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特表2022-531313ランダムアクセスのための方法および装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-06
(54)【発明の名称】ランダムアクセスのための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 74/08 20090101AFI20220629BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20220629BHJP
【FI】
H04W74/08
H04W72/04 130
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021564760
(86)(22)【出願日】2020-04-27
(85)【翻訳文提出日】2021-12-23
(86)【国際出願番号】 EP2020061642
(87)【国際公開番号】W WO2020225009
(87)【国際公開日】2020-11-12
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2019/085434
(32)【優先日】2019-05-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100161470
【弁理士】
【氏名又は名称】冨樫 義孝
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(74)【代理人】
【識別番号】100194320
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 亮
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【弁理士】
【氏名又は名称】小梶 晴美
(72)【発明者】
【氏名】リン, ツィーペン
(72)【発明者】
【氏名】ハリソン, ロバート マーク
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
本開示の様々な実施形態が、ランダムアクセスのための方法を提供する。端末デバイスによって実施され得る方法は、ネットワークノードからランダムアクセスプロシージャのための設定情報を受信することを含む。本方法は、設定情報に従って、ランダムアクセスプロシージャのためのランダムアクセスリソースと共有チャネルリソースとの間の関連付けを決定することをさらに含む。その関連付けは、共有チャネルリソースの設定に少なくとも部分的に基づく。本開示の実施形態によれば、ランダムアクセスプロシージャにおけるシグナリング送信間の関連付けが、フレキシブルにおよび効率的に設定され得る。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末デバイスによって実施される方法(500)であって、
ネットワークノードからランダムアクセスプロシージャのための設定情報を受信すること(502)と、
前記設定情報に従って、前記ランダムアクセスプロシージャのためのランダムアクセスリソースと共有チャネルリソースとの間の関連付けを決定すること(504)であって、前記関連付けが、前記共有チャネルリソースの設定に少なくとも部分的に基づく、関連付けを決定すること(504)と
を含む、方法(500)。
【請求項2】
前記共有チャネルリソースの前記設定は、共有チャネルオケージョンが、可変数の物理リソースブロックで設定されることを可能にすることによる、1つまたは複数のサイズによる前記共有チャネルオケージョンの設定を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記共有チャネルリソースの前記設定が、前記端末デバイスおよび前記ネットワークノードのうちの少なくとも1つによってプロビジョニングされる、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記ランダムアクセスリソースと前記共有チャネルリソースとの間の前記関連付けは、
共有チャネルオケージョンにおけるリソースユニットへの、ランダムアクセスオケージョンにおけるプリアンブルのマッピングであって、前記リソースユニットのために設定された時間リソースが、前記プリアンブルに関連付けられた同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックに対応する、プリアンブルのマッピング
を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックが、1つまたは複数のプリアンブルに関連付けられ、前記1つまたは複数のプリアンブルが、少なくとも1つのサイズを有し、同じ時間リソースで設定された、1つまたは複数の共有チャネルオケージョンにマッピングされる、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記共有チャネルオケージョンにおける前記リソースユニットが、識別ルールに従って識別され、前記識別ルールは、以下の識別ファクタ、
前記リソースユニットのために設定された復調用参照信号識別子であって、前記復調用参照信号識別子が、復調用参照信号アンテナポートおよび復調用参照信号シーケンス初期化のうちの少なくとも1つを識別する、復調用参照信号識別子と、
周波数ドメインにおける前記共有チャネルオケージョンのロケーションと、
時間ドメインにおける前記共有チャネルオケージョンのロケーションと、
前記共有チャネルオケージョンによって占有される1つまたは複数の物理リソースブロックの数および1つまたは複数のシンボルの数を識別する、前記共有チャネルオケージョンのサイズと
のうちの1つまたは複数に少なくとも部分的に基づく、請求項4または5に記載の方法。
【請求項7】
前記識別ファクタが、異なる優先度を有する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記共有チャネルオケージョンにおける前記リソースユニットへの、前記ランダムアクセスオケージョンにおける前記プリアンブルの前記マッピングが、マッピングルールに従い、前記マッピングルールは、
前記識別ファクタに少なくとも部分的に基づく所定の順序で、プリアンブルの識別子をリソースユニットの識別子に昇順にマッピングすることであって、前記所定の順序は、前記識別ファクタの中で、時間ドメインにおける前記共有チャネルオケージョンの前記ロケーションが前記識別子の前記マッピングにおいて最も低い優先度を有することを示す、プリアンブルの識別子をリソースユニットの識別子に昇順にマッピングすること
を含む、請求項6または7に記載の方法。
【請求項9】
前記所定の順序は、前記復調用参照信号識別子および周波数ドメインにおける前記共有チャネルオケージョンの前記ロケーションと比較して、前記共有チャネルオケージョンの前記サイズが前記識別子の前記マッピングにおいてより低い優先度を有することをさらに示す、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記所定の順序は、前記識別ファクタの中で、前記復調用参照信号識別子が前記識別子の前記マッピングにおいて最も高い優先度を有することをさらに示す、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記共有チャネルオケージョンにおける前記リソースユニットへの、前記ランダムアクセスオケージョンにおける前記プリアンブルの前記マッピングが、マッピングルールに従い、前記マッピングルールは、以下のマッピングファクタ、
プリアンブルの直交性と、
前記共有チャネルオケージョン上で送信が衝突する確率と、
前記リソースユニットのために設定された周波数リソースと、
前記リソースユニットのために設定された復調用参照信号ポートと、
前記リソースユニットのために設定された復調用参照信号シーケンス初期化と、
前記リソースユニットにマッピングされるプリアンブルの数と、
前記共有チャネルオケージョンのサイズと、
前記リソースユニットのために設定された時間リソースと
のうちの1つまたは複数に少なくとも部分的に基づく、請求項4から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記マッピングファクタが、異なる優先度を有する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記マッピングルールが、
連続する識別子を有するプリアンブルを、異なる共有チャネルオケージョンにマッピングすること
を含む、請求項11または12に記載の方法。
【請求項14】
前記マッピングルールが、
前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックに関連付けられたプリアンブルを、異なるサイズをもつ複数の共有チャネルオケージョンにマッピングすること
を含む、請求項11から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックに関連付けられた前記共有チャネルオケージョンが、異なる同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックに関連付けられた別の共有チャネルオケージョンとは異なる時間リソースで設定される、請求項11から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記ランダムアクセスリソースと前記共有チャネルリソースとの間の前記関連付けの前記決定に従って、前記ランダムアクセスプロシージャを実施すること
をさらに含む、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記ランダムアクセスプロシージャが、2ステップランダムアクセスプロシージャである、請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
ネットワークノードによって実施される方法(400)であって、
共有チャネルリソースの設定に少なくとも部分的に基づいて、ランダムアクセスプロシージャのためのランダムアクセスリソースと前記共有チャネルリソースとの間の関連付けを決定すること(402)と、
前記ランダムアクセスプロシージャのための前記関連付けに関する設定情報を端末デバイスに送信すること(404)と
を含む、方法(400)。
【請求項19】
前記共有チャネルリソースの前記設定は、共有チャネルオケージョンが、可変数の物理リソースブロックで設定されることを可能にすることによる、1つまたは複数のサイズによる前記共有チャネルオケージョンの設定を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記共有チャネルリソースの前記設定が、前記端末デバイスおよび前記ネットワークノードのうちの少なくとも1つによってプロビジョニングされる、請求項18または19に記載の方法。
【請求項21】
前記ランダムアクセスリソースと前記共有チャネルリソースとの間の前記関連付けは、
共有チャネルオケージョンにおけるリソースユニットへの、ランダムアクセスオケージョンにおけるプリアンブルのマッピングであって、前記リソースユニットのために設定された時間リソースが、前記プリアンブルに関連付けられた同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックに対応する、プリアンブルのマッピング
を含む、請求項18から20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックが、1つまたは複数のプリアンブルに関連付けられ、前記1つまたは複数のプリアンブルが、少なくとも1つのサイズを有し、同じ時間リソースで設定された、1つまたは複数の共有チャネルオケージョンにマッピングされる、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記共有チャネルオケージョンにおける前記リソースユニットが、識別ルールに従って識別され、前記識別ルールは、以下の識別ファクタ、
前記リソースユニットのために設定された復調用参照信号識別子であって、前記復調用参照信号識別子が、復調用参照信号アンテナポートおよび復調用参照信号シーケンス初期化のうちの少なくとも1つを識別する、復調用参照信号識別子と、
周波数ドメインにおける前記共有チャネルオケージョンのロケーションと、
時間ドメインにおける前記共有チャネルオケージョンのロケーションと、
前記共有チャネルオケージョンによって占有される1つまたは複数の物理リソースブロックの数および1つまたは複数のシンボルの数を識別する、前記共有チャネルオケージョンのサイズと
のうちの1つまたは複数に少なくとも部分的に基づく、請求項21または22に記載の方法。
【請求項24】
前記識別ファクタが、異なる優先度を有する、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記共有チャネルオケージョンにおける前記リソースユニットへの、前記ランダムアクセスオケージョンにおける前記プリアンブルの前記マッピングが、マッピングルールに従い、前記マッピングルールは、
前記識別ファクタに少なくとも部分的に基づく所定の順序で、プリアンブルの識別子をリソースユニットの識別子に昇順にマッピングすることであって、前記所定の順序は、前記識別ファクタの中で、時間ドメインにおける前記共有チャネルオケージョンの前記ロケーションが前記識別子の前記マッピングにおいて最も低い優先度を有することを示す、プリアンブルの識別子をリソースユニットの識別子に昇順にマッピングすること
を含む、請求項23または24に記載の方法。
【請求項26】
前記所定の順序は、前記復調用参照信号識別子および周波数ドメインにおける前記共有チャネルオケージョンの前記ロケーションと比較して、前記共有チャネルオケージョンの前記サイズが前記識別子の前記マッピングにおいてより低い優先度を有することをさらに示す、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記所定の順序は、前記識別ファクタの中で、前記復調用参照信号識別子が前記識別子の前記マッピングにおいて最も高い優先度を有することをさらに示す、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記共有チャネルオケージョンにおける前記リソースユニットへの、前記ランダムアクセスオケージョンにおける前記プリアンブルの前記マッピングが、マッピングルールに従い、前記マッピングルールは、以下のマッピングファクタ、
プリアンブルの直交性と、
前記共有チャネルオケージョン上で送信が衝突する確率と、
前記リソースユニットのために設定された周波数リソースと、
前記リソースユニットのために設定された復調用参照信号ポートと、
前記リソースユニットのために設定された復調用参照信号シーケンス初期化と、
前記リソースユニットにマッピングされるプリアンブルの数と、
前記共有チャネルオケージョンのサイズと、
前記リソースユニットのために設定された時間リソースと
のうちの1つまたは複数に少なくとも部分的に基づく、請求項21から24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記マッピングファクタが、異なる優先度を有する、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記マッピングルールが、
連続する識別子を有するプリアンブルを、異なる共有チャネルオケージョンにマッピングすること
を含む、請求項28または29に記載の方法。
【請求項31】
前記マッピングルールが、
前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックに関連付けられたプリアンブルを、異なるサイズをもつ複数の共有チャネルオケージョンにマッピングすること
を含む、請求項28から30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックに関連付けられた前記共有チャネルオケージョンが、異なる同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックに関連付けられた別の共有チャネルオケージョンとは異なる時間リソースで設定される、請求項28から31のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
前記ランダムアクセスプロシージャが、2ステップランダムアクセスプロシージャである、請求項18から32のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
端末デバイス(600)であって、
1つまたは複数のプロセッサ(601)と、
コンピュータプログラムコード(603)を備える1つまたは複数のメモリ(602)と
を備え、
前記1つまたは複数のメモリ(602)および前記コンピュータプログラムコード(603)は、前記1つまたは複数のプロセッサ(601)とともに、前記端末デバイス(600)に、少なくとも、
ネットワークノードからランダムアクセスプロシージャのための設定情報を受信することと、
前記設定情報に従って、前記ランダムアクセスプロシージャのためのランダムアクセスリソースと共有チャネルリソースとの間の関連付けを決定することであって、前記関連付けが、前記共有チャネルリソースの設定に少なくとも部分的に基づく、関連付けを決定することと
を行わせるように設定された、端末デバイス(600)。
【請求項35】
前記1つまたは複数のメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記1つまたは複数のプロセッサとともに、前記端末デバイスに、請求項2から17のいずれか一項に記載の方法を実施させるように設定された、請求項34に記載の端末デバイス。
【請求項36】
ネットワークノード(600)であって、
1つまたは複数のプロセッサ(601)と、
コンピュータプログラムコード(603)を備える1つまたは複数のメモリ(602)と
を備え、
前記1つまたは複数のメモリ(602)および前記コンピュータプログラムコード(603)が、前記1つまたは複数のプロセッサ(601)とともに、前記ネットワークノード(600)に、少なくとも、
共有チャネルリソースの設定に少なくとも部分的に基づいて、ランダムアクセスプロシージャのためのランダムアクセスリソースと前記共有チャネルリソースとの間の関連付けを決定することと、
前記ランダムアクセスプロシージャのための前記関連付けに関する設定情報を端末デバイスに送信することと
を行わせるように設定された、ネットワークノード(600)。
【請求項37】
前記1つまたは複数のメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記1つまたは複数のプロセッサとともに、前記ネットワークノードに、請求項19から33のいずれか一項に記載の方法を実施させるように設定された、請求項36に記載のネットワークノード。
【請求項38】
コンピュータとともに使用するためにその上に具現されたコンピュータプログラムコード(603)を有するコンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータプログラムコード(603)が、請求項1から17のいずれか一項に記載の方法を実施するためのコードを含む、コンピュータ可読媒体。
【請求項39】
コンピュータとともに使用するためにその上に具現されたコンピュータプログラムコード(603)を有するコンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータプログラムコード(603)が、請求項18から33のいずれか一項に記載の方法を実施するためのコードを含む、コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、通信ネットワークに関し、より詳細には、ランダムアクセスのための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
このセクションは、本開示のより良い理解を容易にし得る態様を紹介する。したがって、このセクションの記述は、この観点において読み取られるべきであり、従来技術にあるものまたは従来技術にないものに関する承認として理解されるべきではない。
【0003】
通信サービスプロバイダおよびネットワーク事業者は、たとえば、納得できるネットワークサービスおよび性能を提供することによって、消費者に価値および便宜を与えるための課題に絶えず直面している。ネットワーキングおよび通信技術の急速な発展とともに、long-term evolution(LTE)および新無線(new radio:NR)ネットワークなど、無線通信ネットワークは、より低いレイテンシを伴って高いトラフィック容量およびエンドユーザデータレートを達成することが予想される。ネットワークノードに接続するために、ランダムアクセス(RA)プロシージャが、端末デバイスについて始動され得る。RAプロシージャでは、システム情報(SI)および同期信号(SS)、ならびに関係する無線リソースおよび送信設定が、ネットワークノードからの制御情報によって端末デバイスに知らされ得る。RAプロシージャは、端末デバイスがネットワークノードとの特定のサービスのためのセッションを確立することを可能にすることができる。したがって、RAプロシージャの設定および性能を向上させることが望ましい。
【発明の概要】
【0004】
本発明の概要は、発明を実施するための形態において以下でさらに説明される概念の選択を簡略化された形で紹介するために提供される。本発明の概要は、請求される主題の主要な特徴または不可欠な特徴を識別するものではなく、請求される主題の範囲を限定するために使用されるものでもない。
【0005】
NR/5Gネットワークなどの無線通信ネットワークは、フレキシブルなネットワーク設定をサポートすることが可能であり得る。様々なシグナリング手法(たとえば、4ステップ手法、2ステップ手法など)が、ネットワークノードとの接続をセットアップするための端末デバイスのRAプロシージャのために使用され得る。RAプロシージャの場合、(SS/PBCHブロックまたは略してSSBとしても知られる)同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと、(RAオケージョンまたは略してROとしても知られる)時間周波数物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)オケージョンとの間に、特定の関連付けがあり得る。2ステップRAプロシージャでは、端末デバイスは、(メッセージAまたは略してmsgAとしても知られる)メッセージ中で物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)とともにRAプリアンブルをネットワークノードに送信し、(メッセージBまたは略してmsgBとしても知られる)応答メッセージをネットワークノードから受信することができる。msgA PUSCHは、1つまたは複数のリソースユニット(RU)で設定されたPUSCHオケージョン(PO)において送信され得、RAプリアンブルはROにおいて送信され得る。ROおよびPOにおけるリソース設定の関連付けを実装しながら、RAプロシージャのためのシグナリング送信をよりフレキシブルにおよび効率的に設定することが望ましいことがある。
【0006】
本開示の様々な実施形態は、RAのためのソリューションを提案し、そのソリューションは、たとえば、リソース設定のダイバーシティを増加させ、RAプロシージャの性能を改善するように、POにおけるPUSCH RUへの、ROにおけるSSB関連プリアンブルのマッピングのためのフレキシビリティを提供することによって、2ステップRAプロシージャなどのRAプロシージャのための適応関連付け設定をサポートすることができる。
【0007】
本明細書で述べられる「PRACHオケージョン」、「ランダムアクセスチャネル(RACH)オケージョン」または「RAオケージョン」という用語は、RAプロシージャにおけるプリアンブル送信のために使用可能な時間周波数リソースを指し得、これは「ランダムアクセスオケージョン(RO)」と呼ばれることもあることが了解され得る。これらの用語は、本明細書では互換的に使用され得る。いくつかの例示的な実施形態によれば、2ステップRAにおけるプリアンブル送信のために使用可能なROは、2ステップROと呼ばれることがあり、4ステップRAにおけるプリアンブル送信のために使用可能なROは、4ステップROと呼ばれることがある。
【0008】
同様に、本明細書で述べられる「PUSCHオケージョン」、「アップリンク共有チャネルオケージョン」または「共有チャネルオケージョン」という用語は、RAプロシージャにおけるPUSCH送信のために使用可能な時間周波数リソースを指し得、これは「物理アップリンク共有チャネルオケージョン(PO)」と呼ばれることもあることが了解され得る。これらの用語は、本明細書では互換的に使用され得る。
【0009】
本開示の第1の態様によれば、ネットワークノードによって実施される方法が提供される。本方法は、共有チャネルリソースの設定に少なくとも部分的に基づいて、RAプロシージャのためのRAリソースと共有チャネルリソースとの間の関連付けを決定することを含む。本方法は、RAプロシージャのための関連付けに関する設定情報を端末デバイスに送信することをさらに含む。
【0010】
本開示の第2の態様によれば、ネットワークノードとして実装され得る装置が提供される。本装置は、1つまたは複数のプロセッサと、コンピュータプログラムコードを備える1つまたは複数のメモリとを備える。1つまたは複数のメモリおよびコンピュータプログラムコードは、1つまたは複数のプロセッサとともに、本装置に、少なくとも、本開示の第1の態様による方法の任意のステップを実施させるように設定される。
【0011】
本開示の第3の態様によれば、その上に具現されたコンピュータプログラムコードを有するコンピュータ可読媒体が提供され、コンピュータプログラムコードは、コンピュータ上で実行されたとき、コンピュータに、本開示の第1の態様による方法の任意のステップを実施させる。
【0012】
本開示の第4の態様によれば、ネットワークノードとして実装され得る装置が提供される。本装置は、決定ユニットと送信ユニットとを備える。いくつかの例示的な実施形態によれば、決定ユニットは、少なくとも、本開示の第1の態様による方法の決定ステップを行うように動作可能である。送信ユニットは、少なくとも、本開示の第1の態様による方法の送信ステップを行うように動作可能である。
【0013】
本開示の第5の態様によれば、ユーザ機器(UE)などの端末デバイスによって実施される方法が提供される。本方法は、ネットワークノードからRAプロシージャのための設定情報を受信することを含む。本方法は、設定情報に従って、RAプロシージャのためのRAリソースと共有チャネルリソースとの間の関連付けを決定することをさらに含む。その関連付けは、共有チャネルリソースの設定に少なくとも部分的に基づく。
【0014】
随意に、本開示の第5の態様による方法は、RAリソースと共有チャネルリソースとの間の関連付けの決定に従って、RAプロシージャを実施することをさらに含み得る。
【0015】
本開示の第6の態様によれば、端末デバイスとして実装され得る装置が提供される。本装置は、1つまたは複数のプロセッサと、コンピュータプログラムコードを備える1つまたは複数のメモリとを備える。1つまたは複数のメモリおよびコンピュータプログラムコードは、1つまたは複数のプロセッサとともに、本装置に、少なくとも、本開示の第5の態様による方法の任意のステップを実施させるように設定される。
【0016】
本開示の第7の態様によれば、その上に具現されたコンピュータプログラムコードを有するコンピュータ可読媒体が提供され、コンピュータプログラムコードは、コンピュータ上で実行されたとき、コンピュータに、本開示の第5の態様による方法の任意のステップを実施させる。
【0017】
本開示の第8の態様によれば、端末デバイスとして実装され得る装置が提供される。本装置は、受信ユニットと決定ユニットとを備える。いくつかの例示的な実施形態によれば、受信ユニットは、少なくとも、本開示の第5の態様による方法の受信ステップを行うように動作可能である。決定ユニットは、少なくとも、本開示の第5の態様による方法の決定ステップを行うように動作可能である。
【0018】
例示的な実施形態によれば、RAプロシージャは、2ステップRAプロシージャであり得る。
【0019】
例示的な実施形態によれば、共有チャネルリソースの設定は、共有チャネルオケージョンが、可変数の物理リソースブロック(PRB)で設定されることを可能にすることによる、1つまたは複数のサイズによる共有チャネルオケージョンの設定を含み得る。
【0020】
例示的な実施形態によれば、共有チャネルリソースの設定は、端末デバイスおよびネットワークノードのうちの少なくとも1つによってプロビジョニングされ得る。
【0021】
例示的な実施形態によれば、RAリソースと共有チャネルリソースとの間の関連付けは、共有チャネルオケージョンにおけるRUへの、RAオケージョンにおけるプリアンブルのマッピングを含み得る。RUのために設定された時間リソースが、プリアンブルに関連付けられたSSBに対応し得る。
【0022】
例示的な実施形態によれば、SSBは、1つまたは複数のプリアンブルに関連付けられ得る。たとえば、1つまたは複数のプリアンブルは、少なくとも1つのサイズを有し、同じ時間リソースで設定された、1つまたは複数の共有チャネルオケージョンにマッピングされ得る。
【0023】
例示的な実施形態によれば、共有チャネルオケージョンにおけるRUは、識別ルールに従って識別され得る。たとえば、識別ルールは、以下の識別ファクタのうちの1つまたは複数に少なくとも部分的に基づき得る。
・ RUのために設定された復調用参照信号(DMRS)識別子、ここで、DMRS識別子は、DMRSアンテナポートおよびDMRSシーケンス初期化のうちの少なくとも1つを識別することができる、
・ 周波数ドメインにおける共有チャネルオケージョンのロケーション、
・ 時間ドメインにおける共有チャネルオケージョンのロケーション、および
・ 共有チャネルオケージョンによって占有される1つまたは複数のPRBの数および1つまたは複数のシンボル(たとえば、直交周波数分割多重(OFDM)シンボル)の数を識別する、共有チャネルオケージョンのサイズ。
【0024】
例示的な実施形態によれば、識別ファクタは、異なる優先度を有し得る。
【0025】
例示的な実施形態によれば、共有チャネルオケージョンにおけるRUへの、RAオケージョンにおけるプリアンブルのマッピングは、マッピングルールに従って実施され得る。たとえば、マッピングルールは、識別ファクタに少なくとも部分的に基づく所定の順序で、プリアンブルの識別子をRUの識別子に昇順にマッピングすることを含み得る。所定の順序は、識別ファクタの中で、時間ドメインにおける共有チャネルオケージョンのロケーションが識別子のマッピングにおいて最も低い優先度を有することを示し得る。
【0026】
例示的な実施形態によれば、所定の順序は、DMRS識別子および周波数ドメインにおける共有チャネルオケージョンのロケーションと比較して、共有チャネルオケージョンのサイズが識別子のマッピングにおいてより低い優先度を有することをさらに示し得る。
【0027】
例示的な実施形態によれば、所定の順序は、識別ファクタの中で、復調用参照信号識別子が識別子のマッピングにおいて最も高い優先度を有することをさらに示し得る。
【0028】
例示的な実施形態によれば、共有チャネルオケージョンにおけるRUへの、RAオケージョンにおけるプリアンブルのマッピングは、マッピングルールに従って実施され得る。たとえば、マッピングルールは、以下のマッピングファクタのうちの1つまたは複数に少なくとも部分的に基づき得る。
・ プリアンブルの直交性、
・ 共有チャネルオケージョン上で送信が衝突する確率、
・ RUのために設定された周波数リソース、
・ RUのために設定された(DMRSアンテナポートとも呼ばれる)DMRSポート、
・ RUのために設定されたDMRSシーケンス初期化、
・ RUにマッピングされるプリアンブルの数、
・ 共有チャネルオケージョンのサイズ、および
・ RUのために設定された時間リソース。
【0029】
例示的な実施形態によれば、マッピングファクタは、異なる優先度を有し得る。
【0030】
例示的な実施形態によれば、マッピングルールは、連続する識別子を有するプリアンブルを、異なる共有チャネルオケージョンにマッピングすることを含み得る。
【0031】
例示的な実施形態によれば、マッピングルールは、SSBに関連付けられたプリアンブルを、異なるサイズをもつ複数の共有チャネルオケージョンにマッピングすることを含み得る。
【0032】
例示的な実施形態によれば、SSBに関連付けられた共有チャネルオケージョンは、異なるSSBに関連付けられた別の共有チャネルオケージョンとは異なる時間リソースで設定され得る。
【0033】
本開示の第9の態様によれば、ホストコンピュータと、基地局と、UEとを含み得る通信システムにおいて実装される方法が提供される。本方法は、ホストコンピュータにおいてユーザデータを提供することを含み得る。随意に、本方法は、ホストコンピュータにおいて、本開示の第1の態様による方法の任意のステップを実施し得る基地局を備えるセルラネットワークを介してUEにユーザデータを搬送する送信を始動することを含み得る。
【0034】
本開示の第10の態様によれば、ホストコンピュータを含む通信システムが提供される。ホストコンピュータは、ユーザデータを提供するように設定された処理回路と、UEへの送信のためにユーザデータをセルラネットワークにフォワーディングするように設定された通信インターフェースとを備え得る。セルラネットワークは、無線インターフェースと処理回路とを有する基地局を備え得る。基地局の処理回路は、本開示の第1の態様による方法の任意のステップを実施するように設定され得る。
【0035】
本開示の第11の態様によれば、ホストコンピュータと、基地局と、UEとを含み得る通信システムにおいて実装される方法が提供される。本方法は、ホストコンピュータにおいてユーザデータを提供することを含み得る。随意に、本方法は、ホストコンピュータにおいて、基地局を備えるセルラネットワークを介してUEにユーザデータを搬送する送信を始動することを含み得る。UEは、本開示の第5の態様による方法の任意のステップを実施し得る。
【0036】
本開示の第12の態様によれば、ホストコンピュータを含む通信システムが提供される。ホストコンピュータは、ユーザデータを提供するように設定された処理回路と、UEへの送信のためにユーザデータをセルラネットワークにフォワーディングするように設定された通信インターフェースとを備え得る。UEは、無線インターフェースと処理回路とを備え得る。UEの処理回路は、本開示の第5の態様による方法の任意のステップを実施するように設定され得る。
【0037】
本開示の第13の態様によれば、ホストコンピュータと、基地局と、UEとを含み得る通信システムにおいて実装される方法が提供される。本方法は、ホストコンピュータにおいて、本開示の第5の態様による方法の任意のステップを実施し得るUEから基地局に送信されたユーザデータを受信することを含み得る。
【0038】
本開示の第14の態様によれば、ホストコンピュータを含む通信システムが提供される。ホストコンピュータは、UEから基地局への送信から発生したユーザデータを受信するように設定された通信インターフェースを備え得る。UEは、無線インターフェースと処理回路とを備え得る。UEの処理回路は、本開示の第5の態様による方法の任意のステップを実施するように設定され得る。
【0039】
本開示の第15の態様によれば、ホストコンピュータと、基地局と、UEとを含み得る通信システムにおいて実装される方法が提供される。本方法は、ホストコンピュータにおいて、基地局から、基地局がUEから受信した送信から発生したユーザデータを受信することを含み得る。基地局は、本開示の第1の態様による方法の任意のステップを実施し得る。
【0040】
本開示の第16の態様によれば、ホストコンピュータを含み得る通信システムが提供される。ホストコンピュータは、UEから基地局への送信から発生したユーザデータを受信するように設定された通信インターフェースを備え得る。基地局は、無線インターフェースと処理回路とを備え得る。基地局の処理回路は、本開示の第1の態様による方法の任意のステップを実施するように設定され得る。
【0041】
本開示自体、好ましい使用モードおよびさらなる目的は、添付の図面とともに読まれるとき、実施形態の以下の詳細な説明を参照することによって最も良く理解される。
【図面の簡単な説明】
【0042】
図1A】本開示の一実施形態による、例示的な4ステップRAプロシージャを示す図である。
図1B】本開示の一実施形態による、例示的なPRACH設定を示す図である。
図1C】本開示のいくつかの実施形態による、SSBとPRACHオケージョンとの間の関連付けの例を示す図である。
図1D】本開示のいくつかの実施形態による、SSBとPRACHオケージョンとの間の関連付けの例を示す図である。
図1E】本開示の一実施形態による、SSBとRAプリアンブルとの間のマッピングの一例を示す図である。
図1F】本開示の一実施形態による、PRACHオケージョンごとのSSBごとの例示的なプリアンブルを示す図である。
図2】本開示の一実施形態による、例示的な2ステップRAプロシージャを示す図である。
図3A】本開示のいくつかの実施形態による、PUSCHスロットのための例示的な設定を示す図である。
図3B】本開示のいくつかの実施形態による、プリアンブルとPUSCH RUとのマッピングのための例示的な設定を示す図である。
図4】本開示のいくつかの実施形態による、方法を示すフローチャートである。
図5】本開示のいくつかの実施形態による、別の方法を示すフローチャートである。
図6】本開示のいくつかの実施形態による、装置を示すブロック図である。
図7】本開示のいくつかの実施形態による、別の装置を示すブロック図である。
図8】本開示のいくつかの実施形態による、また別の装置を示すブロック図である。
図9】本開示のいくつかの実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された通信ネットワークを示すブロック図である。
図10】本開示のいくつかの実施形態による、部分的無線接続上で基地局を介してUEと通信するホストコンピュータを示すブロック図である。
図11】本開示の一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
図12】本開示の一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
図13】本開示の一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
図14】本開示の一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0043】
添付の図面を参照しながら本開示の実施形態が詳細に説明される。これらの実施形態は、本開示の範囲に対する限定を示唆するのではなく、当業者が、本開示をより良く理解し、したがって実装することを可能にする目的で論じられるにすぎないことを理解されたい。本明細書全体にわたる、特徴、利点、または同様の言い回しへの言及は、本開示とともに実現され得る特徴および利点のすべてが、本開示の単一の実施形態におけるものであるべきであることまたはその実施形態におけるものであることを暗示しない。むしろ、特徴および利点に言及する言い回しは、一実施形態に関して説明される特定の特徴、利点、または特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味すると理解されたい。さらに、本開示の説明される特徴、利点、および特性は、1つまたは複数の実施形態において任意の好適な様式で組み合わせられ得る。具体的な実施形態の特定の特徴または利点のうちの1つまたは複数なしに本開示が実践され得ることを、当業者は認識されよう。他の事例では、本開示のすべての実施形態に存在するとは限らないことがある追加の特徴および利点が、いくつかの実施形態において認識され得る。
【0044】
本明細書で使用される「通信ネットワーク」という用語は、新無線(NR)、long term evolution(LTE)、LTEアドバンスト、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、高速パケットアクセス(HSPA)など、任意の好適な通信規格に従うネットワークを指す。さらに、通信ネットワークにおける端末デバイスとネットワークノードとの間の通信は、限定はしないが、第1世代(1G)通信プロトコル、第2世代(2G)通信プロトコル、2.5G通信プロトコル、2.75G通信プロトコル、第3世代(3G)通信プロトコル、4G通信プロトコル、4.5G通信プロトコル、5G通信プロトコルを含む、任意の好適な世代の通信プロトコル、および/あるいは現在知られているかまたは将来において開発されることになる任意の他のプロトコルに従って実施され得る。
【0045】
「ネットワークノード」という用語は、通信ネットワークにおけるネットワークデバイスを指し、そのデバイスを介して端末デバイスが通信ネットワークにアクセスし、通信ネットワークからサービスを受信する。ネットワークノードは、無線通信ネットワークにおける基地局(BS)、アクセスポイント(AP)、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、コントローラまたは任意の他の好適なデバイスを指し得る。BSは、たとえば、ノードB(ノードBまたはNB)、エボルブドノードB(eノードBまたはeNB)、次世代ノードB(gノードBまたはgNB)、リモートラジオユニット(RRU)、無線ヘッダ(RH)、リモート無線ヘッド(RRH)、リレー、フェムト、ピコなどの低電力ノードなどであり得る。
【0046】
ネットワークノードのまたさらなる例は、マルチスタンダード無線(MSR)BSなどのMSR無線機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、基地トランシーバ局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、測位ノードなどを備える。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、無線通信ネットワークへの端末デバイスアクセスを可能にし、および/または提供し、あるいは、無線通信ネットワークにアクセスした端末デバイスに何らかのサービスを提供することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能な任意の好適なデバイス(またはデバイスのグループ)を表し得る。
【0047】
「端末デバイス」という用語は、通信ネットワークにアクセスし、通信ネットワークからサービスを受信することができる任意のエンドデバイスを指す。限定ではなく例として、端末デバイスは、モバイル端末、ユーザ機器(UE)、または他の好適なデバイスを指し得る。UEは、たとえば、加入者局、ポータブル加入者局、移動局(MS)またはアクセス端末(AT)であり得る。端末デバイスは、限定はしないが、ポータブルコンピュータ、デジタルカメラなどの画像キャプチャ端末デバイス、ゲーミング端末デバイス、音楽記憶および再生器具、モバイルフォン、セルラフォン、スマートフォン、タブレット、ウェアラブルデバイス、携帯情報端末(PDA)、車両などを含み得る。
【0048】
また別の特定の例として、モノのインターネット(IoT)シナリオでは、端末デバイスは、IoTデバイスと呼ばれることもあり、監視、検知および/または測定などを実施し、そのような監視、検知および/または測定などの結果を別の端末デバイスおよび/またはネットワーク機器に送信する、マシンまたは他のデバイスを表し得る。端末デバイスは、この場合、マシンツーマシン(M2M)デバイスであり得、M2Mデバイスは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)コンテキストではマシン型通信(MTC)デバイスと呼ばれることがある。
【0049】
1つの特定の例として、端末デバイスは、3GPP狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)規格を実装するUEであり得る。そのようなマシンまたはデバイスの特定の例は、センサー、電力計などの計量デバイス、産業用機械類、あるいは家庭用または個人用電気器具、たとえば、冷蔵庫、テレビジョン、時計などの個人用ウェアラブルなどである。他のシナリオでは、端末デバイスは、車両または他の機器、たとえば、医療器械を表し得、これは、その動作ステータスに対する監視、検知および/または報告など、あるいはその動作に関連付けられた他の機能が可能である。
【0050】
本明細書で使用される「第1の」、「第2の」などという用語は、異なるエレメントを指す。単数形「a」および「an」は、コンテキストが別段に明確に示すのでなければ、複数形をも含むものとする。本明細書で使用される「備える、含む(comprises)」、「備える、含む(comprising)」、「有する(has)」、「有する(having)」、「含む(includes)」および/または「含む(including)」という用語は、述べられた特徴、エレメント、および/または構成要素などの存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、エレメント、構成要素および/またはそれらの組合せの存在または追加を排除しない。「に基づいて」という用語は、「に少なくとも部分的に基づいて」として読み取られるべきである。「一実施形態(one embodiment)」および「一実施形態(an embodiment)」という用語は、「少なくとも1つの実施形態」として読み取られるべきである。「別の実施形態」という用語は、「少なくとも1つの他の実施形態」として読み取られるべきである。明示的および暗黙的な他の規定が、以下で含まれ得る。
【0051】
無線通信ネットワークは、ボイス、ビデオ、データ、メッセージングおよびブロードキャストなど、様々な通信サービスを提供するために広く展開される。前に説明されたように、無線通信ネットワークにおいてgNBなどのネットワークノードに接続するために、UEなどの端末デバイスは、ネットワークノードとの通信リンク確立のための必須情報およびメッセージを交換するために、RAプロシージャを実施する必要があり得る。
【0052】
図1Aは、本開示の一実施形態による、例示的な4ステップRAプロシージャを示す図である。図1Aに示されているように、UEは、101において、gNBから、SSB(たとえば、1次同期信号(PSS)、2次同期信号(SSS)、および物理ブロードキャストチャネル(PBCH))を受信することによって、同期信号(SS)を検出することができる。UEは、102において、ダウンリンク(DL)においてブロードキャストされた何らかのシステム情報(たとえば、残余最小システム情報(RMSI)および他のシステム情報(OSI))を復号することができる。次いで、UEは、103において、アップリンク(UL)においてPRACHプリアンブル(メッセージ1/msg1)を送信することができる。gNBは、104において、ランダムアクセス応答(RAR、メッセージ2/msg2)で返答することができる。RARに応答して、UEは、105において、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上でUEの識別情報(メッセージ3/msg3)を送信することができる。次いで、gNBは、106において、競合解消メッセージ(CRM、メッセージ4/msg4)をUEに送ることができる。
【0053】
この例示的なプロシージャでは、UEは、RAR中でタイミングアドバンスコマンドを受信した後に、PUSCH上でメッセージ3/msg3を送信し、これは、PUSCH上のメッセージ3/msg3が1つのサイクリックプレフィックス(CP)以内のタイミング精度で受信されることを可能にする。このタイミングアドバンスがない場合、通信システムがUEとgNBとの間の極めて小さい距離をもつセル中で適用されない限り、PUSCH上のメッセージ3/msg3を復調し、検出することが可能であるために、極めて大きいCPが必要とされ得る。NRシステムはまた、UEにタイミングアドバンスコマンドを提供する必要を伴うより大きいセルをサポートすることができるので、4ステップ手法は、RAプロシージャのために必要とされる。
【0054】
NRシステムでは、PRACHプリアンブルが送信される時間および周波数リソースは、PRACHオケージョンとして規定され得る。それぞれ、FR1(周波数範囲1)対スペクトル(paired spectrum)、FR1不対スペクトル(unpaired spectrum)、および不対スペクトルを伴うFR2(周波数範囲2)について、異なるPRACH設定が指定され得る。指定されたPRACH設定は、PRACH設定テーブルにおいて維持され得る。PRACH送信のための時間リソースおよびプリアンブルフォーマットは、PRACH設定テーブル中の行を示す、PRACH設定インデックスによって設定され得る。たとえば、FR1不対スペクトルのためのプリアンブルフォーマット0のためのPRACH設定の少なくとも一部が、表1に示されている。
【0055】
表1では、xの値は、システムフレームの数におけるPRACH設定期間を示し、yの値は、PRACHオケージョンが設定される、各PRACH設定期間内のシステムフレームを示す。たとえば、yが0にセットされる場合、それは、PRACHオケージョンが各PRACH設定期間の第1のフレームにおいてのみ設定されることを意味する。列「サブフレーム番号」中の値は、PRACHオケージョンがどのサブフレーム上で設定されるかを告げる。列「開始シンボル」中の値は、シンボルインデックスである。
【0056】
時分割複信(TDD)の場合、半静的に設定されたDL部分および/または実際に送信されるSSBは、PRACH設定テーブルにおいて規定されたいくつかの時間ドメインPRACHオケージョンをオーバーライドし、無効にすることができる。より詳細には、UL部分におけるPRACHオケージョンは、常に有効であり、ある部分(たとえば、NRスロット内のフレキシブルシンボルをもつ部分)内のPRACHオケージョンは、それがRACHスロットにおいてSSBに先行しないか、またはそのSSBと衝突せず、DL部分およびSSBの最後のシンボルの後に少なくともQ個のシンボルがある限り、有効である。たとえば、Qは、PRACHフォーマットおよびサブキャリア間隔に応じて、0または2としてセットされ得る。
【0057】
図1Bは、本開示の一実施形態による、例示的なPRACH設定を示す図である。周波数ドメインでは、NRシステムは、同じ時間ドメインPRACHオケージョン上で、複数の周波数多重化されたPRACHオケージョンをサポートすることができる。これは主に、1つのSSBに関連付けられたPRACHオケージョンが、同じ時間インスタンス、ただし異なる周波数ロケーションにおいて設定されるような、NRシステムにおけるアナログビーム掃引のサポートによって動機を与えられる。図1Bに示されているように、1つの時間ドメインPRACHオケージョンにおいて周波数分割多重化された(FDMed)PRACHオケージョンの数は、1、2、4、または8であり得、PRACH設定期間は、10ms、20ms、40ms、80msまたは160msであり得る。前述のように、PRACH/RACH設定テーブル中の行は、1つのPRACH設定期間のための時間ドメインPRACHオケージョンパターンを指定することができる。
【0058】
例示的な実施形態によれば、各セルにおけるPRACHオケージョンごとのRAプリアンブルとして使用され得る最高64個のシーケンスがある。totalNumberOfRA-Preamblesなどの無線リソース制御(RRC)パラメータは、これらの64個のシーケンスのうちのいくつが、各セルにおけるPRACHオケージョンごとのRAプリアンブルとして使用されるかを決定するために使用され得る。64個のシーケンスは、第1に、ルートZadoff-Chuシーケンスのすべての利用可能な巡回シフトを含むことによって設定され、第2に、PRACHオケージョンについて64個のプリアンブルが生成されるまで、ルートインデックスの昇順に設定され得る。
【0059】
いくつかの例示的な実施形態によれば、SSBとPRACHオケージョンとの間の関連付けがあり得る。たとえば、SSBとPRACHオケージョンとの間の1対1関連付け(たとえば、PRACHオケージョンごとに1つのSSB)が、NRシステムにおいてサポートされ得る。同様に、(1つまたは複数の)SSBと(1つまたは複数の)PRACHオケージョンとの間の1対多および/または多対1関連付けも、NRシステムにおいてサポートされ得る。
【0060】
図1C図1Dは、本開示のいくつかの実施形態による、SSBとPRACHオケージョンとの間の関連付けの例を示す図である。図1Cに示されているPRACHオケージョンごとに1つのSSBの例では、SSB0、SSB1、SSB2およびSSB3が、それぞれ、4つの異なるPRACHオケージョンに関連付けられる。図1Dに示されているPRACHオケージョンごとに2つのSSBの例では、SSB0およびSSB1が、あるPRACHオケージョンに関連付けられ、SSB2およびSSB3が、別のPRACHオケージョンに関連付けられる。図1Cまたは図1Dに示されているSSBとPRACHオケージョンとの間の関連付けは、ほんの一例としてのものであり、適切なPRACHプリアンブルフォーマットを用いたSSBとPRACHオケージョンとの間の他の好適な関連付けも実装され得ることが諒解され得る。
【0061】
例示的な実施形態によれば、gNBは、異なるSSBビームを使用して、それぞれのSSBをUEに送信する。gNBからのSSBの受信に応答して、UEは、最良のSSBビームを検出し、対応するSSBにマッピングされた1つまたは複数のPRACHプリアンブルから、PRACHプリアンブルを選択する。次いで、UEは、関連付けられたPRACHオケージョンにおいて、選択されたPRACHプリアンブルをgNBに送ることができる。gNBが、UEから送信されたPRACHプリアンブルを検出するとき、PRACHプリアンブルと、SSBビームにマッピングされた対応するSSBとの間の関連付けに従って、このUEのための最良のSSBビームが、gNBによって間接的に知られ、その結果、最良のSSBビームが、このUEに/から、信号を送信/受信するために使用され得る。
【0062】
いくつかの例示的な実施形態によれば、各SSBに関連付けられたプリアンブルは、2つのRRCパラメータssb-perRACH-OccasionAndCB-PreamblesPerSSBおよびtotalNumberOfRA-Preamblesによって設定され得、これらは、システム情報ブロック(たとえば、SIB1)中のRACH-ConfigCommonなどの情報エレメント(IE)によって示され得る。SSBをRAプリアンブルにマッピングするための特定のルールが規定され得る。たとえば、UEは、パラメータssb-perRACH-OccasionAndCB-PreamblesPerSSBによって、1つのPRACHオケージョンに関連付けられたSSBの数Nと、有効なPRACHオケージョンごとのSSBごとの競合ベース(CB)プリアンブルの数Rとを提供され得る。N<1である場合、1つのSSBが、1/N個の連続する有効なPRACHオケージョンにマッピングされ、有効なPRACHオケージョンごとのSSBに関連付けられた連続するインデックスをもつR個の競合ベースプリアンブルが、プリアンブルインデックス0から開始する。N≧1である場合、有効なPRACHオケージョンごとのSSB nSSB、0≦nSSB≦N-1、に関連付けられた連続するインデックスをもつR個の競合ベースプリアンブルが、プリアンブルインデックス
から開始し、ここで、
は、パラメータtotalNumberOfRA-Preamblesによって提供され、Nの整数倍である。
【0063】
図1Eは、本開示の一実施形態による、SSBとRAプリアンブルとの間のマッピングの一例を示す図である。この例では、1つのPRACH設定期間におけるPRACHスロットの数は2であり、1つのPRACHスロットにおけるPRACHオケージョンの数は4であり、1つのPRACHオケージョンにおけるSSBの数は2である。図1Eに示されているように、SSBとPRACHプリアンブルとの間のマッピングは、MSSB個のプリアンブルを各SSBに連続的に関連付けることによって行われ得、ここで、
である。たとえば、プリアンブルは、以下のようにとられ得る。
- 第1に、単一のPRACHオケージョン内のプリアンブルインデックスの昇順に、
- 第2に、周波数多重化されたPRACHオケージョンのための周波数リソースインデックスの昇順に、および
- 第3に、時間の昇順に。
【0064】
図1Fは、本開示の一実施形態による、PRACHオケージョンごとのSSBごとの例示的なプリアンブルを示す図である。この実施形態では、各SSBについて、PRACHオケージョンごとの関連付けられたプリアンブルは、競合ベースランダムアクセス(CBRA)および競合フリーランダムアクセス(CFRA)のための2つのセットにさらに分割される。PRACHオケージョンごとのSSBごとの競合ベース(CB)プリアンブルの数は、CB-preambles-per-SSBなどのRRCパラメータによってシグナリングされ得る。CBRAおよびCFRAのためのプリアンブルインデックスは、図1Fに示されているように、1つのPRACHオケージョンにおける1つのSSBについて連続的にマッピングされる。
【0065】
図2は、本開示の一実施形態による、例示的な2ステップRAプロシージャを示す図である。図1Aに示されているプロシージャと同様に、図2に示されているプロシージャでは、UEは、201において、gNBから、SSB(たとえば、PSS、SSSおよびPBCHを含む)を受信することによって、SSを検出し、202において、DLにおいてブロードキャストされたシステム情報(たとえば、残余最小システム情報(RMSI)および他のシステム情報(OSI))を復号することができる。図1Aに示されている4ステップ手法と比較して、図2中のプロシージャを実施するUEは、わずか2つのステップにおいてランダムアクセスを完了することができる。第1に、UEは、203a/203bにおいて、場合によってはPUSCH上の何らかのペイロードを伴う、RRC接続要求などの上位レイヤデータとともにRAプリアンブルを含むメッセージA(msgA)をgNBに送る。第2に、gNBは、204において、UE識別子割り振り、タイミングアドバンス情報、競合解消メッセージなどを含む(メッセージBまたはmsgBとも呼ばれる)RARをUEに送る。
【0066】
4ステップRAプロシージャを実施するレガシーUEを、2ステップRAプロシージャを実施するUEと区別するために、2ステップRAプロシージャと4ステップRAプロシージャとについて、(ROおよびプリアンブルシーケンスによって規定された)別個のPRACHリソースが設定され得る。2ステップRAプロシージャでは、プリアンブルおよび(msgAペイロードとも呼ばれる)msgA PUSCHが、メッセージAと呼ばれる1つのメッセージ中でUEによって送信され得る。1つのPUSCHリソースユニット(RU)にマッピングされるプリアンブルの数(たとえば、1つまたは複数のプリアンブル)は、設定可能であり得る。2ステップRAのためのPUSCH RUは、PUSCHオケージョン(PO)、ならびにmsgAペイロード送信のために使用可能な復調用参照信号(DMRS)ポートおよびDMRSシーケンスのうちの少なくとも1つとして規定され得る。
【0067】
ROにおけるプリアンブルと2ステップRAのためのPUSCH RUとの間のマッピングに関して、ある程度の合意が行われ得る。たとえば、ネットワークは、以下のオプションのうちの少なくとも1つをサポートするためのフレキシビリティを有し得る。
・ オプションI:ROにおけるプリアンブルと、関連付けられたPOにおけるRUとの間の1対1マッピング、
・ オプションII:ROにおけるプリアンブルと、関連付けられたPOにおけるRUとの間の1対多マッピング、および
・ オプションIII:ROにおけるプリアンブルと、関連付けられたPOにおけるRUとの間の多対1マッピング。
【0068】
4ステップRAの場合、単一のRO内のプリアンブルは、(図1Eに示されているように)異なるSSBに関連付けられ得、各SSBは、異なるビーム方向をポイントする。2ステップRAの場合、SSBとプリアンブルおよびROとのマッピングは、ROにおけるRAプリアンブルと、関連付けられたPUSCH RUとの間に適用される、異なるマッピング方式について異なり得る。RAプリアンブルとPUSCH RUとのマッピングの慎重な設計がなければ、異なる送信(TX)ビーム方向における複数のPUSCH送信が、同じPOにおいて多重化され得るか、または、これらのPUSCH送信は、同じ時間インスタンスにおいてFDMされた異なるPOにマッピングされ得る。どちらの場合でも、特にアナログビームフォーミングが利用されるとき、ネットワークノードにおけるPUSCH復号についてマルチビーム受信問題を生じ得る。デジタルビームフォーミングの場合、複数の受信(RX)ビームが、同時に信号を受信するために使用され得るが、小さいビーム差をもつビームを使用する複数の送信が、同じオケージョン上にあるとき、高い衝突問題があり得る。したがって、2ステップRAプロシージャなどのRAプロシージャにおける、プリアンブルおよびPUSCH RUのための設定に従って、PUSCH RUへのSSB関連RAプリアンブルのマッピングを適応的に実装することが望ましいことがある。
【0069】
いくつかの例示的な実施形態による提案されるソリューションでは、RAプロシージャにおける(プリアンブルとPUSCHとを含んでいるメッセージAなどの)アップリンクメッセージのためのRAリソースと共有チャネルリソースとの間の関連付けが、RAプロシージャのためのフレキシブルなリソース設定に少なくとも部分的に基づいて決定され得る。例示的な実施形態によれば、提案されるソリューションは、gNBおよび/またはUEが、2ステップRAプロシージャのためのSSB関連プリアンブルとPUSCH RUとのマッピングを決定することを可能にし得る。いくつかの例示的な実施形態によれば、RAリソースと共有チャネルリソースとの間の関連付けは、可変であり得る共有チャネルリソースの設定に適応可能であり得る。たとえば、共有チャネルリソースの設定は、PUSCH RUが、異なる数の物理リソースブロック(PRB)で設定され得るように、変動し得る。いくつかの例示的な実施形態によれば、ROとPOとの間の関連付けを考慮するとき、RAプリアンブルとPUSCH RUとの間のマッピングのために適切に順序付けられるようにいくつかのファクタが考慮され得る。その上、(略して「プリアンブルの直交性」とも呼ばれる)プリアンブルシーケンスの直交性、およびPOにおけるPUSCH送信の衝突も、2ステップRAにおけるmsgAの検出および復号性能を改善するために、考慮に入れられ得る。提案されるソリューションは、SSB関連プリアンブルとPUSCH RUとのマッピングのためのフレキシビリティを提供しながら、RAプロシージャにおいて、リソース利用を向上させ、(特にアナログビームフォーミングのための)PUSCH送信の性能を改善することができる。
【0070】
いくつかの例示的な実施形態によれば、フレキシブルなマッピング設定は、可変数のSSBおよび/または可変PUSCH RUサイズをサポートすることができる。ネットワークは、通常、msgA PUSCH送信にリンク適応を適用しないことがあるので、msgA PUSCHのスペクトル効率は、概して、(たとえば、4ステップRAにおける)動的にスケジュールされたPUSCHよりも実質的に小さいことが予想される。したがって、msgAリソースおよびペイロードサイズは、UEが良好なチャネル状態にあるときでも、比較的不十分なチャネル状態を仮定して、控えめである。これは、PUSCHリソースユニットが過剰に使用されないように、PUSCHリソースユニットの数を制御することが望ましいことを意味する。これを行うための可能なやり方は、POに割り当てられる物理リソースブロック(PRB)の数において細粒度を有することである。たとえば、POの数は、アクティブ帯域幅部分に適合することができるPOの数など、何らかの限度までの非0整数としてセットされる必要がある。
【0071】
図3Aは、本開示のいくつかの実施形態による、PUSCHスロットのための例示的な設定を示す図である。例示的な設定は、マルチユーザ多入力多出力(MU-MIMO)受信を可能にし得る。PUSCHスロット(たとえば、「msgA PUSCHスロット」)は、1つまたは複数のPOを含んでいるリソースのセットを含み得る。PUSCHスロットは、周期的に発生し、シンボルにおける知られている長さと周波数における知られている位置とを有し得る。図3Aに示されているmsgA PUSCHスロットの場合、開始サブキャリアはfであり、開始シンボルはtである。前に説明されたように、PUSCH RUは、msgA PUSCH送信のために使用可能なDMRSポートおよび/またはDMRSシーケンスを伴うPOとして規定され得る。たとえば、POにおいて2つのPUSCH RUがあり得、各PUSCH RUは、DMRSポートおよび/またはDMRSシーケンスに対応する。PUSCH RUは、(たとえば、周波数ホッピングが使用されない場合)サブキャリアおよびシンボルの隣接するセットを占有し得る。図3Aに示されているように、(PUSCH RUインデックスnによって示され得る)POが、「K」個のPRBを有し得る。パラメータKは変動することができ、所与のPRBが、異なるサイズをもつPOに対応し得る。プリアンブルとPUSCH RUとの間の関連付けを考慮して、パラメータKは、どのプリアンブルが使用されるかによって識別され得る。いくつかの例示的な実施形態によれば、パラメータKの値は、UEによって選択され得る。代替または追加として、パラメータKの値は、gNBからのシステム情報中で示され得る。随意に、UEは、開始PUSCH RUインデックスnをランダムに選択することができる。
【0072】
図3Bは、本開示のいくつかの実施形態による、プリアンブルとUSCH RUとのマッピングのための例示的な設定を示す図である。図3Bに示されている例示的な設定では、ROのセットにおけるプリアンブルが、msgA PUSCHスロットにおけるPOのセットにマッピングされる。POは、K=4、K=8およびK=16など、異なるサイズを有し得る。K=4の場合、各POは、周波数における4つのPRBと、3つの直交周波数分割多重(OFDM)シンボルとを占有する。同様に、K=8の場合、各POは、周波数における8つのPRBと、3つのOFDMシンボルとを占有し、K=16の場合、各POは、周波数における16個のPRBと、3つのOFDMシンボルとを占有する。
【0073】
図3Bの例では、各POは、2つのPUSCH RUを含んでおり、PUSCH RUの各々は、別個のDMRS送信に関連付けられる。別個のDMRS送信は、DMRSアンテナポート、異なるシーケンス初期化を伴うDMRS(または、等価的に、異なるDMRSスクランブリング識別子(ID))、またはDMRSアンテナポートとDMRSシーケンス初期化との組合せであり得る。各PUSCH RUは、1つまたは複数のプリアンブルを含むプリアンブルセットにマッピングすることができる。図3Bでは、PUSCH RU{DMRS}および{DMRS}が、それぞれ、PRACHプリアンブルセット{プリアンブルセット}および{プリアンブルセット}に対応する。たとえば、PO{0}におけるPUSCH RU{0}および{1}が、それぞれ、PRACHプリアンブル{0,8}および{4,12}に対応する。所与のOFDMシンボルセットにおいて周波数分割多重化された(FDMed)複数のPOが、特定のSSBに対応し得る。図3Bの例では、シンボル0~2を占有するPOがSSB0に対応し、シンボル2~5を占有するPOがSSB1に対応する、などである。各SSBに対応するPUSCH RUに関連付けられた28個のプリアンブルがある。
【0074】
図3Bに示されているように、ROにおけるプリアンブルとPOにおけるPUSCH RUとの間に、2対1マッピングが適用される。例示的な実施形態によれば、SSBとROおよびプリアンブルとのマッピングルールは、たとえば、1つの時間ドメインPOにおけるすべてのPUSCH RUに関連付けられた1つのROにおけるプリアンブルを、1つのSSBにマッピングするように規定され得、その結果、同じまたは同様のビーム方向をもつ複数のUEが、1つの時間ドメインPOに間接的にグループ化され得、なぜなら、この方向におけるSSBビームを最良のビームとして検出するUEは、msgAプリアンブル送信のために、関連付けられたプリアンブルを選択し得るからである。この例示的なSSBとROおよびプリアンブルとのマッピングルールは、特にアナログビームフォーミングが使用されるとき、gNBが、1つの時間ドメインPOにおいて、UEのグループをそれらの共通の最良の方向において受信することを可能にする。ここで、時間ドメインPOは、1つの時間インスタンスにおいてFDMされ得る1つまたは複数のPO(たとえば、図3Bに示されているように、K=4の場合は4つのPO、K=8の場合は2つのPO、およびK=16の場合は1つのPO)を含み得る。
【0075】
図3Aまたは図3Bに示されている、POサイズのための設定、およびSSB関連プリアンブルとPUSCH RUとのマッピングは、ほんの一例としてのものであり、他の好適な設定(たとえば、プリアンブルとPUSCH RUとの間の1対1マッピングまたは1対多マッピング)も、適切な基準に従って実装され得ることが諒解され得る。
【0076】
例示的な実施形態によれば、SSB、PRACH、およびmsgA PUSCHについて、同じアナログビームフォーマを可能にするために、各時間ドメインPOは1つのSSBに対応し得、これは、以下の式によって可能にされ得る。
ここで、
は、1つのROおよび1つのSSBにおいて2ステップRAのために使用されるプリアンブルの数であり、M(M≧1)は、各PUSCH RUにマッピングされるプリアンブルの数であり、NDMRSは、1つのPOについてのDMRS(またはPUSCH RU)の数であり、Sは、異なるPOサイズの数であり、NPO(k)は、POサイズインデックスkをもつ1つの時間ドメインPOにおいて多重化されるPOの数である。
【0077】
例示的な実施形態によれば、PUSCH RUは、DMRSアンテナポートおよび/またはスクランブリング、POがFDMされること、POが時分割多重化される(TDMed)こと、各POサイズについてのPOなど、1つまたは複数のファクタを考慮して、特定の順序で識別されるかまたは番号を付けられ得る。たとえば、図3Bに示されているような、PUSCH RUに番号を付けるための特定の順序は、第1に、DMRSアンテナポートおよび/またはスクランブリングによって、第2に、周波数によって、第3に、POサイズによって、および、次いで、時間によって提供され得る。
【0078】
例示的な実施形態によれば、ROからのプリアンブルは、以下のファクタのうちの少なくとも1つを考慮して、一度にM個、連続的にPUSCH RUにマッピングされ得る。
・ 同じPO上の、および/またはあらかじめ規定された相関しきい値よりも高い相関をもつPO上の、異なる巡回シフトまたは異なるルートシーケンスを伴うプリアンブルの可能性(この場合、異なる巡回シフトを伴うプリアンブルは直交するが、異なるルートシーケンスを伴うプリアンブルは直交しないことが理解され得る)、
・ 1つのPUSCHオケージョンにおいてPUSCH送信が衝突する可能性(たとえば、プリアンブルの数が大きすぎない場合、連続するプリアンブルIDをもつプリアンブルが、異なるPO上にマッピングされ得る)、
・ PUSCH RUの周波数、
・ PUSCH RUのアンテナポートおよび/またはDMRSスクランブリング、
・ 1つのPUSCH RUにマッピングされるプリアンブルの数、
・ PUSCH RU(およびPO)時間/周波数サイズ(たとえば、複数のPUSCH RUサイズがSSBに対応することが可能である必要がある可能性、これは、UEが、リンク品質および送信されるべきペイロードのサイズに応じて、異なるサイズを選択するのに良い)、
・ PUSCH RUの時間(たとえば、異なるSSBが、異なるPUSCHシンボルセットに関連付けられ得る)。
【0079】
一実施形態によれば、PUSCH RUへのプリアンブルの例示的なマッピングが、以下のように示され得る。
- ステップA:PUSCH RUの周波数を考慮することによって、プリアンブルをPUSCH RUにマッピングする(たとえば、マッピングは、プリアンブルの巡回シフトに少なくとも部分的に基づき得、プリアンブルは直交し得る)、
- ステップB:PUSCH RUのアンテナポートおよび/またはDMRSスクランブリングを考慮することによって、プリアンブルをPUSCH RUにマッピングする(たとえば、マッピングは、プリアンブルのためのルートインデックスに少なくとも部分的に基づき得、プリアンブルは直交しないことがある)、
- ステップC:M個のプリアンブルが各PUSCH RUにマッピングされない場合、ステップAに進み、ステップA~Cを繰り返す、
- ステップD:PUSCH RU(およびPO)時間/周波数サイズを考慮することによって、プリアンブルをPUSCH RUにマッピングする(たとえば、マッピングは、複数のサイズをもつPOにおけるPUSCH RUがSSBに対応することが可能であることを可能にするように、異なるPOサイズに少なくとも部分的に基づき得る)、および
- ステップE:PUSCHを含んでいる(1つまたは複数の)OFDMシンボルを考慮することによって、プリアンブルをPUSCH RUにマッピングする(たとえば、異なるSSBが、異なるPUSCHシンボルにマッピングされ得る)。
【0080】
一例として、PUSCH RUへのRAプリアンブルの例示的なマッピングは、以下の式に従って実装され得る。
ここで、
・ nRAは、RAプリアンブルのインデックスである、
・ kは、POのサイズのインデックスである、
・ nPO,fおよびnPO,tは、周波数および時間におけるPOのインデックスであり、いくつかの実施形態では、それぞれ、
および
として規定され得、ここで、nは、POのインデックスであり、
であり、Sは、異なるPOサイズの数であり、Nは、ROごとのSSBの数である、
・ nDMRSは、DMRSポートおよび/またはスクランブリングのインデックスである、
・ 0≦m’<Mは、複数のプリアンブルがPUSCH RUにマッピングされることを可能にする、
・ M(M≧1)は、各PUSCH RUにマッピングされるプリアンブルの数である、
・ NDMRSは、DMRSポートおよび/または(「スクランブリングID」とも呼ばれる)DMRS初期化の総数である、
・ NPO(k)は、POサイズインデックスkをもつ1つの時間ドメインPOにおいて多重化されるPOの数である、

は、SSBのためのROにおいて、2ステップRAのために使用されるプリアンブルが4ステップRAプリアンブルに続くことを可能にするオフセットである、

は、1つのROにおいて1つのSSBにマッピングされるプリアンブルの数であり、たとえば、N≧1の場合、
であり、N<1の場合、
であり、ここで、
は、ROにおけるプリアンブルの総数である。
【0081】
いくつかの例示的な実施形態によれば、PRACHプリアンブルの数は、プリアンブルがPUSCHと比較して比較的小さい時間周波数リソースを使用するので、POの数よりもはるかに大きくなり得る。したがって、ROに対応するPUSCH RUがあるよりも多くのPRACHプリアンブルが、ROにおいてあり得る。これは、図3Bに示されている例示的なROとPOとのマッピングにおいて見られ得る。
【0082】
図3Bの例では、第1のROにおけるプリアンブルが、SSB0およびSSB1にマッピングされ、第2のROにおけるプリアンブルが、SSB2およびSSB3にマッピングされる。SSBごとに14個のPUSCH RUがあり、2つのPRACHプリアンブルが各PUSCH RUにマッピングされるので、28個のプリアンブルが各SSBのために必要とされる。したがって、この例では、ROにおける64個のプリアンブルのうちの56個のみが、msgA PUSCHスロットをサポートするために必要とされる。64個のプリアンブルがあるように、整数個のプリアンブルが14個のPUSCH RUにマッピングされ得ないことが観測され得る。したがって、ROにおけるプリアンブルのサブセットをPUSCH RUにマッピングするための適切な機構が適用され得る。
【0083】
いくつかの例示的な実施形態によれば、1つの時間インスタンスにおいて、あるサイズのためのPOは、別のサイズのためのPOと重複することができるか、または、異なるサイズをもつこれらのPOは、周波数ドメインにおいて分離され得る。
【0084】
本明細書で説明されるシグナリング送信およびリソース割り当てに関係するパラメータ、変数およびセッティングは、例にすぎないことを了解されよう。他の好適なメッセージセッティング、関連付けられた設定パラメータおよびそれらの特定の値も、提案される方法を実装するために適用可能であり得る。
【0085】
本開示のいくつかの実施形態は、主に、いくつかの例示的なネットワーク設定およびシステム展開のための非限定的な例として使用されている5GまたはNR仕様に関して説明されることに留意されたい。したがって、本明細書で与えられる例示的な実施形態の説明は、詳細には、それらの実施形態に直接関係する専門用語を参照する。そのような専門用語は、提示された非限定的な例および実施形態のコンテキストにおいて使用されるにすぎず、当然、いかなる形でも本開示を限定しない。むしろ、本明細書で説明される例示的な実施形態が適用可能である限り、任意の他のシステム設定または無線技術が等しく利用され得る。
【0086】
図4は、本開示のいくつかの実施形態による、方法400を示すフローチャートである。図4に示されている方法400は、ネットワークノード、またはネットワークノードに通信可能に結合された装置によって実施され得る。例示的な実施形態によれば、ネットワークノードは、gNBなどの基地局を備え得る。ネットワークノードは、2ステップRAおよび/または4ステップRAなどの1つまたは複数のRA手法をサポートすることが可能であり得る、UEなどの1つまたは複数の端末デバイスと通信するように設定され得る。
【0087】
図4に示されている例示的な方法400によれば、ネットワークノードは、ブロック402に示されているように、共有チャネルリソースの設定に少なくとも部分的に基づいて、RAプロシージャのためのRAリソースと共有チャネルリソースとの間の関連付けを決定することができる。共有チャネルリソースの設定は可変であり得る。いくつかの例示的な実施形態によれば、RAプロシージャは、2ステップRAプロシージャであり得る。RAリソースおよび共有チャネルリソースは、RAプロシージャにおける(RAプリアンブルとPUSCHとを含むメッセージAなどの)ULメッセージのために使用され得る。ネットワークノードは、ブロック404に示されているように、RAプロシージャのための関連付けに関する設定情報を端末デバイスに送信することができる。たとえば、設定情報は、ネットワークノードから端末デバイスに送信される(SIB1などの)ブロードキャスト情報ブロックにおいて搬送され得る。随意に、端末デバイスは、RAリソースと共有チャネルリソースとの間の関連付けに従って、ネットワークノードへのアクセスを実装し得る。
【0088】
図5は、本開示のいくつかの実施形態による、方法500を示すフローチャートである。図5に示されている方法500は、端末デバイス、または端末デバイスに通信可能に結合された装置によって実施され得る。例示的な実施形態によれば、UEなどの端末デバイスは、2ステップRAおよび/または4ステップRAなどの1つまたは複数のRA手法をサポートすることによって、gNBなどのネットワークノードと通信するように設定され得る。
【0089】
図5に示されている例示的な方法500によれば、端末デバイスは、ブロック502に示されているように、(図4に関して説明されるネットワークノードなどの)ネットワークノードから、RAプロシージャ(たとえば、2ステップRAプロシージャ)のための設定情報を受信し得る。設定情報に従って、端末デバイスは、ブロック504に示されているように、RAプロシージャのためのRAリソースと共有チャネルリソースとの間の関連付けを決定することができる。その関連付けは、共有チャネルリソースの設定に少なくとも部分的に基づき得る。共有チャネルリソースの設定は可変であり得る。随意に、端末デバイスは、RAリソースと共有チャネルリソースとの間の関連付けの決定に従って、RAプロシージャを実施し得る。
【0090】
いくつかの例示的な実施形態によれば、共有チャネルリソースの設定は、共有チャネルオケージョンが、可変数のPRB(たとえば、図3Bに関して説明されるパラメータKの異なる値)で設定されることを可能にすることによる、1つまたは複数のサイズによる(PUSCHオケージョンなどの)共有チャネルオケージョンの設定を含み得る。随意に、共有チャネルリソースの設定は、端末デバイスおよびネットワークノードのうちの少なくとも1つによってプロビジョニングされ得る。
【0091】
いくつかの例示的な実施形態によれば、RAリソースと共有チャネルリソースとの間の関連付けは、(PUSCHオケージョンなどの)共有チャネルオケージョンにおけるRUへの、(PRACHオケージョンなどの)RAオケージョンにおけるプリアンブルのマッピングを含み得る。随意に、RUのために設定された(PUSCHのためのOFDMシンボルなどの)時間リソースが、プリアンブルに関連付けられたSSBに対応することができる(たとえば、各時間ドメインPOが1つのSSBに対応することができる)。
【0092】
いくつかの例示的な実施形態によれば、SSBは、1つまたは複数のプリアンブルに関連付けられ得、1つまたは複数のプリアンブルは、少なくとも1つのサイズを有し、同じ時間リソースで設定された、1つまたは複数の共有チャネルオケージョンにマッピングされ得る。この場合、SSBは、同じサイズをもつ複数のFDMされたPO、および/または異なるサイズをもつ複数のPOにマッピングされ得る。
【0093】
いくつかの例示的な実施形態によれば、共有チャネルオケージョンにおけるRUは、識別ルールに従って識別され得る。たとえば、識別ルールは、(随意に、異なる優先度を有し得る)以下の識別ファクタのうちの1つまたは複数に少なくとも部分的に基づき得る。
・ RUのために設定されたDMRS識別子(たとえば、DMRS識別子は、DMRSアンテナポートおよびDMRSシーケンス初期化のうちの少なくとも1つを識別することができる)、
・ 周波数ドメインにおける共有チャネルオケージョンのロケーション(たとえば、共有チャネルオケージョンの周波数位置)、
・ 時間ドメインにおける共有チャネルオケージョンのロケーション(たとえば、共有チャネルオケージョンの時間位置)、および
・ 共有チャネルオケージョンによって占有される1つまたは複数のPRBの数および1つまたは複数の(OFDMシンボルなどの)シンボルの数を識別することができる、共有チャネルオケージョンのサイズ。
【0094】
いくつかの例示的な実施形態によれば、共有チャネルオケージョンにおけるRUへの、RAオケージョンにおけるプリアンブルのマッピングは、マッピングルールに従って実施され得る。一実施形態では、マッピングルールは、識別ファクタに少なくとも部分的に基づく所定の順序で、プリアンブルの識別子をRUの識別子に昇順にマッピングすることを含み得る。所定の順序は、識別ファクタの中で、時間ドメインにおける共有チャネルオケージョンのロケーションが識別子のマッピングにおいて最も低い優先度を有することを示し得る。たとえば、プリアンブルは、整数インデックスで識別され得、昇順のインデックスが、第1に、時間ドメインにおける共有チャネルオケージョンのロケーション以外の識別ファクタにマッピングすることと、次いで、時間ドメインにおける共有チャネルオケージョンのロケーションにマッピングすることとを含む所定の順序で、RUの識別ファクタにマッピングされ得る。
【0095】
いくつかの例示的な実施形態によれば、所定の順序は、DMRS識別子および周波数ドメインにおける共有チャネルオケージョンのロケーションと比較して、共有チャネルオケージョンのサイズが識別子のマッピングにおいてより低い優先度を有することをさらに示し得る。たとえば、プリアンブルのインデックスは、DMRS識別子および周波数ドメインにおける共有チャネルオケージョンのロケーションにマッピングされた後に、共有チャネルオケージョンのサイズにマッピングされ得る。
【0096】
いくつかの例示的な実施形態によれば、所定の順序は、識別ファクタの中で、DMRS識別子が識別子のマッピングにおいて最も高い優先度を有することをさらに示し得る。たとえば、プリアンブルのインデックスは、周波数ドメインにおける共有チャネルオケージョンのロケーションにマッピングされるより前に、DMRS識別子にマッピングされ得る。
【0097】
いくつかの例示的な実施形態によれば、共有チャネルオケージョンにおけるRUへの、RAオケージョンにおけるプリアンブルのマッピングは、マッピングルールに従って実装され得る。たとえば、マッピングルールは、(随意に、異なる優先度を有し得る)以下のマッピングファクタのうちの1つまたは複数に少なくとも部分的に基づき得る。
・ (プリアンブルの巡回シフトおよびルートシーケンスに関係し得る)プリアンブルの直交性、
・ 共有チャネルオケージョン上で送信が衝突する確率、
・ RUのために設定された周波数リソース、
・ RUのために設定されたDMRSポート、
・ RUのために設定されたDMRSシーケンス初期化、
・ RUにマッピングされるプリアンブルの数、
・ 共有チャネルオケージョンのサイズ、および
・ RUのために設定された時間リソース。
【0098】
いくつかの例示的な実施形態によれば、マッピングルールは、第1の直交性しきい値を上回る直交性を有するプリアンブルを、あらかじめ規定された相関しきい値を上回る相関を有する時間周波数リソースで設定された1つまたは複数の共有チャネルオケージョンにマッピングすることを含み得る。
【0099】
いくつかの例示的な実施形態によれば、マッピングルールは、第2の直交性しきい値を下回る直交性を有するプリアンブルを、異なるDMRSポートにマッピングすることを含み得る。代替または追加として、マッピングルールは、第3の直交性しきい値を下回る直交性を有するプリアンブルを、異なるDMRSシーケンスにマッピングすることを含み得る。
【0100】
いくつかの例示的な実施形態によれば、マッピングルールは、連続するIDを有するプリアンブルを、異なる共有チャネルオケージョンにマッピングすることを含み得る。
【0101】
いくつかの例示的な実施形態によれば、マッピングルールは、SSBに関連付けられたプリアンブルを、異なるサイズをもつ複数の共有チャネルオケージョンにマッピングすることを含み得る。
【0102】
いくつかの例示的な実施形態によれば、SSBに関連付けられた共有チャネルオケージョンは、異なるSSBに関連付けられた別の共有チャネルオケージョンとは異なる時間リソース(たとえば、1つまたは複数のOFDMシンボル)で設定され得る。
【0103】
1つまたは複数の例示的な実施形態による提案されるソリューションは、2ステップRAプロシージャなどのRAプロシージャにおいて、SSBとROおよびmsgAプリアンブルおよびPOとのマッピングを可能にすることができる。いくつかの例示的な実施形態では、RAプリアンブルは、たとえば、PUSCH RUの順序付け、プリアンブルおよびPOサイズの順序付け、プリアンブルシーケンスの直交性、PO間の衝突確率など、1つまたは複数のファクタを考慮に入れることによって、2ステップRAにおいてPUSCH RUに適応的にマッピングされ得る。様々なルールおよびパラメータは、送信設定のフレキシビリティおよびシグナリング処理の性能を改善し、リソース利用を向上させるように、2ステップRAプロシージャにおけるPOサイズの可変設定およびビームフォーミングの適用をサポートするために使用され得る。
【0104】
図4図5に示されている様々なブロックは、方法ステップ、および/またはコンピュータプログラムコードの動作から生じる動作、および/または関連付けられた(1つまたは複数の)機能を行うために構築された複数の結合された論理回路エレメントと見なされ得る。上記で説明された概略フローチャート図は、概して、論理フローチャート図として記載される。したがって、図示された順序および標示されたステップは、提示された方法の特定の実施形態を示す。示されている方法の、1つまたは複数のステップ、またはそれらの部分と、機能、論理、または効果において等価である他のステップおよび方法が想到され得る。さらに、特定の方法が行われる順序は、示されている対応するステップの順序に厳密に従うことも従わないこともある。
【0105】
図6は、本開示の様々な実施形態による、装置600を示すブロック図である。図6に示されているように、装置600は、プロセッサ601などの1つまたは複数のプロセッサと、コンピュータプログラムコード603を記憶するメモリ602などの1つまたは複数のメモリとを備え得る。メモリ602は、非一時的機械/プロセッサ/コンピュータ可読記憶媒体であり得る。いくつかの例示的な実施形態によれば、装置600は、図4に関して説明されるネットワークノード、または図5に関して説明される端末デバイスに、プラグ接続されまたは取り付けられ得る集積回路チップまたはモジュールとして実装され得る。そのような場合、装置600は、図4に関して説明されるネットワークノード、または図5に関して説明される端末デバイスとして実装され得る。
【0106】
いくつかの実装形態では、1つまたは複数のメモリ602およびコンピュータプログラムコード603は、1つまたは複数のプロセッサ601とともに、装置600に、少なくとも、図4に関して説明されるような方法の任意の動作を実施させるように設定され得る。他の実装形態では、1つまたは複数のメモリ602およびコンピュータプログラムコード603は、1つまたは複数のプロセッサ601とともに、装置600に、少なくとも、図5に関して説明されるような方法の任意の動作を実施させるように設定され得る。代替または追加として、1つまたは複数のメモリ602およびコンピュータプログラムコード603は、1つまたは複数のプロセッサ601とともに、装置600に、少なくとも、本開示の例示的な実施形態による提案される方法を実装するためにより多いまたはより少ない動作を実施させるように設定され得る。
【0107】
図7は、本開示のいくつかの実施形態による、装置700を示すブロック図である。図7に示されているように、装置700は、決定ユニット701と送信ユニット702とを備え得る。例示的な実施形態では、装置700は、gNBなどのネットワークノードにおいて実装され得る。決定ユニット701は、ブロック402における動作を行うように動作可能であり得、送信ユニット702は、ブロック404における動作を行うように動作可能であり得る。場合によっては、決定ユニット701および/または送信ユニット702は、本開示の例示的な実施形態による提案される方法を実装するためにより多いまたはより少ない動作を行うように動作可能であり得る。
【0108】
図8は、本開示のいくつかの実施形態による、装置800を示すブロック図である。図8に示されているように、装置800は、受信ユニット801と決定ユニット802とを備え得る。例示的な実施形態では、装置800は、UEなどの端末デバイスにおいて実装され得る。受信ユニット801は、ブロック502における動作を行うように動作可能であり得、決定ユニット802は、ブロック504における動作を行うように動作可能であり得る。場合によっては、受信ユニット801および/または決定ユニット802は、本開示の例示的な実施形態による提案される方法を実装するためにより多いまたはより少ない動作を行うように動作可能であり得る。
【0109】
図9は、本開示のいくつかの実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された通信ネットワークを示すブロック図である。
【0110】
図9を参照すると、一実施形態によれば、通信システムが、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク911とコアネットワーク914とを備える、3GPPタイプセルラネットワークなどの通信ネットワーク910を含む。アクセスネットワーク911は、NB、eNB、gNBまたは他のタイプの無線アクセスポイントなど、複数の基地局912a、912b、912cを備え、各々が、対応するカバレッジエリア913a、913b、913cを規定する。各基地局912a、912b、912cは、有線接続または無線接続915を介してコアネットワーク914に接続可能である。カバレッジエリア913c中に位置する第1のUE991が、対応する基地局912cに無線で接続するか、または対応する基地局912cによってページングされるように設定される。カバレッジエリア913a中の第2のUE992が、対応する基地局912aに無線で接続可能である。この例では複数のUE991、992が示されているが、開示される実施形態は、唯一のUEがカバレッジエリア中にある状況、または唯一のUEが、対応する基地局912に接続している状況に等しく適用可能である。
【0111】
通信ネットワーク910は、それ自体、ホストコンピュータ930に接続され、ホストコンピュータ930は、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて、あるいはサーバファーム中の処理リソースとして具現され得る。ホストコンピュータ930は、サービスプロバイダの所有または制御下にあり得るか、あるいはサービスプロバイダによってまたはサービスプロバイダの代わりに動作され得る。通信ネットワーク910とホストコンピュータ930との間の接続921および922が、コアネットワーク914からホストコンピュータ930まで直接延び得るか、または随意の中間ネットワーク920を介して進み得る。中間ネットワーク920は、公衆ネットワーク、プライベートネットワークまたはホストされたネットワークのうちの1つ、あるいはそれらのうちの2つ以上の組合せであり得、中間ネットワーク920は、もしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットであり得、特に、中間ネットワーク920は、2つまたはそれ以上のサブネットワーク(図示せず)を備え得る。
【0112】
図9の通信システムは全体として、接続されたUE991、992とホストコンピュータ930との間のコネクティビティを可能にする。コネクティビティは、オーバーザトップ(OTT)接続950として説明され得る。ホストコンピュータ930および接続されたUE991、992は、アクセスネットワーク911、コアネットワーク914、任意の中間ネットワーク920および可能なさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTT接続950を介してデータおよび/またはシグナリングを通信するように設定される。OTT接続950は、OTT接続950が通過する、参加する通信デバイスが、アップリンク通信およびダウンリンク通信のルーティングに気づいていないという意味で、透過的であり得る。たとえば、基地局912は、接続されたUE991にフォワーディング(たとえば、ハンドオーバ)されるべき、ホストコンピュータ930から発生したデータを伴う着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて、知らされないことがあるかまたは知らされる必要がない。同様に、基地局912は、UE991から発生してホストコンピュータ930に向かう発信アップリンク通信の将来ルーティングに気づいている必要がない。
【0113】
図10は、本開示のいくつかの実施形態による、部分的無線接続上で基地局を介してUEと通信するホストコンピュータを示すブロック図である。
【0114】
次に、一実施形態による、前の段落において説明されたUE、基地局およびホストコンピュータの例示的な実装形態が、図10を参照しながら説明される。通信システム1000では、ホストコンピュータ1010が、通信システム1000の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するように設定された通信インターフェース1016を含む、ハードウェア1015を備える。ホストコンピュータ1010は、記憶能力および/または処理能力を有し得る、処理回路1018をさらに備える。特に、処理回路1018は、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。ホストコンピュータ1010は、ホストコンピュータ1010に記憶されるかまたはホストコンピュータ1010によってアクセス可能であり、処理回路1018によって実行可能である、ソフトウェア1011をさらに備える。ソフトウェア1011は、ホストアプリケーション1012を含む。ホストアプリケーション1012は、UE1030およびホストコンピュータ1010において終端するOTT接続1050を介して接続するUE1030など、リモートユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション1012は、OTT接続1050を使用して送信されるユーザデータを提供し得る。
【0115】
通信システム1000は、通信システム中に提供される基地局1020をさらに含み、基地局1020は、基地局1020がホストコンピュータ1010およびUE1030と通信することを可能にするハードウェア1025を備える。ハードウェア1025は、通信システム1000の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するための通信インターフェース1026、ならびに基地局1020によってサーブされるカバレッジエリア(図10に図示せず)中に位置するUE1030との少なくとも無線接続1070をセットアップおよび維持するための無線インターフェース1027を含み得る。通信インターフェース1026は、ホストコンピュータ1010への接続1060を容易にするように設定され得る。接続1060は直接であり得るか、あるいは、接続1060は、通信システムのコアネットワーク(図10に図示せず)を、および/または通信システムの外部の1つまたは複数の中間ネットワークを通過し得る。図示の実施形態では、基地局1020のハードウェア1025は、処理回路1028をさらに含み、処理回路1028は、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。基地局1020は、内部的に記憶されるかまたは外部接続を介してアクセス可能なソフトウェア1021をさらに有する。
【0116】
通信システム1000は、すでに言及されたUE1030をさらに含む。UE1030のハードウェア1035は、UE1030が現在位置するカバレッジエリアをサーブする基地局との無線接続1070をセットアップおよび維持するように設定された、無線インターフェース1037を含み得る。UE1030のハードウェア1035は、処理回路1038をさらに含み、処理回路1038は、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。UE1030は、UE1030に記憶されるかまたはUE1030によってアクセス可能であり、処理回路1038によって実行可能である、ソフトウェア1031をさらに備える。ソフトウェア1031は、クライアントアプリケーション1032を含む。クライアントアプリケーション1032は、ホストコンピュータ1010のサポートを伴って、UE1030を介して人間のまたは人間でないユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータ1010では、実行しているホストアプリケーション1012は、UE1030およびホストコンピュータ1010において終端するOTT接続1050を介して、実行しているクライアントアプリケーション1032と通信し得る。ユーザにサービスを提供する際に、クライアントアプリケーション1032は、ホストアプリケーション1012から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供し得る。OTT接続1050は、要求データとユーザデータの両方を転送し得る。クライアントアプリケーション1032は、クライアントアプリケーション1032が提供するユーザデータを生成するためにユーザと対話し得る。
【0117】
図10に示されているホストコンピュータ1010、基地局1020およびUE1030は、それぞれ、図9のホストコンピュータ930、基地局912a、912b、912cのうちの1つ、およびUE991、992のうちの1つと同様または同等であり得ることに留意されたい。つまり、これらのエンティティの内部の働きは、図10に示されているようなものであり得、別個に、周囲のネットワークトポロジーは、図9のものであり得る。
【0118】
図10では、OTT接続1050は、仲介デバイスとこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングとへの明示的言及なしに、基地局1020を介したホストコンピュータ1010とUE1030との間の通信を示すために抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャが、ルーティングを決定し得、ネットワークインフラストラクチャは、UE1030からまたはホストコンピュータ1010を動作させるサービスプロバイダから、またはその両方からルーティングを隠すように設定され得る。OTT接続1050がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは、さらに、ネットワークインフラストラクチャが、(たとえば、ネットワークの負荷分散考慮または再設定に基づいて)ルーティングを動的に変更する判断を行い得る。
【0119】
UE1030と基地局1020との間の無線接続1070は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線接続1070が最後のセグメントを形成するOTT接続1050を使用して、UE1030に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の教示は、レイテンシおよび電力消費を改善し、それにより、複雑さの低下、セルにアクセスするために必要とされる時間の低減、応答性の向上、バッテリー寿命の延長などの利益を提供し得る。
【0120】
1つまたは複数の実施形態が改善する、データレート、レイテンシおよび他のファクタを監視する目的での、測定プロシージャが提供され得る。測定結果の変動に応答して、ホストコンピュータ1010とUE1030との間のOTT接続1050を再設定するための随意のネットワーク機能がさらにあり得る。測定プロシージャおよび/またはOTT接続1050を再設定するためのネットワーク機能は、ホストコンピュータ1010のソフトウェア1011およびハードウェア1015でまたはUE1030のソフトウェア1031およびハードウェア1035で、またはその両方で実装され得る。実施形態では、OTT接続1050が通過する通信デバイスにおいて、またはその通信デバイスに関連して、センサー(図示せず)が展開され得、センサーは、上記で例示された監視された量の値を供給すること、あるいはソフトウェア1011、1031が監視された量を算出または推定し得る他の物理量の値を供給することによって、測定プロシージャに参加し得る。OTT接続1050の再設定は、メッセージフォーマット、再送信セッティング、好ましいルーティングなどを含み得、再設定は、基地局1020に影響を及ぼす必要がなく、再設定は、基地局1020に知られていないかまたは知覚不可能であり得る。そのようなプロシージャおよび機能は、当技術分野において知られ、実践され得る。いくつかの実施形態では、測定は、スループット、伝搬時間、レイテンシなどのホストコンピュータ1010の測定を容易にするプロプライエタリUEシグナリングを伴い得る。測定は、ソフトウェア1011および1031が、ソフトウェア1011および1031が伝搬時間、エラーなどを監視する間にOTT接続1050を使用して、メッセージ、特に空のまたは「ダミー」メッセージが送信されることを引き起こすことにおいて、実装され得る。
【0121】
図11は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図9および図10を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図11への図面参照のみがこのセクションに含まれる。ステップ1110において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。ステップ1110の(随意であり得る)サブステップ1111において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ1120において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。(随意であり得る)ステップ1130において、基地局は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが始動した送信において搬送されたユーザデータをUEに送信する。(また、随意であり得る)ステップ1140において、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行する。
【0122】
図12は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図9および図10を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図12への図面参照のみがこのセクションに含まれる。方法のステップ1210において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。随意のサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ1220において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。送信は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局を介して進み得る。(随意であり得る)ステップ1230において、UEは、送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0123】
図13は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図9および図10を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図13への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(随意であり得る)ステップ1310において、UEは、ホストコンピュータによって提供された入力データを受信する。追加または代替として、ステップ1320において、UEはユーザデータを提供する。ステップ1320の(随意であり得る)サブステップ1321において、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ1310の(随意であり得る)サブステップ1311において、UEは、ホストコンピュータによって提供された受信された入力データに反応してユーザデータを提供する、クライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーションは、ユーザから受信されたユーザ入力をさらに考慮し得る。ユーザデータが提供された特定の様式にかかわらず、UEは、(随意であり得る)サブステップ1330において、ホストコンピュータへのユーザデータの送信を始動する。方法のステップ1340において、ホストコンピュータは、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザデータを受信する。
【0124】
図14は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図9および図10を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図14への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(随意であり得る)ステップ1410において、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局は、UEからユーザデータを受信する。(随意であり得る)ステップ1420において、基地局は、ホストコンピュータへの、受信されたユーザデータの送信を始動する。(随意であり得る)ステップ1430において、ホストコンピュータは、基地局によって始動された送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0125】
概して、様々な例示的な実施形態は、ハードウェアまたは専用チップ、回路、ソフトウェア、論理あるいはそれらの任意の組合せで実装され得る。たとえば、いくつかの態様は、ハードウェアで実装され得、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサまたは他のコンピューティングデバイスによって実行され得るファームウェアまたはソフトウェアで実装され得るが、本開示はそれに限定されない。本開示の例示的な実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャートとして、または何らかの他の図式表現を使用して、例示および説明され得るが、本明細書で説明されるこれらのブロック、装置、システム、技法または方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路または論理、汎用ハードウェアまたはコントローラまたは他のコンピューティングデバイス、あるいはそれらの何らかの組合せで実装され得ることを十分に理解されたい。
【0126】
したがって、本開示の例示的な実施形態の少なくともいくつかの態様が、集積回路チップおよびモジュールなど、様々な構成要素において実践され得ることを諒解されたい。したがって、本開示の例示的な実施形態は、集積回路として具現される装置において実現され得、ここで、集積回路は、本開示の例示的な実施形態に従って動作するように設定可能である、データプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、ベースバンド回路および無線周波数回路のうちの少なくとも1つまたは複数を具現するための回路(ならびに場合によってはファームウェア)を備え得ることを諒解されたい。
【0127】
本開示の例示的な実施形態の少なくともいくつかの態様が、1つまたは複数のコンピュータまたは他のデバイスによって実行される、1つまたは複数のプログラムモジュールでなど、コンピュータ実行可能命令で具現され得ることを諒解されたい。概して、プログラムモジュールは、コンピュータまたは他のデバイス中のプロセッサによって実行されたとき、特定のタスクを実施するか、または特定の抽象データ型を実装する、ルーチン、プログラム、オブジェクト、構成要素、データ構造などを含む。コンピュータ実行可能命令は、ハードディスク、光ディスク、リムーバブル記憶媒体、固体メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)など、コンピュータ可読媒体に記憶され得る。当業者によって諒解されるように、プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態において、必要に応じて、組み合わせられるかまたは分散され得る。さらに、機能は、集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)など、ファームウェアまたはハードウェア等価物において全体的にまたは部分的に具現され得る。
【0128】
本開示は、明示的に本明細書で開示される特徴の任意の新規の特徴または組合せあるいはその任意の一般化のいずれかを含む。本開示の上記の例示的な実施形態への様々な修正および適応は、添付の図面とともに読まれるとき、上記の説明に鑑みて、当業者に明らかになり得る。しかしながら、任意のおよびすべての修正が、依然として、本開示の非限定的なおよび例示的な実施形態の範囲内に入る。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【国際調査報告】