(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-12
(54)【発明の名称】指運動レールのための長さ調整デバイス、長さ調整可能な指運動レール、及びこのタイプの少なくとも1つの長さ調整可能な指運動レールを備えた治療デバイス、ならびに長さ調整の方法
(51)【国際特許分類】
A61H 1/02 20060101AFI20220705BHJP
【FI】
A61H1/02 K
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021559710
(86)(22)【出願日】2020-05-08
(85)【翻訳文提出日】2021-11-30
(86)【国際出願番号】 DE2020100391
(87)【国際公開番号】W WO2020224728
(87)【国際公開日】2020-11-12
(31)【優先権主張番号】102019112051.9
(32)【優先日】2019-05-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520363878
【氏名又は名称】ユニバーシタッツメディズィン デア ヨハネス グーテンベルク-ユニバーシタット マインツ
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】リンデマン,パスカル
【テーマコード(参考)】
4C046
【Fターム(参考)】
4C046AA09
4C046AA42
4C046AA45
4C046AA47
4C046BB05
4C046DD02
4C046DD04
4C046DD12
4C046DD13
4C046DD17
4C046DD36
4C046DD43
(57)【要約】
本発明は、継続的、受動的、及び能動的に補助して、手の指及び/または親指の移動を実施するための、治療デバイス(1)における指運動レール(2)の長さ調整デバイス(3)に関する。指運動レール(2)は、このタイプの長さ調整デバイス(3)と、少なくとも1つのこのタイプの指運動レール(2)を備えた、対応する治療デバイス(1)とを備える。本発明は、このタイプの治療デバイス(1)における、指運動レール(2)の長さを調整するための方法にも関する。本発明による長さ調整デバイス(3)、または本発明による長さ調整方法は、安定した位置において、継続的、受動的、及び/または能動的に補助して、手の指及び/または親指の移動を実施するのを可能にするために、指運動レール(2)が、指運動レール(2)のための治療デバイス(1)にすでに存在する駆動部(10)の補助を伴い、調整レール(30)に沿って自動的に動かされること、及び指運動レール(2)が、調整レール(30)、したがって治療デバイス(1)の所望の位置に、ユーザの指の長さ、もしくは手のサイズ/長さに依拠して固定されること、を有利に可能にする。
時間を浪費する手動調整は、それによって有利に回避される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
継続的、受動的、及び/または能動的に補助して、手の指及び/または親指の移動を実施するための、治療デバイス(1)における指運動レール(2)の長さ調整デバイス(3)であって、
少なくとも1つの調整レール(30)と、
前記指運動レール(2)を保持するために、前記調整レール(30)に対して可動である、少なくとも1つの保持手段(34)と、
前記調整レール(30)に沿った第1の方向(B1)における前記保持手段(34)の移動をブロックするために、前記保持手段(34)に配置された、少なくとも1つの第1のブロック機構(31)と、
前記調整レール(30)に沿った第2の方向(B2)における前記保持手段(34)の移動をブロックするために、前記保持手段(34)に配置された、少なくとも1つの第2のブロック機構(32)と、
少なくとも1つのキャリッジ(33)であって
少なくとも1つの接続要素(20a、20b)を介して、前記指運動レール(2)に動作可能に接続することができ、
前記指運動レール(2)を動かすための駆動部(10)によって、前記調整レール(30)に沿って動かされるよう構成された、キャリッジ(33)と、
を備え、
前記キャリッジ(33)は、前記駆動部(10)によって前記調整レール(30)に沿って前記第1の方向(B1)へ動かされて、前記第1のブロック機構(31)に接触するとき、前記第1のブロック機構(31)に力を加え、それによって前記第1のブロック機構(31)は解放されて、前記指運動レール(2)を伴う前記保持手段(34)は、前記キャリッジ(33)の移動によって前記第1の方向(B1)へ可動となるよう設計され、
前記キャリッジ(33)は、前記駆動部(10)によって前記調整レール(30)に沿って前記第2の方向(B2)へ動かされて、前記第2のブロック機構(32)に接触するとき、前記第2のブロック機構(32)に力を加え、それによって前記第2のブロック機構(32)は解放されて、前記指運動レール(2)を伴う前記保持手段(34)は、前記キャリッジ(33)の移動によって前記第2の方向(B2)へ可動であるよう設計された、長さ調整デバイス(3)。
【請求項2】
前記キャリッジ(33)は、前記駆動部(10)に直接的に動作可能に接続することができるか、または前記キャリッジ(33)は、前記駆動部(10)に、少なくとも1つの接続要素(103)を介して間接的に動作可能に接続することができることを特徴とする、請求項1に記載の長さ調整デバイス(3)。
【請求項3】
前記調整レール(30)は、少なくとも2つのグリッド要素(301)を有するグリッド軌道であることを特徴とする、請求項1または2に記載の長さ調整デバイス(3)。
【請求項4】
前記少なくとも2つのグリッド要素(301)は、前記調整レール(30)面から、実質的に(三角形の)楔形状、及び/または半円形状、及び/またはルーローの三角形の形態で突出することを特徴とする、請求項3に記載の長さ調整デバイス(3)。
【請求項5】
前記少なくとも2つのグリッド要素(301)は、前記調整レール(30)内の穴として設計されることを特徴とする、請求項3に記載の長さ調整デバイス(3)。
【請求項6】
前記保持手段(34)は、前記ブロック機構(31、32)を保持するための第1の側壁(341)と、前記指運動レール(2)を保持するための第2の側壁(342)とを有し、これらの壁は、少なくともベース要素(343)を介して互いに接続され、その結果実質的にU型の断面が形成され、それを通して前記調整レール(30)が延びることを特徴とする、請求項1~5のうちいずれか一項に記載の長さ調整デバイス(3)。
【請求項7】
前記調整レール(30)は、その長手方向軸に沿って、第1の側壁(302)及び第2の側壁(303)を備え、前記第1の側壁(302)、前記調整レール(30)、及び前記第2の側壁(303)は、実質的にU型の断面を共に形成し、前記保持手段(34)は、前記調整レール(30)に対して可動となるよう、前記実質的にU型の断面内に配置されることを特徴とする、請求項1~5のうちいずれか一項に記載の長さ調整デバイス(3)。
【請求項8】
前記ブロック機構(31、32)の各々は、
前記保持手段(34)の、好ましくは前記第1の側壁(341)に配置された、固定手段(314、324)と、
回転軸(311、321)を介して回転可能なように、前記保持手段(34)の、好ましくは前記第1の側壁(341)に統合された、ブロックレバー(312、322)と、
前記固定手段(314、324)に対する、前記ブロックレバー(312、322)の懸架手段(313、323)と、
を少なくとも備え、
前記ブロックレバー(312、323)は、前記キャリッジ(33)が前記ブロックレバー(313、323)と動作可能に接続されたとき、前記ブロックレバー(312、323)は、ブロック位置(P1)からブロック解除位置(P2)まで回転され、それによって前記保持手段(34)は少なくとも1つの方向(B1、B2)に可動となるよう設計される
ことを特徴とする、請求項1~7のうちいずれか一項に記載の長さ調整デバイス(3)。
【請求項9】
前記ブロック機構(31、32)は、1つのピースとして設計され、かつ特にバネ鋼及び/または硬質ゴムの弾性材料から形成されることを特徴とする、請求項8に記載の長さ調整デバイス(3)。
【請求項10】
前記ブロックレバー(313、323)は、
それぞれのブロック位置(P1)において、前記調整レール(30)、詳細にはグリッド軌道として設計された調整レール(30)の前記グリッド要素(301)に、動作可能に接続され、
それぞれのブロック解除位置(P2)において、前記調整レール(30)、詳細にはグリッド軌道として設計された調整レール(30)の前記グリッド要素(301)に、動作可能に接続されない
ことを特徴とする、請求項8または9に記載の長さ調整デバイス(3)。
【請求項11】
前記駆動部(10)は、リニア駆動、詳細にはスピンドルモータ、空圧シリンダ、液圧シリンダ、及び/またはケーブル牽引であることを特徴とする、請求項1~10のうちいずれか一項に記載の長さ調整デバイス(3)。
【請求項12】
請求項1~11のうちいずれか一項に記載の長さ調整デバイス(3)を備えた、継続的、受動的、及び/または能動的に補助して、指及び/または親指の移動を実施するための、指運動レール(2)。
【請求項13】
請求項12に記載の少なくとも1つの指運動レール(2)を備えた、継続的、受動的、及び/または能動的に補助して、手の少なくとも1本の指及び/または親指の移動を実施するための、治療デバイス(1)。
【請求項14】
継続的、受動的、及び/または能動的に補助して、手の少なくとも1本の指及び/または親指の移動を実施するために、治療デバイスにおける指運動レール(2)の長さを調整するための方法であって、
保持手段(34)に配置された指運動レール(2)の接続要素(20a,20b)は、駆動部(10)の補助によって、及び調整レール(30)に沿った、治療の移動の幅(A1)から、第1の調整範囲(A2)または第2の調整範囲(A3)までのキャリッジ(33)を介して動かされ、
前記キャリッジ(33)が前記駆動部(10)によって、前記調整レール(30)に沿って第1の方向(B1)へ、前記第2の調整範囲(A2)まで動かされて、第1のブロック機構(31)に接触するとき、前記キャリッジ(30)は、前記第1のブロック機構(31)に力を加え、それによって前記第1のブロック機構(31)は解放されて、前記指運動レール(2)を伴う前記保持手段(34)は、前記キャリッジ(30)の移動によって前記第1の方向(B1)に動かされ、
前記キャリッジ(30)が前記駆動部(10)によって、前記調整レール(30)に沿って第2の方向(B2)へ、前記第2の調整範囲(A3)まで動かされて、第2のブロック機構(32)に接触するとき、前記キャリッジ(30)は、前記第2のブロック機構(32)に力を加え、それによって前記第2のブロック機構(32)は解放されて、前記指運動レール(2)を伴う前記保持手段(34)は、前記キャリッジ(33)の移動によって前記第2の方向(B2)に動かされる、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、継続的、受動的、及び/または能動的に補助して、手の指ならびに/または親指の移動を実施するための、治療デバイスの指運動レールの長さ調整デバイスと;このタイプの長さ調整デバイスを備えた、このような移動を実施するための指運動レールと;少なくとも1つのこのような指運動レールを備えた、継続的、受動的、及び/または能動的に補助して、手の少なくとも1本の指及び/または親指の移動を実施するための治療デバイスと、に関する。
【0002】
加えて本発明は、継続的、受動的、及び/または能動的に補助して、手の少なくとも1本の指及び/または親指の移動を実施するための、治療デバイスにおける指運動レールの長さを調整するための方法にも関する。
【背景技術】
【0003】
手の個々及び/または複数の指の、自動化された移動のための指運動レールを伴う治療デバイスは、理学療法従事者を利用できるかに関わらず、制御された関節モビライゼーションを可能にする。時間と無関係で、それぞれのユーザに対して個々に調整された、自動化されたトレーニング法によって、このようなデバイスは、コスト効率が高く、かつユーザの回復時間を短縮する方法で、治療の成果を向上させる。
【0004】
この種のいくつかの治療及びトレーニングデバイスはこれまでも知られており、それらは、とりわけ力が自動的に指の関節に加えられる方法において、互いに異なる。特開2011-115248号公報、及び米国特許出願公開第2014/0288664号明細書は、指の移動を支持するためのデバイスを開示しており、そのデバイスの移動の機構は、それぞれの指に並行して側方に配置され、それによって、指に載せることで生じる移動の制限は回避される。特開2011-115248号公報は、移動を支持するためのデバイス、詳細には指運動レールを開示している。それは、3箇所の関節を自然に屈曲した状態に配置できるよう意図される。反対に、米国特許出願公開第2014/0288664号明細書は、所望の指の移動(「屈曲または伸長)に関するユーザの意図を判断するためのセンサ技術を使用し、次にこの移動を、各指骨に配置された圧電駆動の助けを伴い支持する、指移動の支持デバイスを開示している。
【0005】
しかし、それらの設計原理を考慮すると、両方のデバイスは、異なる患者の指または親指の異なる解剖学的形状に対して、不十分に適合させることしかできず、その結果、それらによって実施される自動化された指の移動は、自然の移動から大幅に逸脱する場合がある。
【0006】
これに関連して、手のリハビリテーションのための小型外骨格トレーニングロボットが、中国特許出願公開第105726263号明細書で開示されている。このトレーニングロボットは、手の甲及び手首に固定させることができる、手の固定デバイスと、指及び親指のリハビリテーションデバイスと、を備える。このリハビリテーションデバイスは、各々リニアモータによって駆動される。トレーニングロボットを、それぞれのユーザの解剖学的構造条件に適合させるために、中国特許出願公開第105726263号明細書は、各個々のリハビリテーションデバイスのための、少なくとも1つの手動による長さ調整を可能にする、ネジ付きロッドを提案している。
【0007】
これを向上させるために、DE112017000012B4は、継続的、受動的、及び/または能動的に補助して、患者の手の指及び親指の移動を実行するための治療デバイスを開示している。それは、選択された各指に、運動力学的な移動を伴う、それ自体の指運動レールを設けるのを可能にする。処置される指の側部に配置された指運動レールは、妨害されずに屈曲及び/または伸長移動を可能にする。公知の指運動レールは、キャリッジ/レールの移動の運動力学に基づいており、解剖学的に自然な指の移動に非常に近い、自動化された指の移動を可能にする。代替として、DE102019112049.7は、指運動レールまたは治療デバイスを開示しており、それらの運動力学的な移動は、中手指節間関節の屈曲のための手段として多接合ヒンジを備え、そのため指運動レールにかかる軸力及びねじり力の作用に対して特に堅牢である。これによって、前述の公開の両方における移動の原理に対して、完全に明示的な参照が成される。
【0008】
これら全ての治療デバイスを用いて、トレーニングを開始する前に、デバイス、詳細には個々の指運動レールを、それぞれの解剖学的構造、すなわち手のサイズ及び/または個々の指の寸法に適合させることが必要である。この目的のため、個々の指運動レールは、それぞれのユーザにとって最適な位置に、ほとんどの場合手動で上部シェルまたはそれぞれの治療デバイスのホルダに固定される。指運動レールは、トレーニングセッション後に手動で解放し、次のユーザのための別の位置に再装着させなければならない。この手順は、毎日の診察において時間を浪費し、治療デバイスを伴うそれぞれのユーザにとって、利用できるトレーニング時間を縮めるという欠点を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2011-115248号公報
【特許文献2】米国特許出願公開第2014/0288664号明細書
【特許文献3】中国特許出願公開第105726263号明細書
【特許文献4】DE112017000012B4
【特許文献5】DE102019112049.7
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって本発明の目標は、指運動レールまたは対応する治療デバイスが、自動でコスト効率の高い方法で、それぞれのユーザの解剖学的構造に迅速に適合される、デバイス及び方法を利用可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この目標は、請求項1の特徴を有する、継続的、受動的、及び/または能動的に補助して、手の指及び/または親指の移動を実施するための、治療デバイスにおける指運動レールの長さ調整デバイスと;請求項12の特徴を有する、継続的、受動的、及び/または能動的に補助して、手の指及び/または親指の移動を実施するための、指運動レールと;請求項13の特徴を有する、継続的、受動的、及び/または能動的に補助して、手の少なくとも1本の指及び/または親指の移動を実施するための、治療デバイスと;請求項14の特徴を有する、継続的、受動的、及び/または能動的に補助して、手の少なくとも1本の指及び/または親指の移動を実施するために、治療デバイスにおける指運動レールの長さを調整するための方法と、によって実現される。個々に、または互いに組み合わせて使用できる、有利な実施形態及び開発は、従属請求項の主題である。
【0012】
本発明による長さ調整デバイスは、
-少なくとも1つの調整レールと、
-指運動レールを保持するために、調整レールに対して可動である、少なくとも1つの保持手段と、
-調整レールに沿った第1の方向における保持手段の移動をブロックするために、保持手段に配置された、少なくとも1つの第1のブロック機構と、
-調整レールに沿った第2の方向における保持手段の移動をブロックするために、保持手段に配置された、少なくとも1つの第2のブロック機構と、
-少なくとも1つのキャリッジであって、
-少なくとも1つの接続要素を介して、指運動レールに動作可能に接続することができ、
-指運動レールを動かすための駆動部によって、調整レールに沿って動かされるよう構成された、キャリッジと、
を備え、
-このキャリッジは、駆動部によって調整レールに沿って第1の方向へ動かされて、第1のブロック機構に接触するとき、第1のブロック機構に力を加え、それによって第1のブロック機構は解放されて、指運動レールを伴う保持手段は、キャリッジの移動によって第1の方向へ可動であるように設計され、
-キャリッジは、駆動部によって調整レールに沿って第2の方向へ動かされて、第2のブロック機構に接触するとき、第2のブロック機構に力を加え、それによって第2のブロック機構は解放されて、指運動レールを伴う保持手段は、キャリッジの移動によって第2の方向へ可動であるように設計される、
長さ調整デバイス。
【0013】
長さ調整デバイスの第1の実施形態において、キャリッジを駆動部に、好ましくは直接的に動作可能に接続することができる。これに対する代替の好ましい実施形態において、キャリッジを駆動部に、少なくとも1つの接続要素を介して、間接的に動作可能に接続することもできる。キャリッジを駆動部に、直接的に動作可能に接続することができ、詳細にはキャリッジを駆動部のスピンドルに、直接的に動作可能な接続によって接続することができる実施形態は、長さ調整デバイスの比較的簡単な設計を可能にする。その一方でキャリッジを駆動部に、少なくとも1つの接続要素を介して間接的に動作可能に接続することができる実施形態は、長さ調整デバイスの比較的小型で特に平坦な設計に都合がよい。
【0014】
別の実施形態において、調整レールは、好ましくは少なくとも2つのグリッド要素を有するグリッド軌道である。少なくとも2つのグリッド要素を有するグリッド軌道は、保持手段したがって指運動レールが、簡単な方法で治療デバイスに係止されるのを、有利に可能にする。
【0015】
ここで、少なくとも2つのグリッド要素が、調整レール面から、実質的に(三角形の)楔形状、及び/または半円形状、及び/またはルーローの三角形の形態で、突出する。調整経路面からこのように突出したグリッド要素は、ポジティブ係止を有利に可能にし、(三角形の)楔形状、及び/または半円形状、及び/またはルーロー三角形の形態を伴い、ブロック機構の影響を、キャリッジから加えられた力によって、例えば立方体形状面から突出するグリッド要素を用いる場合よりも、容易に(少ない労力で)上回ることができる。
【0016】
代替として、少なくとも2つのグリッド要素は、調整レール内の穴としても形成することができる。穴が開けられたプレートという意味での、グリッド要素としての穴を伴う調整レールは、より平坦な調整レールの設計を、有利に可能にする。
【0017】
別の実施形態において、保持手段は、好ましくはブロック機構を保持するための第1の側壁と、指運動レールを保持するための第2の側壁とを有し、これらの壁は、少なくともベース要素を介して互いに接続され、その結果実質的にU型の断面が形成され、それを通して調整レールは延びる。実質的にU型の保持手段は、選択する材料に依拠して、例えば金属シートを曲げることによって、または射出成形もしくは3D印刷によって、簡単かつコスト効率の高い生成を有利に可能にする。加えて、このような保持手段は、調整レールに沿って容易に動かすことができる。
【0018】
代替の実施形態において、調整レールが、その長手方向軸に沿って第1の側壁及び第2の側壁を備える場合、有益であることが判っている。ここで、第1の側壁、調整レール、及び第2の側壁は、実質的にU型の断面を共に形成し、保持手段は、調整レールに対して可動となるよう、実質的にU型の断面内に配置される。このような実施形態は、特に平坦な設計の長さ調整デバイスを有利にもたらし、それによって、指運動レールまたは治療デバイスにおいて小さい空間要件をもたらす。
【0019】
本発明によると、ブロック機構の各々が、保持手段の、好ましくは第1の側壁に配置された、少なくとも1つの固定手段と;回転軸を介して回転可能となるよう、保持手段の好ましくは第1の側壁に統合されたブロックレバーと;固定手段に対するブロックレバーの懸架手段と、を有する長さ調整デバイスの実施形態も、好ましい。ここでブロックレバーは、キャリッジがブロックレバーと動作可能に接続されたとき、ブロックレバーがブロック位置からブロック解除位置まで回転され、それによって保持手段が少なくとも1つの方向に可動となるよう、設計される。このようなブロック機構は、保持手段の位置、及び保持手段によって保持された指運動レールの位置を、治療デバイスの調整レールに沿って、キャリッジ、したがって指運動レールの駆動によって、有利に変化させる。
【0020】
代替として、ブロック機構を、1つのピースとして設計することもでき、かつ弾性材料、詳細にはバネ鋼及び/または硬質ゴムで作ることができる。固定手段及びブロックレバーは、有利には弾性材料の単一ピースから形成できる。ここでブロックレバーは、固定手段に対してある角度で配置され、ブロックレバーと固定手段との間の交差ポイントを、回転軸に対応させることができる。この実施形態において、懸架手段を、弾性材料自体のバネ特性、詳細にはバネ鋼及び/または硬質ゴムと取り換えることができ、その結果、ブロック機構ごとに1つの構成要素を有利に省略することができ、かつブロック機構のサイズを減少させることができる。
【0021】
さらに、それぞれのブロック位置におけるブロックレバーは、調整レール、詳細にはグリッド軌道として設計された調整レールのグリッド要素に、動作可能に接続され、それらそれぞれのブロック解除位置においては、調整レール、詳細にはグリッド軌道として設計された調整レールのグリッド要素に、動作可能に接続されない実施形態が、有益であることが判っている。ブロックレバーが、調整レール、詳細にはグリッド軌道として設計された調整レールのグリッド要素に、動作可能に接続された場合、調整レールに沿った保持手段の移動は有利に防止され、指運動レールは安定した固定位置に保持され、それによって治療の移動を安全に実施することができる。ブロックレバーが、調整レール、詳細にはグリッド軌道として設計された調整レールのグリッド要素に、動作可能に接続されない場合、保持手段は調整レールに沿って任意の所望の位置まで有利に動かすことができるか、またはグリッド軌道として設計された調整レールの場合、グリッド要素もしくは穴に依拠した位置まで有利に動かすことができる。
【0022】
別の実施形態において、駆動部は、リニア駆動、詳細にはスピンドルモータ、空圧シリンダ、液圧シリンダ、及び/またはケーブル牽引であることが好ましい。リニア駆動は、キャリッジの制御された移動、したがって治療の移動中の指運動レールと、調整レールに沿った長さ調整中の指運動レールを伴う保持手段と、の両方の制御された移動を有利に可能にする。
【0023】
本発明は、請求項1~11のうちいずれか一項に記載の長さ調整デバイスを備えた、継続的、受動的、及び/または能動的に補助して、指及び/または親指の移動を実施するための指運動レールにも関する。
【0024】
本発明はさらに、請求項12で記載された少なくとも1つの指運動レールを備えた、継続的、受動的、及び/または能動的に補助して、手の少なくとも1本の指及び/または親指の移動を実施するための、治療デバイスにも関する。
【0025】
最後に、本発明は、継続的、受動的、及び/または能動的に補助して、手の少なくとも1本の指及び/または親指の移動を実施するための治療デバイスにおける、指運動レールの長さを調整するための方法に関する。この方法は、保持手段に配置された、指運動レールの接続要素が、駆動部の補助を伴い、治療の移動の幅から第1または第2の調整範囲まで、調整レールに沿ったキャリッジを介して動かされることを特徴とする。このキャリッジが、駆動部によって第1の調整範囲まで調整レールに沿って第1の方向に動かされて、第1のブロック機構に接触したとき、キャリッジは第1のブロック機構に力を加え、それによって第1のブロック機構は解放され、指運動レールを伴う保持手段は、キャリッジの移動によって第1の方向に動かされる。キャリッジが、駆動部によって調整レールに沿って第2の調整範囲まで動かされて、第2のブロック機構に接触したとき、キャリッジは第2のブロック機構に力を加え、それによって第2のブロック機構は解放され、指運動レールを伴う保持手段は、キャリッジの移動によって第2の方向に動かされる。
【発明の効果】
【0026】
本発明による長さ調整デバイス、または本発明による長さ調整方法は、安定した位置において、継続的、受動的、及び/または能動的に補助して、手の指及び/または親指の移動を実施するのを可能にするために、指運動レールが、指運動レールのための治療デバイスにすでに存在する駆動部の補助を伴い、調整レールに沿って自動的に動かされること、及び指運動レールが、調整レール、したがって治療デバイスの所望の位置に、ユーザの指の長さ、もしくは手のサイズ/長さに依拠して固定されること、を有利に可能にする。時間を浪費する手動調整は、それによって有利に回避される。
【0027】
本発明の追加の詳細、及び別の利点を、好ましい例示的な実施形態、及び添付の図面を共に参照して、以下で説明する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】本発明による長さ調整デバイスの実施形態の斜視図である。
【
図2】ブロックレバーがブロック解除位置にある、
図1による長さ調整デバイスの一部を示す図である。
【
図3a】第2のブロック機構のブロックレバーが、グリッド要素の上方で最大限逸脱した位置にある、B1方向に移動している間の、
図1及び
図2の長さ調整デバイスを示す図である。
【
図3b】第2のブロック機構のブロックレバーが、最小限逸脱した位置にある、
図3aの長さ調整デバイスを示す図である。
【
図4a】本発明によるブロック機構の、第1の複数部品の実施形態における概略比較図である。
【
図4b】バネ鋼で作られた、本発明によるブロック機構の、第2の単一ピース設計を示す概略比較図である。
【
図5】指運動レールを伴う、本発明による長さ調整デバイスの第2の実施形態を示す図である。
【
図6】長さ調整デバイス及び駆動部を伴う、指運動レールの実施形態の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明の好ましい実施形態における以下の説明において、同じ参照記号は、同じまたは同等の構成要素を表わす。
【0030】
図1は、本発明による長さ調整デバイス3の実施形態の斜視図である。継続的、受動的、及び能動的に補助して、手の指及び/または親指の移動を実施するための、治療デバイス1の指運動レール2の長さ調整デバイス3は、少なくとも1つの調整レール30と;指運動レール2を保持するための、調整レール30に対して可動である少なくとも1つの保持手段34と;保持手段34の、調整レール30に沿った第1の方向B1の移動をブロックするために、保持手段34に配置された、少なくとも1つの第1のブロック機構31と;保持手段34の、調整レール30に沿った第2の方向B2の移動をブロックするために、保持手段34に配置された、少なくとも1つの第2のブロック機構32と、を備える。
【0031】
図2は、ブロックレバー312がブロック解除位置P2にある、
図1による長さ調整デバイス3の一部を示す。
【0032】
図1及び
図2に示されるように、保持手段34は、好ましくはブロック機構31及び32を保持するための第1の側壁341と、指運動レール2を保持するための第2の側壁342を有し、これらの壁は、少なくともベース要素343を介して互いに接続され、その結果実質的にU型の断面が形成され、それを通して調整レール30は延びる。
【0033】
加えて、本発明による長さ調整デバイス3は、少なくとも1つのキャリッジ33を備える。キャリッジ33は、少なくとも1つの接続要素20a、20b(
図6参照)を介して指運動レール2に動作可能に接続することができる。キャリッジ33は、指運動レール2を動かすための駆動部10によって、調整レール30に沿って動かせるよう構成される。例えば
図1及び
図2に示されるように、この目的のためにキャリッジ33は、駆動部10に直接的に動作可能に接続され得る。詳細には、駆動部10のスピンドル102に動作可能に直接的に接続することによって、接続され得る。キャリッジ33は、本発明によって設計されることにより、駆動部10によって調整レール30に沿って第1の方向B1へ動かされて、第1のブロック機構31に接触するとき、第1のブロック機構31に力を加え、それによって第1のブロック機構31は解放されて、指運動レール2を伴う保持手段34は、キャリッジ30の移動によって第1の方向B1へ可動である。
【0034】
図3a及び
図3bは、第1の方向B1で調整レール30に沿った、保持手段34のこのような移動を示す。
【0035】
保持手段34を、調整レール30に沿って、調整レール30に固定された動作位置から別の位置へ動かすため、したがって指運動レール2の長さを調整するために、保持手段34に配置された指運動レール2の接続要素20aまたは20b(
図6参照)は、駆動部10の補助、詳細には駆動部10のモータ101によって駆動されるスピンドル102の補助によって、かつ治療の移動の幅A1から、第1の調整範囲A2または第2の調整範囲A3までのキャリッジ33を介して、動かされる。キャリッジ33が駆動部10によって、詳細には駆動部10のモータ101によって駆動されるスピンドル102によって、調整レール30に沿って第1の方向B1へ、第1の調整範囲A2まで動かされ、第1のブロック機構31に接触するとき、キャリッジ33は、第1のブロック機構31に力を加え、それによって第1のブロック機構31は解放されて、指運動レール2を伴う保持手段34は、キャリッジ30の移動によって第1の方向B1へ動かされる。
図2で確認できるように、ブロックレバー312は、キャリッジ33の摺動足部331によって、懸架手段313のバネ力に対抗して、調整レール30またはそのグリッド要素31から離れるよう動かされる。その結果、ブロックレバー312と調整レール30との間の相互作用は止められ、保持手段34及び指運動レール2を伴うキャリッジ33の移動が可能になる。ここで示される実施形態において、キャリッジ33は、2つの摺動足部331と、摺動足部331を互いに接続する横断要素332とを備えることができ、それによってキャリッジ33は、平面図において特にH型構成を有することができる。第2のブロック機構32のブロックレバー322は、第1の方向B1における保持手段34の移動をブロックしないが、キャリッジ33によって動かされる保持手段34によって共に単純に引かれ得る。
【0036】
図3aは、第2のブロック機構32のブロックレバー322が、グリッド要素301の上方で最大限逸脱した位置にある、B1方向に動いている間の、
図1及び
図2の長さ調整デバイス3を示す。
図3bは、第2のブロック機構32のブロックレバー322が、最小限逸脱した位置にある、同じ長さ調整デバイス3を示す。
【0037】
同じことが、反対の第2の方向B2への移動として適用される。本発明の長さ調整デバイス3のキャリッジ30は、駆動部10、詳細には駆動部10のモータ101によって駆動されるスピンドル102によって、調整レール30に沿って第2の方向B2へ動かされて、第2のブロック機構32に接触するとき、キャリッジ30は第2のブロック機構32に力を加え、それによって第2のブロック機構32は解放されて、指運動レール2を伴う保持手段34は、キャリッジ30の移動によって第2の方向B2へ動かされる。この場合、キャリッジ30が駆動部10によって、調整レール30に沿って第2の方向B2へ、第2の調整範囲A3まで動かされて、第2のブロック機構32に接触するとき、キャリッジ30は、第2のブロック機構32に力を加え、それによって第2のブロック機構32は解放されて、指運動レール2を伴う保持手段34は、キャリッジ33の移動によって第2の方向B2に動かされる。力を加えることは、ここでは摺動足部331を介しても行なうことができる。第1のブロック機構31のブロックレバー312は、第2の方向B2における保持手段34の移動をブロックしないが、キャリッジ33によって動かされる保持手段34によって共に単純に引かれ得る。
【0038】
調整レール30は、詳細には少なくとも2つのグリッド要素301を有するグリッド軌道とすることができる。少なくとも2つのグリッド要素301は、
図1~
図3bに詳細に示されるように、調整レール30の面から、実質的に(三角形の)楔形状、及び/または半円形状、及び/またはルーローの三角形の形態で、突出することができる。
図2、
図3a、及び
図3bにおいて、いかにしてブロックレバー31及び32が、調整レール30面からこのように突出したグリッド要素301と相互作用し、それによって1つのブロックレバー31または32が、移動B1またはB2のうち1つの方向における保持手段34の移動をブロックし、移動のそれぞれ他方の方向に、グリッド要素301の上を越えて引くことができるか、を確認することができる。
【0039】
ブロック機構31及び32は、好ましくは各々が少なくとも:保持手段34の好ましくは第1の側壁341に配置された、固定手段314、324と;回転軸311、321を介して回転可能なように、保持手段34の好ましくは第1の側壁341に統合された、ブロックレバー312、322と;固定手段314、324に対する、ブロックレバー312、322の懸架手段313、323と、を備える。ここでブロックレバー312、322は、キャリッジ33がブロックレバー313、323と動作可能に接続されたときに、ブロックレバー312、323がブロック位置P1からブロック解除位置P2まで回転され、それによって保持手段34が少なくとも1つの方向B1、B2に可動となるよう、設計される。さらに、それぞれブロック位置P1にあるブロックレバー313、323を、調整レール30、詳細にはグリッド軌道として設計された調整レール30のグリッド要素301に、動作可能に接続することができ、それぞれのブロック解除位置P2にあるブロックレバー313、323を、好ましくは調整レール30、詳細にはグリッド軌道として設計された調整レール30のグリッド要素301に、動作可能に接続しない。
【0040】
説明したようなブロック機構31、32の複数部品設計に対する代替として、ブロック機構31、32は、1つのピースとして有利に設計され、詳細にはバネ鋼及び/または硬質ゴムの弾性材料から形成することもできる。
【0041】
図4a及び
図4bは、本発明によるブロック機構31、32の、複数部品による第1の実施形態(
図4a)と、バネ鋼で作られた本発明によるブロック機構31、32の、単一ピースによる第2の実施形態(
図4b)との、概略の比較を示す。この実施形態において、固定手段314、324、及びブロックレバー313、323は、例えばバネ鋼及び/または硬質ゴムである弾性材料の単一ピースから有利に形成することができることが確認される。ここで、ブロックレバー313、323は、好ましくは固定手段314、324に対してある角度で配置され、ブロックレバー313、323と、固定手段314、324との間の交差ポイントを、回転軸311、321と一致させることができる。
【0042】
調整レール30の面から突出した少なくとも2つのグリッド要素301を有する、グリッド軌道として設計された、調整レール30に対する代替として、グリッド軌道として設計された調整レール30の少なくとも2つのグリッド301は、調整レール30内の穴(図示せず)として構成することもできる。
【0043】
図5は、指運動レール2を伴う、本発明による長さ調整デバイス3の第2の実施形態を示す。ここで、調整レール30は、好ましくはその長手方向軸に沿って、第1の側壁302及び第2の側壁303を備える。第1の側壁302、調整レール30、及び第2の側壁303は、実質的にU型の断面を共に形成する。詳細には保持手段34は、調整レール30に対して可動となるよう、実質的にU型の断面内に配置される。この比較的小型の設計を実現するために、ここではキャリッジ33が、少なくとも1つの接続要素103(
図6も参照)を介して、好ましくは間接的に駆動部10に動作可能に接続される。
【0044】
最後に
図6は、長さ調整デバイス3及び駆動部10を伴う、指運動レール2の実施形態の側面図を示す。駆動部10は、好ましくはリニア駆動、詳細にはスピンドルモータ、空圧シリンダ、液圧シリンダ、及び/またはケーブル牽引である。
図6は、スピンドルモータとして設計された駆動部10の例を示し、そのモータ101はスピンドル102を駆動し、次に少なくとも1つの接続要素103を介してキャリッジ33と相互作用する。この目的のために接続要素103は、好ましくは調整レール30、第1の側壁302、及び第2の側壁303(これに関連した
図5も参照)によって形成された、実質的にU型の断面内を延びる、少なくとも1つの部分を備えることができる。
【0045】
本発明による長さ調整デバイス3、または本発明による長さ調整方法は、安定した位置において、継続的、受動的、及び/または能動的に補助して、手の指及び/または親指の移動を実施するのを可能にするために、指運動レール2が、指運動レール2のための治療デバイス1にすでに存在する駆動部10の補助を伴い、調整レール30に沿って自動的に動かされること、及び指運動レール2が、調整レール30したがって治療デバイス1の所望の位置に、ユーザの指の長さ、もしくは手のサイズ/長さに依拠して固定されること、を有利に可能にする。時間を浪費する手動調整は、それによって有利に回避される。
【符号の説明】
【0046】
1 治療デバイス
10 駆動部
101 モータ
102 スピンドル
103 接続要素
2 指運動レール
20a/b 接続要素
3 長さ調整デバイス
30 調整レール
301 グリッド要素
302 第1の側壁
303 第2の側壁
31 第1のブロック機構
311 第1の回転軸
312 第1のブロックレバー
313 第1の懸架手段
314 第1の固定手段
32 第2のブロック機構
321 第2の回転軸
322 第2のブロックレバー
323 第2の懸架手段
324 第2の固定手段
33 キャリッジ
331 摺動足部
332 横断要素
34 保持手段
341 第1の側壁
342 第2の側壁
343 ベース要素
B1 第1の方向
B2 第2の方向
P1 ブロック位置
P2 ブロック解除位置
A1 治療の移動の幅
A2 第1の調整範囲
A3 第2の調整範囲
【国際調査報告】