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特表2022-531083ケラチン繊維の少なくとも一房の照明デバイスおよび関連プロセス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-06
(54)【発明の名称】ケラチン繊維の少なくとも一房の照明デバイスおよび関連プロセス
(51)【国際特許分類】
   A45D 1/04 20060101AFI20220629BHJP
   A45D 44/00 20060101ALI20220629BHJP
   A45D 19/02 20060101ALI20220629BHJP
   A61Q 5/00 20060101ALN20220629BHJP
【FI】
A45D1/04 C
A45D44/00 Z
A45D19/02 B
A61Q5/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021559871
(86)(22)【出願日】2020-04-08
(85)【翻訳文提出日】2021-12-07
(86)【国際出願番号】 EP2020060027
(87)【国際公開番号】W WO2020208077
(87)【国際公開日】2020-10-15
(31)【優先権主張番号】1903781
(32)【優先日】2019-04-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】391023932
【氏名又は名称】ロレアル
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133086
【弁理士】
【氏名又は名称】堀江 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】フレデリク・ウッドランド
(72)【発明者】
【氏名】ギャバン・ヴィック
(72)【発明者】
【氏名】ファブリス・オソリン
【テーマコード(参考)】
3B040
4C083
【Fターム(参考)】
3B040AE00
4C083CC31
(57)【要約】
本デバイス(110)は、第1の枝部(14)と第2の枝部(16)とを含む。第1の枝部(14)および第2の枝部(16)は、房(12)の挿入のための開位置と、房(12)の照明のための空洞(20)を定める、房(12)の照明のための閉位置と、の間で互いに対して移動可能であり、空洞(20)が、第1の側面スリットによって、および第2の側面スリットによって開いている。本デバイス(110)は、第1の側面スリットに、実質的に第1の側面スリットの全長にわたって延びる、第1の閉込め部材(80)と、第2の側面スリットに、実質的に第2の側面スリットの全長にわたって延びる、第2の閉込め部材(82)と、を含む。本デバイスが閉位置にあるとき、各閉込め部材(80、82)が、照明空洞(20)をそれの全長にわたって光学的に閉じる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケラチン繊維の少なくとも1つの房(12)の照明デバイス(10;110)であって、
- 第1の閉込め表面(44)を定める第1の枝部(14)と、
- 前記第1の閉込め表面(44)の真向かいに置かれるように意図された第2の閉込め表面(64)を定める第2の枝部(16)であって、前記第1の枝部(14)および前記第2の枝部(16)が、前記房(12)の挿入のための開位置と、前記閉込め表面(44、64)が前記房(12)の照明のための空洞(20)を定める、前記房(12)の照明のための閉位置と、の間で互いに対して移動可能であり、前記照明空洞(20)が、前記照明空洞(20)にアクセスするための第1の側面スリット(70)によって前記照明空洞(20)の第1の側縁部に、および前記照明空洞(20)にアクセスするための第2の側面スリット(72)によって前記照明空洞(20)の反対の第2の側縁部に開いている、第2の枝部(16)と、
- 200nm~700nm、特に280nm~700nmの波長を有する光で前記房(12)に照明することができる、前記照明空洞(20)内の前記房(12)の照明のための組立体(22)と、
- 前記照明空洞の前記第1の側縁部の、前記第1の閉込め表面(44)、前記第2の閉込め表面(64)、またはそれらの周縁から生じている第1の閉込め部材(80)であって、実質的に前記第1の側面スリット(70)の全長にわたって前記第1の横方向のスリット(70)において延びる、第1の閉込め部材(80)と、
- 前記照明空洞の前記第2の側縁部の、前記第1の閉込め表面(44)、前記第2の閉込め表面(64)、またはそれらの周縁から生じている第2の閉込め部材(82)であって、前記第2の閉込め部材(82)が、実質的に前記第2の側面スリット(72)の全長にわたって前記第2の横方向のスリット(72)において延び、前記デバイスが前記閉位置にあるとき、各閉込め部材(80、82)が、前記照明空洞(20)をそれの全長にわたって光学的に閉じる、第2の閉込め部材(82)と、
を含む、照明デバイス(10;110)。
【請求項2】
前記閉込め部材(80)が、前記枝部(14;16)のうちの1つの側壁からの前記閉込め表面(44;64)のうちの1つの前記周縁から生じており、かつ/または前記第2の閉込め部材が、前記枝部(14;16)のうちの1つの反対の側壁からの前記閉込め表面(44、64)のうちの1つの前記周縁から生じている、請求項1に記載のデバイス(10;110)。
【請求項3】
前記第1の閉込め部材(80)が、前記閉込め表面(44、64)のうちの1つの前記第1の側縁部から生じており、かつ/または前記第2の閉込め部材が、前記閉込め表面(44;64)のうちの1つの前記反対の第2の側縁部から生じている、請求項1に記載のデバイス(10;110)。
【請求項4】
前記第1の閉込め部材(80)および前記第2の閉込め部材(82)が、同じ枝部(14、16)から生じている、請求項1から3のいずれか一項に記載のデバイス(10;110)。
【請求項5】
前記第1の閉込め部材(80)および/または前記第2の閉込め部材(82)が、剛毛の幕(84)によって形成される、請求項1から4のいずれか一項に記載のデバイス(10)。
【請求項6】
前記剛毛の幕(84)が、前記第1の枝部(14)または前記第2の枝部(16)に接続された1つの縁部(88)と、自由縁部(90)と、を有し、前記剛毛の幕(84)の前記自由縁部(90)が、前記閉位置において、他方の枝部(16、14)の前記閉込め表面を圧迫する、請求項5に記載のデバイス(10)。
【請求項7】
前記閉位置において前記第1の閉込め部材(80)の反対側に配置される第1の追加の閉込め部材(120)を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載のデバイス(110)。
【請求項8】
前記閉位置において前記第2の閉込め部材(82)の反対側に配置される第2の追加の閉込め部材(122)を含む、請求項7に記載のデバイス(110)。
【請求項9】
1つ以上の相補的な閉込め部材(120、122)が、前記閉込め部材(80、82)の前記全長にわたって延びる、請求項7または8に記載のデバイス(110)。
【請求項10】
1つ以上の相補的な閉込め部材(120、122)が、それに面している前記閉込め部材(80、82)の反対の形状を定める凹部によって形成される、請求項7から9のいずれか一項に記載のデバイス(110)。
【請求項11】
前記閉位置において、前記主要閉込め部材(80、82)が、前記凹部の底と接触することなく前記相補的な閉込め部材(120、122)を形成する前記凹部内に延び、前記凹部には、前記主要閉込め部材(80、82)と前記凹部の前記底との間に隙間(123)が定められる、請求項10に記載のデバイス(110)。
【請求項12】
前記主要閉込め部材(80)が、他方の閉込め表面(44、64)に向かって、前記第1の閉込め表面(44)または前記第2の閉込め表面(64)から生じている、丸みを帯びた縁部またはビード(112)を含む、請求項1から11のいずれか一項に記載のデバイス(110)。
【請求項13】
前記主要閉込め部材(80)が、前記丸みを帯びた縁部またはビード(112)から他方の枝部(14、16)に向かって突出するレリーフ(140)を備え、前記閉位置において、前記レリーフ(140)が、前記他方の枝部(14、16)と接触して配置され、前記丸みを帯びた縁部またはビード(112)を前記他方の枝部(14、16)から離して維持する、請求項12に記載のデバイス(110)。
【請求項14】
前記閉込め部材(80、82)のうちの少なくとも1つが、UV/可視光線を通さない可撓性材料のシートによって形成される、請求項1から13のいずれか一項に記載のデバイス(10)。
【請求項15】
ケラチン繊維の少なくとも1つの房(12)の照明のための方法であって、
請求項1から14のいずれか一項に記載のデバイス(10;110)を提供するステップであって、前記デバイス(10;110)が前記房(12)の挿入のために開位置にある、提供するステップと、
- 前記第1の枝部(14)と前記第2の枝部(16)との間に房(12)を挿入するステップと、
- 前記デバイス(10;110)を前記閉じた照明位置に移行させるステップと、
- 200nm~700nm、有利には280nm~700nmの波長を有する光で前記房(12)に照明するために、前記照明組立体(22)を作動させるステップであって、前記第1の閉込め部材(80)および前記第2の閉込め部材(82)が前記房(12)を圧迫し、前記照明空洞をそれの全長にわたって光学的に閉じる、作動させるステップと、
- 前記デバイス(10;110)を前記閉じた照明位置に維持しながら、前記房(12)に対する前記デバイス(10;110)の相対移動を行うステップと、
を含む、方法。
【請求項16】
前記房(12)が、好ましくは少なくとも1つの化学酸化剤および/または少なくとも1つの光架橋性化合物を含む化粧品組成物であらかじめ処理される、請求項15に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケラチン繊維の少なくとも1つの房の照明デバイスであって、
- 第1の閉込め表面を定める第1の枝部と、
- 第1の閉込め表面の真向かいに置かれるように意図された第2の閉込め表面を定める第2の枝部であって、第1の枝部および第2の枝部が、房の挿入のための開位置と、閉込め表面が房の照明のための空洞を定める、房の照明のための閉位置と、の間で互いに対して移動可能である、第2の枝部と、
- 房に照明することができる、照明空洞内の房の照明のための組立体と、
を含む、照明デバイスに関する。
【0002】
このデバイスは、具体的には、毛髪の処理のために使用されるように意図された可動クランプである。この処理は、具体的には、毛髪の変色をもたらすこと、または毛髪にボリューム効果を与えるために、洗髪に耐える覆いを毛髪に付けることを目指す。
【背景技術】
【0003】
国際公開第2017/108767号パンフレット、国際公開第2004/054527号パンフレット、および国際公開第2007/04872号パンフレットは、毛髪に適用可能な化粧用被覆組成物(cosmetic sheathing composition)について説明している。これらの組成物は、光架橋組成物を含む。
【0004】
被覆組成物を毛髪に塗布した後、発光ダイオード(LED)、UV-可視領域での発光による照明デバイスが、光架橋組成物を架橋し、これによって被覆を得るために毛髪の房の上を通される。
【0005】
一般に、放射光は、UV-可視領域にあり、ジュール/cmオーダのエネルギー線量である。
【0006】
他の場合、国際公開第2015/165949号パンフレットにあるように、毛髪を変色させるために光酸化が行われなければならないとき、化学酸化剤を含む組成物によって処理される毛髪は、発光ダイオードで光の照明を受ける。より高い強度の、たとえば約100J/cmオーダの、照明を生成する照明デバイスが、一般的に使用される。
【0007】
上述の照明デバイスは、毛髪の房の有効放射を提供するのに極めて効果的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】国際公開第2017/108767号パンフレット
【特許文献2】国際公開第2004/054527号パンフレット
【特許文献3】国際公開第2007/04872号パンフレット
【特許文献4】国際公開第2015/165949号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、放射中の光の漏れを制限する、さらには回避するために、具体的には使用者を光から守るための改善が依然として必要である。
【0010】
本発明の1つの目的は、したがって、房の照明を必要とする処理を行うことを可能にする、ケラチン繊維の少なくとも1つの房に照明すると同時に、デバイスの外に光が漏れるのを制限する、さらには回避するためのデバイスを提供することである。
【0011】
実際、電球および電球を使用する装置の光生物学的安全性に関する規格IEC 42471に照らして、上述のタイプの装置は、危険な状態の装置(測定された危険の性質に応じて低のグループ1から高のグループ3)のうちに分類される。そのような分類はしたがって、具体的にはマーキングおよび予防に関して、いくつかの規制上の制約の重視を必要とする。したがって、そのような装置の分類グループを下げること、または適切な手段を実装することによって、そのような装置がグループ0(危険がないこと)に分類されることを可能にすることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0012】
そのために、本発明は、ケラチン繊維の少なくとも1つの房の照明デバイスであって、
- 第1の閉込め表面を定める第1の枝部と、
- 第1の閉込め表面の真向かいに置かれるように意図された第2の閉込め表面を定める第2の枝部であって、第1の枝部および第2の枝部が、房の挿入のための開位置と、閉込め表面が房の照明のための空洞を定める、房の照明のための閉位置と、の間で互いに対して移動可能であり、照明空洞が、照明空洞にアクセスするための第1の側面スリットによって照明空洞の第1の側縁部に、および照明空洞にアクセスするための第2の側面スリットによって照明空洞の反対の第2の側縁部に開いている、第2の枝部と、
- 200nm~700nm、特に280nm~700nmの波長を有する光で房に照明することができる、照明空洞内の房の照明のための組立体と、
- 照明空洞の第1の側縁部の、第1の閉込め表面、第2の閉込め表面、またはそれらの周縁から生じている第1の閉込め部材であって、実質的に第1の側面スリットの全長にわたって第1の横方向のスリットにおいて延びる、第1の閉込め部材と、
- 照明空洞の第2の側縁部の、第1の閉込め表面、第2の閉込め表面、またはそれらの周縁から生じている第2の閉込め部材であって、第2の閉込め部材が、実質的に第2の側面スリットの全長にわたって第2の横方向のスリットにおいて延び、本デバイスが閉位置にあるとき、各閉込め部材が、照明空洞をそれの全長にわたって光学的に閉じる、第2の閉込め部材と、
を含む、照明デバイスに関する。
【0013】
照明組立体は、特に、0.3W/cmよりも大きい、または1W/cmよりも大きい、特に0.5W/cm~5W/cmの照明パワーを放出するように構成される。高い光パワーを必要とする適用例では、照明組立体は、20W/cmよりも大きい、または30W/cmよりも大きい照明パワーを放出するように構成される。
【0014】
「光学的に閉じる」とは、閉込め部材が、照明システムによって照明空洞内で発せられた放射の10%未満、好ましくは1%未満を、照明システムによって発せられた波長で、閉鎖要素に向かって通過させることを意味する。
【0015】
非常に好ましくは、光学的に閉じる性質は、装置をグループ0(危険なし)、および高くてもグループ1(低リスク)に分類することを可能にする。
【0016】
光学的に閉じることは、たとえば、規格IEC 62471:2006および規格EN62471:2008によって測定される。
【0017】
本発明によるデバイスは、単独で、または技術的に可能な任意の組合せにより考えられる、以下の特徴のうちの1つまたは複数を備えてもよい。
【0018】
第1の変形形態では、閉込め部材が、枝部のうちの1つの側壁からの閉込め表面のうちの1つの周縁から生じており、かつ/または第2の閉込め部材が、枝部のうちの1つの反対の側壁からの閉込め表面のうちの1つの周縁から生じている。
【0019】
言い換えれば、当該の閉込め部材の挿入ポイントは、閉込め表面に位置せず、これらの表面に隣接する枝部の部分の外側に位置する。
【0020】
好ましい第2の変形形態では、第1の閉込め部材が、閉込め表面のうちの1つの第1の側縁部から生じており、かつ/または第2の閉込め部材が、閉込め表面のうちの1つの反対の第2の側縁部から生じている。
【0021】
両方の変形形態では、好ましくは、第1の閉込め部材および第2の閉込め部材が、同じ枝部から生じている。
【0022】
第1のオプションでは、2つの前述の閉込め部材のうちの少なくとも1つが、有利には200nm~800nmの範囲のUV/可視光線を通さない可撓性材料のシートによって形成される。
【0023】
可撓性材料として、アルミニウムなど、金属製のシートが好ましく、またはプラスチック材料から作られたシートが好ましい。
【0024】
第2の好ましいオプションでは、2つの閉込め部材のうちの少なくとも1つが、剛毛の幕(curtain of bristles)から形成される。好ましくは、両方の閉込め部材が、剛毛の幕によって形成される。
【0025】
剛毛の幕が、第1の枝部または第2の枝部に接続された1つの縁部と、自由縁部と、を有することができ、剛毛の幕の自由縁部が、閉位置において、他方の枝部の閉込め表面を圧迫する(bear on)。
【0026】
本デバイスは、1つまたは複数の追加の閉込め部材を含むことができる。
【0027】
具体的には、本デバイスは、閉位置において第1の閉込め部材の反対側に配置される第1の追加の閉込め部材を含むことができる。
【0028】
本デバイスはまた、閉位置において第2の閉込め部材の反対側に配置される第2の追加の閉込め部材を含むことができる。
【0029】
これらの追加の閉込めデバイスが、主要閉込め部材の全長にわたって延びることができる。これらの追加の閉込めデバイスが、それに面している閉込め部材の反対の形状を定める凹部によって形成され得る。これは、光漏れのリスクをさらに下げる。
【0030】
好ましくは、閉位置において、主要閉込め部材が、凹部の底と接触することなく相補的な閉込め部材を形成する凹部内に延び、凹部には、主要閉込め部材と凹部の底との間に隙間が定められる。これは、房の適切な流通(circulation)を保証すると同時に、光からの優れた保護を維持する。
【0031】
主要閉込め部材が、他方の閉込め表面に向かって、第1の閉込め表面または第2の閉込め表面から生じている、丸みを帯びた縁部またはビードを含むことができる。
【0032】
主要閉込め部材が、丸みを帯びた縁部またはビードから他方の枝部に向かって突出するレリーフを備え、閉位置において、レリーフが、他方の枝部と接触して配置され、丸みを帯びた縁部またはビードを他方の枝部から離して維持する。
【0033】
本発明はまた、ケラチン繊維の少なくとも1つの房の照明のための方法であって、
- 前に説明したようなデバイスを提供するステップであって、本デバイスが房の挿入のために開位置にある、提供するステップと、
- 第1の枝部と第2の枝部との間に房を挿入するステップと、
- 本デバイスを閉じた照明位置に移行させるステップと、
- 200nm~700nm、有利には280nm~700nmの波長を有する光で房に照明するために、照明組立体を作動させるステップであって、第1の閉込め部材および第2の閉込め部材が房を圧迫し、それぞれ照明空洞をそれの全長にわたって光学的に閉じる、作動させるステップと、
- 本デバイスを閉じた照明位置に維持しながら、房に対する本デバイスの相対移動を行うステップと、
を含む、方法に関する。
【0034】
この方法の一変形形態では、房は、最初に化粧品組成物で処理される。
【0035】
好ましくは、この組成物は、以下を含む。
a)少なくとも1つの化学酸化剤。
【0036】
好ましくは、化学酸化剤は、単独のまたは少なくとも1つの過酸塩、および具体的には少なくとも1つの過硫酸塩と組み合わせた過酸化水素である。
【0037】
好ましくは、少なくとも1つの化学酸化剤を含む組成物は、少なくとも1つのアルカリ剤を含む。アルカリ剤は、鉱物または有機物であることがある。
【0038】
b)少なくとも1つの光架橋性化合物、およびなお一層好ましくは光二量化性化合物。
【0039】
好ましくは、光架橋性化合物はポリマーである。なお一層好ましくは、光架橋性ポリマーは、疎水性または非疎水性PVA-SBQである。
【0040】
化学酸化剤および/または光架橋性化合物を含む化粧品組成物はまた、溶媒、シリコーンで覆われていても、覆われていなくてもよい脂肪体、シリコーンで覆われていても、覆われていなくてもよい陰イオン、陽イオン、非イオン、または両性界面活性剤、非光架橋性ポリマー、特に、陰イオン、陽イオン、非イオン、または両性の処理、定着、または濃化ポリマー、合成または天然の可溶性着色剤、顔料、ジスルフィド結合切断剤(agent breaking disulfide bond)、酸化剤、およびフケ防止剤、損失防止剤(loss prevention agent)の中から選ばれた少なくとも1つの化合物を含むことができる。
【0041】
本発明の方法において毛髪に塗布される組成物は、少なくとも2つの組成物の使用中に混合することから得られ得る。これは、具体的には、ブリーチの場合であり、ここで、毛髪に塗布される化粧品組成物は、好ましくは、2つの組成物の使用時に混合することから得られ、組成物の一方は過酸化水素または過酸化水素前駆体を含み、第2の組成物は、少なくとも1つのアルカリ剤を含む。なお一層好ましくは、第1の組成物は水性であって、過酸化水素を含み、第2の組成物は無水である。
【0042】
ケラチン繊維は、好ましくは人毛またはエクステンションである。
【0043】
本発明は、単に一例として、添付の図面に関して提供する以下の説明を読むと、良く理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0044】
図1】本発明による第1の照明デバイスの側面図である。
図2】毛髪の房に照明する間の、図1のデバイスの3/4の前面斜視図である。
図3図1のデバイスの枝部の詳細の上面図である。
図4図3の枝部の関連構成要素の分解斜視図である。
図5】本発明による第2のデバイスの図1と同様の図である。
図6図5の横断面VIの断面図である。
図7図5の中心軸方向平面VIIに沿った断面図である。
図8】本発明による第2のデバイスの閉位置における図6と同様の図である。
図9】本発明による第2のデバイスの一変形形態の図6と同様の図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
本発明による毛髪の房12の第1の照明デバイス10が、図1および図2に示されている。
【0046】
本明細書ではデバイス10はクランプである。たとえば、化粧品組成物があらかじめ塗布された毛髪の房を処理するために、毛髪の房12に照明することが意図される。
【0047】
化粧品組成物は、有利には、デバイス10での房の照明による処理中に架橋する少なくとも1つの光架橋性化合物を含む。
【0048】
一変形形態では、デバイス10は、毛髪の房12を光酸化させるために、房に照明し、変色を生じさせるように意図される。この使用では、少なくとも1つの化学酸化剤を含む化粧品組成物であらかじめ処理された房を、照明により処理することもまた可能である。
【0049】
図1から図4を参照すると、照明デバイス10は、第1の枝部14と、第2の枝部16と、を含み、枝部14、16は、図1に見られる、房12をデバイス10に差し込むための開位置と、図2に見られる、照明空洞20を定める、房12を閉じ込めるための閉位置と、の間で、互いに対して移動可能に取り付けられる。
【0050】
デバイス10は、第1の枝部14を第2の枝部16と関節式に連結するための組立体18と、照明空洞20内の房12に照明するための組立体22と、をさらに含む。
【0051】
本発明によれば、デバイス10は、照明空洞20内の光の閉込め組立体24と、有利には安全システム26と、を備える。
【0052】
第1の枝部14は、長手軸A-A’に沿って延びる。この例では、第1の枝部14は、中空シェル30と、中空シェル30に収容された支持フレーム32(図4に見られる)と、窓36を画定する閉鎖プレート34と、を含む。
【0053】
第1の枝部14は、窓36に配置されたガラス38と、ガラス38の真向かいに中空シェル30に配置されたリフレクタ40と、をさらに含む。
【0054】
中空シェル30は内側に、第2の枝部16に向かって現れるハウジング41を画定する。
【0055】
図4を参照すると、支持フレーム32は、中空シェル30のハウジング41内で長手方向に延びる2つの側壁42A、42Bを含む。
【0056】
支持フレーム32は、透かし細工を施されている。支持フレーム32は、側壁42A、42Bを貫いて、組立開口43A、43Bを有する。支持フレーム32は、側壁42A、42Bの間に、窓36の真向かいに広がる上側開口43Cを定める。
【0057】
閉鎖プレート34は、第2の枝部16に向かって中空シェル30を閉じる。
【0058】
この例では、ガラス38は、窓36においてプレート34と同一平面上にある。ガラス38およびプレート34はともに、照明空洞20の第1の側を画定する房12の第1の閉込め表面44を定める。
【0059】
第2の枝部16は、長手軸B-B’に沿って延びる。この例では、第2の枝部16もまた、中空シェル50と、窓56を画定する閉鎖プレート54と、を含む。
【0060】
第2の枝部16もまた、窓56に配置されたガラス58と、ガラス58の真向かいに中空シェル50内に配置されたリフレクタ60と、を含む。
【0061】
中空シェル50は内側に、第1の枝部14に向かって現れるハウジング61を画定する。
【0062】
閉鎖プレート54は、第1の枝部14に向かって中空シェル50を閉じる。
【0063】
この例では、ガラス58は、窓56においてプレート54と同一平面上にある。ガラス58およびプレート54は、ともに、照明空洞20の第2の側を画定する房12の第2の閉込め表面64を定める。
【0064】
この例では、第1の枝部14および第2の枝部16は、開位置と閉位置との間で関節組立体18によって、回転で互いに対して移動可能に取り付けられる。回転は、各枝部14、16の長手軸A-A’、B-B’に直交する軸C-C’を中心として行われる。
【0065】
図1に見られる、デバイス10の開位置では、第1の枝部14は、部分的に第2の枝部16から離される。第1の閉込め表面44と第2の閉込め表面64との間で測った、枝部14、16間の中間スペースの体積は、枝部14、16間に房12を容易に差し込むことができるように最大である。
【0066】
図2に見られる、デバイス10の閉位置では、第1の枝部14および第2の枝部16は、それらの長手軸A-A’およびB-B’を互いに実質的に平行に置くために互いにより近付けられる。
【0067】
第1の閉込め表面44および第2の閉込め表面64は、したがって互いの真向かいに位置付けられる。第1の閉込め表面44と第2の閉込め表面64との間で測った、枝部14、16間の中間スペースの体積は、最小である。
【0068】
デバイス10が閉位置にあるとき、照明空洞20は、枝部14、16間に、第1の側面スリット70によって、および第2の側面スリット72によって、各枝部14、16の長手軸A-A’およびB-B’の両側に横方向に現れる。
【0069】
照明空洞20はまた、関節組立体18の反対側に、軸方向の通路74によって、各枝部14、16の自由端に軸方向に現れる。
【0070】
各側面スリット70、72の長さは、各枝部14、16の長さよりも小さく、たとえば、各枝部14、16の長さの10%~60%である。各側面スリット70、72の高さは、30mm未満である。
【0071】
閉込め組立体24は、閉位置において第1の側面スリット70を閉じるために第1の側面スリット70に配置された、第1の閉込め部材80と、閉位置において第2の側面スリット72を閉じるために第2の側面スリット72に配置された、第2の閉込め部材82と、を含む。
【0072】
図1から図4に示した例では、第1の閉込め部材80および第2の閉込め部材82は、第1の枝部14に備えられている。第1の閉込め部材80および第2の閉込め部材82は、本明細書では、第2の枝部16の第2の閉込め表面64に向かって、第1の枝部14の第1の閉込め表面44から突出している。
【0073】
各閉込め部材80、82は、実質的に側面スリット70、72の全長にわたって、有利には側面スリット70、72の長さの90%よりも大きい、より良くは95%よりも大きい長さにわたって延びる。
【0074】
さらに、各閉込め部材80、82は、第1の閉込め表面44から測ると、各側面スリット70、72の高さ以上の高さを含む。
【0075】
この例では、各閉込め部材80、82は、第1の枝部14に、図4に見られる、剛毛の幕84と、剛毛の幕84の取付部材86と、を含む。
【0076】
剛毛の幕84は、光学的に閉じている。剛毛の幕は、横方向に、好ましくは枝部14の長手軸A-A’に対して実質的に垂直に向きを定められた複数の隣接した剛毛の列を有する。剛毛の幕84の各剛毛は、他の剛毛と接触している。
【0077】
剛毛の幕84は、各個々の剛毛の厚さよりも大きい、有利には各個々の剛毛の厚さよりも少なくとも3倍大きい、厚さを有する。
【0078】
この例では、剛毛の幕84は、有利には1mm~15mm、より良くは2mm~10mmの厚さを有する。
【0079】
剛毛の幕84は、第1の枝部14に接続された縁部88と、デバイス10の閉位置において第2の閉込め表面64と接触するように意図された自由縁部90と、を含む。
【0080】
図4に示す例では、取付部材86は、取付プレートによって形成され、側壁42A、42Bと取付部材86との間で剛毛の幕84をつかむために、フレーム32のそれぞれの側壁42A、42Bに取り付けられる。
【0081】
照明組立体22は、少なくとも1つの光源94と、各光源94の動作の少なくとも1つのコントローラ96と、を含む。
【0082】
光源94は、シェル30、50のハウジング41、51内に、たとえば第1の枝部14のシェル30のハウジング41内に取り付けられる。
【0083】
光源94は、たとえば、少なくとも1つの発光ダイオードによって、好ましくは発光ダイオードのグループによって形成される。
【0084】
光源94は、ガラス38を通して房12に照明するために、電源(図示せず)からコントローラ96によって電力供給することができる。電源は、たとえば、デバイス10に収容される少なくとも1つのバッテリー、またはセクターからの電力供給に結合されたコードである。
【0085】
光源94によって生成される照明は、好ましくは、200nm~700nm、より良くは280nm~700nmの波長の範囲で生成される。
【0086】
有利には、光源94は、1J/cm~5000J/cmの光強度を作り出すことができる。
【0087】
房12に光架橋動作を行うために、光強度は、好ましくは500mJ/cm~10J/cmである。
【0088】
房12へのブリーチ動作の間、光強度は、好ましくは1J/cm~5000J/cm、特に100J/cm~5000J/cmである。
【0089】
この例では、安全システム26は、デバイス10がそれの開位置にあるときの、アイドル展開位置と、デバイス10がそれの閉位置にあるときの、格納安全位置と、の間で第1の枝部14に移動可能に取り付けられる部材98を含む。
【0090】
可動部材98は、デバイス10の閉位置において、第1の枝部14と第2の枝部16との間でつかむことによって格納安全位置に維持される。
【0091】
コントローラ96は、安全システム26の可動部材98がそれの格納位置にあるときのみ、光源94に照明することができる。
【0092】
次に、照明デバイス10の動作について説明する。
【0093】
最初に、使用者は、デバイス10を開位置にし、照明を受けようとする毛髪の房12をつかむ。房12は、たとえば、少なくとも1つの化学酸化剤および/または少なくとも1つの光架橋性化合物を含む化粧品組成物をあらかじめコーティングされ得る。
【0094】
使用者は次いで、第1の枝部14と第2の枝部16との間の、閉込め表面44、64の真向かいに房12を挿入する。
【0095】
次いで、使用者は、第1の枝部14および第2の枝部16を互いにより近付けることによって、デバイス10をそれの閉位置に移行させる。
【0096】
このアプローチの間、第1の閉込め表面44は、照明空洞20を閉じるために第2の閉込め表面64の真向かいに置かれる。
【0097】
各閉込め部材80、82の剛毛の幕84は、図2に示すように、第1の閉込め表面44から第2の閉込め表面64を圧迫し、房12の毛髪を挟むことによって側面スリット70、72を閉じる。
【0098】
具体的には、剛毛の幕84は変形可能であるので、毛髪の房12の形状に順応する。房12の毛髪は、有利には、剛毛の幕84の剛毛による、または房12の毛髪による、のいずれかによる側面スリット70、72のほぼ完全な閉込めを保証するために、剛毛の幕84の剛毛の間に挿入される。
【0099】
照明空洞20の横方向の閉込めは、したがってほぼ完全であり、空洞20に生成される光に使用者をさらす危険性を下げる。
【0100】
安全システムの可動部材98は、枝部14、16間でつかまれ、したがってそれの格納位置をとる。
【0101】
使用者は次いで、光源94を作動させる。コントローラ96は、房12に所望の照明を当てるために光源94を制御する。有利には、使用者は、選択された長さにわたって房12を処理するために房12に沿ってデバイス10を動かす。次いで、使用者は、房12を取り除き、任意選択で枝部14、16の間に別の房12を置くためにデバイス10を再び開く。
【0102】
第1の照明デバイス110の一変形形態(図示せず)では、2つの閉込め部材80、82のうちの少なくとも1つは、有利には200nm~800nmの範囲のUV/可視光線を通さない可撓性材料のシートによって形成される。
【0103】
可撓性材料として、アルミニウムなどの金属シート、またはプラスチック材料から作られたシートが好ましい。
【0104】
第2の照明デバイス110を図5図7に示している。第2のデバイス110は、閉込め部材80、82の構造が第1のデバイス10とは異なる。
【0105】
この例では、各閉込め部材80、82は、第1の閉込め表面44から第2の閉込め表面64に向かって突出している、中実の長手方向の丸みを帯びた縁部またはビード112によって形成される。
【0106】
丸みを帯びた縁部またはビード112は、枝部14、16の軸に平行に細長い。好ましくは丸みを帯びた縁部またはビード112は、湾曲した外表面を有する。
【0107】
枝部14の長手軸A-A’に対して横方向に考えられる丸みを帯びた縁部またはビード112の幅は、それの長さの少なくとも2倍、好ましくは少なくとも4倍未満である。
【0108】
丸みを帯びた縁部またはビード112は、有利には、図6に示すように、閉鎖プレート34を有する本体を形成する。この例では、丸みを帯びた縁部またはビードは、ピラミッド形の断面を有する。
【0109】
さらに、デバイス110は、各主要閉込め部材80、82について、各閉込め部材80、82の真向かいに、第2の閉込め表面64にある相補的な閉込め部材120、122を含む。
【0110】
この例では、各相補的な閉込め部材120、122は、丸みを帯びた縁部またはビード112の長さに実質的に等しい長さを有し、丸みを帯びた縁部またはビード112の反対の形状を構成する、溝124の形態の凹部によって形成される。
【0111】
図8によって示されるようにデバイス10の閉位置では、丸みを帯びた縁部またはビード112は、有利には、溝124の底に接触することなく、溝124に突出すると同時に、丸みを帯びた縁部またはビード112の頂点と溝124の底との間に位置する隙間123を画定する。
【0112】
有利には、デバイス110は、閉込め部材80、82の長手方向端部間に配置された第1の軸方向閉込め部材130と、閉込め部材80、82の反対の長手方向端部間に広がる第2の軸方向閉込め部材132と、をさらに含む。
【0113】
各軸方向閉込め部材130、132もまた、第1の閉込め表面44に対して突出する丸みを帯びた縁部またはビードによって形成される。
【0114】
閉込め部材80、82、130、132は、好ましくは、第1のプレート34上で照明空洞20の周縁に連続した閉輪郭を定める。
【0115】
同様に、各軸方向閉込め部材130、132は、有利には、第2の閉込め表面64に配列された相補的な軸方向閉込め部材134、136の真向かいに配置される。
【0116】
各相補的な軸方向閉込め部材134、136もまた、溝の形態の凹部によって形成される。
【0117】
相補的な第1の軸方向閉込め部材134は、軸方向閉込め部材130、132の長手方向端部間に配置され、相補的な第2の軸方向閉込め部材132は、軸方向閉込め部材130、132の反対の長手方向端部間に広がる。
【0118】
溝は、したがって照明空洞20の輪郭に連続的に広がる。したがって、照明空洞20は、側面スリット70、72においてのみならず、軸方向の通路74においても閉鎖される。
【0119】
動作中、房12は、各閉込め部材80、82と、それに面している相補的な閉込め部材120、122と、の間の隙間123に挿入される。
【0120】
閉込め部材80、82を相補的な閉込め部材120、122に部分的に挿入することに照らして、照明空洞20は閉鎖されると同時に、房12が閉込め部材80、82と、閉込め部材80、82を受ける相補的な閉込め部材120、122と、の間の各隙間123を通って流通することを可能にする。
【0121】
図6から図8に示す形状/反対の形状のシステムの使用は、したがって、房12の流通を妨害することなく、最高の安全を保証するので、特に有利である。
【0122】
図9に示す一変形形態では、隙間123の高さを定めるためのレリーフ140が設けられる。レリーフ140は、たとえば、デバイス10の閉位置においてそれの真向かいの溝124の底と連携するために、丸みを帯びた縁部またはビード112の頂点から突出する。レリーフは、丸みを帯びた縁部またはビード112の長さよりも小さい長さを有する。
【0123】
上述の実施形態の一変形形態では、少なくとも1つの閉込め部材80、82は、第2の枝部16に備えられており、第2の閉込め表面64から第1の閉込め表面44に向かって突出する。
【0124】
別の変形形態では、少なくとも1つの閉込め部材80、82は、閉込め表面44、64自体からではなく、閉込め表面44、64の周縁から生じている。
【符号の説明】
【0125】
10 照明デバイス
12 毛髪の房
14 第1の枝部
16 第2の枝部
18 関節組立体
20 照明空洞
22 照明組立体
24 閉込め組立体
26 安全システム
30 中空シェル
32 支持フレーム
34 閉鎖プレート
36 窓
38 ガラス
41 ハウジング
42 側壁
44 閉込め表面
50 中空シェル
51 ハウジング
54 閉鎖プレート
56 窓
58 ガラス
60 リフレクタ
61 ハウジング
64 閉込め表面
70 第1の側面スリット
72 第2の側面スリット
74 通路
80 第1の閉込め部材
82 第2の閉込め部材
84 剛毛の幕
86 取付部材
88 接続された縁部
90 自由縁部
94 光源
96 コントローラ
98 可動部材
110 照明デバイス
112 丸みを帯びた縁部またはビード
120 相補的な閉込め部材
122 相補的な閉込め部材
123 隙間
124 溝
130 軸方向閉込め部材
132 軸方向閉込め部材
134 相補的な軸方向閉込め部材
136 相補的な軸方向閉込め部材
140 レリーフ
図1
図2
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2021-12-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケラチン繊維の少なくとも1つの房(12)の照明デバイス(10;110)であって、
- 第1の閉込め表面(44)を定める第1の枝部(14)と、
- 前記第1の閉込め表面(44)の真向かいに置かれるように意図された第2の閉込め表面(64)を定める第2の枝部(16)であって、前記第1の枝部(14)および前記第2の枝部(16)が、前記房(12)の挿入のための開位置と、前記閉込め表面(44、64)が前記房(12)の照明のための空洞(20)を定める、前記房(12)の照明のための閉位置と、の間で互いに対して移動可能であり、前記照明空洞(20)が、前記照明空洞(20)にアクセスするための第1の側面スリット(70)によって前記照明空洞(20)の第1の側縁部に、および前記照明空洞(20)にアクセスするための第2の側面スリット(72)によって前記照明空洞(20)の反対の第2の側縁部に開いている、第2の枝部(16)と、
- 200nm~700nm、特に280nm~700nmの波長を有する光で前記房(12)に照明することができる、前記照明空洞(20)内の前記房(12)の照明のための組立体(22)と、
- 前記照明空洞の前記第1の側縁部の、前記第1の閉込め表面(44)、前記第2の閉込め表面(64)、またはそれらの周縁から生じている第1の閉込め部材(80)であって、実質的に前記第1の側面スリット(70)の全長にわたって前記第1の横方向のスリット(70)において延びる、第1の閉込め部材(80)と、
- 前記照明空洞の前記第2の側縁部の、前記第1の閉込め表面(44)、前記第2の閉込め表面(64)、またはそれらの周縁から生じている第2の閉込め部材(82)であって、前記第2の閉込め部材(82)が、実質的に前記第2の側面スリット(72)の全長にわたって前記第2の横方向のスリット(72)において延び、前記デバイスが前記閉位置にあるとき、各閉込め部材(80、82)が、前記照明空洞(20)をそれの全長にわたって光学的に閉じる、第2の閉込め部材(82)と、
を含む、照明デバイス(10;110)。
【請求項2】
前記閉込め部材(80)が、前記枝部(14;16)のうちの1つの側壁からの前記閉込め表面(44;64)のうちの1つの前記周縁から生じており、かつ/または前記第2の閉込め部材が、前記枝部(14;16)のうちの1つの反対の側壁からの前記閉込め表面(44、64)のうちの1つの前記周縁から生じている、請求項1に記載のデバイス(10;110)。
【請求項3】
前記第1の閉込め部材(80)が、前記閉込め表面(44、64)のうちの1つの前記第1の側縁部から生じており、かつ/または前記第2の閉込め部材が、前記閉込め表面(44;64)のうちの1つの前記反対の第2の側縁部から生じている、請求項1に記載のデバイス(10;110)。
【請求項4】
前記第1の閉込め部材(80)および前記第2の閉込め部材(82)が、同じ枝部(14、16)から生じている、請求項1から3のいずれか一項に記載のデバイス(10;110)。
【請求項5】
前記第1の閉込め部材(80)および/または前記第2の閉込め部材(82)が、剛毛の幕(84)によって形成される、請求項1から4のいずれか一項に記載のデバイス(10)。
【請求項6】
前記剛毛の幕(84)が、前記第1の枝部(14)または前記第2の枝部(16)に接続された1つの縁部(88)と、自由縁部(90)と、を有し、前記剛毛の幕(84)の前記自由縁部(90)が、前記閉位置において、他方の枝部(16、14)の前記閉込め表面を圧迫する、請求項5に記載のデバイス(10)。
【請求項7】
前記閉位置において前記第1の閉込め部材(80)の反対側に配置される第1の追加の閉込め部材(120)を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載のデバイス(110)。
【請求項8】
前記閉位置において前記第2の閉込め部材(82)の反対側に配置される第2の追加の閉込め部材(122)を含む、請求項7に記載のデバイス(110)。
【請求項9】
1つ以上の相補的な閉込め部材(120、122)が、前記閉込め部材(80、82)の前記全長にわたって延びる、請求項7または8に記載のデバイス(110)。
【請求項10】
1つ以上の相補的な閉込め部材(120、122)が、それに面している前記閉込め部材(80、82)の反対の形状を定める凹部によって形成される、請求項7から9のいずれか一項に記載のデバイス(110)。
【請求項11】
前記閉位置において、前記主要閉込め部材(80、82)が、前記凹部の底と接触することなく前記相補的な閉込め部材(120、122)を形成する前記凹部内に延び、前記凹部には、前記主要閉込め部材(80、82)と前記凹部の前記底との間に隙間(123)が定められる、請求項10に記載のデバイス(110)。
【請求項12】
前記主要閉込め部材(80)が、他方の閉込め表面(44、64)に向かって、前記第1の閉込め表面(44)または前記第2の閉込め表面(64)から生じている、丸みを帯びた縁部またはビード(112)を含む、請求項1から11のいずれか一項に記載のデバイス(110)。
【請求項13】
前記主要閉込め部材(80)が、前記丸みを帯びた縁部またはビード(112)から他方の枝部(14、16)に向かって突出するレリーフ(140)を備え、前記閉位置において、前記レリーフ(140)が、前記他方の枝部(14、16)と接触して配置され、前記丸みを帯びた縁部またはビード(112)を前記他方の枝部(14、16)から離して維持する、請求項12に記載のデバイス(110)。
【請求項14】
ケラチン繊維の少なくとも1つの房(12)の照明のための方法であって、
請求項1から13のいずれか一項に記載のデバイス(10;110)を提供するステップであって、前記デバイス(10;110)が前記房(12)の挿入のために開位置にある、提供するステップと、
- 前記第1の枝部(14)と前記第2の枝部(16)との間に房(12)を挿入するステップと、
- 前記デバイス(10;110)を前記閉じた照明位置に移行させるステップと、
- 200nm~700nm、有利には280nm~700nmの波長を有する光で前記房(12)に照明するために、前記照明組立体(22)を作動させるステップであって、前記第1の閉込め部材(80)および前記第2の閉込め部材(82)が前記房(12)を圧迫し、前記照明空洞をそれの全長にわたって光学的に閉じる、作動させるステップと、
- 前記デバイス(10;110)を前記閉じた照明位置に維持しながら、前記房(12)に対する前記デバイス(10;110)の相対移動を行うステップと、
を含む、方法。
【請求項15】
前記房(12)が、好ましくは少なくとも1つの化学酸化剤および/または少なくとも1つの光架橋性化合物を含む化粧品組成物であらかじめ処理される、請求項14に記載の方法。
【国際調査報告】