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特表2022-532521低透過性高分子化合物製ライナーベースガスシリンダ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-15
(54)【発明の名称】低透過性高分子化合物製ライナーベースガスシリンダ
(51)【国際特許分類】
   F17C 1/06 20060101AFI20220708BHJP
   F16J 12/00 20060101ALI20220708BHJP
【FI】
F17C1/06
F16J12/00 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021565060
(86)(22)【出願日】2020-05-01
(85)【翻訳文提出日】2021-12-21
(86)【国際出願番号】 US2020031104
(87)【国際公開番号】W WO2020223666
(87)【国際公開日】2020-11-05
(31)【優先権主張番号】62/842,366
(32)【優先日】2019-05-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521478588
【氏名又は名称】アジリティ・フューエル・システムズ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】マイケル・グレゴリー・ヴォルクマー
(72)【発明者】
【氏名】ダスティン・ジョセフ・ジョン
(72)【発明者】
【氏名】チャド・アルヴィン・シダーバーグ
(72)【発明者】
【氏名】デイヴィッド・ニール・モーガン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・デイヴィッド・マキンソン
【テーマコード(参考)】
3E172
3J046
【Fターム(参考)】
3E172AA02
3E172AA05
3E172AB04
3E172BA01
3E172BB05
3E172BB12
3E172BB17
3E172BC01
3E172BC04
3E172BC08
3E172BD01
3E172BD03
3E172BD05
3E172BD10
3E172CA13
3E172CA14
3E172CA19
3E172DA36
3E172DA37
3J046AA07
3J046BA03
3J046BD09
3J046CA01
3J046CA03
3J046DA05
3J046EA02
(57)【要約】
圧縮ガスを収容するためのガスシリンダアセンブリが開示される。このガスシリンダアセンブリは、高分子化合物製ライナー及び低透過性バリア層を有する。高分子化合物製ライナーは、第1の端部分、第2の端部分、及び中央本体を備える。中央本体は、第1の端部と第2の端部との間に配設された外面及び内面を備える。ガスシリンダアセンブリは、中央本体を覆って巻かれた補剛構造体を備える。さらに、ガスシリンダアセンブリは、補剛構造体と中央本体との間に介在する金属箔を備える。金属箔は、高分子化合物製ライナーの内容物の透過を低減するように構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮ガスを収容するためのガスシリンダであって、
第1の端部分と、
第2の端部分と、
前記第1の端部分に結合されている第1の端部と前記第2の端部分に結合されている第2の端部とを有している中央本体であって、前記第1の端部と前記第2の端部との間に配置されている外面及び内面を有している前記中央本体と、
を備えている内圧密封体であって、
前記第1の端部分と前記第2の端部分と前記中央本体とが、前記圧縮ガスを貯蔵するための密封空洞部を形成しており、前記中央本体の前記内面が、前記内圧密封体の最内面の少なくとも一部分を形成しており、
前記内面と前記外面との間に配置された前記中央本体が、均質な材料から成る連続面である、前記内圧密封体と、
前記中央本体を覆うように配置されている補剛構造体と、
前記補剛構造体と前記中央本体との間に挿置されている金属箔であって、前記内圧密封体の内容物の透過を低減するように構成されている金属箔と、
を備えている、ガスシリンダ。
【請求項2】
前記金属箔は、0.0005インチ~0.05インチの厚さを有しているアルミニウム箔である、請求項1に記載のガスシリンダ。
【請求項3】
前記ガスシリンダが、前記金属箔と前記中央本体との間に挿置されている接着層を備えている、請求項1に記載のガスシリンダ。
【請求項4】
前記金属箔が、高分子化合物層を具備する金属箔構造体の一部分を備えており、前記金属箔構造体の前記高分子化合物層が、前記高分子化合物層が前記金属箔と前記中央本体との間に挿置されるように、前記金属箔の側に配置されている、請求項1に記載のガスシリンダ。
【請求項5】
前記中央本体が、円筒状本体を備えており、
前記第1の端部分が、前記円筒状本体の一方の端部と結合されている半球状部材を備えており、
前記金属箔が、前記円筒状本体を覆うように配置されている、請求項1に記載のガスシリンダ。
【請求項6】
前記中央本体が、円筒状本体を備えており、
前記第1の端部分が、前記円筒状本体の一方の端部と結合されている半球状部材を備えており、
前記金属箔が、前記半球状部材から離隔された周方向端部を有している、請求項1に記載のガスシリンダ。
【請求項7】
前記金属箔が、積層構造体に配置されており、前記中央本体の周囲に巻回されている、請求項1に記載のガスシリンダ。
【請求項8】
前記金属箔が、前記中央本体の周囲に周方向に巻回されている、請求項7に記載のガスシリンダ。
【請求項9】
高圧容器アセンブリであって、
中央部分と前記中央部分の端部それぞれに配設されたドーム状端部分とを具備する高分子化合物製内側ライナーであって、前記中央部分が、内面と、外面と、前記内面と前記外面との間に配設された壁部とを有している、前記高分子化合物製内側ライナーと、
前記中央部分を覆うように前記中央部分の1つ以上の端部に配設されている前記ドーム状端部分に配置されている透過バリア層と、
前記透過バリア層を覆うように配置されている可撓性リボン材料を具備する補剛層と、
を備えている、高圧容器アセンブリ。
【請求項10】
前記透過バリア層が、前記中央部分の前記外面を覆うように前記ドーム状端部分それぞれの外面に配置されている金属層を備えている、請求項9に記載の高圧容器アセンブリ。
【請求項11】
前記透過バリア層が、長手方向縁部を重ねた状態において、前記中央部分の前記外面を覆うように前記ドーム状端部分それぞれの外面に配置されている金属フィルムを備えている、請求項9に記載の高圧容器アセンブリ。
【請求項12】
前記透過バリア層が、前記中央部分の前記外面を覆うように前記ドーム状端部分それぞれの外面に配置されているEVOHを含む高分子化合物層を備えている、請求項9に記載の高圧容器アセンブリ。
【請求項13】
前記透過バリア層が、前記中央部分を覆うように配置されている第1の構成部と、前記ドーム状端部分それぞれの外面を覆うように配置されている第2の構成部とを備えており、
前記第2の構成部が、前記第1の構成部と相違する、請求項9に記載の高圧容器アセンブリ。
【請求項14】
前記透過バリア層が、前記高分子化合物製内側ライナーの前記中央部分を覆うように配置されている細長ストリップを備えている、請求項9に記載の高圧容器アセンブリ。
【請求項15】
前記透過バリア層が、前記高分子化合物製内側ライナーの外面に接触している複数の細長ストリップを備えている、請求項9に記載の高圧容器アセンブリ。
【請求項16】
圧縮ガスを収容するためのガスシリンダを製造するための方法であって、
第1の端部と第2の端部との間に延在している高分子化合物製シリンダを準備するステップであって、前記高分子化合物製シリンダが、内周面及び外周面を備えており、前記内周面が、前記ガスシリンダの最内面の少なくとも一部分を構成している、前記ステップと、
前記外周面を覆っている透過バリア層を形成するステップであって、前記透過バリア層の厚さが、0.0002インチより大きい、前記ステップと、
第1の開口部を有している第1のドーム状部材と第2の開口部を有している第2のドーム状部材とを準備するステップと、
前記透過バリア層によって形成された外面を有している中央部分を具備する低透過性容器を形成するために、前記第1のドーム状部材を前記高分子化合物製シリンダの前記第1の端部に固定すると共に、前記第2のドーム状部材を前記高分子化合物製シリンダの前記第2の端部に固定するステップと、
前記ガスシリンダの外方シェルを形成するために、前記透過バリア層を覆うように1つ以上の補剛部材ストリップを巻回するステップと、
を備えている、方法。
【請求項17】
前記透過バリア層を形成するステップが、前記外周面を覆うように1つ以上の金属箔を巻き付けることを含んでおり、前記金属箔の厚さが、0.0005インチ~0.05インチである、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記透過バリア層を形成するステップが、蒸着プロセスによって金属層を堆積することを含んでいる、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記透過バリア層を形成するステップが、前記高分子化合物製シリンダの前記外面を覆うように長手方向に金属被覆フィルムストリップを貼り付けることを含んでいる、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記透過バリア層が、第1の透過バリア層であり、
前記方法が、第1のドーム部分及び/又は第2のドーム部分に第2の透過バリア層を配置するステップを備えており、
前記第1の透過バリア層と前記第2の透過バリア層とが、異なる構成を有している、請求項16に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[優先出願の参照による組み込み]
本願と共に提出されるアプリケーションデータシート内で国外又は国内の優先権主張が指定されるあらゆる出願が、連邦規則集第37編第1.57条の下において参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、ガスシリンダアセンブリを通るガスの透過性を低下させるように構成されたバリア層を有するガスシリンダアセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
圧縮天然ガス(CNG)用の燃料タンクは、4種のタイプに分類され得る。第1のタイプ(タイプ1)のCNGタンクは、全金属タンクである。アルミニウム又は他の金属から製造された全金属タンクは、安価ではあるが、高重量であり腐食を被る。第2のタイプ(タイプ2)のCNGタンクは、金属ライナーと、複合材料フープ又は金属フープの補強ラッピングとを備えるタンクである。タイプ2のタンクは、タイプ1よりも軽量であるが、依然として腐食を被る。第3のタイプ(タイプ3)のCNGタンクは、複合材料又は繊維樹脂により完全にラップされた金属ライナーを備えるタンクである。タイプ3のタンクは、腐食を被らないが高価である。第4のタイプ(タイプ4)のCNGタンクは、繊維ラッピングを伴う高分子化合物製ライナーを備えるタンクである。タイプ4のタンクは、腐食を被らず、タイプ3のタンクよりも低コストであり、貯蔵可能なCNG容量に対して最軽量である。したがって、タイプ4のタンクが大型車両用の燃料タンクとしてより適している。タイプ4のタンクは、金属ライナーを有するタンクに比べて燃料ガスの透過性がより高いという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の一態様は、高分子化合物製ライナーと低透過性層又はバリア層とを有するガスシリンダを提供する。本発明の別の態様は、高分子化合物製ライナーを覆って配設された低透過性層又はバリア層を有するガスシリンダアセンブリを製造する方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態では、圧縮ガス(気体燃料)を収容するためのガスシリンダが提供される。このガスシリンダは、第1の端部分、第2の端部分、及び中央本体を備える内圧密封体を備える。中央本体は、内圧密封体の第1の端部分に結合された第1の端部と、内圧密封体の第2の端部分に結合された第2の端部とを有する。中央本体は、第1の端部と第2の端部との間に配設された外面及び内面を備える。第1の端部分、第2の端部分、及び中央本体は、燃料を貯蔵するための密封空洞部を形成する。中央本体の内面は、内圧密封体の最内面の少なくとも一部分を形成する。内面と外面との間の中央本体は、均質な材料の連続面である。ガスシリンダは、中央本体を覆って例えば巻かれるなど配設された補剛構造体を備える。さらに、ガスシリンダは、補剛構造体と中央本体との間に介在する金属箔を備える。金属箔は、内圧密封体の内容物の透過を低減するように構成される。
【0006】
幾つかの実施形態では、金属箔は、0.001インチ超の厚さを有するアルミニウム箔である。幾つかの実施形態では、金属箔は、0.0005インチ~0.05インチの間の範囲内の厚さを有するアルミニウム箔である。この厚さの範囲内の金属箔は、透過に対するバリアを形成し、容易に貼り付けることが可能である。幾つかの実施形態は、中央本体を覆って例えば金属箔などの層をドレーピングすることが可能になるように構成される。金属箔は、ドレーピング可能層であることが可能である。金属箔は、中央本体を覆って及び中央本体上に直接的にドレーピングされ得る。金属箔は、被ドレーピング箔と中央本体との間に配設された層又は構造体の上にドレーピングされ得る。本明細書において、ドレーピング可能層は、この層が施される表面に対して容易に形状合致するシート層である。また、この範囲内の金属箔は、この金属箔が組み込まれるガスシリンダの重量を大幅には増加させない。
【0007】
幾つかの実施形態では、ガスシリンダは、金属箔と中央本体との間に介在する接着層をさらに備える。
【0008】
幾つかの実施形態では、金属箔は、高分子化合物層を備える金属箔構造体の一部分を構成する。金属箔構造体の高分子化合物層は、高分子化合物層が金属箔と中央本体との間に介在するように金属箔の面上に配設される。他の実施形態では、金属箔構造体の高分子化合物層は、金属箔が高分子化合物層と中央本体との間に介在するように金属箔の面上に配設される。金属箔は、2つの高分子化合物層の間に配設され得る。高分子化合物層は、被覆プロセスにより金属箔に対して施され得る。金属箔は、表面処理を施され得る。これらは、耐久性を向上させる、電気絶縁性を与える、又は金属箔を腐食から保護することのできるプロセスの一例である。
【0009】
幾つかの実施形態では、中央本体は、円筒状本体からなる。第1の端部分は、円筒状本体の一方の端部に結合された半球状部材を備えることが可能である。金属箔は、円筒状本体を覆って配設されることが可能である。
【0010】
幾つかの実施形態では、金属箔は、円筒状本体を覆って配設され、半球状部材から離隔された周方向端部を有する。幾つかの例では、金属箔は、例えば内圧密封体の半球状部材から離隔されるなど、内圧密封体の半球状部材同士の間に長手方向に配設された1つ又は複数の長手方向端部を有する透過バリア層の一部である。幾つかの例では、金属箔は、中央本体の第1の端部と第2の端部との間にのみ配設された透過バリア層の一部である。
【0011】
幾つかの実施形態では、金属箔は、積層構造体中に配設され、中央本体の周囲に巻かれる。幾つかの実施形態では、金属箔は、中央本体の周囲に周方向に巻かれる。
【0012】
本開示の別の態様では、高圧容器アセンブリが、高分子化合物製内側ライナーを有する。高分子化合物製内側ライナーは、中央部分及び中央部分の各端部上のドーム状端部分を有する。中央部分は、内面、外面、及び内面と外面との間に配設された壁部を有する。高圧容器アセンブリは、中央部分を覆って、及び幾つかの例では中央部分の少なくとも一方の端部上のドーム状端部分の上に配設された透過バリア層をさらに備える。幾つかの例では、高圧容器アセンブリは、中央部分を覆って及び中央部分の1つ又は複数の端部上のドーム状端部分を覆わずに配設された透過バリア層を備える。さらに、高圧容器アセンブリは、透過バリアを覆って配設された可撓性リボン材料を備える補剛層を備える。
【0013】
幾つかの実施形態では、透過バリア層は、中央部分の外面を覆って及び各ドーム状端部分の外面の上に配設された金属層からなる。
【0014】
幾つかの実施形態では、透過バリア層は、長手方向縁部同士が重畳された状態において、中央部分の外面を覆って配設された例えばフィルムなどの金属シートからなる。この金属フィルムは、幾つかの実施形態では、各ドーム状端部分の外面の上に配設され得る。
【0015】
幾つかの実施形態では、透過バリア層は、中央部分の外面を覆って配設されたEVOHを含む高分子化合物層からなる。EVOHを含む層は、幾つかの実施形態では、各ドーム状端部分の外面の上に配設され得る。
【0016】
幾つかの実施形態では、透過バリア層は、中央部分を覆って配設された第1の構成部と、ドーム状端部分の一方又はそれぞれの外面を覆って配設された第2の構成部とを備える。第2の構成部は、第1の構成部とは異なり得る。
【0017】
幾つかの実施形態では、透過バリア層は、高分子化合物製内側ライナーの中央部分を覆って配設された細長ストリップからなる。このストリップは、透過バリア層の長手方向軸に整列された長手方向軸を有する。このストリップは、透過バリア層の周囲に周方向に配設された長手方向軸を有し得る。ストリップは、金属層を、及び任意には金属層の1つ又は複数の面上に1つ又は複数の高分子化合物層を備えることが可能である。ストリップがライナー又は内圧密封体に対して施される前又は後に、接着剤が、ストリップの1つ又は複数の面上に準備され得る。
【0018】
幾つかの実施形態では、透過バリア層は、高分子化合物製ライナー又は内圧密封体の外面と接触状態にある複数の細長ストリップからなる。
【0019】
別の実施形態では、ガスシリンダを製造するための方法が提供される。この方法は、(1)内周面及び外周面を備える高分子化合物製シリンダを準備するステップであって、内周面がガスシリンダの最内面の少なくとも一部分を構成する、ステップと、(2)外周面を覆って透過バリア層を形成するステップであって、透過バリア層が例えば0.0002インチ超などの透過を制限するのに十分な厚さを有する、ステップと、(3)第1の開口部を有する第1のドーム状部材及び第2の開口部を有する第2のドーム状部材を準備するステップと、(4)高分子化合物製シリンダの第1の端部に対して第1のドーム状部材を固定し、高分子化合物製シリンダの第2の端部に対して第2のドーム状部材を固定することにより、透過バリア層により形成された外面を有する中央部分を有する低透過性容器を実現するステップと、(5)透過バリア層を覆って1つ又は複数の補剛部材ストリップを巻くことによりガスシリンダの外方シェルを形成するステップとを含む。
【0020】
幾つかの実施形態では、透過バリア層を形成するステップは、外周面を覆って1つ又は複数の金属箔を巻き付けるステップを含む。金属箔は、0.0005インチ~0.05インチの間の範囲内の厚さを有する。金属箔は、外周面を覆って周方向に巻き付けられ得る。
【0021】
幾つかの実施形態では、透過バリア層を形成するステップは、蒸着プロセスにより金属層を堆積するステップを含む。特定の実施形態では、透過バリア層を形成するステップは、高分子化合物製シリンダの外面を覆うように金属被覆フィルムストリップを長手方向に貼り付けるステップを含む。
【0022】
幾つかの実施形態では、前出の透過バリア層は、第1の透過バリア層であり、ガスシリンダを製造する方法は、第1のドーム部分及び/又は第2のドーム部分の上に第2の透過バリア層を配設するステップをさらに含む。第2の透過バリア層は、第1の透過バリア層とは異なる構成を有し得る。
【0023】
幾つかの実施形態では、ガスシリンダアセンブリが、内面及び外面を備える高分子化合物製内側ライナーと、このライナーの内面又は外面を覆って配設された金属箔構造体とを備える。さらに、ガスシリンダアセンブリは、高分子化合物製内側ライナー及び金属箔構造体を覆って巻き付けられるように配設された可撓性リボン材料を備える補剛層を備える。可撓性リボン材料を備える補剛層は、幾つかの実施形態では、金属箔構造体の上に直接的に配設され得る。特定の実施形態では、高分子化合物製内側ライナーは、ライナーの内面と外面との間に配設された単一の単一材料層を備える。
【0024】
添付の概略図と組み合わせて以下の詳細な説明を読むことにより、本発明の特徴がさらによく理解できる。これらの概略図は、例示を目的とするものにすぎない。またこれらの概略図は、以下の図面からなる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】一実施形態によるガスシリンダアセンブリが側方取付型燃料システムに組み込まれた車両を示す図である。
図2】一実施形態によるガスシリンダアセンブリの側面図である。
図3図2の断面3-3に沿ったガスシリンダアセンブリの断面図である。
図4図2のタンクガスシリンダアセンブリの中央部分の構造を示す、図3の細部4-4の拡大図である。
図5図2のタンクガスシリンダアセンブリの端部分の構造を示す、図3の細部5-5の拡大図である。
図6】一実施形態によるガスシリンダアセンブリの内圧密封体を示す図である。
図7図6の断面7-7に沿った内圧密封体の断面図である。
図8】バリア層が図6の内圧密封体を覆って配設されたアセンブリの断面図である。
図9図8のアセンブリの細部9を示す拡大図である。
図10図6の内圧密封体の周囲に周方向に巻かれた又は巻き付けられたストリップの形態のバリア層材料を有するガスシリンダアセンブリの一実施形態を示す図であり、さらにストリップの長手方向軸が内圧密封体の長手方向に対してほぼ横方向に配置されるようにストリップを巻き付ける又は巻くプロセスを示す図である。
図11】ガスシリンダの中央部分の図4と同様の拡大部分断面図であり、さらに一実施形態による透過バリア構造体の複数の層を示す図である。
図12図6の内圧密封体を覆ってバリア層材料のストリップを装着するプロセスを示す図である。このストリップの長手方向軸は、一実施形態によれば内圧密封体の長手方向に整列される。
図13】例えば図12に関連して示されるプロセスを繰り返すことなどにより、バリア層材料の複数のストリップで形成された透過バリアを有するガスシリンダアセンブリを示す図である。
図14】例えばバリア材料フィルムなどのシートが図6の内圧密封体の中央部分を覆って巻き付けられたガスシリンダアセンブリの一実施形態を示す図である。
図15図14に示す断面15-15に沿った断面図である。
図16図15の細部16の拡大図である。
図17】一実施形態による、同一構成を有するバリア層が図6の内圧密封体の中央部分及び1つ又は複数の端部分を覆うガスシリンダアセンブリを示す図である。
図18】一実施形態による、それぞれ異なる構成のバリア層が図6の内圧密封体の中央部分と端部分の一方又は両方とを覆うガスシリンダアセンブリを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本説明は、様々な実施形態の具体的詳細を提示するが、例示的なものにすぎず、限定的なものとして解釈されるべきではない点が理解されよう。さらに、当業者が想起し得るかかる実施形態及びその修正形態の様々な適用が、本明細書において説明される一般的なコンセプトにより包含される。本明細書において説明されるすべての特徴及びかかる特徴の中の2つ以上のすべての組合せが、かかる組合せの中に含まれる特徴が相互に矛盾しない限りにおいて本発明の範囲内に含まれる。
【0027】
本願は、新規のガスシリンダアセンブリと、ガスシリンダアセンブリを製造する方法とを開示する。本明細書において、「シリンダ」は、ガス貯蔵のための使用が可能であり、厳密な円筒体及び/又は一定もしくは不変の円形断面形状を有するなどの特定の形状に必ずしも限定されない、貯蔵タンク、高圧容器、及び他の容器を含む用語である。図1は、一実施形態による車両10上に設置されたガスシリンダアセンブリ100を備える燃料システム90を示す。ガスシリンダアセンブリ100は、車両10の内燃機関又は任意の他の発電システムと流体連通状態にあり、これらに燃料を供給する。様々な実施形態において、車両10は、自動車、ワゴン、バン、バス、多人数用車両、トラック、トラクタートレーラートラック、ゴミ収集車などの大型車、又は任意の他の車両であってもよい。様々な実施形態において、ガスシリンダアセンブリ100は、船舶、航空機、及び可動型又は定置型の燃料ステーションでの使用向けに構成される。図示する燃料システム90は、1つのガスシリンダ(燃料タンク)がハウジング内に配設された側部取付型システムである。本明細書において開示されるガスシリンダアセンブリ100は、車両の運転席の背後に配置されるように構成され得る、屋根上に配置されるように構成され得る、及び/又は車両のテールゲートに取り付けられ得る、2つ以上のガスシリンダアセンブリを有する燃料システムにおいて使用され得る。
【0028】
[ガスシリンダアセンブリの構造]
図2及び図3は、ガスシリンダアセンブリ100が中央部分200及び2つの端部分210、220を備えることを示す。中央部分200は、円筒チューブ形状を有し得る。他の実施形態では、中央部分は、円筒体以外の形状を有する。幾つかの実施形態では、2つの端部分210、220のそれぞれが、図2に示すようなドーム状構造部232、233を備える。特定の実施形態では、2つの端部分が相互に対称である。ドーム状構造部232、233は、少なくともその端部分において略半球形状を有し得る。特定の実施形態では、2つの端部分210、220は、ガスシリンダアセンブリ100が非対称形状を有するようにそれぞれ異なる形状を有する。
【0029】
幾つかの実施形態では、ガスシリンダアセンブリ100は、ガスシリンダアセンブリ100の内部容積部の入口及び/又は出口を形成する少なくとも1つのネック142、143(例えばボスの長手方向突出部)を備える。幾つかの実施形態では、ガスシリンダアセンブリ100は、端部分210、220の両方に形成されたネック142、143を備える。特定の実施形態では、ネックが、2つの端部分210、220の一方にのみ形成され得る。幾つかの実施形態では、ネック142、143は、時としてボスと呼ばれる金属構造体の一部であることが可能であり、このボスは、時として内側ライナーアセンブリ又は単にガスシリンダアセンブリ100のライナーと呼ばれる内圧密封体120の第1の端部分124を貫通して形成される。以降において、図6及び図7に関連して内圧密封体120を説明する。
【0030】
ネック142、143は、金属構造部から製造され得るが、1つ又は複数の他の材料から製造することも可能である。特定の実施形態では、ネック142、143は、内圧密封体120に対して使用されない1つ又は複数の材料を使用して形成される。特定の実施形態では、ネック142は、内圧密封体120と同一の材料から製造される。
【0031】
図3及び図4は、ガスシリンダアセンブリ100がそれぞれ異なる機能を実現する複数の層を備えることが可能であることを示す。上記のように及び以降でさらに詳細に論じるように、それ自体がアセンブリであることが可能な内圧密封体120は、燃料を収容するための内部空間300(密封空洞部)を主として提供する。補剛構造体110(例えば外方シェル)が、ガスシリンダアセンブリ100に対して追加的な強度を与えるために内圧密封体120を覆って配設される。補剛構造体110により実現される強度は、タンクアセンブリが加圧された場合に(図4において矢印で示されるように)ガスシリンダアセンブリ100を支持する。図4は、タンクガスシリンダアセンブリ100の中央部分200がさらなる層状構造部を有し得ることを示す。
【0032】
図4に示す領域では、内圧密封体120の中央本体126が、層状構造部の最内層となる。中央本体126の内面129は、ガスシリンダアセンブリ100の内部空間300の少なくとも一部分を画成する。
【0033】
幾つかの実施形態では、内圧密封体120の中央本体126及びドーム状端部分(ドーム状構造部)162、163は、1つ又は複数の高分子材料を使用して構成される。特定の実施形態では、この1つ又は複数の高分子材料は、ナイロン、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、エチレンプロピレンジエンターポリマー(EDPM)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、及びポリケトン(POK)から選択され得る。以降において、図6及び図7を参照として内圧密封体(内側ライナー)120を製造するプロセスを説明する。
【0034】
幾つかの実施形態では、図4に示す領域内において、内圧密封体120の中央本体126は、0.01、0.02、0.03、0.05、0.08、0.09、0.1、0.12、0.13、0.15、0.18、0.19、0.2、0.21、0.23、0.25、0.28、0.29、0.30インチの厚さを有する。複数の実施形態において、中央本体126は、中央本体126がさらなる処理に対して(例えば本体126を覆う炭素繊維材料の巻付けにおいて印加される圧縮荷重を支持するために)十分な剛直性を有するように、前出の文中に列挙された数値から選択された任意の2つの数によって規定される範囲内の厚さを有する。他の実施形態では、中央本体126は、0.30インチ超の厚さを有する。他の実施形態では、中央本体126は、0.01インチ未満の厚さを有する。幾つかの実施形態では、中央本体126は、ナイロンから製造される場合に約0.10インチ以上の厚さを有する。幾つかの実施形態では、中央本体126は、HDPEから製造される場合に約0.18インチ以上の厚さを有する。
【0035】
内圧密封体120の中央本体126を覆って、透過バリア層134が内部空間300からガスシリンダアセンブリ100の中央部分200を通過する燃料の透過をより低減するために配設される。複数の実施形態において、以降でさらに論じるように、中央部分200以外のガスシリンダアセンブリ100の部分が、同一又は同様の層状構造部を有することもまた可能である。例えば、端部分210、220が、同様の層状構造部を少なくとも部分的に有することが可能である。
【0036】
図3及び図4は、幾つかの実施形態において、透過バリア層134が内圧密封体120と補剛構造体110との間に介在することを示す。透過バリア層134は、内圧密封体120の中央本体126(例えばその外面127)に直に隣接し接触し得る。他の実施形態では、1つ又は複数の追加の層が、以下でさらに論じるように透過バリア層134と中央本体126との間に介在し得る。特定の実施形態では、透過バリア層は、中央本体126の内面129に又はその上に配設され得る。
【0037】
特定の実施形態では、透過バリア層134は、外方補剛構造体110に直に隣接し接触している。透過バリア層134は、中央本体126の外面127と外方補剛構造体110の内面との両方に直に隣接し接触していることが可能である。他の実施形態では、1つ又は複数の追加の層が、透過バリア層134と外方補剛構造体110との間に介在することが可能である。
【0038】
幾つかの実施形態では、透過バリア層134は、1つ又は複数の低透過性バリア材料を含む。特定の実施形態では、1つ又は複数の低透過性バリア材料が、金属(例えばアルミニウム、タングステン、ステンレス鋼)、合金、金属化合物(例えば酸化アルミニウム、チタン)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、エチレンビニルアルコール(EVOH)、ポリアミド、及びポリエチレンテレフタレート(PET)から選択され得る。特定の実施形態では、箔は、ガスに対する不透過性を有する均質な連続金属層を形成するように構成され得る任意の金属からなるものであってもよい。また、さらに好ましい材料は、軽量かつ低コストのものである。アルミニウム箔が、好ましい一例である。以降において、図8図18に関連して内圧密封体120を覆って透過バリア層134を配置するためのプロセスを説明する。
【0039】
幾つかの実施形態では、図4に示す領域内において、透過バリア層134は、0.0001、0.0002、0.0003、0.0004、0.0005、0.0006、0.0007、0.0008、0.0009、0.001、0.002、0.003、0.005、0.009、0.01、0.02、0.05、0.09、0.1インチの厚さを有する。幾つかの実施形態では、透過バリア層134は、前出の文中に列挙された数値から選択された任意の2つの数によって規定される範囲内の厚さを有する。他の実施形態では、透過バリア層134は、0.1インチ超の厚さを有する。他の実施形態では、透過バリア層134は、0.0001インチ未満の厚さを有する。
【0040】
幾つかの実施形態では、図4に示す領域内において、透過バリア層134は、0.0001、0.0002、0.0003、0.0004、0.0005、0.0006、0.0007、0.0008、0.0009、0.001、0.002、0.003、0.005、0.009、0.01、0.02、0.05、0.09、0.1インチの厚さを有する金属箔層からなる。幾つかの実施形態では、透過バリア層134は、前出の文中に列挙された数値から選択された任意の2つの数によって規定される範囲内の厚さを有する。他の実施形態では、透過バリア層134は、0.1インチ超の厚さを有する。他の実施形態では、透過バリア層134は、0.0001インチ未満の厚さを有する。透過バリア層134は、その内方に配設される構造部を覆うドレーピングが可能になるように構成され得る。透過バリア層は、ドレーピング可能な金属箔であることが可能である。透過バリア層134は、中央本体126を覆って及び中央本体126上へ直接的にドレーピングされ得る。金属箔として構成される場合に、このバリア層134は、金属表面が中央本体126上に直接的に位置するか、又はドレーピングされた箔と中央本体との間に配設された構造部上に直接的に位置するように、ドレーピングされ得る。本明細書において、ドレーピング可能層は、この層が施される表面に対して容易に形状合致するシート層である。
【0041】
幾つかの実施形態では、金属箔層は、0.001インチ未満の厚さである場合に、その製造プロセス又は移動プロセスの最中に微小なピンホールを形成されやすい場合がある。金属箔層のピンホールは、燃料ガスの透過性を上昇させ得る。したがって、幾つかの実施形態では、追加のコーティングが、透過バリア層134の形成において金属箔のピンホールを塞ぐために施され得る。
【0042】
幾つかの実施形態では、図4に示す領域内において、補剛構造体110は、0.05、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.2、1.5、又は2.0インチの厚さを有する。幾つかの実施形態では、補剛構造体110は、前出の文中に列挙された数値から選択された任意の2つの数によって規定される範囲内の厚さを有する。他の実施形態では、補剛構造体110は、2.0インチ超の厚さを有する。他の実施形態では、補剛構造体110は、0.05インチ未満の厚さを有する。
【0043】
幾つかの実施形態では、図4に示す領域内において、透過バリア層134は、中央本体126よりも実質的に薄い厚さを有する。透過バリア層134が金属層からなり、中央本体126よりも高い密度を有する場合には、より薄い透過バリアを有することが、ガスシリンダアセンブリの総重量を低減するために有利となり得る。幾つかの実施形態では、透過バリア134は、中央本体126の厚さの0.1、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、又は30%の厚さを有する。幾つかの実施形態では、透過バリア層134は、前出の文中に列挙された数値から選択された任意の2つの数によって規定される範囲内の、中央本体126の厚さに対する割合として表現される厚さを有する。他の実施形態では、透過バリア層134は、中央本体126の厚さの30%超の厚さを有する。他の実施形態では、透過バリア層134は、中央本体126の厚さの0.1%未満の厚さを有する。
【0044】
幾つかの実施形態では、透過バリア層134がガスシリンダアセンブリ100の総重量において有意な増加をもたらさないことにより、ガスシリンダアセンブリ100は、タイプ4のCNGタンクに匹敵する単位収容容量当たりの重量を維持しつつ(例えば0.3~0.45kg/L)、タイプ4のCNGタンクよりも良好な(低い)透過性を有する。
【0045】
幾つかの実施形態では、ガスシリンダアセンブリ100は、0.1、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、又は0.45kg/Lの単位収容容量当たりの重量を有する。幾つかの実施形態では、ガスシリンダアセンブリ100は、前出の文中に列挙された数値から選択された任意の2つの数によって規定される範囲内の単位収容容量当たりの重量を有する。幾つかの実施形態では、ガスシリンダアセンブリ100は、0.1kg/L未満の単位収容容量当たりの重量を有する。他の実施形態では、ガスシリンダアセンブリ100は、0.45kg/L超の単位収容容量当たりの重量を有する。
【0046】
幾つかの実施形態では、補剛構造体110は、複合材料を使用して構成される。特定の実施形態では、補剛構造体110は、繊維強化複合材料(例えば炭素繊維強化高分子樹脂)の層からなる。特定の実施形態では、上記で説明した複合材料以外の材料が、補剛構造体110を形成するために使用され得る。
【0047】
図5は、タンクガスシリンダアセンブリ100の端部分210が層状構造部を有し得ることを示す。内圧密封体120の第1の端部分124が、ガスシリンダアセンブリ100の端部分210に設けられる。内圧密封体120の第1の端部分124は、第1のドーム状端部分(ドーム状構造部)162と、ネック部分142を備える第1のボス144とのアセンブリからなる。第1のドーム状端部分162及び第1のボス144は、その組合せにおいて端部分210の最内部分を形成し、タンクガスシリンダアセンブリ100の内部空間300の少なくとも一部分を画成する。
【0048】
図2図5は、複数の実施形態において、透過バリア層134が第1の端部分210内において第1のドーム状端部分162の全体を覆ってボス144まで、しかしボス144上を含まずに配設されることを示す。幾つかの実施形態では、透過バリア134は、内側ライナー124とボス144との間の境界部を越えて延在し、ボス144上にも延在し得る。特定の実施形態では、透過バリア134は、内側ライナー124とボス144との間の境界部150を越えて延在しない。他の実施形態では、透過バリア134は、ボス144の少なくとも一部分を覆うように境界部150を越えて延在する。
【0049】
[ガスシリンダアセンブリを製造する方法]
幾つかの実施形態では、ガスシリンダアセンブリ100を製造する方法が、(1)図6の内圧密封体120を形成することと、(2)内圧密封体120の少なくとも一部分を覆って又は内圧密封体120の内面の少なくとも一部分の上に透過バリア層134を形成して図8の中間アセンブリ130を形成することと、(3)続いて透過バリア層134を覆って補剛構造体110を形成することとを含む。
【0050】
幾つかの実施形態では、内圧密封体120の中央本体126は、例えば高分子シートを円筒チューブ体へと丸めることによってなど円筒チューブを形成することにより製造され得る。他の実施形態では、中央本体126は、射出成形及び押出成形を含む他のプロセスを利用して製造され得る。
【0051】
幾つかの実施形態では、内圧密封体120の第1の端部分124は、(a)射出成形プロセスを利用して高分子材料の第1のドーム状部材162を形成することと、(b)第1のドーム状部材を貫通する中心穴を形成することにより第1のドーム状端部分162を形成することと、(c)中心穴を通るように第1のドーム状端部分162に対してボス144を結合することとによって調製され得る。第2のドーム状部材163及び第2の端部分125は、同一又は同様の層形成プロセスの利用により調製され得る。
【0052】
特定の実施形態では、第1のドーム状部材を形成することと中心穴を形成することとが、1つの射出成形プロセスで同時に実施され得る。幾つかの実施形態では、射出成形以外のプロセスが、第1のドーム状部材162を製造するために利用され得る。幾つかの実施形態では、第1のドーム状部材162は、中央開口部が貫通した半球状部材である。
【0053】
中央本体126及び端部分124、125が製造された後に、内圧密封体120を形成するために、中央本体126の第1の端部181が第1の端部分124に結合され、中央本体126の第2の端部183が第2の端部分125に結合される。特定の実施形態では、溶接プロセスが、中央本体126及び端部分124、125を結合するために利用され、図6及び図7に示すように中央本体126と2つの端部分124、125との間の境界部に沿って溶接ライン128を残すことが可能である。幾つかの実施形態では、中央本体126及び端部分124、125は、接着材料を使用して相互に対して固定される。
【0054】
幾つかの実施形態では、内圧密封体120が調製された後に、透過バリア層134が内圧密封体120を覆って形成されることにより中間アセンブリ130が形成される。図8及び図9の実施形態では、透過バリア層134は、中央本体126及び端部分124、125の少なくとも一部分を覆う。例えば、透過バリア層134は、中央本体126の全体を覆い、さらにボス144まで及び/又はボス144を含めドーム状端部分162を覆う。
【0055】
幾つかの実施形態では、透過バリア層134は、内圧密封体120の外面上に1つ又は複数のバリア材料ストリップを貼り付けることにより形成される。他の実施形態では、バリア材料が、内圧密封体120の外面を覆って塗装又は噴霧される(金属被覆プロセス)。幾つかの実施形態では、バリア材料が蒸着プロセスを利用して堆積される。特定の実施形態では、内圧密封体120を覆って金属箔を巻き付けることが、金属被覆プロセスよりも好ましい。いかなる特定の理論にも制約されるものではないが、金属箔中における金属の連続的な伸展は、金属被覆プロセスにより形成される厚さ又は体積のコーティングに比べてより良好な(より低い)透過性を実現し得ると考えられる。特定の実施形態では、上記で論じたもの以外のプロセスが、透過バリア層を形成するために利用され得る。以降では、透過バリア層を形成する様々なプロセスをさらに詳細に説明する。
【0056】
図10は、一実施形態において、1つ又は複数のバリア材料ストリップ(例えばテープ、リボン)134-1が内圧密封体120を覆って及び内圧密封体120の周方向に沿って巻かれて、中間アセンブリ130-1の透過バリア層を形成することを示す。これらのストリップは、密封体120の長手方向に対してほぼ横方向に施され得る。幾つかの実施形態では、バリア材料ストリップ134-1の2つの隣接し合う巻きストリップが、透過バリア層134-1の一部分が別の部分よりも厚くなるように相互に重畳される。複数の実施形態において、バリア材料ストリップ134-1の巻きストリップは、バリア材料ストリップ134-1が溶接ライン128を覆って配設されるように、中間アセンブリ130-1の長手方向に沿って溶接ライン128を覆い、例えばこの溶接ライン128を越えて延在する。また、バリア材料ストリップ134-1は、内圧密封体120のドーム状端部分162を越えて延在し得る。特定の実施形態では、バリア材料ストリップ134-1の巻きストリップが、溶接ライン128同士の間に留まり、ドーム状端部分162は、バリア材料ストリップ134-1により覆われない。
【0057】
図11は、幾つかの実施形態において、密封体120と構造部110との間に介在する透過バリア層134-2が多層部材からなることを示す。幾つかの実施形態では、透過バリア層134-2は、金属箔182、第1の高分子化合物層181、及び第2の高分子化合物層183を備える。さらに、透過バリア層134-2は、幾つかの変形例では接着層184を備えることが可能である。幾つかの実施形態では、透過バリア層134-2は、第1の高分子化合物層181及び第2の高分子化合物層183の少なくとも一方を有さない。幾つかの実施形態では、透過バリア層134-2は、接着層184を有さない。特定の実施形態では、透過バリア層134-2は、金属箔182を排除し、高分子化合物層181、183の少なくとも一方を備える。特定の実施形態では、追加層を有さない金属箔182が、内圧密封体120の外面127を覆って直接的に巻き付けられて透過バリアを形成することが可能である。補剛構造体110は、例えば高分子化合物層もしくは接着層の一方の上に直接的に、又は金属箔層の上に直接的になど、透過バリア層134-2の上に直接的に施され得る。補剛構造体110は、例えば第1の高分子化合物層181が存在しない変形例に関して、変形例の透過バリア層134-2の金属箔182の上に直接的に施されることが可能である。幾つかの変形例では、金属箔182と補剛構造体110との間が直接的に接触する。幾つかの変形例では、金属箔182と内圧密封体120との間が直接的に接触する。幾つかの変形例では、内圧密封体120と金属箔182との間及び/又は補剛構造体110と金属箔182との間が直接的に接触する。幾つかの実施形態では、第1の高分子化合物層181は、エチレンビニルアルコール(EVOH)を含む高分子化合物層である。幾つかの実施形態では、第2の高分子化合物層183は、エチレンビニルアルコール(EVOH)を含む高分子化合物層である。特定の実施形態では、透過バリア層が、金属箔層を備えず、低透過性エチレンビニルアルコール(EVOH)の層を備える。
【0058】
図12及び図13の実施形態では、1つ又は複数のバリア材料ストリップ(例えばテープ、リボン)134-3が、内圧密封体120の長手方向に沿って内圧密封体120を覆って配設されて透過バリア層134-4を形成し、それにより中間アセンブリ130-2が形成される。幾つかの実施形態では、透過バリア層134-4では、バリア材料ストリップ134-3が、図13に示すように別のバリア材料ストリップに少なくとも部分的に重畳する。幾つかの実施形態では、2つの隣接し合うストリップの重畳により、透過バリア層134-4は別の部分よりも厚い部分を有する。
【0059】
図14図16の実施形態では、1つ又は複数の金属フィルムが中央本体126を覆って巻き付けられて透過バリア層134-5を形成し、それにより中間アセンブリ130-3が形成される。幾つかの実施形態では、図15及び図16に示すように、透過バリア層134-5は、透過バリア層134-5がドーム状端部分162、163から離隔された周方向端部を有するように、溶接ライン128同士の間の中央本体126を覆うがドーム状端部分162、163は覆わず、例えばドーム状端部分162、163が中央本体126に対して結合される位置である溶接ライン128同士の間において長手方向に配設される。幾つかの実施形態では、透過バリア層134-5は、中間アセンブリ130-3の長手方向に沿って溶接ライン128を越えて延在して、中央本体126の長手方向端部181、183を覆い、ドーム状端部分162、163の少なくとも一部を覆う。
【0060】
図17は、透過バリア層134-6が中央本体126を覆って及びさらにドーム状端部分162、163を覆って形成されて、中間アセンブリ130-4が形成されるさらなる実施形態を示す。幾つかの実施形態では、透過バリア134-6が単一のプロセスにより又は同一のプロセスを繰り返すことにより(例えば図12のプロセスすなわち図12に示すようにストリップの装着を繰り返すことにより)形成される場合には、透過バリア層134-6は、内圧密封体120の中央部分126及びドーム状端部分162、163を覆う同一構成を維持する。
【0061】
図18の実施形態では、透過バリア層136が内圧密封体120を覆って配置されることにより、中間アセンブリ130-5が形成される。透過バリア層136は、内圧密封体120の中央本体126を覆って配設された第1の部分134-7を備え、さらに内圧密封体120のドーム状端部分162、163を覆って配設された第2の部分134-8を備える。
【0062】
幾つかの実施形態では、第1の部分134-7は第1のプロセスを利用して形成され、第2の部分134-8は第1のプロセスとは異なる第2のプロセスを利用して形成され、それによりドーム状端部分162の湾曲状表面を覆って透過バリア層136が配設される。幾つかの実施形態では、第1の部分134-7及び第2の部分134-8は、同一又は同様のプロセスにより形成され得るが、一方がより厚いことが可能である。例えば、第1の部分134-7は第2の部分134-8よりも厚いことが可能である。あるいは、第2の部分134-8が第1の部分134-7よりも厚いことが可能である。
【0063】
幾つかの実施形態では、第1の部分134-7及び第2の部分134-8は、それぞれ異なる構成(例えば機械的構造、化学組成など)を有してもよい。幾つかの実施形態では、バリア材料ストリップが、内圧密封体120の中央本体126及びドーム状端部分162、163を覆って装着されることにより(図12及び図13に示すプロセスを利用して)第2の部分134-8が形成され、その後追加のバリア材料ストリップが、中央本体126を覆って巻き付けられることにより(図10に示すプロセスを利用して)第1の部分134-7が形成される場合に、透過バリア層136は、ドーム状端部分162を覆う部分よりも中央本体126を覆う部分においてより厚い。
【0064】
内圧密封体120を覆って透過バリア層が形成された後に中間アセンブリ130、130-1、130-2、130-3、130-4、又は130-5が調製された後に、補剛構造体110は、透過バリア層を覆って形成され得る。幾つかの実施形態では、1つ又は複数の炭素複合材料ストリップ(又はシート)が中間アセンブリを覆って巻かれて、補剛構造体110が形成される。幾つかの実施形態では、高分子樹脂が、透過バリア層を覆って炭素繊維補強材を配設した後にこの炭素繊維補強材の上に塗装又は噴霧され、それにより補剛構造体110が形成される。特定の実施形態では、透過バリア層を覆って配置された複合材料(又は樹脂)を硬化させるためのプロセスが実施されることにより、補剛構造体110が完成する。
【0065】
本発明の特定の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、もっぱら例として提示され、本開示の範囲を限定するようには意図されない。実際に、本明細書において説明される新規の方法及びシステムは、様々な他の形態で具現化されてもよい。さらに、本開示の趣旨から逸脱することなく、本明細書において説明されるシステム及び方法において様々な省略、代替、及び変更を行うことができる。添付の特許請求の範囲及びその均等物は、本開示の範囲及び趣旨の範囲内に含まれるような形態又は修正を範囲に含むように意図される。したがって、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲を参照することのみにより定義される。
【0066】
特定の態様、実施形態、又は例との組合せにおいて説明される特徴、材料、特性、又は群は、非両立的でない限り、本明細書における本章又は他の箇所で説明されるすべての他の態様、実施形態、又は例に対して適用可能であるものとして理解されたい。本明細書(添付の特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)において開示されるすべての特徴及び/又はかように開示された任意の方法もしくはプロセスのすべてのステップは、かかる特徴及び/又はステップの中の少なくともいくつかが相互に排他的となる組合せを除き、任意の組合せで組み合わされ得る。保護範囲は、任意の前述の実施形態の詳細に限定されない。保護範囲は、本明細書(任意の添付の特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)において開示された特徴の任意の新規の1つもしくは任意の新規の組合せにまで、又はかように開示された任意の方法もしくはプロセスのステップの任意の新規の1つもしくは任意の新規の組合せにまで及ぶ。
【0067】
さらに、個別の実装形態の文脈において本開示内で説明される特定の特徴同士が、組み合わされて単一の実装形態へと実装されることも可能である。対照的に、単一の実装形態のコンテクストで説明される様々な特徴が、別個に又は任意の適切な下位組合せで複数の実装形態へと実装されることも可能である。さらに、上述において幾つかの特徴が特定の組合せで動作するものとして説明される場合があるが、幾つかの例では、特許請求される組合せの中の1つ又は複数の特徴が、その組合せから排除されることが可能であり、その組合せは、下位組合せ又は下位組合せの変形例として特許請求され得る。
【0068】
さらに、動作が、特定の順序において図面内に示される又は本明細書内に説明される場合があるが、かかる動作は、図示される特定の順序でもしくは連続的な順序で実施される必要はなく、又はそのすべての動作が所望の結果を達成するために実施される必要もない。図示又は説明されない他の動作が、例示の方法及びプロセスに組み込まれることが可能である。例えば、1つ又は複数の追加の動作が、説明される動作のいずれかの前、後、同時、又はそれらの間に実施されることが可能である。さらに、これらの動作は、他の実装形態において段取り変更又は順序変更されてもよい。幾つかの実施形態では、図示される及び/又は開示されるプロセスで実施される実際のステップが、図面に示すものとは異なってもよい点が当業者には理解されよう。実施形態によっては、上述したステップのいくつかが除外されてもよく、他のステップが追加されてもよい。さらに、上記に開示した具体的な実施形態の特徴及び属性が、さらなる実施形態を形成するために異なる様式で組み合わされてもよく、それらはいずれも本開示の範囲内に含まれる。また、上述の実装形態における様々なシステム構成要素の分別は、かような分別がすべての実装形態において必要であると理解されるべきではなく、説明された構成要素及びシステムは、一般的には単一の製品として共に一体化されることが可能である、又は複数の製品へとパッケージングされることが可能である点を理解されたい。
【0069】
本開示においては、特定の態様、利点、及び新規の特徴が本明細書内で説明される。必ずしもすべてのかかる利点が、任意の特定の実施形態にしたがって達成されなくてもよい。したがって、例えば、本開示は、本明細書において教示されるような1つの利点又は利点群を実現するが、本明細書において教示又は示唆され得るような他の利点を必ずしも実現することなく具現化又は実施されてもよい点が、当業者には理解されよう。
【0070】
「可能である(can)」、「あり得る(could, might)」、「してもよい(may)」等の条件的表現は、別様のことが明示されない限り又は用いられるようなコンテクスト内で別様に理解されない限り、特定の特徴、要素、及び/又はステップを特定の実施形態は備えるが他の実施形態は備えないことを伝えるように概して意図される。したがって、かかる条件語は、特徴、要素、及び/又はステップが1つ又は複数の実施形態にとっては必ず必要であることを示唆するようには、又は1つ又は複数の実施形態が、ユーザによる情報提供もしくは積極的な示唆がある場合もしくはない場合に関わらず、これらの特徴、要素、及び/又はステップが任意の特定の実施形態に含まれるか否かもしくは任意の特定の実施形態で実施されることとなるか否かを判断するための論理を必ず含むことを示唆するようには一般的には意図されない。
【0071】
「X、Y、及びZの中の少なくとも1つ」という表現などの連言的表現は、別様のことが明示されない限り、他の場合では、アイテム、項等がX、Y、又はZのいずれかであり得ることを伝えるように一般的に使用されるようなコンテクストで理解される。したがって、かかる連言的表現は、特定の実施形態が、少なくとも1つのX、少なくとも1つのY、及び少なくとも1つのZが存在することを必要とすることを示唆するように一般的には意図されない。
【0072】
本明細書において使用されるような「約(approximately、about)」、「略」、及び「実質的に」という用語などの本明細書において使用される程度表現は、所望の機能を依然として実施する又は所望の結果を達成する、述べられた数値、量、又は特徴に近い数値、量、又は特徴を表す。例えば、「約」、「略」、及び「実質的に」という用語は、述べられた量の10%未満、5%未満、1%未満、0.1%未満、0.01%未満の範囲内に含まれる量を示し得る。別の例では、特定の実施形態では、「ほぼ平行な」及び「実質的に平行な」という用語は、15度以下だけ、10度以下だけ、5度以下だけ、3度以下だけ、1度以下だけ、又は0.1度以下だけ正確な平行から逸脱する数値、量、又は特徴を示す。
【0073】
本開示の範囲は、本明細書内の本章又は他の箇所における好ましい実施形態の具体的な開示により限定されるようには意図されず、本明細書内の本章又は他の箇所において提示されるような又は将来的に提示されるような特許請求の範囲により定義され得る。特許請求の範囲の文言は、特許請求の範囲において使用される文言に基づき広く解釈されるべきであり、本明細書内において又は本願の手続きの最中で説明される例に限定されるべきではなく、かかる例は、非排他的なものとして解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0074】
10 車両
90 燃料システム
100 ガスシリンダアセンブリ、タンクガスシリンダアセンブリ
110 補剛構造体
120 内圧密封体、内側ライナーアセンブリ、内側ライナー、ライナー
124 第1の端部分
125 第2の端部分
126 中央本体、中央部分
127 外面
128 溶接ライン
129 内面
130 中間アセンブリ
130-1 中間アセンブリ
130-2 中間アセンブリ
130-3 中間アセンブリ
130-4 中間アセンブリ
130-5 中間アセンブリ
134 透過バリア層、テープ、リボン、
134-1 バリア材料ストリップ
134-2 透過バリア層
134-3 バリア材料ストリップ
134-4 透過バリア層
134-5 透過バリア層
134-6 透過バリア層
134-7 第1の部分
134-8 第2の部分
136 透過バリア層
142 ネック
143 ネック
144 第1のボス
150 境界部
162 ドーム状端部分、第1のドーム状端部分、第1のドーム状部材、ドーム状構造部
163 ドーム状端部分、第2のドーム状部材、ドーム状構造部
181 第1の端部、第1の高分子化合物層、長手方向端部
182 金属箔
183 第2の端部、第2の高分子化合物層、長手方向端部
184 接着層
200 中央部分
210 端部分
220 端部分
232 ドーム状構造部
233 ドーム状構造部
300 内部空間
図1
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【国際調査報告】