記目標状態サブプレーンを複数の分離後状態の領域に分割するステップと、
2つの隣接する分離後状態の領域の間に前記領域サイズの分離領域を挿入して分離後初期状態プレーンを得るステップと、
前記分離後初期状態プレーン及び前記第2の初期状態プレーンに基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップとを含んでもよい。
【0055】
実際の応用では、例えば、現在状態情報及びオブジェクトタイプに基づいて、
図15に示す第2の初期状態プレーンを構築し、次いで、目標オブジェクトタイプ「風牌」及び目標オブジェクトタイプ「三元牌」に対応する目標状態サブプレーンを特定し、そして、目標オブジェクトタイプ「風牌」に対応する目標状態サブプレーンを、それぞれ「東」、「南」、「西」及び「北」の4つの目標オブジェクトサブタイプに対応する4つの分離後状態の領域に分割し、目標オブジェクトタイプ「三元牌」に対応する目標状態サブプレーンを、それぞれ「中」、「發」及び「白」の3つの目標オブジェクトサブタイプに対応する3つの分離後状態の領域に分割してもよい。その後、「東」、「南」、「西」及び「北」の4つの目標オブジェクトサブタイプに対応する分離後状態の領域の間に1列の分離領域を挿入し、「中」、「發」及び「白」の3つの目標オブジェクトサブタイプに対応する分離後状態の領域の間に2列の分離領域を挿入し、「北」及び「中」に対応する分離後状態の領域の間に2列の分離領域を挿入して、分離後初期状態プレーンを得る。最後に、第2の初期状態プレーン内の「風牌」及び「三元牌」に対応する目標状態サブプレーンを分離後初期状態プレーンに置き換えて仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを得る。
【0056】
一実施形態において、
図18に示す仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンの構築方法は、様々あり、上記の方法に限られない。
【0057】
一実施形態において、矩形プレーンの長さと幅の差が小さいほど、ニューラルネットワークの学習に適するので、プレーンを回転させることによってその長さと幅の差を小さくしてもよい。例えば、
図21aに示すように、図中の仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンには、5つの回転後状態サブプレーン及び複数の分離領域が含まれ、回転後状態サブプレーンの各々が1つのオブジェクトタイプに対応し、分離領域が異なるオブジェクトタイプ及び異なる目標オブジェクトサブタイプを分離する。図中の仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンは、9*24の矩形アレイであり、縦方向が仮想麻雀牌の数値1~9を示し、横方向がそれぞれ「萬子」、「索子」、「筒子」、「風牌」及び「三元牌」に対応する5つの回転後状態サブプレーンである。プレーンに対して回転処理を行うことで、
図21bに示す状態プレーン、即ち、24*9の矩形アレイを得ることもできることを理解されたい。
【0058】
一実施形態において、
図21a及び
図21bに示す仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンは、
図18に示す状態プレーンを変更することで得ることもできる。具体的には、「前記現在状態情報、前記オブジェクトタイプ、前記目標オブジェクトサブタイプ及び前記領域サイズに基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築する」ステップは、
前記現在状態情報、前記オブジェクトタイプ、前記目標オブジェクトサブタイプ及び前記領域サイズに基づいて、第3の初期状態プレーンを構築するステップと、
前記オブジェクトタイプに応じて、前記第3の初期状態プレーンを複数の回転対象の状態サブプレーンに分割するステップと、
各回転対象の状態サブプレーンを回転させて回転後状態サブプレーンを得るステップと、
隣接する2つの回転後状態サブプレーンの間に分離領域を挿入して仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを得るステップとを含んでもよい。
【0059】
実際の応用では、例えば、現在状態情報、オブジェクトタイプ、目標オブジェクトサブタイプ及び領域サイズに基づいて、
図20に示す第3の初期状態プレーンを構築し、次いで、「萬子」、「索子」、「筒子」、「風牌」及び「三元牌」の5つのオブジェクトタイプに応じて、第3の初期状態プレーンを5つの回転対象の状態サブプレーン及び3つの分離領域に分割してもよい。その後、各回転対象の状態サブプレーンを回転させて5つの回転後状態サブプレーンを得、「三元牌」に対応する回転後状態サブプレーンに2*4の分離領域を追加し、これによって、5つの回転後状態サブプレーンを矩形につなぎ合わせることができ、そして、隣接する2つの回転後状態サブプレーンに1列の分離領域を挿入して仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを得る。
【0060】
一実施形態において、
図21a及び21bに示す仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンの構築方法は、様々あり、上記の方法に限られない。
【0061】
図21a及び21bに示す仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンには、分離領域がそれぞれ幅方向及び高さ方向から挿入されることによって、状態プレーン内の複数の役サブモードが混同する可能性を低減し、役の誤判定の可能性を低減する。また、状態プレーン全体は、正方形により近くなり、ニューラルネットワークの学習に有利である。
【0062】
ステップ203において、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンにより、複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの各々に対応する出力確率を特定する。
【0063】
出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトは、ゲームルールの設定により出力可能な仮想アプリケーションオブジェクトであってもよい。例えば、仮想アプリケーションがオンライン麻雀ゲームアプリケーションで、仮想アプリケーションオブジェクトが仮想麻雀牌である場合に、出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトは、現在プレイヤーが打牌可能な仮想麻雀牌であってもよい。
【0064】
実際の応用では、例えば、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築した後に、当該仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンにより、各出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトに対応する出力確率を特定してもよい。
図7に示すように、各出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトに対応する出力確率を特定した後に、ゲームインターフェースにおいてテーブルとして示してもよい。例えば、プレイヤー北風が出力対象の仮想アプリケーションオブジェクト「南」を出力する確率は、62.54%であり、プレイヤー北風が出力対象の仮想アプリケーションオブジェクト「中」を出力する確率は、25%である。
【0065】
一実施形態において、
図7に示すように、ゲームインターフェースの表示の柔軟性を向上させるために、ゲームインターフェースに各出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトに対応する出力確率をリストで表示してもよく、確率が低すぎる出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトを省略してもよい。
【0066】
一実施形態において、計算効率及び正確性を向上させるために、ニューラルネットワークにより仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンに対して計算を行ってもよい。具体的には、「前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンにより、複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの各々に対応する出力確率を特定する」ステップは、
前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを確率取得ネットワークに入力するステップと、
前記確率取得ネットワークに基づいて、出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトに対応する出力確率を取得するステップとを含んでもよい。
【0067】
確率取得ネットワークは、ニューラルネットワークであってもよく、ニューラルネットワークは、動物のニューラルネットワークの行動特性を模倣することで分散並列情報処理を行うアルゴリズム数学モデルであってもよい。ニューラルネットワークは、システムの複雑さにより、内部の大量のノード間の相互接続の関係を調整することによって情報処理の目的を達成する。
【0068】
一実施形態において、確率取得ネットワークがCNN(Convolutional Neural Networks,畳み込みニューラルネットワーク)モデルである場合を例として説明する。畳み込みニューラルネットワークモデルの基本的なコンポーネントは、畳み込み層、プーリング層、全結合層などを含み、畳み込み層、プーリング層などは、1つの畳み込みブロックを構成することができ、複数の畳み込みブロックで複数の全結合層を接続することによって畳み込みニューラルネットワーク構造を形成する。しかし、本願の他の実施形態において、当該確率取得ネットワークは、例えば、RNN(Recurrent Neural Network,リカレントニューラルネットワーク)、DNN(Deep Neural Network,ディープニューラルネットワーク)、ランダムフォレストモデル、SVM(Support Vector Machine,サポートベクターマシン)などの他のマルチクラスモデルフレームであってもよく、本実施形態において、これらに限られない。
【0069】
実際の応用では、例えば、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンをCNN(畳み込みニューラルネットワーク,Convolutional Neural Networks)に入力してもよく、当該畳み込みニューラルネットワークは、確率取得ネットワークと呼ばれ、確率取得ネットワークの計算により、現在プレイヤーが出力可能な出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの出力確率を算出することができる。
【0070】
一実施形態において、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを画素値のマトリックスと見なすことができ、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンに0及び1のみの2つの現在状態情報が含まれるので、当該仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンは、バイナリ画像である。
【0071】
確率取得ネットワークには複数の畳み込み層が含まれてもよく、畳み込み層により、入力された画像に対して畳み込み操作を行うことができる。畳み込み操作は、画素間の空間関係を維持しながら、入力された画像データから画像の特徴を学習することができる。畳み込み操作中に、畳み込みカーネルが所定のステップサイズで入力された画像において移動しながら、畳み込み演算を行い、そして、画像に対応する特徴を出力することができる。したがって、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを確率取得ネットワークに入力した後に、確率取得ネットワークにおける畳み込み層により仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンに対して特徴抽出を行うことができる。
【0072】
仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンに対応する特徴を抽出した後に、全結合層により出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトに対応する出力確率を特定することができ、全結合層は、学習した特徴をサンプルラベルスペースにマッピングすることができ、ネットワークモデルにおいて「分類器」として機能する。全結合層の各ノードは、前の層の出力のノードと結合され、全結合層の1つのノードは、全結合層内の1つのニューロンと呼び、全結合層内のニューロンの数は、実際の応用ニーズに応じて決めることができる。全結合のコア操作は、マトリックスベクトル積であり、本質的に、ある特徴空間から別の特徴空間への線形変換である。確率取得ネットワークにおいて、全結合層は、先に取得された特徴の加重和を計算するために最後の数層に位置してもよい。
【0073】
一実施形態において、確率取得ネットワークのネットワーク性能を高めるために、全結合層の各ニューロンは、ReLU関数を採用してもよい。最後の全結合層の出力値は、出力に伝達され、softmax層により分類することができ、分類後に、現在プレイヤーが出力可能な各出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの各々に対応する出力確率を算出することができる。
【0074】
一実施形態において、確率取得ネットワークによる出力確率の特定の正確性を向上させるために、確率取得ネットワークをトレーニングしてもよい。具体的には、当該仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法は、
複数のサンプル状態プレーン、及び各サンプル状態プレーンに対応する実際出力オブジェクトを取得するステップと、
前記サンプル状態プレーンにより、プリセットの確率取得ネットワークをトレーニングして前記サンプル状態プレーンに対応する予測出力オブジェクトを得るステップと、
前記サンプル状態プレーンに対応する実際出力オブジェクト及び前記予測出力オブジェクトにより、プリセットの確率取得ネットワークを収束させて確率取得ネットワークを得るステップとを含んでもよい。
【0075】
実際の応用では、例えば、
図9に示すように、以前に記憶されたゲームログを取得し、取得されたゲームログを整理してもよい。ゲームログには、ゲームの開始から終了までの全過程における、全てのプレイヤーによる全てのゲーム動作が記録され、ゲームログにおける情報を複数枚のサンプル状態画像として整理してもよい。また、複数のゲーム動作から幾つかの重要な目標ゲーム動作を特定し、当該目標ゲーム動作は、実際出力オブジェクトとしてもよい。例えば、現在プレイヤーが「中」を出力するゲーム動作は、目標ゲーム動作として認識してもよい。そして、当該目標ゲーム動作の前の複数枚、例えば100枚のサンプル状態画像を取得し、このとき、この100枚のサンプル状態画像は、いずれも当該目標ゲーム動作に対応し、つまり、1つの実際出力オブジェクトは、複数のサンプル状態プレーンに対応することができる。当該サンプル状態プレーンの表現形式は、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンの表現形式と同様にしてもよい。
【0076】
そして、取得された複数のサンプル状態プレーンにより、プリセットの確率取得ネットワークをトレーニングしてサンプル状態プレーンに対応する予測出力オブジェクトを得、当該サンプル状態プレーンに対応する実際出力オブジェクト及び予測出力オブジェクトにより、プリセットの確率取得ネットワークのモデルパラメータを収束させることができ、算出された予測出力オブジェクトと実際出力オブジェクトとの一致度がプリセット閾値を満たすと、このときの確率取得ネットワークのトレーニングが既に完了したことを示し、トレーニング済の確率取得ネットワークを得ることができる。
【0077】
ステップ204において、複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの各々に対応する出力確率により、前記複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトから目標仮想アプリケーションオブジェクトを特定して出力する。
【0078】
実際の応用では、例えば、確率取得ネットワークは、各出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトに対応する出力確率を出力し、そして、取得された確率分布に基づいてサンプリングし、複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトから目標仮想アプリケーションオブジェクトを特定し、当該目標仮想アプリケーションオブジェクトを出力してもよい。
【0079】
一実施形態において、ネットワークデバイスによる目標仮想アプリケーションオブジェクトの出力の方式は、様々あり、例えば、当該仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法がコンピュータ側の仮想プレイヤーに適用される場合、コンピュータ側の仮想プレイヤーによる当該目標仮想アプリケーションオブジェクトの出力を直接支援し、ゲームを進行させることができる。
【0080】
また、例えば、当該仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法がユーザー端末の実際のプレイヤーに適用される場合、目標仮想アプリケーションオブジェクトを特定した後、ゲームインターフェースにおける当該目標仮想アプリケーションオブジェクトに対応する仮想麻雀牌を強調して表示してもよい。例えば、当該仮想麻雀牌を点滅させるか、又は当該仮想麻雀牌を別の色でマークしてもよい。このとき、ユーザーは、この仮想麻雀牌の出力によりゲームを進行させることができることが分かり、特別にマークされた仮想麻雀牌を選択して出力することができ、もちろん、ユーザーは、他の理由で別の仮想麻雀牌を選択して出力してもよく、これよって、ゲームの柔軟性が向上する。
【0081】
一実施形態において、目標仮想アプリケーションオブジェクトが出力された後に、ゲームがまだ終了していないことがあり、このとき、現在状態情報を更新し、目標仮想アプリケーションオブジェクトを改めて特定してもよい。具体的には、「前記複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの各々に対応する出力確率により、前記複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトから目標仮想アプリケーションオブジェクトを特定して出力する」ステップの後に、
出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトを更新するステップと、
前記出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトが終了条件を満たしていない場合に、仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報を更新するステップと、
前記複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報に基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップに戻るステップと、
前記出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトが終了条件を満たした場合に、出力を終了するステップとを含んでもよい。
【0082】
実際の応用では、例えば、仮想アプリケーションがオンライン麻雀ゲームアプリケーションで、仮想アプリケーションオブジェクトが仮想麻雀牌である場合に、目標仮想アプリケーションオブジェクトを出力した後に、仮想アプリケーションにおける複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトが変化し、つまり、打牌された牌が再出力できなくなり、このとき、出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトを更新してもよい。そして、更新後の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクト、例えば、このときに現在プレイヤーが出力可能な複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトを分析してもよい。これらの出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトがあがり役を構成できない場合に、出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトが終了条件を満たしていないと判断し、このとき、複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報に基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップに戻り、目標仮想アプリケーションオブジェクトの特定を続行してもよい。これらの出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトがあがり役を構成できる場合に、出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトが終了条件を満たたと判断する。
【0083】
一実施形態において、
図8に示すように、当該仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法は、その正確性及び柔軟性により、「xx成河」、「xx到底」、「xx五星」などの様々なゲームルールに対応する仮想アプリケーションに適用することができ、「1人用ゲーム」、「2人用ゲーム」、「3人用ゲーム」、「4人用ゲーム」などの複数のゲーム形式に適用することもでき、ユーザーは、他のユーザーとチームを作ってゲームを行うことができ、ゲームの趣味性を向上させる。
【0084】
以上から分かるように、本願の実施形態では、仮想アプリケーションにおける複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報を取得し、前記現在状態情報は、仮想アプリケーションオブジェクトが既知の状態にあるか未知の状態にあるかを示すものであり、複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報に基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築し、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンに各仮想アプリケーションオブジェクトに対応する領域が含まれ、領域にその対応する仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報が含まれ、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンにより、複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの各々に対応する出力確率を特定し、複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの各々に対応する出力確率により、複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトから目標仮想アプリケーションオブジェクトを特定して出力することができる。当該方案では、仮想アプリケーションにおける各仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報を状態プレーンで表すことによって、各仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報を簡明で正確に状態プレーンに示すことができ、出力対象の仮想オブジェクトに対応する出力確率を特定するためのニューラルネットワークの認識及び学習を容易にする。当該方案では、回転対象の状態サブプレーンを回転させることによって、状態プレーン全体を正方形により近くし、ニューラルネットワークの学習を容易にすることもできる。なお、当該方案では、状態プレーンに分離領域を挿入することによって、区別を必要とする仮想アプリケーションオブジェクトを厳密に区別し、役の誤判定の可能性を低減し、目標仮想アプリケーションオブジェクトの出力の正確性を向上させる。
【0085】
上記の実施形態で説明された方法により、以下に、当該仮想アプリケーションオブジェクトの出力装置のネットワークデバイスへの具体的な統合を挙げてさらに詳細に説明する。
【0086】
図3を参照し、本願の実施形態の仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法の具体的なフローは、以下のとおりであってもよい。
【0087】
ステップ301において、ネットワークデバイスは、オンライン麻雀ゲームアプリケーションにおける複数の仮想麻雀牌の現在状態情報を取得する。
【0088】
実際の応用では、
図10に示すように、ネットワークデバイスは、オンライン麻雀ゲームアプリケーションにおける現在の対戦に応じて、各仮想麻雀牌がこのときに既知の状態にあるか未知の状態にあるかを特定してもよい。現在プレイヤー自身の既知の仮想麻雀牌、各プレイヤーによって出力された仮想麻雀牌、及び他のプレイヤーが見せた仮想麻雀牌などの状態が既知の仮想麻雀牌を既知の状態として定義してもよい。仮想麻雀牌が既知の状態にある場合に、仮想麻雀牌に対応する現在状態情報は、「1」であってもよい。他の未知状態の仮想麻雀牌を未知の状態として定義してもよい。仮想麻雀牌が未知の状態にある場合に、仮想麻雀牌に対応する現在状態情報は、「0」であってもよい。
【0089】
ステップ302において、ネットワークデバイスは、複数の仮想麻雀牌の現在状態情報に基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築する。
【0090】
実際の応用では、ネットワークデバイスは、各仮想麻雀牌に対応する現在状態情報に基づいて、
図12に示す仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築してもよい。当該仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンには、それぞれが1つの仮想麻雀牌を表す複数の矩形領域が含まれる。複数の矩形領域は、各領域に対応する仮想麻雀牌の麻雀牌の名称により、「一萬、二萬、三萬、四萬、伍萬、六萬、七萬、八萬、九萬、一索、二索、三索、四索、五索、六索、七索、八索、九索、一筒、二筒、三筒、四筒、五筒、六筒、七筒、八筒、九筒、東、南、西、北、中、發、白」の順で配列され、全体的に4*34の矩形アレイに配列されており、矩形アレイ内の各行に34個の異なる名称の仮想麻雀牌が含まれ、矩形アレイ内の各列に4個の同じ名称の仮想麻雀牌が含まれる。各矩形領域には、当該矩形領域に対応する仮想麻雀牌の現在状態情報「0」又は「1」が含まれる。
【0091】
ステップ303において、ネットワークデバイスは、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを確率取得ネットワークに入力し、複数の出力対象の仮想麻雀牌の各々に対応する出力確率を取得する。
【0092】
実際の応用では、
図10に示すように、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを取得した後に、当該仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを確率取得ネットワークとしてのCNNネットワークに入力し、現在プレイヤーが出力可能な各出力対象の仮想麻雀牌に対応する出力確率を取得してもよい。
図7に示すように、現在プレイヤー北風が仮想麻雀牌「南」を出力する確率は62.54%であり、現在プレイヤー北風が仮想麻雀牌「中」を出力する確率は25%であり、現在プレイヤー北風が仮想麻雀牌「北」を出力する確率は7.76%であり、現在プレイヤー北風が仮想麻雀牌「西」を出力する確率は4.34%であり、現在プレイヤー北風が仮想麻雀牌「東」を出力する確率は0.21%であり、現在プレイヤー北風が仮想麻雀牌「一索」を出力する確率は0.13%である。
【0093】
ステップ304において、ネットワークデバイスは、複数の出力対象の仮想麻雀牌の各々に対応する出力確率により、複数の出力対象の仮想麻雀牌から目標仮想麻雀牌を特定して出力する。
【0094】
実際の応用では、各出力対象の仮想麻雀牌に対応する出力確率を取得した後に、確率分布をサンプリングすることによって、複数の出力対象の仮想麻雀牌から目標仮想麻雀牌を特定して出力してもよい。
【0095】
ステップ305において、ネットワークデバイスは、出力対象の仮想麻雀牌を更新する。
【0096】
実際の応用では、ネットワークデバイスは、目標仮想麻雀牌を出力した後に、出力対象の仮想麻雀牌が変化し、このとき、更新後の出力対象の仮想麻雀牌の分析に備えて、出力対象の仮想麻雀牌を更新してもよい。
【0097】
ステップ306において、出力対象の仮想麻雀牌が終了条件を満たしていない場合に、ネットワークデバイスは、仮想麻雀牌の現在状態情報を更新する。
【0098】
実際の応用では、現在プレイヤーがコントロール可能な出力対象の仮想麻雀牌があがり役を構成していない場合に、ゲームが続行し、ネットワークデバイスは、現在の対戦状態に応じて、現在の対戦における各仮想麻雀牌の現在状態情報を更新してもよい。
【0099】
ステップ307において、ネットワークデバイスは、複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報に基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップに戻る。
【0100】
実際の応用では、各仮想麻雀牌の現在状態情報の更新が全て完了した後に、複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報に基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップに戻り、現在プレイヤーがコントロール可能な出力対象の仮想麻雀牌があがり役を構成するまで目標仮想アプリケーションオブジェクトの認識を続行してもよい。このとき、ゲームフローを終了してもよい。
【0101】
以上から分かるように、本願の実施形態では、ネットワークデバイスにより、オンライン麻雀ゲームアプリケーションにおける複数の仮想麻雀牌の現在状態情報を取得し、複数の仮想麻雀牌の現在状態情報に基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築し、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを確率取得ネットワークに入力し、複数の出力対象の仮想麻雀牌の各々に対応する出力確率を取得し、複数の出力対象の仮想麻雀牌の各々に対応する出力確率により、複数の出力対象の仮想麻雀牌から目標仮想麻雀牌を特定して出力し、出力対象の仮想麻雀牌を更新し、出力対象の仮想麻雀牌が終了条件を満たしていない場合に、仮想麻雀牌の現在状態情報を更新し、複数の仮想麻雀牌の現在状態情報に基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップに戻ることができる。当該方案では、仮想アプリケーションにおける仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報を状態プレーンで表すことによって、仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報を状態プレーンに簡明で正確に示すことができ、出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトに対応する出力確率を特定するためにニューラルネットワークの認識及び学習を容易にし、さらに、目標仮想アプリケーションオブジェクトの出力の正確性を向上させる。
【0102】
上記の実施形態で説明された方法により、以下に、当該仮想アプリケーションオブジェクトの出力装置のネットワークデバイスへの具体的な統合を挙げてさらに詳細に説明する。
【0103】
図4を参照し、本願の実施形態の仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法の具体的なフローは、以下のとおりであってもよい。
【0104】
ステップ401において、ネットワークデバイスは、オンライン麻雀ゲームアプリケーションにおける複数の仮想麻雀牌の現在状態情報及び複数の仮想麻雀牌のオブジェクトタイプを取得する。
【0105】
実際の応用では、ネットワークデバイスは、オンライン麻雀ゲームアプリケーションにおける各仮想麻雀牌の現在状態情報「0」又は「1」を取得し、各仮想麻雀牌の麻雀牌名称により、仮想麻雀牌を「萬子」、「索子」、「筒子」、「風牌」及び「三元牌」の5つのオブジェクトタイプに分けてから、各仮想麻雀牌に対応するオブジェクトタイプを特定してもよい。
【0106】
ステップ402において、ネットワークデバイスは、複数の仮想麻雀牌の現在状態情報及びオブジェクトタイプに基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築する。
【0107】
実際の応用では、ネットワークデバイスは、各仮想麻雀牌に対応する現在状態情報及びオブジェクトタイプに基づいて、
図15に示す仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築してもよい。当該仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンは、4*38の矩形アレイであり、左から順に10列目、20列目、30列目、及び35列目の領域は、いずれも分離領域である。左から順に1列目~9列目の状態サブプレーンは、オブジェクトタイプ「萬子」に対応し、11列目~19列目の状態サブプレーンは、オブジェクトタイプ「索子」に対応し、21列目~29列目の状態サブプレーンは、オブジェクトタイプ「筒子」に対応し、31列目~34列目の状態サブプレーンは、オブジェクトタイプ「風牌」に対応し、36列目~38列目の状態サブプレーンは、オブジェクトタイプ「三元牌」に対応する。
【0108】
ステップ403において、ネットワークデバイスは、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを確率取得ネットワークに入力し、複数の出力対象の仮想麻雀牌の各々に対応する出力確率を取得する。
【0109】
ステップ404において、ネットワークデバイスは、複数の出力対象の仮想麻雀牌の各々に対応する出力確率により、複数の出力対象の仮想麻雀牌から目標仮想麻雀牌を特定して出力する。
【0110】
ステップ405において、ネットワークデバイスは、出力対象の仮想麻雀牌を更新する。
【0111】
ステップ406において、出力対象の仮想麻雀牌が終了条件を満たしていない場合に、ネットワークデバイスは、仮想麻雀牌の現在状態情報を更新する。
【0112】
ステップ407において、ネットワークデバイスは、現在状態情報に基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップに戻る。
【0113】
上記したニューラルネットワークにより目標仮想アプリケーションオブジェクトを特定するステップは、前に既に述べたため、ここで重複して述べない。
【0114】
以上から分かるように、本願の実施形態では、ネットワークデバイスにより、オンライン麻雀ゲームアプリケーションにおける複数の仮想麻雀牌の現在状態情報、及び複数の仮想麻雀牌のオブジェクトタイプを取得し、現在状態情報及びオブジェクトタイプに基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築し、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを確率取得ネットワークに入力し、出力対象の仮想麻雀牌の出力確率を取得し、出力対象の仮想麻雀牌の出力確率により、複数の出力対象の仮想麻雀牌から目標仮想麻雀牌を特定して出力し、出力対象の仮想麻雀牌を更新し、出力対象の仮想麻雀牌が終了条件を満たしていない場合に、仮想麻雀牌の現在状態情報を更新し、現在状態情報に基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップに戻ることができる。当該方案では、仮想アプリケーションにおける仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報を状態プレーンで表すことによって、現在状態情報を状態プレーンに簡明で正確に示すことができ、出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトに対応する出力確率を特定するためにニューラルネットワークの認識及び学習を容易にし、さらに、目標仮想アプリケーションオブジェクトの出力の正確性を向上させる。
【0115】
図5を参照し、本願の実施形態の仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法の具体的なフローは、以下のとおりであってもよい。
【0116】
ステップ501において、ネットワークデバイスは、オンライン麻雀ゲームアプリケーションにおける複数の仮想麻雀牌の現在状態情報、複数の仮想麻雀牌のオブジェクトタイプ、分離を必要とする目標オブジェクトサブタイプ、及び2つの目標オブジェクトサブタイプの間の分離領域の領域サイズを取得する。
【0117】
実際の応用では、ネットワークデバイスは、5つのオブジェクトタイプ「萬子」、「索子」、「筒子」、「風牌」及び「三元牌」のうちの、分離を必要とする目標オブジェクトタイプ「風牌」及び「三元牌」を特定してから、オブジェクトタイプ「風牌」を「東」、「南」、「西」及び「北」の4つの目標オブジェクトサブタイプに分け、オブジェクトタイプ「三元牌」を「中」、「發」及び「白」の3つの目標オブジェクトサブタイプに分けてもよい。また、例えば、目標オブジェクトサブタイプ「東」と「南」との間の分離領域の領域サイズを1とし、目標オブジェクトサブタイプ「北」と「中」との間の分離領域の領域サイズを2とし、目標オブジェクトサブタイプ「中」と「發」との間の分離領域の領域サイズを2とする。
【0118】
ステップ502において、ネットワークデバイスは、現在状態情報、オブジェクトタイプ、目標オブジェクトサブタイプ及び領域サイズに基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築する。
【0119】
実際の応用では、ネットワークデバイスは、各仮想麻雀牌に対応する現在状態情報、オブジェクトタイプ、目標オブジェクトサブタイプ及び領域サイズに基づいて、
図18に示す仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築してもよい。当該仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンは、4*46の矩形アレイであり、左から順に10列目、20列目、30列目、32列目、34列目、36列目、38列目、39列目、41列目、42列目、44列目、45列目の領域は、いずれも分離領域である。左から順に1列目~9列目の状態サブプレーンは、オブジェクトタイプ「萬子」に対応し、11列目~19列目の状態サブプレーンは、オブジェクトタイプ「索子」に対応し、21列目~29列目の状態サブプレーンは、オブジェクトタイプ「筒子」に対応し、31列目の分離後状態の領域は、目標オブジェクトサブタイプ「東」に対応し、33列目の分離後状態の領域は、目標オブジェクトサブタイプ「南」に対応し、35列目の分離後状態の領域は、目標オブジェクトサブタイプ「西」に対応し、37列目の分離後状態の領域は、目標オブジェクトサブタイプ「北」に対応し、40列目の分離後状態の領域は、目標オブジェクトサブタイプ「中」に対応し、43列目の分離後状態の領域は、目標オブジェクトサブタイプ「發」に対応し、46列目の分離後状態の領域は、目標オブジェクトサブタイプ「白」に対応する。
【0120】
ステップ503において、ネットワークデバイスは、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを確率取得ネットワークに入力し、出力対象の仮想麻雀牌の出力確率を取得する。
【0121】
ステップ504において、ネットワークデバイスは、出力対象の仮想麻雀牌の出力確率により、複数の出力対象の仮想麻雀牌から目標仮想麻雀牌を特定して出力する。
【0122】
ステップ505において、ネットワークデバイスは、出力対象の仮想麻雀牌を更新する。
【0123】
ステップ506において、出力対象の仮想麻雀牌が終了条件を満たしていない場合に、ネットワークデバイスは、仮想麻雀牌の現在状態情報を更新する。
【0124】
ステップ507において、ネットワークデバイスは、現在状態情報に基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップに戻る。
【0125】
上記したニューラルネットワークにより目標仮想アプリケーションオブジェクトを特定するステップは、前に既に述べたので、ここで重複して述べない。
【0126】
以上から分かるように、本願の実施形態では、ネットワークデバイスにより、オンライン麻雀ゲームアプリケーションにおける複数の仮想麻雀牌の現在状態情報、複数の仮想麻雀牌のオブジェクトタイプ、分離を必要とする目標オブジェクトサブタイプ、及び2つの目標オブジェクトサブタイプの間の分離領域の領域サイズを取得し、現在状態情報、オブジェクトタイプ、目標オブジェクトサブタイプ及び領域サイズに基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築し、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを確率取得ネットワークに入力し、出力対象の仮想麻雀牌の出力確率を取得し、出力対象の仮想麻雀牌の出力確率により、複数の出力対象の仮想麻雀牌から目標仮想麻雀牌を特定して出力し、出力対象の仮想麻雀牌を更新し、出力対象の仮想麻雀牌が終了条件を満たしていない場合に、仮想麻雀牌の現在状態情報を更新し、現在状態情報に基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップに戻ることができる。当該方案では、仮想アプリケーションにおける仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報を状態プレーンで表すことによって、現在状態情報を状態プレーンに簡明で正確に示すことができ、出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトに対応する出力確率を特定するためにニューラルネットワークの認識及び学習を容易にする。当該方案では、状態プレーンに分離領域を挿入することによって、区別を必要とする仮想アプリケーションオブジェクトを厳密に区別し、役の誤判定の可能性を低減し、目標仮想アプリケーションオブジェクトの出力の正確性を向上させる。
【0127】
図6を参照し、本願の実施形態の仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法の具体的なフローは、以下のとおりであってもよい。
【0128】
ステップ601において、ネットワークデバイスは、オンライン麻雀ゲームアプリケーションにおける複数の仮想麻雀牌の現在状態情報、複数の仮想麻雀牌のオブジェクトタイプ、分離を必要とする目標オブジェクトサブタイプ、及び2つの目標オブジェクトサブタイプの間の分離領域の領域サイズを取得する。
【0129】
ステップ602において、ネットワークデバイスは、現在状態情報、オブジェクトタイプ、目標オブジェクトサブタイプ及び領域サイズに基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築する。
【0130】
実際の応用では、ネットワークデバイスは、各仮想麻雀牌に対応する現在状態情報、オブジェクトタイプ、目標オブジェクトサブタイプ及び領域サイズに基づいて、
図21aに示す仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築してもよい。当該仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンには、5つの回転後状態サブプレーン及び複数の分離領域が含まれ、回転後状態サブプレーンの各々が1つのオブジェクトタイプに対応し、分離領域が異なるオブジェクトタイプ及び異なる目標オブジェクトサブタイプを分離する。図中の仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンは、9*24の矩形アレイであり、縦方向が仮想麻雀牌の数値1~9を示し、横方向がそれぞれ「萬子」、「索子」、「筒子」、「風牌」及び「三元牌」に対応する5つの回転後状態サブプレーンである。
【0131】
ステップ603において、ネットワークデバイスは、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを確率取得ネットワークに入力し、出力対象の仮想麻雀牌の出力確率を取得する。
【0132】
ステップ604において、ネットワークデバイスは、出力対象の仮想麻雀牌の出力確率により、複数の出力対象の仮想麻雀牌から目標仮想麻雀牌を特定して出力する。
【0133】
ステップ605において、ネットワークデバイスは、出力対象の仮想麻雀牌を更新する。
【0134】
ステップ606において、出力対象の仮想麻雀牌が終了条件を満たしていない場合に、ネットワークデバイスは、仮想麻雀牌の現在状態情報を更新する。
【0135】
ステップ607において、ネットワークデバイスは、現在状態情報に基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップに戻る。
【0136】
上記したニューラルネットワークにより目標仮想アプリケーションオブジェクトを特定するステップは、前に既に述べたので、ここで重複して述べない。
【0137】
以上から分かるように、本願の実施形態では、ネットワークデバイスにより、オンライン麻雀ゲームアプリケーションにおける複数の仮想麻雀牌の現在状態情報、複数の仮想麻雀牌のオブジェクトタイプ、分離を必要とする目標オブジェクトサブタイプ、及び2つの目標オブジェクトサブタイプの間の分離領域の領域サイズを取得し、現在状態情報、オブジェクトタイプ、目標オブジェクトサブタイプ及び領域サイズに基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築し、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを確率取得ネットワークに入力し、出力対象の仮想麻雀牌の出力確率を取得し、出力対象の仮想麻雀牌の出力確率により、複数の出力対象の仮想麻雀牌から目標仮想麻雀牌を特定して出力し、出力対象の仮想麻雀牌を更新し、出力対象の仮想麻雀牌が終了条件を満たしていない場合に、仮想麻雀牌の現在状態情報を更新し、現在状態情報に基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップに戻ることができる。当該方案では、仮想アプリケーションにおける仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報を状態プレーンで表すことによって、現在状態情報を状態プレーンに簡明で正確に示すことができ、出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトに対応する出力確率を特定するためにニューラルネットワークの認識及び学習を容易にする。当該方案では、回転対象の状態サブプレーンを回転させることによって、状態プレーン全体を正方形により近くし、ニューラルネットワークの学習を容易にすることもできる。なお、当該方案では、状態プレーンに分離領域を挿入することによって、区別を必要とする仮想アプリケーションオブジェクトを厳密に区別し、役の誤判定の可能性を低減し、目標仮想アプリケーションオブジェクトの出力の正確性を向上させる。
【0138】
以上の方法をより良好に実施するために、本願の実施形態は、仮想アプリケーションオブジェクトの出力装置をさらに提供してもよく、当該仮想アプリケーションオブジェクトの出力装置は、具体的に、ネットワークデバイスに統合でき、当該ネットワークデバイスは、サーバ、端末などを含んでもよく、端末は、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートパソコン又はパーソナルコンピュータ(PC,Personal Computer)などを含んでもよい。
【0139】
例えば、
図22に示すように、当該仮想アプリケーションオブジェクトの出力装置は、
仮想アプリケーションにおける複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報を取得するための取得モジュール221であって、前記現在状態情報は仮想アプリケーションオブジェクトが既知の状態にあるか未知の状態にあるかを示すものである取得モジュール221と、
前記複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報に基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するための構築モジュール222であって、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンに各仮想アプリケーションオブジェクトに対応する領域が含まれ、前記領域にその対応する前記仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報が含まれる構築モジュール222と、
前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンにより、複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの各々に対応する出力確率を特定するための確率特定モジュール223と、
前記複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの各々に対応する出力確率により、前記複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトから目標仮想アプリケーションオブジェクトを特定して出力するための出力モジュール224とを備えてもよい。
【0140】
一実施形態において、前記構築モジュール222は、
複数の仮想アプリケーションオブジェクトのオブジェクトタイプを取得するための第1の取得サブモジュール2221と、
前記現在状態情報及び前記オブジェクトタイプに基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するための第1の構築サブモジュール2222であって、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンに、複数の状態サブプレーン及び複数の分離領域が含まれ、前記状態サブプレーンが前記オブジェクトタイプに対応し、前記分離領域が隣接する2つの状態サブプレーンの間に位置する第1の構築サブモジュール2222とを備えてもよい。
【0141】
一実施形態において、前記第1の構築サブモジュール2222は、具体的に、
前記現在状態情報に基づいて第1の初期状態プレーンを構築し、
前記オブジェクトタイプに応じて、前記第1の初期状態プレーンを複数の状態サブプレーンに分割し、
2つの隣接する状態サブプレーンの間に分離領域を挿入して仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを得るために用いられてもよい。
【0142】
一実施形態において、前記第1の構築サブモジュール2222は、
複数のオブジェクトタイプから、分離を必要とする複数の目標オブジェクトサブタイプを含む目標オブジェクトタイプを特定するための第1の特定サブモジュール22221と、
前記現在状態情報、前記オブジェクトタイプ及び前記目標オブジェクトサブタイプに基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するための第2の構築サブモジュール22222であって、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーン内の状態サブプレーンに複数の分離後状態の領域が含まれ、前記分離後状態の領域が前記目標オブジェクトサブタイプに対応し、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーン内の分離領域が隣接する2つの分離後状態の領域の間にも位置する第2の構築サブモジュール22222とを備えてもよい。
【0143】
一実施形態において、前記第2の構築サブモジュール22222は、
分離を必要とする2つの目標オブジェクトサブタイプの間の分離領域の領域サイズを特定するための第2の特定サブモジュール222221と、
前記現在状態情報、前記オブジェクトタイプ、前記目標オブジェクトサブタイプ及び前記領域サイズに基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するための第3の構築サブモジュール222222であって、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーン内の2つの分離後状態の領域の間に領域サイズの分離領域が含まれる第3の構築サブモジュール222222とを備えてもよい。
【0144】
一実施形態において、前記第3の構築サブモジュール222222は、具体的に、
前記現在状態情報及び前記オブジェクトタイプに基づいて、第2の初期状態プレーンを構築し、
前記第2の初期状態プレーン内の前記目標オブジェクトタイプに対応する目標状態サブプレーンを特定し、
前記目標オブジェクトサブタイプに応じて、前記目標状態サブプレーンを複数の分離後状態の領域に分割し、
2つの隣接する分離後状態の領域の間に前記領域サイズの分離領域を挿入して分離後初期状態プレーンを得、
前記分離後初期状態プレーン及び前記第2の初期状態プレーンに基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するために用いられてもよい。
【0145】
一実施形態において、前記第3の構築サブモジュール222222は、具体的に、
前記現在状態情報、前記オブジェクトタイプ、前記目標オブジェクトサブタイプ及び前記領域サイズに基づいて、第3の初期状態プレーンを構築し、
前記オブジェクトタイプに応じて、前記第3の初期状態プレーンを複数の回転対象の状態サブプレーンに分割し、
各回転対象の状態サブプレーンを回転させて回転後状態サブプレーンを得、
隣接する2つの回転後状態サブプレーンの間に分離領域を挿入して仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを得るために用いられてもよい。
【0146】
一実施形態において、前記仮想アプリケーションオブジェクトの出力装置は、
出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトを更新するための第1の更新モジュール2251と、
前記出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトが終了条件を満たしていない場合に、仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報を更新するための第2の更新モジュール2252と、
前記複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報に基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップに戻るための戻りモジュール2253と、
前記出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトが終了条件を満たした場合に、出力を終了するための終了モジュール2254とを備えてもよい。
【0147】
一実施形態において、前記確率取得モジュール223は、具体的に、
前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを確率取得ネットワークに入力し、
前記確率取得ネットワークに基づいて、出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトに対応する出力確率を取得するために用いられてもよい。
【0148】
一実施形態において、前記仮想アプリケーションオブジェクトの出力装置は、
複数のサンプル状態プレーン、及び各サンプル状態プレーンに対応する実際出力オブジェクトを取得するための第2の取得サブモジュール2261と、
前記サンプル状態プレーンにより、プリセットの確率取得ネットワークをトレーニングして前記サンプル状態プレーンに対応する予測出力オブジェクトを得るためのトレーニングサブモジュール2262と、
前記サンプル状態プレーンに対応する実際出力オブジェクト及び前記予測出力オブジェクトにより、前記プリセットの確率取得ネットワークを収束させて確率取得ネットワークを得るための収束サブモジュール2263とを備えてもよい。
【0149】
具体的に実施する際に、以上の各ユニットは、独立した実体として実現されてもよく、任意に組み合わせられて同一又は複数の実体として実現されてもよく、以上の各ユニットの具体的な実施は、上記の方法の実施形態を参照でき、ここで、重複して述べない。
【0150】
以上から分かるように、本実施形態の仮想アプリケーションオブジェクトの出力装置は、取得モジュール221によって、仮想アプリケーションにおける複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報を取得し、前記現在状態情報は、仮想アプリケーションオブジェクトが既知の状態にあるか未知の状態にあるかを示すものであり、構築モジュール222によって、複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報に基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築し、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンに各仮想アプリケーションオブジェクトに対応する領域が含まれ、領域にその対応する仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報が含まれ、確率特定モジュール223によって、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンにより、複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの各々に対応する出力確率を特定し、出力モジュール224によって、複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの各々に対応する出力確率により、複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトから目標仮想アプリケーションオブジェクトを特定して出力する。当該方案では、仮想アプリケーションにおける仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報を状態プレーンで表すことによって、現在状態情報を状態プレーンに簡明で正確に示すことができ、複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの各々に対応する出力確率を特定するためにニューラルネットワークの認識及び学習を容易にする。当該方案では、回転対象の状態サブプレーンを回転させることによって、状態プレーン全体を正方形により近くし、ニューラルネットワークの学習を容易にすることもできる。なお、当該方案では、状態プレーンに分離領域を挿入することによって、区別を必要とする仮想アプリケーションオブジェクトを厳密に区別し、役の誤判定の可能性を低減し、目標仮想アプリケーションオブジェクトの出力の正確性を向上させる。
【0151】
本願の実施形態は、ネットワークデバイスをさらに提供し、当該ネットワークデバイスは、本願の実施形態により提供される任意の仮想アプリケーションオブジェクトの出力装置を統合することができる。
【0152】
例えば、
図23に示すように、本願の実施形態に係るネットワークデバイスの構造模式図が示されており、具体的には、
当該ネットワークデバイスは、1つ以上の処理コアのプロセッサ231、1つ以上のコンピュータ読み取り可能記憶媒体のメモリ232、電源233及び入力ユニット234などの部材を含んでもよい。当業者は、
図23に示すネットワークデバイスの構造が、ネットワークデバイスを限定するものではなく、図示されたものよりも多くの又は少ない部材を含んでもよく、いくつかの部材を組み合わせてもよく、或いは、異なる部材配置になってもよいことを理解できる。
【0153】
プロセッサ231は、当該ネットワークデバイスの制御センターであり、様々なインターフェース及び回線によりネットワークデバイス全体の各部分と接続しており、メモリ232に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを起動させる又は実行するとともに、及びメモリ232に記憶されたデータを呼び出することによって、ネットワークデバイスの様々な機能及び処理データを実行し、ネットワークデバイスを全体的に監視する。任意に、プロセッサ231は、1つ以上の処理コアを含んでもよい。好ましくは、プロセッサ231は、主に操作システム、ユーザーインターフェース及びアプリケーションプログラムなどを処理するアプリケーションプロセッサと、主に無線通信を処理する変調復調プロセッサとを統合してもよい。上記の変調復調プロセッサをプロセッサ231に統合しなくてもよいことを理解できる。
【0154】
メモリ232は、ソフトウェアプログラム及びモジュールを記憶するために使用でき、プロセッサ231は、メモリ232に記憶されたソフトウェアプログラム及びモジュールを起動させることによって、様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行する。メモリ232は、主に、操作システム、少なくとも1つの機能(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)に必要なアプリケーションプログラムなどを記憶可能なプログラム記憶領域、及び、ネットワークデバイスの使用により作成されたデータなどを記憶可能なデータ記憶領域を含んでもよい。また、メモリ232は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、例えば少なくとも1つの磁気ディスク記憶装置、フラッシュメモリデバイス等の不揮発性メモリ、又は他の揮発性固体メモリデバイスを含んでもよい。それに対応して、メモリ232は、プロセッサ231がメモリ232にアクセスするためのメモリコントローラを含んでもよい。
【0155】
ネットワークデバイスは、各部材に給電する電源233をさらに含み、好ましくは、電源233は、電源管理システムによりプロセッサ231と論理的に接続してもよい。これによって、電源管理システムにより充電、放電の管理、及び電力消費の管理などの機能を実現する。電源233は、1つ以上の直流又は交流電源、再充電システム、電源故障検出回路、電源コンバータ又はインバータ、電源状態インジケータなどの任意のコンポーネントを含んでもよい。
【0156】
当該ネットワークデバイスは、入力された数字や文字情報の受信、及び、ユーザー設定及び機能制御に関するキーボードやマウス、レバー、光学、トラックボール信号入力の生成に使用可能な入力ユニット234を含んでもよい。
【0157】
図示されていないが、ネットワークデバイスは、表示ユニットなどを含んでもよく、ここで、詳細に述べない。具体的に、本実施形態において、ネットワークデバイスにおけるプロセッサ231は、
仮想アプリケーションにおける複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報を取得し、前記現在状態情報は、仮想アプリケーションオブジェクトが既知の状態にあるか未知の状態にあるかを示すものであり、複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報に基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築し、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンに各仮想アプリケーションオブジェクトに対応する領域が含まれ、領域にその対応する仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報が含まれ、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンにより、複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの各々に対応する出力確率を特定し、複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの各々に対応する出力確率により、複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトから目標仮想アプリケーションオブジェクトを特定して出力するというコマンドに従って、1つ以上のアプリケーションプログラムのプロセスに対応する実行可能なファイルをメモリ232にロードし、プロセッサ231によりメモリ232に記憶されたアプリケーションプログラムを起動させ、様々な機能を実現する。
【0158】
以上、各操作の具体的な実施は、上記の実施形態を参照でき、ここで、重複して述べない。
【0159】
以上から分かるように、本願の実施形態のネットワークデバイスは、仮想アプリケーションにおける複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報を取得し、前記現在状態情報は、仮想アプリケーションオブジェクトが既知の状態にあるか未知の状態にあるかを示すものであり、複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報に基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築し、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンに各仮想アプリケーションオブジェクトに対応する領域が含まれ、領域にその対応する仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報が含まれ、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンにより、複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの各々に対応する出力確率を特定し、複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの各々に対応する出力確率により、複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトから目標仮想アプリケーションオブジェクトを特定して出力することができる。当該方案では、仮想アプリケーションにおける仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報を状態プレーンで表すことによって、現在状態情報を状態プレーンに簡明で正確に示すことができ、出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトに対応する出力確率を特定するためにニューラルネットワークの認識及び学習を容易にする。当該方案では、回転対象の状態サブプレーンを回転させることによって、状態プレーン全体を正方形により近くし、ニューラルネットワークの学習を容易にすることもできる。なお、当該方案では、状態プレーンに分離領域を挿入することによって、区別を必要とする仮想アプリケーションオブジェクトを厳密に区別し、役の誤判定の可能性を低減し、目標仮想アプリケーションオブジェクトの出力の正確性を向上させる。
【0160】
当業者は、前記実施形態の様々な方法のステップの全部又は一部を、コンピュータ読み取り可能記憶媒体に記憶可能でありかつプロセッサによってロード及び実行可能なコマンドにより完成する、或いは、関連するハードウェアのコマンドによる制御により完成することができることを理解できる。
【0161】
そのため、本願の実施形態は、プロセッサによってロードされることで本願の実施形態により提供される任意の仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法のステップを実行可能な複数のコマンドが記憶された記憶媒体を提供する。例えば、当該コマンドは、
仮想アプリケーションにおける複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報を取得するステップであって、前記現在状態情報は、仮想アプリケーションオブジェクトが既知の状態にあるか未知の状態にあるかを示すものであるステップと、複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報に基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップであって、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンに各仮想アプリケーションオブジェクトに対応する領域が含まれ、領域にその対応する仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報が含まれるステップと、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンにより、複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの各々に対応する出力確率を特定するステップと、出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの各々に対応する出力確率により、複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトから目標仮想アプリケーションオブジェクトを特定して出力するステップとを実行することができる。
【0162】
以上の各操作の具体的な実施は、上記の実施形態を参照でき、ここで、重複して述べない。
【0163】
当該記憶媒体は、リードオンリメモリ(ROM,Read Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM,Random Access Memory)、磁気ディスク又は光学ディスクなどを含んでもよい。
【0164】
当該記憶媒体に記憶されたコマンドによって、本願の実施形態により提供される任意の仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法のステップを実行することができるので、本願の実施形態により提供される任意の仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法による有益な効果を実現することができ、詳細は、上記の実施形態を参照し、ここで、重複して述べない。
【0165】
以上、本願の実施形態により提供される仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法、装置及びコンピュータ記憶媒体を詳細に紹介し、本明細書では、具体的な例を適用して本願の原理及び実施形態を説明したが、以上の実施形態の説明は、本願の方法及びその核心思想を理解するのを助けるためのものに過ぎない。同時に、当業者にとって、本願の思想に従って、具体的な実施形態及び適用範囲のいずれも変更することができ、以上をまとめると、本明細書の内容は、本願を限制するものとして理解されるべきではない。
【符号の説明】
【0166】
221 取得モジュール
222 構築モジュール
223 確率特定モジュール
224 出力モジュール
231 プロセッサ
232 メモリ
233 電源
234 入力ユニット
【手続補正書】
【提出日】2021-10-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークデバイスにより実行される仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法であって、
仮想アプリケーションにおける複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報を取得するステップであって、前記現在状態情報は、仮想アプリケーションオブジェクトが既知の状態にあるか未知の状態にあるかを示すものであるステップと、
前記複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報に基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップであって、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンに各仮想アプリケーションオブジェクトに対応する領域が含まれ、前記領域にその対応する前記仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報が含まれるステップと、
前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンにより、複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの各々に対応する出力確率を特定するステップと、
前記複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの各々に対応する出力確率により、前記複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトから目標仮想アプリケーションオブジェクトを特定して出力するステップとを含む仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法。
【請求項2】
前記した前記複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報に基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップは、
前記複数の仮想アプリケーションオブジェクトのオブジェクトタイプを取得するステップと、
前記現在状態情報及び前記オブジェクトタイプに基づいて、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップであって、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンに、複数の状態サブプレーン及び複数の分離領域が含まれ、前記状態サブプレーンが前記オブジェクトタイプに対応し、前記分離領域が隣接する2つの前記状態サブプレーンの間に位置するステップとを含む請求項1に記載の仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法。
【請求項3】
前記した前記現在状態情報及び前記オブジェクトタイプに基づいて、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップは、
前記現在状態情報に基づいて第1の初期状態プレーンを構築するステップと、
前記オブジェクトタイプに応じて、前記第1の初期状態プレーンを前記複数の状態サブプレーンに分割するステップと、
2つの隣接する前記状態サブプレーンの間に前記分離領域を挿入して前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを得るステップとを含む請求項2に記載の仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法。
【請求項4】
前記した前記現在状態情報及び前記オブジェクトタイプに基づいて、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップは、
複数のオブジェクトタイプから、分離を必要とする複数の目標オブジェクトサブタイプを含む目標オブジェクトタイプを特定するステップと、
前記現在状態情報、前記オブジェクトタイプ及び前記目標オブジェクトサブタイプに基づいて、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップであって、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーン内の状態サブプレーンに複数の分離後状態の領域が含まれ、前記分離後状態の領域が前記目標オブジェクトサブタイプに対応し、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーン内の分離領域が隣接する2つの前記分離後状態の領域の間にも位置するステップとを含む請求項2に記載の仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法。
【請求項5】
前記した前記現在状態情報、前記オブジェクトタイプ及び前記目標オブジェクトサブタイプに基づいて、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップは、
分離を必要とする2つの目標オブジェクトサブタイプの間の分離領域の領域サイズを特定するステップと、
前記現在状態情報、前記オブジェクトタイプ、前記目標オブジェクトサブタイプ及び前記領域サイズに基づいて、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップであって、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーン内の2つの前記分離後状態の領域の間に前記領域サイズの分離領域が含まれるステップとを含む請求項4に記載の仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法。
【請求項6】
前記した前記現在状態情報、前記オブジェクトタイプ、前記目標オブジェクトサブタイプ及び前記領域サイズに基づいて、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップは、
前記現在状態情報及び前記オブジェクトタイプに基づいて、第2の初期状態プレーンを構築するステップと、
前記第2の初期状態プレーン内の前記目標オブジェクトタイプに対応する目標状態サブプレーンを特定するステップと、
前記目標オブジェクトサブタイプに応じて、前記目標状態サブプレーンを複数の分離後状態の領域に分割するステップと、
2つの隣接する前記分離後状態の領域の間に前記領域サイズの分離領域を挿入して分離後初期状態プレーンを得るステップと、
前記分離後初期状態プレーン及び前記第2の初期状態プレーンに基づいて、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップとを含む請求項5に記載の仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法。
【請求項7】
前記した前記現在状態情報、前記オブジェクトタイプ、前記目標オブジェクトサブタイプ及び前記領域サイズに基づいて、前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップは、
前記現在状態情報、前記オブジェクトタイプ、前記目標オブジェクトサブタイプ及び前記領域サイズに基づいて、第3の初期状態プレーンを構築するステップと、
前記オブジェクトタイプに応じて、前記第3の初期状態プレーンを複数の回転対象の状態サブプレーンに分割するステップと、
各前記回転対象の状態サブプレーンを回転させて回転後状態サブプレーンを得るステップと、
隣接する2つの前記回転後状態サブプレーンの間に分離領域を挿入して前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを得るステップとを含む請求項5に記載の仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法。
【請求項8】
前記した前記複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの各々に対応する出力確率により、前記複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトから目標仮想アプリケーションオブジェクトを特定して出力するステップの後に、
前記出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトを更新するステップと、
前記出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトが終了条件を満たしていない場合に、前記仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報を更新し、前記した前記複数の仮想アプリケーションオブジェクトの現在状態情報に基づいて、仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを構築するステップに戻るステップと、
前記出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトが終了条件を満たした場合に、出力を終了するステップとを含む請求項1
~7のいずれか1項に記載の仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法。
【請求項9】
前記した前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンにより、複数の出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトの各々に対応する出力確率を特定するステップは、
前記仮想アプリケーションオブジェクトの状態プレーンを確率取得ネットワークに入力するステップと、
前記確率取得ネットワークに基づいて、前記出力対象の仮想アプリケーションオブジェクトに対応する出力確率を取得するステップとを含む請求項1
~8のいずれか1項に記載の仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法。
【請求項10】
複数のサンプル状態プレーン、及び各サンプル状態プレーンに対応する実際出力オブジェクトを取得するステップと、
前記サンプル状態プレーンにより、プリセットの確率取得ネットワークをトレーニングして前記サンプル状態プレーンに対応する予測出力オブジェクトを得るステップと、
前記サンプル状態プレーンに対応する実際出力オブジェクト及び前記予測出力オブジェクトにより、前記プリセットの確率取得ネットワークを収束させて前記確率取得ネットワークを得るステップと
をさらに含む請求項9に記載の仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法。
【請求項11】
請求項1~10のいずれか1項に記載の仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法を実行
する仮想アプリケーションオブジェクトの出力装置。
【請求項12】
コンピュータにおいて起動されるとコンピュータに請求項1~10のいずれか1項に記載の仮想アプリケーションオブジェクトの出力方法を実行させるコマンドを含むコンピュータプログラ
ム。
【国際調査報告】