(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-15
(54)【発明の名称】無土壌栽培モヤシ苗の自動採取に適する装置
(51)【国際特許分類】
A01D 45/00 20180101AFI20220708BHJP
B65G 21/14 20060101ALI20220708BHJP
【FI】
A01D45/00 Z
B65G21/14 C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021566127
(86)(22)【出願日】2019-06-12
(85)【翻訳文提出日】2021-11-05
(86)【国際出願番号】 CN2019090809
(87)【国際公開番号】W WO2020224029
(87)【国際公開日】2020-11-12
(31)【優先権主張番号】201910376594.9
(32)【優先日】2019-05-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201910496151.3
(32)【優先日】2019-06-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517149405
【氏名又は名称】福建省中科生物股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】FUJIAN SANAN SINO-SCIENCE PHOTOBIOTECH CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Photoelectric Industrical Park, Hengshan Village, Hutou Town, Anxi County Quanzhou, Fujian 362411, CN
(74)【代理人】
【識別番号】100146374
【氏名又は名称】有馬 百子
(72)【発明者】
【氏名】李 紹華
(72)【発明者】
【氏名】▲ゴン▼ 化勤
(72)【発明者】
【氏名】劉 東
(72)【発明者】
【氏名】李 晶
【テーマコード(参考)】
2B075
3F025
【Fターム(参考)】
2B075AA03
2B075AB10
2B075GA01
2B075GA05
3F025AC03
3F025AC07
3F025AC12
(57)【要約】
無土壌栽培モヤシ苗の自動採取に適する装置であって、底部支持フレーム(1)と、搬送手段(3)と、裁断手段(4)とを含み、前記搬送手段(3)は底部支持フレーム(1)上に設置され、前記裁断手段(4)は搬送手段(3)上に設置され、前記搬送手段(3)は水平方向に沿って移動し、前記搬送手段(3)と水平面とは、夾角αを有し、前記夾角αの角度範囲は、30゜≦α≦90゜である。前記装置は、搬送手段と台座支持フレームとが夾角を形成し、モヤシ苗が栽培板に直接落下することを効果的に防止し、それにより、後期の処理工程を減少させ、生産効率を向上させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底部支持フレームと、搬送手段と、裁断手段とを含み、前記搬送手段は、底部支持フレーム上に設置され、前記裁断手段は、搬送手段上に設置され、
前記搬送手段は、水平方向に沿って移動し、
前記搬送手段と水平面とは、角度範囲が30°≦α≦90°の夾角αを有する、
ことを特徴とする無土壌栽培モヤシ苗の自動採取に適する装置。
【請求項2】
前記底部支持フレームは、支持構造と、支持構造の下に固定される支持脚とを含み、
支持脚の側辺にモヤシ苗収集ボックスが設けられ、
前記支持板に退避溝が設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の無土壌栽培モヤシ苗の自動採取に適する装置。
【請求項3】
前記底部支持フレームには昇降手段が設置され、
前記昇降手段の出力端は搬送手段に固定して接続される、
ことを特徴とする請求項1に記載の無土壌栽培モヤシ苗の自動採取に適する装置。
【請求項4】
前記昇降手段は、昇降機とコンソールとを含み、
前記コンソールは、支持構造の底部に固定して接続され、
前記昇降機は、コンソールに固定して接続され、
前記昇降機の出力端は、前記退避溝を貫通して搬送手段に固定して接続される、
ことを特徴とする請求項3に記載の無土壌栽培モヤシ苗の自動採取に適する装置。
【請求項5】
前記搬送手段は、取付台と、コンベアと、制限構造とを含み、
前記取付台の下には昇降ロッドが設けられ、
前記昇降ロッドは、前記支持構造に設置され、前記取付台は、昇降機の出力端に固定して接続され、前記コンベアは取付台に設置され、
前記制限構造は、取付台の両側に設置され、
前記取付台と支持構造とは、角度範囲が30°≦α≦90°の夾角αを形成する、
ことを特徴とする請求項2又は4に記載の無土壌栽培モヤシ苗の自動採取に適する装置。
【請求項6】
前記搬送手段におけるコンベアは、複数の可動接続台、複数のリフトシリンダーが設けられるリンクコンベアであり、
前記支持脚には支持座が設けられ、前記複数の可動接続台の一端は支持座に設置され、複数のリフトシリンダーは支持座に設置され、
前記リフトシリンダーの出力端は可動接続台の他端に固定して接続される、前記リフトシリンダーは、可動接続台の他端を昇降駆動させ、
前記可動接続台の数は、リフトシリンダーの数と一致し、前記リンクコンベアにおけるリンクには係止リングが設けられる、
ことを特徴とする請求項5に記載の無土壌栽培モヤシ苗の自動採取に適する装置。
【請求項7】
前記裁断手段は、固定支持フレームと裁断機とを含み、
前記固定支持フレームは、前記搬送手段の取付台上に設置され、
前記裁断機は固定支持フレームの下に設けられる、
ことを特徴とする請求項2に記載の無土壌栽培モヤシ苗の自動採取に適する装置。
【請求項8】
前記裁断機は、固定ケーシングと、サーボモーターと、裁断カッターとを含み、
前記固定ケーシングは、接続ブロックに固定して接続され、
前記サーボモーターは、固定ケーシングに設置され、
前記サーボモーターの出力端は、裁断カッターに固定して接続される、ことを特徴とする請求項7に記載の無土壌栽培モヤシ苗の自動採取に適する装置。
【請求項9】
前記モヤシ苗収集ボックスは、収集槽と飛散防止板とを含み、
前記収集槽は支持脚に設置され、
前記飛散防止板は収集槽に固定して接続され、前記収集槽内には自動コンベアが設けられる、
ことを特徴とする請求項2に記載の無土壌栽培モヤシ苗の自動採取に適する装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無土壌栽培の技術分野に関し、特に無土壌栽培モヤシ苗の自動採取に適する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無土壌栽培は、植物の成長に応じて植物の成長に必要な栄養成分を提供し、自然光、人工光、あるいは光を補って植物を成長させる技術である。近年、無土壌栽培は、温室、ハウス、植物工場などの広い面積の栽培に広く使われている。
【0003】
従来技術には以下の問題がある。採取際、装置全体が水平に設置されているため、裁断が終わった後のモヤシ苗が栽培板に落下してしまい、後期には人工的に選別する必要があるため、大量の人的資源や物的資源を浪費し、採取プロセスに悪影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そのため、各構造の合理的なレイアウト及び協働により、裁断が終わった後のモヤシ苗が、栽培板に落下せず、収集槽内に落下し、後期の処理工程を直接効果的に減少させ、生産速度を加速させる、無土壌栽培モヤシ苗の自動採取に適する装置を提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を実現するために、本発明は、無土壌栽培モヤシ苗の自動採取に適する装置を提供し、前記装置は、底部支持フレームと、搬送手段と、裁断手段とを含み、前記搬送手段は、底部支持フレーム上に設置され、前記裁断手段は、搬送手段上に設置され、前記搬送手段は、水平方向に沿って移動し、前記搬送手段と水平面とは、角度範囲が30°≦α≦90°の夾角αを有する°。搬送手段が傾斜な状態であり、それにより、裁断手段により裁断されたモヤシ苗が傾斜するため、低い端へ落下し、モヤシ苗が栽培板に落下しないようにする。
【0006】
さらに、前記底部支持フレームは、支持構造と、支持構造の下に固定される支持脚とを含み、支持脚の側辺にモヤシ苗収集ボックスが設けられ、前記支持板に退避溝が設けられる。完全な支持フレームを形成し、装置が作動中に安定かつ強固になる。
【0007】
さらに、前記底部支持フレームに昇降手段が設置され、前記昇降手段の出力端が搬送手段に固定して接続される。搬送手段を制御してリフトすることができる。
【0008】
さらに、前記昇降手段は、昇降機とコンソールとを含み、前記コンソールは支持板の底部に固定して接続され、前記昇降機は、コンソールに固定して接続され、前記昇降機の出力端は、前記退避溝を貫通して搬送手段に固定して接続される。搬送手段を制御して、安定して持ち上げて傾斜させることができる。
【0009】
さらに、前記搬送手段は、取付台と、コンベアと、制限構造とを含み、前記取付台の下には昇降ロッドが設けられ、前記昇降ロッドは、前記支持板支持板に設置され、前記取付台は、昇降機の出力端に固定して接続され、前記コンベアは取付台に設置され、前記制限構造は、取付台の両側に設置され、前記取付台と支持板とは、角度範囲が30°≦α≦90°の夾角αを形成する。栽培板を安定して搬送し、指定された位置に制限することができ、移動ずれを防止し、角度が小さく効果が著しくなかったり、角度が大きいと倒れたりする状況を防止する。
【0010】
さらに、前記搬送手段におけるコンベアは、複数の可動接続台、複数のリフトシリンダーが設けられるリンクコンベアであり、前記支持脚には支持座が設けられ、前記複数の可動接続台の一端は支持座に設置され、複数のリフトシリンダーは支持座に設置され、前記リフトシリンダーの出力端は可動接続台の他端に固定して接続される、前記リフトシリンダーは、可動接続台の他端を昇降駆動させ、前記可動接続台の数は、リフトシリンダーの数と一致し、前記リンクコンベアにおけるリンクには係止リングが設けられる。水平移動する栽培トレイが徐々に傾斜移動状態になる。
【0011】
さらに、前記裁断手段は、固定支持フレームと裁断機とを含み、前記固定支持フレームは、前記搬送手段の取付台上に設置され、前記裁断機は固定支持フレームの下に設けられる。裁断手段がより安定して運転することができる。
【0012】
さらに、前記裁断機は、固定ケーシングと、サーボモーターと、裁断カッターとを含み、前記固定ケーシングは、接続ブロックに固定して接続され、前記サーボモーターは、固定ケーシングに設置され、前記サーボモーターの出力端は、裁断カッターに固定して接続される。モヤシ苗を効果的かつ安定して採取することができる。
【0013】
さらに、前記モヤシ苗収集ボックスは、収集槽と飛散防止板とを含み、前記収集槽は支持脚に設置され、前記飛散防止板は収集槽に固定して接続され、前記収集槽内には自動コンベアが設けられる。裁断が終わった後のモヤシ苗を収集し、人工収集する必要がない。
【発明の効果】
【0014】
従来技術と異なり、上記技術的解決手段は、以下の有益な効果を有する。
【0015】
1、本発明は、昇降手段により搬送手段の一端の長側辺を持ち上げ、搬送手段と台座支持フレームとが夾角を形成し、裁断手段により裁断されたモヤシ苗が傾斜するため、モヤシ苗が低い位置でのモヤシ苗収集ボックス内に落下し、モヤシ苗が栽培板に直接落下することを効果的に防止し、それにより、後期の処理工程を減少させ、生産効率を向上させる。
【0016】
2、本発明は、昇降手段が設けられ、昇降手段におけるコンソールにより昇降機を制御することにより、搬送装置と台座支持フレームとがなす夾角の角度範囲を容易に制御でき、角度が小さく効果が著しくなかったり、角度が大きいと倒れたりする状況を防止する。
【0017】
3、本発明は、搬送手段におけるコンベアをリンクコンベアに改良し、該装置は、複数の可動接続台とリフトシリンダーが設けられ、それにより、リフトシリンダーにより、それぞれ可動板を異なる高さまで持ち上げ、可動板がスロープ状になり、コンベアは、水平端から他端へ角度が大きくなり傾斜になり、水平移動する栽培板は、傾斜移動状態になり、手動で栽培板を傾斜させて装置に置く必要がなく、人の作業負担を減少させる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】は、本発明の無土壌栽培モヤシ苗の自動採取に適する装置の構造模式図である。
【
図2】は、実施例1における台座支持フレームの構造模式図である。
【
図3】は、実施例1における昇降手段の構造模式図である。
【
図4】は、実施例1における搬送手段の構造模式図である。
【
図5】は、実施例1における搬送手段の側面構造模式図である。
【
図6】は、実施例1における裁断手段の構造模式図である。
【
図7】は、実施例1における裁断機の構造模式図である。
【
図8】は、実施例1におけるモヤシ苗収集ボックスの構造模式図である。
【
図9】は、実施例2における搬送手段の構造模式図である。
【
図10】は、実施例2における搬送手段の背面構造模式図である。
【
図11】は、実施例2における搬送手段の側面構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
技術案の技術内容、構造特徴、実現される目的および効果を詳細に説明するために、以下に具体的な実施形態を併せて図面に関して詳細に説明する。
【0020】
実施例1:
図1~
図8を参照すると、本発明の無土壌栽培モヤシ苗の自動採取に適する装置は、底部支持フレーム1と、搬送手段3と、裁断手段4とを含み、前記搬送手段3は、底部支持フレーム1上に設置され、前記裁断手段4は、搬送手段3上に設置され、前記搬送手段3は、水平方向に沿って移動し、前記搬送手段3と水平面とは、角度範囲が30°≦α≦90°の夾角αを有する。前記底部支持フレーム1は、支持構造102と、支持構造の下に固定される支持脚101とを含み、支持脚101の側辺にはモヤシ苗収集ボックスが設けられ、前記支持脚101は、4本の垂直かつ対称的な支持脚からなり、前記支持脚101の長側辺にはモヤシ苗収集ボックス104が設置され、前記モヤシ苗収集ボックス104の長側辺の面は支持脚101長側辺と密着し、且つモヤシ苗収集ボックス104の長さは支持脚101の長側辺の長さと一致し、前記モヤシ苗収集ボックス104は、収集槽1041と飛散防止板1042とを含み、前記収集槽1041の長側辺が設置される面は、支持脚101の長側辺と密着し、前記飛散防止板1042の下端は収集槽1041の上端に固定して接続され、前記飛散防止板1042は、3つの面が設けられ、開口が支持脚101に向かっており、前記収集槽1041内には自動コンベア1043が設けられ、前記自動コンベア1043の作用は、収集槽1041内のモヤシ苗を搬出して梱包することである。前記4本の支持脚101のそれぞれは、支持板102の4つの角に対応して垂直に固定して接続され、前記支持板102には退避溝103が設けられ、前記支持板102における退避溝103は、昇降手段2の出力端を架設するためのものである。
【0021】
本実施例では、前記昇降手段2は、昇降機202とコンソール201とを含み、前記コンソール201は、支持板102の底部に固定して接続され、前記コンソール201の上端は、支持板102の、退避溝103がない端の下方に固定して接続され、前記昇降機202の側面は、コンソール201の側面に固定して接続され、前記昇降機202の出力端は、前記退避溝103を貫通して搬送手段3に固定して接続される。具体的には、前記搬送手段3は、取付台301と、コンベア302と、制限構造303とを含み、前記取付台301の下には昇降ロッド304が設けられ、前記取付台301の長側辺の下端には、昇降ロッド304が固定して取り付けられ、前記昇降ロッド304の下端は、支持板102における退避溝103の対称的な長側辺に固定して取り付けられることにより、一端を持ち上げるとき、他端を安定させ傾斜させないことを確保する。前記取付台301の他端は、昇降機202の出力端に固定して接続され、前記昇降機202は昇降ロッド304と対称的であり、前記コンベア302は取付台301に設置され、前記コンベア302全体は、取付台301に嵌設され、前記制限構造303は、取付台301の長側辺に対称的に設置され、前記取付台301は、前記昇降機202により持ち上げられているとき、支持板102と夾角を形成し、すなわち、取付台301の短側辺と、支持板102の交差した短側辺とが形成される夾角はαであり、角度範囲は30°≦α≦90°である。
【0022】
本実施例では、前記裁断手段4は、固定支持フレーム401と裁断機402とを含み、前記固定支持フレーム401は、前記搬送手段3の取付台301に設置され、前記固定支持フレーム401の4つの支持腿は、取付台301の長側辺に対称的に固定して取り付けられ、前記裁断機402は、固定支持フレーム401の下に設置される。具体的には、前記裁断機402は、固定ケーシング4021と、サーボモーター4022と、裁断カッター4023とを含み、前記固定ケーシング4021の上端は接続ブロック4014の下端に固定して接続され、前記サーボモーター4022は、固定ケーシング4021の側面に固定して取り付けられ、前記裁断カッター4023は、固定ケーシング4021の、サーボモーター4022と対称的な他の側面に取り付けられ、前記サーボモーター4022の出力端は裁断カッター4023の側端に固定して接続され、それにより、サーボモーター4022は、裁断カッター4023を裁断駆動させる。
【0023】
具体的に作動するとき、まず、昇降手段2により搬送手段3に必要な傾斜角度を制御し、搬送手段3により、採取しようとする栽培板を裁断手段の下まで搬送し、次に制限構造303が栽培板を固定し、裁断し、そして次の工程に搬送する。具体的には、昇降手段2におけるコンソール201により昇降機202を制御し、昇降機202の出力端が搬送手段3における取付台301の一端を持ち上げるように駆動させるようにし、それにより、取付台301がコンベア302を裁断手段4とともに傾斜させ、同時に、取付台301の他端の下方の昇降ロッド304が持ち上げ状況に応じて上昇し、それにより、取付台301を安定かつ強固な姿勢にさせる。搬送手段3におけるコンベア302により、採取しようとする栽培板を裁断手段4の下まで搬送し、制限構造303により栽培板を固定し、それにより、裁断手段4におけるサーボモーター4022により、裁断カッター4023が作動して栽培板におけるモヤシ苗を裁断するように駆動する。搬送手段3が傾斜するため、裁断後のモヤシ苗が低い位置まで落下し、それにより、モヤシ苗がモヤシ苗収集ボックス104における収集槽1041内に落下するようにし、飛散防止板1042は、作動中、一部のモヤシ苗が不用意に飛散してしまうことを効果的に防止できる。以上のように、該装置では、裁断が終わった後のモヤシ苗は、直接栽培板に落ちずに、収集槽1041内に落下し、後続の人工処理の工程を直接効果的に減少させ、人的資源や物的資源を削減し、生産速度を加速させる。
【0024】
実施例2:
図9~
図11を参照すると、本発明の無土壌栽培モヤシ苗の自動採取に適する装置は、底部支持フレーム1と、昇降手段2と、搬送手段3と、裁断手段4とを含み、前記昇降手段2は、底部支持フレーム1と、搬送手段3と、裁断手段4とを含み、前記搬送手段3は底部支持フレーム1上に設置され、前記裁断手段4は搬送手段3上に設置され、前記搬送手段3は水平方向に沿って移動し、前記搬送手段3と水平面とは、角度範囲が30°≦α≦90°の夾角αを有する。前記底部支持フレーム1は、支持構造102と、支持構造の下に固定される支持脚101とを含み、支持脚101の側辺にはモヤシ苗収集ボックスが設けられ、前記支持脚101は、4本の垂直かつ対称的な支持脚からなり、前記支持脚101の長側辺にはモヤシ苗収集ボックス104が設置され、前記モヤシ苗収集ボックス104の長側辺の面は支持脚101長側辺と密着し、且つモヤシ苗収集ボックス104の長さは支持脚101長側辺の長さと一致し、前記モヤシ苗収集ボックス104は、収集槽1041と飛散防止板1042とを含み、前記収集槽1041の長側辺が設置される面は支持脚101の長側辺と密着し、前記飛散防止板1042の下端は収集槽1041の上端に固定して接続され、前記飛散防止板1042は、3つの面が設けられ、開口が支持脚101に向かっており、前記収集槽1041内には自動コンベア1043が設けられ、前記自動コンベア1043の作用は、収集槽1041内のモヤシ苗を搬出して梱包することである。前記4本の支持脚101のそれぞれは、支持板102の4つの角に対応して垂直に固定して接続され、前記支持板102には退避溝103が設けられ、前記支持板102における退避溝103は、昇降手段2の出力端を架設するためのものである。
【0025】
本実施例では、前記昇降手段2は、昇降機202とコンソール201とを含み、前記コンソール201は、支持板102の底部に固定して接続され、前記コンソール201の上端は、支持板102の退避溝103がない端の下方に固定して接続され、前記昇降機202の側面はコンソール201の側面に固定して接続され、前記昇降機202の出力端は前記退避溝103を貫通して搬送手段3に固定して接続される。具体的には、前記搬送手段3におけるコンベア302は、複数の可動接続台305、複数のリフトシリンダー308が設けられるリンクコンベア306であり、前記支持脚101には支持座307が設けられ、前記複数の可動接続台305の一端は支持座307に設置され、複数のリフトシリンダー308は支持座307に設置され、前記リフトシリンダー308は、昇降機202の出力端と同一側に位置し、前記リフトシリンダー308の出力端は、可動接続台305の他端に固定して接続され、前記リフトシリンダー308は、可動接続台の他端を昇降駆動させ、それにより、リンクコンベア302の一端を昇降駆動させる。複数のリフトシリンダー308と複数の可動接続台305との嵌合により、低い可動接続台から、高い可動接続台までは、角度がゆっくりと大きくなり、角度の範囲は30°-90°であり、前記可動接続台305の数は、リフトシリンダー308の数と一致し、前記リンクコンベア306におけるリンクには係止リング309が設けられる。前記係止リング309はリンクの対称的な両端に外嵌され、前記係止リング309は、栽培板の後進を防止するためのものである。
【0026】
具体的な使用では、昇降手段2によりリンクコンベア306の一端を所定の角度まで持ち上げ、水平端から、リフトシリンダー308を介して昇降手段2により持ち上げられた端までは、所定の角度で高くなり、可動接続台305を駆動して持ち上げ、それにより、可動接続台305を昇降手段2に近い持ち上げられた端の傾斜角度と一致させ、可動接続台305を水平から傾斜へ変化させ、係止リング309は、栽培板の後進を防止するためのものであり、手動で栽培板を傾斜させて装置に置く必要がなく、人の作業負担を減少させる。
【0027】
以下、本実施例2のモヤシ苗自動採取装置が異なる角度を選択して、異なる高さのモヤシ苗を採取し、異なる角度と異なる高さを選択した場合、該モヤシ苗の採取中において対応する落下割合を統計し、それにより、さらに実施例の有益な効果を強調する。
【0028】
今回の比較統計例では、それぞれ12cm、14cm、16cm及び18cmの4つの異なる高さのモヤシ苗を選択して採取し、各高さのモヤシ苗に応じて、モヤシ苗自動採取装置の角度をそれぞれ調整して、30度、45度、60度、75度、80度及び90度6つの異なる採取角度をそれぞれ選択し、本実施例2での無土壌栽培モヤシ苗の自動採取に適する装置、及び本装置で使用される採取方法を用いて、それぞれ採取試験を行い、詳細結果を以下の表に示す。
【0029】
表1
注:落下割合とは、育苗トレイから落下したモヤシ苗と、採取したモヤシ苗との比である。80°-90°傾斜する場合、モヤシ苗が高く、高さ16cmと18cmで採取すると、縁におけるモヤシ苗が曲がり、採取切断を行うことができず、採取割合が低下する。
【0030】
落下割合(%)=落下質量g/(採取前の質量(育苗トレイも含め)-採取後の質量(育苗トレイも含め))g。
【0031】
上記統計データから分かるように、落下割合は、モヤシ苗の高さ及び採取装置の傾斜角度の増加とともに上がり、それにより、本実施例のモヤシ苗採取装置の有益な効果をさらに強調し、つまり、大範囲の調整角度により、異なる高さのモヤシ苗の採取に適し、様々な角度の自在調整により、モヤシ苗の採取効率を効果的に向上できる。
【0032】
なお、本明細書では、第1および第2のような関係用語は、1つのエンティティまたは動作を他のエンティティまたは動作と区別するためにのみ使用されためのものに過ぎず、これらのエンティティまたは動作の間にこのような実際的な関係または順序が存在することを必ずしも要求しない、または暗示しない。さらに、用語の「含む」、「備える」、またはその何らの他の変形は、非排他的な「含んでいる」を意図しており、一連の要素を含むプロセス、方法、物品、または装置は、その要素だけでなく、具体的に列挙されていない他の要素をさらに含み、またはこのプロセス、方法、物品または装置の固有の要素を含むようにする。より多くの制限がない場合、「…を含む」とまたは「備える」という文言によって限定される要素は、前記要素を含むプロセス、方法、物品、または装置において、さらに他の同じ要素が存在することを排除するものではない。さらに、本明細書では、「大きい」、「小さい」、「超える」などは、この数を含まないと理解される。「以上」、「以下」、「以内」などは、この数を含むと理解される。
【0033】
上記の各実施形態について説明したが、当業者が基本的な進歩性概念を知ると、これらの実施形態に対して追加的な変更と修正を行うことができるので、上記は本発明の実施例に過ぎず、本発明の特許保護範囲を限定するものではない。本発明の明細書及び図面の内容を利用して行われる等価構造または等価フロー変換、または他の関連技術分野に直接的または間接的に適用されるものは、同様に本願の特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0034】
1 底部支持フレーム
101 支持脚
102 支持構造
103 退避溝
104 モヤシ苗収集ボックス
1041 収集槽
1042 飛散防止板
1043 自動コンベア
2 昇降手段
201 コンソール
202 昇降機
3 搬送手段
301 取付台
302 コンベア
303 制限構造
304 昇降ロッド
305 可動接続台
306 リンクコンベア
307 支持座
308 リフトシリンダー
309 係止リング
4 裁断手段
401 固定支持フレーム
402 裁断機
4021 固定ケーシング
4022 サーボモーター
4023 裁断カッター
【国際調査報告】