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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-14
(54)【発明の名称】無煙タバコ組成物
(51)【国際特許分類】
   A24B 13/00 20060101AFI20220707BHJP
   A24B 15/30 20060101ALI20220707BHJP
【FI】
A24B13/00
A24B15/30
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021566548
(86)(22)【出願日】2019-05-09
(85)【翻訳文提出日】2022-01-06
(86)【国際出願番号】 EP2019061984
(87)【国際公開番号】W WO2020224789
(87)【国際公開日】2020-11-12
(81)【指定国・地域】
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】510033734
【氏名又は名称】フィードラー アンド ラングレン アーベー
(71)【出願人】
【識別番号】521487443
【氏名又は名称】ハウス オブ プリンス エー/エス
(71)【出願人】
【識別番号】521488587
【氏名又は名称】ブリティッシュ アメリカン タバコ スウェーデン アーベー
(71)【出願人】
【識別番号】521488598
【氏名又は名称】フェヌン オプティマ アーベー
(74)【代理人】
【識別番号】100183782
【弁理士】
【氏名又は名称】轟木 哲
(72)【発明者】
【氏名】ゲッセ、アンディネット アマーレ
(72)【発明者】
【氏名】ハント、フィリップ リチャード
(72)【発明者】
【氏名】スヴェンソン、リチャード
【テーマコード(参考)】
4B043
【Fターム(参考)】
4B043BA59
4B043BA80
4B043BB22
4B043BC03
4B043BC18
4B043BC23
(57)【要約】
本発明は、漂白されたタバコ材を含み、その漂白されたタバコ材の少なくとも50重量%は、約1mm~約50mmの粒径を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
漂白されたタバコ材を含み、漂白されたタバコ材の少なくとも50重量%は、約1mm~約50mmの粒径を有する無煙タバコ組成物。
【請求項2】
漂白されたタバコ材の少なくとも50重量%は、約1mm~約10mmの粒径を有することを特徴とする請求項1記載の無煙タバコ組成物。
【請求項3】
漂白されたタバコ材の少なくとも90重量%は、約1mm~約10mmの粒径を有することを特徴とする請求項1または2記載の無煙タバコ組成物。
【請求項4】
漂白されたタバコ材は、無煙タバコ組成物の重量で約0.1%~約15%の量で含まれることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載の無煙タバコ組成物。
【請求項5】
漂白されたタバコ材は、漂白されたタバコ材の重量で約4%未満の量の発酵性炭水化物を含むことを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項記載の無煙タバコ組成物。
【請求項6】
無煙タバコ組成物内に分布させたアルギネート組成物をさらに含み、アルギネート組成物は、水と、アルギン酸の塩とを含むことを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項記載の無煙タバコ組成物。
【請求項7】
アルギン酸の塩は、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カルシウム、アルギン酸カリウムアルギン酸マグネシウム、アルギン酸アンモニウムおよびそれらの混合物からなる群から選択されることを特徴とする請求項6記載の無煙タバコ組成物。
【請求項8】
アルギネート組成物は、アルギネートマトリックスを含有し、このマトリックスは、損なわれていない限り、追加物質の少なくとも大部分を保持するものであり、前記アルギネートマトリックスが、使用者の口の中に存在する化学的及び物理的環境で崩壊及び/又は溶解するように形成されていることを特徴とする請求項6または7記載の無煙タバコ組成物。
【請求項9】
追加物質がニコチンなどの活性成分であることを特徴とする請求項8記載の無煙タバコ組成物。
【請求項10】
グァーガムをさらに含むことを特徴とする請求項1乃至9いずれか1項記載の無煙タバコ組成物。
【請求項11】
グァーガムは、無煙タバコ組成物の重量で約1%~約15%の量で含まれることを特徴とする請求項10記載の無煙タバコ組成物。
【請求項12】
グァーガムは、無煙タバコ組成物の重量で約2%~約10%の量で含まれることを特徴とする請求項10または11記載の無煙タバコ組成物。
【請求項13】
無煙タバコ組成物は、無煙タバコ組成物の重量で約40%~約60%の量の水を含むことを特徴とする請求項1乃至12いずれか1項記載の無煙タバコ組成物。
【請求項14】
無煙タバコ組成物は、漂白されたタバコ材に自然に存在するすべてのニコチンに加えてニコチンを含むことを特徴とする請求項1乃至13いずれか1項記載の無煙タバコ組成物。
【請求項15】
無煙タバコ組成物は、噛みタバコなどの経口無煙タバコ組成物であることを特徴とする請求項1乃至14いずれか1項記載の無煙タバコ組成物。
【請求項16】
(a) 漂白されていないタバコ材を供する工程と、
(b) 漂白されていないタバコ材を漂白して漂白されたタバコ材を形成する工程と、
(c) 漂白されたタバコ材の少なくとも50重量%が約1mm~約50mmの粒径を有するように漂白されたタバコ材を回収する工程とを含む請求項1乃至15いずれか1項記載の無煙タバコ組成物の製造方法。
【請求項17】
漂白されていないタバコ材を漂白する工程(b)は、漂白されていないタバコ材を有効量の漂白剤で処理する工程を含むことを特徴とする請求項16記載の方法。
【請求項18】
漂白されていないタバコ材を漂白する工程(b)は、
(i) 漂白されていないタバコ材を酸で酸性のpHに処理する工程と、
(ii) 漂白されていないタバコ材を漂白剤と約50℃~約95℃の温度で接触させる工程とを含むことを特徴とする請求項17記載の方法。
【請求項19】
漂白されていないタバコ材の少なくとも50重量%は、少なくとも約1mmの粒径を有することを特徴とする請求項16乃至18いずれか1項記載の方法。
【請求項20】
請求項16乃至19いずれか1項記載の方法で得たまたは得られる無煙タバコ組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無煙タバコ組成物および無煙タバコ組成物の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
タバコの発酵は、一般にタバコを収穫した後すぐに自然に始まる過程である。タバコの発酵は、匂いおよび味などのタバコの特定の特性を高めることが早くから分かっていることからこの自然過程はタバコ製造の過程の種々の工業工程でしばしば意図的に実行される。
【0003】
しかしながら、自然なそして工業的に実行されるタバコ発酵は、またTSNAと省略されるタバコ特有ニトロサミンなどの望ましくない副生成物を発生させる効果も有する。
【0004】
改良された無煙タバコ組成物を提供できることが望まれるであろう。例えば、改善された匂いおよび味などのタバコ発酵に関連するそのような所望の特性を容易に設けられつつ、タバコ発酵の望ましくない副作用を受けない無煙タバコ組成物を提供することが望まれる。ユーザーの喫煙経験を高めるために物理的特性を向上させた無煙タバコ組成物を提供することも望まれる。
【発明の概要】
【0005】
本明細書で説明する一部の実施態様では漂白されたタバコ材を含み、その漂白されたタバコ材の少なくとも50重量%は、約1mm~約50mmの粒径を有する無煙タバコ組成物が提供される。
【0006】
本明細書で説明する一部の実施態様では本明細書で規定するような無煙タバコ組成物の製造方法が提供され、この方法は、
(a) 漂白されていないタバコ材を供する工程と、
(b) 漂白されていないタバコ材を漂白して漂白されたタバコ材を形成する工程と、
(c) 漂白されたタバコ材の少なくとも50重量%が約1mm~約50mmの粒径を有するように漂白されたタバコ材を回収する工程とを含む。
【0007】
本明細書で説明する一部の実施態様では次の工程を含む方法によって得られるまたは得ることができる無煙タバコ組成物が提供される、
(a) 漂白されていないタバコ材を供する工程と、
(b) 漂白されていないタバコ材を漂白して漂白されたタバコ材を形成する工程と、
(c) 漂白されたタバコ材の少なくとも50重量%が約1mm~約50mmの粒径を有するように漂白されたタバコ材を回収する工程。
【0008】
参照しやすいように本発明のこれらのおよびさらなる特徴を適当な項目見出しを付けてここで考察する。しかしながら、各項目での教示は、必ずしも各特定の項目に限定されない。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、本明細書に開示される構造、方法工程および材料に限定されず、したがって構造、方法工程および材料はいくらか変動し得ることを理解されたい。本明細書で採用する用語は特定の実施態様を説明する目的のみに用いられ、限定する意図はないことも理解されたい。
【0010】
本明細書及び特許請求の範囲で使用される場合、単数形「ある」(「a」、「an」)、及び「その」(「the」)は、文脈が明らかに別のことを示していない限り、複数の指示物を含むことが留意されなければならない。
【0011】
本明細書において特に明記しない限り、本発明の、または本発明の方法において用いられる、タバコ材またはタバコ組成物中の成分の量を修飾する「約」という用語は、例えば現実世界において濃縮液又は使用溶液を調製するために用いる典型的な測定及び液体取扱い手順によって、これらの手順における不注意による失敗によって、またはタバコ原材料、タバコ組成物、若しくはタバコ製品を調製するためにもしくは本方法を実施するために用いる成分の製造、供給源、若しくは純度の相違等によって起こりうる数量の変動を意味する。「約」という用語はまた、特定の最初の混合物に起因する組成の異なった平衡条件によって異なる量を包含する。用語「約」によって修飾されてもされなくても、特許請求の範囲には量的等価物が含まれる。
【0012】
本明細書において、特に明記しない限り、「漂白された」という用語は、1つ以上の溶媒による洗浄、または1つ以上の漂白剤による処理、またはそれらの任意の組合せ等の、この目的のための公知の任意の方法によってその目視できる色が低減された対象物、例えばタバコ原材料等を意味する。
【0013】
本明細書において、特に明記しない限り、「発酵性炭水化物」という用語は、人体内で及び人体によって代謝分解可能な炭水化物を意味する。例えば、「発酵性炭水化物」という用語は、デンプン、グルコース、フルクトースおよびスクロースを包含する。
【0014】
本明細書において、特に明記しない限り、製品に関連する「経口」という用語は、湿潤嗅ぎタバコ製品が一般に用いられるのと同じ方法で、使用者の口腔内のどこか、たとえば唇の下に置くのに適した、通常の使用における製品を意味する。
【0015】
本明細書に記載されている範囲は、各成分の好ましい量を提供する。これらの範囲のそれぞれは、単独でまたは1つ以上の他の成分範囲と組み合わせて本発明の好ましい態様を供してもよい。
【0016】
組成物
本明細書に記載されているように無煙タバコ組成物は、漂白されたタバコ材を含み、漂白されたタバコ材の少なくとも50重量%が約1mm~約50mmの粒径を有する。
【0017】
一部の実施態様では漂白されたタバコ材は、漂白されたタバコ原材料である。
【0018】
一部の実施態様では漂白されたタバコ材は、無煙タバコ組成物の重量で約0.001%~約50%の量で含まれる。一部の実施態様では漂白されたタバコ材は、無煙タバコ組成物の重量で約0.001%~約40%の量で含まれる。一部の実施態様では漂白されたタバコ材は、無煙タバコ組成物の重量で約0.001%~約30%の量で含まれる。一部の実施態様では漂白されたタバコ材は、無煙タバコ組成物の重量で約0.001%~約20%の量で含まれる。一部の実施態様では漂白されたタバコ材は、無煙タバコ組成物の重量で約0.01%~約15%の量で含まれる。一部の実施態様では漂白されたタバコ材は、無煙タバコ組成物の重量で約0.01%~約10%の量で含まれる。一部の実施態様では漂白されたタバコ材は、無煙タバコ組成物の重量で約0.05%~約10%の量で含まれる。一部の実施態様では漂白されたタバコ材は、無煙タバコ組成物の重量で約0.1%~約10%の量で含まれる。一部の実施態様では漂白されたタバコ材は、無煙タバコ組成物の重量で約0.5%~約9%の量で含まれる。一部の実施態様では漂白されたタバコ材は、無煙タバコ組成物の重量で約1%~約8%の量で含まれる。一部の実施態様では漂白されたタバコ材は、無煙タバコ組成物の重量で約2%~約7%の量で含まれる。
【0019】
一部の実施態様では漂白されたタバコ材は、無煙タバコ組成物の重量で約1%~約10%の量で含まれる。
【0020】
一部の実施態様では漂白されたタバコ材については国際出願公開2015/150506号に記載されており、その全内容を参照することでここで引用したものとする。
【0021】
一部の実施態様では漂白されたタバコ材は、漂白されたタバコ材の乾燥総重量で計算して約4重量%未満、例えば約2重量%未満、例えば約1重量%未満の発酵性炭水化物を含む。一部の実施態様では漂白されたタバコ材は、スターチ、グルコース、フルクトースおよびスクロースを漂白されたタバコ材の約4重量%未満、例えば約2重量%未満、例えば約1重量%未満のこれらの組み合わせの合計量で含む。
【0022】
一部の実施態様では漂白されたタバコ材は、ISO 2470:1999に従って測定したISO輝度が約60以上、例えば約70以上、例えば約80以上である。
【0023】
一部の実施態様ではその全体を参照することで本明細書に引用されたものとする国際出願公開2015/150506号に記載されているような望ましくない物質を実質的に含まない漂白されたタバコ材(漂白されたタバコ原材料)を含む無煙タバコ組成物を提供する。例えば一部の実施態様では無煙タバコ組成物は、無煙タバコ組成物の乾燥総質量に基づいて計算して
約7.0mg/kg未満の亜硝酸塩および/または
合計量で約2.0mg/kg未満のNNN(N-ニトロソノルニコチン)とNNK((4-メチルニトロサミン)-1-(3-ピリジル)-1-ブタノン)および/または
約10.0μg/kg未満のNDMA(N-ニトロソジメチルアミン)および/または
約5.0μg/kg未満のB(a)P(ベンゾ(a)ピレン)および/または
約1.0mg/kg未満のCdおよび/または
約2.0mg/kg未満のPbおよび/または
約0.5mg/kg未満のAsおよび/または
約3.0mg/kg未満のNiおよび/または
約4.5mg/kg未満のCrを含む。
【0024】
1つの実施態様では無煙タバコ組成物は、無煙タバコ組成物の乾燥総質量に基づいて計算して
約3.5mg/kg未満の亜硝酸塩および/または
約1.0mg/kg未満の合計量のNNN(N-ニトロソノルニコチン)とNNK((4-メチルニトロソアミノ)-1-(3-ピリジル)-1-ブタノン)および/または
約5.0μg/kg未満のNDMA(N-ニトロソジメチルアミン)および/または
約2.5μg/kg未満のB(a)P(ベンゾ(a)ピレン)および/または
約0.5mg/kg未満のCdおよび/または
約1.0mg/kg未満のPbおよび/または
約0.25mg/kg未満のAsおよび/または
約1.5mg/kg未満のNiおよび/または
約2.25mg/kg未満のCrを含む。
【0025】
1つの実施態様では無煙タバコ組成物は、無煙タバコ組成物の乾燥総質量に基づいて計算して
約1.0mg/kg未満の亜硝酸塩および/または
約0.2mg/kg未満の合計量のNNN(N-ニトロソノルニコチン)およびNNK((4-メチルニトロソアミノ)-1-(3-ピリジル)-1-ブタノン)および/または
約0.6μg/kg未満のNDMA(N-ニトロソジメチルアミン)および/または
約0.6μg/kg未満のB(a)P(ベンゾ(a)ピレン)および/または
約0.1mg/kg未満のCdおよび/または
約0.1mg/kg未満のPbおよび/または
約0.1mg/kg未満のAsおよび/または
約0.1mg/kg未満のNiおよび/または
約0.1mg/kg未満のCrを含む。
【0026】
1つの実施態様では漂白されたタバコ原材料は、漂白されたタバコ原材料の乾燥総質量に基づいて計算して0.01mg/kgを超えない合計量のアフラトキシンB1、B2、G1、およびG2を含む。
【0027】
一部の実施態様では漂白されたタバコ材は、微粒子である。本明細書中では「粒子」なる用語は、材料の粒子の平均の幅に対する長さの比が2:1未満、例えば1.5:1未満、例えば1:1であることを意味する。一部の実施態様では漂白されたタバコ材の粒子は、実質的に球形である。一部の実施態様では漂白されたタバコ材は、粒状である。
【0028】
本明細書中で説明するように漂白されたタバコ粒子の少なくとも50重量%は、約1mm~約50mmの粒径を有する。一部の実施態様では粒径は、ふるい分け分析によって測定される。したがって、一部の実施態様では漂白されたタバコ粒子の少なくとも50重量%は、約1mm~約50mmのふるい分け分析によって測定された粒径を有する。
【0029】
一部の実施態様では漂白されたタバコ粒子の少なくとも50重量%は、約1mm~約 40mm、例えば約1mm~約30mm、例えば約1mm~約20mm、例えば約1mm~約10mm、例えば約1.5mm~約5mm、例えば約2mm~約4mmの粒径(例えば、ふるい分け分析によって測定される)を有する。一部の実施態様では漂白されたタバコ粒子の少なくとも50重量%は、約1.5mm~約10mm、例えば約2mm~約5mm、例えば約2.5mm~約4mmの粒径(例えば、ふるい分け分析によって測定される)を有する。一部の実施態様では漂白されたタバコ粒子の少なくとも50重量%は、約1.1mm~約10mm、例えば約1.2mm~約10mm、例えば約1.3mm~約10mm、例えば約1.4mm~約10mm、例えば約1.5mm~約10mmの粒径(例えば、ふるい分け分析によって測定される)を有する。
【0030】
一部の実施態様では漂白されたタバコ粒子の少なくとも60重量%は、約1mm~約50mm、例えば約1mm~約40mm、例えば約1mm~約30mm、例えば約1mm~約20mm、例えば約1mm~約10mm、例えば約1mm~約5mm、例えば約2mm~約4mmの粒径(例えば、ふるい分け分析によって測定される)を有する。一部の実施態様では漂白されたタバコ粒子の少なくとも60重量%は、約1.5mm~約10mm、例えば約2mm~約5mm、例えば約2.5mm~約4mmの粒径(例えば、ふるい分け分析によって測定される)を有する。一部の実施態様では漂白されたタバコ粒子の少なくとも60重量%は、約1.1mm~約10mm、例えば約1.2mm~約10mm、例えば約1.3mm~約10mm、例えば約1.4mm~約10mm、例えば約1.5mm~約10mmの粒径(例えば、ふるい分け分析によって測定される)を有する。
【0031】
一部の実施態様では漂白されたタバコ粒子の少なくとも70重量%は、約1mm~約50mm、例えば約1mm~約40mm、例えば約1mm~約30mm、例えば約1mm~約20mm、例えば約1mm~約10mm、例えば約1mm~約5mm、例えば約2mm~約4mmの粒径(例えば、ふるい分け分析によって測定される)を有する。一部の実施態様では漂白されたタバコ粒子の少なくとも70重量%は、約1.5mm~約10mm、例えば約2mm~約5mm、例えば約2.5mm~約4mmの粒径(例えば、ふるい分け分析によって測定される)を有する。一部の実施態様では漂白されたタバコ粒子の少なくとも70重量%は、約1.1mm~約10mm、例えば約1.2mm~約10mm、例えば約1.3mm~約10mm、例えば約1.4mm~約10mm、例えば約1.5mm~約10mmの粒径(例えば、ふるい分け分析によって測定される)を有する。
【0032】
一部の実施態様では漂白されたタバコ粒子の少なくとも80重量%は、約1mm~約50mm、例えば約1mm~約40mm、例えば約1mm~約30mm、例えば約1mm~約20mm、例えば約1mm~約10mm、例えば約1mm~約5mm、例えば約2mm~約4mmの粒径(例えば、ふるい分け分析によって測定される)を有する。一部の実施態様では漂白されたタバコ粒子の少なくとも80重量%は、約1.5mm~約10mm、例えば約2mm~約5mm、例えば約2.5mm~約4mmの粒径(例えば、ふるい分け分析によって測定される)を有する。一部の実施態様では漂白されたタバコ粒子の少なくとも80重量%は、約1.1mm~約10mm、例えば約1.2mm~約10mm、例えば約1.3mm~約10mm、例えば約1.4mm~約10mm、例えば約1.5mm~約10mmの粒径(例えば、ふるい分け分析によって測定される)を有する。
【0033】
一部の実施態様では漂白されたタバコ粒子の少なくとも90重量%は、約1mm~約50mm、例えば約1mm~約40mm、例えば約1mm~約30mm、例えば約1mm~約20mm、例えば約1mm~約10mm、例えば約1mm~約5mm、例えば約2mm~約4mmの粒径(例えば、ふるい分け分析によって測定される)を有する。一部の実施態様では漂白されたタバコ粒子の少なくとも90重量%は、約1.5mm~約10mm、例えば約2mm~約5mm、例えば約2.5mm~約4mmの粒径(例えば、ふるい分け分析によって測定される)を有する。一部の実施態様では漂白されたタバコ粒子の少なくとも90重量%は、約1.1mm~約10mm、例えば約1.2mm~約10mm、例えば約1.3mm~約10mm、例えば約1.4mm~約10mm、例えば約1.5mm~約10mmの粒径(例えば、ふるい分け分析によって測定される)を有する。
【0034】
一部の実施態様では漂白されたタバコ粒子の少なくとも95重量%は、約1mm~約50mm、例えば約1mm~約40mm、例えば約1mm~約30mm、例えば約1mm~約20mm、例えば約1mm~約10mm、例えば約1mm~約5mm、例えば約2mm~約4mmの粒径(例えば、ふるい分け分析によって測定される)を有する。一部の実施態様では漂白されたタバコ粒子の少なくとも95重量%は、約1.5mm~約10mm、例えば約2mm~約5mm、例えば約2.5mm~約4mmの粒径(例えば、ふるい分け分析によって測定される)を有する。一部の実施態様では漂白されたタバコ粒子の少なくとも95重量%は、約1.1mm~約10mm、例えば約1.2mm~約10mm、例えば約1.3mm~約10mm、例えば約1.4mm~約10mm、例えば約1.5mm~約10mmの粒径(例えば、ふるい分け分析によって測定される)を有する。
【0035】
一部の実施態様では漂白されたタバコ粒子の少なくとも99重量%は、約1mm~約50mm、例えば約1mm~約40mm、例えば約1mm~約30mm、例えば約1mm~約20mm、例えば約1mm~約10mm、例えば約1mm~約5mm、例えば約2mm~約4mmの粒径(例えば、ふるい分け分析によって測定される)を有する。一部の実施態様では漂白されたタバコ粒子の少なくとも99重量%は、約1.5mm~約10mm、例えば約2mm~約5mm、例えば約2.5mm~約4mmの粒径(例えば、ふるい分け分析によって測定される)を有する。一部の実施態様では漂白されたタバコ粒子の少なくとも99重量%は、約1.1mm~約10mm、例えば約1.2mm~約10mm、例えば約1.3mm~約10mm、例えば約1.4mm~約10mm、例えば約1.5mm~約10mmの粒径(例えば、ふるい分け分析によって測定される)を有する。
【0036】
一部の実施態様では約100重量%の漂白されたタバコ材粒子は、約1mm~約50mm、例えば約1mm~約40mm、例えば約1mm~約30mm、例えば約1mm~約20mm、例えば約1mm~約10mm、例えば約1mm~約5mm、例えば約2mm~約4mmの粒径(例えば、ふるい分け分析によって測定される)を有する。一部の実施態様では約100重量%の漂白されたタバコ材粒子は、約1.5mm~約10mm、例えば約2mm~約5mm、例えば約2.5mm~約4mmの粒径(例えば、ふるい分け分析によって測定される)を有する。一部の実施態様では約100重量%の漂白されたタバコ材粒子は、約1.1mm~約10mm、例えば約1.2mm~約10mm、例えば約1.3mm~約10mm、例えば約1.4mm~約10mm、例えば約1.5mm~約10mmの粒径(例えば、ふるい分け分析によって測定される)を有する。
【0037】
一部の実施態様では漂白されたタバコ粒子の少なくとも50重量%、例えば少なくとも60重量%、例えば少なくとも70重量%、例えば少なくとも80重量%、例えば少なくとも90重量%、例えば少なくとも95重量%、例えば少なくとも99重量%、例えば約100重量%は、約1mm~約10mm、例えば約1.5mm~約9mm、例えば約1.5mm~約8mm、例えば約2mm~約7mm、例えば約2mm~約6mm、例えば約2mm~約5mm、例えば約2mm~約4mmの粒径(例えば、ふるい分け分析によって測定される)を有する。
【0038】
一部の実施態様では少なくとも70重量%の漂白されたタバコ粒子は、約1mm~約10mmの粒径(例えば、ふるい分け分析によって測定される)を有する。一部の実施態様では少なくとも70重量%の漂白されたタバコ粒子は、約1mm~約5mmの粒径(例えば、ふるい分け分析によって測定される)を有する。一部の実施態様では少なくとも95重量%の漂白されたタバコ粒子は、約1mm~約10mmの粒径(例えば、ふるい分け分析によって測定される)を有する。一部の実施態様では少なくとも95重量%の漂白されたタバコ粒子は、約1mm~約5mmの粒径(例えば、ふるい分け分析によって測定される)を有する。一部の実施態様では少なくとも99重量%の漂白されたタバコ粒子は、約1mm~約10mmの粒径(例えば、ふるい分け分析によって測定される)を有する。一部の実施態様では少なくとも99重量%の漂白されたタバコ粒子は、約1mm~約5mmの粒径(例えば、ふるい分け分析によって測定される)を有する。
【0039】
漂白されたタバコ材の粒径は、ふるい分け分析で測定してもよい。当業者は、ふるい分け分析(グラデーションテストとしても知られている)は粒状材の粒径分布を測定するために使用される方法であることを容易に理解するはずである。通常、ふるい分け分析は、好ましくはワイヤメッシュクロスの形体のスクリーンを含むふるいのネスト化したカラムを伴う。予め秤量されたサンプルをカラムの頂部または最上部のふるいに導入され、このふるいは最も大きいスクリーン開口部またはメッシュサイズ(即ち、ふるいの最も大きな孔径)を有する。カラムの各下段のふるいは、その上のふるいより徐々に開口部またはメッシュサイズが小さくなる。通常はふるいのカラムの底部にはカラムの底部または最下段のふるい(一番小さいスクリーン開口部またはメッシュサイズを有する)のスクリー開口部の大きさまたはメッシュサイズより小さい粒径を有するあらゆる粒子を収集する受け取り部がある。
【0040】
一部の実施態様ではふるいのカラムを機械的撹拌機上または内に設置してもよい。撹拌機はカラムのふるいのそれぞれを振動させる。機械的撹拌機は、すべての粒子が正しいふるい内に収集されることが確実となるように所定の時間作動させてもよい。一部の実施態様ではふるいのカラムは0.5分~10分、例えば1分~10分、例えば1分~5分、例えば約3分間撹拌してもよい。
【0041】
カラムのふるいの撹拌が終わると、各ふるいに収集された材料は秤量される。各ふるいの各サンプルの重量を総重量で割って各ふるいに保持された質量の割合を算出する。
【0042】
当業者は容易に理解するようにふるい分け分析に使用するカラムの各ふるいのスクリーン開口部の大きさまたはメッシュサイズは、分析されるサンプルの粒状性または既知の最大/最小粒径に基づいて選択してもよい。
【0043】
一部の実施態様では2~20個のふるい、例えば5~15個のふるいを含むふるいのカラムをふるい分け分析に使用してもよい。一部の実施態様では10個のふるいを含むふるいのカラムをふるい分け分析に使用してもよい。
【0044】
一部の実施態様ではふるい分け分析に使用される1つ以上のふるいの最大スクリーン開口部のまたはメッシュの大きさは、約50mm、例えば約 40mm、例えば約30mm、例えば約20mm、例えば約10mm、例えば約9mm、例えば約8mm、例えば約7mm、例えば約6mm、例えば約5mm、例えば約4mmであってもよい。一部の実施態様では1つ以上のふるいの最大スクリーン開口部のまたはメッシュの大きさは、少なくとも約50重量%、例えば少なくとも約70重量%、例えば少なくとも95重量%、例えば約100重量%の粒子が約10mm以下の粒径を有するように約10mmである。
【0045】
一部の実施態様では1つ以上のふるいの最小スクリーン開口部のまたはメッシュの大きさは、約1mm、例えば2mmである。従って、1mm未満の粒径を有し、このふるいを通過するすべての粒子は収集され、廃棄される。これらの小さい粒子または「微粉」は、収集され、廃棄される(または他の製品に使用される)。従って、 少なくとも約50重量%、例えば少なくとも約70重量%、例えば少なくとも95重量%、例えば約100重量%の粒子は、少なくとも約1mmの粒径を有する。
【0046】
一部の実施態様では漂白されたタバコ材は、約1mm~約50mm、例えば約1mm~約40mm、例えば約1mm~約30mm、例えば約1mm~約20mm、例えば約1mm~約10mm、例えば約1mm~約5mm、例えば約2mm~約4mmの平均粒径(例えば、ふるい分け分析によって測定される)を有する。一部の実施態様では漂白されたタバコ材は、約1.5mm~約10mm、例えば約2mm~約5mm、例えば約2.5mm~約4mmの平均粒径(例えば、ふるい分け分析によって測定される)を有する。一部の実施態様では漂白されたタバコ材は、約1.1mm~約10mm、例えば約1.2mm~約10mm、例えば約1.3mm~約10mm、例えば約1.4mm~約10mm、例えば約1.5mm~約10mmの平均粒径(例えば、ふるい分け分析によって測定される)を有する。
【0047】
本発明者は、本願明細書で定義するような粒径を有する漂白されたタバコ材を含有させることで噛みタバコとして使用するのに適したそしてユーザーの指を変色させない、また経口無煙タバコ製品の場合ユーザーの歯を変色させない無煙タバコ組成物が得られるという驚くべき発見をした。もちろん、このような漂白されたタバコ材を有する組成物は、ユーザーの歯で成型および成形可能であるが、噛むまたは咀嚼された際にユーザーの口の中で崩壊および/または崩れたりしない。
【0048】
一部の実施態様では無煙タバコ組成物は、アルギネート組成物をさらに含む。一部の実施態様では無煙タバコ組成物は、その内容が参照により本明細書に組み込まれる国際出願公開2010/114445に記載された種類及び方法でアルギネート組成物を含有する。例えば, この実施態様による経口無煙タバコ組成物は、組成物中に分配され、少なくとも水、アルギネートおよび製品を用いる際に前記製品から放出されることを意図した追加物質を含むアルギネート組成物を含有し、前記組成物はマトリックスがそのままである限りは追加物質の少なくとも大部分を保持するアルギネートマトリックスを含有し、アルギネートマトリックスは使用者の口腔内に存在する化学的及び物理的環境において崩壊しおよび/または溶解するように形成されている。一部の実施態様ではこのアルギネートは、一価カチオンのアルギネート塩を含有する。一部の実施態様ではこのアルギネートは、冷水に可溶である。追加物質は、API(活性薬学物質)、食品添加物、天然もしくは合成栄養剤、風味付け物質、天然の医薬またはヒトに効果がありうる天然生成物質などのカテゴリーのいずれかに属する1つ以上の物質またはそれらの組合せであってもよい。そのような物質の例としては、緑茶、白茶、カフェイン、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンE、バイオペリン、Q10、セレン、グルタチオン、リポ酸、葉酸、ジンセン、花粉抽出物、抗酸化剤、ミネラル、パラセタモール、アセチルサリチル酸、ロシアルートおよびローズルートがある。一部の実施態様では追加物質は、ニコチン、大麻、カンナビノイドまたはその混合物を含んでもよい。
【0049】
一部の実施態様では無煙タバコ組成物は、グァーガムを含む。このような実施態様ではグァーガムは、無煙タバコ組成物の重量で約0.01%~約20%の量で含まれてもよい。一部の実施態様ではグァーガムは、無煙タバコ組成物の重量で約0.1%~約15%の量で含まれてもよい。一部の実施態様ではグァーガムは、無煙タバコ組成物の重量で約0.5%~約10%の量で含まれる。一部の実施態様ではグァーガムは、無煙タバコ組成物の重量で約1%~約10%の量で含まれる。一部の実施態様ではグァーガムは、無煙タバコ組成物の重量で約2%~約8%の量で含まれる。一部の実施態様ではグァーガムは、無煙タバコ組成物の重量で約2.5%~約7.5%の量で含まれる。一部の実施態様ではグァーガムは、無煙タバコ組成物の重量で約3%~約7%の量で含まれる。一部の実施態様ではグァーガムは、無煙タバコ組成物の重量で約4%~約6%の量で含まれてもよい。
【0050】
本発明者は、本明細書で規定したような有形を有する漂白されていないタバコ材と組み合わせてグァーガムを含有させることで成形性が向上し、したがってユーザーが噛んだ際に知覚経験が向上した無煙タバコ組成物を提供することができるという驚異的な発見をした。本明細書中では「成形性」なる用語は、組成物がなんら追加の機械的手段を必要とせずそして破砕および/また崩れずユーザーの手または歯で押して、異なる形状に成形できることを意味する。例えば、 グァーガムを含有する組成物は、より柔らかく、より生地のような質感を有し、したがってユーザーにとってより噛みやすく、より噛み心地がよい。またグァーガムを含有させることで活性成分(例えば、ニコチンおよび/または風味料)を組成物から噛むことによる機械的圧力によって放出する量を向上させるという驚異的な発見があった。
【0051】
一部の実施態様では無煙タバコ組成物は、グァーガムまたはアルギネート組成物をさらに含んでもよい。一部の実施態様では無煙タバコ組成物は、グァーガムとアルギネート組成物を組み合わせてさらに含んでもよい。これら成分のいずれまたは両方の量は、上記で規定した量であってもよい。
【0052】
一部の実施態様では無煙タバコ組成物は、ルースパウダーの形体で提供されてもよい。本明細書で規定する漂白されたタバコ材を含む無煙タバコ組成物の利点の一つは、ユーザーの指を変色させない、そして経口無煙タバコ製品の場合にはユーザーの歯を変色させないタバコ製品を供するということである。
【0053】
一部の実施態様では無煙タバコ組成物は、経鼻嗅ぎタバコ、即ち経鼻投与に適した嗅ぎタバコ製品である。したがって、一部の実施態様では漂白されたタバコ材を含む経鼻嗅ぎタバコが提供され、漂白されたタバコ材の少なくとも50重量%は、約1mm~約50mmの粒径を有する。
【0054】
一部の実施態様では本発明の無煙タバコ組成物は、経口無煙タバコ組成物(即ち、ユーザーの口の中に入れるのに適したもの)である。したがって、一部の実施態様では漂白されたタバコ材を含み、この漂白されたタバコ材の少なくとも50重量%は、約1mm~約50mmの粒径を有する経口無煙タバコ組成物が提供される。本発明の経口無煙タバコ組成物は、これだけに限らないが、スヌース等の湿潤嗅ぎタバコ、噛みタバコ、、吸引タバコ(sucking tobacco)(「吸引タバコ(lutsch-tabak)」と一般に呼ばれる)、経口乾燥嗅ぎタバコ、又は硬質嗅ぎタバコであってよい。
【0055】
一部の実施態様では本発明の経口無煙タバコ組成物は、スヌースを含む。
【0056】
一部の実施態様では本発明の経口無煙タバコ組成物は、噛みタバコである。
【0057】
一部の実施態様では本発明の経口無煙タバコ組成物は、ガムベースを含む噛みタバコである。ガムベースは、市販のチューインガムベース、風船ガムベース、および天然ガムベース材料から選択されてもよいが、これらに限定されない。
【0058】
一部の実施態様では本発明の経口無煙タバコ組成物は、上記の特徴を有する噛みタバコであってもよい。一部の実施態様では漂白されたタバコ材を含み、この漂白されたタバコ材の少なくとも50重量%は、約1mm~約50mmの粒径を有する経口無煙噛みタバコ組成物が提供される。一部の実施態様では本発明の噛みタバコ組成物は、上記のグァーガムおよび/またはアルギネート組成物をさらに含んでもよい。
【0059】
一部の実施態様では本発明の無煙タバコ組成物(経口噛みタバコなどの)は、塩(塩化ナトリウム)および/または他の風味剤を含んでもよい。
【0060】
一部の実施態様では本発明の無煙タバコ組成物(経口噛みタバコ組成物などの)は、塩化ナトリウム、キシリトール、微結晶性セルロース、風味付け剤、炭酸水素ナトリウム、およびそれらの混合物からなる群から選択される1つ以上の添加剤をさらに含む。一部の実施態様では本発明の無煙タバコ組成物(経口噛みタバコ組成物などの)は、塩化ナトリウムをさらに含む。一部の実施態様では本発明の無煙タバコ組成物は、風味付け剤をさらに含む。一部の実施態様では本発明の無煙タバコ組成物(経口噛みタバコ組成物などの)は、キシリトールをさらに含む。一部の実施態様では本発明の無煙タバコ組成物(経口噛みタバコ組成物などの)は、炭酸水素ナトリウムをさらに含む。一部の実施態様では本発明の無煙タバコ組成物(経口噛みタバコ組成物などの)は、微結晶性セルロースをさらに含む。
【0061】
本発明の無煙タバコ組成物(経口噛みタバコ組成物などの)は、API(活性薬学物質)、食品添加物、天然もしくは合成栄養剤、風味付け物質、天然の医薬またはヒトに効果がありうる天然生成物質などのカテゴリーのいずれかに属する1つ以上の物質またはそれらの組合せであってもよい。そのような物質の例としては、緑茶、白茶、カフェイン、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンE、バイオペリン、Q10、セレン、グルタチオン、リポ酸、葉酸、ジンセン、花粉抽出物、抗酸化剤、ミネラル、パラセタモール、アセチルサリチル酸、ロシアルートおよびローズルートがある。
【0062】
一部の実施態様では本発明の無煙タバコ組成物(経口噛みタバコ組成物などの)は、活性物質、例えば本発明の組成物は、ニコチン、カンナビノイドまたはその混合物を含んでもよい。
【0063】
カンナビノイドは脳内の神経伝達物質放出を抑える細胞内のカンナビノイド受容体(即ち、CB1およびCB2)に作用する天然または合成化合物群である。最も重要なカンナビノイドの内の2つは、テトラヒドロカンナビノール(THC)およびカンナビジオール(CBD)である。カンナビノイドは、大麻などの植物から自然発生したもの(植物性カンナビノイド)または動物から自然発生したもの(動物性カンナビノイド)または人工的に製造したもの(合成カンナビノイド)であってもよい。
【0064】
カンナビノイドは、血液脳関門を通過することのできる能力、弱い毒性、僅かな副反応などの特定の特性を示す環状分子である。
【0065】
大麻種は、少なくとも85の異なる植物性カンナビノイドを示し、カンナビゲロール類、カンナビクロメン類、カンナビジオール類、テトラヒドロカンナビノール類、カンナビノール類およびカンナビノジオール類およびその他のカンナビノイド類を含むサブクラスに分けられる。
【0066】
アサ属に見られるカンナビノイド類は、カンナビゲロール(CBG)、カンナビクロメン(CBC)、カンナビジオール(CBD)、テトラヒドロカンナビノール(THC)、カンナビノール(CBN)、カンナビノジオール(CBDL)、カンナビシクロール(CBL)、カンナビバリン(CBV)、テトラヒドロカンナビバリン(THCV)、カンナビジバリン(CBDV)、カンナビクロメバリン(CBCV)、カンナビゲロバリン(CBGV)、カンナビゲロールモノメチルエーテル(CBGM)、カンナビネロール酸、カンナビジオール酸(CBDA)、カンナビノールプロピル変異体(CBNV)、カンナビノトリオール(CBO)、テトラヒドロカンナビノール酸(THCA)およびテトラヒドロカンナビバリン酸(THCV A)を含むが、これらに限定されない。
【0067】
一部の実施態様では本発明の無煙タバコ組成物(経口噛みタバコ組成物などの)は、漂白されたタバコ材料に自然に含まれるニコチンに加えてニコチンをさらに含む。
【0068】
本発明の経口無煙タバコ組成物は、焼成または圧縮された形体で提供されてもよく、そこからロゼンジ又はタブレットなどのポーションに打ち抜いてもまたはプレスしてもよい。
【0069】
一部の実施態様では本発明の無煙経口タバコ製品は、ポーションの形式で使用者に提供することができる。一部の実施態様では本発明の無煙タバコ組成物はパウチに包まれる。例えば、 噛みタバコは、タバコ材料を透過性パウチ内に封入することによって調製されてもよい。
【0070】
パウチは、タバコ材料を所定の位置に保つと同時に、風味およびニコチンなどの物質をパウチを通して使用者の口の中に拡散させて、使用者の粘膜を通して吸収させる。本発明の無煙タバコ組成物が噛みタバコである一部の実施態様では、 風味料および/またはニコチンをユーザーが製品を噛んだ際に組成物から放出されるようにしてもよい。
【0071】
一部の実施態様では本発明の無煙タバコ組成物は、ポーション化されていない形式で使用者に提供することができる。1つの実施態様では本発明の無煙タバコ組成物は、缶、小袋、またはブリキ製容器などの容器にばらばらの形態で包装される。
【0072】
一部の実施態様では本発明の経口無煙タバコ組成物は、ばらばらの形体またはポーションサイズの小袋の形体で提供されてもよい。一部の実施態様では本発明の経口無煙タバコ組成物は、ばらばらの粉末として提供される。一部の実施態様では本発明の経口無煙タバコ組成物は、パウチに含有されている粉末として提供される。したがって、一部の実施態様では漂白されたタバコ材を含み、この漂白されたタバコ材の少なくとも50重量%は、約1mm~約50mmの粒径を有するパウチ化された経口無煙タバコ組成物が提供される。
【0073】
一部の実施態様では本発明の経口無煙タバコ組成物は、ばらばらの粉末としてまたはパウチに入れられる粉末の形体である。本発明の経口無煙タバコ組成物は、粒子状(ばらばらの粉末またはパウチに入れられた)であってもよい。一部の実施態様では経口無煙タバコ組成物の粒子の少なくとも50%は、約1mm~約50mm、例えば約1mm~約40mm、例えば約1mm~約30mm、例えば約1mm~約20mm、例えば約1mm~約10mm、例えば約1mm~約5mm、例えば約2mm~約4mmの粒径を有する。一部の実施態様では経口無煙タバコ組成物の粒子の少なくとも50%は、約1.5mm~約10mm、例えば約2mm~約5mmの粒径を有する。
【0074】
さらなる代替として、本発明の経口無煙タバコ組成物は、フィルム状の形体であってもよい。
【0075】
本発明の無煙タバコ組成物は、約7~12、例えば約8~12、例えば約8~9のpHを有していてもよい。
【0076】
一部の実施態様では本発明の無煙タバコ組成物は、無煙タバコ組成物の重量で約5%~約60%、例えば約20%~約60%、例えば約40~約55%、例えば約45%~約55%、例えば約45%~約50%の水分量を有する。一部の実施態様では本発明の無煙タバコ組成物は、無煙タバコ組成物の重量で約40%~約60%の水分量を有する。
【0077】
また本明細書には非タバコ植物材料を含み、この非タバコ植物材料の少なくとも50重量%が約1mm~約50mmの粒径を有し、タバコを含まない無煙製品が記載されている。言い換えれば、本明細書に記載されるのは、非タバコ植物材料を含み、この非タバコ植物材料の少なくとも50重量%が約1mm~約50mmの粒径を有する無煙非タバコ製品である。非タバコ植物材料は、トウモロコシ、オーツ麦、トマト、大麦、ライ麦、サトウダイコン、ソバ、ジャガイモ、セルロース、セルロース誘導体、リンゴ、ココア、タケ、シトラスおよびそれらの混合物からなる群から選択されてもよい。一部の実施態様では非タバコ植物材料は、セルロース、微結晶性セルロース、もしくははそれらの混合物であるか、またはこれらを含む。一部の実施態様では非タバコ植物材料は、微結晶性セルロースであるか、またはこれを含む。一部の実施態様では本発明の無煙非タバコ製品は、ニコチンを含む。一部の実施態様では本発明の無煙非タバコ製品は、グァーガムを含む。 一部の実施態様では本発明の無煙非タバコ製品は、アルギネート組成物を含む。したがって、一部の実施態様では本発明の無煙非タバコ製品は、非タバコ植物材料と、グァーガムと、ニコチンとを含む。本発明の無煙非タバコ製品は、前記製品が本明細書に記載の漂白されたタバコ材料の変わりとして非タバコ植物材料を含むこと以外、上記の各特徴を含んでもよい。
【0078】
方法
本発明の別の態様では、
(a) 漂白されていないタバコ材を供する工程と、
(b) 漂白されていないタバコ材を漂白して漂白されたタバコ材を形成する工程と、
(c) 漂白されたタバコ材の少なくとも50重量%が約1mm~約50mmの粒径を有するように漂白されたタバコ材を回収する工程とを含む無煙タバコ組成物の製造法が提供される。
【0079】
一部の実施態様では該方法は、上記の無煙タバコ組成物を製造する方法である。
【0080】
一部の実施態様では漂白されていないタバコ材は、刻みタバコである、または刻みタバコを含む。一部の実施態様では漂白されていないタバコ材の少なくとも50重量%は、少なくとも約1mmの粒径を有する。一部の実施態様ではその漂白されていないタバコ材の少なくとも50重量%は、約1mm~約50mm、例えば約1mm~約20mm、例えば約1mm~約10mm、例えば約2mm~約5mmの粒径を有する。一部の実施態様では漂白されていないタバコ材は、例えばふるい分け分析で測定した際に得られる漂白されたタバコ材と同じ粒径分布を有する。
【0081】
一部の実施態様では漂白されていないタバコ材を漂白する工程(b)は、
(i) 漂白されていないタバコ材を酸で酸性のpHに処理する工程と、
(ii) 漂白されていないタバコ材を漂白剤と約50℃~約95℃の温度で接触させる工程とを含む。
【0082】
一部の実施態様では使用される漂白剤の量は、タバコ材を漂白させるのに好適なあらゆる量であってもよい。一部の実施態様では漂白剤の量は、得られる混合物の重量で約2%~約15%であってもよい。例えば、 漂白剤の総量は、例えばタバコ材1トン当たり約30~250kg(純粋な漂白剤として計算して)、例えばタバコ材1トン当たり約50~200kgであってもよい。一部の実施態様では漂白されていないタバコ材は、漂白剤と約1時間~約10時間、例えば約2時間~約8時間、例えば約4時間~約6時間接触させる。一部の実施態様では漂白されていないタバコ材は、漂白剤と約60℃~約90℃、例えば約70℃~約80℃の温度範囲で接触させる。
【0083】
漂白剤は、塩素、二酸化塩素、次亜塩素酸ナトリウム、過酸化水素、オゾン、酵素、酸素、ペルオキシ一硫酸カリウム、ジメチルジオキシラン、過酸またはそれらの組み合わせであってもよいが、これらに限定されない。一部の実施態様では漂白剤は、二酸化塩素、次亜塩素酸ナトリウム、過酸化水素、オゾン、酵素またはそれらの組み合わせから選択される。
【0084】
漂白剤はまた、超音波の使用によって構成されても、またはこれを少なくとも含んでもよい。
【0085】
一部の実施態様では本発明の方法は、漂白されたタバコ材を乾燥させる工程をさらに含んでもよい。乾燥工程は、加熱によって行ってもよい。
【0086】
例えば一部の実施態様では漂白されていないタバコ材を漂白する工程(b)は、
(i) 漂白されていないタバコ材を亜硫酸イオンを含む水性溶液で酸性のpH、約70℃~約180℃の温度範囲で処理する工程と、
(ii) 工程(i)からのタバコ材料を解繊する工程と、
(iii) 工程(ii)からの解繊されたタバコ材料を、約60℃~約90℃の温度範囲で、有効量の漂白剤で処理する工程とを含む。
【0087】
一部の実施態様では漂白されていないバコ材料を漂白する工程(b)は、その全内容が参照により本明細書に組み込まれる国際公開第2015/150506号に記載される通りの工程を含む。
【0088】
一部の別の実施態様では漂白されていないタバコ材を漂白する工程(b)は、
(i) 未処理のタバコ材料を機械的に解繊して、解繊されたタバコ材料を製造する工程と、
(ii) 工程(i)からの解繊されたタバコ材料を少なくとも1つの漂白剤で処理して、漂白されたタバコ材料を製造する工程とを含む。
【0089】
一部の実施態様では漂白されていないバコ材料を漂白する工程(b)は、その全内容が参照により本明細書に組み込まれている国際公開第2018/083114号に記載される通りの工程を含む。
【0090】
一部の実施態様では本発明の方法は、漂白されたタバコ材をグァーガムと接触させることをさらに含む。一部の実施態様では本発明の方法は、漂白されたタバコ材をアルギネート組成物と接触させることをさらに含む。一部の実施態様では本発明の方法は、漂白されたタバコ材をグァーガムおよびアルギネート組成物アルギネート組成物と接触させることをさらに含む。
【0091】
一部の実施態様では本発明の方法は、漂白されたタバコ材を(任意にグァーガムおよび/またはアルギネート組成物と)塩化ナトリウム、キシリトール、微結晶性セルロース、風味付け剤、炭酸水素ナトリウム、API(活性な医薬用物質)、活性物質(ニコチン、大麻、カンナビノイドまたはそれらの混合物など)、食品添加物、天然又は合成栄養素、天然の医薬品又はヒトに効果を及ぼすことができる天然に存在する物質およびそれらの混合物からなる群から選択される1種以上の添加剤と接触させることをさらに含む。一部の実施態様では本発明の方法は、漂白されたタバコ材(任意にグァーガムおよび/またはアルギネート組成物と)とニコチンと接触させることをさらに含む。
【0092】
本発明の方法が漂白されたタバコ材をアルギネート組成物および/またはグァーガムと接触させることを含む実施態様では本発明の方法は、漂白されたタバコ材料をグァーガムおよび/またはアルギネート組成物と接触させる前および/または間および/または後に漂白されたタバコ材料を1種以上の添加剤と接触させる工程(b-i)を含む。一部の実施態様では本発明の方法は、漂白されたタバコ材をグァーガムおよび/またはアルギネート組成物と接触させる前に漂白されたタバコ材を1種以上の添加剤と接触させる工程(b-i)を含む。一部の実施態様では本発明の方法は、漂白されたタバコ材をグァーガムおよび/またはアルギネート組成物と接触させている間に漂白されたタバコ材を1種以上の添加剤と接触させる工程(b-i)を含む。一部の実施態様では本発明の方法は、漂白されたタバコ材をグァーガムおよび/またはアルギネート組成物と接触させた後に漂白されたタバコ材を1種以上の添加剤と接触させる工程(b-i)を含む。
【0093】
一部の実施態様では本発明の方法は、漂白されたタバコ材をグァーガムおよび/またはアルギネート組成物と接触させている間に漂白されたタバコ材を塩化ナトリウム、微結晶性セルロースおよびそれらの混合物からなる群から選択される1種以上の添加剤と接触させる工程(b-i)を含む。一部の実施態様では本発明の方法は、漂白されたタバコ材をグァーガムおよび/またはアルギネート組成物と接触させた後に炭酸水素ナトリウム、風味付け剤、ニコチンおよびそれらの混合物からなる群から選択される1種以上の添加剤と接触させる工程(b-i)を含む。
【0094】
一部の実施態様では本発明の方法は、漂白されたタバコ材料を水と接触させる工程(b-ii)をさらに含む。一部の実施態様では本発明の方法は、漂白されたタバコ材料をグァーガムと接触させる工程の前および/または間および/または後に漂白されたタバコ材料を水と接触させる工程(b-ii)をさらに含む。一部の実施態様では本発明の方法は、漂白されたタバコ材料をグァーガムと接触させる工程の前に漂白されたタバコ材料を水と接触させる工程(b-ii)を含む。一部の実施態様では本発明の方法は、漂白されたタバコ材料をグァーガムと接触させる工程の間に漂白されたタバコ材料を水と接触させる工程(b-ii)を含む。一部の実施態様では本発明の方法は、漂白されたタバコ材料をグァーガムと接触させる工程の後に漂白されたタバコ材料を水と接触させる工程(b-ii)を含む。
【0095】
一部の実施態様では工程(c)は、漂白されたタバコ材の少なくとも50重量%が約1mm~約50mmの粒径を有するように漂白されたタバコ材をふるい分けすることを含む。
【0096】
一部の実施態様では本発明の方法の工程(a)および(b)は、
(i) タバコ材を水性溶液で抽出してタバコ固形物とタバコ抽出物とを供する工程と、
(ii) タバコ固形物材料を苛性洗浄で処理し、タバコパルプを供する工程と、
(iii) タバコパルプを強塩基、酸化剤またはそれらを組み合わせたものを含む溶液と漂白し、漂白されたタバコパルプを供する工程と、
(iv) 漂白されたタバコパルプを乾燥させて漂白されたタバコ材を供する工程とを含む。
【0097】
一部の実施態様では本発明の方法は、抽出工程の前にタバコ材を製粉して製粉されたタバコ材の少なくとも50重量%が少なくとも約1mmの粒径を有するようにすることをさらに含む。一部の実施態様では漂白されていないタバコ材の少なくとも50重量%は、約1mm~約50mm、例えば約1mm~約20mm、例えば約1mm~約10mm、例えば約2mm~約5mmの粒径を有する。一部の実施態様では漂白されていないタバコ材は、例えばふるい分け分析で測定した際に得られる漂白されたタバコ材と同じ粒径分布を有する。
【0098】
一部の実施態様では本発明の方法は、工程(ii)の前にタバコパルプを酸で加水分解することをさらに含む。酸は硫酸、塩酸、クエン酸またはこれらを組み合わせたものであってもよい。一部の実施態様では苛性洗浄は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたはこれらの混合物を含む。
【0099】
一部の実施態様では漂白工程(iii)は、強塩基と酸化剤での処理を含み、酸化剤の量に対する強塩基の量のモル比は、約1:1~約1:100である。一部の実施態様では漂白工程(iii)は、過酢酸、水酸化ナトリウムおよび過酸化水素の内の1種以上での処理を含む。
【0100】
一部の実施態様では漂白されていないタバコ材を漂白する工程(a)および(b)は、米国特許出願16/227,742号に記載されている工程を含み、その全内容を参照することでここで引用したものとする。
【0101】
本発明の別の態様は、本発明の工程によって得られるまたは得ることができる無煙タバコ組成物に関する。一部の実施態様では本発明は、上述の方法によって得られるまたは得ることができる無煙タバコ組成物を提供し、この無煙タバコ組成物は、漂白されたタバコ材を含み、漂白されたタバコ材の少なくとも50重量%は、約1mm~約50mmの粒径を有する。一部の実施態様では本発明の無煙タバコ組成物は、漂白されたタバコ材料の乾燥総重量に基づいて計算して、約4重量%未満の発酵性炭水化物を含む。
【0102】
一部の実施態様では本発明の無煙タバコ組成物は、上述の実施態様のいずれか1つに記載の通りである。
【0103】
ここで本発明を以下の非限定的な例においてさらに詳細に説明する。
【0104】
実施例
実施例1
漂白されたタバコ材を次の方法を使用して調製した、
【0105】
1. 漂白されていないタバコ材を約1mm~約10mmの長さおよび/または幅になるように切断した。
2. タバコ材を機械的開繊機内で開繊した。
3. 開繊されたタバコ材を次の条件で硫酸で酸洗浄した、
パルプ濃度:5%
温度: 50℃
時間:60分
pH 2.5
4. 次にタバコ材を次の条件で漂白した。
パルプ濃度:12%
温度:80℃
時間:150分
タバコ材1トン当たりペルオキシ酢酸100kg
pH:4~6
5. 次にタバコ材を遠心分離で脱水し、次の条件でEDTAでキレートした、
パルプ濃度:5%
温度:70℃
時間:60分
pH:5.5
タバコ材1トン当たりEDTA5kg
6. 次に第2の漂白段階を次の条件で行った、
パルプ濃度:12%
温度:90℃
時間:240分
タバコ材1トン当たり過酸化水素50kg
pH:10.5~11.5 NaOHで調製した
タバコ材1トン当たりMgSO410kg
7. 組成物を遠心分離で脱水した。
8. 最後にタバコ材をふるい分けし、漂白されたタバコ材の少なくとも50%が2mm~5mmの粒径になるようにした。
【0106】
実施例2
次の組成を有する無煙タバコ組成物を調製した、
【0107】
【0108】
組成物を実施例1で説明した方法を使用してさらに次の追加の工程を加えて調製する、
【0109】
9. 漂白されたタバコ材をグァーガム、塩、重炭酸ナトリウムおよび微結晶性セルロースと混ぜる。
10.アルギネート組成物をアルギネートを水に溶かして調製する。
11.次にアルギネート組成物を漂白されたタバコ材および他の乾燥成分と高圧下でスプレーノズルを介して混ぜる。得られた混合物を撹拌する。
12.次にニコチンと風味料を加え、混ぜる。
【0110】
無煙タバコ組成物は、ユーザーの口の中で形が崩れたりせずにユーザーには噛みやすいことが分かっている。噛んだときその製品は、柔らかな生地のような質感を有し、簡単に成形でき、噛むことができる。製品は、噛むことによる機械的圧力下でユーザーの口腔内に活性物質を所望の速度で放出することも分かっている。
【0111】
本明細書に記載の種々の実施態様は、特許請求された特徴の理解と教示の単なる補助に提供されている。これらの実施態様は単なる代表的な具体例であり、包括的でも排他的でもない。当然だが、本開示の利点、実施形態、具体例、機能、特徴、構造、および/または他の側面は本開示を特許請求の範囲に規定されたとおりに限定するあるいは特許請求の範囲の均等物に限定すると考えるべきではなく、本開示の範囲および/または思想から乖離することなく他の実施形態を利用しても改変してもよいと考えるべきである。種々の実施形態は、開示された構成要素、成分、特徴、部品、工程、手段他の組合せを適切に備えても、これらで構成されても、基本的にこれらで構成されてもよい。また本開示は、現在は特許請求されていないが将来特許請求される可能性がある他の発明を含む。
【国際調査報告】