(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-08
(54)【発明の名称】殺菌剤のための高拡展性ULV製剤
(51)【国際特許分類】
A01N 25/30 20060101AFI20220701BHJP
A01P 3/00 20060101ALI20220701BHJP
A01N 43/56 20060101ALI20220701BHJP
A01N 37/50 20060101ALI20220701BHJP
A01N 43/653 20060101ALI20220701BHJP
A01N 43/80 20060101ALI20220701BHJP
A01N 43/40 20060101ALI20220701BHJP
A01N 47/12 20060101ALI20220701BHJP
【FI】
A01N25/30
A01P3/00
A01N43/56 C
A01N37/50
A01N43/653 Q
A01N43/653 C
A01N43/80 101
A01N43/40 101C
A01N43/40 101A
A01N47/12 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021565957
(86)(22)【出願日】2020-05-08
(85)【翻訳文提出日】2021-12-24
(86)【国際出願番号】 EP2020062910
(87)【国際公開番号】W WO2020225431
(87)【国際公開日】2020-11-12
(32)【優先日】2019-05-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(32)【優先日】2019-05-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(32)【優先日】2019-05-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】313006625
【氏名又は名称】バイエル・アクチエンゲゼルシヤフト
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100124855
【氏名又は名称】坪倉 道明
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100202267
【氏名又は名称】森山 正浩
(74)【代理人】
【識別番号】100182132
【氏名又は名称】河野 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(74)【代理人】
【識別番号】100127812
【氏名又は名称】城山 康文
(72)【発明者】
【氏名】フィアース,マルコム
(72)【発明者】
【氏名】ヒルツ,エミリア
(72)【発明者】
【氏名】ランプレヒト,シビル
【テーマコード(参考)】
4H011
【Fターム(参考)】
4H011AA01
4H011AA03
4H011BA05
4H011BB06
4H011BB09
4H011BB10
4H011BB13
4H011BC03
4H011BC07
4H011BC16
(57)【要約】
本発明は、農薬組成物;茎葉散布のためのそれらの使用;少量の散布液量でのそれらの使用;無人航空機システム(UAS)による、無人誘導車両(UGV)による、及び、従来のノズルのみではなくパルス幅変調式噴霧ノズル又は回転円盤液滴散布機も備えたトラクター搭載ブーム噴霧器によるそれらの使用;並びに、農業害虫、雑草又は病害を防除するための、特に、蝋質の葉における農業害虫、雑草又は病害を防除するためのそれらの施用に関する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
農薬製剤であって、
(a) 農薬的に施用される殺菌剤の群から選択される1種類以上の活性成分;
(b) 1種類以上の有機シリコーン系界面活性剤;
(c) 1種類以上の別の製剤助剤;及び、
(d) 所定の容積までの水;
を含み、ここで、(b)は、5~250g/Lで存在している、前記農薬製剤。
【請求項2】
(b)が、ポリアルキレンオキシド修飾ヘプタメチルトリシロキサンである、請求項1に記載の農薬製剤。
【請求項3】
(a)が、5~500g/Lの量で、好ましくは10~300g/Lの量で、及び、最も好ましくは20~200g/Lの量で存在している、請求項1又は2に記載の農薬製剤。
【請求項4】
前記殺菌剤が、トリフロキシストロビン、プロチオコナゾール、テブコナゾール、フルオピラム、ビキサフェン、イソフルシプラム、インピルフルキサム、フルオキサピプロリン、フルオピコリド、イソチアニル、スピロキサミン及びプロパモカルブからなる群から選択される、請求項1~3の1項以上に記載の農薬製剤。
【請求項5】
(b)が、4~250g/Lで、好ましくは8~120g/Lで、及び、最も好ましくは10~80g/Lで存在している請求項1~4の1項以上に記載の農薬製剤。
【請求項6】
(c)が、4~250g/Lで、好ましくは8~120g/Lで、及び、最も好ましくは10~80g/Lで存在している請求項1~5の1項以上に記載の農薬製剤。
【請求項7】
成分(c)が、少なくとも1種類の非イオン性界面活性剤及び/又はイオン性界面活性剤を含む、請求項1~6の1項以上に記載の農薬製剤。
【請求項8】
成分(c)が、少なくとも1種類の非イオン性界面活性剤及び/又はイオン性界面活性剤(c1)、1種類のレオロジー調整剤(c2)及び1種類の消泡性物質(c3)及び1種類の不凍剤(c4)を含む、請求項1~6の1項以上に記載の農薬製剤。
【請求項9】
(c1)が、4~250g/Lで、好ましくは8~120g/Lで、及び、最も好ましくは10~80g/Lで存在しており;及び、
(c2)が、0~60g/Lで、好ましくは1~20g/Lで、及び、最も好ましくは2~10g/Lで存在しており;
(c3)が、0~30g/Lで、好ましくは0.5~20g/Lで、及び、最も好ましくは1~12g/Lで存在しており;
(c4)が、0~200g/Lで、好ましくは5~150g/Lで、及び、最も好ましくは10~120g/Lで存在しており;
(c5)が、0~200g/Lで、好ましくは0.1~120g/Lで、及び、最も好ましくは0.5~80g/Lで存在している;
請求項8に記載の農薬製剤。
【請求項10】
前記製剤が、1~20L/ha、好ましくは2~15L/ha、さらに好ましくは5~15L/haの散布液量で施用される、請求項1~9の1項以上に記載の農薬組成物。
【請求項11】
請求項1~9の1項以上に記載の農薬組成物を作物に施用する方法であって、前記製剤が、1~20L/ha、好ましくは2~15L/ha、及び、さらに好ましくは5~15L/haの散布液量で施用される、前記方法。
【請求項12】
前記作物への(a)の施用量が、2~150g/ha、好ましくは5~120g/ha、及び、さらに好ましくは20~100g/haである、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記有機シリコーン界面活性剤(b)が、好ましくは10g/ha~100g/haで、さらに好ましくは20g/ha~80g/haで、及び、最も好ましくは40g/ha~60g/haで施用される、請求項11又は12に記載の方法。
【請求項14】
前記製剤が、ざらざらした葉の表面を有する植物又は作物に施用される、請求項11~13の1項以上に記載の方法。
【請求項15】
有害な真菌類を防除するための農薬化合物の施用における請求項1~10の1項以上に記載の農薬組成物の使用であって、前記組成物が、UAV、UGV、PWMによって施用される、前記使用。
【請求項16】
有害な真菌類、それらの生息環境、それらの宿主(例えば、植物及び種子)、並びに、それらがそこで成長する又は成長する可能性のある土壌、領域及び環境、さらには、植物に有害な真菌類による攻撃又は侵襲から保護されるべき材料物質、植物、種子、土壌、表面又は空間に、有効量の請求項1~10の1項以上に記載の製剤を接触させることを含む有害な真菌類を防除する方法であって、前記組成物が、UAV、UGV、PWMによって施用されることを特徴とする、前記方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、農薬組成物;茎葉散布のためのそれらの使用;少量の散布液量でのそれらの使用;無人航空機システム(UAS)による、無人誘導車両(UGV)による、及び、従来のノズルのみではなくパルス幅変調式噴霧ノズル又は回転円盤液滴散布機も備えたトラクター搭載ブーム噴霧器による、それらの使用;並びに、農業害虫、雑草又は病害を防除するための、特に、蝋質の葉における農業害虫、雑草又は病害を防除するための、それらの施用に関する。
【背景技術】
【0002】
現代の農業は、安全で持続可能な方法で充分な食料を生産する上で多くの課題に直面している。従って、環境や農地への影響を最小限に抑えながら、安全性、品質及び収量を高めるために作物保護製品を利用することが求められている。多くの作物保護製品は、化学的であろうと生物学的であろうと、通常、比較的大量の散布液量で、例えば、選択されたケースでは、50L/haを超える散布液量で、そして、多くの場合、150~400L/haを超える散布液量で施用される。この結果、大量の散布液を運ぶために多くのエネルギーを消費しなければならず、さらに、その大量の散布液を噴霧施用によって作物に施用する。これは、大型トラクターによって実施することができるが、その大型トラクターは、その重量とさらに散布液の重量のために、関連する機械的作業からCO2を生成し、さらに、土壌の有害な圧縮(これは、植物の根の成長、健康及び収量に影響を与える)も引き起こし、その後、これらの影響を改善するためにエネルギーが費やされる。
【0003】
大量の散布液を大幅に減らし、製品の施用に必要な機器の重量を低減させる解決策が必要である。
【0004】
農業では、無人航空機システム(UAS)、無人誘導車両(UGV)及びパルス幅変調式噴霧ノズル又は回転円盤液滴散布機を備えたトラクター搭載ブーム散布機などの低散布液量施用技術が、低散布液量(典型的には、10~20L/ha以下に低減された)で製品を施用するという解決策を農家に提供している。これらの解決策は、例えば、必要とする水が大幅に少ないこと(これは、水の供給が制限されている地域において重要である)、散布液の輸送と施用に必要なエネルギーが少ないこと、散布タンクの充填と施用の両方が速いことに起因してより迅速であること、輸送する散布液の容積の低減と小型で軽量の車両の使用(これらは、土壌の圧縮ダメージを軽減し、より安価な施用システムの使用を可能にする)の両方に起因してCO2生成が低減されること、などを包含する有利点を有している。
【0005】
しかしながら、Wangら[Field evaluation of an unmanned aerial vehicle(UAV) sprayer:effect of spray volume on deposition and the control of pests and disease in wheat.Pest Management Science 2019 doi/epdf/10.1002/ps.5321]は、散布液量が450及び225L/haから28.1、16.8及び9.0L/haに減少するにつれて、被覆面積(%面積)、面積当たりの散布付着物の数及び散布付着物の直径の全てが感水試験紙で測定して低減されたということを示した(「Wangら、2019」の表3を参照されたい)。同時に、コムギのアブラムシ防除とうどんこ病防除の両方に関する生物学的防除効果は、低散布液量で低減し、その際、9.0L/haで最大に低減し、16.8L/haがそれに続いた(「Wangら、2019」の
図6、7及び8を参照されたい)。
【0006】
従って、面積あたりの散布付着物の数が低減している場合(単位面積当たりの散布液滴の数は、散布液量が低減するにつれて、同じ散布液滴スペクトルサイズの場合、比例して低減する)でも、低散布液量での散布付着物の被覆面積及び直径の低減を克服する製剤システムを設計することが必要である。これは、特に25L/ha未満、さらに特に17L/ha未満、一層さらに特に10L/ha以下で必要である。
【0007】
解決策は、1ヘクタール当たりに施用される総量が驚くほど少ない有機シリコーン界面活性剤(これは、通常使用されるレベルを下回っており、及び、有機シリコーン界面活性剤が機能すると予期されるレベルを下回っている)を含む製剤によって提供される。そのような製剤は、増大した被覆面積をもたらし、そして、その散布付着物の増大した直径は、通常の多い散布液量で得られる被覆面積に匹敵する。さらに、本発明を体現する製剤は、より一般的な散布液量では保持及び被覆が不充分な湿りにくい葉の表面において特に効果的である。
【0008】
通常の多い散布液量で必要とされるレベルと比較して有機シリコーン系界面活性剤の総量が少ないことに起因する本発明の特定の利点は、製剤の低いコスト及びそれらの製造の容易さである。さらなる利点としては、製剤の安定性の向上と製造の簡素化、商品の低いコスト、及び、環境への影響が少ないことなどがある。
【0009】
タンクミックスのアジュバントとしての有機シリコーン系界面活性剤の使用は、より少ない散布液量が有利であり得るという認識が長年存在してきた。Gaskinら[Adjuvant prescriptions to lower water volumes and improve disease control in vineyards,ISAA 2004 proceedings;R.Gaskinら、New adjuvant technology for pesticide use on wine grapes,New Zealand Plant Protection 55:154-158(2002);及び、R.Gaskinら、Use of a superspreader adjuvant to reduce spray application volumes on avocados,New Zealand Avocado Growers’Association Annual Research Report 2004.4:8-12]は、散布液量を低減させるのに有機シリコーン系界面活性剤が有利であり得ると報告している。しかしながら、これらは、100~2500L/haの比較的高い散布液量及び100~800gl/haの高いアジュバント量について言及している。それらは、有機シリコーン系界面活性剤が、非常に低い散布液量(典型的には、10~20L/ha以下、又は、それ以下でさえ)で利点を提供できることについて、及び、少量の界面活性剤(典型的には、50g/h以下)でも利点を提供できることについて、示してもいないし示唆もしていない。
【0010】
R.Gaskinら[Effect of surfactant concentration and spray volume on retention of organosilicone sprays on wheat,Proc.50th N.Z.Plant Protection Conf.1997:139-142]は、オルガノシリコーン系界面活性剤は広範囲の散布施用量にわたって湿りにくい耕作可能な種における農薬散布液の保持を強化することが期待されると結論付けた。しかしながら、そのデータは、37~280L/haのみを包含しており、そして、保持農薬散布液のみを対象としており、散布付着物の植物被覆面積やサイズについては対象としていない。さらに、10~20L/haまで低減した施用液量(特定の実施形態では、これよりもさらに低い、例えば、1~5L/haまで低減した)を使用する本発明による微量散布液量については言及されていなかった。
【0011】
これらは、全て、タンクミックスアジュバントについてのものであり、即時使用可能(ready to use)な製剤を対象としていない。
【0012】
本発明の製剤(これは、最も好ましくは、タンク混合物とは対照的に即時使用可能な製剤である)は、本明細書中で示されている本発明の製剤中において高濃度の有機シリコーンを使用することによって、散布液量が少ないという利点を提供し、従って、植物の表面上の少ないがそれでも有効な量を提供し、その結果、少ない散布液量に起因して施用後の環境中の量が少なくなる。
【0013】
有機シリコーン系界面活性剤を含む従来技術において既知の製剤(さらに、タンクミックス用製剤)は、主に、非常に多い散布液量のために設計されており、そして、一般に、その散布液ブロスの中に低濃度の有機シリコーン系界面活性剤を含む。それにもかかわらず、従来技術で使用される多い散布液量に起因して、使用される有機シリコーン系界面活性剤の総量は本発明の場合よりも多く、従って、環境中の総量も本発明の場合よりも多い。
【0014】
有機シリコーン界面活性剤の濃度は、本発明の重要な要素であり、その理由は、適切な拡展は、有機シリコーン界面活性剤の特定の最小濃度(通常は、0.05%w/w又はw/v(これらは、有機シリコーン界面活性剤の密度が約1.0g/cm3であるので、同等である))が達成されるときに起こるからである。
【0015】
明確にするために、当業者には理解されるように、「拡展(spreading)」は、表面(即ち、本発明に関連する場合、葉などの植物の部分の表面)の上で液滴が迅速に広がることを意味する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0016】
【非特許文献1】Field evaluation of an unmanned aerial vehicle(UAV) sprayer:effect of spray volume on deposition and the control of pests and disease in wheat.Pest Management Science 2019 doi/epdf/10.1002/ps.5321
【非特許文献2】Adjuvant prescriptions to lower water volumes and improve disease control in vineyards,ISAA 2004 proceedings
【非特許文献3】New adjuvant technology for pesticide use on wine grapes,New Zealand Plant Protection 55:154-158(2002)
【非特許文献4】Use of a superspreader adjuvant to reduce spray application volumes on avocados,New Zealand Avocado Growers’ Association Annual Research Report 2004.4:8-12
【非特許文献5】Effect of surfactant concentration and spray volume on retention of organosilicone sprays on wheat,Proc.50th N.Z.Plant Protection Conf.1997:139-142
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
従って、従来技術で使用されているような500L/haの散布液量の場合、適切な拡展を達成するために約250g/haの有機シリコーン界面活性剤が必要となるであろう。従って、散布液量を減らすという課題に直面して、当業者は、製剤中に同じ濃度の有機シリコーン界面活性剤を適用するであろう。例えば、散布液量が10L/haの場合、約5g/ha(散布液ブロス中の約0.05%)の界面活性剤が必要になるであろう。しかしながら、そのような低濃度の有機シリコーン界面活性剤を含むそのような少ない散布液量では、充分な拡展を達成することはできない(実施例を参照されたい)。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明において、本発明者らは、驚くべきことに、散布液量が低減するにつれて有機シリコーン界面活性剤の濃度を増加させることにより、散布液量の低減に起因する被覆面積の喪失(不充分な拡展による)を補うことができることを見出した。驚くべきことに、散布液量を50%減らすごとに、界面活性剤の濃度を約2倍にする必要があることが分かった。
【0019】
従って、有機シリコーン界面活性剤の絶対濃度は当技術分野で知られている製剤と比較して増大するが、1ヘクタール当たりの相対的な総量を低減させることが可能であり(これは、経済的及び生態学的の両方で有利である)、一方、本発明の製剤による被覆面積及び本発明の製剤の効力は、改善されているか、維持されているか、又は、低散布液量による施用の別の利点(例えば、物品のコストが低いことにより製剤のコストが低いこと、作業コストが少ない小型車両、土壌の圧縮が少ないことなど)を考慮した場合、許容されるレベルに少なくとも維持されている。
【0020】
驚くほど少ない総量の有機シリコーン系界面活性剤の使用を可能にする本発明のさらなる部分は、標的作物の葉の表面テクスチャーである。Bicoら[Wetting of textured surfaces,Colloids and Surfaces A,206(2002)41-46]は、滑らかな表面と比較して、ざらざらした表面は、90°未満の接触角を有する製剤散布希釈液に関する湿潤を増強することが可能であること及び90°を超える接触角に関する湿潤を低減させることが可能であるということを確立した。
【0021】
このことは、高濃度の有機シリコーン界面活性剤を含む本発明の製剤による低散布液量に起因して有機シリコーン系界面活性剤の少ない総量(1ha当たり)をもたらす本発明の方法で散布された場合、葉の表面(特に、ざらざらした葉の表面)にも当てはまる。当該散布液による葉の表面の著しく高い被覆面積(通常予期されるよりも高いレベルまででさえ)を実証することができた。
【0022】
ざらざらした葉の表面には、例えば、コムギ、オオムギ、イネ、ナタネ、ダイズ(若い植物)及びキャベツなどの表面にミクロンスケールの蝋結晶を含む葉、並びに、例えば、ハス植物の葉などの表面テクスチャーを有する葉が包含される。表面テクスチャーは、走査型電子顕微鏡(SEM)の観察によって、及び、葉の表面上の1滴の水によって作られる接触角を測定することにより決定される葉の濡れ性によって、確認することができる。
【0023】
要約すると、本発明の目的は、良好な葉の被覆面積、取り込み及び殺真菌性病原体に対する生物学的効力を提供し、同時に、1ha当たりに施用される付加的な添加剤の量を低減させながら、微量(即ち、20L/ha未満)で施用することが可能な製剤を提供すること、並びに、製剤を微量(即ち、20L/ha未満)で使用する方法及び上記で定義されている微量で施用するための製剤の使用を提供することである。
【0024】
ざらざらした葉への施用が好ましいが、驚くべきことに、ざらざらしていない葉においても、本発明による製剤は、200L/ha用の古典的な噴霧施用用製剤と比較して、良好な拡展及び被覆面積及び他の特性を示すことが見出された。
【0025】
一態様において、本発明は、茎葉散布のための本発明による組成物の使用を対象とする。
【0026】
別途示されていない限り、本出願における「%」は、重量パーセント(%w/w)を意味する。
【0027】
さまざまな成分を組み合わせる場合、製剤の全ての成分のパーセンテージが常に合計で100になることは理解される。
【0028】
さらに、別途示されていない限り、水に関する「所定の容積まで(to volume)」という言及は、水が製剤の総容積である1000mL(1L)になるまで加えられることを示している。
【0029】
本発明に関連して、水性ベースの農薬組成物は、少なくとも5%の水を含み、そして、懸濁製剤、水性懸濁液剤、サスポエマルション剤又はカプセル懸濁液剤を包含し、好ましくは、懸濁製剤及び水性懸濁液剤を包含する。
【0030】
さらに、施用量(application volume)又は施用量(application rate)の好ましい所与の範囲、及び、本明細書中に記載されているそれぞれの成分の好ましい所与の範囲は、自由に組み合わせることが可能であることは理解される、並びに、全ての組み合わせは本明細書中に開示されているが、さらに好ましい実施形態では、成分は、好ましくは同じ程度に好ましい範囲内で存在しており、一層さらに好ましい成分は、最も好ましい範囲内で存在していることは理解される。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】
図1は、葉のざらざらした表面の走査型電子顕微鏡写真を示しており、ここで、上部の写真はブドウの葉の表面(ざらざらしていない)を示しており、下部の写真はダイズの葉の表面(ざらざらしている)を示している。
【発明を実施するための形態】
【0032】
一態様では、本発明は、以下のものを含む製剤に関する:
(a) 農薬的に施用される殺菌剤の群から選択される1種類以上の活性成分;
(b) 1種類以上の有機シリコーン系界面活性剤(好ましくは、ポリアルキレンオキシド修飾ヘプタメチルトリシロキサン);
(c) 1種類以上の別の製剤助剤;
(d) 所定の容積までの水;
ここで、(b)は、5~250g/Lで存在している。
【0033】
本発明において別途示されていない限り、水は、通常、製剤中で所定の容積まで使用される。好ましくは、本発明による製剤中の水の濃度は、少なくとも50g/Lであり、さらに好ましくは少なくとも100g/L、例えば、少なくとも200g/L、少なくとも400g/L、少なくとも500g/L、少なくとも600g/L、少なくとも700g/L及び少なくとも800g/Lである。
【0034】
製剤は、好ましくは、作物に対して使用される噴霧施用である。
【0035】
好ましい実施形態では、本発明の製剤は、以下のものを含む:
(a) 農薬的に施用される殺菌剤の群から選択される1種類以上の活性成分;
(b) 有機シリコーン系界面活性剤(好ましくは、ポリアルキレンオキシド修飾ヘプタメチルトリシロキサン);
(c1) 少なくとも1種類の適切な非イオン性界面活性剤及び/又は適切なイオン性界面活性剤;
(c2) 任意に、レオロジー調整剤;
(c3) 任意に、適切な消泡性物質;
(c4) 任意に、適切な不凍剤;
(c5) 任意に、適切な別の製剤助剤;
(d) 所定の容積までの水。
【0036】
好ましい実施形態では、成分(a)は、好ましくは5~500g/Lの量で、好ましくは10~300g/Lの量で、及び、最も好ましくは20~200g/Lの量で存在している。
【0037】
好ましい実施形態では、成分(b)は、4~250g/Lで、好ましくは8~120g/Lで、及び、最も好ましくは10~80g/Lで存在している。
【0038】
好ましい実施形態では、1種類以上の成分(c1)は、4~250g/Lで、好ましくは8~120g/Lで、及び、最も好ましくは10~80g/Lで存在している。
【0039】
好ましい実施形態では、1種類以上の成分(c2)は、0~60g/Lで、好ましくは1~20g/Lで、及び、最も好ましくは2~10g/Lで存在している。
【0040】
好ましい実施形態では、1種類以上の成分(c3)は、0~30g/Lで、好ましくは0.5~20g/Lで、及び、最も好ましくは1~12g/Lで存在している。
【0041】
好ましい実施形態では、1種類以上の成分(c4)は、0~200g/Lで、好ましくは5~150g/Lで、及び、最も好ましくは10~120g/Lで存在している。
【0042】
好ましい実施形態では、1種類以上の成分(c5)は、0~200g/Lで、好ましくは0.1~120g/Lで、最も好ましくは0.5~80g/Lで存在している。
【0043】
一実施形態では、製剤は、成分(a)~(d)を以下の量で含む:
(a) 5~500g/L、好ましくは10~300g/L、及び、最も好ましくは20~200g/L;
(b) 4~250g/L、好ましくは8~120g/L、及び、最も好ましくは10~80g/L;
(c1) 4~250g/L、好ましくは8~120g/L、及び、最も好ましくは10~80g/L;
(c2) 0~60g/L、好ましくは1~20g/L、及び、最も好ましくは2~10g/L;
(c3) 0~30g/L、好ましくは0.5~20g/L、及び、最も好ましくは1~12g/L;
(c4) 0~200g/L、好ましくは5~150g/L、及び、最も好ましくは10~120g/L;
(c5) 0~200g/L、好ましくは0.1~120g/L、及び、最も好ましくは0.5~80g/L;
(d) 所定の容積までの水。
【0044】
別の実施形態では、製剤は、成分(a)~(d)を以下の量で含む:
(b) 5~250g/L
(c) 5~250g/L
(c1) 5~120g/L
(c2) 1~20g/L
(c3) 0.1~14g/L
(c4) 5~120g/L
(c5) 0.1~100g/L
(d) 所定の容積までの水。
【0045】
上記で示されているように、成分(d)は、常に所定の容積まで(即ち、1Lまで)添加される。
【0046】
本発明のさらに好ましい実施形態では、製剤は、指定された量及び範囲の上記で記載した成分(a)~(d)のみからなる。
【0047】
本発明は、さらに、上記製剤の施用方法にも適用され、ここで、製剤は、1~20L/ha、好ましくは2~15L/ha、さらに好ましくは5~15L/haの散布液量で施用される。
【0048】
さらに好ましくは、本発明は、上記製剤の施用方法にも適用され、ここで、製剤は、1~20L/ha、好ましくは2~15L/ha、さらに好ましくは5~15L/haの散布液量で施用され、及び、(b)の量は、4~250g/Lで、好ましくは8~120g/Lで、及び、最も好ましくは10~80g/Lで存在しており、ここで、さらに好ましい実施形態では、(a)は、5~500g/Lの量で、好ましくは10~300g/Lの量で、及び、最も好ましくは20~200g/Lの量で存在している。
【0049】
代替え的な実施形態では、(a)は、50~100g/Lで存在している。
【0050】
別の実施形態では、(a)は、5~30g/Lで存在している。
【0051】
別の態様では、本発明は、上記製剤の施用方法に適用され、
ここで、製剤は、1~20L/ha、好ましくは2~15L/ha、さらに好ましくは5~15L/haの散布液量で施用され;
ここで、好ましくは、当該作物への(a)の施用量は、2~150g/haであり、好ましくは5~120g/haであり、及び、さらに好ましくは20~100g/haである。
【0052】
一実施形態では、上記で示されている方法による作物への(a)の施用量は、2~10g/haである。
【0053】
別の実施形態では、上記で示されている方法による作物への(a)の施用量は、40~110g/haである。
【0054】
上記施用における一実施形態では、活性成分(ai)(a)は、好ましくは2~150g/haで、好ましくは5~120g/haで、及び、さらに好ましくは20~100g/haで施用され、一方、対応するように、有機シリコーン界面活性剤は、好ましくは10g/ha~100g/haで、さらに好ましくは20g/ha~80g/haで、及び、最も好ましくは40g/ha~60g/haで施用される。
【0055】
特に、本発明の製剤は、ざらざらした葉の表面を有する植物又は作物に対して、好ましくは、コムギ、オオムギ、イネ、ナタネ、ダイズ(若い植物)及びキャベツに対して、1~20L/ha、好ましくは2~15L/ha、さらに好ましくは5~15L/haの散布液量で施用するのに有用である。
【0056】
さらに、本発明は、1~20L/ha、好ましくは2~15L/ha、さらに好ましくは5~15L/haの散布液量で、ざらざらした葉の表面を有する作物(好ましくは、コムギ、オオムギ、イネ、ナタネ、ダイズ(若い植物)及びキャベツ)を処理する方法に関する。
【0057】
好ましい実施形態では、上記施用は、ざらざらした葉の表面を有する作物に対して、好ましくは、コムギ、オオムギ、イネ、ナタネ、ダイズ(若い植物)及びキャベツに対して施用される。
【0058】
施用される薬量に対する本発明による製剤中の有機シリコーン界面活性剤剤(b)の対応する薬量は、以下の通りである。
【0059】
2L/haの液体製剤は、以下のものを送達する:
50g/haの有機シリコーン界面活性剤は、25g/Lの界面活性剤(b)を含む;
30g/haの有機シリコーン界面活性剤は、15g/Lの界面活性剤(b)を含む;
12g/haの有機シリコーン界面活性剤は、6g/Lの界面活性剤(b)を含む;
10g/haの有機シリコーン界面活性剤は、5g/Lの界面活性剤(b)を含む。
【0060】
1L/haの液体製剤は、以下のものを送達する:
50g/haの有機シリコーン界面活性剤は、50g/Lの界面活性剤(b)を含む;
30g/haの有機シリコーン界面活性剤は、30g/Lの界面活性剤(b)を含む;
12g/haの有機シリコーン界面活性剤は、12g/Lの界面活性剤(b)を含む;
10g/haの有機シリコーン界面活性剤は、10g/Lの界面活性剤(b)を含む。
【0061】
0.5L/haの液体製剤は、以下のものを送達する:
50g/haの有機シリコーン界面活性剤は、100g/Lの界面活性剤(b)を含む;
30g/haの有機シリコーン界面活性剤は、60g/Lの界面活性剤(b)を含む;
12g/haの有機シリコーン界面活性剤は、24g/Lの界面活性剤(b)を含む;
10g/haの有機シリコーン界面活性剤は、20g/Lの界面活性剤(b)を含む。
【0062】
0.2L/haの液体製剤は、以下のものを送達する:
50g/haの有機シリコーン界面活性剤は、250g/Lの界面活性剤(b)を含む;
30g/haの有機シリコーン界面活性剤は、150g/Lの界面活性剤(b)を含む;
12g/haの有機シリコーン界面活性剤は、60g/Lの界面活性剤(b)を含む;
10g/haの有機シリコーン界面活性剤は、50g/Lの界面活性剤(b)を含む。
【0063】
2kg/haの固形製剤は、以下のものを送達する:
50g/haの有機シリコーン界面活性剤は、25g/kgの界面活性剤(b)を含む;
30g/haの有機シリコーン界面活性剤は、15g/kgの界面活性剤(b)を含む;
12g/haの有機シリコーン界面活性剤は、6g/kgの界面活性剤(b)を含む;
10g/haの有機シリコーン界面活性剤は、5g/kgの界面活性剤(b)を含む。
【0064】
1kg/haの固形製剤は、以下のものを送達する:
50g/haの有機シリコーン界面活性剤は、50g/kgの界面活性剤(b)を含む;
30g/haの有機シリコーン界面活性剤は、30g/kgの界面活性剤(b)を含む;
12g/haの有機シリコーン界面活性剤は、12g/kgの界面活性剤(b)を含む;
10g/haの有機シリコーン界面活性剤は、10g/kgの界面活性剤(b)を含む。
【0065】
0.5kg/haの固形製剤は、以下のものを送達する:
50g/haの有機シリコーン界面活性剤は、100g/kgの界面活性剤(b)を含む;
30g/haの有機シリコーン界面活性剤は、60g/kgの界面活性剤(b)を含む;
12g/haの有機シリコーン界面活性剤は、24g/kgの界面活性剤(b)を含む;
10g/haの有機シリコーン界面活性剤は、20g/kgの界面活性剤(b)を含む。
【0066】
1ヘクタール当たりの別の薬量で施用される製剤中の有機シリコーン界面活性剤(b)の濃度は、同じ方法で計算することができる。
【0067】
本発明に関連して、適切な製剤のタイプは、定義により、懸濁製剤、水性懸濁液剤、サスポエマルション剤又はカプセル懸濁液剤、EW製剤、顆粒水和剤、油分散液剤、乳剤、分散性濃厚剤であり、好ましくは、懸濁製剤、水性懸濁液剤、サスポエマルション剤及び油分散液剤であり、ここで、非水性製剤又は固体製剤の場合、噴霧可能な製剤は、水を加えることによって得られる。
【0068】
従って、一実施形態では、製剤は、希釈することによって懸濁製剤(SC)から得られる。
【0069】
本発明によるSC希釈液は、以下のものを含む:
(a) 0.2~200g/Lの活性成分、好ましくは1~100g/L;
(b) 0.5~10g/Lの有機シリコーン界面活性剤、好ましくは1~5g/L;
(c) C1 0.05~24、好ましくは0.5~12g/L;
C2 0~4g/L、好ましくは0.1~2g/L;
C3 0~4g/L、好ましくは0.01~2g/L;
C4 0~20g/L、好ましくは0.5~24g/L;
C5 0.001~20g/L、好ましくは0.01~5g/L。
【0070】
従って、一実施形態では、製剤は、希釈することによってサスポエマルション製剤(SE)から得られる。
【0071】
本発明によるSE希釈液は、以下のものを含む:
(a) 0.2~200g/Lの活性成分、好ましくは1~100g/L;
(b) 0.5~10g/Lの有機シリコーン界面活性剤、好ましくは1~5g/L;
(c) C1 0.05~24、好ましくは0.5~12g/L;
C2 0~4g/L、好ましくは0.1~2g/L;
C3 0~4g/L、好ましくは0.01~2g/L;
C4 0~20g/L、好ましくは0.5~24g/L;
C5 0.001~20g/L、好ましくは0.01~5g/L。
【0072】
活性成分(a):
本明細書中において、一般名で識別されている活性化合物は既知であり、そして、例えば、農薬ハンドブック(“The Pesticide Manual” 16th Ed.,British Crop Protection Council 2012)に記載されているか、又は、インターネット上で見いだすことができる(例えば、http://www.alanwood.net/pesticides)。当該分類は、出願特許出願の出願の時点における現行の「IRAC Mode of Action Classification Scheme」に基づいている。
【0073】
本発明による殺菌剤(a)の例は、以下のとおりである。
【0074】
(1) エルゴステロール生合成の阻害薬、例えば、(1.001)シプロコナゾール、(1.002)ジフェノコナゾール、(1.003)エポキシコナゾール、(1.004)フェンヘキサミド、(1.005)フェンプロピジン、(1.006)フェンプロピモルフ、(1.007)フェンピラザミン、(1.008)フルキンコナゾール、(1.009)フルトリアホール、(1.010)イマザリル、(1.011)硫酸イマザリル、(1.012)イプコナゾール、(1.013)メトコナゾール、(1.014)ミクロブタニル、(1.015)パクロブトラゾール、(1.016)プロクロラズ、(1.017)プロピコナゾール、(1.018)プロチオコナゾール、(1.019)ピリソキサゾール、(1.020)スピロキサミン、(1.021)テブコナゾール、(1.022)テトラコナゾール、(1.023)トリアジメノール、(1.024)トリデモルフ、(1.025)トリチコナゾール、(1.026)(1R,2S,5S)-5-(4-クロロベンジル)-2-(クロロメチル)-2-メチル-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イルメチル)シクロペンタノール、(1.027)(1S,2R,5R)-5-(4-クロロベンジル)-2-(クロロメチル)-2-メチル-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イルメチル)シクロペンタノール、(1.028)(2R)-2-(1-クロロシクロプロピル)-4-[(1R)-2,2-ジクロロシクロプロピル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ブタン-2-オール(1.029)(2R)-2-(1-クロロシクロプロピル)-4-[(1S)-2,2-ジクロロシクロプロピル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ブタン-2-オール、(1.030)(2R)-2-[4-(4-クロロフェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)フェニル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパン-2-オール、(1.031)(2S)-2-(1-クロロシクロプロピル)-4-[(1R)-2,2-ジクロロシクロプロピル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ブタン-2-オール、(1.032)(2S)-2-(1-クロロシクロプロピル)-4-[(1S)-2,2-ジクロロシクロプロピル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ブタン-2-オール、(1.033)(2S)-2-[4-(4-クロロフェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)フェニル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパン-2-オール、(1.034)(R)-[3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-5-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,2-オキサゾール-4-イル](ピリジン-3-イル)メタノール、(1.035)(S)-[3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-5-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,2-オキサゾール-4-イル](ピリジン-3-イル)メタノール、(1.036)[3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-5-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,2-オキサゾール-4-イル](ピリジン-3-イル)メタノール、(1.037)1-({(2R,4S)-2-[2-クロロ-4-(4-クロロフェノキシ)フェニル]-4-メチル-1,3-ジオキソラン-2-イル}メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール、(1.038)1-({(2S,4S)-2-[2-クロロ-4-(4-クロロフェノキシ)フェニル]-4-メチル-1,3-ジオキソラン-2-イル}メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール、(1.039)1-{[3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)オキシラン-2-イル]メチル}-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イルチオシアネート、(1.040)1-{[rel(2R,3R)-3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)オキシラン-2-イル]メチル}-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イルチオシアネート、(1.041)1-{[rel(2R,3S)-3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)オキシラン-2-イル]メチル}-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イルチオシアネート、(1.042)2-[(2R,4R,5R)-1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチルヘプタン-4-イル]-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.043)2-[(2R,4R,5S)-1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチルヘプタン-4-イル]-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.044)2-[(2R,4S,5R)-1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチルヘプタン-4-イル]-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.045)2-[(2R,4S,5S)-1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチルヘプタン-4-イル]-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.046)2-[(2S,4R,5R)-1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチルヘプタン-4-イル]-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.047)2-[(2S,4R,5S)-1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチルヘプタン-4-イル]-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.048)2-[(2S,4S,5R)-1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチルヘプタン-4-イル]-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.049)2-[(2S,4S,5S)-1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチルヘプタン-4-イル]-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.050)2-[1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチルヘプタン-4-イル]-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.051)2-[2-クロロ-4-(2,4-ジクロロフェノキシ)フェニル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパン-2-オール、(1.052)2-[2-クロロ-4-(4-クロロフェノキシ)フェニル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ブタン-2-オール、(1.053)2-[4-(4-クロロフェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)フェニル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ブタン-2-オール、(1.054)2-[4-(4-クロロフェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)フェニル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ペンタン-2-オール、(1.055)メフェントリフルコナゾール、(1.056)2-{[3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)オキシラン-2-イル]メチル}-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.057)2-{[rel(2R,3R)-3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)オキシラン-2-イル]メチル}-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.058)2-{[rel(2R,3S)-3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)オキシラン-2-イル]メチル}-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.059)5-(4-クロロベンジル)-2-(クロロメチル)-2-メチル-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イルメチル)シクロペンタノール、(1.060)5-(アリルスルファニル)-1-{[3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)オキシラン-2-イル]メチル}-1H-1,2,4-トリアゾール、(1.061)5-(アリルスルファニル)-1-{[rel(2R,3R)-3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)オキシラン-2-イル]メチル}-1H-1,2,4-トリアゾール、(1.062)5-(アリルスルファニル)-1-{[rel(2R,3S)-3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)オキシラン-2-イル]メチル}-1H-1,2,4-トリアゾール、(1.063)N’-(2,5-ジメチル-4-{[3-(1,1,2,2-テトラフルオロエトキシ)フェニル]スルファニル}フェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.064)N’-(2,5-ジメチル-4-{[3-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)フェニル]スルファニル}フェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.065)N’-(2,5-ジメチル-4-{[3-(2,2,3,3-テトラフルオロプロポキシ)フェニル]スルファニル}フェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.066)N’-(2,5-ジメチル-4-{[3-(ペンタフルオロエトキシ)フェニル]スルファニル}フェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.067)N’-(2,5-ジメチル-4-{3-[(1,1,2,2-テトラフルオロエチル)スルファニル]フェノキシ}フェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.068)N’-(2,5-ジメチル-4-{3-[(2,2,2-トリフルオロエチル)スルファニル]フェノキシ}フェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.069)N’-(2,5-ジメチル-4-{3-[(2,2,3,3-テトラフルオロプロピル)スルファニル]フェノキシ}フェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.070)N’-(2,5-ジメチル-4-{3-[(ペンタフルオロエチル)スルファニル]フェノキシ}フェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.071)N’-(2,5-ジメチル-4-フェノキシフェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.072)N’-(4-{[3-(ジフルオロメトキシ)フェニル]スルファニル}-2,5-ジメチルフェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.073)N’-(4-{3-[(ジフルオロメチル)スルファニル]フェノキシ}-2,5-ジメチルフェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.074)N’-[5-ブロモ-6-(2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イルオキシ)-2-メチルピリジン-3-イル]-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.075)N’-{4-[(4,5-ジクロロ-1,3-チアゾール-2-イル)オキシ]-2,5-ジメチルフェニル}-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.076)N’-{5-ブロモ-6-[(1R)-1-(3,5-ジフルオロフェニル)エトキシ]-2-メチルピリジン-3-イル}-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.077)N’-{5-ブロモ-6-[(1S)-1-(3,5-ジフルオロフェニル)エトキシ]-2-メチルピリジン-3-イル}-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.078)N’-{5-ブロモ-6-[(シス-4-イソプロピルシクロヘキシル)オキシ]-2-メチルピリジン-3-イル}-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.079)N’-{5-ブロモ-6-[(トランス-4-イソプロピルシクロヘキシル)オキシ]-2-メチルピリジン-3-イル}-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.080)N’-{5-ブロモ-6-[1-(3,5-ジフルオロフェニル)エトキシ]-2-メチルピリジン-3-イル}-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミ
ド、(1.081)イプフェントリフルコナゾール(ipfentrifluconazole)、(1.082)2-[4-(4-クロロフェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)フェニル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパン-2-オール、(1.083)2-[6-(4-ブロモフェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-1-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパン-2-オール、(1.084)2-[6-(4-クロロフェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-1-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパン-2-オール、(1.085)3-[2-(1-クロロシクロプロピル)-3-(3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)-2-ヒドロキシ-プロピル]イミダゾール-4-カルボニトリル、(1.086)4-[[6-[rac-(2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,1-ジフルオロ-2-ヒドロキシ-3-(5-チオキソ-4H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3-ピリジル]オキシ]ベンゾニトリル、(1.087)N-イソプロピル-N’-[5-メトキシ-2-メチル-4-(2,2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシ-1-フェニルエチル)フェニル]-N-メチルイミドホルムアミド、(1.088)N’-{5-ブロモ-2-メチル-6-[(1-プロポキシプロパン-2-イル)オキシ]ピリジン-3-イル}-N-エチル-N-メチルイミド-ホルムアミド、(1.089)ヘキサコナゾール、(1.090)ペンコナゾール、(1.091)フェンブコナゾール。
【0075】
(2) 複合体I又は複合体IIにおける呼吸鎖の阻害薬、例えば、(2.001)ベンゾビンジフルピル、(2.002)ビキサフェン、(2.003)ボスカリド、(2.004)カルボキシン、(2.005)フルオピラム、(2.006)フルトラニル、(2.007)フルキサピロキサド、(2.008)フラメトピル、(2.009)イソフェタミド、(2.010)イソピラザム(アンチ-エピマー性エナンチオマー 1R,4S,9S)、(2.011)イソピラザム(アンチ-エピマー性エナンチオマー 1S,4R,9R)、(2.012)イソピラザム(アンチ-エピマー性ラセミ化合物 1RS,4SR,9SR)、(2.013)イソピラザム(シン-エピマー性ラセミ化合物(1RS,4SR,9RS)とアンチ-エピマー性ラセミ化合物(1RS,4SR,9SR)の混合物)、(2.014)イソピラザム(シン-エピマー性エナンチオマー 1R,4S,9R)、(2.015)イソピラザム(シン-エピマー性エナンチオマー 1S,4R,9S)、(2.016)イソピラザム(シン-エピマー性ラセミ化合物 1RS,4SR,9RS)、(2.017)ペンフルフェン、(2.018)ペンチオピラド、(2.019)ピジフルメトフェン、(2.020)ピラジフルミド、(2.021)セダキサン、(2.022)1,3-ジメチル-N-(1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.023)1,3-ジメチル-N-[(3R)-1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.024)1,3-ジメチル-N-[(3S)-1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.025)1-メチル-3-(トリフルオロメチル)-N-[2’-(トリフルオロメチル)ビフェニル-2-イル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.026)2-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)-N-(1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル)ベンズアミド、(2.027)3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-N-(1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.028)インピルフルキサム、(2.029)3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-N-[(3S)-1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.030)フルインダピル、(2.031)3-(ジフルオロメチル)-N-[(3R)-7-フルオロ-1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル]-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.032)3-(ジフルオロメチル)-N-[(3S)-7-フルオロ-1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル]-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.033)5,8-ジフルオロ-N-[2-(2-フルオロ-4-{[4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]オキシ}フェニル)エチル]キナゾリン-4-アミン、(2.034)N-(2-シクロペンチル-5-フルオロベンジル)-N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.035)N-(2-tert-ブチル-5-メチルベンジル)-N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.036)N-(2-tert-ブチルベンジル)-N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.037)N-(5-クロロ-2-エチルベンジル)-N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.038)イソフルシプラム、(2.039)N-[(1R,4S)-9-(ジクロロメチレン)-1,2,3,4-テトラヒドロ-1,4-メタノナフタレン-5-イル]-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.040)N-[(1S,4R)-9-(ジクロロメチレン)-1,2,3,4-テトラヒドロ-1,4-メタノナフタレン-5-イル]-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.041)N-[1-(2,4-ジクロロフェニル)-1-メトキシプロパン-2-イル]-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.042)N-[2-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ベンジル]-N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.043)N-[3-クロロ-2-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ベンジル]-N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.044)N-[5-クロロ-2-(トリフルオロメチル)ベンジル]-N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.045)N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-N-[5-メチル-2-(トリフルオロメチル)ベンジル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.046)N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-N-(2-フルオロ-6-イソプロピルベンジル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.047)N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-N-(2-イソプロピル-5-メチルベンジル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.048)N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-N-(2-イソプロピルベンジル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボチオアミド、(2.049)N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-N-(2-イソプロピルベンジル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.050)N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-N-(5-フルオロ-2-イソプロピルベンジル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.051)N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-N-(2-エチル-4,5-ジメチルベンジル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.052)N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-N-(2-エチル-5-フルオロベンジル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.053)N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-N-(2-エチル-5-メチルベンジル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.054)N-シクロプロピル-N-(2-シクロプロピル-5-フルオロベンジル)-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.055)N-シクロプロピル-N-(2-シクロプロピル-5-メチルベンジル)-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.056)N-シクロプロピル-N-(2-シクロプロピルベンジル)-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.057)ピラプロポイン、(2.058)N-[rac-(1S,2S)-2-(2,4-ジクロロフェニル)シクロブチル]-2-(トリフルオロメチル)-ニコチンアミド、(2.059)N-[(1S,2S)-2-(2,4-ジクロロフェニル)シクロブチル]-2-(トリフルオロメチル)ニコチンアミド。
【0076】
(3) 複合体IIIにおける呼吸鎖の阻害薬、例えば、(3.001)アメトクトラジン、(3.002)アミスルブロム、(3.003)アゾキシストロビン、(3.004)クメトキシストロビン(coumethoxystrobin)、(3.005)クモキシストロビン、(3.006)シアゾファミド、(3.007)ジモキシストロビン、(3.008)エノキサストロビン、(3.009)ファモキサドン、(3.010)フェンアミドン、(3.011)フルフェノキシストロビン(flufenoxystrobin)、(3.012)フルオキサストロビン、(3.013)クレソキシム-メチル、(3.014)メトミノストロビン、(3.015)オリサストロビン、(3.016)ピコキシストロビン、(3.017)ピラクロストロビン、(3.018)ピラメトストロビン、(3.019)ピラオキシストロビン、(3.020)トリフロキシストロビン、(3.021)(2E)-2-{2-[({[(1E)-1-(3-{[(E)-1-フルオロ-2-フェニルビニル]オキシ}フェニル)エチリデン]アミノ}オキシ)メチル]フェニル}-2-(メトキシイミノ)-N-メチルアセトアミド、(3.022)(2E,3Z)-5-{[1-(4-クロロフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]オキシ}-2-(メトキシイミノ)-N,3-ジメチルペンタ-3-エンアミド、(3.023)(2R)-2-{2-[(2,5-ジメチルフェノキシ)メチル]フェニル}-2-メトキシ-N-メチルアセトアミド、(3.024)(2S)-2-{2-[(2,5-ジメチルフェノキシ)メチル]フェニル}-2-メトキシ-N-メチルアセトアミド、(3.025)フェンピコキサミド、(3.026)マンデストロビン、(3.027)N-(3-エチル-3,5,5-トリメチルシクロヘキシル)-3-ホルムアミド-2-ヒドロキシベンズアミド、(3.028)(2E,3Z)-5-{[1-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]オキシ}-2-(メトキシイミノ)-N,3-ジメチルペンタ-3-エンアミド、(3.029){5-[3-(2,4-ジメチルフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル]-2-メチルベンジル}カルバミン酸メチル、(3.030)メチルテトラプロール、(3.031)フロリルピコキサミド。
【0077】
(4) 有糸分裂及び細胞分裂の阻害薬、例えば、(4.001)カルベンダジム、(4.002)ジエトフェンカルブ、(4.003)エタボキサム、(4.004)フルオピコリド、(4.005)ペンシクロン、(4.006)チアベンダゾール、(4.007)チオファネート-メチル、(4.008)ゾキサミド、(4.009)ピリダクロメチル、(4.010)3-クロロ-5-(4-クロロフェニル)-4-(2,6-ジフルオロフェニル)-6-メチルピリダジン、(4.011)3-クロロ-5-(6-クロロピリジン-3-イル)-6-メチル-4-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピリダジン、(4.012)4-(2-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N-(2,6-ジフルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.013)4-(2-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N-(2-ブロモ-6-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.014)4-(2-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N-(2-ブロモフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.015)4-(2-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N-(2-クロロ-6-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.016)4-(2-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N-(2-クロロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.017)4-(2-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N-(2-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.018)4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-N-(2,6-ジフルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.019)4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-N-(2-クロロ-6-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.020)4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-N-(2-クロロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.021)4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-N-(2-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.022)4-(4-クロロフェニル)-5-(2,6-ジフルオロフェニル)-3,6-ジメチルピリダジン、(4.023)N-(2-ブロモ-6-フルオロフェニル)-4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.024)N-(2-ブロモフェニル)-4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.025)N-(4-クロロ-2,6-ジフルオロフェニル)-4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.026)フルオピモミド。
【0078】
(5) 多部位に活性を示し得る化合物、例えば、(5.001)ボルドー液、(5.002)カプタホール、(5.003)キャプタン、(5.004)クロロタロニル(chlorthalonil)、(5.005)水酸化銅、(5.006)ナフテン酸銅、(5.007)酸化銅、(5.008)塩基性塩化銅、(5.009)硫酸銅(2+)、(5.010)ジチアノン、(5.011)ドジン、(5.012)ホルペット、(5.013)マンゼブ、(5.014)マンネブ、(5.015)メチラム、(5.016)メチラム亜鉛、(5.017)オキシン銅、(5.018)プロピネブ、(5.019)硫黄及び硫黄剤、例えば、多硫化カルシウム、(5.020)チウラム、(5.021)ジネブ、(5.022)ジラム、(5.023)6-エチル-5,7-ジオキソ-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[3’,4’:5,6][1,4]ジチイノ[2,3-c][1,2]チアゾール-3-カルボニトリル。
【0079】
(6) 宿主の防御を誘発し得る化合物、例えば、(6.001)アシベンゾラル-S-メチル、(6.002)イソチアニル、(6.003)プロベナゾール、(6.004)チアジニル。
【0080】
(7) アミノ酸及び/又はタンパク質の生合成の阻害薬、例えば、(7.001)シプロジニル、(7.002)カスガマイシン、(7.003)カスガマイシン塩酸塩水和物、(7.004)オキシテトラサイクリン、(7.005)ピリメタニル、(7.006)3-(5-フルオロ-3,3,4,4-テトラメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン-1-イル)キノリン。
【0081】
(8) ATP産生の阻害薬、例えば、(8.001)シルチオファム。
【0082】
(9) 細胞壁合成の阻害薬、例えば、(9.001)ベンチアバリカルブ、(9.002)ジメトモルフ、(9.003)フルモルフ、(9.004)イプロバリカルブ、(9.005)マンジプロパミド、(9.006)ピリモルフ(pyrimorph)、(9.007)バリフェナレート、(9.008)(2E)-3-(4-tert-ブチルフェニル)-3-(2-クロロピリジン-4-イル)-1-(モルホリン-4-イル)プロパ-2-エン-1-オン、(9.009)(2Z)-3-(4-tert-ブチルフェニル)-3-(2-クロロピリジン-4-イル)-1-(モルホリン-4-イル)プロパ-2-エン-1-オン。
【0083】
(10) 脂質及び膜の合成の阻害薬、例えば、(10.001)プロパモカルブ、(10.002)プロパモカルブ塩酸塩、(10.003)トルクロホス-メチル。
【0084】
(11) メラニン生合成の阻害薬、例えば、(11.001)トリシクラゾール、(11.002)トルプロカルブ。
【0085】
(12) 核酸合成の阻害薬、例えば、(12.001)ベナラキシル、(12.002)ベナラキシル-M(キララキシル)、(12.003)メタラキシル、(12.004)メタラキシル-M(メフェノキサム)。
【0086】
(13) シグナル伝達の阻害薬、例えば、(13.001)フルジオキソニル、(13.002)イプロジオン、(13.003)プロシミドン、(13.004)プロキナジド、(13.005)キノキシフェン、(13.006)ビンクロゾリン。
【0087】
(14) 脱共役剤として作用し得る化合物、例えば、(14.001)フルアジナム、(14.002)メプチルジノカップ。
【0088】
(15) 以下のものからなる群から選択されるさらなる殺菌剤:(15.001)アブシジン酸、(15.002)ベンチアゾール、(15.003)ベトキサジン、(15.004)カプシマイシン(capsimycin)、(15.005)カルボン、(15.006)キノメチオネート、(15.007)クフラネブ、(15.008)シフルフェナミド、(15.009)シモキサニル、(15.010)シプロスルファミド、(15.011)フルチアニル、(15.012)ホセチル-アルミニウム、(15.013)ホセチル-カルシウム、(15.014)ホセチル-ナトリウム、(15.015)イソチオシアン酸メチル、(15.016)メトラフェノン、(15.017)ミルディオマイシン、(15.018)ナタマイシン、(15.019)ジメチルジチオカルバミン酸ニッケル、(15.020)ニトロタル-イソプロピル、(15.021)オキサモカルブ(oxamocarb)、(15.022)オキサチアピプロリン、(15.023)オキシフェンチイン(oxyfenthiin)、(15.024)ペンタクロロフェノール及び塩、(15.025)ホスホン酸及びその塩、(15.026)プロパモカルブ-ホセチレート(propamocarb-fosetylate)、(15.027)ピリオフェノン(クラザフェノン(chlazafenone))、(15.028)テブフロキン、(15.029)テクロフタラム、(15.030)トルニファニド、(15.031)1-(4-{4-[(5R)-5-(2,6-ジフルオロフェニル)-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-3-イル]-1,3-チアゾール-2-イル}ピペリジン-1-イル)-2-[5-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]エタノン、(15.032)1-(4-{4-[(5S)-5-(2,6-ジフルオロフェニル)-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-3-イル]-1,3-チアゾール-2-イル}ピペリジン-1-イル)-2-[5-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]エタノン、(15.033)2-(6-ベンジルピリジン-2-イル)キナゾリン、(15.034)ジピメチトロン、(15.035)2-[3,5-ビス(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]-1-[4-(4-{5-[2-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)フェニル]-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-3-イル}-1,3-チアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]エタノン、(15.036)2-[3,5-ビス(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]-1-[4-(4-{5-[2-クロロ-6-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)フェニル]-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-3-イル}-1,3-チアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]エタノン、(15.037)2-[3,5-ビス(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]-1-[4-(4-{5-[2-フルオロ-6-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)フェニル]-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-3-イル}-1,3-チアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]エタノン、(15.038)2-[6-(3-フルオロ-4-メトキシフェニル)-5-メチルピリジン-2-イル]キナゾリン、(15.039)2-{(5R)-3-[2-(1-{[3,5-ビス(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]アセチル}ピペリジン-4-イル)-1,3-チアゾール-4-イル]-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-5-イル}-3-クロロフェニル メタンスルホネート、(15.040)2-{(5S)-3-[2-(1-{[3,5-ビス(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]アセチル}ピペリジン-4-イル)-1,3-チアゾール-4-イル]-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-5-イル}-3-クロロフェニル メタンスルホネート、(15.041)イプフルフェノキン、(15.042)2-{2-フルオロ-6-[(8-フルオロ-2-メチルキノリン-3-イル)オキシ]フェニル}プロパン-2-オール、(15.043)フルオキサピプロリン、(15.044)2-{3-[2-(1-{[3,5-ビス(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]アセチル}ピペリジン-4-イル)-1,3-チアゾール-4-イル]-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-5-イル}フェニル メタンスルホネート、(15.045)2-フェニルフェノール及び塩、(15.046)3-(4,4,5-トリフルオロ-3,3-ジメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン-1-イル)キノリン、(15.047)キノフメリン(quinofumelin)、(15.048)4-アミノ-5-フルオロピリミジン-2-オール(互変異性形態:4-アミノ-5-フルオロピリミジン-2(1H)-オン)、(15.049)4-オキソ-4-[(2-フェニルエチル)アミノ]ブタン酸、(15.050)5-アミノ-1,3,4-チアジアゾール-2-チオール、(15.051)5-クロロ-N’-フェニル-N’-(プロパ-2-イン-1-イル)チオフェン 2-スルホノヒドラジド、(15.052)5-フルオロ-2-[(4-フルオロベンジル)オキシ]ピリミジン-4-アミン、(15.053)5-フルオロ-2-[(4-メチルベンジル)オキシ]ピリミジン-4-アミン、(15.054)9-フルオロ-2,2-ジメチル-5-(キノリン-3-イル)-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサゼピン、(15.055)ブタ-3-イン-1-イル{6-[({[(Z)-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)(フェニル)メチレン]アミノ}オキシ)メチル]ピリジン-2-イル}カルバメート、(15.056)(2Z)-3-アミノ-2-シアノ-3-フェニルアクリル酸エチル、(15.057)フェナジン-1-カルボン酸、(15.058)3,4,5-トリヒドロキシ安息香酸プロピル、(15.059)キノリン-8-オール、(15.060)キノリン-8-オールスルフェート(2:1)、(15.061){6-[({[(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)(フェニル)メチレン]アミノ}オキシ)メチル]ピリジン-2-イル}カルバミン酸tert-ブチル、(15.062)5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-[(4-メチルフェニル)スルホニル]-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オン、(15.063)アミノピリフェン、(15.064)(N’-[2-クロロ-4-(2-フルオロフェノキシ)-5-メチルフェニル]-N-エチル-N-メチルイミド-ホルムアミド)、(15.065)(N’-(2-クロロ-5-メチル-4-フェノキシフェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド)、(15.066)(2-{2-[(7,8-ジフルオロ-2-メチルキノリン-3-イル)オキシ]-6-フルオロフェニル}プロパン-2-オール)、(15.067)(5-ブロモ-1-(5,6-ジメチルピリジン-3-イル)-3,3-ジメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン)、(15.068)(3-(4,4-ジフルオロ-5,5-ジメチル-4,5-ジヒドロチエノ[2,3-c]ピリジン-7-イル)キノリン)、(15.069)(1-(4,5-ジメチル-1H-ベンゾイミダゾール-1-イル)-4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン)、(15.070)8-フルオロ-3-(5-フルオロ-3,3-ジメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン-1-イル)キノロン、(15.071)8-フルオロ-3-(5-フルオロ-3,3,4,4-テトラメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン-1-イル)キノロン、(15.072)3-(4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン-1-イル)-8-フルオロキノリン、(15.073)(N-メチル-N-フェニル-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド)、(15.074)メチル{4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル}カルバメート、(15.075)(N-{4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンジル}シクロプロパンカルボキサミド)、(15.076)N-メチル-4-(5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド、(15.077)N-[(E)-メトキシイミノ-メチル]-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド、(15.078)N-[(Z)-メトキシイミノメチル]-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド、(15.079)N-[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]シクロプロパンカルボキサミド、(15.080)N-(2-フルオロフェニル)-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド、(15.081)2,2-ジフルオロ-N-メチル-2-[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]アセトアミド、(15.082)N-アリル-N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル]メチル]アセトアミド、(15.083)N-[(E)-N-メトキシ-C-メチル-カルボンイミドイル]-4-(5-(トリフルオロ-メチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド、(15.084)N-[(Z)-N-メトキシ-C-メチル-カルボンイミドイル]-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド、(15.085)N-アリル-N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]プロパンアミド、(15.086)4,4-ジメチル-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]ピロリジン-2-オン、(15.087)N-メチル-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンゼンカルボチオアミド、(15.088)5-メチル-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]ピロリジン-2-オン、(15.089)N-((2,3-ジフルオロ-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]-3,3,3-トリフルオロ-プロパンアミド、(15.090)1-メトキシ-1-メチル-3-[[4-[5-(トリフルオロ-メチル}-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]尿素、(15.091)1,1-ジエチル-3-[[4-[5-(トリフルオロメチル}-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]尿素、(15.092)N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]プロパンアミド、(15.093)N-メトキシ-N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]-メチル]シクロプロパンカルボキサミド、(15.094)1-メトキシ-3-メチル-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]尿素、(15.095)N-メトキシ-N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル)シクロプロパンカルボキサミド、(15.096)N,2-ジメトキシ-N-[[4-[5-(トリフルオロメチル}-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル
]フェニル]メチル]プロパンアミド、(15.097)N-エチル-2-メチル-N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル]メチル]プロパンアミド、(15.098)1-メトキシ-3-メチル-1-[[4-[5-(トリフルオロ-メチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]尿素、(15.099)1,3-ジメトキシ-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]尿素、(15.100)3-エチル-1-メトキシ-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]尿素、(15.101)1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]-メチル]ピペリジン-2-オン、(15.102)4,4-ジメチル-2-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]-メチル]イソオキサゾリジン-3-オン、(15.103)5,5-ジメチル-2-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]イソオキサゾリジン-3-オン、(15.104)3,3-ジメチル-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]ピペリジン-2-オン、(15.105)1-[[3-フルオロ-4-(5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]-フェニル]メチル]アゼパン-2-オン、(15.106)4,4-ジメチル-2-[[4-(5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]-フェニル]メチル]イソオキサゾリジン-3-オン、(15.107)5,5-ジメチル-2-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]イソオキサゾリジン-3-オン、(15.108)エチル 1-{4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンジル}-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート、(15.109)N,N-ジメチル-1-{4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンジル}-1H-1,2,4-トリアゾール-3-アミン、(15.110)N-{2,3-ジフルオロ-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンジル}ブタンアミド、(15.111)N-(1-メチルシクロプロピル)-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド、(15.112)N-(2,4-ジフルオロフェニル)-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド、(15.113)1-(5,6-ジメチルピリジン-3-イル)-4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン、(15.114)1-(6-(ジフルオロメチル)-5-メチル-ピリジン-3-イル)-4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-3,4-ジヒドロ-イソキノリン、(15.115)1-(5-(フルオロメチル)-6-メチル-ピリジン-3-イル)-4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン、(15.116)1-(6-(ジフルオロメチル)-5-メトキシ-ピリジン-3-イル)-4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン、(15.117)4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル ジメチル-カルバメート、(15.118)N-{4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル}プロパンアミド、(15.119)3-[2-(1-{[5-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]アセチル}ピペリジン-4-イル)-1,3-チアゾール-4-イル]-1,5-ジヒドロ-2,4-ベンゾジオキセピン-6-イル メタンスルホネート、(15.120)9-フルオロ-3-[2-(1-{[5-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]アセチル}ピペリジン-4-イル)-1,3-チアゾール-4-イル]-1,5-ジヒドロ-2,4-ベンゾジオキセピン-6-イル メタンスルホネート、(15.121)3-[2-(1-{[3,5-ビス(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]アセチル}ピペリジン-4-イル)-1,3-チアゾール-4-イル]-1,5-ジヒドロ-2,4-ベンゾジオキセピン-6-イル メタンスルホネート、(15.122)3-[2-(1-{[3,5-ビス(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]アセチル}ピペリジン-4-イル)-1,3-チアゾール-4-イル]-9-フルオロ-1,5-ジヒドロ-2,4-ベンゾジオキセピン-6-イル メタンスルホネート、(15.123)1-(6,7-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン、(15.124)8-フルオロ-N-(4,4,4-トリフルオロ-2-メチル-1-フェニルブタン-2-イル)キノリン-3-カルボキサミド、(15.125)8-フルオロ-N-[(2S)-4,4,4-トリフルオロ-2-メチル-1-フェニルブタン-2-イル]キノリン-3-カルボキサミド、(15.126)N-(2,4-ジメチル-1-フェニルペンタン-2-イル)-8-フルオロキノリン-3-カルボキサミド、及び、(15.127)N-[(2S)-2,4-ジメチル-1-フェニルペンタン-2-イル]-8-フルオロキノリン-3-カルボキサミド。
【0089】
少なくとも1種類の活性成分は、好ましくは、上記で記載されているクラス(1)複合体における呼吸鎖の阻害剤(特に、アゾール系)、(2)複合体I又はIIにおける呼吸鎖の阻害薬、(3)複合体における呼吸鎖の阻害剤、(4)有糸分裂及び細胞分裂の阻害薬、(6)宿主の防御を誘発し得る化合物、(10)脂質及び膜の合成の阻害剤及び(15)を含む群から選択される殺菌剤を含む群から選択される。
【0090】
さらに好ましくは、少なくとも1種類の活性成分(a)は、トリフロキシストロビン、プロチオコナゾール、テブコナゾール、フルオピラム、ビキサフェン、イソフルシプラム、インピルフルキサム、フルオキサピプロリン、フルオピコリド、イソチアニル、スピロキサミン及びプロパモカルブを含む群から選択される。
【0091】
上記で記載されているクラス(1)~(15)の名前が挙げられている全ての殺菌剤は、遊離化合物の形態で存在することが可能であり、及び/又は、それらの官能基によって可能であれば、その農薬的に活性な塩の形態で存在することが可能である。
【0092】
さらに、メゾメリック形態及び立体異性体又はエナンチオマーも、適切な場合には、これらの変形が同質異像と同様に当業者にはよく知られているので、包含されるべきである。
【0093】
別途示されていないかぎり、本発明において、固体の農薬活性化合物(a)は、融点が20℃を超える、植物の処理に関して慣習的な全ての物質を意味すると理解されるべきである。
【0094】
好ましい実施形態では、殺菌剤として1種類のみの活性成分が存在している。
【0095】
別の実施形態では、製剤は、(a)として、2種類の殺菌剤の混合物を含む。
【0096】
さらに別の実施形態では、製剤は、(a)として、3種類の殺菌剤の混合物を含む。
【0097】
代替え的な実施形態では、製剤は、(a)として、殺菌剤を含み、及び、混合相手剤として、殺虫剤、除草剤及び薬害軽減剤の群から選択されるさらなる活性成分を含む。
【0098】
有機シリコーン界面活性剤(b)
適切な有機シリコーン界面活性剤は、有機シリコーンエトキシレート、特に、以下のCAS番号:CAS No.27306-78-1、67674-67-3、134180-76-0を有する有機修飾ポリシロキサン/トリシロキサンアルコキシレート、例えば、Silwet(登録商標)L77、Silwet(登録商標)408、Silwet(登録商標)806、BreakThru(登録商標)S240、BreakThru(登録商標)S278などである。
【0099】
好ましいのは、ポリアルキレンオキシド修飾ヘプタメチルトリシロキサン、好ましくは、シロキサン基ポリ(オキシ-1,2-エタンジイル),.アルファ.-メチル-.オメガ.-[3-[1,3,3,3-テトラメチル-1-[(トリメチルシリル)オキシ]ジシロキサニル]プロポキシ](CAS No.27306-78-1)、ポリ(オキシ-1,2-エタンジイル),.アルファ.-[3-[1,3,3,3-テトラメチル-1-[(トリメチルシリル)オキシ]ジシロキサニル]プロピル]-.オメガ.-ヒドロキシ(Cas No.67674-67-3)、及び、オキシラン,メチル-,オキシランを含むポリマー,モノ3-1,3,3,3-テトラメチル-1-(トリメチルシリル)オキシジシロキサニルプロピルエーテル(Cas No.134180-76-0)を含む群から選択されるポリアルキレンオキシド修飾ヘプタメチルトリシロキサンである。
【0100】
別の製剤助剤(c)
(c1) 適切な非イオン性界面活性剤又は分散剤(c1)は、農薬において慣習的に使用可能なこのタイプの全ての物質である。好ましくは、ポリエチレンオキシド-ポリプロピレンオキシドブロックコポリマー(好ましくは、6000g/molを超える分子量又は45%を超えるポリエチレンオキシド含有量を有する、さらに好ましくは、6000g/モルを超える分子量及び45%を超えるポリエチレンオキシド含有量を有する)、分枝鎖若しくは直鎖アルコールのポリエチレングリコールエーテル、脂肪酸又は脂肪酸アルコールとエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドの反応生成物、さらに、ポリビニルアルコール、ポリオキシアルキレンアミン誘導体、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコールとポリビニルピロリドンのコポリマー、及び、(メタ)アクリル酸と(メタ)アクリル酸エステルのコポリマー、さらに、分枝鎖若しくは直鎖アルキルエトキシレート及びアルキルアリールエトキシレート(ここで、ポリエチレンオキシド-ソルビタン脂肪酸エステルを例として挙げることができる)。上記例のうち、選択されたクラスは、任意に、リン酸化、スルホン化又は硫酸化されていてもよく、及び、塩基で中和されていてもよい。
【0101】
可能な陰イオン界面活性剤(c1)は、農薬において慣習的に使用可能なこのタイプの全ての物質である。アルキルスルホン酸又はアルキルリン酸(alkylphospohric acid)のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩及びアンモニウム塩、並びに、アルキルアリールスルホン酸又はアルキルアリールリン酸が好ましい。陰イオン性界面活性剤又は分散剤のさらなる好ましい群は、ポリスチレンスルホン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩及びアンモニウム塩、ポリビニルスルホン酸の塩、アルキルナフタレンスルホン酸の塩、ナフタレン-スルホン酸-ホルムアルデヒド縮合生成物の塩、ナフタレンスルホン酸とフェノールスルホン酸とホルムアルデヒドの縮合生成物の塩、及び、リグノスルホン酸の塩である。
【0102】
(c2) レオロジー調整剤は、保存中における分散した活性成分の重力分離を低減させる濃度で処方に加えられた場合に低剪断速度で粘度の実質的な増大をもたらす添加剤である。本発明の目的に関して、低剪断速度は、0.1s-1以下として定義され、及び、実質的な増大は、2倍を超えるとして定義される。粘度は、回転剪断レオメーターで測定することができる。
【0103】
適切なレオロジー調整剤(c4)は、例として、以下のとおりである:
・ キサンタンガム、グアーガム及びヒドロキシエチルセルロースを包含する多糖類。その例は、Kelzan(登録商標)、Rhodopol(登録商標)G及び23、Satiaxane(登録商標)CX911、並びに、Natrosol(登録商標)250rangeである;
・ モンモリロナイト、ベントナイト、セピオライト(sepeolite)、アタパルジャイト、ラポナイト、ヘクトライトを包含する粘土。その例は、Veegum(登録商標)R、VanGel(登録商標)B、Bentone(登録商標)CT、HC、EW、Pangel(登録商標)M100、M200、M300、S、M、W、Attagel(登録商標)50、Laponite(登録商標)RDである;
・ ヒュームドシリカ及び沈降シリカ、その例は、Aerosil(登録商標)200、Siponat(登録商標)22である。
【0104】
好ましいのは、キサンタンガム、モンモリロナイト粘土、ベントナイト粘土及びヒュームドシリカである。
【0105】
(c3) 適切な消泡性物質(c3)は、この目的のために農薬において慣習的に使用可能な全ての物質である。シリコーン油、シリコーン油調製物が好ましい。その例は、Bluestar Silicones製のSilcolapse(登録商標)426及び432、Wacker製のSilfoam(登録商標)SRE及びSC132、Silchem製のSAF-184(登録商標)、Basildon Chemical Company Ltd製のFoam-Clear ArraPro-S(登録商標)、Momentive製のSAG(登録商標)1572及びSAG(登録商標)30である[ジメチルシロキサン類及びシリコーン類、CAS No.63148-62-9]。好ましいのは、SAG(登録商標)1572である。
【0106】
(c4) 適切な不凍液は、この目的のために農薬において慣習的に使用可能な全ての物質である。適切な例は、プロピレングリコール、エチレングリコール、尿素及びグリセリンである。
【0107】
(c5) 適切な別の製剤助剤(c5)は、殺生物剤、不凍液、着色剤、pH調節剤、緩衝液、安定化剤、抗酸化剤、不活性充填物質、保湿剤、結晶成長阻害剤、微量栄養素から選択される。これらの例は、以下のものである。
【0108】
可能な防腐剤は、この目的のために農薬において慣習的に使用可能な全ての物質である。防腐剤の適切な例は、5-クロロ-2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン[CAS-No.26172-55-4]、2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン[CAS-No.2682-20-4]又は1.2-ベンゾイソチアゾール-3(2H)-オン[CAS-No.2634-33-5]を含む調製物である。挙げることができる例は、Preventol(登録商標)D7(Lanxess)、Kathon(登録商標)CG/ICP(Dow)、Acticide(登録商標)SPX(Thor GmbH)及びProxel(登録商標)GXL(Arch Chemicals)である。
【0109】
可能な着色剤は、この目的のために農薬において慣習的に使用可能な全ての物質である。二酸化チタン、カーボンブラック、酸化亜鉛、青色顔料、Brilliant Blue FCF、赤色顔料及びPermanent Red FGRを例として挙げることができる。
【0110】
可能なpH調節剤及び緩衝液は、この目的のために農薬において慣習的に使用可能な全ての物質である。クエン酸、硫酸、塩酸、水酸化ナトリウム、リン酸水素ナトリウム(Na2HPO4)、リン酸二水素ナトリウム(NaH2PO4)、リン酸二水素カリウム(KH2PO4)、リン酸水素カリウム(K2HPO4)を例として挙げることができる。
【0111】
適切な安定化剤及び抗酸化剤は、この目的のために農薬において慣習的に使用可能な全ての物質である。ブチルヒドロキシトルエン[3.5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシトルオール、CAS-No.128-37-0]が好ましい。
【0112】
これらの散布液は、慣習的な方法で、即ち、例えば、散布、流し込み又は注入などによって、特に、散布によって、及び、最も特には、UAVによる散布によって、施用する。
【0113】
本発明による製剤の施用量は、比較的広い範囲内で変えることができる。それは、特定の農薬活性物質及びそれらの当該製剤中の量に左右される。
【0114】
本発明による製剤を用いて、農薬活性物質を特に有利な方法で植物及び/又はそれらの生息環境に送達することが可能である。
【0115】
本発明は、さらに、その中に含まれている農薬活性化合物を植物及び/又はそれらの生息環境に施用するための、本発明による農薬組成物の使用も対象とする。
【0116】
本発明の製剤を使用して、全ての植物及び植物の部分を処理することができる。ここで、植物というのは、望ましい及び望ましくない野生植物又は作物植物(自然発生した作物植物を包含する)のような全ての植物及び植物個体群を意味する。作物植物は、慣習的な育種法と最適化法によって、又は、生物工学的方法と遺伝子工学的方法によって、又は、それら方法を組み合わせたものによって得ることが可能な植物であり得る。そのような作物植物には、トランスジェニック植物も包含され、また、品種所有権によって保護され得る植物品種及び保護され得ない植物品種も包含される。植物の部分は、枝条、葉、花及び根などの植物の地上及び地下の全ての部分及び全ての器官を意味し、その例示的なリストには、葉、針状葉、茎、幹、花、子実体、果実及び種子、並びに、さらに、根、塊茎及び根茎が包含される。植物の部分には、さらに、収穫物、並びに、さらに、栄養繁殖器官及び生殖繁殖器官(vegetative and generative propagation material)も包含される。
【0117】
本発明に関連して強調し得ることは、禾穀類植物、例えば、コムギ、エンバク、オオムギ、スペルトコムギ、ライコムギ及びライムギなどにおける使用に関して、さらにまた、トウモロコシ、ソルガム及びアワ、イネ、サトウキビ、ダイズ、ヒマワリ、ジャガイモ、ワタ、ナタネ、カノラ、タバコ、テンサイ、飼料用ビート、アスパラガス、ホップ、並びに、果実植物(例えば、仁果類、例えば、リンゴ及びナシ、核果類、例えば、モモ、ネクタリン、サクラの木、プラム及びアンズ、柑橘類果実、例えば、オレンジ、グレープフルーツ、ライム、レモン、キンカン、タンジェリン及びウンシュウミカン、堅果類、例えば、ピスタチオ、アーモンド、クルミ及びペカンナッツ、熱帯果実、例えば、マンゴー、パパイア、パイナップル、ナツメヤシ及びバナナ、並びに、ブドウの木)、並びに、野菜類(例えば、葉菜類、例えば、エンダイブ、ノヂシャ(corn salad)、イタリアウイキョウ(Florence fennel)、レタス、コスレタス、フダンソウ(Swiss chard)、ホウレンソウ及びサラダ用チコリー、キャベツ類、例えば、カリフラワー、ブロッコリ、ハクサイ、ケールキャベツ(Brassica oleracea (L.)convar.acephala var.sabellica L.)(curly kale,feathered cabbage)、コールラビ、メキャベツ(Brussels sprouts)、レッドキャベツ、ホワイトキャベツ及びチリメンキャベツ(Savoy cabbage)、果菜類、例えば、ナス、キュウリ、トウガラシ、テーブルカボチャ、トマト、ズッキーニ及びスイートコーン、根菜類、例えば、根用セロリ、野生カブ、ニンジン(黄色の品種を包含する)、ハツカダイコン(Raphanus sativus var. niger and var.radicula)、ビートルート(beetroot)、スコルツォネラ及びセロリ、豆類、例えば、エンドウ及びインゲンマメ、並びに、ネギ類の野菜、例えば、リーキ及びタマネギ)などにおける使用に関して、本発明の製剤が特に有利な効果を示すということである。
【0118】
本発明の製剤を用いた植物及び植物の部分の本発明による処理は、慣習的な処理方法に従って、例えば、浸漬、散布、気化、噴霧、ばらまき若しくは塗布などによって、直接的に行うか、又は、それらの周囲、生息環境若しくは貯蔵所に作用させることにより行い、及び、繁殖器官、特に種子の場合は、さらに、1層若しくは多層のコーティングを施すことによって行う。
【0119】
含まれている当該農薬活性物質は、対応する慣習的な製剤の形態で施用された場合と比較して、優れた生物学的活性を発揮する。
【0120】
葉の表面
表1a及び表1bにおいて、ざらざらしている場合及びざらざらしていない場合の、葉の表面上の水の接触角が示されている。
【表1】
【表2】
【0121】
ざらざらしていない作物及び植物の例としては、トマト、コショウ、ジャガイモ、ニンジン、セロリ、テンサイ、ビートルート、ホウレンソウ、レタス、マメ類、エンドウ豆、クローバー、リンゴ、ナシ、モモ、アンズ、プラム、マンゴー、アボカド、オリーブ、柑橘類、オレンジ、レモン、ライム、ブドウ、イチジク、キュウリ、メロン、スイカ、イチゴ、ラズベリー、ブルーベリー、ヒマワリ、カボチャ、ダイズ(>BBCH XX)、トウモロコシ(>BBCH15)、ワタを挙げることができる。
【0122】
ざらざらしている作物及び植物の例としては、ニンニク、タマネギ、リーキ、ダイズ(<BBCH-XX)、カラスムギ、コムギ、オオムギ、イネ、サトウキビ、パイナップル、バナナ、アマニ、ユリ、ラン、トウモロコシ(<BBCH15)、キャベツ、芽キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、ライムギ、ナタネ、チューリップ及びピーナッツを挙げることができる。
【0123】
ダイズ及びトウモロコシはその生涯にわたって葉の特性を変化させるので、本発明によれば、葉の特性に関した処理を適合させることが可能であり、即ち、本発明による製剤は、葉が濡れにくい成長段階に適用することができる。
【実施例】
【0124】
殺菌剤のための高拡展性ULV製剤
本発明について、以下の実施例によって例証する。
【0125】
実施例
方法
方法1: SCの調製
懸濁製剤を調製する方法は当業者に知られており、そして、当業者によく知られている既知方法によって製造することができる。水中のキサンタン(c)と殺生物剤(c)の2%ゲルを、低剪断撹拌で調製した。活性成分(a)、非イオン性及び陰イオン性分散剤(c)、消泡剤(c)及び他の製剤助剤(c)を水と混合させてスラリーを形成させ、最初に、高剪断ローター-ステーターミキサー(Ultra-Turrax(登録商標))を用いて混合してその粒子サイズD(v、0.9)を約50ミクロンに低減させ、次いで、1以上のビーズミル(Eiger(登録商標)250 Mini Motormill)を通過させて、典型的には1~15ミクロンの粒子サイズD(v、0.9)を達成した。次いで、ポリアルキレンオキシド修飾ヘプタメチルトリシロキサン(b)及び上記で調製したキサンタンゲルを添加し、均一になるまで低剪断撹拌で混合させた。最後に、そのpHを、酸又は塩基(c)を用いて7.0(+/-0.2)に調節した。
【0126】
方法2: WGの調製
水和性顆粒製剤を調製する方法は当業者に知られており、そして、当業者によく知られている既知方法によって製造することができる。
【0127】
流動床顆粒を製造するためには、最初に、水ベースの製剤用濃厚剤を調製する必要がある。低剪断撹拌しながら、活性成分、薬害軽減剤(a)、界面活性剤(b)、分散剤(c)、結合剤(d)、消泡剤(e)、拡展剤(f)及び増量剤(g)を、水中で混合させ、最後に、高剪断ローター-ステーターミキサー(Ultra-Turrax(登録商標))内で前粉砕して、それらの粒子サイズD(v、0.9)を約50ミクロンに低減させ、その後、1以上のビーズミル(KDL、Bachofen、Dynomill、Buhler、Drais、Lehmann)を通過させて、典型的には1~15ミクロンの粒子サイズD(v、0.9)を達成する。
【0128】
次いで、この水ベースの製剤用濃厚剤を、流動床造粒プロセスで噴霧乾燥させて、顆粒水和剤(WG)を形成させる。
【0129】
粒子サイズは、CIPAC(CIPAC=Collaborative International Pesticides Analytical Council; www.cipac.org)方法MT187に従って決定する。その粒子サイズ分布は、レーザー回折によって決定する。代表的な量のサンプルを周囲温度の脱気水の中に分散させ(サンプルの自己飽和)、超音波で処理し(通常、60秒)、次いで、Malvern Mastersizer シリーズ(Malvern Panalytical)の機器で測定する。その散乱光をマルチエレメント検出器を使用してさまざまな角度で測定し、関連する数値を記録する。フラウンホーファーモデルを用いて、特定のサイズクラスの比率を散乱データから計算し、これから体積加重粒子サイズ分布を計算する。通常、d50値又はd90値=活性成分粒子サイズ(全体積粒子の50%又は90%)が得られる。平均粒子サイズは、d50値を意味する。
【0130】
方法3:
EC製剤を調製する方法は当業者に知られており、そして、当業者によく知られている既知方法によって製造することができる。
【0131】
下記表中に示されている製剤は、標準的な装置内で、有機溶媒(c)の中で活性成分、薬害軽減剤(a)、界面活性剤(b)、拡展剤(d)を溶解又は混合させることによって得られた。場合により、温度を僅かに上昇させる(60℃を超えない)ことで溶解又は混合を促進させた。
【0132】
方法4: 被覆面積
これらの実験には、表1a及び表1bに示されている発育段階にある温室植物を使用した。散布実験の直前に一枚の葉を切り、ペトリ皿に入れ、0°(水平)又は60°(葉面積の50%に散布できるように)の両方の先端にテープで貼り付けた。蝋表面の損傷を避けるために、葉は注意して運んだ。これらの水平に向けられた葉は、(a)散布液が水圧ノズルを介して施用される散布チャンバーに入れたか、又は、(b)散布液の4μLの液滴を葉の表面に触れることなく上部にピペットで移した。
【0133】
少量のUV染料を散布液に加えて、散布付着物をUV光の下で視覚化した。その染料の濃度は、散布液の表面特性に影響を与えないように、及び、それ自体が拡展に寄与しないように、選択した。コロイド懸濁液としてのTinopal OBを、WG、SC、OD及びSEのような全てのフロアブル製剤及び固体製剤に使用した。EC、EW及びSLのような活性成分が溶解している製剤には、Tinopal CBS-X又はBlankophor SOLを使用した。Tinopal CBS-Xを水相に溶解させ、及び、Blankophor SOLを油相に溶解させた。
【0134】
散布液が蒸発した後、葉を、Camag、Reprostar 3UV チャンバーの中に入れ、そこで、散布付着物の写真を可視光及び366nmのUV光の下で撮影した。キヤノン EOS700D デジタルカメラをUVチャンバーに取り付け、葉の画像を取得するために使用した。可視光の下で撮影された写真は、背景から葉の形を差し引くために使用した。ImageJソフトウェアを使用して、(a)噴霧された葉に関する施用された散布の被覆面積(%)、又は、(b)ピペットで滴下された液滴の拡展面積(mm2)のいずれかを計算した。
【0135】
方法5: 殺菌剤温室試験
種子をプラスチック製ポット内の「泥炭土T」に配置し、土壌で被覆し、最適な成育条件下、温室内で栽培した。播種後2~3週間で、被験植物を1~2葉期で処理した。被験殺菌剤製剤を、さまざまな濃度で調製し、さまざまな散布水量(標準の慣習的な散布水量として200L/ha、及び、微量(ULV)散布水量として10L/ha)を使用して、植物の表面に散布した。全ての施用に使用したノズルタイプは、TeeJet TP 8003Eであり、0.7~1.5バール及び植物のレベルから500~600mmの高さで使用した。穀物は、45°の角度で置いた。これは、穀物に関する圃場での散布条件を最もよく反映しているためである。ULV散布液量は、ノズルとトラック散布装置に接続されたパルス幅変調(PWM)システムを使用して、30Hz、開口部8%~100%で達成した。
【0136】
保護処理では、被験植物に、それぞれの病害を噴霧施用の1日後に接種し、そして、最適な成育条件下、温室内に1~2週間静置した。次いで、殺菌剤製剤の活性を視覚的に評価した。
【0137】
治療条件では、植物に最初に病害を接種し、そして、2日後に殺菌剤製剤で処理した。製剤の施用の5日後に、病害の視覚的評価を実施した。
【0138】
接種の方法は、当業者によく知られている。
【0139】
下記表は、試験において使用した病害及び作物を示している。
【表3】
【0140】
葉の表面
表1a及び表1bにおいて、ざらざらしている場合及びざらざらしていない場合の、葉の表面上の水の接触角が示されている。
【表4】
【表5】
【0141】
ざらざらしていない作物及び植物の例としては、トマト、コショウ、ジャガイモ、ニンジン、セロリ、テンサイ、ビートルート、ホウレンソウ、レタス、マメ類、エンドウ豆、クローバー、リンゴ、ナシ、モモ、アンズ、プラム、マンゴー、アボカド、オリーブ、柑橘類、オレンジ、レモン、ライム、ブドウ、イチジク、キュウリ、メロン、スイカ、イチゴ、ラズベリー、ブルーベリー、ヒマワリ、カボチャ、ダイズ(≧GS16(BBCH16))、トウモロコシ(≧GS15(BBCH15)、ワタを挙げることができる。
【0142】
ざらざらしている作物及び植物の例としては、ニンニク、タマネギ、リーキ、ダイズ(≦GS16(BBCH16))、カラスムギ、コムギ、オオムギ、イネ、サトウキビ、パイナップル、バナナ、アマニ、ユリ、ラン、トウモロコシ(≦GS15(BBCH15))、キャベツ、芽キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、ライムギ、ナタネ、チューリップ及びピーナッツを挙げることができる。
【0143】
【0144】
【0145】
使用した調製方法は、方法1に準じた。
【0146】
【0147】
上記結果は、本発明を例証している処方2が、200L/haよりも10L/haの散布液量でより高い効力を示すことを示している。さらに、処方2は、200L/haと10L/haの散布液量の両方で、有機シリコーン超拡展剤を含んでいない対照処方1よりも高い効力を示している。
【表10】
【0148】
上記結果は、本発明を例証している処方2が、200L/haよりも10L/haの散布液量でより高い効力を示すことを示している。さらに、処方2は、200L/haと10L/haの散布液量の両方で、有機シリコーン超拡展剤を含んでいない対照処方1よりも高い効力を示している。
【0149】
【0150】
使用した調製方法は、方法1に準じた。
【0151】
拡展 - 葉面上のピペット拡展試験
葉の付着物のサイズを、方法4(b)に従って測定した(2μL)。
【表12】
【0152】
上記結果は、本発明を例証している処方6が、200L/haよりも10L/haの散布液量で有意に大きい付着物サイズを示すことを示しており、さらに、対照処方5と比較して有意に大きい付着物サイズを示すことも示している。
【0153】
【0154】
使用した調製方法は、方法1に準じた。
【0155】
結果
葉面上の散布被覆面積試験
葉の被覆面積を、方法4に従って測定した。
【表14】
【0156】
上記結果は、ざらざらしていない葉において、その被覆面積が高い散布水量で一般により大きいことを示している。
【表15】
【0157】
上記結果は、本発明を例証している処方8が、200L/ha及び500L/haよりも10L/haの散布液量でより大きい被覆面積を示すことを示しており、さらに、対照処方7と比較して大きい被覆面積を示すことも示している。
【0158】
【0159】
使用した調製方法は、方法1に準じた。
【0160】
【0161】
上記結果は、本発明を例証している処方16が、200L/haよりも10L/haの散布液量でより高い効力を示すことを示している。さらに、処方16は、200L/haと10L/haの散布液量の両方で、有機シリコーン超拡展剤を含んでいない対照処方15よりも高い効力を示している。
【表18】
【0162】
上記結果は、本発明を例証している処方16が、200L/haよりも10L/haの散布液量でより高い効力を示すことを示している。さらに、処方16は、200L/haと10L/haの散布液量の両方で、有機シリコーン超拡展剤を含んでいない対照処方15よりも高い効力を示している。
【表19】
【0163】
上記結果は、本発明を例証している処方16が、200L/haよりも10L/haの散布液量でより高い効力を示すことを示している。
【表20】
【0164】
上記結果は、本発明を例証している処方16が、200L/haよりも10L/haの散布液量でより高い効力を示すことを示している。さらに、処方16は、200L/haと10L/haの散布液量の両方で、有機シリコーン超拡展剤を含んでいない対照処方よりも高い効力を示している。
【表21】
【0165】
10L/haの散布液量における有機シリコーン超拡展剤の濃度は、200L/haよりも高い性能を発揮する。
【0166】
【0167】
使用した調製方法は、方法1に準じた。
【0168】
【0169】
上記結果は、本発明を例証している処方18が、200L/haよりも10L/haの散布液量でより高い効力を示すことを示している。さらに、処方18は、200L/haと10L/haの散布液量の両方で、有機シリコーン超拡展剤を含んでいない対照処方よりも高い効力を示している。
【表24】
【0170】
上記結果は、本発明を例証している処方18が、200L/haよりも10L/haの散布液量でより高い効力を示すことを示している。さらに、処方18は、200L/haと10L/haの散布液量の両方で、有機シリコーン超拡展剤を含んでいない対照処方17よりも高い効力を示している。
【0171】
【0172】
使用した調製方法は、方法1に準じた。
【0173】
【0174】
上記結果は、本発明を例証している処方20が、200L/haと10L/haの散布液量の両方で有機シリコーン超拡展剤を含んでいない対照処方19よりも高い効力を示すことを示している。
【表27】
【0175】
上記結果は、本発明を例証している処方20が、200L/haと10L/haの散布液量の両方で有機シリコーン超拡展剤を含んでいない対照処方19よりも高い効力を示すことを示している。
【表28】
【0176】
上記結果は、本発明を例証している処方20が、200L/haよりも10L/haの散布液量でより高い効力を示すことを示している。さらに、処方20は、200L/haと10L/haの散布液量の両方で、有機シリコーン超拡展剤を含んでいない対照処方19よりも高い効力を示している。
【0177】
実施例9: フルオキサピプロリン 5SC
【表29】
【0178】
使用した調製方法は、方法1に準じた。
【0179】
【0180】
上記結果は、本発明を例証している処方22が、200L/haと10L/haの散布液量の両方で有機シリコーン超拡展剤を含んでいない対照処方21よりも高い効力を示すことを示している。
【0181】
実施例10: フルオキサピプロリン 50SC
【表31】
【0182】
使用した調製方法は、方法1に準じた。
【0183】
葉面上のピペット拡展試験
葉の付着物のサイズを、方法4(b)に従って測定した(2μL付着物)。
【表32】
【0184】
上記結果は、本発明を例証している処方24が、200L/haよりも10L/haの散布液量でより大きい付着物サイズを示すことを示しており、さらに、対照処方23と比較して大きい付着物サイズを示すことも示している。効果は、ざらざらしている葉の表面とざらざらしていない葉の表面の両方で観察される。
【0185】
実施例11 インピルフルキサム 25SC
【表33】
【0186】
使用した調製方法は、方法1に準じた。
【0187】
葉面上のピペット拡展試験
葉の付着物のサイズを、方法4(b)に従って測定した(2μL付着物)。
【表34】
【0188】
上記結果は、本発明を例証している処方26が、200L/ha及び800L/haよりも10L/haの散布液量でより大きい付着物サイズを示すことを示しており、さらに、全ての散布液量で、対照処方25と比較して大きい付着物サイズを示すことも示している。
【0189】
実施例12: フルオピコリド 100SC
【表35】
【0190】
使用した調製方法は、方法1に準じた。
【0191】
葉面上のピペット拡展試験
葉の付着物のサイズを、方法4(b)に従って測定した(2μL付着物)。
【表36】
【0192】
上記結果は、本発明を例証している処方28が、200L/haよりも10L/haの散布液量で有意に大きい付着物サイズを示すことを示しており、さらに、対照処方27と比較して有意に大きい付着物サイズを示すことも示している。効果は、ざらざらしている葉の表面上でより大きい。
【0193】
実施例13: フルオピラム 200SC
【表37】
【0194】
使用した調製方法は、方法1に準じた。
【0195】
葉面上のピペット拡展試験
葉の付着物のサイズを、方法4(b)に従って測定した(2μL付着物)。
【表38】
【0196】
上記結果は、本発明を例証している処方30が、200L/haよりも10L/haの散布液量で有意に大きい付着物サイズを示すことを示しており、さらに、対照処方29と比較して有意に大きい付着物サイズを示すことも示している。効果は、ざらざらしている葉の表面上でより大きい。
【0197】
【0198】
使用した調製方法は、方法1に準じた。
【0199】
葉面上のピペット拡展試験
葉の付着物のサイズを、方法4に従って測定した。
【表40】
【0200】
上記結果は、ざらざらしていない葉の上で被覆面積が両方の散布水量で同様であることを示している。
【表41】
【0201】
上記結果は、本発明を例証している処方36が、200L/haよりも10L/haの散布液量でより大きい被覆面積及びより大きい付着物サイズを示すことを示しており、さらに、対照処方35と比較して大きい被覆面積及びを大きい付着物サイズ示すことも示している。
【国際調査報告】