(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-05
(54)【発明の名称】スプレー装置および組立ておよび使用の方法
(51)【国際特許分類】
B05B 11/02 20060101AFI20220628BHJP
B65D 47/34 20060101ALI20220628BHJP
【FI】
B05B11/02
B65D47/34 100
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021565904
(86)(22)【出願日】2020-05-05
(85)【翻訳文提出日】2022-01-04
(86)【国際出願番号】 US2020031496
(87)【国際公開番号】W WO2020227308
(87)【国際公開日】2020-11-12
(32)【優先日】2019-05-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515269888
【氏名又は名称】オルターナティヴ・パッケージング・ソリューションズ・エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】ALTERNATIVE PACKAGING SOLUTIONS, LLC
【住所又は居所原語表記】C/O ESSEX MANAGEMENT, 641 LEXINGTON AVENUE, NEW YORK, NY 10022, UNITED STATES OF AMERICA
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】特許業務法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】バロン,ブラッド
(72)【発明者】
【氏名】ハーヴェイ‐クック,アダム,モヨ
(72)【発明者】
【氏名】ジェイムズ,アレッド,メレディッド
(72)【発明者】
【氏名】トンプソン・ラウス,トーマス,ヘンリー
(72)【発明者】
【氏名】エドワーズ,マシュー,ジェイムズ
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA02
3E084AA12
3E084AB01
3E084BA02
3E084CA01
3E084DA01
3E084KB06
3E084LB02
3E084LC01
3E084LD21
(57)【要約】
スプレー装置は、ボトル部と、スリーブと、エンジンとを含む。該エンジンは、圧縮されたときに、該ボトル部からの定量吐出可能な量の流体を収容するチャンバを加圧するばねを含む。該スリーブと該エンジンは、該ばねを圧縮することなく、該ボトルにトルクを与えるように構成されている。ユーザによる該ボトルに対する該スリーブの回転は、該ボトルからの流体を収容するチャンバを加圧する。該スリーブの回転中に、聴覚的および/または触覚的なフィードバックが該ユーザに与えられ、それにより、該ユーザが、吐出すべき該流体の量を選択することを可能にしている。該エンジンは、圧縮されたときに、該ボトルからの定量吐出可能な量の流体を収容するチャンバを加圧する主ばねを含む。該ばねは、一緒に結合されているカップとキャップとの間に格納されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボトル部と、
スリーブと、
エンジンと、を備え、
前記エンジンは、圧縮されたときに、前記ボトル部から定量吐出可能な量の流体を収容しているチャンバを加圧する主ばねを備え、および
前記スリーブおよび前記エンジンは、前記ばねを圧縮することなく、前記ボトル部にトルクを与えることが可能であるように構成される、スプレー装置。
【請求項2】
前記ボトル部は、前記エンジンが該ボトル部に取付けられたときに、回転終了ストップとして該エンジンに係合するように構成された回転ストップを含む、請求項1に記載の該スプレー装置。
【請求項3】
前記エンジンは、該エンジンにクラッチを備えるように、該エンジンを選択的にチャージし、および前記チャンバからノズルへの流路を開くように構成されるスプレー流路に選択的に係合可能である、請求項1に記載の該スプレー装置。
【請求項4】
前記エンジンは、前記ボタンが伸張位置にあるときに、前記スプレー流路に係合されるねじを含み、該ねじと該スプレー流路は、少なくとも一つのスプレー流路のクラッチ歯と、少なくとも一つのねじクラッチ歯との間に係合される、請求項3に記載の該スプレー装置。
【請求項5】
前記ボタンを伸張位置から最も低い位置まで押し下げることは、該ボタンを、
前記エンジンが、前記スプレー流路との係合が解かれている、第一の動作シーケンスと、
隙間と、
前記チャンバからノズルへの流路を開くために、幹部が、バルブを介して前記スプレー流路によって押される第二の動作シーケンスと、を介して前記ボタンを押し下げることを含む、請求項3に記載の該スプレー装置。
【請求項6】
前記エンジンに印加される、前記主ばねを圧縮するトルクが流体を前記チャンバに引っ張り込む、請求項1に記載の該スプレー装置。
【請求項7】
前記エンジンは、カップ壁部と、該カップ壁部から径方向外側に延在する少なくとも一つのカップリブとを有するカップを含み、
前記少なくとも一つのカップリブは、前記ボトル部とともに、スプレー装置の外側面の一部を構成する、請求項1に記載の該スプレー装置。
【請求項8】
前記少なくとも一つのカップリブは、前記エンジンにトルクを印加することなく、前記スプレー装置の長手方向軸周りに回転されるために構成される、請求項6に記載の該スプレー装置。
【請求項9】
ボトル部と、
スリーブと、
エンジンと、を備え、
ユーザによる、前記ボトルに対する前記スリーブの回転が、該ボトルからの流体を収容するチャンバを加圧し、および
前記スリーブは、該スリーブの回転中に、聴覚的および/または触覚的なフィードバックが前記ユーザに与えられ、それによって、該ユーザが、定量吐出すべき前記流体の量を選択することを可能にするように構成される、スプレー装置。
【請求項10】
前記スリーブは、前記エンジンに向かって延在されているクリッカーブレードを含み、該クリッカーブレードは、前記スリーブの前記回転中に、前記エンジンの相補的な形状構成によって、少なくとも一度の可聴クリック音を生成するように構成されている、請求項8に記載の該スプレー装置。
【請求項11】
前記スリーブは、該スリーブに沿って設けられた少なくとも一つのスリーブリブをさらに含み、該少なくとも一つのスリーブリブは、該スリーブの前記回転中に、前記エンジンを該スリーブとともに回転位置に制限するために構成され、および前記クリッカーブレードは、前記少なくとも一つのスリーブリブのスリーブリブ底部に配置される、請求項9に記載の該スプレー装置。
【請求項12】
前記少なくとも一つのスリーブリブは、前記エンジンと選択的に係合可能なクラッチを形成するスプレー流路に係合するために構成される、請求項10に記載の該スプレー装置。
【請求項13】
前記スリーブは、前記エンジンに選択的に係合可能である、請求項8に記載の該スプレー装置。
【請求項14】
ボタンをさらに備え、
前記スリーブは、前記ボタンが伸張位置にあるときは、前記エンジンと係合され、および
前記スリーブは、前記ボタンが最も低い位置にあるときには、前記エンジンとの係合が解かれている、請求項8に記載の該スプレー装置。
【請求項15】
ボトル部と、
スリーブと、
エンジンと、を備え、
前記エンジンは、圧縮されたときに、前記ボトル部から定量吐出可能な量の流体を収容しているチャンバを加圧するばねを備え、および
前記ばねは、一緒に結合されているカップとキャップとの間に格納される、スプレー装置。
【請求項16】
前記カップとキャップは、スピン溶接によって一緒に結合される、請求項14に記載の該スプレー装置。
【請求項17】
前記キャップは、関連するスピン溶接工具の係合用の穴を含む、請求項15に記載の該スプレー装置。
【請求項18】
前記キャップと前記カップとの間に溶接面を形成するために、カップ肩部を包囲しおよび該肩部に接触する、前記キャップから前記カップに向かって一体的に延在しているキャップ溶接壁部をさらに備える、請求項14に記載の該スプレー装置。
【請求項19】
前記キャップおよび前記カップ内で前記ばねを軸方向に制限するナットと、
前記エンジン内に挿入され、および前記ナットと係合されるねじであって、前記ボトル部に対する該ねじおよび前記スリーブの回転に対応する直線方向において、前記ナットを駆動するために構成されているねじと、をさらに備え、
前記ナットの直線運動が前記ばねを圧縮して前記チャンバを加圧する、請求項14に記載の該スプレー装置。
【請求項20】
ナット底部端部において前記ナットに固定されるピストンをさらに備え、前記ねじと、前記カップと、該ピストンとが前記チャンバを形成する、請求項18に記載の該スプレー装置。
【請求項21】
流体が前記チャンバから前記ボトル部に戻るのを阻止するボール逆止弁を構成する、前記カップ内に嵌められたボールをさらに備える、請求項14に記載の該スプレー装置。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
公知のスプレー装置は、多くの場合、大きく、扱いにくく、解釈するのが難しく、あるいは通常の力の過負荷を担持するのが不可能である。その結果として、該スプレー装置の全体のサイズおよび重量を低減するデザインの形状構成を備え、製造の有用性、「過剰な」トルクや荷重ばねからの長期間の負荷等の負荷に耐えながらの機能の維持および安全の存続、高品質スプレーの製造および流路を介した圧力損失を低減することによって粘性スプレー品質の向上、該装置を再利用できる回数の改善、作動機構が、ユーザによって容易に作動して、高い信頼性で戻ることの確保、および滴ることのないクリーンな噴霧の遮断の実現を伴うスプレー装置が所望されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
簡単な説明
一つの態様によれば、スプレー装置は、ボトル部と、スリーブと、エンジンとを含む。該エンジンは、圧縮したときに、該ボトル部から定量吐出可能な量の流体を収容するチャンバを加圧するばねを含む。該スリーブと該エンジンは、該ばねを圧縮することなく、該ボトルにトルクを与えることが可能なように構成されている。
【0003】
別の態様によれば、スプレー装置は、ボトル部と、スリーブと、エンジンとを含む。ユーザによる、該ボトルに対する該スリーブの回転は、該ボトルからの流体を収容するチャンバを加圧する。該スリーブは、該スリーブの回転中に、聴覚的および/または触覚的なフィードバックが該ユーザに与えられ、それによって、該ユーザが、定量吐出すべき該流体の量を選択できるように構成されている。
【0004】
別の態様によれば、スプレー装置は、ボトルと、スリーブと、エンジンとを含む。該エンジンは、圧縮したときに、該ボトルから定量吐出可能な量の流体を収容するチャンバを加圧するばねを含む。該ばねは、一緒に結合されているカップとキャップとの間に格納されている。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図2】
図2は、プライミングステップ中の該スプレー装置の斜視図である。
【
図3】
図3は、定量吐出ステップ中の該スプレー装置の側面図である。
【
図4】
図4は、該スプレー装置の分解組立斜視図である。
【
図5】
図5は、該スプレー装置の部分断面図である。
【
図6】
図6は、該スプレー装置のスリーブの斜視図である。
【
図8】
図8は、該スプレー装置のカップの正面断面図である。
【
図9】
図9は、該スプレー装置のキャップの斜視図である。
【
図10】
図10は、該スプレー装置の該キャップの斜視図である。
【
図12】
図12は、該スプレー装置の該通気口の部分断面図である。
【
図13】
図13は、該スプレー装置のスプレー流路の側断面図である。
【
図17】
図17は、代替的な実施形態による該スプレー装置の幹部の斜視図である。
【
図18】
図18は、代替的な実施形態による該スプレー装置の幹部の斜視図である。
【
図19】
図19は、代替的な実施形態による該スプレー装置の幹部の斜視図である。
【
図20】
図20は、代替的な実施形態による該スプレー装置の幹部の斜視図である。
【
図24】
図24は、該スプレー装置の該ねじの正面断面図である。
【
図26】
図26は、該スプレー装置の該ナットの正面断面図である。
【
図27】
図27は、該スプレー装置のピストンの斜視図である。
【
図28】
図28は、該スプレー装置の該ピストンの断面斜視図である。
【
図29】
図29は、該スプレー装置のワッシャの断面斜視図である。
【
図31】
図31は、該スプレー装置の該ボタンの斜視図である。
【
図32】
図32は、該スプレー装置の該ボタンの側断面図である。
【
図33】
図33は、該スプレー装置のボトル部の部分正面図である。
【
図34】
図34は、該ボトル部を用いた分解の第一のステップにおける該スプレー装置の斜視図である。
【
図35】
図35は、該ボトル部を用いた分解の第二のステップにおける該スプレー装置の斜視図である。
【
図37】
図37は、別の実施形態による該スプレー装置の正面部分断面図である。
【
図40】
図40は、組立てのステップにおける該スプレー装置の正面断面図である。
【
図41】
図41は、組立てのステップにおける該スプレー装置の正面断面図である。
【
図42】
図42は、組立てのステップにおける該スプレー装置の正面断面図である。
【
図43】
図43は、組立てのステップにおける該スプレー装置の正面断面図である。
【
図44】
図44は、組立てのステップにおける該スプレー装置の正面断面図である。
【
図45】
図45は、組立てのステップにおける該スプレー装置の正面断面図である。
【
図46】
図46は、組立てのステップにおける該スプレー装置の正面断面図である。
【
図47】
図47は、組立てのステップにおける該スプレー装置の正面断面図である。
【
図48】
図48は、組立てのステップにおける該スプレー装置の正面断面図である。
【
図49】
図49は、組立てのステップにおける該スプレー装置の正面断面図である。
【
図50】
図50は、組立てのステップにおける該スプレー装置の正面断面図である。
【
図51】
図51は、組立て済みの該スプレー装置の正面断面図である。
【
図52】
図52は、充填状態における該スプレー装置の部分側断面図である。
【
図53】
図53は、該ボタンが該スプレー装置内へ押下された状態の該スプレー装置の部分断面図である。
【
図54】
図54は、定量吐出した状態における該スプレー装置の部分断面図である。
【
図55】
図55は、該ボタンが押下されたときの該ボタンの移動シーケンスを示す。
【
図56】
図56は、クリッカー装置を露呈させた該スプレー装置の部分斜視図を示す。
【
図58】
図58は、代替的な実施形態による該スプレー装置の部分断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0006】
詳細な説明
当然のことながら、本願明細書における記載および図面が例示にすぎないこと、および本開示から逸脱することなく、さまざまな変更および変形を、開示されている構造で行うことができることを理解すべきである。次に、いくつかの図にわたって、同様の数字が類似の部材を指している該図面を参照すると、
図1は、上部部分102およびボトル部104を含むスプレー装置100を示す。該スプレー装置100は、
図1に示すような正面図から捉えた実質的に円筒形のプロファイルを画定するスプレー装置の外側面110を含む。該上部部分102は、該上部部分102が該ボトル部104と同一平面上にあるように、該ボトル部104を収容するために構成されたスリーブ112を含む。このようにして、該スプレー装置の外側面110は、該ボトル部104が該上部部分102に係合されている場合に、該上部部分102と該ボトル部104との間で連続している。該スプレー装置の外側面110の該実質的に円筒形のプロファイルは、スプレー装置の長手方向軸114を規定している。
【0007】
該スプレー装置100は、プライミングステップおよびディスペンシングステップを含むプロセスにおいて、液状スプレーを定量吐出するように構成されている。該スプレー装置100の該プライミングステップは
図2に示されており、この場合、該上部部分102は、該ボトル部104に対して該スプレー装置の長手方向軸114の時計回りに捩じられる。図示されているように、該スプレー装置の外側面110は、該上部部分102および該ボトル部104の各々において、ユーザによって握られるために構成され、両手による捩じりが該スプレー装置100を装填し、およびディスペンシングステップのための定量吐出可能な量の液状スプレーとして、一回分の液状スプレーを準備する。該液状スプレーは、ガスおよび/または液体とすることができる流体から形成され、および該本開示の範囲から逸脱することなく、粒子、フィラメント、または、中で浮遊している他の非液体の要素を含んでもよい。
【0008】
該上部部分102は、該ボトル部104と同一平面上にあるため、ユーザは、該上部部分と該ボトル部との間の該スプレー装置の外側面110に人間工学的な把持面を形成している、該上部部分と該底部部分の各々に重なっている位置において、該スプレー装置の外側面110を掴むことができる。図示されているように、該上部部分102は、該スプレー装置100を準備するために、該ボトル部104に対して時計回りに捩じられるが、該スプレー装置100は、該本開示から逸脱することなく、該プライミングステップが、該上部部分102を該ボトル部104に対して反時計回りに捩じられることを必要とするように代替的に構成してもよい。また、該スプレー装置100は、該プライミングステップが、該本開示の該範囲から逸脱することなく、該上部部分102を、該ボトル部104に対して時計回りかまたは反時計回りのいずれかに捩じることを、または、該ボトル部104に対してひとつづきの時計回り方向および/または反時計回り方向に捩じることを必要とするように代替的に構成してもよい。
【0009】
図3は、該ディスペンシングステップを示し、この場合、液状スプレー124をノズル130から軽減するために、ボタン122によって画定されている上部部分の上面120が押される。該ノズル130は、該上部部分102に挿入されており、および該スプレー装置の外側面110から実質的に径方向外側であり、および該スプレー装置の長手方向軸114に対して実質的に直角な方向に、該液状スプレー124を定量吐出するように構成されている。
【0010】
図4は、該スプレー装置100の分解組立図を示す。図示されているように、エンジン132は、該スプレー装置100内の該上部部分102と該ボトル部104との間に収容されている。該エンジン132は、該スプレー装置100が組立てられたときに、該ボトル部104内まで延在して、該エンジン132が、該ボトル部104内に入っている液状スプレーにアクセスできるようにしている浸漬チューブ134から該ノズル130に液状スプレーを送出するために構成されている。スプレー流路140は、該エンジン132に選択的に係合可能であり、該流路は、該スプレー装置の長手方向軸114に沿って、該上部部分102から該ボトル部104まで直線状に配置されたキャップ142と、通気口144と、カップ150とを含む。
【0011】
図5は、該エンジン132が組立てられ、かつ上部部分102および該ボトル部104内に収容された状態の該スプレー装置100の垂直方向の断面を示す。図示されているように、該スプレー流路140は、該スプレー流路140とねじ160との間に配置された戻しばね152によって、該スプレー装置の長手方向軸114に沿って、該ボタン122に向かって上方へ付勢されている。幹部162は、該スプレー装置の長手方向軸114の中心にある、該スプレー流路140の幹部入口164に挿入されている。該スプレー流路140は、該ノズル130が、該上部部分102内に画定されているスプレースロット170と位置合わせされるように、該上部部分102内で該ノズル130を支持している。
【0012】
該カップ150は、該カップ150が、該キャップ142、主ばね172、ナット174およびピストン180を該ボトル部104に取り付けて保持するように、該ボトル部104に螺合される。該カップ150と、ピストン180と、該ねじ160は、該ピストン180が、該スプレー装置の長手方向軸114と平行な方向に、該カップ150および該ねじ160に沿って滑動するにつれて変化する容積によって密封されたチャンバ182を組み合わさって形成している。該チャンバ182は、液状スプレーが該チャンバ182から漏れないように、および周囲空気が該チャンバ182内に侵入しないように有効に密封されている。該浸漬チューブ134は、該チャンバ182と選択的に流体的に連通して該カップ150内に収容されている。ボール184は、該浸漬チューブ134と該チャンバ182との間に逆止弁を形成するように該カップ150内に納められており、該逆止弁は、液状スプレーが該浸漬チューブ134から該チャンバ182に入るのを可能にし、および液状スプレーが該チャンバ182から出て該浸漬チューブ134に入るのを阻止する。
【0013】
該主ばね172は、該カップ150と該キャップ142との間に配置されて、それらの中に収容されている。該主ばね172は、該スプレー装置の長手方向軸114に中心を合わせられて、該軸に沿って方向付けられた圧縮ばねであり、および該ピストン180をカップ底部190に向かって付勢するために構成されている。該主ばね172は、キャップ142に当接するばね上端192と、ナット174に当接するばね底部端194とを含み、該ナット174は、該主ばね172によって該ピストン180を介して該カップ150に及ぼされるばね力を送るように構成されている。また、ナット174は、ねじ160によってねじ込まれ、その結果、該ねじ160の該スプレー装置の長手方向軸114周りの回転動が、該スプレー装置の長手方向軸114に沿った、該ナット174の直線状の移動を生じさせる。
【0014】
該スリーブ112と該ボトル部104との間の境界において、スリーブの底部端部200は、ボトル部の上端部202の上に形成されたボトル部の下方棚部204に当接するように、ボトル部の上端部202の周囲に下方に向かって延在し、該スリーブの底部端部200のスリーブの底部面210は、該ボトル部の下方棚部204に当接して滑動可能に係合している。スリーブの内側面212と、ボトル部の外側面214は、該スプレー装置の長手方向軸114に対して円形になっており、および該スプレー装置の長手方向軸114に対して互いに径方向に離間されている。このようにして、該上部部分102と該ボトル部104は、該ボトル部104が該上部部分102に係合されたときに、互いに対して回転するために構成されている。
【0015】
図6は、該スリーブの底部端部200と、該ボタン122を収容するために構成されたスリーブの上端部220と、該上部部分102における該スプレー装置の外側面110と、該スプレースロット170とを含む該スリーブ112を示す。図示されているように、該スプレースロット170は、該上部部分102が該スプレー装置100に組み付けられたときに、該スプレー装置の長手方向軸114から径方向外側の方向において、該上部部分102から一体的に延在している。該スプレースロット170は、該ノズル130から定量吐出される液状スプレーから成る円錐体に対して隙間を形成するように構成されている。
【0016】
図7は、該スリーブ112の部分図を示し、少なくとも一つのスリーブのリブ222と、クリッカーブレード224と、スリーブ上方支持体230と、スリーブ下方支持体232とを露呈している。図示されているように、該少なくとも一つのスリーブのリブ222は、該上部部分102が該スプレー装置100に組み付けられたときに、該スプレー装置の長手方向軸114と平行に、該スリーブの上端部220に沿って延在している。該少なくとも一つのスリーブのリブ222は、該スリーブの底部端部200に向かって、該スリーブ上方支持体230を横断して延在している。該少なくとも一つのスリーブのリブ222は、該スリーブ112に対して該スプレー装置の長手方向軸114周りの回転位置内に該スプレー流路140を制限するように、および該スリーブ112と該スプレー流路140との間で、該スプレー装置の長手方向軸114周りにトルクを伝達するように構成されている。該クリッカーブレード224は、該少なくとも一つのスリーブのリブ222のスリーブのリブの底部234に配置され、該キャップ142に向かって延在し、および該上部部分102が該ボトル部104に対して捩じられた場合に、該キャップ142の相補的な形状構成によって少なくとも一度の可聴クリック音を生成して、ユーザに、一回分の液状スプレーが充填されたことを合図するように構成されている。
【0017】
該スリーブ上方支持体230は、該キャップ142を、該スプレー装置の長手方向軸114に対して該スリーブ112の長手方向位置に制限するように構成された上方支持体回り止め240を含む。該スリーブ下方支持体232は、該スプレー装置100が組立てられたときに、該キャップ142を該スリーブ112に対して該スプレー装置の長手方向軸114の周りの径方向に制限するように、キャップ主壁部290の周囲を包囲するように構成されている。
【0018】
図8は、該カップ150の断面図を示す。図示されているように、該カップ底部190は、該ねじ160のための下方軸方向支持体を形成し、および該カップ150は、カップ壁部上部244とカップ壁部底部250とから形成されたカップ壁部242をさらに含む。該カップ壁部上部244は、該ねじ160のための径方向支持体であり、少なくとも一つのカップ壁部トラック252が、該カップ壁部上部244において、カップ壁部内側面254に画定されている。該少なくとも一つのカップ壁部トラック252は、該ナット174の径方向外側に対向している形状構成に対して相補的であり、および該スプレー装置の長手方向軸114周りに、該カップ150に対して該ナット174を回転制限するために、該ナット174のそれぞれ少なくとも一つの形状構成を捕えるために構成されている。
【0019】
該カップ壁部底部250における該カップ壁部内側面254は、該ピストン180とともに該チャンバ182を形成している。この目的のために、該カップ壁部底部250における該カップ壁部内側面254は、液状スプレーの漏れまたは周囲空気の該チャンバ182内への侵入を防ぐために有効な、該ピストン180に係合し、および該ピストン180とともにシールを形成するために構成されたシール面になっている。
【0020】
浸漬チューブの入口260は、該カップ底部190の中心と合わされ、および該スプレー装置の長手方向軸114に沿って、カップのボール弁座264からカップ流路262の全域にわたって該カップ底部190に画定されている。該浸漬チューブの入口260は、該浸漬チューブ134を収容し、該浸漬チューブ134を該カップ150に固定し、および該浸漬チューブ134を該カップのボール弁座264と流体的に連通する状態にするために構成されている。該カップのボール弁座264は、該逆止弁を形成するように、該ボール184を収容するために構成されている。
【0021】
少なくとも一つのカップリブ270は、該カップ壁部上部244から径方向外側に一体的に延在し、該少なくとも一つのカップリブ270は、該カップ150を該ボトル部104に固定するように、該ボトル部104に係合するために構成されている。該少なくとも一つのカップリブ270のカップリブ外側面272は、該カップ150が該スリーブ112に組み付けられたときに、該スリーブの内側面212に当接するように構成された、少なくとも一つのスリーブ支持体274を含む。該スリーブ112と、該ボトル部104と、該カップ150が組立てられた場合、該少なくとも一つのスリーブ支持体274と、該スリーブ112と、該ボトル部104は、該長手方向位置において該スプレー装置100に印加される径方向の力が、該少なくとも一つのスリーブ支持体274、スリーブ112および該ボトル部104の各々を通過するように、該スプレー装置100の同じ長手方向位置を占有する。該少なくとも一つのカップリブ270は、該カップ壁部上部244に向かって位置する長手方向位置において、カップリブの内側面282から径方向内側に延在している、少なくとも一つの通気口保持クリップ280をさらに含む。
【0022】
図示されている実施形態において、該スプレー装置100が組立てられた場合、該カップ150は、少なくとも該スリーブ112によって、該スプレー装置100の外部の視界から隠れている。しかし、代替的な実施形態においては、該カップ150の外側フランジは、例えば、該少なくとも一つのカップリブ270を延在させることと、該スリーブ112を短くすることとの組合せによって、該スプレー装置100の外部からの視界にさらされる。この代替的な実施形態は、露出されている外側フランジが、該スプレー装置100が組立てられたときに、該エンジン132をチャージすることなく、該上部部分102を該ボトルにねじ込むための装置によって把持することができる非回転面として作用することが可能である。
【0023】
図9に示すように、該キャップ142は、キャップ上面284と、キャップ主壁部290と、該キャップ主壁部290から延在しているキャップフランジ292と、キャップ溶接壁部294と、キャップ底部面300とを含む。該キャップ主壁部290は、下方に一体的に延在し、および該キャップ上面284から該キャップフランジ292まで径方向外側に延在し、および該キャップ溶接壁部294は、該カップ壁部上部244において、該カップ150のスピン溶接形態を受け入れるために、該キャップ主壁部290から下方へ一体的に延在している。実施形態において、該キャップ142と該カップ150は、同じ材料から形成され、および一体形成された構成要素を備えている単一の一体化された部材を形成するように、一緒にスピン溶接される。さらなる実施形態においては、スリップ剤、離型剤または帯電防止剤は、該スピン溶接の品質に悪い影響を及ぼすため、該キャップ142および該カップ150の材料の選択は、これらの材料を除外するものとする。実施形態において、該キャップ142および該カップ150の少なくとも一方は、ポリプロピレン(PP)から形成され、さらなる実施形態においては、該キャップ142および該カップ150の少なくとも一方は、ポリエチレン(PET)から形成される。特に、該本開示の範囲から逸脱することなく、PPおよび/またはPETと同様の特性を有する代替的な材料を、該キャップ142および/または該カップ150に使用してもよい。該スプレー装置100の代替的な実施形態において、該キャップ142と該カップ150は、クリップ(図示せず)を用いて接続される。該スプレー装置100のさらなる代替的な実施形態においては、該キャップ142と該カップ150は、スピン溶接によって接続される代わりに、クリップを用いて接続される。
【0024】
該キャップフランジ292は、キャップフランジ外側面302が径方向周囲に画定されている状態で、該キャップ主壁部290から径方向外側に延在している。該スプレー装置の長手方向軸114に直角な径方向において、該キャップ主壁部290と該キャップフランジ外側面302との間には、クリッカーチャネル304が該キャップフランジ292内に画定されている。該クリッカーチャネル304は、中に配置された少なくとも一つのクリッカーリブ310を含む。該クリッカーブレード224は、該上部部分102が該キャップ142に組み付けられたときに、該クリッカーチャネル304内に配置され、該少なくとも一つのクリッカーリブ310は、該上部部分102が該ボトル部104に対して捩じられた場合、さらに言うと、該スリーブ112が該キャップ142に対して捩じられたときに、該クリッカーブレード224に係合するために構成されている。該少なくとも一つのクリッカーリブ310が該クリッカーブレード224に係合すると、該スプレー装置100を扱うユーザに聞こえるクリック音が生成され、該クリック音は、既定の範囲まで充填される一回分の液状スプレーに対応している。該スリーブ112の該上方支持体回り止め240は、該スリーブの内側面212から径方向内側に突出しており、該キャップフランジ292は、該キャップフランジ外側面302を含めて、該上方支持体回り止め240を捕えるように構成されている。
【0025】
図10に示すように、少なくとも一つのねじ保持クリップ312は、下方へ一体的にかつ該キャップ上面284から径方向内側に延在し、該少なくとも一つのねじ保持クリップ312は、該ねじ160に係合して、該ねじ160を該キャップ142に対して保持するために構成されている。図示されている実施形態においては、該少なくとも一つのねじ保持クリップ312は、六つのねじ保持クリップであるが、該本開示の該範囲から逸脱することなく、より多くのまたはより少ない同様のねじ保持クリップを該スプレー装置100に用いてもよい。
【0026】
キャップ主ばね接触面314は、該キャップ142および該カップ150が組み付けられたときに、該カップ150に対向するように構成されたキャップ内側面316に画定されており、該キャップ主ばね接触面314は、該主ばね172に当接して保持するように構成されている。該キャップ主ばね接触面314と該ばね上端192の各々は、該キャップ主ばね接触面314と該ばね上端192における該キャップ142と該主ばね172との間の接触面積を増加させるために、平坦にすることができる。
【0027】
該キャップ底部面300は、キャップ溶接壁部底部端部320に配設され、該カップ150に向かって実質的に平らに形成され、および該スプレー装置100が組立てられたときに、該スプレー装置の長手方向軸114に対して実質的に直角に向けられている。このようにして、該キャップ底部面300を含む該キャップ溶接壁部294は、該カップ150の溶接形態に係合するために構成されている。
図8に示すように、該カップの溶接形態は、カップ上部面324が、該カップ150の上部のほとんどの面を画定している状態でカップ肩部322を含む。
図5に示すように、該カップ上面324と該カップ底部面300は、互いに向かって実質的に平坦に形成され、および該スプレー装置100が組立てられたときに、該スプレー装置の長手方向軸114に対して実質的に直角に向けられている。また、該キャップ溶接壁部294は、該キャップ142と該カップ150との間に溶接面を形成するように、該カップ肩部322を包囲して接触している。
【0028】
該スプレー装置100が組立てられると、該通気口144は、該ボトル部104と該カップ150との間にシールを形成して、液状スプレーの漏出を防ぐように構成され、および周囲空気が、該ボトル部104内に通気して、定量吐出された液状スプレーと置き換わることを可能にするように構成される。
図11に示すように、該通気口144は、実質的にリング形状であり、および通気口内側面330と、通気口外側面332と、通気口上端部334と、通気口底部端部340とを含む。該通気口内側面330は、該通気口上端部334に通気口カップ保持面342を含み、該カップ保持面342は、該通気口144内に該カップ150を保持するように、および該スプレー装置100が組立てられたときに、カップ150とともにシールを形成するように構成されている。該通気口内側面330は、該通気口底部端部340に通気口下方内側面344を含み、および該通気口144が、該カップ150および該ボトル部104によって密封されると、該通気口下方内側面344は、該カップ150と該ボトル部104との間でシール面を継続している。
【0029】
該通気口外側面332は、該通気口底部端部340に通気口ボトルシール面350を含み、該シール面は、該カップ150と、ボトル部104と、該通気口144とが組み付けられたときに、該ボトル部104とともにシールを形成するように構成されている。該カップ150、ボトル部104および該通気口144が組み付けられたときに、該カップ150は、該通気口カップ保持面342に係合され、および該ボトル部104は、該通気口外側面332が、該カップ150と該ボトル部104との間でシール面を継続するように、該シール面に係合される。
【0030】
図12は、該通気口144の部分断面図を示す。図示されているように、通気口溝352が、該通気口上端部334における該通気口内側面330の該通気口144内に画定されている。通気口回り止め354が、該通気口溝352と、通気口上面360との間の該通気口内側面330に形成されており、該通気口回り止め354は、該カップ150に対して該通気口144を保持するように構成されている。実施形態において、該通気口144は、低密度ポリエチレン(LDPE)から形成されている。別の実施形態においては、該通気口144は、熱可塑性ポリウレタン(TPU)から形成される。特に、該本開示の該範囲から逸脱することなく、通気口144にLDPEおよびTPUと同様の代替的材料を用いてもよい。
【0031】
該スプレー流路140は、該ノズル130を収容し、および該幹部162と該ノズル130との間に、液状スプレーのための流路を形成している。
図13に示すように、流路は、該幹部入口154と、該スプレー流路140内に画定されているスプレーチャネル流路362とから形成され、該スプレーチャネル流路362は、該幹部入口154と、該スプレー流路140上の該ノズル130を支持するために構成されたノズルボス364との間に延在している。該幹部入口154は、該スプレー装置の長手方向軸114と中心が一致する径方向位置と、該スプレー装置100が組立てられたときに、該スプレー装置の長手方向軸114と平行な方向性とを備えて、該スプレー流路140内に画定されている。この構造の場合、該幹部入口154内の該幹部162の該径方向位置は、該上部部分102およびさらに言えば、該スプレー流路140が該ボトル部104に対して捩じられたときに、該スプレー装置の長手方向軸114周りで変化しない。幹部入口の内側面370は、該幹部162との境界を構成し、該幹部入口の内側面370は、液状スプレーを少しも漏出することなく、該幹部162と該スプレー流路140との間の内部作動圧力を維持するために有効な、該幹部162とのシールを形成している。該ノズルボス364は、実質的に円筒形であり、およびこのようにして、該ノズルボス364および該スプレー流路140に対する該ノズル130の特定の回転位置を要することなく、該ノズル130を支持するために構成されている。
【0032】
該スプレー流路140は、該スリーブの回転運動を、該ねじの回転運動および該ナットの軸方向運動に変換するための、該ねじ160との選択的係合のために構成されたクラッチを形成している。
図13および
図14に示すように、該スプレー流路140は、スプレー流路のリングセグメント374の径方向外側に配設された少なくとも一つのスプレー流路脚部372を含み、該少なくとも一つのスプレー流路脚部372は、該スプレー装置100が組立てられたときに、該キャップフランジ292に向かって下方に延在する。該少なくとも一つのスプレー流路脚部372の各々は、該スリーブ112から径方向内側に延在している少なくとも一つのスリーブのリブ222との係合のために構成されている。該少なくとも一つのスプレー流路脚部372は、回転力を該少なくとも一つのスプレー流路脚部372と該少なくとも一つのスリーブのリブ222との間に伝達するように、該スプレー装置の長手方向軸114周りの該ボトル部104に対する該スリーブ112の回転方向において、該少なくとも一つのスリーブのリブ222にそれぞれ当接する。
【0033】
該スプレー流路のリングセグメント374は、スプレー流路のリングセグメント外側面380において、該少なくとも一つのスプレー流路脚部372上に支持されており、およびスプレー流路のリングセグメント内側面384において、該スプレー流路のリングセグメント374から径方向内側に延在している少なくとも一つのスプレー流路のクラッチ歯382を備えている。該少なくとも一つのスプレー流路の一つのクラッチ歯382の各々は、該スプレー装置の長手方向軸114に向かって、該スプレー装置の長手方向軸114に沿って下方へ、該スプレー流路のリングセグメント374から傾斜しているリードインセグメント390を含む。図示されている実施形態においては、該少なくとも一つのスプレー流路のクラッチ歯382は、該スプレー流路のリングセグメント374の周りの該少なくとも一つのスプレー流路脚部372の連続するスプレー流路脚部間に配置された六つのスプレー流路クラッチ歯であるが、該本開示の該範囲から逸脱することなく、より多くのまたはより少ないスプレー流路のクラッチ歯を、該スプレー流路のリングセグメント374に沿った可変分散パターンで用いてもよい。該少なくとも一つのスプレー流路のクラッチ歯382は、該ねじ160に直接係合して、該ねじ160と該スプレー流路140との間にトルクを伝達するように構成されている。
【0034】
該少なくとも一つのスプレー流路のクラッチ歯382は、該戻しばね152に向かって延在しているクラッチ歯クリップ392を含む。該クラッチ歯クリップ392は、該少なくとも一つのスプレー流路のクラッチ歯382上に該戻しばね152を保持するように構成されている。実施形態において、該スプレー流路140は、高密度ポリエチレン(HDPE)から形成されている。別の実施形態では、該スプレー流路140は、ポリプロピレン(PP)から形成される。別の実施形態において、該スプレー流路140は、ポリオキシメチレン(POM)から形成される。特に、該スプレー流路140は、該本開示の該範囲から逸脱することなく、HDPE、PP、および/またはPOMと同様の材料から形成してもよい。また、該スプレー流路140の図示されている実施形態において、該少なくとも一つのスプレー流路脚部372は、三つのスプレー流路脚部であるが、該本開示の該範囲から逸脱することなく、より多くのまたはより少ないスプレー流路脚部を該スプレー流路140内に用いてもよい。
【0035】
該ノズル130は、該スプレーチャネル流路362から導入された、加圧された液状スプレーの供給を仮定して、霧状のスプレーを生成するように構成されている。
図15を参照すると、該ノズル130はノズル背面400とノズル取付面402との間に延在するノズル主壁部394を含む。該ノズル主壁部394の外周は、ノズル外側面404を画定している。該ノズル外側面404は、該ノズルボス364における該ノズル130と該スプレー流路140との間の境界として、該ノズル130を該スプレー流路140内で保持するために構成された保持面である。
【0036】
該ノズル取付面402は、少なくとも一つの渦流式導流板410の各々が、該ノズル主壁部394における該ノズル取付面402の周囲から、中に画定されているノズルオリフィス412を備えている、該ノズル取付面402の中心に向けられている状態の、中に画定された該少なくとも一つの渦流式導流板410を含む。該少なくとも一つの渦流式導流板410は、該ノズル取付面402の周囲から、該ノズル取付面402の該中心まで漸減する幅で画定されている。該少なくとも一つの渦流式導流板410の各々は、該液状スプレーが該スプレー装置100から定量吐出される場合に、該液状スプレーの流路内での渦巻きを容易にするために、該ノズルオリフィス412の中心から始まって、該ノズル取付面402内に画定された渦流チャンバ414内に導き入れる方向を有している。特に、粒子サイズ、速度、円錐角およびスプレーパターンの他の観点に関して異なるスプレーパターンを生じる他のノズル130およびスプレー流路140のデザイン、およびスプレーに入り込まない流体の泡またはジェットを生成するノズル130およびスプレー流路140のデザインを、該本開示の該範囲から逸脱することなく採用してもよい。
【0037】
該幹部162は、該ねじ160から該スプレー流路140までそこを通る流体フローを選択的に可能にするように構成されている。
図16に示すように、該幹部162は、幹部上端部422と、幹部底部端部424と、幹部内側面430と、幹部外側面432とを含む幹部壁部420を含む。該幹部162は、該幹部上端部422において該幹部外側面432から径方向外側に延在している幹部フランジ434を含む。該幹部フランジ434は、該幹部162を該幹部入口154内で保持するために構成された、該幹部162の保持形態を形成する、幹部上端面440からオフセットされた長手方向位置を有している。
【0038】
少なくとも一つの幹部オリフィス442が、該幹部162に画定されており、および該幹部底部端部424において、該幹部外側面432から該幹部内側面430まで該幹部壁部420を介して液状スプレーを通すために構成されている。図示されている実施形態において、該少なくとも一つの幹部オリフィス442は、該幹部162に沿った同じ長手方向位置において、該幹部162の周囲に一様に離間された四つの幹部オリフィスである。該幹部底部端部424における該幹部外側面432は、該少なくとも一つの幹部オリフィス442の上部の大部分の上に延在し、および該スプレー装置の長手方向軸114に沿って、該少なくとも一つの幹部オリフィス442の底部の大部分の下に延在するシーリング面を画定している。特に、該少なくとも一つの幹部オリフィス442は、該幹部162の周囲に一様に配置されているか、または配置されていなくてもよい、および該幹部162に沿った同じ長手方向位置を共有しているか、または共有していなくてもよい、より多くのまたはより少ない同様のオリフィスを、該本開示の該範囲から逸脱することなく含んでいてもよい。
【0039】
該幹部162は、該スプレー装置の長手方向軸114の周りで、径方向下方に傾斜している幹部リードインセグメント444を含む。該幹部リードインセグメント444の該傾斜は、該幹部底部面450に向かっている。実施形態において、該幹部162は、射出成型によって形成され、および該幹部底部面450は、該幹部162を形成する際に用いられる射出位置である。実施形態において、該幹部162は、ポリオキシメチレン(POM)から形成される。特に、該幹部162を形成する代替的材料および方法を、該本開示の該範囲から逸脱することなく採用してもよい。
【0040】
該少なくとも一つの幹部オリフィス442を備えていない
図17に示す代替的な幹部162の実施形態において、該幹部162は、該幹部内側面430内に、該幹部162内に設けられた障害物460によって該幹部162内に画定されている幹部第一流路452および幹部第二流路454を含む。該幹部第一流路452と該幹部第二流路454は、該幹部162内への流体フローを可能にするように構成された該幹部外側面432を介して画定され、および該幹部底部端部424を通って該幹部上端部422まで個別に延在している。該幹部第一流路452と該幹部第二流路454は、該幹部第一流路452および該幹部第二流路454が、該幹部162の周囲に一様に配置されるように、該スプレー装置の長手方向軸114に対して、該幹部162の径方向の両側で該幹部壁部420を介して画定されている。該障害物460は、該幹部第一流路452および該幹部第二流路454が、該幹部162の中ほどまで続くように、該幹部162の中ほどまで軸方向に延在している。この構造の場合、該幹部第一流路452および該幹部第二流路454内の流体フローは、該スプレー流路140に到達する前に、該障害物460の端部において単一の流路に合体し、該液状スプレーが定量吐出されるときの該幹部162での圧力低下を低減している。
【0041】
図18に示す代替的な幹部162の実施形態において、該幹部162は、障害物472および該幹部内側面430によって該幹部162内に画定されている、幹部第一流路462、幹部第二流路464および幹部第三流路470を含む。該幹部第一流路462、該幹部第二流路464および該幹部第三流路470は、該幹部162内への流体フローを可能にするように構成され、および該障害物472の長さに沿って該幹部底部端部424を通って個別に延在している。該幹部第一流路462、該幹部第二流路464および該幹部第三流路470は、該幹部第一流路462、該幹部第二流路464および該幹部第三流路470が、該幹部162の周囲に一様に配置されるように、該幹部外側面432を介して画定されている。該障害物472は、該幹部第一流路462、該幹部第二流路464および該幹部第三流路470が、該幹部162の中ほどまで続くように、該幹部162の中ほどまで延在している。この構造の場合、該幹部第一流路462、該幹部第二流路464および該幹部第三流路470内の流体フローは、該スプレー流路140に到達する前に、単一の流路に合体し、該液状スプレーが定量吐出されるときの該幹部162での圧力低下を低減している。
【0042】
図19に示す代替的な幹部162の実施形態において、該幹部162は、該幹部内側面430と障害物480との間に画定されているU字状流路474を含む。該U字状流路474は、該幹部162内への流体フローを可能にするように構成され、および該幹部底部端部424を通って延在している。該障害物480は、該幹部162の中ほどまで延在し、該幹部内側面430によって画定される断面積と、該障害物480における該幹部162を通る流体の流量とを制限している。該U字状流路474を画定している該障害物480は、該幹部162内の流体フローが、該スプレー流路140に到達する前に、該障害物480によって制限されないように、該スプレー装置の長手方向軸114に沿って該幹部162の中ほどまで続いており、該液状スプレーが定量吐出されるときの該幹部162での圧力低下を低減している。
【0043】
図20に示す代替的な幹部162の実施形態においては、幹部開口482が、該幹部壁部420を介して画定されており、および該幹部162内に設けられた障害物484は、該幹部底部端部424を通って、該幹部開口482から、該幹部162の中ほどまでの該幹部162の長手方向位置まで延在している第一の突出部490および第二の突出部492を含む。該第一の突出部490および該第二の突出部492は、該幹部162内の断面積を低減して、液状スプレーが定量吐出されるときの該幹部162での圧力低下を低減している。
【0044】
バルブ494は、該幹部162と該ねじ160との間にシールを形成して、該幹部162と該ねじ160との間での液状スプレーの空気の進入および/または漏出を阻止するように構成されている。
図21に示すように、該バルブ494は、バルブリングセグメント500と、該バルブリングセグメント500から下方に延在しているバルブ外側壁502と、該バルブリングセグメント500から上方におよび径方向外側に延在しているバルブ回り止め504とを含む。該バルブ494は、該ねじ160内に収容され、および該バルブ回り止め504は、該バルブ494を該ねじ160に保持するために該ねじ160から延在している相補的突出部に当接するように構成されている。バルブ外壁外側面510は、該バルブ494と該ねじ160との間の境界を画定し、および液状スプレーまたは周囲空気が、該バルブ494と該ねじ160との間を通過するのを妨げるのに有効な、該バルブ494と該ねじ160との間のシーリング面を形成している。
【0045】
図22において、バルブ内側壁512は、該バルブリングセグメント500から延在し、また、バルブ内側壁内側面514は、該バルブ494と該幹部162との間の境界を画定し、および液状スプレーまたは周囲空気が、該バルブ494と該幹部162との間を通過するのを妨げるのに有効な、該バルブ494と該幹部162との間のシーリング面を形成している。該バルブ内側壁512は、該バルブリングセグメント500から上方へ延在している上方シーリングブレード520と、該バルブリングセグメント500から下方へ延在している下方シーリングブレード522とから形成されている。上方シーリングブレードの内側面524は、該バルブ内側壁内側面514を該バルブリングセグメント500に対して上方に延在し、また、下方シーリングブレードの内側面530は、該バルブ内側壁内側面514を該バルブリングセグメント500に対して下方に延在している。該上方シーリングブレード520および該下方シーリングブレード522は、該少なくとも一つの幹部オリフィス442の各々において、該幹部底部端部424をカバーするように、該バルブリングセグメント500から十分遠くに延在している。実施形態において、該バルブ494は、低密度ポリエチレン(LDPE)から形成されるが、該本開示の該範囲から逸脱することなく、該バルブ494を形成する際に、同様の材料を用いてもよい。
【0046】
該ねじ160は、該幹部162と該チャンバ182を流体的に連通した状態にし、および該スリーブ112およびスプレー流路140の回転運動を、該スプレー装置の長手方向軸114に沿った該ナット174の直線軸方向運動に変換するクラッチとして機能するように構成されている。
図23に示すように、該ねじ160は、ねじ上端部534およびねじ底部端部540を形成するねじ主壁部532から形成されている。ねじフランジ542は、ねじ上端544において、該ねじ上端部534から径方向外側に延在し、および該スプレー流路140との係合のために構成されている。具体的には、該ねじフランジ542は、該少なくとも一つのスプレー流路のクラッチ歯382に対応する少なくとも一つのねじクラッチ歯550を含み、該少なくとも一つのねじクラッチ歯550は、それぞれ、該少なくとも一つのスプレー流路のクラッチ歯382と連結するように、および該クラッチ歯に回転可能に固定するように構成されている。
【0047】
ねじ主壁外側面554に設けられたねじ山552は、該スプレー装置の長手方向軸114に沿って、該ねじフランジ542と、該ピストン180に係合するために構成されたねじシーリング面560との間に延在している。該ねじ山552は、該ねじ160が該スプレー流路140とともに回転されたときに、該ナット174の相補的形状構成が、該少なくとも一つのカップ壁部トラック252に沿って滑動する状態で、該ナット174が該スプレー装置の長手方向軸114に沿って直線状に駆動されるように、該ナット174との境界を形成している。該ねじ山552は、該ねじ山552を終わらせ、および一回分の液状スプレーの充填の完了に対応する、該ナット174に対する回転終了ストップとして機能する面であるねじ山ストップ562をさらに含む。
【0048】
該ねじシーリング面560は、該ピストン180が、該ねじ160に当たって滑動することと、該チャンバ182の該シールを維持することとを可能にする。該スプレー装置の長手方向軸114に沿った該ねじシーリング面560の長さは、該ナット174と該ピストン180が、少なくとも一回分の液状スプレーの定量吐出に対応する該スプレー装置の長手方向軸114に沿った距離を移動することを可能にするのに十分である。該ねじ主壁532は、該ねじ底部端部540においてねじ底部端部572におけるねじ穴570を通って延在しているねじチャネル564を画定している。
【0049】
図24に示すように、ねじ底部端部リップ574は、該ねじ底部端部572におけるねじ主壁532から該ねじ穴570内へ径方向内側に延在している。該ねじ底部端部リップ574は、該ねじチャネル564内への該液状スプレーの通過を可能にしながら、該ねじチャネル564内への該ボール184の通過を妨げるように構成されている。
【0050】
実施形態において、該ねじ160は、ポリオキシメチレン(POM)から形成されている。別の実施形態では、該ねじ160は、ポリエチレン(PET)から形成される。特に、該ねじ160は、該本開示の該範囲から逸脱することなく、POMおよび/またはPETと同様の材料で形成してもよい。
【0051】
該ナット174は、該スプレー装置の長手方向軸114周りの該ねじ160の回転運動を、該スプレー装置の長手方向軸114に沿った、該ナット174、該主ばね172および該ピストン180の直線状の軸方向運動に変換するように構成されている。
図25および
図26に示すように、該ナット174は、ナット内側壁580と、ナット底部端部590において、ナット床部584を通って該ナット内側壁580に接合されたナット外側壁582とから形成されている。該ナット床部584は、該ナット内側壁580と該ナット外側壁582が、該スプレー装置の長手方向軸114に対する該主ばね172の径方向運動を制限しながら、該主ばね172を該長手方向に保持するように構成されている。このようにして、該ナット174は、該主ばね172を収容するように、および該上部部分102が該ボトル部104に対して回転されたときに、該スプレー装置の長手方向軸114に沿って該カップ150の全域で該主ばね172によって駆動されるように構成されている。
【0052】
ナット外側壁582は、該少なくとも一つのカップ壁部トラック252に対応しかつ該トラックに対して相補的な少なくとも一つのナット外側壁隆条部592を含む。該少なくとも一つのナット外側壁隆条部592がそれぞれ該少なくとも一つのカップ壁部トラック252に係合されると、該ナット174は、該カップ150に回転可能に固定されて、該カップ150に対して該スプレー装置の長手方向軸114に沿って滑動することができる。
【0053】
該ナット内側壁580は、ナット上端部600において中に画定されているナットねじ切り部594を含む。該ナットねじ切り部594は、該ねじ山552に係合し、および該ねじ山に対して相補的であり、その結果、該ねじ山552が回転されて、該ナットねじ切り部594に沿って滑動したときに、該ナットねじ切り部594は、該スプレー装置の長手方向軸114に沿って該ナット174を直線状に駆動する。該ナットねじ切り部594は、該ねじ160と該ナット174との間の回転終了ストップである該ナットねじ切り部594の端部を画定する少なくとも一つのナットねじ切り部端面602を含む。
【0054】
該ナット内側壁580は、ナット内側壁内側面610に画定され、および該ピストン180の相補的な形状構成に係合するために構成された少なくとも一つのナット内側壁回り止め604を含む。該ナット外側壁582は、ナット外側壁外側面614に設けられ、および該ピストン180の相補的な形状構成に係合するために構成された少なくとも一つのナット外側壁回り止め612を含む。該少なくとも一つのナット内側壁回り止め604および該少なくとも一つのナット外側壁回り止め612が、それぞれ該ピストン180に係合されると、該ナット174は、該ナット底部端部590において、該ピストン180に固定される。
【0055】
実施形態において、該ナット174は、ポリカーボネート(PC)から形成されている。代替的な実施形態においては、該ナット174は、ポリオキシメチレン(POM)から形成される。代替的な実施形態において、該ナット174は、ポリアミド(PA)から形成される。代替的な実施形態において、該ナット174は、ポリエチレン(PET)から形成される。特に、該ナット174は、該本開示の該範囲から逸脱することなく、PC、POM、PAおよび/またはPETと同様の材料から形成してもよい。
【0056】
該ピストン180と、該カップ150と、該ねじ160は、液状スプレーが該チャンバ182から漏出するのを防ぐために、および周囲空気が、該チャンバ182に侵入するのを防ぐように十分に密封されている該チャンバ182を一緒に形成している。該スプレー装置100が組立てられると、該ピストン180は、該ナット底部端部590に固定され、および該ナット174の端部ストップとして該カップ150に係合するために構成される。
図27に示すように、該ピストン180は、ピストン内側壁620と、ピストンウェブ624にわたってピストン外側壁622に接続されている該ピストン外側壁622とを含む。ピストン内側壁上端部632に設けられたピストン内側平坦部630は、それぞれ、該ピストン内側壁上端部632から上方および下方に延在しているピストン内側上方シーリングブレード634およびピストン内側下方シーリングブレード640から形成されるシール面であって、該ピストン内側平坦部630は、該ねじシーリング面560に係合して密封するために構成されている。ピストン外側壁上端部644に設けられたピストン外側平坦部642は、それぞれ、該ピストン外側壁上端部644から上方および下方に延在しているピストン外側上方シーリングブレード650およびピストン外側下方シーリングブレード652から形成されるシール面であって、該ピストン外側平坦部642は、該カップ壁部底部250において、該カップ壁部内側面254に係合するために構成されている。
【0057】
図28を参照すると、該ピストン内側壁620は、ピストン内側壁外側面660に形成されたピストン内側壁回り止め654を含み、該ピストン内側壁回り止め654は、該ナット174に係合して、該ピストン180を該ナット174で固定するために構成されている。該ピストン外側壁622は、ピストン外側壁内側面664に形成されたピストン外側壁回り止め662を含み、該ピストン外側壁回り止め662は、該ナット174に係合して、該ピストン180を該ナット174で固定するために構成されている。実施形態において、該ピストン180は、低密度ポリエチレン(LDPE)から形成されるが、該本開示の該範囲から逸脱することなく、該ピストン180を形成する際に、LDPEと同様の材料を用いてもよい。
【0058】
該スプレー装置100の実施形態は、該キャップ142内に設けられた、該ばね上端192を保持するために構成されたワッシャ670を含む。
図29に示すように、該ワッシャ670は、該キャップ底部面300に嵌って、該底部面に適合する曲率を有するワッシャ上面672を含み、該ワッシャ670は、嵌められるために構成されている。該ワッシャ670は、該スプレー装置の長手方向軸114に沿った軸方向において、該主ばね172を保持するために構成されたワッシャ底部面674を含む。少なくとも一つのワッシャリブ680は、該ワッシャ底部面674から下方に延在し、および該スプレー装置の長手方向軸114に関して、該主ばね172の該キャップ142に対する径方向位置を保持するために構成されている。実施形態において、該ワッシャ670は、ポリプロピレン(PP)から形成されるが、該本開示の該範囲から逸脱することなく、該ワッシャ670を形成する際に、同様の材料を用いてもよい。
【0059】
ボタン122は、該ねじ160に対して該スプレー流路140を回して押し下げる際に、ユーザによって該スプレー装置100内に押下されるために構成されている。
図30および
図31に示すように、該ボタン122は、該上部上面120であるボタン押下面682を含み、およびユーザによって押下されるために構成されている。ボタン外側リング684は、該スリーブの上端部220に嵌るように構成された該ボタン122の外周を画定している。該ボタン外側リング684は、ボタン外側リングの底部面692から下方に延在しているボタン外側リングタブ690を含む。
【0060】
該ボタン122は、ボタン内側リング694と、該スプレー装置の長手方向軸114に対して該ボタン122の径方向において、該ボタン外側リング684と該ボタン内側リング694との間に設けられたボタン中間リング700とを含む。該ボタン内側リング694および該ボタン中間リング700の各々は、該スプレー流路140に係合するように、および該ボタン122と該スプレー流路140との間の軸方向運動を、該スプレー装置の長手方向軸114と平行な方向に伝達するように構成されている。
【0061】
該ボタン中間リング700は、該ボタン122を該スプレー流路140に固定するように構成された少なくとも一つのボタンクリップ702を含む。
図32に示すように、該少なくとも一つのボタンクリップ702は、該ボタンクリップの底部端部704において傾斜されている。該図示されている実施形態において、該少なくとも一つのボタンクリップ702は、三つのクリップであるが、該本開示の該範囲から逸脱することなく、より多くのまたはより少ないクリップを用いてもよい。実施形態において、該ボタンは、ポリプロピレン(PP)から形成されるが、該本開示の該範囲から逸脱することなく、該ボタン122を形成する際に、同様の材料を用いてもよい。
【0062】
該ボトル部104は、液状スプレーの容器を格納するように、および一回分の液状スプレー充填する際に、該スリーブ112に対して、該ボトル部104と該カップ150を一緒に回転させることができるように該カップ150に取付けるように構成されている。
図33において、該ボトル部の上端部202は、ボトル部の上方棚部710と、該ボトル部の下方棚部204と、該スプレー装置の長手方向軸114沿った該ボトル部の上方棚部710とボトル部の上方端部714との間のボトル部の上方頸部712と、該スプレー装置の長手方向軸114に沿った該ボトル部の上方棚部710と該ボトル部の下方棚部204との間のボトル部の下方頸部720とを含む。
【0063】
該ボトル部の上方頸部712は、少なくとも一つの上方ねじ山722と、少なくとも一つの下方ねじ山724と、該ボトル部の外側面214から延在している少なくとも一つのボトル部の回り止め730とを有するねじ状部分を含み、該ねじ状部分は、該カップ150を該ボトル部104に固定するために、該カップ150の相補的な形状構成に係合するために構成されている。また、該ボトル部104は、それぞれ、該少なくとも一つの上方ねじ山722および該少なくとも一つの下方ねじ山724の回転の終点の後に設けられた少なくとも一つのボトル部ストップ732も含む。該少なくとも一つのボトル部ストップ732は、該ボトル部104への該カップ150の取付け中の、および一回分の液状スプレーを充填する際の該カップ150のための回転の終点である。この構造の場合、該カップ150は、該ボトル部104が該ボトル部の上方棚部710および該少なくとも一つのボトル部ストップ732に当接するまで、該ボトル部104にねじ込まれ、該少なくとも一つのボトル部の回り止め730は、該ボトル部104とともに該カップ150を回転保持して、該カップ150を該ボトル部104に固定する。
【0064】
該ボトル部の下方棚部204は、該ボトル部104上で該スリーブ112を支持するように、および該スリーブ112が、該ボトル部104に対して該スプレー装置の長手方向軸114周りに回転することを可能にするように構成されている。この目的のために、該ボトル部の下方頸部720における該ボトル部の外側面214は、滑らかで該スプレー装置の長手方向軸114の周りで円形になっており、また、該ボトル部の下方頸部720における該スリーブの内側面212は、該ボトル部の下方頸部720の周りに嵌るように、滑らかで該スプレー装置の長手方向軸114の周りで円形になっている。
【0065】
該ボトル部104は、液状スプレーの容器を収容し、および該液状スプレーに対して化学的耐性がある。該ボトル部104は、該スプレー装置100の外側構成要素として、耐衝撃性もある。実施形態において、該ボトル部104は、ポリエチレン(PET)から形成される。別の実施形態では、該ボトル部は、ポリプロピレン(PP)から形成される。特に、該ボトル部104は、該本開示の該範囲から逸脱することなく、さまざまな特定の耐性に関して設計することができ、および/またはさまざまな同様の材料から形成してもよい。
【0066】
該ボトル部104は、該スプレー装置100の残部と置換え可能である。該ボトル部104は、該ボトル部104を、
図34に示すように該スプレー装置100が一回分の液状スプレーを充填されるときとは反対側の方向において、該スリーブ112に対して捩じることにより、および
図35に示すように、該ボトル部104を該スリーブ112から引っ張ることによって、該スプレー装置100から取り外される。該スプレー装置100は、該スプレー装置100内に一回分の液状スプレーを充填するのに必要なトルクよりも小さい、該カップ150を該ボトル部104にねじ込むためのトルクを必要とする、このことは、該スプレー装置100に充填することなく、該カップ150および該ボトル部104の組立てを可能にする。
【0067】
急な停止を一回分の液状スプレーの定量吐出にするために、代替的なスプレー装置100のデザインを採用してもよい。
図36は、該ピストン180が終点である該スプレー装置100の実施形態を示す。この目的のために、図示されているように、該ピストン180は、該主ばね172が該液状スプレーを加圧できないように、該カップ底部190に接触することによって、一回分の液状スプレーの定量吐出を終了する。図示されているように、ピストンの底部面734は、該スプレー装置の長手方向軸114周りで該カップ底部190に向かう傾斜を有して実質的に平坦であり、および該カップ底部190は、該ピストンの底部面734と相補的であるカップ底部の上方面740を含み、該カップ底部の上方面740は、該スプレー装置の長手方向軸114周りで該ピストン180から離れる径方向傾斜を有して平坦になっている。
【0068】
図37および
図38は、該スプレー装置100の代替的な実施形態を示し、該ボール184が、液状スプレーが該浸漬チューブ134から該チャンバ182に入ることを可能にするように、および液状スプレーが該チャンバ182から該浸漬チューブ134へ出ることを阻止するように構成された排気弁742と置き換えられている。この目的のために、該排気弁742は、開位置から閉位置への作動のために構成され、および該閉位置を、
図37に示す液状スプレーの定量吐出のスタートから、
図38に示す液状スプレーの定量吐出の終了まで維持する。該排気弁742が該開位置で作動されると、液状スプレーのための流路が該排気弁742を介して開かれて、液状スプレーが該浸漬チューブ134から該チャンバ182へ移動することを可能にする。液状スプレーの定量吐出の終了は、ピストン棚部744が該排気弁742および該カップ150に係合して、該排気弁742を十分下方に押し進めることによって、該排気弁742を該閉位置に作動させるように、該ピストン180が下方へ作動されたときに起きる。
【0069】
図39に示すように、該排気弁742は、ボール排気弁シーリング面752および尾部754を含む排気弁ボール750から形成されている。該ボール排気弁シーリング面752は、該排気弁742が該カップ150内で密封されたときに、該カップ150とともにシールを形成する。該尾部754は、該排気弁742から径方向外側に延在し、および該排気弁742を該閉位置に作動させるように、該ピストン180によって押されるために、および該排気弁742を該開位置に作動させるように、該液状スプレーの流体圧力によって別様に押されるために構成されている。したがって、液状スプレーの定量吐出の終了は、該排気弁742を該閉位置に作動させるために、該尾部754が、該ピストン棚部744によって十分に下方に作動されたときに起きる。
【0070】
図36から
図39に示す該ボール184および該排気弁742の実施形態に対する代替的な実施形態は、ねじオリフィスを介して形成されたバルブである。該実施形態において、該ねじオリフィスは、レーザー穿孔によって形成される。
【0071】
図40から
図51は、該スプレー装置100の組立ての方法におけるステップを示す。
図40は、該カップ150によって組立てられた該通気口144を示し、該通気口回り止め354が該カップ150を捕捉して、該通気口144を該カップ150に固定している。特に、該カップ150および該通気口144の組立てに必要な、該カップ150と該通気口144との間の回転の位置合わせは必要ない。
図41は、該カップボール弁座264に嵌められた、該カップ150内に落とし込まれた該ボール184を示す。該スプレー装置100を組立てる該方法における次のステップは、
図42に示すような該ナット174によって該ピストン180を組立てることと、
図43に示すように、該ピストン180および該ナット174を該カップ150に組み付ける前に、該ピストン外側平坦部642に潤滑剤を付けることとを含む。図示されているように、該ナット174と該カップ150は、係合されたときに、該ナット174、該ピストン180および該カップ150の間の回転の位置合わせを維持する、該少なくとも一つのカップ壁部トラック252および該少なくとも一つのナット外側壁隆条部592における相補的な形状構成を有している。
【0072】
図44は、該ばねの底部端部194が、該ナット内側壁580と該ナット外側壁582との間で、該ナット床部584上に嵌められるように、該ナット174内で圧縮されないで該ナット174内に落とし込まれた該主ばね172を示す。潤滑剤は、該主ばね172が該キャップ142に接触する該キャップの底部面300において、該主ばね172または該キャップ142に塗布される。
図45に示すように、該主ばね172に該スプレー装置100内でプレストレスが印加されるように、該キャップ142が該主ばね172および該カップ150上に降下されて該主ばね172を圧縮する。該カップ150と該キャップ142は、一緒にスピン溶接されて、該主ばね172を含む単一の一体化された部材を構成する。該組立て方法の実施形態において、該カップ150と該キャップ142は、一緒にスピン溶接された後に、能動的に冷却される。該ばね上端192と該ばね底部端部194は、それぞれ、キャップ142および該ナット174に結合するように詰め込まれる。実施形態において、該主ばね172は、約3.95の自在な長さ/直径比を有するが、該本開示の該範囲から逸脱することなく、さまざまな長さ/直径比を該主ばね172に用いてもよい。
【0073】
図46は、該カップ150、該ピストン180、該ナット174および該キャップ142によって組立てられた該ねじ160を示す。該ねじ160が該キャップ142に挿入される前に、該ナット174、該ピストン180、該ねじ山552および該ねじシーリング面560に潤滑剤が塗られる。
図47は、該バルブ外側壁502が、該ねじシーリング面とシールを形成した状態で、該ねじ160に挿入されたバルブ494を示し、該バルブ494は、該バルブの回り止め504と相補的なねじの回り止め760を捕捉するバルブの回り止め504によって、該ねじ160に対して固定されている。
【0074】
図48は、該ノズル130、該幹部162および該戻しばね152によって組立てられた該スプレー流路140から形成されたスプレー流路サブアセンブリ762を示す。図示されているように、該幹部162は、該幹部フランジ434がスプレー流路底部端面764に当接するまで、該幹部入口154に挿入される。該戻しばね152は、該幹部162の周りの該スプレー流路底部端面764に嵌められ、該ノズル130が該ノズルボス364上に挿入される。
【0075】
該スプレー流路サブアセンブリ762は、
図49における該バルブ494およびねじ160に組み付けられる。図示されているように、該幹部162は、該バルブ494に挿入され、該戻しばね152は該ねじ160内に嵌められて、該ねじの回り止め760上に載り、該少なくとも一つのスプレー流路のクラッチ歯382は、該少なくとも一つのねじクラッチ歯550と嵌合される。
【0076】
図50は、該エンジン132に組み付けられた該スリーブ112を示す。図示されているように、該少なくとも一つのスリーブ支持体274は、該スプレー装置の長手方向軸114に対して径方向位置で該カップ150を該スリーブ112に固定するために、該スリーブ内側面212に接触する。また、該上方支持体回り止め240は、該キャップフランジ292を捕捉して、該キャップ142を、該スリーブ112に対して長手方向位置に固定する。
図51は、組立てられたスプレー装置100を示し、該浸漬チューブ134が該浸漬チューブの入口260に挿入され、および該ボトル部104は、該浸漬チューブ134を越えて該カップ150に取付けられている。
【0077】
図52から
図54は、該スプレー装置100によって、一回分の液状スプレーを充填し、および定量吐出する方法を示す。
図52に示すように、該スリーブ112は、該主ばね172が圧縮されて、該ピストン180および該ナット174を該キャップ142に押し付けるように、該ボトル部104に対して回転される。また、該ナット174および該ピストン180は、該ピストン180が、一回分の液状スプレーを定量吐出可能な量の流体として該チャンバ182内に引っ張り込むように、該カップ150に沿って滑動するように駆動される。このようにして、該主ばね172を圧縮する、該エンジン132に印加されるトルクは、定量吐出可能な量の流体を該チャンバ182内に引き込む。
【0078】
図52にも図示されているように、該ボール184と該カップ150との間に形成された該ボール弁が閉じられて、液状スプレーが該チャンバ182から該ボトル部104に戻ることを防いでいる。該バルブ494が該幹部162によって閉じられているため、該チャンバ182内の液体は、そこを離れることができず、また、該ピストン180は、静止したままの状態である。この状況下で、該スプレー装置100内の一回分の液状スプレーが充填される。該少なくとも一つのボトル部ストップ732は、該主ばね172の過剰な圧縮を、および結果として生じる該スプレー装置100の過充填を阻止する。特に、該充填トルクの態様、該カップ内の圧力、該ボタンによって必要とされる圧縮力、および定量吐出される液状スプレーの容積は例示的なものであり、および該本開示の該範囲から逸脱することなく変更することができる。
【0079】
図53に示すように、該ボタン122が下方に押されて、該少なくとも一つのスプレー流路のクラッチ歯382と該少なくとも一つのねじクラッチ歯550との係合が解かれる。該ボタン122が押されると、該スプレー流路140が、該バルブ494を介して該幹部162を下方へ押し下げて、該少なくとも一つの幹部オリフィス442を該バルブ内側壁内側面514を越えて押し下げ、該幹部162を通る該液状スプレーの流路を開く。該チャンバ182から該ノズル130までの流路が開いた状態で、該主ばね172からの圧力が、該ピストン180を作動させて該チャンバ182を収縮させ、該ねじ160、該幹部162、該スプレー流路140および該ノズル130を介して、一回分の液状スプレーを定量吐出する。該ボタン122はいつでも手放すことができるため、該ねじ160を該スプレー流路140に対して任意の回転点にすることができる場合、該少なくとも一つのスプレー流路のクラッチ歯382は、伸張位置への該ボタン122の戻りを容易にするために、任意の相対回転角度で該少なくとも一つのねじクラッチ歯550に係合するように構成されている。
【0080】
図54に示すように、該液状スプレーの定量吐出は、該ピストンの底部面734が該カップ底部190に接触したときに終了し、該主ばね172によって該チャンバ182に及ぼされる該圧力が無くなる。該液状スプレーの定量吐出は、ユーザが該ボタン122を押すのを止めたときにも終了し、このことが、該少なくとも一つの幹部オリフィス442を該バルブ494内の位置に戻して、該幹部162と該ねじ160との間の流体フローを密封する。該ボタン122を該伸張位置から押し下げるプロセスは、該少なくとも一つのねじクラッチ歯550と該少なくとも一つのスプレー流路のクラッチ歯382との係合を解くことから始まり、このことが、該ねじ160が該スプレー流路140に対して回転することを可能にし、該主ばね172が、該ナット174を駆動することを可能にし、さらに言えば、該ピストン180を下方へ駆動して、該チャンバ182を収縮させることを可能にする。該スプレー装置100は、該少なくとも一つの幹部オリフィス442を該ねじ160に対して該バルブ494の下から露出させる前に、該少なくとも一つのねじクラッチ歯550と該少なくとも一つのスプレー流路のクラッチ歯382との係合を解くように構成されている。該少なくとも一つの幹部オリフィス442を露出させることが、該チャンバ182から該ノズル130への流路を開く。該ボタン122が十分に押し下げられると、該スプレー流路140は、該キャップ142の最も低い位置にあり、そこで、該少なくとも一つのスプレー流路脚部372のスプレー流路脚部の底部端部770が該キャップ142に当接する。
【0081】
図55は、該少なくとも一つのねじクラッチ歯550と該少なくとも一つのスプレー流路のクラッチ歯382との係合を解くことに対応する該ボタン122の移動シーケンスを示す。ボタンの運動772の第一のシーケンスに示されているように、該ボタン122は、該伸張位置と最も低い位置との間で、約4mmの総移動距離を呈する。ボタンの運動772の該第一のシーケンスとしての該少なくとも一つのねじクラッチ歯550と該少なくとも一つのスプレー流路のクラッチ歯382との係合を解くことは、ボタン122の最初の約2.5mmの移動にわたって行われる。該ボタン122は、該少なくとも一つのねじクラッチ歯550と該少なくとも一つのスプレー流路のクラッチ歯382との係合が十分に解かれることを確実にするために、隙間774として約0.6mm、追加的に移動し、および追加的なボタン122の約1.8mmの移動は、該少なくとも一つの幹部オリフィス442を該バルブ494の下から露出させることに対応するボタンの運動780の第二のシーケンスである。ボタン122の追加的な0.1mmの移動は、該ボタン122が該最も低い位置に到達する前に生じる。
【0082】
図56および
図57に示すように、該クリッカーブレード224と該少なくとも一つのクリッカーリブ310は、該スリーブ112が該キャップ142に対してインクリメンタル距離だけ回転したときに可聴クリック音を生成するクリッカー装置を一緒に構成する。該クリッカー装置は、該キャップ142に対して該スリーブ112が移動された各インクリメンタル距離で生じたクリック音を用いて、該スプレー装置100が充填された程度を、および該スプレー装置100が、どれくらいの量の液状スプレーを定量吐出するように構成されているかを示す。特に、該スリーブ112と該キャップ142は、液状スプレーが定量吐出されるときに、該クリッカー装置が可聴クリック音を生成しないように、該液状スプレーが定量吐出されるときには、互いに対して回転しない。
【0083】
図示されているように、該スプレー装置100が充填される際に、該クリッカー装置が四回の可聴クリック音を生成できるように、該少なくとも一つのクリッカーリブ310は、該クリッカーチャネル304の周りに配置された四つのクリッカーリブであるが、該本開示の該範囲から逸脱することなく、該スリーブ112と該キャップ142との間の異なる範囲の回転に関して異なる回数の可聴クリック音を生成するために、異なる数のクリッカーブレード224およびクリッカーリブ310を該スプレー装置100に採用してもよい。
【0084】
図58に示す該スプレー装置100の代替的な実施形態においては、該少なくとも一つのカップリブ270が該スリーブ112の下から延在されており、および該スリーブ112の下から露出されて、および該ボトル部104とともに該スプレー装置の外側面110の一部を形成するように構成されている。この構造の場合、該少なくとも一つのカップリブ270は、該ねじ160とは無関係に、および該エンジン132にトルクを印加することなく、該スプレー装置の長手方向軸114周りに回転されるために構成され、および該ボトル部の上端部202の該ねじ山部を介して印加されたトルクのみと連携される。この構造の場合、該スプレー装置100を充填することなく、該ボトル部104に充填した後に、該スプレー装置100に蓋をすることが可能である。該液状スプレーは推進装置を要しないため、該ボトル部104内に推進装置のための余地を残すことなく、該ボトル部104全部に該液状スプレーを充填することができる。
【0085】
上記で開示したさまざまな実施形態、およびそれらの他の形状構成および機能または代替例または変形例を、好ましくは、他の多くの異なるシステムまたは用途に組合せてもよいことは正しく認識されるであろう。また、以下のクレームによって包含されることが意図されている、ここで予想されていないまたは予期していなかったさまざまな代替例、変更例、変形例または改良物も、後に当業者によって実行することができる。
【国際調査報告】