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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-20
(54)【発明の名称】媒体用コンセプト予測の予測
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/04 20120101AFI20220712BHJP
   G06F 16/9536 20190101ALI20220712BHJP
【FI】
G06Q10/04
G06F16/9536
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021513791
(86)(22)【出願日】2020-09-04
(85)【翻訳文提出日】2021-03-11
(86)【国際出願番号】 US2020049567
(87)【国際公開番号】W WO2021071612
(87)【国際公開日】2021-04-15
(31)【優先権主張番号】16/598,252
(32)【優先日】2019-10-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVA
2.SMALLTALK
(71)【出願人】
【識別番号】515218978
【氏名又は名称】ゼファー、インク.
(74)【代理人】
【識別番号】100104411
【弁理士】
【氏名又は名称】矢口 太郎
(72)【発明者】
【氏名】モラ、ジョナサン
(72)【発明者】
【氏名】ノイ、オーディド
【テーマコード(参考)】
5B175
5L049
【Fターム(参考)】
5B175HA01
5L049AA04
(57)【要約】
【要約】
【課題】
【解決手段】 プロセッサ405は、コンセプト予測を予測するため、媒体コーパス101から導かれるエキスパート媒体セット113のために、レビュー質問307と対応するエキスパートコンセプト予測313とを有するレビュージョブ301を生成する。プロセッサ405は、エキスパート媒体セット113のために、レビュージョブ301を用いて複数のレビュアー209から媒体レビュー371を生成する。プロセッサ405は、媒体レビュー371の媒体115のために、媒体特徴317を抽出する。プロセッサ405は、媒体レビュー371と対応する媒体特徴317とを用いて、レビューモデル105を訓練する。プロセッサ405は、レビューモデル105を用いて、媒体コーパス101の媒体115ためにコンセプト予測309を予測する。
【選択図】 図5A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
プロセッサを用いることにより、媒体コーパスのサブセットであるエキスパート媒体セットのために、少なくとも1つのレビュー質問と、対応するエキスパートコンセプト予測とを有するレビュージョブを生成する工程と、
前記エキスパート媒体セットのために、前記レビュージョブを用いて複数のレビュアーから媒体レビューを生成する工程と、
前記媒体レビューの媒体のために、媒体特徴を抽出する工程と、
前記媒体レビューと対応する媒体特徴とを用いて、レビューモデルを訓練する工程と、
前記レビューモデルを用いて、前記媒体コーパスの媒体のために前記コンセプト予測を生成する工程と、
媒体セットのために、前記予測されたコンセプト予測に基づいて媒体を選択する工程とを有するものである
方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法において、前記レビュージョブを生成する工程は、
前記エキスパート媒体セットの媒体をエキスパートに提供する工程と、
エキスパートコンセプト予測を捕捉する工程と、
前記エキスパートコンセプト予測のために、選好フォーマットを標準化する工程と、
複数のエキスパートコンセプト予測に基づいて、前記レビュージョブを設計する工程とを有するものである方法。
【請求項3】
請求項2記載の方法において、前記レビュージョブを生成する工程は、
前記レビュージョブを複数のレビュワーへ提供する工程と、
一致閾値が、前記レビュワーから受け取ったコンセプト予測を満たしているか否かを決定する工程と
前記一致閾値が満たされていないことに応答して、前記レビュージョブを再設計する工程とを更に有するものである方法。
【請求項4】
請求項1記載の方法において、前記媒体レビューを生成する工程は、
前記レビュージョブを前記複数のレビュワーへ提供する工程と、
前記複数のレビュワーから、前記レビュージョブのレビュー質問に対するコンセプト予測を受け取る工程と、
前記コンセプト予測が正確度閾値を満たしているか否かを決定する工程と、
前記正確度閾値が満たされていることに応答して、前記媒体レビューを記録する工程であって、各媒体レビューはコンセンサスコンセプト予測を有するものである工程とを有するものである方法。
【請求項5】
請求項4記載の方法において、前記媒体レビューを生成する工程は、
前記複数のレビュワーのために、前記正確度閾値が満足たされていないことに応答して、前記レビュージョブを再生成する工程と、
前記正確度閾値を満たしていないコンセプト予測を有するレビュワーを前記複数のレビュワーから除去する工程とを更に有するものである方法。
【請求項6】
請求項4記載の方法において、前記媒体レビューを生成する工程は、前記複数のレビュワーからの、前記エキスパート媒体セットのための前記レビュージョブへの応答に基づいて、複数のレビュワーを特定する工程を更に有するものである方法。
【請求項7】
請求項1記載の方法において、前記レビューモデルを訓練する工程は、
媒体から媒体特徴を抽出する工程と、
前記レビューモデルのために、モデルパラメータを修正する工程と、
前記修正されたモデルパラメータに基づいて、所定のレビューモデルを訓練する工程と、
前記所定のレビューモデルを現在のレビューモデルと比較する工程と、
改善に応答して、前記所定のレビューモデルを前記現在のレビューモデルとして選択する工程とを有するものである方法。
【請求項8】
請求項1記載の方法において、
前記媒体を提供するために、制約最適化の計算を行う工程を更に有するものである方法。
【請求項9】
請求項8記載の方法において、前記制約最適化の計算を行う工程は、
前記媒体を提供するために、予算要求事項を規定する工程と、
前記媒体を提供するために、目的関数を規定する工程と、
配置数と前記予算要求事項からの望ましい支出とを含む制約を規定する工程と、
前記制約最適化を計算する工程とを有するものである方法。
【請求項10】
請求項1記載の方法において、前記選択された媒体をプロモーションに提供する工程を更に有するものである方法。
【請求項11】
請求項1記載の方法において、
標的媒体を受け取る工程と、
前記標的媒体のために、前記コンセプト予測を予測する工程と、
前記コンセプト予測に基づいて、前記標的媒体のための入札を計算する工程とを更に有するものである方法。
【請求項12】
請求項1記載の方法において、
ランダム戦略、アクティブ学習戦略、および標的戦略から成る群から媒体ソーシング戦略を選択する工程であって、前記ランダム戦略は媒体をランダムに選択し、前記アクティブ学習戦略は、前記コンセプト予測とレビュワーへ向けられた双方向的質問とに基づいて媒体を選択し、前記標的戦略は媒体評価基準に基づいて媒体を選択するものである工程と、
前記媒体ソーシング戦略を用いて選択される媒体を有する前記レビューモデルを保持する工程とを更に有するものである方法。
【請求項13】
請求項1記載の方法において、前記媒体特徴を抽出する工程は、
媒体のために媒体評価基準を受け取る工程と、
前記媒体のために媒体カテゴリを符号化する工程と、
前記媒体のためにテキスト記述を符号化する工程と、
前記媒体のための画像を符号化する工程と、
前記媒体の音声からテキストを符号化する工程と、
前記媒体のビデオを符号化する工程とを有するものである方法。
【請求項14】
機器であって、
プロセッサーと、
前記プロセッサによって実行可能なコードを記憶するメモリであって、
媒体コーパスのサブセットであるエキスパート媒体セットのために、少なくとも1つのレビュー質問と、対応するエキスパートコンセプト予測とを有するレビュージョブを生成する工程と、
前記エキスパート媒体セットのために、前記レビュージョブを用いて複数のレビュアーから媒体レビューを生成する工程と、
前記媒体レビューの媒体のために、媒体特徴を抽出する工程と、
前記媒体レビューと対応する媒体特徴とを用いて、レビューモデルを訓練する工程と、
前記レビューモデルを用いて、前記媒体コーパスの媒体のために前記コンセプト予測を生成する工程と、
媒体セットのために、前記予測されたコンセプト予測に基づいて媒体を選択する工程とを実行するものであるメモリとを有するものである
機器。
【請求項15】
請求項14記載の機器において、前記レビュージョブを生成する工程は、
前記エキスパート媒体セットの媒体をエキスパートに提供する工程と、
エキスパートコンセプト予測を捕捉する工程と、
前記エキスパートコンセプト予測のために、選好フォーマットを標準化する工程と、
複数のエキスパートコンセプト予測に基づいて、前記レビュージョブを設計する工程とを有するものである機器。
【請求項16】
請求項15記載の機器において、前記レビュージョブを生成する工程は、
前記レビュージョブを複数のレビュワーへ提供する工程と、
一致閾値が、前記レビュワーから受け取ったコンセプト予測を満たしているか否かを決定する工程と
前記一致閾値が満たされていないことに応答して、前記レビュージョブを再設計する工程とを更に有するものである機器。
【請求項17】
請求項14記載の機器において、前記媒体レビューを生成する工程は、
前記レビュージョブを前記複数のレビュワーへ提供する工程と、
前記複数のレビュワーから、前記レビュージョブのレビュー質問のために、コンセプト予測を受け取る工程と、
前記コンセプト予測が正確度閾値を満たしているか否かを決定する工程と、
前記正確度閾値が満たされていることに応答して、前記媒体レビューを記録する工程であって、各媒体レビューはコンセンサスコンセプト予測を有するものである工程とを有するものである機器。
【請求項18】
請求項17記載の機器において、前記媒体レビューを生成する工程は、
前記複数のレビュワーのために、前記正確度閾値が満足たされていないことに応答して、前記レビュージョブを再生成する工程と、
前記正確度閾値を満たしていないコンセプト予測を有するレビュワーを前記複数のレビュワーから除去する工程とを更に有するものである機器。
【請求項19】
請求項17記載の機器において、前記媒体レビューを生成する工程は、前記複数のレビュワーからの、前記エキスパート媒体セットのための前記レビュージョブへの応答に基づいて、複数のレビュワーを特定する工程を更に有するものである機器。
【請求項20】
プログラム製品であって、前記プロセッサ―によって実行されるコードを記憶する非一時的記憶媒体を有し、
媒体コーパスのサブセットであるエキスパート媒体セットのために、少なくとも1つのレビュー質問と、対応するエキスパートコンセプト予測とを有するレビュージョブを生成する工程と、
前記エキスパート媒体セットのために、前記レビュージョブを用いて複数のレビュアーから媒体レビューを生成する工程と、
前記媒体レビューの媒体のために、媒体特徴を抽出する工程と、
前記媒体レビューと対応する媒体特徴とを用いて、レビューモデルを訓練する工程と、
前記レビューモデルを用いて、前記媒体コーパスの媒体のために前記コンセプト予測を生成する工程と、
媒体セットのために、前記予測されたコンセプト予測に基づいて媒体を選択する工程と、
を実行するものであるプログラム製品。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、Jonathan Morraによる2019年10月10日に出願された、発明の名称「媒体用コンセプト予測の予測工程」の米国特許出願第16/598,252号の優先権を主張するものであり、言及によりその全体が本明細書に援用される。
本明細書に開示される主題は、媒体用主観的コンセプト予測の予測に関する。
【背景技術】
【0002】
大量の媒体は、正確な評価が困難である。
【図面の簡単な説明】
【0003】
上述の簡単な実施形態の更に特定の記載が、添付の図面に示される特定の実施形態を参照することにより与えられる。斯かる図面はいくつかの実施形態を描写しているに過ぎず、従って特許請求の範囲を限定するように考慮されるべきものではなく、斯かる理解の下、本出願の実施形態は、以下に示される添付の図面を使用することにより、更に特定かつ詳細に記載および説明されるものである。
図1A図1Aは、レビュープロセスの1つの実施形態を示す概略ブロック図である。
図1B図1Bは、レビュープロセスの別の実施形態を示す概略ブロック図である。
図1C図1Cは、メディア集積の1つの実施形態を示す概略ブロック図である。
図2図2は、レビューシステムの1つの実施形態を示す概略ブロック図である。
図3A図3Aは、レビュージョブデータベースの1つの実施形態を示す概略ブロック図である。
図3B図3Bは、レビュージョブの1つの実施形態を示す概略ブロック図である。
図3C図3Cは、レビューデータベースの1つの実施形態を示す概略ブロック図である。
図3D図3Dは、レビューの1つの実施形態を示す概略ブロック図である。
図3E図3Eは、媒体レビューデータベースの1つの実施形態を示す概略ブロック図である。
図3F図3Fは、媒体レビューの1つの実施形態を示す概略ブロック図である。
図3G図3Gは、システムデータの1つの実施形態を示す概略ブロック図である。
図3H図3Hは、制約最適化データの1つの実施形態を示す概略ブロック図である。
図3I図3Iは、選好フォーマットの1つの実施形態を示す概略ブロック図である。
図3J図3Jは、媒体特徴の1つの実施形態を示す概略ブロック図である。
図4A図4Aは、コンピュータの1つの実施形態を示す概略ブロック図である。
図4B図4Bは、ニューラルネットワークの1つの実施形態を示す概略ブロック図である。
図5A図5Aは、モデル生成方法520の1つの実施形態を示すフローチャートである。
図5B図5Bは、媒体選択方法の1つの実施形態を示すフローチャートである。
図5C図5Cは、レビュージョブ生成方法の1つの実施形態を示すフローチャートである。
図5D図5Dは、媒体レビュー生成方法の1つの実施形態を示すフローチャートである。
図5E図5Eは、モデル訓練方法の1つの実施形態を示すフローチャートである。
図5F図5Fは、制約最適化方法の1つの実施形態を示すフローチャートである。
図5G図5Gは、媒体選択方法の1つの実施形態を示すフローチャートである。
図5H図5Hは、媒体特徴識別方法の1つの実施形態を示すフローチャートである。
図5I図5Iは、媒体入札方法の1つの実施形態を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0004】
当業者には理解されるように、実施形態の態様は、システム、方法、またはプログラム製品として具体化されてもよい。従って、実施形態は、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)、またはソフトウェアとハードウェアの態様を組み合わせた実施形態の形状を有していてもよく、それらは本明細書では一般的に全て「回路」、「モジュール」、または「システム」と呼ばれる。更に、実施形態は、機械読み取り可能コード、コンピュータ読み取り可能コード、および/またはプログラムコード(以後、コードと呼ばれる)を記憶する1つ以上のコンピュータ読み取り可能記憶装置で具体化されるプログラム製品の形状を有していてもよい。記憶装置は、有形型、非一時型、および/または非送信型であってもよい。ある実施形態においては、記憶装置は、コードにアクセスするのに信号だけを利用するものである。
【0005】
本明細書に記載されている機能ユニットの多くは、特に実施面での独立性を強調する ため、モジュールとして分類されている。例えば、モジュールは、特注の超大型集積(VLSI)回路またはゲートアレイを有するハードウェア回路、論理チップ、トランジスタなどの既製の半導体、あるいは他の個別のコンポーネントとして実施されてもよい。モジュールは、フィールドゲートアレイ、プログラム可能アレイ論理、プログラム可能論理装置などのプログラム可能なハードウェア装置で実施されてもよい。
【0006】
モジュールは、種々のタイプのプロセッサによって実行されるコードおよび/またはソフトウェアで実施されてもよい。識別コードモジュールは、例えば、オブジェクト、手順、または関数として編成できる実行可能コードの1つ以上の物理ブロックまたは論理ブロックを有していてもよい。しかし、識別モジュールの実行可能コードは物理的に共存している必要はなく、異なる場所に保存された別個の命令を有し、論理的に合わされた場合にモジュールを構成し、該モジュールのために表明された目的を達成するものであってもよい。
【0007】
実際、コードのモジュールは、単一の命令であってもよいし、多くの命令であってもよいし、あるいはいくつかの異なるコードセグメント、異なるプログラム、いくつかのメモリ装置間に分散されていてもよい。同様に、本明細書においては、操作データはモジュール内で識別および例示されていてもよいし、任意の適切な形態で具体化され、任意の適切なタイプのデータ構造内に編成されていてもよい。操作データは単一のデータセットとして集められてもよいし、異なる場所(異なるコンピュータ読み取り可能記憶装置を含む)間に分散されていてもよい。モジュールまたはモジュールの一部がソフトウェアで実施される場合、ソフトウェアの当該部分は、1つ以上のコンピュータ読み取り可能記憶装置に記憶される。
【0008】
1つ以上のコンピュータ読み取り可能媒体の任意の組み合わせが利用できる。コンピュータ読み取り可能媒体は、コンピュータ読み取り可能記憶媒体であってもよい。コンピュータ読み取り可能記憶媒体は、コードを記憶する記憶装置であってもよい。記憶装置は、限定されないが、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線、ホログラムタイプ、マイクロメカニカルタイプ、または半導体のシステム、機器、装置、またはそれらの任意の適切な組み合わせであってよい。
【0009】
記憶装置の更に具体的な例(但し、完全に網羅されてはいない)には、1つ以上のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光学記憶装置、磁気記憶装置、またはそれらの任意の適切な組み合わせが含まれる。本文書の文脈においては、コンピュータ読み取り可能記憶媒体は、命令実行システム、機器、または装置によって、またはそれとの関連で使用されるプログラムを含み得るまたは記憶できる有形の任意の媒体であってよい。
【0010】
実施形態の操作を実行するためのコードは、Python、Ruby、R、Java、Scala、Java Script、Smalltalk、C++、C#、Lisp、Clojure、PHPなどのオブジェクト指向プログラミング言語、Cプログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語、および/またはアセンブリ言語などの機械言語の任意の組み合わせで記述されていてもよい。コードは、完全にユーザーのコンピュータによって、独立型ソフトウェアパッケージとして部分的にユーザーのコンピュータによって、部分的にユーザーのコンピュータおよび部分的に遠隔コンピュータによって、あるいは完全に遠隔コンピュータまたはサーバーによって実行できる。後者のシナリオの場合、遠隔コンピュータは、ロカールエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)を含む任意のタイプのネットワークを通してユーザーのコンピュータに接続されていてもよいし、あるいは(例えば、インターネットサービスプロバイダを用いてインターネットにより)外部のコンピュータと接続されていてもよい。
【0011】
本明細書で使用される場合、「1つの実施形態」、「ある実施形態」、または類似の言い回しは、当該実施形態との関連で記述される特定の特徴、構造、特性が少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。従って、本明細書で使用される場合、「1つの実施形態」、「ある実施形態」、または類似の言い回しは、特定の明示がない限り、必ずしも全て同じ実施形態について言及しているのではなく、「1つ以上であるが全ての実施形態ではない」ことも意味している。「含む」、「有する」、「持つ」と言う用語、およびそれらの変形は、特定の明示がない限り、「限定されないが」を意味するものである。特定の明示がない限り、あるアイテムに関する列挙されたリストは、当該アイテムの任意の一部または全てが相互に除外的であることを意味するものではない。特定の明示がない限り、「1つ(a、an)」および「その(the)」は「1つ以上」を意味する。「および/または」と言う用語は、リストアップされた要素の1つ以上の実施形態を指しており、「Aおよび/またはB」と言うのは、要素Aのみ、要素Bのみ、または要素A並びに要素Bの実施形態を意味している。
【0012】
更に、実施形態に関して記述されている特徴、構造、または特性は、任意の適切な方法で組み合わされてもよい。以下の記載においては、実施形態の十分な理解のため、詳細な種々の特定事項が、プログラミング、ソフトウェアモジュール、ユーザー選択、ネットワークトランザクション、データベース検索、データベース構造、ハードウェアモジュール、ハードウェア回路、カードウェアチップなどの例として提供されている。しかし、当業者は、例えば、詳細な特定事項の1つ以上なしに、あるいは他の方法、コンポーネント、または物質を用いて、実施形態が実施可能であることを認識するであろう。他の例においては、実施形態の態様が曖昧になるのを避けるため、既知の構造、素材、または操作の詳細は記述されていない。
【0013】
実施形態の態様は、以下に、当該実施形態に基づく方法、機器、システム、およびプログラム製品のフローチャートおよび/または概略ブロック図を参照して記載されている。概略フローチャートおよび/または概略ブロック図、並びに概略フローチャートおよび/または概略ブロック図のブロックの組み合わせがコードによって実施可能であることは理解されるであろう。斯かるコードは、特定の機械を製造するため、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラム可能データ処理装置へ提供されるので、コンピュータまたは他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサを通して実行される命令は、概略フローチャートおよび/または概略ブロック図(複数も可)で特定される機能/動作を実施するための手段を作成する。
【0014】
コードは、コンピュータ、他のプログラム可能データ処理装置、または他の装置に特定の方法で機能するように指示できる記憶装置にも記憶させることができるので、当該記憶装置に記憶させた命令は、概略フローチャートおよび/または概略ブロック図(複数も可)で特定される機能/動作を実施する命令の生成を含め、製品の製造も行う。
【0015】
コードは、コンピュータ、他のプログラム可能データ処理装置、または他の装置にロードされて、当該コンピュータ、他のプログラム可能データ処理装置、または他の装置上で一連の操作工程を実行させ、コンピュータ実施プロセスを生成することもできるので、当該コンピュータ、他のプログラム可能データ処理装置、または他の装置上で実行されるコードは、概略フローチャートおよび/または概略ブロック図(複数も可)で特定される機能/動作を実施するためのプロセスを提供する。
【0016】
図面の概略フローチャートおよび/または概略ブロック図は、種々の実施形態における機器、システム、方法、およびプログラム製品に関するアーキテクチャ、機能性、および可能な実施の操作を示している。この点に関して言えば、概略フローチャートおよび/または概略ブロック図の各ブロックは、特定の論理関数(複数も可)を実施するためのコードの1つ以上の実行可能命令を有する、コードのモジュール、セグメント、または一部を示している。
【0017】
いくつかの代替実施においては、ブロックに示される機能は、図面に示される順番とは異なる順番で生じる場合もある事に注目されたい。例えば、連続して示される2つのブロックは、実際には、関係する機能次第で、実質的に同時に実行される場合もあるし、逆の順番で実行される場合もある。機能、論理、または効果の面で、図面に示される1つ以上のブロックまたはその一部に等価の他の工程および方法も想到し得る。
【0018】
種々の矢印や直線がフローチャートおよび/またはブロック図で使用されているが、それらは対応する実施形態の範囲を制限するものと理解されるべきではない。実際、いくつかの矢印または他の連結線は、図示の実施形態の論理的な流れを示すのに使用されているに過ぎない。例えば、矢印は、図示の実施形態において、列挙された工程の非特定期間における待ち段階または監視段階を示しているものである。ブロック図および/またはフローチャート並びにブロック図および/またはフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、特定の機能または行動あるいは特別目的のハードウェアとコードの組み合わせを実行する、特別目的のハードウェアベースシステムによって実行可能である点も注目されたい。
【0019】
各図面における要素の記述は、関連図面の要素について言及している場合もある。同一の数字は、全ての図面において同一要素(代替実施形態の同一要素を含む)を意味する。
【0020】
大量の媒体は、正確な評価が困難である。本出願の実施形態により、機械学習を用いて、エキスパートの意見をスケーリングおよび自動化することができる。
【0021】
図1Aは、レビュープロセス100aの1つの実施形態を示す概略ブロック図である。多くの広告主は、ストリーミングメディアコンテンツ(例えば、YOUTUBE(登録)、FACEBOOK(登録)などのプラットフォーム上のビデオ媒体などを含む)などの幅広い視聴者へ自らの商品を提供したいと考えている。広告主は、自らのブランド品の位置付けを反映する内容で、自らの商品を提供したいと考えている。その内容は主観的でもあり、時間と共に変化するものでもある。主観的かつ変化する内容をブランド品のために捕えるには、ブランド品の好みをブランド品の意図に合致する媒体セット107へ伝える必要がある。広告主の目標達成を促進するため、広告、プロモーション、オファーなどが、媒体セット107からの媒体の提示と共に提供されてもよい。
【0022】
従来、媒体セット107は、媒体コーパス101から手動で選択されたり、容易に定量化できる基準、例えば、視聴者数、ホワイトリスト、ブラックリスト、キーワード連動などの数に基づいて選択されたりしていた。残念ながら、斯かる選択プロセスは、極めて適切な媒体を無視したり、需要が多くて費用のかかる媒体に焦点を当てたりするものである。その結果、プロモーション費は必要以上に高価になる場合が多いのと同時に、ブランド品の内容を反映する媒体との関連でプロモーションを行う機会も定期的に失われてしまう。
【0023】
本出願の実施形態は、以下に記載されるように、レビュープロセス100aをスケーリングし、手動によるレビュープロセスを自動レビュープロセス100aへ変換するものである。本出願の実施形態は、レビュープロセス100aを自動化することにより、更に大規模な媒体コーパス101の効果的な評価を可能にする。その結果、更に適切な媒体が特定されるようになるであろう。加えて、更に適切な媒体および/または費用効果の高い媒体が特定されるようになるであろう。従って、本出願の実施形態は、広告主のために、媒体コーパス101から媒体セット107を選択するにあたり、コンピュータシステムの効率を改善することになる。
【0024】
レビュープロセス100aは、レビューモデル105を用いて媒体コーパス101を評価し、媒体セット107を選択する。レビューモデル105は、人間レビューテスト結果109を用いて訓練される。従って、レビューモデル105は人間レビュワーの意見を正確に反映するようになる。人間レビューテスト結果109は、広告主などのエキスパートの意見を大量のレビュワーにスケーリングする。次に、レビュワーは、レビューモデル105を訓練するのに使用できる十分な数の媒体レビュー訓練セットを生成する。その結果、少数のエキスパートの意見が自動レビューモデル105へスケーリングされる。
【0025】
レビューモデル105は、媒体コーパス101からの媒体を自動的に評価し、各媒体についてコンセプト予測を生成する。コンセプト予測は、媒体のテーマがブランド品の位置付けをどれほど正確に反映しているかを予測する。例えば、メーキャップ使用に関する媒体は、ブランド品である化粧品の位置付けを略正確に反映しているかもしれない。コンセプト予測は、媒体セット107の媒体を選択するのに使用される。従って、ブランド品の販売を促進および向上させるため、媒体セット107の媒体をプロモーションに提供できる。
【0026】
1つの実施形態においては、媒体コーパス101の媒体は、ブランド品の位置付けを反映する可能性の高い媒体を特定するため、最初にフィルタに通される。次に、レビューモデル105は、斯かる媒体コーパス101のサブセットを評価し、当該媒体コーパス101のサブセットのためにコンセプト予測を予測してもよい。
【0027】
図1Bは、レビュープロセス100bの1つの代替実施形態を示す概略ブロック図である。図示されている実施形態において、消費対象になっている媒体が入札キュー121に置かれている。例えば、YOUTUBE(登録)で視聴されようとしている各ビデオ媒体が入札キュー121に置かれてもよい。媒体115が入札キュー121から選択され、レビューモデル105によって評価されてもよい。レビューモデル105は、媒体115のためにコンセプト予測を予測し、そのコンセプト予測を記憶するようにしてもよい。コンセプト予測は、プロモーションに媒体115を提供する価値を正確に反映する媒体入札123を広告主用に生成するのに使用されてもよい。
【0028】
図1Cは、媒体コーパス101の1つの実施形態を示す概略ブロック図である。図示されている実施形態において、媒体コーパス101は複数の媒体115を有している。例えば、2つの媒体115が示されている。しかし、媒体コーパス101は何十億もの個々の媒体115を含んでいるかもしれない。その結果、いずれかの人またはグループが手動でそれを評価するには規模が大き過ぎる。従って、ブラックリストやホワイトリストなどのリストの生成は、大規模な媒体コーパス101のスケーリングには至らない。従来、媒体115の選択には、キーワード、ビューなど、容易に定量化可能な評価基準が使用されていた。しかし、キーワード等の不正確さ故に、不適切な媒体が選択される場合も多い。加えて、ブランド品のプロモーションに適する媒体115に、媒体選択に至るキーワードが付されていない場合もある。
【0029】
本出願の実施形態は、エキスパート媒体セット113を使用してレビュージョブを生成するものであり、レビュージョブはエキスパートの意見で訓練される大規模なレビュワーを生成するのに使用される。エキスパート媒体セット113は、媒体コーパス101のサブセットであってもよい。次に、レビュワーは、媒体コーパス101から選択されるレビュワー媒体セット114(以下に記載されるように、レビューモデル105を訓練するのに使用される)から大量のコンセプト予測を生成する。レビュワー媒体セット114は、媒体コーパス101のサブセットであってもよい。レビュワー媒体セット114は、エキスパート媒体セット113の10~100倍、あるいはそれ以上であってもよい。
【0030】
エキスパート媒体セット113は、媒体コーパス101のサブセットであってもよい。エキスパート媒体セット113は、プログラムに従って選択されてもよい。例えば、エキスパート媒体セット113は、能動学習を用いて選択されてもよい。エキスパート媒体セット113は手動で選択されてもよい。例えば、エキスパート媒体セット113は、定期的に広告主に提供される精選された媒体115のセットであってもよい。あるいは、エキスパート媒体セット113は、媒体コーパス101からランダムに選択されてもよい。ある実施形態においては、エキスパート媒体セット113は、媒体フィルタ103を用いて選択される。
【0031】
図2はレビューシステム150の1つの実施形態を示す概略ブロック図である。レビューシステム150は、レビューモデル105を訓練するのに使用される人間レビューテスト結果109を生成する際に、1つ以上のエキスパート205、モデレーター207、およびレビュワー209の専門知識を調整するものであってもよい。図示された実施形態においては、エキスパート205、モデレーター207、およびレビュワー209は、レビュワーサーバー201と連動していてもよい。加えて、レビュワー209は制作サーバー211と連動していてもよい。
【0032】
1つ以上のエキスパートが、媒体コーパス101の媒体115に関する集合的な主観的意見を共有してもよい。1つの実施形態においては、広告主がエキスパート205である。加えて、エキスパート205は、広告主によって選択されてもよい。その結果、エキスパート205は、広告主のブランド品の位置付けを反映する共有された主観的好みのセットを有することになる。
【0033】
モデレーター207は、媒体コーパス101について精通していてもよい。1つの実施形態においては、モデレーター207は自動プロセスである。レビュワー209は媒体コーパス101からのレビュー媒体115を評価し、媒体115に関する客観的質問に回答して、コンセプト予測を有する媒体レビューを生成してもよい。
【0034】
残念ながら、通常、レビューモデル105を訓練するための人間レビューテスト結果109を生成するのに必要な評価対象の媒体115数は、エキスパート205が喜んで集合的に評価する媒体115数よりも多い。例えば、広告主エキスパート205はエキスパート媒体セット113の媒体を喜んで評価しようとするかも知れないが、エキスパート媒体セット113は、レビューモデル105を効果的に訓練するには十分な規模ではない場合がある。従って、本出願の実施形態は、エキスパート媒体セット113を使用し、エキスパート205からのエキスパートコンセプト予測を用いて、複数のレビュワー209を選択および訓練する。複数のレビュワー209は、次に、レビュワー媒体セット114を評価し、レビュワーサーバー201でレビューモデル105を訓練するため、人間レビューテスト結果109を生成する。次に、レビューモデル105は、制作サーバー211に導かれ、媒体コーパス101および/または入札キュー121を評価する。1つの実施形態においては、レビュワー209からのレビューは、レビューモデル105の保持および/または改善のため、定期的に使用されてもよい。
図3Aは、レビュージョブデータベース300の1つの実施形態を示す概略ブロック図である。レビュージョブデータベース300はメモリ内のデータ構造として組織化されていてもよい。図示された実施形態においては、レビュージョブデータベース300は複数のレビュージョブ301を有する。1つの実施形態において、レビュージョブデータベース300はプロモーション319を含む。プロモーション319は、ブランド品の意図を促進するため、媒体115と共に提供される1つ以上のプロモーション媒体へのリンクを記録していてもよい。プロモーション媒体は、広告、クーポン、ユニバーサルリソースロケーター(URL)、および/またはその他を有していてもよい。
【0035】
図3Bは、レビュージョブ301の1つの実施形態を示す概略ブロック図である。各レビュージョブ301は、エキスパート205の意見(エキスパートコンセプト予測313を含む)に基づいていてもよい。図示された実施形態においては、レビュージョブ301は、媒体識別子303、客観的記述305、レビュー質問307、テスト質問311、エキスパートコンセプト予測313、回答記述315、および媒体特徴317を含む。
【0036】
媒体識別子303は、ビデオ、音声、テキスト、画像などの媒体115を特定してもよい。客観的記述305は媒体115を記述してもよい。レビュー質問307は、エキスパート205からエキスパートコンセプト予測313を導き出してもよい。例えば、レビュー質問307は、「現在のビデオは我々のブランド特徴を代表していますか」と質問してもよい。
【0037】
1つの実施形態において、テスト311は、レビュー質問307および対応するエキスパートコンセプト予測313を有効化する質問を有している。回答記述315は、エキスパートコンセプト予測313に関して、エキスパート205からの追加の詳細事項を記録していてもよい。例えば、回答記述315は、現在のビデオが何故ブランド品の特徴を代表しているかを説明していてもよい。媒体特徴317は以下の図3Jで説明される。
【0038】
レビュージョブ301はエキスパート205からエキスパートコンセプト予測313を効率的に生成するためのデータを組織化する。従って、レビュージョブ301は、コンピュータがエキスパートコンセプト予測313を正確に捕えるのを可能にする。
【0039】
図3Cはレビューデータベース350の1つの実施形態を示す概略ブロック図である。レビューデータベース350は、メモリ内のデータ構造として組織化されていてもよい。図示された実施形態においては、レビューデータベース350は複数のレビュー351を有する。レビューデータベース350は、プロモーション319を含んでいてもよい。
【0040】
図3Dは、レビュー351の1つの実施形態を示す概略ブロック図である。レビュー351は、レビュージョブ301を使用し、媒体115に応答して、レビュワー209によって生成されてもよい。図示された実施形態においては、レビュー351は、媒体識別子303および1つ以上のコンセプト予測309を有する。媒体識別子303は媒体115を特定する。コンセプト予測309は、媒体115について、レビュージョブ301のレビュー質問307へのレビュワーの回答を記録する。
【0041】
図3Eは、媒体レビューデータベース370の1つの実施形態を示す概略ブロック図である。媒体レビューデータベース370は、メモリ内のデータ構造として組織化されていてもよい。図示された実施形態においては、媒体レビューデータベース370は複数の媒体レビュー371を有している。
【0042】
図3Fは、媒体レビュー371の1つの実施形態を示す概略ブロック図である。媒体レビュー371は、媒体115のために、複数のレビュー351を集積していてもよい。図示された実施形態においては、媒体レビュー371は、媒体識別子303、コンセンサスコンセプト予測373、および媒体特徴317を有する。媒体識別子303は媒体115を特定する。コンセンサスコンセプト予測373は、媒体115のために、複数のレビュー351のコンセプト予測309の相加平均値、平均値、中央値、範囲などであってもよい。
【0043】
図3Gは、システムデータ390の1つの実施形態を示す概略ブロック図である。システムデータ390は、メモリ内のデータ構造として組織化されていてもよい。図示された実施形態においては、システムデータ390は、モデルパラメータ391、正確度閾値393、センチメント閾値394、および一致閾値395を有する。モデルパラメータ391は、モデルタイプ、モデル幅、モデル奥行、学習速度、学習アルゴリズム、ネットワーク幾何、および/または再帰的幾何を有していてもよい。
【0044】
正確度閾値393は、レビュージョブ301の有効化、レビュージョブ301を再生成するか否かの決定、および/または以下に説明されるようなレビュワー209の選択に使用されてもよい。正確度閾値393は、コンセプト予測309がエキスパートコンセプト予測313に一致する場合に満たされてもよい。正確度閾値393は70~100%の範囲であってよい。
【0045】
センチメント閾値394は、レビュー質問307が正当なエキスパートコンセプト予測313を導き出すか否かを決定するのに使用されてもよい。センチメント閾値394は60~100%のポジティブセンチメントの範囲であってよい。一致閾値395は、レビュワー209によって使用されるレビュージョブ301が、エキスパート205のエキスパートコンセプト予測313を十分に反映しているか否かを決定するのに使用されてもよい。一致閾値395は、5%未満の帰無仮説の確率であってもよい。加えて、一致閾値395は、0.7~1.0の範囲の事前確率であってもよい。
【0046】
図3Hは、制約最適化データ220の1つの実施形態を示す概略ブロック図である。制約最適化データ220は、メモリ内のデータ構造として組織化されてもよい。制約最適化データ220は、図5Bとの関連で以下に記載されるように、制約最適化を実行するのに使用されてもよい。図示された実施形態においては、制約最適化データ220は、予算要求事項221、配置数223、望ましい支出225、目的関数227、および制約最適化229を有する。
【0047】
予算要求事項221は、1つ以上の特定の時間間隔のために、プロモーション319のプロモーション予算を特定するものであってよい。例えば、予算要求事項221は、1日および/または1か月間の最大プロモーション予算を特定するものであってもよい。配置数223は、プロモーション319を配置する媒体数を特定してもよい。望ましい支出225は、プロモーション319に媒体115を配置するための合計経費を特定するものであってもよい。目的関数227は、予算要求事項221、配置数223、望ましい支出225、および他の要因を関連付けてもよい。制約最適化229は、以下に記載されるように、1つ以上のパラメータの値を特定してもよい。
【0048】
図3Iは、選好フォーマット240の1つの実施形態を示す概略ブロック図である。選好フォーマット240は、メモリ内のデータ構造として組織化されていてもよい。選好フォーマット240は、エキスパート205から組織化されてもよい。加えて、選好フォーマット240は、レビュージョブ301を生成するのに使用されてもよい。図示された実施形態においては、選好フォーマット240は、ユーザー識別子241と、ユーザープロフィル243と、客観的記述305、レビュー質問307、およびエキスパートコンセプト予測313を有する1つ以上のレビューセット261とを有している。1つの実施形態においては、レビューセット261は回答記述315を有する。
【0049】
図3Jは、媒体特徴317の1つの実施形態を示す概略ブロック図である。媒体特徴317は、メモリ内のデータ構造として組織化されていてもよい。図示された実施形態においては、媒体特徴317は、媒体評価基準353、媒体カテゴリ247、テキスト記述249、画像251、テキスト253、ビデオ255、および音声257を有している。媒体評価基準353は、媒体115のために、視聴数、類似の内容の数、コメントセンチメント、キーワードなどを記録してもよい。媒体カテゴリ247は、媒体115のために1つ以上のカテゴリを特定してもよい。媒体115は、画像251、テキスト253、ビデオ255、および/または音声に具体化されてもよい。
【0050】
テキスト記述249は、媒体115を記述してもよい。1つの実施形態においては、テキスト記述249は、媒体115のためにキーワードを有している。画像251は、画像媒体115を記録していてもよい。加えて、画像251は、テキスト253、ビデオ255、および/または音声257のために代表的画像を記録していてもよい。テキスト253は、テキスト媒体115を記録していてもよい。加えて、テキスト253は、画像251、ビデオ255、および/または音声257を記述していてもよい。ビデオ255はビデオ媒体115を記録していてもよい。加えて、ビデオ255は、画像251、テキスト253、および/または音声257を記述していてもよい。音声257は、音声媒体115を記録していてもよい。加えて、音声257は、画像251、テキスト253、および/またはビデオ255を記述していてもよい。
【0051】
図4Aは、コンピュータ400の1つの実施形態を示す概略ブロック図である。図示された実施形態においては、コンピュータ400は、プロセッサ405、メモリ400、および通信ハードウェア415を有する。メモリ410は、半導体記憶装置、ハードディスクドライブ、光学記憶装置、マイクロメカニカル記憶装置、またはそれらの組み合わせを有していてもよい。メモリ410はコードを記憶していてもよい。プロセッサ405はコードを実行してもよい。通信ハードウェア415は他の装置と通信を行ってもよい。
【0052】
プロセッサ405は、レビューモデル105を訓練および/または実行してもよい。レビューモデルは、勾配ブースティングマシン(GBM)モデル、ランダムフォレストモデルなどであってもよい。プロセッサ405は、レビューモデル105を訓練するのに、教師あり学習または教師なし学習を用いてもよい。
【0053】
図4Bは、ニューラルネットワーク475の1つの実施形態を示す概略ブロック図である。図示された実施形態においては、ニューラルネットワーク475は、入力ニューロン450、隠れたニューロン455、および出力ニューロン460を有する。ニューラルネットワーク475は、畳み込みニューラルネットワーク、回帰型ニューラルネットワーク、長・短期記憶ネットワークなどとして組織化されてもよい。
【0054】
ニューラルネットワーク475は訓練データで訓練されてもよい。訓練データは、媒体レビューデータベース370の媒体レビュー371を有してもよい。ニューラルネットワーク475は、教師なし学習のために媒体特徴317などの訓練データを入力ニューロン450へ適用しつつ、1つ以上の学習機能を用いて訓練されてもよい。加えて、対応するコンセプト予測309などの既知の結果値が、教師あり学習のために、出力ニューロン460用に特定されてもよい。その後、ニューラルネットワーク465は、入力ニューロン450で媒体特徴などの実際のデータを受け取り、当該実際のデータに基づいて、出力ニューロン460においてコンセプト予測309を作成してもよい。
【0055】
図5Aは、モデル生成方法500の1つの実施形態を示すフローチャートである。当該方法500はレビューモデル105を生成してもよい。当該方法500は、プロセッサ405および/またはニューラルネットワーク475によって実行されてもよい。
【0056】
方法500が開始されると、1つの実施形態において、プロセッサ405は、媒体コーパス101から導かれるエキスパート媒体セット113のために、少なくとも1つのレビュー質問および対応するエキスパートコンセプト予測313を有するレビュージョブ301を生成する(501)。レビュージョブ301は、1つ以上のエキスパート205から生成(501)されてもよい。加えて、レビュージョブ301は、1つ以上のレビュワー209で有効化されてもよい。レビュージョブ301の生成は、図5Cで更に詳細に説明される。
【0057】
プロセッサ405は、媒体ソーシング戦略を選択(503)してもよい。媒体ソーシング戦略は、ランダム戦略、アクティブ学習戦略、および標的戦略から成る群から選択されてもよい。ランダム戦略はランダムに媒体115を選択する。例えば、プロセッサ405は、1つ以上の媒体識別子303を媒体コーパス101からランダムに選択してもよい。
【0058】
アクティブ学習戦略は、レビュワー209からのコンセプト予測および/またはレビュワー209へ向けられた双方向的質問に基づいて、レビューのための媒体115を選択する。例えば、レビューモデル105が候補媒体115のためにコンセプト予測309を生成してもよい。候補媒体115は、コンセプト予測309に基づいて選択されてもよい。加えて、プロセッサ405は、候補媒体115のためのレビュー質問307を1つ以上のレビュワー209に提供し、レビュワー209からコンセプト予測309を受け取ってもよい。プロセッサ405は、レビュワー209からのコンセプト予測309に基づいて、候補媒体115を選択してもよい。例えば、媒体115は、コンセプト予測309が0.5に近い(適切なコンセプトであるか否かが確実でないことを示す)場合に選択されてもよい。1つの実施形態においては、客観的記述305を満たすコンセプト予測309を有する媒体115が、レビューのために選択される。ある実施形態では、エキスパート205および/またはモデレーター207のような「ヒューマンインザループ」が媒体115の選択を援助してもよい。
【0059】
標的戦略は、媒体評価基準353に基づいて媒体115を選択する。例えば、プロセッサ405は、特定のキーワードを用いて媒体115を選択してもよい。プロセッサ405は、更に媒体ソーシング戦略に基づいて、1セットの媒体115を選択してもよい。
【0060】
プロセッサ405は、エキスパート媒体セット113のために、レビュージョブ301を用いて、複数のレビュワー209から媒体レビュー371を生成(505)してもよい。1つの実施形態においては、プロセッサ405は、レビュワー媒体セット114の各媒体のためにレビュージョブ301をレビュワー209に提供し、各レビュワー209から媒体115のためにコンセプト予測309を含むレビュー351を受け取る。コンセプト予測309は、媒体115のために、媒体レビュー371のコンセンサスコンセプト予測373に集積されてもよい。媒体レビュー371の生成(505)は図5Dに更に詳細に記載されている。
【0061】
プロセッサ405は、複数の媒体レビュー371のために、媒体特徴317を更に抽出する(507)。1つの実施形態においては、プロセッサ405はレビュワー媒体セット114の媒体115の自動レビューを実行し、媒体特徴317を抽出する(507)。媒体特徴317の抽出506は、図5Hに更に詳細に記載される。
【0062】
プロセッサ405は、レビューモデル105を訓練してもよい。プロセッサ405は、媒体レビュー371および対応する媒体特徴317を用いてレビューモデル105を訓練してもよい(509)。1つの実施形態においては、レビューモデル105は、レビュワー媒体セット114の各媒体115のために、媒体特徴317および対応するコンセプト予測309の訓練データセットを用いて訓練される(509)。レビューモデル105の訓練509は、図5Eに更に詳細に記載される。
【0063】
1つの実施形態においては、レビューモデル105は、媒体ソーシング戦略を用いて選択される媒体115を用いて再訓練される(509)。プロセッサ405は、レビューモデル105を定期的に再訓練してもよい。ある実施形態においては、レビューモデル105は毎日再訓練される。
【0064】
プロセッサ405は、制作レビューモデル105を選択してもよい(511)。制作レビューモデル105は、1つ以上の訓練されたレビューモデル105および/または現在の制作レビューモデル105から選択されてもよい。1つの実施形態においては、各レビューモデル105は、エキスパート媒体セット113に対してテストされる。レビュージョブ301のエキスパートコンセプト予測313に最も近いコンセプト予測309を予測するレビューモデル105が選択されてもよい(511)。
【0065】
プロセッサ405は、選択された制作レビューモデル105の制作準備が整っていることを確証し、当該方法500を終了させてもよい。選択された制作レビューモデル105は、媒体コーパス101の制作サブセットに対してテストされ、選択された制作レビューモデル105は制作準備が整っていることを確証してもよい(513)。
【0066】
図5Bは、媒体選択方法520の1つの実施形態を示すフローチャートである。当該方法520は、レビューモデル105を用いて、媒体コーパス101から媒体セット107を選択してもよい。当該方法520は、プロセッサ405および/またはニューラルネットワーク475によって実行されてもよい。
【0067】
方法520が開始されると、1つの実施形態においては、プロセッサ405は、媒体コーパス101の媒体115から媒体特徴317を抽出する(521)。プロセッサ405は、媒体115の自動レビューを実行し、媒体特徴317を抽出してもよい(521)。媒体特徴317の抽出521は、図5Hに更に詳細に記載される。
【0068】
プロセッサ405は、レビューモデル105を用いてコンセプト予測309を生成してもよい(523)。コンセプト予測309は、コンセプト予測309を予測することによって生成されてもよい(523)。1つの実施形態においては、各媒体115のための媒体特徴317がレビューモデル105に提供され、レビューモデル105は、媒体特徴317に基づいてコンセプト予測309を予測する(523)。ある実施形態においては、制作レビューモデル105が使用される。
【0069】
プロセッサ405は、媒体115を提供するため、制約最適化の計算を実行する(525)。制約最適化の計算は、予算要求事項221、配置数223、および望ましい支出225のための目的関数227を最適化し、制約最適化229を生成する。制約最適化の計算は図5Fに更に詳細に記載される。
【0070】
プロセッサ405は、媒体セット107のために、予測されたコンセプト予測309に基づいて媒体115を選択してもよい(527)。1つの実施形態においては、選択527は、媒体115のためのコンセプト予測309および/または制約最適化229の制約に基づいていてもよい。与えられた媒体115は、当該与えられた媒体115がブランド品の意図に一致しているコンセプト予測309に基づいて選択されてもよい(527)。加えて、与えられた媒体115がブランド品の意図に一致していることをコンセプト予測309が示していたとしても、当該与えられた媒体の予想経費が制約最適化229の制約を超えている場合には、当該与えられた媒体は選択されなくてもよい。媒体115の選択527の1つの実施形態は、図5Gに更に詳細に記載される。
【0071】
プロセッサ405は、媒体セット107の選択された媒体115をプロモーション319に提供し(529)、当該方法520を終了させてもよい。1つの実施形態においては、プロモーション319は、選択された媒体115がユーザーへ提供される際に同時に提供されてよい。例えば、ビデオプロモーション319は、ユーザーが媒体セット107に含まれているYOUTUBE(登録)を視聴する際に同時に提供されてもよい(529)。
【0072】
図5Cは、レビュージョブ生成方法550の1つの実施形態を示すフローチャートである。当該方法550はレビュージョブ301を生成する。当該方法550は、プロセッサ405によって実行されてもよい。当該方法550が開始されると、1つの実施形態においては、プロセッサ405は、エキスパート媒体セット113の媒体115をエキスパート205へ提供する。媒体115は、エキスパート205とモデレーター207の会合中に提供されてもよい(551)。加えて、媒体115は、オンラインインタラクション中に提供されてもよい(551)。
プロセッサ405は、媒体115の提供に応答して、エキスパートコンセプト予測313を捕捉してもよい(553)。プロセッサ405は、媒体115に関するエキスパートの意見に関して、レビュー質問307を用いてエキスパートに質問してもよい。エキスパートの意見は、エキスパートコンセプト予測313として記録されてもよい。加えて、プロセッサ405は、ブランド品を支持するコンセプトに関するエキスパート205の最初の見解を客観的記述305として記録してもよい。プロセッサ405は、当該意見の理由についてエキスパート205に更に質問してもよい。
【0073】
プロセッサ405は、エキスパートコンセプト予測313のために、選好フォーマット340を標準化してもよい。選好フォーマット340を用いたエキスパートの応答の標準化555は、コンピュータ400によるレビュージョブ301の効率的かつ正確な生成を支援する。従って、選好フォーマット340は、レビュージョブ301の自動生成を可能にする。1つの実施形態においては、エキスパートコンセプト予測313を導き出す各レビュー質問307は、対応する客観的記述305、エキスパートコンセプト予測313、および/または回答記述315と共に、レビューセット261に置かれる。
【0074】
1つの実施形態においては、エキスパートコンセプト予測313は、センチメントに関してテストされる。エキスパートコンセプト予測313のセンチメントがセンチメント閾値394を超えた場合に、レビュー質問307はエキスパートコンセプト予測313を導いたと決定されてもよい。媒体115に関するエキスパートの意見を反映させるにあたり、センチメントに基づいてレビュー質問307および対応するレビューセット261を選好フォーマット340に含めることにより、選好フォーマット340の正確度が改善される。従って、その結果得られるレビュージョブ301は、レビュー351の収集面で更に効率的となる。
【0075】
プロセッサ405は、選好フォーマット340内の複数のエキスパートコンセプト予測313に基づいて、レビュージョブ301および/またはレビュージョブデータベース300を設計してもよい(557)。1つの実施形態においては、レビュージョブ301および/またはレビュージョブデータベース300は、少なくともエキスパートコンセプト予測313および/またはレビュージョブ301の最少予測数に基づいている。最少予測数は、50~100の範囲であってよい。ある実施形態においては、最少予測数は100である。
1つの実施形態においては、エキスパートコンセプト予測313の最少予測数は、ポジティブレビューを有するエキスパートコンセプト予測313の最少ポジティブ数と、ネガティブレビューを有するエキスパートコンセプト予測313の最少ネガティブ数とを含む。最少ポジティブ数および最少ネガティブ数は30~50の範囲であってよい。プロセッサ405は、レビューセット261の最少予測数を選択し、各レビューセット261のために対応するレビュージョブ301を生成することにより、レビュージョブ301を設計してもよい(557)。
【0076】
プロセッサ405は、エキスパート媒体セット113のために、レビュージョブ301を複数のレビュワー209に提供する。1つの実施形態においては、少なくとも30のレビュワー209にレビュージョブ301が提供される(559)。ある実施形態においては、プロセッサー405は、対応するレビュージョブ301と共に、エキスパート媒体セット113の各媒体115をレビュワー209へ提供する。例えば、プロセッサ405は、第一媒体115のために、当該第一媒体115と、媒体識別子303を有するレビュージョブ301とを提供してもよい(559)。ある実施形態においては、第一媒体115がレビュワー229へ提供され(559)、レビュー質問307もレビュワー209へ提供される(559)。加えて、客観的記述305、テスト質問311、エキスパートコンセプト予測313、回答記述315、媒体特徴317、および/またはプロモーション319のうちの1つ以上が、レビュワー209へ提供されてもよい(559)。
【0077】
レビュワー209は、レビュー質問307に可能な限り回答する。プロセッサ405は、コンセプト予測309として回答を受け取る(561)。コンセプト予測309は、レビュー351内に、媒体識別子303と共に保存してもよい。
【0078】
プロセッサ405は、レビュワー209から受け取ったコンセプト予測309について、一致閾値395が満たされているか否かを決定してもよい(563)。レビュワー209から受け取ったコンセプト予測309とエキスパートコンセプト予測313との間の一致が十分に有意であるならば、一致閾値395は満たされていると見なされる。加えて、レビュワー209から受け取ったコンセプト予測309とエキスパートコンセプト予測313との間の一致がベイズの成功予測確率を満足させるならば、一致閾値395は満たされていると見なされる。
【0079】
1つの実施形態においては、レビュワー209がエキスパートの意見を理解しているか否かを決定するため、テスト質問311が当該レビュワー209に尋ねられる。レビュワー209が十分数のテスト質問311に正解できなければ、そのレビュワー209はレビュワー209のセットから除外され、レビュワーのレビュー351もレビューデータベース350から除外される。
【0080】
一致閾値395が満たされない場合、プロセス405は、レビュージョブ301および/またはレビュージョブデータベース300を再設計してもよい(557)。1つの実施形態においては、レビュワーのコンセプト予測309とエキスパートコンセプト予測313との間の一致が最低であるレビュージョブの例301は、レビュージョブ301から除外されてもよい。レビュージョブ301は、一致閾値395が満たされるまで何度もプロセッサ405によって再設計されてよい(557)。
【0081】
一致閾値395が満たされると、当該方法550は終了する。レビュージョブ301は、エキスパート205のエキスパートコンセプト予測313を反映するものとして有効となり、媒体コーパス101からの媒体115を評価するための追加のレビュワー209に提供できる状態となる。レビュージョブ301およびレビュージョブデータベース300の自動設計により、選好フォーマット240を使用して、エキスパートの意見を正確に反映するレビュージョブ301が生成される。その結果、コンピュータ400は、レビューモデル105の訓練に使用されるレビュージョブ301を生成できるようになる。
【0082】
図5Dは、媒体レビュー生成方法570の1つの実施形態を示すフローチャートである。当該方法570は、有効化されたレビュージョブ301を用いて、媒体レビュー371を記録してもよい。当該方法570は、プロセッサ405によって実行されてもよい。
【0083】
方法570が開始されると、1つの実施形態においては、プロセッサ405は複数のレビュワー209を特定する。複数のレビュワー209は、エキスパート媒体セット113のために、レビュージョブ301用のコンセプト予測309に基づいて特定されてもよい(571)。例えば、与えられたレビュワー209は、当該与えられたレビュワーのコンセプト予測309が、エキスパート媒体セット113の媒体115のためにエキスパートコンセプト予測313と比較され、正確度閾値393を満たす場合に、特定される(571)ものであってもよい。
【0084】
プロセッサ405は、レビュージョブ301を複数のレビュワー209に更に提供する(573)。レビュージョブ301は、媒体識別子303によって特定された媒体115を表示し、レビュー質問307を提示する(573)ことにより、提供されてもよい(573)。媒体115は、媒体コーパス101のレビュー媒体セット114から選択されてもよい。ある実施形態においては、媒体115は、エキスパート媒体セット113から選択される。加えて、客観的記述305、テスト質問311、エキスパートコンセプト予測313、回答記述315、媒体特徴317、および/またはプロモーション319のうちの1つ以上が提供されてもよい(573)。
【0085】
プロセッサ405は、媒体115およびレビュー質問207に応答して、レビュージョブ301のレビュー質問307用のコンセプト予測309を複数のレビュワー209から受け取ってもよい(575)。媒体識別子303およびコンセプト予測309は、レビュー351として保存されてもよい。
【0086】
プロセス405は、レビューデータベース350から複数のレビュー351を検索し(577)、コンセプト予測309が正確度閾値393を満たすか否かを決定してもよい(579)。正確度閾値393は、帰無仮説の確率が正確度閾値393未満である場合に満たされるものであってもよい。加えて、一致閾値395は、事前確率が正確度閾値393を超えている場合に満たされるものであってもよい。1つの実施形態においては、正確度閾値393は、十分大規模なレビュワー209のセットがコンセプト予測309に一致するならば満たされる。
【0087】
1つの実施形態においては、各媒体115は少数のレビュワー209へ提供される(573)。正確度閾値393が少数のレビュワー209によって満たされないならば、同じ媒体115が、媒体115当たり最大数のレビュワー209に至るまで、更に多くのレビュワー209へ提供されてもよい。
【0088】
正確度閾値393が複数のレビュワー209に関して満たされるならば、プロセッサ405は媒体レビュー371を記録し(587)、当該方法570を終了してもよい。媒体レビュー371は、コンセンサスコンセプト予測373を有して記録されてもよい(587)。コンセンサスコンセプト予測373は、レビュワー209からのコンセプト予測309の相加平均値、コンセプト予測309の平均値、コンセプト予測309の中央値、および/またはコンセプト予測309のランダムなサンプルであってもよい。
【0089】
正確度閾値393が複数のレビュワー209について満たされないならば、プロセッサ405は、複数のレビュワー209からレビュワー209を除去してもよい。除去されたレビュワー209は、正確度閾値393を満たさないコンセプト予測309を行ったのであるかもしれない。1つの実施形態においては、除去されたレビュワー209は、エキスパートコンセプト予測313に一致しないコンセプト予測309を行ったのかもしれない。
【0090】
プロセッサ405は、正確度閾値393が残りの複数のレビュワー209に関して満たされているか否かを更に決定してもよい(583)。1つの実施形態においては、プロセッサ405は、エキスパートコンセプト予測313に一致しなかったコンセプト予測309を持つレビュワー209が複数のレビュワー209から除去された後、正確度閾値393が満たされるか否かを残りのレビュワー209について決定する(583)。それでも正確度閾値393が満たされない場合には、プロセッサ405はレビュージョブ301を再生成し(585)、再生成されたレビュージョブ301をレビュワー209へ提供してもよい(573)。レビュージョブ301の再生成585には、図5Cの方法550が用いられてもよい。
【0091】
正確度閾値393が満たされたならば、プロセッサ405は、媒体レビュー371を記録し(587)、当該方法570を終了させてもよい。当該方法570は、エキスパートコンセプト予測313を見込んだコンセプト予測309を用いて媒体レビュー371を生成する。加えて、複数のレビュワー209の使用により、以下に記載されるように、レビューモデル105を訓練するのに十分な数の媒体レビューの記録が可能となる。
【0092】
図5Eは、モデル訓練方法600の1つの実施形態を示すフローチャートである。当該方法600は、媒体レビュー371でレビューモデル105を訓練する。当該方法600は、プロセッサ405および/またはニューラルネットワーク475および/または勾配ブースティングマシンによって実行されてもよい。
【0093】
方法600が開始されると、1つの実施形態においては、プロセッサ405は、媒体レビューセット114の媒体115のために、媒体特徴317を抽出する(601)。媒体特徴317は、定期的および/または自動的に抽出されてもよい(601)。ある実施形態においては、媒体特徴317は、毎日自動的に抽出される(601)。1つの実施形態においては、プロセッサ405は、媒体カテゴリ247、テキスト記述249、画像251、テキスト253、ビデオ255、および/または音声257を符号化する。媒体特徴317の抽出601は、図5Hに更に詳細に記載される。
【0094】
プロセッサ405は、レビューモデル105のために、モデルパラメータ391を修正してもよい(603)。1つの実施形態においては、モデルパラメータ391の修正603は、局所最適の方向へ向けられる。加えて、修正603は、モデルパラメータ391のランダム摂動であってもよい。プロセッサ405は、モデルタイプ、モデル幅、モデル奥行、学習速度、学習アルゴリズム、ネットワーク幾何、および/または再帰的幾何を修正してもよい(603)。
【0095】
プロセッサ405は、修正されたモデルパラメータ391に基づいて、与えられたレビューモデル105を更に訓練してもよい。プロセッサ405は、モデルパラメータ391に基づいて、特定のモデルタイプのために、学習アルゴリズムを媒体レビュー371に繰り返し適用してもよい。
【0096】
現在のレビューモデル105が存在するならば、プロセッサ405は、与えられたレビューモデル105と現在のレビューモデル105とを比較してもよい(607)。ある実施形態においては、与えられたレビューモデル105と現在のレビューモデル105の両方が、エキスパート媒体セット113のためにコンセプト予測309の予測を行ってもよい。プロセッサ405は、与えられたレビューモデル105のコンセプト予測309が、現在のレビューモデル105のコンセプト予測309よりもエキスパート媒体セット113のためのエキスパートコンセプト予測313に近いならば、与えられたレビューモデル105は改善であると決定してもよい(609)。
【0097】
与えられたレビューモデル105が改善でないならば、プロセッサ405はモデルパラメータ391を再び修正する(603)。修正603は、与えられたレビューモデル105と現在のレビューモデル105との差に基づいていてもよい。与えられたレビューモデル105が改善であるならば、プロセッサ405は、モデルパラメータ391の最適化が完了であるか否かを決定する(611)。1つの実施形態においては、与えられたレビューモデル105に関して、モデルパラメータ391の反復摂動がモデルパラメータ391に収束するならば、モデルパラメータ391の最適化は完了している。
【0098】
最適化が完了でないならば、プロセッサ405は、モデルパラメータ391を再び修正する(603)。最適化が完了しているならば、プロセッサ405は、訓練され最適化されたレビューモデル105として、現在のレビューモデル105を選択し(613)、方法600を終了する。方法600は、媒体レビュー371に基づいてコンセプト予測309を正確に予測するレビューモデル105を訓練および選択する。
図5Fは、制約最適化方法650の1つの実施形態を示すフローチャートである。当該方法650は、媒体115を選択するために、制約最適化の計算を実行する。当該方法650は、プロセッサ405によって実行されてもよい。
【0099】
方法650が開始されると、1つの実施形態においては、プロセッサ405は、プロモーション319に媒体115を提供するため、予算要求事項221を規定する。予算要求事項221は広告主から受け取ってもよい。プロセッサ405は、媒体115に提供するための目的関数227を更に規定する(653)。プロセッサ405は、目的関数227のための制約を規定してもよい(655)。制約は、配置数223および/または予算要求事項221からの望ましい支出225であってもよい。プロセッサ405は制約最適化227を更に計算し(657)、方法650を終了してもよい。制約最適化227は、媒体セット107および/または媒体入札123のために媒体115を決定するのに使用されてもよい。
【0100】
図5Gは、媒体選択方法700の1つの実施形態を示すフローチャートである。当該方法700は、予測されたコンセプト予測309に基づいて、媒体セット107のために、媒体115を選択してもよい。ある実施形態においては、当該方法700は、媒体セット107において、現在の媒体115を新しい媒体115で置き換えるか否かを決定する。プロモーション319は、媒体セット107の媒体115と共に、ユーザーへ提供されてもよい。当該方法700は、プロセッサ405および/またはニューラルネットワーク475および/または勾配ブースティングマシンによって実行されてもよい。
【0101】
方法700が開始されると、1つの実施形態においては、プロセッサ405は、媒体セット107内の現在の媒体115のために、コンセプト予測309を予測する。現在の媒体115は媒体セット107に既に含まれている場合もある。プロセッサ405は、レビューモデル105を用いて、コンセプト予測309を予測してもよい(701)。コンセプト予測309は、媒体特徴317をレビューモデル105に適用し、媒体特徴317に応答してコンセプト予測309を受け取ることにより予測されてもよい(701)。
【0102】
プロセッサ405は、レビューモデル105を用いて、新しい媒体115のために、コンセプト予測309を更に予測する(703)。広告主のブランド品の意図を新しい媒体115が更に良く満たしていることを、新しい媒体115のためのコンセプト予測309が示しているならば、プロセッサ405は、現在の媒体115を新しい媒体115で置き換え(705)、方法700を終了する。方法700は、レビューモデル105を用いて、広告主のブランド品の意図を満足させる媒体115の媒体セット107を構築する。
【0103】
図5Hは、媒体特徴識別方法720の1つの実施形態を示すフローチャートである。当該方法720は、媒体115から媒体特徴317を抽出する。当該方法720は、プロセッサ405および/またはニューラルネットワーク475および/または勾配ブースティングマシンによって実行されてもよい。
【0104】
方法720が開始されると、1つの実施形態においては、プロセッサ405は、媒体115のために媒体評価基準353を受け取る(721)。媒体評価基準353は、媒体115のプロバイダからダウンロードされてもよい。例えば、媒体評価基準353は、YOUTUBE(登録)ビデオ媒体115のために、YOUTUBE(登録)からダウンロードされてもよい。
【0105】
プロセッサ405は、媒体115のために、媒体カテゴリ247を更に符号化してもよい(723)。1つの実施形態においては、プロセッサ405は、ニューラルネットワーク475を用いて、媒体評価基準353、テキスト記述249、画像251、テキスト253、ビデオ255、および/または音声257のうちの1つ以上から、学習された埋め込みを生成する。媒体カテゴリ247は、学習された埋め込みに基づいていてもよい。媒体カテゴリ247は、媒体評価基準373からのキーワードに基づいて符号化されてもよい。
【0106】
プロセッサ405は、媒体115のために、テキスト記述249を符号化してもよい(725)。プロセッサ405は、ニューラルネットワーク475を用いて、テキスト253、ビデオ255、および/または音声257から、学習された埋め込みを生成してもよい。テキスト記述249は、学習された埋め込みに基づいていてもよい。
【0107】
1つの実施形態において、プロセッサ405および/またはニューラルネットワーク475は、画像251、テキスト253、ビデオ255、および/または音声257を、他の媒体115のテキスト記述249を有する他の媒体115の媒体特徴317の画像251、テキスト253、ビデオ255、および/または音声257と比較する。プロセッサ405は、媒体115の画像251、テキスト253、ビデオ255、および/または音声257とマッチする画像251、テキスト253、ビデオ255、および/または音声257を有する他の媒体115のテキスト記述249を適用してもよい。
【0108】
プロセッサ405および/またはニューラルネットワーク475は、媒体115のために画像251を符号化してもよい(727)。プロセッサ405および/またはニューラルネットワーク475は、他の媒体115の媒体評価基準353、媒体カテゴリ247、テキスト記述249、テキスト253、ビデオ255、および/または音声257を媒体115の媒体評価基準253、媒体カテゴリ247、テキスト記述249、テキスト253、ビデオ255、および/または音声257と比較してもよい。プロセッサ405および/またはニューラルネットワーク475は、媒体115の媒体評価基準353、媒体カテゴリ247、テキスト記述249、テキスト253、ビデオ255、および/または音声257に最も良くマッチする媒体評価基準353、媒体カテゴリ247、テキスト記述249、テキスト253、ビデオ255、および/または音声257を有する他の媒体の画像251に基づいて、画像251を更に符号化してもよい(727)。
【0109】
プロセッサ405および/またはニューラルネットワーク475は、媒体115のためにテキスト253を符号化してもよい(729)。ニューラルネットワーク475は、ビデオ255および/または音声257から学習された埋め込みを生成してもよい。テキスト253は、学習された埋め込みに基づいていてもよい。
【0110】
プロセッサ405および/またはニューラルネットワーク475は、他の媒体115の媒体評価基準353、媒体カテゴリ247、テキスト記述249、画像251、ビデオ255、および/または音声257を媒体115の媒体評価基準253、媒体カテゴリ247、テキスト記述249、画像251、ビデオ255、および/または音声257と比較してもよい。プロセッサ405および/またはニューラルネットワーク475は、媒体115の媒体評価基準353、媒体カテゴリ247、テキスト記述249、画像251、ビデオ255、および/または音声257に最も良くマッチする媒体評価基準353、媒体カテゴリ247、テキスト記述249、画像251、ビデオ255、および/または音声257を有する他の媒体のテキスト253に基づいて、テキスト253を更に符号化してもよい(729)。
【0111】
プロセッサ405および/またはニューラルネットワーク475は、媒体115のビデオ255を符号化し(731)、方法720を終了してもよい。1つの実施形態においては、ニューラルネットワーク475は、音声257から学習された埋め込みを生成してもよい。ビデオ255は、学習された埋め込みに基づいていてもよい。
【0112】
1つの実施形態においては、プロセッサ405および/またはニューラルネットワーク475は、他の媒体115の媒体評価基準353、媒体カテゴリ247、テキスト記述249、画像251、テキスト253、ビデオ255、および/または音声257を媒体115の媒体評価基準253、媒体カテゴリ247、テキスト記述249、画像251、テキスト253、ビデオ255、および/または音声257と比較してもよい。プロセッサ405および/またはニューラルネットワーク475は、媒体115の媒体評価基準353、媒体カテゴリ247、テキスト記述249、画像251、テキスト253、および/または音声257に最も良くマッチする媒体評価基準353、媒体カテゴリ247、テキスト記述249、画像251、テキスト255、および/または音声257を有する他の媒体のビデオ255に基づいて、ビデオ255を更に符号化してもよい(731)。
【0113】
図5Iは、媒体入札方法750の1つの実施形態を示すフローチャートである。当該方法750は、媒体入札123を生成してもよい。当該方法750は、プロセッサ405および/またはニューラルネットワーク475によって実行されてもよい。
【0114】
方法750が開始されると、プロセッサ405は、消費スケジュール下にある標的媒体115を受け取る。例えば、標的媒体115は、ユーザーが視聴する可能性のあるビデオ媒体115であってもよい。プロセッサ405は、標的媒体115から媒体特徴317を更に抽出してもよい(753)。媒体特徴317は、図5Hに記載される方法で抽出されてもよい(753)。
【0115】
プロセッサ405は、標的媒体115のために、コンセプト予測309を更に予測する(755)。1つの実施形態においては、プロセッサ405は、標的媒体115の媒体特徴317をレビューモデル105に適用する。プロセッサ405は、レビューモデル105からコンセプト予測309を更に受け取る。
【0116】
プロセッサ405は、コンセプト予測309に基づいて、標的媒体115のために入札を計算する(757)。その結果、プロセッサ405は、広告主のブランド品の意図を満足させる標的媒体115のために、より高い入札値を付けることができ、入札の計算が向上する。
【0117】
本出願の実施形態は、大規模なレビュワー209が大規模なレビュワー媒体セット114を評価できるようにするレビュージョブ301の生成および有効化を自動化するので、レビューモデル105を訓練するのに十分な規模のレビュー350を生成できる。レビューモデル105は、エキスパートコンセプト予測313に良くマッチするコンセプト予測309を作成するので、媒体コーパス101からの大量の媒体115が、コンピュータ400によって効率的かつ正確に評価でき、従って、コンピュータ400の効率が改善される。
【0118】
本出願の実施形態は、他の特定の形態で実施されてもよい。本明細書記載の実施形態は、あらゆる面において例示的に過ぎず、限定的ではないものとして考えられるべきである。従って、本発明の範囲は、むしろ前述の記述よりも添付の特許請求項により示されるものである。特許請求項と等価の意味および範囲に収まるあらゆる変更が、特許請求項の範囲に含まれるべきである。
図1A
図1B
図1C
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図3G
図3H
図3I
図3J
図4A
図4B
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図5F
図5G
図5H
図5I
【手続補正書】
【提出日】2021-10-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0002】
大量の媒体は、正確な評価が困難である。
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、以下のものがある(国際出願日以降国際段階で引用された文献及び他国に国内移行した際に引用された文献を含む)。
(先行技術文献)
(特許文献)
(特許文献1) 米国特許出願公開第2014/0222529号明細書
【国際調査報告】