(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-15
(54)【発明の名称】有効成分を含む創傷治療および瘢痕管理製品、その製造方法および有用な製品
(51)【国際特許分類】
A61K 45/00 20060101AFI20220708BHJP
A61P 17/02 20060101ALI20220708BHJP
A61K 31/4418 20060101ALI20220708BHJP
A61K 47/34 20170101ALI20220708BHJP
A61K 9/70 20060101ALI20220708BHJP
A61K 47/32 20060101ALI20220708BHJP
【FI】
A61K45/00
A61P17/02
A61K31/4418
A61K47/34
A61K9/70 401
A61K47/32
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021568026
(86)(22)【出願日】2020-05-13
(85)【翻訳文提出日】2022-01-07
(86)【国際出願番号】 US2020032648
(87)【国際公開番号】W WO2020232101
(87)【国際公開日】2020-11-19
(32)【優先日】2019-05-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】506163652
【氏名又は名称】バイオ・メッド・サイエンシーズ・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Bio Med Sciences, Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】特許業務法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】ディロン,マーク イー.
(72)【発明者】
【氏名】アダムス,ショーン マイケル
【テーマコード(参考)】
4C076
4C084
4C086
【Fターム(参考)】
4C076AA71
4C076AA72
4C076AA76
4C076AA77
4C076AA82
4C076AA99
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4C084AA17
4C084MA32
4C084MA63
4C084NA05
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4C084NA13
4C084ZA89
4C086AA01
4C086AA02
4C086BC17
4C086MA02
4C086MA03
4C086MA05
4C086MA32
4C086MA63
4C086NA05
4C086NA11
4C086NA13
4C086ZA89
(57)【要約】
本発明は、様々なタイプの真皮の損傷から生じる真皮の瘢痕を減少させる新規な方法に関する。特に、本発明は、真皮の瘢痕を低減および/または防止するのに有効な医薬成分をそれぞれ含む創傷被覆材および瘢痕管理製品に関する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
真皮の瘢痕を低減および/または防止するための瘢痕管理製品であって、
皮膚接触側を有する皮膚接触層と、
前記皮膚接触層に組み込まれた、線維芽細胞活性を低減する抗線維化有効医薬成分とを備えることを特徴とする瘢痕管理製品。
【請求項2】
請求項22に記載の瘢痕管理製品において、
前記皮膚接触層が、0.5重量%~20重量%のピルフェニドンを含むことを特徴とする瘢痕管理製品。
【請求項3】
請求項22に記載の瘢痕管理製品において、
前記皮膚接触層が、3重量%のピルフェニドンを含むことを特徴とする瘢痕管理製品。
【請求項4】
請求項22に記載の瘢痕管理製品において、
前記皮膚接触層が、シリコーン配合物を含むことを特徴とする瘢痕管理製品。
【請求項5】
請求項4に記載の瘢痕管理製品において、
前記シリコーン配合物が、0.5~20重量%のピルフェニドンを含むことを特徴とする瘢痕管理製品。
【請求項6】
請求項4に記載の瘢痕管理製品において、
前記シリコーン配合物が、3重量%のピルフェニドンを含むことを特徴とする瘢痕管理製品。
【請求項7】
請求項4乃至6の何れか一項に記載の瘢痕管理製品において、
前記シリコーン配合物が、シリコーンであることを特徴とする瘢痕管理製品。
【請求項8】
請求項4乃至6の何れか一項に記載の瘢痕管理製品において、
前記シリコーン配合物が、ポリオルガノシロキサンであることを特徴とする瘢痕管理製品。
【請求項9】
請求項4乃至6の何れか一項に記載の瘢痕管理製品において、
前記シリコーン配合物が、ポリジメチルシロキサンであることを特徴とする瘢痕管理製品。
【請求項10】
請求項1に記載の瘢痕管理製品において、
前記皮膚接触層上に配置された瘢痕管理製品の残りの部分をさらに含み、
前記残りの部分が、繊維布、発泡体、不織布フィルム、メッシュ、熱可塑性材料、または繊維布以外の材料を含むことを特徴とする瘢痕管理製品。
【請求項11】
瘢痕管理製品の製造方法であって、
ピルフェニドンをシリコーン配合物に混合してその混合物を形成するステップであって、前記シリコーン配合物が、ポリオルガノシロキサン、シリコーン、シリコーンゲル、シリコーンエラストマーまたはポリジメチルシロキサンを含む、ステップと、
前記混合物を担体に塗布してその上に前記混合物の層を形成するステップと、
前記混合物の層を硬化させるステップとを備えることを特徴とする方法。
【請求項12】
請求項11に記載の方法において、
硬化前に、前記混合物の層に延伸ポリテトラフルオロエチレンを塗布するステップをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項13】
請求項12に記載の方法において、
前記シリコーン配合物がシリコーンであり、
前記混合物の層および延伸ポリテトラフルオロエチレンが、シリコーンおよびポリテトラフルオロエチレンの相互侵入ポリマーネットワークを形成し、前記相互侵入ポリマーネットワークが、第1の面および第2の面を有し、前記第1の面が、前記皮膚接触層の皮膚接触側を形成し、
当該方法が、前記相互侵入ポリマーネットワークの第2の面に熱可塑性スプリント材料を積層するステップをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項14】
請求項11に記載の方法において、
硬化前に、前記混合物の層に、開口を有するメッシュ層を適用するステップをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項15】
請求項11に記載の方法において、
硬化前に、
微多孔性ポリマーシート膜を前記混合物の層に適用して、前記混合物の層が前記微多孔性ポリマーシート膜に含浸することを可能にするか、または含侵させるステップと、
含浸された微多孔性ポリマーシート材の遠位面にバッキング材を適用するステップであって、前記バッキング材が、前記微多孔性ポリマーシート膜を通過した混合物と接触する、ステップとをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法において、
前記バッキング材が、繊維布、発泡体、不織布フィルム、または繊維布以外の材料を含むことを特徴とする方法。
【請求項17】
請求項11に記載の方法において、
硬化前に、微多孔性ポリマーシート膜とバッキング材の積層体を前記混合物の層に適用して、前記混合物の層が前記微多孔性ポリマーシート膜に含浸することを可能にするか、または含侵させるステップをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項18】
請求項17に記載の方法において、
前記バッキング材が、繊維布、発泡体、不織布フィルム、または繊維布以外の材料を含むことを特徴とする方法。
【請求項19】
瘢痕管理製品の製造方法であって、
ピルフェニドンをシリコーン配合物に混合してその混合物を形成するステップと、
前記混合物を繊維布に塗布して、前記混合物が塗布された繊維布を形成するステップと、
前記混合物が塗布された繊維布を瘢痕管理製品に加工するステップとを備えることを特徴とする方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法において、
前記瘢痕管理製品が、衣服であることを特徴とする方法。
【請求項21】
真皮の瘢痕を低減する方法であって、
請求項1~11、22または23の何れか一項に記載の瘢痕管理製品を提供するステップと、
前記瘢痕管理製品の皮膚接触層の皮膚接触面を、閉鎖創傷部位の上に重ねて接触させるステップと、
前記瘢痕管理製品を、閉鎖創傷部位の上に重ねて接触させた状態で、真皮の瘢痕を低減および/または防止するのに有効な時間維持するステップとを備えることを特徴とする方法。
【請求項22】
請求項1に記載の瘢痕管理製品において、
前記抗線維化有効医薬成分が、ピルフェニドンであることを特徴とする瘢痕管理製品。
【請求項23】
請求項10に記載の瘢痕管理製品において、
前記瘢痕管理製品の残りの部分が、バッキング層を含むことを特徴とする瘢痕管理製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規の創傷被覆材および瘢痕管理製品に関する。特に、本発明は、有効医薬成分(「API」)を含む創傷被覆材、および同じくAPIを含む瘢痕管理製品に関する。いずれの場合も、真皮の瘢痕を低減および防止するために、APIが創傷または瘢痕領域に送達される。
【背景技術】
【0002】
線維芽細胞が瘢痕形成の主要な原因であることはよく知られている。このような細胞の活性を抑えることで、怪我や手術による真皮の瘢痕を大幅に低減できる可能性がある。
【0003】
ペンシルバニア州アレンタウンのBio Med Sciences社は、Silon-TSR(登録商標)およびRylon(登録商標)ブランドの創傷被覆材を製造および販売している。さらに、Bio Med Sciences社は、パッチやスプリント材を含むSilon(登録商標)およびOleeva(登録商標)ブランドの瘢痕管理製品を製造および販売している。
【0004】
ピルフェニドンは、線維芽細胞が肺組織に蓄積し、コラーゲンや他のタンパク質を分泌する筋線維芽細胞に分化する疾患である肺線維症を治療するために、現在、米国食品医薬品局(「FDA」)によって承認されている薬剤である。この同じ生物生理学的メカニズムは、真皮の傷に瘢痕形成を誘発することが知られている。また、8%のピルフェニドンゲルを局所的に塗布することで、局所的な強皮症を改善することが文献に記載されている。さらに最近では、肥厚性瘢痕を低減するために、8%ピルフェニドンローションを真皮の瘢痕部位に局所的に塗布することが報告されている。
【0005】
シリコーンポリマーは、様々なAPIを局所的または経皮的に送達する機能を持つことがよく知られている。
【発明の概要】
【0006】
本発明者は、この技術を向上させるために、真皮の瘢痕を低減および防止するために、開放創傷に送達されるか、または閉鎖創傷部位に経皮的に送達される、ピルフェニドンを含む創傷被覆材および瘢痕管理製品の両方を作成した。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、本発明に従って構成された好ましい創傷被覆材または好ましい瘢痕管理被覆材の断面の部分的な概略図を示しており、図中、符号15が、被覆材の創傷または皮膚に接触する側または表面を有する被覆材の層を指し、符号13が、一般に、
図1に示す被覆材の残りの部分を指している。
【発明を実施するための形態】
【0008】
好ましい実施形態では、
図1に示すように、本発明が、皮膚の瘢痕を低減および/または防止するための、開放創傷に使用する創傷被覆材または閉鎖創傷部位に使用する瘢痕管理被覆材であり得る被覆材11を含む。
図1に示す本発明の好ましい実施形態では、被覆材11が、被覆材11の創傷または皮膚に接触する側または表面を含む層15を有し、API(好ましくは、ピルフェニドン)が、真皮の瘢痕を低減および/または防止するために創傷または瘢痕領域に送達されるように層15に組み込まれている。
【0009】
以下の実施例は、これらの設計、構成およびプロセスのバリエーションが当業者には明らかであるため、限定することを意図するものではない。同様に、本発明の同じ概念を達成するために、他の材料やAPIを使用することができると考えられる。以下の実施例は、本発明の様々な好ましい実施形態および本発明のこれらの好ましい実施形態を製造する好ましい方法を示している。これらの実施例では、ピルフェニドンの3重量%を、被覆材11の創傷/皮膚接触側または表面を含む被覆材11の層15を作るために使用されるシリコーン配合物に混合した。しかしながら、0.5重量%~20重量%のピルフェニドンを、被覆材11の層15、すなわち、被覆材の創傷/皮膚接触側または表面を含む被覆材の層を作るために使用されるシリコーン配合物に混合することによって、ピルフェニドンの0.5重量%~20重量%の好ましい範囲を本発明の目的のために使用することができる。さらに、本発明は、多数の創傷被覆材および瘢痕管理方法論に適用することができる。
【0010】
実施例1:
3重量%のピルフェニドンを、引用により本明細書に援用されるDillonの米国特許第4,832,009号に記載されているように製造されるSilon-TSR創傷被覆材の創傷接触側のシリコーン配合物に混合した。
【0011】
実施例2:
3重量%のピルフェニドンを、Rylon-1創傷被覆材の創傷接触側のシリコーン配合物に混合した。
【0012】
具体的には、3重量%のピルフェニドンが混合された未硬化の液体シリコーンのリザーバに担体基板を通し、調整可能なブレード「ナイフ」をセットして、担体基板上にあるピルフェニドンが混合された過剰な液体シリコーンを計量除去して、担体基板上に、3重量%のピルフェニドンが混合された液体シリコーンの層を残す。次いで、3重量%のピルフェニドンが混合された液体シリコーンの層に、開口付きメッシュを置いて接触させ、その後、得られた材料をトンネル式オーブンに通して熱を加えてシリコーンの架橋を生じさせ、少なくとも部分的に含浸された開口付きメッシュ材料のウェブを担体基板上に形成する。その後、このウェブを型抜き装置に通して、最終的な被覆材形状を打ち抜く。
【0013】
実施例3:
引用により本明細書に援用されるDillonの米国特許第7,087,135号に記載の技術を用いて製造されたOleeva Fabric瘢痕管理被覆材の皮膚接触側のシリコーン配合物に、3重量%のピルフェニドンを混合した。
【0014】
実施例4:
引用により本明細書に援用されるDillonの米国特許第5,759,560号に記載されているように製造された熱可塑性スプリント材料の皮膚接触面のシリコーン配合物に、3重量%のピルフェニドンを混合した。
【0015】
実施例5:
引用により本明細書に援用されるDillonの米国特許第8,084,051号に記載されているように製造されるSilon-TEX圧縮衣服織物材料の皮膚接触側のシリコーン配合物に、3重量%のピルフェニドンを混合した。
【0016】
使用中、本発明の被覆材は、本発明の被覆材の創傷/皮膚接触面を開放創傷または閉鎖創傷部位の上に重ねて接触させることにより定位置に配置され、有効な時間、開放創傷または閉鎖創傷部位の上に重ねて接触させた状態で定位置に維持され、それにより真皮の瘢痕化を低減または防止することができる。本発明の被覆材を開放創傷と組み合わせて使用する場合、被覆材を必要に応じて変更し、本発明の新しい被覆材と交換することで、開放創傷に対する治療を継続して行い、皮膚の瘢痕を低減または防止することができる。同様に、本発明の被覆材を閉鎖創傷部位と組み合わせて使用する場合、必要に応じて被覆材を変更し、本発明の新しい被覆材と交換することで、閉鎖創傷部位に対する治療を継続して行い、皮膚の瘢痕を低減または防止することができる。
【手続補正書】
【提出日】2022-01-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
真皮の瘢痕を低減および/または防止するための瘢痕管理製品であって、
皮膚接触側を有する皮膚接触層と、
前記皮膚接触層に組み込まれた、線維芽細胞活性を低減する抗線維化有効医薬成分とを備えることを特徴とする瘢痕管理製品。
【請求項2】
請求項
1に記載の瘢痕管理製品において、
前記皮膚接触層が、0.5重量%~20重量%のピルフェニドンを含むことを特徴とする瘢痕管理製品。
【請求項3】
請求項
1に記載の瘢痕管理製品において、
前記皮膚接触層が、3重量%のピルフェニドンを含むことを特徴とする瘢痕管理製品。
【請求項4】
請求項
1に記載の瘢痕管理製品において、
前記皮膚接触層が、シリコーン配合物を含むことを特徴とする瘢痕管理製品。
【請求項5】
請求項4に記載の瘢痕管理製品において、
前記シリコーン配合物が、0.5~20重量%のピルフェニドンを含むことを特徴とする瘢痕管理製品。
【請求項6】
請求項4に記載の瘢痕管理製品において、
前記シリコーン配合物が、3重量%のピルフェニドンを含むことを特徴とする瘢痕管理製品。
【請求項7】
請求項4乃至6の何れか一項に記載の瘢痕管理製品において、
前記シリコーン配合物が、シリコーンであることを特徴とする瘢痕管理製品。
【請求項8】
請求項4乃至6の何れか一項に記載の瘢痕管理製品において、
前記シリコーン配合物が、ポリオルガノシロキサンであることを特徴とする瘢痕管理製品。
【請求項9】
請求項4乃至6の何れか一項に記載の瘢痕管理製品において、
前記シリコーン配合物が、ポリジメチルシロキサンであることを特徴とする瘢痕管理製品。
【請求項10】
請求項1に記載の瘢痕管理製品において、
前記皮膚接触層上に配置された瘢痕管理製品の残りの部分をさらに含み、
前記残りの部分が、繊維布、発泡体、不織布フィルム、メッシュ、熱可塑性材料、または繊維布以外の材料を含むことを特徴とする瘢痕管理製品。
【請求項11】
瘢痕管理製品の製造方法であって、
ピルフェニドンをシリコーン配合物に混合してその混合物を形成するステップであって、前記シリコーン配合物が、ポリオルガノシロキサン、シリコーン、シリコーンゲル、シリコーンエラストマーまたはポリジメチルシロキサンを含む、ステップと、
前記混合物を担体に塗布してその上に前記混合物の層を形成するステップと、
前記混合物の層を硬化させるステップとを備えることを特徴とする方法。
【請求項12】
請求項11に記載の方法において、
硬化前に、前記混合物の層に延伸ポリテトラフルオロエチレンを塗布するステップをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項13】
請求項12に記載の方法において、
前記シリコーン配合物がシリコーンであり、
前記混合物の層および延伸ポリテトラフルオロエチレンが、シリコーンおよびポリテトラフルオロエチレンの相互侵入ポリマーネットワークを形成し、前記相互侵入ポリマーネットワークが、第1の面および第2の面を有し、前記第1の面が、前記皮膚接触層の皮膚接触側を形成し、
当該方法が、前記相互侵入ポリマーネットワークの第2の面に熱可塑性スプリント材料を積層するステップをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項14】
請求項11に記載の方法において、
硬化前に、前記混合物の層に、開口を有するメッシュ層を適用するステップをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項15】
請求項11に記載の方法において、
硬化前に、
微多孔性ポリマーシート膜を前記混合物の層に適用して、前記混合物の層が前記微多孔性ポリマーシート膜に含浸することを可能にするか、または含侵させるステップと、
含浸された微多孔性ポリマーシート材の遠位面にバッキング材を適用するステップであって、前記バッキング材が、前記微多孔性ポリマーシート膜を通過した混合物と接触する、ステップとをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法において、
前記バッキング材が、繊維布、発泡体、不織布フィルム、または繊維布以外の材料を含むことを特徴とする方法。
【請求項17】
請求項11に記載の方法において、
硬化前に、微多孔性ポリマーシート膜とバッキング材の積層体を前記混合物の層に適用して、前記混合物の層が前記微多孔性ポリマーシート膜に含浸することを可能にするか、または含侵させるステップをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項18】
請求項17に記載の方法において、
前記バッキング材が、繊維布、発泡体、不織布フィルム、または繊維布以外の材料を含むことを特徴とする方法。
【請求項19】
瘢痕管理製品の製造方法であって、
ピルフェニドンをシリコーン配合物に混合してその混合物を形成するステップと、
前記混合物を繊維布に塗布して、前記混合物が塗布された繊維布を形成するステップと、
前記混合物が塗布された繊維布を瘢痕管理製品に加工するステップとを備えることを特徴とする方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法において、
前記瘢痕管理製品が、衣服であることを特徴とする方法。
【請求項21】
真皮の瘢痕を低減する方法であって、
請求項1~11、22または23の何れか一項に記載の瘢痕管理製品を提供するステップと、
前記瘢痕管理製品の皮膚接触層の皮膚接触面を、閉鎖創傷部位の上に重ねて接触させるステップと、
前記瘢痕管理製品を、閉鎖創傷部位の上に重ねて接触させた状態で、真皮の瘢痕を低減および/または防止するのに有効な時間維持するステップとを備えることを特徴とする方法。
【請求項22】
請求項1に記載の瘢痕管理製品において、
前記抗線維化有効医薬成分が、ピルフェニドンであることを特徴とする瘢痕管理製品。
【請求項23】
請求項10に記載の瘢痕管理製品において、
前記瘢痕管理製品の残りの部分が、バッキング層を含むことを特徴とする瘢痕管理製品。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】