(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-14
(54)【発明の名称】ブロードキャスト/マルチキャストベアラの確立に関する方法、装置、およびマシン可読媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 4/06 20090101AFI20220707BHJP
H04W 88/14 20090101ALI20220707BHJP
H04W 28/26 20090101ALI20220707BHJP
【FI】
H04W4/06 150
H04W88/14
H04W28/26
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2021558019
(86)(22)【出願日】2019-07-31
(85)【翻訳文提出日】2021-10-21
(86)【国際出願番号】 EP2019070620
(87)【国際公開番号】W WO2020200489
(87)【国際公開日】2020-10-08
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2019/080818
(32)【優先日】2019-04-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】特許業務法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シュー, ウェンリアン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE10
5K067EE16
(57)【要約】
本開示の実施形態は、通信ネットワークのためにブロードキャスト/マルチキャストサーバによって実行される方法を提供する。本方法は、アプリケーションサーバから、通信ネットワーク内のブロードキャスト/マルチキャストベアラを確立するためのリクエストを受信することと、通信ネットワーク内のブロードキャスト/マルチキャストベアラに対して関連付けられるリソースを割り当てることと、ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられるリソースの割り当てが進行中であるかどうかのインジケーションを含むレスポンスメッセージをアプリケーションサーバに送信することと、を有する。対応する装置、方法およびアプリケーションサーバ内の装置も提供される。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワークにおけるブロードキャスト/マルチキャストサーバ(500)によって実行される方法であって、
アプリケーションサーバから、前記通信ネットワークにおけるブロードキャスト/マルチキャストベアラを確立するためのリクエストを受信すること(402)と、
前記通信ネットワークにおける前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられるリソースを割り当てること(404)と、
前記アプリケーションサーバへ、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの前記割り当てが進行中かどうかのインジケーションを含むレスポンスメッセージを送信すること(406)と、
を有する方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記インジケーションは、ビットマップを含む、方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、前記ビットマップは、1つ以上のビットを含み、前記ビットをセットすることは、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てが成功したこと、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てが失敗したこと、および、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てが進行中であること、のうちの1つを示すことである、方法。
【請求項4】
請求項3に記載の方法であって、前記ビットマップは、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てが失敗したことを示す複数のビットのサブセットを含み、前記サブセットにおける前記複数のビットの各々は、前記失敗のそれぞれの理由を示す、方法。
【請求項5】
請求項3または4に記載の方法であって、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てが進行中であることを示す前記ビットをセットすることは、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てが進行中であることを示す、方法。
【請求項6】
請求項3または4に記載の方法であって、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てが進行中であることを示す前記ビットと、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てが成功したことを示すビットとをセットすることは、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てが進行中であることを示す、方法。
【請求項7】
先行する請求項のいずれか一項に記載の方法であって、前記ブロードキャスト/マルチキャストサーバは、前記通信ネットワークの無線アクセスネットワークにおける前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラのためにリソースが構成されているという判定に応じて前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラを確立するための前記リクエストに応答するように構成されており、前記レスポンスメッセージは、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられた前記リソースの前記割り当てが進行中でないというインジケーションを含む、方法。
【請求項8】
請求項1から6のいずれか一項に記載の方法であって、前記ブロードキャスト/マルチキャストサーバは、前記通信ネットワークの無線アクセスネットワークにおいて、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラのためのリソースが構成されているとの判定の前に、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラを確立するための前記リクエストに応答するように構成され、前記レスポンスメッセージは、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連する前記リソースの前記割り当てが進行中であるというインジケーションを含む、方法。
【請求項9】
請求項8に記載の方法であって、前記無線アクセスネットワークにおいて前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラのためにリソースが構成されているという判定に応じて前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てがもはや進行中ではないというインジケーションを含む情報メッセージを前記アプリケーションサーバに送信すること(408)をさらに有する、方法。
【請求項10】
請求項9に記載の方法であって、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連する前記リソースの割り当てがもはや進行中ではないという前記インジケーションは、前記無線アクセスネットワークにおける前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラのためにリソースが構成されているというインジケーションを含む、方法。
【請求項11】
請求項1に記載の方法であって、前記ブロードキャスト/マルチキャストサーバは、ブロードキャスト/マルチキャストサービスセンタ(BM-SC)を有する、方法。
【請求項12】
先行する請求項のいずれか一項に記載の方法であって、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラは、マルチメディアブロードキャストおよびマルチキャストサービス(MBMS)ベアラを含む、方法。
【請求項13】
先行する請求項のいずれか一項に記載の方法であって、前記アプリケーションサーバは、グループ通信サービスアプリケーションサーバ(GCS AS)を有する、方法。
【請求項14】
先行する請求項のいずれか一項に記載の方法であって、前記アプリケーションサーバは、ミッションクリティカルなサービスアプリケーションサーバと、車両対あらゆる物(V2X)アプリケーションサーバとのうちの1つを含む、方法。
【請求項15】
アプリケーションサーバ(700)によって実行される方法であって、前記方法は、
通信ネットワークのブロードキャスト/マルチキャストサーバへ前記通信ネットワークにおけるブロードキャスト/マルチキャストベアラを確立するためのリクエストを送信すること(602)と、
前記ブロードキャスト/マルチキャストサーバから、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられるリソースの割り当てが進行中かどうかのインジケーションを含むレスポンスメッセージを受信すること(604)と、
を有する方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法であって、前記インジケーションは、ビットマップを含む、方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法であって、前記ビットマップは、1つ以上のビットを含み、前記ビットをセットすることは、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てが成功したこと、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てが失敗したこと、および、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てが進行中であること、のうちの1つを示すことである、方法。
【請求項18】
請求項17に記載の方法であって、前記ビットマップは、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの前記割り当てが失敗したことを示す複数のビットのサブセットを含み、前記サブセットの前記複数のビットのそれぞれは、前記失敗のそれぞれの理由を示す、方法。
【請求項19】
請求項17または18に記載の方法であって、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てが進行中であることを示す前記ビットをセットすることは、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てが進行中であることを示す、方法。
【請求項20】
請求項17または18に記載の方法であって、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てが進行中であることを示す前記ビットと、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てが成功したことを示すビットとをセットすることは、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられるリソースの割り当てが進行中であることを示す、方法。
【請求項21】
請求項15から20のいずれか一項に記載の方法であって、前記レスポンスメッセージは、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの前記割り当てが進行中ではないというインジケーションを含み、前記方法は、さらに、前記レスポンスメッセージの受信に応じて前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラを介してデータの送信を開始すること(608)を含む、方法。
【請求項22】
請求項15から20のいずれか一項に記載の方法であって、前記レスポンスメッセージは、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの前記割り当てが進行中であるというインジケーションを含み、前記方法は、さらに、前記レスポンスメッセージの受信に応じて、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラを介したデータの送信を延期することを含む、方法。
【請求項23】
請求項22に記載の方法であって、さらに、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てがもはや進行中ではないことを示すインジケーションを含む情報メッセージを前記ブロードキャスト/マルチキャストサーバから受信すること(606)を含む、方法。
【請求項24】
請求項23に記載の方法であって、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連する前記リソースの割り当てがもはや進行中ではないという前記インジケーションは、前記無線アクセスネットワークにおける前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラのためのリソースが構成されているというインジケーションを含む、方法。
【請求項25】
請求項23または24に記載の方法であって、さらに、前記情報メッセージの受信に応じて、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラを介してデータの送信を開始すること(608)を有する、方法。
【請求項26】
請求項15から25のいずれか一項に記載の方法であって、前記ブロードキャスト/マルチキャストサーバは、ブロードキャスト/マルチキャストサービスセンタ(BM-SC)を含む、方法。
【請求項27】
請求項15から26のいずれか一項に記載の方法であって、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラは、マルチメディアブロードキャストおよびマルチキャストサービス(MBMS)ベアラを含む、方法。
【請求項28】
請求項15から27のいずれか一項に記載の方法であって、前記アプリケーションサーバは、グループ通信サービスアプリケーションサーバ(GCS AS)を含む、方法。
【請求項29】
請求項15から28のいずれか一項に記載の方法であって、前記アプリケーションサーバは、ミッションクリティカルなサービスアプリケーションサーバと、車両対あらゆる物(V2X)アプリケーションサーバと、のうちの1つを含む、方法。
【請求項30】
ブロードキャスト/マルチキャストサーバ(500)であって、
請求項1から14のいずれかにおけるステップのいずれかを実行するように構成されたプロセッシング回路と、
前記ブロードキャスト/マルチキャストサーバに電力を供給するように構成された電源回路と、
を有するブロードキャスト/マルチキャストサーバ。
【請求項31】
アプリケーションサーバ(700)であって、
請求項15から29のいずれかにおけるステップのいずれかを実行するように構成されたプロセッシング回路と、
前記アプリケーションサーバに電力を供給するように構成された電源回路と、
を有するアプリケーションサーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、通信ネットワークに関し、特に、ブロードキャスト/マルチキャストベアラの確立またはアクティブ化に関する方法、装置、およびマシン可読媒体を提供する。
【背景技術】
【0002】
一般に、本明細書で使用されるすべての用語は、異なる意味が明確に与えられ、および/またはそれが使用される文脈から暗示されない限り、関連する技術分野におけるそれらの通常の意味に従って解釈されるべきである。a/an/the+要素、装置、構成要素、手段、ステップなどへの言及はすべて、特に明記しない限り、要素、装置、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも1つのインスタンスを指すものとして開放的に解釈されるべきである。本明細書に開示される任意の方法のステップは、ステップが別のステップの後または前として明示的に記載されていない限り、および/またはステップが別のステップの後または前になければならないことが暗黙的でない限り、開示される正確な順序で実行される必要はない。本明細書に開示される実施形態のいずれかの任意の特徴は、適切な場合には、任意の他の実施形態に適用されてもよい。同様に、任意の実施形態の任意の利点は、任意の他の実施形態に適用することができ、その逆も同様である。添付の実施形態の他の目的、特徴、および利点は、以下の説明から明らかになるであろう。
【0003】
ミッションクリティカル(MC)サービスは、MBMS (マルチメディアブロードキャストアンドマルチキャストサービス)を利用して、MC UEにサービスを提供する(例えば、3GPP TS23.280、v 16.2.0、10.7項に記載されているように)。MBMSベアラは、任意のMCサービスグループのために任意のMCサービスによって使用されうる。単一のMBMSベアラは、単一のグループ内で、または複数のグループによって並列に、1つまたは複数のMCサービスのために使用されうる。
【0004】
以下の節は、以下のMCサービスによって利用されるMBMS送信の使用のための手順および情報フローを規定する:
- ミッションクリティカルなプッシュツートーク(MCPTT);
- ミッションクリティカルなビデオ(MCVideo)、および
- ミッションクリティカルなデータ(MCData)。
【0005】
MBMS高レベル要件は、アーキテクチャと機能を含むが、これは3GPP TS23.246、v 16.0.0に規定されている。
【0006】
3GPP TS23.280のサブクローズ10.7(上記で引用)に記載されているMBMSベアラの運用手順の中には、MBMSベアライベント通知手順がある。
【0007】
MCサービスサーバは、グループ通信サービスアプリケーションサーバ(GCS AS)をインスタンス化したものである。MCサービスサーバがMBMSベアラの状態を知り、それによってサービスを配信するネットワークの能力を知るためには、ネットワークがMCサービスサーバにMBMSベアライベント通知を提供することが必要である。MCサービスサーバに通知される別のイベントは、MBMSベアラ開始結果(例えば、第1のセルがMBMSリソースの割り当てに成功したとき)、特定のMBMSベアラにMBMSリソースを割り当てることに失敗したセルがあるかどうかを示す情報、MBMSベアラの現在のステータス、およびMBMSベアラ中断/再開または過負荷シナリオのうちの1つまたは複数を含む。
【0008】
図1は、ミッションクリティカルサービスのための、MBMSベアライベント通知における情報フローを示す。この図は、3GPP TS23.280、v 16.2.0における
図10.7.3.10.2-1に対応している。
図1のステップ3で、ブロードキャスト/マルチキャストサービスセンター(BM-SC)は、MBMSベアラをセットアップまたは確立し、無線アクセスネットワーク(RAN)内のMBMSベアラにリソースを割り当てる手順を開始する。このプロセスは、3GPP TS23.246のサブクローズ8.3.2(上で参照)と、以下に示される
図2aおよび
図2bに記載されている。
図2aおよび
図2bの手順は、MBMSゲートウェイ(MBMS GW)の構成によって異なる。
図2aでは、MBMS GWは、BM-SCからの初期セッション開始要求に直ちに、潜在的にはRANリソースがMBMSベアラに割り当てられる前に、レスポンスメッセージを送信するように構成される。
図2bにおいて、MBMS GWは、MBMSベアラに対するRANリソースの割り当てが成功したという確認をMMEから受信した後にのみ、レスポンスメッセージをBM-SCに送信するように構成される。
【0009】
したがって、ネットワークオペレータには2つの可能な選択肢がある。MBMS GWは、(RAN内のMBMSベアラにリソースが割り当てられる前に)MBMSベアラを確立するための要求に即座に応答するように構成されるか、または、MBMS GWは、リソースがRAN内で割り当てられ、かつ、MBMSベアラが確立されると、一度だけ応答するように構成されるか、のいずれかである。どの構成を選択するかは、タイムリーかつ信頼性の高い方法でMBMSベアラを利用することを要求したアプリケーションサーバの能力に影響を与える。
【0010】
現在、ある種の課題が存在する。
【0011】
前述のように、MCサービスサーバは、グループ通信サービスアプリケーションサーバ(GCS AS)のインスタンス化である。3GPP TS23.468、v 15.0.0は、GCS ASがBM-SCと通信するための手順を定義する。
【0012】
図3は、MBMSベアラをアクティブ化するための手順を示し、3GPP TS23.468v 15.0.0の
図5.1.2.3.2-1に対応する。MCサービスサーバは、GCS ASをインスタンス化したものであるため、
図3は、
図2aおよび
図2bに関連して理解さればならない。
【0013】
例えば、
図3において、ステップ1は、BM-SCがアクティベートMBMSベアラリクエストを受信することを含む。BM-SCは、データフローをサポートするためにMBMSシステム内においてリソースを割り当てることによって、そのリクエストメッセージに対して、応答することがわかるであろう。すなわち、BM-SCは、
図2aまたは
図2bに示す手順に従う。
図3のステップ3で、BM-SCはGCS ASにレスポンスメッセージを送信する(アクティベートMBMSベアラレスポンス)。
【0014】
図3は、BM-SCがその後(ステップ4におけるRANリソースの割り当てに続いて)のステップ5においてMBMS配信ステータスインジケーションをGCS ASに送信し、RANリソースがすでに割り当てられ、かつ、MBMSベアラが確立されて使用のために利用可能であることを確認すること、を示す。そのようなインジケーションは、MBMS GWからの遅延セッション開始レスポンスメッセージの受信に続いて、ステップ5において、送信されてもよい(
図2bのステップ2を参照)。しかしながら、ステップ3でアクティベートMBMSベアラレスポンスメッセージを受信した時点で、GCS ASは、MBMSベアラが確立されているかどうか、あるいは確立が進行中であるかどうか(すなわち、ステップ5で別のメッセージが送信されるかどうか)についての知識を持たない。これは、GCS ASがステップ5で別のメッセージを待つ場合には、不必要な遅延につながるか、または、GCS ASが確立される前にMBMSベアラを使用しようと試みる場合にはMBMSベアラの使用に失敗するか、のいずれかにつながる可能性がある。
【発明の概要】
【0015】
本開示およびそれらの実施形態のある態様は、これらの課題または他の課題に対する解決策を提供することができる。例えば、一態様では、(
図3のステップ3で送信された)MBMSベアラリクエストのアクティブ化に対するレスポンスに、ベアラのアクティベーションが進行中であるかどうかを示すインジケーションが導入される。
【0016】
本明細書で開示される問題のうちの1つ以上に対処する様々な実施形態が、本明細書で提案される。
【0017】
一態様では、本開示は、通信ネットワーク内のブロードキャスト/マルチキャストサーバによって実行される方法を提供する。この方法は、アプリケーションサーバから、通信ネットワークにおいてブロードキャスト/マルチキャストベアラを確立することのリクエストを受信することと、当該通信ネットワークにおいてブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられるリソースを割り当てることと、ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられるリソースの割り当てが進行中であるかどうかのインジケーションを含むレスポンスメッセージをアプリケーションサーバに送信することと、を有する。
【0018】
別の態様では、本開示は、アプリケーションサーバによって実行される方法を提供する。この方法は、通信ネットワークのためのブロードキャスト/マルチキャストサーバに、当該通信ネットワークにおいてブロードキャスト/マルチキャストベアラを確立するためのリクエストを送信することと、ブロードキャスト/マルチキャストサーバから、ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられるリソースの割り当てが進行中であるかどうかのインジケーションを含むレスポンスメッセージを受信することと、を有する。
【0019】
一例では、通信ネットワークのためにブロードキャスト/マルチキャストサーバによって実行される方法が提供される。この方法は、アプリケーションサーバから、通信ネットワークにおいてブロードキャスト/マルチキャストベアラを確立するためのリクエストを受信することと、当該通信ネットワークにおいてブロードキャスト/マルチキャストベアラの確立を開始することと、ブロードキャスト/マルチキャストベアラの確立が進行中であるかどうかのインジケーションを含むレスポンスメッセージをアプリケーションサーバに送信することと、を有する。
【0020】
さらに別の例では、アプリケーションサーバによって実行される方法が提供される。この方法は、通信ネットワークのためのブロードキャスト/マルチキャストサーバに、通信ネットワークにおいてブロードキャスト/マルチキャストベアラを確立するためのリクエストを送信することと、ブロードキャスト/マルチキャストサーバから、ブロードキャスト/マルチキャストベアラの確立が進行中であるかどうかのインジケーションを含むレスポンスメッセージを受信することと、を有する。
【0021】
これらの方法を実行するための装置も提供される。例えば、ブロードキャスト/マルチキャストサーバは、上記の第1の態様による方法を実行するように構成されたプロセッシング回路(処理回路)を備えることができる。別の例では、アプリケーションサーバは、上記の第2の態様による方法を実行するように構成されたプロセッシング回路を備えることができる。ブロードキャスト/マルチキャストサーバおよび/またはアプリケーションサーバは、電源回路を備えることができる。
【0022】
特定の実施形態は、(GCS ASが
図3のステップ5においてさらなるメッセージを待つことになった場合に)マルチキャスト/ブロードキャストサービスへの不必要な遅延を防止すること、または、(GCS ASが、確立またはアクティブ化される前にMBMSベアラを使用しようと試みた場合)ベアラの使用失敗を防止することなど、1つまたは複数の技術的利点を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
本開示の実施形態をより良く例示し、それらが実施され得ることをより明確に示すために、以下の図面を参照する。
【0024】
【
図1】は、MBMSベアライベント通知における情報フローを示す図である。
【0025】
【
図2a】は、EPSのためのE-UTRANおよびUTRANのためのセッション開始手順を示す図である。
【0026】
【
図2b】は、遅延したレスポンスを有するEPSのためのE-UTRANのためのセッション開始手順を示す図である。
【0027】
【
図3】は、MBMSベアラアクティベート手順を示す図である。
【0028】
【
図4】は、本開示の実施形態によるブロードキャスト/マルチキャストサーバによって実行される方法のフローチャートである。
【0029】
【
図5】は、
図4の方法を実行するように構成された仮想装置の概略図である。
【0030】
【
図6】は、本開示の実施形態による、アプリケーションサーバによって実行される方法のフローチャートである。
【0031】
【
図7】は、
図6の方法を実行するように構成された仮想装置の概略図である。
【0032】
【
図8】は、本開示の実施形態による仮想化環境を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
ここで、本明細書で企図される実施形態のいくつかを、添付の図面を参照してより完全に説明する。しかしながら、他の実施形態は、本明細書に開示された主題の範囲内に含まれ、開示された主題は、本明細書に記載された実施形態のみに限定されると解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、主題の範囲を当業者に伝えるために例として提供される。
【0034】
本開示の実施形態によれば、MBMSベアラを介してデータを送信しようと試みる前に、MBMSベアラに関連付けられたリソースの割り当てが進行中であるかどうか、例えば、GCS ASが、RANにおいてMBMSベアラのためのリソースの割り当てを確認するさらなるメッセージ(例えば、ステップ5のMBMS配信ステータスインジケーション)を待つべきかどうかに関して、アクティベートMBMSベアラレスポンスメッセージ(ステップ3で送信される)内にインジケーションを設けることによって、上記の
図3に示されるシグナリング図が強化される。例えば、BM-SCが、MBMS GWから遅延セッション開始レスポンスを受信するように構成されている場合、BM-SCは、ベアラアクティベーション手順が、MBMS-ベアラ-結果属性-値ペアにおいて依然として進行中であることを(例えば、
図4に関して以下で説明されるビットマップによって)示してもよい。これらおよび他の実施形態は、特に
図4、5、6および7に関して、以下でより詳細に説明される。
【0035】
図4は、特定の実施形態による方法を示す。この方法は、
図1、
図2a、
図2b、および
図3に関して上述したBM-SCなどの通信ネットワークのためのブロードキャスト/マルチキャストサーバによって実行することができる。
【0036】
この方法は、ステップ402から始まり、このステップでは、ブロードキャスト/マルチキャストサーバは、アプリケーションサーバから、通信ネットワーク内にブロードキャスト/マルチキャストベアラを確立するためのリクエストを受信する。例えば、ブロードキャスト/マルチキャストベアラは、MBMSベアラであってもよく、したがって、ステップ402は、上記の
図3のステップ1に実質的に対応してもよい。
【0037】
アプリケーションサーバは、マルチキャストまたはブロードキャストサービスを必要とする、または、利用する可能性のある任意のサービスを実装することができる。本開示の実施形態は、特にそのようなベアラのアクティベーション(起動)時に、ブロードキャスト/マルチキャストベアラの信頼性を高めるような技術的効果を有することができ、したがって、特定の実施形態では、アプリケーションサーバは、特に信頼性の高いサービスを必要とするサービスを実装してもよい。このようなサービスの例には、上述したようなミッションクリティカル(MC)サービス(この場合、アプリケーションサーバはミッションクリティカルサービスサーバであってもよい)だけでなく、車両対あらゆる物(V2x)サービスなどの他のサービスも含まれる。本開示は、その点において限定されない。
【0038】
ブロードキャスト/マルチキャストベアラを確立するためのリクエスト(要求)は、ブロードキャスト/マルチキャストベアラによってアドレス指定された無線デバイスのグループについての識別子(例えば、一時モバイルグループ識別子(TMGI)などの一時的識別子)、ブロードキャスト/マルチキャストベアラのサービス品質のインジケーション、ブロードキャスト/マルチキャストベアラによってカバーされるブロードキャストエリア、およびブロードキャスト/マルチキャストベアラの開始時間、のうちの1つまたは複数を有することができる。
【0039】
ステップ404で、ブロードキャスト/マルチキャストサーバは、通信ネットワークにおけるブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられるリソースの割り当てを開始する。このステップは、上述の
図3のステップ2に実質的に対応しうる。例えば、ブロードキャスト/マルチキャストサーバが、ブロードキャスト/マルチキャストベアラの確立を開始してもよい。
【0040】
したがって、一実施形態では、ブロードキャスト/マルチキャストサーバは、ブロードキャスト/マルチキャストベアラのためのデータフローをサポートするために、ブロードキャスト/マルチキャストシステムにおけるリソースを割り当てる。たとえば、ブロードキャスト/マルチキャストサーバは、データフローの識別子(フローIDなど)、ブロードキャスト/マルチキャストベアラの有効期限、ブロードキャスト/マルチキャストサーバによって提供されるサービスの説明、ブロードキャスト/マルチキャストサーバのブロードキャスト/マルチキャストベアラのIPアドレス、ブロードキャスト/マルチキャストサーバのブロードキャスト/マルチキャストベアラのポート、のうちの1つ以上を割り当てることができる。
【0041】
一実施形態では、ブロードキャスト/マルチキャストサーバは、(例えば、
図2aおよび
図2bのステップ1で上述したように)セッション開始リクエストをMBMS GWに対して、追加的にまたは代替的に、送信することができる。
【0042】
ステップ406で、ブロードキャスト/マルチキャストサーバは、レスポンスメッセージをアプリケーションサーバに送信する。このステップは、上記の
図3のステップ3に実質的に対応することができ、したがって、レスポンスメッセージは、アクティベートMBMSベアラレスポンスを含むことができる。たとえば、レスポンスメッセージは、ブロードキャスト/マルチキャストベアラによってアドレス指定された無線デバイスのグループの識別子、データフローの識別子(たとえば、フローID)、ブロードキャスト/マルチキャストベアラの有効期限、ブロードキャスト/マルチキャストサーバによって提供されるサービスの説明、ブロードキャスト/マルチキャストサーバのブロードキャスト/マルチキャストベアラのIPアドレス、ブロードキャスト/マルチキャストサーバのブロードキャスト/マルチキャストベアラのポート、のうちの1つ以上を含むことができる。
【0043】
本開示の実施形態(以下の付録1も参照)によれば、レスポンスメッセージは、ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられるリソースの割り当てが進行中であるかどうかのインジケーションをさらに含む。あるいは、記載したように、レスポンスメッセージは、通信ネットワークの無線アクセスネットワーク(RAN)におけるブロードキャスト/マルチキャストベアラのためにリソースが割り当てられていることを確認するために、さらなる通知が到着するか否かについてのインジケーションを含む(例えば、上の
図3のステップ5に記載されているように)。
【0044】
表示は、任意の適切な機構を介して提供されてもよい。一実施形態では、インジケーションは、1つ以上のビットを含むビットマップによって提供され、当該ビットをセットすることは、ブロードキャスト/マルチキャストベアラの確立が成功したこと、ブロードキャスト/マルチキャストベアラの確立が失敗したこと、および、ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられるリソースの割り当てが進行中であること(またはブロードキャスト/マルチキャストベアラの確立が進行中であること)、のうちの1つを示すことを含む。いくつかの実施形態では、ブロードキャスト/マルチキャストベアラの確立が失敗したことを示すために、複数のビットが提供されてもよく、複数のビットのそれぞれは、失敗の特定の理由に対応する。いくつかの実施形態では、ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられるリソースの割り当てが進行中であるというインジケーションは、進行中のブロードキャスト/マルチキャストベアラの確立を示すビットをセットすることによって提供されてもよい。さらなる実施形態では、ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられるリソースの割り当てが進行中であるというインジケーションは、ブロードキャスト/マルチキャストベアラの確立が成功したことを示すビットと共に、進行中のブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられるリソースの割り当てを示すビットをセットすることによって、提供されてもよい。
【0045】
一例では、ビットマップは以下のように構成されてもよい。
【0046】
【表1】
ここで、「xx」は、ビットが任意の適切な位置に配置され得ることを示すために使用される。
【0047】
ステップ408において、オプションとして、ブロードキャスト/マルチキャストサーバは、ブロードキャスト/マルチキャストベアラのアクティベーションがもはや進行中ではないというインジケーションを含む情報メッセージをアプリケーションサーバに送信する。このステップは、上記の
図3のオプションステップ5に実質的に対応してもよい。したがって、情報メッセージは、RANにおけるブロードキャスト/マルチキャストベアラにリソースが割り当てられていることを示すインジケーションを含むことができる。例えば、1つ以上の無線アクセスノードが(例えば、上記の
図2aおよび2bのステップ5で送信されたようなセッション開始レスポンスメッセージにおいて)、それらの無線アクセスノードによって提供されるセル内のブロードキャスト/マルチキャストベアラに無線リソースが割り当てられていることを報告してしまってもよい。
【0048】
情報メッセージは、さらに、ブロードキャスト/マルチキャストベアラによってアドレス指定された無線デバイスのグループについての識別子と、データフローのための識別子(例えば、フローID)と、のうちの1つ以上を含むことができる。
【0049】
したがって、上記の実施形態によれば、ブロードキャスト/マルチキャストサーバは、リクエストメッセージに対する応答として、ブロードキャスト/マルチキャストベアラのアクティベーションまたは確立が進行中であるかどうかのインジケーションを提供する。
したがって、アプリケーションサーバは、RANにおけるブロードキャスト/マルチキャストベアラにリソースが割り当てられたことを確認するための別の情報メッセージを待つべきかどうかを通知される。さらに、または代替的に(以下の付録2も参照)、アプリケーションサーバは、ステップ1のリクエストメッセージに対する遅延したレスポンス(例えば、ブロードキャスト/マルチキャストサーバが遅延したレスポンスを受信するように構成されているかどうか)に関して、ブロードキャスト/マルチキャストサーバの構成のインジケーションを含む、特徴メッセージにおいて、ブロードキャスト/マルチキャストサーバの構成を通知されてもよい。このような特徴メッセージは、アプリケーションサーバがブロードキャスト/マルチキャストサーバとの初期接続を確立すると、アプリケーションサーバに送信されてもよい。このようにして、アプリケーションサーバは、ステップ406で初期レスポンスメッセージを受信した後、(例えば、上述のステップ408のような)別の情報メッセージを待つべきか否かも知らされる。
【0050】
図5は、通信ネットワーク(例えば、
図1、
図2a、
図2b、および
図3に示されるブロードキャストマルチキャストサービスセンター)における装置500の概略ブロック図を示す。この装置は、ネットワークノードに実装されてもよい。装置500は、
図4を参照して説明された例示的な方法、および場合によっては本明細書で開示された任意の他のプロセスまたは方法を実行するように動作可能である。
図4の方法は、必ずしも装置500によってのみ実行されるわけではないことも理解されるべきである。本方法の少なくともいくつかの動作は、1つまたは複数の他のエンティティによって実行されてもよい。
【0051】
仮想装置500は、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラ、ならびにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを有してもよい他のデジタルハードウェアを有してもよいプロセッシング回路を備えることができる。プロセッシング回路は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなどの1つまたは複数のタイプのメモリを有してもよい、メモリに格納されたプログラムコードを実行するように構成されてもよい。メモリに格納されたプログラムコードは、いくつかの実施形態で、1つまたは複数の電気通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を実行するための命令を有する。いくつかの実装形態では、プロセッシング回路は、受信ユニット502、開始ユニット504、および送信ユニット506、ならびに装置500の任意の他の適切なユニットに、本開示の1つまたは複数の実施形態による対応する機能を実行させるために使用されうる。装置500は、装置に電力を供給するように構成された電源回路をさらに備えてもよい。
【0052】
図5に図示されるように、装置500は、受信ユニット502、開始ユニット504、および送信ユニット506を含む。受信ユニット502は、アプリケーションサーバから、通信ネットワークにおいてブロードキャスト/マルチキャストベアラを確立するためのリクエストを受信するように構成される。開始ユニット504は、通信ネットワークにおいてブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられるリソースの割り当てを開始するように構成される。送信ユニット506は、ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられるリソースの割り当てが進行中か否かのインジケーションを含むレスポンスメッセージをアプリケーションサーバに送信するように構成されている。
【0053】
図6は、特定の実施形態による方法を示す。この方法は、
図3に関して上述されたGCS ASのようなアプリケーションサーバによって実行されてもよく、アプリケーションサーバは、マルチキャストまたはブロードキャストサービスを必要とする、または利用する可能性のある任意のサービスを実装していてもよい。本開示の実施形態は、特にそのようなベアラのアクティベーション時に、ブロードキャスト/マルチキャストベアラの信頼性を高める技術的効果を有することができ、したがって、特定の実施形態では、アプリケーションサーバは、特に信頼性の高いサービスを必要とするサービスを実装することができる。このようなサービスの例には、上述されたようなミッションクリティカル(MC)サービス(この場合、アプリケーションサーバはミッションクリティカルサービスサーバであってもよい)だけでなく、車両対物(V2x)サービスなどの他のサービスも含まれる。本開示は、その点において限定されない。
【0054】
この方法は、ステップ602から始まり、アプリケーションサーバは、通信ネットワークにおいてブロードキャスト/マルチキャストベアラを確立するためのリクエストをブロードキャスト/マルチキャストサーバ(上述のBM-SCなど)に送信する。例えば、ブロードキャスト/マルチキャストベアラは、MBMSベアラであってもよく、したがって、ステップ602は、上記の
図3のステップ1に実質的に対応してもよい。
【0055】
ブロードキャスト/マルチキャストベアラを確立するためのリクエストは、ブロードキャスト/マルチキャストベアラによってアドレス指定された無線デバイスのグループの識別子(例えば、一時モバイルグループ識別子(TMGI)などの一時的識別子)、ブロードキャスト/マルチキャストベアラのサービス品質のインジケーション、ブロードキャスト/マルチキャストベアラによってカバーされるブロードキャストエリア、およびブロードキャスト/マルチキャストベアラの開始時間、のうちの1つまたは複数を有することができる。
【0056】
ステップ604で、アプリケーションサーバは、ブロードキャスト/マルチキャストサーバからレスポンスメッセージを受信する。このステップは、上記の
図3のステップ3に実質的に対応することができ、したがって、レスポンスメッセージは、アクティベートMBMSベアラレスポンスを含むことができる。たとえば、レスポンスメッセージは、ブロードキャスト/マルチキャストベアラによってアドレス指定された無線デバイスのグループの識別子、データフローの識別子(たとえば、フローID)、ブロードキャスト/マルチキャストベアラの有効期限、ブロードキャスト/マルチキャストサーバによって提供されるサービスの説明、ブロードキャスト/マルチキャストサーバのブロードキャスト/マルチキャストベアラのIPアドレス、ブロードキャスト/マルチキャストサーバのブロードキャスト/マルチキャストベアラのポート、のうちの1つ以上を含むことができる。
【0057】
本開示の実施形態(以下の付録1も参照)によれば、レスポンスメッセージは、ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられるリソースの割り当てが進行中であるかどうかのインジケーションをさらに含む。あるいは、(例えば、上の
図3のステップ5に記載されているように)記載されているレスポンスメッセージは、通信ネットワークの無線アクセスネットワーク(RAN)におけるブロードキャスト/マルチキャストベアラのためにリソースが割り当てられていることを確認するために、別の通知が到着するか否かについてのインジケーションを含む。
【0058】
表示は、任意の適切な機構を介して提供されてもよい。一実施形態では、インジケーションは、1つ以上のビットを含むビットマップによって提供され、当該ビットをセットすることは、ブロードキャスト/マルチキャストベアラの確立が成功したこと、ブロードキャスト/マルチキャストベアラの確立が失敗したこと、およびブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられるリソースの割り当てが進行中であること(またはブロードキャスト/マルチキャストベアラの確立が進行中であること)、のうちの1つを示すようにセットすることを含む。いくつかの実施形態では、ブロードキャスト/マルチキャストベアラの確立が失敗したことを示すために、複数のビットが提供されてもよく、複数のビットのそれぞれは、失敗の特定の理由に対応する。ある実施形態では、ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられるリソースの割り当てが進行中であるというインジケーションは、進行中のブロードキャスト/マルチキャストベアラの確立を示すビットをセットすることによって提供されてもよい。さらなる実施形態では、ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられるリソースの割り当てが進行中であるというインジケーションは、ブロードキャスト/マルチキャストベアラの確立が成功したことを示すビットと共に、進行中のブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられるリソースの割り当てを示すビットをセットすることによって、提供されててもよい。
【0059】
一例では、ビットマップは以下のように構成されてもよい。
【0060】
【表2】
ここで、「xx」は、ビットが任意の適切な位置に配置され得ることを示すために使用される。
【0061】
ステップ606において、オプションとして、アプリケーションサーバは、ブロードキャスト/マルチキャストサーバから、ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられるリソースの割当がもはや進行中ではない(すなわち、ブロードキャスト/マルチキャストベアラのアクティベーションがもはや進行中ではない)というインジケーションを含む情報メッセージを受信する。このステップは、上記の
図3のオプションステップ5に実質的に対応してもよい。したがって、情報メッセージは、RANにおけるブロードキャスト/マルチキャストベアラにリソースが割り当てられていることを示すインジケーションを含むことができる。例えば、1つ以上の無線アクセスノードが(例えば、
図2aおよび2bのステップ5で上記に送信されたようなセッション開始レスポンスメッセージにおいて)、それらの無線アクセスノードによって提供されるセル内のブロードキャスト/マルチキャストベアラに無線リソースが割り当てられていることを報告してもよい。
【0062】
情報メッセージは、さらに、ブロードキャスト/マルチキャストベアラによってアドレス指定された無線デバイスのグループのための識別子と、データフローのための識別子(例えば、フローID)のうちの1つ以上を含むことができる。
【0063】
ステップ608で、アプリケーションサーバは、確立されたブロードキャスト/マルチキャストベアラを介してデータの送信を開始する。例えば、ステップ608は、レスポンスメッセージがブロードキャスト/マルチキャストベアラのアクティベーションまたは確立が成功したこと、および/または進行中でないことを示す場合、ステップ604の直後に行われてもよい。あるいは、ステップ608は、ステップ606における情報メッセージの受信に応答して行われてもよく、レスポンスメッセージは、ブロードキャスト/マルチキャストベアラのアクティベーションまたは確立が進行中であるというインジケーションを含む。
【0064】
したがって、上記の実施形態によれば、ブロードキャスト/マルチキャストサーバは、リクエストメッセージに対する応答としてブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられるリソースの割り当てが進行中であるか否かを示すインジケーションを提供する。したがって、アプリケーションサーバは、RANにおけるブロードキャスト/マルチキャストベアラにリソースが割り当てられたことを確認するための別の情報メッセージを待つべきかどうかを通知される。さらに、または代替的に(以下の付録2も参照)、アプリケーションサーバは、ステップ1のリクエストメッセージに対する遅延したレスポンス(例えば、ブロードキャスト/マルチキャストサーバが遅延したレスポンスを受信するように構成されているかどうか)に関して、ブロードキャスト/マルチキャストサーバの構成のインジケーションを含む特徴メッセージにおいて、ブロードキャスト/マルチキャストサーバの構成を通知されてもよい。このような特徴メッセージは、アプリケーションサーバがブロードキャスト/マルチキャストサーバとの初期接続を確立すると、アプリケーションサーバに送信されてもよい。このようにして、アプリケーションサーバは、ステップ604でレスポンスメッセージを受信した後、別の情報メッセージ(例えば、上述のステップ606のようなもの)を期待すべきかどうかも知らされる。
【0065】
図7は、通信ネットワークにおける装置700の概略ブロック図を示す。装置は、ネットワークノード(例えば、
図3に示すアプリケーションサーバ、GCS AS)内に実装されてもよい。装置700は、
図6を参照して説明された例示的な方法、および場合によっては本明細書で開示された任意の他のプロセスまたは方法を実行するように動作可能である。
図6の方法は、必ずしも装置700によってのみ実行されるわけではないことも理解されるべきである。本方法の少なくともいくつかの動作は、1つまたは複数の他のエンティティによって実行されてもよい。
【0066】
仮想装置700は、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラ、ならびにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを有してもよい他のデジタルハードウェアを有してもよいプロセッシング回路を備えることができる。プロセッシング回路は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなどの1つまたは複数のタイプのメモリを有してもよい、メモリに格納されたプログラムコードを実行するように構成されてもよい。メモリに格納されたプログラムコードは、いくつかの実施形態で、1つまたは複数の電気通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を実行するための命令を有する。いくつかの実装形態では、プロセッシング回路は、送信ユニット702および受信ユニット704、ならびに装置700の任意の他の適切なユニットに、本開示の1つまたは複数の実施形態による対応する機能を実行させるために使用され得る。装置700は、装置に電力を供給するように構成された電源回路をさらに備えてもよい。
【0067】
図7に図示されるように、装置700は、送信ユニット702および受信ユニット704を含む。送信ユニット702は、通信ネットワーク内にブロードキャスト/マルチキャストベアラを確立するためのリクエストを、通信ネットワーク用のブロードキャスト/マルチキャストサーバに送信するように構成されている。受信ユニット704は、ブロードキャスト/マルチキャストサーバから、ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられるリソースの割り当てが進行中か否かのインジケーションを含むレスポンスメッセージを受信するように構成されている。
【0068】
ユニットという用語は、電子機器、電気デバイス、および/または電子デバイスの分野において従来の意味を有することができ、たとえば、本明細書で説明するような、電気および/または電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、ロジックソリッドステートおよび/またはディスクリートデバイス、それぞれのタスク、手順、演算、出力、および/または表示機能などを実行するためのコンピュータプログラムまたは命令を有してもよい。
【0069】
図8は、いくつかの実施形態によって実装される機能を仮想化してもよい仮想化環境800を示す概略ブロック図である。本文中では、仮想化とは、ハードウェアプラットフォーム、記憶装置およびネットワークリソースを仮想化することを含む装置または装置の仮想バージョンを作成することを意味する。本明細書で使用されるように、仮想化は、ノード(例えば、仮想化された基地局または仮想化された無線アクセスノード)またはデバイス(例えば、UE、無線デバイス、または任意の他のタイプの通信デバイス)またはそれらのコンポーネントに適用可能であり、機能の少なくとも一部が、1つまたは複数の仮想コンポーネントとして(例えば、1つまたは複数のネットワーク内の1つまたは複数の物理処理ノード上で実行される1つまたは複数のアプリケーション、コンポーネント、機能、仮想マシン、またはコンテナを介して)実装される実装形態に関係する。
【0070】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載する機能の一部または全部は、1つまたは複数のハードウェアノード830によってホストされる1つまたは複数の仮想環境800内に実装される1つまたは複数の仮想マシンによって実行される仮想コンポーネントとして実装されてもよい。さらに、仮想ノードが無線アクセスノードではないか、無線コネクティビティを必要としない実施形態(たとえば、コアネットワークノード)では、ネットワークノードは完全に仮想化されてもよい。
【0071】
機能は、本明細書で開示される実施形態のいくつかの特徴、機能、および/または利益のいくつかを実装するように動作する1つまたは複数のアプリケーション820(代替として、ソフトウェアインスタンス、仮想アプライアンス、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと呼ばれ得る)によって実装されてもよい。アプリケーション820は、プロセッシング回路860およびメモリ890を有するハードウェア830を提供する仮想化環境800において実行される。メモリ890は、プロセッシング回路860によって実行可能なインストラクション(命令)895を含み、それによって、アプリケーション820は、本明細書で開示される特徴、利点、および/または機能のうちの1つまたは複数を提供するように動作可能である。
【0072】
仮想化環境800は、市販の既製(COTS)プロセッサ、専用の特定用途向け集積回路(ASIC)、またはデジタルもしくはアナログハードウェア構成要素もしくは専用プロセッサを含む任意の他のタイプのプロセッシング回路であってもよい、1つまたは複数のプロセッサまたはプロセッシング回路860のセットを備える汎用または専用ネットワークハードウェアデバイス830を備える。各ハードウェアデバイスは、プロセッシング回路860によって実行される命令895またはソフトウェアを一時的に格納するための非永続的メモリであり得るメモリ890-1を備え得る。各ハードウェアデバイスは、物理ネットワークインターフェース880を含むネットワークインタフェースカード(NIC)としても知られる、1つまたは複数のネットワークインターフェースコントローラ870を含むことができる。各ハードウェアデバイスはまた、ソフトウェア895および/またはプロセッシング回路860によって実行可能な命令を格納した、非一時的で、永続的な、マシン可読記憶媒体890-2を含んでもよい。ソフトウェア895は、1つ以上の仮想化レイヤ850(ハイパーバイザとも呼ばれる)をインスタンス化するためのソフトウェア、仮想マシン840を実行するためのソフトウェア、ならびに本明細書に記載されるいくつかの実施形態に関連して記載される機能、特徴、および/または利点を実行することを可能にするソフトウェアを含む、あらゆる種類のソフトウェアを含むことができる。各ハードウェアデバイスはまた、ハードウェアデバイスに電力を供給するように構成された電源回路を含むことができる。
【0073】
仮想マシン840は、仮想化処理、仮想化メモリ、仮想化ネットワークワーキングまたはインターフェースおよび仮想化ストレージを含み、対応する仮想化レイヤ850またはハイパーバイザによって実行されうる。仮想アプライアンス820のインスタンスの異なる実施形態は、1つまたは複数の仮想マシン840上で実装されてもよく、実装は、異なる方法で行われてもよい。
【0074】
動作中、プロセッシング回路860は、仮想マシンモニタ(VMM)と呼ばれることもあるハイパーバイザまたは仮想化レイヤ850をインスタンス化するためにソフトウェア895を実行する。仮想化レイヤ850は、ネットワークハードウェアのように見える仮想オペレーティングプラットフォームを仮想マシン840に提示してもよい。
【0075】
図8に示されるように、ハードウェア830は、一般的または特定の構成要素を有する独立型ネットワークノードであってもよい。ハードウェア830は、アンテナ8225を有することができ、仮想化を介していくつかの機能を実装してもよい。あるいは、ハードウェア830は、多くのハードウェアノードが協働して動作し、特にアプリケーション820のライフサイクル管理を監視する管理およびオーケストレーション(MANO)8100を介して管理される、より大きなハードウェアのクラスター(たとえば、データセンタまたは顧客構内装置(CPE)内)の一部であってもよい。
【0076】
ハードウェアの仮想化は、ネットワーク機能仮想化(NFV)と呼ばれるいくつかのコンテキスト(文脈)にそって行われる。NFVは、多くのネットワーク機器タイプを、業界標準の大容量サーバハードウェア、物理スイッチ、およびデータセンタ内に配置可能な物理ストレージ、ならびに顧客構内機器に統合するために、使用されてもよい。
【0077】
NFVの文脈によれば、仮想マシン840は、あたかも物理的な仮想化されていないマシン上で実行されているかのようにプログラムを実行する物理マシンのソフトウェア実装であってもよい。仮想マシン840の各々、およびその仮想マシンを実行するハードウェア830のその一部は、その仮想マシンおよび/またはその仮想マシンによって他の仮想マシン840と共有されるハードウェア専用のハードウェアであり、別個の仮想ネットワーク要素(VNE)を形成する。
【0078】
さらに、NFVの文脈において、仮想ネットワーク機能(VNF)は、ハードウェアネットワークインフラストラクチャ830上の1つ以上の仮想マシン840で実行され、
図8のアプリケーション820に対応する特定のネットワーク機能をハンドリング(取り扱う)責任を負う。
【0079】
いくつかの実施形態では、それぞれが1つまたは複数の送信機8220および1つまたは複数の受信機8210を含む1つまたは複数の無線ユニット8200は、1つまたは複数のアンテナ8225に結合されてもよい。無線ユニット8200は、1つまたは複数の適切なネットワークインターフェースを介してハードウェアノード830と直接的に通信することができ、仮想コンポーネントと組み合わせて使用して、無線アクセスノードまたは基地局などの無線機能を仮想ノードに提供してもよい。
【0080】
いくつかの実施形態では、いくつかの信号は、ハードウェアノード830と無線ユニット8200との間の通信のために代替的に使用され得る制御システム8230を使用して実施され得る。
【0081】
付録1
3GPP TS29.468に対する変更案(イタリック体または下線は変更を示す)
5.3.2 アクティベートMBMSベアラ手順
アクティベートMBMSベアラ手順は、MBMSベアラのためのリソースの割り当てを実行させるために、GCS ASによって使用されうる。
【0082】
この手順を適用するために、GCS ASは、アクティブ化される各ベアラごとの1つのMBMSベアラリクエストAVPを含むGCSアクションリクエスト(GAR)コマンドを送信する。GCS ASは、「START(スタート)」に設定されたMBMSスタートストップインジケーションAVPと、QoS情報AVPとMBMSベアラリクエストAVP内に搭載し、GCS ASは、TMGI AVP、MBMS開始時間AVP、およびMB2UセキュリティAVPを含んでもよい。MBMSセルリストフィーチャがサポートされる場合、GCS ASはまた、MBMSセルリストAVP、またはMBMSサービスエリアAVP、またはその両方を含めるものとする。MBMSセルリストフィーチャがサポートされない場合、GCS ASは、MBMSサービスエリアAVPも含める。BM SCがMBMSセルリストフィーチャをサポートし、MBMSセルリストAVPを含めるかどうかをGCS ASがまだ知らない場合、GCS ASは、MBMSサービスエリアAVPも含めるものとする。
【0083】
V2X用にローカライズされたユーザープレーンフィーチャがサポートされる場合、GCS ASは、MBMSベアラリクエストAVP内にLocal-M1-インフォメーションAVPおよびLocal-MB2-U-インフォメーションAVPを含めることができる。
【0084】
メモ: GCS ASは、事前にTMGI割り当て手順を使用してアクティベートMBMSベアラ手順を初めて適用する前に、BM SCがMBMSセルリストフィーチャおよびV2X用にローカライズされたユーザープレーンフィーチャをサポートしているかどうかを、確認してもよい。
【0085】
GCS ASがMBMSベアラリクエストAVP内にMBMSセルリストAVPとMBMSサービスエリアAVPの両方を含む場合、提供されるサービスエリアは、提供されるすべてのセルを含むサービスエリアの完全なセットである。
【0086】
FECフィーチャがサポートされている場合、GCS ASはMBMSベアラリクエストAVPにFECリクエストAVPを含めることで、BM-SC がFEC(IETF RFC6363 [31]を参照)をFECリクエストAVPによって記述されるMBMSベアラ内のダウンリンクメディアストリームに適用すべきことを、要求することができる。
【0087】
ROHCフィーチャがサポートされている場合、GCS ASはMBMSベアラリクエストAVPにROHCリクエストAVPを含めることで、BM-SCがROHC(IETF RFC5795[29]およびIETF RFC 3095 [30]を参照)をROHCリクエストAVPによって記述されるMBMSベアラ内のダウンリンクメディアストリームに適用するよう、要求することができる。
【0088】
MBMSスタートストップインジケーションAVPが「スタート(開始)」に設定されたMBMSベアラリクエストAVPを含むGCSアクションリクエスト(GAR)コマンドを受信すると、BM SCは、GCS ASがTMGIの使用を許可されているかどうかを判定する。ルートレコードAVPが存在しない場合、BM SCは、オリジンホストAVPからGCS ASの識別子を導出する。ルートレコードAVPが存在する場合であって、第1のルートレコードAVP内の識別子が、TMGIを使用することが許可されたGCS ASと一致する場合、BM SCは、リクエストを許可する。GCS ASがTMGIを使用することを許可されている場合、BM SCは、3GPP TS23.246[3]で規定されたセッション開始手順を使用して、(MBMSセルリストAVPおよび/またはMBMSサービスエリアAVPを介して説明されるように)要求されたMBMSブロードキャストエリアへのMBMSベアラのコンテンツ配信をサポートするためにMBMSリソースを割り当てる。MBMSセルリストAVPがMBMSベアラリクエストAVPに含まれているが、MBMSサービスエリアAVPが含まれていない場合、BM-SCは、オペレータポリシーに基づいて、MBMSセルリストAVP内のセルからMBMSサービスエリアを導出する。MBMSセルリストAVPおよびMBMSサービスエリアAVPの両方が含まれる場合、BM-SCは、オペレータポリシーに基づいてMBMSセルリストAVP内のセルからMBMSサービスエリアを導出し、MBMSサービスエリアAVP内の情報を無視するか、または、3GPP TS23.246[3]で規定されたセッション開始手順でMBMSサービスエリアAVP内で受信された情報を直接提供するか、のいずれかである。MBMSベアラリクエストAVPにTMGI AVPが含まれていない場合、BM SCは、新しいTMGIを割り当てなければならない。BM SCは、新しいフロー識別子を割り当てる。BM SCは、MB2 Uセキュリティを使用するかどうかを決定し、MBMSベアラリクエストAVP内のMB2 UセキュリティAVP内に搭載されて受信されたGCS ASに関連したリクエストを考慮に入れる。
【0089】
新しいMBMSサービスエリアが、同じTMGIを有する任意のアクティブベアラのサービスエリアとオーバーラップする場合、BM SCは、結果コード「MBMSサービスエリアのオーバーラッピング」を用いて、アクティベーションリクエストを拒否すべきである。
【0090】
次に、BM SCは、MBMSベアラレスポンスAVPを含むGCSアクションアンサー(GAA)コマンドを送信する。BM SCは、GARに含まれた各MBMSベアラリクエストAVPに対するMBMSベアラレスポンスAVPを含む。MBMSベアラレスポンスAVPは、対応するMBMSベアラリクエストAVPがGAR内で含まれていた位置と同じである、GAA内の位置に、含まれるものとする。
【0091】
成功したMBMSベアラアクティベーションのために、MBMSベアラレスポンスAVPは、TMGI AVP、MBMSフロー識別子AVP、MBMSセッションデューレーションAVP、BMSCアドレスAVP、およびBMSCポートAVPを含むものとし、さらに、MBMSベアラ関連サービス説明として無線周波数AVPを含むこともできる。MB2 Uセキュリティが適用される場合、MBMSベアラレスポンスAVPにはMB2 UセキュリティAVPも含める必要がある。FECおよび/またはROHCが要求された場合、MBMSベアラレスポンスAVPはまた、FECおよび/またはRHCアクティベーションの成功または失敗を示すユーザプレーンプロトコル結果AVPを含む。BM-SCが、MBMS GWから遅延したセッション開始レスポンスを受信するように構成されている場合、BM-SCは、MBMSベアラ結果AVPにおいて、ベアラアクティベーション手順が依然として進行中であることを示す。
【0092】
V2Xようにローカライズされたユーザープレーンサポートフィーチャがサポートされ、GCS ASからローカル-M1-インフォメーションAVPおよびローカル-MB2-U-インフォメーションAVPが受信され、BM-SCがローカルMBMS情報を使用すると、決定した場合、BM-SCは、受信されたローカル-MB2-U-インフォメーションAVPに含まれるIPアドレスおよびポートを有するBMSC-アドレスAVPおよびBMSCポートをMBMSベアラレスポンスAVPに含めるものとする。そうでない場合、BM-SCは、MBMSベアラリクエストAVP内のBM-SCによって割り当てられたIPアドレスおよびポートを有するBMSCアドレスAVPおよびBMSCポートを含むものとする。
【0093】
6.4.8MBMSベアラリザルト(結果)AVP
MBMSベアラ結果AVP(AVPコード3506)は、Unsigned32タイプであり、表6.4.8-1で規定される値を有するビットマスクを含む。エラーを示すいくつかのビットは組み合わせてセットされてもよい。ビット0およびビットxxは、ベアラアクティベーションのリクエストのハンドリングが成功したが、実際のベアラアクティベーションが依然として進行中であることを示すために、一緒にセットされてもよい。
【0094】
【0095】
付録2
3GPP TS29.468に対する変更案(イタリック体または下線は変更を示す)
【0096】
5.3.2 アクティベートMBMSベアラ手順
アクティベートMBMSベアラ手順は、MBMSベアラのためのリソースの割り当てを実行させるために、GCS ASによって使用されてもよい。
【0097】
この手順を適用するために、GCS ASは、アクティブ化される各ベアラごとに1つのMBMSベアラリクエストAVPを含むGCSアクションリクエスト(GAR)コマンドを送信する。GCS ASは、「スタート」に設定されたMBMSスタートストップインジケーションAVPおよびQoS情報AVPをMBMSベアラリクエストAVP内に搭載し、さらに、GCS ASは、TMGI AVP、MBMS開始時間AVP、およびMB2UセキュリティAVPを含めることができる。MBMSセルリストフィーチャがサポートされる場合、GCS ASはまた、MBMSセルリストAVP、またはMBMSサービスエリアAVP、またはその両方を含むものとする。MBMSセルリストフィーチャがサポートされない場合、GCS ASは、MBMSサービスエリアAVPも含む。GCS ASが、BM SCがMBMSセルリストフィーチャをサポートし、MBMSセルリストAVPを含むかどうかをまだ知らない場合、GCS ASは、MBMSサービスエリアAVPも含むものとする。
【0098】
V2X用にローカライズされたユーザープレーンフィーチャがサポートされる場合、GCS ASは、MBMSベアラリクエストAVP内にLocal-M1-インフォメーションAVPおよびLocal-MB2-U-インフォメーションAVP含めることができる。
【0099】
メモ: TMGI割り当て手順を使用してアクティベートMBMSベアラ手順を初めて適用する前に、BM SCがMBMSセルリストフィーチャおよびV2X用にローカライズされたユーザープレーンフィーチャをサポートしているかどうかを、GCS ASは、事前に確認できる。
【0100】
GCS ASがMBMSベアラリクエストAVP内にMBMSセルリストAVPとMBMSサービスエリアAVPの両方を含む場合、提供されるサービスエリアは、提供されるすべてのセルを含むサービスエリアの完全なセットである。
【0101】
FECフィーチャがサポートされている場合、GCS ASはMBMSベアラリクエストAVPにFECリクエストAVPを含めることで、BM-SCがFEC(IETF RFC 6363 [31]を参照)をFECリクエストAVPによって記述されるMBMS ベアラ内のダウンリンクメディアストリームに適用するように要求することができる。
【0102】
ROHCフィーチャがサポートされている場合、GCS ASはMBMSベアラリクエストAVPにROHCリクエストAVPを含めることで、BM-SC がROHC(IETF RFC 5795 [29] およびIETF RFC 3095 [30]を参照)をROHCリクエストAVPによって記述されるMBMSベアラ内のダウンリンクメディアストリームに適用するように、要求することができる。
【0103】
MBMSスタートストップインジケーションAVPが「スタート」に設定されたMBMSベアラリクエストAVPを含むGCSアクションリクエスト(GAR)コマンドを受信すると、BM SCは、GCS ASがTMGIの使用を許可されているかどうかを判定する。ルートレコードAVPが存在しない場合、BM SCは、オリジンホストAVPからGCS ASの識別子を導出する。ルートレコードAVPが存在する場合、BM SCは、第1のルートレコードAVP内の識別子が、TMGIを使用することが許可されたGCS ASと一致する場合、要求を許可する。GCS ASがTMGIを使用することを許可されている場合、BM SCは、3GPP TS23.246[3]で規定されたセッション開始手順を使用して、(MBMSセルリストAVPおよび/またはMBMSサービスエリアAVPを介して説明されるように)要求されたMBMSブロードキャストエリアへのMBMSベアラのコンテンツ配信をサポートするために、MBMSリソースを割り当てる。MBMSセルリストAVPがMBMSベアラリクエストAVPに含まれているが、MBMSサービスエリアAVPが含まれていない場合、BM-SCは、オペレータポリシーに基づいて、MBMSセルリストAVP内のセルからMBMSサービスエリアを導出する。MBMSセルリストAVPおよびMBMSサービスエリアAVPの両方が含まれる場合、BM-SCは、オペレータポリシーに基づいてMBMSセルリストAVP内のセルからMBMSサービスエリアを導出し、MBMSサービスエリアAVP内の情報を無視するか、または3GPP TS23.246[3]で規定されたセッション開始手順でMBMSサービスエリアAVP内で受信された情報を直接的に提供するか、のいずれかである。MBMSベアラリクエストAVPにTMGI AVPが含まれていない場合、BM SCは、新しいTMGIを割り当てなければならない。BM SCは、新しいフロー識別子を割り当てる。BM SCは、MB2 Uセキュリティを使用するかどうかを決定し、MBMSベアラリクエストAVP内のMB2 UセキュリティAVP内で受信される、GCS ASについての関連したリクエストを、考慮に入れる。
【0104】
新しいMBMSサービスエリアが、同じTMGIを有する任意のアクティブベアラのサービスエリアとオーバーラップする場合、BM SCは、「MBMSサービスエリアgオーバーラップしている」という結果コードを用いて、アクティベーションリクエストを拒否すべきである。
【0105】
次に、BM SCは、MBMSベアラレスポンスAVPを含むGCSアクションアンサー(GAA)コマンドを送信する。BM SCは、GARに含まれていた各MBMSベアラリクエストAVPに対するMBMSベアラレスポンスAVPを含める。MBMSベアラレスポンスAVPは、対応するMBMSベアラリクエストAVPがGAR内で含まれていた位置と同じ、GAA内の位置に、含まれるものとする。
【0106】
MBMSベアラアクティベーションが成功した場合、MBMSベアラレスポンスAVPは、TMGI AVP、MBMSフロー識別子AVP、MBMSセッションデューレーションAVP、BMSCアドレスAVP、およびBMSCポートAVPを含むものとし、MBMSベアラ関連サービスの説明として無線周波数AVPを含むことができる。MB2 U セキュリティが適用される場合、MBMSベアラレスポンスAVPにはMB2 UセキュリティAVPも含める必要がある。FECおよび/またはROHCが要求された場合、MBMSベアラレスポンスAVPはまた、FECおよび/またはRHCアクティベーションの成功または失敗を示すユーザプレーンプロトコルリザルト(結果)AVPを含む。BM-SCが、MBMS GWから遅延したセッション開始応答を受信するように構成され、GCS ASが、遅延したMBMSベアラアクティベーションフィーチャのサポートを示した場合、BM-SCは、サポートされるフィーチャリストAVPに、遅延したMBMSベアラアクティベーションフィーチャをサポートしていること、を含めるものとする。
【0107】
V2X用にローカライズされたユーザープレーンサポートフィーチャがサポートされ、GCS ASからローカル-M1-インフォメーションAVPおよびローカル-MB2-U-インフォメーションAVPが受信され、BM-SCがローカルMBMS情報を使用すると決定した場合、BM-SCは、受信されたローカル-MB2-U-インフォメーションAVPに含まれるIPアドレスおよびポートを有するBMSC-アドレスAVPおよびBMSC-ポートをMBMSベアラレスポンスAVPに含めるものとする。そうでない場合、BM-SCは、MBMSベアラリクエストAVP内のBM-SCによって割り当てられたIPアドレスおよびポートを有するBMSCアドレスAVPおよびBMSCポートを含めるものとする。
【0108】
***次回変更***
6.4.4 MBMSベアライベントAVP
MBMSベアライベントAVP (AVPコード3502)は、Unsigned32タイプであり、表6.4.4-1で規定される値を有するビットマスクを含む。ビット0とビット1を除き、複数のビットを組み合わせてセットされ得る。
【0109】
【表4】
***次回変更***
6.5.2.2 サポートフィーチャ(機能)一覧
MB2-CアプリケーションのためのAVP
このAVPの構文は、TS 29.229[23]に規定されている。
【0110】
MB2 Cアプリケーションの場合、ビットの意味は、サポートされるフィーチャリストIDが1の場合、表6.5.2.2 1に定義されているとおりとする。
【0111】
【表5】
略語
本開示では、以下の略語の少なくともいくつかが使用されることがある。略語間に不一致がある場合、それが上記でどのように使用されるかが優先されるべきである。以下に複数回列挙される場合、第1の列挙は、その後の任意の列挙よりも優先されるべきである。
【0112】
1xRTT:CDMA2000の1x無線送信技術
3GPP:第三世代パートナーシッププロジェクト
5G:第五世代
ABS:ほとんどブランクのサブフレーム
ARQ:自動再送要求
AWGN:加法性白色ガウス雑音
BCCH:ブロードキャスト制御チャネル
BCH:ブロードキャストチャネル
CA:キャリアアグリゲーション
CC:キャリアコンポーネント
CCCH SDU:共通制御チャネルSDU
CDMA:符号分割多元接続
CGI:セルグローバル識別子
CIR:チャネルインパルス応答
CP:サイクリックプレフィックス
CPICH:共通パイロットチャネル
CPICH Ec/N0:CPICHのチップ当たりの受信エネルギーを帯域内の電力密度で割った値
CQI:チャネル品質情報
C-RNTI:セルRNTI
CSI:チャネル状態情報
DCCH:専用制御チャネル
DL:ダウンリンク
DM:復調
DMRS: 復調基準信号
DRX:間欠受信
DTX:間欠送信
DTCH:専用トラフィックチャネル
DUT:試験中のデバイス
E-CID:エンハンスドセルID(測位方式)
E-SMLC:エボルブドサービングモバイルロケーションセンター
ECGI:エボルブドCGI
eNB:E-UTRANノードB
ePDCCH:エンハンスド物理ダウンリンク制御チャネルチャネル
E-SMLC:エボルブドサービングモバイルロケーションセンター
E-UTRA:エボルブドUTRA
E-UTRAN:エボルブドUTRAN
FDD:周波数分割デュープレックス
FFS:研究中
GERAN:GSM EDGE無線アクセスネットワーク
gNB:NRにおける基地局
GNSS:グローバルナビゲーション衛星システム
GSM:移動通信のためのグローバルシステム
HARQ: ハイブリッド自動再送要求
HO:ハンドオーバー
HSPA:高速パケットアクセス
HRPD:高速パケットデータ
LOS:ラインオブサイト(見通し)
LPP:LTE測位プロトコル
LTE:ロングタームエボリューション
MAC: 媒体アクセス制御
MBMS:マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス
MBSFN:マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス単一周波数ネットワーク
MBSFN ABS:MBSFNにおけるほぼブランクのサブフレーム
MDT:ドライブテストの最小化
MIB:マスター情報ブロック
MME: モビリティ管理エンティティ
MSC:移動交換センター
NPDCCH:ナローバンド物理ダウンリンク制御チャネルチャネル
NR: ニューレディオ(新無線)
OCNG:OFDMAチャネルノイズジェネレータ
OFDM: 直交周波数分割多重方式
OFDMA:直交周波数分割多元接続
OSS:運用支援システム
OTDOA:観測された到来時間差
O&M:オペレーションアンドメンテナンス
PBCH:物理ブロードキャストチャネル
P-CCPCH:プライマリ共通制御物理チャネル
PCell:プライマリセル
PCFICH:物理制御フォーマットインジケータチャネル
PDCCH: 物理ダウンリンク制御チャネル
PDP:電力遅延プロファイル
PDSCH:物理ダウンリンク共有チャネル
PGW:パケットゲートウェイ
PHICH:物理ハイブリッド/-ARQインジケータチャネル
PLMN:公衆陸上移動通信ネットワーク
PMI:プリコーダマトリックスインジケータ
PRACH:物理ランダムアクセスチャネル
PRS:測位基準の信号
PSS:プライマリ同期信号
PUCCH:物理アップリンク制御チャネル
PUSCH:物理アップリンク共有チャネル
RACH:ランダムアクセスチャネル
QAM:直交振幅変調
RAN: 無線アクセスネットワーク
RAT:無線アクセス技術
RLM:無線リンク管理
RNC:無線ネットワークコントローラ
RNTI:無線ネットワーク一時識別情報
RRC: 無線リソース制御
RRM:無線リソース管理
RS:リファレンス信号
RSCPR:受信信号符号電力
RSRP:基準シンボル受信電力、または
基準信号受信電力
RSRQ:基準信号受信品質、または
基準シンボル受信品質
RSSI:受信信号強度インジケータ
RSTD:基準信号時間差
SCHS:同期チャネル
SCell:セカンダリセル
SDU:サービスデータユニット
SFN:システムフレーム番号
SGW:サービングゲートウエイ
SI:システム情報
SIB:システム情報ブロック
SNR:信号対雑音比
SON:自己最適化ネットワーク
SS:同期信号
SSS:セカンダリ同期信号
TDD:時分割デュープレックス
TDOA:到着時間差
TOA:到着時間
TSS:ターシャリ(三次)同期信号
TTI:送信時間間隔
UE:ユーザ装置
UL:アップリンク
UMTS:ユニバーサルモバイル電気通信システム
USIM:ユニバーサル加入者識別モジュール
UTDOA:アップリンクの到着時間差
UTRA:ユニバーサル地上無線アクセス
UTRAN:ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク
WCDMA(登録商標):ワイドバンドCDMA
WLAN:ワイドローカルエリアネットワーク
【手続補正書】
【提出日】2021-05-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワークにおけるブロードキャスト/マルチキャストサーバ(500)によって実行される方法であって、
アプリケーションサーバから、前記通信ネットワークにおけるブロードキャスト/マルチキャストベアラを確立するためのリクエストを受信すること(402)と、
前記通信ネットワークにおける前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられるリソースを割り当てること(404)と、
前記アプリケーションサーバへ、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの前記割り当てが進行中
であるというインジケーションを含むレスポンスメッセージを送信すること(406)と、
を有する方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記インジケーションは、ビットマップを含む、方法。
【請求項3】
請求項
2に記載の方法であって、
前記ビットマップは、1つ以上のビットを含み、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てが進行中であることを示す前記ビットをセットすることは、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てが進行中であることを示す、方法。
【請求項4】
請求項
2に記載の方法であって、
前記ビットマップは、複数のビットを含み、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てが進行中であることを示す前記ビットと、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てが成功したことを示すビットとをセットすることは、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てが進行中であることを示す、方法。
【請求項5】
先行する請求項
のいずれか一項に記載の方法であって、前記無線アクセスネットワークにおいて前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラのためにリソースが構成されているという判定に応じて前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てがもはや進行中ではないというインジケーションを含む情報メッセージを前記アプリケーションサーバに送信すること(408)をさらに有する、方法。
【請求項6】
請求項
5に記載の方法であって、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連する前記リソースの割り当てがもはや進行中ではないという前記インジケーションは、前記無線アクセスネットワークにおける前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラのためにリソースが構成されているというインジケーションを含む、方法。
【請求項7】
先行する請求項
のいずれか一項に記載の方法であって、前記ブロードキャスト/マルチキャストサーバは、ブロードキャスト/マルチキャストサービスセンタ(BM-SC)を有する、方法。
【請求項8】
先行する請求項のいずれか一項に記載の方法であって、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラは、マルチメディアブロードキャストおよびマルチキャストサービス(MBMS)ベアラを含む、方法。
【請求項9】
請求項8に記載の方法であって、前記レスポンスメッセージは、アクティベートMBMSベアラレスポンスを含む、方法。
【請求項10】
先行する請求項のいずれか一項に記載の方法であって、前記アプリケーションサーバは、グループ通信サービスアプリケーションサーバ(GCS AS)を有する、方法。
【請求項11】
先行する請求項のいずれか一項に記載の方法であって、前記アプリケーションサーバは、ミッションクリティカルなサービスアプリケーションサーバと、車両対あらゆる物(V2X)アプリケーションサーバとのうちの1つを含む、方法。
【請求項12】
アプリケーションサーバ(700)によって実行される方法であって、前記方法は、
通信ネットワークのブロードキャスト/マルチキャストサーバへ前記通信ネットワークにおけるブロードキャスト/マルチキャストベアラを確立するためのリクエストを送信すること(602)と、
前記ブロードキャスト/マルチキャストサーバから、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられるリソースの割り当てが進行中
であるというインジケーションを含むレスポンスメッセージを受信すること(604)と、
を有する方法。
【請求項13】
請求項
12に記載の方法であって、前記インジケーションは、ビットマップを含む、方法。
【請求項14】
請求項
13に記載の方法であって、
前記ビットマップは、1つ以上のビットを含み、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てが進行中であることを示す前記ビットをセットすることは、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てが進行中であることを示す、方法。
【請求項15】
請求項
13に記載の方法であって、
前記ビットマップは、複数のビットを含み、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てが進行中であることを示す前記ビットと、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てが成功したことを示すビットとをセットすることは、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられるリソースの割り当てが進行中であることを示す、方法。
【請求項16】
請求項
12から
15のいずれか一項に記載の方法であって、前記レスポンスメッセージは、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの前記割り当てが進行中であるというインジケーションを含み、前記方法は、さらに、前記レスポンスメッセージの受信に応じて、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラを介したデータの送信を延期することを含む、方法。
【請求項17】
請求項
16に記載の方法であって、さらに、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てがもはや進行中ではないことを示すインジケーションを含む情報メッセージを前記ブロードキャスト/マルチキャストサーバから受信すること(606)を含む、方法。
【請求項18】
請求項
17に記載の方法であって、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連する前記リソースの割り当てがもはや進行中ではないという前記インジケーションは、前記無線アクセスネットワークにおける前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラのためのリソースが構成されているというインジケーションを含む、方法。
【請求項19】
請求項
17または
18に記載の方法であって、さらに、前記情報メッセージの受信に応じて、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラを介してデータの送信を開始すること(608)を有する、方法。
【請求項20】
請求項
12から
19のいずれか一項に記載の方法であって、前記ブロードキャスト/マルチキャストサーバは、ブロードキャスト/マルチキャストサービスセンタ(BM-SC)を含む、方法。
【請求項21】
請求項
12から
20のいずれか一項に記載の方法であって、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラは、マルチメディアブロードキャストおよびマルチキャストサービス(MBMS)ベアラを含む、方法。
【請求項22】
請求項21に記載の方法であって、前記レスポンスメッセージは、アクティベートMBMSベアラレスポンスを含む、方法。
【請求項23】
請求項
12から
22のいずれか一項に記載の方法であって、前記アプリケーションサーバは、グループ通信サービスアプリケーションサーバ(GCS AS)を含む、方法。
【請求項24】
請求項
12から
23のいずれか一項に記載の方法であって、前記アプリケーションサーバは、ミッションクリティカルなサービスアプリケーションサーバと、車両対あらゆる物(V2X)アプリケーションサーバと、のうちの1つを含む、方法。
【請求項25】
ブロードキャスト/マルチキャストサーバ(500)であって、
請求項1から
11のいずれかにおけるステップのいずれかを実行するように構成されたプロセッシング回路と、
前記ブロードキャスト/マルチキャストサーバに電力を供給するように構成された電源回路と、
を有するブロードキャスト/マルチキャストサーバ。
【請求項26】
アプリケーションサーバ(700)であって、
請求項
12から
24のいずれかにおけるステップのいずれかを実行するように構成されたプロセッシング回路と、
前記アプリケーションサーバに電力を供給するように構成された電源回路と、
を有するアプリケーションサーバ。
【手続補正書】
【提出日】2021-10-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワークにおけるブロードキャスト/マルチキャストサーバ(500)によって実行される方法であって、
アプリケーションサーバから、前記通信ネットワークにおけるブロードキャスト/マルチキャストベアラを確立するためのリクエストを受信すること(402)と、
前記通信ネットワークにおける前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられるリソースを割り当てること(404)と、
前記アプリケーションサーバへ、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの前記割り当てが進行中であるというインジケーションを含むレスポンスメッセージを送信すること(406)と、
を有する方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記インジケーションは、ビットマップを含む、方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、前記ビットマップは、1つ以上のビットを含み、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てが進行中であることを示す前記ビットをセットすることは、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てが進行中であることを示す、方法。
【請求項4】
請求項2に記載の方法であって、前記ビットマップは、複数のビットを含み、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てが進行中であることを示す前記ビットと、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てが成功したことを示すビットとをセットすることは、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てが進行中であることを示す、方法。
【請求項5】
請求項
1から
4のいずれか一項に記載の方法であって、無線アクセスネットワークにおいて前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラのためにリソースが構成されているという判定に応じて前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てがもはや進行中ではないというインジケーションを含む情報メッセージを前記アプリケーションサーバに送信すること(408)をさらに有する、方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法であって、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連する前記リソースの割り当てがもはや進行中ではないという前記インジケーションは、前記無線アクセスネットワークにおける前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラのためにリソースが構成されているというインジケーションを含む、方法。
【請求項7】
請求項
1から6のいずれか一項に記載の方法であって、前記ブロードキャスト/マルチキャストサーバは、ブロードキャスト/マルチキャストサービスセンタ(BM-SC)を有する、
および/または、
前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラは、マルチメディアブロードキャストおよびマルチキャストサービス(MBMS)ベアラを含む、方法。
【請求項8】
請求項
7に記載の方法であって、前記レスポンスメッセージは、アクティベートMBMSベアラレスポンスを含む、方法。
【請求項9】
請求項
1から8のいずれか一項に記載の方法であって、前記アプリケーションサーバは、グループ通信サービスアプリケーションサーバ(GCS AS)を有する、
および/または、
前記アプリケーションサーバは、ミッションクリティカルなサービスアプリケーションサーバと、車両対あらゆる物(V2X)アプリケーションサーバとのうちの1つを含む、方法。
【請求項10】
アプリケーションサーバ(700)によって実行される方法であって、前記方法は、
通信ネットワークのブロードキャスト/マルチキャストサーバへ前記通信ネットワークにおけるブロードキャスト/マルチキャストベアラを確立するためのリクエストを送信すること(602)と、
前記ブロードキャスト/マルチキャストサーバから、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられるリソースの割り当てが進行中であるというインジケーションを含むレスポンスメッセージを受信すること(604)と、
を有する方法。
【請求項11】
請求項
10に記載の方法であって、前記インジケーションは、ビットマップを含む、方法。
【請求項12】
請求項
11に記載の方法であって、前記ビットマップは、1つ以上のビットを含み、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てが進行中であることを示す前記ビットをセットすることは、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てが進行中であることを示す、方法。
【請求項13】
請求項
11に記載の方法であって、前記ビットマップは、複数のビットを含み、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てが進行中であることを示す前記ビットと、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てが成功したことを示すビットとをセットすることは、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられるリソースの割り当てが進行中であることを示す、方法。
【請求項14】
請求項
10から
13のいずれか一項に記載の方法であって、前記レスポンスメッセージは、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの前記割り当てが進行中であるというインジケーションを含み、前記方法は、さらに、前記レスポンスメッセージの受信に応じて、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラを介したデータの送信を延期することを含む、方法。
【請求項15】
請求項
14に記載の方法であって、さらに、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連付けられる前記リソースの割り当てがもはや進行中ではないことを示すインジケーションを含む情報メッセージを前記ブロードキャスト/マルチキャストサーバから受信すること(606)を含む、方法。
【請求項16】
請求項
15に記載の方法であって、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラに関連する前記リソースの割り当てがもはや進行中ではないという前記インジケーションは、無線アクセスネットワークにおける前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラのためのリソースが構成されているというインジケーションを含む、方法。
【請求項17】
請求項
15または
16に記載の方法であって、さらに、前記情報メッセージの受信に応じて、前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラを介してデータの送信を開始すること(608)を有する、方法。
【請求項18】
請求項
10から
17のいずれか一項に記載の方法であって、前記ブロードキャスト/マルチキャストサーバは、ブロードキャスト/マルチキャストサービスセンタ(BM-SC)を含む、
および/または、
前記ブロードキャスト/マルチキャストベアラは、マルチメディアブロードキャストおよびマルチキャストサービス(MBMS)ベアラを含む、方法。
【請求項19】
請求項
18に記載の方法であって、前記レスポンスメッセージは、アクティベートMBMSベアラレスポンスを含む、方法。
【請求項20】
請求項
10から
19のいずれか一項に記載の方法であって、前記アプリケーションサーバは、グループ通信サービスアプリケーションサーバ(GCS AS)を含む、
および/または、
前記アプリケーションサーバは、ミッションクリティカルなサービスアプリケーションサーバと、車両対あらゆる物(V2X)アプリケーションサーバと、のうちの1つを含む、方法。
【請求項21】
ブロードキャスト/マルチキャストサーバ(500)であって、
請求項1から
9のいずれかにおけるステップのいずれかを実行するように構成されたプロセッシング回路と、
前記ブロードキャスト/マルチキャストサーバに電力を供給するように構成された電源回路と、
を有するブロードキャスト/マルチキャストサーバ。
【請求項22】
アプリケーションサーバ(700)であって、
請求項
10から
20のいずれかにおけるステップのいずれかを実行するように構成されたプロセッシング回路と、
前記アプリケーションサーバに電力を供給するように構成された電源回路と、
を有するアプリケーションサーバ。
【国際調査報告】