(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-07
(54)【発明の名称】食品加温装置
(51)【国際特許分類】
F24C 7/02 20060101AFI20220630BHJP
F24C 1/00 20060101ALI20220630BHJP
【FI】
F24C7/02 501Z
F24C7/02 501B
F24C7/02 561F
F24C1/00 320E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2020568381
(86)(22)【出願日】2020-09-10
(85)【翻訳文提出日】2021-09-07
(86)【国際出願番号】 US2020050139
(87)【国際公開番号】W WO2021050686
(87)【国際公開日】2021-03-18
(32)【優先日】2019-09-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520477223
【氏名又は名称】ヨー-カイ・エクスプレス・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】YO-KAI EXPRESS INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【氏名又は名称】岡部 博史
(74)【代理人】
【識別番号】100113170
【氏名又は名称】稲葉 和久
(72)【発明者】
【氏名】チー・フン・リン
【テーマコード(参考)】
3L086
【Fターム(参考)】
3L086AA01
3L086AA07
3L086BA02
3L086BB01
3L086DA22
(57)【要約】
食品加熱装置は配置ユニットと加熱ユニットとを備える。配置ユニットは、ハウジングと、食品を配置するためにハウジング内に配置された配置板とを備える。加熱ユニットは水注入要素とマイクロ波要素とを備える。水注入要素は、ハウジングに接続し、ハウジングの内部空間と連通している。マイクロ波要素はハウジングと接続される。マイクロ波要素は、水注入要素によってハウジングの内部空間に注入された水をマイクロ波で加熱し、当該水から蒸気を発声させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品加熱装置であって、
配置ユニットであって、
ハウジング、および、
前記ハウジング内に配置された配置板、
を備える、前記配置ユニットと、
加熱ユニットであって、
前記ハウジングに接続し、前記ハウジングの内部空間と連通している水注入要素、および、
マイクロ波を放出するマイクロ波要素、を備える、前記加熱ユニットと、
を備える、食品加熱装置。
【請求項2】
前記加熱ユニットが、
前記ハウジングに接続し、前記ハウジングの内部空間と連通して、前記ハウジングの前記内部空間に水を排出するための排水要素
をさらに備える、請求項1に記載の食品加熱装置。
【請求項3】
前記ハウジングの前記内部空間の底部に配置され、前記ハウジングと前記配置板の間に位置する水容器をさらに備える、請求項2に記載の食品加熱装置。
【請求項4】
前記水注入要素および前記排水要素のそれぞれが、前記水容器に接続し、前記水容器と連通している、請求項3に記載の食品加熱装置。
【請求項5】
前記水注入要素が水注入弁を備え、前記排水要素が排水弁を備え、前記水注入弁が前記水注入要素と前記水容器との間に配置され、前記排水弁が前記排水要素と前記水容器との間に配置されている、請求項4に記載の食品加熱装置。
【請求項6】
前記加熱ユニットが、
前記水容器に配置された加熱コイルをさらに備える、請求項3に記載の食品加熱装置。
【請求項7】
前記加熱コイルが複数あり、前記加熱コイルが、互いに間隔を置いて配置され、前記水容器内に均一に分布している、請求項6に記載の食品加熱装置。
【請求項8】
前記マイクロ波要素が複数あり、前記マイクロ波要素が、互いに間隔を置いて配置され、前記ハウジング内に均一に分布している、請求項1に記載の食品加熱装置。
【請求項9】
前記配置板が複数の孔を備える、請求項1に記載の食品加熱装置。
【請求項10】
前記配置ユニットが、
前記ハウジングの前記内部空間を開閉するために前記ハウジングに回動可能に接続されたドアパネルをさらに備える、請求項1に記載の食品加熱装置。
【請求項11】
前記ケーシング上に配置され、前記ハウジングの前記内部空間と連通している排気装置をさらに備える、請求項1に記載の食品加熱装置。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
この出願は、2019年9月11日に出願された米国仮特許出願第62/898,653号の利益および優先権を主張する。その全内容は、参照により本明細書に援用される。
【技術分野】
【0002】
本発明は、加熱装置に関し、より具体的には食品加熱装置に関する。
【背景技術】
【0003】
現在の食品加熱装置は、電子レンジ、オーブン、蒸し器および電気調理器を含む。これらの食品加熱装置は、それぞれに特定の種類および範囲の食品に適しているが、同時に制限を有する。例えば、電子レンジは、様々な種類の食品を加熱するのに便利であるが、食品中の水分が蒸発しやすく、その結果、加熱された食品が乾燥して食品の味に影響を与えることがある。一方、蒸し器は、加熱された食品の水分を保持することができるが、蒸し器による加熱には比較的に長い時間が必要である。
【発明の概要】
【0004】
本開示の1つの目的は、配置ユニットおよび加熱ユニットを備える食品加熱装置を提供することである。配置ユニットは、ハウジングと、ハウジング内に配置された配置板とを備える。加熱ユニットは、ハウジングに接続し、ハウジングの内部空間と連通している水注入要素と、マイクロ波を放出するマイクロ波要素とを備える。
【0005】
一つの実施形態では、加熱ユニットは、ハウジングに接続し、ハウジングの内部空間に水を排出するためにハウジングの内部空間と連通している排水要素をさらに備える。
【0006】
別の実施形態では、食品加熱装置は、ハウジングの内部空間の底部に配置され、ハウジングと配置板との間に位置する水容器をさらに備える。
【0007】
別の実施形態では、水注入要素および排水要素のそれぞれは、水容器に接続し、水容器と連通している。
【0008】
別の実施形態では、水注入要素は、水注入弁を備え、排水要素は、排水弁を備え、水注入弁は、水注入要素と水容器との間に配置され、排水弁は、排水要素と水容器との間に配置される。
【0009】
別の実施形態では、加熱ユニットは、水容器内に配置された加熱コイルをさらに備える。
【0010】
別の実施形態では、加熱コイルが複数である。加熱コイルは、互いに間隔を置いて配置され、水容器内に均一に分布している。
【0011】
別の実施形態では、マイクロ波要素が複数である。マイクロ波要素は、互いに間隔を置いて配置され、ハウジング内に均一に分布している。
【0012】
別の実施形態では、配置板は、複数の孔を備える。
【0013】
別の実施形態では、配置ユニットは、ハウジングの内部空間を開閉するためにハウジングに回動可能に接続されたドアパネルをさらに備える。
【0014】
別の実施形態では、装置は、ケーシング上に配置され、ハウジングの内部空間と連通している排気装置をさらに備える。
【0015】
前述の概要、ならびに本発明の以下の詳細な説明は、添付の図面と併せて読むと、よりよく理解されるであろう。図面では、以下のとおりである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の実施形態にかかる食品加熱装置の概略図
【
図2】食品加熱装置の内部を示す、
図1の食品加熱装置の別の概略図
【
図4】食品製品がその中に配置された
図1の食品加熱装置の概略図
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下の実施形態は、添付の図面とともに読まれたとき、本開示の上記および他の技術的内容、特徴、および効果を明確に示すように作られている。特定の実施形態による説明を通じて、人々は、上記の目的を達成するために採用された本開示の技術的手段および効果をさらに理解するであろう。さらに、本明細書に開示される内容は、当業者によって容易に理解および実装され得るため、本開示の概念から逸脱しない全ての均等の変形または変更は、添付の特許請求の範囲に含まれるものとする。
【0018】
さらにまた、「上(above)」、「上(over)」、または「上(on)」などの明細書および特許請求の範囲に記載された用語は、他の要素と直接接触することだけでなく、他の要素と間接的に接触することも意図している。
【0019】
図1を参照すると、
図1は、本開示の実施形態にかかる食品加熱装置10の概略図を示している。本実施形態では、食品加熱装置10は、例えば、限定されるものではないが、卓上または適切な台座に配置可能な卓上装置であってもよい。図に示されていない代替の実施形態では、本開示にかかる食品加熱装置10は、適切に変更され、床上型(floor-standing)のフレームまたはキャビネットに設置され得る。別の代替の実施形態では、食品加熱装置10は、適切に変更され、食品自動販売機に設置され得る。より特定の実施形態では、本開示にかかる食品加熱装置10とともに設置された前述の床置きフレーム、キャビネット、または自動販売機は、移動装置、例えば、車両、船舶、または航空機にさらに設置され得る。
【0020】
図2および
図3を参照すると、
図2は、
図1の食品加熱装置の別の概略図であり、食品加熱装置10の内部構造を示しており、
図3は、
図1に示されている食品加熱装置10の概略断面図である。この実施形態では、
図1から
図3に示すように、食品加熱装置10は、配置ユニット100および加熱ユニット200を含む。配置ユニット100は、その中に加熱すべき食品を配置するためのものである。加熱ユニット200は、配置ユニット100の内部に対応して設けられ、配置ユニット100に配置された食品を加熱することができ、関連する詳細については簡単に説明する。
【0021】
図4を参照すると、
図4は、食品製品20がその中に配置された
図1の食品加熱装置10の概略図を示している。
図1および
図2に示すように、本実施形態では、配置ユニット100は、ハウジング110および配置板120を含み、配置板120は、ハウジング110内に配置されている。さらに、
図4に示すように、配置板120は、食品製品20をその上に配置するためのものである。例えば、ハウジング110は、内部空間を画定し、配置板120は、ハウジング110の内部空間の底部に配置され、食品製品20は、加熱すべき食品を保持する。加熱ユニット200は、少なくとも1つの水注入要素210および少なくとも1つのマイクロ波要素230を含む。水注入部材210は、ハウジング110の開口部に接続し、ハウジング110の内部空間と連通しており、マイクロ波要素230は、ハウジング110に接続している。食品加熱装置10の動作プロセス中、水注入要素210は、水(例えば、液体の水)をハウジング110の内部空間に注入し、マイクロ波要素230は、ハウジング110の内部空間に向かってマイクロ波を放出する。本実施形態では、マイクロ波要素230は、例えば、限定されるものではないが、マイクロ波ガン(microwave gun)とすることができる。
【0022】
例えば、マイクロ波要素230は、ハウジング110の内部空間に位置合わせされ得る。加熱すべき食品を保持する食品製品20が配置板120上に適切に配置されると、マイクロ波要素230によって放出されるマイクロ波は、加熱すべき食品中の水分子を振動させて熱エネルギを発生させる。さらに、マイクロ波要素230によって放出されたマイクロ波は、同時に、ハウジング110の内部空間内の水を加熱する。マイクロ波によって加熱された水は、蒸発して蒸気になる。水注入要素210を介して入力された水によって発生した蒸気は、ハウジング110の内部空間に分布し、加熱すべき食品と接触し、加熱すべき食品に熱エネルギを伝達する。
【0023】
図3に示すように、本実施形態では、ハウジング110は、複数の壁から構成される。マイクロ波要素230は、ハウジング110内に配置され、ハウジング110の壁内に位置している。換言すれば、マイクロ波要素230は、全体的な外観において、例えば、限定されるものではないが、ハウジング110内に隠されている(
図1および
図2に示すように)。例えば、ハウジング110の壁は、二重層構造を有する場合、マイクロ波要素230は、二重層の間に配置され得る。本実施形態では、マイクロ波要素230は複数である。マイクロ波要素230は、互いに間隔を置いて配置され、ハウジング110内に分布している。例えば、ハウジング110の4つの角(隅)に対称的に配置され、且つハウジング110の内部空間に位置合わせされた4つのマイクロ波要素230があってもよい。しかしながら、マイクロ波要素230の配置は、これに限定されるものではなく、非対称に配置され得る。
【0024】
図1および
図2に示すように、本実施形態では、配置ユニット100は、ドアパネル130をさらに含み、ドアパネル130は、回動要素によってハウジング110上で回動可能に接続され得る。例えば、ドアパネル130は、(
図1に示すように)ハウジング110の内部空間を閉じるように、ハウジング110に対して回動可能に回転することができる。そのような条件下で、食品加熱装置10は、加熱ユニット200を作動させて加熱を実行することができる。さらに、ドアパネル130は、ハウジング110に対して回動可能に回転して、ハウジング110の内部空間を開くことができる(
図2に示すように)。そのような条件下で、ユーザは、加熱すべき食品をハウジング110に入れるか、または加熱された食品をハウジング110から取り出すことができる。一つの実施形態では、ドアパネル130は、マイクロ波要素230によって放出されるマイクロ波を遮断するように、金属シールド要素(図には示されていない)を含むことができる。
【0025】
図1から
図3に示すように、本実施形態では、加熱ユニット200は、排水要素220をさらに含む。排水要素220は、開口部を介してハウジング110を接続し、ハウジング110の内部空間と連通しており、ハウジング110の内部空間に水を排出するためのものである。例えば、食品加熱ユニット10が動作している間、水注入要素210は、ハウジング110の内部空間の下側に特定の流量によって水を注入し、マイクロ波要素230は、ハウジング110の内部空間内の水を加熱してそこから蒸気を発生し、排水要素220は、蒸気に変換されていない水、またはハウジング110において凝縮される水を特定の流量で排出する。状況によっては、ハウジング110の内部空間に注入された水は完全に蒸気に変換されず、水の一部が残ったり、または蒸気の一部が液体の水に凝縮したりすることがある。このとき、このような過剰な水は、排水要素220によってハウジング110から排出され得るため、水がハウジング110の内部空間に蓄積することを防ぐことができる。換言すれば、加熱プロセス中に、注入された水の一部は、連続的に蒸気に変換される一方で、他の水は、ハウジング110から連続的に排出される。
【0026】
図3に示すように、本実施形態では、食品加熱装置10は、水容器400をさらに含む。水容器400は、ハウジング110の内部空間の底部に配置され、ハウジング110と配置板120との間に位置している。例えば、水容器400は、ハウジング110の底部の壁内に位置し、配置板120は、水容器400を覆う。さらに、水注入要素210および排水要素220のそれぞれは、水容器400に接続し、水容器400と連通している。例えば、食品加熱装置10が動作している間、水注入要素210は、ハウジング110の底部にある水容器400に特定の流量によって水を注入し、マイクロ波要素230は、水容器400内の水を加熱してそこから蒸気を発生させ、蒸気は、配置板120を通って上昇し、加熱すべき食品と接触し、排水要素220は、蒸気に変換されていない水またはハウジング110において凝縮される水を特定の流量で排出する。
【0027】
図3に示すように、本実施形態では、水注入要素210は、水注入弁211を含み、排水要素220は、排水弁221を含む。水注入弁211は、水注入要素210と水容器400との間に配置され、排水弁221は、排水要素220と水容器400との間に配置される。水注入弁211および排水弁221は、個別に且つ選択的に開閉でき、水を通過させるか、または水の通過を禁止する。例えば、食品加熱装置10が動作している間、水注入弁211が開かれ、排水弁221が閉じられ、水注入要素210は、ハウジング110の底部にある水容器400に水を注入し、水容器400内の水位を所定の高さまで上昇させる。このとき、マイクロ波要素230は、水容器400内の水を加熱してそこから蒸気を発生させる。蒸気は、配置板120を通って上昇し、加熱すべき食品と接触する。加熱プロセスが終了すると、水注入弁211が閉じられ、排水弁221が開かれる。排水要素220は、蒸気に変換されていない、または凝縮されてハウジング110から水容器400に落下する水容器400内の水を排出する。
【0028】
いくつかの実施形態では、水注入弁211は、水容器400内の水位が所定の高さまで上昇し、且つ加熱プロセスがまだ開始されていない時点で、閉じられ得る。いくつかの実施形態では、排水弁221は、加熱プロセスが終了する前に開かれ得る。いくつかの実施形態では、水注入要素210によって注入される水の流量および排水要素220によって排出される水の流量をさらに制御するために、水注入弁211または排水弁221の開度が制御可能である。
【0029】
図3に示すように、本実施形態では、加熱ユニット200は、水容器400内に配置された加熱コイル240をさらに含む。加熱コイル240は、熱エネルギを発生させ、その熱エネルギを水容器400内の水に伝達することができるため、水から蒸気への変換を容易にすることができる。例えば、食品加熱装置10が動作している間、水注入弁211が開かれ、排水弁221が閉じられ、水注入要素210は、ハウジング110の底部にある水容器400に水を注入し、水容器400内の水位が所定の高さまで上昇させる。このとき、マイクロ波要素230がマイクロ波によって水容器400内の水を加熱するとともに、加熱コイル240は、給電されて、熱を発生させて、水容器400内の水を間接的に加熱する。いくつかの実施形態では、加熱コイル240が複数である。加熱コイル240は、水容器400内の水をより均一且つ迅速に加熱するように、互いに間隔を置いて配置され、水容器400内に分布している。さらに、加熱コイル240はまた、熱放射を発生させることができる。例えば、加熱コイル240の熱エネルギは、配置板120上に位置する加熱すべき食品を加熱するように、放射によって伝達され得る。
【0030】
図2および
図3に示すように、本実施形態では、配置板120は、複数の孔121を含む。水容器400内の水が加熱されて蒸気に変換されると、蒸気は、孔121を通って上昇し、ハウジング110の内部空間に均一に分布され得る。孔121は、内部空間内の蒸気の循環を容易にすることができる。さらに、孔121によれば、蒸気は、加熱すべき食品により効率的に接触し、加熱すべき食品を加熱することができる。
【0031】
図1から
図4に示すように、本実施形態では、食品加熱装置10は、排気ユニット300をさらに含む。排気ユニット300は、排気通路310を含み、ハウジング110上に配置される。排気ユニット300の排気通路310は、ハウジング110の内部空間と連通している。そのため、加熱プロセス中に、排気ユニット300は、過剰な蒸気を排気して、蒸気がハウジング110の内部空間の上面に凝縮するのを防ぐことができる。いくつかの実施形態では、排気ユニット300は、排気の効率を促進するためのファンアセンブリ(図には示されていない)をさらに含み、その結果、ハウジング110の内部空間内の蒸気は、排気通路310を通ってハウジング110の外部により迅速に排気され得る。
【0032】
結論として、本開示にかかる食品加熱装置によれば、マイクロ波によって食品を加熱することができるとともに、マイクロ波によって水を加熱し蒸気に変換させ、蒸気によって食品を加熱することもできる。食品がマイクロ波加熱および蒸気加熱を同時に受けられるため、加熱効率を高め、加熱された食品の水分を保持することができる。本開示は、食品加熱装置の適用性を高めるだけでなく、マイクロ波食品の乾燥の問題も改善する。
【0033】
前述の本開示の実施形態のいずれかに開示されるような食品加熱装置は、台座または車両などのキャリアと統合され得る。さらに、前述の本開示の実施形態のいずれかに開示される食品加熱装置は、自動販売機、移動式自動販売機、コンビニエンスストア販売機など、食品加熱を必要とする当該技術分野において既存の任意の装置またはサービスに適用され得る。
【0034】
本発明の好ましい実施形態が本明細書に示されて説明されてきたが、そのような実施形態は、例としてのみ提供され、組み合わせて実装され得ることは当業者にとって明らかであろう。当業者は、本発明から逸脱せずに多数の変形、変更、および置換を行うことができるであろう。本明細書に記載の本発明の実施形態に対する様々な代替案は、本発明を実施する際に使用され得ることが理解されたい。以下の特許請求の範囲は、本発明の範囲を定義し、これらの特許請求の範囲内の方法および構造ならびにそれらの均等物がそれによってカバーされる。
【国際調査報告】