(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-15
(54)【発明の名称】DMRS設定方法、ユーザー装置及びネットワーク装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/04 20090101AFI20220708BHJP
H04W 72/12 20090101ALI20220708BHJP
H04W 28/04 20090101ALI20220708BHJP
H04W 28/06 20090101ALI20220708BHJP
【FI】
H04W72/04 136
H04W72/12 150
H04W72/04 131
H04W28/04
H04W28/06 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021564678
(86)(22)【出願日】2019-04-30
(85)【翻訳文提出日】2021-10-29
(86)【国際出願番号】 CN2019085383
(87)【国際公開番号】W WO2020220356
(87)【国際公開日】2020-11-05
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100096921
【氏名又は名称】吉元 弘
(72)【発明者】
【氏名】シュイ、チン
(72)【発明者】
【氏名】リン、ヤナン
(72)【発明者】
【氏名】ファン、ユン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE71
5K067HH28
5K067JJ13
(57)【要約】
本発明はDMRS設定方法、端末装置、ネットワーク装置、チップ、コンピュータ可読記憶媒体、コンピュータプログラム製品及びコンピュータプログラムを開示し、前記方法は、第1PUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報に基づいて、第1DMRSの時間領域位置を決定することを含み、前記第1PUSCHは第2PUSCHを分割して得られる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザー装置(UE)に適用されるDMRS設定方法であって、
第1PUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報に基づいて、第1DMRSの時間領域位置を決定することを含み、
前記第1PUSCHは第2PUSCHを分割して得られる、DMRS設定方法。
【請求項2】
第1PUSCHは第2PUSCHをタイムスロット境界で分割して得られる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記DMRS設定情報はパイロット開始位置及びパイロット追加位置のうちの少なくとも1つを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は更に、
第2PUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報に基づいて、第2DMRS時間領域位置を決定することを含み、
前記第2DMRS時間領域位置は第1PUSCHの時間領域長さに基づいて切断されることができる、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記第2PUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報に基づいて、第2DMRS時間領域位置を決定することは更に、
第2PUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報、並びに第1対応関係に基づいて、第2DMRSの時間領域位置を決定することを含み、
第1対応関係はPUSCHの時間領域長さ、DMRS設定情報及びDMRS時間領域位置の対応関係である、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1対応関係は予め定義されたものである、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1PUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報に基づいて、第1DMRSの時間領域位置を決定することは更に、
前記第1PUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報、並びに第2対応関係に基づいて、第1DMRSの時間領域位置を決定することを含み、
第2対応関係はPUSCHの時間領域長さ、DMRS設定情報及びDMRS時間領域位置の対応関係である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
第2対応関係は予め定義されたものである、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記方法は更に、
PUSCHの繰り返し伝送に対して、同じ第1対応関係又は第2対応関係を用いることを含み、
前記PUSCHは分割後の第1PUSCH及び未分割の第2PUSCHを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項10】
前記第1対応関係及び/又は前記第2対応関係はいずれも3GPP TS 38.211 v15.4.0におけるテーブルを用いる、請求項5~9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記方法は更に、
第1PUSCHは第2PUSCHをSFIに基づいて分割して得られることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記方法は更に、
SFI中断により分割後の第1PUSCHを取得する場合、分割後の第1PUSCHが第1条件を満足すれば、分割後の少なくとも2つのPUSCHがDMRSを共有することを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1条件は、
分割後のPUSCHの間の間隔がN個のシンボルより小さく、Nが非負整数であることを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記DMRSが二重シンボルDMRSである場合、前記方法は更に、
分割後の第1PUSCHが二重シンボルDMRSを搬送できない場合、前記二重シンボルDMRSを放棄することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
DMRS設定方法であって、
M個のPUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報に基づいて、それぞれM個のDMRSの時間領域位置を決定し、Mが2以上の整数であることを含む、DMRS設定方法。
【請求項16】
前記方法は更に、
M個のPUSCHのうちの1番目のPUSCHが第1時間領域リソース指示方式でDMRSの時間領域位置を決定することを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記方法は更に、
M個のPUSCHのうちのm番目のPUSCHにおけるDMRSの時間領域位置が、1番目のPUSCHにおける第1時間領域リソース指示方式で決定されたDMRSの時間領域位置と同じであり、mが2以上の整数であることを含む、請求項15又は16に記載の方法。
【請求項18】
前記方法は更に、
M個のPUSCHのうちのm番目のPUSCHにおけるDMRSの時間領域位置が、第2時間領域リソース指示方式で決定され、Mが2以上の整数であり、mが2以上の整数であることを含む、請求項15又は16に記載の方法。
【請求項19】
UEであって、第1処理ユニットを備え、
前記第1処理ユニットは、第1PUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報に基づいて、第1DMRSの時間領域位置を決定し、
前記第1PUSCHは第2PUSCHを分割して得られる、UE。
【請求項20】
第1PUSCHは第2PUSCHをタイムスロット境界で分割して得られる、請求項19に記載のUE。
【請求項21】
前記DMRS設定情報はパイロット開始位置及びパイロット追加位置のうちの少なくとも1つを含む、請求項20に記載のUE。
【請求項22】
前記第1処理ユニットは、第2PUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報に基づいて、第2DMRS時間領域位置を決定し、
前記第2DMRS時間領域位置は第1PUSCHの時間領域長さに基づいて切断されることができる、請求項19に記載のUE。
【請求項23】
前記第1処理ユニットは、第2PUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報、並びに第1対応関係に基づいて、第2DMRSの時間領域位置を決定し、
第1対応関係はPUSCHの時間領域長さ、DMRS設定情報及びDMRS時間領域位置の対応関係である、請求項22に記載のUE。
【請求項24】
前記第1対応関係は予め定義されたものである、請求項23に記載のUE。
【請求項25】
前記第1処理ユニットは、第1PUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報、並びに第2対応関係に基づいて、第1DMRSの時間領域位置を決定し、
第2対応関係はPUSCHの時間領域長さ、DMRS設定情報及びDMRS時間領域位置の対応関係である、請求項19に記載のUE。
【請求項26】
第2対応関係は予め定義されたものである、請求項25に記載のUE。
【請求項27】
前記第1処理ユニットは、PUSCHの繰り返し伝送に対して、同じ第1対応関係又は第2対応関係を用い、前記PUSCHは分割後の第1PUSCH及び未分割の第2PUSCHを含む、請求項24に記載のUE。
【請求項28】
前記第1対応関係及び/又は前記第2対応関係はいずれも3GPP TS 38.211 v15.4.0におけるテーブルを用いる、請求項23~27のいずれか1項に記載のUE。
【請求項29】
前記第1処理ユニットは、第1PUSCHが第2PUSCHをSFIに基づいて分割して得られる、請求項19に記載のUE。
【請求項30】
前記第1処理ユニットは、SFI中断により分割後の第1PUSCHを取得する場合、分割後の第1PUSCHが第1条件を満足すれば、分割後の少なくとも2つのPUSCHがDMRSを共有する、請求項29に記載のUE。
【請求項31】
前記第1条件は、
分割後のPUSCHの間の間隔がN個のシンボルより小さく、Nが非負整数であることを含む請求項30に記載のUE。
【請求項32】
前記DMRSが二重シンボルDMRSである場合、前記方法は更に、
分割後の第1PUSCHが二重シンボルDMRSを搬送できない場合、前記二重シンボルDMRSを放棄することを含む、請求項19に記載のUE。
【請求項33】
UEであって、第2処理ユニットを備え、
前記第2処理ユニットは、PUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報、それぞれM個のDMRSの時間領域位置を決定し、Mが2以上の整数である、UE。
【請求項34】
前記第2処理ユニットは、M個のPUSCHのうちの1番目のPUSCHが第1時間領域リソース指示方式でDMRSの時間領域位置を決定する、請求項33に記載のUE。
【請求項35】
前記第2処理ユニットは、M個のPUSCHのうちのm番目のPUSCHにおけるDMRSの時間領域位置が、1番目のPUSCHにおける第1時間領域リソース指示方式で決定されたDMRSの時間領域位置と同じであり、mが2以上の整数である、請求項33又は34に記載のUE。
【請求項36】
前記第2処理ユニットは、M個のPUSCHのうちのm番目のPUSCHにおけるDMRSの時間領域位置を第2時間領域リソース指示方式で決定し、Mが2以上の整数であり、mが2以上の整数である、請求項33又は34に記載のUE。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は情報処理技術分野に関し、特にDMRS設定方法、UE、チップ、コンピュータ可読記憶媒体、コンピュータプログラム製品及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
図1a及び
図1bに示すように、NR Rel16はPUSCHに対する強化を繰り返し、制限条件を緩和し、即ち各タイムスロットに1つ又は複数のPUSCHがあってもよく、且つPUSCHの位置する時間領域リソースが異なってもよい。
図1aはPUSCHがタイムスロットを跨ぐ状況を含み、
図1bは1つのタイムスロットに複数のPUSCHが含まれる状況を含む。応用シーンを制限しなくなるため、データが直ちにスケジューリングされることができ、更にデータ伝送遅延を短縮する。
【0003】
しかしながら、
図1a及び
図1bに示すように、DMRSは初期PUSCHに対して設定されたものであり、PUSCHが分割された後、PUSCHの長さは変化する。分割後のPUSCHに対して追加DMRSをどのように設定するかは、解決すべき課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記技術的課題を解決するために、本発明の実施例はDMRS設定方法、UE、チップ、コンピュータ可読記憶媒体、コンピュータプログラム製品及びコンピュータプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1態様ではDMRS設定方法を提供し、ユーザー装置(UE)に適用され、
第1PUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報に基づいて、第1DMRSの時間領域位置を決定することを含み、
前記第1PUSCHは第2PUSCHを分割して得られる。
【0006】
第2態様ではDMRS設定方法を提供し、前記方法は、
M個のPUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報に基づいて、それぞれM個のDMRSの時間領域位置を決定し、Mが2以上の整数であることを含む。
【0007】
第3態様ではUEを提供し、第1処理ユニットを備え、
前記第1処理ユニットは、第1PUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報に基づいて、第1DMRSの時間領域位置を決定し、
前記第1PUSCHは第2PUSCHを分割して得られる。
【0008】
第4態様ではUEを提供し、第2処理ユニットを備え、
前記第2処理ユニットは、PUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報、それぞれM個のDMRSの時間領域位置を決定し、Mが2以上の整数である。
【発明の効果】
【0009】
上記解決手段によれば、分割後の第1PUSCHシンボル数に基づいてDMRSを設定することができ、それにより改めて設定された第1DMRSを分割後の第1PUSCHにマッチングさせることができ、時間領域におけるチャネルへの追跡を確保し、チャネル推定性能を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1c】
図1cは本願の実施例に係る通信システムアーキテクチャの模式
図1である。
【
図2】
図2は本発明の実施例に係る方法の模式的なフローチャート1である。
【
図3-11】
図3~
図11は複数のダウンリンク伝送に対するフィードバックの模式図である。
【
図12】
図12は本発明の実施例に係る方法の模式的なフローチャート2である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施例の特徴及び技術的内容をより詳しく理解するために、以下に図面を参照しながら本発明の実施例の実現を詳しく説明する。添付の図面は参照・説明のためのものであって、本発明の実施例を制限するためのものではない。
【0012】
以下、本願の実施例の図面を参照しながら、本願の実施例の技術案を説明する。明らかに、説明される実施例は本願の一部の実施例であり、全部の実施例ではない。本願の実施例に基づいて、当業者が進歩性のある労働を必要とせずに取得する他の実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0013】
本願の実施例の技術案は様々な通信システム、例えば、モバイル通信用グローバル(GSM、Global System of Mobile communication)システム、符号分割多元接続(CDMA、Code Division Multiple Access)システム、広帯域符号分割多元接続(WCDMA、Wideband Code Division Multiple Access)システム、汎用パケット無線サービス(GPRS、General Packet Radio Service)、ロングタームエボリューション(LTE、Long Term Evolution)システム、LTE周波数分割複信(FDD、Frequency Division Duplex)システム、LTE時分割複信(TDD、Time Division Duplex)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS、Universal Mobile Telecommunication System)、マイクロ波利用アクセスに関する世界的な相互運用(WiMAX、Worldwide Interoperability for Microwave Access)通信システム又は5Gシステム等に適用できる。
【0014】
例示的に、本願の実施例が適用される通信システム100は
図1cに示される。該通信システム100はネットワーク装置110を備えてもよく、ネットワーク装置110はUE120(通信端末、端末とも称される)と通信する装置であってもよい。ネットワーク装置110は特定の地理的領域に通信カバレッジを提供することができ、且つ該カバレッジ領域内のUEと通信することができる。選択肢として、該ネットワーク装置110はGSMシステム又はCDMAシステムにおけるネットワーク装置(BTS、Base Transceiver Station)、WCDMAシステムにおけるネットワーク装置(NB、NodeB)、LTEシステムにおける発展型ネットワーク装置(eNB又はeNodeB、Evolutional Node B)、又はクラウド無線アクセスネットワーク(CRAN、Cloud Radio Access Network)における無線コントローラであってもよい。又は、該ネットワーク装置は移動交換局、中継局、アクセスポイント、車載装置、ウェアラブルデバイス、ハブ、スイッチ、ブリッジ、ルータ、5Gネットワークにおけるネットワーク側装置又は将来発展する公衆陸上移動網(PLMN、Public Land Mobile Network)におけるネットワーク装置等であってもよい。
【0015】
該通信システム100は更にネットワーク装置110のカバレッジ範囲内の少なくとも1つのUE120を備える。ここで使用される「UE」としては、有線回線を介して接続するもの、例えば公衆電話交換網(PSTN、Public Switched Telephone Networks)、デジタル加入者回線(DSL、Digital Subscriber Line)、デジタルケーブル、直接ケーブルを介して接続するもの、及び/又は他のデータ接続/ネットワーク、及び/又は無線インターフェース、例えばセルラーネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN、Wireless Local Area Network)例えばDVB-Hネットワークに対するデジタルテレビネットワーク、衛星ネットワーク、AM-FM放送送信機を介するもの、及び/又は他のUEが通信信号を送受信するように設定される装置、及び/又はモノのインターネット(IoT、Internet of Things)装置を含むが、それらに限らない。無線インターフェースを介して通信するように設定されるUEは「無線通信端末」、「無線端末」又は「モバイル端末」と称されてもよい。
【0016】
選択肢として、UE120同士は装置対装置(D2D、Device to Device)通信を行うことができる。
【0017】
理解されるように、本明細書における用語「システム」と「ネットワーク」は本明細書において常に交換可能に使用される。本明細書における用語「及び/又は」は関連オブジェクトの関連関係を説明するためのものに過ぎず、3つの関係が存在してもよいことを示す。例えば、「A及び/又はB」は「Aが独立して存在する」、「AとBが同時に存在する」、「Bが独立して存在する」の3つの状況を示してもよい。また、本明細書における文字「/」は一般的に前後関連オブジェクトが「又は」の関係であることを示す。
【0018】
本発明の実施例の特徴及び技術的内容をより詳しく理解するために、以下に図面を参照しながら本発明の実施例の実現を詳しく説明する。添付の図面は参照・説明のためのものであって、本発明の実施例を制限するためのものではない。
【0019】
本発明の実施例はDMRS設定方法を提供し、ユーザー装置(UE)に適用され、
図2に示すように、
第1PUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報に基づいて、第1DMRSの時間領域位置を決定するステップ21を含み、
前記第1PUSCHは第2PUSCHを分割して得られる。
【0020】
前記DMRS設定情報はパイロット開始位置及びパイロット追加位置のうちの少なくとも1つを含む。
【0021】
図1dに示すように、DMRSは2つの部分で構成され、図中の1はフロントロードパイロット(Front-load DMRS)を示し、図中の2は追加パイロット(Additional DMRS)を示す。フロントロードパイロットは位置が固定され、上位層シグナリングにより設定され、又はデータ共有チャネルの開始シンボルに位置する(時間領域リソース指示方式がType Bである場合)。追加パイロットの位置は上位層シグナリング及びデータの時間領域長さ(シンボル数)によって決定される。
【0022】
理解されるように、本実施例に係る解決手段は更に、第2PUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報に基づいて、第2DMRS時間領域位置を決定することを含んでもよく、
即ち、予め第2PUSCH及びDMRS設定情報に基づいて第2DMRSの時間領域位置を決定してもよく、
第2PUSCHを分割して少なくとも1つの第1PUSCHを取得する場合、再び第1PUSCHの時間領域長さ及びDMRSの設定情報に基づいて、第1PUSCHに対応する第1DMRSの時間領域位置を改めて決定することができる。
【0023】
前記第2DMRS時間領域位置は第1PUSCHの時間領域長さに基づいて切断されることができる。
【0024】
即ち、第1DMRS及び第2DMRSの時間領域位置は同じであってもよく、又は異なってもよく、且つ第1DMRSは第2DMRSを切断して得られるものであってもよい。
【0025】
又は、第1PUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報、並びに第2対応関係に基づいて、第1DMRSの時間領域位置を決定し、第2対応関係はPUSCHの時間領域長さ、DMRS設定情報及びDMRS時間領域位置の対応関係である。即ち、第2DMRSを切断して得ることなく、第1DMRSの時間領域位置を改めて決定する場合もある。
【0026】
なお、本実施例では、第2PUSCHを分割して得られる少なくとも1つの第1PUSCHのうち、異なる第1PUSCHの時間領域長さは同じであってもよく、異なってもよい。
【0027】
例えば、本実施例では、分割後の第1PUSCHの時間領域長さに基づいてDMRSにおける追加パイロット(additional DMRS)時間領域位置を更新し、又は追加DMRSを切断することができる。これにより、第1DMRSを分割後の第1PUSCHにマッチングさせることができ、時間領域におけるチャネルへの追跡を確保し、チャネル推定シグナリングを向上させる。
【0028】
図3を参照して本実施例の主なプロセスを説明する。まず、UEはネットワーク側が設定したDMRSパラメータを受信し、次に、ネットワーク側はUEにダウンリンク制御情報(DCI)を送信し、前記DCIはPUSCHの繰り返し伝送をスケジューリングすることに用いられ、UEはネットワーク側にPUSCH繰り返し及び対応のDMRSを送信し、即ち第1PUSCHに対応する第1DMRSをネットワーク側に送信する。
【0029】
以下、複数の処理状況に分けて本実施例を説明する。
【0030】
処理状況1
第1PUSCHは第2PUSCHをタイムスロット境界で分割して得られる。そして、分割後のPUSCHの時間領域長さに基づいて従来のプロトコルを調べて、DMRS時間領域位置を決定する。これにより、第1DMRSを分割後の第1PUSCHにマッチングさせることができ、時間領域におけるチャネルへの追跡を確保し、チャネル推定性能を向上させる。
【0031】
ステップ1、ネットワーク側はDMRSパラメータを設定し、DMRSパラメータは追加パイロットのグループ数を示すためのdmrs-AdditionalPositionを含む。
【0032】
例えば、dmrs-AdditionalPosition=pos1である。
【0033】
更に説明すれば、dmrs-AdditionalPositionの選択可能な値はpos0、pos1及びpos3である。ネットワーク側装置はこの3つの値のうちの1つを設定する必要がある場合、直接に設定すればよい。ネットワーク側装置がdmrs-dmrs-AdditionalPositionを設定していない場合、pos2をデフォルトで用いる。ここで、pos0、1、2、3は表1における0、1、2、3に対応する。
【0034】
ステップ2、端末側はDMRSパラメータを受信する。
【0035】
ステップ3、ネットワーク側はPUSCHの繰り返し伝送をスケジューリングするためのダウンリンク制御情報を送信する。
【0036】
例えば、ネットワーク側はPUSCHの繰り返し伝送をスケジューリングするためのUL grantを送信する。時間領域リソース指示方式はType Bを用いる。例えば、
図4に示すように、PUSCHの繰り返し回数が4回であり、1番目のPUSCH繰り返しの時間領域位置がn番目のタイムスロットの5~12番目のシンボルであり、後続のPUSCH繰り返しが時間領域において前のPUSCH繰り返しリソースに隣接し、従って、4回のPUSCH繰り返しの時間領域リソースが知られる。また、タイムスロット境界を跨ぐため、4回の第2PUSCH繰り返しは5回の第1PUSCH繰り返しに分割される。
【0037】
ステップ4、端末側はダウンリンク制御情報を受信して、ダウンリンク制御情報に基づいて第1PUSCH及び対応のDMRSを繰り返し送信する。
【0038】
ステップ4.1、
図4に示すように、端末側はダウンリンク制御情報を受信して、ダウンリンク制御情報に基づいて、繰り返し送信された第1PUSCH伝送リソース及び対応の第1DMRS時間領域位置を決定する。
【0039】
状況1 PUSCHがタイムスロット境界を跨がない
第2PUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報、並びに第1対応関係に基づいて、第2DMRSの時間領域位置を決定し、第1対応関係はPUSCHの時間領域長さ、DMRS設定情報及びDMRS時間領域位置の対応関係である。前記第1対応関係は予め定義されたものである。
【0040】
未分割のPUSCH、例えば
図5における1、4及び5回目の第2PUSCHの繰り返し伝送のDMRS設定については、
図5に示すように、第2時間領域リソース指示方式Type B、dmrs-AdditionalPosition=pos1(ステップ1で設定される)及び現在PUSCHの時間領域長さ(8つのシンボル)に基づいて、表1で検索して、そのDMRSの時間領域位置がPUSCHにおける1番目及び7番目のシンボルであることを決定する。
【0041】
状況2 PUSCHがタイムスロット境界を跨って分割される
前記第1PUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報、並びに第2対応関係に基づいて、第1DMRSの時間領域位置を決定し、
第2対応関係はPUSCHの時間領域長さ、DMRS設定情報及びDMRS時間領域位置の対応関係である。
【0042】
PUSCHの繰り返し伝送に対して、同じ第1対応関係又は第2対応関係を用いる。前記PUSCHは分割後の第1PUSCH及び未分割の第2PUSCHを含む。
【0043】
図5に示すように、分割後のPUSCH、例えば
図5における2、3番目の第1PUSCHの繰り返し伝送の第1DMRS設定については、時間領域リソース指示方式Type B、dmrs-AdditionalPosition=pos1(ステップ1で設定される)及び各第1PUSCHの時間領域長さ(2つのシンボル及び6つのシンボル)に基づいて、表1で検索して、そのDMRSの列数及び時間領域位置がそれぞれPUSCHにおける1番目のシンボル(PUSCHの時間領域長さが2つのシンボルである場合)及びPUSCHにおける1番目及び5番目のシンボル(PUSCHの時間領域長さが6つのシンボルである場合)であることを決定する。
【0044】
また、1つのPUSCH繰り返しは他の原因、例えばPUSCH時間領域リソースが比較的少ない原因で捨てられる場合、復調パイロットも対応して送信されない。即ち、この処理方式では、主にPUSCH長さの変化による追加DMRS設定問題に注目し、これを基にする更なる強化は排斥されない。
【0045】
【表1】
表中、l
0がフロントロードパイロットの時間領域位置である。PUSCH mapping Type Aについては、l
0が上位層シグナリングにより設定され、例えばdmrs-TypeA-Positionにより設定して得られる。PUSCH mapping Type Bについては、l
0=0である。l
0=0が1番目のシンボルを示し、これによって類推する。
【0046】
ステップ4.2、端末はステップ4.2において決定された、繰り返し送信されたPUSCH伝送リソース及び対応のDMRS位置に基づいて、PUSCH及び対応のDMRSを繰り返し送信する。
【0047】
ステップ5、ネットワーク側は繰り返し送信されたPUSCH及び対応のDMRSを受信して、DMRS検出によってPUSCHを復調する。
【0048】
処理状況2
第1PUSCHは第2PUSCHをタイムスロット境界で分割して得られる。
【0049】
この処理状況は分割後の第1PUSCHの時間領域長さに基づいて、初期設定された第2DMRSを切断する。これにより、第1DMRSを分割後の第1PUSCHにマッチングさせることができ、時間領域におけるチャネルへの追跡を確保し、チャネル推定性能を向上させる。
【0050】
ステップ1、ネットワーク側はDMRSパラメータを設定し、DMRSパラメータは追加パイロットの列数を示すためのdmrs-AdditionalPositionを含む。
【0051】
ステップ2、端末側はDMRSパラメータを受信する。
【0052】
ステップ3、ネットワーク側はPUSCHの繰り返し伝送をスケジューリングするためのダウンリンク制御情報を送信する。
【0053】
例えば、ネットワーク側はPUSCHの繰り返し伝送をスケジューリングするためのUL grantを送信する。時間領域リソース指示方式はType Bを用いる。例えば、
図6に示すように、PUSCHの繰り返し回数が4回であり、1番目のPUSCH繰り返しの時間領域位置がn番目のタイムスロットの5~12番目のシンボルであり、後続のPUSCH繰り返しが時間領域において前のPUSCH繰り返しリソースに隣接し、従って、4回のPUSCH繰り返しの時間領域リソースが知られる。タイムスロット境界を跨ぐため、4回のPUSCH繰り返しは5回のPUSCH繰り返しに分割される。
【0054】
ステップ4、端末側はダウンリンク制御情報を受信して、ダウンリンク制御情報に基づいてPUSCH及び対応のDMRSを繰り返し送信する。
【0055】
ステップ4.1、
図8に示すように、端末側はダウンリンク制御情報を受信して、ダウンリンク制御情報に基づいて、繰り返し送信されたPUSCH伝送リソース及び対応のDMRS位置を決定する。
【0056】
状況1 PUSCH繰り返しの1つがタイムスロット境界を跨がない
未分割のPUSCH、例えば
図7における1、4及び5回目のPUSCHの繰り返し伝送のDMRS設定については、
図8に示すように、時間領域リソース指示方式Type B、dmrs-AdditionalPosition=pos1(ステップ1で設定される)及び現在PUSCHの時間領域長さ(8つのシンボル)に基づいて、表1で検索して、そのDMRSの時間領域位置がPUSCHにおける1番目及び7番目のシンボルであることを決定する。
【0057】
状況2 第2PUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報に基づいて、第2DMRS時間領域位置を決定し、
前記第2DMRS時間領域位置は第1PUSCHの時間領域長さに基づいて切断されることができる。
【0058】
前記第2PUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報に基づいて、第2DMRS時間領域位置を決定することは、第2PUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報、並びに第1対応関係に基づいて、第2DMRSの時間領域位置を決定することを更に含み、第1対応関係はPUSCHの時間領域長さ、DMRS設定情報及びDMRS時間領域位置の対応関係である。
【0059】
具体的に、分割後のPUSCH、例えば
図7における第2及び第3PUSCHの繰り返し伝送のDMRS設定については、
図8に示すように、時間領域リソース指示方式Type B、dmrs-AdditionalPosition=pos1(ステップ1で設定される)及び現在PUSCHの時間領域長さ(2つのシンボル及び6つのシンボル)に基づいて、2つのシンボル及び6つのシンボル以外の追加DMRSを切断して、そのDMRSの時間領域位置がそれぞれPUSCHにおける1番目のシンボル(PUSCHの時間領域長さが2つのシンボルである場合)及びPUSCHにおける1番目のシンボル(PUSCHの時間領域長さが6つのシンボルである場合)であることを決定する。
【0060】
また、1つのPUSCH繰り返しは他の原因、例えばPUSCH時間領域リソースが比較的少ない原因で捨てられる場合、復調パイロットも対応して送信されない。
【0061】
ステップ4.2、端末はステップ4.2において決定された、繰り返し送信されたPUSCH伝送リソース及び対応のDMRS位置に基づいて、PUSCH及び対応のDMRSを繰り返し送信する。
【0062】
ステップ5、ネットワーク側は繰り返し送信されたPUSCH及び対応のDMRSを受信して、DMRS検出によってPUSCHを復調する。DMRS時間領域位置の決定方法はステップ4.1と同様である。
【0063】
更に、PUSCHの繰り返し伝送に対して、同じ第1対応関係又は第2対応関係を用いる。前記PUSCHは分割後の第1PUSCH及び未分割の第2PUSCHを含む。表1に示すように、前記第1対応関係及び/又は前記第2対応関係はいずれも3GPP TS 38.211 v15.4.0におけるテーブルを用いる。
【0064】
また、本実施例は更に1つの処理状況を提供し、第1PUSCHは第2PUSCHをSFIに基づいて分割して得られる。具体的に、SFI中断により分割後の第1PUSCHを取得する場合、分割後の第1PUSCHが第1条件を満足すれば、分割後の少なくとも2つのPUSCHがDMRSを共有する。
【0065】
前記第1条件は、
分割後のPUSCHの間の間隔がN個のシンボルより小さく、Nが非負整数であることを含む。
【0066】
図9に示すように、SFI中断とは、1つの初期PUSCHに対応する時間領域位置にはダウンリンクシンボル及び/又は柔軟なシンボルが含まれる場合、初期PUSCHが複数のセグメントに分解されることを意味する。
【0067】
SFI中断後のPUSCHのDMRS時間領域位置を決定することについては、2つの方法がある。
【0068】
方法1としては、SFI中断後のPUSCHが独立したPUSCHである場合、各PUSCHのDMRS時間領域位置の決定は上記説明されたいくつかの処理状況を参照して処理する。
【0069】
方法2としては、SFI中断後の第1PUSCHが第1条件を満足し、依然として1つのPUSCHである場合、初期PUSCHのDMRS設定を用いる。
【0070】
更に、初期PUSCHのDMRSの時間領域位置がダウンリンクシンボル及び/又は柔軟なシンボルに位置する場合、DMRSを廃棄する。
【0071】
SFI中断後のPUSCHが第1条件を満足しない場合、分割後の第1PUSCHは独立したPUSCHであり、DMRS設定方法は上記説明されたいくつかの処理状況を参照して処理する。
【0072】
第1条件は、分割後のPUSCHの間の間隔がN個のシンボルより小さく、Nが非負整数であり、例えばNが4であることである。
【0073】
更に、本実施例では、前記DMRSが二重シンボルDMRSである場合、分割後の第1PUSCHが二重シンボルDMRSを搬送できなければ、前記二重シンボルDMRSを放棄する。
【0074】
二重シンボルDMRS(Double-symbol DMRS)は単一シンボルDMRS(single-symbol DMRS)に比べて、1列のDMRSが追加される。単一シンボルDRMSに比べて、更に強化される必要がある。
【0075】
完全な1組の二重シンボルDMRSを搬送できない場合、前記1組の二重シンボルDMRSを放棄する。例えば、
図12に示すように、元のPUSCH長さは7つのシンボルであり、表1を調べて、そのパイロット時間領域位置が1、2、5及び6番目のシンボルであることを決定する。該PUSCHがタイムスロットを跨ぐ場合、5シンボルPUSCH及び2シンボルPUSCHに分割する。5シンボルPUSCHについては、第2組のDMRSが部分的にマッピングされるしかなく、即ち1つのシンボルのDMRSが5番目のシンボルにマッピングされるが、もう1つのシンボルのDMRSがマッピングされることができず、従って、第2組のDMRSシンボルを廃棄する。その技術的利点は、無効なDMRSマッピングを回避し、且つデータを伝送することに用いられ、データ伝送の信頼性を向上させることである。2シンボルPUSCHについては、該PUSCHリソースがデータを搬送できずに、DMRSのみを搬送できるため、直接に廃棄する。そうすると、アップリンクリソース及び電力を節約することができる。もう1つの方法は2シンボルDMRSを搬送することであり、その技術的利点は伝送の一時停止による伝送位相の不連続を回避することである。
【0076】
また、PUSCHの繰り返し伝送に対して、二重シンボルDMRSの使用を制限してもよい。その理由については、二重シンボルDMRSはマルチアンテナポートによる伝送に使用される場合が多いが、PUSCH繰り返しは小さなデータパケット(低遅延)又はカバレッジが制限される伝送に使用される場合が多く、前記シーンがマルチアンテナポートによる伝送をサポートすることができないためである。二重シンボルDMRSを制限することにより、標準及び実現の複雑性を低減することができるだけではなく、実際の使用効果にも影響しない。
【0077】
他の実施例ではDMRS設定方法を提供し、
図12に示すように、
M個のPUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報に基づいて、それぞれM個のDMRSの時間領域位置を決定し、Mが2以上の整数であるステップ31を含む。
【0078】
M個のPUSCHのうちの1番目のPUSCHは、第1時間領域リソース指示方式でDMRSの時間領域位置を決定する。
【0079】
第1時間領域リソース指示方式Type Aは第2時間領域リソース指示方式Type Bに比べて、その時間領域開始位置が制限され、且つパイロットの参照開始点がタイムスロット境界である。PUSCH繰り返しの場合については、1回目のPUSCH繰り返しの伝送リソース及びDMRS時間領域位置は従来技術を用いてもよいが、2回目の又は後続のPUSCH繰り返しの時間領域位置は1回目のPUSCH繰り返しの時間領域位置と異なり、しかしながら、DMRS時間領域位置は依然としてタイムスロット境界を参照し、且つ時間領域位置は初期設定に基づいて決定され、そうすると、DMRSがPUSCHリソースに含まれない場合がある。
図10に示すように、PUSCH繰り返しはType Aリソース指示方式を用い、且つPUSCH繰り返しは2回行われ、1回目のPUSCH繰り返しの時間領域リソースは1~6番目のシンボルであり、DMRSの時間領域位置l
0=0である。2回目のPUSCH繰り返しの時間領域リソースが1回目のPUSCH繰り返しに隣接するが、DMRSがタイムスロット境界を参照し且つl
0=0の場合、DMRSの時間領域位置は依然として1番目のシンボルに位置し、2回目のPUSCH繰り返しの範囲内に含まれず、このため、2回目のPUSCHが正常に復調できない。
【0080】
2回目及び後続のPUSCH繰り返しが復調できるように確保するために、各PUSCH繰り返しはDMRSを含む必要がある。従って、Type Aに対して、2回目及び後続のPUSCHにおけるDMRSを決定する必要があるため、下記処理を提供する。
【0081】
処理1としては、M個のPUSCHのうちのm番目のPUSCHにおけるDMRSの時間領域位置は、1番目のPUSCHにおける第1時間領域リソース指示方式で決定されたDMRSの時間領域位置と同じであり、mが2以上の整数である。
【0082】
即ち、2回目及び後続のPUSCH繰り返しのDMRSが各PUSCH繰り返しにおける相対時間領域位置は、1回目のPUSCH繰り返しと同様である。
【0083】
更に、2回目及び後続のPUSCH繰り返しの時間領域長さが1回目のPUSCH繰り返しの時間領域長さと異なる場合、切断方法を用いる。
【0084】
処理2としては、M個のPUSCHのうちのm番目のPUSCHにおけるDMRSの時間領域位置は、第2時間領域リソース指示方式で決定され、Mが2以上の整数であり、mが2以上の整数である。
【0085】
即ち、2回目及び後続のPUSCH繰り返しのDMRS時間領域位置は、Type Bのモードに応じて理解される。
図11に示される例では、2回目のPUSCH繰り返しのDRMS時間領域位置がリソースマッピング方式Type Bに基づく場合、第1組のDMRSは2回目のPUSCH繰り返しの1番目のシンボルに位置する。第2組のDMRSが存在する場合、第2組のDMRSの時間領域位置もType Bモードに応じて決定され、具体的に、表1を調べる際にType B関連列を参照する。
【0086】
また、アップリンクPUSCH伝送に対して、Type Bのリソース指示方式はType Aのすべての状況を含むことができる。従って、PUSCH繰り返しについては、Type Bリソース指示方式のみをサポートすることができ、リソーススケジューリングの柔軟性に影響しないだけではなく、Type Aに対応するDMRS時間領域位置を決定する問題が生じることもなく、標準の複雑性を低減する。
【0087】
上記解決手段によれば、分割後の第1PUSCHシンボル数に基づいてDMRSを設定することができ、それにより改めて設定された第1DMRSを分割後の第1PUSCHにマッチングさせることができ、時間領域におけるチャネルへの追跡を確保し、チャネル推定性能を向上させる。
【0088】
本発明の実施例はユーザー装置(UE)を提供し、
図13に示すように、第1処理ユニット41を備え、
前記第1処理ユニット41は、第1PUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報に基づいて、第1DMRSの時間領域位置を決定し、前記第1PUSCHは第2PUSCHを分割して得られる。
【0089】
前記DMRS設定情報はパイロット開始位置及びパイロット追加位置のうちの少なくとも1つを含む。
【0090】
理解されるように、本実施例に係る解決手段は更に、第2PUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報に基づいて、第2DMRS時間領域位置を決定することを含んでもよく、
即ち、第2PUSCH及びDMRS設定情報に基づいて、第2DMRSの時間領域位置を予め決定してもよく、
第2PUSCHを分割して少なくとも1つの第1PUSCHを取得する場合、再び第1PUSCHの時間領域長さ及びDMRSの設定情報に基づいて、第1PUSCHに対応する第1DMRSの時間領域位置を改めて決定することができる。
【0091】
前記第2DMRS時間領域位置は第1PUSCHの時間領域長さに基づいて切断されることができる。
【0092】
即ち、第1DMRS及び第2DMRSの時間領域位置は同じであってもよく、異なってもよく、且つ第1DMRSは第2DMRSを切断して得られるものであってもよい。
【0093】
又は、第1PUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報、並びに第2対応関係に基づいて、第1DMRSの時間領域位置を決定し、第2対応関係はPUSCHの時間領域長さ、DMRS設定情報及びDMRS時間領域位置の対応関係である。即ち、第2DMRSを切断して得ることなく、第1DMRSの時間領域位置を改めて決定する場合もある。
【0094】
なお、本実施例では、第2PUSCHを分割して得られる少なくとも1つの第1PUSCHのうち、異なる第1PUSCHの時間領域長さは同じであってもよく、異なってもよい。
【0095】
例えば、本実施例では、分割後の第1PUSCHの時間領域長さに基づいてDMRSにおける追加パイロット(additional DMRS)時間領域位置を更新し、又は追加DMRSを切断することができる。これにより、第1DMRSを分割後の第1PUSCHにマッチングさせることができ、時間領域におけるチャネルへの追跡を確保し、チャネル推定シグナリングを向上させる。
【0096】
図3を参照して本実施例の主なプロセスを説明する。まず、UEはネットワーク側が設定したDMRSパラメータを受信し、次に、ネットワーク側はUEにダウンリンク制御情報(DCI)を送信し、前記DCIはPUSCHの繰り返し伝送をスケジューリングすることに用いられ、UEはネットワーク側にPUSCH繰り返し及び対応のDMRSを送信し、即ち第1PUSCHに対応する第1DMRSをネットワーク側に送信する。
【0097】
以下、複数の処理状況に分けて本実施例を説明する。
【0098】
処理状況1
第1PUSCHは第2PUSCHをタイムスロット境界で分割して得られる。そして、分割後のPUSCHの時間領域長さに基づいて従来のプロトコルを調べて、DMRS時間領域位置を決定する。これにより、第1DMRSを分割後の第1PUSCHにマッチングさせることができ、時間領域におけるチャネルへの追跡を確保し、チャネル推定性能を向上させる。
【0099】
状況1 PUSCHがタイムスロット境界を跨がない
第2PUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報、並びに第1対応関係に基づいて、第2DMRSの時間領域位置を決定し、第1対応関係はPUSCHの時間領域長さ、DMRS設定情報及びDMRS時間領域位置の対応関係である。前記第1対応関係は予め定義されたものである。
【0100】
未分割のPUSCH、例えば
図5における1、4及び5回目の第2PUSCHの繰り返し伝送のDMRS設定については、
図5に示すように、第2時間領域リソース指示方式Type B、dmrs-AdditionalPosition=pos1(ステップ1で設定される)及び現在PUSCHの時間領域長さ(8つのシンボル)に基づいて、表1で検索して、そのDMRSの時間領域位置がPUSCHにおける1番目及び7番目のシンボルであることを決定する。
【0101】
状況2 PUSCHがタイムスロット境界を跨って分割される
前記第1PUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報、並びに第2対応関係に基づいて、第1DMRSの時間領域位置を決定し、
第2対応関係はPUSCHの時間領域長さ、DMRS設定情報及びDMRS時間領域位置の対応関係である。
【0102】
PUSCHの繰り返し伝送に対して、同じ第1対応関係又は第2対応関係を用い、前記PUSCHは分割後の第1PUSCH及び未分割の第2PUSCHを含む。
【0103】
また、1つのPUSCH繰り返しは他の原因、例えばPUSCH時間領域リソースが比較的少ない原因で捨てられる場合、復調パイロットも対応して送信されない。即ち、この処理方式では、主にPUSCH長さの変化による追加DMRS設定問題に注目し、これを基にする更なる強化は排斥されない。
【0104】
処理状況2
第1PUSCHは第2PUSCHをタイムスロット境界で分割して得られる。
【0105】
この処理状況は分割後の第1PUSCHの時間領域長さに基づいて、初期設定された第2DMRSを切断する。これにより、第1DMRSを分割後の第1PUSCHにマッチングさせることができ、時間領域におけるチャネルへの追跡を確保し、チャネル推定性能を向上させる。
【0106】
状況1 PUSCH繰り返しの1つがタイムスロット境界を跨がない
未分割のPUSCH、例えば
図7における1、4及び5回目のPUSCHの繰り返し伝送のDMRS設定については、
図8に示すように、時間領域リソース指示方式Type B、dmrs-AdditionalPosition=pos1(ステップ1で設定される)及び現在PUSCHの時間領域長さ(8つのシンボル)に基づいて、表1で検索して、そのDMRSの時間領域位置がPUSCHにおける1番目及び7番目のシンボルであることを決定する。
【0107】
状況2 第2PUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報に基づいて、第2DMRS時間領域位置を決定し、
前記第2DMRS時間領域位置は第1PUSCHの時間領域長さに基づいて切断されることができる。
【0108】
前記第2PUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報に基づいて、第2DMRS時間領域位置を決定することは、第2PUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報、並びに第1対応関係に基づいて、第2DMRSの時間領域位置を決定することを更に含み、第1対応関係はPUSCHの時間領域長さ、DMRS設定情報及びDMRS時間領域位置の対応関係である。
【0109】
具体的に、分割後のPUSCH、例えば
図7における第2及び第3PUSCHの繰り返し伝送のDMRS設定については、
図8に示すように、時間領域リソース指示方式Type B、dmrs-AdditionalPosition=pos1(ステップ1で設定される)及び現在PUSCHの時間領域長さ(2つのシンボル及び6つのシンボル)に基づいて、2つのシンボル及び6つのシンボル以外の追加DMRSを切断して、そのDMRSの時間領域位置がそれぞれPUSCHにおける1番目のシンボル(PUSCHの時間領域長さが2つのシンボルである場合)及びPUSCHにおける1番目のシンボル(PUSCHの時間領域長さが6つのシンボルである場合)であることを決定する。
【0110】
また、1つのPUSCH繰り返しは他の原因、例えばPUSCH時間領域リソースが比較的少ない原因で捨てられる場合、復調パイロットも対応して送信されない。
【0111】
また、本実施例は更に1つの処理状況を提供し、第1PUSCHは第2PUSCHをSFIに基づいて分割して得られる。具体的に、SFI中断により分割後の第1PUSCHを取得する場合、分割後の第1PUSCHが第1条件を満足すれば、分割後の少なくとも2つのPUSCHがDMRSを共有する。
【0112】
前記第1条件は、
分割後のPUSCHの間の間隔がN個のシンボルより小さく、Nが非負整数であることを含む。
【0113】
図9に示すように、SFI中断とは、1つの初期PUSCHに対応する時間領域位置にはダウンリンクシンボル及び/又は柔軟なシンボルが含まれる場合、初期PUSCHが複数のセグメントに分解されることを意味する。
【0114】
SFI中断後のPUSCHのDMRS時間領域位置を決定することについては、2つの方法がある。
【0115】
方法1としては、SFI中断後のPUSCHが独立したPUSCHである場合、各PUSCHのDMRS時間領域位置の決定は上記説明されたいくつかの処理状況を参照して処理する。
【0116】
方法2としては、SFI中断後の第1PUSCHが第1条件を満足し、依然として1つのPUSCHである場合、初期PUSCHのDMRS設定を用いる。
【0117】
他の実施例ではUEを提供し、
図14に示すように、第2処理ユニット51を備え、
前記第2処理ユニット51は、M個のPUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報に基づいて、それぞれM個のDMRSの時間領域位置を決定し、Mが2以上の整数である。
【0118】
M個のPUSCHのうちの1番目のPUSCHは、第1時間領域リソース指示方式でDMRSの時間領域位置を決定する。
【0119】
第1時間領域リソース指示方式Type Aは第2時間領域リソース指示方式Type Bに比べて、その時間領域開始位置が制限され、且つパイロットの参照開始点がタイムスロット境界である。PUSCH繰り返しの場合については、1回目のPUSCH繰り返しの伝送リソース及びDMRS時間領域位置は従来技術を用いてもよいが、2回目の又は後続のPUSCH繰り返しの時間領域位置は1回目のPUSCH繰り返しの時間領域位置と異なり、しかしながら、DMRS時間領域位置は依然としてタイムスロット境界を参照し、且つ時間領域位置は初期設定に基づいて決定され、そうすると、DMRSがPUSCHリソースに含まれない場合がある。
【0120】
2回目及び後続のPUSCH繰り返しが復調できるように確保するために、各PUSCH繰り返しはDMRSを含む必要がある。従って、Type Aに対して、2回目及び後続のPUSCHにおけるDMRSを決定する必要があるため、下記処理を提供する。
【0121】
処理1としては、第2処理ユニット51は、M個のPUSCHのうちのm番目のPUSCHにおけるDMRSの時間領域位置が、1番目のPUSCHにおける第1時間領域リソース指示方式で決定されたDMRSの時間領域位置と同じであり、mが2以上の整数である。
【0122】
更に、2回目及び後続のPUSCH繰り返しの時間領域長さが1回目のPUSCH繰り返しの時間領域長さと異なる場合、切断方法を用いる。
【0123】
処理2としては、第2処理ユニット51は、M個のPUSCHのうちのm番目のPUSCHにおけるDMRSの時間領域位置を第2時間領域リソース指示方式で決定し、Mが2以上の整数であり、mが2以上の整数である。
【0124】
上記解決手段によれば、分割後の第1PUSCHシンボル数に基づいてDMRSを設定することができ、それにより改めて設定された第1DMRSを分割後の第1PUSCHにマッチングさせることができ、時間領域におけるチャネルへの追跡を確保し、チャネル推定性能を向上させる。
【0125】
本願の実施例はコンピュータプログラムを記憶することに用いられるコンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。
【0126】
選択肢として、該コンピュータ可読記憶媒体は本願の実施例のネットワーク装置に適用されてもよく、且つ該コンピュータプログラムによってコンピュータは本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置の実現する対応プロセスを実行する。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0127】
選択肢として、該コンピュータ可読記憶媒体は本願の実施例の端末装置に適用されてもよく、且つ該コンピュータプログラムによってコンピュータは本願の実施例の各方法におけるモバイル端末/端末装置の実現する対応プロセスを実行する。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0128】
本願の実施例はコンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を更に提供する。
【0129】
選択肢として、該コンピュータプログラム製品は本願の実施例のネットワーク装置に適用されてもよく、且つ該コンピュータプログラム命令によってコンピュータは本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置の実現する対応プロセスを実行する。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0130】
選択肢として、該コンピュータプログラム製品は本願の実施例のモバイル端末/端末装置に適用されてもよく、且つ該コンピュータプログラム命令によってコンピュータは本願の実施例の各方法におけるモバイル端末/端末装置の実現する対応プロセスを実行する。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0131】
本願の実施例は更にコンピュータプログラムを提供する。
【0132】
選択肢として、該コンピュータプログラムは本願の実施例のネットワーク装置に適用されてもよく、該コンピュータプログラムがコンピュータにおいて実行されるとき、コンピュータが本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置の実現する対応プロセスを実行する。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0133】
選択肢として、該コンピュータプログラムは本願の実施例のモバイル端末/端末装置に適用されてもよく、該コンピュータプログラムがコンピュータにおいて実行されるとき、コンピュータが本願の実施例の各方法におけるモバイル端末/端末装置の実現する対応プロセスを実行する。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0134】
当業者であれば意識できるように、本明細書に開示される実施例を参照して説明した各例示的なユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェア及び電子ハードウェアの組み合わせで実現できる。これらの機能をハードウェアそれともソフトウェア方式で実行するかは、技術案の特定応用及び設計制約条件によって決定される。当業者は各特定応用に対して異なる方法でここの説明される機能を実現することができるが、このような実現は本願の範囲を超えるものと見なされるべきではない。
【0135】
当業者であれば明確に理解できるように、説明を容易で簡単にするために、上記説明されるシステム、装置及びユニットの具体的な動作過程については、前述の方法実施例における対応過程を参照してもよく、ここで詳細な説明は省略する。
【0136】
本願に係るいくつかの実施例において、理解されるように、開示されるシステム、装置及び方法は他の方式で実現されてもよい。例えば、以上に説明される装置実施例は模式的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの区分は論理機能上の区分に過ぎず、実際に実現するとき、他の区分方式があってもよく、例えば複数のユニット又はコンポーネントは他のシステムに結合又は統合されてもよく、又はいくつかの特徴は省略してもよく、又は実行しなくてもよい。一方、表示又は検討される相互間の結合又は直接結合又は通信接続はいくつかのインターフェース、装置又はユニットによる間接結合又は通信接続であってもよく、電気、機械又は他の形式であってもよい。
【0137】
分離部材として説明される前記ユニットは物理的に分離してもよく、物理的に分離しなくてもよく、ユニットとして表示される部材は物理ユニットであってもよく、物理ユニットでなくてもよく、即ち、一箇所に位置してもよく、複数のネットワークユニットに配置されてもよい。実際の必要に応じて、その一部又は全部のユニットを選択して本実施例案の目的を実現してもよい。
【0138】
また、本願の各実施例では、各機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてもよく、各ユニットは独立して物理的に存在してもよく、2つ以上のユニットは1つのユニットに統合されてもよい。
【0139】
前記機能はソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、独立した製品として販売又は使用されるときは、1つのコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、本願の技術案の本質的又は従来技術に貢献する部分、又は該技術案の一部はソフトウェア製品の形式で具現されてもよい。該コンピュータソフトウェア製品は、1台のコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ又はネットワーク装置等であってもよい)に本願の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させるための若干の命令を含む1つの記憶媒体に記憶される。そして、上記記憶媒体はUSBメモリ、ポータブルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスク等のプログラムコードを記憶できる様々な媒体を含む。
【0140】
以上の説明は本願の具体的な実施形態に過ぎず、本願の保護範囲を制限するためのものではない。当業者が本願に開示される技術的範囲内で容易に想到し得る変更や置換は、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。従って、本願の保護範囲は特許請求の範囲に準じるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2021-10-29
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明は情報処理技術分野に関し、特にDMRS設定方法、UE及びネットワーク装置に関する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0004】
上記技術的課題を解決するために、本発明の実施例はDMRS設定方法、UE及びネットワーク装置を提供する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
第4態様ではUEを提供し、第2処理ユニットを備え、
前記第2処理ユニットは、M個のPUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報に基づいて、それぞれM個のDMRSの時間領域位置を決定し、Mが2以上の整数である。
第5態様ではDMRS設定方法を提供し、ネットワークに適用され、
DMRS設定情報を設定することと、第1物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)と前記第1PUSCHに対応する第1DMRSを受信することと、を含み、前記第1PUSCHは第2PUSCHを分割して得られ、前記第1DMRSの時間領域位置は前記第1PUSCHの時間領域長さ及び前記DMRS設定情報に基づいて決定される。
第6態様ではネットワークを提供し、第5態様に記載の方法を実行するように構成される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0027】
例えば、本実施例では、分割後の第1PUSCHの時間領域長さに基づいてDMRSにおける追加パイロット(additional DMRS)時間領域位置を更新し、又は追加DMRSを切断することができる。これにより、第1DMRSを分割後の第1PUSCHにマッチングさせることができ、時間領域におけるチャネルへの追跡を確保し、チャネル推定性能を向上させる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0028】
図3を参照して本実施例の主なプロセスを説明する。まず、UEはネットワーク側が設定したDMRSパラメータを受信し、次に、ネットワーク側はUEにダウンリンク制御情報(DCI)を送信し、前記DCIはPUSCHの繰り返し伝送をスケジューリングすることに用いられ、UEはネットワーク側にPUSCH繰り返し及び対応のDMRSを送信し、即ち第1PUSCH
と第1PUSCHに対応する第1DMRSをネットワーク側に送信する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0033】
更に説明すれば、dmrs-AdditionalPositionの選択可能な値はpos0、pos1及びpos3である。ネットワーク側装置はこの3つの値のうちの1つを設定する必要がある場合、直接に設定すればよい。ネットワーク側装置がdmrs-AdditionalPositionを設定していない場合、pos2をデフォルトで用いる。ここで、pos0、1、2、3は表1における0、1、2、3に対応する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0038】
ステップ4.1、
図5に示すように、端末側はダウンリンク制御情報を受信して、ダウンリンク制御情報に基づいて、繰り返し送信された第1PUSCH伝送リソース及び対応の第1DMRS時間領域位置を決定する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0046】
ステップ4.2、端末はステップ4.1において決定された、繰り返し送信されたPUSCH伝送リソース及び対応のDMRS位置に基づいて、PUSCH及び対応のDMRSを繰り返し送信する。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0050】
ステップ1、ネットワーク側はDMRSパラメータを設定し、DMRSパラメータは追加パイロットのグループ数を示すためのdmrs-AdditionalPositionを含む。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0055】
ステップ4.1、
図7に示すように、端末側はダウンリンク制御情報を受信して、ダウンリンク制御情報に基づいて、繰り返し送信されたPUSCH伝送リソース及び対応のDMRS位置を決定する。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0056】
状況1 PUSCH繰り返しの1つがタイムスロット境界を跨がない
未分割のPUSCH、例えば
図7における1、4及び5回目のPUSCHの繰り返し伝送のDMRS設定については、
図7に示すように、時間領域リソース指示方式Type B、dmrs-AdditionalPosition=pos1(ステップ1で設定される)及び現在PUSCHの時間領域長さ(8つのシンボル)に基づいて、表1で検索して、そのDMRSの時間領域位置がPUSCHにおける1番目及び7番目のシンボルであることを決定する。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0059】
具体的に、分割後のPUSCH、例えば
図7における第2及び第3PUSCHの繰り返し伝送のDMRS設定については、
図7に示すように、時間領域リソース指示方式Type B、dmrs-AdditionalPosition=pos1(ステップ1で設定される)及び現在PUSCHの時間領域長さ(2つのシンボル及び6つのシンボル)に基づいて、2つのシンボル及び6つのシンボル以外の追加DMRSを切断して、そのDMRSの時間領域位置がそれぞれPUSCHにおける1番目のシンボル(PUSCHの時間領域長さが2つのシンボルである場合)及びPUSCHにおける1番目のシンボル(PUSCHの時間領域長さが6つのシンボルである場合)であることを決定する。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0061】
ステップ4.2、端末はステップ4.1において決定された、繰り返し送信されたPUSCH伝送リソース及び対応のDMRS位置に基づいて、PUSCH及び対応のDMRSを繰り返し送信する。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0066】
図8に示すように、SFI中断とは、1つの初期PUSCHに対応する時間領域位置にはダウンリンクシンボル及び/又は柔軟なシンボルが含まれる場合、初期PUSCHが複数のセグメントに分解されることを意味する。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0075
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0075】
完全な1組の二重シンボルDMRSを搬送できない場合、前記1組の二重シンボルDMRSを放棄する。例えば、
図11に示すように、元のPUSCH長さは7つのシンボルであり、表1を調べて、そのパイロット時間領域位置が1、2、5及び6番目のシンボルであることを決定する。該PUSCHがタイムスロットを跨ぐ場合、5シンボルPUSCH及び2シンボルPUSCHに分割する。5シンボルPUSCHについては、第2組のDMRSが部分的にマッピングされるしかなく、即ち1つのシンボルのDMRSが5番目のシンボルにマッピングされるが、もう1つのシンボルのDMRSがマッピングされることができず、従って、第2組のDMRSシンボルを廃棄する。その技術的利点は、無効なDMRSマッピングを回避し、且つデータを伝送することに用いられ、データ伝送の信頼性を向上させることである。2シンボルPUSCHについては、該PUSCHリソースがデータを搬送できずに、DMRSのみを搬送できるため、直接に廃棄する。そうすると、アップリンクリソース及び電力を節約することができる。もう1つの方法は2シンボルDMRSを搬送することであり、その技術的利点は伝送の一時停止による伝送位相の不連続を回避することである。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0085
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0085】
即ち、2回目及び後続のPUSCH繰り返しのDMRS時間領域位置は、Type Bのモードに応じて理解される。
図10に示される例では、2回目のPUSCH繰り返しのDRMS時間領域位置がリソースマッピング方式Type Bに基づく場合、第1組のDMRSは2回目のPUSCH繰り返しの1番目のシンボルに位置する。第2組のDMRSが存在する場合、第2組のDMRSの時間領域位置もType Bモードに応じて決定され、具体的に、表1を調べる際にType B関連列を参照する。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0095
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0095】
例えば、本実施例では、分割後の第1PUSCHの時間領域長さに基づいてDMRSにおける追加パイロット(additional DMRS)時間領域位置を更新し、又は追加DMRSを切断することができる。これにより、第1DMRSを分割後の第1PUSCHにマッチングさせることができ、時間領域におけるチャネルへの追跡を確保し、チャネル推定性能を向上させる。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0096
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0096】
図3を参照して本実施例の主なプロセスを説明する。まず、UEはネットワーク側が設定したDMRSパラメータを受信し、次に、ネットワーク側はUEにダウンリンク制御情報(DCI)を送信し、前記DCIはPUSCHの繰り返し伝送をスケジューリングすることに用いられ、UEはネットワーク側にPUSCH繰り返し及び対応のDMRSを送信し、即ち第1PUSCH
と第1PUSCHに対応する第1DMRSをネットワーク側に送信する。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0106
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0106】
状況1 PUSCH繰り返しの1つがタイムスロット境界を跨がない
未分割のPUSCH、例えば
図7における1、4及び5回目のPUSCHの繰り返し伝送のDMRS設定については、
図7に示すように、時間領域リソース指示方式Type B、dmrs-AdditionalPosition=pos1(ステップ1で設定される)及び現在PUSCHの時間領域長さ(8つのシンボル)に基づいて、表1で検索して、そのDMRSの時間領域位置がPUSCHにおける1番目及び7番目のシンボルであることを決定する。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0109
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0109】
具体的に、分割後のPUSCH、例えば
図7における第2及び第3PUSCHの繰り返し伝送のDMRS設定については、
図7に示すように、時間領域リソース指示方式Type B、dmrs-AdditionalPosition=pos1(ステップ1で設定される)及び現在PUSCHの時間領域長さ(2つのシンボル及び6つのシンボル)に基づいて、2つのシンボル及び6つのシンボル以外の追加DMRSを切断して、そのDMRSの時間領域位置がそれぞれPUSCHにおける1番目のシンボル(PUSCHの時間領域長さが2つのシンボルである場合)及びPUSCHにおける1番目のシンボル(PUSCHの時間領域長さが6つのシンボルである場合)であることを決定する。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0113
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0113】
図8に示すように、SFI中断とは、1つの初期PUSCHに対応する時間領域位置にはダウンリンクシンボル及び/又は柔軟なシンボルが含まれる場合、初期PUSCHが複数のセグメントに分解されることを意味する。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0121
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0121】
処理1としては、M個のPUSCHのうちのm番目のPUSCHにおけるDMRSの時間領域位置が、1番目のPUSCHにおける第1時間領域リソース指示方式で決定されたDMRSの時間領域位置と同じであり、mが2以上の整数である。
【手続補正24】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザー装置(UE)に適用されるDMRS設定方法であって、
第1PUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報に基づいて、第1DMRSの時間領域位置を決定することを含み、
前記第1PUSCHは第2PUSCHを分割して得られる、DMRS設定方法。
【請求項2】
第1PUSCHは第2PUSCHをタイムスロット境界で分割して得られる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記DMRS設定情報はパイロット開始位置及びパイロット追加位置のうちの少なくとも1つを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1PUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報に基づいて、第1DMRSの時間領域位置を決定することは更に、
前記第1PUSCHの時間領域長さ及びDMRS設定情報、並びに第2対応関係に基づいて、第1DMRSの時間領域位置を決定することを含み、
第2対応関係はPUSCHの時間領域長さ、DMRS設定情報及びDMRS時間領域位置の対応関係
であり、前記第2対応関係は予め定義されたものである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は更に、
PUSCHの繰り返し伝送に対して、
同じ第2対応関係を用いることを含み、
前記PUSCHは分割後の第1PUSCH及び未分割の第2PUSCHを含む、請求項
4に記載の方法。
【請求項6】
前記第2対応関係は3GPP TS 38.211 v15.4.0におけるテーブルを用いる、請求項
4又は5に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は更に、
第1PUSCHは第2PUSCH
をダウンリンクシンボルに基づいて分割して得られることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
UEであって、
請求項1~7のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成されるUE。
【請求項9】
ネットワークに適用されるDMRS設定方法であって、
DMRS設定情報を設定することと、
第1物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)と前記第1PUSCHに対応する第1DMRSを受信することと、を含み、
前記第1PUSCHは第2PUSCHを分割して得られ、前記第1DMRSの時間領域位置は前記第1PUSCHの時間領域長さ及び前記DMRS設定情報に基づいて決定される、DMRS設定方法。
【請求項10】
前記第1PUSCHは前記第2PUSCHをタイムスロット境界で分割して得られる、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記DMRS設定情報はパイロット開始位置及びパイロット追加位置のうちの少なくとも1つを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1DMRSの時間領域位置は、前記第1PUSCHの時間領域長さ、前記DMRS設定情報、及び第2対応関係に基づいて決定される、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
PUSCHの繰り返し伝送に対して、同じ第2対応関係を用い、前記PUSCHは分割後の第1PUSCH及び未分割の第2PUSCHを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1PUSCHは前記第2PUSCHをダウンリンクシンボルに基づいて分割して得られる、請求項9に記載の方法。
【請求項15】
ネットワークであって、請求項9~14のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成されるネットワーク。
【国際調査報告】