IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニムの特許一覧

特表2022-532841エアロゾル発生システム、およびエアロゾル発生システム用の熱出力要素
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-20
(54)【発明の名称】エアロゾル発生システム、およびエアロゾル発生システム用の熱出力要素
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/60 20200101AFI20220712BHJP
   A24F 40/50 20200101ALI20220712BHJP
   A24F 40/65 20200101ALI20220712BHJP
【FI】
A24F40/60
A24F40/50
A24F40/65
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021561798
(86)(22)【出願日】2020-04-23
(85)【翻訳文提出日】2021-10-15
(86)【国際出願番号】 EP2020061365
(87)【国際公開番号】W WO2020233938
(87)【国際公開日】2020-11-26
(31)【優先権主張番号】19175236.9
(32)【優先日】2019-05-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100122563
【弁理士】
【氏名又は名称】越柴 絵里
(72)【発明者】
【氏名】デスナーク シモン
(72)【発明者】
【氏名】ファンクレイネスト ルイ-フィリップ
(72)【発明者】
【氏名】ティングストレーム トシュテン リカルド マティアス
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA05
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB12
4B162AB28
4B162AC34
4B162AC37
4B162AC50
4B162AD06
4B162AD12
4B162AD15
4B162AD20
4B162AD32
4B162AD41
(57)【要約】
本発明の実施形態によると、エアロゾル発生装置(100、600)が提供されている。エアロゾル発生装置(100、600)は、ハウジング(11、21、307、39、411、507)を備えてもよい。ハウジング(11、21、307、39、411、507)は随意に、空気吸込み口(15)、空気出口(22)、およびそれらの間に延びる気流経路(23)のうちの一つ以上を備えてもよい。エアロゾル発生装置(100、600)は、ハウジング(11、21、307、39、411、507)内に配置された、かつエアロゾルを発生するように構成されたエアロゾル発生要素(25)を備えてもよい。エアロゾル発生装置(100、600)は、ハウジング(11、21、307、39、411、507)に連結された熱出力要素(303、403、413、423、433、443、453、503、513)、エアロゾル発生要素とは異なる熱出力要素(303、403、413、423、433、443、453、503、513)を備えてもよい。エアロゾル発生装置(100、600)は、熱出力要素(303、403、413、423、433、443、453、503、513)に連結された、かつユーザー知覚可能な温度変化を熱出力要素(303、403、413、423、433、443、453、503、513)に発生させるように構成された回路を備えてもよい。
【選択図】図3C
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル発生装置であって、
空気吸込み口、空気出口、およびそれらの間に延びる気流経路を備えるハウジングと、
前記ハウジング内に配置された、かつエアロゾルを発生するように構成された、エアロゾル発生要素と、
前記ハウジングに連結された熱出力要素であって、前記熱出力要素が前記エアロゾル発生要素とは別のものである、熱出力要素と、
前記熱出力要素に連結された、かつユーザー知覚可能な温度変化を前記熱出力要素に発生させるように構成された回路と、を備える、エアロゾル発生装置。
【請求項2】
前記回路に連結された、かつ前記回路に前記熱出力要素の温度を出力するように構成されたセンサーをさらに備える、請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項3】
前記回路が、前記センサーから受信した前記温度に基づいて、前記熱出力要素の動作を調整するか、または前記熱出力要素の動作を終了するように構成されている、請求項2に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項4】
前記熱出力要素が、熱電装置、抵抗部材、誘導部材、および赤外線源から成る群から選択される、請求項1~3のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項5】
前記ユーザー知覚可能な温度変化が冷却を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項6】
前記ユーザー知覚可能な温度変化が加熱を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項7】
入力信号を発生するように構成された入力要素をさらに備え、前記回路が前記入力信号に応答して、前記ユーザー知覚可能な温度変化を前記熱出力要素に発生させるように構成されている、請求項1~6のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項8】
前記入力要素はユーザーが作動可能であり、随意に前記熱出力要素は、前記ユーザーが前記入力要素を起動するのと同時に前記温度変化を知覚することができるように、前記入力要素に十分に近接して位置していて、さらに随意に前記入力要素および前記熱出力要素が積み重ねて配設されている、請求項7に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項9】
前記入力要素が、機械的ボタン、膜ボタン、機械的スイッチ、ロータリーエンコーダー、ダイヤル、ノブ、静電容量式タッチボタン、抵抗式タッチボタン、ジョイスティック、スライダー、トリガボタン、タッチスクリーン、および磁気スイッチから成る群から選択される、請求項7または請求項8に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項10】
前記入力信号が、前記エアロゾル発生装置の状態に対応する、請求項7に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項11】
請求項1~10のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置と、前記エアロゾル発生装置と動作可能に通信する周辺装置とを備えるエアロゾル発生システムであって、前記周辺装置が、前記エアロゾル発生装置の状態に対応する信号を前記エアロゾル発生装置に送信するように構成されていて、かつ前記回路が前記信号の受信に応答して、前記ユーザー知覚可能な温度変化を前記熱出力要素に発生させるように構成されている、エアロゾル発生システム。
【請求項12】
前記周辺装置が、装置充電器、充電ケース、消耗品ホルダー、スマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータ、または自動販売機を含む、請求項11に記載のエアロゾル発生システム。
【請求項13】
前記回路が前記装置の状況を判定し、かつ前記ユーザー知覚可能な温度変化が、前記装置の状態を示す、請求項11または請求項12に記載のエアロゾル発生システム。
【請求項14】
請求項1~10のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置と、エアロゾル形成基体とを備えるエアロゾル発生システムであって、随意に前記エアロゾル形成基体がニコチンを含む、エアロゾル発生システム。
【請求項15】
エアロゾル発生装置内で出力を発生するための方法であって、空気吸込み口と、空気出口と、それらの間に延びる気流経路と、ハウジング内に配置された、かつエアロゾルを発生するように構成されたエアロゾル発生要素とを備える前記ハウジングを前記エアロゾル発生装置が備え、
前記ハウジングに連結された熱出力要素を提供することであって、前記熱出力要素が前記エアロゾル発生要素とは別のものである、提供することと、
前記熱出力要素に連結された回路を提供することと、
前記回路によって、ユーザー知覚可能な温度変化を前記熱出力要素に発生させることと、を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル発生システム、システムとともに使用する装置、およびエアロゾルを発生する方法に関する。特に、本発明は、加熱によってエアロゾル形成基体を気化して、ユーザーによって吸煙または吸入されるエアロゾルを発生する手持ち式エアロゾル発生システムおよび装置に関し、これはインターフェース要素を含む。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル発生システムの一つのタイプは、ユーザーが吸煙または吸入するためのエアロゾルを発生する電気加熱式の喫煙システムである。電気加熱式の喫煙システムは、様々な形態で提供される。一部のタイプの電気加熱式の喫煙システムは、液体基体もしくはゲル基体を気化してエアロゾルを形成するか、または固体基体の燃焼温度を下回るある特定の温度に加熱することによって固体基体からエアロゾルを放出するeシガレットである。
【0003】
電池および制御電子機器を備える装置部分と、エアロゾル形成基体を包含または受容するための部分と、エアロゾルを発生させるためにエアロゾル形成基体を加熱するための電気的に作動するヒーターとから成る手持ち式の電気的に作動するエアロゾル発生装置およびシステムが周知である。マウスピース部分もまた含まれ、ユーザーはこのマウスピース部分を吸煙して、自分の口の中にエアロゾルを引き出す。
【0004】
一部の装置およびシステムは、液体貯蔵部分内に貯蔵された、液体またはゲルエアロゾル形成基体を使用する。こうした装置は、液体またはゲルエアロゾル形成基体を液体貯蔵部分から、液体またはゲルエアロゾル形成基体がエアロゾル化されるヒーターに運ぶために、芯を使用することができる。こうした装置は、液体またはゲルエアロゾル形成基体を貯蔵部分からヒーターに移すために、ポンプおよびピストンなどの移送機構を使用することができる。他のタイプのエアロゾル発生装置およびシステムは、たばこ材料を含む固体エアロゾル形成基体を使用する。こうした装置は、たばこ材料を含む折り畳まれたシートなどの、固体エアロゾル形成基体を含む紙巻たばこ形状のロッドを受容するための陥凹部を備えてもよい。陥凹部内に配設されたブレード状ヒーターは、ロッドが陥凹部内に受容されている際にロッドの中心の中に挿入される。ヒーターは、エアロゾル形成基体を加熱して、エアロゾル形成基体を実質的に燃焼することなく、エアロゾルを発生するように構成されている。
【0005】
電気加熱式の喫煙システムは、燃焼に基づく従来の紙巻たばことは著しく異なるユーザー体験を提供することができる。例えば、ユーザーは、紙巻たばこに点火するのではなく、装置と相互作用する。一部の場合において、相互作用は、単一の装置に限定されるとは限らないが、装置充電器、充電ケース、消耗品ホルダー、スマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータ、自動販売機、または他の装置などの他の周辺装置との相互作用を含むことができる。加えて、所与の製造者は、所与の時点で市販されている異なる電気加熱式の喫煙システムを有する場合があり、古い製品と置き換えるために新しい製品を導入する場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
こうした多数の異なるシステム、装置、および周辺装置は、ユーザーとの多数の異なる相互作用を意味する可能性がある。例えば、特定の電気加熱式の喫煙システムに応じて、所与の電気加熱式の喫煙システムの例示的な起動は、ボタンを1回押すか、ボタンを複数回押すか、またはボタンを長押しすることによって実施することができる。加えて、特定の電気加熱式の喫煙システムに応じて、ある特定のフィードバック(振動信号、聴覚信号、または光信号など)が起動に応答してユーザーに提供される場合があり、または作動に応答して、ある特定のフィードバックが提供されない場合がある。加えて、特定の電気加熱式の喫煙システムに応じて、ユーザーは、エアロゾルを消費することができるようになる前に、例えばヒーターがエアロゾルを発生するのに十分な温度になる前に、ある特定の時間の間待たなければならない場合がある。システムは、待ち時間が発生しているかどうかを示す場合も、示さない場合もあり、また経過した時間もしくは残りの待ち時間を表示する場合も、表示しない場合もある。こうした表示は(示される場合)、照射している光の数、一つ以上の光の輝度、光の脈動的または断続的な照射、一つ以上の光の色の変化、またはテキストインターフェースもしくはグラフィカルインターフェースの出力のうちの一つ以上を含む場合がある。加えて、特定の電気加熱式の喫煙システムに応じて、装置は、消耗品(例えば、液体、ゲル、または固体エアロゾル形成基体)が消費可能な状態である時に、上述の通りの待ち時間の表示の状態であってもよい、フィードバック(振動信号、聴覚信号、または光信号など)を与える場合があり、または与えない場合がある。加えて、一部の電気加熱式の喫煙システムは、同じ出力(光、振動、または聴覚信号など)を使用して同じシステムの異なる機能または状況を示す可能性があり、これはユーザーを混乱させる場合がある。同様に、一部の電気加熱式の喫煙システムは、同じ入力要素(ボタンなど)を使用して、異なるタイプのユーザー入力を同じ装置に提供することができ、これはユーザーを混乱させる場合がある。
【0007】
加えて、異なる電気加熱式の喫煙システムは、同じ製造者からのシステムであっても、異なる入力要素または出力要素を使用して、異なるやり方でユーザーと互いに相互作用する場合がある。例えば、ユーザーは、システム自体のインターフェース、システムの充電ケースなどの第一の周辺装置のインターフェース、およびシステムに関連付けられたスマートフォンなどの第二の周辺装置のインターフェースを使用して、喫煙システムの電池レベルをチェックすることができる場合がある。しかしながら、システムおよび周辺装置は、互いに異なるインターフェースを有する場合があり、ユーザーによるシステムとの相互作用を複雑にし、喫煙の体験から注意をそらさせる。さらに、光および振動などの出力は、他者の邪魔になる場合があり、またはユーザーの注意をそらさせる場合がある。
【0008】
そのため、所与の電気加熱式の喫煙システムによってユーザーに提供された情報は、限定された情報しか伝えない場合があり、または混乱させる場合があり、または他者の邪魔になる場合がある。これは結果としてユーザーに対して減退した体験をもたらす場合がある。さらに、異なるシステム上のインターフェースは、同じ製造者からのシステムであっても、互いに著しく異なる場合がある。これは、ユーザーが装置間で切り替えるのを困難にする可能性があり、またはユーザーが新しいシステム、または同じシステムの新しいモデルでさえも試すことを阻む場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の目的は、好ましくは他者の邪魔になることなく、意味を持つ情報を伝える、簡単に理解できるフィードバックをユーザーに提供することである。例えば、本発明の一部の構成は、熱出力要素を含むエアロゾル発生装置上にインターフェースを提供することによって、ユーザーへのフィードバックを強化することができ、それを介してユーザーは、情報を伝える温度変化を知覚することができる。熱出力要素を含むインターフェースは随意に、エアロゾル発生装置のハウジングに取り付けられていて、かつ適切な回路によって制御される、ボタンまたは他の別個の要素の形態で提供されることができる。好ましくは、エアロゾル発生装置と関連付けられた任意の周辺装置はまた、ユーザーがこうしたインターフェースを介して一貫した様態でエアロゾル発生システムの複数の構成要素と相互作用できるように、同じタイプの出力をユーザーに提供するように構成された、こうしたインターフェースも含むことができる。随意に、ユーザーは、インターフェースの作動後、即時の、かつ理解できる応答を受信する。例えば、インターフェースは随意に、熱出力要素がユーザーの指、唇、または掌に応答して、ユーザーの指、唇、または掌にユーザー知覚可能な温度変化をもたらすように作動されるように熱出力要素に位置する、またはこれに近接して位置する、ユーザー作動可能な入力要素を含むことができ、それ故に温度変化する触覚インターフェースを提供する。しかし当然のことながら、熱出力要素は、任意の適切な様態で作動することができ、またユーザーが作動した入力要素との使用に限定されない。追加的なまたは代替的な選択肢として、複雑な情報を、例えばインターフェースを介して温度を増加または減少させるなど、ユーザー知覚可能な温度変化を調節することによって伝えることができる。当然のことながら、現在の熱出力要素は、ユーザーおよび他者が聞く場合がある可聴式信号または振動信号の必要性だけでなく、ユーザーおよび他者が見る場合がある可視信号の必要性も回避または低減することができ、それ故に、ユーザーおよびユーザーの周囲の他者にとっての体験を潜在的に改善する。
【0010】
本発明の第一の実施形態によると、エアロゾル発生装置が提供されている。エアロゾル発生装置はハウジングを備える。ハウジングは、空気吸込み口、空気出口、およびそれらの間に延びる気流経路のうちの一つ以上を随意に備える。エアロゾル発生装置は、ハウジング内に配置された、かつエアロゾルを発生するように構成されたエアロゾル発生要素を備える。エアロゾル発生装置は、ハウジングに連結された熱出力要素を備える。熱出力要素は、エアロゾル発生要素とは別のものである。エアロゾル発生装置は、熱出力要素に連結された、かつユーザー知覚可能な温度変化を熱出力要素に発生させるように構成された回路を備える。
【0011】
一部の構成において、装置は、回路に連結された、かつ熱出力要素の温度を回路に出力するように構成されたセンサーをさらに含む。回路は、センサーから受信した温度に基づいて、熱出力要素の動作を調整するか、または熱出力要素の動作を終了するように随意に構成されている。
【0012】
一部の構成において、熱出力要素は、熱電装置、抵抗部材、誘導部材、および赤外線源から成る群から選択される。追加的に、または別の方法として、ユーザー知覚可能な温度変化は随意に、冷却を含む。追加的に、または別の方法として、ユーザー知覚可能な温度変化は随意に、加熱を含む。
【0013】
一部の構成において、装置は、入力信号を発生するように構成された入力要素をさらに備える。回路は、入力信号に応答して、ユーザー知覚可能な温度変化を熱出力要素に発生させるように随意に構成されている。随意に、入力要素はユーザー作動可能である。一部の構成において、熱出力要素は、ユーザーが入力要素を作動させるのと同時に温度変化を知覚することができるように、入力要素に十分に近接して位置する。さらなる選択肢として、入力要素および熱出力要素は、積み重ねて配設されている。追加的に、または別の方法として、入力要素は随意に、機械的ボタン、膜ボタン、機械的スイッチ、ロータリーエンコーダー、ダイヤル、ノブ、静電容量式タッチボタン、抵抗式タッチボタン、ジョイスティック、スライダー、トリガボタン、タッチスクリーン、および磁気スイッチから成る群から選択される。別の代替として、入力信号はエアロゾル発生装置の状態に対応する。
【0014】
一部の構成において、エアロゾル発生システムは、本明細書に記載の通りのエアロゾル発生装置と、エアロゾル発生装置と動作可能に通信する周辺装置とを備える。周辺装置は、エアロゾル発生装置の状態に対応する信号をエアロゾル発生装置に送信するように随意に構成されている。回路は、信号の受信に応答して、ユーザー知覚可能な温度変化を出力要素に発生させるように随意に構成されている。非限定的な構成において、周辺装置は随意に、装置充電器、充電ケース、消耗品ホルダー、スマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータ、または自動販売機を含む。
【0015】
一部の構成において、回路は装置の状況を決定し、またユーザー知覚可能な温度変化は装置の状況を示す。
【0016】
一部の構成において、エアロゾル発生システムは、本明細書に記載の通りのエアロゾル発生装置とエアロゾル形成基体とを備え、随意にエアロゾル形成基体はニコチンを含む。
【0017】
本明細書で使用される「エアロゾル発生システム」という用語は、一つ以上の他の要素と相互作用するシステムに関する。「エアロゾル発生システム」が相互作用することができる一つのこうした要素は、エアロゾルを発生するエアロゾル形成基体である。「エアロゾル発生システム」が相互作用することができる別のこうした要素は、周辺装置である。「エアロゾル発生」システムは随意に、エアロゾル形成基体(例えば、エアロゾル発生物品内に提供されるエアロゾル形成基体)と任意の適切な数の周辺装置の両方と相互作用することができる。
【0018】
本明細書で使用される用語「周辺装置」は、エアロゾル発生システムの一部であり、かつエアロゾル発生装置と直接的または間接的に相互作用するが、それ自体はエアロゾル発生装置ではない装置に関する。周辺装置の例としては、エアロゾル発生装置用の充電器、エアロゾル発生装置用の充電ケース、一つ以上のエアロゾル発生物品用のホルダー、エアロゾル発生装置と直接または間接的に通信するように構成されたスマートフォン、タブレットコンピュータもしくはパーソナルコンピュータ、またはエアロゾル発生装置もしくはエアロゾル発生物品を販売するように構成された自動販売機が挙げられるが、これらに限定されない。
【0019】
本明細書で使用される「エアロゾル発生物品」という用語は、エアロゾル形成基体を含む物品に関する。随意に、エアロゾル発生物品はまた、貯蔵部、担体材料、ラッパー等などの一つ以上のさらなる構成要素を含む。エアロゾル発生物品は、ユーザーの口を通してユーザーの肺の中に直接的に吸入可能なエアロゾルを発生してもよい。エアロゾル発生物品は使い捨てであってもよい。たばこを含むエアロゾル形成基体を含むエアロゾル発生物品は、たばこスティックと呼ばれる場合がある。
【0020】
本明細書で使用される「エアロゾル形成基体」という用語は、エアロゾルを形成することができる一つ以上の揮発性化合物を放出する能力を有する基体に関する。こうした揮発性化合物は、エアロゾル形成基体を加熱してベイパーを形成することによって放出される。ベイパーは凝縮して、エアロゾル、例えば空気などの気体中の微細な固体粒子または液滴の懸濁物を形成することができる。エアロゾル形成基体は好都合なことに、エアロゾル発生装置またはシステムの一部であってもよい。一部の構成において、エアロゾル形成基体はゲルまたは液体を含み、一方で他の構成において、エアロゾル形成基体は固体を含む。エアロゾル形成基体は、液体構成成分と固体構成成分の両方を含んでもよい。
【0021】
本明細書で使用される「連結」という用語は、直接的または間接的に互いに接触することができる要素の配設に関する。互いに「直接的に」連結されている要素は、互いに接触する。互いに「間接的に」連結されている要素は、互いに直接的に接触しないが、一つ以上の中間要素を介して互いに取り付けられている。特定の配設に応じて、互いと同じ装置またはシステムの一部である要素は、互いに「直接的に」接触してもよく、または互いに「間接的に」接触してもよい。
【0022】
本明細書で使用される「熱的連通」という用語は、一つのこうした要素の温度の変化が別のこうした要素の温度の変化を引き起こすような様態で互いに連結されている要素に関する。
【0023】
本明細書で使用される「インターフェース」という用語は、情報が通って送信されることができる要素、または情報が通って受信されることができる要素、または情報が通って送信および受信されることができる要素に関する。本明細書に提供された例示的なインターフェースは、情報を送信するための熱出力要素を含み、かつ情報を受信するためのユーザー作動可能な入力要素を随意に含む。
【0024】
本明細書で使用される「熱出力要素」という用語は、ユーザー知覚可能な温度変化を発生することによってユーザーに情報を提供する要素に関する。例えば、熱出力要素は、こうした要素が作動する時、ユーザーがユーザーの触覚を介して、対応する温度変化を感じ、かつ識別することができるように構成されている。熱出力要素は、ユーザー知覚可能な温度変化を介してユーザーに情報を伝えるような様態で作動されてもよい。
【0025】
本明細書で使用される「ユーザー知覚可能な温度変化」という用語は、ユーザーによって感じられ、かつ認識されることができる温度の変化に関する。典型的に、ユーザーは、例えば自分の指、掌、または唇を使用して、ユーザーが触れている装置またはシステムの画定された部分にて自分の触覚を介して、ユーザー知覚可能な温度変化を感じることができる。ユーザー知覚可能な温度変化が発生される装置またはシステムのこうした画定された部分は、例えばシステムの装置のハウジングの画定された外側(周辺)部分、もしくは熱出力要素、またはインターフェース要素と熱的連通しているインターフェース、装置、もしくはシステムの任意の他の適切な要素とすることができ、またはそれらを含むことができる。ユーザー知覚可能な温度変化が発生される装置またはシステムの部分は当初、周囲温度(室温)などの第一の温度にある可能性があるか、または例えばエアロゾル発生要素によってこうした要素に伝達された熱のため、またはユーザーの皮膚、例えば指もしくは唇から伝達された熱のため、周囲温度より温かい可能性がある。熱出力要素の作動は、装置またはシステムの画定された部分での温度を、第一の温度とは知覚可能に異なる第二の温度に上昇または減少させる。
【0026】
熱出力要素の作動によって発生された、ユーザー知覚可能な温度変化の実施例は、例えば摂氏約0.02度以上の温度上昇、または摂氏約0.05度以上の温度上昇、または摂氏約0.1度以上の温度上昇、または摂氏約0.2度以上の温度上昇、または摂氏約0.5度以上の温度上昇、または摂氏約1度以上の温度上昇、または摂氏約2度以上の温度上昇、または摂氏約5度以上の温度上昇を含んでもよい。例えば、ユーザー知覚可能な温度の上昇は、摂氏約0.02度~摂氏約10度の範囲内であってもよく、または摂氏約0.05度~摂氏約10度の範囲内であってもよく、または摂氏約0.1度~摂氏約10度の範囲内であってもよく、または摂氏約0.1度~摂氏約10度の範囲内であってもよく、または摂氏約0.2度~摂氏約10度の範囲内であってもよく、または摂氏約0.5度~摂氏約10度の範囲内であってもよく、または摂氏約1度~摂氏約10度の範囲内であってもよく、または摂氏約0.05度~摂氏約5度の範囲内であってもよく、または摂氏約0.1度~摂氏約5度の範囲内であってもよく、または摂氏約0.5度~摂氏約5度の範囲内であってもよく、または摂氏約0.5度~摂氏約2度の範囲内であってもよい。
【0027】
熱出力要素の作動によって発生された、ユーザー知覚可能な温度変化の他の実施例は、例えば摂氏約0.02度以上の温度低下、または摂氏約0.05度以上の温度低下、または摂氏約0.1度以上の温度低下、または摂氏約0.2度以上の温度低下、または摂氏約0.5度以上の温度低下、または摂氏約1度以上の温度低下、または摂氏約2度以上の温度低下、または摂氏約5度以上の温度低下を含んでもよい。例えば、ユーザー知覚可能な温度の低下は、摂氏約0.02度~摂氏約10度の範囲内であってもよく、または摂氏約0.05度~摂氏約10度の範囲内であってもよく、または摂氏約0.1度~摂氏10度の範囲内であってもよく、または摂氏約0.1度~摂氏約10度の範囲内であってもよく、または摂氏約0.2度~摂氏約10度の範囲内であってもよく、または摂氏約0.5度~摂氏約10度の範囲内であってもよく、または摂氏約1度~摂氏約10度の範囲内であってもよく、または摂氏約0.05度~摂氏約5度の範囲内であってもよく、または摂氏約0.1度~摂氏約5度の範囲内であってもよく、または摂氏約0.5度~摂氏約5度の範囲内であってもよく、または摂氏約0.5度~摂氏約2度の範囲内であってもよい。
【0028】
熱出力要素の作動によって発生された、ユーザー知覚可能な温度変化は、関連する情報をユーザーに伝えるのに十分速い速度でもよい。例えば、速度が遅すぎる場合、ユーザーは、温度変化を知覚するのが困難である場合があり、温度変化によって伝えられる情報を得るためにあまりにも長い間待たなければならないことに悩まされる場合があり、または情報のすべてが伝えられる前に自分の唇、掌、もしくは指を動かし、それ故に情報の一部を受信し損ねる場合がある。好ましくは、熱出力要素の作動によって発生された、ユーザー知覚可能な温度変化は、変化が10秒未満以内、または5秒未満以内、または2秒未満以内、または1秒未満以内、または0.5秒未満以内、または0.2秒未満以内、または0.1秒未満以内で完了するような速度であってもよい。例えば、熱出力要素の作動によって発生された、ユーザー知覚可能な温度変化は、変化が0.1~10秒以内、または0.1~5秒以内、または0.5~5秒以内、または0.2~2秒以内、または0.2~1秒以内、または0.1~0.5秒以内、または0.1~0.2秒以内で完了するような速度であってもよい。
【0029】
熱出力要素の作動によって発生される、ユーザー知覚可能な温度の上昇は、時間の線形関数であってもよく、または熱出力要素の作動によって発生される、ユーザー知覚可能な温度の上昇は、時間の非線形関数であってもよい。熱出力要素の作動によって発生される、ユーザー知覚可能な温度の低下は、時間の線形関数であってもよく、または熱出力要素の作動によって発生される、ユーザー知覚可能な温度の低下は、時間の非線形関数であってもよい。熱出力要素の作動によって発生された、ユーザー知覚可能な温度変化は、「調節」されてもよく、すなわち予め定義された情報を伝える予め定義された温度変化シーケンスを含んでもよい。ユーザー知覚可能な温度変化の予め定義されたシーケンスの非限定的な例としては、温度上昇とそれに続く温度低下、温度低下とそれに続く温度上昇、第一の温度上昇とそれに続く第二の別個の温度上昇、または第一の温度低下とそれに続く第二の別個の温度低下が挙げられる。
【0030】
本熱出力要素は、任意のエアロゾル発生システムとともに適切に使用することができ、かつ任意のエアロゾル発生システムまたは装置の一部として含まれることができ、このようなシステムに対する任意の周辺装置の一部として含む。すなわち、本熱出力要素は、必ずしもエアロゾル発生要素に直接連結される、またはその一部として提供される必要はないが、エアロゾル発生システムもしくは装置の要素である任意の適切な装置に直接連結されてもよく、またはその一部として提供されてもよい。
【0031】
エアロゾル発生システムまたは装置は、ゲル、液体、または固体エアロゾル形成基体を含むことができ、またエアロゾルをそこから発生するように構成された、適切に構成されたエアロゾル発生要素を含むことができる。
【0032】
エアロゾル形成基体がゲルまたは液体を含む構成において、エアロゾル発生システムまたは装置は、エアロゾル形成基体を保持する貯蔵部を含むことができ、この貯蔵部はエアロゾル形成基体を保持するための担体材料を随意に包含してもよい。担体材料は随意に、発泡体、海綿体、もしくは繊維の収集物であってもよく、またはこれらを含んでもよい。担体材料は随意に、ポリマーまたはコポリマーで形成されてもよい。一実施形態において、担体材料は紡糸ポリマーであるか、またはこれを含む。
【0033】
一部の構成において、エアロゾル発生システムは随意に、カートリッジと、カートリッジに連結可能なマウスピースとを備える。カートリッジは随意に、貯蔵部およびエアロゾル発生要素のうちの少なくとも一つを備える。追加的に、または別の方法として、エアロゾル発生システムのハウジングは随意に、空気吸込み口、空気出口、およびそれらの間に延びる気流経路をさらに備え、ベイパーは随意に、気流経路内でエアロゾルへと少なくとも部分的に凝縮する。
【0034】
例えば、本明細書に提供された様々な構成において、カートリッジは、接続端と接続端から離れた口側端とを有するハウジングを備えてもよく、接続端はエアロゾル発生システムの制御本体に接続するように構成されている。エアロゾル発生要素は、完全にカートリッジ内に位置してもよく、または完全に制御本体内に位置してもよく、またはカートリッジ内に部分的に位置し、かつ制御本体内に部分的に位置してもよい。電力は、ハウジングの接続端を通して、接続された制御本体からエアロゾル発生要素に送達されてもよい。一部の実施形態において、エアロゾル発生要素は随意に、口側端の開口部よりも接続端に近い。これは、制御本体内の電源とエアロゾル発生要素との間の単純かつ短い電気的接続経路を可能にする。
【0035】
随意に発熱体であるか、または発熱体を含むエアロゾル発生要素は、実質的に平面であってもよい。発熱体は、抵抗材料、例えば通る電流の流れに反応して熱を発生する材料を含んでもよい。一つの構成において、発熱体は一つまたは複数の導電性フィラメントを備える。「フィラメント」という用語は、二つの電気接点間に配設された電気的な経路を指す。発熱体は、例えば互いに平行に配設された、フィラメントまたはワイヤのアレイであってもよく、これを含んでもよい。一部の構成において、フィラメントまたはワイヤはメッシュを形成してもよい。しかし当然のことながら、発熱体の任意の適切な構成および材料を使用することができる。
【0036】
例えば、発熱体は、適切な電気特性を有する任意の材料を含んでもよく、またはこれから形成されてもよい。適切な材料としては、ドープされたセラミックなどの半導体、「導電性」のセラミック(例えば、二ケイ化モリブデンなど)、炭素、黒鉛、金属、合金、ならびにセラミック材料および金属材料で作製された複合材料が挙げられるが、これらに限定されない。こうした複合材料は、ドープされたセラミックまたはドープされていないセラミックを含んでもよい。適切なドープされたセラミックの例としては、ドープ炭化ケイ素が挙げられる。適切な金属の例としては、チタン、ジルコニウム、タンタル、および白金族の金属が挙げられる。適切な合金の例としては、ステンレス鋼、コンスタンタン、ニッケル含有、コバルト含有、クロム含有、アルミニウム含有、チタン含有、ジルコニウム含有、ハフニウム含有、ニオビウム含有、モリブデン含有、タンタル含有、タングステン含有、スズ含有、ガリウム含有、マンガン含有、および鉄含有合金、ならびにニッケル、鉄、コバルト、ステンレス鋼系の超合金、Timetal(登録商標)、鉄-アルミニウム系合金、鉄-マンガン-アルミニウム系合金が挙げられる。Timetal(登録商標)は、Titanium Metals Corporationの登録商標である。例示的な材料はステンレス鋼および黒鉛であり、AISI 304、316、304L、316Lなどの300シリーズのステンレス鋼であることがより好ましい。追加的に、発熱体は上記の材料の組み合わせを含んでもよい。一つの非限定的な構成において、発熱体はワイヤを含むか、またはワイヤで作製されている。ワイヤは金属で作製されていることがより好ましく、ステンレス鋼で作製されていることが最も好ましい。ヒーター組立品は、発熱体に電気的に接続された電気接点部分をさらに備えてもよい。電気接点部分は、二つの導電性接点パッドであってもよく、またはこれを含んでもよい。ハウジングを含む構成において、接点部分は、制御本体内の電気接点ピンとの接触を可能にするためにハウジングの接続端を通して露出されてもよい。
【0037】
貯蔵部は貯蔵部ハウジングを備えてもよい。エアロゾル発生要素、エアロゾル発生要素を含む加熱組立品、またはその任意の適切な構成要素は、貯蔵部ハウジングに固定されてもよい。貯蔵部ハウジングは、成形された構成要素またはマウントを備えてもよく、成形された構成要素またはマウントは、エアロゾル発生要素または加熱組立品の外側に成形されている。成形された構成要素またはマウントは、エアロゾル発生要素または加熱組立品のすべてまたは一部分を覆ってもよく、また気流経路とエアロゾル形成基体とのうちの一方または両方から電気接点部分を部分的にまたは完全に分離してもよい。成形された構成要素またはマウントは、貯蔵部ハウジングの少なくとも一つの壁形成部を含んでもよい。成形された構成要素またはマウントは、貯蔵部からエアロゾル発生要素への流路を画定してもよい。
【0038】
ハウジングは、ポリプロピレン(PP)またはポリエチレンテレフタラート(PET)などの成形可能プラスチック材料から形成されてもよい。ハウジングは、貯蔵部の壁の一部またはすべてを形成してもよい。ハウジングおよび貯蔵部は、一体的に形成されてもよい。別の方法として、貯蔵部はハウジングとは別個に形成されてもよく、またハウジングに組み立てられてもよい。
【0039】
エアロゾル発生システムまたは装置がカートリッジを含む構成において、カートリッジは、エアロゾルが通ってユーザーによって引き出される場合がある取り外し可能なマウスピースを備えてもよい。取り外し可能なマウスピースは、口側端の開口部を覆ってもよい。別の方法として、カートリッジは、ユーザーが口側端の開口部を直接吸うことを可能にするように構成されてもよい。
【0040】
カートリッジは、液体またはゲルエアロゾル形成基体で再充填可能であってもよい。別の方法として、カートリッジは、貯蔵部の液体またはゲルエアロゾル形成基体が空になった時に廃棄されるように設計されてもよい。
【0041】
エアロゾル発生システムまたは装置が制御本体をさらに含む構成において、制御本体は、制御本体がカートリッジに接続されている時に、エアロゾル発生要素への電気的接続を提供するように構成された少なくとも一つの電気接点素子要素を備えてもよい。電気接点要素は随意に、細長くてもよい。電気接点要素は随意に、ばね式であってもよい。電気接点要素は随意に、カートリッジ内の電気接点パッドに接触してもよい。随意に、制御本体は、カートリッジの接続端と係合するための接続部分を備えてもよい。随意に、制御本体は、電源を備えてもよい。随意に、制御本体は、電源からエアロゾル発生要素への電源を制御するように構成された制御回路を備えてもよい。
【0042】
制御回路は随意に、マイクロコントローラを備えてもよい。マイクロコントローラはプログラム可能なマイクロコントローラであることが好ましい。制御回路は、さらなる電子構成要素を備えてもよい。制御回路は、本熱出力要素を作動させるように構成されてもよい。制御回路は、エアロゾル発生要素への電力の供給を調節するようにさらに構成されてもよい。電力はシステムの起動後、エアロゾル発生要素に連続的に供給されてもよく、または毎回の吸煙ごとなどのように断続的に供給されてもよい。電力は、電流パルスの形態でエアロゾル発生要素に供給されてもよい。
【0043】
制御本体は、制御システム、熱出力要素、およびエアロゾル発生要素のうちの少なくとも一つに電力を供給するように配設された電源を備えてもよい。エアロゾル発生要素は独立した電源を備えてもよい。エアロゾル発生システムまたは装置は、制御回路に電力を供給するように配設された第一の電源、エアロゾル発生要素に電力を供給するように構成された第二の電源、および熱出力要素に電力を供給するように構成された第三の電源を備えてもよく、または制御回路、エアロゾル発生要素、および熱出力要素の任意の適切な組み合わせに電力を供給するようそれぞれ構成されている、より少ない数の電源を備えてもよい。
【0044】
こうした各電源はDC電源であってもよく、またはDC電源を含んでもよい。電源は電池であってもよく、または電池を含んでもよい。電池は、リチウム系の電池、例えばリチウムコバルト電池、リン酸鉄リチウム電池、チタン酸リチウム電池、もしくはリチウムポリマー電池であってもよく、またはこれらを含んでもよい。電池はニッケル水素電池またはニッケルカドミウム電池であってもよく、またはこれらを含んでもよい。電源はコンデンサーなど別の形態の電荷蓄積装置であってもよく、またはこれを含んでもよい。随意に、電源は再充電を必要とする場合があり、また数多くの充放電サイクルのために構成されてもよい。電源は、一回以上のユーザー体験のための十分なエネルギーの貯蔵を可能にする容量を有してもよく、例えば電源は従来の紙巻たばこ1本を喫煙するのにかかる典型的な時間に対応する約6分間、または6分間の倍数の時間にわたるエアロゾルの連続的な発生を可能にするのに十分な容量を有してもよい。別の一実施例において、電源は、所定の回数の吸煙、または加熱組立品の不連続的な起動を可能にするのに十分な容量を有してもよい。好ましくは、電源は、熱出力要素の任意の適切な数の作動を可能にするのに十分な容量をさらに有してもよい。
【0045】
エアロゾル発生システムまたは装置は、手持ち式エアロゾル発生システムであってもよく、または手持ち式エアロゾル発生システムを含んでもよい。手持ち式エアロゾル発生システムは、ユーザーがマウスピースを吸煙して口側端の開口部を通してエアロゾルを引き出すことを可能にするように構成されてもよい。エアロゾル発生システムは従来の葉巻たばこまたは紙巻たばこに匹敵するサイズを有してもよい。エアロゾル発生システムは随意に、約30mm~約150mmの全長を有してもよい。エアロゾル発生システムは約5mm~約30mmの外径を有してもよい。
【0046】
随意に、ハウジングは細長くてもよい。ハウジングは、任意の適切な材料または材料の組み合わせを含んでもよい。適切な材料の例としては、金属、合金、プラスチック、もしくはこれらの材料のうちの一つ以上を含有する複合材料、または食品もしくは医薬品用途に適切な熱可塑性樹脂、例えばポリプロピレン、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、およびポリエチレンが挙げられる。材料は軽量であり、脆くないものであってもよい。熱出力要素は、ユーザー知覚可能な温度変化を発生するように、ハウジングの任意の適切な部分に連結されることができる。
【0047】
カートリッジ、制御本体、またはエアロゾル発生システムもしくは装置は、制御回路と通信する吸煙検出器を備えてもよい。吸煙検出器は、ユーザーが気流経路を通して吸う時に検出するように構成されてもよい。追加的に、または別の方法として、カートリッジ、制御本体、またはエアロゾル発生システムは、制御回路と通信する温度センサーを備えてもよい。カートリッジ、制御本体、またはエアロゾル発生システムもしくは装置は、スイッチまたはボタンなどのユーザー入力を備えてもよい。ユーザー入力は、ユーザーがシステムをオンおよびオフにすることを可能にしうる。随意に、ユーザー入力は、熱的出力装置に連結されてもよい。追加的に、または別の方法として、カートリッジ、制御本体、またはエアロゾル発生システムもしくは装置は随意に、貯蔵部内に保持されているエアロゾル形成基体の判定された量をユーザーに表示するための表示手段を備えてもよい。制御回路は、貯蔵部内に保持されている液体エアロゾル形成基体の量の判定がなされた後、表示手段を起動するように構成されてもよい。表示手段は随意に、発光ダイオード(LED)などの光、LCDディスプレイなどのディスプレイ、ラウドスピーカーまたはブザーなどの可聴式表示手段、および振動手段のうちの一つ以上を備えてもよい。制御回路は、一つ以上の光を点灯させ、ディスプレイ上にある量を表示し、ラウドスピーカーまたはブザーを介して音を発し、また振動手段を振動させるように構成されてもよい。
【0048】
好ましくは、制御回路は、適切な情報をユーザーに伝えるために、熱出力要素を作動させるように構成されている。例えば制御回路は、以下のうちの一つ以上に応答して熱出力要素を作動するように随意に構成されてもよい。ユーザーがシステムまたは装置をオンにすること、ユーザーがシステムまたは装置をオフにすること、貯蔵部がユーザー体験のための十分な液体またはゲルを含有すること、貯蔵部がユーザー体験のために不十分な液体またはゲルしか含有していないこと、エアロゾル発生要素を加熱すること、エアロゾル発生要素がエアロゾルを発生するために十分に加熱されていること、電池レベルが低いこと、電池レベルがユーザー体験のために十分であること、または任意の他の適切なシステム状況を示す、もしくは任意の他の適切なユーザー入力に応答すること。
【0049】
エアロゾル形成基体は、任意の適切な組成物を有することができる。例えば、エアロゾル形成基体はニコチンを含んでもよい。ニコチン含有エアロゾル形成基体はニコチン塩マトリクスであってもよく、またはこれを含んでもよい。エアロゾル形成基体は植物由来材料を含んでもよい。エアロゾル形成基体は、たばこを含んでもよい。エアロゾル形成基体は、加熱に伴いエアロゾル形成基体から放出される揮発性のたばこ風味化合物を含有するたばこ含有材料を含んでもよい。エアロゾル形成基体は均質化したたばこ材料を含んでもよい。エアロゾル形成基体は非たばこ含有材料を含んでもよい。エアロゾル形成基体は均質化した植物由来材料を含んでもよい。
【0050】
エアロゾル形成基体は一つ以上のエアロゾル形成体を含んでもよい。エアロゾル形成体は、使用時に高密度の安定したエアロゾルの形成を容易にし、かつシステムの動作温度にて熱分解に対して実質的に抵抗性である任意の適切な周知の化合物または化合物の混合物である。適切なエアロゾル形成体の例としては、グリセリンおよびプロピレングリコールが挙げられる。適切なエアロゾル形成体は当業界で周知であり、これには多価アルコール(トリエチレングリコール、1,3-ブタンジオール、グリセリンなど)、多価アルコールのエステル(グリセロールモノアセテート、ジアセテート、またはトリアセテートなど)、およびモノカルボン酸、ジカルボン酸、またはポリカルボン酸の脂肪族エステル(ドデカン二酸ジメチル、テトラデカン二酸ジメチルなど)が挙げられるが、これらに限定されない。エアロゾル形成基体は水、溶媒、エタノール、植物抽出物、および天然風味または人工風味を含んでもよい。エアロゾル形成基体は、ニコチンおよび少なくとも一つのエアロゾル形成体を含んでもよい。エアロゾル形成体は、グリセリンまたはプロピレングリコールであってもよい。エアロゾル形成体は、グリセリンとプロピレングリコールの両方を含んでもよい。エアロゾル形成基体は、約0.5%~約10%(例えば、約2%)のニコチン濃度を有してもよい。
【0051】
当然のことながら、本熱出力要素は、液体またはゲルエアロゾル形成基体とともに使用するために構成されたエアロゾル発生システムまたは装置での使用に限定されない。例えば、他の構成において、本熱出力要素は、固体エアロゾル形成基体とともに使用するために構成されているエアロゾル発生システムもしくは装置で使用することができ、またはエアロゾル発生システムもしくは装置に含まれることができる。固体エアロゾル形成基体とともに使用することができるエアロゾル発生要素の一つのタイプは、たばこのプラグなどの固体エアロゾル形成基体の中に挿入されるように構成されたヒーターを含む。
【0052】
一部の構成において、ヒーターは、エアロゾル形成基体の中への挿入のために実質的にブレード形状であり、また随意に10mm~60mmの長さ、2mm~10mmの幅、および0.2mm~1mmの厚さを有する。好ましい長さは、15mm~50mm、例えば18mm~30mmであってもよい。好ましい長さは、約19mmまたは約20mmであってもよい。好ましい幅は3mm~7mm、例えば4mm~6mmであってもよい。好ましい幅は、約5mmであってもよい。好ましい厚さは、0.25mm~0.5mmであってもよい。好ましい厚さは、約0.4mmであってもよい。ヒーターは、ヒーター基板によって支持された電気絶縁性ヒーター基板および電気抵抗発熱体を含むことができる。貫通穴は随意に、ヒーターの厚さを通して画定されてもよい。ヒーターマウントは、ヒーターに構造的な支持を提供してもよく、またヒーターがエアロゾル発生装置内に位置することを可能にしうる。ヒーターマウントは随意に、ヒーターの一部分の周囲に成形されている成形可能材料から形成される場合があり、また貫通孔を通して延びてヒーターをヒーターマウントに連結する場合がある。ヒーターは随意に、テーパー状の、または尖った端を有して、エアロゾル形成基体の中への挿入を容易にする場合がある。
【0053】
ヒーターマウントは、動作中に温度が著しく上昇しないヒーターの一部分に成形されることが好ましい。こうした部分は保持部と呼ばれてもよく、また発熱体は、動作電流の通路上で、著しい程度まで加熱されないよう、この部分にてより低い抵抗率を有してもよい。貫通穴は保持部分内に位置してもよい。貫通穴は(提供される場合)、電気抵抗発熱体がヒーター基板上に形成される前または後に、ヒーター内に形成されてもよい。装置は、加熱組立品をハウジングに、またはハウジング内に、固定もしくは連結することによって形成されてもよい。貫通穴は、機械加工によって(例えばレーザー加工またはドリルによって)形成されてもよい。
【0054】
ヒーターマウントは、ヒーターに構造的な支持を提供してもよく、またヒーターがエアロゾル発生装置内にしっかりと固定されることを可能にする。成形可能なポリマーなどの成形可能材料の使用は、ヒーターマウントをヒーターの周りに成形し、それによってヒーターをしっかりと保持することを可能にする。また、ヒーターマウントを望ましい外部形状および寸法で安価な様態で製造することを可能にする。
【0055】
有利なことに、発熱体は異なる材料から形成されてもよい。発熱体の第一部または加熱部(すなわち、ヒーターの挿入部または加熱部によって支持された部分)は、第一の材料で形成されてもよく、また発熱体の保持部(すなわち、ヒーターの保持部によって支持された部分)は、第二の材料で形成されてもよく、第一の材料は第二の材料よりも電気抵抗係数が大きい。例えば、第一の材料は、Ni-Cr(ニッケル-クロム)、白金、タングステン、または合金のワイヤであってもよく、また第二の材料は、金、銀、または銅であってもよい。発熱体の第一部および第二部の寸法はまた、第二部において、より低い単位長さ当たりの電気抵抗を提供するために異なっていてもよい。
【0056】
ヒーター基板は電気絶縁材料から形成されていて、またジルコニアまたはアルミナなどのセラミック材料であってもよい。ヒーター基板は、広い範囲の温度にわたって発熱体に対して機械的に安定した支持を提供してもよく、またエアロゾル形成基体の中に挿入するために適切な剛直な構造を提供してもよい。ヒーター基板は、発熱体が位置付けられている平面状の表面を備え、またエアロゾル形成基体の中への挿入を可能にするように構成されたテーパー状の端を備えてもよい。ヒーター基体は有利なことに、2ワット毎メートル毎ケルビン以下の熱伝導率を有する。
【0057】
エアロゾル発生装置は、ヒーターの挿入部分を包囲する空洞を画定するハウジングを備えることが好ましい。空洞は、エアロゾル形成基体を含有するエアロゾル形成物品を受容するように構成されている。ヒーターマウントは、空洞の一方の端を閉じる表面を形成してもよい。
【0058】
一部の構成において、装置は片手の指の間に保持するのが快適な携帯型または手持ち式の装置であることが好ましい。
【0059】
装置の電源は、任意の適切な電源、例えば電池などの直流電圧源であってもよい。一実施形態において、電源はリチウムイオン電池である。別の方法として、電源はニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池、またはリチウム系電池(例えば、リチウムコバルト電池、リン酸鉄リチウム電池、チタン酸リチウム、もしくはリチウムポリマー電池)であってもよい。
【0060】
装置は制御要素を備えることが好ましい。制御要素は単純なスイッチであってもよい。別の方法として、制御要素は電気回路であってもよく、またヒーターだけでなく熱出力要素も制御するように構成されてもよい、一つ以上のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを備えてもよい。
【0061】
本開示は、上述の通りのエアロゾル発生装置と、エアロゾル発生装置の空洞内に受容されるように構成された一つ以上のエアロゾル形成物品とを備えるエアロゾル発生システムを提供する。
【0062】
使用セッション中に、エアロゾル形成基体を含有するエアロゾル発生物品は、エアロゾル発生装置内に部分的に包含されてもよい。エアロゾル発生物品は実質的に円筒状の形状であってもよい。エアロゾル発生物品は実質的に細長くてもよい。エアロゾル発生物品は、長さと、その長さに対して実質的に直角を成す円周とを有してもよい。エアロゾル形成基体は実質的に円筒状の形状であってもよい。エアロゾル形成基体は実質的に細長くてもよい。エアロゾル形成基体はまた、長さと、その長さに対して実質的に直角を成す円周とを有してもよい。エアロゾル発生物品は、およそ30mm~およそ100mmの全長を有してもよい。エアロゾル発生物品は、およそ5mm~およそ12mmの外径を有してもよい。
【0063】
固体エアロゾル形成基体は、加熱に伴い基体から放出される揮発性のたばこ風味化合物を含有するたばこ含有材料を含んでもよい。別の方法として、固体エアロゾル形成基体は非たばこ材料を含んでもよい。固体エアロゾル形成基体は、高密度の安定したエアロゾルの形成を容易にするエアロゾル形成体をさらに含んでもよい。適切なエアロゾル形成体の例は、グリセリンおよびプロピレングリコールである。
【0064】
固体エアロゾル形成基体は、例えばハーブの葉、たばこ葉、たばこの茎の破片、再構成たばこ、均質化したたばこ、押出成形たばこ、キャストリーフたばこ、および膨化たばこのうちの一つ以上を含有する、粉末、顆粒、ペレット、断片、スパゲッティ、細片、またはシートのうち一つ以上を含んでもよい。固体エアロゾル形成基体は、ばらの形態であってもよく、または適切な容器またはカートリッジで提供されてもよい。随意に、固体エアロゾル形成基体は、基体の加熱に伴い放出される追加的なたばこまたは非たばこ揮発性風味化合物を含有してもよい。固体エアロゾル形成基体はまた、例えば追加的なたばこまたは非たばこ揮発性風味化合物を含むカプセルも含有してもよく、こうしたカプセルは固体エアロゾル形成基体の加熱中に溶けてもよい。
【0065】
本明細書で使用される「均質化したたばこ」は、粒子状たばこを凝集することによって形成された材料を指す。均質化したたばこは、シートの形態であってもよい。均質化したたばこ材料は、乾燥重量基準で5%超のエアロゾル形成体含有量を有してもよい。別の方法として、均質化したたばこ材料は、乾燥重量基準で5~30重量%のエアロゾル形成体含有量を有してもよい。均質化したたばこ材料のシートは、たばこ葉の葉身およびたばこ葉の茎のうちの一方または両方を粉砕することによって、または別の方法で組み合わせることによって得られた粒子状たばこを凝集することによって形成されてもよい。別の方法として、または追加的に、均質化したたばこ材料のシートは、例えばたばこの処理、取り扱い、および発送中に形成されたたばこダスト、たばこの微粉、およびその他の粒子状たばこ副産物のうちの一つ以上を含んでもよい。均質化したたばこ材料シートは、粒子状たばこの凝集を助けるために、一つ以上の本来備わっている結合剤(すなわち、たばこ内在性結合剤)、一つ以上の外来的な結合剤(すなわち、たばこ外来性結合剤)、またはこれらの組み合わせを含んでもよいが、別の方法として、または追加的に、均質化したたばこ材料シートは、たばこおよび非たばこ繊維、エアロゾル形成体、湿潤剤、可塑剤、風味剤、充填剤、水性および非水性の溶剤、ならびにこれらの組み合わせを含むがこれらに限定されないその他の添加物を含んでもよい。
【0066】
随意に、固体エアロゾル形成基体は、熱的に安定な担体上に提供されてもよく、またはその中に包埋されてもよい。担体は、粉末、顆粒、ペレット、断片、スパゲッティ、細片、またはシートの形態を取ってもよい。別の方法として、担体は、その内表面上、またはその外表面上、またはその内表面と外表面の両方上に堆積された固体基体の薄い層を有する、管状の担体であってもよい。こうした管状の担体は、例えば紙、または紙様の材料、不織布炭素繊維マット、低質量の目の粗いメッシュ金属スクリーン、もしくは穿孔された金属箔、または任意の他の熱的に安定した高分子マトリクスで形成されてもよい。
【0067】
一部の実施形態において、エアロゾル形成基体は、均質化したたばこ材料の捲縮したシートの集合体を含む。本明細書で使用される「捲縮したシート」という用語は、複数の実質的に平行な隆起または波形を有するシートを意味する。エアロゾル発生物品が組み立てられた時、実質的に平行な隆起または波形は、エアロゾル発生物品の長軸方向軸に沿って、またはこれと平行に延びることが好ましい。これは有利なことに、均質化したたばこ材料の捲縮したシートを集合してエアロゾル形成基体を形成するのを容易にする。しかし、当然のことながら、エアロゾル発生物品に含めるための均質化したたばこ材料の捲縮したシートは別の方法として、または追加的に、エアロゾル発生物品が組み立てられた時に、エアロゾル発生物品の長軸方向軸に対して鋭角または鈍角で配置されている複数の実質的に平行な隆起または波形を有してもよい。ある特定の実施形態において、エアロゾル形成基体は、実質的にその表面全体にわたって実質的に均等にきめのある均質化したたばこ材料のシートの集合体を含んでもよい。例えば、エアロゾル形成基体は、シートの幅にわたって実質的に均等に離隔している複数の実質的に平行な隆起または波形を含む均質化したたばこ材料の捲縮したシートの集合体を含んでもよい。
【0068】
固体エアロゾル形成基体は、例えばシート、発泡体、ゲル、またはスラリーの形態で担体の表面上に堆積されてもよい。固体エアロゾル形成基体は担体の表面全体上に堆積されてもよく、または別の方法として、使用中に不均一な風味送達を提供するためのパターンで堆積されてもよい。
【0069】
当然のことながら、本明細書に記載の特定の構成は、抵抗加熱を介してエアロゾルを発生するエアロゾル発生要素を含むものの、任意の適切なエアロゾル発生要素、例えば誘導加熱配設を使用することができる。
【0070】
本発明の第二の実施形態において、エアロゾル発生装置で出力を発生するための方法が提供されている。随意に、エアロゾル発生装置は、空気吸込み口と、空気出口と、それらの間に延びる気流経路と、ハウジング内に配置された、かつエアロゾルを発生するように構成されたエアロゾル発生要素とを備えるハウジングを備える。方法は、ハウジングに連結された熱出力要素を提供することを含むことができ、熱出力要素はエアロゾル発生要素とは別のものである。方法は、熱出力要素に連結された回路を提供することをさらに含むことができる。方法は、回路によって、ユーザー知覚可能な温度変化を熱出力要素に発生させることをさらに含むことができる。
【0071】
本発明の第一の実施形態のエアロゾル発生装置の特徴は、本発明の第二の実施形態に適用されてもよい。
【0072】
ここで本発明の構成を、添付図面を参照しながら、例証としてのみではあるが詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0073】
図1図1は、本発明によるインターフェースを含むエアロゾル発生システムの断面の概略図である。
図2図2は、本発明によるインターフェースを含む別のエアロゾル発生システムの断面の概略図である。
図3A図3Aは、本発明による例示的なインターフェースの断面の概略図である。
図3B図3Bは、本発明による図3Aの例示的なインターフェースを含むエアロゾル発生システムの断面の概略図である。
図3C図3Cは、本発明による図3Aの例示的なインターフェースを含む図3Bのエアロゾル発生システムの例示的な使用の概略図である。
図4A図4A図4Fは、本発明による、ユーザー知覚可能な温度変化を発生するための様々な例示的な熱出力要素を含む、インターフェースの断面の概略図である。
図4B図4A図4Fは、本発明による、ユーザー知覚可能な温度変化を発生するための様々な例示的な熱出力要素を含む、インターフェースの断面の概略図である。
図4C図4A図4Fは、本発明による、ユーザー知覚可能な温度変化を発生するための様々な例示的な熱出力要素を含む、インターフェースの断面の概略図である。
図4D図4A図4Fは、本発明による、ユーザー知覚可能な温度変化を発生するための様々な例示的な熱出力要素を含む、インターフェースの断面の概略図である。
図4E図4A図4Fは、本発明による、ユーザー知覚可能な温度変化を発生するための様々な例示的な熱出力要素を含む、インターフェースの断面の概略図である。
図4F図4A図4Fは、本発明による、ユーザー知覚可能な温度変化を発生するための様々な例示的な熱出力要素を含む、インターフェースの断面の概略図である。
図5A図5A図5Bは、本発明による、統合されたユーザー作動可能な入力要素および熱出力要素を有する例示的なインターフェースの断面の概略図である。
図5B図5A図5Bは、本発明による、統合されたユーザー作動可能な入力要素および熱出力要素を有する例示的なインターフェースの断面の概略図である。
図6A図6A図6Dは、本発明による、インターフェースを含む例示的な装置の概略図である。
図6B図6A図6Dは、本発明による、インターフェースを含む例示的な装置の概略図である。
図6C図6A図6Dは、本発明による、インターフェースを含む例示的な装置の概略図である。
図6D図6A図6Dは、本発明による、インターフェースを含む例示的な装置の概略図である。
図7図7は、本発明による例示的な方法における動作の流れを図示する。
【発明を実施するための形態】
【0074】
本明細書に提供された構成は、エアロゾル発生システムに対する改善されたインターフェースに関する。インターフェースは、情報を伝えるためにユーザー知覚可能な温度変化を発生する熱出力要素を含むことが好ましい。随意に、インターフェースはさらに、入力要素を含むことができる。随意に、インターフェース(例えば熱出力要素)は、インターフェースが本エアロゾル発生システムの複数の装置またはバージョンに含まれる場合、ユーザーがインターフェース要素を認識することができるように、明瞭に認識可能な形状を有する。追加的に、または別の方法として、インターフェース(例えば熱出力要素)は随意に、エアロゾル発生システム上の一つ以上の一貫した特定の機能と関連付けられてもよく、これによって、ユーザーはインターフェースの機能を熟知した後に、こうしたインターフェースを含む任意の他のシステムまたは装置上のインターフェースの機能をすぐに知ることになる。追加的に、または別の方法として、本インターフェース(例えば熱出力要素)は随意に、エアロゾル発生システムと任意の他のシステムおよび装置との両方において一貫した構成要素を含むことができ、これによって、ユーザーはインターフェースの感触および解釈を熟知した後に、こうしたインターフェースを含む任意の他のシステムまたは装置上のインターフェースを解釈する方法をすぐに知ることになる。
【0075】
本出力要素は、任意の適切なエアロゾル発生システムまたはその中の装置で使用されてもよい。例えば、図1は、本発明によるインターフェース要素30を含むエアロゾル発生システム100の概略図である。システム100は、液体またはゲルエアロゾル形成基体を含有するカートリッジ20と、制御本体10という二つの主構成要素を備える。カートリッジ20の接続端は、制御本体10の対応する接続端に取り外し可能に接続されている。制御本体10はハウジング11を含み、その中に電池12(これは一実施例において、再充電可能なリチウム-イオン電池である)と、制御回路13と、電気相互接続31を介して制御回路13に連結されたインターフェース要素30とが配置されている。エアロゾル発生システム100は携帯型であり、また従来の葉巻たばこまたは紙巻たばこに匹敵するサイズを有することができる。例えば、システム100は、手持ち式となるようにサイズ設定され、かつ形作られることが好ましく、例えばユーザーの指の間など、片手で保持できるようにサイズ設定され、かつ形作られることが好ましい。
【0076】
カートリッジ20は、加熱組立品25および貯蔵部24を包含するハウジング21を含む。液体またはゲルエアロゾル形成基体は、貯蔵部24内に保持されている。貯蔵部24の上方部分は、図1に図示された貯蔵部24の下方部分に接続されている。加熱組立品25は、貯蔵部24から基体を受容し、基体を加熱してベイパーを発生し、例えば電池12から電力を受信するように、電気相互接続26、14を介してコントローラ13に連結された抵抗発熱体を含む。加熱組立品25の一方の側面は、例えば毛細管作用によって、貯蔵部24からエアロゾル形成基体を受容するように、(例えば、流体チャネル27を介して)貯蔵部24と流体連通する。加熱組立品25は、エアロゾル形成基体を加熱してベイパーを発生するように構成されている。
【0077】
図示した構成において、気流経路23は、空気吸込み口15(随意にこれは、制御本体10とカートリッジ20の間にあってもよい)からカートリッジ20を通って、加熱組立品25を通り過ぎ、貯蔵部24を通る経路23を通ってカートリッジハウジング21内の口側端の開口部22に延びる。システム100は、ユーザーがカートリッジ20の口側端の開口部22を吸煙して、エアロゾルを自分の口の中に引き出すことができるように構成されている。動作時に、ユーザーが口側端の開口部22を吸煙する時、空気は空気吸込み口15から気流経路23の中に、かつこれを通して、また図1の破線矢印で図示されている通り加熱組立品25を通り過ぎ、口側端の開口部22に引き出される。制御回路13は、システムが起動された時に、(カートリッジ20内の)電気相互接続26に連結された(制御本体10内の)電気相互接続14を介する電池12からカートリッジ20への電力の供給を制御する。これは結果として、加熱組立品25によって生成されるベイパーの量および特性を制御する。制御回路13は気流センサー(具体的には図示せず)を含んでもよく、また制御回路13は、気流センサーによって検出される通り、ユーザーがカートリッジ20を吸煙した時に、加熱組立品25に電力を供給してもよい。このタイプの制御配設は、吸入器およびeシガレットなどのエアロゾル発生システムで良好に確立される。ユーザーがカートリッジ20の口側端の開口部22を吸煙する時、加熱組立品25は起動され、気流経路23を通過する気流中に同伴されるベイパーを発生する。随意に、ベイパーは気流経路23内で少なくとも部分的に冷めて、エアロゾルを気流経路内に形成し、次いでこれは口側端の開口部22を通してユーザーの口の中に引き出される。一部の構成において、ベイパーは、ユーザーの口の中で少なくとも部分的に冷めて、ユーザーの口の中でエアロゾルを形成する。
【0078】
図1に図示したインターフェース要素30は、電気相互接続31を介した制御回路13による作動に応答して、ユーザー知覚可能な温度変化を発生するように構成された熱出力要素を含む。熱出力要素は、例えば典型的にユーザーの触覚を通して、ユーザーが温度変化を知覚できるような様態で、インターフェース要素30またはハウジング11の画定された外側部分にて、少なくとも一つの温度変化(例えば、加熱、または冷却、または加熱と冷却を逐次的に)を発生するように構成されることができる。例えば、一部の構成において、熱出力要素は、熱電装置、抵抗部材、誘導部材、および赤外線源から成る群から選択されてもよい。当然のことながら、インターフェース要素30は、エアロゾル発生システム100の任意の適切な部分に位置してもよく、またハウジング11の外側部分または制御本体10の他の部分にてのみユーザー知覚可能な温度変化を発生することに限定されない。例えば、インターフェース要素30は、例えばシステム100の任意の適切な部分(例えば使用中にユーザーの唇、指、または掌によって触れられる場合があるシステム100の任意の適切な外側部分)にて、ユーザー知覚可能な温度変化を発生するように、ハウジング11またはハウジング21の任意の適切な部分に連結されることができる、制御本体10またはカートリッジ20の任意の適切な場所に位置することができる。
【0079】
一部の構成において、エアロゾル発生システム100は、入力信号を発生するように構成された入力要素をさらに含む。回路13は入力信号に応答して、ユーザー知覚可能な温度変化を熱出力要素に発生させるように構成されることができる。随意に、入力要素はユーザー作動可能である。一つの非限定的な構成において、熱出力要素は、ユーザーが入力要素を作動させるのと同時に、またはその後に温度変化を知覚することができるように、入力要素に十分に近接して位置する。さらなる選択肢として、入力要素および熱出力要素は、積み重ねて配設されている。追加的に、または別の方法として、入力要素は随意に、機械的ボタン、膜ボタン、機械的スイッチ、ロータリーエンコーダー、ダイヤル、ノブ、静電容量式タッチボタン、抵抗式タッチボタン、ジョイスティック、スライダー、トリガボタン、タッチスクリーン、および磁気スイッチから成る群から選択される。別の代替として、入力信号はエアロゾル発生装置の状態に対応し、例えば入力要素の作動に直接応答して必ずしも発生される必要はない。追加的に、または別の方法として、システム100は、回路13に連結された、かつインターフェース30の熱出力要素の温度を回路に出力するように構成されたセンサーを随意にさらに含む。回路13は、センサーから受信した温度に基づいて、熱出力要素の動作を調整するか、または熱出力要素の動作を終了するように随意に構成されている。
【0080】
一部の構成において、エアロゾル発生システム100は、本明細書に記載の通りのエアロゾル発生装置と、エアロゾル発生装置と動作可能に通信する周辺装置(図1に具体的に図示せず)とを備える。周辺装置は、エアロゾル発生装置の状態に対応する信号をエアロゾル発生装置に送信するように随意に構成されている。回路は、信号の受信に応答して、ユーザー知覚可能な温度変化を出力要素に発生させるように随意に構成されている。非限定的な構成において、周辺装置は随意に、装置充電器、充電ケース、消耗品ホルダー、スマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータ、または自動販売機を含む。
【0081】
一部の構成において、回路は装置の状況を決定し、またユーザー知覚可能な温度変化は装置の状況を示す。
【0082】
一部の構成において、エアロゾル発生システムは、本明細書に記載の通りのエアロゾル発生装置とエアロゾル形成基体とを備え、随意にエアロゾル形成基体はニコチンを含む。
【0083】
図2は、本発明によるインターフェース要素30’を含む代替的なエアロゾル発生システム200の概略図である。インターフェース要素30’は熱出力要素を含むことができ、また図1に関して記載されたインターフェース30と同様に構成されることができる。システム200は、ハウジング39とエアロゾル形成物品40(例えば、たばこスティック)とを有するエアロゾル発生装置を備える。エアロゾル形成物品40は、ハウジング39内部で押されてヒーター36の一部分と熱的に近接した状態になるエアロゾル形成基体41を含む。ヒーター36による加熱に応答して、エアロゾル形成基体41は異なる温度で様々な揮発性化合物を放出する。
【0084】
ハウジング39内には、電気エネルギー供給源32、例えば再充電可能なリチウムイオン電池がある。コントローラ33は、電気相互接続34を介してヒーター36に接続されていて、電気エネルギー供給源32に接続されていて、かつ電気相互接続31’を介してインターフェース30’に接続されている。コントローラ33は、その温度を調節するためにヒーター36に供給される電力を制御し、また本明細書の他の部分に記載の通りの様態でインターフェース30’を作動させる。典型的にエアロゾル形成基体は、摂氏250~450度の温度に加熱される。
【0085】
エアロゾル発生装置のハウジング39は、消費用のエアロゾル発生物品40を受容するために、近位端(または口側端)にて開放する空洞を画定する。随意に、システム200は、ハウジング39とともに、空洞内に配置された要素(複数可)37を含み、これは空気吸込み口チャネル38を形成する。空洞の遠位端には、ヒーター36とヒーターマウント35とを備える加熱組立品が架けられている。ヒーター36は、ヒーター36の有効な加熱領域(加熱部分)が空洞内に位置するように、ヒーターマウント35によって保持されている。一実施例において、ヒーター36は、ヒーター36を定位置にさらに固定するように、ヒーターマウント35の材料が通って延びる貫通穴(具体的に図示せず)を含む。ヒーター36の有効な加熱領域は、エアロゾル発生物品40が空洞内に完全に受容されている時に、エアロゾル発生物品40の遠位端内に位置付けられている。ヒーターマウント35は随意に、ポリエーテルエーテルケトンから形成されてもよく、またヒーターの保持部の周囲に成形されてもよい。ヒーター36は随意に、一点で終結するブレードの形態に形作られている。すなわち、ヒーター36は随意に、その厚さ寸法よりも大きい、その幅寸法よりも大きい長さ寸法を有する。ヒーター36の第一の面および第二の面は、ヒーターの幅および長さによって画定されてもよい。
【0086】
図2に図示した例示的なエアロゾル形成物品40は、以下のように説明されることができる。エアロゾル発生物品40は、三つ以上の要素、つまりエアロゾル形成基体41、中間要素42、およびマウスピースフィルター43を備える。これらの要素は逐次的に、かつ同軸に整列して配設されてもよく、かつシガレットペーパー(具体的には図示せず)によって組み立てられて、ロッドを形成する。一つの非限定的な構成において、組み立てられた時、エアロゾル形成物品40は、45ミリメートルの長さであってもよく、また7ミリメートルの直径を有してもよいが、当然のことながら、寸法の任意の他の適切な組み合わせを使用することができる。
【0087】
エアロゾル形成基体41は随意に、フィルターペーパー(図示せず)内に巻かれてプラグを形成する捲縮したキャストリーフたばこの束を備える。キャストリーフたばこは、グリセリンなどの一つ以上のエアロゾル形成体を含む。中間要素42は、エアロゾル形成基体41にすぐ隣接して位置してもよい。中間要素42は、ヒーター36と接触することができるように、物品40の遠位端に向かってエアロゾル形成基体41を位置するように構成されてもよい。追加的に、または別の方法として、中間要素42は、ヒーター36がエアロゾル形成基体41の中に挿入されている時に、エアロゾル形成基体41が、物品40に沿ってマウスピースに向かって強制されるのを阻止または防止するように構成されてもよい。追加的に、または別の方法として、中間要素42は、エアロゾル形成基体41から放出された揮発性物質が、物品に沿ってマウスピースフィルター43に向かって通ることを可能にするように構成されてもよい。揮発性物質は移送セクション内で冷えて、エアロゾルを形成してもよい。一つの非限定的な構成において、中間要素42は、エアロゾル形成基体に直接連結されたセルロースアセテートの管を含んでもよく、またはそれから形成されてもよい。一つの非限定的な構成において、管は、3ミリメートルの直径を有する開口を画定する。追加的に、または別の方法として、中間要素42は、マウスピースフィルター43に直接連結された、長さが18ミリメートルの薄壁の管を含んでもよく、またはそれから形成されてもよい。一つの例示的な構成において、中間要素42は、両方のこうした管を含む。マウスピースフィルター43は、例えばセルロースアセテートから形成された、かつおよそ7.5ミリメートルの長さを有する従来のマウスピースフィルターであってもよい。要素41、42、および43は随意に、シガレットペーパー(具体的に図示せず)、例えば標準的な特性または分類を有する標準的な(従来の)シガレットペーパー内にしっかりと巻かれることによって組み立てられる。この特定の実施形態における紙は、従来のシガレットペーパーである。紙と要素41、42、43の各々との間の接合部分は、要素の位置を特定し、かつエアロゾル形成物品40を画定する。
【0088】
エアロゾル発生物品40が空洞の中に押し込まれると、ヒーター36のテーパー状の先端がエアロゾル形成基体41と係合する。エアロゾル形成物品40に力を加えることによって、ヒーター36はエアロゾル形成基体41の中に貫通する。エアロゾル形成物品40が適切に係合すると、ヒーター36はエアロゾル形成基体41の中に挿入される。ヒーター36が作動すると、エアロゾル形成基体41は温められて、揮発性物質が発生または放出される。ユーザーがマウスピースフィルター43を吸うと、空気が空気吸込み口チャネル38を介してエアロゾル形成物品40の中に引き出され、揮発性物質が凝縮して吸入可能なエアロゾルを形成する。このエアロゾルは、エアロゾル形成物品40のマウスピースフィルター43を通過し、ユーザーの口の中に入る。
【0089】
本インターフェースのさらなる例示的な構成が、図3A図3C図4A図4F、および図5A図5Bを参照しながら説明されている。
【0090】
図3Aは、図1に図示したインターフェース30、または図2に図示したインターフェース30’として実装されることができる、例示的なインターフェース300の断面の概略図である。図3Aに図示したインターフェース300は、ユーザー作動可能な入力要素301と、センサー302と、熱出力要素303と、インターフェース300の要素間の適切な電気的接続304と、論理回路305と、図1に図示したシステム100もしくは図2に図示したシステム200などのエアロゾル発生装置またはシステムの他の要素への接続306とを含むことができる。随意に、入力要素301は、一貫した比較的に分かりやすい様態で様々なタイプの装置の中に組み込まれてもよい統合インターフェース要素を提供するように、センサー(複数可)302、熱出力要素303、論理回路305、および接続306のうちの一つ以上に積み重ねられ、かつこれらに連結されてもよい。例えば、図3Bは、図3Aの例示的なインターフェース300を含むエアロゾル発生システム400の断面の概略図である。インターフェース300は、インターフェース300が単一の要素として取り扱われかつ設置されうるように、インターフェース300の他の要素を互いに安全に連結するように構成されたハウジング307を含んでもよい。簡略化されたシステム400において、インターフェース300のハウジング307は、入力要素301がハウジング411を通る開口を介して、かつ随意にハウジング411の高さよりも高い高さでユーザーによって作動可能であるように、ハウジング411に連結されてもよい。インターフェース300の接続306は、例えば制御回路430が論理回路305の動作を制御し、かつ電池440から電力論理回路305、入力要素301、および熱出力要素303に電力を提供しうるように、制御回路430に連結されてもよい。一部の構成において、接続306は、プリント基板またはシステム400のその他の適切な構成要素に連結される(例えば、はんだ付けされる)ことができる一つまたは複数のピンを含んでもよい。他の構成において、接続306は、プリント基板またはシステム400の他の適切な構成要素に差し込むコネクターを有するケーブルを含んでもよい。
【0091】
ハウジング307は、インターフェース300の他の要素を一緒に保持するように構成された一つまたは複数の構造を含んでもよい。ハウジング307内に形成することができる、または含むことができる構造の実施例としては、インターフェース300のその他の要素を中に適合するプラスチックケースの任意の適切な組み合わせ、インターフェース300のその他の要素を一緒に固定するねじまたはクランプなどの締結具、インターフェース300のその他の要素を完全にまたは部分的に包囲する硬化した樹脂、随意に複数の色にすることができる発光ダイオードなどの視覚的なフィードバック素子、およびスピーカー、ビープ音、またはブザーなどの音声フィードバック要素が挙げられる。
【0092】
図3Cは、図3Aの例示的なインターフェース300を含む、図3Bのエアロゾル発生システム400の例示的な使用の概略図である。ユーザーは、自分の指310を使用して、例えば入力要素に触れる、または入力要素を押圧することによって、インターフェース300の入力要素301を作動する入力311を提供することができる。こうした作動に応答して、論理回路305は入力信号を発生し、かつ入力信号を接続306を介してシステム400の制御回路430に送信する。入力信号の受信に応答して、制御回路430は、例えば接続306を介して論理回路305に出力信号を送信することによって、熱出力要素303を作動させる。こうした出力信号を受信することに応答して、論理回路305は、ユーザー知覚可能な温度変化312を熱出力要素303に発生させる。熱出力要素303は、ユーザー作動可能な入力要素301に十分に近い(例えば、入力要素301の下に積み重ねられている)ため、ユーザーは、入力要素の起動中または起動後に温度変化を知覚することができる。
【0093】
当然のことながら、界面300の要素は、互いおよびエアロゾル発生システム400の要素に対して任意の適切な配設を有することができ、また図3A図3Cに図示した特定の配設に限定されない。例えば、図3A図3Cに図示した非限定的な構成において、熱または冷却を要素301に容易に伝達して、それによって温度変化をユーザーが容易に知覚できるようにするように、熱出力要素303は、ユーザー作動可能な入力要素301の下方(後方)に部分的にまたは完全に位置していて、かつユーザー作動可能な入力要素301と直接または間接的に接触し、熱連通している。別の方法として、ユーザー作動可能な入力要素301は、インターフェース300の一つ以上の他の側面からアクセス可能になるように配設されてもよく、接続306は、インターフェース300の一つ以上の他の側面からアクセス可能になるように配設されてもよい。さらに他の構成において、ユーザーによる直接の接触が可能になり、それによって温度変化をユーザーが容易に知覚できるようにするように、熱出力要素303は、ユーザー作動可能な入力要素301の上方(外側)またはインターフェース300内の任意の他の適切な場所に部分的にまたは完全に位置することができる。ユーザー作動可能な入力要素301は、熱出力要素303を通してアクセスできるように配設されてもよく、また接続306は、インターフェース300の一つ以上の他の側面からアクセスできるように配設されてもよい。別の方法として、ユーザー作動可能な入力要素301および熱出力要素303は、互いに同じ側面からアクセス可能であってもよく、例えば積み重ねられるのではなく、互いに直接的または間接的に隣接して配設されてもよい。
【0094】
他の非限定的な実施例において、熱出力要素303およびユーザー作動可能な入力要素301は、ボタン(ユーザー作動可能な入力要素)の中に包埋された抵抗加熱ワイヤ(熱出力要素)、またはボタン(ユーザー作動可能な入力要素)の表面上に配置された抵抗コーティング(熱出力要素)など、互いに完全にまたは部分的に統合されてもよい。随意に、熱出力要素303およびセンサー302は、ユーザー作動可能な入力要素301と完全にまたは部分的に統合されることができ、例えば抵抗加熱コイル(熱出力要素)と温度センサーの両方は、ボタン(ユーザー作動可能な入力要素)に完全にまたは部分的に統合されることができる。さらに他の構成において、熱出力要素303およびセンサー302は同じ構造とすることができ、例えば抵抗部材の抵抗は、抵抗部材の温度を示すことができ、別個のセンサー302の必要性を取り除くことができる。一部の例示的な構成は、図4A図4Fおよび図5A図5Bを参照しながら説明されていて、その他の構成は、本明細書に提供された教示に基づいて容易に想定されうる。実際、熱出力要素303は、本システムおよび装置内に任意の適切な場所を有することができ、例えばインターフェース300の反対側上、またはシステムもしくは装置の別の部分上でさえも、例えばユーザー作動可能な入力要素301から離隔されることができる。
【0095】
さらに、当然のことながら、熱出力要素303は、システム400の任意の適切な状態もしくは状況、または任意の適切なユーザーの動作に応答して発生される入力信号に応答して作動することができ、また入力信号は必ずしもインターフェース要素300によって発生される必要はない。例えば、制御回路430によって受信された入力信号は、エアロゾル発生システム400の状態に対応することができる。純粋に例として、制御回路430は電池440と動作可能に通信し、かつ電池440の状態を検出するように構成されることができる。例えば、制御回路430は、電池440による充電蓄積のレベルを検出するように、かつこうしたレベルを一つ以上の閾値と比較するように構成されることができる。第一の閾値を上回ると判定されるレベル(例えば、「満タン」の電池を示す)は、制御回路430への第一の入力信号に対応することができ、これに応答して制御回路は、第一の出力信号をインターフェース300の論理回路305に送信することができ、ユーザーに「満タン」の電池の状況を通信する熱出力要素303の作動を引き起こす。第二の閾値を下回ると判定されるレベル(例えば、「空」の電池を示す)は、制御回路430への第二の入力信号に対応することができ、これに応答して制御回路は、第二の出力信号をインターフェース300の論理回路305に送信することができ、ユーザーに「空」の電池の状況を通信する熱出力要素303の作動を引き起こす。制御回路430は、例えば「空」の電池状況を伝えるために減少する温度を使用することによって、また「満タン」の電池状況を伝えるために上昇する温度を使用することによって、両方のこうした条件を互いに異なる時間にてユーザーに伝えるように、熱出力要素303を調節するように随意に構成されている。
【0096】
別の一実施例として、制御回路430は、エアロゾル発生要素420による加熱のレベルを検出するように、かつこうしたレベルを一つ以上の閾値と比較するように構成されることができる。第三の閾値(例えば、エアロゾル発生要素の「準備が整っている」状況を示す)を上回ると判定されるレベルは、制御回路430への第三の入力信号に対応することができ、これに応答して制御回路は、第三の出力信号をインターフェース300の論理回路305に送信することができ、ユーザーに「準備が整っている」状況を通信する熱出力要素303の作動を引き起こす。第二の閾値(例えば、エアロゾル発生要素の「準備が整っていない」状況を示す)を下回ると判定されるレベルは、制御回路430への第四の入力信号に対応することができ、これに応答して制御回路は、第四の出力信号をインターフェース300の論理回路305に送信することができ、ユーザーに「準備が整っていない」状況を通信する熱出力要素303の作動を引き起こす。制御回路430は、例えば「準備が整っていない」状況を伝えるために減少する温度を使用することによって、また「準備が整っている」状況を伝えるために上昇する温度を使用することによって、両方のこうした条件を互いに異なる時間にてユーザーに伝えるように、熱出力要素303を調節するように随意に構成されている。加えて、制御回路430は、電池440の状況に対応する調節が、エアロゾル発生要素420の準備状態に対応する調節とは異なるように随意に構成されていて、それ故に異なるタイプの情報をユーザーに通信するためのインターフェース300の使用を容易にする。
【0097】
図3A図3Cは、インターフェース300の特定の構成を図示するものの、当然のことながら任意の適切な構成を使用することができる。例えば、ユーザー作動可能な入力要素301を含む実施形態において、こうした要素は随意に、機械的ボタン、機械的スイッチ、ロータリーエンコーダー、ダイヤル、ノブ、静電容量式タッチボタン、抵抗式タッチボタン、ジョイスティック、スライダー、またはトリガボタンのうちの一つとすることができるか、またはその任意の適切な組み合わせを含むことができる。または、例えばユーザー作動可能な入力要素301は随意に、タッチスクリーンまたは磁気スイッチのうちの一つとすることができるか、またはその任意の適切な組み合わせを含むことができる。複数のユーザー作動可能な入力要素301をインターフェース300が含む随意の構成において、随意に、こうした要素のすべては、インターフェース300の同じ側面の上に互いに位置する。追加的に、または別の方法として、ユーザー作動可能なインターフェース要素(複数可)301は随意に、インターフェース300の外側のうちの一つにて(インターフェース300の周辺表面にて)構成されることができ、これによって、インターフェースが装置内に設置された後、その要素(複数可)はユーザーによって簡単にアクセス可能なままであることができる。しかし当然のことながら、一部の構成において、ユーザー作動可能なインターフェース要素(複数可)の一つ以上は、インターフェース300の側面のいずれかからはアクセスできない場合がある。インターフェース300の様々な随意の構成において、ユーザー作動可能な入力要素(複数可)301の作動に応答してそれぞれ発生されることができるか、またはインターフェース300が一部を成すエアロゾル発生装置もしくはシステムの一つ以上の条件に応答して発生されることができる、一つまたは複数の入力信号を通して作動されるように、一つまたは複数の熱出力要素303は論理回路305に接続されることができる。
【0098】
随意のセンサー302は、熱出力要素303によって発生された温度変化を制御するために(例えば論理回路305または制御回路430によって)フィードバックループ内に随意に実装された一つまたは複数のセンサーを含むことができる。例えば、センサー302は、熱出力要素303によって発生された最高温度を制限する統合された安全機能として使用されることができる。例示的に、センサー302は、熱出力要素303の温度に対応する信号を論理回路305または制御回路430に出力するように連結されることができ、また論理回路305または制御回路430は、熱出力要素の動作を調整する(例えば、熱出力要素による加熱を低減する)ように、または所定の閾値を超える温度に対応する信号に基づいて熱出力要素の動作を終了させるように構成されることができる。
【0099】
追加的に、または別の方法として、随意のセンサー302および論理回路305または制御回路430は、ユーザー作動可能な入力要素301が起動されていない場合でさえも、ユーザーがある一定の長さの時間の間インターフェース300に触れたかどうかを判定するように構成されることができる。例えば、ユーザー作動可能な入力要素301が作動されていないかどうかにかかわらず、センサー302は、ユーザー作動可能な入力要素301の温度に対応することができるセンサー302の温度に対応する信号を論理回路305に、または制御回路430に提供することができる。ユーザーの指または掌との接触の前に、ユーザー作動可能な入力要素301は、第一の温度(例えば周囲温度(室温))、またはエアロゾル発生要素からの熱伝達を理由に、または熱出力要素303によって発生された加熱または冷却を理由に周囲温度とは異なる温度を有することができ、これに応答してセンサー302は、こうした温度に対応する値を有する信号を出力する場合がある。インターフェース300に触れている(例えば、ユーザーによって作動可能な要素301に触れている)ユーザーの指または掌との接触に応答して、センサー302の温度は、第二の温度に上昇または低下する場合があり、センサー300によって発生された信号の値を、それに応じて変化させる場合がある。センサー302が発生させる信号の値のこうした変化に基づいて、論理回路305または制御回路430は、ユーザーの指または掌がユーザー作動可能な要素301と接触していた、例えば熱出力要素303によるユーザー知覚可能な温度変化の発生中にこうした接触にあったと判定することができ、従ってユーザーがこうした温度変化によって伝えられた情報を受信したと判定することができる。さらなる選択肢として、こうした判定に応答して、論理回路305または制御回路430は、熱出力要素303の動作を停止することができる。
【0100】
インターフェース300の熱出力要素303は、例えばインターフェース300にて、またはハウジング411の外側部分にて、またはユーザーが使用中に触れる場合があるシステム400の任意の他の画定された部分にて、ユーザー知覚可能な温度変化を発生するように構成された任意の適切な要素または要素の組み合わせを含むことができる。こうしたユーザー知覚可能な温度変化を発生するために適した要素の例としては、熱電装置、抵抗部材、誘導部材、および赤外線源が挙げられるが、これらに限定されない。本インターフェース内の熱出力要素として提供されることができる熱電装置の一つの非限定的な例は、一つ以上のペルチェ素子である。随意に、制御回路430は、ユーザー知覚可能な温度の上昇をペルチェ素子(複数可)に選択的に発生させるように、ペルチェ素子(複数可)を通して一方向に電流を流れさせるように構成されることができる。追加的に、または別の方法として、制御回路430は、ユーザー知覚可能な温度の低下をペルチェ素子(複数可)に選択的に発生させるように、ペルチェ素子(複数可)を通してもう一方の方向に電流を流れさせるように構成されることができる。加熱および冷却の両方を提供する構成は、同じインターフェースを介してユーザーに伝えられることができる情報の量を拡張することができる。随意に、熱出力要素303および制御回路430および論理回路305は、温度変化の異なるタイプの間で切り替えることによって、異なるタイプの情報を伝えるように構成されることができる。こうした切り替えは随意に、連続的であってもよく、例えば異なる温度変化の間の連続的な移行を行う場合がある。
【0101】
当然のことながら、熱出力要素303によって発生された、ユーザー知覚可能な温度変化は、任意の適切なユーザー入力、エアロゾル発生装置もしくはシステムの任意の適切な状態、またはこうした入力もしくは状態の任意の適切な組み合わせに結び付けられることができ、それによって、情報をユーザーに伝える。こうしたユーザー知覚可能な温度変化によって伝えられる特定の情報は、熱出力要素303が含まれる所与の装置またはシステムに基づいて変化する場合がある。しかしながら、好ましい構成において、熱出力要素303によって発生された、ユーザー知覚可能な温度変化は、異なる装置上の同じパラメータに関連する場合がある。
【0102】
本インターフェース内の熱出力要素として提供されることができる抵抗部材の非限定的な例としては、抵抗性ワイヤ、抵抗性コイル、抵抗性材料のシート、任意の形状へと切断された抵抗性材料のシート、および抵抗性材料のコーティングなどの抵抗発熱体が挙げられる。本インターフェースの熱出力要素として提供されることができる誘導部材の非限定的な例は、インターフェースの一部またはシステムもしくは装置の一部を加熱する誘導発熱体を含む。本インターフェースにおいて熱出力要素として提供されることができる赤外線源の非限定的な例は、赤外光源を含む。ユーザー知覚可能な温度変化を発生するために適した別の例示的な要素は、インターフェースが一部を成しているか、または連結されている装置もしくはシステムの一部である温度変化構成要素と接触する熱交換器を含む。ユーザー知覚可能な温度変化を発生するために適した別の例示的な要素は、炎、電気アーク、プラズマアーク、発熱化学反応、または爆発の供与源を含む。ユーザー知覚可能な温度変化を発生するために適した別の例示的な要素は、集光レーザービームなどのレーザービームの使用を含む。ユーザー知覚可能な温度変化を発生するために適した別の例示的な要素は、一定の体積内のガスを膨張または圧縮するための要素を含む。ユーザー知覚可能な温度変化を発生するために適した別の例示的な要素は、摩擦を発生するための要素を含む。
【0103】
図4A図4Fは、ユーザー知覚可能な温度変化を発生するための様々な例示的な熱出力要素を含む、インターフェースの断面の概略図である。当然のことながら、図4A図4Fに図示したいずれかのインターフェースを、図1に図示したインターフェース30、または図2に図示したインターフェース30’、または図3A図3Cに図示したインターフェース300として適切に使用することができる。
【0104】
図4Aに図示した例示的なインターフェース460は、ユーザー作動可能な入力要素401と、センサー402と、熱出力要素403と、インターフェース460の要素の間の適切な電気的接続404と、論理回路405と、図1に図示したシステム100、もしくは図2に図示したシステム200、もしくは図3B図3Cに図示したシステム400などのエアロゾル発生装置またはシステムの他の要素への接続406(ピンなど)とを含む。随意に、入力要素401は、一貫した比較的に分かりやすい様態で様々なタイプの装置の中に組み込まれてもよい統合インターフェース要素を提供するように、ハウジング407を介してセンサー402、熱出力要素403、論理回路405、および接続406のうちの一つ以上に積み重ねられ、かつこれらに連結されてもよい。図4Aに図示した構成において、熱出力要素403は、論理回路405による作動に応答して熱を発生するように構成された抵抗加熱コイルなどの抵抗部材を含み、これは次に、接続406を介してエアロゾル発生装置またはシステムの制御回路から受信された出力信号に応答してコイルを通して電流を流すことによって抵抗加熱コイルを作動させるように構成されている。熱出力要素403の抵抗加熱コイルは、例えばユーザー作動可能な入力要素401の外側(上方)部分にて、または熱出力要素403と熱連通するエアロゾル発生システムまたは装置のハウジングの任意の他の適切な(例えば、外側の)画定された部分にて、ユーザー知覚可能な温度変化を引き起こすように、ユーザー作動可能な入力要素401と直接または間接的に接触し、かつ熱連通してもよく、また随意に、装置またはシステムのハウジングと直接または間接的に接触してもよい。
【0105】
図4Bに図示した例示的なインターフェース461は、ユーザー作動可能な入力要素411と、センサー412と、熱出力要素413と、インターフェース461の要素の間の適切な電気的接続414と、論理回路415と、図1に図示したシステム100、もしくは図2に図示したシステム200、もしくは図3B図3Cに図示したシステム400などのエアロゾル発生装置またはシステムの他の要素への接続416(ピンなど)と、本明細書の他の部分に記載されるものと同様に構成された随意のハウジング417とを含む。図4Bに図示した構成において、熱出力要素413は、論理回路415による作動に応答して熱を発生するように構成された抵抗加熱材料の切断されたシートなどの代替的な抵抗部材を含み、これは次に、接続416を介してエアロゾル発生装置またはシステムの制御回路から受信された出力信号に応答して材料を通して電流を流すことによって抵抗加熱材料を作動させるように構成されている。熱出力要素413の抵抗加熱材料の切断されたシートは、例えばユーザー作動可能な入力要素411の外側(上方)部分にて、または熱出力要素413と熱連通するエアロゾル発生システムまたは装置のハウジングの任意の他の適切な(例えば、外側の)画定された部分にて、ユーザー知覚可能な温度変化を引き起こすように、ユーザー作動可能な入力要素411と直接または間接的に接触し、かつ熱連通してもよく、また追加的に、または別の方法として、装置またはシステムのハウジングと直接または間接的に接触してもよい。
【0106】
図4Cに図示した例示的なインターフェース462は、ユーザー作動可能な入力要素421と、センサー422と、熱出力要素423と、インターフェース462の要素の間の適切な電気的接続424と、論理回路425と、図1に図示したシステム100、もしくは図2に図示したシステム200、もしくは図3B図3Cに図示したシステム400などのエアロゾル発生装置またはシステムの他の要素への接続426(ピンなど)と、本明細書の他の部分に記載されるものと同様に構成された随意のハウジング427とを含む。図4Cに図示した構成において、熱出力要素423は、ユーザー作動可能な入力要素421の一部分の周りに巻かれた、かつ論理回路425による作動に応答してその部分を加熱することによってユーザー知覚可能な温度変化を発生するように構成された誘導コイルなどの誘導部材を含み、これは次に、接続426を介してエアロゾル発生装置またはシステムの制御回路から受信された出力信号に応答してコイルを通して電流を流すことによって誘導コイルを作動させるように構成されている。熱出力要素423の誘導コイルは、例えばユーザー作動可能な入力要素421の外側(上方)部分にて、または熱出力要素423と熱連通するエアロゾル発生システムまたは装置のハウジングの任意の他の適切な(例えば、外側の)画定された部分にて、ユーザー知覚可能な温度変化を引き起こすように、ユーザー作動可能な入力要素421と直接または間接的に接触してもよい。
【0107】
図4Dに図示した例示的なインターフェース463は、ユーザー作動可能な入力要素431と、センサー432と、熱出力要素433と、インターフェース463の要素の間の適切な電気的接続434と、論理回路435と、図1に図示したシステム100、もしくは図2に図示したシステム200、もしくは図3B図3Cに図示したシステム400などのエアロゾル発生装置またはシステムの他の要素への接続436(ピンなど)と、本明細書の他の部分に記載されるものと同様に構成された随意のハウジング437とを含む。図4Dに図示した構成において、熱出力要素433は、論理回路435による作動に応答して冷却または加熱を発生するように構成されたペルチェ素子などの熱電装置を含み、これは次に、接続436を介してエアロゾル発生装置またはシステムの制御回路から受信された出力信号に応答して素子を通して適切な方向に電流を流すことによってペルチェ素子を作動させるように構成されている。熱出力要素433のペルチェ素子は、例えばユーザー作動可能な入力要素431の外側(上方)部分にて、または熱出力要素433と熱連通するエアロゾル発生システムまたは装置のハウジングの任意の他の適切な(例えば、外側の)画定された部分にて、ユーザー知覚可能な温度変化を引き起こすように、ユーザー作動可能な入力要素431と直接または間接的に接触し、かつ熱連通してもよく、また追加的に、または別の方法として、装置またはシステムのハウジングと直接または間接的に接触してもよい。
【0108】
図4Eに図示した例示的なインターフェース464は、ユーザー作動可能な入力要素441と、センサー442と、熱出力要素443と、インターフェース464の要素の間の適切な電気的接続444と、論理回路445と、図1に図示したシステム100、もしくは図2に図示したシステム200、もしくは図3B図3Cに図示したシステム400などのエアロゾル発生装置またはシステムの他の要素への接続446(ピンなど)と、本明細書の他の部分に記載されるものと同様に構成された随意のハウジング447とを含む。図4Eに図示した構成において、熱出力要素443は、論理回路445による作動に応答して熱を発生するように構成された抵抗加熱材料のコーティングされた層などの別の代替的な抵抗部材を含み、これは次に、接続446を介してエアロゾル発生装置またはシステムの制御回路から受信された出力信号に応答して材料を通して電流を流すことによって抵抗加熱コイルを作動させるように構成されている。熱出力要素443の抵抗加熱材料のコーティングされた層は、例えば抵抗加熱材料のコーティングされた層の外面(上面)にて、または熱出力要素443と熱連通するエアロゾル発生システムまたは装置のハウジングの任意の他の適切な(例えば、外側の)画定された部分にて、ユーザー知覚可能な温度変化を引き起こすように、ユーザー作動可能な入力要素441の外側に配置され、かつ直接または間接的に接触し、かつ熱連通してもよく、また追加的に、または別の方法として、装置またはシステムのハウジングと直接または間接的に接触してもよい。
【0109】
図4Fに図示した例示的なインターフェース465は、ユーザー作動可能な入力要素451と、センサー452と、熱出力要素453と、インターフェース465の要素の間の適切な電気的接続454と、論理回路455と、図1に図示したシステム100、もしくは図2に図示したシステム200、もしくは図3B図3Cに図示したシステム400などのエアロゾル発生装置またはシステムの他の要素への接続456(ピンなど)と、本明細書の他の部分に記載されるものと同様に構成された随意のハウジング457とを含む。図4Fに図示した構成において、熱出力要素453は、論理回路455による作動に応答して赤外線458を発生するように構成された赤外光源などの赤外線源を含み、これは次に、接続456を介してエアロゾル発生装置またはシステムの制御回路から受信された出力信号に応答して供給源を通して電流を流すことによって赤外線源を作動させるように構成されている。熱出力要素453の赤外光源は、例えばユーザー作動可能な入力要素451の外側(上方)部分にて、または熱出力要素453と熱連通するエアロゾル発生システムまたは装置のハウジングの任意の他の適切な(例えば、外側の)画定された部分にて、ユーザー知覚可能な温度変化を引き起こすように、赤外光458を用いてユーザー作動可能な入力要素451を照射するようにユーザー作動可能な入力要素451と直接または間接的に接触してもよく、かつ構成されてもよく、また追加的に、または別の方法として、装置またはシステムのハウジングと直接または間接的に接触してもよい。
【0110】
当然のことながら、図3A図3Cおよび図4A図4Fに図示したようなインターフェースの構成要素は、任意の適切な構成を有することができ、また具体的に図示された要素または要素の配設に限定されない。例えば、インターフェースの特定の要素は随意に、完全にまたは部分的に互いに統合されてもよい。例示的に、図5A図5Bは、統合されたユーザー作動可能な入力要素および熱出力要素を有する例示的なインターフェースの断面の概略図である。図5Aに図示した例示的なインターフェース560は、中にセンサー502および熱出力要素503が完全にまたは部分的に組み込まれているユーザー作動可能な入力要素501と、インターフェース560の要素の間の適切な電気的接続504と、論理回路505と、ハウジング507と、図1に図示したシステム100、もしくは図2に図示したシステム200、もしくは図3B図3Cに図示したシステム400などのエアロゾル発生装置またはシステムの他の要素への接続506(ピンなど)とを含む。図5Aに図示した構成において、熱出力要素503は、ユーザー作動可能な入力要素501の中に完全にまたは部分的に包埋されている。追加的に、または別の方法として、随意のセンサー502は、ユーザー作動可能な入力要素501の中に完全にまたは部分的に包埋されている。図5Aに図示した構成において、熱出力要素503は、論理回路505による作動に応答して熱を発生するように構成された抵抗加熱コイルなどの抵抗部材を含み、これは次に、接続506を介してエアロゾル発生装置またはシステムの制御回路から受信された出力信号に応答してコイルを通して電流を流すことによって抵抗加熱コイルを作動させるように構成されている。しかし、当然のことながら本明細書に記載の熱出力要素を含むがこれらに限定されない、任意の他のタイプの熱出力要素は適切に、ユーザー作動可能な入力要素501と統合されてもよい(例えば、その中に包埋されてもよい)。このように、任意の適切な熱出力要素503は、例えばユーザー作動可能な入力要素501の外側(上方)部分にて、または熱出力要素503と熱連通するエアロゾル発生システムまたは装置のハウジングの任意の他の適切な(例えば、外側の)画定された部分にて、ユーザー知覚可能な温度変化を引き起こすように、ユーザー作動可能な入力要素501と直接接触し、かつ熱連通してもよく、また随意に、装置またはシステムのハウジングと直接接触してもよい。
【0111】
図5Bに図示した例示的なインターフェース561は、ユーザー作動可能な入力要素511と、ユーザー作動可能な入力要素511内に部分的にまたは完全に包埋されたセンサー512と、熱出力要素513と、インターフェース561の要素の間の適切な電気的接続514と、論理回路515と、図1に図示したシステム100、もしくは図2に図示したシステム200、もしくは図3B図3Cに図示したシステム400などのエアロゾル発生装置またはシステムの他の要素への接続516(ピンなど)と、本明細書の他の部分に記載されるものと同様に構成された随意のハウジング517とを含む。図5Bに図示した構成において、熱出力要素513は、論理回路515による作動に応答して熱を発生するように構成された抵抗加熱材料のコーティングされた層などの代替的な抵抗部材を含み、これは次に、接続516を介してエアロゾル発生装置またはシステムの制御回路から受信された出力信号に応答して材料を通して電流を流すことによって抵抗加熱コイルを作動させるように構成されている。熱出力要素513の抵抗加熱材料のコーティングされた層は、例えば抵抗加熱材料のコーティングされた層の外面(上面)にて、または熱出力要素513と熱連通するエアロゾル発生システムまたは装置のハウジングの任意の他の適切な(例えば、外側の)画定された部分にて、ユーザー知覚可能な温度変化を引き起こすように、ユーザー作動可能な入力要素511の外側に配置され、かつ直接または間接的に接触し、かつ熱連通してもよく、また随意に、装置またはシステムのハウジングと直接または間接的に接触してもよい。
【0112】
加えて、当然のことながら、ユーザー作動可能な入力要素、センサー、ハウジング、および論理回路ならびに電気的接続の特定の構成は、本発明の必須要素ではない。例えば、図3A図3C図4A図4F、および図5A図5Bに図示したインターフェースのうちのいずれかは適切に、ユーザー作動可能な入力要素、センサー、ハウジング、論理回路、および任意の適切な電気的接続のうちの任意の適切なものを省略することができる。
【0113】
本熱出力要素は、ユーザー知覚可能な温度変化の一つ以上を介して、任意の適切な情報をユーザーに伝えるために使用されてもよい。例えば、エアロゾル発生装置またはシステムの熱出力要素および制御回路に連結された論理回路の任意の適切な組み合わせは、入力信号に応答して熱出力要素を作動させるように構成されてもよい。入力信号は、エアロゾル発生装置またはシステム内に、またはその外側に任意の適切な源を有することができる。例えば、エアロゾル発生装置の状態は、熱出力要素が作動する基となる入力信号を回路に発生させることができる。すなわち、入力信号は随意に、エアロゾル発生装置の状態に対応する。様々な適切な状態および状況が容易に想定されうる。
【0114】
例示的に、状態はエアロゾル発生装置の特定の構成要素の状況に対応してもよい。一つの実施例として、ユーザー知覚可能な温度変化(例えば、温度上昇)は、エアロゾル発生要素が温まる間にエアロゾル発生要素の温度に対応することができる。別の一実施例として、ユーザー知覚可能な温度変化は、エアロゾルを発生する準備が整っている(例えば、十分に予熱されている)エアロゾル発生要素に対応することができる。別の一実施例として、ユーザー知覚可能な温度変化は、エアロゾルを発生する準備がまだ整っていない(例えば、十分に予熱されていない)エアロゾル発生要素に対応することができる。別の一実施例として、ユーザー知覚可能な温度変化は、エアロゾルを発生するには不十分であるか、または完全なユーザー体験(例えば、使用セッション)のためには不十分であるエアロゾル形成基体の量に対応することができる。別の一実施例として、ユーザー知覚可能な温度変化は、電源の充電レベルに対応することができる。別の一実施例として、ユーザー知覚可能な温度変化は、装置またはシステム内に正しく位置付けられているエアロゾル発生物品に対応することができる。別の一実施例として、ユーザー知覚可能な温度変化は、掃除する必要がある装置またはシステムに対応することができる。
【0115】
追加的に、または別の方法として、状態は、ユーザーによるエアロゾル発生装置の使用に対応してもよい。例えば、ユーザー知覚可能な温度変化は、終了した、またはほぼ終了したユーザー体験(例えば、使用セッション)に対応することができる。別の一実施例として、ユーザー知覚可能な温度変化は、所与の期間内で(例えば使用セッションの期間を通じて、または1日を通じて)ユーザーによるエアロゾル消費に対応することができる。別の一実施例として、ユーザー知覚可能な温度変化は、使用セッション中または1日中に閾値を超えるなど、所与の期間内で閾値を超える、ユーザーによるエアロゾル消費に対応することができる。別の一実施例として、ユーザー知覚可能な温度変化は、装置またはシステムを用いる偽造エアロゾル発生物品の使用に対応することができる。別の一実施例として、ユーザー知覚可能な温度変化は、使用セッション中または1日中に閾値を超えるなど、所与の期間内で閾値を超える、ユーザーによるエアロゾル消費に対応することができる。別の一実施例として、ユーザー知覚可能な温度変化は、ユーザーの吸煙の長さ、または閾値を超えるユーザーの吸煙の長さに対応することができる。別の一実施例として、ユーザー知覚可能な温度変化は、使用を試みる前に、係止解除されていない(例えば、エアロゾル発生装置または周辺装置を使用する)装置またはシステムに対応することができる。
【0116】
随意に、ユーザー知覚可能な温度変化はいずれも、ユーザーにとって不快なほど十分に高い可能性があるが、依然としてユーザーにとって安全である。不快なユーザー知覚可能な温度変化は、例えば摂氏約5度以上、または摂氏約10度以上、例えば摂氏約5度~摂氏約10度の範囲でありうる。快適なユーザー知覚可能な変化は、例えば摂氏約5度以下、または摂氏約2度以下でありうる。
【0117】
情報の任意の適切な組み合わせは、対応するユーザー知覚可能な温度変化を介してユーザーに伝えられてもよい。実際に、異なるユーザー知覚可能な温度変化を使用して、複数の異なるタイプの情報を伝えてもよい。例えば、快適な温かいユーザー知覚可能な温度変化は、エアロゾル形成基体の消費の準備が整っている時に伝えるために使用されてもよく、不快な温かいユーザー知覚可能な温度変化は、係止解除せずに誰かがその装置を使用しようとしていることを伝えるために使用されてもよく、また快適な冷たいユーザー知覚可能な温度変化は、装置またはシステムを掃除する必要があることを伝えるために使用されてもよい。別の一実施例として、快適な温かいユーザー知覚可能な温度変化は、エアロゾル形成基体の消費の準備が整っている時に伝えるために使用されてもよく、また、快適な冷たいユーザー知覚可能な温度変化は、エアロゾル発生物品の交換または再充填が必要であることを伝えるために使用されてもよい。別の一実施例として、快適なユーザー知覚可能な温度は、使用セッションの期間を通じて上昇してもよく、快適な冷たいユーザー知覚可能な温度変化は、使用セッションの終わりを伝えるために使用されてもよい。
【0118】
追加的に、または別の方法として、入力要素(ユーザー作動可能な入力要素など)の作動は、熱出力要素が作動する基となる入力信号を発生することができる。すなわち、装置またはシステムは、入力信号を発生するように構成された入力要素を随意に含み、装置またはシステムの適切な回路は、入力信号に応答してユーザー知覚可能な温度変化を熱出力要素に発生させるように構成されている。ユーザー作動可能な入力要素および熱出力要素を含むインターフェースの非限定的な構成は、図3A図3C図4A図4F、および図5A図5Bの参照など、本明細書の他の部分に提供されている。
【0119】
熱出力要素を含むインターフェースは、随意のユーザー作動可能なインターフェース要素または随意のセンサーなど、一つ以上の他の要素を随意に含んでもよい。熱出力要素および任意の他の要素は、装置内の設置の前または後に、互いに対して動かないように、互いに固定的に連結されていることが好ましい。例えば、本熱出力要素の一部の構成は、随意のユーザー作動可能なインターフェース要素または随意のセンサーなど、一つ以上の他の要素に熱出力要素をしっかりと連結するように構成されたハウジングを随意に含む。しかし当然のことながら、熱出力要素および任意の他の要素は、例えば互いに対して幾らかの移動の自由度を要素に提供する可撓性の導体(ワイヤなど)によって接続されるなど、任意の適切な配設で互いに連結されることができる。
【0120】
熱出力要素およびインターフェースの任意の他の要素が互いに連結されている特定の様態にかかわらず、インターフェースは、エアロゾル発生装置またはシステムを含むがこれらに限定されない任意の適切な装置またはシステム内に、およびこうした装置またはシステムの任意の適切な要素内に含めることができる。エアロゾル発生システムは、熱出力要素を含むエアロゾル発生装置(例えば、装置100、200、または400など)を含むことができ、また一つ以上の周辺装置を随意に含むことができる。本エアロゾル発生システム内に含めることができる周辺装置の例としては、エアロゾル発生装置用の充電器、エアロゾル発生装置用の充電ケース、一つ以上のエアロゾル発生物品用のホルダー、エアロゾル発生装置と直接または間接的に通信するように構成されたスマートフォン、タブレットコンピュータもしくはパーソナルコンピュータ、またはエアロゾル発生装置もしくはエアロゾル発生物品を販売するように構成された自動販売機のうちの一つまたは複数が挙げられるが、これらに限定されない。随意に、こうした周辺装置のうちの一つ以上は、本インターフェースを含むことができる。一部の構成において、インターフェースは、インターフェースが含まれるこうしたエアロゾル発生装置または周辺装置(存在する場合)それぞれにおいて、一貫した外観、または一貫した機能、または一貫した外観と一貫した機能を有する。
【0121】
例えば、図6A図6Dは、本インターフェースを含む例示的な装置の概略図である。図6Aは、装置600のハウジングに連結された熱出力要素を含むインターフェース601を含む、エアロゾル発生装置600を図示する。図6Bは、装置のハウジングに連結された、かつインターフェース601と一貫した外観、または一貫した機能、または一貫した外観と一貫した機能を有する熱出力要素を含むインターフェース611を含む、エアロゾル発生装置用の充電ケース610などの例示的な周辺装置を図示する。図6Cは、装置のハウジングに連結された、かつインターフェース601および611と一貫した外観、または一貫した機能、または一貫した外観と一貫した機能を有する熱出力要素を含むインターフェース621を含む、複数のエアロゾル発生物品用のホルダー620などの別の例示的な周辺装置を図示する。図6Dは、物品のハウジングに連結された、かつインターフェース601、611、および621と一貫した外観、または一貫した機能、または一貫した外観と一貫した機能を有する熱出力要素を含むインターフェース631を含む、(随意に液体またはゲルエアロゾル形成基体を保持する)エアロゾル発生物品630などのエアロゾル形成システムの例示的な要素を図示する。複数の装置でこうした一貫したインターフェースを含むことによって、一貫した情報が熱出力要素を通して一貫して伝えられてもよく、それ故にエアロゾル発生システムの異なる要素とのユーザーの相互作用が改善される。
【0122】
図7は、例示的な方法70における動作の流れを図示する。方法70の動作は、システム100、200、および400の要素を参照して記載されているものの、当然のことながら動作は、任意の他の適切に構成されたシステムまたは装置によって実施されることができる。
【0123】
方法70は、エアロゾル発生装置(71)のハウジングに連結された熱出力要素を提供することを含む。エアロゾル発生装置は、液体、ゲル、または固体などの任意の適切なエアロゾル形成基体を使用してエアロゾルを発生するように構成されたエアロゾル発生要素を含んでもよい。熱出力要素は、互いに対して、かつエアロゾル発生装置のハウジングに対して、任意の適切な構成で、一つ以上のセンサー、一つ以上のユーザー作動可能なインターフェース要素、または一つ以上の論理回路などの一つ以上の他の要素の任意の適切な組み合わせを随意に含む、インターフェースの一部として提供されてもよい。エアロゾル発生装置の非限定的な例は、図1図2、および図3B図3Cを参照して本明細書に記載されている。熱出力要素を含むインターフェースの非限定的な例は、図1図2図3A図3C図4A図4F図5A図5B、および図6A図6Dを参照して本明細書に記載されている。
【0124】
図7に図示した方法70は、熱出力要素(72)に連結された回路を提供することを含む。例えば、図3A図3C図4A図4F、および図5A図5Bを参照して記載の通りの一部の構成において、熱出力要素は随意に、インターフェースの一部として参提供された論理回路に連結されていて、また論理回路は、熱出力要素を作動させるように構成されている。さらなる選択肢として、論理回路は随意にエアロゾル発生装置の制御回路に連結されていて、また制御回路は論理回路に熱出力要素を作動させるように構成されている。別の方法として、熱出力要素は随意に、こうした論理回路を有しないでエアロゾル発生装置の制御回路に連結されていて、また制御回路は熱出力要素を作動させるように構成されている。熱出力要素に連結された任意の他の適切な回路を提供することができる。
【0125】
図7に図示した方法70はまた、回路によって、ユーザー知覚可能な温度変化(73)を熱出力要素に発生させることを含む。例えば、図3A図3C図4A図4F、および図5A図5Bを参照して記載の通りの一部の構成において、回路は随意に、ユーザー作動可能なインターフェース要素の作動に応答して熱出力要素を作動してもよい。追加的に、または別の方法として、回路は随意に、エアロゾル発生装置の状態に基づいて熱出力要素を作動させてもよい。熱出力要素を作動するための様々な選択肢は、本明細書の他の部分に記載されている。
【0126】
本発明の一部の構成は、制御本体および別個でありながらも接続可能なカートリッジを備えるシステムに関して説明されてきたが、要素は一体成形のエアロゾル発生システム内に適切に提供されることができることは明らかである。
【0127】
代替的な構成が本発明の範囲内で可能であることも明白である。例えば、本熱出力要素は、任意のタイプの装置またはシステムの中に適切に統合されてもよく、またエアロゾル発生装置およびシステムでの使用に限定されない。例示的に、本熱出力要素は、医療機器、スマートフォン、またはこれに類するものに含まれてもよい。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
図6D
図7
【国際調査報告】