IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ エルジー ハウスホールド アンド ヘルスケア リミテッドの特許一覧

特表2022-532428美顔器及びこれに利用されるマスクシート
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-14
(54)【発明の名称】美顔器及びこれに利用されるマスクシート
(51)【国際特許分類】
   A61N 5/06 20060101AFI20220707BHJP
   A61N 1/30 20060101ALI20220707BHJP
   A61H 23/02 20060101ALN20220707BHJP
【FI】
A61N5/06 Z
A61N1/30
A61H23/02 370
A61H23/02 352
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021568604
(86)(22)【出願日】2020-05-15
(85)【翻訳文提出日】2021-11-16
(86)【国際出願番号】 KR2020006414
(87)【国際公開番号】W WO2020231216
(87)【国際公開日】2020-11-19
(31)【優先権主張番号】10-2019-0057274
(32)【優先日】2019-05-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514112488
【氏名又は名称】エルジー ハウスホールド アンド ヘルスケア リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100122161
【弁理士】
【氏名又は名称】渡部 崇
(72)【発明者】
【氏名】ウン・ミ・キム
(72)【発明者】
【氏名】キョン・シク・ジャン
(72)【発明者】
【氏名】ボク・ヒュン・パク
【テーマコード(参考)】
4C053
4C074
4C082
【Fターム(参考)】
4C053HH01
4C074AA05
4C074BB01
4C074FF01
4C074GG11
4C074HH03
4C082PE09
4C082PJ21
(57)【要約】
実施例に係る美顔器は、フェイスボディ、前記フェイスボディに結合される安着部材及び前記フェイスボディの一側に配置された支持部を含むことができる。前記フェイスボディは、第1フェイスボディ、第2フェイスボディ及び前記第1フェイスボディと前記第2フェイスボディの間に配置された回路基板を含むことができる。前記回路基板の上には、所定の刺激提供部を含むことができる。前記第2フェイスボディの内側に配置されるマスクシートを含むことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フェイスボディと、
前記フェイスボディに結合される安着部材と、
前記フェイスボディの一側に配置された支持部と、を含み、
前記フェイスボディは、第1フェイスボディ、第2フェイスボディ及び前記第1フェイスボディと前記第2フェイスボディとの間に配置された回路基板を含み、
前記回路基板の上には、所定の刺激提供部を含み、
前記第2フェイスボディの内側に配置されるマスクシートを含む、美顔器。
【請求項2】
前記マスクシートは、所定の開口部を備え、前記刺激提供部に備えられた電極が前記マスクシートの付着後にもユーザーの顔に通電できる、請求項1に記載の美顔器。
【請求項3】
前記マスクシートは、複数の開口部を含み、
前記マスクシートは、ユーザーの目に対応する領域に第1開口部を含み、ユーザーの口に対応する領域に第2開口部を含み、前記刺激提供部に対応する位置に第3開口部を含む、請求項2に記載の美顔器。
【請求項4】
前記マスクシートの第3開口部の第2直径は、前記刺激提供部の第1直径より大きい、請求項3に記載の美顔器。
【請求項5】
前記第1フェイスボディ及び前記第2フェイスボディの硬度は異なる、請求項1に記載の美顔器。
【請求項6】
前記刺激提供部は、イオンモジュール、振動モジュールおよび発光モジュールのうち一つ以上を含む、請求項1に記載の美顔器。
【請求項7】
前記安着部材は、前記第2フェイスボディの第1領域に結合される第1安着部材と、前記第2フェイスボディの第2領域に結合される第2安着部材と、を含む、請求項1に記載の美顔器。
【請求項8】
前記第2フェイスボディの上に第1フレームをさらに含み、
前記第1フレームは、ユーザーの目の周りに対応する位置に配置された第1‐1フレームと、ユーザーの額の周りに対応する位置に配置された第1‐3フレームを含む、請求項1に記載の美顔器。
【請求項9】
前記第1フレームは、前記第1‐1フレームと前記第1‐3フレームとの間に配置された第1‐2フレームを含む、請求項8に記載の美顔器。
【請求項10】
前記第1‐1フレームの水平幅が前記第1‐2フレームの上下幅より小さい、請求項9に記載の美顔器。
【請求項11】
フェイスボディと、
前記フェイスボディに結合される安着部材と、
前記フェイスボディの一側に配置された支持部と、を含み、
前記フェイスボディは、第1フェイスボディ、第2フェイスボディ及び前記第1フェイスボディと前記第2フェイスボディとの間に配置された回路基板を含み、
前記回路基板の上には、所定の刺激提供部を含む、美顔器。
【請求項12】
前記刺激提供部は、前記フェイスボディの上に配置された第1発光モジュールを含み、
前記第1発光モジュールの上に配置された第1拡散板をさらに含む、請求項1または11に記載の美顔器。
【請求項13】
前記刺激提供部は、前記回路基板の上に配置された第2発光モジュールを含み、
前記第2発光モジュールの側面に配置された第2拡散板及び前記第2拡散板の上側に配置された反射材質のコーティング層をさらに含む、請求項1または11に記載の美顔器。
【請求項14】
前記刺激提供部は、前記回路基板の上に配置された第1発光モジュールを含み、
前記第1発光モジュールの上に配置された第1拡散板及び前記第1拡散板の間に配置された回折光学パターンをさらに含む、請求項1または11に記載の美顔器。
【請求項15】
前記刺激提供部は、前記回路基板の上に配置された圧電センサを含み、
前記圧電センサは、フレキシブル基板と、前記フレキシブル基板の上に圧電薄膜層と、前記圧電薄膜層の上に電極及び前記電極の上に保護層を含む、請求項1または11に記載の美顔器。
【請求項16】
前記第2フェイスボディの内側に配置されるマスクシートをさらに含み、
前記第2フェイスボディの内側枠に接着層をさらに含む、請求項11に記載の美顔器。
【請求項17】
前記第2フェイスボディの内側に配置されるマスクシートをさらに含み、
前記刺激提供部は、前記回路基板の上に配置される接触時間感知素子を含み、
前記接触時間感知素子は、複数の電気接点と複数のポートとを含み、
モニターモジュールによって電気接点の間の短絡を検出して前記マスクシートの剤形が残っているのか判断する、請求項11に記載の美顔器。
【請求項18】
前記刺激提供部は、前記回路基板の上に配置される光振動複合素子を含み、
前記光振動複合素子は、前記回路基板の上に配置される第1電極層、前記第1電極層の上に配置されるフレキシブル発光層、前記フレキシブル発光層の上に配置される第2電極層、前記第2電極層の上に配置されるフレキシブル超音波層及び前記フレキシブル超音波層の上に配置される第3電極層を含む、請求項1または11に記載の美顔器。
【請求項19】
前記回路基板の上に光振動複合素子、波長可変型発光モジュール、皮膚厚さ測定素子、線形超音波モジュール及び複合皮膚厚さ測定素子のうち少なくとも一つ以上が配置されることを特徴とする、請求項1または11に記載の美顔器。
【請求項20】
請求項1から11のいずれか一項のフェイスボディに刺激提供部を備える美顔器に利用されるマスクシートにおいて、
所定の開口部を備え、前記美顔器の刺激提供部に備えられた所定の電極が通過できる開口部を含む、マスクシート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施例は、美顔器に関するものであり、特に顔を全体的に集中ケアできる美顔器及びこれに使用されるマスクシートに関するものである。
【背景技術】
【0002】
美容産業(beauty industry)の発展により、人々は、基礎化粧品、メーキャップ化粧品等のような製品だけではなく、肌色の改善またはシワの改善等のための皮膚管理サービスに対する関心が高まっている。
【0003】
一方、皮膚管理の効果は、短期間で現れるよりは長期間にかけて持続的に受ける場合に現れるのが一般的である。従って、ユーザーが肌色の改善またはシワの改善等のような効果を得るためには、持続的に皮膚管理を受けることが重要である。
【0004】
しかし、ユーザーは、皮膚管理サービスを提供する場所まで接近することが容易でなかったり、時間が無い等の理由により、皮膚管理を持続的に受けることに困難を経ている。
【0005】
従って、ユーザーが所望する場所および時間で皮膚管理機能を提供する美顔器に対する開発が要求されている。
【0006】
一方、従来技術の皮膚美容器は、LED皮膚再生機能等単一機能を提供しているものの、顔の皮膚の部位別のカスタマイズケア効果を提供できていない。
【0007】
また、従来技術では、顔全体に均一なLED光の照射ができない点があり、これにより、顔全体に均一なケア効果が得られない問題がある。
【0008】
また、従来技術において、顔全体に対応するように密集してLED素子を配置する場合、LED素子の間の干渉によってフレキシブルなマスクの具現が難しいだけではなく、過熱が発生する技術的矛盾の問題がある。
【0009】
また、従来技術において、皮膚ケア装置は、ユーザーのケア対象皮膚の状態を考慮できず、製品自体に設定された機能だけで一律的な治療やケアが行われる問題がある。
【0010】
特に、従来技術では、皮膚ケア中にどの程度皮膚の弾力度が向上するのかリアルタイムでチェックしようとする点に対しては、課題を認識できていない。
【0011】
また、従来技術によれば、顔ケア用マスクは、顔と離隔して使用されているので、顔と密着させようとしても密着して使用し難い点がある。
【0012】
また、従来技術によれば、皮膚ケアのための発光素子と振動素子とは、個別素子の形態で適用されている実情がある。
【0013】
ところで、発光素子と振動素子とが個別素子で配置される場合、振動素子が配置される領域には発光素子を配置できないので、顔全体に均一なケアを具現できない技術的矛盾がある。
【0014】
また、従来技術によれば、皮膚ケア装置でLEDを利用する場合、単一波長のLEDを利用したり、複数の多様な波長のLEDを使用したりするとしても、個別LEDの各々では決められた波長を発光することになる。
【0015】
これにより、従来のLEDマスクでは装着できるLEDの数が制限されており、ユーザーの状態に応じて発光波長を可変的に使用できない限界がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
実施例は、皮膚の部位別のカスタマイズマルチケアが可能であり、3次元フレキシブルマスク(Flexible Mask)の具現が可能な美顔器を提供しようとする。
【0017】
また、実施例は、顔との密着を具現でき、皮膚の集中ケアが可能であり、水洗浄及び防水が可能な美顔器を提供しようとする。
【0018】
また、実施例は、顔の曲面に合うように密着しながらも、かつ顔の曲面を保護できる美顔器を提供しようとする。
【0019】
また、実施例は、剤形と美容器のマルチ使用による皮膚効能効果を上昇させることができる美顔器及びこれに利用されるマスクシートを提供しようとする。
【0020】
また、実施例は、刺激提供部の微細電流電極がマスクシートの付着後にも顔に通電できる美顔器及びこれに利用されるマスクシートを提供しようとする。
【0021】
また、実施例は、マスクシートの使用程度、皮膚ケア時間の進行程度等をリアルタイムでチェックできる美顔器及びこれに利用されるマスクシートを提供しようとする。
【0022】
また、実施例は、全体的に均一な顔ケア効果を増大させることができる美顔器を提供しようとする。
【0023】
また、実施例は、適正な範囲に発光モジュールを配置しても、顔の皮膚全体に均一にLED光が照射されるようにして、全体的に均一な顔ケア効果を増大させることができる美顔器を提供しようとする。
【0024】
また、実施例は、顔面皮膚に浸透性が優れ、顔の皮膚の真皮緻密度の増大、肌の明るさの増大及び皮膚弾力の増大効果をさらに向上させることができる美顔器を提供しようとする。
【0025】
また、実施例は、皮膚ケア中にリアルタイムで皮膚の弾力度を測定できる美顔器を提供しようとする。
【0026】
また、実施例は、顔マスクと顔の皮膚との間の密着性を増大させ、皮膚ケアの効果を増大させることができる美顔器を提供しようとする。
【0027】
また、実施例は、顔をケアするための光と超音波とを同時に具現可能な美顔器を提供しようとする。
【0028】
また、実施例は、皮膚をケアする前にユーザーの皮膚の弾力度を測定した後、ユーザーに応じて適正LED波長を選定し、当該LED波長によって皮膚をケアできる美顔器を提供しようとする。
【0029】
また、実施例は、皮膚をケアする前にユーザーの皮膚の脂肪組織層の厚さを精密に測定し、当該ユーザーに適合した最適なLED波長を制御して皮膚ケアを行うことで、皮膚ケアの効果を最大化できる美顔器を提供しようとする。
【0030】
また、実施例は、ユーザーの皮膚の厚さを精密に測定した後、ユーザーの皮膚の厚さと治療やケアの深さを考慮して集中的かつ最適なケア効果を発揮できる美顔器を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0031】
実施例に係る美顔器は、フェイスボディ310、前記フェイスボディ310に結合される安着部材320及び前記フェイスボディ310の一側に配置された支持部350を含むことができる。
【0032】
前記フェイスボディ310は、第1フェイスボディ311、第2フェイスボディ312及び前記第1フェイスボディ311と前記第2フェイスボディ312との間に配置された回路基板315を含むことができる。
【0033】
前記回路基板315の上には、所定の刺激提供部316を含むことができる。
【0034】
前記第2フェイスボディ312の内側に配置されるマスクシート360を含むことができる。
【0035】
前記マスクシート360は、所定の開口部を備え、前記刺激提供部に備えられた電極が前記マスクシート360の付着後にもユーザーの顔に通電できる。
【0036】
前記マスクシート360は、複数の開口部360hを含み、前記マスクシート360は、ユーザーの目に対応する領域に第1開口部360h1を含み、ユーザーの口に対応する領域に第2開口部360h2を含み、前記刺激提供部316に対応する位置に第3開口部360h3を含むことができる。
【0037】
前記マスクシート360の第3開口部360h3の第2直径D2は、前記刺激提供部316の第1直径D1より大きくてもよい。
【0038】
前記第1フェイスボディ311と前記第2フェイスボディ312との硬度は異なってもよい。
【0039】
前記刺激提供部316は、イオンモジュール316b、振動モジュールまたは発光モジュールのうち一つ以上を含むことができる。
【0040】
前記安着部材320は、前記第2フェイスボディ312の第1領域に結合される第1安着部材321と、前記第2フェイスボディ312の第2領域に結合される第2安着部材322と、を含むことができる。
【0041】
前記第2フェイスボディ312の上に第1フレーム371をさらに含むことができる。
【0042】
前記第1フレーム371は、ユーザーの目の周りに対応する位置に配置された第1‐1フレーム371aとユーザーの額の周りに対応する位置に配置された第1‐3フレーム371cと、を含むことができる。
【0043】
前記第1フレーム371は、前記第1‐1フレーム371aと前記第1‐3フレーム371cとの間に配置された第1‐2フレーム371bを含むことができる。
【0044】
前記第1‐1フレームの水平幅が前記第1‐2フレームの上下幅より小さくてもよい。
【0045】
前記刺激提供部は、前記フェイスボディ310の上に配置された第1発光モジュール316aを含み、実施例は、前記第1発光モジュール316aの上に配置された第1拡散板317aをさらに含むことができる。
【0046】
前記刺激提供部は、前記回路基板315の上に配置された第2発光モジュール316a2を含み、実施例は、前記第2発光モジュール316a2の側面に配置された第2拡散板317b及び前記第2拡散板317bの上側に配置された反射材質のコーティング層317cをさらに含むことができる。
【0047】
前記刺激提供部は、前記回路基板315の上に配置された第1発光モジュール316aを含み、実施例は、前記第1発光モジュール316aの上に配置された第1拡散板317a及び前記第1拡散板317aの間に配置された回折光学パターン318をさらに含むことができる。
【0048】
前記刺激提供部は、前記回路基板315の上に配置された圧電センサ410を含み、前記圧電センサ410は、フレキシブル基板410aと、前記フレキシブル基板410aの上に圧電薄膜層410bと、前記圧電薄膜層410bの上に電極410c及び前記電極410cの上に保護層410dを含むことができる。
【0049】
実施例は、前記第2フェイスボディの内側312b枠に接着層312bpをさらに含むことができる。
【0050】
前記刺激提供部は、前記回路基板315の上に配置される接触時間感知素子420を含み、前記接触時間感知素子420は、複数の電気接点422と複数のポート423とを含み、モニターモジュール421によって電気接点の間の短絡を検出して前記マスクシート360の剤形が残っているのか判断することができる。
【0051】
前記刺激提供部は、前記回路基板315の上に配置される光振動複合素子430を含み、前記光振動複合素子430は、前記回路基板315の上に配置される第1電極層431、前記第1電極層431の上に配置されるフレキシブル発光層432、前記フレキシブル発光層432の上に配置される第2電極層433、前記第2電極層433の上に配置されるフレキシブル超音波層434及び前記フレキシブル超音波層434の上に配置される第3電極層435を含むことができる。
【0052】
前記刺激提供部は、前記回路基板315の上に配置される波長可変型発光モジュール440を含み、前記波長可変型発光モジュール440は、前記回路基板315の上に配置される圧電基板441及び前記圧電基板441の上に配置される波長可変型発光素子442を含むことができる。
【0053】
前記刺激提供部は、前記回路基板315の上に配置される皮膚厚さ測定素子450を含み、前記皮膚厚さ測定素子450は、前記回路基板315の上に配置される一つ以上の超音波トランスデューサー453と、前記超音波トランスデューサー453の両側面の上に配置された一つ以上のRF電極451、452を含むことができる。
【0054】
前記刺激提供部は、前記回路基板315の上に配置される線形超音波モジュール460を含み、前記線形超音波モジュール460は、前記回路基板315の上に配置される円筒状変換素子461と前記円筒状変換素子461の上に配置されるイメージング素子464とを含むことができる。
【0055】
前記刺激提供部は、前記回路基板315の上に配置される複合皮膚厚さ測定素子470を含み、前記複合皮膚厚さ測定素子470は、前記回路基板315の上に配置される超音波モジュール471と光感知モジュール472を含むことができる。
【0056】
実施例に係るマスクシートは、フェイスボディ310に刺激提供部を備える美顔器に利用され、所定の開口部を備え、前記美顔器の刺激提供部に備えられた所定の電極が通過できる開口部を含むことができる。
【0057】
前記開口部は、ユーザーの目に対応する領域に第1開口部360h1を含み、ユーザーの口に対応する領域に第2開口部360h2を含み、前記刺激提供部316に対応する位置に第3開口部360h3を含むことができる。
【0058】
前記第3開口部360h3の第2直径D2は、前記刺激提供部316の第1直径D1より大きくてもよい。
【発明の効果】
【0059】
実施例によれば、皮膚の部位別のカスタマイズマルチケアが可能な3次元(3D)フレキシブルマスク(Flexible Mask)を提供することができる。
【0060】
例えば、実施例によれば、頬、額等広い部位には皮膚弾力性の上昇、皮膚再生効果を提供することができ、目の周りにはシワ改善のためのガルバニック効果を提供することができ、顎の皮膚には密着Vラインリフティング効果等の部位別のカスタマイズマルチケアを提供することが可能である。
【0061】
また、実施例によれば、フェイスボディにシリコン、TPE、ウレタン等のフレキシブル(Flexible)材質を適用すると共に、後述される安着部材320による顔リフティング効果によって顔の密着を具現でき、皮膚の集中ケアが可能であり、水洗浄及び防水が可能な効果がある。
【0062】
例えば、実施例によれば、ユーザーの使用時にフレキシブル材質が単純に顔に載せられるのではなく、顎にストレッチングベンディング部である安着部材で引っ張って密着すると、リフティングされると共に顔に密着して、温熱、ガルバニック、光等の効果が顔に直接的に密着して、効果をさらに最大化することができる。
【0063】
また、実施例は、フェイスボディの上にフレームを備えてフェイスボディが顔に密着した時に顔の屈曲面が多少ある額、鼻、目の周りが過度に押されることを防ぐことができ、顔の曲面に合うように密着しながらも、かつ顔の曲面を保護できる技術的効果がある。
【0064】
例えば、実施例によれば、フレキシブル材質のフェイスボディの顎部位が顔に密着する時に額の周りに配置された第1‐3フレーム371cによって骨が押されることを最小化し、目の周りに配置された第1‐1フレーム371aによって目と額部位等の顔の重要部位を保護できる技術的効果がある。
【0065】
また、前記第1‐1フレーム371aと前記第1‐3フレーム371cとの間に配置された第1‐2フレーム371bによってフレーム構造をより強固にすると共に額部位と目の周り部位の保護機能を増大させることができる。
【0066】
また、実施例によれば、剤形が含まれたマスクシート360を一緒に着用して、剤形と美容器のマルチ使用による皮膚効能効果を上昇させることができる技術的効果がある。
【0067】
また、実施例において、マスクシート360は、所定の開口部を備えて刺激提供部の微細電流電極がマスクシート360の付着後にも顔に通電できる技術的効果がある。
【0068】
例えば、実施例において、前記マスクシート360の第3開口部360h3の第2直径D2は、前記ガルバニックモジュール316bの第1直径D1より大きくてもよく、これにより、実施例は、ガルバニックモジュール316bの微細電流が皮膚に直接通電できるシートマスク形態を具現することができる。
【0069】
また、実施例において、イオンモジュールであるガルバニックモジュール316bが回路基板315に備えられる場合、ガルバニックモジュール316bが皮膚に直接当たるように第2フェイスボディ312にも所定の開口部(図示せず)が備えられてもよい。
【0070】
また、第2実施例によれば、第1発光モジュール316aの上に配置される第1拡散板317aを含むことで、第1発光モジュール316aから発光される光を拡散させることで、適正な範囲に発光モジュールを配置しても、顔の皮膚全体に均一にLED光が照射されるようにして、全体的に均一な顔ケア効果を増大させることができる技術的効果がある。
【0071】
また、第3実施例によれば、第2発光モジュール316a2の側面で配置される第2拡散板317bと反射材質のコーティング層317cとによって第2発光モジュール316a2から発光される光を拡散させることで、適正な範囲に発光モジュールを配置しても、顔の皮膚全体に均一にLED光が照射されるようにして、全体的に均一な顔ケア効果を増大させることができる技術的効果がある。
【0072】
また、第4実施例によれば、第1拡散板317aの間に配置された回折光学パターン318によって第1発光モジュール316aから発光されたLED光源を顔面に均一に集中照射することができるので、顔面皮膚への浸透性が優れ、顔の皮膚の真皮緻密度の増大、肌の明るさの増大及び皮膚弾力の増大効果をさらに向上させることができる。
【0073】
また、第5実施例は、フレキシブル基板410aの上に配置された圧電薄膜層410bを備える圧電センサ410を含むことで、皮膚ケア中にリアルタイムで皮膚の弾力度を測定できる特別な技術的効果がある。
【0074】
また、第6実施例は、接着力と生体適合性が高いアクリルモノマー材質の接着層312bpを第2フェイスボディの枠に配置することで、皮膚に接着力を高めることで、顔マスクと顔の皮膚の間の密着性を増大させ、皮膚ケアの効果を増大させることができる。
【0075】
また、第7実施例では、接触時間感知素子420を通じてマスクシート360に含まれた剤形の水分量を精密に測定することで、マスクシート360の使用程度、皮膚ケア時間の進行程度等をリアルタイムでチェックできる特別な技術的効果がある。
【0076】
また、第8実施例によれば、フレキシブル発光層432とフレキシブル超音波層434を含む光振動複合素子430を備えることで、顔をケアするための光と超音波を同時に具現可能な技術的効果がある。
【0077】
また、第8実施例によれば、一つの光振動複合素子430によって光と超音波を同時に具現できることで、顔全体に密集して光振動複合素子430の配置が可能となり、顔全体に非常に均一なケアを具現することができる特別な技術的効果がある。
【0078】
また、第9実施例によれば、第5実施例の圧電センサ410を通じて皮膚をケアする前にユーザーの皮膚の弾力度を測定した後、ユーザーに応じて適正LED波長を選定し、当該LED波長によって皮膚をケアできる特別な技術的効果がある。
【0079】
また、第10実施例によれば、皮膚をケアする前にユーザーの皮膚の脂肪組織層の厚さを精密に測定することができ、これにより、第9実施例の波長可変型発光モジュール440を有機的に結合することで、当該ユーザーに適合した最適なLED波長を制御して皮膚ケアを行うことで、皮膚ケアの効果を最大化できる技術的効果がある。
【0080】
また、第11実施例によれば、線形超音波モジュール460を利用して線形超音波発生が可能であり、第10実施例によってユーザーの皮膚の厚さを精密に測定した後、ユーザーの皮膚の厚さと治療やケアの深さを考慮して線形超音波モジュール460を活用することで、集中的かつ最適なケア効果を発揮できる特別な技術的効果がある。
【0081】
また、第12実施例によれば、超音波モジュール471と光感知モジュール472を通じてユーザーの皮膚の厚さを精密に測定でき、これにより、第9実施例の波長可変型発光モジュール440を有機的に結合することで、当該ユーザーに適合した最適なLED波長を制御して皮膚ケアを行うことで、皮膚ケアの効果を最大化できる技術的効果がある。
【0082】
また、第12実施例によってユーザーの皮膚の厚さを精密に測定した後、第11実施例の線形超音波モジュール460を利用してユーザーの皮膚の厚さと治療やケアの深さを考慮して線形超音波モジュール460を活用することで、集中的かつ最適なケア効果を発揮できる特別な技術的効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0083】
図1図1は、実施例に係る美顔器の斜視図である。
図2図2は、図1に図示された実施例に係る美顔器の分解斜視図である。
図3図3は、図2に図示された実施例に係る美顔器における回路基板に対する詳細図である。
図4a図4aは、図2に図示された実施例に係る美顔器における第2フェイスボディに対する第1詳細図である。
図4b図4bは、図2に図示された実施例に係る美顔器における第2フェイスボディに対する第2詳細図である。
図4c図4cは、図2に図示された実施例に係る美顔器における第2フェイスボディに対する第3詳細図である。
図5図5は、実施例に係る美顔器の部分斜視図である。
図6図6は、図5に図示された実施例に係る美顔器におけるマスクシートと刺激提供部に対する部分斜視図である。
図7a図7aは、第2実施例に係る顔マスクの部分断面図である。
図7b図7bは、第3実施例に係る顔マスクの部分断面図である。
図7c図7cは、第4実施例に係る顔マスクの部分断面図である。
図8a図8aは、第5実施例に係る顔マスクの部分断面図である。
図8b図8bは、第6実施例に係る顔マスクにおける第2フェイスボディの内側正面図である。
図9図9は、第7実施例に係る顔マスクの部分断面図である。
図10図10は、第8実施例に係る顔マスクの部分断面図である。
図11図11は、第9実施例に係る顔マスクの部分断面図である。
図12図12は、第10実施例に係る顔マスクの部分断面図である。
図13a図13aは、第11実施例に係る顔マスクの部分断面図である。
図13b図13bは、第11実施例に係る顔マスクの部分断面図である。
図14図14は、第12実施例に係る顔マスクにおける部分断面図である。
図15図15は、実施例に係る皮膚美容器の制御ブロック図である。
図16図16は、実施例に係る皮膚美容器を含む皮膚美容器システムの制御ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0084】
以下、図面を参照して実施例をより詳細に説明する。
【0085】
以下の説明で用いられる構成要素に対する接尾辞「モジュール」及び「部」は、単純に本明細書を容易に作成するために付与されるものとして、それ自体で特に重要な意味または役割を付与するものではない。従って、前記「モジュール」及び「部」は、互いに混用することもできる。
【0086】
第1、第2等のように序数を含む用語は、多様な構成要素を説明することに用いることができるが、前記構成要素は、前記用語によって限定されるものではない。前記用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的だけで用いられる。
【0087】
単数の表現は、文脈上明白に異なって意味しない限り、複数の表現を含む。
【0088】
本出願において、「含む」または「有する」等の用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであり、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものの存在または付加の可能性を予め排除するものではない。
【0089】
(実施例)
図1は、実施例に係る美顔器301の斜視図であり、図2は、図1に図示された実施例に係る美顔器301の分解斜視図である。
【0090】
図1を参照すると、実施例に係る美顔器301は、フェイスボディ310、安着部材320、支持部350、電源モジュール370のうちいずれか一つ以上を含むことができる。
【0091】
例えば、実施例に係る美顔器301は、フェイスボディ310、前記フェイスボディ310に結合される安着部材320、前記フェイスボディ310の一側に配置された支持部350、前記支持部350の上に配置された電源モジュール370を含むことができる。前記安着部材320は、第1安着部材321と第2安着部材322を含むことができる。
【0092】
以下、図2図6を参照して実施例に係る美顔器301の技術的特徴を詳述することにする。
【0093】
<フェイスボディ>
図2を参照すると、実施例において、フェイスボディ310は、第1フェイスボディ311と第2フェイスボディ312とを含むことができ、前記第1フェイスボディ311と前記第2フェイスボディ312との間に配置された回路基板315を含むことができる。
【0094】
例えば、実施例において、フェイスボディ310は、フレキシブルな第1フェイスボディ311とユーザーの顔と当たる部位である第2フェイスボディ312とを含むことができる。前記第1フェイスボディ311は外側フェイスボディ、前記第2フェイスボディ312は内側フェイスボディと称することができるが、これに限定されるものではない。
【0095】
前記第1フェイスボディ311と前記第2フェイスボディ312とは、フレキシブル(Flexible)材質で形成され、実施例に係る美顔器301の顔密着を具現でき、水洗浄及び防水が可能な効果がある。
【0096】
例えば、前記第1フェイスボディ311と前記第2フェイスボディ312とは、シリコン、TPE(Thermo Plastic Elastomer)、ウレタン等のフレキシブル(Flexible)材質が適用されてもよい。
【0097】
実施例において、第1フェイスボディ311と前記第2フェイスボディ312との硬度は異なってもよい。例えば、ユーザーの顔に近接配置される前記第2フェイスボディ312の硬度が前記第1フェイスボディ311の硬度より高く具現されてもよい。
【0098】
これにより、第2フェイスボディ312において全体形状を維持すると共に、第1フェイスボディ311における相対的に高い柔軟性によってリフティング効果を増大させることができる。
【0099】
実施例によれば、フェイスボディにシリコン、TPE、ウレタン等のフレキシブル(Flexible)材質を適用すると共に、後述される安着部材320による顔リフティング効果によって顔密着を具現でき、皮膚集中ケアを可能とし、水洗浄及び防水が可能な効果がある。
【0100】
例えば、実施例によれば、ユーザーの使用時にフレキシブル材質が単純に顔に載せられるのではなく、顎にストレッチングベンディング部である安着部材で引っ張るとリフティングされると共に顔に密着して、温熱、ガルバニック、光等の効果が顔に直接的に密着して、効果をさらに最大化することができる。
【0101】
これにより、実施例によれば、V‐ラインリフティング、微細電流またはガルバニックセラピーが可能な皮膚の部位別のカスタマイズマルチケアが可能な3次元(3D)フレキシブルマスク(Flexible Mask)を提供することができる。
【0102】
<回路基板>
次に、フェイスボディ310は、前記第1フェイスボディ311と前記第2フェイスボディ312との間に配置された回路基板315を含み、以下、図3aを参照して回路基板315を説明することにする。実施例において、回路基板315は、FPCB基板であってもよいが、これに限定されるものではない。
【0103】
図3に図示されたように、実施例は、回路基板315の上に単一または複数の刺激提供部316を含むことができる。
【0104】
例えば、実施例の刺激提供部316は、発光モジュール316a、発熱モジュール(図示せず)、イオンモジュール316bまたは振動モジュール(図示せず)のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0105】
前記発光モジュール316aは、頬、額等の顔のうち広い部位に対応する位置に配置され、皮膚弾力性の上昇、皮膚再生効果等の皮膚ケア効果を提供することができる。
【0106】
例えば、前記発光モジュール316aは、LEDモジュールまたはOLEDモジュールを含むことができる。例えば、前記発光モジュール316aがLEDモジュールを含む場合、前記LEDモジュールが略630nm前後の赤色波長を発光して顔の皮膚の真皮緻密度の増大、肌の明るさの増大及び皮膚弾力の増大させることができる。
【0107】
また、前記発光モジュール316aが青色波長を発光する場合、密着した構造で皮膚の中の略8~10mm深さに光が直接的に浸透し、波長に応じて皮膚再生、ニキビ等の改善効果を具現することができる。
【0108】
また、実施例の刺激提供部316が所定の抵抗(図示せず)を有して発熱機能による温熱ケア効果を具現することができる。
【0109】
また、実施例の発光モジュール316aは、電源モジュール370から供給される電源を熱に変換する発熱体を含むことができる。美顔器301は、発光モジュール316aを複数含むことができ、発光モジュール316aが熱を発生させる場合、接触したマスクシート360に含まれた成分の皮膚への吸収を促進させることができる効果がある。
【0110】
また、実施例の刺激提供部316は、発光モジュール316aと別途の発熱モジュール(図示せず)を備えることができる。例えば、前記発熱モジュールは、発熱素子を含むことができ、発熱温度は、皮膚に吸収が容易な24~39℃の間の温度として、保湿成分が皮膚に吸収され得る温度を有することができる。発熱を通じて、後述されるマスクシート360に含まれた栄養成分、保湿成分等のユーザーの顔に吸収されることを促進させることができる。
【0111】
実施例によっては、前記発熱素子は、冷却と温熱機能がある熱電素子であってもよい。実施例で採用する熱電素子は、電流によって熱の吸収または発生する現象であるペルティエ効果(Peltier effect)を利用して冷却または加熱が可能である。ペルティエ効果は、2種類の金属端を接続し、ここに電流を流すと、電流の方向に沿って一方の端子は吸熱し、他方の端子は発熱する現象である。実施例の熱電素子は、2種類の金属の代わりに電気伝導方式が異なるビスマス・テルル等の半導体を使用して効率性の高い吸熱及び発熱作用をするペルティエ素子を得ることができる。このようなペルティエ素子は、電流の方向に沿って吸熱及び発熱の転換が可能であり、電流量に応じて吸熱及び発熱量が調節される。
【0112】
また、実施例の刺激提供部316は、イオンモジュール316bを備えて微細電流を通じて有効性分をイオン化させ、顔の皮膚に浸透促進を増大させるガルバニック効果を提供することができ、これにより目の周りのシワや顎のシワを改善することができる。
【0113】
例えば、前記イオンモジュール316bは、交流電流を通じてカチオンまたはアニオンを供給したり、ガルバニック電流を通じてカチオンまたはアニオンを供給したりすることができる。
【0114】
特に、前記イオンモジュール316bがガルバニック電流を通じて皮膚にカチオンまたはアニオンを供給する場合、皮膚刺激を最小化しながら皮膚にカチオンまたはアニオンを供給できる利点がある。
【0115】
例えば、実施例の刺激提供部316は、イオンモジュール316bを複数含むことができ、刺激提供部316が複数のイオンモジュール316bを含む場合、複数のイオンモジュール316bのそれぞれは、電流強度を個別的に設定することができる。これにより、イオンモジュール316bが配置された皮膚の特性に合わせて電流強度を調節して、皮膚の部位別のカスタマイズケアが可能となる利点がある。
【0116】
例えば、刺激提供部316は、8個のイオンモジュール316bを含み、4個のイオンモジュール316bは、第1領域、例えば目の周りに配置され、残りの4個のイオンモジュール316bは、第2領域、例えば顎の周りに配置されてもよい。
【0117】
また、実施例の刺激提供部316は、振動モジュール(図示せず)を備えて有効性分の皮膚浸透促進を増大させ、目の周りのシワや顎のシワを改善することができる。
【0118】
前記振動モジュールは、ユーザーの皮膚に直接または間接的に接触して振動を伝達するものであってもよい。前記振動モジュールは、電気信号によって振動する振動子によって振動を誘発することができる。
【0119】
例えば、実施例の刺激提供部316は、振動モジュールを複数含むことができ、刺激提供部316が複数の振動モジュールを含む場合、複数の振動モジュールのそれぞれは、電流強度及び振動回数を個別的に設定することができる。これにより、振動モジュールが配置された皮膚の特性に合わせて振動強度及び振動回数のうち少なくとも一つを調節して、皮膚の部位別のカスタマイズケアが可能となる利点がある。
【0120】
<電源モジュール>
図2を再度参照すると、実施例は、刺激提供部316と電気的に連結される電源モジュール370を含むことができ、前記電源モジュール370は、所定の電源供給ライン(図示せず)と連結される。
【0121】
実施例において、フェイスボディ310には、通信モジュール(図示せず)がさらに配置されてもよいが、これに制限されるものではない。
【0122】
前記電源モジュール370は、第2フェイスボディ312に配置されてもよいが、これに限定されるものではなく、前記回路基板315の上に配置されてもよく、後述される支持部350の上に配置されてもよい。
【0123】
前記電源モジュール370は、外部から電源を供給される入力ポート(図示せず)を備えてもよく、入力ポートを通じて供給される電源を発光モジュール316aまたはイオンモジュール316b等の刺激提供部316に供給することができる。例えば、入力ポートは、USB(Universal Serial Bus)端子が連結されるポートであってもよい。
【0124】
または、電源モジュール370は、バッテリーを着脱できるバッテリー連結部(図示せず)を備えてもよく、バッテリー連結部に連結されたバッテリーから供給される電源をイオンモジュール316bまたは発光モジュール316aに供給することができる。
【0125】
上述したように、電源モジュール370は、多様な方法で外部から電源の供給を受けることができる。上記例示は、説明の便宜のための例示に過ぎず、これに制限されるものではない。
【0126】
実施例において、前記電源モジュール370は、美顔器301の電源のオン(on)/オフ(off)を制御するための電源ボタン(図示せず)をさらに備えることができる。ユーザーは、電源ボタンを通じて美顔器301の電源をオン(on)またはオフ(off)することができる。
【0127】
前記電源モジュール370は、電源ボタンを通じて美顔器301の電源状態がオンに制御されると、イオンモジュール316b及び発光モジュール316aのうち少なくとも一つに電力を供給し、電源ボタンを通じて美顔器301の電源状態がオフに制御されると、イオンモジュール316b及び発光モジュール316aに供給される電力を遮断することができる。
【0128】
後述されるマスクシート360には、所定の液体状態の剤形成分が含まれており、重力によって剤形成分が下側に流れることができる。
【0129】
こで、実施例の電源モジュール370は、マスクシート360の剤形成分と接触しないように、フェイスボディ310の下面に位置せず側面部に配置されて電気的な短絡を防止することができる。
【0130】
<安着部材>
図2を参照すると、実施例において安着部材320は、前記フェイスボディ310に結合される。前記安着部材320は、安着バンドと称することができるが、これに限定されるものではない。
【0131】
実施例において、前記安着部材320は、単一でまたは複数で備えられてもよい。例えば、前記安着部材320は、前記第2フェイスボディ312の第1領域、例えば中間の角に結合される第1安着部材321と、前記第2フェイスボディ312の第2領域、例えば下側の角に結合される第2安着部材322と、を含むことができる。
【0132】
実施例によれば、顔マスクの着用時に顔のV‐ラインを圧迫してV‐ラインリフティングの体感効果を最大化することができる。
【0133】
例えば、実施例によれば、フェイスボディ310の材質をシリコン、TPE、ウレタン等のフレキシブル材質を適用すると共に、第1安着部材321の目の横のバンドと第2安着部材322である顎のストレッチングバンドの2つのバンドを含んで顔をリフティングして顔密着を具現でき、V‐ラインリフティング効果を向上させることができる。
【0134】
また、実施例によれば、使用時にフレキシブル材質が単純に顔に載せられるのではなく、安着部材320によって顎と目部位のフェイスボディがリフティングされると共に顔に密着して、温熱、ガルバニック、光等の効果が顔に直接的に密着して、効果をさらに最大化することができる。
【0135】
<フレーム>
次に、図4a~図4cを参照すると、実施例は、フェイスボディの上にフレームを備えてフェイスボディが顔に密着した時に顔の屈曲面が多少ある額、鼻、目の周りの部位が過度に押されることを防ぐことができ、顔の曲面に合うように密着しながらも、かつ顔の曲面を保護できる技術的効果がある。
【0136】
例えば、図4aは、図2に図示された実施例に係る美顔器における第2フェイスボディ312に対する第1詳細図である。
【0137】
実施例は、第2フェイスボディ312の上に第1フレーム371を含むことができる。前記第1フレーム371は、高弾性、耐化学性の樹脂材質で形成されるが、これに限定されるものではない。前記第1フレーム371は、第2フェイスボディ312の上に配置されたもので図示されたが、これに限定されるものではなく、回路基板315の上に配置されてもよい。
【0138】
前記第1フレーム371は、目の周りに配置された第1‐1フレーム371aと額の周りに配置された第1‐3フレーム371cを含むことができる。
【0139】
また、第1フレーム371は、前記第1‐1フレーム371aと前記第1‐3フレーム371cとの間に配置された第1‐2フレーム371bを含むことができる。
【0140】
これにより、実施例によれば、フレキシブルなフェイスボディの顎部位が顔に密着する時に額の周りに配置された第1‐3フレーム371cによって骨が押されることを最小化し、目の周りに配置された第1‐1フレーム371aによって目と額部位等の顔の重要部位を保護できる技術的効果がある。
【0141】
また、前記第1‐1フレーム371aと前記第1‐3フレーム371cとの間に配置された第1‐2フレーム371bによってフレーム構造をより強固にすると共に額部位と目の周り部位の保護機能を増大させることができる。
【0142】
実施例によれば、フェイスボディの上に第1フレーム371を備えることで、フェイスボディが密着した時に顔の屈曲面が多少ある額、鼻、目の周りの部位が過度に押されることをより強固に防ぐことができ、顔の曲面に合うように密着しながらも、かつ顔の曲面を保護できる技術的効果がある。
【0143】
次に、図4bは、図2に図示された実施例に係る美顔器における第2フェイスボディ312に対する第2詳細図である。
【0144】
前記第2フレーム372は、目の周りに配置された第2‐1フレーム372aと額の周りに配置された第2‐2フレーム372bと、を含むことができる。
【0145】
実施例によれば、フレキシブルなフェイスボディの顎部位が顔に密着する際に目の周りに配置された第2‐1フレーム372aによって目と額部位等の顔の重要部位を保護でき、額の周りに配置された第2‐2フレーム372bによってフレーム構造を強固にして額部位保護機能を増大させることができる。
【0146】
実施例によれば、フェイスボディの上に第2フレーム372を備えることで、フェイスボディが密着した時に顔の屈曲面が多少ある額、鼻、目の周りの部位が過度に押されることをより強固に防ぐことができ、顔の曲面に合うように密着しながらも、かつ顔の曲面を保護できる技術的効果がある。
【0147】
次に、図4cは、図2に図示された実施例に係る美顔器における第2フェイスボディ312に対する第3詳細図である。
【0148】
前記第3フレーム373は、目の周りに配置された第3‐1フレーム373aと額の周りに配置された第3‐2フレーム373bを含むことができる。
【0149】
前記第3‐1フレーム373aの水平幅が前記第3‐2フレーム373bの上下幅より小さくてもよいが、これに限定されるものではない。
【0150】
実施例によれば、フレキシブルなフェイスボディの顎部位が顔に密着する際に目の周りに配置された第3‐1フレーム373aによって目と額部位等の顔の重要部位を保護でき、額の周りに配置された第3‐2フレーム373bによってフレーム構造を強固にして額部位保護機能を増大させることができる。
【0151】
実施例によれば、フェイスボディの上に第3フレーム373を備えることで、フェイスボディが密着した時に顔の屈曲面が多少ある額、鼻、目の周りの部位が過度に押されることをより強固に防ぐことができ、顔の曲面に合うように密着しながらも、かつ顔の曲面を保護できる技術的効果がある。
【0152】
<支持部>
図2を再度参照すると、実施例は、フェイスボディ310の上に配置される支持部350を含むことができる。
【0153】
例えば、前記支持部350は、第1フェイスボディ311の上に配置されることができ、前記支持部350は、高弾性、耐化学性樹脂等で射出形成されるが、これに限定されるものではない。
【0154】
前記支持部350は、前記第1フェイスボディ311の下側の一側に配置される第1支持部351と、前記第1フェイスボディ311の下側の他側に配置される第2支持部352と、を含むことができる。
【0155】
前記支持部350は、リフティング効果のために安着部材320がストレッチング時に安着部材やフェイスボディが切れたり損傷したりすることを防止することができる。
【0156】
前記支持部350には、上述したイオンモジュール316bが配置され、微細電流注入によってガルバニック効果の具現が可能となる。
【0157】
<マスクシート>
次に、図5は、図2に図示された実施例に係る美顔器302の部分斜視図としての、第2フェイスボディ312、マスクシート360及び刺激提供部316に対する斜視図である。
【0158】
図5において、刺激提供部316は、内容を説明するために概念的に配置されたものであり、図5に図示された位置に配置されたものに限定されるものではない。
【0159】
実施例に係る顔マスク302は、ユーザーの顔側に配置される第2フェイスボディ312の内側に当該デバイスと一緒にできるマスクシート360をさらに含むことができる。
【0160】
これにより、実施例によれば、剤形が含まれたマスクシート360を一緒に着用して、剤形と美容器のマルチ使用による皮膚効能効果を上昇させることができる技術的効果がある。
【0161】
実施例におけるマスクシート360は、通常使用されるPET材質等不透明な材質とは違って、光と熱の透過性が優れ、密着性が優れるシート材質と一緒に使用することができる。例えば、前記マスクシート360は、セルロース系のリヨセル、レーヨン類であるハイドロゲル、バイオセルロースやレーヨン類の材質を改質して透過性を高めた素材等光と熱の透過性が優れるシート材質と一緒に使用することができるが、これに限定されるものではない。
【0162】
また、実施例において、マスクシート360に含まれた剤形の場合、乳化粒子のサイズによって透明度を妨害することがあるので、できるだけ不透明な乳化タイプや粒子が大きい剤形ではなく、透明性を有し、温熱感によって吸収率が高くなる剤形であってもよい。
【0163】
実施例のマスクシート360は、皮膚ケアのための栄養成分、保湿成分等が剤形成分が含まれた材料からなり、材質は、コットンや布のような不織布、ハイドロゲル(gel)等からなることができる。
【0164】
実施例によっては、マスクシート360は、効能成分を入れたマイクロニードルが含まれてもよい。マイクロニードルの材質としては、金属製、シリコン等のsolid‐typeであってもよく、自己分解性材質、生分解性材質等を利用して皮膚に適用した際に溶解するsoluble‐typeであってもよい。マイクロニードルに、ボトックス、レチノール、ヒアルロン酸等のシワ改善、美白効能性素材が含まれてもよい。マイクロニードルが皮膚に密着すると、効能性素材を皮膚深く浸透させることができる。実施例で提案している美顔器301、302を顔に着用する際に密着、圧迫されるようにすることで、マイクロニードルの付着、吸収を円滑にすることができる。
【0165】
次に、図6は、図5に図示された実施例に係る美顔器におけるマスクシート360と刺激提供部316とに対する部分斜視図である。図6において、刺激提供部316は、説明のために概念的に配置されたものであり、図6に図示された位置に配置されたものに限定されるものではない。
【0166】
実施例において、マスクシート360は、所定の開口部360hを備えて刺激提供部316の微細電流電極がマスクシート360の付着後にも顔に通電できる技術的効果がある。
【0167】
例えば、実施例において、マスクシート360は、複数の開口部360hを含むことができる。例えば、前記マスクシート360は、目に対応する第1開口部360h1と口に対応する第2開口部360h2と、を含むことができる。
【0168】
特に、実施例のマスクシート360は、刺激提供部316、例えばイオンモジュール316bに対応する第3開口部360h3を含むことができる。
【0169】
このように、刺激提供部316の位置に対応して所定の開口部を備えたマスクシートは、本件顔マスク301、302の生産にしか使用されない専用品であるといえる。
【0170】
また、このように、刺激提供部316の位置に対応して所定の開口部を備えたマスクシートは、本件顔マスク301、302の使用にしか利用されない専用品であるといえる。
【0171】
この時、実施例において、前記マスクシート360の第3開口部360h3の第2直径D2は、前記イオンモジュール316bの第1直径D1より大きくてもよい。
【0172】
これにより、実施例は、イオンモジュール316bの微細電流が皮膚に直接通電できるマスクシート形態を具現することができる。
【0173】
これにより、実施例において、マスクシート360は、所定の開口部を備えて刺激提供部の微細電流電極がマスクシート360の付着後にも顔に通電できる特別な技術的効果がある。
【0174】
実施例によれば、以下のような技術的効果がある。
【0175】
まず、実施例によれば、皮膚の部位別のカスタマイズマルチケアが可能な3次元(3D)フレキシブルマスク(Flexible Mask)を提供することができる。
【0176】
また、実施例によれば、フェイスボディにシリコン、TPE、ウレタン等のフレキシブル(Flexible)材質を適用すると共に、後述される安着部材320による顔リフティング効果によって顔への密着を具現でき、皮膚の集中ケアが可能であり、水洗浄及び防水が可能な効果がある。
【0177】
また、実施例は、フェイスボディの上にフレームを備えてフェイスボディが顔に密着した時に顔の屈曲面が多少ある額、鼻、目の周りが過度に押されることを防ぐことができ、顔の曲面に合うように密着しながらも、かつ顔の曲面を保護できる技術的効果がある。
【0178】
また、実施例によれば、剤形が含まれたマスクシート360を一緒に着用して、剤形と美容器のマルチ使用による皮膚効能効果を上昇させることができる技術的効果がある。
【0179】
また、実施例において、マスクシート360は、所定の開口部を備えて刺激提供部の微細電流電極がマスクシート360の付着後にも顔に通電できる技術的効果がある。
【0180】
以下、第2実施例~第12実施例の技術的特徴を記述することにする。
【0181】
(第2実施例)
まず、図7aは、第2実施例に係る顔マスクの部分断面図である。
【0182】
第2実施例は、上述した実施例に係る顔マスク301、302の技術的特徴を採用することができ、以下、第2実施例の主な特徴を中心に記述することにする。
【0183】
図7aを参照すると、第2実施例における顔マスクは、フェイスボディ310、前記フェイスボディ310の上に配置された第1発光モジュール316a及び前記第1発光モジュール316aの上に配置された第1拡散板317aを含むことができる。
【0184】
前記フェイスボディ310は、第1フェイスボディ311、第2フェイスボディ312及び前記第1フェイスボディ311と第2フェイスボディ312との間に回路基板315を含むことができる。
【0185】
第2実施例において、前記第1発光モジュール316aは、上側に発光するトップビュー(top view)発光素子であってもよいが、これに限定されるものではない。
【0186】
従来技術では、顔全体に均一なLED光の照射ができない点があり、これにより、顔全体に均一なケア効果が得られない問題があった。
【0187】
また、顔全体に対応するように非常に密集してLED素子を配置する場合、LED素子の間の接触や干渉によってフレキシブルなマスクの具現が難しいだけではなく、過熱が発生する技術的矛盾の問題がある。
【0188】
そこで、第2実施例は、前記第1発光モジュール316aの上に配置される第1拡散板317aを含むことで、第1発光モジュール316aから発光される光を拡散させることで、適正な範囲に発光モジュールを配置しても、顔の皮膚全体に均一にLED光が照射されるようにして、全体的に均一な顔ケア効果を増大させることができる技術的効果がある。
【0189】
(第3実施例)
次に、図7bは、第3実施例に係る顔マスクの部分断面図である。
【0190】
第3実施例は、上述した実施例に係る顔マスク301、302の技術的特徴を採用することができ、以下、第3実施例の主な特徴を中心に記述することにする。
【0191】
図7bを参照すると、第3実施例における顔マスクは、回路基板315の上に配置された第2発光モジュール316a2及び前記第2発光モジュール316a2の側面に配置された第2拡散板317b及び前記第2拡散板317bの上側に配置された反射材質のコーティング層317cを含むことができる。
【0192】
前記反射材質のコーティング層317cは、複数に離隔して配置されてもよい。例えば、前記反射材質のコーティング層317cは、第2発光モジュール316a2から離れるほど離隔距離が近くなってもよいが、これに限定されるものではない。
【0193】
前記第2拡散板317bは、フレキシブル拡散板(Flexible Light guide sheet)を含むことができる。第3実施例において、前記第2発光モジュール316a2は、側面方向に発光するサイドビュー(side view)LEDであってもよいが、これに限定されるものではない。
【0194】
第3実施例によれば、第2発光モジュール316a2の側面で配置される第2拡散板317bと反射材質のコーティング層317cとによって第2発光モジュール316a2から発光される光を拡散させることで、適正な範囲に発光モジュールを配置しても、顔の皮膚全体に均一にLED光が照射されるようにして、全体的に均一な顔ケア効果を増大させることができる技術的効果がある。
【0195】
(第4実施例)
次に、図7cは、第4実施例に係る顔マスクの部分断面図である。
【0196】
第4実施例は、上述した実施例に係る顔マスク301、302及び第2実施例の技術的特徴を採用することができ、以下、第4実施例の主な特徴を中心に記述することにする。
【0197】
図7cを参照すると、第4実施例における顔マスクは、回路基板315の上に配置された第1発光モジュール316a、前記第1発光モジュール316aの上に配置された第1拡散板317a及び前記第1拡散板317aの間に配置された回折光学パターン318を含むことができる。
【0198】
前記回折光学パターン318は、第2フェイスボディ312上側に突出したものと図示されているが、これに限定されるものではなく、前記第2フェイスボディ312と同じ高さで配置されてもよい。
【0199】
第4実施例は、前記第1拡散板317aの間に配置された回折光学パターン318を含むことで、顔の皮膚と近接した領域では、第1発光モジュール316aから発光されて拡散した光の方向を顔の皮膚に垂直した平行光に変換することができる。
【0200】
実施例において、回折光学パターン318の位置は、第1拡散板317aの間に限定されるものではなく、必要に応じて第1拡散板317aの下部にも広く備えられてもよい。
【0201】
これにより、第4実施例によれば、第1拡散板317aの間またはその下部に配置された回折光学パターン318によって第1発光モジュール316aから発光されたLED光源を顔面に均一に集中照射することができるので、顔面皮膚に浸透性が優れ、顔の皮膚の真皮緻密度の増大、肌の明るさの増大及び皮膚弾力の増大効果をさらに向上させることができる。
【0202】
(第5実施例)
次に、図8aは、第5実施例に係る顔マスクの部分断面図である。
【0203】
第5実施例は、上述した実施例に係る顔マスク301、302及び上述した実施例の技術的特徴を採用することができ、以下、第5実施例の主な特徴を中心に記述することにする。
【0204】
図8aを参照すると、第5実施例における顔マスクは、回路基板315の上に配置された圧電センサ410を含むことができる。
【0205】
第5実施例において、圧電センサ410は、フレキシブル基板410aと、前記フレキシブル基板410aの上に圧電薄膜層410bと、前記圧電薄膜層410bの上に電極410c及び前記電極410cの上に保護層410dを含むことができる。
【0206】
前記圧電薄膜層410bは、ペロブスカイト構造を有する無機物を含むことができる。例えば、前記圧電薄膜層410bは、BaTiO3、LiNbO3、LiTaO3、KNbO3等の物質を含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0207】
従来技術では、顔を含む皮膚ケア装置は、ユーザーのケア対象皮膚の弾力性等を考慮するというよりは、製品自体に設定された機能により一律的に治療やケアが行われる問題がある。
【0208】
特に、従来技術では、皮膚ケア中にどの程度皮膚の弾力度が向上するのかリアルタイムでチェックできない問題がある。
【0209】
そこで、第5実施例は、フレキシブル基板410aの上に配置された圧電薄膜層410bを備える圧電センサ410を含むことで、皮膚ケア中にリアルタイムで皮膚の弾力度を測定できる特別な技術的効果がある。
【0210】
例えば、第5実施例によれば、微細な皮膚弾力度変化を圧電薄膜層410bと電極410cとを通じて感知することで、皮膚ケア中にリアルタイムで皮膚の弾力度を測定できる特別な技術的効果がある。
【0211】
前記皮膚弾力度変化の感度上昇のためには、信号増幅部、信号フィルタリング部等をさらに含むことができる。
【0212】
(第6実施例)
図8bは、第6実施例に係る顔マスクにおける第2フェイスボディの内側312b正面図である。
【0213】
第6実施例は、上述した実施例に係る顔マスク301、302及び実施例の技術的特徴を採用することができ、以下、第6実施例の主な特徴を中心に記述することにする。
【0214】
従来技術によれば、顔ケア用マスクは、顔と離隔して使用されるか、顔と密着させようとしても密着して使用し難い点があった。
【0215】
一方、図8bを参照すると、第6実施例は、第2フェイスボディの内側312b枠に接着層312bpを含んで顔マスクと顔の皮膚の間の密着性を増大させ、皮膚ケアの効果を増大させることができる。
【0216】
例えば、第6実施例は、接着力と生体適合性が高いアクリルモノマー材質の接着層312bpを第2フェイスボディの枠に配置することで、皮膚に接着力を高めることで、顔マスクと顔の皮膚の間の密着性を増大させ、皮膚ケアの効果を増大させることができる。
【0217】
特に第6実施例によれば、マスクシート360は、第2フェイスボディの内側312bに位置するものの、第2フェイスボディの枠には接着層312bpを配置することで、剤形を含むマスクシート360が顔により密着して有効性分による皮膚ケア効果が増大すると共に顔マスクと顔の皮膚の間の密着性を増大させ、皮膚ケアの効果を増大させることができる。
【0218】
(第7実施例)
次に、図9は、第7実施例に係る顔マスクの部分断面図である。
【0219】
第7実施例は、上述した実施例に係る顔マスク301、302及び実施例の技術的特徴を採用することができ、以下、第7実施例の主な特徴を中心に記述することにする。
【0220】
図9を参照すると、第7実施例における顔マスクは、回路基板315の上に配置される接触時間感知素子420を含むことができる。
【0221】
第7実施例において、接触時間感知素子420は、モニターモジュール421、複数の電気接点422、複数のポート423を含むことができる。前記複数の電気接点422は、電源ライン(EL)によってモニターモジュール421に連結される。
【0222】
実施例によれば、剤形が含まれたマスクシート360を利用して顔ケアが行われる。
【0223】
この時、剤形は、水分を含んでいるが、使用に伴って水分が減ることになる。
【0224】
そこで、第7実施例では、マスクシート360に含まれた剤形の水分量を測定することで、マスクシート360の使用程度、皮膚ケア時間の進行程度等をリアルタイムでチェックできる特別な技術的効果がある。
【0225】
例えば、第7実施例において、接触時間感知素子420は、ポート423の第1電気接点上に電圧を維持し、ポートの第1電気接点と第2電気接点との間の短絡を検出することができ、モニターモジュール421が短絡を検出すると、マスクシート360の剤形がまだ充分に残っていると判断することができ、短絡が検出されないと、剤形が不充分であるとリアルタイムで判断することができる。
【0226】
これにより、第7実施例は、接触時間感知素子420を通じてマスクシート360に含まれた剤形の水分量を精密に測定することで、マスクシート360の使用程度、皮膚ケア時間の進行程度等をリアルタイムでチェックできる特別な技術的効果がある。
【0227】
(第8実施例)
次に、図10は、第8実施例に係る顔マスクの部分断面図である。
【0228】
第8実施例は、上述した実施例に係る顔マスク301、302及び実施例の技術的特徴を採用することができ、以下、第8実施例の主な特徴を中心に記述することにする。
【0229】
従来技術によれば、皮膚ケアのための発光素子と振動素子は、個別素子の形態で適用されている実情である。
【0230】
ところで、発光素子と振動素子が個別素子で配置される場合、振動素子が配置される領域には発光素子を配置できないので、顔全体に均一なケアを具現できない技術的矛盾がある。
【0231】
このような技術的矛盾を克服するために、図10のように、第8実施例における顔マスクは、回路基板315の上に配置される光振動複合素子430を備えることができる。
【0232】
例えば、第8実施例における光振動複合素子430は、回路基板315の上に配置される第1電極層431、前記第1電極層431の上に配置されるフレキシブル発光層432、前記フレキシブル発光層432の上に配置される第2電極層433、前記第2電極層433の上に配置されるフレキシブル超音波層434及び前記フレキシブル超音波層434の上に配置される第3電極層435を含むことができる。
【0233】
前記第1電極層431と第3電極層435は、アノード電極であってもよく、前記第2電極層433は、共通カソード電極であってもよい。
【0234】
前記フレキシブル発光層432にはDC電源が印加され、前記フレキシブル超音波層434にはAC電源が印加されてもよい。
【0235】
前記フレキシブル発光層432は、OLEDであってもよく、前記フレキシブル超音波層434は、フレキシブルピエゾコーティング層をであってもよいが、これに限定されるものではない。
【0236】
第8実施例によれば、フレキシブル発光層432とフレキシブル超音波層434を含む光振動複合素子430を備えることで、顔をケアするための光と超音波を同時に具現可能な技術的効果がある。
【0237】
特に第8実施例によれば、一つの複合素子430によって光と超音波を同時に具現できるので、顔全体に密集して光振動複合素子430の配置が可能となり、顔全体に非常に均一なケアを具現することができる特別な技術的効果がある。
【0238】
(第9実施例)
次に、図11は、第9実施例に係る顔マスクの部分断面図である。
【0239】
第9実施例は、上述した実施例に係る顔マスク301、302及び実施例の技術的特徴を採用することができ、以下、第9実施例の主な特徴を中心に記述することにする。
【0240】
従来技術によれば、皮膚ケア装置でLEDを利用する場合、単一波長のLEDを利用したり、複数の多様な波長のLEDを使用するとしても、個別波長を発光できるLEDを使用することになる。
【0241】
これにより、従来のLEDマスクでは、装着できるLEDの数が制限的であり、ユーザーの必要に応じて発光波長を多様に使用できない限界があった。
【0242】
図11を参照すると、第9実施例における顔マスクは、波長可変型発光モジュール440を含むことができる。前記波長可変型発光モジュール440は、回路基板315の上に配置される圧電基板441及び前記圧電基板441の上に配置される波長可変型発光素子442を含むことができる。
【0243】
例えば、上述した第5実施例のように、フレキシブル基板410aの上に配置された圧電薄膜層410bを備える圧電センサ410を含むことで、ユーザーの皮膚の弾力度を測定することができる。
【0244】
第9実施例によれば、第5実施例の圧電センサ410を通じて皮膚をケアする前にユーザーの皮膚の弾力度を測定した後、ユーザーに応じて適正LED波長を選定し、当該LED波長によって皮膚をケアできる特別な技術的効果がある。
【0245】
または、ユーザーのケア用途に応じて適正波長に可変することができる。例えば、アトピー皮膚炎ケアの場合、略617nmの波長で、ニキビケアの場合、630nmの波長が有効である。
【0246】
第9実施例において、圧電基板441の現象変更により波長可変型発光素子442の波長を可変できる。
【0247】
例えば、第9実施例によれば、圧電基板441に電圧を印加して機械的応力を発生させ、機械的応力が波長可変型発光素子442の出力光の波長を変更することができ、圧電基板441は、圧電セラミックスや水晶等を用いることができるが、これに限定されるものではない。
【0248】
例えば、前記圧電基板441が第1圧電層(図示せず)と前記第1圧電層の上に配置された第2圧電層(図示せず)を含み、前記第1圧電層の変形が生じない状態で第2圧電層が水平方向に膨張すると、圧電基板441は、上部に向けて凸状にベンディングが生じる。
【0249】
このように、圧電基板441のベンディングによりその上部に配置された波長可変型発光素子442にもベンディングが生じる。
【0250】
この時、前記波長可変型発光素子442には、活性層(図示せず)が形成されているが、前記発光素子442の活性層でも膨張変形が発生する。前記発光素子442は、活性層の成長時に化合物半導体を構成する原子の積層構造によって自発分極(spontaneous polarization)と井戸層及び障壁層の格子不一致による圧電分極(piezoelectric polarization)が発生する。
【0251】
もし、凸状のベンディングにより活性層に膨張変形が発生すると、活性層の分極効果は減少し、発光再結合できるキャリア(電子と正孔)が増大して発光エネルギーの増加により発光波長は短波長に移動する特徴がある。
【0252】
反面、圧電基板441が下部に向けて凸状を有するようにベンディングが発生し、発光素子442の活性層は面方向に収縮変形が発生し、活性層内部における分極現象は深化し、発光再結合できるキャリア(電子と正孔)が減少し、発光エネルギーの減少により発光波長は長波長方向に発光波長は移動する。
【0253】
このように第9実施例によれば、第5実施例の圧電センサ410を通じて皮膚をケアする前にユーザーの皮膚の弾力度を測定した後、ユーザーに応じて適正LED波長を選定し、当該LED波長によって皮膚をケアできる特別な技術的効果がある。
【0254】
(第10実施例)
次に、図12は、第10実施例に係る顔マスクの部分断面図である。
【0255】
第10実施例は、上述した実施例に係る顔マスク301、302及び実施例の技術的特徴を採用することができ、以下、第10実施例の主な特徴を中心に記述することにする。
【0256】
図12を参照すると、第10実施例における顔マスクは皮膚厚さ測定素子450を含むことができる。
【0257】
第10実施例において、前記皮膚厚さ測定素子450は、回路基板315の上に配置される一つ以上の超音波トランスデューサー453と、前記超音波トランスデューサー453の両側面の上に配置された一つ以上のRF電極451、452を含むことができる。
【0258】
第10実施例によれば、皮膚をケアする前にユーザーの皮膚の脂肪組織層の厚さを精密に測定することができ、これにより、第9実施例の波長可変型発光モジュール440を有機的に結合することで、当該ユーザーに適合した最適なLED波長を制御して皮膚ケアを行うことで、皮膚ケアの効果を最大化できる技術的効果がある。
【0259】
例えば、第10実施例において、前記皮膚厚さ測定素子450がユーザーの皮膚に接することができるように、第2フェイスボディ312の一部とマスクシート360の一部に貫通ホール(図示せず)を備えることができるが、これに限定されるものではない。
【0260】
例えば、第10実施例において、皮膚厚さ測定素子450の超音波トランスデューサー453及び一つ以上のRF電極は、一定レベルの力でユーザーの皮膚層の表面にカップリングされる。
【0261】
例えば、ユーザーの皮膚の表面上に置かれた第1電極451と第2電極452との間に既知の電圧を印加することで、第1電極、第2電極451、452の間に配置されたユーザー皮膚の脂肪組織セグメントの電気的インピーダンスを測定することができる。
【0262】
例えば、第1電極451に印加された電流は、ユーザーの皮膚層の各厚さに応じて電流経路を形成して皮膚組織内に流れることになり、電極‐皮膚表面カップリングポイントで総電流を測定することで、ユーザーの脂肪組織セグメントの伝導率またはインピーダンスを判定することができ、これによりユーザーの脂肪組織の皮膚厚さ測定することができる。
【0263】
これにより、第10実施例によれば、皮膚をケアする前にユーザーの皮膚の脂肪組織層の厚さを精密に測定することができ、これにより、第9実施例の波長可変型発光モジュール440を有機的に結合することで、当該ユーザーに適合した最適なLED波長を制御して皮膚ケアを行うことで、皮膚ケアの効果を最大化できる技術的効果がある。
【0264】
(第11実施例)
次に、図13aと図13bは、第11実施例に係る顔マスクの部分断面図である。
【0265】
第11実施例は、上述した実施例に係る顔マスク301、302及び実施例の技術的特徴を採用することができ、以下、第11実施例の主な特徴を中心に記述することにする。
【0266】
図13aを参照すると、第11実施例における顔マスクは線形超音波モジュール460を備えることができる。
【0267】
例えば、第11実施例の線形超音波モジュール460は、回路基板315の上に配置される円筒状変換素子461と前記円筒状変換素子461の上に配置されるイメージング素子464を含むことができる。
【0268】
例えば、上述したように、第10実施例によれば、皮膚をケアする前にユーザーの皮膚の脂肪組織層の厚さを精密に測定することができる。
【0269】
以後、第11実施例の線形超音波モジュール460を利用して線形超音波を発生できるので、ユーザーの皮膚の厚さを考慮して集中的かつ最適なケア効果を発揮できる特別な技術的効果がある。
【0270】
例えば、図13aを参照すると、第11実施例の線形超音波モジュール460は、円筒状変換素子461とイメージング素子464とを含み、前記円筒状変換素子461は、凹面462と凸面463とを有することができる。
【0271】
前記円筒状変換素子461は、凹面462からユーザー皮膚表面468内の治療区域465へのエネルギー放出を見せるために切開されてもよい。
【0272】
図13bを参照すると、第11実施例において、線形超音波モジュール460から発生する超音波は、皮膚表面468の下の焦点深さ(Z軸)で単一点治療区域465に所定の幅(X軸)と高さ(Y軸)を有する幾何学的に集中した一つ以上の凹面を有した球状のボール(bowl)形状を含むことができる。
【0273】
第11実施例によれば、線形超音波モジュール460を利用して線形超音波を発生でき、第10実施例によってユーザーの皮膚の厚さを精密に測定した後、ユーザーの皮膚の厚さと治療やケアの深さを考慮して線形超音波モジュール460を活用することで、集中的かつ最適なケア効果を発揮できる特別な技術的効果がある。
【0274】
(第12実施例)
図14は、第12実施例に係る顔マスクにおける部分断面図である。
【0275】
第12実施例は、上述した実施例に係る顔マスク301、302及び実施例の技術的特徴を採用することができ、以下、第12実施例の主な特徴を中心に記述することにする。
【0276】
図14を参照すると、第12実施例における顔マスクは、複合皮膚厚さ測定素子470を含むことができる。
【0277】
前記第12実施例の複合皮膚厚さ測定素子470は、超音波モジュール471と光感知モジュール472とを含むことができる。
【0278】
第12実施例における超音波モジュール471は、前記第10実施例の皮膚厚さ測定素子450を採用することができる。
【0279】
また、前記光感知モジュール472は、光発光部472aと光センサ472bとを含むことができる。また、前記光発光部472aはLEDであってもよく、前記光センサ472bはフォトダイオードであってもよい。
【0280】
第12実施例は、前記光発光部472aから発光された光のユーザーの皮膚で反射された光の時間を感知して皮膚の厚さを測定することができる。
【0281】
第12実施例によれば、超音波モジュール471と光感知モジュール472を通じてユーザーの皮膚の厚さを精密に測定でき、これにより、第9実施例の波長可変型発光モジュール440を有機的に結合することで、当該ユーザーに適合した最適なLED波長を制御して皮膚ケアを行うことで、皮膚ケアの効果を最大化できる技術的効果がある。
【0282】
また、第12実施例によってユーザーの皮膚の厚さを精密に測定した後、第11実施例の線形超音波モジュール460を利用してユーザーの皮膚の厚さと治療やケアの深さを考慮して線形超音波モジュール460を活用することで、集中的かつ最適なケア効果を発揮できる特別な技術的効果がある。
【0283】
(美顔器の制御ブロック図)
次に、図15は、実施例に係る美顔器の制御ブロック図である。
【0284】
図15を参照すると、実施例において、美顔器301の刺激提供部316は、単一または複数の電子素子を含むことができる。例えば、前記美顔器301の刺激提供部316は、振動モジュール316e、発熱モジュール316d、遠赤外線モジュール316c、イオンモジュール316b、発光モジュール316aを含むことができる。
【0285】
前記遠赤外線モジュール316c、イオンモジュール316b及び発光モジュール316a等は、第1フェイスボディ311と第2フェイスボディ312の間に配置されてもよい。または遠赤外線モジュール316cとイオンモジュール316bのうち少なくとも一部は、第2フェイスボディ312の内側面に配置されてもよい。
【0286】
前記イオンモジュール316bは、皮膚と通電して皮膚にカチオンまたはアニオンのうち少なくとも一つを供給することができる。美顔器301は、皮膚にカチオンを供給することで、皮膚の老廃物を除去し、皮膚にアニオンを供給することで、血液を循環させることができる。
【0287】
前記イオンモジュール316bは、交流電流を通じてカチオンまたはアニオンを供給したり、ガルバニック電流を通じてカチオンまたはアニオンを供給したりすることができる。特に、イオンモジュール316bがガルバニック電流を通じて皮膚にカチオンまたはアニオンを供給する場合、皮膚刺激を最小化しながら皮膚にカチオンまたはアニオンを供給できる利点がある。
【0288】
また、前記美顔器301は、通信モジュール50、電源モジュール370、測定モジュール70及びプロセッサ90のうち少なくとも一部または全部を含むことができる。
【0289】
前記プロセッサ90は、振動モジュール316e、発熱モジュール316d、遠赤外線モジュール316c、イオンモジュール316b、発光モジュール316a、通信モジュール50、電源モジュール370及び測定モジュール70のうち少なくとも一つ以上を制御することができる。
【0290】
プロセッサ90は、カチオンモードにおいては、イオンモジュール316bがカチオンのみを発生させ、アニオンモードにおいては、イオンモジュール316bがアニオンのみを発生させ、複合モードにおいては、イオンモジュール316bがカチオンとアニオンを交互に発生させるように制御することができる。
【0291】
また、前記イオンモジュール316bは、ガルバニックイオン(galvanic ion)をさらに発生させることもできる。
【0292】
また、前記遠赤外線モジュール316cは、赤外線のうち透過性能が高い波長帯の遠赤外線光を放射することができ、これにより皮膚の内部まで遠赤外線光が有する光エネルギーを伝達することができる。遠赤外線光は、皮膚に直接接触しなくても皮膚に浸透可能であり、光エネルギーを効果的に伝達可能な利点がある。
【0293】
前記発光モジュール316aは、LEDを含むことができる。発光モジュール316aは、ケアモードに応じてLEDから発光する色を異なるように調節することができる。例えば、発光モジュール316aは、第1ケアモードにおいて赤色光を発散し、第2ケアモードにおいて緑色光を発散し、第3ケアモードにおいて青色光を発散し、第4ケアモードにおいて赤色光、緑色光、青色光を順次発散することができる。別の例として、発光モジュール316aは、赤色光、緑色光、青色光のそれぞれを個別的に発散するか、組合せて発散することができる。
【0294】
一方、本発明において、発熱モジュール316dと発光モジュール316aが別個構成であると説明したが、これは、機能を区分するために別個で説明したことに過ぎず、これに制限されるものではない。
【0295】
刺激提供部は、後述する端末機403またはサーバー405から制御信号を受信して動作することができる。
【0296】
測定モジュール70は、ユーザー皮膚の水分、油分を測定するためのインピーダンス(impedance)センサを含むことができる。測定モジュール70は、インピーダンスセンサの測定値を通じてユーザー皮膚の水分、油分等を測定することができる。
【0297】
また、測定モジュール70は、上述した超音波トランスデューサーと超音波センサをさらに含むことができる。超音波トランスデューサーが超音波ビームをパルス形態に放出し、超音波センサは、超音波トランスデューサーによって放出されたビームが皮膚組織の境界で反射されるものをセンシングして皮膚厚さを測定することができる。
【0298】
また、測定モジュール70は、第2フェイスボディ312のうち一領域に流れる電流量を感知する電流センサをさらに含むことができる。電流センサは、電流量をモニタリングすることで、ユーザーの美顔器301を装着しているか否かを判断することができる。例えば、電流センサは、電流量が設定値以上変更される場合、ユーザーが美顔器301を装着または分離したと判断することができる。
【0299】
プロセッサ90は、複数の振動モジュール316eのそれぞれの振動強度及び振動回数を設定及び制御することができる。また、プロセッサ90は、発熱モジュール316dのそれぞれの発熱温度を設定及び制御することができる。
【0300】
プロセッサ90は、通信モジュール50を通じて、後述する端末機403またはサーバー405と信号を送受信することができる。
【0301】
プロセッサ90は、電源モジュール370を通じて、振動モジュール316e、発熱モジュール316d、通信モジュール50及びプロセッサ90に電源を供給することができる。
【産業上の利用可能性】
【0302】
(皮膚美容器システムの制御ブロック図)
図16は、実施例に係る皮膚美容器を含む皮膚美容器システムの制御ブロック図である。
【0303】
皮膚美容器システムは、美顔器301、端末機403及びサーバー405を含むことができる。美顔器301、端末機403及びサーバー405のそれぞれは、相互信号を送受信することができる。美顔器301は、通信モジュール50を通じて端末機403またはサーバー405と信号を送受信することができる。
【0304】
端末機403は、スマートフォン(smart phone)、PC(Personal Computer)、ノートブック(notebook)等を含むことができる。
【0305】
一方、図16には、一つのサーバー405しか図示されていないが、後述する機能に応じて、サーバー405は複数個で具現されてもよい。
【0306】
本発明の一実施例によれば、サーバー405は、環境情報を獲得することができる。
【0307】
環境情報は、大気(atmosphere)に関連した情報を意味するものとして、人の皮膚に影響を及ぼし得る多様な情報を含むことができる。例えば、環境情報は、紫外線指数(Ultraviolet Index)、気温、湿度、大気汚染度(air pollution level)、大気汚染位置等のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0308】
サーバー405は、環境情報に基づいて美顔器301の動作方法を獲得することができる。動作方法は、美顔器301に備えられた振動モジュール316e及び発熱モジュール316dのうち少なくとも一つの動作強度または動作時間等を意味することができる。
【0309】
例えば、サーバー405は、気温が30℃以上である場合には、発熱モジュール316dの発熱強度を「弱」に設定し、気温が20℃以上30℃未満である場合には、発熱モジュール316dの発熱強度を「中」に設定し、気温が20℃未満である場合には、発熱モジュール316dの発熱強度を「強」に設定する動作方法を獲得することができる。
【0310】
また、美顔器301は、複数のケアモードを有することができ、複数のケアモードのそれぞれは、振動モジュール316eの動作強度または動作時間と、発熱モジュール316dの動作強度または動作時間を異なるように設定することができる。サーバー405は、環境情報に基づいて複数のケアモードのうちいずれか一つを決定することで、美顔器301の動作方法を獲得することができる。
【0311】
サーバー405は、環境情報に基づいて獲得した美顔器301の動作方法を美顔器301に伝送することができる。
【0312】
一方、環境情報に応じて美顔器301の動作方法を獲得する主体は、サーバー405であるものと説明したが、これは例示的なものに過ぎない。即ち、端末機403が環境情報を獲得した後、環境情報に基づいて美顔器301の動作方法を獲得して美顔器301に伝送したり、美顔器301が環境情報を獲得した後、環境情報に基づいて美顔器301の動作方法を獲得することもできる。
【0313】
本発明の別の実施例によれば、端末機403は、環境情報とユーザー情報とを獲得することができる。環境情報は、上述したものと同一であるので、重なる説明は省略することにする。
【0314】
ユーザー情報は、ユーザーの皮膚及び皮膚ケアに関連した情報を意味するものとして、ユーザーの皮膚情報、ユーザーの皮膚美容器の使用ヒストリー等を含むことができる。例えば、皮膚情報は、ユーザーの顔の皮膚の油分量、水分量、皮膚弾力度、シワ情報等を含み、皮膚美容器の使用ヒストリーは、美顔器301を使用した回数、周期、最近使用日、好む振動モジュール316eの強度及び回数、好む発熱モジュール316dの強度及び回数等を含むことができる。
【0315】
端末機403は、環境情報とユーザー情報を両方とも考慮して美顔器301の動作方法を獲得し、獲得された動作方法を美顔器301に伝送することができる。動作方法については、上述したものと同一であるので、重複する説明は省略することにする。
【0316】
一方、環境情報及びユーザー情報に応じて美顔器301の動作方法を獲得する主体は、端末機403であるものと説明したが、これは例示的なものに過ぎない。即ち、サーバー405が環境情報及びユーザー情報を獲得した後、美顔器301の動作方法を獲得して美顔器301に伝送したり、美顔器301が環境情報及びユーザー情報を獲得した後、美顔器301の動作方法を獲得することもできる。
【0317】
本発明のさらに別の実施例によれば、美顔器301は、端末機403から動作命令を受信することができる。
【0318】
端末機403は、ユーザーから動作入力を受信するための入力部(図示せず)を含むことができ、端末機403は、入力部(図示せず)から受信した動作入力に応じて美顔器301が動作するように美顔器301に動作命令を伝送することができる。
【0319】
一例として、端末機403は、複数のケアモードを表示でき、入力部(図示せず)を通じて複数のケアモードのうちいずれか一つを選択する入力を受信することができる。
【0320】
以上の実施例で説明された特徴、構造、効果などは、本発明の少なくとも1つの実施例に含まれ、必ず1つの実施例に限定されるものではない。また、各実施例に例示された特徴、構造、効果などは、実施例が属する分野で通常の知識を有する者によって、別の実施例に対して組合せまたは変形して実施可能である。よって、そのような組合せと変形に係る内容は、本発明の範囲に含まれると解釈されるべきである。
【0321】
また、以上では実施例を中心に説明したが、これは単なる例示であり、本発明を限定するものではなく、本発明が属する分野で通常の知識を有した者であれば、本実施例の本質的な特性を逸脱しない範囲内で、以上で例示されていない多様な変形と応用が可能である。例えば、実施例に具体的に提示された各構成要素は、変形して実施することができる。そして、そのような変形と応用に係る差異点は、添付される請求の範囲で規定する本発明の範囲に含まれると解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0322】
301 美顔器
302 本件顔マスク
310 フェイスボディ
311 第1フェイスボディ
312 第2フェイスボディ
312 接着層
315 回路基板
316 刺激提供部
316a 発光モジュール
316b イオンモジュール
316c 遠赤外線モジュール
317a 第1拡散板
317b 第2拡散板
317c コーティング層
318 回折光学パターン
320 安着部材
321 第1安着部材
322 第2安着部材
350 支持部
351 第1支持部
352 第2支持部
360 マスクシート
360h 開口部
370 電源モジュール
371 第1フレーム
372 第2フレーム
373 第3フレーム
403 端末機
405 サーバー
410 圧電センサ
410a フレキシブル基板
410b 圧電薄膜層
410c 電極
410d 保護層
420 接触時間感知素子
421 モニターモジュール
422 複数の電気接点
423 ポート
430 複合素子
431 第1電極層
432 フレキシブル発光層
433 第2電極層
434 フレキシブル超音波層
435 第3電極層
440 波長可変型発光モジュール
441 圧電基板
442 波長可変型発光素子
450 皮膚厚さ測定素子
451 第1電極
452 第2電極
453 超音波トランスデューサー
460 線形超音波モジュール
461 円筒状変換素子
462 凹面
463 凸面
464 イメージング素子
465 治療区域
468 皮膚表面
470 皮膚厚さ測定素子
471 超音波モジュール
472 光感知モジュール
472a 光発光部
472b 光センサ
図1
図2
図3
図4a
図4b
図4c
図5
図6
図7a
図7b
図7c
図8a
図8b
図9
図10
図11
図12
図13a
図13b
図14
図15
図16
【国際調査報告】