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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-06
(54)【発明の名称】ドアヒンジ
(51)【国際特許分類】
   A63H 33/00 20060101AFI20220629BHJP
   A63H 3/52 20220101ALI20220629BHJP
【FI】
A63H33/00 Z
A63H3/52 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021562361
(86)(22)【出願日】2020-04-29
(85)【翻訳文提出日】2021-12-20
(86)【国際出願番号】 US2020030444
(87)【国際公開番号】W WO2020223331
(87)【国際公開日】2020-11-05
(31)【優先権主張番号】16/399,810
(32)【優先日】2019-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520484472
【氏名又は名称】ラヴヴェリー,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ファウツ,フィリップ ジェー.
(72)【発明者】
【氏名】リグビー,トーマス クリーソン
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150AA02
2C150BB01
2C150CA18
2C150EH08
(57)【要約】
ドアヒンジアセンブリは、フレーム開口部およびフレーム開口部の片側のわき柱を画定するドアフレームであって、わき柱はフレーム開口部に突出する2つのフレームコーナーおよびフレーム開口部を横切って2つのフレームコーナーを接続するわき柱ブレースを含み、わき柱ブレースはそこを通る2つの離間したヒンジ穴を画定する、ドアフレームと、フレーム開口部を介して選択的にアクセスを提供するように可動であるドアと、ドアをドアフレームに接続する弾性コードであって、コードは2つのヒンジ通路の第1の通路を通って、わき柱縁部にある2つの通路開口部の第1の開口部を通って、2つのヒンジ穴の第1の穴を通って、わき柱ブレースを横切って、2つのヒンジ穴の第2の穴を通って、わき柱縁部にある2つの通路開口部の第2の開口部を通って、かつ2つのヒンジ通路の第2の通路を通って、順に延びる、コードと、を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドアヒンジアセンブリであって、
フレーム開口部(38)および前記フレーム開口部の片側にあるわき柱(26)を画定するドアフレーム(10)であって、前記わき柱が、前記フレーム開口部に突出する2つのフレームコーナー(12a、12b)および前記フレーム開口部を横切って前記2つのフレームコーナーを接続するわき柱ブレース(18)を含み、前記わき柱ブレースが、それを通して2つの離間したヒンジ穴(16a、16b)を画定する、ドアフレームと、
前記フレーム開口部を介して選択的にアクセスを提供するように可動であるドア(2)であって、前記ドアが、わき柱縁部(34)を含むドア縁部(32a、32b、32c)によって接続された2つの広い側面(28a、28b)を備え、前記ドアが、
前記わき柱の2つの突出するフレームコーナーを受け入れるように構成された2つのコーナー凹部(6a、6b)、および
2つのヒンジ通路(8a、8b)であって、各ヒンジ通路が、前記わき柱縁部から前記ドアの広い側面の1つにあるそれぞれの通路開口部(4a、4b)まで延在する、2つのヒンジ通路、を画定する、ドアと、
前記ドアを前記ドアフレームに接続する弾性コード(14)であって、前記弾性コードが、前記2つのヒンジ通路の第1の通路(8a)を通って、前記わき柱縁部にある2つの通路開口部の第1の開口部(4a)を通って、前記2つのヒンジ穴の第1の穴(16a)を通って、前記わき柱ブレース(18)を横切って、前記2つのヒンジ穴の第2の穴(16b)を通って、前記わき柱の縁部にある前記2つの通路開口部の第2の開口部(4b)を通って、かつ前記2つのヒンジ通路の第2の通路(8b)を通って、順に延びている、弾性コードと、を備える、
ドアヒンジアセンブリ。
【請求項2】
前記わき柱の前記2つの突出するフレームコーナー(12a、12b)を受け入れる前記コーナー凹部(6a、6b)が、前記ドア(2)が衝撃で前記ドアフレーム(10)から外れることがないように構成されている、
請求項1に記載のドアヒンジアセンブリ。
【請求項3】
前記ヒンジ通路(8a、8b)が、前記弾性コード(14)に開放ドア位置と閉鎖ドア位置との間を移動するためのリリーフを与える、
請求項1または2に記載のドアヒンジアセンブリ。
【請求項4】
前記弾性コード(14)の第1の端部(22a)および第2の端部(22a)が前記ドア(2)に固定され、かつ第1の結び目(42)および第2の結び目(42)によって適切な位置に保持される、
請求項1から3のいずれか一項に記載のドアヒンジアセンブリ。
【請求項5】
前記第1の結び目(42)および前記第2の結び目(42)が、前記ドア(2)の前記広い表面の1つにある前記通路開口部(4a、4b)の内側に隠され、特に、前記ドアの前記広い側面の1つにある前記通路開口部が、前記第1の結び目および前記第2の結び目の直径よりも小さい、
請求項4に記載のドアヒンジアセンブリ。
【請求項6】
前記弾性コード(14)の第1の端部および第2の端部が前記ドア(2)に固定され、かつ接着剤によって適切な位置に保持されている、
請求項1から5のいずれか一項に記載のドアヒンジアセンブリ。
【請求項7】
前記ドアが閉位置または開位置にあるとき、前記弾性コード(14)が張設された状態にある、
請求項1から6のいずれか一項に記載のドアヒンジアセンブリ。
【請求項8】
前記弾性コード(14)が、ヒンジ軸(30)の周りの前記ドア(2)の枢動運動を容易にする、
請求項1から7のいずれか一項に記載のドアヒンジアセンブリ。
【請求項9】
前記ドア(2)が、2つから5つまでの範囲でヒンジ通路(8a、8b)の数を定める、
請求項1から8のいずれか一項に記載のドアヒンジアセンブリ。
【請求項10】
前記わき柱ブレース(18)が、2つから5つまでの範囲でヒンジ穴(16a、16b)の数を定める、
請求項1から9のいずれか一項に記載のドアヒンジアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、ドアヒンジアセンブリに関し、より具体的には、玩具などの幼児が開けることを想定したドアのヒンジに関する。
【背景技術】
【0002】
ドアおよびドアヒンジアセンブリは、3歳超の子供が使用することを想定した、玩具箱などの多くの小児玩具および製品によく見られる。米国消費者製品安全委員会(CPSC)は、窒息、誤嚥、または摂取の危険性を呈し得るため、特定のサイズ未満の構成要素を備え、かつ3歳未満の子供が使用することを想定した玩具に制限を設けている。これらの制限は、通常のまたは合理的に予見可能な使用中にゆるむ可能性のある小さな部品に適用される。子供の玩具、およびそのような玩具を構成する構成要素の設計、構成、および安全性の改善が継続的に求められている。
【発明の概要】
【0003】
本発明の一態様は、ドアフレーム、ドア、および弾性コードを有するドアヒンジアセンブリを特徴とする。ドアフレームは、フレーム開口部およびフレーム開口部の片側にあるわき柱を画定する。わき柱は、フレーム開口部に突出する2つのフレームコーナーおよび、フレーム開口部を横切って2つのフレームコーナーを接続するわき柱ブレースを含む。わき柱ブレースは、それを通る離間した2つのヒンジ穴を画定する。フレーム開口部を介してアクセスを選択的に提供するために、ドアは可動式である。ドアは、ドアの縁部で接続された2つの広い側面を備え、わき柱の縁部を含む。ドアは、わき柱の2つの突出するフレームコーナーを受け入れるように構成された2つのコーナー凹部を画定する。ドアはさらに2つのヒンジ通路を画定し、各ヒンジ通路は、わき柱の縁部からドアの広い側面の1つにあるそれぞれの通路開口部まで延在する。弾性コードはドアをドアフレームに接続する。弾性コードは、2つのヒンジ通路の第1の通路を通って、わき柱縁部にある2つの通路開口部の第1の開口部を通って、2つのヒンジ穴の第1の穴を通って、わき柱ブレースを横切って、2つのヒンジ穴の第2の穴を通って、わき柱縁部にある2つの通路開口部の第2の開口部を通って、かつ2つのヒンジ通路の第2の通路を通って、順に延びる。
【0004】
いくつかの実施形態では、わき柱の2つの突出するフレームコーナーを受け入れるコーナー凹部は、衝撃時にドアがドアフレームから外れるのを防ぐ。
【0005】
いくつかの例では、ヒンジ通路は、弾性コードに開放ドア位置と閉鎖ドアの位置との間を移動するためのリリーフを与える。
【0006】
いくつかの事例では、弾性コードの第1の端部および第2の端部は、ドアに固定され、かつ第1の結び目および第2の結び目によって適切な位置に保持される。
【0007】
いくつかの配置では、第1の結び目および第2の結び目は、ドアの広い表面の1つにある通路開口部の内側に隠されている。
【0008】
いくつかの実施形態では、ドアの広い側面の1つにある通路開口部は、第1の結び目および第2の結び目の直径よりも小さい。
【0009】
いくつかの事例では、弾性コードの第1の端部および第2の端部はドアに固定され、かつ接着剤によって適切な位置に保持される。
【0010】
いくつかの配置では、ドアが閉位置または開位置にあるとき、弾性コードは張設された状態にある。
【0011】
いくつかの例では、弾性コードは、ヒンジ軸の周りのドアの枢動運動を容易にする。
【0012】
いくつかの事例では、ドアは2つから5つまでの範囲でヒンジ通路の数を定める。
【0013】
いくつかの例では、わき柱ブレースは、2つから5つまでの範囲でヒンジ穴の数を定める。
【0014】
本開示の様々な実施形態は、好ましくは3歳以下の乳児による使用を想定したドアヒンジアセンブリに関する。より具体的には、実施形態は、使用中に3歳未満の子供に窒息、誤嚥、または摂取の危険性をもたらさないサイズおよび構成の部品を特徴とするドアヒンジアセンブリを含む。したがって、本開示のドアヒンジアセンブリは、例えば、米国および欧州連合での使用が承認されるように設計されている(それぞれ、連邦規則集(CFR)タイトル16パート1501および玩具安全指令2009/48/ECによる)。例えば、特定の実施形態で特徴づけられるドアヒンジアセンブリは、通常の使用中に小さな部品(連邦規則集(CFR)タイトル16パート1501によって定められる)を生じさせ得る従来のドアヒンジなしで製造することができる。さらに、特定の実施形態は、特別な工具または留め具なしで組み立てる(および分解する)ことができるドアヒンジアセンブリを提供する。さらなる実施形態は、衝撃媒体(例えば、地面)へのドアヒンジアセンブリの衝撃など、子供による予見可能な使用、損傷、または誤用に耐えることができるドアヒンジアセンブリを提供する。
【0015】
本発明の1つ以上の実施形態の詳細は、添付の図面および以下の説明に記載されている。本発明の他の特徴、目的、および利点は、説明および図面、ならびに特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】ドアヒンジアセンブリの分解斜視図である。
図2】ドアの背面図である。
図3】ドアフレームおよびわき柱の正面図である。
図4】ドアヒンジアセンブリの斜視図である。
図5】ドアヒンジアセンブリの背面図である。
図6】ドアヒンジアセンブリの背面図であり、拡大部分に弾性ヒンジの詳細をさらに示している。
図7A】ドアヒンジアセンブリの正面図である。
図7B図7Aに示す、ドア、ドアフレーム、および弾性コードの断面図である。
図8】ドアヒンジアセンブリを備える玩具の斜視図である。
【0017】
様々な図面中の同様の参照記号は、同様の要素を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1は、ドアフレーム10、ドア2、および弾性コード14を含むドアヒンジアセンブリ24の分解図を示す。ドアフレーム10は、フレーム開口部38およびフレーム開口部38の片側に配置されたわき柱26を画定する。この例では、ドアフレーム10は長方形の形状であるが、ドアフレーム10は、例えば、正方形、円形、三角形、または他の適切な幾何学的形状のドアフレームにすることができる。わき柱26は、ドア2が固定されているドアフレーム10の垂直部分である。わき柱26は、フレーム開口部38のいずれの側面に配置することができる。わき柱26は、フレーム開口部38に突出する2つのフレームコーナー12aおよび12bを含む。フレームコーナー12aおよび12bは、正方形または丸い縁部を有する場合がある。わき柱26は、わき柱ブレース18をさらに含む。わき柱ブレース18は、フレーム開口部38を横切って2つのフレームコーナー12aおよび12bを接続する。わき柱ブレース18は、2つの離間したヒンジ穴16aおよび16bを画定する。いくつかの例では、わき柱ブレース18は、2つから5つまでの範囲でヒンジ穴の数を定める。
【0019】
ドア2は可動式であり、フレーム開口部38を介してアクセスを選択的に提供する。ドア2は、長方形、正方形、円形、三角形、またはその他の適切な幾何学的形状のドアにすることができる。ドア2は、木、プラスチック、金属、または耐久性を提供するその他の適切な材料で作ることができる。ドア2は、例えば、子供が使用することを想定した箱、玩具、または物品へのアクセスを選択的に提供することができる。ドア2は、2つのコーナー凹部6aおよび6b、ならびに2つのドア凹部9aおよび9bを画定する。
【0020】
図2を参照すると、ドア2は、2つの広い側面28a(図1に示す)および28bを備える。広い側面28aおよび28bは、わき柱縁部34を含むドア縁部32a、32b、および32cによって接続される。コーナー凹部6aおよび6bは、2つの突出するフレームコーナー12aおよび12bを受け入れるように構成される。各ドア凹部9aおよび9bは、それぞれ、わき柱縁部34から壁11aおよび11bまで延在する。壁11aおよび11bは、通路開口部5aおよび5bを画定する。ドア2はさらに、2つのヒンジ通路8aおよび8bを画定する(図2には示されていない)。各ヒンジ通路は、わき柱縁部34から、より具体的には通路開口部5aおよび5bから、ドア2の広い側面28bにあるそれぞれの通路開口部4aおよび4bまで延在する。ヒンジ通路8aおよび8bは、弾性コード14に開放ドア位置および閉鎖ドア位置との間を移動するためのリリーフを与える。いくつかの例では、ドア2は、2つから5つまでの範囲でヒンジ通路の数を定める。
【0021】
小児玩具および製品に見られるドアおよびドアヒンジアセンブリは、子供による通常のまたは正当な予見可能な使用の一部として、しばしば機械的衝撃にさらされる。ドアヒンジへの機械的衝撃により、ドアがドアヒンジおよび/またはドアフレームから外れることがよくある。
【0022】
本開示のドアヒンジアセンブリは、分解されることなく、衝撃(すなわち、ドアヒンジアセンブリと第2の本体とが衝突するときに短時間に加えられる大きな力または打撃)に耐えることができる。ドアヒンジアセンブリと衝突することがある第2の本体は、固体表面などの衝撃媒体である場合がある。固体表面の非限定的な例は、地面、タイル表面、カーペット表面、およびコンクリート表面を含む。さらに、衝撃媒体は、壁または固体表面を備える物体である場合がある。本明細書に記載のドアヒンジアセンブリは、例えば、子供による損傷および/または誤用のために衝撃を受けることがある。本開示のドアヒンジアセンブリは、高い耐衝撃性を有する。言い換えれば、ドアヒンジアセンブリ24は、物理的損傷(例えば、分解)を受けることなく、機械的衝撃に耐える。例えば、ドアヒンジアセンブリ24は、それが固体表面と衝突した後、組み立てられたままである場合がある(すなわち、ドア2は、弾性コード14を介してドアフレーム10に接続されている)。
【0023】
コーナー凹部6aおよび6bは、両方のコーナー凹部6aおよび6bが、わき柱26の2つの突出するフレームコーナー12aおよび12bを受け入れているときに、機械的衝撃でドア2がドアフレーム10から外れるのを防ぐ。コーナー凹部6aおよび6bと2つの突出するフレームコーナー12aおよび12bとの間の接続は、例えば、機械的衝撃が上縁部32a、側縁部32b、下縁部32c、わき柱縁部34、またはドア2の広い側面のうちのいずれかに力を加える場合に、ドア2がドアフレーム10に接続されたままであることを可能にする補強点として機能する。いくつかの例では、コーナー凹部6aおよび6bと2つの突出するフレームコーナー12aおよび12bとの間の接続は、ドアヒンジアセンブリ24の構成要素に加えられる衝撃力の打撃を吸収する。
【0024】
わき柱縁部34にある通路開口部5aおよび5bの形状は、例えば、図2に示されるように円形であるか、または長方形である場合がある。この実施形態では、通路開口部4aおよび4bは、広い側面28bを通って延在するが、広い側面28aを通って延在しない。この場合、通路開口部4aおよび4bは円形開口部であるが、長方形、正方形、三角形、または任意の他の適切な幾何学的形状であり得る。
【0025】
図3は、側面40を備えるボックス20を示す。側面40は、ドアフレーム10を備える。ドアフレーム10は、フレーム開口部38をさらに画定する。ボックス20は、子供が使用する玩具または物品である場合がある。いくつかの例では、ボックス20を使用する子供は3歳以下である場合がある。いくつかの事例では、ボックス20を使用している人は3歳以上である場合がある。ボックス20は、プラスチック、木材、金属、または他の適切な材料で構成することができる。さらに別の例では、ボックス20は、家具ボックスまたは装飾ボックスになることができる。
【0026】
図4は、ドア2が開いた状態で完全に組み立てられた状態のドアヒンジアセンブリ24を示す。わき柱26(図4には示されていない)およびわき柱ブレース18は、ヒンジ軸30の周りを回転するドア2を支持する。言い換えれば、弾性コード14は、ヒンジ軸30の周りのドア2の枢動運動を容易にする。ヒンジ軸30は、図4に示されるように、わき柱ブレース18に実質的に平行に延在する。わき柱26およびわき柱ブレース18は、弾性コード14を介してドア2の重量を支える。したがって、弾性コード14は、ドアフレーム10をドア2に接続し、かつドア2がヒンジ軸30の周りに制限された回転角を有することを可能にすることによって、ドアヒンジとして機能する。図4に示されるように、弾性コード14は、ドア凹部9aおよび9bを通って延びる。弾性コード14は、編組弾性コードである場合がある。弾性コード14は、ポリエステル、織り目加工ポリエステル、綿、ナイロン、ポリプロピレン、艶出し綿、ネオプレンゴム、ラテックスゴム、またはそれらの組み合わせから構成することができる。
【0027】
弾性コード14の端部22aおよび22bは、ドア2の広い側面28bの通路開口部4aおよび4b内に位置する。弾性コード14の端部22aおよび22bは、ドア2に固定することができ、かつ結び目によって適切な位置に保持することができる。言い換えれば、弾性コード14は、結び目のある端部先端を備えることができる。いくつかの例では、弾性コード14の2つの端部22aおよび22bは、ドア2に固定され、かつ接着剤によって適切な位置に保持される。いくつかの実施形態では、弾性コード14の2つの端部22aおよび22bは、弾性コード14を固定するために、結び目(図には示されていない)で互いに結ばれている。いくつかの実施形態では、弾性コード14は1つの結び目を備える。いくつかの実施形態では、弾性コード14は2つの結び目を備える。いくつかの実施形態では、結び目は、通路開口部4aまたは4bの直径よりも大きい直径を有する。
【0028】
他の配置では、ビード(図には示されていない)が、弾性コード14の2つの端部22aおよび22bを固定するために、弾性コード14の2つの端部22aおよび22bの各々に結ばれている。ビードは、プラスチック、金属、木材、またはその他の適切な材料で構成することができる。いくつかの実施形態では、ビードは、通路開口部4aまたは4bの直径よりも大きい直径を有する。いくつかの例では、圧着管などの圧着部品(図には示されていない)が、弾性コード14の2つの端部22aおよび22bの各々に取り付けられ、端部がドア2に固定され、かつ適切な位置に保持される。いくつかの実施形態では、圧着部品は、圧着部品を備える弾性コード14の増加した直径が通路開口部4aまたは4bの直径よりも大きくなるように、弾性コード14の直径を増加させる。
【0029】
さらに別の実施形態では、トグルウィングファスナ(図には示されていない)が、弾性コード14の2つの端部22aおよび22bに取り付けられ、端部がドア2に固定され、かつ適切な位置に保持される。トグルウィングファスナは、静止時に半径方向に展開された位置にあるトグルウィング部材を備えることができる。トグルウィング部材は、トグルウィング部材に対して力を加えると、半径方向に収縮した位置に移動することができる。例えば、トグルウィング部材は、トグルウィングファスナが通路開口部4aまたは4bに挿入されると収縮する。いくつかの実施形態では、収縮状態のトグルウィング部材を備えるトグルウィングファスナは、通路開口部4aまたは4bの直径よりも小さい直径を有する。通路開口部4aおよび4bを通って挿入されると、トグルウィング部材は半径方向に展開された位置に移動し、それによって弾性コード14の2つの端部22aおよび22bをドア2に固定する。
【0030】
図5は、ドア2が閉じられた状態で完全に組み立てられた状態のドアヒンジアセンブリ24の背面図を示す。弾性コード14は、図5に示されるように、ヒンジ穴16aおよび16bを通って、わき柱ブレース18の裏側表面を横切って延びる。ヒンジ穴16aおよび16bは、わき柱ブレース18の長さに沿って垂直方向に整列する。さらに、ヒンジ穴16aおよび16bは、図5に示されるように、ドア2の広い側面28bにおいて通路開口部4aおよび4bと水平方向に整列する。
【0031】
図6は、弾性コード14とドアフレーム10およびドア2との接続をより詳細に示す。弾性コード14は、ドアが閉位置または開位置にあるとき、張設された状態にある。動作中、ドアヒンジアセンブリ24は、以下のように取り付けることができる。弾性コード14は、2つのヒンジ通路8aおよび8b(図6には示されていない)の第1の通路を通って、かつわき柱縁部34に位置する壁11aおよび11bにある2つの通路開口部5aおよび5b(図6には示されていない)の第1の開口部を通って、順に延びる。次に、弾性コード14は、2つのドア凹部9aおよび9bの第1の部分を通って延びる。次に、弾性コード14は、2つのヒンジ穴16aおよび16bの第1の穴を通って、そしてわき柱ブレース18を横切って、順に延びる。次に、弾性コード14は、2つのヒンジ穴16aおよび16bの第2の穴を通って、2つのドア凹部11aおよび11bの第1の凹部を通って、そしてわき柱縁部34の2つの通路開口部5aおよび5bの第2の開口部を通って、順に延びる。最後に、弾性コード14は、2つのヒンジ通路8aおよび8bの第2の通路を通って延びる。
【0032】
次に図7Aおよび図7Bを参照すると、図7Bは、図7Aの線36上の断面図である。図7Bは、図7Aに示されるように、ドア2が閉位置にあるときの弾性コード14の位置を示す。弾性コード14の2つの端部のうちの1つ22aは、ドア2の広い表面の1つにある2つの通路開口部のうちの1つ4aの内部に位置する。図7Aはさらに、弾性コード14がヒンジ通路8aの1つを通って滑るのを結び目42が防ぐように、結び目42を備えるものとして、2つの端部のうちの1つ22aを示す。いくつかの実施形態では、弾性コード14の2つの端部22aおよび22bの結び目42は、弾性コード14がヒンジ穴16aおよび16bのうちの1つを通って滑るのを防ぐ。いくつかの例では、ドア2の広い側面のうちの1つにある通路開口部4aおよび4bは、弾性コード14の2つの端部22aおよび22bにある結び目42の直径よりも小さい。いくつかの事例では、わき柱縁部34の通路開口部5aおよび5bは、弾性コード14の2つの端部22aおよび22bの結び目42の直径よりも小さい。いくつかの事例では、ヒンジ穴16aおよび16bは、弾性コード14の2つの端部22aおよび22bにおける結び目42の直径よりも小さい。いくつかの配置では、弾性コード14の2つの端部22aおよび22bは、前述のように、弾性コード14が取り付けられた後に結ばれる。いくつかの事例では、弾性コード14の2つの端部22aおよび22bは、ドア2の広い側面のうちの1つにある通路開口部4aおよび4bの内側に隠されている。
【0033】
図8は、本開示のドアヒンジアセンブリを備える小児玩具44を示す。小児玩具44は、側面40aおよび40bを備える。側面40aは、フレーム開口部をさらに画定するドアフレーム10aを備える。ドア2aは、弾性コード14を介してドアフレーム10aに取り付けられている。同様に、側面40bは、フレーム開口部をさらに画定するドアフレーム10bを備える。ドア2bは、弾性コード14を介してドアフレーム10bに取り付けられている。ドア2aおよび2bは、コーナー凹部6aおよび6bが2つの突出したフレームコーナー12aおよび12bを受け入れる閉位置で示されている。ドア2aは、ドアハンドル48を備える。ドア2bは、ドアノブ46を備える。いくつかの例では、ドア2およびドアフレーム10は、各々、1つ以上の磁石をさらに備え、磁気ドアクロージャとして機能するように構成されている。いくつかの事例では、ドア2は、ドア開放機構として機能する、広い側面28aおよび28bの両方を通って延在する開口部(図には示されていない)をさらに画定する。例えば、子供は、ドア2が閉位置にある間にドア2の開口部を通して手を置くことができ、さらに開口部の縁部をつかみ、かつドア2を手前に引いて開けることによってドア2を開くことができる。
【0034】
いくつかの例が例示の目的で説明されてきたが、前述の説明は、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲を限定することを意図するものではない。以下の特許請求の範囲内に、他の例および修正があり、今後もあることであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8
【国際調査報告】