(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-08
(54)【発明の名称】セッション管理のための方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 88/14 20090101AFI20220701BHJP
H04W 76/10 20180101ALI20220701BHJP
H04W 28/16 20090101ALI20220701BHJP
【FI】
H04W88/14
H04W76/10
H04W28/16
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021560912
(86)(22)【出願日】2020-04-16
(85)【翻訳文提出日】2021-12-03
(86)【国際出願番号】 CN2020085152
(87)【国際公開番号】W WO2020224411
(87)【国際公開日】2020-11-12
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2019/085718
(32)【優先日】2019-05-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】特許業務法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ガン, ジュイン
(72)【発明者】
【氏名】パンコロボ マルコス, マリア ベレン
(72)【発明者】
【氏名】ウィクストレム, エリク
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE16
(57)【要約】
本開示の実施形態は、セッション管理のための方法及び装置を提供する。ある方法は、ユーザ機器(UE)から、データネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークに対する他のセッションを確立するためのリクエストを受信すること、を含む。当該UEの少なくとも1つの既存のセッションが上記データネットワークに対して確立済みである。上記方法は、さらに、上記UEについてのサブスクリプションデータ又はポリシーデータが、同一のデータネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークに対する複数のセッションについて同一のセッション管理ノードを要することを示す第1のインジケーションを含むか、をチェックすること、を含む。上記方法は、さらに、上記サブスクリプションデータ又は上記ポリシーデータが上記第1のインジケーションを含む場合に、上記UEについて上記少なくとも1つの既存のセッションと同一のセッション管理ノードを選択すること、を含む。上記方法は、さらに、選択された上記セッション管理ノードへセッション確立リクエストを送信すること、を含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセス及びモビリティ管理ノードにおける方法(200)であって、
ユーザ機器(UE)から、データネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークに対する他のセッションを確立するためのリクエストを受信することであって、前記データネットワークに対して前記UEの少なくとも1つの既存のセッションが確立済みである、こと(202)と、
前記UEについての前記サブスクリプションデータ又は前記ポリシーデータが、同一のデータネットワーク識別情報により識別される前記データネットワークに対する複数のセッションについて同一のセッション管理ノードを要することを示す第1のインジケーションを含むか、をチェックすること(204)と、
前記サブスクリプションデータ又は前記ポリシーデータが前記第1のインジケーションを含む場合に、前記UEについて前記少なくとも1つの既存のセッションと同一のセッション管理ノードを選択すること(206)と、
選択された前記セッション管理ノードへセッション確立リクエストを送信すること(208)と、を含む方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記セッション確立リクエストは、前記少なくとも1つの既存のセッションと同一のポリシー制御ノードを選択する第2のインジケーションを含む、方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、前記セッション確立リクエストは、前記第2のインジケーションを含む、プロトコルデータユニット(PDU)セッション確立リクエストである、方法。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の方法であって、前記データネットワーク識別情報は、データネットワーク名(DNN)及びシングルネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)により識別される、方法。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の方法であって、さらに、
データ管理ノードから、前記UEの登録手続の期間中に又は前記データ管理ノードが前記サブスクリプションデータを更新する際に前記サブスクリプションデータを取得すること(302)、を含む、方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法であって、前記データ管理ノードは、統一データ管理(UDM)ノードである、方法。
【請求項7】
請求項6に記載の方法であって、前記サブスクリプションデータは、Nudm_SDM_Getサービス動作から又はNudm_SDM_Notificationサービス動作から取得される、方法。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載の方法であって、さらに、
前記ポリシー制御ノードから、前記UEの登録手続の期間中に又は前記ポリシー制御ノードが前記ポリシーデータを更新する際に前記ポリシーデータを取得すること(402)、を含む、方法。
【請求項9】
請求項8に記載の方法であって、前記ポリシーデータは、Npcf_AMPolicyControl_Createサービス動作及び/又はNpcf_AMPolicyControl_Updateサービス動作から取得される、方法。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載の方法であって、前記アクセス及びモビリティ管理ノードは、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)ノードであり、前記セッション管理ノードは、セッション管理機能(SMF)ノードであり、前記ポリシー制御ノードは、ポリシー制御機能(PCF)ノードである、方法。
【請求項11】
セッション管理ノードにおける方法(500)であって、
ユーザ機器(UE)の少なくとも1つの既存のセッションと同一のポリシー制御ノードを選択する第2のインジケーションを含むセッション確立リクエストを受信することであって、前記セッション確立リクエストはデータネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークに対する前記UEの他のセッションを確立するために使用され、前記UEの前記少なくとも1つの既存のセッションが前記データネットワークに対して確立済みである、こと(502)と、
前記UEの少なくとも1つの既存のセッションと同一のポリシー制御ノードを選択すること(504)と、を含む方法。
【請求項12】
請求項11に記載の方法であって、前記データネットワーク識別情報は、データネットワーク名(DNN)及びシングルネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)により識別される、方法。
【請求項13】
請求項11又は12に記載の方法であって、前記セッション確立リクエストは、前記第2のインジケーションを含む、プロトコルデータユニット(PDU)セッション確立リクエストである、方法。
【請求項14】
請求項11~13のいずれか1項に記載の方法であって、前記アクセス及びモビリティ管理ノードは、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)ノードであり、前記セッション管理ノードは、セッション管理機能(SMF)ノードであり、前記ポリシー制御ノードは、ポリシー制御機能(PCF)ノードである、方法。
【請求項15】
ポリシー制御ノードにおける方法(600)であって、
データネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークに対するユーザ機器(UE)の複数のセッションについて同一のセッション管理ノードを要することを示す第1のインジケーションを含む前記UEのポリシーデータを取得すること(602)と、
前記ポリシーデータを記憶すること(604)と、を含む方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法であって、前記データネットワーク識別情報は、データネットワーク名(DNN)及びシングルネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)により識別される、方法。
【請求項17】
請求項15又は16に記載の方法であって、さらに、
アクセス及びモビリティ管理ノードへ、前記UEの登録手続の期間中に又は前記ポリシー制御ノードが前記ポリシーデータを更新する際に前記ポリシーデータを送信すること(706)、を含む、方法。
【請求項18】
請求項17に記載の方法であって、前記ポリシーデータは、Npcf_AMPolicyControl_Createサービス動作及び/又はNpcf_AMPolicyControl_Updateサービス動作において送信される、方法。
【請求項19】
請求項17~18のいずれか1項に記載の方法であって、前記アクセス及びモビリティ管理ノードは、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)ノードであり、前記ポリシー制御ノードは、ポリシー制御機能(PCF)ノードである、方法。
【請求項20】
請求項15~19のいずれか1項に記載の方法であって、前記第1のインジケーションは、前記データネットワーク識別情報により識別される前記データネットワークに対する前記UEの前記複数のセッションについて同一のポリシー制御ノードを要することをさらに示す、方法。
【請求項21】
データ管理ノードにおける方法(800)であって、
データネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークに対するユーザ機器(UE)の複数のセッションについて同一のセッション管理ノードを要することを示す第1のインジケーションを含む前記UEのサブスクリプションデータを取得すること(802)と、
前記サブスクリプションデータを記憶すること(804)と、を含む方法。
【請求項22】
請求項21に記載の方法であって、前記第1のインジケーションは、前記データネットワーク識別情報により識別される前記データネットワークに対する前記UEの前記複数のセッションについて同一のポリシー制御ノードを要することをさらに示す、方法。
【請求項23】
請求項21又は22に記載の方法であって、前記データネットワーク識別情報は、データネットワーク名(DNN)及びシングルネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)により識別される、方法。
【請求項24】
請求項21~23のいずれか1項に記載の方法であって、さらに、
アクセス及びモビリティ管理ノードへ、前記UEの登録手続の期間中に又は前記データ管理ノードが前記サブスクリプションデータを更新する際に前記サブスクリプションデータを送信すること(906)、を含む、方法。
【請求項25】
請求項24に記載の方法であって、前記サブスクリプションデータは、Nudm_SDM_Getサービス動作において及び/又はNudm_SDM_Notificationサービス動作から送信される、方法。
【請求項26】
請求項24~25のいずれか1項に記載の方法であって、前記アクセス及びモビリティ管理ノードは、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)ノードであり、前記データ管理ノードは、統一データ管理(UDM)ノードである、方法。
【請求項27】
アクセス及びモビリティ管理ノードにおける装置(1210)であって、
プロセッサ(1211)と、
前記プロセッサ(1211)へ連結されるメモリ(1212)と、を備え、前記メモリ(1212)は、前記プロセッサ(1212)により実行可能な命令群を含み、それにより、前記装置(1210)は、
ユーザ機器(UE)から、データネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークに対する他のセッションを確立するためのリクエストを受信することであって、前記データネットワークに対して前記UEの少なくとも1つの既存のセッションが確立済みである、ことと、
前記UEについての前記サブスクリプションデータ又は前記ポリシーデータが、同一のデータネットワーク識別情報により識別される前記データネットワークに対する複数のセッションについて同一のセッション管理ノードを要することを示す第1のインジケーションを含むか、をチェックすることと、
前記サブスクリプションデータ又は前記ポリシーデータが前記第1のインジケーションを含む場合に、前記UEについて前記少なくとも1つの既存のセッションと同一のセッション管理ノードを選択することと、
選択された前記セッション管理ノードへセッション確立リクエストを送信することと、を行うように動作可能である、装置。
【請求項28】
請求項27に記載の装置であって、請求項2~10のいずれか1項に記載の方法を実行するようにさらに動作可能である、装置。
【請求項29】
セッション管理ノードにおける装置(1220)であって、
プロセッサ(1221)と、
前記プロセッサ(1221)へ連結されるメモリ(1222)と、を備え、前記メモリ(1222)は、前記プロセッサ(1222)により実行可能な命令群を含み、それにより、前記装置(1220)は、
ユーザ機器(UE)の少なくとも1つの既存のセッションと同一のポリシー制御ノードを選択する第2のインジケーションを含むセッション確立リクエストを受信することであって、前記セッション確立リクエストはデータネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークに対する前記UEの他のセッションを確立するために使用され、前記UEの前記少なくとも1つの既存のセッションが前記データネットワークに対して確立済みである、ことと、
前記UEの少なくとも1つの既存のセッションと同一のポリシー制御ノードを選択することと、を行うように動作可能である、装置。
【請求項30】
請求項29に記載の装置であって、請求項12~14のいずれか1項に記載の方法を実行するようにさらに動作可能である、装置。
【請求項31】
ポリシー制御ノードにおける装置(1230)であって、
プロセッサ(1231)と、
前記プロセッサ(1231)へ連結されるメモリ(1232)と、を備え、前記メモリ(1232)は、前記プロセッサ(1232)により実行可能な命令群を含み、それにより、前記装置(1230)は、
データネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークに対するユーザ機器(UE)の複数のセッションについて同一のセッション管理ノードを要することを示す第1のインジケーションを含む前記UEのポリシーデータを取得することと、
前記ポリシーデータを記憶することと、を行うように動作可能である、装置。
【請求項32】
請求項31に記載の装置であって、請求項16~20のいずれか1項に記載の方法を実行するようにさらに動作可能である、装置。
【請求項33】
データ管理ノードにおける装置(1241)であって、
プロセッサ(1241)と、
前記プロセッサ(1241)へ連結されるメモリ(1242)と、を備え、前記メモリ(1242)は、前記プロセッサ(1242)により実行可能な命令群を含み、それにより、前記装置(1240)は、
データネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークに対するユーザ機器(UE)の複数のセッションについて同一のセッション管理ノードを要することを示す第1のインジケーションを含む前記UEのサブスクリプションデータを取得することと、
前記サブスクリプションデータを記憶することと、を行うように動作可能である、装置。
【請求項34】
請求項33に記載の装置であって、請求項22~26のいずれか1項に記載の方法を実行するようにさらに動作可能である、装置。
【請求項35】
コンピュータ読取可能な記憶媒体であって、少なくとも1つのプロセッサにより実行された場合に、前記少なくとも1つのプロセッサに、請求項1~26のいずれか1項に記載の方法を行わせる命令群、を記憶する、コンピュータ読取可能な記憶媒体。
【請求項36】
コンピュータプログラムプロダクトであって、少なくとも1つのプロセッサにより実行された場合に、前記少なくとも1つのプロセッサに、請求項1~26のいずれか1項に記載の方法を行わせる命令群、を含む、コンピュータプログラムプロダクト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の非限定的で例示的な実施形態は、概して、通信の技術分野に関連し、具体的には、セッション管理のための方法及び装置に関連する。
【背景技術】
【0002】
本セクションは、本開示のより良好な理解を促進し得る側面を紹介する。したがって、本セクションの記載は、それに照らして読まれるべきであり、何が従来技術に含まれ何が従来技術から外れるかに関する自認として理解されるべきではない。
【0003】
現在、新無線(NR)といった第5世代(5G)システムのためのコアネットワークアーキテクチャが提案されている。
図1は、例示的な5Gシステムアーキテクチャを描いた図であり、3GPP(3rd Generation Partnership Project)TS23.501 V16.0.2の
図4.2.3-1から転載したものだが、その開示は参照によりここに全体として取り入れられる。
図1に示したように、5Gシステムアーキテクチャは、AUSF(Authentication Server Function)、AMF(Access and Mobility Management Function)、DN(Data Network)(例えば、事業者サービス、インターネットアクセス若しくはサードパーティサービス)、NEF(Network Exposure Function)、NRF(Network Repository Function)、NSSF(Network Slice Selection Function)、PCF(Policy Control Function)、SMF(Session Management Function)、UDM(Unified Data Management)、UPF(User Plane Function)、AF(Application Function)、UE(User Equipment)、(R)AN((Radio) Access Network)などといった複数のネットワーク機能を含み得る。
【0004】
3GPP TS23.501 V16.0.2の6.3.2の節に記述されているように、既存のプロトコルデータユニット(PDU)セッションが存在し、UEが同一のDNN(data network name)及び単一のS-NSSAI(network slice selection assistance information)に対する他のPDUセッションを確立することをリクエストし、UEのサブスクリプションデータがそのDNN及びS-NSSAIについてEPS(Evolved Packet System)とのインターワーキングのためのサポートを示す場合、同一のSMFが選択されるものとされている。そうではなく、UEのサブスクリプションデータがそのDNN及びS-NSSAIについてEPSとのインターワーキングのためのサポートを示さない場合、異なるSMFが選択され得る。例えば、SMFの負荷分散をサポートし又はグレースフルSMFシャットダウン(例えば、SMFがそれ以上新たなPDUセッションを取らないことを始める)をサポートするためである。
【0005】
3GPP TS23.501 V16.0.2の6.3.7.1の節に記述されているように、SMFは、NRFを利用して、PDUセッションのための候補PCFインスタンスを発見し得る。加えて、SMFにおいてPCF情報がローカルに構成されているかもしれない。SMFは、事業者のポリシーに依存して、NRFから取得される利用可能なPCFインスタンス又は当該SMFにおいてローカルに構成された情報に基づいて、PCFインスタンスを選択する。
【発明の概要】
【0006】
この概要は、ある選択された概念を簡略化した形で紹介するために提供されており、それらは詳細な説明において以下でさらに説明される。この概要は、特許請求される主題の重要な特徴や本質的な特徴を識別することを意図したものではなく、特許請求される主題のスコープを限定するために使用されることを意図したものでもない。
【0007】
同一のDNN及びS-NSSAIに対するUEの複数のPDUセッションについての既存のSMF選択及びPCF選択は、いくつかの問題を有する。例えば、UEが同一のDNN及びS-NSSAIに対して複数のPDUセッションを確立する際に、EPSとのインターワーキングがサポートされていなければ、AMFが同一のSMFを選択する仕組みが存在しない。加えて、同一のDNN及びS-NSSAIに対するUEの追加的なPDUセッションについてAMFにより同一のSMFが選択される場合、そのSMFが同一のPCFを選択することを保証する仕組みが存在しない。これら問題の帰結として、UEを対象にDNN及びS-NSSAIについて使用を監視することができない可能性があり、UEはそのポリシーサブスクリプションにおいて許容されているよりも多くの分量を消費しかねない。
【0008】
上で言及した問題若しくは他の問題を克服し若しくは軽減し、又は有益な解決策を提供するために、本開示の実施形態は、UEについてデータネットワーク識別情報に関連付けられるサブスクリプションデータ又はポリシーデータにより必要とされる場合に、例えばDNN及びS-NSSAIにより識別される同一のデータネットワークに対するUEの複数のセッションについて、アクセス及びモビリティ管理ノード(AMFなど)が同一のセッション管理ノード(SMFなど)を選択することを保証できるセッション管理の解決策を提案する。加えて、提案されるセッション管理の解決策は、同一のデータネットワーク識別情報(DNN及びS-NSSAIなど)に対するUEの複数のセッションについて、アクセス及びモビリティ管理ノード(AMFなど)により同一のセッション管理ノード(SMFなど)が選択される場合に、当該セッション管理ノード(SMFなど)がアクセス及びモビリティ管理ノード(AMFなど)からのインジケーションに基づいて同一のポリシー制御ノード(PCFなど)を選択することを保証することができる。
【0009】
本開示の第1の観点では、アクセス及びモビリティ管理ノードにおける方法が提供される。上記方法は、ユーザ機器(UE)から、データネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークに対する他のセッションを確立するためのリクエストを受信すること、を含む。当該UEの少なくとも1つの既存のセッションが上記データネットワークに対して確立済みである。上記方法は、さらに、上記UEについてのサブスクリプションデータ又はポリシーデータが、同一のデータネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークに対する複数のセッションについて同一のセッション管理ノードを要することを示す第1のインジケーションを含むか、をチェックすること、を含む。上記方法は、さらに、上記サブスクリプションデータ又は上記ポリシーデータが上記第1のインジケーションを含む場合に、上記UEについて上記少なくとも1つの既存のセッションと同一のセッション管理ノードを選択すること、を含む。上記方法は、さらに、選択された上記セッション管理ノードへセッション確立リクエストを送信すること、を含む。
【0010】
一実施形態において、上記セッション確立リクエストは、上記少なくとも1つの既存のセッションと同一のポリシー制御ノードを選択する第2のインジケーションを含んでもよい。
【0011】
一実施形態において、上記第1のインジケーションは、上記データネットワーク識別情報により識別される上記データネットワークに対する上記UEの上記複数のセッションについて同一のポリシー制御ノードを要することをさらに示してもよい。
【0012】
一実施形態において、上記データネットワーク識別情報は、データネットワーク名(DNN)及びシングルネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)により識別されてもよい。
【0013】
一実施形態において、本開示の第1の観点に係る上記方法は、さらに、データ管理ノードから、上記UEの登録手続の期間中に又は上記データ管理ノードが上記サブスクリプションデータを更新する際に上記サブスクリプションデータを取得すること、を含んでもよい。
【0014】
一実施形態において、上記データ管理ノードは、統一データ管理(UDM)ノードであってもよい。
【0015】
一実施形態において、上記サブスクリプションデータは、Nudm_SDM_Getサービス動作から又はNudm_SDM_Notificationサービス動作から取得されてもよい。
【0016】
一実施形態において、本開示の第1の観点に係る上記方法は、さらに、上記ポリシー制御ノードから、上記UEの登録手続の期間中に又は上記ポリシー制御ノードが上記ポリシーデータを更新する際に上記ポリシーデータを取得すること、を含んでもよい。
【0017】
一実施形態において、上記ポリシーデータは、Npcf_AMPolicyControl_Createサービス動作及び/又はNpcf_AMPolicyControl_Updateサービス動作から取得されてもよい。
【0018】
一実施形態において、上記セッション確立リクエストは、上記第2のインジケーションを含む、プロトコルデータユニット(PDU)セッション確立リクエストであってもよい。
【0019】
一実施形態において、上記アクセス及びモビリティ管理ノードは、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)ノードであってもよく、上記セッション管理ノードは、セッション管理機能(SMF)ノードであってもよく、上記ポリシー制御ノードは、ポリシー制御機能(PCF)ノードであってもよい。
【0020】
本開示の第2の観点では、セッション管理ノードにおける方法が提供される。上記方法は、ユーザ機器(UE)の少なくとも1つの既存のセッションと同一のポリシー制御ノードを選択する第2のインジケーションを含むセッション確立リクエストを受信すること、を含む。上記セッション確立リクエストは、データネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークに対する上記UEの他のセッションを確立するために使用され、上記UEの上記少なくとも1つの既存のセッションが上記データネットワークに対して確立済みである。上記方法は、さらに、上記UEの少なくとも1つの既存のセッションと同一のポリシー制御ノードを選択すること、を含む。
【0021】
本開示の第3の観点では、ポリシー制御ノードにおける方法が提供される。上記方法は、データネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークに対するユーザ機器(UE)の複数のセッションについて同一のセッション管理ノードを要することを示す第1のインジケーションを含む上記UEのポリシーデータを取得すること、を含む。上記方法は、さらに、上記ポリシーデータを記憶すること、を含む。
【0022】
一実施形態において、本開示の第3の観点に係る上記方法は、さらに、アクセス及びモビリティ管理ノードへ、上記UEの登録手続の期間中に又は上記ポリシー制御ノードが上記ポリシーデータを更新する際に上記ポリシーデータを送信すること、を含んでもよい。
【0023】
本開示の第4の観点では、データ管理ノードにおける方法が提供される。上記方法は、データネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークに対するユーザ機器(UE)の複数のセッションについて同一のセッション管理ノードを要することを示す第1のインジケーションを含む上記UEのサブスクリプションデータを取得すること、を含む。上記方法は、さらに、上記サブスクリプションデータを記憶すること、を含む。
【0024】
一実施形態において、本開示の第4の観点に係る上記方法は、さらに、アクセス及びモビリティ管理ノードへ、上記UEの登録手続の期間中に又は上記データ管理ノードが上記サブスクリプションデータを更新する際に上記サブスクリプションデータを送信すること、を含んでもよい。
【0025】
本開示の第5の観点では、アクセス及びモビリティ管理ノードにおける装置が提供される。上記装置は、プロセッサと、上記プロセッサへ連結されるメモリと、を備え、上記メモリは、上記プロセッサにより実行可能な命令群を含み、それにより、上記装置は、ユーザ機器(UE)から、データネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークに対する他のセッションを確立するためのリクエストを受信すること、を行うように動作可能である。当該UEの少なくとも1つの既存のセッションが上記データネットワークに対して確立済みである。上記装置は、さらに、上記UEについてのサブスクリプションデータ又はポリシーデータが、同一のデータネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークに対する複数のセッションについて同一のセッション管理ノードを要することを示す第1のインジケーションを含むか、をチェックすること、を行うように動作可能である。上記装置は、さらに、上記サブスクリプションデータ又は上記ポリシーデータが上記第1のインジケーションを含む場合に、上記UEについて上記少なくとも1つの既存のセッションと同一のセッション管理ノードを選択すること、を行うように動作可能である。上記装置は、さらに、選択された上記セッション管理ノードへセッション確立リクエストを送信すること、を行うように動作可能である。
【0026】
本開示の第6の観点では、セッション管理ノードにおける装置が提供される。上記装置は、プロセッサと、上記プロセッサへ連結されるメモリと、を備え、上記メモリは、上記プロセッサにより実行可能な命令群を含み、それにより、上記装置は、ユーザ機器(UE)の少なくとも1つの既存のセッションと同一のポリシー制御ノードを選択する第2のインジケーションを含むセッション確立リクエストを受信することであって、上記セッション確立リクエストはデータネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークに対する上記UEの他のセッションを確立するために使用され、上記UEの上記少なくとも1つの既存のセッションが上記データネットワークに対して確立済みである、受信すること、を行うように動作可能である。上記装置は、さらに、上記UEの少なくとも1つの既存のセッションと同一のポリシー制御ノードを選択すること、を行うように動作可能である。
【0027】
本開示の第7の観点では、ポリシー制御ノードにおける装置が提供される。上記装置は、プロセッサと、上記プロセッサへ連結されるメモリと、を備え、上記メモリは、上記プロセッサにより実行可能な命令群を含み、それにより、上記装置は、データネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークに対するユーザ機器(UE)の複数のセッションについて同一のセッション管理ノードを要することを示す第1のインジケーションを含む上記UEのポリシーデータを取得すること、を行うように動作可能である。上記装置は、さらに、上記ポリシーデータを記憶すること、を行うように動作可能である。
【0028】
本開示の第8の観点では、データ管理ノードにおける装置が提供される。上記装置は、プロセッサと、上記プロセッサへ連結されるメモリと、を備え、上記メモリは、上記プロセッサにより実行可能な命令群を含み、それにより、上記装置は、データネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークに対するユーザ機器(UE)の複数のセッションについて同一のセッション管理ノードを要することを示す第1のインジケーションを含む上記UEのサブスクリプションデータを取得すること、を行うように動作可能である。上記装置は、さらに、上記サブスクリプションデータを記憶すること、を行うように動作可能である。
【0029】
本開示の第9の観点では、少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合に、上記少なくとも1つのプロセッサに、本開示の上記第1の観点に係る方法を遂行させる命令群、を含むコンピュータプログラムプロダクトが提供される。
【0030】
本開示の第10の観点では、少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合に、上記少なくとも1つのプロセッサに、本開示の上記第2の観点に係る方法を遂行させる命令群、を含むコンピュータプログラムプロダクトが提供される。
【0031】
本開示の第11の観点では、少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合に、上記少なくとも1つのプロセッサに、本開示の上記第3の観点に係る方法を遂行させる命令群、を含むコンピュータプログラムプロダクトが提供される。
【0032】
本開示の第12の観点では、少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合に、上記少なくとも1つのプロセッサに、本開示の上記第4の観点に係る方法を遂行させる命令群、を含むコンピュータプログラムプロダクトが提供される。
【0033】
本開示の第13の観点では、少なくとも1つのプロセッサにより実行された場合に、上記少なくとも1つのプロセッサに、本開示の上記第1の観点に係る方法を遂行させる命令群、を記憶するコンピュータ読取可能な記憶媒体が提供される。
【0034】
本開示の第14の観点では、少なくとも1つのプロセッサにより実行された場合に、上記少なくとも1つのプロセッサに、本開示の上記第2の観点に係る方法を遂行させる命令群、を記憶するコンピュータ読取可能な記憶媒体が提供される。
【0035】
本開示の第15の観点では、少なくとも1つのプロセッサにより実行された場合に、上記少なくとも1つのプロセッサに、本開示の上記第3の観点に係る方法を遂行させる命令群、を記憶するコンピュータ読取可能な記憶媒体が提供される。
【0036】
本開示の第16の観点では、少なくとも1つのプロセッサにより実行された場合に、上記少なくとも1つのプロセッサに、本開示の上記第4の観点に係る方法を遂行させる命令群、を記憶するコンピュータ読取可能な記憶媒体が提供される。
【0037】
本開示の実施形態に係る提案される解決策を適用することにより、多くの利点が達成され得る。例えば、提案される解決策は、例えばDNN及びS-NSSAIといったデータネットワーク識別情報により識別される同一のデータネットワークに対するUEの複数のセッション(PDUセッションなど)について、SMFなど同一のセッション管理ノードが選択されること、そしてPCFなど同一のポリシー制御ノードが選択されることを保証することができる。提案される解決策は、UEについてDNN及びS-NSSAIといったデータネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークについて使用を監視することを容易化し、UEがそのポリシーサブスクリプションにおいて許容されているよりも多くの分量を消費しないことを保証することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
本開示の多様な実施形態の上述した及び他の側面、特徴及び恩恵が、添付図面への参照を伴う以下の詳細な説明から例示の形でより充分に明らかとなるであろう。添付図面において、類似の又は等価のエレメントを指すために類似の参照番号又は文字が使用されている。図面は、本開示の実施形態のより良好な理解を促進するために示されており、必ずしも縮尺通りに描かれてはおらず、次の通りである:
【0039】
【
図1】本開示の一実施形態に係る例示的な5Gシステムアーキテクチャを示す図である。
【
図2】本開示の一実施形態に係る方法のフローチャートを示している。
【
図3】本開示の他の実施形態に係る方法のフローチャートを示している。
【
図4】本開示の他の実施形態に係る方法のフローチャートを示している。
【
図5】本開示の他の実施形態に係る方法のフローチャートを示している。
【
図6】本開示の他の実施形態に係る方法のフローチャートを示している。
【
図7】本開示の他の実施形態に係る方法のフローチャートを示している。
【
図8】本開示の他の実施形態に係る方法のフローチャートを示している。
【
図9】本開示の他の実施形態に係る方法のフローチャートを示している。
【
図10】本開示の他の実施形態に係る方法のフローチャートを示している。
【
図11】本開示の他の実施形態に係る方法のフローチャートを示している。
【
図12a】本開示の実施形態に係る装置の簡略化されたブロック図を示している。
【
図12b】本開示の実施形態に係る装置の簡略化されたブロック図を示している。
【
図12c】本開示の実施形態に係る装置の簡略化されたブロック図を示している。
【
図12d】本開示の実施形態に係る装置の簡略化されたブロック図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0040】
本開示の実施形態について、添付図面を参照しながらより詳細に説明する。理解されるべきこととして、それら実施形態は、本開示の範囲に関して何らかの限定を示唆するよりもむしろ、当業者が本開示をよりよく理解しそれによって実装することを可能にする目的で議論されるに過ぎない。本明細書を通じて、特徴、利点又は類似の語句に対する言及は、本開示と共に実現され得る特徴及び利点の全てが本開示の何らかの単一の実施形態に現れるべきこと又は現れることを暗示しない。むしろ、特徴及び利点に言及する語句は、ある実施形態との関連で説明される特定の特徴、利点又は特性が本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味するものと理解される。さらに、説明される本開示の特徴、利点及び特性は、1つ以上の実施形態において任意の適したやり方で組み合わされてよい。当業者は、本開示が具体的な実施形態の特定の特徴又は利点の1つ以上が無くとも実践され得ることを認識するであろう。他の例でいうと、ある実施形態において追加的な特徴及び利点が認識されてもよく、それは本開示の全ての実施形態に現れていなくてもよい。
【0041】
ここで使用されるところでは、"ネットワーク"との用語は、新無線(NR)又は次世代通信標準といった任意の適した通信標準に従うネットワークをいう。以下の説明において、"ネットワーク"及び"システム"との用語は互換可能に使用され得る。さらに、ネットワークにおける2つのデバイスの間の通信は、任意の適した通信プロトコルに従って行われてよく、限定ではないものの、それは、3GPP、ITU(International Telecommunication Union)、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)、及びIETF(Internet Engineering Task Force)などといった標準化機関のいくつかにより定義されているような通信プロトコルを含む。例えば、3GPPにより定義された通信プロトコルは、5G通信プロトコル、及び/又は、現在知られているか若しくは将来開発されることになる任意の他のプロトコルを含み得る。
【0042】
"ネットワークデバイス"との用語は、通信ネットワーク内の、端末デバイスがネットワークへアクセスしてそこからサービスを受ける際に経由するネットワークデバイスへの言及である。例えば、3GPP型のセルラーネットワークなどのワイヤレス通信ネットワークにおいて、ネットワークデバイスは、アクセスネットワークデバイス及びコアネットワークデバイスを含み得る。例えば、アクセスネットワークデバイスは、基地局(BS)、統合アクセス/バックホール(IAB)ノード、アクセスポイント(AP)、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)などを含み得る。BSは、例えば、ノードB(NodeB若しくはNB)、進化型ノードB(eNodeB若しくはeNB)、次世代ノードB(gNodeB若しくはgNB)、RRU(Remote Radio Unit)、RH(radio header)、RRH(remote radio head)、リレー、又は、フェムト若しくはピコといった低電力ノードなどであってよい。コアネットワークデバイスは、アクセスネットワークデバイスにより相互接続される、顧客へ数多くのサービスを提供し得る複数のネットワークデバイスを含み得る。各アクセスネットワークデバイスは、有線の又は無線の接続上でコアネットワークデバイスへ接続可能である。
【0043】
"ネットワーク機能(NF)"との用語は、無線/有線通信ネットワークのネットワークデバイスに実装可能な任意の適した機能への言及である。例えば、5Gネットワークにおいて、ネットワーク機能は、AUSF、AMF、DN、NEF、NRF、NSSF、PCF、SMF、UDM、UPF、AF、UE、(R)AN、5G-EIR(5G-Equipment Identity Register)、SEPP(Security Edge Protection Proxy)、NWDAF(Network Data Analytics Function)、UDR(Unified Data Repository)、UDSF(Unstructured Data Storage Function)などを含み得る。
【0044】
"端末デバイス"との用語は、通信ネットワークへアクセスし及びそこからサービスを受けることのできる任意の末端のデバイスへの言及である。限定ではなく例示でいうと、ワイヤレス通信ネットワークにおいて、端末デバイスは、移動端末、ユーザ機器(UE)、端末デバイス、又は他の適したデバイスへの言及であり得る。端末デバイスは、例えば、加入者局(SS)、ポータブル加入者局、移動局(MS)、又はアクセス端末(AT)であってよい。端末デバイスは、限定ではないものの、ポータブルコンピュータ、デジタルカメラのような撮像デバイス、ゲーミング端末デバイス、楽曲記憶再生電化製品、モバイルフォン、セルラーフォン、スマートフォン、VoIP(voice over IP)フォン、ワイヤレスローカルループフォン、タブレット、ウェアラブルデバイス、PDA(personal digital assistant)、ポータブルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ウェアラブルデバイス、車載ワイヤレスデバイス、ワイヤレスエンドポイント、移動局、LEE(laptop-embedded equipment)、LME(laptop-mounted equipment)、USBドングル、スマートデバイス、及びワイヤレスCPE(customer-premises equipment)などを含んでよい。以下の説明において、"端末デバイス"、"端末"、"ユーザ機器"及び"UE"は、互換可能に使用され得る。1つの例として、UEは、3GPPのLTE標準又はNR標準といった、3GPPにより発布された1つ以上の通信標準に従った通信のために構成される端末デバイスを表してもよい。ここで使用されるところでは、"ユーザ機器"あるいは"UE"は、関係するデバイスを所有し及び/又は操作する人間のユーザという意味での"ユーザ"を必ずしも有していなくてもよい。いくつかの実施形態において、端末デバイスは、直接的なヒューマンインタラクション無しで情報を送信し及び/又は受信するように構成されてもよい。例えば、UEは、予め決定されるスケジュールで、内部の若しくは外部のイベントによりトリガされた場合に、又は、ワイヤレス通信ネットワークからのリクエストに応じて、ネットワークへ情報を送信するように設計されてもよい。その代わりに、UEは、人間のユーザへの販売又は人間のユーザによる操作を意図されているが、当初は特定の人間のユーザに関連付けられていないかもしれないデバイスを表してもよい。
【0045】
また別の例として、モノのインターネット(IoT)のシナリオでは、端末デバイスは、監視及び/若しくは測定を実行し、並びに他の端末デバイス及び/若しくはネットワーク機器へそうした監視及び/若しくは測定の結果を送信する、マシン又は他のデバイスを表してもよい。UEは、このケースにおいて、マシンツーマシン(M2M)デバイスであってもよく、3GPPの文脈ではマシンタイプ通信(MTC)デバイスとして言及されてもよい。1つの具体的な例として、端末デバイスは、3GPP狭帯域IoT(NB-IoT)標準を実装するUEであってもよい。そうしたマシン又はデバイスの具体的な例は、センサ、電力メータのようなメータデバイス、産業機械、又は、例えば冷蔵庫、テレビジョン、時計などの個人装着品である、家庭若しくは個人電化製品である。他のシナリオにおいて、UEは、その動作ステータス若しくはその動作に関連付けられる他の機能について監視し及び/若しくは報告することの可能な車両又は他の機器を表してもよい。
【0046】
本明細書における、"1つの実施形態"、"一実施形態"、"例示的な実施形態"などへの言及は、説明される実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を含み得るものの、あらゆる実施形態が当該特定の特徴、構造、又は特性を含むわけでは必ずしもないことを示す。そのうえ、そうしたフレーズは、必ずしも同じ実施形態を指しているわけではない。さらに、一実施形態との関係において特定の特徴、構造、又は特性が説明されている場合、明示的に記載されているか否かに関わらず、他の実施形態との関係においてそうした特徴、構造、又は特性を作用させることは、当業者の知識の範囲内であることが思量される。
【0047】
ここでは多様な要素を説明するのに"第1"、"第2"などの用語が使用され得るが、そうした要素はそれら用語により限定されるべきではないことが理解されるものとする。それら用語は、ある要素を別の要素と区別するために使用されるに過ぎない。例えば、例示的な実施形態のスコープを逸脱することなく、第1の要素を第2の要素を呼ぶことができるはずであり、同様に、第2の要素を第1の要素と呼ぶことができるはずである。ここで使用されるところでは、"and/or"という用語は、関連付けられる列挙された項目のうちの1つ以上のありとあらゆる組合せを含む。
【0048】
ここで使用される専門用語は、具体的な実施形態を説明する目的のためのものに過ぎず、ここで説明される概念を限定することを意図されない。ここで使用されるところでは、単数形である"a"、"an"、及び"the"は、文脈で別段明確に示されていない限り、複数形をも含むことが意図される。さらに理解されるであろうこととして、"含む(comprises)"、"含む(comprising)"、"有する(has)"、"有する(having)"、"含む(includes)"及び/又は"含む(including)"という用語は、ここで使用されるところでは、記述された特徴、エレメント、及び/又はコンポーネントの存在を特定するものの、1つ以上の他の特徴、エレメント、コンポーネント、及び/又はそれらの組合せの存在又は追加を排除しない。
【0049】
ここで使用されるところでは、"A及びBのうちの少なくとも一方"というフレーズは、"Aのみ、Bのみ、又はA及びBの双方"を意味するものと理解されるべきである。"A及び/又はB"というフレーズは、"Aのみ、Bのみ、又はA及びBの双方"を意味するものと理解されるべきである。
【0050】
以下の説明及び特許請求の範囲において、ここで使用される全ての技術的用語及び学術的用語は、別段定義されない限り、本開示が属する分野における当業者により共通的に理解される意味と同じ意味を有する。
【0051】
ここで説明される主題は任意の適したコンポーネントを用いる任意の適切なタイプのシステムにおいて実装されてよいものの、ここで開示される実施形態は、
図1に示した例示的なシステムアーキテクチャと共に作られる通信システムとの関連で説明される。
図1の図は、5Gといった次世代ネットワークにおけるハイレベルなアーキテクチャを表しているかもしれない。簡明さのために、
図1のシステムアーキテクチャは、AUSF、AMF、DN、NEF、NRF、NSSF、PCF、SMF、UDM、UPF、AF、UE、(R)ANといったいくつかの例示的なエレメントのみを描いている。実際には、通信システムは、固定電話、サービスプロバイダ又は何らかの他のネットワークノード若しくは端末デバイスといった、端末デバイス間の又は端末デバイスと他の通信デバイスとの間の通信をサポートするために適した任意の追加的なエレメントをさらに含んでよい。通信システムは、当該通信システムにより又は当該通信システムを介して提供されるサービスに対する端末デバイスのアクセス及び/又はその使用を促進するために、1つ以上の端末デバイスへ通信及び多様なタイプのサービスを提供し得る。
【0052】
図1にさらに示したように、例示的なシステムアーキテクチャは、NRF、NEF、AUSF、UDM、PCF、AMF及びSMFといったNFにより呈示される、Nnrf、Nnef、Nausf、Nudm、Npcf、Namf及びNsmfといったサービスベースのインタフェースをも含む。加えて、
図1は、NFにおいてNFサービス間のインタラクションをサポートすることのできる、N1、N2、N3、N4、N6、及びN9といったいくつかのリファレンスポイントをも示している。例えば、それらリファレンスポイントは、具体的なシステム手続を行う目的で、対応するNFのサービスベースのインタフェースを通じて、いくつかのNFサービスカスタマ及びプロバイダとそれらのインタラクションとを特定することにより実現され得る。
【0053】
図1に示した多様なNFは、セッション管理、モビリティ管理、認証及びセキュリティといった機能に責任を有し得る。AUSF、AMF、DN、NEF、NRF、NSSF、PCF、SMF、UDM、UPF、AF、UE、(R)ANは、例えば3GPP TS23.501 V16.0.2において定義されている通りの機能性を含み得る。
【0054】
ここで使用されるところでは、"アクセス及びモビリティ管理ノード"という用語は、アクセス及びモビリティ機能並びに他の適した機能を実装し得る。"セッション管理ノード"という用語は、セッション管理機能及び他の適した機能を実装し得る。"ポリシー制御ノード"という用語は、ポリシー機能及び他の適した機能を実装し得る。本文書において使用されているような、"アクセス及びモビリティ管理ノード、"セッション管理ノード"及び"ポリシー制御ノード"という用語は、説明を容易にし複数のノード、デバイス又はネットワークなどを区別するために使用されているに過ぎない。技術の発展に伴って、同様の/同一の意味を有する他の用語もまた使用されてよい。
【0055】
図2は、
図1に示したようなAMFといったアクセス及びモビリティ管理ノード内に若しくは当該ノードに実装される装置、又はアクセス及びモビリティ管理ノードへ通信可能に連結される装置により実行され得る、本開示の一実施形態に係る方法200のフローチャートを示している。そのため、アクセス及びモビリティ管理ノードは、方法200の多様な部分を達成するための手段と共に、他のコンポーネントと連携して他の処理を達成するための手段を提供し得る。
【0056】
ブロック202で、アクセス及びモビリティ管理ノードは、UEから、データネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークに対する他のセッションを確立するためのリクエストを受信する。当該UEの少なくとも1つの既存のセッションが上記データネットワークに対して確立済みである。データネットワーク識別情報は、例えば特定のネットワークに依存して、任意の適した手法で識別されてよい。例えば、第5世代システム(5GS)において、データネットワーク識別情報は、データネットワーク名(DNN)及びシングルネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)により識別されてもよい。DNN及S-NSSAIは、3GPP TS23.501 V16.0.2に記述されているものと同様の意味を有し得る。UEのデータネットワークに対するセッションは、例えば特定のネットワークに依存して、任意の適したセッションであってよい。例えば、5GSにおいて、セッションはPDUセッションであってもよい。他の通信ネットワークでは、セッションは、類似の又は異なる名称を有してもよい。加えて、セッションは、3GPPアクセス又は非3GPPアクセスといった、特定のアクセス技術に関連付けられてもよい。概して、UEによるデータネットワークへの最初のセッションの確立は、例えば3GPP TS23.502 V16.0.2の第4.3.2節に記述されている通りの既存のセッション確立と同様であってよく、その開示は全体として参照によりここに取り入れられ、UEによるデータネットワークへの2番目、3番目などのセッションの確立は、本開示の実施形態に係る方法を使用してよい。
【0057】
ブロック204で、アクセス及びモビリティ管理ノードは、当該UEについてのデータネットワーク識別情報に関連付けられるサブスクリプションデータ又はポリシーデータがデータネットワークに対する複数のセッションについて同一のセッション管理ノード及び同一のポリシー制御ノードを要するという第1のインジケーションを含むかをチェックする。ポリシーデータは、UEに関連付けられるポリシー情報を含み得る。サブスクリプションデータは、UEに関連付けられるサブスクリプション情報を含み得る。UEについてのデータネットワーク識別情報に関連付けられるサブスクリプションデータ又はポリシーデータは、アクセス及びモビリティ管理ノードにより、多様な手法で取得され得る。例えば、AMFなどのアクセス及びモビリティ管理ノードは、UDMなどのデータ管理ノードから、UEの登録手続の期間中に、又はUDMなどのデータ管理ノードがサブスクリプションデータを更新する際に、サブスクリプションデータを取得してもよい。AMFなどのアクセス及びモビリティ管理ノードは、ポリシー制御ノードから、UEの登録手続の期間中に、又は当該ポリシー制御ノードがポリシーデータを更新する際に、ポリシーデータを取得してもよい。第1のインジケーションは、ビットなど任意の適した形式をとってよい。例えば、ビット"1"がデータネットワークに対する複数のセッションについて同一のセッション管理ノード及び同一のポリシー制御ノードを要することを示してもよく、ビット"0"がデータネットワークに対する複数のセッションについて同一のセッション管理ノード及び同一のポリシー制御ノードを要しないことを示してもよい。概して、サブスクリプションデータ又はポリシーデータが生成され又は更新される際に、第1のインジケーションが対応する形で生成され又は更新され得る。概して、UEによるデータネットワークに対する最初のセッションの確立の期間中に、アクセス及びモビリティ管理ノードは、サブスクリプションデータ又はポリシーデータを取得し得る。
【0058】
一実施形態において、ブロック204で、アクセス及びモビリティ管理ノードは、UEについてのサブスクリプションデータ又はポリシーデータが、同一のデータネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークに対する複数のセッションについて同一のセッション管理ノードを要することを示す第1のインジケーションを含むか、をチェックし得る。
【0059】
一実施形態において、第1のインジケーションは、さらに、データネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークに対するUEの複数のセッションについて同一のポリシー制御ノードを要することを示す。
【0060】
ブロック206で、アクセス及びモビリティ管理ノードは、サブスクリプションデータ又はポリシーデータが第1のインジケーションを含む場合に、UEについて少なくとも1つの既存のセッションと同一のセッション管理ノードを選択する。例えば、少なくとも1つの既存のセッションがセッション管理ノード"A"により管理されている場合、アクセス及びモビリティ管理ノードは、UEの当該データネットワークに対する他のセッションにサービスするために同一のセッション管理ノード"A"を選択する。
【0061】
ブロック208で、アクセス及びモビリティ管理ノードは、少なくとも1つの既存のセッションと同一のポリシー制御ノードを選択する第2のインジケーションを含むセッション確立リクエストを、当該少なくとも1つの既存のセッションと同一のセッション管理ノードへ送信する。セッション確立リクエストは、例えば特定のネットワークに依存して、任意の適したセッション確立リクエストであってよい。5GSでは、セッション確立リクエストは、上記第2のインジケーションを含むPDUセッション確立リクエストであってもよい。PDUセッション確立リクエストは、上記第2のインジケーションをさらに含み得ることを除いて、3GPP TS23.502 V16.0.2の第4.3.2節に記述されている通りのPDUセッション確立(PDU Session Establishment)リクエストと同様であってよい。第2のインジケーションは、ビットなど任意の適した形式をとってよい。例えば、ビット"1"が少なくとも1つの既存のセッションと同一のセッション管理ノードに対し当該少なくとも1つの既存のセッションと同一のポリシー制御ノードを選択することを要することを示してもよく、ビット"0"が少なくとも1つの既存のセッションと同一のセッション管理ノードに対し当該少なくとも1つの既存のセッションと同一のポリシー制御ノードを選択することを要しないことを示してもよい。
【0062】
一実施形態において、ブロック208で、アクセス及びモビリティ管理ノードは、選択したセッション管理ノードへ、セッション確立リクエストを送信する。
【0063】
一実施形態において、セッション確立リクエストは、少なくとも1つの既存のセッションと同一のポリシー制御ノードを選択する第2のインジケーションを含む。
【0064】
図3は、
図1に示したようなAMFといったアクセス及びモビリティ管理ノード内に若しくは当該ノードに実装される装置、又はアクセス及びモビリティ管理ノードへ通信可能に連結される装置により実行され得る、本開示の他の実施形態に係る方法300のフローチャートを示している。そのため、アクセス及びモビリティ管理ノードは、方法300の多様な部分を達成するための手段と共に、他のコンポーネントと連携して他の処理を達成するための手段を提供し得る。上の実施形態において説明したいくつかの部分について、その詳細な説明は、ここでは簡明さのために省略される。
【0065】
ブロック302で、アクセス及びモビリティ管理ノードは、データ管理ノードから、UEの登録手続の期間中に、又は当該データ管理ノードがサブスクリプションデータを更新する際に、サブスクリプションデータを取得する。当該データ管理ノードは、サブスクリプションデータを記憶可能な又はサブスクリプションデータにアクセス可能な任意の適したデータ管理ノードであってよい。例えば、5GSにおいて、データ管理ノードは、統一データ管理(UDM)ノードであってもよい。一実施形態において、サブスクリプションデータは、AMFなどのアクセス及びモビリティ管理ノードにより、Nudm_SDM_Getサービス動作から又はNudm_SDM_Notificationサービス動作から取得されてもよい。Nudm_SDM_Getサービス動作は、3GPP TS23.502 V16.0.2の第5.2.3.3.2節に記述されている通りの対応するサービス動作と同様であってよい。Nudm_SDM_Notificationサービス動作は、3GPP TS23.502 V16.0.2の第5.2.3.3.3節に記述されている通りの対応するサービス動作と同様であってよい。この実施形態において、サブスクリプションデータは、データネットワークに対するUEの複数のセッションについて同一のセッション管理ノード及び同一のポリシー制御ノードを要するという第1のインジケーションを含んでもよい。
【0066】
ブロック304で、アクセス及びモビリティ管理ノードは、UEから、データネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークに対する他のセッションを確立するためのリクエストを受信し、ここで当該データネットワークに対してUEの少なくとも1つの既存のセッションが確立済みである。ブロック304は、ブロック202と同様である。
【0067】
ブロック306で、アクセス及びモビリティ管理ノードは、当該UEについてのデータネットワーク識別情報に関連付けられるサブスクリプションデータがデータネットワークに対する複数のセッションについて同一のセッション管理ノード及び同一のポリシー制御ノードを要するという第1のインジケーションを含むかをチェックする。ブロック306は、ブロック204と同様である。
【0068】
ブロック308で、アクセス及びモビリティ管理ノードは、サブスクリプションデータが上記第1のインジケーションを含む場合に、少なくとも1つの既存のセッションと同一のセッション管理ノードを選択する。ブロック308は、ブロック206と同様である。
【0069】
ブロック310で、アクセス及びモビリティ管理ノードは、少なくとも1つの既存のセッションと同一のポリシー制御ノードを選択する第2のインジケーションを含むセッション確立リクエストを、当該少なくとも1つの既存のセッションと同一のセッション管理ノードへ送信する。ブロック310は、ブロック208と同様である。
【0070】
図4は、
図1に示したようなAMFといったアクセス及びモビリティ管理ノード内に若しくは当該ノードに実装される装置、又はアクセス及びモビリティ管理ノードへ通信可能に連結される装置により実行され得る、本開示の他の実施形態に係る方法400のフローチャートを示している。そのため、アクセス及びモビリティ管理ノードは、方法400の多様な部分を達成するための手段と共に、他のコンポーネントと連携して他の処理を達成するための手段を提供し得る。上の実施形態において説明したいくつかの部分について、その詳細な説明は、ここでは簡明さのために省略される。
【0071】
ブロック402で、アクセス及びモビリティ管理ノードは、ポリシー制御ノードから、UEの登録手続の期間中に、又は当該ポリシー制御ノードがポリシーデータを更新する際に、ポリシーデータを取得する。当該ポリシー制御ノードは、ポリシーデータを記憶可能な又はポリシーデータにアクセス可能な任意の適したポリシー制御ノードであってよい。例えば、5GSでは、ポリシー制御ノードは、PCFノードであってもよい。一実施形態において、ポリシーデータは、AMFなどのアクセス及びモビリティ管理ノードにより、Npcf_AMPolicyControl_Createサービス動作及び/又はNpcf_AMPolicyControl_Updateサービス動作から取得されてもよい。Npcf_AMPolicyControl_Createサービス動作は、3GPP TS23.502 V16.0.2の第4.16.1.2節に記述されている通りの対応するサービス動作と同様であってよい。Npcf_AMPolicyControl_Updateサービス動作は、3GPP TS23.502 V16.0.2の第4.16.2節に記述されている通りの対応するサービス動作と同様であってよい。この実施形態において、ポリシーデータは、データネットワークに対する複数のセッションについて同一のセッション管理ノード及び同一のポリシー制御ノードを要するという第1のインジケーションを含んでもよい。
【0072】
ブロック404で、アクセス及びモビリティ管理ノードは、UEから、データネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークに対する他のセッションを確立するためのリクエストを受信し、ここで当該データネットワークに対してUEの少なくとも1つの既存のセッションが確立済みである。ブロック404は、ブロック202と同様である。
【0073】
ブロック406で、アクセス及びモビリティ管理ノードは、当該UEについてのデータネットワーク識別情報に関連付けられるポリシーデータがデータネットワークに対する複数のセッションについて同一のセッション管理ノード及び同一のポリシー制御ノードを要するという第1のインジケーションを含むかをチェックする。ブロック406は、ブロック204と同様である。
【0074】
ブロック408で、アクセス及びモビリティ管理ノードは、ポリシーデータが上記第1のインジケーションを含む場合に、少なくとも1つの既存のセッションと同一のセッション管理ノードを選択する。ブロック408は、ブロック206と同様である。
【0075】
ブロック410で、アクセス及びモビリティ管理ノードは、少なくとも1つの既存のセッションと同一のポリシー制御ノードを選択する第2のインジケーションを含むセッション確立リクエストを、当該少なくとも1つの既存のセッションと同一のセッション管理ノードへ送信する。ブロック410は、ブロック208と同様である。
【0076】
多様な実施形態において、アクセス及びモビリティ管理ノードは、サブスクリプションデータ及びポリシーデータの双方を取得してもよい。UEについてのデータネットワーク識別情報に関連付けられるサブスクリプションデータ又はポリシーデータの一方が第1のインジケーションを含むのみである場合に、アクセス及びモビリティ管理ノードは、少なくとも1つの既存のセッションと同一のセッション管理ノードを選択してもよい。
【0077】
図5は、
図1に示したようなSMFといったセッション管理ノード内に若しくは当該ノードに実装される装置、又はセッション管理ノードへ通信可能に連結される装置により実行され得る、本開示の他の実施形態に係る方法500のフローチャートを示している。そのため、セッション管理ノードは、方法500の多様な部分を達成するための手段と共に、他のコンポーネントと連携して他の処理を達成するための手段を提供し得る。上の実施形態において説明したいくつかの部分について、その詳細な説明は、ここでは簡明さのために省略される。
【0078】
ブロック502で、セッション管理ノードは、ユーザ機器(UE)の少なくとも1つの既存のセッションと同一のポリシー制御ノードを選択する第2のインジケーションを含むセッション確立リクエストを受信する。当該セッション確立リクエストは、データネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークに対するUEの他のセッションを確立するために使用されてよく、UEの少なくとも1つの既存のセッションが当該データネットワークに対して確立済みである。例えば、
図2~
図4のブロック208、310及び410で、アクセス及びモビリティ管理ノードが、UEの少なくとも1つの既存のセッションと同一のポリシー制御ノードを選択する第2のインジケーションを含むセッション確立リクエストをセッション管理ノードへ送信してもよく、すると、セッション管理ノードがそのセッション確立リクエストを受信し得る。
【0079】
ブロック504で、セッション管理ノードは、UEの少なくとも1つの既存のセッションと同一のポリシー制御ノードを選択する。
【0080】
図6は、
図1に示したようなPCFといったポリシー制御ノード内に若しくは当該ノードに実装される装置、又はポリシー制御ノードへ通信可能に連結される装置により実行され得る、本開示の他の実施形態に係る方法600のフローチャートを示している。そのため、ポリシー制御ノードは、方法600の多様な部分を達成するための手段と共に、他のコンポーネントと連携して他の処理を達成するための手段を提供し得る。上の実施形態において説明したいくつかの部分について、その詳細な説明は、ここでは簡明さのために省略される。
【0081】
ブロック602で、ポリシー制御ノードは、データネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークに対するUEの複数のセッションについて同一のセッション管理ノード及び同一のポリシー制御ノードを要するという第1のインジケーションを含むUEのポリシーデータを取得する。ポリシー制御ノードは、UEのポリシーデータを多様な手法で取得し得る。例えば、UEのポリシーデータは、ポリシー制御ノードへ入力され又は更新されてもよい。ポリシー制御ノードは、例えば、他のネットワークデバイスからUEのポリシーデータを取り出し、又は、例えばUEのポリシーデータが変更された際に他のネットワークデバイスから通知を受信することにより、UDRなどの他のネットワークデバイスからUEのポリシーデータを取得し得る。
【0082】
一実施形態において、ブロック602で、ポリシー制御ノードは、データネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークに対するユーザ機器(UE)の複数のセッションについて同一のセッション管理ノードを要することを示す第1のインジケーションを含む当該UEのポリシーデータを取得する。
【0083】
一実施形態において、第1のインジケーションは、さらに、データネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークに対するUEの複数のセッションについて同一のポリシー制御ノードを要することを示す。
【0084】
ブロック604で、ポリシー制御ノードは、ポリシーデータを例えば自身のローカルストレージに記憶する。
【0085】
図7は、
図1に示したようなPCFといったポリシー制御ノード内に若しくは当該ノードに実装される装置、又はポリシー制御ノードへ通信可能に連結される装置により実行され得る、本開示の他の実施形態に係る方法700のフローチャートを示している。そのため、ポリシー制御ノードは、方法700の多様な部分を達成するための手段と共に、他のコンポーネントと連携して他の処理を達成するための手段を提供し得る。上の実施形態において説明したいくつかの部分について、その詳細な説明は、ここでは簡明さのために省略される。ブロック702及び704は、
図6のブロック602及び604と同様である。
【0086】
ブロック706で、ポリシー制御ノードは、AMFなどのアクセス及びモビリティ管理ノードへ、UEの登録手続の期間中に、又はポリシー制御ノードがポリシーデータを更新する際に、ポリシーデータを送信する。ポリシーデータは、既存のメッセージ又は新たなメッセージといったいかなる適したメッセージで送信されてもよい。例えば、5GSにおいて、ポリシーデータは、Npcf_AMPolicyControl_Createサービス動作及び/又はNpcf_AMPolicyControl_Updateサービス動作において送信されてもよい。
【0087】
図8は、
図1に示したようなUDMといったデータ管理ノード内に若しくは当該ノードに実装される装置、又はデータ管理ノードへ通信可能に連結される装置により実行され得る、本開示の他の実施形態に係る方法800のフローチャートを示している。そのため、データ管理ノードは、方法800の多様な部分を達成するための手段と共に、他のコンポーネントと連携して他の処理を達成するための手段を提供し得る。上の実施形態において説明したいくつかの部分について、その詳細な説明は、ここでは簡明さのために省略される。
【0088】
ブロック802で、データ管理ノードは、データネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークに対するUEの複数のセッションについて同一のセッション管理ノード及び同一のポリシー制御ノードを要するという第1のインジケーションを含むUEのサブスクリプションデータを取得する。データ管理ノードは、UEのサブスクリプションデータを多様な手法で取得し得る。例えば、UEのサブスクリプションデータは、データ管理ノードへ入力され又は更新されてもよい。データ管理ノードは、例えば、他のネットワークデバイスからUEのサブスクリプションデータを取り出し、又は、例えばUEのサブスクリプションデータが変更された際に他のネットワークデバイスから通知を受信することにより、UDRなどの他のネットワークデバイスからUEのサブスクリプションデータを取得し得る。
【0089】
一実施形態において、ブロック802で、データ管理ノードは、データネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークに対するユーザ機器(UE)の複数のセッションについて同一のセッション管理ノードを要することを示す第1のインジケーションを含む当該UEのサブスクリプションデータを取得する。
【0090】
一実施形態において、第1のインジケーションは、さらに、データネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークに対するUEの複数のセッションについて同一のポリシー制御ノードを要することを示す。
【0091】
ブロック804で、データ管理ノードは、サブスクリプションデータを例えば自身のローカルストレージに記憶する。
【0092】
図9は、
図1に示したようなUDMといったデータ管理ノード内に若しくは当該ノードに実装される装置、又はデータ管理ノードへ通信可能に連結される装置により実行され得る、本開示の他の実施形態に係る方法900のフローチャートを示している。そのため、データ管理ノードは、方法900の多様な部分を達成するための手段と共に、他のコンポーネントと連携して他の処理を達成するための手段を提供し得る。上の実施形態において説明したいくつかの部分について、その詳細な説明は、ここでは簡明さのために省略される。ブロック902及び904は、
図8のブロック802及び804と同様である。
【0093】
ブロック906で、データ管理ノードは、アクセス及びモビリティ管理ノードへ、UEの登録手続の期間中に、又はデータ管理ノードがサブスクリプションデータを更新する際に、サブスクリプションデータを送信する。サブスクリプションデータは、既存のメッセージ又は新たなメッセージといったいかなる適したメッセージで送信されてもよい。例えば、5GSにおいて、サブスクリプションデータは、Nudm_SDM_Getサービス動作において及び/又はNudm_SDM_Notificationサービス動作から送信されてもよい。
【0094】
多様な実施形態において、アクセス及びモビリティ管理ノードはAMFノードであってもよく、セッション管理ノードはSMFノードであってもよく、ポリシー制御ノードはPCFノードであってもよい。
【0095】
図10は、本開示の他の実施形態に係る方法のフローチャートを示している。この実施形態において、方法は、5GSにおいて実装され得る。
図10に示したメッセージは、ステップ1008におけるNudm_SDM_Get ResponseがDNN及びS-NSSAIに対する複数のPDUセッションについて同一のSMF及び同一のPCFを要するというインジケーションを含み得る点、及び、ステップ1012におけるNpcf_AMPolicyControl_Create ResponseがDNN及びS-NSSAIに対する複数のPDUセッションについて同一のSMF及び同一のPCFを要するというインジケーションを含み得る点を除いて、3GPP TS23.502 V16.0.2の第4.2.2.2節に記述されている通りの対応するメッセージと同様である。
【0096】
図11は、本開示の他の実施形態に係る方法のフローチャートを示している。この実施形態において、方法は、5GSにおいて実装され得る。
図11に示したメッセージは、ステップ1aにおいてAMFがDNN及びS-NSSAI向けの複数のPDUセッションについて同一のSMF及び同一のPCFを要するかをチェックする点を除いて、3GPP TS23.502 V16.0.2の第4.2.2.2節に記述されている通りの対応するメッセージと同様である。肯定的である場合、AMFは同一のものを選択する。肯定的である場合、AMFは、同一のSMFを選択し、SMFへ新たなインジケーションを送信する;ステップ1bで、AMFは、そのPDUセッションについて同一のPCFが選択されるべきであるという新たなインジケーションを含むPDUセッション確立リクエストをSMFへ送信する;そして、ステップ1cで、新たなインジケーションが受信されると、SMFは、DNN及びS-NSSAIに対するUEの最初のPDUセッションと同一のPCFを選択する。
【0097】
図12aは、本開示の一実施形態に係るアクセス及びモビリティ管理ノードにおいて/当該ノードとして具現化され得る装置1210の簡略化されたブロック図を示している。
図12bは、本開示の一実施形態に係るセッション管理ノードにおいて/当該ノードとして具現化され得る装置1220を示している。
図12cは、本開示の一実施形態に係るポリシー制御ノードにおいて/当該ノードとして具現化され得る装置1230を示している。
図12dは、本開示の一実施形態に係るデータ管理ノードにおいて/当該ノードとして具現化され得る装置1240を示している。
【0098】
装置1210は、データプロセッサ(DP)といった少なくとも1つのプロセッサ1211と、プロセッサ1211へ連結される少なくとも1つのメモリ(MEM)1212とを備え得る。装置1210は、さらに、プロセッサ1211へ連結される送信機TX及び受信機RX1213を備え得る。MEM1212は、プログラム(PROG)1214を記憶する。PROG1214は、関連付けられるプロセッサ1211上で実行された場合に、装置1210が本開示の実施形態に従って例えば上述したようなアクセス及びモビリティ管理ノードに関連する方法のいずれかを行うように動作することを可能にする命令群、を含み得る。少なくとも1つのプロセッサ1211と少なくとも1つのMEM1212との組合せが、本開示の多様な実施形態を実装するように適合される処理手段1215を形成してもよい。
【0099】
装置1220は、DPといった少なくとも1つのプロセッサ1221と、プロセッサ1221へ連結される少なくとも1つのMEM1222とを備える。装置1220は、さらに、プロセッサ1221へ連結される送信機TX及び受信機RX1223を備え得る。MEM1222は、プログラム(PROG)1224を記憶する。PROG1224は、関連付けられるプロセッサ1221上で実行された場合に、装置1220が本開示の実施形態に従って例えば上述したようなセッション管理ノードに関連する方法のいずれかを行うように動作することを可能にする命令群、を含み得る。少なくとも1つのプロセッサ1221と少なくとも1つのMEM1222との組合せが、本開示の多様な実施形態を実装するように適合される処理手段1225を形成してもよい。
【0100】
装置1230は、データプロセッサ(DP)といった少なくとも1つのプロセッサ1231と、プロセッサ1231へ連結される少なくとも1つのメモリ(MEM)1232とを備え得る。装置1230は、さらに、プロセッサ1231へ連結される送信機TX及び受信機RX1233を備え得る。MEM1232は、プログラム(PROG)1234を記憶する。PROG1234は、関連付けられるプロセッサ1231上で実行された場合に、装置1230が本開示の実施形態に従って例えば上述したようなポリシー制御ノードに関連する方法のいずれかを行うように動作することを可能にする命令群、を含み得る。少なくとも1つのプロセッサ1231と少なくとも1つのMEM1232との組合せが、本開示の多様な実施形態を実装するように適合される処理手段1235を形成してもよい。
【0101】
装置1240は、データプロセッサ(DP)といった少なくとも1つのプロセッサ1241と、プロセッサ1241へ連結される少なくとも1つのメモリ(MEM)1242とを備え得る。装置1240は、さらに、プロセッサ1241へ連結される送信機TX及び受信機RX1243を備え得る。MEM1242は、プログラム(PROG)1244を記憶する。PROG1244は、関連付けられるプロセッサ1241上で実行された場合に、装置1240が本開示の実施形態に従って例えば上述したようなデータ管理ノードに関連する方法のいずれかを行うように動作することを可能にする命令群、を含み得る。少なくとも1つのプロセッサ1241と少なくとも1つのMEM1242との組合せが、本開示の多様な実施形態を実装するように適合される処理手段1245を形成してもよい。
【0102】
本開示の多様な実施形態は、プロセッサ1211、1221、1231及び1241のうちの1つ以上により実行可能なコンピュータプログラム、ソフトウェア、ハードウェア、又はそれらの組合せによって実装されてよい。
【0103】
MEM1212、1222、1232及び1242は、ローカルの技術環境に適した任意のタイプのものであってよく、非限定的な例として、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイス及びシステム、光学メモリデバイス及びシステム、固定的なメモリ及び取外し可能なメモリなど、任意の適したデータストレージ技術を用いて実装されてよい。
【0104】
プロセッサ1211、1221、1231及び1241は、ローカルの技術環境に適した任意のタイプのものであってよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、特殊目的コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ以上を含んでもよい。
【0105】
本開示のある観点によれば、コンピュータ読取可能な記憶媒体に有形的に記憶されるコンピュータプログラムプロダクトであって、少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合に、当該少なくとも1つのプロセッサに、上述したようなアクセス及びモビリティ管理ノードに関連する方法のいずれかを遂行させる命令群、を含むコンピュータプログラムプロダクトが提供される。
【0106】
本開示のある観点によれば、コンピュータ読取可能な記憶媒体に有形的に記憶されるコンピュータプログラムプロダクトであって、少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合に、当該少なくとも1つのプロセッサに、上述したようなセッション管理ノードに関連する方法のいずれかを遂行させる命令群、を含むコンピュータプログラムプロダクトが提供される。
【0107】
本開示のある観点によれば、コンピュータ読取可能な記憶媒体に有形的に記憶されるコンピュータプログラムプロダクトであって、少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合に、当該少なくとも1つのプロセッサに、上述したようなポリシー制御ノードに関連する方法のいずれかを遂行させる命令群、を含むコンピュータプログラムプロダクトが提供される。
【0108】
本開示のある観点によれば、コンピュータ読取可能な記憶媒体に有形的に記憶されるコンピュータプログラムプロダクトであって、少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合に、当該少なくとも1つのプロセッサに、上述したようなデータ管理ノードに関連する方法のいずれかを遂行させる命令群、を含むコンピュータプログラムプロダクトが提供される。
【0109】
本開示のある観点によれば、少なくとも1つのプロセッサにより実行された場合に、当該少なくとも1つのプロセッサに、上述したようなアクセス及びモビリティ管理ノードに関連する方法のいずれかを遂行させる命令群、を記憶するコンピュータ読取可能な記憶媒体が提供される。
【0110】
本開示のある観点によれば、少なくとも1つのプロセッサにより実行された場合に、当該少なくとも1つのプロセッサに、上述したようなセッション管理ノードに関連する方法のいずれかを遂行させる命令群、を記憶するコンピュータ読取可能な記憶媒体が提供される。
【0111】
本開示のある観点によれば、少なくとも1つのプロセッサにより実行された場合に、当該少なくとも1つのプロセッサに、上述したようなポリシー制御ノードに関連する方法のいずれかを遂行させる命令群、を記憶するコンピュータ読取可能な記憶媒体が提供される。
【0112】
本開示のある観点によれば、少なくとも1つのプロセッサにより実行された場合に、当該少なくとも1つのプロセッサに、上述したようなデータ管理ノードに関連する方法のいずれかを遂行させる命令群、を記憶するコンピュータ読取可能な記憶媒体が提供される。
【0113】
本開示の実施形態に係る提案される解決策を適用することにより、多くの利点が達成され得る。例えば、提案される解決策は、例えばDNN及びS-NSSAIといったデータネットワーク識別情報により識別される同一のデータネットワークに対するUEの複数のセッション(PDUセッションなど)について、SMFなど同一のセッション管理ノードが選択されること、そしてPCFなど同一のポリシー制御ノードが選択されることを保証することができる。提案される解決策は、UEについてDNN及びS-NSSAIといったデータネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークについて使用を監視することを容易化し、UEがそのポリシーサブスクリプションにおいて許容されているよりも多くの分量を消費しないことを保証することができる。
【0114】
加えて、本開示は、上述したようなコンピュータプログラムを収容する担体をも提供してよく、当該担体は、電子信号、光学信号、無線信号、又はコンピュータ読取可能な記憶媒体のうちの1つである。コンピュータ読取可能な記憶媒体は、例えば、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、フラッシュメモリ、磁気テープ、CD-ROM、DVD、及びブルーレイディスクなどのような、光学コンパクトディスク又は電子メモリデバイスであり得る。
【0115】
ここで説明した技法は多様な手段で実装されてよく、それにより、一実施形態と共に説明した対応する装置の1つ以上の機能を実装する装置が、従来技術の手段だけでなく、当該実施形態と共に説明した対応する装置の1つ以上の機能を実装するための手段をも含むようになり、それは、別個の各機能のための別個の手段、又は2つ以上の機能を実行するように構成され得る手段を含み得る。例えば、それら技法は、ハードウェア(1つ以上の装置)、ファームウェア(1つ以上の装置)、ソフトウェア(1つ以上のモジュール)、又はそれらの組合せで実装されてもよい。ファームウェア又はソフトウェアについて、実装は、ここで説明した機能を実行するモジュール群(例えば、プロシージャ及びファンクションなど)を通じてなされてもよい。
【0116】
ここでの例示的な実施形態について、方法及び装置のブロック図及びフローチャートの例示を参照して上で説明した。理解されるであろうこととして、フローチャートの例示及び/又はブロック図の各ブロック、並びに、フローチャートの例示及び/又はブロック図におけるブロックの組み合わせを、それぞれ、コンピュータプログラム命令群を含む多様な手段により実装することができる。それらコンピュータプログラム命令群は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置へロードされてマシンを生み出し、それにより、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置上で稼働する当該命令群が、フローチャートの1つ若しくは複数のブロックにおいて特定された機能を実装するための手段を生成する。
【0117】
さらに、具体的な順序で動作が描かれているものの、それは、所望の結果を達成するために、当該具体的な順序で若しくはシーケンシャルな順序でそうした動作が実行されること、又は図示した全ての動作が実行されることを要求するものと理解されるべきではない。ある状況では、マルチタスク及び並列処理が有利であるかもしれない。同様に、上の議論にはいくつもの特定の実装の詳細が含まれているものの、それらは、ここで説明した主題の範囲に対する限定として解釈されるべきではなく、むしろ具体的な実施形態に固有であり得る特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態の文脈で説明したある複数の特徴が、単一の実施形態において組合せて実装されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で説明した多様な特徴が、複数の実施形態において別々に又は任意の適したサブコンビネーションで実装されてもよい。
【0118】
本明細書は多くの特定の実装の詳細を含んでいるものの、それらは何らの実装の範囲や特許請求され得るものに関する限定として解釈されるべきではなく、むしろ、具体的な実装の具体的な実施形態にとって固有であり得る特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態の文脈で本明細書において説明した複数の特徴を、単一の実施形態において組合せて実装することもできる。逆に、単一の実施形態の文脈で説明した多様な特徴を、複数の実施形態において別々に又は任意の適したサブコンビネーションで実装することもできる。そのうえ、複数の特徴がある組合せで動作するものとして上で説明されており且つそのように特許請求されてさえいるかもしれないが、いくつかのケースでは、特許請求された組合せのうちの1つ以上の特徴をその組合せから切り出すことができ、特許請求されたその組合せはサブコンビネーション又はサブコンビネーションの変形例に向けられてもよい。
【0119】
当業者にとっては、技術の進展に伴って本発明概念を多様な手法で実装できることが明白であろう。上述した実施形態は、本開示を限定するよりもむしろ説明するために与えられており、当業者が容易に理解するように、本開示の思想及び範囲から逸脱することなく、修正例及び変形例の手段を取り得ることが理解されるであろう。そうした修正例及び変形例は、本開示及び添付した特許請求の範囲のスコープ内にあるものと考えられる。本開示の保護のスコープは、別添の特許請求の範囲により定義される。
【手続補正書】
【提出日】2021-12-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセス及びモビリティ管理ノードにおける方法(200)であって、
ユーザ機器(UE)から、データネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークに対する他のセッションを確立するためのリクエストを受信することであって、前記データネットワークに対して前記UEの少なくとも1つの既存のセッションが確立済みである、こと(202)と、
前記UEについて
のサブスクリプションデータ又
はポリシーデータが、同一のデータネットワーク識別情報により識別される前記データネットワークに対する複数のセッションについて同一のセッション管理ノードを要することを示す第1のインジケーションを含むか、をチェックすること(204)と、
前記サブスクリプションデータ又は前記ポリシーデータが前記第1のインジケーションを含む場合に、前記UEについて前記少なくとも1つの既存のセッションと同一のセッション管理ノードを選択すること(206)と、
選択された前記セッション管理ノードへセッション確立リクエストを送信すること(208)と、を含む方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記セッション確立リクエストは、前記少なくとも1つの既存のセッションと同一のポリシー制御ノードを選択する第2のインジケーションを含む、方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、前記セッション確立リクエストは、前記第2のインジケーションを含む、プロトコルデータユニット(PDU)セッション確立リクエストである、方法。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の方法であって、前記データネットワーク識別情報は、データネットワーク名(DNN)及びシングルネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)により識別される、方法。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の方法であって、さらに、
データ管理ノードから、前記UEの登録手続の期間中に又は前記データ管理ノードが前記サブスクリプションデータを更新する際に前記サブスクリプションデータを取得すること(302)、を含む、方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法であって、前記データ管理ノードは、統一データ管理(UDM)ノードである、方法。
【請求項7】
請求項6に記載の方法であって、前記サブスクリプションデータは、Nudm_SDM_Getサービス動作から又はNudm_SDM_Notificationサービス動作から取得される、方法。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載の方法であって、さらに、
ポリシー制御ノードから、前記UEの登録手続の期間中に又は前記ポリシー制御ノードが前記ポリシーデータを更新する際に前記ポリシーデータを取得すること(402)、を含む、方法。
【請求項9】
請求項8に記載の方法であって、前記ポリシーデータは、Npcf_AMPolicyControl_Createサービス動作及び/又はNpcf_AMPolicyControl_Updateサービス動作から取得される、方法。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載の方法であって、前記アクセス及びモビリティ管理ノードは、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)ノードであり、前記セッション管理ノードは、セッション管理機能(SMF)ノードであ
る、方法。
【請求項11】
セッション管理ノードにおける方法(500)であって、
ユーザ機器(UE)の少なくとも1つの既存のセッションと同一のポリシー制御ノードを選択する第2のインジケーションを含むセッション確立リクエストを受信することであって、前記セッション確立リクエストはデータネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークに対する前記UEの他のセッションを確立するために使用され、前記UEの前記少なくとも1つの既存のセッションが前記データネットワークに対して確立済みである、こと(502)と、
前記UEの少なくとも1つの既存のセッションと同一のポリシー制御ノードを選択すること(504)と、を含む方法。
【請求項12】
請求項11に記載の方法であって、前記データネットワーク識別情報は、データネットワーク名(DNN)及びシングルネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)により識別される、方法。
【請求項13】
請求項11又は12に記載の方法であって、前記セッション確立リクエストは、前記第2のインジケーションを含む、プロトコルデータユニット(PDU)セッション確立リクエストである、方法。
【請求項14】
ポリシー制御ノードにおける方法(600)であって、
データネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークに対するユーザ機器(UE)の複数のセッションについて同一のセッション管理ノードを要することを示す第1のインジケーションを含む前記UEのポリシーデータを取得すること(602)と、
前記ポリシーデータを記憶すること(604)と、を含む方法。
【請求項15】
請求項
14に記載の方法であって、前記データネットワーク識別情報は、データネットワーク名(DNN)及びシングルネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)により識別される、方法。
【請求項16】
請求項
14又は
15に記載の方法であって、さらに、
アクセス及びモビリティ管理ノードへ、前記UEの登録手続の期間中に又は前記ポリシー制御ノードが前記ポリシーデータを更新する際に前記ポリシーデータを送信すること(706)、を含む、方法。
【請求項17】
請求項
16に記載の方法であって、前記ポリシーデータは、Npcf_AMPolicyControl_Createサービス動作及び/又はNpcf_AMPolicyControl_Updateサービス動作において送信される、方法。
【請求項18】
請求項
14~
17のいずれか1項に記載の方法であって、前記第1のインジケーションは、前記データネットワーク識別情報により識別される前記データネットワークに対する前記UEの前記複数のセッションについて同一のポリシー制御ノードを要することをさらに示す、方法。
【請求項19】
アクセス及びモビリティ管理ノードにおける装置(1210)であって、
プロセッサ(1211)と、
前記プロセッサ(1211)へ連結されるメモリ(1212)と、を備え、前記メモリ(1212)は、前記プロセッサ(121
1)により実行可能な命令群を含み、それにより、前記装置(1210)は、
ユーザ機器(UE)から、データネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークに対する他のセッションを確立するためのリクエストを受信することであって、前記データネットワークに対して前記UEの少なくとも1つの既存のセッションが確立済みである、ことと、
前記UEについて
のサブスクリプションデータ又
はポリシーデータが、同一のデータネットワーク識別情報により識別される前記データネットワークに対する複数のセッションについて同一のセッション管理ノードを要することを示す第1のインジケーションを含むか、をチェックすることと、
前記サブスクリプションデータ又は前記ポリシーデータが前記第1のインジケーションを含む場合に、前記UEについて前記少なくとも1つの既存のセッションと同一のセッション管理ノードを選択することと、
選択された前記セッション管理ノードへセッション確立リクエストを送信することと、を行うように動作可能である、装置。
【請求項20】
請求項
19に記載の装置であって、請求項2~10のいずれか1項に記載の方法を実行するようにさらに動作可能である、装置。
【請求項21】
セッション管理ノードにおける装置(1220)であって、
プロセッサ(1221)と、
前記プロセッサ(1221)へ連結されるメモリ(1222)と、を備え、前記メモリ(1222)は、前記プロセッサ(122
1)により実行可能な命令群を含み、それにより、前記装置(1220)は、
ユーザ機器(UE)の少なくとも1つの既存のセッションと同一のポリシー制御ノードを選択する第2のインジケーションを含むセッション確立リクエストを受信することであって、前記セッション確立リクエストはデータネットワーク識別情報により識別されるデータネットワークに対する前記UEの他のセッションを確立するために使用され、前記UEの前記少なくとも1つの既存のセッションが前記データネットワークに対して確立済みである、ことと、
前記UEの少なくとも1つの既存のセッションと同一のポリシー制御ノードを選択することと、を行うように動作可能である、装置。
【請求項22】
請求項
21に記載の装置であって、請求項12又は13に記載の方法を実行するようにさらに動作可能である、装置。
【国際調査報告】