(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-15
(54)【発明の名称】床研磨機
(51)【国際特許分類】
B24B 7/18 20060101AFI20220708BHJP
B24B 27/00 20060101ALI20220708BHJP
B24B 45/00 20060101ALI20220708BHJP
E04F 21/24 20060101ALI20220708BHJP
【FI】
B24B7/18
B24B27/00 L
B24B45/00 A
E04F21/24 F
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021542199
(86)(22)【出願日】2020-10-19
(85)【翻訳文提出日】2021-07-20
(86)【国際出願番号】 CN2020121948
(87)【国際公開番号】W WO2021208388
(87)【国際公開日】2021-10-21
(31)【優先権主張番号】202010286974.6
(32)【優先日】2020-04-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521226174
【氏名又は名称】広東博智林機器人有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG BRIGHT DREAM ROBOTICS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】A2-05,2nd Floor,Building A1,No.1,Panpu Road,Country Garden Community,Beijiao Town,Shunde District,Foshan,Guangdong 528311,China
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】周 献華
(72)【発明者】
【氏名】李 雁峰
(72)【発明者】
【氏名】張 坤
【テーマコード(参考)】
3C034
3C043
3C158
【Fターム(参考)】
3C034AA07
3C034AA13
3C034BB66
3C043BB16
3C043CC04
3C043DD02
3C158AA04
3C158AA15
3C158AA16
3C158CB03
(57)【要約】
本願は床研磨機を提供する。床研磨機は、本体ホルダーと、本体ホルダーに接続され、地面を研磨する第一位置と設置された研磨具を交換する第二位置を有する研磨ディスクと、本体ホルダーに設置される第一移動輪と、本体ホルダーに接続され、地面に沿って移動する走行位置及び地面から離れる退避位置を有する第二移動輪を含み、床研磨機は、地面を研磨する第一作業状態と、走行または研磨具を交換する第二作業状態を備え、研磨ディスクが第一位置にいる且つ第二移動輪が退避位置にいる時に、床研磨機が第一作業状態になり、研磨ディスクが第二位置にいる且つ第二移動輪が走行位置にいる時に、床研磨機が第二作業状態になる。本願の床研磨機によれば、従来技術の床研磨機においてビット交換の不便及び移動の不便という問題を解決した。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体ホルダーと、
前記本体ホルダーに接続され、地面を研磨する第一位置と設置される研磨具を交換する第二位置を有し、前記第一位置と前記第二位置に切り替え可能に設置される研磨ディスクと、
前記本体ホルダーに設置される第一移動輪と、
前記本体ホルダーに接続され、地面に沿って移動する走行位置及び地面から離れる退避位置を有し、前記走行位置と前記退避位置に切り替え可能に設置される第二移動輪と、を含み、
前記床研磨機は、地面を研磨する第一作業状態と、走行または前記研磨具を交換する第二作業状態を備え、前記研磨ディスクが前記第一位置にいる且つ前記第二移動輪が前記退避位置にいる時に、前記床研磨機が第一作業状態になり、前記研磨ディスクが前記第二位置にいる且つ前記第二移動輪が前記走行位置にいる時に、前記床研磨機が前記第二作業状態になる
ことを特徴とする、床研磨機。
【請求項2】
前記床研磨機は、伸縮具をさらに含み、
前記伸縮具は、前記本体ホルダーと前記研磨ディスクに接続され、前記研磨ディスクと連動して前記研磨ディスクを前記第一位置と前記第二位置とに切り替えるように少なくとも一部が伸縮可能に設置される
ことを特徴とする請求項1に記載の床研磨機。
【請求項3】
前記床研磨機は、第1の接続端が前記研磨ディスクにジョイント接続され、第2の接続端が前記本体ホルダーにジョイント接続される第1の支持具をさらに含み、
前記伸縮具が前記第1の支持具にジョイント接続され、前記伸縮具と前記第1の支持具とを接続する場所は、前記第1の接続端と前記第2の接続端の間に位置する
ことを特徴とする請求項2に記載の床研磨機。
【請求項4】
前記第1の支持具は、互いに角度が形成するように設置される第1の支持部と第2の支持部を含み、
前記第1の支持部は、一端が前記第2の支持部に接続され、他端が前記研磨ディスクにジョイント接続され、
前記第2の支持部の前記第1の支持部から離れる端部が前記本体ホルダーにジョイント接続され、
前記伸縮具は、前記研磨ディスクが前記第2の支持部と前記本体ホルダーとの接続部の周りに回転するように、前記第1の支持部と前記本体ホルダーとジョイント接続される
ことを特徴とする請求項3に記載の床研磨機。
【請求項5】
前記伸縮具は固定部と伸縮部を有し、
前記伸縮部は、前記固定部に接続され且つ前記固定部に対し伸縮可能に設置され、
前記伸縮部は、前記本体ホルダーに接続され、
前記固定部は前記研磨ディスクに接続される
ことを特徴とする請求項2に記載の床研磨機。
【請求項6】
前記床研磨機は、第2の支持具をさらに含み、
前記第2の支持具の一端が前記本体ホルダーに接続され、前記第二移動輪が前記第2の支持具の他端に設置され、
前記第2の支持具は、前記第二移動輪と連動して前記第二移動輪を前記走行位置と前記退避位置とに切り替えるように前記本体ホルダーに対し回転可能に設置される
ことを特徴とする請求項1に記載の床研磨機。
【請求項7】
前記床研磨機は、ロック部をさらに含み、
前記ロック部は、前記本体ホルダーに設置され、前記第2の支持具と前記本体ホルダーとの相互位置を固定するようにロックする、またはアンロックする
ことを特徴とする請求項6に記載の床研磨機。
【請求項8】
前記床研磨機は、前記研磨ディスクと連動して前記研磨ディスクが回転するように前記研磨ディスクと駆動接続される第一駆動装置をさらに含み、
前記第1の支持具の前記本体ホルダーから離れる端部が前記第一駆動装置に接続される
ことを特徴とする請求項3に記載の床研磨機。
【請求項9】
前記床研磨機は、第二駆動装置をさらに含み、
前記第二駆動装置は、前記本体ホルダーに設置され、前記第一移動輪と連動して前記第一移動輪が回転するように前記第一移動輪に接続される
ことを特徴とする請求項1に記載の床研磨機。
【請求項10】
前記床研磨機は、水箱とバッテリーをさらに含み、
前記水箱と前記バッテリーが前記本体ホルダーに設置される
ことを特徴とする請求項1~9の何れか一項に記載の床研磨機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年4月13日に付けに中国特許庁に出願された、出願番号が202010286974.6であり、発明の名称が「床研磨機」である特許出願に基づいて優先権を主張する。
【0002】
本願は、建設工事の技術分野に関し、特に、床研磨機に関する。
【背景技術】
【0003】
床研磨機はコンクリートの地面を磨くまたは研磨する用の自動化装置であり、地下駐車場と工業工場の床施工に広く応用することができ、エポキシ床施工、固化床施工及びエメリー床施工の過程で不可欠な装置である。床研磨機は、主にコンクリート表面のレイタンスを除去する(コンクリートが完全に乾燥した後)ことにより、後続の床面の施工作業を展開するために用いられる。床研磨機は、異なるマシンビットを交換することにより床磨き又は研磨の機能を実現することができる。床研磨に関して、良好な研磨効率及び研磨品質に達するために、異なる地面品質に対して、ビット(又は研磨プレート)を頻繁に交換する必要がある。
【0004】
現在、ビット(又は研磨プレート)を交換する一般的な方法は、手動で装置全体を動かすことにより、装置全体が地面に倒れるようにし、次にビット(又は研磨プレート)を交換することができる。ビット(又は研磨プレート)を交換した後に手動で装置を持ち上げ、作業可能な状態に復帰させて、体力を非常に消耗する。また、作業効率を向上させるために、現在市場での床研磨機は作業面積がますます大きくなる傾向があり、装置自体の自重もますます重くなり、多くの装置の重量は既に500kgも超えた。したがって、一般的に数人しか装置を動かすことができなく、手間がかかり、操作が不適切であった場合オペレーターの人身安全に危害をもたらす。なお、磨きビット又は研磨プレートを頻繁に交換することによる頻繁な移動及び機械全体の傾斜により、機械全体が傾斜した後に床研磨機における水タンクの水が溢れやすくなる。よって、現在の市販された床研磨機の水タンクは、有用性があるといえなく、オペレーターは一般的に別の水桶を用いて手動で水を曝し、手間がかかる。
【0005】
また、現在目前市場での床研磨機は一般的にケーブルで給電され、場所転換過程において人で推される必要で、手間がかかる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願の主なる目的は、従来技術の床研磨機がビット交換の不便及び移動の不便という問題を解決する床研磨機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を実現するために、本願は、床研磨機を提供する。当該床研磨機は、本体ホルダーと、本体ホルダーに接続され、地面を研磨する第一位置と設置される研磨具を交換する第二位置を有し、第一位置と第二位置に切り替え可能に設置される研磨ディスクと、本体ホルダーに設置される第一移動輪と、本体ホルダーに接続され、地面に沿って移動する走行位置及び地面から離れる退避位置を有し、走行位置と退避位置に切り替え可能に設置される第二移動輪と、を含み、床研磨機は、地面を研磨する第一作業状態と、走行または研磨具を交換する第二作業状態を備え、研磨ディスクが第一位置にいる且つ第二移動輪が退避位置にいる時に、床研磨機が第一作業状態になり、研磨ディスクが第二位置にいる且つ第二移動輪が走行位置にいる時に、床研磨機が第二作業状態になる。
【0008】
さらに、床研磨機は、伸縮具をさらに含み、伸縮具は、本体ホルダーと研磨ディスクに接続され、研磨ディスクと連動して研磨ディスクを第一位置と第二位置とに切り替えるように少なくとも一部が伸縮可能に設置される。
【0009】
さらに、床研磨機は、第1の接続端が研磨ディスクにジョイント接続され、第2の接続端が本体ホルダーにジョイント接続される第1の支持具をさらに含み、伸縮具が第1の支持具にジョイント接続され、伸縮具と第1の支持具とを接続する場所は、第1の接続端と第2の接続端の間に位置する。
【0010】
さらに、第1の支持具は、互いに角度が形成するように設置される第1の支持部と第2の支持部を含み、第1の支持部は、一端が第2の支持部に接続され、他端が研磨ディスクにジョイント接続され、第2の支持部の第1の支持部から離れる端部が本体ホルダーにジョイント接続され、伸縮具は、研磨ディスクが第2の支持部と本体ホルダーとの接続部の周りに回転するように、第1の支持部と本体ホルダーとジョイント接続される。
【0011】
さらに、伸縮具は固定部と伸縮部を有し、伸縮部は、固定部に接続され且つ固定部に対し伸縮可能に設置され、伸縮部は、本体ホルダーに接続され、固定部は研磨ディスクに接続される。
【0012】
さらに、床研磨機は、第2の支持具をさらに含み、第2の支持具の一端が本体ホルダーに接続され、第二移動輪が第2の支持具の他端に設置され、第2の支持具は、第二移動輪と連動して第二移動輪を走行位置と退避位置とに切り替えるように本体ホルダーに対し回転可能に設置される。
【0013】
さらに、床研磨機は、ロック部をさらに含み、ロック部は、本体ホルダーに設置され、第2の支持具と本体ホルダーとの相互位置を固定するようにロックする、またはアンロックする。
【0014】
さらに、床研磨機は、研磨ディスクと連動して研磨ディスクが回転するように研磨ディスクと駆動接続される第一駆動装置をさらに含み、第1の支持具の本体ホルダーから離れる端部が第一駆動装置に接続される。
【0015】
さらに、床研磨機は、第二駆動装置をさらに含み、第二駆動装置は、本体ホルダーに設置され、第一移動輪と連動して第一移動輪が回転するように第一移動輪に接続される。
【0016】
さらに、床研磨機は、水箱とバッテリーをさらに含み、水箱とバッテリーが本体ホルダーに設置される。
【0017】
本願の床研磨機は、本体ホルダー、研磨ディスク、第一移動輪、および第二移動輪を含む。研磨ディスクが第一位置にいる且つ第二移動輪が退避位置にいる時に、研磨ディスクにおける研磨具が地面と接触し且つ第二移動輪が地面と接触しない。この時に、床研磨機が地面を研磨することができる。研磨ディスクが第二位置にいる且つ第二移動輪が走行位置にいる時に、研磨ディスクが地面から一定の高さを離れ、且つ第二移動輪と第一移動輪が共に地面と接触して該床研磨機を支持する。この時に、研磨具を交換することができ、第二移動輪と第一移動輪は、床研磨機を駆動して走行させることも可能である。これから分かるように、該床研磨機では、研磨具の交換をやすいようにすることができ、従来の、装置を手動で動かさなければ研磨具を交換できない作業方式を解決し、オペレーターの労働強度を低減させて、作業効率を向上させることができる。且つ、床研磨機は、研磨具を交換する際に装置全体を傾斜させる必要がなく、即ち、本体ホルダー及びその上に設置される水箱などの付加部品による傾斜もなく、水箱の中の水の溢れを引き起こさない。そして、本体ホルダーの位置が変更しないため、大型産業用掃除機を外掛けることも容易になる。また、床研磨機は、場所転換時に走行しやすいので、時間と労力を節約できる。
【0018】
本願の一部を構成する明細書の図面は本願の更なる理解に用いられ、本願の模式的な実施例及びその説明は本願を解釈するために用いられ、本願を不適切に限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本願の床研磨機が第一作業状態である模式図を示す。
【
図4】本願の床研磨機が第二作業状態である模式図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
矛盾しない限り、本願における実施例及び実施例における特徴は互いに組み合わせることができることを説明すべきである。以下に図面を参照して実施例を組み合わせて本願を詳細に説明する。
【0021】
本願は床研磨機を提供し、
図1から
図6を参照して、床研磨機は、本体ホルダー10と、本体ホルダー10に接続され、地面を研磨するための第一位置及びその上に設置される研磨具30を交換するための第二位置を有し、第一位置と第二位置とに切り替え可能に設置される研磨ディスク20と、本体ホルダー10に設置される第一移動輪40と、本体ホルダー10に接続され、地面に沿って移動する走行位置及び地面から離れる退避位置を有し、走行位置と退避位置とに切り替え可能に設置される第二移動輪50とを含み、床研磨機は、地面を研磨するための第一作業状態と、走行または研磨具30の交換のための第二作業状態を有し、研磨ディスク20が第一位置にいる且つ第二移動輪50が退避位置にいる時に、床研磨機が第一作業状態になり、研磨ディスク20が第二位置にいる且つ第二移動輪50が走行位置にいる時に、床研磨機が第二作業状態になる。
【0022】
本願の床研磨機は、本体ホルダー10、研磨ディスク20、第一移動輪40、第二移動輪50を含む。研磨ディスク20が第一位置にいる且つ第二移動輪50が退避位置にいる時に、研磨ディスク20における研磨具30が地面と接触し且つ第二移動輪50が地面と接触しない。この時に、床研磨機は地面を研磨することができる。研磨ディスク20が第二位置にいる且つ第二移動輪50が走行位置にいる時に、研磨ディスク20が地面から一定の高さを離れ、且つ第二移動輪50と第一移動輪40が共に地面と接触して該床研磨機を支持する。この時、研磨具30を交換することができ、第二移動輪50と第一移動輪40は、床研磨機を駆動して走行させることも可能である。これから分かるように、該床研磨機では、研磨具の交換をやすいようにすることができ、従来の、装置を手動で動かさなければ研磨具を交換できない作業方式を解決し、オペレーターの労働強度を低減させて、作業効率を向上させることができる。且つ、床研磨機は、研磨具を交換する際に装置全体を傾斜させる必要がなく、即ち、本体ホルダー及びその上に設置される水箱などの付加部品による傾斜もなく、水箱の中の水の溢れを引き起こさない。そして、本体ホルダーの位置が変更しないため、大型産業用掃除機を外掛けることも容易になる。また、床研磨機は、場所転換時に走行しやすいので、時間と労力を節約できる。
【0023】
具体的には、研磨ディスク20が第一位置にいる時に、研磨ディスク20は地面を磨くために用いられ、このときに、研磨ディスク20の磨き端が地面と平行またはほぼ平行な位置にいる。研磨ディスク20が第二位置にいる時に、研磨ディスク20が地面から一定の高さを離れ、且つ研磨ディスク20の磨き端が地面に対して傾斜している。
【0024】
具体的には、研磨具30がビットまたは研磨プレートであり、研磨具30が研磨ディスク20の底部に固定される。ビットと研磨プレートはいずれも消耗品であり、常に交換する必要である。そのうち、ビットは粗研磨に用いられ、研磨プレートは細研磨に用いられる。
【0025】
本実施例において、床研磨機はさらに伸縮具60を含む。伸縮具60は、本体ホルダー10と研磨ディスク20の何れにも接続され、研磨ディスク20を駆動して第一位置と第二位置とに切り替えるように、少なくとも一部が伸縮可能に設置される。
【0026】
本実施例において、床研磨機はさらに第1の支持具70を含む。第1の支持具70の第1の接続端が研磨ディスク20にジョイント接続され、第1の支持具70の第2の接続端が本体ホルダー10にジョイント接続される。伸縮具60は、第1の支持具70にジョイント接続され、第1の支持具70との接続部位が第1の接続端と第2の接続端の間に位置する。このような設置によると、研磨ディスク20は、伸縮具60と第1の支持具70に駆動されて予め決められた角度内に揺動する。
【0027】
本実施例において、第1の支持具70は、第1の支持部71と第2の支持部72を含み、第1の支持部71と第2の支持部72は互いに角度が形成するように設置される。第1の支持部71は、一端が第2の支持部72に接続され、他端が研磨ディスク20にジョイント接続される。第2の支持部72の第1の支持部71から離れる端部が本体ホルダー10にジョイント接続される。伸縮具60は、研磨ディスク20が第2の支持部72と本体ホルダー10との接続部位周りに回転するように、第1の支持部71と本体ホルダー10の何れにジョイント接続される。
【0028】
具体的には、第1の支持部71と第2の支持部72は、予め決められた角度になるように設置される。
【0029】
具体的には、第1の支持具70が第二接続軸150周りに上下揺動するように、第1の支持部71は第一接続軸140によって研磨ディスク20にジョイント接続され、第2の支持部72は第二接続軸150によって本体ホルダー10にジョイント接続される。
【0030】
本実施例において、伸縮具60は固定部61と伸縮部62を有し、伸縮部62は、固定部61に接続され且つ固定部61に対して伸縮可能に設置される。伸縮部62は本体ホルダー10にジョイント接続され、固定部61は研磨ディスク20にジョイント接続される。
【0031】
具体的には、固定部61は第三接続軸160によって第1の支持部71にジョイント接続され、伸縮部62は第四接続軸170によって本体ホルダー10にジョイント接続される。
【0032】
具体的には、伸縮具60は電動シリンダ、油圧シリンダ、またはマニュアルネジであり、伸縮具60は伸縮する機能を備え、引っ張る力と圧力に耐えることができる。
【0033】
本実施例において、床研磨機はさらに第2の支持具80を含む。第2の支持具80の一端が本体ホルダー10に接続され、第二移動輪50が第2の支持具80の他端に設けられる。第2の支持具80は、第二移動輪50を駆動して走行位置と退避位置とに切り替えるように、本体ホルダー10に対して回転可能に設置される。
【0034】
具体的には、第2の支持具80は、第五接続軸180周りに回転するように、第五接続軸180によって本体ホルダー10に接続される。
【0035】
本実施例において、床研磨機はさらにロック部90を含む。ロック部90は本体ホルダー10に設置され、第2の支持具80と本体ホルダー10との相互位置を固定するようにロックまたはアンロックするために用いられる。
【0036】
具体的には、ロック部90は弾性ピンである。このように設置すると、第2の支持具80のロックもアンロックも容易になる。
【0037】
本実施例において、床研磨機はさらに第一駆動装置100を含む。第一駆動装置100は、研磨ディスク20を駆動して回転させるように、研磨ディスク20と駆動接続されている。ここで、第1の支持具70の本体ホルダー10から離れる端部が第一駆動装置100に接続される。
【0038】
具体的には、第一駆動装置100は電動モータである。
【0039】
本実施例において、床研磨機はさらに第二駆動装置110を含む。第二駆動装置110は、本体ホルダー10に設置され、第一移動輪40を駆動して回転させるように、第一移動輪40に接続される。このような設置によると、床研磨機は第一移動輪40によって駆動されて走行する。即ち、第一移動輪40は駆動ホイールとなる。
【0040】
具体的には、第二移動輪50は自在車輪である。
【0041】
具体的には、第二駆動装置110は電動モータである。
【0042】
本実施例において、床研磨機はさらに水箱120とバッテリー130を含む。水箱120とバッテリー130は何れも本体ホルダー10に設置される。このような設置によると、水箱120内の水が溢れないことが保証され、且つバッテリー130は、第二駆動装置110に給電するように用いられる。
【0043】
具体的に実施する際に、
図1に示されるように、床研磨機が第一作業状態になる時に、第2の支持具が本体ホルダーの左上にいる且つ弾性ピンによってロックされ、これにより、第2の支持具と本体ホルダーが相対的に固定される。この時に、電動シリンダ(即ち伸縮具)は完全に伸ばす状態になり、研磨ディスク及びその上のビット(または研磨プレート)は地面と直接に接触する。第一駆動装置が回転すると、研磨ディスクが駆動され、ビット(または研磨プレート)が研磨ディスクに駆動されて地面を研磨する。
【0044】
具体的に実施する際に、
図4に示されるように、床研磨機が第二作業状態になる時に、第2の支持具が本体ホルダーの左下にいる且つ弾性ピンによってロックされ、これにより、第2の支持具と本体ホルダーが相対的に固定される。そして、第二移動輪は地面と接触する。この時に、電動シリンダは完全に縮む状態になり、研磨ディスク及びその上のビット(または研磨プレート)地面と接触しなく、地面から一定の高さを離れている。このとき、研磨ディスクの底部のビット(または研磨プレート)を極めて容易に交換することができる。この時に、研磨ディスク、第一駆動装置、第1の支持具のみの位置状態が傾斜し、本体ホルダーについては、床研磨機が研磨するときの状態と一致し、依然として水平状態となる。したがって、本体ホルダーに取り付けられた水箱も水平状態になり、研磨ディスクの引き上げによって水が溢れることはなく、床研磨機の後部に掃除機を外掛けることにも有利である。
【0045】
オペレーターがビット(または研磨プレート)を交換し、即ち
図1の状態から
図4の状態に転移しようとするとき、まずは本体ホルダーと固定されている弾性ピンを抜けて、第2の支持具を第五接続軸周りに
図1から
図4の状態まで揺動させ、そして弾性ピンを挿し、これにより、第2の支持具と本体ホルダーが固定される。次に、電動シリンダを操作して縮み返させ、これにより、研磨ディスクが第1の支持具と共に第二接続軸周りに上へ揺動することになる。電動シリンダが完全に縮んだときに、
図4に示されるように、研磨ディスクの運動は停止し、引き上げは完了する。この時に、ビット(または研磨プレート)を容易に交換し、或いは機器の自動的な場所転換走行、即ち、一つの施工場所からもう一つの施工場所に自動的に転換することに用いられることが可能である。
【0046】
オペレーターがビット(または研磨プレート)を交換することが終了し、引き続き研磨しようとする、即ち
図4の状態から
図1に転移するとき、電動シリンダを操作して外へ伸ばさせ、これにより、研磨ディスクが第1の支持具と共に第二接続軸周りに下へ揺動することになる。電動シリンダが完全に伸ばしたときに、研磨ディスクにおけるビット(または研磨プレート)が地面と接触し、そして、本体ホルダーと固定されている弾性ピンを抜けて、第1の支持具を第五接続軸周りに
図4の状態から
図1の状態まで揺動させ、そして弾性ピンを挿し、これにより、
図1に示されるように、第1の支持具と本体ホルダーは固定される。
【0047】
オペレーターが床研磨機を一つの作業点からもう一つの作業点に転移し、例えば地下負の一階から地下負の二階に転移しようとするときに、本願における床研磨機に走行のバッテリー及び第二駆動装置が付いているので、床研磨機を
図4の状態に調整したあと、走行電源のスイッチをオンにすれば、床研磨機が自動的に遠距離で走行できる。外部の車両による転送が必要としなく、人で装置を推して移動させる必要もないため、場所転換の時間と労力を節約できる。
【0048】
本願の床研磨機の伸縮具は、研磨ディスクを第二位置まで自動的に引き上げることができ、オペレーターはビットまたは研磨プレートを気楽に交換できる。伸縮具は、ビットまたは研磨プレートの交換が完了した後、研磨ディスクを地面まで自動的に降ろす。全過程において、床研磨機の本体ホルダーの位置状態は変更することはなく、操作は簡単で労力を節約し、本体ホルダーに取り付けられた水箱などの部品も傾斜しないため、床研磨機の噴水噴霧機能及び外掛けられた産業用掃除機などをよく使用することに有利である。
【0049】
本願の床研磨機は、場所転換のときに自動的に走行できるので、人で推される必要がなく、時間と労力を節約できる。
【0050】
上記の説明から、本願の上記実施例は以下のような技術効果を奏することが分かる。
【0051】
本願の床研磨機は、本体ホルダー10、研磨ディスク20、第一移動輪40、および第二移動輪50を含む。研磨ディスク20が第一位置にいる且つ第二移動輪50が退避位置にいる時に、研磨ディスク20における研磨具30が地面と接触し且つ第二移動輪50が地面と接触しない。この時に、床研磨機が地面を研磨することができる。研磨ディスク20が第二位置にいる且つ第二移動輪50が走行位置にいる時に、研磨ディスク20が地面から一定の高さを離れ、且つ第二移動輪50と第一移動輪40が共に地面と接触して該床研磨機を支持する。この時に、研磨具30を交換することができ、第二移動輪50と第一移動輪40は、床研磨機を駆動して走行させることも可能である。これから分かるように、該床研磨機では、研磨具の交換をやすいようにすることができ、従来の、装置を手動で動かさなければ研磨具を交換できない作業方式を解決し、オペレーターの労働強度を低減させて、作業効率を向上させることができる。且つ、床研磨機は、研磨具を交換する際に装置全体を傾斜させる必要がなく、即ち、本体ホルダー及びその上に設置される水箱などの付加部品による傾斜もなく、水箱の中の水の溢れを引き起こさない。そして、本体ホルダーの位置が変更しないため、大型産業用掃除機を外掛けることも容易になる。また、床研磨機は、場所転換時に走行しやすいので、時間と労力を節約できる。
【0052】
以上は本願の好ましい実施例に過ぎず、本出願を限定するものではなく,当業者にとって、本願は様々な変更及び変化を有することができる。本願の精神と原則内で行われたいかなる修正、同等置換、改善などは、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。
【国際調査報告】