(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-19
(54)【発明の名称】ブレキサノロン、ガナキソロン、またはズラノロンを含有する薬学的組成物、及びそれらの使用
(51)【国際特許分類】
A61K 31/57 20060101AFI20220711BHJP
A61K 31/568 20060101ALI20220711BHJP
A61K 31/58 20060101ALI20220711BHJP
A61P 25/22 20060101ALI20220711BHJP
A61P 25/24 20060101ALI20220711BHJP
A61P 25/28 20060101ALI20220711BHJP
A61P 25/16 20060101ALI20220711BHJP
A61P 25/08 20060101ALI20220711BHJP
A61K 47/04 20060101ALI20220711BHJP
A61K 47/02 20060101ALI20220711BHJP
A61K 47/26 20060101ALI20220711BHJP
A61K 47/38 20060101ALI20220711BHJP
A61K 47/10 20060101ALI20220711BHJP
A61K 31/573 20060101ALI20220711BHJP
A61K 31/575 20060101ALI20220711BHJP
A61K 9/14 20060101ALI20220711BHJP
A61K 9/10 20060101ALI20220711BHJP
【FI】
A61K31/57
A61K31/568
A61K31/58
A61P25/22
A61P25/24
A61P25/28
A61P25/16
A61P25/08
A61K47/04
A61K47/02
A61K47/26
A61K47/38
A61K47/10
A61K31/573
A61K31/575
A61K9/14
A61K9/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021566976
(86)(22)【出願日】2020-05-08
(85)【翻訳文提出日】2021-12-07
(86)【国際出願番号】 US2020032172
(87)【国際公開番号】W WO2020231837
(87)【国際公開日】2020-11-19
(32)【優先日】2019-05-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-05-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521491174
【氏名又は名称】ブリー バイオサイエンシーズ, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ストリクリー, ロバート ジー.
(72)【発明者】
【氏名】シュー, リャンホン
(72)【発明者】
【氏名】ホン, ジー
【テーマコード(参考)】
4C076
4C086
【Fターム(参考)】
4C076AA22
4C076BB11
4C076BB16
4C076CC01
4C076DD21
4C076DD22
4C076DD38
4C076DD67
4C076EE23
4C076EE32
4C086AA01
4C086AA02
4C086BC36
4C086DA09
4C086DA10
4C086DA12
4C086GA15
4C086MA01
4C086MA04
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4C086MA23
4C086MA66
4C086NA12
4C086ZA06
4C086ZA12
4C086ZA15
4C086ZA16
(57)【要約】
本明細書に開示されるのは、薬学的有効量の、γアミノ酪酸A型(GABA
A)受容体の正の調節因子である神経活性ステロイドを含む薬学的組成物である。また開示されるのは、薬学的組成物を使用して疾患を治療する方法及び薬学的組成物を生成するプロセスである。本開示は、てんかんに関連するうつ及び他の中枢神経系障害などの疾患を治療するためのブレキサノロン、ガナキソロン、ズラノロン(SAGE-217)、またはそれらの組み合わせを含む薬学的組成物に関する。
【選択図】
図2A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬学的有効量の神経活性ステロイドを含む薬学的組成物であって、
前記神経活性ステロイドが、ガンマ-アミノ酪酸A型(GABA
A)受容体の正の調節因子であり、
筋肉内または皮下注射による前記薬学的組成物の単回用量の後、前記神経活性ステロイドが、約30分~6時間で最高血漿濃度(C
max)に達し、前記C
maxの約5%超の血漿濃度を、少なくとも約5日間維持する、前記薬学的組成物。
【請求項2】
前記単回用量が、体重1キログラム当たり約0.5~50mgである、請求項1に記載の薬学的組成物。
【請求項3】
前記単回用量が、体重1キログラム当たり約1~8mgの範囲である、請求項2に記載の薬学的組成物。
【請求項4】
前記単回用量が、体重1キログラム当たり約2~6mgの範囲である、請求項2に記載の薬学的組成物。
【請求項5】
前記単回用量が、体重1キログラム当たり約3~5mgの範囲である、請求項2に記載の薬学的組成物。
【請求項6】
前記単回用量が、単位用量当たり約50mg~800mgである、請求項1~5のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項7】
前記単回用量が、単位用量当たり約50mg~約450mgの範囲である、請求項6に記載の薬学的組成物。
【請求項8】
前記薬学的組成物が、少なくとも約100mg/mLの神経活性ステロイド濃度を有する、請求項1~7のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項9】
前記神経活性ステロイド濃度が、約100mg/mL~約800mg/mLの範囲である、請求項8に記載の薬学的組成物。
【請求項10】
前記神経活性ステロイドが、約30分~1時間、1~2時間、2~4時間、または4~6時間で前記C
maxに達する、請求項1~7のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項11】
前記神経活性ステロイドが、約1~2時間で前記C
maxに達する、請求項10に記載の薬学的組成物。
【請求項12】
前記神経活性ステロイドが、前記C
maxの約10%、15%、20%、25%、または30%超の血漿濃度を、少なくとも約10、20、30、40、50、または60日間維持する、請求項1~11のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項13】
前記神経活性ステロイドが、前記C
maxの約15%超の血漿濃度を、少なくとも約30日間維持する、請求項12に記載の薬学的組成物。
【請求項14】
前記C
maxが、10ng/mL超である、請求項1~13のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項15】
前記単回用量が、体重1キログラム当たり3~約5mgの範囲であり、前記神経活性ステロイドが、約10ng/mL超の血漿濃度を、少なくとも約5日間維持する、請求項5に記載の薬学的組成物。
【請求項16】
前記神経活性ステロイドが、10、20、25、30、40、50、60、70、80、90、100ng/mL超の血漿濃度を、少なくとも約10、20、30、40、50、または60日間維持する、請求項15に記載の薬学的組成物。
【請求項17】
前記神経活性ステロイドが、20ng/mL超の血漿濃度を、少なくとも約30日間維持する、請求項15または16に記載の薬学的組成物。
【請求項18】
前記薬学的組成物が、筋肉内または皮下注射による前記薬学的組成物の前記単回用量の約1時間以内に、前記神経活性ステロイドのうちの約5%~50%未満を放出する、請求項1~15のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項19】
前記薬学的組成物が、静脈内投与による同じ用量と比較して、筋肉内または皮下注射による前記単回用量の24時間後に、約2%~50%の相対的バイオアベイラビリティを有する、請求項1~18のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項20】
前記薬学的組成物が、前記神経活性ステロイドを含む粒子の集団を含み、前記粒子が、約0.2~15μmの平均粒径を有する、請求項1~19のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項21】
前記粒子が、約1.5~15μmの平均粒径を有する、請求項20に記載の薬学的組成物。
【請求項22】
前記粒子が、約3~5μmの平均粒径を有する、請求項21に記載の薬学的組成物。
【請求項23】
前記粒子が、約0.2~1.5μmの平均粒径を有する、請求項20に記載の薬学的組成物。
【請求項24】
前記粒子が、約0.5~0.9μmの平均粒径を有する、請求項23に記載の薬学的組成物。
【請求項25】
前記粒子のうちの少なくとも50重量%、60重量%、70重量%、80重量%、または90重量%が、約0.2~15μmの粒径を有する、請求項20~24のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項26】
前記粒子のうちの約0.01重量%~50重量%が、約1.5~15μmの平均粒径を有し、前記粒子のうちの約50重量%~99.99重量%が、約0.2~1.5μmの平均粒径を有する、請求項20~25のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項27】
前記神経活性ステロイドが、テトラヒドロデオキシコルチコステロン(THDOC)、アンドロスタン、アンドロスタン3α-アンドロスタンジオール、コレスタンコレステロール、プレグナン、エルタノロン、ブレキサノロン、ガナキソロン、ズラノロン、またはそれらの任意の組み合わせを含む、請求項1~26のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項28】
前記神経活性ステロイドが、ブレキサノロンである、請求項27に記載の薬学的組成物。
【請求項29】
前記薬学的組成物が、シクロデキストリンを実質的に含まない、請求項1~28のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項30】
前記薬学的組成物が、スルホブチルエーテルβ-シクロデキストリンを実質的に含まない、請求項29に記載の薬学的組成物。
【請求項31】
1つ以上の薬学的に許容される賦形剤をさらに含む、請求項1~30のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項32】
前記1つ以上の薬学的に許容される賦形剤が、結合剤、潤滑剤、滑剤、崩壊剤、希釈剤、着色剤、界面活性剤、乳化剤、充填剤、担体、等張化剤、分散剤、粘度調節剤、再懸濁化剤、緩衝液、またはそれらの任意の組み合わせを含む、請求項31に記載の薬学的組成物。
【請求項33】
前記1つ以上の薬学的に許容される賦形剤が、アカシア、動物油、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、ステアリン酸カルシウム、カルボマー、セトステアリルアルコール、セチルアルコール、コレステロール、シクロデキストリン、デキストロース、ジエタノールアミン、乳化ワックス、パルミトステアリン酸エチレングリコール、グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、ステアリン酸グリセロール、モノオレイン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、含水、ヒスチジン、塩酸、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン(HPBCD)、ヒプロメロース(ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC))、ラノリン、ラノリンアルコール、レシチン、中鎖トリグリセリド、金属石鹸、メチルセルロース、鉱物油、リン酸二水素ナトリウム、モノエタノールアミン、オレイン酸、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレンコポリマー(ポロキサマー)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ステアリン酸ポリオキシエチレン、ポリソルベート、ポリオキシエチレン(20)モノラウリン酸ソルビタン(Tween(登録商標)20、Polysorbate20)、ポリオキシエチレン(20)モノオレイン酸ソルビタン(Tween(登録商標)80、Polysorbate80)、ポビドン、アルギン酸プロピレングリコール、生理食塩水、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム二水和物、水酸化ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、第2リン酸ナトリウム、ソルビタンエステル、ステアリン酸、ステアリルアルコール、ヒマワリ油、トラガカント、トリエタノールアミン、植物油、水、キサンタンガム、またはそれらの組み合わせを含む、請求項31または32に記載の薬学的組成物。
【請求項34】
X線粉末回折(XRPD)回折図において、以下の7.25、8.88、11.46、14.50、14.78、17.77、18.15、18.32、18.61、及び19.99±0.1°2θでのピークのうちの少なくとも3つを有することを特徴とする、ブレキサノロン多形形態Aを含む、請求項1~33のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項35】
前記薬学的組成物が、筋肉内または皮下注射用の液体懸濁液である、請求項1~34のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項36】
前記液体懸濁液が、前記ブレキサノロン多形形態Aを含む、請求項35に記載の薬学的組成物。
【請求項37】
前記ブレキサノロン多形形態Aが、90%超の化学純度を有する、請求項34~36のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項38】
前記ブレキサノロン多形形態Aが、約170~180℃の融点を有する、請求項34~37のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項39】
前記ブレキサノロン多形形態Aが、約174℃の融点を有する、請求項38に記載の薬学的組成物。
【請求項40】
前記ブレキサノロン多形形態Aが、X線粉末回折(XRPD)回折図において、以下の7.25、8.88、11.46、14.50、14.78、17.77、18.15、18.32、18.61、及び19.99±0.1°2θにピークを有する、請求項34~39のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項41】
前記ブレキサノロン多形形態Aが、ジクロロメタン(DCM)、テトラヒドロフラン(THF)、酢酸エチル(EtOAc)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、トルエン、2-プロパノール:水(9:1)、メタノール(MeOH)、2-プロパノール(IPA)、メチルt-ブチルエーテル(MTBE)、イソプロピルエーテル(IPE)、及び水からなる群から選択される1つ以上の溶媒から結晶化される、請求項34~40のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項42】
疾患の治療を必要とする対象における疾患を治療する方法であって、筋肉内または皮下注射によって、請求項1~41のいずれか1項に記載の薬学的組成物を前記対象に投与することを含む、前記方法。
【請求項43】
疾患の治療を必要とする対象における疾患を治療する方法であって、
薬学的有効量の神経活性ステロイドを含む薬学的組成物を、体重1キログラム当たり0.5~10mgの範囲の単回用量で、筋肉内または皮下注射によって前記対象に投与することを含み、
前記神経活性ステロイドが、ガンマ-アミノ酪酸A型(GABA
A)受容体の正の調節因子であり、
前記筋肉内または皮下注射の後、前記神経活性ステロイドが、約30分~6時間で最高血漿濃度(C
max)に達し、前記C
maxの約5%超の血漿濃度を、少なくとも約5日間維持する、前記方法。
【請求項44】
前記疾患が、不安、気分障害、大うつ病性障害、産後障害、アルツハイマー病、パーキンソン病、てんかん、焦点起始発作、PCDH19小児てんかん、小児遺伝性てんかん、CDKL5欠乏症(CDD)、月経てんかん、幼児痙攣、脆弱X症候群、うつ、産後うつ、及び月経前症候群からなる群から選択される、請求項42または43に記載の方法。
【請求項45】
前記疾患が、産後うつである、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記対象が、うつの既往歴を有する、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記対象が、産後うつの既往歴を有する、請求項45または46に記載の方法。
【請求項48】
前記投与が、単回筋肉内または皮下注射による、請求項42~47のいずれか1項に記載の方法。
【請求項49】
前記薬学的組成物が、1秒~約180分の範囲の期間内に前記対象に投与される、請求項42~47のいずれか1項に記載の方法。
【請求項50】
前記薬学的組成物が、1秒~約30分の範囲の期間内に前記対象に投与される、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記薬学的組成物が、請求項1~41のいずれか1項に記載の薬学的組成物である、請求項43~50のいずれか1項に記載の方法。
【請求項52】
疾患を治療するための医薬品を製造するための神経活性ステロイドを含む組成物の使用であって、前記組成物が、請求項1~41のいずれか1項に記載の薬学的組成物である、前記使用。
【請求項53】
疾患を治療するための方法で使用するための神経活性ステロイドを含む組成物であって、
前記神経活性ステロイドが、ガンマ-アミノ酪酸A型(GABA
A)受容体の正の調節因子であり、
筋肉内または皮下注射による前記神経活性ステロイドの単回用量の後、前記神経活性ステロイドが、約30分~6時間で最高血漿濃度(C
max)に達し、前記C
maxの約5%超の血漿濃度を、少なくとも約5日間維持する、前記組成物。
【請求項54】
前記組成物が、請求項1~41のいずれか1項に記載の薬学的組成物である、請求項53に記載の組成物。
【請求項55】
前記方法が、請求項42~51のいずれか1項に記載の方法である、請求項53に記載の組成物。
【請求項56】
請求項1~41のいずれか1項に記載の薬学的組成物を生成するためのプロセスであって、
a)神経活性ステロイドを含む組成物を1つ以上の薬学的に許容される賦形剤と混合することと、
b)前記組成物を粉砕して、前記薬学的組成物の粒子の集団を生成することと、を含む、前記プロセス。
【請求項57】
請求項1~41のいずれか1項に記載の薬学的組成物を生成するためのプロセスであって、
a)神経活性ステロイドを含む組成物を粉砕して、粒子の集団を生成することと、
b)前記組成物を1つ以上の薬学的に許容される賦形剤と混合して、前記薬学的組成物を生成することと、を含む、前記プロセス。
【請求項58】
ジクロロメタン(DCM)、テトラヒドロフラン(THF)、酢酸エチル(EtOAc)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、トルエン、2-プロパノール:水(9:1)、メタノール(MeOH)、2-プロパノール(IPA)、メチルt-ブチルエーテル(MTBE)、イソプロピルエーテル(IPE)、及び水からなる群から選択される1つ以上の溶媒から、ブレキサノロン多形形態Aを結晶化することを含む、請求項34~40のいずれか1項に記載の薬学的組成物を生成するためのプロセス。
【請求項59】
a)前記ブレキサノロン多形形態Aを1つ以上の薬学的に許容される賦形剤と混合して、組成物を形成することと、
b)前記組成物を粉砕して、前記薬学的組成物の粒子の集団を生成することと、をさらに含む、請求項58に記載のプロセス。
【請求項60】
a)前記ブレキサノロン多形形態Aを含む組成物を粉砕して、粒子の集団を生成することと、
b)前記組成物を1つ以上の薬学的に許容される賦形剤と混合して、前記薬学的組成物を生成することと、をさらに含む、請求項58に記載のプロセス。
【請求項61】
前記薬学的組成物が、筋肉内または皮下注射用の液体懸濁液である、請求項56~60のいずれか1項に記載のプロセス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
相互参照
本出願は、2019年5月10日出願の米国仮出願第62/846,576号、及び2020年5月1日出願の米国仮出願第63/018,815号の利益を主張し、それらの各々は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
開示の分野
本開示は、てんかんに関連するうつ及び他の中枢神経系障害などの疾患を治療するためのブレキサノロン、ガナキソロン、ズラノロン(SAGE-217)、またはそれらの組み合わせを含む薬学的組成物に関する。
【背景技術】
【0003】
神経活性ステロイド及び誘導体などのいくつかの内因性及び合成化合物は、複数の機序を通じて中枢神経系(CNS)機能に影響を及ぼし得、限定されないが、多くの中枢神経系障害に関連するGABAA(γアミノ酪酸A型)受容体の正のアロステリック調節が挙げられる。アロプレグナノロンは、短い末端半減期及び低い経口バイオアベイラビリティを有し、経口療法または非経口療法としての臨床使用が限定されている、そのような神経活性ステロイドのうちの1つである。ブレキサノロンは、内因性アロプレグナノロンと化学的に同一である合成化合物である。別のそのような神経活性ステロイド及び合成プレグナンステロイドであるガナキソロンは、経口投与後のヒト血漿中でのおよそ20時間の比較的長い半減期、及び短い最高濃度(Tmax)を有する(米国特許出願公開第2016/0228454号)。ガナキソロン及びブレキサノロンの両方は、GABAA受容体の活性を調節することができる(PCT特許公開第WO2017/156103A1号、同第WO2016/127170A1号、米国特許第9,029,355号、同第9,452,176号、同第10,172,870号)。
【0004】
ブレキサノロン静脈内注射製品(ブレキサノロンIV、Sage Therapeutics、Cambridge,MA,USAの商標下で開発されたZULRESSO(商標))は、現在の薬物療法が特に示されていない、深刻かつ潜在的に生命を脅かす状態である産後うつ(PPD)の治療用に、米国食品医薬品局(FDA、2019年3月)によって最近承認された。しかしながら、ZULRESSO(商標)は、使用が不便であり、合計約60時間(2.5日)続く連続的な静脈内(IV)注入によって患者に投与される。
ガナキソロンは、現在、重症の産後うつ(PPD)及び小児てんかんの治療用の臨床試験下にあり、有効性が認められている(Marinus Pharmaceuticals)。ガナキソロンの静脈内注射及び経口製剤の両方が開発及び試験されている(米国特許公開第2016/0228454A1号、臨床試験ID:NCT03228394、MAGNOLIA試験、Ligsay,et al.,Journal of Neurodevelopmental Disorders,9:26,2017、Rasmusson,et al.,Psychopharmacology,234:2245-2257,2017,DOI 10.1007/s00213-017-4649-y)。しかしながら、これらの製剤の効果は、依然として最適化されるべきである。
したがって、バイオアベイラビリティの向上、長い持続効果、及び/または迅速かつ便利な送達のために、新しい製剤及び改良された製剤が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許出願公開第2016/0228454号明細書
【特許文献2】国際公開第2017/156103号
【特許文献3】国際公開第2016/127170号
【特許文献4】米国特許第9,029,355号明細書
【特許文献5】米国特許第9,452,176号明細書
【特許文献6】米国特許第10,172,870号明細書
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】Ligsay,et al.,Journal of Neurodevelopmental Disorders,9:26,2017
【非特許文献2】Rasmusson,et al.,Psychopharmacology,234:2245-2257,2017
【発明の概要】
【0007】
一態様では、本明細書に開示されるのは、薬学的有効量の神経活性ステロイドを含む薬学的組成物であって、神経活性ステロイドが、ガンマ-アミノ酪酸A型(GABAA)受容体の正の調節因子であり、単回用量の薬学的組成物が筋肉内または皮下注射によって投与された後、神経活性ステロイドの血漿濃度が、約30分~6時間で最高血漿濃度(Cmax)に達し、Cmaxの約5%超の血漿濃度を、少なくとも約5日間維持する、薬学的組成物である。
【0008】
また、開示されるのは、少なくとも1つの神経活性ステロイドを含む粒子と、1つ以上の薬学的に許容される賦形剤と、を含む薬学的組成物であって、神経活性ステロイドが、γアミノ酪酸A型(GABAA)受容体の正の調節因子であり、粒子が、約1.5μm~約15μmの範囲の粒径を有する大粒子、及び約0.2μm~約1.5μmの範囲の粒径を有する小粒子を含み、粒子の総重量に基づくパーセンテージで、粒子のうちの約0.01%~約50%が小粒子であり、粒子のうちの約50%~99.99%が大粒子である、薬学的組成物である。神経活性ステロイドは、GABAA受容体の正の調節因子であり得、テトラヒドロデオキシコルチコステロン(THDOC)、アンドロスタン、アンドロスタン3α-アンドロスタンジオール、コレスタンコレステロール、プレグナン、プレグナンプレグナノロン(エルタノロン)、アロプレグナノロン、ブレキサノロン、ガナキソロン、ズラノロン(SAGE-217)、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0009】
別の態様では、本明細書に開示されるのは、粒子を含む薬学的組成物を生成するためのプロセスであって、a)ブレキサノロン、ガナキソロン、ズラノロン(SAGE-217)、またはそれらの組み合わせから選択される神経活性ステロイド、及び1つ以上の薬学的に許容される賦形剤を含む、粒子混合物を生成することと、b)粒子混合物の第1の部分を粉砕して、大粒子混合物を生成することであって、粒子混合物の総重量に基づくパーセンテージで、大粒子混合物のうちの少なくとも50%が、約1.5μm~約15μmの範囲の粒径を有する大粒子である、大粒子混合物を生成することと、c)粒子の総重量に基づくパーセンテージで約50%~99.99%の大粒子を含む粒子を含む薬学的組成物を生成することと、を含む、プロセスである。
【0010】
別の態様では、本明細書に開示されるのは、疾患の治療を必要とする対象における疾患を治療するための方法であって、本明細書に開示の薬学的組成物、または本明細書に開示のプロセスによって生成される薬学的組成物を、対象に投与することを含む、方法である。薬学的組成物は、筋肉内(IM)注射、皮下(SC)注射、静脈内(IV)注射、またはそれらの組み合わせを介して対象に投与され得る。
【0011】
また、開示されるのは、疾患の治療を必要とする対象における疾患を治療する方法であって、対象の体重1キログラム当たり0.5~10mgの範囲の単回用量で、筋肉内または皮下注射によって、薬学的有効量の神経活性ステロイドを含む薬学的組成物を対象に投与することを含み得、神経活性ステロイドが、ガンマ-アミノ酪酸A型(GABAA)受容体の正の調節因子であり、筋肉内または皮下注射によって薬学的組成物が対象に投与された後、神経活性ステロイドの血漿濃度が、約30分~6時間で最高血漿濃度(Cmax)に達し、対象においてCmaxの約5%超の血漿濃度を、少なくとも約5日間維持する、方法である。
【0012】
参照による組み込み
本明細書で言及されるすべての刊行物、特許、及び特許出願は、各個々の刊行物、特許、または特許出願が参照により組み込まれることが具体的かつ個々に示されている場合と同じ程度で、参照により本明細書に組み込まれる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】A~D例示的な粒径分布の概略図。A:薬学的組成物は、1%未満などの最小量の小粒子、及び主に大粒子を含む。B:薬学的組成物は、一部の小粒子、及び主に大粒子を含む。C:薬学的組成物は、増加させた量の小粒子、及び大粒子を含む。D:薬学的組成物は、同等量の小粒子及び大粒子を含む。D50=粒子のうちの50%が、所与の直径未満であり、粒子のうちの50%が、所与の直径超である、質量中央径(MMD)。平均大=大粒子の平均粒径。平均小=小粒子の平均粒径。
【
図2A】ブレキサノロンを含む薬学的組成物の実施例。ブレキサノロン構造。
【
図2B】ブレキサノロンを含む薬学的組成物の実施例。小さいブレキサノロンの粒径分布。
【
図2C】ブレキサノロンを含む薬学的組成物の実施例。大きいブレキサノロンの粒径分布。
【
図2D】ブレキサノロンを含む薬学的組成物の実施例。投与後の経時的なラット血漿ブレキサノロン濃度を示す、ラットにおける薬物動態(PK)。凡例:白い菱形、小粒子のブレキサノロン懸濁液、25mg/kg;白い四角、大粒子のブレキサノロン懸濁液、25mg/kg;黒い四角、IV溶液(比較)1mg/kg;及び黒い三角形、IM溶液(比較)12.5mg/kg。
【
図2E】ブレキサノロンを含む薬学的組成物の実施例。投与後の経時的なラット血漿ブレキサノロン濃度を示す、ラットにおける薬物動態(PK)。凡例:白い菱形、小粒子のブレキサノロン懸濁液、25mg/kg;白い四角、大粒子のブレキサノロン懸濁液、25mg/kg;黒い四角、IV溶液(比較)1mg/kg;及び黒い三角形、IM溶液(比較)12.5mg/kg。
【
図3A】ガナキソロンを含む薬学的組成物の実施例。ガナキソロン構造。
【
図3B】ガナキソロンを含む薬学的組成物の実施例。4.1μmガナキソロン粒子の分布。
【
図3C】ガナキソロンを含む薬学的組成物の実施例。3.6μmガナキソロン粒子の分布。
【
図3D】ガナキソロンを含む薬学的組成物の実施例。投与後の経時的なラット血漿濃度を示す、ラットにおける薬物動態(PK)。凡例:白い菱形、1μm粒子のガナキソロン懸濁液、25mg/kg;白い四角、4μm粒子のガナキソロン懸濁液、25mg/kg;黒い四角、IV溶液(比較);及び黒い菱形、IM溶液(比較)。
【
図3E】ガナキソロンを含む薬学的組成物の実施例。投与後の経時的なラット血漿濃度を示す、ラットにおける薬物動態(PK)。凡例:白い菱形、1μm粒子のガナキソロン懸濁液、25mg/kg;白い四角、4μm粒子のガナキソロン懸濁液、25mg/kg;黒い四角、IV溶液(比較);及び黒い菱形、IM溶液(比較)。
【
図4-1】以下の3つの条件下での、結晶形態スクリーニングの結果の要約。1)40~5℃のブレキサノロンスラリーの2日間の温度循環成熟(TC)(n=48);2)スラリーを40℃に加熱し、続いて高温濾過し、次いでブレキサノロン溶液を4℃で最大2日間保存する(RC)(n=48);3)周囲条件で最大7日間のブレキサノロン溶液の蒸発(EV)(n=48)。
【
図4-2】以下の3つの条件下での、結晶形態スクリーニングの結果の要約。1)40~5℃のブレキサノロンスラリーの2日間の温度循環成熟(TC)(n=48);2)スラリーを40℃に加熱し、続いて高温濾過し、次いでブレキサノロン溶液を4℃で最大2日間保存する(RC)(n=48);3)周囲条件で最大7日間のブレキサノロン溶液の蒸発(EV)(n=48)。
【
図5】入力したブレキサノロンからの形態Aとスクリーニングからの代表的な形態Aパターンとを重ね合わせたPXRDパターン。
【発明を実施するための形態】
【0014】
開示の組成物及び方法の特色及び利点は、以下の詳細な説明を閲読することから、当業者によってより容易に理解されるであろう。明確にするために、別個の実施形態の文脈において上記及び以下に記載の開示の組成物及び方法のある特定の特色はまた、単一の実施形態において組み合わせて提供され得ることが理解されるべきである。逆に、簡潔にするために、単一の実施形態の文脈に記載の開示の組成物及び方法の様々な特色はまた、別々にまたは任意の小さい組み合わせで提供され得る。加えて、単数形での言及はまた、文脈において別途記載されない限り、複数形を含み得る(例えば、「a」及び「an」は、1つ、または1つ以上を指し得る)。
【0015】
本出願で指定された様々な範囲における数値の使用は、別途明示されない限り、記載の範囲内の最小値及び最大値の両方が、「約」という単語が先行するかのように、近似値として記載される。この様式では、記載の範囲の上下のわずかな変動を使用して、範囲内の値と実質的に同じ結果が達成され得る。また、これらの範囲の開示は、最小値と最大値との間のすべての値を含む連続的な範囲として意図される。
【0016】
本明細書で使用される参照数値及びその文法的等価物に関連する「約」という用語及びその文法的等価物は、その値からプラスまたはマイナス10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、または1%の範囲の値などのその値からプラスまたはマイナス10%の範囲の値を含み得る。例えば、「約10」という量は、9~11の量を含む。
【0017】
本明細書で使用される場合、単数形または複数形のいずれかの、「γアミノ酪酸A型受容体」、「ガンマアミノ酪酸A型受容体」、「ガンマアミノ酪酸A受容体」、「GABAA受容体」、「GABAARs」、「GABAAR」という用語、またはその文法的変形は、神経伝達物質ガンマアミノ酪酸(GABA)に応答する受容体のクラスである、ガンマアミノ酪酸A型受容体(GABAARs)を指す。GABAは、神経的興奮を抑制する阻害状態を維持するために重要である、大脳皮質における主要な阻害性神経伝達物質である。GABAA受容体における障害、またはGABAの不均衡、及び神経興奮は、発作及び他の中枢神経系の機能不全をもたらし得る。いくつかの天然及び合成神経活性ステロイドは、GABAARsに結合し、それらの活性を調節し得る。
【0018】
「神経活性ステロイド」、「複数の神経活性ステロイド」という用語、またはその文法的変形は、神経伝達、具体的には、GABAA受容体に対して阻害作用を発揮する1つ以上の神経ステロイドを指す。神経ステロイドの例としては、限定されないが、テトラヒドロデオキシコルチコステロン(THDOC)、アンドロスタン、アンドロスタン3α-アンドロスタンジオール、コレスタンコレステロール、プレグナン、プレグナンプレグナノロン(エルタノロン)、アロプレグナノロン、ブレキサノロン、ガナキソロン、及びズラノロン(SAGE-217)を挙げることができる。
【0019】
「粒子」という用語またはその文法的変形は、本明細書に開示の粒子を指し得、実施例ではまた、0.1~20時間、1~50時間、2~75時間、5~100時間、1~5日、2~7日、3~10日、4~20日、またはそれ以上の範囲の期間などの長期間にわたって、その物理的または化学的形態を変化させることなく、生理的条件下で安定である安定化粒子を指し得る。
【0020】
D10、D50、及びD90という用語は、一般的に、所与の試料の粒径の中間点及び範囲を表すために使用される。「D10」という用語は、粒子のうちの10%が定義された測定値、例えば粒子直径未満であり、粒子のうちの90%がそれを超えることを指す。「D50」という用語は、粒子のうちの50%が定義された測定値、例えば粒子直径未満であり、粒子の50%がそれを超える、質量中央径(MMD)を指す。「D90」という用語は、粒子のうちの90%が定義された測定値、例えば粒子直径未満であり、粒子のうちの10%がそれを超えることを指す。実施例では、D50=1.5μmは、粒子のうちの50%が1.5μm未満であり、粒子のうちの50%が1.5μm超であることを意味する。さらなる実施例では、D90=4.0μmは、粒子のうちの90%が直径4.0μm未満であり、粒子のうちの10%が直径4.0μm超であることを意味する。パーセンテージは、測定された粒子の総体積、粒子の総重量、粒子の総数、または粒子の総面積に基づき得る。実施例では、粒子の試料は、約1×106個の粒子を測定する光散乱によって測定される。D50=0.9μmの測定データは、測定される粒子の総数に基づくパーセンテージで、測定される粒子のうちの約50%が0.9μm未満であり、50%が0.9μm超であることを意味する。さらなる実施例では、粒径は、顕微鏡及び撮像技術または光学粒子測定技法を使用して測定され、ある特定の分野の粒子が測定される。これによるパーセンテージは、測定される粒子の総数または測定される所与の面積であり得る。
【0021】
「粒径」という用語は、最小粒径である一次粒径または結晶子粒径を指す。一次サイズの粒子が一緒に凝集すると、凝集体は、典型的には一次粒径の倍数である凝集体粒径を有し得る。本明細書で使用される粒径は、一次粒子の最大寸法、例えば、球状粒子の直径、竿形状もしくは棒形状粒子の最長長、または不規則な形状の粒子を横断して測定される最大サイズを指す。
【0022】
「平均粒径」という用語は、測定または選択された粒子の粒径の平均を指す。
【0023】
「Cmax」、「Cmax」、または「最高血漿濃度」という用語は、薬物が投与された後かつ第2の用量の投与前に、薬物が指定された区画または体の一部において達する最高(またはピーク)血漿濃度を指す。
【0024】
薬学的組成物
開示の薬学的組成物は、薬学的有効量の神経活性ステロイドを含み得、神経活性ステロイドが、ガンマ-アミノ酪酸A型(GABAA)受容体の正の調節因子であり、筋肉内または皮下注射による薬学的組成物の単回用量の後、神経活性ステロイドが、約10分~6時間で最高血漿濃度(Cmax)に達し、Cmaxの約5%超の血漿濃度を、少なくとも約1日間維持する。
【0025】
薬学的組成物は、薬学的有効量の神経活性ステロイドを含み得、担体材料と組み合わせて単回剤形を生成することができる神経活性ステロイドの量は、治療される対象及び特定の投与モードに応じて変動し得、一般に、療法的効果を生成する薬学的組成物の量であり得る。一般に、神経活性ステロイドの量は、組成物の約0.01%~約99%(w/w)の範囲であり得、例えば、薬学的組成物の約0.1%~1%、約0.1%~5%、約0.1~10%、約0.1%~20%、約0.5%~1%、約0.5%~5%、約0.5%~10%、約0.5%~20%、約1%~5%、約1%~10%、約1%~20%、約5%~10%、約5%~20%、約10%~20%、約10%~30%、約20%~30%、約20%~40%、約30%~40%、約30%~50%、約40%~50%、約40%~60%、約50%~60%、約50%~70%、約60%~70%、約60%~80%、約70%~80%、約70%~90%、約80%~90%、約80%~95%、または95%~99%であり得る。好ましくは、神経活性ステロイドの量は、薬学的組成物の約0.1%~約70%、最も好ましくは約1%~約30%であり得る。
【0026】
薬学的組成物は、薬学的有効量の神経活性ステロイドを含み得、神経活性ステロイドが、ガンマ-アミノ酪酸A型(GABAA)受容体の正の調節因子であり、単回用量の薬学的組成物が、静脈内(IV)注射、筋肉内(IM)注射、皮下(SC)注射、またはそれらの組み合わせによって対象に投与された後、神経活性ステロイドが、約10分~6時間で対象において最高血漿濃度(Cmax)に達し、Cmaxの約5%超の神経活性ステロイドの血漿濃度を対象において少なくとも約1日間維持し、最高血漿濃度(Cmax)が、対象からの1つ以上の検体から測定される。
【0027】
場合によっては、約10分~約360分でCmaxに達し得る。場合によっては、約10分~約20分、約10分~約30分、約10分~約40分、約10分~約50分、約10分~約60分、約10分~約120分、約10分~約180分、約10分~約240分、約10分~約300分、約10分~約360分、約20分~約30分、約20分~約40分、約20分~約50分、約20分~約60分、約20分~約120分、約20分~約180分、約20分~約240分、約20分~約300分、約20分~約360分、約30分~約40分、約30分~約50分、約30分~約60分、約30分~約120分、約30分~約180分、約30分~約240分、約30分~約300分、約30分~約360分、約40分~約50分、約40分~約60分、約40分~約120分、約40分~約180分、約40分~約240分、約40分~約300分、約40分~約360分、約50分~約60分、約50分~約120分、約50分~約180分、約50分~約240分、約50分~約300分、約50分~約360分、約60分~約120分、約60分~約180分、約60分~約240分、約60分~約300分、約60分~約360分、約120分~約180分、約120分~約240分、約120分~約300分、約120分~約360分、約180分~約240分、約180分~約300分、約180分~約360分、約240分~約300分、約240分~約360分、または約300分~約360分でCmaxに達し得る。場合によっては、約10分、約20分、約30分、約40分、約50分、約60分、約120分、約180分、約240分、約300分、または約360分でCmaxに達し得る。
【0028】
場合によっては、神経活性ステロイドは、対象における血漿濃度をCmaxの約5%超のレベルで約1日間~約100日間維持し得る。場合によっては、神経活性ステロイドは、対象における血漿濃度をCmaxの約5%超のレベルで少なくとも約1日間維持し得る。場合によっては、神経活性ステロイドは、対象における血漿濃度をCmaxの約5%超のレベルで最大約100日間維持し得る。場合によっては、神経活性ステロイドは、対象における血漿濃度をCmaxの約5%超のレベルで、約1日間~約5日間、約1日間~約10日間、約1日間~約20日間、約1日間~約30日間、約1日間~約50日間、約1日間~約100日間、約5日間~約10日間、約5日間~約20日間、約5日間~約30日間、約5日間~約50日間、約5日間~約100日間、約10日間~約20日間、約10日間~約30日間、約10日間~約50日間、約10日間~約100日間、約20日間~約30日間、約20日間~約50日間、約20日間~約100日間、約30日間~約50日間、約30日間~約100日、または約50日間~約100日間維持し得る。場合によっては、神経活性ステロイドは、対象における血漿濃度をCmaxの約5%超のレベルで、約1日間、約5日間、約10日間、約20日間、約30日間、約50日間、または約100日間維持し得る。
【0029】
場合によっては、開示の単回用量の薬学的組成物は、体重1キログラム(kg)当たり約0.5mg~約50mgであり得る。場合によっては、単回用量は、体重1kg当たり少なくとも約0.5mgであり得る。場合によっては、単回用量は、体重1kg当たり最大約50mgであり得る。場合によっては、単回用量は、体重1kg当たり約0.5mg~約2mg、体重1kg当たり約0.5mg~約4mg、体重1kg当たり約0.5mg~約6mg、体重1kg当たり約0.5mg~約8mg、体重1kg当たり約0.5mg~約10mg、体重1kg当たり約0.5mg~約20mg、体重1kg当たり約0.5mg~約50mg、体重1kg当たり約2mg~約4mg、体重1kg当たり約2mg~約6mg、体重1kg当たり約2mg~約8mg、体重1kg当たり約2mg~約10mg、体重1kg当たり約2mg~約20mg、体重1kg当たり約2mg~約50mg、体重1kg当たり約4mg~約6mg、体重1kg当たり約4mg~約8mg、体重1kg当たり約4mg~約10mg、体重1kg当たり約4mg~約20mg、体重1kg当たり約4mg~約50mg、体重1kg当たり約6mg~約8mg、体重1kg当たり約6mg~約10mg、体重1kg当たり約6mg~約20mg、体重1kg当たり約6mg~約50mg、体重1kg当たり約8mg~約10mg、体重1kg当たり約8mg~約20mg、体重1kg当たり約8mg~約50mg、体重1kg当たり約10mg~約20mg、体重1kg当たり約10mg~約50mg、または体重1kg当たり約20mg~約50mgであり得る。場合によっては、単回用量は、体重1kg当たり約0.5mg、体重1kg当たり約2mg、体重1kg当たり約4mg、体重1kg当たり約6mg、体重1kg当たり約8mg、体重1kg当たり約10mg、体重1kg当たり約20mg、または体重1kg当たり約50mgであり得る。特定の実施例では、単回用量は、体重1kg当たり約3.5mg~5mgであり得る。体重は、ヒト患者または動物対象などの対象の体重を指す。
【0030】
場合によっては、開示の薬学的組成物の単位用量は、約50mg~約800mgであり得る。場合によっては、単回単位用量は、少なくとも約50mgであり得る。場合によっては、単回単位用量は、最大約800mgであり得る。場合によっては、単回単位用量は、約50mg~約100mg、約50mg~約200mg、約50mg~約300mg、約50mg~約400mg、約50mg~約600mg、約50mg~約800mg、約100mg~約200mg、約100mg~約300mg、約100mg~約400mg、約100mg~約600mg、約100mg~約800mg、約200mg~約300mg、約200mg~約400mg、約200mg~約600mg、約200mg~約800mg、約300mg~約400mg、約300mg~約600mg、約300mg~約800mg、約400mg~約600mg、約400mg~約800mg、または約600mg~約800mgであり得る。場合によっては、単回単位用量は、約50mg、約100mg、約200mg、約300mg、約400mg、約600mg、または約800mgであり得る。単位用量は、単回用量で対象に投与され得る薬学的組成物のパッケージの形態である。例えば、300mgの単位用量の薬学的組成物は、単回注射で対象に注射され得る注射可能な形態で、1ミリリットルの体積などのある特定の体積で包装され得る。他の実施例では、300mgの薬学的組成物は、1つの経口用量で対象に投与され得る、1つの錠剤などのある特定の数の錠剤に包装され得る。なお他の実施例では、300mgの単位用量の薬学的組成物は、単回皮下注射で対象に注射され得る注射可能な形態で、0.5ミリリットルの体積などの特定の体積で包装され得る。
【0031】
場合によっては、開示の薬学的組成物の単回用量は、約50mg~約800mgであり得る。場合によっては、単回用量は、少なくとも約50mgであり得る。場合によっては、単回用量は、最大約800mgであり得る。場合によっては、単回用量は、約50mg~約100mg、約50mg~約200mg、約50mg~約300mg、約50mg~約400mg、約50mg~約600mg、約50mg~約800mg、約100mg~約200mg、約100mg~約300mg、約100mg~約400mg、約100mg~約600mg、約100mg~約800mg、約200mg~約300mg、約200mg~約400mg、約200mg~約600mg、約200mg~約800mg、約300mg~約400mg、約300mg~約600mg、約300mg~約800mg、約400mg~約600mg、約400mg~約800mg、または約600mg~約800mgであり得る。場合によっては、単回用量は、約50mg、約100mg、約200mg、約300mg、約400mg、約600mg、または約800mgであり得る。
【0032】
単回用量は、対象の体重に基づいて、薬学的組成物を対象に投与するために単位用量を使用するときに調整され得る。一実施例では、1mLの注射可能な溶液中300mgの単位用量は、60kg~70kgの範囲の体重の対象への単回用量注射のために設計されている。60kg未満の体重を有する対象では、0.5mLの300mgの単位用量などの調整された用量が、1回の注射で対象に注射され得る。70kg超の体重を有する対象では、1.5mLの300mgの単位用量などの調整された用量が、1回の注射で対象に注射され得る。単回用量は、本明細書に開示の体重1キログラム(kg)当たりに必要な薬学的組成物のmgを有するように調整され得る。
【0033】
開示の薬学的組成物の単回用量は、体重1キログラム(kg)当たり約0.5~50mgの範囲であり得、及び/または1つ以上の単位用量、またはその一部を組み合わせることによって生成され得、単位用量の各々が、単位用量当たり50mg~800mgの範囲であり得る。上記及び以下に開示の単回用量、単位用量、またはそれらの組み合わせの範囲は、好適であり、実施例として組み込まれている。
【0034】
場合によっては、開示の薬学的組成物は、約5mg/mL~約800mg/mLの神経活性ステロイド濃度を有し得る。場合によっては、神経活性ステロイド濃度は、少なくとも約5mg/mLであり得る。場合によっては、神経活性ステロイド濃度は、最大約800mg/mLであり得る。場合によっては、神経活性ステロイド濃度は、約5mg/mL~約10mg/mL、約5mg/mL~約50mg/mL、約5mg/mL~約100mg/mL、約5mg/mL~約200mg/mL、約5mg/mL~約400mg/mL、約5mg/mL~約800mg/mL、約10mg/mL~約50mg/mL、約10mg/mL~約100mg/mL、約10mg/mL~約200mg/mL、約10mg/mL~約400mg/mL、約10mg/mL~約800mg/mL、約50mg/mL~約100mg/mL、約50mg/mL~約200mg/mL、約50mg/mL~約400mg/mL、約50mg/mL~約800mg/mL、約100mg/mL~約200mg/mL、約100mg/mL~約400mg/mL、約100mg/mL~約800mg/mL、約200mg/mL~約400mg/mL、約200mg/mL~約800mg/mL、または約400mg/mL~約800mg/mLであり得る。場合によっては、神経活性ステロイド濃度は、約5mg/mL、約10mg/mL、約50mg/mL、約100mg/mL、約200mg/mL、約400mg/mL、または約800mg/mLであり得る。
【0035】
場合によっては、神経活性ステロイドは、Cmaxの約10%、15%、20%、25%、または30%超の血漿濃度を、少なくとも約10、20、30、40、50、または60日間維持し得る。神経活性ステロイドは、一実施例ではCmaxの約10%超を少なくとも約10日間、別の実施例ではCmaxの15%を少なくとも約10日間、なお別の実施例ではCmaxの20%を少なくとも約10日間、なお別の実施例ではCmaxの25%を少なくとも約10日間、なお別の実施例ではCmaxの35%を少なくとも約10日間、別の実施例では少なくとも約20日間Cmaxの10%を、別の実施例ではCmaxの15%を少なくとも約20日間、なお別の実施例ではCmaxの25%を少なくとも約20日間、なお別の実施例ではCmaxの35%を少なくとも約20日間、別の実施例ではCmaxの10%を少なくとも約30日間、別の実施例ではCmaxの15%を少なくとも約30日間、なお別の実施例ではCmaxの25%を少なくとも約30日間、なお別の実施例ではCmaxの35%を少なくとも約30日間、別の実施例ではCmaxの10%を少なくとも約40日間、別の実施例ではCmaxの15%を少なくとも約40日間、なお別の実施例ではCmaxの25%を少なくとも約40日間、なお別の実施例ではCmaxの35%を少なくとも約40日間、別の実施例ではCmaxの10%を少なくとも約50日間、別の実施例ではCmaxの15%を少なくとも約50日間、なお別の実施例ではCmaxの25%を少なくとも約50日間、なお別の実施例ではCmaxの35%を少なくとも約50日間、別の実施例ではCmaxの10%を少なくとも約60日間、別の実施例ではCmaxの15%を少なくとも約60日間、なお別の実施例ではCmaxの25%を少なくとも約60日間、なお別の実施例ではCmaxの35%を少なくとも約60日間、別の実施例ではCmaxの10%を少なくとも約60日間以上、別の実施例ではCmaxの15%を少なくとも約60日間以上、なお別の実施例ではCmaxの25%を少なくとも約60日間以上、またはなお別の実施例ではCmaxの35%の血漿濃度を、少なくとも約60日間以上維持し得る。1つの特定の実施例では、神経活性ステロイドは、Cmaxの約15%超の血漿濃度を、少なくとも約30日間維持し得る。
【0036】
場合によっては、Cmaxは、約1ng/mL~約100ng/mLであり得る。場合によっては、Cmaxは、少なくとも約1ng/mLであり得る。場合によっては、Cmaxは、最大約100ng/mLであり得る。場合によっては、Cmaxは、約1ng/mL~約10ng/mL、約1ng/mL~約20ng/mL、約1ng/mL~約40ng/mL、約1ng/mL~約60ng/mL、約1ng/mL~約80ng/mL、約1ng/mL~約100ng/mL、約10ng/mL~約20ng/mL、約10ng/mL~約40ng/mL、約10ng/mL~約60ng/mL、約10ng/mL~約80ng/mL、約10ng/mL~約100ng/mL、約20ng/mL~約40ng/mL、約20ng/mL~約60ng/mL、約20ng/mL~約80ng/mL、約20ng/mL~約100ng/mL、約40ng/mL~約60ng/mL、約40ng/mL~約80ng/mL、約40ng/mL~約100ng/mL、約60ng/mL~約80ng/mL、約60ng/mL~約100ng/mL、または約80ng/mL~約100ng/mLであり得る。場合によっては、Cmaxは、約1ng/mL、約10ng/mL、約20ng/mL、約40ng/mL、約60ng/mL、約80ng/mL、または約100ng/mLであり得る。特定の実施例では、Cmaxは、20~90ng/mLの範囲である。
【0037】
場合によっては、単回用量は、体重1キログラム当たり3~約5mgの範囲であり得、及び/または神経活性ステロイドは、約10ng/mL超の血漿濃度を少なくとも約5日間維持し得る。特定の実施例では、神経活性ステロイドは、10、20、25、30、40、50、60、70、80、90、100ng/mL超の血漿濃度を、少なくとも約10、20、30、40、50、または60日間維持し得る。場合によっては、神経活性ステロイドは、一実施例では10ng/mL超を少なくとも約10日間、別の実施例では20ng/mL超を少なくとも約10日間、なお別の実施例では30ng/mL超を少なくとも約10日間、なお別の実施例では40ng/mL超を少なくとも約10日間、なお別の実施例では50ng/mL超を少なくとも約10日間、なお別の実施例では60ng/mL超を少なくとも約10日間、なお別の実施例では70ng/mL超を少なくとも約10日間、なお別の実施例では80ng/mL超を少なくとも約10日間、なお別の実施例では90ng/mL超を少なくとも約10日間、なお別の実施例では100ng/mL超を少なくとも約10日間、一実施例では10ng/mL超を少なくとも約20日間、別の実施例では20ng/mL超を少なくとも約20日間、なお別の実施例では30ng/mL超を少なくとも約20日間、なお別の実施例では40ng/mL超を少なくとも約20日間、なお別の実施例では50ng/mL超を少なくとも約20日間、なお別の実施例では60ng/mL超を少なくとも約20日間、なお別の実施例では70ng/mL超を少なくとも約20日間、なお別の実施例では80ng/mL超を少なくとも約20日間、なお別の実施例では90ng/mL超を少なくとも約20日間、なお別の実施例では100ng/mL超を少なくとも約20日間、一実施例では少なくとも10ng/mL超を約30日間、別の実施例では20ng/mL超を少なくとも約30日間、なお別の実施例では30ng/mL超を少なくとも約30日間、なお別の実施例では40ng/mL超を少なくとも約30日間、なお別の実施例では50ng/mL超を少なくとも約30日間、なお別の実施例では60ng/mL超を少なくとも約30日間、なお別の実施例では70ng/mL超を少なくとも約30日間、なお別の実施例では80ng/mL超を少なくとも約30日間、なお別の実施例では90ng/mL超を少なくとも約30日間、なお別の実施例では100ng/mL超を少なくとも約30日間、一実施例では10ng/mL超を少なくとも約40日間、別の実施例では20ng/mL超を少なくとも約40日間、なお別の実施例では30ng/mL超を少なくとも約40日間、なお別の実施例では40ng/mL超を少なくとも約40日間、なお別の実施例では50ng/mL超を少なくとも約40日間、なお別の実施例では60ng/mL超を少なくとも約40日間、なお別の実施例では70ng/mL超を少なくとも約40日間、なお別の実施例では80ng/mL超を少なくとも約40日間、なお別の実施例では90ng/mL超を少なくとも約40日間、なお別の実施例では100ng/mL超を少なくとも約40日間、一実施例では10ng/mL超を少なくとも約50日間、別の実施例では20ng/mL超を少なくとも約50日間、なお別の実施例では30ng/mL超を少なくとも約50日間、なお別の実施例では40ng/mL超を少なくとも約50日間、なお別の実施例では50ng/mL超を少なくとも約50日間、なお別の実施例では60ng/mL超を少なくとも約50日間、なお別の実施例では70ng/mL超を少なくとも約50日間、なお別の実施例では80ng/mL超を少なくとも約50日間、なお別の実施例では90ng/mL超を少なくとも約50日間、なお別の実施例では100ng/mL超を少なくとも約50日間、一実施例では10ng/mL超を少なくとも約60日間、別の実施例では20ng/mL超を少なくとも約60日間、なお別の実施例では30ng/mL超を少なくとも約60日間、なお別の実施例では40ng/mL超を少なくとも約60日間、なお別の実施例では50ng/mL超を少なくとも約60日間、なお別の実施例では60ng/mL超を少なくとも約60日間、なお別の実施例では70ng/mL超を少なくとも約60日間、なお別の実施例では80ng/mL超を少なくとも約60日間、なお別の実施例では90ng/mL超を少なくとも約60日間、なお別の実施例では100ng/mL超を少なくとも約60日間、一実施例では10ng/mL超を少なくとも約60日間以上、別の実施例では20ng/mL超を少なくとも約60日間以上、なお別の実施例では30ng/mL超を少なくとも約60日間以上、なお別の実施例では40ng/mL超を少なくとも約60日間以上、なお別の実施例では50ng/mL超を少なくとも約60日間以上、なお別の実施例では60ng/mL超を少なくとも約60日間以上、なお別の実施例では70ng/mL超を少なくとも約60日間以上、なお別の実施例では80ng/mL超を少なくとも約60日間以上、なお別の実施例では90ng/mL超を少なくとも約60日間以上、及びなお別の実施例では100ng/mL超の血漿濃度を、少なくとも約60日間以上維持し得る。1つのさらなる実施例では、神経活性ステロイドは、20ng/mL超の血漿濃度を、少なくとも約30日間維持し得る。
【0038】
場合によっては、薬学的組成物は、筋肉内または皮下注射による薬学的組成物の単回用量の約1時間以内に、神経活性ステロイドのうちの約5%~50%未満を放出する。特に、薬学的組成物は、筋肉内または皮下注射によって対象に投与される薬学的組成物の単回用量の約1時間以内に、神経活性ステロイドのうちの、一実施例では約5%~50%未満、別の実施例では10%~50%、なお別の実施例では15%~50%、なお別の実施例では20%~50%、なお別の実施例では25%~50%、なお別の実施例では30%~50%、なお別の実施例では40%~50%、及びなお別の実施例では45%~50%を対象の血漿中に放出し得る。放出のパーセンテージは、神経活性ステロイドの測定された血漿濃度及び対象に投与される単回用量の薬学的組成物中の神経活性ステロイドの総量に基づく。
【0039】
場合によっては、薬学的組成物は、静脈内投与による同じ用量と比較して、筋肉内または皮下注射による単回用量の24時間後に、約2%~50%の相対的バイオアベイラビリティ(バイオアベイラビリティIM/SC/バイオアベイラビリティIV)を有し得る。場合によっては、相対的バイオアベイラビリティは、約2%~約50%であり得る。場合によっては、相対的バイオアベイラビリティは、少なくとも約2%であり得る。場合によっては、相対的バイオアベイラビリティは、最大約50%であり得る。場合によっては、相対的バイオアベイラビリティは、約2%~約5%、約2%~約10%、約2%~約20%、約2%~約30%、約2%~約40%、約2%~約50%、約5%~約10%、約5%~約20%、約5%~約30%、約5%~約40%、約5%~約50%、約10%~約20%、約10%~約30%、約10%~約40%、約10%~約50%、約20%~約30%、約20%~約40%、約20%~約50%、約30%~約40%、約30%~約50%、または約40%~約50%であり得る。場合によっては、相対的バイオアベイラビリティは、約2%、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、または約50%であり得る。
【0040】
場合によっては、開示の薬学的組成物は、少なくとも1つの神経活性ステロイドを含む粒子と、1つ以上の薬学的に許容される賦形剤と、を含み得、神経活性ステロイドが、γアミノ酪酸A型(GABAA)受容体の正の調節因子であり、粒子が、約1.5μm~約15μmの範囲の粒径を有する大粒子、及び約0.2μm~約1.5μmの範囲の粒径を有する小粒子を含み、粒子の総重量に基づくパーセンテージで、粒子のうちの約0.01%~約50%が小粒子であり、粒子のうちの約50%~99.99%が大粒子である。薬学的組成物の実施形態または実施例のうちのいずれかでは、粒子は、本明細書に開示の安定化粒子であり得る。
【0041】
場合によっては、開示の薬学的組成物は、薬学的有効量の神経活性ステロイドを含み得、神経活性ステロイドが、ガンマ-アミノ酪酸A型(GABAA)受容体の正の調節因子であり、単回用量の薬学的組成物が静脈内(IV)注射、筋肉内(IM)注射、皮下(SC)注射、またはそれらの組み合わせによって対象に投与された後、神経活性ステロイドが、約30分~6時間で対象において最高血漿濃度(Cmax)に達し、Cmaxの約5%超の神経活性ステロイドの血漿濃度を、少なくとも約5日間維持し、薬学的組成物が、神経活性ステロイドの粒子を含み、粒子が、約1.5μm~約15μmの範囲の粒径を有する大粒子、及び約0.2μm~約1.5μmの範囲の粒径を有する小粒子を含み、粒子の総重量に基づくパーセンテージで、粒子のうちの約0.01~約50%が小粒子であり、粒子のうちの約50%~約99.99%が大粒子である。
【0042】
場合によっては、最高血漿濃度(Cmax)は、対象からの検体から測定される。
【0043】
場合によっては、粒子は、1.2μm~約6.0μmの範囲のD50を有し得る。D50は、一実施例では1.2μm、別の実施例では1.3μm、なお別の実施例では1.4μm、なお別の実施例では1.5μm、なお別の実施例では1.6μm、なお別の実施例では1.7μm、なお別の実施例では1.8μm、なお別の実施例では1.9μm、なお別の実施例では2.0μm、なお別の実施例では2.2μm、なお別の実施例では2.4μm、なお別の実施例では2.6μm、なお別の実施例では2.8μm、なお別の実施例では3.0μm、なお別の実施例では3.5μm、なお別の実施例では4.0μm、なお別の実施例では4.5μm、なお別の実施例では5.0μm、なお別の実施例では5.5μm、なお別の実施例では6.0μm、またはさらなる実施例では1.2μm~6.0μmの範囲の任意の1つの値であり得る。
【0044】
開示の薬学的組成物の神経活性ステロイドは、テトラヒドロデオキシコルチコステロン(THDOC)、アンドロスタン、アンドロスタン3α-アンドロスタンジオール、コレスタンコレステロール、プレグナン、プレグナンプレグナノロン(エルタノロン)、アロプレグナノロン、ブレキサノロン、ガナキソロン、ズラノロン(SAGE-217)、またはそれらの組み合わせを含み得る。例えば、神経活性ステロイドは、ブレキサノロンであり得る。
【0045】
場合によっては、大粒子は、一実施例では2.0~6.0μmの範囲の平均粒径、別の実施例では3.0~5.0μmの範囲の平均粒径、なお別の実施例では0.4~1.3μmの範囲の平均粒径、及びさらなる実施例では0.5~0.9μmの範囲の平均粒径を有し得る。
【0046】
薬学的組成物は、1つ以上の薬学的に許容される賦形剤をさらに含み得る。薬学的に許容される賦形剤は、界面活性剤、乳化剤、充填剤、担体、等張化剤、分散剤、粘度調節剤、再懸濁化剤、緩衝液、またはそれらの組み合わせを含み得る。薬学的賦形剤は、典型的には、原薬(API)としても知られる医薬的または薬物活性成分の特性を有さず、活性成分の製造プロセスもしくは包装を合理化するために、またはAPIを患者もしくは他の対象に送達するために典型的に使用される。米国FDA(https://www.fda.gov/drugs/drug-approvals-and-database/inactive-ingredients-database-download)から入手可能な不活性成分データベースからの薬学的に許容される賦形剤または不活性成分が好適であり得る。米国FDAのGRAS物質(SCOGS)データベース(https://www.fda.gov/food/generally-recognized-safe-gras/gras-substances-scogs-database)から入手可能な一般に安全と認識されている(GRAS)食品物質のうちのいくつかもまた、好適であり得る。
【0047】
場合によっては、薬学的に許容される賦形剤は、アカシア、動物油、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、ステアリン酸カルシウム、カルボマー、セトステアリルアルコール、セチルアルコール、コレステロール、シクロデキストリン、デキストロース、ジエタノールアミン、乳化ワックス、パルミトステアリン酸エチレングリコール、グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、ステアリン酸グリセロール、モノオレイン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、含水、ヒスチジン、塩酸、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン(HPBCD)、ヒプロメロース(ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC))、ラノリン、ラノリンアルコール、レシチン、中鎖トリグリセリド、金属石鹸、メチルセルロース、鉱物油、リン酸二水素ナトリウム、モノエタノールアミン、オレイン酸、ポリエチレングリコール(PEG3350、PEG4000、PEG6000)、ポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレンコポリマー(ポロキサマー)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ステアリン酸ポリオキシエチレン、ポリソルベート、ポリオキシエチレン(20)モノラウリン酸ソルビタン(Tween(登録商標)20、Polysorbate20)、ポリオキシエチレン(20)モノオレイン酸ソルビタン(Tween(登録商標)80、Polysorbate80)、ポビドン、アルギン酸プロピレングリコール、生理食塩水、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム二水和物、水酸化ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、第2リン酸ナトリウム(sodium phosphate dibasic)、ソルビタンエステル、ステアリン酸、ステアリルアルコール、ヒマワリ油、トラガカント、トリエタノールアミン、植物油、水、キサンタンガム、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0048】
場合によっては、薬学的に許容される賦形剤は、デキストロース、グリセリン、ヒスチジン、塩酸、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン(HPBCD)、ヒプロメロース(ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC))、ポリオキシエチレン(20)モノラウリン酸ソルビタン(Tween(登録商標)20、Polysorbate20)、ポリエチレングリコール(PEG3350、PEG4000、PEG6000)、ポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレンコポリマー(Poloxamer188、Poloxamer407)、ポリオキシエチレン(20)モノオレイン酸ソルビタン(Tween(登録商標)80、Polysorbate80)、生理食塩水、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム二水和物、ラウリル硫酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、第2リン酸ナトリウム、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0049】
薬学的組成物は、静脈内、筋肉内、皮下、非経口、脊椎、または皮内投与(例えば、注射または注入による)に好適であり得る。投与経路に応じて、活性成分は、活性成分を不活性化し得る酸の作用及び他の天然条件から保護するための材料でコーティングされ得る。本明細書で使用される場合、「非経口投与」という語句は、通常、注射による経腸及び局所投与以外の投与モードを意味し、限定されないが、静脈内、筋肉内、動脈内、鞘内、嚢内、眼窩内、心臓内、皮内、腹腔内、経気管、皮下、表皮下、関節内、被膜下、くも膜下、脊髄内、硬膜外、及び胸骨内注射及び注入が挙げられる。あるいは、薬学的組成物は、例えば、鼻腔内、経口、膣内、直腸、舌下、または局所などの局所、表皮、または粘膜投与経路などの非非経口経路を介して投与され得る。薬学的組成物は、滅菌水溶液または分散液の形態であり得る。薬学的組成物はまた、高い薬物濃度に好適なマイクロエマルション、リポソーム、または他の秩序構造で配合され得る。
【0050】
薬学的組成物は、神経活性ステロイドを含む粒子の集団を含み得、粒子が、約0.1~50μmの平均粒径を有する。場合によっては、粒子は、約0.1μm~約50μmの平均粒径を有し得る。場合によっては、粒子は、少なくとも約0.1μmの平均粒径を有し得る。場合によっては、粒子は、最大約50μmの平均粒径を有し得る。場合によっては、粒子は、約0.1μm~約0.2μm、約0.1μm~約0.5μm、約0.1μm~約1μm、約0.1μm~約2μm、約0.1μm~約5μm、約0.1μm~約10μm、約0.1μm~約20μm、約0.1μm~約30μm、約0.1μm~約40μm、約0.1μm~約50μm、約0.2μm~約0.5μm、約0.2μm~約1μm、約0.2μm~約2μm、約0.2μm~約5μm、約0.2μm~約10μm、約0.2μm~約20μm、約0.2μm~約30μm、約0.2μm~約40μm、約0.2μm~約50μm、約0.5μm~約1μm、約0.5μm~約2μm、約0.5μm~約5μm、約0.5μm~約10μm、約0.5μm~約20μm、約0.5μm~約30μm、約0.5μm~約40μm、約0.5μm~約50μm、約1μm~約2μm、約1μm~約5μm、約1μm~約10μm、約1μm~約20μm、約1μm~約30μm、約1μm~約40μm、約1μm~約50μm、約2μm~約5μm、約2μm~約10μm、約2μm~約20μm、約2μm~約30μm、約2μm~約40μm、約2μm~約50μm、約5μm~約10μm、約5μm~約20μm、約5μm~約30μm、約5μm~約40μm、約5μm~約50μm、約10μm~約20μm、約10μm~約30μm、約10μm~約40μm、約10μm~約50μm、約20μm~約30μm、約20μm~約40μm、約20μm~約50μm、約30μm~約40μm、約30μm~約50μm、または約40μm~約50μmの平均粒径を有し得る。場合によっては、粒子は、約0.1μm、約0.2μm、約0.5μm、約1μm、約2μm、約5μm、約10μm、約20μm、約30μm、約40μm、または約50μmの平均粒径を有し得る。粒子は、一実施例では約1.5~15μm、別の実施例では約3~5μm、なお別の実施例では約0.2~1.5μm、なお別の実施例では約0.5~0.9μmの平均粒径を有し得る。
【0051】
薬学的組成物は、約0.2~15μmの粒径を有する粒子を少なくとも50重量%、60重量%、70重量%、80重量%、または90重量%含み得る。薬学的組成物は、約0.01重量%~50重量%の1.5~15μmの平均粒径を有する粒子、及び約50重量%~99.99重量%の約0.2~1.5μmの平均粒径を有する粒子を含み得る。
【0052】
薬学的組成物の神経活性ステロイドは、ブレキサノロン、ガナキソロン、ズラノロン(SAGE-217)、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0053】
場合によっては、神経活性ステロイドは、ブレキサノロンを含み得る。薬学的組成物は、5mg/mL~800mg/mLの範囲のブレキサノロン、または任意の特定の範囲の上記もしくは以下に開示の神経活性ステロイドを含み得る。薬学的組成物は、ブレキサノロンを含む非経口注射懸濁液であり得る。場合によっては、薬学的組成物は、約1.5μm~約15μmの範囲の粒径を有する大粒子、及び約0.2μm~約1.5μmの範囲の粒径を有する小粒子を有し得る。ブレキサノロンを含む薬学的組成物は、粒子の総重量に基づくパーセンテージで、約0.01%~約50%の小粒子、及び約50%~約99.99%の大粒子を有する粒子を含み得る。ブレキサノロンを含むそのような薬学的組成物は、一実施例では0.01%~50%、別の実施例では10%~50%、なお別の実施例では15%~50%、なお別の実施例では20%~50%、なお別の実施例では25%~50%、なお別の実施例では30%~50%、なお別の実施例では40%~50%、及びなお別の実施例では45%~50%の範囲の小粒子、ならびに一実施例では50%~90%、別の実施例では55%~90%、なお別の実施例では60%~90%、なお別の実施例では65%~90%、なお別の実施例では70%~90%、なお別の実施例では75%~90%、なお別の実施例では80%~90%、なお別の実施例では85%~90%の範囲の大粒子を含み得る。特定の実施例では、薬学的組成物は、粒子の総重量に基づくパーセンテージで、約10%~約50%の小粒子、及び約50%~約90%の大粒子を含み得る。さらにさらなる実施例では、薬学的組成物は、粒子の総重量に基づくパーセンテージで、約0.1%~約1%の小粒子、及び約90%~約99.9%の大粒子を含み得る。
【0054】
神経活性ステロイドは、ガナキソロンを含み得、薬学的組成物は、100mg/mL~800mg/mLの範囲のガナキソロン、または任意の特定の範囲の本明細書に開示の神経活性ステロイドを含む。薬学的組成物は、ガナキソロンを含む非経口注射懸濁液であり得る。ガナキソロンを含む薬学的組成物は、粒子の総重量に基づくパーセンテージで、約0.01%~約50%の小粒子、及び約50%~約99.99%の大粒子を含み得る。ガナキソロンを含むそのような薬学的組成物は、一実施例では0.01%~50%、別の実施例では0.1%~50%、なお別の実施例では1.0%~50%、なお別の実施例では2.0%~50%、なお別の実施例では4.0%~50%、なお別の実施例では6.0%~50%、なお別の実施例では8.0%~50%、一実施例では10%~50%、別の実施例では15%~50%、なお別の実施例では20%~50%、なお別の実施例では25%~50%、なお別の実施例では30%~50%、なお別の実施例では40%~50%、及びなお別の実施例では45%~50%の範囲の小粒子、ならびに一実施例では50%~99.99%、別の実施例では55%~99.99%、なお別の実施例では60%~99.99%、なお別の実施例では65%~99.99%、なお別の実施例では70%~99.99%、なお別の実施例では75%~99.99%、なお別の実施例では80%~99.99%、なお別の実施例では85%~99.99%の範囲の大粒子の粒子を含み得る。特定の実施例では、薬学的組成物は、粒子の総重量に基づくパーセンテージで、約0.01%~約10%の小粒子、及び約90%~約99.99%の大粒子を含み得る。
【0055】
粒径分布の概略図を
図1A~
図1Dに示す。一実施例では、薬学的組成物は、0.01%~1%の範囲などの最小量の小粒子、及び主に大粒子を含み得る(
図1A)。この実施例では、D50は、大粒子の平均粒径に非常に近いものであり得る。別の実施例では、薬学的組成物は、1%~5%の配置などのいくらかの量の小粒子、及び95%~99%の大粒子を含み得る(
図1B)。なお別の実施例では、薬学的組成物は、5%~10%などの増加させた量の小粒子、及び90%~95%の大粒子を含む(
図1C)。なお別の実施例では、薬学的組成物は、10%~40%などの同等量の小粒子、及び60%~90%の大粒子を含む(
図1D)。
【0056】
薬学的組成物は、シクロデキストリンを実質的に含まなくてもよい。実施例では、薬学的組成物は、実質的にシクロデキストリンを含まず、これは、薬学的組成物が、薬学的組成物の総重量に基づくすべてのパーセンテージで、0~0.1%、0~0.01%、0~0.001%、0~0.0001%以下のシクロデキストリンを含むことを意味する。
【0057】
薬学的組成物は、スルホブチルエーテルβ-シクロデキストリンを実質的に含まなくてもよい。実施例では、薬学的組成物は、スルホブチルエーテルβ-シクロデキストリンを実質的に含まず、これは、薬学的組成物が、薬学的組成物の総重量に基づくすべてのパーセンテージで、0~0.1%、0~0.01%、0~0.001%、0~0.0001%以下のスルホブチルエーテルβ-シクロデキストリンを含むことを意味する。
【0058】
さらなる実施例では、薬学的組成物は、筋肉内(IM)または皮下(SC)注射用の液体懸濁液であり得る。
【0059】
また開示されるのは、本明細書に開示の薬学的組成物を生成するためのプロセスである。場合によっては、プロセスは、a)神経活性ステロイド及び1つ以上の薬学的に許容される賦形剤を含む組成物を混合することと、b)組成物を粉砕して、粒子の集団を生成して、薬学的組成物を生成することと、を含み得る。場合によっては、プロセスは、a)神経活性ステロイドを含む組成物を粉砕して、粒子の集団を生成することと、b)組成物を1つ以上の薬学的に許容される賦形剤と混合して、薬学的組成物を生成することと、を含み得る。場合によっては、プロセスは、ジクロロメタン(DCM)、テトラヒドロフラン(THF)、酢酸エチル(EtOAc)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、トルエン、2-プロパノール:水(9:1)、メタノール(MeOH)、2-プロパノール(IPA)、メチルt-ブチルエーテル(MTBE)、イソプロピルエーテル(IPE)、アセトニトリル(MeCN)、及び水からなる群から選択される1つ以上の溶媒から、ブレキサノロン多形形態Aを結晶化することを含む。場合によっては、1つ以上の溶媒は、アセトニトリルを含まない。場合によっては、プロセスは、a)ブレキサノロン多形形態Aを、1つ以上の薬学的に許容される賦形剤と混合して組成物を形成することと、b)当該組成物を粉砕して、当該薬学的組成物の粒子の集団を生成することと、をさらに含む。場合によっては、プロセスは、a)ブレキサノロン多形形態Aを含む組成物を粉砕して、粒子の集団を生成することと、b)当該組成物を1つ以上の薬学的に許容される賦形剤と混合して、当該薬学的組成物を生成することと、をさらに含む。場合によっては、薬学的組成物は、筋肉内または皮下注射用の液体懸濁液である。
【0060】
場合によっては、本明細書に開示されるのは、粒子を含む薬学的組成物を生成するための方法であって、少なくとも1つの神経活性ステロイド、及び1つ以上の薬学的に許容される賦形剤を含む粒子混合物を生成することと、粒子混合物の第1の部分を粉砕して、大粒子混合物を生成することであって、大粒子混合物のうちの少なくとも50%が、粒子混合物の総重量に基づくパーセンテージで、約1.5μm~約15μmの範囲の粒径を有する大粒子である、大粒子混合物を生成することと、粒子の総重量に基づくパーセンテージで、約50%~99.99%の大粒子を含む粒子を含む薬学的組成物を生成することと、を含む、方法である。
【0061】
神経活性ステロイドは、テトラヒドロデオキシコルチコステロン(THDOC)、アンドロスタン、アンドロスタン3α-アンドロスタンジオール、コレスタンコレステロール、プレグナン、プレグナンプレグナノロン(エルタノロン)、アロプレグナノロン、ブレキサノロン、ガナキソロン、ズラノロン(SAGE-217)、またはそれらの組み合わせから選択され得る。一実施例では、神経活性ステロイドは、ブレキサノロンである。別の実施例では、神経活性ステロイドは、ガナキソロンである。別の実施例では、神経活性ステロイドは、ズラノロンである。
【0062】
市販または自社開発の神経活性ステロイドAPIは、粒子混合物を生成するための出発材料として好適であり得る。典型的には、市販の神経活性ステロイドAPIは、大きい粒径を有し得る。例えば、市販のブレキサノロンは、直径約7~10μmの粒径を有し得る。別の実施例では、市販のガナキソロンは、約40~50μmの粒径を有し得る。粉砕プロセスは、粒子をある範囲の好適なサイズに低減することができる。
【0063】
粉砕ビーズなどの典型的な粉砕媒体は、粒子を粉砕するために使用され得る。粉砕ビーズは、0.1mm~約1mmの直径を有し得る。実施例では、300~600rpmの回転速度での回転式粉砕プロセスが好適であり得る。粒子は、10~40分間、10~40サイクル、または所望のサイズ範囲の粒子を生成するのに十分な時間及びサイクルで粉砕され得る。粉砕は、本明細書に開示の1つ以上の賦形剤の存在下で行われ得る。
【0064】
大粒子は、一実施例では1.5μm~約15μm、別の実施例では1.5μm~10μm、なお別の実施例では1.5μm~8,000μm、なお別の実施例では1.5μm~6.0μm、及びなお別の実施例では1.5μm~4.5μmの範囲の平均粒径を有し得る。追加の実施例では、大粒子は、2.0~6.0μmの範囲の平均粒径を有し得る。さらなる実施形態では、大粒子は、2.0~5.0μmの範囲の平均粒径を有し得る。さらなる一実施例では、大粒子は、約2.0μm~約4.5μmの粒径を有し得る。
【0065】
プロセスまたは方法は、粒子混合物の第2の部分を粉砕して小粒子混合物を生成することをさらに含み得、小粒子混合物が、約0.2μm~約1.5μmの範囲の粒径を有する小粒子を含む。場合によっては、薬学的組成物は、大粒子混合物及び小粒子混合物を混合して、粒子の総重量に基づくパーセンテージで、約50%~99.99%の大粒子、及び0.01%~50%の小粒子を含む粒子を形成することによって生成される。
【0066】
第1の部分及び第2の部分は、同じであっても異なっていてもよい。いくつかの実施例では、第1の部分及び第2の部分は同じであり、粒子混合物は、大粒子及び小粒子を含むように粉砕されるように構成される。いくつかのさらなる実施例では、第2の部分は、第1の部分の一部であり得、小粒子を生成するためにさらに粉砕され得る。なおいくつかの実施例では、第1の部分及び第2の部分は、元の粒子混合物から分割され、別々に粉砕されて、それぞれ大粒子及び小粒子が生成される。
【0067】
小粒子は、一実施例では0.2μm~約1.5μm、別の実施例では0.2μm~1.2μm、なお別の実施例では0.2μm~1.0μm、なお別の実施例では0.2μm~0.8μm、及びなお別の実施例では0.2μm~0.7μmの範囲の平均粒径を有し得る。さらなる実施例では、小粒子は、0.4~1.3μmの範囲の平均粒径を有し得る。追加の実施例では、小粒子は、0.5~0.9μmの範囲の平均粒径を有し得る。さらにさらなる実施例では、小粒子は、約0.7μmの平均粒径を有し得る。
【0068】
好適な薬学的に許容される賦形剤は、アカシア、動物油、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、ステアリン酸カルシウム、カルボマー、セトステアリルアルコール、セチルアルコール、コレステロール、シクロデキストリン、デキストロース、ジエタノールアミン、乳化ワックス、パルミトステアリン酸エチレングリコール、グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、ステアリン酸グリセロール、モノオレイン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、ヒスチジン、含水塩酸(hydrochloric acid,hydrous)、ヒスチジン、塩酸、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン(HPBCD)、ヒプロメロース(ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC))、ラノリン、ラノリンアルコール、レシチン、中鎖トリグリセリド、金属石鹸、メチルセルロース、鉱物油、リン酸二水素ナトリウム、モノエタノールアミン、オレイン酸、ポリエチレングリコール(PEG3350、PEG4000、PEG6000)、ポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレンコポリマー(ポロキサマー)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ステアリン酸ポリオキシエチレン、ポリソルベート、ポリオキシエチレン(20)モノラウリン酸ソルビタン(Tween(登録商標)20、Polysorbate20)、ポリオキシエチレン(20)モノオレイン酸ソルビタン(Tween(登録商標)80、Polysorbate80)、ポビドン、アルギン酸プロピレングリコール、生理食塩水、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム二水和物、水酸化ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、第2リン酸ナトリウム、ソルビタンエステル、ステアリン酸、ステアリルアルコール、ヒマワリ油、トラガカント、トリエタノールアミン、植物油、水、キサンタンガム、及びそれらの組み合わせから選択され得る。
【0069】
場合によっては、薬学的に許容される賦形剤は、デキストロース、グリセリン、ヒスチジン、塩酸、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン(HPBCD)、ヒプロメロース(ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC))、ポリオキシエチレン(20)モノラウリン酸ソルビタン(Tween(登録商標)20、Polysorbate20)、ポリエチレングリコール(PEG3350、PEG4000、PEG6000)、ポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレンコポリマー(Poloxamer188、Poloxamer407)、ポリオキシエチレン(20)モノオレイン酸ソルビタン(Tween(登録商標)80、Polysorbate80)、生理食塩水、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム二水和物、ラウリル硫酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、第2リン酸ナトリウム、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0070】
場合によっては、薬学的組成物は、非経口注射懸濁液として配合され得、及び/または経口投与、筋肉内(IM)注射、皮下(SC)注射、静脈内(IV)注射、またはそれらの組み合わせに好適である。
【0071】
場合によっては、神経活性ステロイドは、ブレキサノロンを含み得、薬学的組成物は、5mg/mL~800mg/mLの範囲のブレキサノロン、または任意の特定の範囲、例えば、100mg/mL~800mg/mLの本明細書に開示の神経活性ステロイドを含み得る。薬学的組成物は、ブレキサノロンを含む非経口注射懸濁液として配合され得る。ブレキサノロンを含む薬学的組成物は、粒子の総重量に基づくパーセンテージで、約0.01%~約50%の小粒子、及び約50%~約99.99%の大粒子を有する粒子を含み得る。ブレキサノロンを含むそのような薬学的組成物は、一実施例では0.01%~50%、別の実施例では10%~50%、なお別の実施例では15%~50%、なお別の実施例では20%~50%、なお別の実施例では25%~50%、なお別の実施例では30%~50%、なお別の実施例では40%~50%、及びなお別の実施例では45%~50%の範囲の小粒子、ならびに一実施例では50%~90%、別の実施例では55%~90%、なお別の実施例では60%~90%、なお別の実施例では65%~90%、なお別の実施例では70%~90%、なお別の実施例では75%~90%、なお別の実施例では80%~90%、なお別の実施例では85%~90%の範囲の大粒子の粒子を含むように構成され得る。特定の実施例では、薬学的組成物は、粒子の総重量に基づくパーセンテージで、約10%~約50%の小粒子、及び約50%~約90%の大粒子を含み得る。さらにさらなる実施例では、薬学的組成物は、粒子の総重量に基づくパーセンテージで、約0.1%~約1%の小粒子、及び約90%~約99.9%の大粒子を含むように構成され得る。
【0072】
神経活性ステロイドは、ガナキソロンを含み得、薬学的組成物は、100mg/mL~800mg/mLの範囲のガナキソロン、または任意の特定の範囲の本明細書に開示の神経活性ステロイドを含み得る。薬学的組成物は、ガナキソロンを含む親注射懸濁液として配合され得る。ガナキソロンを含む薬学的組成物は、粒子の総重量に基づくパーセンテージで、約0.01%~約50%の小粒子、及び約50%~約99.99%の大粒子を含むように構成され得る。ガナキソロンを含むそのような薬学的組成物は、一実施例では0.01%~50%、別の実施例では0.1%~50%、なお別の実施例では1.0%~50%、なお別の実施例では2.0%~50%、なお別の実施例では4.0%~50%、なお別の実施例では6.0%~50%、なお別の実施例では8.0%~50%、一実施例では10%~50%、別の実施例では15%~50%、なお別の実施例では20%~50%、なお別の実施例では25%~50%、なお別の実施例では30%~50%、なお別の実施例では40%~50%、及びなお別の実施例では45%~50%の範囲の小粒子、ならびに一実施例では50%~99.99%、別の実施例では55%~99.99%、なお別の実施例では60%~99.99%、なお別の実施例では65%~99.99%、なお別の実施例では70%~99.99%、なお別の実施例では75%~99.99%、なお別の実施例では80%~99.99%、なお別の実施例では85%~99.99%の範囲の大粒子のを含むように構成され得る。特定の実施例では、薬学的組成物は、粒子の総重量に基づくパーセンテージで、約0.01%~約10%の小粒子、及び約90%~約99.99%の大粒子を含み得る。プロセスまたは方法の実施形態または実施例のうちのいずれかでは、粒子は、本明細書に開示の安定化粒子であり得る。
【0073】
場合によっては、薬学的組成物の1つの利点は、それが小粒子及び大粒子を含み得、ブレキサノロン、ガナキソロン、ズラノロン(SAGE-217)、またはそれらの組み合わせの制御された放出を提供することができることである。特定の理論または機序に束縛されることを望まないが、出願人らは、より小さい粒子は早期のまたは迅速な放出を提供することができる一方で、より大粒子は長期または持続的な放出を提供すると考える。小粒子及び大粒子の比を最適化することによって、疾患の最良の治療のために最適化された放出プロファイルを達成することができる。
【0074】
場合によっては、開示の薬学的組成物の別の利点は、最適化された放出プロファイルに起因して、ZULRESSO(商標)などの現在入手可能な薬物と関連する長い注射時間を回避する、短い投与期間で対象に投与することができることである。
【0075】
また、本明細書に開示されるのは、疾患の治療を必要とする対象における疾患を治療するための方法であって、筋肉内(IM)注射、皮下(SC)注射、静脈内(IV)注射、またはそれらの組み合わせを介して、本明細書に開示の薬学的組成物、または本明細書に開示のプロセスによって生成される薬学的組成物を対象に投与することを含む、方法である。いくつかの実施例では、筋肉内(IM)注射または皮下(SC)注射が好ましい。場合によっては、方法は、本明細書に開示の薬学的組成物を、筋肉内または皮下注射によって対象に投与することを含み得る。
【0076】
場合によっては、開示されるのは、疾患の治療を必要とする対象における疾患を治療する方法であって、体重1キログラム当たり0.5~10mgの範囲の単回用量で、筋肉内または皮下注射によって、薬学的有効量の神経活性ステロイドを含む薬学的組成物を対象に投与することを含み、神経活性ステロイドが、ガンマ-アミノ酪酸A型(GABAA)受容体の正の調節因子であり、対象への筋肉内または皮下注射の後、神経活性ステロイドの血漿濃度が、約30分~6時間で対象において最高血漿濃度(Cmax)に達し、対象においてCmaxの約5%超の血漿濃度を、少なくとも約5日間維持する、方法である。
【0077】
上述のように、体重は、ヒト患者などの対象の体重を指し得る。範囲としては、体重1kg当たり0.5、10mg/kgの単回投与、及び体重1kg当たり0.5~10mg/kgの間のすべての値を含む連続的な範囲が挙げられる。動物対象では、単回用量は、上述のように異なり得る。
【0078】
場合によっては、薬学的組成物は、筋肉内(IM)注射、皮下(SC)注射、静脈内(IV)注射、またはそれらの組み合わせを介して対象に投与され得る。薬学的組成物は、ボーラス注射、連続注射、またはそれらの組み合わせで対象に投与され得る。薬学的組成物は、1秒~約180分の範囲の期間内で対象に投与され得る。薬学的組成物は、一実施例では約1秒~約180分、別の実施例では1分~約180分、なお別の実施例では5分~約180分、なお別の実施例では10分~約180分、なお別の実施例では20分~約180分、なお別の実施例では40分~約180分、なお別の実施例では50分~約180分、なお別の実施例では60分~約180分の範囲の期間内で、または範囲内の任意の時間の1つの値で対象に投与され得る。さらなる実施例では、薬学的組成物は、なお別の実施例では、1秒~約150分、1秒~約100分、1秒~約80分、1秒~約60分、1秒~約30分、1秒~約10分、1秒~約5分、及び1秒~約1分の範囲の期間内で対象に投与され得る。特定の実施例では、薬学的組成物は、1回の単回注射で対象に投与され得る。追加の実施例では、薬学的組成物は、2回以上の注射で対象に投与され得る。
【0079】
場合によっては、疾患は、不安、気分障害、大うつ病性障害、産後障害、アルツハイマー病、パーキンソン病、てんかん、焦点起始発作、PCDH19小児てんかん、小児遺伝性てんかん、CDKL5欠乏症(CDD)、月経てんかん、幼児痙攣、脆弱X症候群、うつ、産後うつ、及び月経前症候群から選択され得る。場合によっては、疾患は、産後うつであり得る。対象は、うつの既往歴を有し得る。場合によっては、対象は、産後うつの既往歴を有し得る。
【0080】
また本明細書に開示されるのは、疾患を治療するための医薬品を製造するための神経活性ステロイドを含む組成物の使用であり、組成物が、本明細書に開示の薬学的組成物である。疾患は、不安、気分障害、大うつ病性障害、産後障害、アルツハイマー病、パーキンソン病、てんかん、焦点起始発作、PCDH19小児てんかん、小児遺伝性てんかん、CDKL5欠乏症(CDD)、月経てんかん、幼児痙攣、脆弱X症候群、うつ、産後うつ、及び月経前症候群から選択され得る。神経活性ステロイドは、テトラヒドロデオキシコルチコステロン(THDOC)、アンドロスタン、アンドロスタン3α-アンドロスタンジオール、コレスタンコレステロール、プレグナン、プレグナンプレグナノロン(エルタノロン)、アロプレグナノロン、ブレキサノロン、ガナキソロン、ズラノロン(SAGE-217)、及びそれらの組み合わせから選択され得る。
【0081】
場合によっては、組成物は、疾患を治療するための方法で使用するための神経活性ステロイドを含み、神経活性ステロイドが、ガンマ-アミノ酪酸A型(GABAA)受容体の正の調節因子であり、筋肉内または皮下注射による神経活性ステロイドの単回用量の後、神経活性ステロイドの血漿濃度が、約30分~6時間で最高血漿濃度(Cmax)に達し、Cmaxの約5%超の血漿濃度を、少なくとも約5日間維持する。疾患は、不安、気分障害、大うつ病性障害、産後障害、アルツハイマー病、パーキンソン病、てんかん、焦点起始発作、PCDH19小児てんかん、小児遺伝性てんかん、CDKL5欠乏症(CDD)、月経てんかん、幼児痙攣、脆弱X症候群、うつ、産後うつ、及び月経前症候群から選択され得る。神経活性ステロイドは、テトラヒドロデオキシコルチコステロン(THDOC)、アンドロスタン、アンドロスタン3α-アンドロスタンジオール、コレスタンコレステロール、プレグナン、プレグナンプレグナノロン(エルタノロン)、アロプレグナノロン、ブレキサノロン、ガナキソロン、ズラノロン(SAGE-217)、及びそれらの組み合わせから選択され得る。場合によっては、組成物は、本明細書に開示の薬学的組成物である。場合によっては、方法は、上記に開示の方法である。
【0082】
場合によっては、本明細書に開示されるのは、疾患を治療するための医薬品を製造するための、少なくとも1つの神経活性ステロイドを含む粒子と、1つ以上の薬学的に許容される賦形剤と、の使用であって、粒子が、約1.5μm~約15μmの範囲の粒径を有する大粒子、及び約0.2μm~約1.5μmの範囲の粒径を有する小粒子を含み、粒子の総重量に基づくパーセンテージで、粒子のうちの約0.01%~約50%が小粒子であり、粒子のうちの約50%~99.99%が大粒子である、使用である。神経活性ステロイドは、テトラヒドロデオキシコルチコステロン(THDOC)、アンドロスタン、アンドロスタン3α-アンドロスタンジオール、コレスタンコレステロール、プレグナン、プレグナンプレグナノロン(エルタノロン)、アロプレグナノロン、ブレキサノロン、ガナキソロン、ズラノロン(SAGE-217)、及びそれらの組み合わせから選択され得る。場合によっては、大粒子は、一実施例では2.0~6.0μm、別の実施例では3.0~5.0μm、なお別の実施例では0.4~1.3μm、なお別の実施例では0.5~0.9μmの範囲の平均粒径を有し得る。粒子は、本明細書に開示の安定化粒子であり得る。
【0083】
場合によっては、薬学的に許容される賦形剤は、界面活性剤、乳化剤、充填剤、担体、等張化剤、分散剤、粘度調節剤、再懸濁化剤、緩衝液、及びそれらの組み合わせを含み得る。場合によっては、薬学的に許容される賦形剤は、アカシア、動物油、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、ステアリン酸カルシウム、カルボマー、セトステアリルアルコール、セチルアルコール、コレステロール、シクロデキストリン、デキストロース、ジエタノールアミン、乳化ワックス、パルミトステアリン酸エチレングリコール、グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、ステアリン酸グリセロール、モノオレイン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、含水、ヒスチジン、塩酸、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン(HPBCD)、ヒプロメロース(ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC))、ラノリン、ラノリンアルコール、レシチン、中鎖トリグリセリド、金属石鹸、メチルセルロース、鉱物油、リン酸二水素ナトリウム、モノエタノールアミン、オレイン酸、ポリエチレングリコール(PEG3350、PEG4000、PEG6000)、ポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレンコポリマー(ポロキサマー)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ステアリン酸ポリオキシエチレン、ポリソルベート、ポリオキシエチレン(20)モノラウリン酸ソルビタン(Tween(登録商標)20、Polysorbate20)、ポリオキシエチレン(20)モノオレイン酸ソルビタン(Tween(登録商標)80、Polysorbate80)、ポビドン、アルギン酸プロピレングリコール、生理食塩水、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム二水和物、水酸化ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、第2リン酸ナトリウム、ソルビタンエステル、ステアリン酸、ステアリルアルコール、ヒマワリ油、トラガカント、トリエタノールアミン、植物油、水、キサンタンガム、またはそれらの組み合わせを含む。
【0084】
場合によっては、薬学的に許容される賦形剤は、デキストロース、グリセリン、ヒスチジン、塩酸、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン(HPBCD)、ヒプロメロース(ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC))、ポリオキシエチレン(20)モノラウリン酸ソルビタン(Tween(登録商標)20、Polysorbate20)、ポリエチレングリコール(PEG3350、PEG4000、PEG6000)、ポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレンコポリマー(Poloxamer188、Poloxamer407)、ポリオキシエチレン(20)モノオレイン酸ソルビタン(Tween(登録商標)80、Polysorbate80)、生理食塩水、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム二水和物、ラウリル硫酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、第2リン酸ナトリウム、またはそれらの組み合わせを含み得る。場合によっては、薬学的組成物は、非経口注射懸濁液である。
【0085】
場合によっては、神経活性ステロイドは、ブレキサノロンを含み得、薬学的組成物は、80mg/mL~400mg/mLの範囲のブレキサノロンを含む。場合によっては、神経活性ステロイドは、ガナキソロンを含み得、薬学的組成物は、80mg/mL~400mg/mLの範囲のガナキソロンを含む。
【0086】
場合によっては、薬学的組成物は、粒子の総重量に基づくパーセンテージで、約10%~約50%の小粒子、及び約50%~約90%の大粒子を含み得る。場合によっては、薬学的組成物は、粒子の総重量に基づくパーセンテージで、約0.01%~約50%の小粒子、及び約50%~約99.99%の大粒子を含み得る。
【0087】
場合によっては、疾患は、不安、気分障害、大うつ病性障害、産後障害、アルツハイマー病、パーキンソン病、てんかん、焦点起始発作、PCDH19小児てんかん、小児遺伝性てんかん、CDKL5欠乏症(CDD)、月経てんかん、幼児痙攣、脆弱X症候群、うつ、産後うつ、及び月経前症候群から選択され得る。
【0088】
また開示されるのは、ブレキサノロン、ガナキソロン、ズラノロン(SAGE-217)、またはそれらの組み合わせを含む、少なくとも1つの神経活性ステロイドの制御された放出のための薬学的組成物を生成するための方法である。方法は、約1.5μm~約15μmの範囲の粒径を有する大粒子、及び約0.2μm~約1.5μmの範囲の粒径を有する小粒子を生成することと、小粒子と大粒子とを混合して粒子を生成することであって、粒子の総重量に基づくパーセンテージで、粒子のうちの約0.01%~約50%が小粒子であり、粒子のうちの約50%~約99.99%が大粒子である、粒子を生成することと、薬学的組成物を必要とする対象に投与した後、薬学的組成物が、対象において0.1~1時間以内に神経活性ステロイドを放出し、対象に投与した後10時間~約200時間の範囲の期間にわたって対象において神経活性ステロイドを放出し続けるように構成されるように、小粒子と大粒子との比を調整することによって粒子を含む薬学的組成物を生成することと、を含む。
【0089】
ブレキサノロンの結晶形態
また開示されるのは、X線粉末回折(XRPD)回折図において、以下の7.25、8.88、11.46、14.50、14.78、17.77、18.15、18.32、18.61、及び19.99±0.1°2θでのピークのうちの少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9、または10個を有することを特徴とする、ブレキサノロン多形形態Aを含む薬学的組成物である。
【0090】
場合によっては、薬学的組成物は、液体懸濁液である。場合によっては、薬学的組成物は、筋肉内または皮下注射用である。場合によっては、液体懸濁液は、ブレキサノロン多形形態Aを含む。場合によっては、ブレキサノロン多形形態Aは、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、または99%(w/w)超の化学純度を有する。場合によっては、化学純度は、HPLCによって定量化される。場合によっては、ブレキサノロン多形形態Aは、約170~180℃の融点を有する。場合によっては、ブレキサノロン多形形態Aは、約174℃の融点を有する。
【0091】
場合によっては、ブレキサノロン多形形態Aは、ジクロロメタン(DCM)、テトラヒドロフラン(THF)、酢酸エチル(EtOAc)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、トルエン、2-プロパノール:水(9:1)、メタノール(MeOH)、2-プロパノール(IPA)、メチルt-ブチルエーテル(MTBE)、イソプロピルエーテル(IPE)、アセトニトリル(MeCN)、及び水からなる群から選択される1つ以上の溶媒から結晶化される。場合によっては、1つ以上の溶媒は、アセトニトリルを含まない。
【実施例】
【0092】
本発明は、以下の実施例でさらに定義される。これらの実施例は、発明の好ましい実施形態を示すが、例示としてのみ提供されることが理解されるべきである。上記の考察及びこれらの実施例から、当業者は、その趣旨及び範囲から逸脱することなく、本発明の本質的な特徴を確認することができ、様々な使用及び条件に適応するように本発明の様々な変更及び修正を行うことができる。
【0093】
実施例1:ブレキサノロン懸濁液
ブレキサノロンを、原薬(API)として販売業者から購入した(
図2A)。市販のブレキサノロンの物品サイズは、約7~8μmである。
【0094】
水、生理食塩水、デキストロース、HPMC、TWEEN(登録商標)80、ポロキサマー407、及びグリセリンの存在下で、約300~500rpmの回転速度で約20~30分間、市販のブレキサノロンを粉砕した。粉砕は、所望の粒径に応じて1~5サイクル実施した。使用した粉砕媒体は、0.1~1.0mmの直径を有するビーズであった。
【0095】
粉砕パラメータを制御することによって、2組の粒径を選択した。一方は、約0.7μmの平均粒径を有する小粒子(
図2B)であり、他方は、約4.0μmの平均粒径を有する大粒子(
図2C)であった。
【0096】
実施例2:ラットにおけるブレキサノロン組成物の薬物動態(PK)
25mg/kgのブレキサノロンの投薬量で筋肉内(IM)注射を介して、0.7μm粒子及び4.0μm粒子の懸濁液をラットに別々に注射した。比較のために、12.5mg/kgの投薬量で筋肉内(IM)注射、または1mg/kgで静脈内(IV)注射を介して、比較ブレキサノロン溶液を注射した。血漿ブレキサノロン濃度を、示された時点で測定した。データを
図2D~
図2Eに示す。溶液のPKは、比例した用量を有するように調整した。
【0097】
実施例3:注射可能なブレキサノロン薬学的組成物
所望の薬物動態プロファイルを有するように上記で調製した0.7μm粒子の懸濁液を使用して、第1のブレキサノロン組成物を生成する。
【0098】
上記で調製した0.7μm粒子及び4.0μm粒子の懸濁液を混合することによって、第2のブレキサノロン組成物を生成する。所望の薬物動態プロファイルを有するように、約10%の0.7μm粒子及び約90%の4.0μm粒子を有する組成物を調整する。
【0099】
上記で調製した0.7μm粒子及び4.0μm粒子の懸濁液を混合することによって、第3のブレキサノロン組成物を生成する。所望の薬物動態プロファイルを有するように、約30%の0.7μm粒子及び約70%の4.0μm粒子を有する組成物を調整する。
【0100】
上記で調製した0.7μm粒子及び4.0μm粒子の懸濁液を混合することによって、第4のブレキサノロン組成物を生成する。所望の薬物動態プロファイルを有するように、約40%の0.7μm粒子及び約60%の4.0μm粒子を有する組成物を調整する。
【0101】
上記で調製した0.7μm粒子及び4.0μm粒子の懸濁液を混合することによって、第5のブレキサノロン組成物を生成する。所望の薬物動態プロファイルを有するように、約50%の0.7μm粒子及び約50%の4.0μm粒子を有する組成物を調整する。
【0102】
所望の薬物動態プロファイルを有するように上記で調製した4μm粒子の懸濁液を使用して、第6のブレキサノロン組成物を生成する。
【0103】
実施例4:ガナキソロン懸濁液
ガナキソロンを、原薬(API)として販売業者から購入した(
図3A)。市販のブレキサノロンの物品サイズは、約47μmである。
【0104】
水、生理食塩水、1mg/mLのTWEEN(登録商標)80、及び5mg/mLのHPMCの存在下で、約200rpmの回転速度で約20分間、市販のガナキソロンを粉砕した。粉砕を3サイクル実施した。使用した粉砕媒体は、1.0mmの直径を有するビーズであった。
【0105】
粉砕した粒子は、2つのバッチで約4.1μm(
図3B)、約3.6μm(
図3C)の平均サイズと共に、1.5μm未満のサイズを有する粒子を1%未満有した。約1.0μmの平均粒径を有する粒子も生成された。
【0106】
実施例5:ラットにおけるガナキソロン組成物の薬物動態(PK)
25mg/kgのガナキソロンの投薬量で筋肉内(IM)注射を介して、1μm及び4.1μmを有する粒子の懸濁液をラットに別々に注射した。比較のために、12.5mg/kgの投薬量で筋肉内(IM)注射、または1mg/kgで静脈内(IV)注射を介して、比較ガナキソロン溶液を注射した。血漿ブレキサノロン濃度を、示された時点で測定した。データを
図3D及び
図3Eに示す。溶液のPKは、比例した用量を有するように調整した。
【0107】
実施例6:注射可能なガナキソロン薬学的組成物
所望の薬物動態プロファイルを有するように上記で調製した1μm粒子の懸濁液を使用して、第1のガナキソロン組成物を生成する。
【0108】
上記で調製した1μm粒子及び4.1μm粒子の懸濁液を混合することによって、第2のガナキソロン組成物を生成する。所望の薬物動態プロファイルを有するように、約10%の1μm粒子及び約90%の4.1μm粒子を有する組成物を調整する。
【0109】
上記で調製した1μm粒子及び4.1μm粒子の懸濁液を混合することによって、第3のガナキソロン組成物を生成する。所望の薬物動態プロファイルを有するように、約30%の1μm粒子及び約70%の4.1μm粒子を有する組成物を調整する。
【0110】
上記で調製した1μm粒子及び4.1μm粒子の懸濁液を混合することによって、第4のガナキソロン組成物を生成する。所望の薬物動態プロファイルを有するように、約40%の1μm粒子及び約60%の4.1μm粒子を有する組成物を調整する。
【0111】
上記で調製した1μm粒子及び4.1μm粒子の懸濁液を混合することによって、第5のガナキソロン組成物を生成する。所望の薬物動態プロファイルを有するように、約50%の1μm粒子及び約50%の4.1μm粒子を有する組成物を調整する。
【0112】
所望の薬物動態プロファイルを有するように上記で調製した4.1μm粒子の懸濁液を使用して、第6のガナキソロン組成物を生成する。
【0113】
実施例7:ブレキサノロン結晶形態スクリーニング
ブレキサノロンを販売業者から購入し、分注前に穏やかに摩砕した。ブレキサノロン試料を、以下の分析技法によって分析した:FT-Raman分光法、FT-IR分光法、示差熱量計(DSC)、熱重量分析(TGA-IR)、偏光顕微鏡法(PLM)、及び粉末X線回折(PXRD)。試料は、大きい脆性な塊を含む広範なサイズを有する不規則な粒子からなる白色の結晶性粉末であると決定した。DSC分析は、174℃での融解吸熱(ΔH=101J/g)を示した。TGA分析は、25~175℃のわずかな(<0.1%)重量損失を示し、材料が非溶媒和であることを示した。
【0114】
供給されたブレキサノロンの溶解度は、室温(約22℃)及び40℃の様々な溶媒中での溶解の目視評価によって決定した。溶解点または1.8mLの最大体積に達するまで、溶媒のアリコートを室温で固定量(約10mg)のブレキサノロンに添加した。次いで、すべての試料を40℃に1時間加熱し、溶解を観察した。エラーに示されているように!参照供給源は見出されず、室温で、ブレキサノロンは、水中では低い溶解度(<6mg/mL)、MeCN、IPE、MTBE、IPA、MeOH、IPA:水(9:1、v:v)の混合物、トルエン、DMSO、EtOAc中では中程度の溶解度(6~52mg/mL)、ならびにTHF及びDCM中では高い溶解度(>96mg/mL)を呈した。
【表1】
【0115】
以下を含む3つのモードで結晶化実験を行った。1)40~5℃のブレキサノロンスラリーの2日間の温度循環成熟(TC)(n=48);2)スラリーを40℃に加熱し、続いて高温濾過し、次いでブレキサノロン溶液を4℃で最大2日間保存する(RC)(n=48);3)周囲条件で最大7日間のブレキサノロン溶液の蒸発(EV)(n=48)。結晶形態スクリーニングには、合計48種の溶媒系が含まれていた。未希釈かつ二元混合物として溶媒を利用して、多様な極性、誘電率、双極子モーメント、及び水素結合ドナー/アクセプター属性の組を提供した。水和物の形成について精査するために、多様な水活性を有する水を含有する溶媒もまた含まれていた。
【0116】
スクリーニングからのすべての結晶性産物を単離し、FT-Raman分光法によって分析した。次いで、Ramanスペクトルの一致に基づいて、試料を群に分類した。必要に応じかつ試料量が許す限り、追加の技法(PXRD、DSC、TGA、PLM)によって、各群からの代表的な試料をさらに分析した。
図4に示す形態割り当てを裏付けるために、これらのデータを使用した。
【0117】
図4に示すように、TCから27種の結晶性固体、RCから14種の結晶性固体、及びEV結晶化モードから28種の結晶性固体の、合計69種の結晶性固体(陰影)を得た。
図5は、入力したブレキサノロンとスクリーニングからの代表的な形態Aパターンとを重ね合わせたPXRDパターンを示す。ブレキサノロンの多形、形態Aは、固体を生成した69種の試料のうちの68種の試料で観察された。形態Aの説明は、バッチ103260-TC-01によって例示される。ロット103260-TC-01の溶融/分解のDSC開始は、174℃(ΔH=127J/g)であった。TGA重量損失%は、溶融/分解事象の前には、<0.1%であった。形態Aは、非溶媒和形態である。PXRDピークリストと共に、形態Aの特徴評価データを表2に提供する。
【表2】
【0118】
機器及び方法
FT-Raman分光法。1064nm Nd:YVO4励起レーザー、InGaAs、及び液体-N2冷却Ge検出器を備えたNicolet NXR9650またはNXR960分光計(Thermo Electron)、ならびにMicroStageで、Ramanスペクトルを収集した。中立濃度フィルタ、及びHapp-Genzelアポダイゼーション機能、及び2レベルのゼロフィリングを使用して、4cm-1分解能、64~256スキャンで、すべてのスペクトルを取得した。
【0119】
偏光顕微鏡(PLM)。Olympus DP70カメラを備えたOlympus BX60偏光顕微鏡を使用して、顕微鏡写真を収集した。
【0120】
粉末X線回折(PXRD)。NiフィルタCu Ka(45kV/40mA)放射線、及び0.02°2θのステップサイズを使用するPANalytical X’Pert Pro回折計、ならびにX’celerator(商標)RTMS(Real Time Multi-Strip)検出器で、PXRD回折図を取得した。入射ビーム側の構成:固定発散スリット(0.25°)、0.04radソーラスリット、散乱防止スリット(0.25°)、及び10mmビームマスク。回折ビーム側の構成:固定発散スリット(0.25°)、及び0.04radソーラスリット。試料を、ゼロバックグラウンドのSiウェハ上に平らに取り付け、安全方針を遵守するためにKaptonフィルムで覆った。
【0121】
粉末X線回折(PXRD)Bruker。Cu Ka(40kV/40mA)放射線、及び0.017°2θのステップサイズを使用するBruker D8 Advance system(SN:2631)、ならびにLynxEye検出器で、PXRD回折図を取得した。入射ビーム側の構成:固定発散スリット(0.2mm)、4mmソーラスリット、ビームナイフ。回折ビーム側の構成:散乱防止スリット(8mm)、及び2.5度ソーラスリット。試料を、ゼロバックグラウンドのSiウェハ上に平らに取り付けた。
【0122】
示差走査熱量測定(DSC)。40mL/分のN2パージ下で、オートサンプラ及び冷蔵冷却システムを備えたTA Instruments Q100示差走査熱量計を用いて、DSCを行った。圧着したAlパン内、15℃/分で、DSCサーモグラムを得た。別途記載されない限り。
【0123】
熱重量分析(TGA)。40mL/分のN2パージ下で、TA Instruments Q500熱重量分析器を用いて、PtまたはAlパン内、15℃/分で、TGAサーモグラムを得た。別途記載されない限り。
【0124】
実施例8:注射可能なブレキサノロン薬学的組成物の単位用量
注射可能なブレキサノロン組成物の第1の単位用量を、を介して1mL中100mg/mLの注射可能な溶液として包装した。
【0125】
注射可能なブレキサノロン組成物の第2の単位用量を、を介して1mL中200mg/mLの注射可能な溶液として包装した。
【0126】
注射可能なブレキサノロン組成物の第3の単位用量を、を介して1mL中300mg/mLの注射可能な溶液として包装した。
【0127】
注射可能なブレキサノロン組成物の第4の単位用量を、を介して1mL中350mg/mLの注射可能な溶液として包装した。
【0128】
注射可能なブレキサノロン組成物の第5の単位用量を、を介して1mL中400mg/mLの注射可能な溶液として包装した。
【0129】
注射可能なブレキサノロン組成物の第6の単位用量を、を介して1mL中500mg/mLの注射可能な溶液として包装した。
【0130】
注射可能なブレキサノロン組成物の第7の単位用量を、を介して1mL中550mg/mLの注射可能な溶液として包装した。
【0131】
注射可能なブレキサノロン組成物の第8の単位用量を、を介して1mL中600mg/mLの注射可能な溶液として包装した。
【0132】
開示の番号付き実施形態
本開示によって企図される他の主題は、以下の番号付き実施形態に記載されている。
1.薬学的有効量の神経活性ステロイドを含む薬学的組成物であって、前記神経活性ステロイドが、ガンマ-アミノ酪酸A型(GABAA)受容体の正の調節因子であり、筋肉内または皮下注射による前記薬学的組成物の単回用量の後、前記神経活性ステロイドが、約30分~6時間で最高血漿濃度(Cmax)に達し、前記Cmaxの約5%超の血漿濃度を、少なくとも約5日間維持する、前記薬学的組成物。
2.前記単回用量が、体重1キログラム当たり約0.5~50mgである、実施形態1に記載の薬学的組成物。
3.前記単回用量が、体重1キログラム当たり約1~8mgの範囲である、実施形態2に記載の薬学的組成物。
4.前記単回用量が、体重1キログラム当たり約2~6mgの範囲である、実施形態2に記載の薬学的組成物。
5.前記単回用量が、体重1キログラム当たり約3~5mgの範囲である、実施形態2に記載の薬学的組成物。
6.前記単回用量が、単位用量当たり約50mg~800mgである、実施形態1~5のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
7.前記単回用量が、単位用量当たり約50mg~約450mgの範囲である、実施形態6に記載の薬学的組成物。
8.前記薬学的組成物が、少なくとも約100mg/mLの神経活性ステロイド濃度を有する、実施形態1~7のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
9.前記神経活性ステロイド濃度が、約100mg/mL~約800mg/mLの範囲である、実施形態8に記載の薬学的組成物。
10.前記神経活性ステロイドが、約30分~1時間、1~2時間、2~4時間、または4~6時間で前記Cmaxに達する、実施形態1~7のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
11.前記神経活性ステロイドが、約1~2時間で前記Cmaxに達する、実施形態10に記載の薬学的組成物。
12.前記神経活性ステロイドが、前記Cmaxの約10%、15%、20%、25%、または30%超の血漿濃度を、少なくとも約10、20、30、40、50、または60日間維持する、実施形態1~11のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
13.前記神経活性ステロイドが、前記Cmaxの約15%超の血漿濃度を、少なくとも約30日間維持する、実施形態12に記載の薬学的組成物。
14.前記Cmaxが、10ng/mL超である、実施形態1~13のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
15.前記単回用量が、体重1キログラム当たり3~約5mgの範囲であり、前記神経活性ステロイドが、約10ng/mL超の血漿濃度を、少なくとも約5日間維持する、実施形態5に記載の薬学的組成物。
16.前記神経活性ステロイドが、10、20、25、30、40、50、60、70、80、90、100ng/mL超の血漿濃度を、少なくとも約10、20、30、40、50、または60日間維持する、実施形態15に記載の薬学的組成物。
17.前記神経活性ステロイドが、20ng/mL超の血漿濃度を、少なくとも約30日間維持する、実施形態15または16に記載の薬学的組成物。
18.前記薬学的組成物が、筋肉内または皮下注射による前記薬学的組成物の前記単回用量の約1時間以内に、前記神経活性ステロイドのうちの約5%~50%未満を放出する、実施形態1~15のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
19.前記薬学的組成物が、静脈内投与による同じ用量と比較して、筋肉内または皮下注射による前記単回用量の24時間後に、約2%~50%の相対的バイオアベイラビリティを有する、実施形態1~18のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
20.前記薬学的組成物が、前記神経活性ステロイドを含む粒子の集団を含み、前記粒子が、約0.2~15μmの平均粒径を有する、実施形態1~19のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
21.前記粒子が、約1.5~15μmの平均粒径を有する、実施形態20に記載の薬学的組成物。
22.前記粒子が、約3~5μmの平均粒径を有する、実施形態21に記載の薬学的組成物。
23.前記粒子が、約0.2~1.5μmの平均粒径を有する、実施形態20に記載の薬学的組成物。
24.前記粒子が、約0.5~0.9μmの平均粒径を有する、実施形態23に記載の薬学的組成物。
25.前記粒子のうちの少なくとも50重量%、60重量%、70重量%、80重量%、または90重量%が、約0.2~15μmの粒径を有する、実施形態20~24のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
26.前記粒子のうちの約0.01重量%~50重量%が、約1.5~15μmの平均粒径を有し、前記粒子のうちの約50重量%~99.99重量%が、約0.2~1.5μmの平均粒径を有する、実施形態20~25のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
27.前記神経活性ステロイドが、テトラヒドロデオキシコルチコステロン(THDOC)、アンドロスタン、アンドロスタン3α-アンドロスタンジオール、コレスタンコレステロール、プレグナン、エルタノロン、ブレキサノロン、ガナキソロン、ズラノロン、またはそれらの任意の組み合わせを含む、実施形態1~26のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
28.前記神経活性ステロイドが、ブレキサノロンである、実施形態27に記載の薬学的組成物。
29.前記薬学的組成物が、シクロデキストリンを実質的に含まない、実施形態1~28のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
30.前記薬学的組成物が、スルホブチルエーテルβ-シクロデキストリンを実質的に含まない、実施形態29に記載の薬学的組成物。
31.1つ以上の薬学的に許容される賦形剤をさらに含む、実施形態1~30のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
32.前記1つ以上の薬学的に許容される賦形剤が、結合剤、潤滑剤、滑剤、崩壊剤、希釈剤、着色剤、界面活性剤、乳化剤、充填剤、担体、等張化剤、分散剤、粘度調節剤、再懸濁化剤、緩衝液、またはそれらの任意の組み合わせを含む、実施形態31に記載の薬学的組成物。
33.前記1つ以上の薬学的に許容される賦形剤が、アカシア、動物油、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、ステアリン酸カルシウム、カルボマー、セトステアリルアルコール、セチルアルコール、コレステロール、シクロデキストリン、デキストロース、ジエタノールアミン、乳化ワックス、パルミトステアリン酸エチレングリコール、グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、ステアリン酸グリセロール、モノオレイン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、含水、ヒスチジン、塩酸、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン(HPBCD)、ヒプロメロース(ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC))、ラノリン、ラノリンアルコール、レシチン、中鎖トリグリセリド、金属石鹸、メチルセルロース、鉱物油、リン酸二水素ナトリウム、モノエタノールアミン、オレイン酸、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレンコポリマー(ポロキサマー)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ステアリン酸ポリオキシエチレン、ポリソルベート、ポリオキシエチレン(20)モノラウリン酸ソルビタン(Tween(登録商標)20、Polysorbate20)、ポリオキシエチレン(20)モノオレイン酸ソルビタン(Tween(登録商標)80、Polysorbate80)、ポビドン、アルギン酸プロピレングリコール、生理食塩水、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム二水和物、水酸化ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、第2リン酸ナトリウム、ソルビタンエステル、ステアリン酸、ステアリルアルコール、ヒマワリ油、トラガカント、トリエタノールアミン、植物油、水、キサンタンガム、またはそれらの組み合わせを含む、実施形態31または32に記載の薬学的組成物。
34.X線粉末回折(XRPD)回折図において、以下の7.25、8.88、11.46、14.50、14.78、17.77、18.15、18.32、18.61、及び19.99±0.1°2θでのピークのうちの少なくとも3つを有することを特徴とする、ブレキサノロン多形形態Aを含む、実施形態1~33のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
35.前記薬学的組成物が、筋肉内または皮下注射用の液体懸濁液である、実施形態1~33のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
36.前記液体懸濁液が、前記ブレキサノロン多形形態Aを含む、実施形態35に記載の薬学的組成物。
37.前記ブレキサノロン多形形態Aが、90%超の化学純度を有する、実施形態34~36のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
38.前記ブレキサノロン多形形態Aが、約170~180℃の融点を有する、実施形態34~37のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
39.前記ブレキサノロン多形形態Aが、約174℃の融点を有する、実施形態38に記載の薬学的組成物。
40.前記ブレキサノロン多形形態Aが、X線粉末回折(XRPD)回折図において、以下の7.25、8.88、11.46、14.50、14.78、17.77、18.15、18.32、18.61、及び19.99±0.1°2θにピークを有する、実施形態34~39のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
41.前記ブレキサノロン多形形態Aが、ジクロロメタン(DCM)、テトラヒドロフラン(THF)、酢酸エチル(EtOAc)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、トルエン、2-プロパノール:水(9:1)、メタノール(MeOH)、2-プロパノール(IPA)、メチルt-ブチルエーテル(MTBE)、イソプロピルエーテル(IPE)、及び水からなる群から選択される1つ以上の溶媒から結晶化される、実施形態34~40のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
42.疾患の治療を必要とする対象における疾患を治療する方法であって、筋肉内または皮下注射によって、実施形態1~41のいずれか1項に記載の前記薬学的組成物を前記対象に投与することを含む、前記方法。
43.疾患の治療を必要とする対象における疾患を治療する方法であって、
体重1キログラム当たり0.5~10mgの範囲の単回用量で、筋肉内または皮下注射によって、薬学的有効量の神経活性ステロイドを含む薬学的組成物を前記対象に投与することを含み、前記神経活性ステロイドが、ガンマ-アミノ酪酸A型(GABAA)受容体の正の調節因子であり、前記筋肉内または皮下注射の後、前記神経活性ステロイドが、約30分~6時間で最高血漿濃度(Cmax)に達し、前記Cmaxの約5%超の血漿濃度を、少なくとも約5日間維持する、前記方法。
44.前記疾患が、不安、気分障害、大うつ病性障害、産後障害、アルツハイマー病、パーキンソン病、てんかん、焦点起始発作、PCDH19小児てんかん、小児遺伝性てんかん、CDKL5欠乏症(CDD)、月経てんかん、幼児痙攣、脆弱X症候群、うつ、産後うつ、及び月経前症候群からなる群から選択される、実施形態42または43に記載の方法。
45.前記疾患が、産後うつである、実施形態44に記載の方法。
46.前記対象が、うつの既往歴を有する、実施形態45に記載の方法。
47.前記対象が、産後うつの既往歴を有する、実施形態45または46に記載の方法。
48.前記投与が、単回筋肉内または皮下注射による、実施形態42~47のいずれか1項に記載の方法。
49.前記薬学的組成物が、1秒~約180分の範囲の期間内に前記対象に投与される、実施形態42~47のいずれか1項に記載の方法。
50.前記薬学的組成物が、1秒~約30分の範囲の期間内に前記対象に投与される、実施形態49に記載の方法。
51.前記薬学的組成物が、実施形態1~41のいずれか1項に記載の薬学的組成物である、実施形態43~50のいずれか1項に記載の方法。
52.疾患を治療するための医薬品を製造するための神経活性ステロイドを含む組成物の使用であって、前記組成物が、実施形態1~41のいずれか1項に記載の薬学的組成物である、前記使用。
53.疾患を治療するための方法で使用するための神経活性ステロイドを含む組成物であって、前記神経活性ステロイドが、ガンマ-アミノ酪酸A型(GABAA)受容体の正の調節因子であり、筋肉内または皮下注射による前記神経活性ステロイドの単回用量の後、前記神経活性ステロイドが、約30分~6時間で最高血漿濃度(Cmax)に達し、前記Cmaxの約5%超の血漿濃度を、少なくとも約5日間維持する、前記組成物。
54.前記組成物が、実施形態1~41のいずれか1項に記載の薬学的組成物である、実施形態53に記載の組成物。
55.前記方法が、実施形態42~51のいずれか1項に記載の方法である、実施形態53に記載の組成物。
56.実施形態1~41のいずれか1項に記載の薬学的組成物を生成するためのプロセスであって、
a)神経活性ステロイドを含む組成物を1つ以上の薬学的に許容される賦形剤と混合することと、
b)前記組成物を粉砕して、前記薬学的組成物の粒子の集団を生成することと、を含む、前記プロセス。
57.実施形態1~41のいずれか1項に記載の薬学的組成物を生成するためのプロセスであって、
a)神経活性ステロイドを含む組成物を粉砕して、粒子の集団を生成することと、
b)前記組成物を1つ以上の薬学的に許容される賦形剤と混合して、前記薬学的組成物を生成することと、を含む、前記プロセス。
58.ジクロロメタン(DCM)、テトラヒドロフラン(THF)、酢酸エチル(EtOAc)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、トルエン、2-プロパノール:水(9:1)、メタノール(MeOH)、2-プロパノール(IPA)、メチルt-ブチルエーテル(MTBE)、イソプロピルエーテル(IPE)、及び水からなる群から選択される1つ以上の溶媒から、ブレキサノロン多形形態Aを結晶化することを含む、実施形態34~40のいずれか1項に記載の薬学的組成物を生成するためのプロセス。
59.
a)前記ブレキサノロン多形形態Aを1つ以上の薬学的に許容される賦形剤と混合して、組成物を形成することと、
b)前記組成物を粉砕して、前記薬学的組成物の粒子の集団を生成することと、をさらに含む、実施形態58に記載のプロセス。
60.
a)前記ブレキサノロン多形形態Aを含む組成物を粉砕して、粒子の集団を生成することと、
b)前記組成物を1つ以上の薬学的に許容される賦形剤と混合して、前記薬学的組成物を生成することと、をさらに含む、実施形態58に記載のプロセス。
61.前記薬学的組成物が、筋肉内または皮下注射用の液体懸濁液である、実施形態56~60のいずれか1項に記載のプロセス。
【0133】
上述の様々な実施形態を組み合わせて、さらなる実施形態を提供することができる。本明細書で言及され、及び/または出願データシートに列挙されている米国特許、米国特許出願刊行物、米国特許出願、外国特許、外国特許出願、及び非特許刊行物のすべては、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。実施形態の態様は、さらにさらなる実施形態を提供するために、様々な特許、出願、及び刊行物の概念を採用するために、必要に応じて修正され得る。
【国際調査報告】