(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-06
(54)【発明の名称】配送箱を共有するための方法および装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/08 20120101AFI20220629BHJP
【FI】
G06Q10/08 306
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021564173
(86)(22)【出願日】2020-03-26
(85)【翻訳文提出日】2021-10-27
(86)【国際出願番号】 CN2020081316
(87)【国際公開番号】W WO2020258955
(87)【国際公開日】2020-12-30
(31)【優先権主張番号】201910573749.8
(32)【優先日】2019-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】520208203
【氏名又は名称】ベイジン・ジンドン・チアンシ・テクノロジー・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】路 ▲広▼▲銀▼
(72)【発明者】
【氏名】徐 ▲楊▼▲陽▼
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼ ▲ティン▼
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC51
(57)【要約】
本出願の実施形態は、配送箱を共有するための方法および装置を開示する。該方法の一つの具体的な実施形態は、配送箱で配送するようにすることを指示する物品受取・発送情報を受信し、物品受取・発送情報は配送箱で物品を載置する開始/終了位置を示す目標住所地情報を含むことと、予め設定された配送箱情報セットから、位置情報および使用状態情報が予め設定されたマッチング要件を満たす該当配送箱情報を確定し、配送箱情報には、位置情報と、第1の識別子情報と、使用状態情報と、が含まれ、使用状態情報は、対応する第1の識別子情報が示す配送箱が使用中であるか否かを示すためのものであることと、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用中であることを示す情報に更新することと、を含む。この実施形態は、位置および使用状態に基づいて既存の配送箱を割り当てることが実現され、配送箱の利用率が向上された。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配送箱を共有するための方法であって、
配送箱で配送するようにすることを指示する物品受取・発送情報を受信することであって、前記物品受取・発送情報は、配送箱で物品を載置する開始固定位置を示すための目標住所地情報を含む、ことと、
予め設定された配送箱情報セットから、位置情報および使用状態情報が予め設定されたマッチング要件を満たす該当配送箱情報を確定することであって、前記該当配送箱情報には、位置情報と、第1の識別子情報と、使用状態情報とが含まれ、前記使用状態情報は、対応する第1の識別子情報が示す配送箱が使用中であるか否かを示すためのものである、ことと、
前記該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用中であることを示す情報に更新することと、を含む配送箱を共有するための方法。
【請求項2】
前記の、予め設定された配送箱情報セットから、位置情報および使用状態情報が予め設定されたマッチング要件を満たす該当配送箱情報を確定することは、
宛先端末から送信された物品配送情報を受信したことに応答して、前記予め設定された配送箱情報セットのうちの、前記物品配送情報に対応する配送箱情報を前記該当配送箱情報として確定することを含み、
前記物品配送情報は、配送箱の第2の識別子情報を含み、物品を第2の識別子情報が示す配送箱で配送するようにすることを示すためのものである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記該当配送箱情報が示す配送箱の位置情報を取得することと、
取得された位置情報に基づいて、前記予め設定された配送箱情報セットにおける対応する位置情報を更新することと、をさらに含む請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記該当配送箱情報のうちの第1の識別子情報を前記物品受取・発送情報と関連付けて格納することをさらに含む請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記の、配送箱が使用中であることを示す情報は、物品が受け取り待ち状態にあることを示す情報を含み、前記物品受取・発送情報は、宛先端末情報も含み、
前記方法は、
前記宛先端末から送信された、前記該当配送箱情報のうちの使用状態情報を受け取り待ち状態にあることを示す情報に更新することを受信したことに応答して、前記該当配送箱情報に関連付けられた前記物品受取・発送情報が示す前記宛先端末に、前記該当配送箱情報のうちの第2の識別子情報を含む前記物品受取情報を送信することをさらに含む請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記物品受取情報の送信時刻を記録することと、
前記宛先端末から送信された、物品受取認証情報を含む物品引き渡し要求を受信したことに応答して、前記宛先端末の情報を検証することと、
前記情報の検証に合格したことに応答して、前記該当配送箱情報が示す配送箱に、箱体を開くことを示す情報を送信することと、
前記該当配送箱情報のうちの使用状態情報と、前記該当配送箱情報に関連付けられた前記物品受取・発送情報と、を更新することと、をさらに含む請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記の、前記該当配送箱情報が示す配送箱に、箱体を開くことを示す情報を送信することは、
前記物品引き渡し要求を受信した時刻と前記送信時刻とに基づいて、請求書の支払いを要求する情報を前記宛先端末に送信することと、
前記請求書の支払いが完了したと判断したことに応答して、前記該当配送箱情報が示す配送箱に、箱体を開くことを示す情報を送信することと、を含む請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記宛先端末から送信された、配送箱の第1の識別子情報を含む配送箱情報変更要求を受信したことに応答して、前記配送箱情報変更要求が示す配送箱情報のうちの使用状態情報を、使用完了を示す情報に更新することをさらに含む請求項2に記載の方法。
【請求項9】
前記配送箱情報変更要求が示す配送箱を対象配送箱とすることと、
前記対象配送箱の位置情報を取得することと、
前記対象配送箱の位置情報に基づいて、前記予め設定された配送箱情報セットにおける対応する位置情報を更新することと、をさらに含む請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記物品受取・発送情報は、受取・発送の対象となる物品のサイズ情報をさらに含み、前記配送箱情報は、配送箱のサイズ情報をさらに含み、
前記の、予め設定された配送箱情報セットから該当配送箱情報を確定することは、
前記物品受取・発送情報から受取・発送の対象となる物品のサイズ情報を抽出することと、
配送箱情報のうちのサイズ情報と前記受取・発送の対象となる物品のサイズ情報とのマッチング結果と、配送箱情報のうちの位置情報と前記目標住所地情報とのマッチング結果と、に基づいて、前記予め設定された配送箱情報セットの中から、使用状態情報が使用されていないことである配送箱の情報を、前記該当配送箱情報とすることと、を含む請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、前記の、配送箱が使用中であることを示す情報に更新した開始時刻を記録することと、
前記開始時刻から目標時刻までの間に、前記該当配送箱情報が示す配送箱が開かれていないと判断したことに応答して、前記該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用されていないことを示す情報に更新することと、をさらに含む請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記予め設定された配送箱情報セットにおける配送箱情報のうちの使用状態情報と位置情報とに基づいて、所定数の配送箱情報の使用状態情報を、回収対象であることを示す情報に更新すること、をさらに含む請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
配送箱で配送するようにすることを指示する物品受取・発送情報を受信するように構成される受信手段であって、前記物品受取・発送情報は配送箱で物品を載置する開始固定位置を示すための目標住所地情報を含む、受信手段と、
予め設定された配送箱情報セットから、位置情報および使用状態情報が予め設定されたマッチング要件を満たす該当配送箱情報を確定するように構成される第1の確定手段であって、前記該当配送箱情報には、位置情報と、第1の識別子情報と、使用状態情報と、が含まれ、前記使用状態情報は、対応する第1の識別子情報が示す配送箱が使用中であるか否かを示すためのものである、第1の確定手段と、
前記該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用中であることを示す情報に更新するように構成される第1の更新手段と、を備える配送箱を共有するための装置。
【請求項14】
請求項1~12のいずれか一項に記載の方法を実現するように構成されるサーバと、
通信コンポーネントと、前記通信コンポーネントによって開錠の制御が行われるスマートロックと、を含むスマート配送箱と、
ロック本体を介して前記スマート配送箱に着脱可能に連結されるように構成される予め設定された配送地に設置された固定装置と、を備えるスマート配送箱共有システム。
【請求項15】
1つ以上のプロセッサと、
1つ以上のプログラムが格納されている記憶装置と、を備えるサーバであって、
前記1つ以上のプログラムが前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記1つ以上のプロセッサに請求項1~12のいずれか一項に記載の方法を実現する、サーバ。
【請求項16】
コンピュータプログラムが記憶されるコンピュータ可読媒体であって、
該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法を実現する、
コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2019年6月28日に提出された、出願番号が201910573749.8号で、発明の名称が「配送箱(delivery box)を共有するための方法および装置」である中国特許出願に基づく優先権を主張し、当該出願の全文を引用により本出願に組み込む。
【0002】
本出願の実施形態は、コンピュータ技術分野に関し、具体的に配送箱を共有するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
電子商取引やインターネット技術の発展に伴い、物流技術もますますインテリジェント化されている。
【0004】
物品の配送または発送待ちの過程で、物品を直接受け渡すことができない場合、通常に、受取・発送する必要のある物品を予め設定されたエクスプレスステーション(Express Station,例えば、スマート宅配便ボックス)に置くか、または物品の配送または受け渡しの場所の近くに置く(例えば、玄関に直接置いたり、他人に受取・発送の依頼をしたりする)。
【発明の概要】
【0005】
本出願の実施形態は、配送箱を共有するための方法および装置を提供する。
第1態様では、本出願の実施形態は、配送箱で配送するようにすることを指示する物品受取・発送情報を受信することであって、物品受取・発送情報は、配送箱で物品を載置するための開始固定位置を示すための目標住所地情報を含む、ことと、予め設定された配送箱情報セットから、位置情報および使用状態情報が予め設定されたマッチング要件を満たす該当配送箱情報を確定することであって、配送箱情報には位置情報、第1の識別子情報、および使用状態情報が含まれ、使用状態情報は、対応する第1の識別子情報が示す配送箱が使用中であるか否かを示すことと、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用中であることを示す情報に更新することと、を含む配送箱を共有するための方法を提供する。
【0006】
いくつかの実施形態では、上記の、予め設定された配送箱情報セットから、該当配送箱情報を確定することは、宛先端末から送信された物品配送情報を受信したことに応答して、予め設定された配送箱情報セットのうちの、物品配送情報に対応する配送箱情報を該当配送箱情報として確定することを含み、物品配送情報は、配送箱の第2の識別子情報を含み、物品を第2の識別子情報が示す配送箱で配送するようにすることを示す。
【0007】
いくつかの実施形態では、当該方法は、該当配送箱情報が示す配送箱の位置情報を取得することと、取得された位置情報に基づいて、予め設定された配送箱情報セットにおける対応する位置情報を更新することと、をさらに含む。
【0008】
いくつかの実施形態では、当該方法は、該当配送箱情報のうちの第1の識別子情報を物品受取・発送情報と関連付けて格納することをさらに含む。
【0009】
いくつかの実施形態では、上記の、配送箱が使用中であることを示す情報は、物品が受け取り待ち状態にあることを示す情報を含み、物品受取・発送情報は、宛先端末情報も含み、当該方法は、宛先端末から送信された、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を受け取り待ち状態にあることを示す情報に更新することを受信したことに応答して、該当配送箱情報に関連付けられた物品受取・発送情報が示す宛先端末に、該当配送箱情報のうちの第2の識別子情報を含む物品受取情報を送信することをさらに含む。
【0010】
いくつかの実施形態では、当該方法は、物品受取情報の送信時刻を記録することと、宛先端末から送信された、物品受取認証情報を含む物品引き渡し要求を受信したことに応答して、宛先端末の情報を検証することと、情報検証に合格したことに応答して、該当配送箱情報が示す配送箱に、箱体を開くことを示す情報を送信することと、該当配送箱情報のうちの使用状態情報と、該当配送箱情報に関連付けられた物品受取・発送情報とを更新することと、をさらに含む。
【0011】
いくつかの実施形態では、上記の、該当配送箱情報が示す配送箱に、箱体を開くことを示す情報を送信することは、物品引き渡し要求の受信時刻と送信時刻とに基づいて、請求書の支払いを要求する情報を宛先端末に送信することと、請求書の支払いが完了したと判断したことに応答して、該当配送箱情報が示す配送箱に、箱体を開くことを示す情報を送信することと、を含む。
【0012】
いくつかの実施形態では、当該方法は、宛先端末から送信された、配送箱の第1の識別子情報を含む配送箱情報変更要求を受信したことに応答して、配送箱情報変更要求が示す配送箱情報のうちの使用状態情報を、使用完了を示す情報に更新することをさらに含む。
【0013】
いくつかの実施形態では、当該方法は、配送箱情報変更要求が示す配送箱を対象配送箱とすることと、対象配送箱の位置情報を取得することと、対象配送箱の位置情報に基づいて、予め設定された配送箱情報セットにおける対応する位置情報を更新することと、をさらに含む。
【0014】
いくつかの実施形態では、上記の物品受取・発送情報は、受取・発送の対象となる物品のサイズ情報をさらに含み、配送箱情報は、配送箱のサイズ情報をさらに含み、上記の、予め設定された配送箱情報セットから該当配送箱情報を確定することは、物品受取・発送情報から受取・発送の対象となる物品のサイズ情報を抽出することと、配送箱情報のうちのサイズ情報と受取・発送の対象となる物品のサイズ情報とのマッチング結果と、配送箱情報のうちの位置情報と目標住所地情報とのマッチング結果と、に基づいて、予め設定された配送箱情報セットから、使用状態情報が使用されていないことである配送箱の情報を、該当配送箱情報とすることと、を含む。
【0015】
いくつかの実施形態では、当該方法は、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用中であることを示す情報に更新した開始時刻を記録することと、開始時刻から目標時刻までの間に、該当配送箱情報が示す配送箱が開かれていないと判断したことに応答して、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用されていないことを示す情報に更新することと、をさらに含む。
【0016】
いくつかの実施形態では、当該方法は、予め設定された配送箱情報セットにおける配送箱情報のうちの使用状態情報と位置情報とに基づいて、所定数の配送箱情報の使用状態情報を、回収待ちを示す情報に更新することをさらに含む。
【0017】
第2態様では、本出願の実施形態は、配送箱を共有するための装置であって、配送箱で配送するようにすることを指示する物品受取・発送情報を受信するように構成される受信手段であって、物品受取・発送情報は配送箱で物品を載置する開始固定位置を示すための目標住所地情報を含む、受信手段と、予め設定された配送箱情報セットから、位置情報および使用状態情報が予め設定されたマッチング要件を満たす該当配送箱情報を確定するように構成される第1の確定手段であって、配送箱情報には、位置情報、第1の識別子情報、および使用状態情報が含まれ、使用状態情報は、対応する第1の識別子情報が示す配送箱が使用中であるか否かを示す、第1の確定手段と、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用中であることを示す情報に更新するように構成される第1の更新手段と、を備える配送箱を共有するための装置を提供する。
【0018】
いくつかの実施形態では、上記の第1の確定手段はさらに、宛先端末から送信された物品配送情報を受信したことに応答して、配送箱情報セットのうちの、物品配送情報に対応する配送箱情報を該当配送箱情報として確定するように構成され、ここで、物品配送情報は、配送箱の第2の識別子情報を含み、物品を第2の識別子情報が示す配送箱で配送するようにすることを示す。
【0019】
いくつかの実施形態では、当該装置は、該当配送箱情報が示す配送箱の位置情報を取得するように構成される第1の取得手段と、取得された位置情報に基づいて、予め設定された配送箱情報セットにおける対応する位置情報を更新するように構成される第2の更新手段と、をさらに備える。
【0020】
いくつかの実施形態では、当該装置は、該当配送箱情報のうちの第1の識別子情報を物品受取・発送情報と関連付けて格納するように構成される記憶手段をさらに備える。
【0021】
いくつかの実施形態では、上記の、配送箱が使用中であることを示す情報は、物品が受け取り待ち状態にあることを示す情報を含み、物品受取・発送情報は、宛先端末情報も含み、当該装置は、宛先端末から送信された、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を物品が受け取り待ち状態にあることを示す情報に更新することを受信したことに応答して、該当配送箱情報に関連付けられた物品受取・発送情報が示す宛先端末に、該当配送箱情報のうちの第2の識別子情報を含む物品受取情報を送信するように構成される第1の送信手段をさらに備える。
【0022】
いくつかの実施形態では、当該装置は、物品受取情報の送信時刻を記録するように構成される第1の記録手段と、宛先端末から送信された、物品受取認証情報を含む物品引き渡し要求を受信したことに応答して、宛先端末の情報を検証するように構成される検証手段と、情報検証に合格したと判断したことに応答して、該当配送箱情報が示す配送箱に、箱体を開くことを示す情報を送信するように構成される第2の送信手段と、該当配送箱情報のうちの使用状態情報と、該当配送箱情報に関連付けられた物品受取・発送情報と、を更新するように構成される第3の更新手段と、をさらに備える。
【0023】
いくつかの実施形態では、第2の送信手段は、物品引き渡し要求の受信時刻と送信時刻とに基づいて、請求書の支払いを要求する情報を宛先端末に送信するように構成される第1の送信モジュールと、請求書の支払いが完了したと判断したことに応答して、該当配送箱情報が示す配送箱に、箱体を開くことを示す情報を送信するように構成される第2の送信モジュールと、を備える。
【0024】
いくつかの実施形態では、当該装置は、宛先端末から送信された、配送箱の第1の識別子情報を含む配送箱情報変更要求を受信したことに応答して、配送箱情報変更要求が示す配送箱情報のうちの使用状態情報を、使用完了を示す情報に更新するように構成される第4の更新手段をさらに備える。
【0025】
いくつかの実施形態では、当該装置は、配送箱情報変更要求が示す配送箱を対象配送箱とするように構成される第2の確定手段と、対象配送箱の位置情報を取得するように構成される第2の取得手段と、対象配送箱の位置情報に基づいて、予め設定された配送箱情報セットにおける対応する位置情報を更新するように構成される第5の更新ユニットと、をさらに備える。
【0026】
いくつかの実施形態では、上記の物品受取・発送情報は、受取・発送の対象となる物品のサイズ情報をさらに含み、配送箱情報は、配送箱のサイズ情報をさらに含み、上記の、第1の確定手段は、物品受取・発送情報から受取・発送の対象となる物品のサイズ情報を抽出するように構成される抽出モジュールと、配送箱情報のうちのサイズ情報と受取・発送の対象となる物品のサイズ情報とのマッチング結果と、配送箱情報のうちの位置情報と目標住所地情報とのマッチング結果と、に基づいて、予め設定された配送箱情報セットから、使用状態情報が使用されていないことである配送箱の情報を、該当配送箱情報とするように構成される確定モジュールと、を備える。
【0027】
いくつかの実施形態では、当該装置は、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用中であることを示す情報に更新した開始時刻を記録するように構成される第2の記録手段と、開始時刻から目標時刻までの間に、該当配送箱情報が示す配送箱が開かれていないと判断したことに応答して、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用されていないことを示す情報に更新するように構成される第6の更新手段と、をさらに備える。
【0028】
いくつかの実施形態では、当該装置は、予め設定された配送箱情報セットにおける配送箱情報のうちの使用状態情報と位置情報とに基づいて、所定数の配送箱情報の使用状態情報を、回収対象であることを示す情報に更新するように構成される第7の更新手段、をさらに備える。
【0029】
第3態様では、本出願の実施形態はスマート配送箱共有システムを提供する。当該システムは、第1態様のいずれかの実施形態に記載の方法を実現するように構成されるサーバと、通信コンポーネントと、通信コンポーネントによって開錠の制御を行うスマートロックと、を含むスマート配送箱、およびロック本体を介してスマート配送箱に着脱可能に連結されるように構成される、予め設定された配送地に設置された固定装置を備える。
【0030】
第4態様では、本出願の実施形態は、一つ以上のプロセッサと、一つ以上のプログラムが格納される記憶装置と、を備え、一つ以上のプログラムが一つ以上のプロセッサによって実行されると、一つ以上のプロセッサに第1の態様のいずれかの実現形態に記載の方法を実現させるサーバを提供する。
【0031】
第4態様では、本出願の実施形態は、コンピュータプログラムが格納されるコンピュータ可読媒体であって、該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、第1態様のいずれかの実施形態に記載の方法を実現するコンピュータ可読媒体を提供する。
【0032】
本出願の実施形態に係る配送箱を共有するための方法および装置は、まず、配送箱を用いて配送を行うことを指示する物品受取・発送情報を受信する。上記物品受取・発送情報は、目標住所地情報を含む。上記目標住所地情報は、配送箱で物品を載置する開始固定位置を示す情報である。そして、予め設定された配送箱情報セットから該当配送箱情報を確定する。上記該当配送箱情報のうちの位置情報および使用状態情報は、予め設定されたマッチング要件を満たす。上記配送箱情報は、位置情報と、第1の識別子情報と、使用状態情報と、を含む。上記使用状態情報は、対応する第1の識別子情報が示す配送箱が使用中であるか否かを示す情報である。そして、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用中であることを示す情報に更新する。それにより、位置および使用状態に基づいて既存の配送箱を割り当てることが実現され、配送箱の利用率が向上された。
【0033】
本出願の他の特徴、目的および利点は、以下の図面を参照してなされる非限定的な実施形態に係る詳細な説明を読むことにより、より明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】本出願の一実施形態を適用可能な例示的なシステムアーキテクチャを示す図である。
【
図2】本出願に係る配送箱を共有するための方法の一実施形態を示すフローチャートである。
【
図3】本出願の実施形態に係る配送箱を共有するための方法の一応用シーンを示す概略図である。
【
図4】本出願に係る配送箱を共有するための方法のもう一つの実施形態を示すフローチャートである。
【
図5】本出願に係る配送箱を共有するための装置の一実施形態を示す構造概略図である。
【
図6】本出願に係るスマート配送箱共有システムの一実施形態を示す構造概略図である。
【
図7】本出願の実施形態の実現に適する電子機器の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、図面および実施形態を参照しながら本出願をより詳細に説明する。ここで述べている具体的な実施形態は関連発明を説明するためのものにすぎず、当該発明を限定するものではないことを理解すべきである。なお、説明の便宜上、図面には発明に関連する部分のみが示されている。
【0036】
なお、本出願の実施形態および実施形態における特徴は、矛盾を生じない限り、相互に組み合わせることができる。以下、図面および実施形態を参照しながら本出願を詳細に説明する。
【0037】
図1は、本出願に係る配送箱を共有するための方法または配送箱を共有するための装置が適用可能な例示的なシステムアーキテクチャ100を示している。
【0038】
図1に示すように、システムアーキテクチャ100は、配送箱101、端末装置102、ネットワーク103、およびサーバ104を含んでもよい。ネットワーク103は、配送箱101、端末装置102およびサーバ104の間で通信リンクを提供するための媒体として使用される。ネットワーク103は、有線、無線通信リンクまたは光ファイバケーブルなどの様々なタイプの接続を含んでもよい。
【0039】
配送箱101、端末装置102は、メッセージを送受信するために、ネットワーク103を介してサーバ104と情報のやり取りをすることができる。配送箱101、端末装置102には、スマートロックアプリケーション、ショッピングアプリケーションなどの様々な通信クライアントアプリケーションをインストールすることができる。
【0040】
配送箱101および端末装置102は、ハードウェアであってもよいし、ソフトウェアであってもよい。配送箱101がハードウェアである場合には、通信コンポーネントとスマートロックとを有する箱体であってもよい。端末装置102がハードウェアである場合、表示画面を有するとともに通信をサポートする様々な電子機器であってもよく、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータおよびデスクトップコンピュータなどを含むが、これらに限定されない。配送箱101および端末装置102がソフトウェアである場合、上記の電子機器にインストールされてもよい。それは、複数のソフトウェアまたはソフトウェアモジュール(例えば、分散サービスを提供するためのソフトウェアまたはソフトウェアモジュール)として実現されてもよく、または単一のソフトウェアまたはソフトウェアモジュールとして実現されてもよい。ここでは特に限定しない。
【0041】
サーバ104は、様々なサービスを提供するサーバ、例えば、端末装置102および配送箱101のスマートロックをサポートするバックエンドサーバであってもよい。バックエンドサーバは、配送箱101のスマートロックの解錠を制御するために、端末装置102から送信された情報を認証してもよい。
【0042】
なお、サーバは、ハードウェアであってもよく、ソフトウェアであってもよい。サーバがハードウェアである場合、複数のサーバから構成される分散サーバクラスターとしても、単一のサーバとしても実装され得る。サーバがソフトウェアである場合、複数のソフトウェアまたはソフトウェアモジュール(例えば、分散サービスを提供するためのソフトウェアまたはソフトウェアモジュール)として実装されてもよく、または単一のソフトウェアまたはソフトウェアモジュールとして実装されてもよい。ここでは特に限定しない。
【0043】
なお、本出願の実施形態に係る配送箱を共有するための方法は、通常にサーバ104によって実行され、これに応じて、配送箱を共有するための装置は、通常にサーバ104内に設けられている。
【0044】
図1における配送箱、端末装置、ネットワークおよびサーバの数は例示的なものに過ぎないことを理解すべきである。実装の必要性に応じて、配送箱、端末装置、ネットワークおよびサーバの数を任意に加減してもよい。
【0045】
次に、
図2を参照し、本出願に係る配送箱を共有するための方法の一実施形態のフロー200を示している。この配送箱を共有するための方法は、次のステップを含む。
【0046】
ステップ201、配送箱で配送するようにすることを指示する物品受取・発送情報を受信する。
【0047】
本実施形態において、配送箱を共有するための方法の実行主体(
図1に示すサーバ104)は有線接続方式または無線接続方式により、配送箱で配送するようにすることを指示する物品受取・発送情報を受信することができる。なお、上記物品受取・発送情報は、物品の物流状態を示すために用いることができる。上記物品受取・発送情報は、目標住所地情報を含んでもよい。上記目標住所地情報は、配送箱で物品を載置する開始固定位置を示すために用いることができる。ここで、上記開始固定位置は、配送箱を設置する固定装置の所在地であってもよい。一例として、物品を発送する場合、上記目標住所地情報は、発送対象物品を載置するための配送箱を設置する固定装置の所在地であってもよい。さらに別の例として、物品を受け取る場合、上記目標住所地情報は、受取対象物品を載置する配送箱を設置する固定装置の所在地であってもよい。オプションとして、上記配送箱が上記固定装置に連結される前に、配送箱に物品を載置する開始位置が配送員の所在地であってもよい。
【0048】
本実施形態では、上記実行主体は、配送箱で配送するようにすることを指示する物品受取・発送情報を様々な電子機器から受信することができる。例えば、上記実行主体は、ユーザが使用する端末装置から送信された、配送箱で配送するようにすることを指示する物品受取・発送情報を受信してもよい。さらに他の例として、上記実行主体は、電子商取引をサポートするバックエンドサーバから発送された、配送箱で配送するようにすることを指示する物品受取・発送情報を受信してもよい。電子商取引をサポートするバックエンドサーバは、注文情報から上記物品受取・発送情報を抽出することができる。
【0049】
ステップ202、予め設定された配送箱情報セットから該当配送箱情報を確定する。
【0050】
本実施形態では、上記実行主体は、予め設定された配送箱情報セットから、該当配送箱情報を様々な方法で確定することができる。上記該当配送箱情報のうちの位置情報および使用状態情報は、予め設定されたマッチング要件を満たすことができる。上記予め設定された配送箱情報セットは、上記実行主体にローカルに予め格納されていてもよい。上記予め設定された配送箱情報セットにおける配送箱情報は、各配送箱の実際の状況に応じて更新してもよい。上記配送箱情報には、位置情報と、第1の識別子情報と、使用状態情報と、が含まれていてもよい。上記第1の識別子情報は、予め設定された配送箱情報セットの中で、異なる配送箱情報を区別するために用いることができる。上記第1の識別子情報は、配送箱情報が示す配送箱と1対1に対応してもよい。上記第1の識別子情報は、文字、数字、漢字等の様々な形態をとることができる。例えば、上記第1の識別子情報は、配送箱のID(identity,ID識別コード)であってもよい。例えば、110021、100016等である。
【0051】
上記位置情報は、配送箱が存在する位置を示すために用いることができる。上記位置情報は、文字、数字、漢字等の様々な形態をとることができる。例示として、上記位置情報は、配送箱の所在位置の緯度・経度であってもよいし、所在位置の宛名であってもよい。オプションとして、上記位置情報は、特定の端末または特定の場所で表されてもよい。上記特定の端末は、例えば、配送員が使用する端末であってもよい。上記特定の場所は、例えば、配送箱の保管場所であってもよい。上記特定の場所は、例えば、配送箱を連結した固定装置の場所であってもよい。ここで、上記固定装置は、予め設定された各配送地に取り付けられてもよい。固定装置は、配送箱に着脱可能に連結されてもよい。したがって、上記位置情報は、配送箱が上記特定の端末が示す配送員の位置、特定の保管場所、または固定装置に位置することを表してもよい。
【0052】
上記使用状態情報は、対応する第1の識別子情報が示す配送箱が使用中であるか否かを示す情報であってもよい。上記使用状態情報は、配送箱が使用中であるか否かを示す情報を含んでもよい。ここで、上記の、配送箱が使用中であることを示す情報は、受け取り待ち状態にあることを示す情報、および/または使用予定を示す情報を含むことができるが、これらに限定されるものではない。ここで、上記の、受け取り待ち状態にあることを示す情報は、配送箱が「受け取り待ち」の使用状態にあることを示すために用いることができる。これは、配送員が受取対象物品を配送箱に入れたシーン、またはユーザが発送対象物品を配送箱に入れたシーンに適用できる。上記の、使用予定を示す情報は、配送箱が「使用予定中」の状態にあることを示すために用いることができる。これは、ユーザが将来のある時間帯に配送箱を利用するシーンに適用できる。上記の、配送箱が使用されていないことを示す情報は、アイドルであることを示す情報、使用完了であることを示す情報、および回収対象であることを示す情報のうちの少なくとも1つを含んでもよいが、これらに限定されない。ここで、上記の、アイドルであることを示す情報は、配送箱が「アイドル」の状態にあることを示すために用いることができる。これは、上記特定の場所に位置する空の配送箱のシーンに適用することができる。上記の、使用完了であることを示す情報は、配送箱が「使用完了」の状態にあることを示すために用いることができる。これは、上記特定の端末が示す配送員側に位置する空の配送箱のシーンに適用することができる。上記の、回収対象であることを示す情報は、配送箱が「回収待ち」の状態にあることを示すために用いることができる。これは、配送員に固定装置にある配送箱を上記固定装置から取り外すことを示すシーンに適用することができる。
【0053】
上記位置情報は、配送箱が存在する位置を示すために用いることができる。上記位置情報は、文字、数字、漢字等の様々な形態をとることができる。例示として、上記位置情報は、配送箱の所在位置の緯度・経度であってもよいし、所在位置の宛名であってもよい。オプションとして、上記位置情報は、特定の端末または特定の場所で表されてもよい。上記特定の端末は、例えば、配送員が使用する端末であってもよい。上記特定の場所は、例えば、配送箱の保管場所であってもよい。上記特定の場所は、例えば、配送箱を連結した固定装置の場所であってもよい。ここで、上記固定装置は、予め設定された各配送地に取り付けられてもよい。固定装置は、配送箱に着脱可能に連結されてもよい。したがって、上記位置情報は、配送箱が上記特定の端末が示す配送員の位置、特定の保管場所、または固定装置に位置することを表してもよい。
【0054】
本実施形態では、上記予め設定されたマッチング要件には、位置マッチング要件と使用状態マッチング要件とが含まれる。一例として、上記位置マッチング要件は、目標住所地情報が示す位置と、配送箱情報のうちの位置情報が示す位置と、の距離が、予め設定された距離よりも小さいことを含んでもよい。さらに他の例として、上記位置マッチング要件は、配送箱情報のうちの位置情報が、対象端末を使用する配送員の位置にあることを示すことを含んでもよい。ここで、上記対象端末は、実際の応用ニーズに応じて予め指定された任意の端末であってもよい。上記対象端末は、ルールに応じて定められてもよい。例えば、上記目標住所地情報が示す位置が属するエリアの物品配送作業を担当する配送員が使用する端末であってもよい。上記使用状態マッチング要件は、使用状態情報が配送箱が使用されていないことを示す情報であることを含んでもよい。オプションとして、上記使用状態マッチング要件は、予め設定された期間内に、配送箱の使用状態情報が、当該配送箱が使用されていない状態にあることを示すことを含んでもよい。
【0055】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、宛先端末から送信された物品配送情報を受信したことに応答して、上記実行主体は、上記予め設定された配送箱情報セットにおける、物品配送情報に対応する配送箱情報を、該当配送箱情報として確定してもよい。なお、上記宛先端末は、実際の応用ニーズに応じて、予め指定された任意の端末であってもよい。上記宛先端末は、ルールに応じて定められてもよい。例えば、上記目標住所地情報が示す位置が属するエリアの物品配送作業を担当する配送員が使用する端末であってもよい。また、他の例として、上記宛先端末は、物品を発送するシーンにおいて、ユーザが使用する端末であってもよい。上記物品配送情報は、物品配送情報のうちの配送箱の第2の識別子情報が示す配送箱を介して物品が配送されることを示すものであってもよい。
【0056】
上記物品配送情報は、配送箱の第2の識別子情報を含んでもよい。上記物品配送情報は、第2の識別子情報が示す配送箱を介して物品が配送されることを示すものであってもよい。
【0057】
なお、上記第2の識別子情報は、第1の識別子情報と同じであっても異なっていてもよい。上記第2の識別子情報と第1の識別子情報とが同じである場合、上記の第1の識別子情報に関する説明は、上記第2の識別子情報にも適用できる。例えば、実際には、配送箱の箱体に第1の識別子情報を表示してもよい。この場合、ユーザは、宛先端末が受信した物品配送情報における配送箱の第2の識別子情報に基づいて、該当配送箱を認識してもよい。上記第2の識別子情報と第1の識別子情報とが異なる場合、上記第2の識別子情報は、目標住所地情報が示す場所に位置する異なる配送箱を区別するために用いられてもよい。一例として、上記第2の識別子情報は、「XX団地3棟の東側に位置するエクスプレスステーション1の配送箱8」であってもよい。これにより、配送箱の本体に番号「8」を表示してもよい。
【0058】
ステップ203、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用中であることを示す情報に更新する。
【0059】
本実施形態では、上記実行主体は、上記ステップ202で確定された該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用中であることを示す情報に更新することができる。
【0060】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、上記実行主体はさらに、上記ステップ202のオプション的な実施形態に基づいて、上記該当配送箱情報が示す配送箱の位置情報を取得してもよい。その後、取得された位置情報に基づいて、上記実行主体は、上記予め設定された配送箱情報セットにおける対応する位置情報を更新することもできる。なお、上記対応する位置情報は、上記予め設定された配送箱情報セットにおける該当配送箱情報のうちの位置情報であってもよい。
【0061】
上記のオプション的な実施形態に基づいて、上記実行主体は、該当配送箱情報のうちの第1の識別子情報と上記物品受取・発送情報とを関連付けて格納してもよい。
【0062】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、該当配送箱情報のうちの第1の識別子情報と上記物品受取・発送情報とを関連付けて格納することにより、上記の、配送箱が使用中であることを示す情報は、受け取り待ち状態にあることを示す情報を含んでもよい。上記物品受取・発送情報はさらに宛先端末情報を含んでもよい。上記宛先端末情報は、物品を受け取るユーザが使用する端末を示すものであってもよい。一例として、物品を発送するシーンにおいて、上記宛先端末情報は、発送対象物品を受け取る配送員が使用する端末を示すために用いられ得る。また、他の例として、物品を受け取るシーンにおいて、上記宛先端末情報は、受取対象物品を受け取るユーザが使用する端末を示すために用いられ得る。
【0063】
上記オプション的な実施形態によれば、上記実行主体は、上記宛先端末から送信された、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を受け取り待ち状態にあることを示すことに更新する情報を受信したことに応答して、上記該当配送箱情報に関連付けられた物品受取・発送情報が示す宛先端末に物品受取情報を送信してもよい。上記物品受取情報には、該当配送箱情報における第2の識別子情報が含まれていてもよい。
【0064】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、上記実行主体は、該当配送箱情報に関連付けられた物品受取・発送情報が示す宛先端末に物品受取情報を送信した後に、以下のことを引き続き実行してもよい。
【0065】
第1ステップ、物品受取情報の送信時刻を記録する。
【0066】
第2ステップ、宛先端末から送信された物品引き渡し要求を受信したことに応答して、宛先端末の情報を検証する。
【0067】
これらの実施形態において、上記物品引き渡し要求には、物品受取認証情報が含まれていてもよい。ここで、上記物品受取認証情報は、種々の形態を含んでいてもよい。例えば、認証コード、個人識別情報(例えば、ユーザ名およびパスワードなど)である。これにより、上記実行主体は、宛先端末から送信された物品引き渡し要求に含まれる認証情報が、予め設定された認証情報と一致するか否かを判断することによって、情報の検証を行うことができる。
【0068】
第3ステップ、情報検証に合格したと判断したことに応答して、該当配送箱情報が示す配送箱に、箱体を開くことを示す情報を送信する。
【0069】
オプションとして、上記実行主体は、情報検証に合格したと判断したことに応答して、物品引き渡し要求の受信時刻と送信時刻とに基づいて、請求書の支払いを要求する情報を宛先端末に送信するようにしてもよい。その後、上記請求書の支払いが完了したと判断したことに応答して、上記実行主体は、該当配送箱情報が示す配送箱に箱体を開くことを示す情報を送信するようにしてもよい。
【0070】
第4ステップ、該当配送箱情報のうち、使用状態情報と、該当配送箱情報に関連付けられた物品受取・発送情報と、を更新する。
【0071】
これらの実施形態では、上記実行主体は、まず、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を更新してもよい。ここで、上記更新を行った後の使用状態情報は、例えば、アイドルを示す情報であってもよい。そして、上記実行主体は、上記該当配送箱情報のうちの識別子情報に関連付けられた物品受取・発送情報を確定してもよい。その後、上記実行主体は、確定された物品受取・発送情報を更新することができる。ここで、物品受取・発送情報は、物品が受領されたか否かを示す物流状態情報をさらに含んでもよい。
【0072】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、上記ステップ202のオプション的な実施形態に基づいて、上記実行主体は、宛先端末から送信された配送箱情報変更要求を受信したことに応答して、配送箱情報変更要求が示す配送箱情報のうちの使用状態情報を、使用完了を示す情報に更新するようにしてもよい。ここで、上記配送箱情報変更要求は、配送箱の第1の識別子情報を含んでもよい。
【0073】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、上記実行主体は、配送箱情報変更要求が示す配送箱情報のうちの使用状態情報を、使用完了を示す情報に更新した後に、配送箱情報変更要求が示す配送箱を、対象配送箱として確定するようにしてもよい。その後、上記実行主体は、上記対象配送箱の位置情報を取得してもよい。そして、上記実行主体は、上記対象配送箱の位置情報に基づいて、上記予め設定された配送箱情報セットにおける対応する位置情報を更新してもよい。したがって、上記予め設定された配送箱情報セットにおける配送箱情報は、配送箱のリアルタイム状態を反映することができる。さらに、該当配送箱の特定に情報ベースを提供することができる。
【0074】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、上記実行主体は、上記予め設定された配送箱情報セットにおける配送箱情報のうち、使用状態情報と位置情報とに基づいて、所定数の配送箱情報の使用状態情報を、回収待ち状態にあることを示す情報に更新するようにしてもよい。
【0075】
これらの実施形態では、上記実行主体は、上記予め設定された配送箱情報セットにおける配送箱情報のうちの使用状態情報と位置情報とに基づいて、所定数の配送箱情報の使用状態情報を回収待ち状態にあることを示す情報に様々な方式で更新することができる。例えば、上記実行主体は、各位置情報が示す位置の予約数に応じて、上記各位置の近傍で上記予約数よりも多い配送箱に対応する配送箱情報のうちの使用状態情報を、回収待ち状態にあることを示す情報に更新するようにしてもよい。
【0076】
次に、本出願の実施形態に係る配送箱を共有するための方法の応用シーンの概略図である
図3を参照する。
図3の応用シーンでは、ユーザ(
図3には図示せず)が配送箱で物品の配送を行うことを選択した。宛先は「住所地A」である。配送員301は、端末装置302を用いて、配送箱で配送することを指示する物品受取・発送情報304をサーバ303に送信する。物品受取・発送情報304には、目標住所地情報「住所地A」が含まれている。サーバ303は、予め設定された配送箱情報セット305から、物品受取・発送情報304にマッチングする該当配送箱情報3061を確定する。配送員x301は、配送対象物品をID002の配送箱に入れてもよい。その後、サーバ303は、該当配送箱情報3061のうちの使用状態情報を「配送待ち」3062に更新する。オプションとして、サーバ303は、該当配送箱情報における第1の識別子情報「002」を含む情報307を端末装置302に送信してもよい。
【0077】
現在、従来技術の1つは、通常に手動で予め設定された物流ステーションを探すことであるが、予め設定された物流ステーションは使用を開始した後に体積と占用空間が固定され、使用状況に応じて補充と回収とができないため、利用率が高くない。本出願の上記実施形態に係る方法は、予め設定された配送箱情報セットから該当配送箱情報を確定し、該当配送箱情報における使用状態情報を更新することにより、既存の配送箱を位置および使用状態に応じて調達する方法を提供するものである。また、端末との情報交換により地域別の配送箱数の柔軟な調整を実現でき、物流の効率化を図った。
【0078】
更に、配送箱を共有するための方法のもう一つの実施形態のフロー400を示す
図4を参照する。この配送箱を共有するための方法のフロー400は、次のステップを含む。
【0079】
ステップ401、配送箱で配送するようにすることを指示する物品受取・発送情報を受信する。
【0080】
本実施形態において、上記物品受取・発送情報は、受取・発送の対象となる物品のサイズ情報をさらに含んでもよい。上記配送箱情報はさらに、配送箱のサイズ情報を含んでもよい。
【0081】
ステップ402、物品受取・発送情報から受取・発送の対象となる物品のサイズ情報を抽出する。
【0082】
本実施形態では、配送箱を共有するための方法の実行主体は、ステップ401で受信した物品受取・発送情報から、受取・発送の対象となる物品のサイズ情報を抽出してもよい。
【0083】
ステップ403、配送箱情報のうちのサイズ情報と受取・発送の対象となる物品のサイズ情報とのマッチング結果と、配送箱情報のうちの位置情報と目標住所地情報とのマッチング結果と、に基づいて、予め設定された配送箱情報セットから、使用状態情報が使用されていないことである配送箱の情報を、該当配送箱情報とする。
【0084】
本実施形態では、上記実行主体は、予め設定された配送箱情報セットから、該当配送箱情報を確定することができる。例えば、上記実行主体は、予め設定された配送箱情報セットから、配送箱情報のうちのサイズ情報が示すサイズが、受取・発送の対象となる物品のサイズ情報が示すサイズよりも大きい配送箱情報を、該当配送箱情報候補として選択してもよい。そして、上記実行主体は、上記該当配送箱情報候補の中から、位置情報が示す位置と、目標住所地情報が示す住所地と、の距離が最も近い該当配送箱情報候補を該当配送箱情報として選択してもよい。
【0085】
ステップ404、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用中であることを示す情報に更新する。
【0086】
上述したステップ401、ステップ404は、それぞれ上述した実施形態におけるステップ201、ステップ203に対応しており、ステップ201、ステップ203の説明は、ステップ401、ステップ404にも適用され、ここでは説明を省略する。
【0087】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、上記実行主体は、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用中であることを示す情報に更新した開始時刻を記録してもよい。その後、上記実行主体は、開始時刻から目標時刻までの間に、該当配送箱情報が示す配送箱が開かれていないと判断したことに応答して、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用されていないことを示す情報に更新するようにしてもよい。ここで、上記目標時刻は、様々な方式で確定され得る。一例として、上記目標時刻は、受信した物品受取・発送情報に含まれるものであってもよい。また別の例として、上記目標時刻は、開始時刻から予め設定された時間(例えば1時間)を経過した時刻であってもよい。
【0088】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、上記実行主体は、予め設定された配送箱情報セットにおける配送箱情報のうち、使用状態情報と位置情報とに基づいて、所定数の配送箱情報の使用状態情報を、回収待ち状態にあることを示す情報に更新するようにしてもよい。
【0089】
上記のオプション的な実施形態は、上述した実施形態の対応するステップの説明と一致し、ここでは説明を省略する。
【0090】
図4から分かるように、本実施形態における配送箱を共有するための方法のフロー400では、サイズ情報と位置情報とに基づいて該当配送箱情報を確定することが具現化された。このように、本実施形態で記述された解決策は、上記実行主体によって、予め設定された配送箱情報セットから、該当配送箱情報を確定することができる。端末から送信された情報に基づいて該当配送箱情報を確定することに比して、ネットワーク伝送リソースを節約することができる。そして、上記実行主体が、該当配送箱を積極的に確定することにより、配送箱の利用効率を向上させることができる。
【0091】
さらに
図5を参照すると、前記の図に示された方法の実施形態として、本出願は、配送箱を共有するための装置の一実施形態を提供し、該装置の実施形態は、
図2に示された方法の実施形態に対応しており、該装置は、具体的に様々な電子機器に適用することができる。
【0092】
図5に示すように、本実施形態に係る配送箱を共有するための装置500は、受信手段501と、第1の確定手段502と、第1の更新手段503と、を備える。受信手段501は、配送箱で配送するようにすることを指示する物品受取・発送情報を受信するように構成され、物品受取・発送情報は配送箱で物品を載置する開始固定位置を示すための目標住所地情報を含む。第1の確定手段502は、予め設定された配送箱情報セットから、位置情報および使用状態情報が予め設定されたマッチング要件を満たす該当配送箱情報を確定するように構成され、配送箱情報には、位置情報、第1の識別子情報、および使用状態情報が含まれ、使用状態情報は、対応する第1の識別子情報が示す配送箱が使用中であるか否かを示す。第1の確定手段503は、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用中であることを示す情報に更新するように構成される。
【0093】
本実施形態において、配送箱を共有するための装置500において、受信手段501と、第1の確定手段502と、第1の更新手段503と、の具体的な処理およびそれらの技術効果は、それぞれ
図2の対応する実施形態におけるステップ201、ステップ202、およびステップ203の関連する説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0094】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、上記の第1の確定手段502は、さらに、宛先端末から送信された物品配送情報を受信したことに応答して、配送箱情報セットにおける、物品配送情報に対応する配送箱情報を該当配送箱情報として確定するように構成され、ここで、物品配送情報は、配送箱の第2の識別子情報を含み、物品を第2の識別子情報が示す配送箱で配送するようにすることを示す。
【0095】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、上記の配送箱を共有するための装置500は、さらに第1の取得手段(図示せず)、第2の更新手段(図示せず)を含んでもよい。上記第1の取得手段は、該当配送箱情報が示す配送箱の位置情報を取得するように構成されてもよい。上記第2の更新手段は、取得された位置情報に基づいて、予め設定された配送箱情報セットにおける対応する位置情報を更新するように構成されてもよい。
【0096】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、上述した配送箱を共有するための装置500は、該当配送箱情報における第1の識別子情報を物品受取・発送情報と関連付けて格納するように構成される記憶手段(図示せず)をさらに備えてもよい。
【0097】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、上記の、配送箱が使用中であることを示す情報は、受け取り待ち状態にあることを示す情報を含んでもよい。上記物品受取・発送情報はさらに宛先端末情報を含んでもよい。上述した配送箱を共有するための装置500は、宛先端末から送信された、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を受け取り待ち状態にあることを示すことに更新する情報を受信したことに応答して、該当配送箱情報に関連付けられた物品受取・発送情報が示す宛先端末に物品受取情報を送信するように構成される第1の送信手段(図示せず)をさらに備えてもよい。物品受取情報は、該当配送箱情報における第2の識別子情報を含んでいてもよい。
【0098】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、上述した配送箱を共有するための装置500はさらに、第1の記録手段(図示せず)、検証手段(図示せず)、第2の送信手段(図示せず)、および第3の更新手段(図示せず)を含んでいてもよい。上記第1の記録手段は、物品受取情報の送信時刻を記録するように構成されてもよい。上記検証手段は、宛先端末から送信された物品引き渡し要求を受信したことに応答して、宛先端末に対して情報の検証を行うように構成されてもよい。ここで、物品引き渡し要求には、物品受取認証情報が含まれていてもよい。上記第2の送信手段は、情報検証に合格したと判断したことに応答して、該当配送箱情報が示す配送箱に、箱体を開くことを示す情報を送信するように構成されていてもよい。上記第3の更新手段は、該当配送箱情報のうち、使用状態情報と、該当配送箱情報に関連付けられた物品受取・発送情報と、を更新するように構成されていてもよい。
【0099】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、上記第2の送信手段は、第1の送信モジュール(図示せず)、第2の送信モジュール(図示せず)を含んでいてもよい。上記第1の送信モジュールは、物品引き渡し要求の受信時刻と送信時刻とに基づいて、請求書の支払いを要求する情報を宛先端末に送信するように構成されていてもよい。上記第2の送信モジュールは、請求書の支払いが完了したと判断したことに応答して、該当配送箱情報が示す配送箱に、箱体を開くことを示す情報を送信するように構成されていてもよい。
【0100】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、上述した配送箱を共有するための装置500は、宛先端末から送信された配送箱情報変更要求を受信したことに応答して、配送箱情報変更要求が示す配送箱情報のうちの使用状態情報を、使用完了を示す情報に更新するように構成される第4の更新手段(図示せず)をさらに備えてもよい。ここで、上記配送箱情報変更要求は、配送箱の第1の識別子情報を含んでもよい。
【0101】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、上述した配送箱を共有するための装置500はさらに、第2の確定手段(図示せず)、第2の取得手段(図示せず)および第5の更新手段(図示せず)を含んでいてもよい。ここで、上記第2の確定手段は、配送箱情報変更要求が示す配送箱を対象配送箱として確定するように構成されてもよい。上記第2の取得手段は、対象配送箱の位置情報を取得するように構成されてもよい。上記第5の更新手段は、対象配送箱の位置情報に基づいて、予め設定された配送箱情報セットにおける対応する位置情報を更新するように構成されてもよい。
【0102】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、上記物品受取・発送情報は、受取・発送の対象となる物品のサイズ情報をさらに含んでもよい。上記配送箱情報はさらに、配送箱のサイズ情報を含んでもよい。上記第1の確定手段は、抽出モジュール(図示せず)と、抽出モジュール(図示せず)と、を含んでもよい。ここで、上記抽出モジュールは、物品受取・発送情報から受取・発送の対象となる物品のサイズ情報を抽出するように構成されていてもよい。上記確定モジュールは、配送箱情報のうちのサイズ情報と受取・発送の対象となる物品のサイズ情報とのマッチング結果と、配送箱情報のうちの位置情報と目標住所地情報とのマッチング結果と、に基づいて、予め設定された配送箱情報セットから、使用状態情報が使用されていないことである配送箱の情報を、該当配送箱情報とするように構成されていてもよい。
【0103】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、上述した配送箱を共有するための装置500はさらに、第2の記録手段(図示せず)、第6の更新手段(図示せず)を含んでもよい。ここで、上記第2の記録手段は、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用中であることを示す情報に更新した開始時刻を記録するように構成されていてもよい。上記第6の更新手段は、開始時刻から目標時刻までの間に、該当配送箱情報が示す配送箱が開かれていないと判断したことに応答して、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用されていないことを示す情報に更新するように構成されていてもよい。
【0104】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、上述した配送箱を共有するための装置500は、予め設定された配送箱情報セットにおける配送箱情報のうち、使用状態情報と位置情報とに基づいて、所定数の配送箱情報の使用状態情報を、回収待ち状態にあることを示す情報に更新するように構成される第7の更新手段(図示せず)をさらに備えてもよい。
【0105】
本出願の上記実施形態に係る装置は、受信手段501により、配送箱で配送を行うことを指示する物品受取・発送情報を受信する。ここで、物品受取・発送情報は、目標住所地情報を含む。目標住所地情報は、配送箱で物品を載置する開始固定位置を示す情報である。そして、第1の確定手段502は、予め設定された配送箱情報セットから、該当配送箱情報を確定する。該当配送箱情報のうちの位置情報および使用状態情報は、予め設定されたマッチング要件を満たす。配送箱情報は、位置情報と、第1の識別子情報と、使用状態情報と、を含む。使用状態情報は、対応する第1の識別子情報が示す配送箱が使用中であるか否かを示す情報である。第1の更新手段503は、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用中であることを示す情報に更新する。それにより、位置および使用状態に基づいて既存の配送箱を割り当てることが実現された。
【0106】
さらに
図6を参照し、本出願のスマート配送箱共有システム600の一実施形態の構造概略図が示されている。
【0107】
図6に示すように、スマート配送箱共有システム600は、サーバ601、スマート配送箱602、固定装置603を備えていてもよい。本実施形態では、上述した実施形態のいずれかの方法を実現するために、上述したサーバ601を用いることができる。上記スマート配送箱602は、通信コンポーネント6021およびスマートロック6022を備えていてもよい。ここで、上記スマートロック6022は、上記通信コンポーネント6021を介して開錠制御してもよい。上記固定装置603は、ロック本体を介して上記スマート配送箱602に着脱可能に連結され得る。上記固定装置603は、予め設定された配送地に取り付けられてもよい。オプションとして、上記スマート配送箱602は、位置特定手段(図示せず)をさらに含んでもよい。
【0108】
本出願の上記実施形態に係るスマート配送箱共有システム600において、サーバ601が、まず、配送箱で配送を行うことを指示する物品受取・発送情報を受信する。その後、サーバ601は、予め設定された配送箱情報セットから、該当配送箱情報を確定する。そして、サーバ601は、上記該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用中であることを示す情報に更新する。スマート配送箱602は、予め設定された配送地に取り付けられた固定装置603に連結されてもよい。スマート配送箱602は、メッセージを送受信するために、通信コンポーネントを介してサーバ601と通信してもよい。スマート配送箱602は、通信コンポーネント6021を介してスマートロック6022の開錠を制御してもよい。オプションとして、スマート配送箱602は、さらに位置特定装置を介してサーバ601に位置情報を送信してもよい。これにより、スマート配送箱の活用を図り、物流の効率化を図った。
【0109】
以下、本出願の実施形態を実現するために適用される電子機器(例えば、
図1に示すサーバ)700を示す構造概略図である
図7を参照する。
図7に示すサーバは、あくまでも一例に過ぎず、本出願の実施形態の機能および使用範囲を限定するものではない。
【0110】
図7に示すように、電子機器700は、読み出し専用メモリ(ROM)702に格納されているプログラムまたは記憶装置708からランダムアクセスメモリ(RAM)703にロードされたプログラムによって様々な適当な動作および処理を実行可能なプロセッサ(例えば、中央処理装置、グラフィックスプロセッサなど)701を含んでもよい。RAM703には、電子機器700の動作に必要な様々なプログラムおよびデータが更に格納されている。プロセッサ701、ROM702およびRAM703は、バス704を介して互いに接続されている。入/出力(I/O)インターフェース705もバス704に接続されている。
【0111】
例えば、キーボード、マウス、カメラなどを含む入力装置706、液晶ディスプレイ(LCD,Liquid Crystal Display)、スピーカ、振動子などを含む出力装置707、例えば、磁気テープ、ハードディスクなどを含む記憶装置708、および通信装置709がI/Oインターフェース705に接続されてもよい。通信装置709により、電子機器700は、データを交換するために他のデバイスと無線または有線で通信可能になる。
図7は、様々な装置を有する電子機器700を示しているが、図示された装置のすべてを実装または具備することが要求されないことを理解すべきである。代替的にまたはより多いまたはより少ない装置が実装されてもよい。
図7に示す各ブロックは、1つの装置を表すことも、必要に応答して複数の装置を表すこともできる。
【0112】
特に、本出願の実施形態によれば、上述したフローチャートを参照しながら記載されたフローは、コンピュータのソフトウェアプログラムとして実装されてもよい。例えば、本出願の実施形態は、コンピュータ可読媒体に具現化されるコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を備え、該コンピュータプログラムは、フローチャートで示される方法を実行するためのプログラムコードを含む。このような実施形態では、該コンピュータプログラムは、通信装置709を介してネットワークからダウンロードされてインストールされることが可能であり、または記憶装置708またはROM602からインストールされ得る。該コンピュータプログラムがプロセッサ701によって実行されると、本出願の実施形態の方法で限定された前記機能を実行する。
【0113】
なお、本出願の実施形態に記載されたコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体またはコンピュータ可読記憶媒体、またはこれらの任意の組み合わせであってもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電気的、磁気的、光学的、電磁気的、赤外線、または半導体のシステム、装置もしくはデバイス、またはこれらの任意の組み合わせであってもよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、1本以上の導線による電気的接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROMもしくはフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光記憶装置、磁気記憶装置、またはこれらの任意の適切な組み合わせを含むことができるが、これらに限定されない。本出願の実施形態において、コンピュータ可読記憶媒体は、指令実行システム、装置もしくはデバイスによって使用可能な、またはそれらに組み込まれて使用可能なプログラムを包含または格納する任意の有形の媒体であってもよい。本出願の実施形態において、コンピュータ可読信号媒体は、ベースバンド内の、または搬送波の一部として伝搬されるデータ信号を含むことができ、その中にコンピュータ可読プログラムコードが担持されている。かかる伝搬されたデータ信号は、様々な形態をとることができ、電磁信号、光信号、またはこれらの任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない。コンピュータ可読信号媒体は、更にコンピュータ可読記憶媒体以外の任意のコンピュータ可読媒体であってもよい。該コンピュータ可読信号媒体は、指令実行システム、装置もしくはデバイスによって使用されるか、またはそれらに組み込まれて使用されるプログラムを、送信、伝搬または伝送することができる。コンピュータ可読媒体に含まれるプログラムコードは任意の適切な媒体で伝送することができ、当該任意の適切な媒体とは、電線、光ケーブル、RF(Radio Frequency,無線周波数)など、またはこれらの任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0114】
上記コンピュータ可読媒体は、上記サーバに含まれるものであってもよく、該サーバに実装されずに別体として存在するものであってもよい。上記コンピュータ可読媒体は、1つ以上のプログラムが担持され、上記1つ以上のプログラムが該サーバによって実行されるとき、配送箱で配送するようにすることを指示する物品受取・発送情報を受信することであって、物品受取・発送情報は、配送箱で物品を載置するための開始固定位置を示すための目標住所地情報を含む、ことと、予め設定された配送箱情報セットから、位置情報および使用状態情報が予め設定されたマッチング要件を満たす該当配送箱情報を確定することであって、配送箱情報には位置情報、第1の識別子情報、および使用状態情報が含まれ、使用状態情報は、対応する第1の識別子情報が示す配送箱が使用中であるか否かを示すことと、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用中であることを示す情報に更新することと、を該サーバに実行させる。
【0115】
本出願の実施形態の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、1種以上のプログラミング言語、またはそれらの組み合わせで作成されることができ、前記プログラミング言語は、Java、Smalltalk、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語と、「C」言語または同様のプログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語と、を含む。プログラムコードは、完全にユーザのコンピュータで実行されることも、部分的にユーザのコンピュータで実行されることも、単独のソフトウェアパッケージとして実行されることも、部分的にユーザのコンピュータで実行されながら部分的にリモートコンピュータで実行されることも、または完全にリモートコンピュータもしくはサーバで実行されることも可能である。リモートコンピュータの場合、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意の種類のネットワークを介してユーザコンピュータに接続することができ、または(例えば、インターネットサービスプロバイダによるインターネットサービスを介して)外部コンピュータに接続することができる。
【0116】
図面のうちのフローチャートおよびブロック図は、本出願の様々な実施形態に係るシステム、方法およびコンピュータプログラム製品によって実現できるアーキテクチャ、機能および動作を図示している。これについては、フローチャートまたはブロック図における各ブロックは、モジュール、プログラムセグメント、またはコードの一部を表すことができる。当該モジュール、プログラムセグメント、またはコードの一部には、所定のロジック機能を実現するための1つ以上の実行可能な指令が含まれている。なお、一部の代替となる実施態様においては、ブロックに示されている機能は図面に示されているものとは異なる順序で実行することも可能である。例えば、連続して示された2つのブロックは、実際には係る機能に応答して、ほぼ並行して実行されてもよく、時には逆の順序で実行されてもよい。さらに注意すべきなのは、ブロック図および/またはフローチャートにおけるすべてのブロック、ならびにブロック図および/またはフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、所定の機能または動作を実行する専用のハードウェアベースのシステムで実装されてもよく、または専用のハードウェアとコンピュータ指令との組み合わせで実装されてもよい。
【0117】
本出願の実施形態に記載されたユニットは、ソフトウェアで実装されてもよく、ハードウェアで実装されてもよい。記載された手段は、プロセッサに設定されてもよく、例えば、「受信手段と、第1の確定手段と、第1の更新手段と、を備えるプロセッサ」というように記載されてもよい。ここで、これらの手段の名称は、ある場合において当該手段その自体を限定するものではなく、例えば、受信手段は、「配送箱で配送することを指示する物品受取・発送情報を受信する手段であって、物品受取・発送情報は配送箱で物品を移載するための開始固定位置を示すための目標住所地情報を含む手段」というように記載されてもよい。
【0118】
以上の記載は、本出願の好ましい実施形態、および適用される技術的原理に関する説明に過ぎない。当業者であれば、本出願に係る発明の範囲が、上述した技術的特徴の特定の組み合わせからなる技術案に限定されるものではなく、上述した本出願の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した技術的特徴またはそれらの均等の特徴の任意の組み合わせからなる他の技術案も含むべきであることを理解すべきである。例えば、上記の特徴と、本出願の実施形態に開示された類似の機能を持っている技術的特徴(これらに限定されていない)と、を互いに置き換えてなる技術案が挙げられる。
【手続補正書】
【提出日】2021-10-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配送箱を共有するための方法であって、
配送箱で配送するようにすることを指示する物品受取・発送情報を受信することであって、前記物品受取・発送情報は、配送箱で物品を載置する
開始/終了位置を示すための目標住所地情報を含む、ことと、
予め設定された配送箱情報セットから、位置情報および使用状態情報が予め設定されたマッチング要件を満たす該当配送箱情報を確定することであって、前記該当配送箱情報には、位置情報と、第1の識別子情報と、使用状態情報とが含まれ、前記使用状態情報は、対応する第1の識別子情報が示す配送箱が使用中であるか否かを示すためのものである、ことと、
前記該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用中であることを示す情報に更新することと、を含む配送箱を共有するための方法。
【請求項2】
前記の、予め設定された配送箱情報セットから、位置情報および使用状態情報が予め設定されたマッチング要件を満たす該当配送箱情報を確定することは、
宛先端末から送信された物品配送情報を受信したことに応答して、前記予め設定された配送箱情報セットのうちの、前記物品配送情報に対応する配送箱情報を前記該当配送箱情報として確定することを含み、
前記物品配送情報は、配送箱の第2の識別子情報を含み、物品を第2の識別子情報が示す配送箱で配送するようにすることを示すためのものである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記該当配送箱情報が示す配送箱の位置情報を取得することと、
取得された位置情報に基づいて、前記予め設定された配送箱情報セットにおける対応する位置情報を更新することと、をさらに含む請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記該当配送箱情報のうちの第1の識別子情報を前記物品受取・発送情報と関連付けて格納することをさらに含む請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記の、配送箱が使用中であることを示す情報は、物品が受け取り待ち状態にあることを示す情報を含み、前記物品受取・発送情報は、宛先端末情報も含み、
前記方法は、
前記宛先端末から送信された、前記該当配送箱情報のうちの使用状態情報を受け取り待ち状態にあることを示す情報に更新することを受信したことに応答して、前記該当配送箱情報に関連付けられた前記物品受取・発送情報が示す前記宛先端末に、前記該当配送箱情報のうちの第2の識別子情報を含む前記物品受取情報を送信することをさらに含む請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記物品受取情報の送信時刻を記録することと、
前記宛先端末から送信された、物品受取認証情報を含む物品引き渡し要求を受信したことに応答して、前記宛先端末の情報を検証することと、
前記情報の検証に合格したことに応答して、前記該当配送箱情報が示す配送箱に、箱体を開くことを示す情報を送信することと、
前記該当配送箱情報のうちの使用状態情報と、前記該当配送箱情報に関連付けられた前記物品受取・発送情報と、を更新することと、をさらに含む請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記の、前記該当配送箱情報が示す配送箱に、箱体を開くことを示す情報を送信することは、
前記物品引き渡し要求を受信した時刻と前記
物品受取情報の送信時刻とに基づいて、請求書の支払いを要求する情報を前記宛先端末に送信することと、
前記請求書の支払いが完了したと判断したことに応答して、前記該当配送箱情報が示す配送箱に、箱体を開くことを示す情報を送信することと、を含む請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記宛先端末から送信された、配送箱の第1の識別子情報を含む配送箱情報変更要求を受信したことに応答して、前記配送箱情報変更要求が示す配送箱情報のうちの使用状態情報を、使用完了を示す情報に更新することをさらに含む請求項2に記載の方法。
【請求項9】
前記配送箱情報変更要求が示す配送箱を対象配送箱とすることと、
前記対象配送箱の位置情報を取得することと、
前記対象配送箱の位置情報に基づいて、前記予め設定された配送箱情報セットにおける対応する位置情報を更新することと、をさらに含む請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記物品受取・発送情報は、受取・発送の対象となる物品のサイズ情報をさらに含み、前記配送箱情報は、配送箱のサイズ情報をさらに含み、
前記の、予め設定された配送箱情報セットから該当配送箱情報を確定することは、
前記物品受取・発送情報から受取・発送の対象となる物品のサイズ情報を抽出することと、
配送箱情報のうちのサイズ情報と前記受取・発送の対象となる物品のサイズ情報とのマッチング結果と、配送箱情報のうちの位置情報と前記目標住所地情報とのマッチング結果と、に基づいて、前記予め設定された配送箱情報セットの中から、使用状態情報が使用されていないことである配送箱の情報を、前記該当配送箱情報とすることと、を含む請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、前記の、配送箱が使用中であることを示す情報に更新した開始時刻を記録することと、
前記開始時刻から目標時刻までの間に、前記該当配送箱情報が示す配送箱が開かれていないと判断したことに応答して、前記該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用されていないことを示す情報に更新することと、をさらに含む請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記予め設定された配送箱情報セットにおける配送箱情報のうちの使用状態情報と位置情報とに基づいて、所定数の配送箱情報の使用状態情報を、回収対象であることを示す情報に更新すること、をさらに含む請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
配送箱で配送するようにすることを指示する物品受取・発送情報を受信するように構成される受信手段であって、前記物品受取・発送情報は配送箱で物品を載置する
開始/終了位置を示すための目標住所地情報を含む、受信手段と、
予め設定された配送箱情報セットから、位置情報および使用状態情報が予め設定されたマッチング要件を満たす該当配送箱情報を確定するように構成される第1の確定手段であって、前記該当配送箱情報には、位置情報と、第1の識別子情報と、使用状態情報と、が含まれ、前記使用状態情報は、対応する第1の識別子情報が示す配送箱が使用中であるか否かを示すためのものである、第1の確定手段と、
前記該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用中であることを示す情報に更新するように構成される第1の更新手段と、を備える配送箱を共有するための装置。
【請求項14】
請求項1~12のいずれか一項に記載の方法を実現するように構成されるサーバと、
通信コンポーネントと、前記通信コンポーネントによって開錠の制御が行われるスマートロックと、を含むスマート配送箱と、
ロック本体を介して前記スマート配送箱に着脱可能に連結されるように構成される予め設定された配送地に設置された固定装置と、を備えるスマート配送箱共有システム。
【請求項15】
1つ以上のプロセッサと、
1つ以上の
コンピュータプログラムが格納されている記憶装置と、を備えるサーバであって、
前記1つ以上の
コンピュータプログラムが前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記1つ以上のプロセッサに請求項1~12のいずれか一項に記載の方法を実現する、サーバ。
【請求項16】
コンピュータプログラムが記憶されるコンピュータ可読媒体であって、
該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法を実現する、
コンピュータ可読媒体。
【請求項17】
プロセッサによって実行されると、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法を実現する、コンピュータプログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2019年6月28日に提出された、出願番号が201910573749.8号で、発明の名称が「配送箱(delivery box)を共有するための方法および装置」である中国特許出願に基づく優先権を主張し、当該出願の全文を引用により本出願に組み込む。
【0002】
本出願の実施形態は、コンピュータ技術分野に関し、具体的に配送箱を共有するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
電子商取引やインターネット技術の発展に伴い、物流技術もますますインテリジェント化されている。
【0004】
物品の配送または発送待ちの過程で、物品を直接受け渡すことができない場合、通常に、受取・発送する必要のある物品を予め設定されたエクスプレスステーション(Express Station,例えば、スマート宅配便ボックス)に置くか、または物品の配送または受け渡しの場所の近くに置く(例えば、玄関に直接置いたり、他人に受取・発送の依頼をしたりする)。
【発明の概要】
【0005】
本出願の実施形態は、配送箱を共有するための方法および装置を提供する。
第1態様では、本出願の実施形態は、配送箱で配送するようにすることを指示する物品受取・発送情報を受信することであって、物品受取・発送情報は、配送箱で物品を載置するための開始/終了位置を示すための目標住所地情報を含む、ことと、予め設定された配送箱情報セットから、位置情報および使用状態情報が予め設定されたマッチング要件を満たす該当配送箱情報を確定することであって、配送箱情報には位置情報、第1の識別子情報、および使用状態情報が含まれ、使用状態情報は、対応する第1の識別子情報が示す配送箱が使用中であるか否かを示すことと、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用中であることを示す情報に更新することと、を含む配送箱を共有するための方法を提供する。
【0006】
いくつかの実施形態では、上記の、予め設定された配送箱情報セットから、該当配送箱情報を確定することは、宛先端末から送信された物品配送情報を受信したことに応答して、予め設定された配送箱情報セットのうちの、物品配送情報に対応する配送箱情報を該当配送箱情報として確定することを含み、物品配送情報は、配送箱の第2の識別子情報を含み、物品を第2の識別子情報が示す配送箱で配送するようにすることを示す。
【0007】
いくつかの実施形態では、当該方法は、該当配送箱情報が示す配送箱の位置情報を取得することと、取得された位置情報に基づいて、予め設定された配送箱情報セットにおける対応する位置情報を更新することと、をさらに含む。
【0008】
いくつかの実施形態では、当該方法は、該当配送箱情報のうちの第1の識別子情報を物品受取・発送情報と関連付けて格納することをさらに含む。
【0009】
いくつかの実施形態では、上記の、配送箱が使用中であることを示す情報は、物品が受け取り待ち状態にあることを示す情報を含み、物品受取・発送情報は、宛先端末情報も含み、当該方法は、宛先端末から送信された、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を受け取り待ち状態にあることを示す情報に更新することを受信したことに応答して、該当配送箱情報に関連付けられた物品受取・発送情報が示す宛先端末に、該当配送箱情報のうちの第2の識別子情報を含む物品受取情報を送信することをさらに含む。
【0010】
いくつかの実施形態では、当該方法は、物品受取情報の送信時刻を記録することと、宛先端末から送信された、物品受取認証情報を含む物品引き渡し要求を受信したことに応答して、宛先端末の情報を検証することと、情報検証に合格したことに応答して、該当配送箱情報が示す配送箱に、箱体を開くことを示す情報を送信することと、該当配送箱情報のうちの使用状態情報と、該当配送箱情報に関連付けられた物品受取・発送情報とを更新することと、をさらに含む。
【0011】
いくつかの実施形態では、上記の、該当配送箱情報が示す配送箱に、箱体を開くことを示す情報を送信することは、物品引き渡し要求の受信時刻と物品受取情報の送信時刻とに基づいて、請求書の支払いを要求する情報を宛先端末に送信することと、請求書の支払いが完了したと判断したことに応答して、該当配送箱情報が示す配送箱に、箱体を開くことを示す情報を送信することと、を含む。
【0012】
いくつかの実施形態では、当該方法は、宛先端末から送信された、配送箱の第1の識別子情報を含む配送箱情報変更要求を受信したことに応答して、配送箱情報変更要求が示す配送箱情報のうちの使用状態情報を、使用完了を示す情報に更新することをさらに含む。
【0013】
いくつかの実施形態では、当該方法は、配送箱情報変更要求が示す配送箱を対象配送箱とすることと、対象配送箱の位置情報を取得することと、対象配送箱の位置情報に基づいて、予め設定された配送箱情報セットにおける対応する位置情報を更新することと、をさらに含む。
【0014】
いくつかの実施形態では、上記の物品受取・発送情報は、受取・発送の対象となる物品のサイズ情報をさらに含み、配送箱情報は、配送箱のサイズ情報をさらに含み、上記の、予め設定された配送箱情報セットから該当配送箱情報を確定することは、物品受取・発送情報から受取・発送の対象となる物品のサイズ情報を抽出することと、配送箱情報のうちのサイズ情報と受取・発送の対象となる物品のサイズ情報とのマッチング結果と、配送箱情報のうちの位置情報と目標住所地情報とのマッチング結果と、に基づいて、予め設定された配送箱情報セットから、使用状態情報が使用されていないことである配送箱の情報を、該当配送箱情報とすることと、を含む。
【0015】
いくつかの実施形態では、当該方法は、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用中であることを示す情報に更新した開始時刻を記録することと、開始時刻から目標時刻までの間に、該当配送箱情報が示す配送箱が開かれていないと判断したことに応答して、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用されていないことを示す情報に更新することと、をさらに含む。
【0016】
いくつかの実施形態では、当該方法は、予め設定された配送箱情報セットにおける配送箱情報のうちの使用状態情報と位置情報とに基づいて、所定数の配送箱情報の使用状態情報を、回収待ちを示す情報に更新することをさらに含む。
【0017】
第2態様では、本出願の実施形態は、配送箱を共有するための装置であって、配送箱で配送するようにすることを指示する物品受取・発送情報を受信するように構成される受信手段であって、物品受取・発送情報は配送箱で物品を載置する開始/終了位置を示すための目標住所地情報を含む、受信手段と、予め設定された配送箱情報セットから、位置情報および使用状態情報が予め設定されたマッチング要件を満たす該当配送箱情報を確定するように構成される第1の確定手段であって、配送箱情報には、位置情報、第1の識別子情報、および使用状態情報が含まれ、使用状態情報は、対応する第1の識別子情報が示す配送箱が使用中であるか否かを示す、第1の確定手段と、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用中であることを示す情報に更新するように構成される第1の更新手段と、を備える配送箱を共有するための装置を提供する。
【0018】
いくつかの実施形態では、上記の第1の確定手段はさらに、宛先端末から送信された物品配送情報を受信したことに応答して、配送箱情報セットのうちの、物品配送情報に対応する配送箱情報を該当配送箱情報として確定するように構成され、ここで、物品配送情報は、配送箱の第2の識別子情報を含み、物品を第2の識別子情報が示す配送箱で配送するようにすることを示す。
【0019】
いくつかの実施形態では、当該装置は、該当配送箱情報が示す配送箱の位置情報を取得するように構成される第1の取得手段と、取得された位置情報に基づいて、予め設定された配送箱情報セットにおける対応する位置情報を更新するように構成される第2の更新手段と、をさらに備える。
【0020】
いくつかの実施形態では、当該装置は、該当配送箱情報のうちの第1の識別子情報を物品受取・発送情報と関連付けて格納するように構成される記憶手段をさらに備える。
【0021】
いくつかの実施形態では、上記の、配送箱が使用中であることを示す情報は、物品が受け取り待ち状態にあることを示す情報を含み、物品受取・発送情報は、宛先端末情報も含み、当該装置は、宛先端末から送信された、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を物品が受け取り待ち状態にあることを示す情報に更新することを受信したことに応答して、該当配送箱情報に関連付けられた物品受取・発送情報が示す宛先端末に、該当配送箱情報のうちの第2の識別子情報を含む物品受取情報を送信するように構成される第1の送信手段をさらに備える。
【0022】
いくつかの実施形態では、当該装置は、物品受取情報の送信時刻を記録するように構成される第1の記録手段と、宛先端末から送信された、物品受取認証情報を含む物品引き渡し要求を受信したことに応答して、宛先端末の情報を検証するように構成される検証手段と、情報検証に合格したと判断したことに応答して、該当配送箱情報が示す配送箱に、箱体を開くことを示す情報を送信するように構成される第2の送信手段と、該当配送箱情報のうちの使用状態情報と、該当配送箱情報に関連付けられた物品受取・発送情報と、を更新するように構成される第3の更新手段と、をさらに備える。
【0023】
いくつかの実施形態では、第2の送信手段は、物品引き渡し要求の受信時刻と物品受取情報の送信時刻とに基づいて、請求書の支払いを要求する情報を宛先端末に送信するように構成される第1の送信モジュールと、請求書の支払いが完了したと判断したことに応答して、該当配送箱情報が示す配送箱に、箱体を開くことを示す情報を送信するように構成される第2の送信モジュールと、を備える。
【0024】
いくつかの実施形態では、当該装置は、宛先端末から送信された、配送箱の第1の識別子情報を含む配送箱情報変更要求を受信したことに応答して、配送箱情報変更要求が示す配送箱情報のうちの使用状態情報を、使用完了を示す情報に更新するように構成される第4の更新手段をさらに備える。
【0025】
いくつかの実施形態では、当該装置は、配送箱情報変更要求が示す配送箱を対象配送箱とするように構成される第2の確定手段と、対象配送箱の位置情報を取得するように構成される第2の取得手段と、対象配送箱の位置情報に基づいて、予め設定された配送箱情報セットにおける対応する位置情報を更新するように構成される第5の更新ユニットと、をさらに備える。
【0026】
いくつかの実施形態では、上記の物品受取・発送情報は、受取・発送の対象となる物品のサイズ情報をさらに含み、配送箱情報は、配送箱のサイズ情報をさらに含み、上記の、第1の確定手段は、物品受取・発送情報から受取・発送の対象となる物品のサイズ情報を抽出するように構成される抽出モジュールと、配送箱情報のうちのサイズ情報と受取・発送の対象となる物品のサイズ情報とのマッチング結果と、配送箱情報のうちの位置情報と目標住所地情報とのマッチング結果と、に基づいて、予め設定された配送箱情報セットから、使用状態情報が使用されていないことである配送箱の情報を、該当配送箱情報とするように構成される確定モジュールと、を備える。
【0027】
いくつかの実施形態では、当該装置は、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用中であることを示す情報に更新した開始時刻を記録するように構成される第2の記録手段と、開始時刻から目標時刻までの間に、該当配送箱情報が示す配送箱が開かれていないと判断したことに応答して、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用されていないことを示す情報に更新するように構成される第6の更新手段と、をさらに備える。
【0028】
いくつかの実施形態では、当該装置は、予め設定された配送箱情報セットにおける配送箱情報のうちの使用状態情報と位置情報とに基づいて、所定数の配送箱情報の使用状態情報を、回収対象であることを示す情報に更新するように構成される第7の更新手段、をさらに備える。
【0029】
第3態様では、本出願の実施形態はスマート配送箱共有システムを提供する。当該システムは、第1態様のいずれかの実施形態に記載の方法を実現するように構成されるサーバと、通信コンポーネントと、通信コンポーネントによって開錠の制御を行うスマートロックと、を含むスマート配送箱、およびロック本体を介してスマート配送箱に着脱可能に連結されるように構成される、予め設定された配送地に設置された固定装置を備える。
【0030】
第4態様では、本出願の実施形態は、一つ以上のプロセッサと、一つ以上のコンピュータプログラムが格納される記憶装置と、を備え、一つ以上のコンピュータプログラムが一つ以上のプロセッサによって実行されると、一つ以上のプロセッサに第1の態様のいずれかの実現形態に記載の方法を実現させるサーバを提供する。
【0031】
第4態様では、本出願の実施形態は、コンピュータプログラムが格納されるコンピュータ可読媒体であって、該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、第1態様のいずれかの実施形態に記載の方法を実現するコンピュータ可読媒体を提供する。
【0032】
第6態様では、本出願の実施形態は、プロセッサによって実行されると、第1態様のいずれかの実施形態に記載の方法を実現するコンピュータプログラムを提供する。
【0033】
本出願の実施形態に係る配送箱を共有するための方法および装置は、まず、配送箱を用いて配送を行うことを指示する物品受取・発送情報を受信する。上記物品受取・発送情報は、目標住所地情報を含む。上記目標住所地情報は、配送箱で物品を載置する開始/終了位置を示す情報である。そして、予め設定された配送箱情報セットから該当配送箱情報を確定する。上記該当配送箱情報のうちの位置情報および使用状態情報は、予め設定されたマッチング要件を満たす。上記配送箱情報は、位置情報と、第1の識別子情報と、使用状態情報と、を含む。上記使用状態情報は、対応する第1の識別子情報が示す配送箱が使用中であるか否かを示す情報である。そして、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用中であることを示す情報に更新する。それにより、位置および使用状態に基づいて既存の配送箱を割り当てることが実現され、配送箱の利用率が向上された。
【0034】
本出願の他の特徴、目的および利点は、以下の図面を参照してなされる非限定的な実施形態に係る詳細な説明を読むことにより、より明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【
図1】本出願の一実施形態を適用可能な例示的なシステムアーキテクチャを示す図である。
【
図2】本出願に係る配送箱を共有するための方法の一実施形態を示すフローチャートである。
【
図3】本出願の実施形態に係る配送箱を共有するための方法の一応用シーンを示す概略図である。
【
図4】本出願に係る配送箱を共有するための方法のもう一つの実施形態を示すフローチャートである。
【
図5】本出願に係る配送箱を共有するための装置の一実施形態を示す構造概略図である。
【
図6】本出願に係るスマート配送箱共有システムの一実施形態を示す構造概略図である。
【
図7】本出願の実施形態の実現に適する電子機器の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、図面および実施形態を参照しながら本出願をより詳細に説明する。ここで述べている具体的な実施形態は関連発明を説明するためのものにすぎず、当該発明を限定するものではないことを理解すべきである。なお、説明の便宜上、図面には発明に関連する部分のみが示されている。
【0037】
なお、本出願の実施形態および実施形態における特徴は、矛盾を生じない限り、相互に組み合わせることができる。以下、図面および実施形態を参照しながら本出願を詳細に説明する。
【0038】
図1は、本出願に係る配送箱を共有するための方法または配送箱を共有するための装置が適用可能な例示的なシステムアーキテクチャ100を示している。
【0039】
図1に示すように、システムアーキテクチャ100は、配送箱101、端末装置102、ネットワーク103、およびサーバ104を含んでもよい。ネットワーク103は、配送箱101、端末装置102およびサーバ104の間で通信リンクを提供するための媒体として使用される。ネットワーク103は、有線、無線通信リンクまたは光ファイバケーブルなどの様々なタイプの接続を含んでもよい。
【0040】
配送箱101、端末装置102は、メッセージを送受信するために、ネットワーク103を介してサーバ104と情報のやり取りをすることができる。配送箱101、端末装置102には、スマートロックアプリケーション、ショッピングアプリケーションなどの様々な通信クライアントアプリケーションをインストールすることができる。
【0041】
配送箱101および端末装置102は、ハードウェアであってもよいし、ソフトウェアであってもよい。配送箱101がハードウェアである場合には、通信コンポーネントとスマートロックとを有する箱体であってもよい。端末装置102がハードウェアである場合、表示画面を有するとともに通信をサポートする様々な電子機器であってもよく、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータおよびデスクトップコンピュータなどを含むが、これらに限定されない。配送箱101および端末装置102がソフトウェアである場合、上記の電子機器にインストールされてもよい。それは、複数のソフトウェアまたはソフトウェアモジュール(例えば、分散サービスを提供するためのソフトウェアまたはソフトウェアモジュール)として実現されてもよく、または単一のソフトウェアまたはソフトウェアモジュールとして実現されてもよい。ここでは特に限定しない。
【0042】
サーバ104は、様々なサービスを提供するサーバ、例えば、端末装置102および配送箱101のスマートロックをサポートするバックエンドサーバであってもよい。バックエンドサーバは、配送箱101のスマートロックの解錠を制御するために、端末装置102から送信された情報を認証してもよい。
【0043】
なお、サーバは、ハードウェアであってもよく、ソフトウェアであってもよい。サーバがハードウェアである場合、複数のサーバから構成される分散サーバクラスターとしても、単一のサーバとしても実装され得る。サーバがソフトウェアである場合、複数のソフトウェアまたはソフトウェアモジュール(例えば、分散サービスを提供するためのソフトウェアまたはソフトウェアモジュール)として実装されてもよく、または単一のソフトウェアまたはソフトウェアモジュールとして実装されてもよい。ここでは特に限定しない。
【0044】
なお、本出願の実施形態に係る配送箱を共有するための方法は、通常にサーバ104によって実行され、これに応じて、配送箱を共有するための装置は、通常にサーバ104内に設けられている。
【0045】
図1における配送箱、端末装置、ネットワークおよびサーバの数は例示的なものに過ぎないことを理解すべきである。実装の必要性に応じて、配送箱、端末装置、ネットワークおよびサーバの数を任意に加減してもよい。
【0046】
次に、
図2を参照し、本出願に係る配送箱を共有するための方法の一実施形態のフロー200を示している。この配送箱を共有するための方法は、次のステップを含む。
【0047】
ステップ201、配送箱で配送するようにすることを指示する物品受取・発送情報を受信する。
【0048】
本実施形態において、配送箱を共有するための方法の実行主体(
図1に示すサーバ104)は有線接続方式または無線接続方式により、配送箱で配送するようにすることを指示する物品受取・発送情報を受信することができる。なお、上記物品受取・発送情報は、物品の物流状態を示すために用いることができる。上記物品受取・発送情報は、目標住所地情報を含んでもよい。上記目標住所地情報は、配送箱で物品を載置する
開始/終了位置を示すために用いることができる。ここで、上記
開始/終了位置は、配送箱を設置する固定装置の所在地であってもよい。一例として、物品を発送する場合、上記目標住所地情報は、発送対象物品を載置するための配送箱を設置する固定装置の所在地であってもよい。さらに別の例として、物品を受け取る場合、上記目標住所地情報は、受取対象物品を載置する配送箱を設置する固定装置の所在地であってもよい。オプションとして、上記配送箱が上記固定装置に連結される前に、配送箱に物品を載置する開始位置が配送員の所在地であってもよい。
【0049】
本実施形態では、上記実行主体は、配送箱で配送するようにすることを指示する物品受取・発送情報を様々な電子機器から受信することができる。例えば、上記実行主体は、ユーザが使用する端末装置から送信された、配送箱で配送するようにすることを指示する物品受取・発送情報を受信してもよい。さらに他の例として、上記実行主体は、電子商取引をサポートするバックエンドサーバから発送された、配送箱で配送するようにすることを指示する物品受取・発送情報を受信してもよい。電子商取引をサポートするバックエンドサーバは、注文情報から上記物品受取・発送情報を抽出することができる。
【0050】
ステップ202、予め設定された配送箱情報セットから該当配送箱情報を確定する。
【0051】
本実施形態では、上記実行主体は、予め設定された配送箱情報セットから、該当配送箱情報を様々な方法で確定することができる。上記該当配送箱情報のうちの位置情報および使用状態情報は、予め設定されたマッチング要件を満たすことができる。上記予め設定された配送箱情報セットは、上記実行主体にローカルに予め格納されていてもよい。上記予め設定された配送箱情報セットにおける配送箱情報は、各配送箱の実際の状況に応じて更新してもよい。上記配送箱情報には、位置情報と、第1の識別子情報と、使用状態情報と、が含まれていてもよい。上記第1の識別子情報は、予め設定された配送箱情報セットの中で、異なる配送箱情報を区別するために用いることができる。上記第1の識別子情報は、配送箱情報が示す配送箱と1対1に対応してもよい。上記第1の識別子情報は、文字、数字、漢字等の様々な形態をとることができる。例えば、上記第1の識別子情報は、配送箱のID(identity,ID識別コード)であってもよい。例えば、110021、100016等である。
【0052】
上記位置情報は、配送箱が存在する位置を示すために用いることができる。上記位置情報は、文字、数字、漢字等の様々な形態をとることができる。例示として、上記位置情報は、配送箱の所在位置の緯度・経度であってもよいし、所在位置の宛名であってもよい。オプションとして、上記位置情報は、特定の端末または特定の場所で表されてもよい。上記特定の端末は、例えば、配送員が使用する端末であってもよい。上記特定の場所は、例えば、配送箱の保管場所であってもよい。上記特定の場所は、例えば、配送箱を連結した固定装置の場所であってもよい。ここで、上記固定装置は、予め設定された各配送地に取り付けられてもよい。固定装置は、配送箱に着脱可能に連結されてもよい。したがって、上記位置情報は、配送箱が上記特定の端末が示す配送員の位置、特定の保管場所、または固定装置に位置することを表してもよい。
【0053】
上記使用状態情報は、対応する第1の識別子情報が示す配送箱が使用中であるか否かを示す情報であってもよい。上記使用状態情報は、配送箱が使用中であるか否かを示す情報を含んでもよい。ここで、上記の、配送箱が使用中であることを示す情報は、受け取り待ち状態にあることを示す情報、および/または使用予定を示す情報を含むことができるが、これらに限定されるものではない。ここで、上記の、受け取り待ち状態にあることを示す情報は、配送箱が「受け取り待ち」の使用状態にあることを示すために用いることができる。これは、配送員が受取対象物品を配送箱に入れたシーン、またはユーザが発送対象物品を配送箱に入れたシーンに適用できる。上記の、使用予定を示す情報は、配送箱が「使用予定中」の状態にあることを示すために用いることができる。これは、ユーザが将来のある時間帯に配送箱を利用するシーンに適用できる。上記の、配送箱が使用されていないことを示す情報は、アイドルであることを示す情報、使用完了であることを示す情報、および回収対象であることを示す情報のうちの少なくとも1つを含んでもよいが、これらに限定されない。ここで、上記の、アイドルであることを示す情報は、配送箱が「アイドル」の状態にあることを示すために用いることができる。これは、上記特定の場所に位置する空の配送箱のシーンに適用することができる。上記の、使用完了であることを示す情報は、配送箱が「使用完了」の状態にあることを示すために用いることができる。これは、上記特定の端末が示す配送員側に位置する空の配送箱のシーンに適用することができる。上記の、回収対象であることを示す情報は、配送箱が「回収待ち」の状態にあることを示すために用いることができる。これは、配送員に固定装置にある配送箱を上記固定装置から取り外すことを示すシーンに適用することができる。
【0054】
上記位置情報は、配送箱が存在する位置を示すために用いることができる。上記位置情報は、文字、数字、漢字等の様々な形態をとることができる。例示として、上記位置情報は、配送箱の所在位置の緯度・経度であってもよいし、所在位置の宛名であってもよい。オプションとして、上記位置情報は、特定の端末または特定の場所で表されてもよい。上記特定の端末は、例えば、配送員が使用する端末であってもよい。上記特定の場所は、例えば、配送箱の保管場所であってもよい。上記特定の場所は、例えば、配送箱を連結した固定装置の場所であってもよい。ここで、上記固定装置は、予め設定された各配送地に取り付けられてもよい。固定装置は、配送箱に着脱可能に連結されてもよい。したがって、上記位置情報は、配送箱が上記特定の端末が示す配送員の位置、特定の保管場所、または固定装置に位置することを表してもよい。
【0055】
本実施形態では、上記予め設定されたマッチング要件には、位置マッチング要件と使用状態マッチング要件とが含まれる。一例として、上記位置マッチング要件は、目標住所地情報が示す位置と、配送箱情報のうちの位置情報が示す位置と、の距離が、予め設定された距離よりも小さいことを含んでもよい。さらに他の例として、上記位置マッチング要件は、配送箱情報のうちの位置情報が、対象端末を使用する配送員の位置にあることを示すことを含んでもよい。ここで、上記対象端末は、実際の応用ニーズに応じて予め指定された任意の端末であってもよい。上記対象端末は、ルールに応じて定められてもよい。例えば、上記目標住所地情報が示す位置が属するエリアの物品配送作業を担当する配送員が使用する端末であってもよい。上記使用状態マッチング要件は、使用状態情報が配送箱が使用されていないことを示す情報であることを含んでもよい。オプションとして、上記使用状態マッチング要件は、予め設定された期間内に、配送箱の使用状態情報が、当該配送箱が使用されていない状態にあることを示すことを含んでもよい。
【0056】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、宛先端末から送信された物品配送情報を受信したことに応答して、上記実行主体は、上記予め設定された配送箱情報セットにおける、物品配送情報に対応する配送箱情報を、該当配送箱情報として確定してもよい。なお、上記宛先端末は、実際の応用ニーズに応じて、予め指定された任意の端末であってもよい。上記宛先端末は、ルールに応じて定められてもよい。例えば、上記目標住所地情報が示す位置が属するエリアの物品配送作業を担当する配送員が使用する端末であってもよい。また、他の例として、上記宛先端末は、物品を発送するシーンにおいて、ユーザが使用する端末であってもよい。上記物品配送情報は、物品配送情報のうちの配送箱の第2の識別子情報が示す配送箱を介して物品が配送されることを示すものであってもよい。
【0057】
上記物品配送情報は、配送箱の第2の識別子情報を含んでもよい。上記物品配送情報は、第2の識別子情報が示す配送箱を介して物品が配送されることを示すものであってもよい。
【0058】
なお、上記第2の識別子情報は、第1の識別子情報と同じであっても異なっていてもよい。上記第2の識別子情報と第1の識別子情報とが同じである場合、上記の第1の識別子情報に関する説明は、上記第2の識別子情報にも適用できる。例えば、実際には、配送箱の箱体に第1の識別子情報を表示してもよい。この場合、ユーザは、宛先端末が受信した物品配送情報における配送箱の第2の識別子情報に基づいて、該当配送箱を認識してもよい。上記第2の識別子情報と第1の識別子情報とが異なる場合、上記第2の識別子情報は、目標住所地情報が示す場所に位置する異なる配送箱を区別するために用いられてもよい。一例として、上記第2の識別子情報は、「XX団地3棟の東側に位置するエクスプレスステーション1の配送箱8」であってもよい。これにより、配送箱の本体に番号「8」を表示してもよい。
【0059】
ステップ203、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用中であることを示す情報に更新する。
【0060】
本実施形態では、上記実行主体は、上記ステップ202で確定された該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用中であることを示す情報に更新することができる。
【0061】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、上記実行主体はさらに、上記ステップ202のオプション的な実施形態に基づいて、上記該当配送箱情報が示す配送箱の位置情報を取得してもよい。その後、取得された位置情報に基づいて、上記実行主体は、上記予め設定された配送箱情報セットにおける対応する位置情報を更新することもできる。なお、上記対応する位置情報は、上記予め設定された配送箱情報セットにおける該当配送箱情報のうちの位置情報であってもよい。
【0062】
上記のオプション的な実施形態に基づいて、上記実行主体は、該当配送箱情報のうちの第1の識別子情報と上記物品受取・発送情報とを関連付けて格納してもよい。
【0063】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、該当配送箱情報のうちの第1の識別子情報と上記物品受取・発送情報とを関連付けて格納することにより、上記の、配送箱が使用中であることを示す情報は、受け取り待ち状態にあることを示す情報を含んでもよい。上記物品受取・発送情報はさらに宛先端末情報を含んでもよい。上記宛先端末情報は、物品を受け取るユーザが使用する端末を示すものであってもよい。一例として、物品を発送するシーンにおいて、上記宛先端末情報は、発送対象物品を受け取る配送員が使用する端末を示すために用いられ得る。また、他の例として、物品を受け取るシーンにおいて、上記宛先端末情報は、受取対象物品を受け取るユーザが使用する端末を示すために用いられ得る。
【0064】
上記オプション的な実施形態によれば、上記実行主体は、上記宛先端末から送信された、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を受け取り待ち状態にあることを示すことに更新する情報を受信したことに応答して、上記該当配送箱情報に関連付けられた物品受取・発送情報が示す宛先端末に物品受取情報を送信してもよい。上記物品受取情報には、該当配送箱情報における第2の識別子情報が含まれていてもよい。
【0065】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、上記実行主体は、該当配送箱情報に関連付けられた物品受取・発送情報が示す宛先端末に物品受取情報を送信した後に、以下のことを引き続き実行してもよい。
【0066】
第1ステップ、物品受取情報の送信時刻を記録する。
【0067】
第2ステップ、宛先端末から送信された物品引き渡し要求を受信したことに応答して、宛先端末の情報を検証する。
【0068】
これらの実施形態において、上記物品引き渡し要求には、物品受取認証情報が含まれていてもよい。ここで、上記物品受取認証情報は、種々の形態を含んでいてもよい。例えば、認証コード、個人識別情報(例えば、ユーザ名およびパスワードなど)である。これにより、上記実行主体は、宛先端末から送信された物品引き渡し要求に含まれる認証情報が、予め設定された認証情報と一致するか否かを判断することによって、情報の検証を行うことができる。
【0069】
第3ステップ、情報検証に合格したと判断したことに応答して、該当配送箱情報が示す配送箱に、箱体を開くことを示す情報を送信する。
【0070】
オプションとして、上記実行主体は、情報検証に合格したと判断したことに応答して、物品引き渡し要求の受信時刻と物品受取情報の送信時刻とに基づいて、請求書の支払いを要求する情報を宛先端末に送信するようにしてもよい。その後、上記請求書の支払いが完了したと判断したことに応答して、上記実行主体は、該当配送箱情報が示す配送箱に箱体を開くことを示す情報を送信するようにしてもよい。
【0071】
第4ステップ、該当配送箱情報のうち、使用状態情報と、該当配送箱情報に関連付けられた物品受取・発送情報と、を更新する。
【0072】
これらの実施形態では、上記実行主体は、まず、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を更新してもよい。ここで、上記更新を行った後の使用状態情報は、例えば、アイドルを示す情報であってもよい。そして、上記実行主体は、上記該当配送箱情報のうちの識別子情報に関連付けられた物品受取・発送情報を確定してもよい。その後、上記実行主体は、確定された物品受取・発送情報を更新することができる。ここで、物品受取・発送情報は、物品が受領されたか否かを示す物流状態情報をさらに含んでもよい。
【0073】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、上記ステップ202のオプション的な実施形態に基づいて、上記実行主体は、宛先端末から送信された配送箱情報変更要求を受信したことに応答して、配送箱情報変更要求が示す配送箱情報のうちの使用状態情報を、使用完了を示す情報に更新するようにしてもよい。ここで、上記配送箱情報変更要求は、配送箱の第1の識別子情報を含んでもよい。
【0074】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、上記実行主体は、配送箱情報変更要求が示す配送箱情報のうちの使用状態情報を、使用完了を示す情報に更新した後に、配送箱情報変更要求が示す配送箱を、対象配送箱として確定するようにしてもよい。その後、上記実行主体は、上記対象配送箱の位置情報を取得してもよい。そして、上記実行主体は、上記対象配送箱の位置情報に基づいて、上記予め設定された配送箱情報セットにおける対応する位置情報を更新してもよい。したがって、上記予め設定された配送箱情報セットにおける配送箱情報は、配送箱のリアルタイム状態を反映することができる。さらに、該当配送箱の特定に情報ベースを提供することができる。
【0075】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、上記実行主体は、上記予め設定された配送箱情報セットにおける配送箱情報のうち、使用状態情報と位置情報とに基づいて、所定数の配送箱情報の使用状態情報を、回収待ち状態にあることを示す情報に更新するようにしてもよい。
【0076】
これらの実施形態では、上記実行主体は、上記予め設定された配送箱情報セットにおける配送箱情報のうちの使用状態情報と位置情報とに基づいて、所定数の配送箱情報の使用状態情報を回収待ち状態にあることを示す情報に様々な方式で更新することができる。例えば、上記実行主体は、各位置情報が示す位置の予約数に応じて、上記各位置の近傍で上記予約数よりも多い配送箱に対応する配送箱情報のうちの使用状態情報を、回収待ち状態にあることを示す情報に更新するようにしてもよい。
【0077】
次に、本出願の実施形態に係る配送箱を共有するための方法の応用シーンの概略図である
図3を参照する。
図3の応用シーンでは、ユーザ(
図3には図示せず)が配送箱で物品の配送を行うことを選択した。宛先は「住所地A」である。配送員301は、端末装置302を用いて、配送箱で配送することを指示する物品受取・発送情報304をサーバ303に送信する。物品受取・発送情報304には、目標住所地情報「住所地A」が含まれている。サーバ303は、予め設定された配送箱情報セット305から、物品受取・発送情報304にマッチングする該当配送箱情報3061を確定する。配送員x301は、配送対象物品をID002の配送箱に入れてもよい。その後、サーバ303は、該当配送箱情報3061のうちの使用状態情報を「配送待ち」3062に更新する。オプションとして、サーバ303は、該当配送箱情報における第1の識別子情報「002」を含む情報307を端末装置302に送信してもよい。
【0078】
現在、従来技術の1つは、通常に手動で予め設定された物流ステーションを探すことであるが、予め設定された物流ステーションは使用を開始した後に体積と占用空間が固定され、使用状況に応じて補充と回収とができないため、利用率が高くない。本出願の上記実施形態に係る方法は、予め設定された配送箱情報セットから該当配送箱情報を確定し、該当配送箱情報における使用状態情報を更新することにより、既存の配送箱を位置および使用状態に応じて調達する方法を提供するものである。また、端末との情報交換により地域別の配送箱数の柔軟な調整を実現でき、物流の効率化を図った。
【0079】
更に、配送箱を共有するための方法のもう一つの実施形態のフロー400を示す
図4を参照する。この配送箱を共有するための方法のフロー400は、次のステップを含む。
【0080】
ステップ401、配送箱で配送するようにすることを指示する物品受取・発送情報を受信する。
【0081】
本実施形態において、上記物品受取・発送情報は、受取・発送の対象となる物品のサイズ情報をさらに含んでもよい。上記配送箱情報はさらに、配送箱のサイズ情報を含んでもよい。
【0082】
ステップ402、物品受取・発送情報から受取・発送の対象となる物品のサイズ情報を抽出する。
【0083】
本実施形態では、配送箱を共有するための方法の実行主体は、ステップ401で受信した物品受取・発送情報から、受取・発送の対象となる物品のサイズ情報を抽出してもよい。
【0084】
ステップ403、配送箱情報のうちのサイズ情報と受取・発送の対象となる物品のサイズ情報とのマッチング結果と、配送箱情報のうちの位置情報と目標住所地情報とのマッチング結果と、に基づいて、予め設定された配送箱情報セットから、使用状態情報が使用されていないことである配送箱の情報を、該当配送箱情報とする。
【0085】
本実施形態では、上記実行主体は、予め設定された配送箱情報セットから、該当配送箱情報を確定することができる。例えば、上記実行主体は、予め設定された配送箱情報セットから、配送箱情報のうちのサイズ情報が示すサイズが、受取・発送の対象となる物品のサイズ情報が示すサイズよりも大きい配送箱情報を、該当配送箱情報候補として選択してもよい。そして、上記実行主体は、上記該当配送箱情報候補の中から、位置情報が示す位置と、目標住所地情報が示す住所地と、の距離が最も近い該当配送箱情報候補を該当配送箱情報として選択してもよい。
【0086】
ステップ404、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用中であることを示す情報に更新する。
【0087】
上述したステップ401、ステップ404は、それぞれ上述した実施形態におけるステップ201、ステップ203に対応しており、ステップ201、ステップ203の説明は、ステップ401、ステップ404にも適用され、ここでは説明を省略する。
【0088】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、上記実行主体は、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用中であることを示す情報に更新した開始時刻を記録してもよい。その後、上記実行主体は、開始時刻から目標時刻までの間に、該当配送箱情報が示す配送箱が開かれていないと判断したことに応答して、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用されていないことを示す情報に更新するようにしてもよい。ここで、上記目標時刻は、様々な方式で確定され得る。一例として、上記目標時刻は、受信した物品受取・発送情報に含まれるものであってもよい。また別の例として、上記目標時刻は、開始時刻から予め設定された時間(例えば1時間)を経過した時刻であってもよい。
【0089】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、上記実行主体は、予め設定された配送箱情報セットにおける配送箱情報のうち、使用状態情報と位置情報とに基づいて、所定数の配送箱情報の使用状態情報を、回収待ち状態にあることを示す情報に更新するようにしてもよい。
【0090】
上記のオプション的な実施形態は、上述した実施形態の対応するステップの説明と一致し、ここでは説明を省略する。
【0091】
図4から分かるように、本実施形態における配送箱を共有するための方法のフロー400では、サイズ情報と位置情報とに基づいて該当配送箱情報を確定することが具現化された。このように、本実施形態で記述された解決策は、上記実行主体によって、予め設定された配送箱情報セットから、該当配送箱情報を確定することができる。端末から送信された情報に基づいて該当配送箱情報を確定することに比して、ネットワーク伝送リソースを節約することができる。そして、上記実行主体が、該当配送箱を積極的に確定することにより、配送箱の利用効率を向上させることができる。
【0092】
さらに
図5を参照すると、前記の図に示された方法の実施形態として、本出願は、配送箱を共有するための装置の一実施形態を提供し、該装置の実施形態は、
図2に示された方法の実施形態に対応しており、該装置は、具体的に様々な電子機器に適用することができる。
【0093】
図5に示すように、本実施形態に係る配送箱を共有するための装置500は、受信手段501と、第1の確定手段502と、第1の更新手段503と、を備える。受信手段501は、配送箱で配送するようにすることを指示する物品受取・発送情報を受信するように構成され、物品受取・発送情報は配送箱で物品を載置する
開始/終了位置を示すための目標住所地情報を含む。第1の確定手段502は、予め設定された配送箱情報セットから、位置情報および使用状態情報が予め設定されたマッチング要件を満たす該当配送箱情報を確定するように構成され、配送箱情報には、位置情報、第1の識別子情報、および使用状態情報が含まれ、使用状態情報は、対応する第1の識別子情報が示す配送箱が使用中であるか否かを示す。
第1の更新手段503は、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用中であることを示す情報に更新するように構成される。
【0094】
本実施形態において、配送箱を共有するための装置500において、受信手段501と、第1の確定手段502と、第1の更新手段503と、の具体的な処理およびそれらの技術効果は、それぞれ
図2の対応する実施形態におけるステップ201、ステップ202、およびステップ203の関連する説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0095】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、上記の第1の確定手段502は、さらに、宛先端末から送信された物品配送情報を受信したことに応答して、配送箱情報セットにおける、物品配送情報に対応する配送箱情報を該当配送箱情報として確定するように構成され、ここで、物品配送情報は、配送箱の第2の識別子情報を含み、物品を第2の識別子情報が示す配送箱で配送するようにすることを示す。
【0096】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、上記の配送箱を共有するための装置500は、さらに第1の取得手段(図示せず)、第2の更新手段(図示せず)を含んでもよい。上記第1の取得手段は、該当配送箱情報が示す配送箱の位置情報を取得するように構成されてもよい。上記第2の更新手段は、取得された位置情報に基づいて、予め設定された配送箱情報セットにおける対応する位置情報を更新するように構成されてもよい。
【0097】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、上述した配送箱を共有するための装置500は、該当配送箱情報における第1の識別子情報を物品受取・発送情報と関連付けて格納するように構成される記憶手段(図示せず)をさらに備えてもよい。
【0098】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、上記の、配送箱が使用中であることを示す情報は、受け取り待ち状態にあることを示す情報を含んでもよい。上記物品受取・発送情報はさらに宛先端末情報を含んでもよい。上述した配送箱を共有するための装置500は、宛先端末から送信された、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を受け取り待ち状態にあることを示すことに更新する情報を受信したことに応答して、該当配送箱情報に関連付けられた物品受取・発送情報が示す宛先端末に物品受取情報を送信するように構成される第1の送信手段(図示せず)をさらに備えてもよい。物品受取情報は、該当配送箱情報における第2の識別子情報を含んでいてもよい。
【0099】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、上述した配送箱を共有するための装置500はさらに、第1の記録手段(図示せず)、検証手段(図示せず)、第2の送信手段(図示せず)、および第3の更新手段(図示せず)を含んでいてもよい。上記第1の記録手段は、物品受取情報の送信時刻を記録するように構成されてもよい。上記検証手段は、宛先端末から送信された物品引き渡し要求を受信したことに応答して、宛先端末に対して情報の検証を行うように構成されてもよい。ここで、物品引き渡し要求には、物品受取認証情報が含まれていてもよい。上記第2の送信手段は、情報検証に合格したと判断したことに応答して、該当配送箱情報が示す配送箱に、箱体を開くことを示す情報を送信するように構成されていてもよい。上記第3の更新手段は、該当配送箱情報のうち、使用状態情報と、該当配送箱情報に関連付けられた物品受取・発送情報と、を更新するように構成されていてもよい。
【0100】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、上記第2の送信手段は、第1の送信モジュール(図示せず)、第2の送信モジュール(図示せず)を含んでいてもよい。上記第1の送信モジュールは、物品引き渡し要求の受信時刻と物品受取情報の送信時刻とに基づいて、請求書の支払いを要求する情報を宛先端末に送信するように構成されていてもよい。上記第2の送信モジュールは、請求書の支払いが完了したと判断したことに応答して、該当配送箱情報が示す配送箱に、箱体を開くことを示す情報を送信するように構成されていてもよい。
【0101】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、上述した配送箱を共有するための装置500は、宛先端末から送信された配送箱情報変更要求を受信したことに応答して、配送箱情報変更要求が示す配送箱情報のうちの使用状態情報を、使用完了を示す情報に更新するように構成される第4の更新手段(図示せず)をさらに備えてもよい。ここで、上記配送箱情報変更要求は、配送箱の第1の識別子情報を含んでもよい。
【0102】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、上述した配送箱を共有するための装置500はさらに、第2の確定手段(図示せず)、第2の取得手段(図示せず)および第5の更新手段(図示せず)を含んでいてもよい。ここで、上記第2の確定手段は、配送箱情報変更要求が示す配送箱を対象配送箱として確定するように構成されてもよい。上記第2の取得手段は、対象配送箱の位置情報を取得するように構成されてもよい。上記第5の更新手段は、対象配送箱の位置情報に基づいて、予め設定された配送箱情報セットにおける対応する位置情報を更新するように構成されてもよい。
【0103】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、上記物品受取・発送情報は、受取・発送の対象となる物品のサイズ情報をさらに含んでもよい。上記配送箱情報はさらに、配送箱のサイズ情報を含んでもよい。上記第1の確定手段は、抽出モジュール(図示せず)と、抽出モジュール(図示せず)と、を含んでもよい。ここで、上記抽出モジュールは、物品受取・発送情報から受取・発送の対象となる物品のサイズ情報を抽出するように構成されていてもよい。上記確定モジュールは、配送箱情報のうちのサイズ情報と受取・発送の対象となる物品のサイズ情報とのマッチング結果と、配送箱情報のうちの位置情報と目標住所地情報とのマッチング結果と、に基づいて、予め設定された配送箱情報セットから、使用状態情報が使用されていないことである配送箱の情報を、該当配送箱情報とするように構成されていてもよい。
【0104】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、上述した配送箱を共有するための装置500はさらに、第2の記録手段(図示せず)、第6の更新手段(図示せず)を含んでもよい。ここで、上記第2の記録手段は、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用中であることを示す情報に更新した開始時刻を記録するように構成されていてもよい。上記第6の更新手段は、開始時刻から目標時刻までの間に、該当配送箱情報が示す配送箱が開かれていないと判断したことに応答して、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用されていないことを示す情報に更新するように構成されていてもよい。
【0105】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態において、上述した配送箱を共有するための装置500は、予め設定された配送箱情報セットにおける配送箱情報のうち、使用状態情報と位置情報とに基づいて、所定数の配送箱情報の使用状態情報を、回収待ち状態にあることを示す情報に更新するように構成される第7の更新手段(図示せず)をさらに備えてもよい。
【0106】
本出願の上記実施形態に係る装置は、受信手段501により、配送箱で配送を行うことを指示する物品受取・発送情報を受信する。ここで、物品受取・発送情報は、目標住所地情報を含む。目標住所地情報は、配送箱で物品を載置する開始/終了位置を示す情報である。そして、第1の確定手段502は、予め設定された配送箱情報セットから、該当配送箱情報を確定する。該当配送箱情報のうちの位置情報および使用状態情報は、予め設定されたマッチング要件を満たす。配送箱情報は、位置情報と、第1の識別子情報と、使用状態情報と、を含む。使用状態情報は、対応する第1の識別子情報が示す配送箱が使用中であるか否かを示す情報である。第1の更新手段503は、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用中であることを示す情報に更新する。それにより、位置および使用状態に基づいて既存の配送箱を割り当てることが実現された。
【0107】
さらに
図6を参照し、本出願のスマート配送箱共有システム600の一実施形態の構造概略図が示されている。
【0108】
図6に示すように、スマート配送箱共有システム600は、サーバ601、スマート配送箱602、固定装置603を備えていてもよい。本実施形態では、上述した実施形態のいずれかの方法を実現するために、上述したサーバ601を用いることができる。上記スマート配送箱602は、通信コンポーネント6021およびスマートロック6022を備えていてもよい。ここで、上記スマートロック6022は、上記通信コンポーネント6021を介して開錠制御してもよい。上記固定装置603は、ロック本体を介して上記スマート配送箱602に着脱可能に連結され得る。上記固定装置603は、予め設定された配送地に取り付けられてもよい。オプションとして、上記スマート配送箱602は、位置特定手段(図示せず)をさらに含んでもよい。
【0109】
本出願の上記実施形態に係るスマート配送箱共有システム600において、サーバ601が、まず、配送箱で配送を行うことを指示する物品受取・発送情報を受信する。その後、サーバ601は、予め設定された配送箱情報セットから、該当配送箱情報を確定する。そして、サーバ601は、上記該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用中であることを示す情報に更新する。スマート配送箱602は、予め設定された配送地に取り付けられた固定装置603に連結されてもよい。スマート配送箱602は、メッセージを送受信するために、通信コンポーネントを介してサーバ601と通信してもよい。スマート配送箱602は、通信コンポーネント6021を介してスマートロック6022の開錠を制御してもよい。オプションとして、スマート配送箱602は、さらに位置特定装置を介してサーバ601に位置情報を送信してもよい。これにより、スマート配送箱の活用を図り、物流の効率化を図った。
【0110】
以下、本出願の実施形態を実現するために適用される電子機器(例えば、
図1に示すサーバ)700を示す構造概略図である
図7を参照する。
図7に示すサーバは、あくまでも一例に過ぎず、本出願の実施形態の機能および使用範囲を限定するものではない。
【0111】
図7に示すように、電子機器700は、読み出し専用メモリ(ROM)702に格納されているプログラムまたは記憶装置708からランダムアクセスメモリ(RAM)703にロードされたプログラムによって様々な適当な動作および処理を実行可能なプロセッサ(例えば、中央処理装置、グラフィックスプロセッサなど)701を含んでもよい。RAM703には、電子機器700の動作に必要な様々なプログラムおよびデータが更に格納されている。プロセッサ701、ROM702およびRAM703は、バス704を介して互いに接続されている。入/出力(I/O)インターフェース705もバス704に接続されている。
【0112】
例えば、キーボード、マウス、カメラなどを含む入力装置706、液晶ディスプレイ(LCD,Liquid Crystal Display)、スピーカ、振動子などを含む出力装置707、例えば、磁気テープ、ハードディスクなどを含む記憶装置708、および通信装置709がI/Oインターフェース705に接続されてもよい。通信装置709により、電子機器700は、データを交換するために他のデバイスと無線または有線で通信可能になる。
図7は、様々な装置を有する電子機器700を示しているが、図示された装置のすべてを実装または具備することが要求されないことを理解すべきである。代替的にまたはより多いまたはより少ない装置が実装されてもよい。
図7に示す各ブロックは、1つの装置を表すことも、必要に応答して複数の装置を表すこともできる。
【0113】
特に、本出願の実施形態によれば、上述したフローチャートを参照しながら記載されたフローは、コンピュータのソフトウェアプログラムとして実装されてもよい。例えば、本出願の実施形態は、コンピュータ可読媒体に具現化されるコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を備え、該コンピュータプログラムは、フローチャートで示される方法を実行するためのプログラムコードを含む。このような実施形態では、該コンピュータプログラムは、通信装置709を介してネットワークからダウンロードされてインストールされることが可能であり、または記憶装置708またはROM602からインストールされ得る。該コンピュータプログラムがプロセッサ701によって実行されると、本出願の実施形態の方法で限定された前記機能を実行する。
【0114】
なお、本出願の実施形態に記載されたコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体またはコンピュータ可読記憶媒体、またはこれらの任意の組み合わせであってもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電気的、磁気的、光学的、電磁気的、赤外線、または半導体のシステム、装置もしくはデバイス、またはこれらの任意の組み合わせであってもよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、1本以上の導線による電気的接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROMもしくはフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光記憶装置、磁気記憶装置、またはこれらの任意の適切な組み合わせを含むことができるが、これらに限定されない。本出願の実施形態において、コンピュータ可読記憶媒体は、指令実行システム、装置もしくはデバイスによって使用可能な、またはそれらに組み込まれて使用可能なプログラムを包含または格納する任意の有形の媒体であってもよい。本出願の実施形態において、コンピュータ可読信号媒体は、ベースバンド内の、または搬送波の一部として伝搬されるデータ信号を含むことができ、その中にコンピュータ可読プログラムコードが担持されている。かかる伝搬されたデータ信号は、様々な形態をとることができ、電磁信号、光信号、またはこれらの任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない。コンピュータ可読信号媒体は、更にコンピュータ可読記憶媒体以外の任意のコンピュータ可読媒体であってもよい。該コンピュータ可読信号媒体は、指令実行システム、装置もしくはデバイスによって使用されるか、またはそれらに組み込まれて使用されるプログラムを、送信、伝搬または伝送することができる。コンピュータ可読媒体に含まれるプログラムコードは任意の適切な媒体で伝送することができ、当該任意の適切な媒体とは、電線、光ケーブル、RF(Radio Frequency,無線周波数)など、またはこれらの任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0115】
上記コンピュータ可読媒体は、上記サーバに含まれるものであってもよく、該サーバに実装されずに別体として存在するものであってもよい。上記コンピュータ可読媒体は、1つ以上のプログラムが担持され、上記1つ以上のプログラムが該サーバによって実行されるとき、配送箱で配送するようにすることを指示する物品受取・発送情報を受信することであって、物品受取・発送情報は、配送箱で物品を載置するための開始/終了位置を示すための目標住所地情報を含む、ことと、予め設定された配送箱情報セットから、位置情報および使用状態情報が予め設定されたマッチング要件を満たす該当配送箱情報を確定することであって、配送箱情報には位置情報、第1の識別子情報、および使用状態情報が含まれ、使用状態情報は、対応する第1の識別子情報が示す配送箱が使用中であるか否かを示すことと、該当配送箱情報のうちの使用状態情報を、配送箱が使用中であることを示す情報に更新することと、を該サーバに実行させる。
【0116】
本出願の実施形態の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、1種以上のプログラミング言語、またはそれらの組み合わせで作成されることができ、前記プログラミング言語は、Java、Smalltalk、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語と、「C」言語または同様のプログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語と、を含む。プログラムコードは、完全にユーザのコンピュータで実行されることも、部分的にユーザのコンピュータで実行されることも、単独のソフトウェアパッケージとして実行されることも、部分的にユーザのコンピュータで実行されながら部分的にリモートコンピュータで実行されることも、または完全にリモートコンピュータもしくはサーバで実行されることも可能である。リモートコンピュータの場合、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意の種類のネットワークを介してユーザコンピュータに接続することができ、または(例えば、インターネットサービスプロバイダによるインターネットサービスを介して)外部コンピュータに接続することができる。
【0117】
図面のうちのフローチャートおよびブロック図は、本出願の様々な実施形態に係るシステム、方法およびコンピュータプログラム製品によって実現できるアーキテクチャ、機能および動作を図示している。これについては、フローチャートまたはブロック図における各ブロックは、モジュール、プログラムセグメント、またはコードの一部を表すことができる。当該モジュール、プログラムセグメント、またはコードの一部には、所定のロジック機能を実現するための1つ以上の実行可能な指令が含まれている。なお、一部の代替となる実施態様においては、ブロックに示されている機能は図面に示されているものとは異なる順序で実行することも可能である。例えば、連続して示された2つのブロックは、実際には係る機能に応答して、ほぼ並行して実行されてもよく、時には逆の順序で実行されてもよい。さらに注意すべきなのは、ブロック図および/またはフローチャートにおけるすべてのブロック、ならびにブロック図および/またはフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、所定の機能または動作を実行する専用のハードウェアベースのシステムで実装されてもよく、または専用のハードウェアとコンピュータ指令との組み合わせで実装されてもよい。
【0118】
本出願の実施形態に記載されたユニットは、ソフトウェアで実装されてもよく、ハードウェアで実装されてもよい。記載された手段は、プロセッサに設定されてもよく、例えば、「受信手段と、第1の確定手段と、第1の更新手段と、を備えるプロセッサ」というように記載されてもよい。ここで、これらの手段の名称は、ある場合において当該手段その自体を限定するものではなく、例えば、受信手段は、「配送箱で配送することを指示する物品受取・発送情報を受信する手段であって、物品受取・発送情報は配送箱で物品を移載するための開始/終了位置を示すための目標住所地情報を含む手段」というように記載されてもよい。
【0119】
以上の記載は、本出願の好ましい実施形態、および適用される技術的原理に関する説明に過ぎない。当業者であれば、本出願に係る発明の範囲が、上述した技術的特徴の特定の組み合わせからなる技術案に限定されるものではなく、上述した本出願の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した技術的特徴またはそれらの均等の特徴の任意の組み合わせからなる他の技術案も含むべきであることを理解すべきである。例えば、上記の特徴と、本出願の実施形態に開示された類似の機能を持っている技術的特徴(これらに限定されていない)と、を互いに置き換えてなる技術案が挙げられる。
【国際調査報告】