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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-21
(54)【発明の名称】口腔衛生装置
(51)【国際特許分類】
   A61C 15/04 20060101AFI20220713BHJP
【FI】
A61C15/04 502
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2021560571
(86)(22)【出願日】2020-04-17
(85)【翻訳文提出日】2021-12-03
(86)【国際出願番号】 ES2020070247
(87)【国際公開番号】W WO2020212639
(87)【国際公開日】2020-10-22
(31)【優先権主張番号】U201930628
(32)【優先日】2019-04-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】ES
(31)【優先権主張番号】U201931421
(32)【優先日】2019-08-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】ES
(31)【優先権主張番号】U202030644
(32)【優先日】2020-04-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】ES
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521443162
【氏名又は名称】ジロ テキシド,アンドレス
(74)【代理人】
【識別番号】100082072
【弁理士】
【氏名又は名称】清原 義博
(72)【発明者】
【氏名】ジロ テキシド,アンドレス
(57)【要約】
【解決手段】
本発明は口腔衛生装置に関するものであり、該口腔衛生装置はハンドルを形成する領域が設けられていない本体を含み、装置をユーザーの口部へと完全に挿入することができる寸法を有し、前記本体(11、21、31、41)は、少なくとも1本のデンタルフロス(12、22,32,42)を支持し、前記1本のフロス(12、22、32、42)は少なくとも1つの洗浄ゾーンを画定し、本体(11、21、31、41)は中心部から離れるように延びる突き出ている突起部の形をとった2つの分離した支持領域を有し、各々は1本のフロス(12、22、32、42)の端部を支持するように構成されている。口腔衛生のための装置はデンタルフロスを使って洗浄することに基づいており、ハンドルまたはそのようなものを形成するいかなる領域も設けられておらず、なぜならばその使用中に手を使う必要がないためである。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
口腔衛生装置であって、前記口腔衛生装置は、ハンドルを形成する領域が設けられていない本体を含み、装置をユーザーの口部に完全に挿入することができる寸法を有し、前記本体(11、21、31、41)は、少なくとも1本のデンタルフロス(12、22,32,42)を支持し、前記1本のフロス(12、22、32、42)は少なくとも1つの洗浄ゾーンを画定してなる口腔衛生装置において、本体(11、21、31、41)は、中心部から離れるように延びる突き出ている突起部の形をとった2つの分離した支持領域を有し、各々は1本のフロス(12、22、32、42)の端部を支持するように構成されていることを特徴とする、口腔衛生装置。
【請求項2】
本体(11、21、31、41)には鋭い縁が設けられていないことを特徴とする、請求項1に記載の口腔衛生装置。
【請求項3】
突起部または支持領域の各々は曲がった形状の末端部を有することを特徴とする、請求項1に記載の口腔衛生装置。
【請求項4】
本体(11、12、31、41)は射出成形可能な材料で作られることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の口腔衛生装置。
【請求項5】
本体(11、21、31、41)の中心部分は平坦な表面を有することを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の口腔衛生装置。
【請求項6】
平坦な表面から外側に突き出る複数の毛を含むことを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の口腔衛生装置。
【請求項7】
本体(11、21、31、41)は可食材で作られるコアから形成され、コアは可食材の堅くて薄い層で被覆されることを特徴とする、請求項1に記載の口腔衛生装置。
【請求項8】
本体(11、21、31、41)は少なくとも1つの貫通穴を含むことを特徴とする、請求項1から7のいずれか1項に記載の口腔衛生装置。
【請求項9】
コアは噛むことができるゴム質をベースにした材料で作られることを特徴とする、請求項7から8のいずれか1項に記載の口腔衛生装置。
【請求項10】
本体(11、21、31、41)のコアは活性成分を含有することを特徴とする、請求項7に記載の口腔衛生装置。
【請求項11】
活性成分は、医薬品、薬用、栄養または機能型、歯磨き粉または口臭清涼剤のものであることを特徴とする、請求項10に記載の口腔衛生装置。
【請求項12】
2つの支持領域のうちの少なくとも1つは、デンタルフロス(12、22、32、42)を使用状態で固定しておくことが想定され、かつ支持領域からデンタルフロスを取り外すことが想定された解放自在の連結システムを含むことを特徴とする、請求項1に記載の口腔衛生装置。
【請求項13】
解放自在の連結システムは支持領域の上部に作られた溝を有し、溝はデンタルフロスが押し嵌められるような幅を有し、フロスの端部は拡幅部を含むことを特徴とする、請求項12に記載の口腔衛生装置。
【請求項14】
解放自在の連結システムは各支持領域の上部から突き出る突出した延長部に作られた十字形状に配置された複数の溝を有することを特徴とする、請求項12に記載の口腔衛生装置。
【請求項15】
2つの支持領域には解放自在の連結システムが設けられていることを特徴とする、請求項12から14のいずれか1項に記載の口腔衛生装置。
【請求項16】
本体(11、21、31、41)は1対の分離した延長部が1つの同じ表面から突き出る平坦な領域からなり、それぞれが、デンタルフロス(12、22、32、42)の部分を保持するための支持領域に対応しており、その延長部は平坦な領域に対して垂直に突き出る、請求項12に記載の口腔衛生装置。
【請求項17】
本体(11、21、31、41)の任意のエリアに存在する金属部材(33)を含むことを特徴とする、請求項12から16のいずれか1項に記載の口腔衛生装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の目的
本願の目的は口腔衛生装置を示すことである。
【0002】
より具体的には、本発明は口腔衛生のための装置の開発を提案するものであり、より具体的には、歯間の衛生のためであり、デンタルフロスを使って洗浄することに基づいており、それはその使用中に手を使う必要がないことから、ハンドルなどを形成するいかなる領域も設けられていない。
【背景技術】
【0003】
歯および/または口腔衛生における専門家によって知られているように、歯の衛生のための最も良い方法の1つは歯間のフロスの使用であり、それは歯と歯の間のエリアに残っているいかなる食べ物も簡単かつ適切な方法で正しく取り除くことを可能にするため、歯垢または歯石の形成を防ぎ、よってその結果、はるかにより効果的な方式で行うことを可能にする。
【0004】
ユーザーがデンタルフロスを使用することをより簡単にするために、いわゆるフロスピックは本技術分野で知られており、本質的に剛性部に基づき、通常はプラスチック材で、アーチの2つの端部の間にピンと張ったデンタルフロスの部分を有する前記アーチの形状で作られ、フロスをピンと張った状態にするために2つの端部を手で持ってフロスを保持することよりもむしろ、歯と歯の間にフロスを位置させること、特に口の最も奥の部分に位置させることをはるかに簡単にする。
【0005】
しかしながら、歯ブラシの使用と同様に、それは、ユーザーが手を使うことを必要とするため、ユーザーは歯の衛生に関する行動しか行うことができず、その理由は本質的に彼らはそのような行動を実行するために彼らの手の少なくとも一方の助けを必要とするという事実による。この事実は、それが手を使う必要性のためにいつでも実行することができるというわけではないため、物理的な場所であれ、瞬間的な時間であれ、必然的に行動の遂行を制限する。
【0006】
さらに、デンタルフロスの使用に基づく全ての装置は通常ポリマー材料で作られており、それは決して食用ではなく、ユーザーはそれを飲み込まないように気を付けなければいけないようになる。さらに、それはその後廃棄しなければならず、ユーザーはそれを処分する場所を見つけるか、処分する場所が見つかるまで保持することを強いられ、それを廃棄するまで、それを保管するための空間や支持ケースを必要とするという欠点がある。
【0007】
さらに、出願人は本明細書に記載されるすべての特徴を有する発明の存在を現在知らない。
【発明の概要】
【0008】
本発明は本願分野において新規性として構成される口腔衛生装置を提供する目的のため開発され、前記の欠点を解決し、また以下の添付の説明から明らかであるだろう他の追加の利点を提供する。
【0009】
従って、本発明の目的は、口腔衛生装置を提供することであり、該口腔衛生装置はハンドルを形成する領域が設けられていない本体を含み、装置をユーザーの口部へと完全に挿入することができる寸法を有し、前記本体は、少なくとも1本のデンタルフロスを支持し、前記1本のフロスは少なくとも1つの洗浄ゾーンを画定してなる口腔衛生装置において、本体は2つの延長部を有し、または本明細書では分離した支持領域と呼ばれ、各々は1本のデンタルフロスの端部を支持するように構成され、中心部から離れるように延びる突き出ている突起部の形をしていることを特徴としている。
【0010】
これらの特徴を考慮すると、デンタルフロスを使って洗浄することに基づく歯の衛生のための装置が開発され、それは手を使う必要なしに使うことができ、必然的に少なくとも一方の手の助けによって使用しなければならない歯の衛生のために現在使われている装置よりも、それをはるかにより実用的にする。従って、ユーザーはこの装置を使って口の中で「遊ぶ」ことができ、顔部位の舌および筋肉の助けによってそれを中で動かす。この事実によって有利にユーザーが歯の洗浄作業、および例えば、電子機器の使用または操作、車両運転などのその任意の他の追加の作業を同時に実行することを可能にし、これにより、従来の洗浄システムと比較してこの新しい装置が伴う有利な点は明らかである。
【0011】
別の同等の有利な態様は、その小さなサイズのおかげで、それが衣類のポケット、ハンドバッグまたはバッグで簡単に保管でき、それは洗浄後も複数回使うことができるという事実である。
【0012】
本発明の別の特徴によると、本体は食用のゴム質(活性成分を含有することができる)で作られたコアから形成することができ、コアは可食材の堅くて薄い層で被覆されている。
【0013】
この方式において、それは可食材で作られているため、それが使用されるにつれて支持部は口の中で徐々に溶けていくことを仮定すると、それがその機能を果たすと、ユーザーは口からそれを取り除く必要がないため、ユーザーにとって使用することが容易になる。剛性の最も外側の取り囲む層によって支持部の使用時間を増加させることができ、なぜならばそうでなければデンタルフロスの動きが困難になるからである。
【0014】
口腔衛生装置の別の態様によると、2つの支持領域のうちの少なくとも1つは、デンタルフロスを使用状態で固定しておくことが想定され、かつ支持領域からデンタルフロスを取り外すことが想定された解放自在の連結システムを含む。これらの特徴によると、ユーザーは装置を構成する本体を廃棄する必要なしに、デンタルフロスを取り替える選択肢を有し、その有効寿命を延ばすことができる。
【0015】
好ましい実施形態において、上記解放自在の連結システムは支持領域の上部に作られた溝を有し、溝はデンタルフロスが押し嵌められるような幅を有し、フロスの端部は拡幅部を含む。この方式では、それは製造者にとって製造することが簡単で、ユーザーにとって使用することが簡単なシステムである。
【0016】
あるいは、解放自在な連結システムは支持領域の上部から突き出る延長部に作られた十字形状に配置された複数の溝を有し得る。
【0017】
好ましくは、2つの支持領域には解放自在の連結システムが設けられている。
【0018】
有利には、本体は少なくとも1つの貫通穴を含む。この方式では、本体を製造するために必要とされる材料の量を減らすことができ、一方では、それはユーザーがそれを飲み込んだ場合に彼らにとって安全な手段としての役割を果たし、なぜならばそれは前記ユーザーが空気の供給の不足によって窒息することを防ぐためである。
【0019】
本発明の別の態様によると、本発明の装置は本体の任意の領域に存在する金属部材を含む。この方式では、ユーザーが不注意に装置を飲み込んでしまった場合には、例えば、X線を用いて、検知可能な金属部材の存在を考慮すると、ユーザーの体の中の装置の位置を検知することが可能である。従って、医療従事者はユーザーにリスクがあるかどうかを判断することができる。
【0020】
有利には、本体は射出成形可能な材料の1つのピースからでき、それを製造することをより簡単にし、結果として生産コストを減らすことになる。
【0021】
従って、記載された口腔衛生装置は、その意図された目的、理由のためにこれまで知られていなかった構造的および構成的特徴を備えた革新的な構造を表し、その有用性とともに、要求された独占権を取得するための十分な根拠を提供する。
【0022】
本発明の口腔衛生装置の目的の他の特徴および有利な点は、添付の図面の非限定的な実施例として図示される好ましいが排他的ではない実施形態の説明から明らかになるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の口腔衛生装置の第1の実施形態の概略斜視図である。
図2】ユーザーの口の中で配置された図1で表された装置の概略図である。
図3】本発明にかかる装置の第2の実施形態の側面図である。
図4】本発明にかかる口腔衛生装置の第3の実施形態の透視図である。
図5図4において表される装置の平面図である。
図6図5において示されるカットラインA-A に沿った支持部の断面図である。
図7】本発明にかかる口腔衛生装置の第4の実施形態の透視図である。
図8】本発明にかかる装置の第4の実施形態の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
言及した図面を考慮し、使用されている番号によると、図は本発明の好ましい実施形態を示し、それは以下で詳細に示し説明された部分および要素を含む。
【0025】
<実施例1>
本発明の装置のこの実施形態において、図1から3で表されるとおり、それは間隔が空いた2つの支持領域(110)を有する本体(11)を含み、それはデンタルフロス(12)1本の端部を支持し保持するように構成され、本体(11)は支持部がユーザーの口部の中に挿入されることができるような寸法を有する。見られるように、それは平坦な表面(112)の断片を含み、臼歯が支持エリアの機能を果たすため、口腔領域の最後部に位置する歯を洗浄することをより簡単にする。この場合のデンタルフロスは単一の洗浄ゾーンを画定し、2つの突き出ている突起部または向き合って互いから分離された支持領域(110)の間に配置された、デンタルフロス(12)の断片によって画定される単一の洗浄ゾーンである。
【0026】
図3において、本発明の装置は、平坦な表面(112)から外側に突き出る複数の毛(14)をさらに含むことができ、それによってデンタルフロス(12)が他の歯を洗浄するために使用されている間に、本体(11)が残る口部は同時に洗浄される。
【0027】
<実施例2>
図4および5において示される口腔衛生装置の実施形態で見られるように、それは間隔が空いた2つの領域(210)を有する本体(21)を含み、それはデンタルフロス(22)1本の端部を支持し保持するように構成され、本体(21)は支持部がユーザーの口部の中に挿入されることができるような寸法を有する。
【0028】
図6において見られるように、本体(21)は食用の噛むことができるゴム質をベースにした材料(例えば、口腔衛生のためのチューインガムを製造するために作られたもの)で作られたコア(211)から形成され、抗菌剤、抗歯石剤または抗歯垢剤を含むことができ、コア(211)は堅くて薄い外側の層(212)で被覆されており、また可食材(歯ごたえがあってもよい)で作られる。
【0029】
さらに、本体(21)のコア(211)は例えば、医薬品、薬用、栄養または機能型、歯磨き粉または口臭清涼剤などの香料または着色料および/または活性成分を有する。
【0030】
従って、この装置はまた、虫歯や歯周病の形成を減らすことに貢献し、それはコアの成分によって歯の表面に付着するバクテリアの層を減らすためである。
【0031】
さらに、本体(21)は1対の分離した延長部が1つの同じ表面から突き出る平坦な領域からなり、それぞれが、上述したように、デンタルフロス(22)の部分を保持するためにそれぞれの領域(210)に対応している。
【0032】
本体(21)は1対の貫通穴(213)をさらに含み、それは鋭い縁を設けられておらず、それはそれが使用されている間ユーザーにいかなるリスクも与えないようにすることに留意されたい。
【0033】
<実施例3>
図7で見られるように、口腔衛生装置は本体(31)を含み、該本体は射出成形可能な材料の1つのピースからでき、間隔が空いた2つの支持領域(310)を有し、支持領域(310)は1本のデンタルフロス(32)の端部を支持および保持するように構成され、本体は支持部がユーザーの口部の中に挿入されることができるような寸法を有する。
【0034】
見られるように、本体(31)は1対の分離した延長部が1つの同じ表面から突き出る平坦な領域(311)からなり、それぞれが、デンタルフロス(32)の部分を保持するために支持領域(310)に対応し、その延長部は平坦な領域(311)に対して垂直に突き出る。
【0035】
支持領域(310)の各々は、デンタルフロス(32)を使用状態で固定しておくことが想定され、かつ支持領域に対してデンタルフロス(32)を取り外すことが想定された解放自在の連結システムを含む。
【0036】
より詳細に説明すると、解放自在な連結システムは支持領域(310)の上部に作られた支持領域の全幅を横切る単一の溝(313)を有し、溝(313)はデンタルフロスが押し嵌められるような幅を有し、デンタルフロス(32)の端部はデンタルフロス(32)よりも大きな厚さまたは寸法を有する拡幅部(320)または追加の部材を含み、デンタルフロス(32)は溝(313)から簡単に解放されないことを確実にすることを想定する。
【0037】
本体(31)は1対の貫通穴(312)をさらに含み、それには鋭い縁が設けられておらず、それはそれが口の中で使用されているか、もしくはそれがユーザーによって不注意に飲み込まれた場合に、前記ユーザーにいかなるリスクも与えないようにすることに留意されたい。
【0038】
さらに、本体はその任意のエリアに存在する金属部材(33)(破線で表される)を含むことができ、好ましくは本体(31)の内部に収容され、これによってそれが、例えば、医療分野で一般的に使用される従来のX線装置などの適切な金属検知手段によって検知されることを可能にする。この金属部材(33)は、例えば、射出オーバーモールディングの技術の手段によって、製造プロセス中に内部に挿入することができる。
【0039】
<実施例4>
図8は口腔衛生装置の第4の実施形態を示す。この第2の実施形態における主な違いは、デンタルフロス(42)のための解放自在な連結システムは、各支持領域(410)の上部から突き出る突出した延長部(414)に作られた十字形状の配置を採用する複数の溝(413’)を有する。
【0040】
さらに、この第4の実施例において、装置は本体(41)の部分を形成する各支持領域(410)の上部でスナップフィットによって連結することができる保護キャップ(44)を含むことができる。
【0041】
本体(41)は、平坦な領域(411)において位置される1対の貫通穴(412)をさらに含み、それには鋭い縁が設けられておらず、それはそれが口の中で使用されているか、もしくはそれがユーザーによって不注意に飲み込まれた場合に、前記ユーザーにいかなるリスクも与えないようにする。
【0042】
本発明の口腔衛生装置を製造するために使用される詳細、形状、寸法および他のアクセサリー要素は、以下で含まれる請求項によって画定される範囲から逸脱しない他のものに適切に置き換えてもよい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2021-02-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
発明の目的
本願の目的は口腔衛生装置を提供することである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
口腔衛生装置であって、前記口腔衛生装置は、ハンドルを形成する領域が設けられていない本体を含み、装置をユーザーの口部に完全に挿入することができる寸法を有し、前記本体(11、21、31、41)は、少なくとも1本のデンタルフロス(12、22、32、42)を支持し、前記1本のフロス(12、22、32、42)は少なくとも1つの洗浄ゾーンを画定し、本体(11、21、31、41)は、中心部から離れるように延びる突き出ている突起部の形をとった2つの分離した支持領域を有し、各々は1本のフロス(12、22、32、42)の端部を支持するように構成されてなる口腔衛生装置において、本体(11、21、31、41)は1つのピースからできており、中心部は少なくとも1つの貫通穴を含む平坦な表面を有することを特徴とし、
支持領域は中心部に対して垂直に突き出て、2つの支持領域にはデンタルフロス(12、22、32、42)を使用状態で固定しておくことが想定され、かつ支持領域からデンタルフロスを取り外すことが想定された解放自在の連結システムが設けられている、口腔衛生装置。
【請求項2】
本体(11、21、31、41)には鋭い縁が設けられていないことを特徴とする、請求項1に記載の口腔衛生装置。
【請求項3】
突起部または支持領域の各々は曲がった形状の末端部を有することを特徴とする、請求項1に記載の口腔衛生装置。
【請求項4】
本体(11、12、31、41)は射出成形可能な材料で作られることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の口腔衛生装置。
【請求項5】
平坦な表面から外側に突き出る複数の毛を含むことを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の口腔衛生装置。
【請求項6】
本体(11、21、31、41)は可食材で作られるコアから形成され、コアは可食材の堅くて薄い層で被覆されることを特徴とする、請求項1に記載の口腔衛生装置。
【請求項7】
コアは噛むことができるゴム質をベースにした材料で作られることを特徴とする、請求項6に記載の口腔衛生装置。
【請求項8】
本体(11、21、31、41)のコアは活性成分を含有することを特徴とする、請求項6に記載の口腔衛生装置。
【請求項9】
活性成分は、医薬品、薬用、栄養または機能型、歯磨き粉または口臭清涼剤のものであることを特徴とする、請求項8に記載の口腔衛生装置。
【請求項10】
解放自在の連結システムは支持領域の上部に作られた溝を有し、溝はデンタルフロスが押し嵌められるような幅を有し、フロスの端部は拡幅部を含むことを特徴とする、請求項1に記載の口腔衛生装置。
【請求項11】
解放自在の連結システムは各支持領域の上部から突き出る突出した延長部に作られた十字形状に配置された複数の溝を有することを特徴とする、請求項1に記載の口腔衛生装置。
【請求項12】
本体(11、21、31、41)の任意のエリアに存在する金属部材(33)を含むことを特徴とする、請求項1から11のいずれか1項に記載の口腔衛生装置。
【国際調査報告】