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特表2022-533417濃縮詰め替えカプセル用のキャップシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-22
(54)【発明の名称】濃縮詰め替えカプセル用のキャップシステム
(51)【国際特許分類】
   B65D 47/36 20060101AFI20220714BHJP
【FI】
B65D47/36 100
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021569108
(86)(22)【出願日】2020-05-22
(85)【翻訳文提出日】2022-01-05
(86)【国際出願番号】 EP2020064247
(87)【国際公開番号】W WO2020239617
(87)【国際公開日】2020-12-03
(31)【優先権主張番号】19176495.0
(32)【優先日】2019-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521042714
【氏名又は名称】ユニリーバー・アイピー・ホールディングス・ベスローテン・ヴェンノーツハップ
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100124855
【弁理士】
【氏名又は名称】坪倉 道明
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【弁理士】
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100202267
【弁理士】
【氏名又は名称】森山 正浩
(74)【代理人】
【識別番号】100182132
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100172683
【弁理士】
【氏名又は名称】綾 聡平
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(74)【代理人】
【識別番号】100127812
【弁理士】
【氏名又は名称】城山 康文
(72)【発明者】
【氏名】デン・ブール,セバスチャン,ヴィルヘルムス,ヨセフス
(72)【発明者】
【氏名】ブッケルマン,マタイス・ルーカス
(72)【発明者】
【氏名】ズワルトクライス,シュールト・バスティアーン
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA04
3E084AA12
3E084AA25
3E084AB01
3E084BA02
3E084CA01
3E084CB01
3E084CB02
3E084CC05
3E084DA01
3E084DB12
3E084DC05
3E084EA02
3E084EB01
3E084EB02
3E084EC05
3E084FA09
3E084FB01
3E084GA01
3E084GB01
3E084HA01
3E084HB02
3E084HC03
3E084HD04
3E084KB01
3E084LA07
3E084LA15
3E084LB02
3E084LB07
3E084LC01
3E084LD01
(57)【要約】
濃縮洗浄液のためのコンテナに対する詰め替えカプセル用のキャップシステムについて説明する。キャップシステムは、導管(203)の内面に易破断可能に接続された、閉塞部材(208)によってシールされた導管(203)を備えるキャップアセンブリ(200)を備える。易破断接続部は、導管(203)の長手方向軸(A)に直交する第1の平面内に延びる。キャップシステムは、導管(203)内に少なくとも部分的に配置されたプラグ(300)をさらに備え、プラグは、易破断接続部(210)を破壊するために、閉塞部材(208)を圧迫するための当接面(305)を備える。当接面(305)は、易破断接続部(210)が延びる第1の平面に平行である第2の平面内に延びる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャップシステムであって、
キャップアセンブリ(200)であって、
前記キャップアセンブリ(200)を通る導管(203)を画定する内壁(202)であって、前記導管(203)は、上流端から下流端に延びる内壁(202)と、
前記内壁(202)を囲み、前記内壁(202)から離間されて前記内壁と外壁(202、204)との間に円周方向空隙(214a、214b)を画定する外壁(204)と
を備えるキャップアセンブリ(200)
を備え、
前記キャップアセンブリ(200)は、前記導管(203)をシールするように構成された閉塞部材(208)をさらに備え、前記閉塞部材(208)は、上流側(208a)および下流側(208b)と、その下流側(208b)上の支持面(220)とを備え、
前記閉塞部材(208)は、前記導管(203)の近位端と遠位端との間に位置する易破断接続部(210)によって前記内壁(202)にシールされ、
前記易破断接続部(210)は、前記導管(203)の長手方向軸(A)に直交する第1の平面内に延び、
前記システムは、
開放近位端および開放遠位端を有する管状本体(302)であって、前記開放近位端は、第1のリム(304)によって囲まれ、前記リム(304)は、第2の平面内に延びる、前記閉塞部材(208)の前記支持面(220)を圧迫するための近位当接面(305)をさらに備える管状本体(302)
を備えるプラグ(300)をさらに備え、
前記プラグ(300)は、詰め替え用容器(400)のリム(406)に当接するための遠位側当接面(312)を備える外側に延びるフランジ(310)をさらに備え、
前記プラグ(300)は、前記近位当接面(305)が前記易破断接続部(210)の下流に位置する第1の位置と、前記近位当接面(305)が前記易破断接続部(210)の上流に位置する第2の位置との間で移動可能であり、それによって前記易破断接続部(210)を破壊し、
当接面(305)は、前記プラグが前記第1の位置から前記第2の位置に移動するときに前記閉塞部材の前記支持面を圧迫するように構成され、それにより前記閉塞部材に加えられる正味の力が前記長手方向軸Aに沿っており、前記第1および第2の平面に垂直である、
キャップシステム。
【請求項2】
前記プラグの前記近位当接面は、前記長手方向軸Aに対して少なくとも2回の回転対称性を有する、請求項1に記載のキャップシステム。
【請求項3】
前記閉塞部材(208)は、中空であり、下流基部(219)から上流頂部(218)に向かって先細になっている、請求項1または2に記載のキャップシステム。
【請求項4】
前記基部(219)は、開口部を備え、前記支持面(220)は、前記開口部を囲む、請求項3に記載のキャップシステム。
【請求項5】
前記導管(203)は、前記上流端に第1の断面直径を有し、前記下流端に第2の断面直径を有し、前記第1の断面直径は、前記第2の断面直径よりも大きい、請求項1~4のいずれか一項に記載のキャップシステム。
【請求項6】
前記プラグは、前記管状本体(302)と同軸に配置され、前記管状本体(302)の周りに延びるスカート壁(306)をさらに備え、前記スカート壁(306)は、前記管状本体(302)から半径方向に離間され、前記スカート壁(306)と前記管状本体(302)との間にプラグ凹部(308)を形成する、請求項1~5のいずれか一項に記載のキャップシステム。
【請求項7】
前記内壁(202)は、前記内壁(202)の内面から半径方向内側に延びる突出部または隆起部(216)を備える、請求項1~6のいずれか一項に記載のキャップシステム。
【請求項8】
前記キャップアセンブリ(200)の前記外壁は、前記外壁の内面上に少なくとも1つのねじ山を備え、前記プラグ(300)の前記スカート壁(306)は、前記ねじ山に係合するように構成された少なくとも1つの半径方向外側に延びる爪を備える、請求項6または7に記載のキャップシステム。
【請求項9】
前記管状本体(302)は、前記管状本体(302)の外面から半径方向外側に延びる突出部または隆起部を備える、請求項1~8のいずれか一項に記載のキャップシステム。
【請求項10】
前記当接面(305)は、前記リム(304)から近位に延びる1つまたは複数の突起(307)によって提供され、前記突起(307)は、前記長手方向軸(A)に直交する平面(P)内に延びる近位面で終端する、請求項1~9のいずれか一項に記載のキャップシステム。
【請求項11】
前記1つまたは複数の突起(307)は、前記リム(304)の周りに円周方向に等間隔に配置された複数の突起を備える、請求項1~10のいずれか一項に記載のキャップシステム。
【請求項12】
前記当接面(305)は、前記リム(304)と同じ平面内に設けられる、請求項1~11のいずれか一項に記載のキャップシステム。
【請求項13】
前記リム(304)は、前記リム(304)に不連続部を形成する切り欠き(316)をさらに備える、請求項1~12のいずれか一項に記載のキャップシステム。
【請求項14】
前記スカート壁(306)の前記自由近位端は、前記スカート壁(306)から半径方向外側に延びる少なくとも1つの爪(320)をさらに備える、請求項1~13のいずれか一項に記載のキャップシステム。
【請求項15】
請求項1~14のいずれか一項に記載のキャップシステムを備える詰め替えシステムであって、
濃縮洗浄製品を収容するためのカプセル本体(100)であって、前記カプセル本体(100)は、前記キャップアセンブリ(200)と係合し、前記カプセル本体(100)の内部容積(102)は、前記導管(203)の上流端と流体連通するカプセル本体(100)
をさらに備える、詰め替えシステム。
【請求項16】
前記カプセル本体(100)の少なくとも一部および前記キャップアセンブリ(200)の少なくとも一部の周りに延びるシュリンクラップカバーをさらに備える、請求項15に記載の詰め替えシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、濃縮洗浄製品詰め替えカプセルシステム用のキャップシステムに関する。キャップシステムは、易破断シールを備えるキャップアセンブリと、キャップアセンブリ内に移動可能に取り付けられ、易破断シールを破壊するように構成されたプラグとを備える。
【背景技術】
【0002】
本明細書を通しての先行技術のいかなる議論も、そのような先行技術が広く知られていること、または当分野における共通の一般知識の一部を形成することの承認と決して見なされるべきではない。
【0003】
国際公開第2007/145773号には、第2のコンテナに接合された密封コンテナを備える混合ユニットが記載されている。
【0004】
特開2012-158361号公報には、詰め替え作業を容易にすることができる詰め替えコンテナが記載されている。
【0005】
多目的表面洗浄剤、ガラス洗浄剤、または脱脂剤などの液体洗浄製品および衛生製品は、多種多様な分注システムにより多種多様なコンテナですぐに使用可能な濃度で供給されることが多い。典型的には、そのような液体洗浄製品は、住居または商業環境での使用に適した濃度に水(または別の溶媒)で希釈された1つまたは複数の活性成分を含む。
【0006】
すぐに使用可能な濃度で供給される洗浄製品は、製品を安全かつ効果的な濃度で供給することができ、適切にラベル付けすることができるという点で有利である。すぐに使用可能な製品はまた、使用前に希釈または再構成を必要としないため、ユーザにとってより便利である。
【0007】
洗浄製品のために広く使用されているコンテナシステムの一例は、トリガアクチュエータを備える噴霧ボトルである。そのようなシステムは、一般に、本体およびネックを備えるボトルを備え、ネックは、取り外し可能な噴霧ノズルに係合するように構成される。噴霧ノズルは、一般に、ネックおよびノズル上の相補的なねじ山によってボトルのネックに固定される。使用後、洗浄製品が供給されたコンテナまたは容器は、典型的には廃棄され、交換品が必要となる。
【0008】
洗浄製品が供給される噴霧ボトルは、一般に、洗浄製品が枯渇した時点を超えても続く寿命を有するが、家庭環境では、噴霧ボトルに洗浄製品を詰め替えることは広く行われていない。
【0009】
商業または工業環境では、噴霧ボトルは、所定量の濃縮液を水で希釈することによって再使用のために詰め替えられることがある。濃縮洗浄液はボトル内に供給されてもよく、このボトルは、典型的には、濃縮容器が洗浄プロセス全体を通して運ばれないという事実に起因して、洗浄専門家によって使用される噴霧ボトルよりも大きい容積を有する。
【0010】
しかし、使用前に希釈のために濃縮洗浄液を供給することが知られているが、特に住居環境において、濃縮製品を安全かつ効果的に管理することにおける多くの課題のために、噴霧ボトルに水および濃縮洗浄液を詰め替えることは広く行われていない。
【0011】
濃縮洗浄液の取り扱いには、噴霧容器の詰め替え中と濃縮液の保管についての両方において注意が必要である。健康へのリスクを回避するために、希釈された洗浄液よりもさらに、濃縮洗浄液を正確に移送および保管し、子供や動物の手が届かないように保つべきである。
【0012】
さらに、濃縮(希釈されていない)洗浄液は、住居内の表面に損傷を引き起こす可能性があり、したがって、衣類および家庭用品への損傷を回避するためにこぼさないようにする必要がある。
【0013】
濃縮洗浄製品が安全かつ効果的な濃度に希釈されることを確実にすることにおいて、さらなる困難に遭遇し得る。濃縮洗浄液を水で過剰に希釈すると、洗浄結果が劣る可能性がある。濃縮洗浄液の希釈不足は、健康へのリスク、家庭用品への損傷、および濃縮洗浄液の過剰消費をもたらし得る。
【0014】
空のボトルを廃棄することによってもたらされるプラスチック廃棄物を削減したいという要望、ならびにすぐに使用可能な洗浄製品を出荷および保管するために必要なコストおよび資源を削減したいという要望にもかかわらず、家庭および専門的な環境での使用に適した便利な詰め替えシステムは、広く利用可能ではない。
【0015】
本発明者らは、従来の洗浄製品分注システムに関連する問題の多くを解決することができ、上記の問題の多くを克服することができる噴霧ボトル(および他の洗浄製品容器)と共に使用するための詰め替えカプセルシステムを開発することができた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【特許文献1】国際公開第2007/145773号
【特許文献2】特開2012-158361号公報
【発明の概要】
【0017】
本発明の目的は、洗浄製品のための容器またはコンテナを再使用することを可能にする現在の洗浄製品に関連する上述の欠点を克服する詰め替えカプセルおよび関連するキャップアセンブリを提供することである。
【0018】
本発明の別の目的は、ユーザが希釈のために所定量の濃縮洗浄液を噴霧ボトルまたは同様の容器に安全かつ確実に送達することを可能にするキャップアセンブリを備える詰め替えシステムを提供することである。
【0019】
本発明の別の目的は、詰め替え用容器への濃縮洗浄液の安全かつ確実な送達を可能にする詰め替えカプセルおよび関連するキャップアセンブリを提供することである。
【0020】
本発明のさらに別の目的は、詰め替え用容器に簡単かつ確実に連結し、濃縮液を詰め替え用容器内に排出することができる詰め替えカプセルおよび関連するキャップアセンブリを提供することである。
【0021】
これらおよび他の目的は、以下の本文および図に記載される本発明によって達成される。
【0022】
本発明の第1の態様では、易破断シールと、易破断シールを破壊するように構成されたプラグとを有するキャップアセンブリを備えるキャップシステムが提供される。本発明によるキャップアセンブリは、添付の特許請求の範囲に記載されている。任意選択の特徴は、従属請求項に記載されている。
【0023】
本発明によるキャップシステムは、容積濃縮洗浄液を安全かつ便利に保管および移送することを可能にする。システムは、例えばねじ係合によって、詰め替え用容器と係合することができる。システムが詰め替え用容器と係合すると、易破断シールは破壊するように構成され、それによってカプセルに収容された濃縮洗浄液が解放され、詰め替え用容器内に流れる。
【0024】
以下では、「備える(comprising)」という用語は、「~から本質的になる(consisting essentially of)」および「~からなる(consisting of)」という用語を包含することに留意されたい。「備える(comprising)」という用語が使用される場合、列挙されたステップまたは選択肢は網羅的である必要はなく、さらなるステップまたは特徴が含まれてもよい。本明細書で使用される場合、不定冠詞「a」または「an」およびその対応する定冠詞「the」は、特に指定されない限り、少なくとも1つ、または1つまたは複数を意味する。
【0025】
本明細書で使用される「上流」および「下流」という用語は、使用中に詰め替えシステムを通る流体の流れの方向を指し、流体は、上流端から下流端に流れる。本発明の文脈において、流体は、上流の詰め替えカプセルシステムから下流の詰め替え用容器内に流れる。近位方向は上流方向であり、遠位方向は下流方向である。
【0026】
値または量の任意の範囲を指定する際に、任意の特定の上限値または上限量を任意の特定の下限値または下限量に関連付けることができる。
【0027】
上記の個々のセクションで言及された本発明の様々な特徴は、必要に応じて、他のセクションに準用する。したがって、1つのセクションで指定された特徴は、必要に応じて他のセクションで指定された特徴と組み合わせることができる。任意のセクションの見出しは便宜上追加されているにすぎず、決して本開示を限定することを意図するものではない。
【0028】
本発明は、図面に示された例に限定されない。したがって、特許請求の範囲に記載された特徴の後に参照番号が続く場合、そのような番号は、特許請求の範囲の明瞭性を高めるためにのみ含まれ、決して特許請求の範囲を限定するものではないことを理解されたい。
【0029】
本発明は、詰め替えカプセル用のキャップシステムに関する。キャップシステムは、カプセル本体を閉じるように構成されたキャップアセンブリと、カプセル本体が詰め替え用容器に係合されたとき(ねじ込み、押し込みなど)にキャップアセンブリに設けられた易破断シールを破壊するように構成されたプラグとを備える。易破断シールは、閉塞部材と導管との間の易破断接続部によって提供される。易破断接続部は、導管の長手方向軸Aに直交する第1の平面内に延びる。
【0030】
本明細書で使用される場合、「詰め替えカプセル」という用語は、濃縮洗浄製品などの流体を収容するためのカプセル本体を指す。
【0031】
プラグは、キャップアセンブリ内に配置され、システムが詰め替え用容器と係合するときに第1の位置から第2の位置に移動するように構成される。易破断接続部は、カプセル本体内に収容された流体がキャップアセンブリを通って詰め替え用容器内に流れることができるように、プラグの移動の結果として破壊するように構成される。
【0032】
キャップアセンブリは、カプセル本体の内部容積と流体連通するように構成された上流端から、流体をカプセル本体から詰め替え用容器内に排出するように構成された下流端に延びる導管を備える。導管は、易破断接続部によって導管の内壁に接続されている閉塞部材によってシールされる。
【0033】
プラグは管状本体を備え、管状本体はまた、上流端から下流端に延びる内部通路または導管を画定する。プラグは、閉塞部材の対応する支持面と接触するように構成された近位側当接面を備える。
【0034】
プラグはまた、例えば、キャップシステムが詰め替え用容器と係合される場合、詰め替え用コンテナのリムが圧迫することができる遠位側当接面を備える。遠位側当接面は、プラグの管状本体から半径方向に延びるフランジ上に設けることができる。あるいは、プラグは、管状本体を少なくとも部分的に囲む円周方向スカートを備えてもよく、その上に遠位側当接面を設けることができる。
【0035】
組み立てられたシステムでは、プラグはキャップアセンブリ内に配置され、近位当接面が易破断接続部の下流に位置決めされる第1の位置と、近位当接面が易破断接続部の上流に位置決めされる第2の位置との間を(外部から加えられた力の影響下で)移動するように構成される。プラグを第1の位置から第2の位置に移動させることによって、プラグの当接面は閉塞部材の支持面を圧迫し、導管と閉塞部材との間の易破断接続部を破壊する。閉塞部材と導管との間の易破断接続部が破壊されると、カプセル本体に収容された流体は、キャップアセンブリの導管を通り、プラグの管状本体を通って、その下に位置決めされた詰め替え用容器内に流れることができる。
【0036】
閉塞部材は、閉塞部材の周囲に延びる易破断接続部によって導管内にシールされる。易破断接続部は、閉塞部材を導管の内壁に接続する。接続部分は、プラグの近位方向の移動によって力が閉塞部材に加えられると破壊するように構成される。
【0037】
当接面は、正味の力が長手方向軸Aに沿って、易破断接続部が延びる平面に垂直に閉塞部材に加えられるように、閉塞部材の支持面と接触するように構成される。
【0038】
したがって、プラグの当接面は、好ましくは、長手方向軸Aに対して少なくとも2回の回転対称性を有する。例えば、プラグの当接面は、平面Qで終端する管状本体の連続した円周方向リムによって提供することができる。あるいは、当接面は、管状本体のリムの周りに円周方向に等間隔に配置された複数の突起を備える不連続リムを備えることができ、突起は、平面Qで終端する。突起は、リムの円周の周りに等間隔に配置された歯の形態をとることができる。例えば、2つの歯を備える当接面の場合、歯は、互いに直径方向に対向して配置されてもよい。
【0039】
有利には、管状本体の円周の周りに等間隔に配置された突起を含むことによって、破壊されるシールと接触する近位側当接面の表面積を低減することが可能であり得る。これにより、(力がシールに加えられる面積が低減するために)支持部材に加えられる圧力が増加し、ひいてはシールが破損する確実性を改善することができる。当接面の表面積を低減すると同時に、突起の等しい間隔は、非対称に剥離するのではなく、易破断接続部がスナップされることを確実にすることができる。そのような配置は、(例えば、キャップシステムを詰め替え用容器のネックにねじ込むことによって)プラグを第1の位置から第2の位置に移動させるためにユーザから必要とされる力を著しく増加させることなく、易破断接続部の厚さを増加させる(それによって製造公差を増加させる)ことを可能にすることができる。
【0040】
長手方向軸Aに沿って、易破断接続部が延びる平面に垂直に正味の力を加えるように構成された回転対称の当接面を設けることによって、易破断接続部は、シールの周りの最初の裂け目から剥離するのではなく、その円周でスナップして破損するように構成することができる。シールのそのような円周方向の破損は、ユーザに可聴であるスナップ音またはクリック音をもたらすことができ、それによって易破断接続部がうまく破壊されたこと、およびカプセル本体に収容された液体が逃げることができるという正のフィードバックを提供する。
【0041】
キャップアセンブリは、好ましくは、少なくとも閉塞部材、接続部分、および導管を連続成形品として形成するように成形される。接続部分は、キャップアセンブリの最も薄い部分であるように構成されてもよい。接続部分は、0.05~0.2mmの厚さ、より好ましくは、0.1~0.2mmの厚さであってもよい。キャップアセンブリは、成形ポリマー材料、例えばポリプロピレン材料から形成することができる。ポリマー材料は、射出成形することができる。
【0042】
便宜上、プラグの管状本体およびキャップアセンブリの導管は、円形横断面を有することができる。これにより、製造および組み立てをより容易にすることができる。しかし、本発明の範囲内で他の断面形状も可能であることが理解されよう。例えば、楕円横断面と同様に、多角形横断面も可能である。
【0043】
キャップアセンブリおよびプラグアセンブリは、上述の利点に加えて、さらなる利点を提供し得る。
【0044】
例えば、閉塞部材は中空であり、下流基部から上流頂部に向かって先細になり得る。下流基部は開口部を備え得、支持面は開口部を囲み得る。上述のように反転した中空閉塞部材を設けることによって、閉塞部材はカプセル本体に収容された流体内を浮動するように構成することができるため、シールが破壊された後に閉塞部材が導管を沈降させ(settle)てブロックする可能性を低減することができる。
【0045】
導管は、上流端に第1の断面直径を有し、下流端に第2の断面直径を有し得、第1の断面直径は、第2の断面直径よりも大きい。
【0046】
易破断接続部は、第2のより小さい断面直径を有する導管の領域において閉塞部材と導管との間に形成されてもよい。プラグは、プラグが上流方向に前進するにつれて、閉塞部材をより大きい直径を有する導管の領域内に押し込むように構成され得る。言い換えれば、システムは、プラグが第2の位置にあるときにプラグの表面の近位側当接部が導管のより広い部分に配置されるように構成することができる。
【0047】
閉塞部材の最大直径よりも大きい断面直径を有する導管の領域を設けることによって、閉塞部材が導管を通る流体の流出をブロックする可能性が低減される。
【0048】
キャップアセンブリは、導管を形成する壁の少なくとも一部を囲む外壁を備えることができてもよい。したがって、導管を形成する壁は、以下では内壁と呼ばれる。外壁は内壁を囲み、内壁から離間されて円周方向空隙を形成することができる。内壁と外壁は、接続壁によって互いに接続することができる。
【0049】
接続壁の位置に応じて、円周方向空隙は、カプセル本体のネックを受け入れるように構成された開放上流端を有する上流空隙として、または詰め替え用容器のプラグおよび/もしくはネックの少なくとも一部を受け入れるように構成された開放下流端を有する下流空隙として構成することができる。単一の接続壁が上流空隙および下流空隙を提供することができ、接続壁がその2つを分離することが理解されよう。
【0050】
上流空隙を設けることによって、カプセル本体のネックを内壁と外壁との間の空隙内に受け入れることができるため、キャップアセンブリとカプセル本体との間の漏れに対する安全性を改善することができる。例えば、外壁は、カプセル本体のネックの外面上のねじ山に係合し、キャップアセンブリの外壁とネックの外面との間にシール係合を形成するように構成されたその内面上のねじ山で構成することができる。内壁は、カプセル本体のネックの内面とシールを形成するように構成されたバレルシールとして構成されてもよい。最後に、カプセル本体のリムとキャップアセンブリの接続壁との間に第3のシール関係を形成することができる。当業者であれば、これらのシール配置の任意の組み合わせを実装して、漏れに対する安全性を改善することができることを理解するであろう。
【0051】
上流空隙に加えて、またはその代替として、下流空隙は、追加の代替例を提供することができる。例えば、下流空隙は、易破断接続部の偶発的な破断をもたらす可能性がある、プラグとの偶発的な接触を防止するためにプラグを完全に囲むことができる。さらに、下流空隙は、プラグの遠位側当接面を収容し、詰め替え用容器のネックを受け入れるように構成することができる。下流空隙は、プラグ上に設けられたスカート壁を収容することができ、これについては以下でより詳細に説明する。
【0052】
管状本体に加えて、プラグは、管状本体を少なくとも部分的に囲むスカート壁をさらに備え得る。スカート壁は管状本体から離間され、それらの間にプラグ凹部を形成する。スカート壁は、管状本体に接続される第1の端部から自由端に延びる。
【0053】
プラグ凹部は、キャップアセンブリ導管を形成する内壁の下流端を受け入れるように構成される。これにより、正しい位置にキャップアセンブリ内のプラグを正確に配置し、その移動を案内することができる。プラグがその第2の位置に達すると、内壁がプラグ凹部の閉鎖端に当接し、プラグがさらに内側に進行するのを防止するため、プラグ凹部の深さによってキャップアセンブリ内のプラグの最大進行範囲も決定される。
【0054】
自由端は、遠位側当接面が設けられたフランジを備えることができ、キャップアセンブリに係合し、ハウジング内の定位置にプラグをより正確に保持するように構成された追加の特徴をさらに備えることができる。
【0055】
例えば、スカートの自由端は、詰め替え用容器のリムに係合するための遠位側当接面を提供する半径方向外側に延びるフランジを備えることができる。スカートの自由端はまた、キャップアセンブリの外壁の内面上の少なくとも1つのねじ山に係合するように構成された少なくとも1つの半径方向外側に延びる爪を備えてもよい。爪は、プラグが第1の位置から第2の位置に押されるときにねじ山を乗り越えるように構成される。しかし、爪は、移送中にプラグがキャップアセンブリから外れる可能性がある程度を防止または制限することができる。
【0056】
追加的または代替的に、キャップアセンブリ導管の内面および/または管状本体の外壁上に円周方向隆起部または突出部を設けることによって、移送および/または保管中にプラグが第1の位置に維持される安全性を改善することも可能であり得る。
【0057】
キャップシステムを通る流体の流れをさらに改善するために、プラグは、管状本体のリムに不連続部を形成する1つまたは複数の切り欠きを備えることができる。1つまたは複数の不連続部は、閉塞部材が管状本体のリムの上に沈降する場合であっても、キャップアセンブリを通る流路が可能であることを確実にすることができる。
【0058】
カプセル本体とキャップシステムとの間の漏れに対するさらなる安全性を提供するために、カプセル本体の少なくとも一部およびキャップアセンブリの少なくとも一部の周りに延びるシュリンクラップカバーを設けることができる。
【0059】
ここで本発明を、以下の非限定的な図および例を用いてさらに例示する。
【0060】
例として、本発明は、以下の図を参照して説明される。
【図面の簡単な説明】
【0061】
図1】本発明による詰め替えカプセル、プラグ、およびキャップアセンブリを備える詰め替えカプセルシステムの長手方向断面斜視図である。
図2A】易破断シールの破断前の詰め替えシステムの長手方向断面図である。
図2B】易破断シールの破断後の詰め替えシステムの長手方向断面図である。
図3A】易破断シールを備える、第1の構成によるキャップアセンブリの長手方向断面図である。
図3B】第1の構成による図3Aの易破断シールの拡大図である。
図3C】第2の構成による図3Aの易破断シールの拡大図である。
図4A】第1の構成によるプラグの長手方向断面図である。
図4B】第2の構成によるプラグの長手方向断面図である。
図4C図4Bに示すプラグの斜視図である。
図5図1のキャップシステムを備える詰め替えカプセルシステムの近位端の拡大長手方向断面図である。
【0062】
図面の詳細な説明
図面の詳細な説明では、本発明による様々な例示された装置の同様の特徴を示すために同様の符号が用いられている。
【0063】
図1は、詰め替え用容器と共に使用するように構成された、濃縮洗浄液を収容するための詰め替えシステムを示す。図1は、カプセル本体100と、キャップアセンブリ200と、プラグ300とを備える組み立てられた詰め替えシステムの断面図を示す。
【0064】
図1に示すように、カプセル本体100は、一定量の濃縮洗浄液を受け入れるように構成されたほぼ中空の容器を備える。濃縮洗浄液は、カプセル本体100の内部容積102内に収容される。カプセル本体100は、リム108によって囲まれた開放端を備えるネック104を備える。ネック104は、キャップアセンブリ200上の対応するねじ山に係合するように構成されたカプセルねじ山106を備える。
【0065】
図1に示すように、長手方向軸Aは、キャップアセンブリ200、およびプラグ300を通って、カプセル本体100の閉鎖端からカプセル本体100の開放端を通って延びる。
【0066】
キャップアセンブリ200は、カプセル本体100をシールするように構成され、上流端から下流端に延びる。システムが使用されているとき、上流方向は、カプセル本体100に向かう方向であり、下流端方向は、詰め替え用容器に向かう方向である。
【0067】
キャップアセンブリ200は、カプセル本体100を出るために流体が流れることができるキャップアセンブリ200を通る導管203を画定する。導管203は、開放上流端から開放下流端にキャップアセンブリ200を通って延びる。閉塞部材208が導管203をシールし、導管203の上流端と下流端との間の流体連通を防止する。閉塞部材208は、圧力を閉塞部材208に加えることによって破壊することができる易破断接続部210によって導管の内壁にシールされる。
【0068】
プラグ300は、キャップアセンブリ200内に配置され、閉塞部材208を圧迫し、キャップアセンブリ200が詰め替え用容器にねじ込まれる(または別の方法で係合される)ときに易破断接続部210を破壊するように構成される。プラグ300は、プラグ300がキャップアセンブリ200内のシールを破断するために使用されると、洗浄液が通って逃げることができる内部ボアを提供する管状本体を備える。
【0069】
有利には、詰め替えシステムは、シュリンクラップカバーで包むことができる。シュリンクラップカバーは、キャップアセンブリ200およびカプセル本体100の全体を覆うこともできるし、カプセル本体100およびカプセルアセンブリ200の一部のみを覆うこともできる。有利には、シュリンクラップカバーは、カプセル本体100とキャップアセンブリ200との間の接合部がシュリンクラップカバーによって囲まれるように、キャップシステムの周りに延びてもよい。カプセル本体100とキャップアセンブリ200を共にシュリンクラップすることによって、キャップアセンブリ200がカプセル本体100から不用意に取り外される可能性がさらに低減される。
【0070】
システムの使用
ここで図2Aおよび図2Bを参照して、システムの使用をより詳細に説明する。
【0071】
図2Aおよび図2Bは、キャップアセンブリ200と、プラグ300とを備える詰め替えシステムの拡大図を示す。カプセル本体100は、明確化のために省略されている。図2Aおよび図2Bはまた、詰め替え用容器400の内部容積と流体連通する開口部を画定するネック402を有する詰め替え用容器400の上部を示す。
【0072】
図2Aは、導管203内にシールされた閉塞部材208を有する使用前のシステムを示す。図2Aに示すように、詰め替えシステムには、キャップアセンブリ200内に配置されたプラグ300が供給される。図2Aに示す構成では、プラグ300は、閉塞部材208から離間している(すなわち、直接接触していない)第1の位置を占める。
【0073】
プラグ300は、キャップアセンブリ200内に取り付けられ、偶発的な移動(例えば、移送または保管中)に対して定位置に固定される。しかし、プラグ300およびキャップアセンブリ200は、プラグ300に設けられた遠位側当接面を圧迫することによって、プラグ300を閉塞部材208に向かって軸方向に押すことができるように構成される。
【0074】
プラグ300は、異なる方法でキャップアセンブリ200内に固定または取り付けることができる。例示的なプラグとキャップアセンブリの組み合わせを、図3A図5を参照してさらに詳細に説明する。
【0075】
キャップアセンブリ200は、詰め替え用容器400上の対応する容器ねじ山に係合するように構成された1つまたは複数の第1のねじ山230(または他の係合手段)を備える。ねじ山230は、キャップアセンブリ200が詰め替え用容器400のネック402にねじ込まれることを可能にする。第1の1つまたは複数のねじ山230は、キャップアセンブリ200の内面に設けられ、詰め替え用容器400の容器ねじ山404は、詰め替え用容器400の外面に設けられる。したがって、キャップアセンブリ200が詰め替え用容器400のネック402にねじ込まれると、詰め替え用容器400のネック402およびネック402が終端するリム406は、キャップアセンブリ200内に案内される。
【0076】
ここで図2Bを参照すると、プラグ300はキャップアセンブリ200内に配置され、それによりキャップアセンブリ200内へのネック402の導入がプラグ300を圧迫し、プラグを上流方向に、カプセル本体100に向かって押し、閉塞部材208と接触させる傾向がある。
【0077】
図2Bに示すように、リム406がキャップアセンブリ200内を前進すると、プラグ300は最初に閉塞部材208と当接し、次いで、リム406がプラグをキャップアセンブリ200に対してさらに前進させるときに閉塞部材に対して力を及ぼし始める。プラグ300が閉塞部材208を圧迫すると、閉塞部材208に及ぼされる力は、閉塞部材と導管203との間の易破断接続部が破損する点まで増加し、閉塞部材208は、もはや導管203をシールしないように上流方向に押される。したがって、図2Bは、プラグ300の第2の位置を示す。
【0078】
閉塞部材208によって提供されるシールが破壊されると、濃縮洗浄液は、カプセル本体100の内部容積102から、キャップアセンブリ200の導管203を通り、プラグ300の内部ボアを通って、下方の詰め替え用容器400内に流れることができる。
【0079】
カプセル本体100が空になると、キャップアセンブリ200は、詰め替え用容器400のネック402から緩められ、安全に廃棄することができる。
【0080】
上述のような詰め替えシステムを提供することによって、制御された量の濃縮洗浄液を詰め替え用容器に送達する安全で便利かつ効果的な方法を提供することが可能である。
【0081】
本明細書に記載のシステムによっていくつかの利点を提供することができ、その結果、改善された詰め替えシステムがもたらされ得る。
【0082】
改善されたキャップアセンブリ
ここでキャップアセンブリ200について、図3A図3Cを参照してより詳細に説明する。図3Aは、上述のキャップアセンブリ200の断面図を示す。図3Bは、第1の例示的な構成による易破断接続部210の拡大断面図を示す。図3Cは、第2の例示的な構成による易破断接続部210の拡大断面図を示す。明確化のために、プラグ300は図3A図3Cから省略されている。
【0083】
本明細書に記載のキャップアセンブリ200は、性能を向上させることができるいくつかの改善点を含む。キャップアセンブリ200は、改善された壁構造、改善された易破断接続部、向上した安全特徴、ならびにユーザへの改善された可聴および触覚フィードバックを備えることができる。以下、これらの改善点の各々についてより詳細に説明する。さらに、以下に説明する特徴は、単独で、または他の特徴と組み合わせて詰め替えシステムに組み込まれ、さらに改善された製品を提供することができることが理解されよう。
【0084】
図3Aに示すように、キャップアセンブリ200は、開放上流端から開放下流端に延びる導管203を画定する内壁202を備える。閉塞部材208が、導管203内に位置決めされ、上流側208aと、下流側208bとを有する。閉塞部材208は、易破断接続部210によってその周囲を内壁202に対してシールしている。易破断接続部210は、導管203の上流開放端と下流開放端との間に位置し、図3Bおよび図3Cを参照してより詳細に説明する。
【0085】
外壁204が、内壁202の周りに延びる。外壁204は、接続壁212によって内壁202に接続される。内壁202と外壁204との間に延びる接続壁212は、内壁202と外壁204との間の空間内のキャップアセンブリ200を通る流体の流れを防止する。したがって、流体がキャップアセンブリ200を通って流れることができる唯一の経路は、易破断接続部210が破壊されたときに導管203を通る。
【0086】
内壁202は、外壁204内に同軸に配置され、内壁202と外壁204との間に円周方向空隙214を形成する。図3Aに示す実施形態では、接続壁212は、それらの長さに沿って途中で内壁202および外壁204の各々に接続する。これにより、接続壁212の上流の内壁202と外壁204との間に上流空隙214aが形成され、接続壁212の下流の内壁202と外壁204との間に下流空隙214bが形成される。
【0087】
上流空隙214aを設けることによって、カプセル本体100とキャップアセンブリ200との間のシールを改善することができる。これは、内壁202をカプセル本体100のネック104内でキャップアセンブリ200とカプセル本体100との間にシールを形成するように特に適合させることができ、かつ外壁を203にすることができ、カプセル本体100のネック104の周りでキャップアセンブリ200とカプセル本体100との間にシールを形成するように特に適合させることができるからである。
【0088】
少なくともいくつかの例では、外壁204は、カプセル本体100にチャイルドレジスタンス閉塞部を設けることができる。例えば、外壁204は、カプセル本体100上の複数のラチェット歯と噛み合う複数のラチェット歯(図示せず)を備えることができ、キャップアセンブリ200をカプセル本体100にねじ込むことを可能にするが、キャップアセンブリ200がカプセルアセンブリから緩められるのを防止する。チャイルドレジスタンス閉塞部は、キャップアセンブリ200がカプセル本体100から完全に(または少なくともキャップアセンブリ200を破壊することなく)緩められるのを防止してもよく、または所定の軸方向の力がカプセル本体100に向かう方向にキャップアセンブリ200に加えられない限り、キャップアセンブリ200がカプセル本体100から緩められるのを防止するように構成され得る。
【0089】
さらに、カプセル本体100のネック214を収容するために上流空隙104aを設けることによって、ネック104を使用して構造的補強をキャップアセンブリ200に提供し、圧力が易破断接続部210を破断するために加えられるときに屈曲する程度を最小限に抑えることができる。キャップアセンブリ200がプラグ300からの圧力下で屈曲し得る程度を最小限に抑えることによって、易破断接続部210は、圧力下で突然破損する可能性がより高くなり、その結果、シールが破壊され、濃縮液を分注することができるという可聴および触覚フィードバックをユーザに提供するスナップまたはクリックをもたらす。
【0090】
下流空隙214bを設けることによって、接続壁212の下流の内壁202と外壁204との間にプラグ300の少なくとも一部を収容することができる。これは、移送および保管中にプラグ300をキャップアセンブリ200内に保持し、ユーザが詰め替えシステムを詰め替え用容器にねじ込むまで定位置に正確に保つことができる空間を提供する。下流空隙にプラグ300を設けることによって、プラグは、ハンドラによる偶発的な接触から遮蔽することができ、それによって移送または保管中にプラグ300が第1の位置と第2の位置との間で偶発的に移動するリスクを低減する。
【0091】
上流空隙214aおよび下流空隙214bの提供を組み合わせて既知のシステムよりも優れた利点を提供することができるが、少なくともいくつかの例では、キャップアセンブリ200は上流空隙214aのみまたは下流空隙214bのみを備えることができることが理解されよう。
【0092】
キャップアセンブリ200の内壁202によって提供される導管203は、その長さに沿って可変直径を有することができる。例えば、易破断接続部210の上流の導管203の直径は、易破断接続部210の下流の導管203の直径よりも大きくすることができる。易破断接続部210の上流で導管203の直径を増加させることによって、閉塞部材208は、プラグ300によって、閉塞部材208よりも大きい直径を有する導管203の領域内に押し込むことができる。これは、プラグがその第2の位置に移動した後、閉塞部材208が導管203を塞ぎ、キャップアセンブリ200およびプラグ300を通るカプセル本体100からの洗浄液の流出を防止する可能性をさらに低減する。
【0093】
図3Aに示す実施形態では、内壁202は、詰め替えカプセル本体100のネック104とシールするためのバレルシールを提供するために、バレル形状または球根状の上流端を有するように成形される。内壁202は、カプセル本体100の開口部内に着座し、内壁の外面と開口部の内面との間にシールを形成するように構成される。
【0094】
略平行な側面を有する円筒形状を備える代わりに、導管203の上流端は、易破断接続部210の上流の最大直径から内壁202の上流リムに向かって横断面直径(すなわち、長手方向軸Aに垂直な平面における断面)が着実に減少するバレル形状であってもよい。上流端で導管203の直径を変化させることによって、製造公差の変動を考慮することができ、および/または導管203のより狭い開放端をカプセル本体100のネック104内に挿入することができ、かつバレルシールリムとカプセル本体100のネックとの間に密なシールを形成することができるため、カプセル本体100とキャップアセンブリ200との間により密なシールを設けることができる。
【0095】
図3Aに示すように、接続壁212は、上流側上の内壁202に隣接する円周方向ノッチ234またはチャネルをさらに備えることができる。ノッチ234は、内壁202が接続壁212に接合する点において、接続壁212の厚さを低減する。これにより、内壁202の上流部分が(図5に示すように)カプセル本体100のネック104内に嵌合するように内側に屈曲することができる程度を増加させることができる。
【0096】
閉塞部材208の下流の内壁202は、略平行な壁を有する概して円筒形の形態を有する。内壁202の下流端は、詰め替え用容器400のネック404内に嵌合するように構成される。
【0097】
図3Aに示すように、内壁202の内面は、半径方向内側に突出する隆起部または突出部216を備えることができる。隆起部または突出部216は、有利には、図5を参照して以下により詳細に説明するように、プラグ300上の対応する突出部に係合することができる。
【0098】
図3Aに示すように、閉塞部材208は、導管203内に位置決めされ、易破断接続部210が破壊されない限り、導管を閉じて流体の通過を防止する。
【0099】
図3Aに示す閉塞部材208は、下流基部219から上流頂部218に延びる先細形状を備える。例えば、閉塞部材は、円錐形または円錐台形を備えることができる。基部219は、好ましくは、下流側から閉塞部材208の中空内部にアクセスすることができるように開口している。中空の尖った閉塞部材208を設けることによって、シールが破壊された後に閉塞部材208が内側導管を通して形成された開口部の上に沈降する可能性が低減される。反対に、中空閉塞部材208によって提供される浮力は、閉塞部材が導管203から離れて浮動する傾向があることを意味する。
【0100】
閉塞部材の基部219は、圧力を加えて易破断接続部210を破断するためにプラグ300が圧迫することができる支持面220を提供する。支持面220は、好ましくは、長手方向軸Aに直交する平面内に延びる。易破断接続部210はまた、好ましくは、長手方向軸Aに垂直な平面内に延びる。易破断接続部210は、支持面220と同じ平面内、または平面Rに平行な平面内に延びることができる。
【0101】
図3Bおよび図3Cは各々、本発明による閉塞部材208と内壁202との間に形成された易破断接続部210の拡大図を示す。
【0102】
図3Bおよび図3Cに示すように、易破断接続部210は、内壁202と閉塞部材208の外周との間に延びる。易破断接続部210は、好ましくは、0.05~0.2mmの厚さである。しかし、当業者は、使用される材料およびキャップシステムの寸法に応じて他の寸法が選択されてもよいことを理解するであろう。
【0103】
易破断接続部の(長手方向の)厚さおよび(半径方向の)幅は、好ましくは、厳密に制御される。易破断接続部210の幅および厚さを制御することによって、易破断接続部210が破損する確実性をより確実にすることができる。これにより、より一貫したユーザ体験を提供することができる。
【0104】
易破断接続部の厚さおよび幅は、異なる方法で制御することができる。
【0105】
例えば、図3Bに示す例示的な構成では、易破断接続部210は、2つの対向する凹部またはノッチ222、224の間に形成される。凹部またはノッチ222、224は、断面図である図3Bに示されている。しかし、円形横断面を有する閉塞部材208の場合、凹部またはノッチ222、224は、円周方向チャネルまたは環状溝として形成されてもよいことが理解されよう。
【0106】
第1の凹部224は、閉塞部材208の上流側208aと内壁202の内面との間の易破断接続部210の上流に形成される。第2の凹部224は、閉塞部材208の下流側208bと内壁202の内面との間の易破断接続部210の下流に形成される。2つの対向する凹部またはチャネルの間に易破断接続部210を形成することによって、易破断接続部210の(長手方向の)厚さおよび(横方向の)幅を制御および最小限に抑えることができる。
【0107】
ノッチ222および224(またはチャネル)は、開放端から閉鎖端に延び、易破断接続部210は、各場合に閉鎖端を形成する。各凹部またはチャネルの閉鎖端は、有利には、図3Bに示すように、丸みを帯びたプロファイルを有することができる。対向する丸みを帯びたノッチまたはチャネルの間に易破断接続部210を設けることによって、最も薄い部分における易破断接続部の幅を厳密に制御することができる。
【0108】
易破断接続部210の最も薄い部分の横方向幅は、丸みを帯びたノッチの曲率半径を変えることによって制御され得ることが理解されよう。第1のノッチまたは凹部222の曲率半径は、第2のノッチまたは凹部224と実質的に同じになるように選択することができ、あるいは異なっていてもよい。
【0109】
図3Bに示される例における第2の(下流)ノッチまたはチャネル224は、易破断接続部210が支持面220に対して異なる平面内に延びることを意味する。しかし、代替の例示的な構成では、第2の円周方向ノッチ224を省略することができる。
【0110】
代替の例示的な構成が、図3Cに示されている。図3Cに示すように、第1の(上流)凹部222が存在する。図示の構成では、凹部222は、平坦な下面223を有する閉鎖端を備える。凹部222の平坦な下面223は、内壁202と閉塞部材208との間に延び、易破断接続部210の上面を形成する。
【0111】
易破断接続部210の下面は、支持面220と同じ平面内に延び、支持面と連続している。図3Cに示すように、易破断接続部210のすぐ上流の内壁202の内面が半径方向外側に位置決めされ、または内壁202の内面の内面が易破断接続部210のすぐ下流にあるように凹部222を形成することによって、その最も薄い部分における易破断接続部210の幅を制御することができる。易破断接続部の下流の壁の内面に対する、易破断接続部210の上流の内壁202の内面との点でオフセットすることによって、その最も薄い点における易破断接続部210の幅は、凹部222の幅よりも小さい寸法に低減することができる。これにより、(例えば、金型で)接続部を形成するのに必要な部品のいずれよりも小さい幅寸法を有する易破断210接続部の形成が可能になる。これにより、易破断接続部210をさらに改善することができる。
【0112】
再び図3Aを参照すると、易破断接続部210は、好ましくは、キャップアセンブリ200の長手方向軸Aに直交する平面P内に延びる。(長手方向軸Aに対して)平坦なシールを設けることによって、易破断接続部210は、プラグ300(長手方向軸Aに直交して同じく配向された近位側当接面305を有する)が支持面220を圧迫するのと実質的に同時にその円周でスナップする傾向がある。これは、長手方向軸Aに対して非垂直角度で延びる平面内に延びる易破断接続部210とは対照的であり、「下」端(最初にプラグ300に近接させられる易破断接続部210の部分)から「上」端(前進するプラグ300から最も遠いシールの部分)に向かって剥離する傾向がある。そのような剥離は、アセンブリのユーザにはほとんど知覚されず、その結果、ユーザは、シールが部分的に損なわれた状態で、時期尚早に詰め替え用容器からキャップアセンブリを取り外す可能性がある。
【0113】
対照的に、同時に閉塞部材208の周縁の周りで易破断接続部210が破壊される利点の1つは、易破断接続部210が突然破損し、易破断接続部210が破壊されるときにスナップまたはクリックを引き起こし得ることである。易破断接続部210の破損によるスナップまたはクリックは、詰め替えシステムをシールする構成要素が破壊したこと、およびカプセル本体100内に配置された濃縮洗浄液が分注されるという可聴および/または触覚フィードバックをユーザに提供することができる。
【0114】
図2A図5に示す実施形態では、システムは、プラグ300が移動するとき、可動プラグ300が閉塞部材208の支持面220を圧迫するように構成される。
【0115】
ここでプラグ300について、図4A図4Cを参照してより詳細に説明する。
【0116】
本明細書に記載のプラグ300は、性能を向上させることができるいくつかの改善点を含む。プラグ300は、改善された壁構造、易破断接続部210を破断するための改善された支持面、向上した安全特徴、ならびにユーザへの改善された可聴および触覚フィードバックに寄与する特徴を備えることができる。以下、これらの改善点の各々についてより詳細に説明する。さらに、以下に説明する特徴は、単独で、または他の特徴と組み合わせて詰め替えシステムに組み込まれ、さらに改善された製品を提供することができることが理解されよう。
【0117】
図4Aは、第1の例示的な構成に従って構成された近位側当接面を備えるプラグ300の断面図を示す。図4Bは、第2の例示的な構成に従って構成された近位側当接面を備えるプラグ300の断面図を示す。図4Cは、図4Bのプラグ300の斜視図を示す。
【0118】
図4Aに示すように、プラグ300は、それを通る内部導管を画定する概して管状の本体302を備え、近位リム304が、管状本体302の上流開口部を囲む。近位リム304は、上述したように、プラグ300が第1の位置から第2の位置に移動するときに閉塞部材208の支持面220を圧迫するように構成された近位側当接面305を備える。
【0119】
図4Aに示す実施形態では、プラグ300は、管状本体302に対して同軸に配置され、二重壁プラグ300を提供するためにその長さの少なくとも一部に沿って管状本体302を囲む概して管状のスカート壁306をさらに備える。スカート壁306は、(半径方向に)管状本体302から離間され、スカート壁306と管状本体302との間にプラグ凹部308を形成する。
【0120】
スカート壁306は、その遠位端で管状本体302の遠位端に接続され、自由近位端を備える。スカート306の自由近位端は、詰め替え用容器400のリム406(図2Aおよび図2B参照)に当接するための遠位側当接面312を提供する外側に延びるフランジ310をさらに備える。
【0121】
内側管状本体302および外側スカート306を備えるプラグ300を設けることによって、プラグ300をキャップアセンブリ200内により正確に保持することができる。例えば、プラグ凹部308は、キャップアセンブリ200の構成要素(例えば、内壁202)を収容し、ユーザがシステムを詰め替え用容器400にねじ込むまでキャップアセンブリ200内に正確にプラグ300を保持することができる。
【0122】
近位側当接面305は、図4Aおよび図4Bを参照して以下に説明するように、異なる方法で構成することができる。
【0123】
上述したように、プラグ300の近位側当接面305は、プラグ300がその第1の位置とその第2の位置との間を移動するとき(図2Aおよび図2B参照)に閉塞部材208の支持面220と接触するように構成される。近位側当接面305が閉塞部材208の支持面220と接触し、近位方向にさらに前進すると、易破断接続部210が破壊し、閉塞部材208は導管203を塞ぐ位置から持ち上げられる。
【0124】
プラグの近位側当接面305は、加えられた力を易破断接続部210の円周に均等に分散させるように構成することができる。言い換えれば、近位側当接面305は、正味の力が長手方向軸Aに沿って、易破断接続部210が延びる平面に垂直に閉塞部材208に加えられるように構成することができる。したがって、プラグ300の近位側当接面305は、好ましくは、長手方向軸Aに対して少なくとも2回の回転対称性を有する。
【0125】
図4Aに示す例示的な構成では、プラグ300の近位側当接面305は、管状本体302の円周方向リム304によって提供され、平面で終端する。長手方向軸Aに垂直な平面内に円周方向リムを設けることによって、近位側当接面305は、閉塞部材208の円周の周りで支持面220と同時に接触する。
【0126】
近位側当接面305を提供するリム304は、連続的であってもよく、または1つまたは複数の切り欠き316を備えることができる。
【0127】
図4Bに示す代替例では、近位側当接面305は、管状本体302のリム304の周りに円周方向に等間隔に配置された複数の突起307(近位方向に延びる)を備える不連続リムを備えることができ、突起307は、長手方向軸Aに垂直な平面で終端する。突起は、リムの円周の周りに等間隔に配置された歯の形態をとることができる。例えば、2つの歯を備える当接面の場合、歯は、互いに直径方向に対向して配置されてもよい。2つの直径方向に対向する歯を備えるプラグ300の斜視図が、図4Cに示されている。
【0128】
長手方向軸Aに沿って、易破断接続部210が延びる平面に垂直に正味の力を加えるように構成された回転対称の当接面を設けることによって、易破断接続部210は、シールの周りの最初の裂け目から非対称に剥離するのではなく、その円周でスナップして破損するように構成することができる。シールのそのような円周方向の破損は、ユーザに可聴であるスナップ音またはクリック音をもたらすことができ、それによって易破断接続部がうまく破壊されたこと、およびカプセル本体に収容された液体が逃げることができるという正のフィードバックを提供する。
【0129】
上述の特徴に加えて、またはその代替として、上述のプラグ構成は、プラグ300の機能性を高めるための追加の特徴を備えることができる。以下の追加の特徴は、図4A図4Cを参照して上述した当接面構成と組み合わせることができる。
【0130】
スカート壁306の自由端における遠位側当接面312は、複数の追加の利点を提供するように構成することができる。例えば、スカート壁306の自由端は、キャップアセンブリ200の接続壁212に対してシールするように構成された近位シール318を備えることができる。近位シール318は、頂部を備える円周方向隆起部を備えることができる。この頂部は、接続壁212と接触する表面積が小さく、それによってシール性が改善する。
【0131】
スカート壁306の自由近位端はまた、キャップアセンブリ200のねじ山230に係合するように構成された1つまたは複数の爪320を備えることができる。1つまたは複数の爪320とねじ山230の係合は、プラグ300がキャップアセンブリ200内の定位置に留まるという追加の安全性を提供し得る。
【0132】
1つまたは複数の爪320はまた、製品が使用された後にキャップアセンブリ200内にプラグ300を保持することができる。易破断接続部210を破断するためにプラグ300をキャップアセンブリ200内に押し込まなければならないため、爪は、好ましくは、プラグ300が閉塞部材208に向かって前進するときにキャップアセンブリ200のねじ山230を乗り越えることができるように構成される。したがって、1つまたは複数の爪320は、遠位側凹面と、凸状の近位面とを備えることができる。
【0133】
図4に示すように、プラグ300は、管状本体302の外面上に円周方向隆起部または突出部314をさらに備えることができる。隆起部または突出部314は、相補的なキャップアセンブリ200上の対応する隆起部または突出部(例えば、隆起部216)と係合するように構成することができる。これにより、使用前、例えば移送および保管中のキャップアセンブリ200内のプラグ300の保持をさらに改善することが可能である。
【0134】
図4に示すように、プラグ300はまた、管状本体302の壁に1つまたは複数の切り欠きまたはスロット316を備えることができる。切り欠きまたはスロットは、好ましくは、管状本体302の近位リム304から遠位方向に延びる。切り欠きまたはスロット316によって形成されたリム304の不連続部は、有利には、閉塞部材208がプラグ300のリム304に対してシールを形成することができないことを確実にすることによって、易破断接続部210が破壊された後にキャップアセンブリ200およびプラグ300を通る流体の流れを改善することができる。
【0135】
図4A図4Cに示す実施形態では、プラグ300は、2つの直径方向に対向する切り欠き316を備える(図4に示す断面図では一方のみが見える)。しかし、管状本体302に設けられる切り欠きは1つであってもよく、または3つ以上の切り欠きが設けられてもよい。
【0136】
管状本体302の近位側当接面305に不連続部を設けることはまた、閉塞部材208の支持面220と接触する近位側当接面305の表面積を低減し、それによって閉塞部材208に及ぼされる単位面積当たりの力を増加させるという追加の利点を提供することができる。
【0137】
図面には示されていないが、閉塞部材208は、同様の方式でプラグ300およびキャップアセンブリ200を通る洗浄液の流れを向上させるように(プラグ300に加えて、またはその代替として)修正することができることが理解されよう。例えば、閉塞部材208は、易破断接続部210が破壊された後に閉塞部材208がプラグ300とシールを形成するのを防止する、切り欠きまたは凹部などの不連続部を閉塞部材208の支持面220に設けるように修正することができる。
【0138】
理解されるように、平らなリム304を備えるプラグ300と、平らな支持面220を備える閉塞部材208は、閉塞部材208がプラグ300の管状部材302の開口部上に沈降する場合、互いにシールを形成することができる。平面が整列し、接触してリム304の周縁の周りにシールを形成する場合、閉塞部材208は、易破断接続部210が破壊された後にカプセル本体100からの流体の流出を防止することができる。
【0139】
しかし、リム304または支持面220のいずれか(または両方)に1つまたは複数の切り欠きまたはスロットを設けることによって、閉塞部材208がプラグ300の管状本体302に対して沈降した場合、カプセル本体100に収容された流体は、切り欠きのスロットによって形成された開口部によってプラグ300の管状本体302を通って依然として流れることができる。
【0140】
図4に示すように、プラグ300は、管状本体302の遠位開口部を横切って延びる少なくとも1つのバリアまたはビーム322をさらに備えることができる。ビーム322は、遠位開口部の直径を横切って延びてもよく、または複数のビームが開口部を横切って延びてもよい。ビームは、それを通過する流体の流れを可能にするが、管状本体302によって形成された導管内への物体(例えば、指)の挿入を防止または制限するように構成される。これは、易破断接続部210が管状本体302を通過する物体によって不用意にまたは不適切に破壊される可能性を最小限に抑える。
【0141】
詰め替えシステム
ここで図5を参照して説明するように、組み立てられると、カプセル本体100、キャップアセンブリ200、およびプラグ300は、さらなる利点を提供するシステムを提供することができる。
【0142】
図5は、詰め替えシステムの遠位端の拡大図を示す。カプセル本体100のネック104、およびネック104の開口部を囲むリム108が明確に示されている。カプセル本体100のネック104はまた、キャップアセンブリ200の対応するねじ山に係合するように構成された、ネック104の周りに(外面上に)延びる1つまたは複数のねじ山106を備える。
【0143】
キャップアセンブリ200もまた、明確に示されている。キャップアセンブリ200は、図3Aおよび図3Bを参照して上述した二重壁構造を備える。外壁204の内面は、カプセル本体100上のねじ山106に係合するように構成された1つまたは複数の第2のねじ山232を備える。
【0144】
キャップアセンブリ200は、ネック104のリム108が上流空隙214a内に配置されるようにカプセル本体100にねじ込まれる。有利には、ネック104のリム108は、キャップアセンブリ200の接続壁212に当接する。カプセル本体100のリム108がキャップアセンブリ200の接続壁に当接するようにカプセル本体100をキャップアセンブリ200と係合させることによって、接続壁212のネック104は、プラグ300が閉塞部材208を圧迫するときに屈曲しないようになっている。さらに、カプセル本体100のリム108をキャップアセンブリ200の接続壁212に当接させることによって、カプセル本体100からの漏れに対する追加の安全性を提供することができる。
【0145】
キャップアセンブリ200は、内壁202(上述したように、バレル形状のシールとして構成されていてもよい)の上流端がカプセル本体100のネック104内に配置されるようにさらに構成される。したがって、内壁202は、カプセル本体100のネック104との追加のシールを形成する。
【0146】
ここで、プラグ300とキャップアセンブリ200との間の係合についても図5を参照して説明する。図5に示すように、プラグ300は、キャップアセンブリ200内に配置される。図5に示すプラグ300は、図4を参照して説明したプラグ300と構造的に同様である。
【0147】
図示のように、プラグ300は、キャップアセンブリ200の内壁202の遠位端が管状本体302とスカート壁306との間に形成された凹部308内に配置されるように、キャップアセンブリ200内に配置される。組み立て中、プラグ300上の隆起部314は、キャップアセンブリ200の内壁202上の対応する隆起部216を通って押される。隆起部216および314の係合は、システム10の移送および保管中にキャップアセンブリ200内にプラグ300を保持するのを助けることができる。
【0148】
プラグ300の1つまたは複数の爪320はまた、外壁204の内面上のねじ山230に係合することによってキャップアセンブリ200内にプラグ300を保持するのを助けることができる。好ましくは、キャップ上の1つまたは複数のねじ山230に正確に係合するために、少なくとも2つの爪が設けられる。
【0149】
本明細書に記載のプラグ300とキャップアセンブリ200の組み合わせは、易破断接続部210が破壊された後、閉塞部材208がキャップアセンブリ200を通る流体の流れをブロックするのを防止するように構成することができる。
【0150】
例えば、図5に示す実施形態に示されるように、キャップアセンブリ200の内壁202は、易破断接続部210の下流の第1の直径と、易破断接続部210の上流の第2のより大きい直径とを有するように構成され得る。易破断接続部210が破壊された後、閉塞部材208がキャップアセンブリ200の内壁202に対してシールすることができない位置内に押し込まれるか、または持ち上げられることを確実にするために、プラグ300は、リムまたは当接面304が、易破断接続部210が閉塞部材208を内壁202に接合する点を越えて上流に移動することができるように構成することができる。これは、リム204が閉塞部材208を導管203の拡径部分内に押し込むまで、プラグ300の最大進行距離がキャップアセンブリ200によって制限されないことを確実にすることによって達成することができる。
【0151】
図5に示す例では、易破断接続部210に向かうプラグ300の最大進行は、スカート壁306上のシール318がキャップアセンブリ200の接続壁212に当接する点である。図示の実施形態では、管状本体302のリム304およびシール318は、同じ横断面で終端する。閉塞部材が導管203のより狭い部分から持ち上げられるまでプラグ300の進行が制限されないことを確実にするために、易破断接続部210は、接続壁212の下流に位置決めされる。
【0152】
代替的に(または追加的に)、プラグ300のリムまたは当接面304は、スカート壁306のシール面318を越えて近位に延びることができる。
【0153】
カプセル本体100、キャップアセンブリ200、およびプラグ300は、当技術分野で知られている任意の適切な材料で作製されてもよい。例えば、カプセル本体100、キャップアセンブリ200、およびプラグ300は、ポリエチレンまたはポリプロピレンで作製することができ、射出成形技術によって形成することができる。有利には、カプセル本体100は、ポリエチレンで形成することができ、キャップアセンブリ200およびプラグ300は、ポリプロピレンで形成することができる。
【0154】
本発明の態様は、上述の特徴が単独で、または本明細書に記載の他の特徴と組み合わせて提供される実施形態を含むことが理解されよう。例えば、上述の易破断接続部は、詰め替え用容器のネックに直接ねじ込まれるキャップアセンブリを有する詰め替えシステムに設けることができる。そのようなシステムでは、キャップは、詰め替え用容器のリムが閉塞部材を直接圧迫して易破断接続部を破壊し、濃縮洗浄液がキャップアセンブリを通って詰め替え用容器内に流れることを可能にするように構成することができる。
【0155】
さらに、本明細書に記載のプラグは、本明細書に記載の配置とは異なるシール配置を有するキャップアセンブリに設けられてもよい。例えば、閉塞部材がプラグの開口部に対してシールするのを防止するプラグアセンブリの切り欠きおよびスロットは、異なる構造および異なる閉塞部材を有するキャップアセンブリに用いることができる。
【0156】
例示的なまたは好ましい実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更を行うことができ、その要素を等価物で置き換えることができることが当業者には理解されよう。加えて、本発明の本質的な範囲から逸脱することなく、特定の状況または材料を本発明の教示に適合させるために多くの修正を行うことができる。したがって、本発明は、開示された特定のもしくは好ましい実施形態または好ましい特徴に限定されず、本発明は、添付の特許請求の範囲内に入るすべての実施形態を含むことが意図される。
【0157】
本発明はまた、以下の項によるシステムを備える。
【0158】
項1.詰め替えカプセルのキャップアセンブリで使用するためのプラグ(300)であって、
開放近位端および開放遠位端を有する管状本体(302)であって、前記開放近位端は、第1のリム(304)によって囲まれ、前記リム(304)は、前記リム(304)から近位方向に延びる少なくとも第1および第2の突起(307)をさらに備え、前記突起の近位面は、キャップアセンブリの易破断シール構成要素の支持面(220)を圧迫するための近位側当接面(305)を提供し、
前記近位側当接面(305)は、前記管状本体(302)の長手方向軸(A)に直交する平面内に延びる
管状本体(302)と、
前記管状本体(302)の周りに延び、前記管状本体(302)に対して同軸に配置された管状スカート壁(306)を備えるスカートであって、前記スカート壁(306)は、前記管状本体(302)から半径方向に離間され、前記スカート壁(306)と前記管状本体(302)との間にプラグ凹部(308)を形成するスカートと
を備え、
前記プラグ(300)は、詰め替え用容器(400)のリム(406)に当接するための遠位側当接面(312)を備える外側に延びるフランジ(310)をさらに備え、
前記近位側当接面(305)は、前記長手方向軸(A)に対して少なくとも2回の回転対称性を有する、
プラグ(300)。
【0159】
項2.前記スカート壁(306)の自由端は、キャップアセンブリ(200)のシール面(212)に対してシールするための近位シールリム(318)をさらに備える、項1に記載のプラグ(300)。
【0160】
項3.前記近位シールリム(318)は、頂部に向かって先細になっている、項1または2に記載のプラグ(300)。
【0161】
項4.前記シール頂部(318)は、前記近位当接面(305)と同じ平面で終端する、項1~3のいずれか一項に記載のプラグ(300)。
【0162】
項5.前記管状本体(302)は、前記管状本体(302)の壁の遠位の少なくとも1つの切り欠き(316)またはスロットをさらに備える、項1~4のいずれか一項に記載のプラグ(300)。
【0163】
項6.前記切り欠き(316)は、前記リムから遠位方向に延びて前記プラグ(300)の前記リム(304)に不連続部を形成し、前記リム(304)は、好ましくは2つ以上の切り欠き、好ましくは2つの直径方向に対向する切り欠き(316)を備える、項1~5のいずれか一項に記載のプラグ(300)。
【0164】
項7.前記管状本体(302)は、前記管状本体(302)の外面の周りに延びる突出部または隆起部(314)を備える、項1~6のいずれか一項に記載のプラグ(300)。
【0165】
項8.前記スカート壁(306)の前記自由近位端は、前記遠位当接面(312)の半径方向外側に少なくとも1つの爪(320)をさらに備える、項1~7のいずれか一項に記載のプラグ(300)。
【0166】
項9.前記少なくとも1つの爪(320)は、前記遠位当接面(312)から離れるように湾曲し、遠位凹面および近位凸面を提供する、項1~8のいずれか一項に記載のプラグ(300)。
【0167】
項10.前記少なくとも1つの爪(320)は、2つの爪、好ましくは3つの爪、より好ましくは4つ以上の爪(320)を備える、項1~9のいずれか一項に記載のプラグ(300)。
【0168】
項11.詰め替えカプセル用のキャップシステムであって、
先行する実施形態に記載のプラグ(300)と、
キャップアセンブリ(200)であって、
前記キャップアセンブリ(200)を通る導管(203)を画定する内壁(202)であって、前記導管(203)は、上流端から下流端に延びる内壁(202)、
その長さの少なくとも第1の部分に沿って前記内壁(202)を囲む外壁(204)であって、前記内壁(202)の前記第1の部分から離間され、開放下流端から閉鎖上流端に延びる前記内壁と外壁(202、204)との間に円周方向空隙(214b)を画定する外壁(204)、および
前記内壁と外壁(202、204)の間に延び、前記空隙(214b)を通る流体の流れを防止する接続壁(212)であって、前記空隙(214b)の前記閉鎖上流端を形成する接続壁(212)
を備えるキャップアセンブリ(200)と
を備え、
前記キャップアセンブリ(200)は、前記導管(203)をシールするように構成された閉塞部材(208)をさらに備え、前記閉塞部材(208)は、上流側(208a)と、下流側(208b)とを備え、
前記閉塞部材(208)は、前記導管(203)の近位端と遠位端との間に位置する周辺の易破断接続部(210)によって前記内壁(202)にシールされ、
前記易破断接続部(210)は、前記導管(203)の長手方向軸(A)に直交する平面P内に延び、
前記プラグ(300)は、前記キャップアセンブリ(200)の前記外壁(204)が前記プラグ(300)を囲み、前記キャップアセンブリ(200)の前記内壁(202)が前記プラグ凹部(308)内に延びるように前記キャップアセンブリ(200)内に配置され、
前記プラグ(300)の前記近位当接面(304)は、前記閉塞部材(208)の前記支持面(220)と整列して対向している、
システム。
【0169】
項12.前記易破断接続部(210)は、前記内壁(202)と前記閉塞部材(208)の下流側(208b)との間に形成された第1の周辺の凹部(222)と、前記内壁(202)と前記閉塞部材(208)の上流側(208b)との間の第2の周辺の凹部(224)との間に配置される、項11に記載のシステム。
【0170】
項13.前記支持面(220)は、前記導管(203)の前記長手方向軸(A)に垂直な平面内に延びる、項11または12に記載のシステム。
【0171】
項14.前記閉塞部材(208)は、円錐形または円錐台形であり、基部から頂部(218)に延びる、項11~13のいずれか一項に記載のシステム。
【0172】
項15.前記閉塞部材(208)は、中空であり、前記基部で開口し、好ましくは、前記閉塞部材(208)は、上流方向に前記頂部(218)を有し、下流方向に前記基部を有するように配向される、項11~14のいずれか一項に記載のシステム。
【0173】
項16.前記外壁(204)は、その内面上に係合手段、例えば、ねじ山(230)を備え、爪(320)は、前記係合手段(230)に係合するように構成される、項11~15のいずれか一項に記載のシステム。
【0174】
項17.前記内壁(202)は、前記内壁(202)の内面から半径方向内側に延びる突出部または隆起部(216)を備える、項11~16のいずれか一項に記載のシステム。
【0175】
項18.項11~17のいずれか一項に記載のシステムを備える詰め替えシステム(10)であって、前記詰め替えシステムは、濃縮洗浄製品を収容するためのカプセル(100)をさらに備え、前記カプセル(100)は、前記キャップアセンブリ(200)と係合し、前記カプセル(100)の内部容積は、前記導管(203)の上流端と流体連通する、詰め替えシステム(10)。
【0176】
項19.前記カプセル(100)は、リム(104)によって囲まれた開口部を備え、前記リム(104)は、前記キャップアセンブリ(200)の前記接続壁(212)を圧迫する、項18に記載の詰め替えシステム(10)。
【0177】
項20.前記カプセル(100)の少なくとも一部および前記キャップアセンブリ(200)の少なくとも一部の周りに延びるシュリンクラップカバーをさらに備える、項18または19に記載の詰め替えシステム(10)。
【0178】
項21.詰め替えカプセル用のキャップアセンブリ(200)であって、
前記キャップアセンブリ(200)を通る導管(203)を画定する内壁(202)であって、前記導管(203)は、上流端から下流端に延びる内壁(202)と、
その長さの少なくとも第1の部分に沿って前記内壁(202)を囲む外壁(204)であって、前記内壁(202)の前記第1の部分から離間され、前記内壁と外壁(202、204)との間に円周方向空隙(214)を画定する外壁(204)と、
前記内壁と外壁(202、204)との間に延び、前記内壁と外壁(202、204)との間の前記空隙(214)を通る流体の流れを防止する接続壁(212)と
を備え、
前記キャップアセンブリ(200)は、前記導管(203)をシールするように構成された閉塞部材(208)をさらに備え、前記閉塞部材(208)は、上流側(208a)および下流側(208b)と、その下流側上の支持面(220)とを備え、
前記閉塞部材(208)は、前記導管(203)の近位端と遠位端との間に位置する周辺の易破断接続部(210)によって前記内壁(202)にシールされ、
前記周辺の易破断接続部(210)は、好ましくは前記導管(203)の長手方向軸(A)に直交する平面P内に延び、
前記閉塞部材(208)のすぐ上流の前記内壁(202)の内面は、前記閉塞部材(208)のすぐ下流の前記壁(202)の内面から半径方向にオフセットされる、
キャップアセンブリ(200)。
【0179】
項22.前記支持面(220)は、前記導管(203)の前記長手方向軸(A)に垂直に延びる、項21に記載のキャップアセンブリ(200)。
【0180】
項23.前記閉塞部材(208)は、中空であり、下流基部(221)から上流頂部(218)に向かって先細になっている、項21または22に記載のキャップアセンブリ(200)。
【0181】
項24.前記閉塞部材(208)は、前記基部で開口している、項21~23のいずれか一項に記載のキャップアセンブリ(200)。
【0182】
項25.前記支持面(220)は、前記易破断接続部(210)に隣接する、項21~24のいずれか一項に記載のキャップアセンブリ(200)。
【0183】
項26.前記導管(203)は、前記上流端に第1の断面直径を有し、前記下流端に第2の断面直径を有し、前記第1の断面直径は、前記第2の断面直径よりも大きい、項21~25のいずれか一項に記載のキャップアセンブリ(200)。
【0184】
項27.前記空隙は、開放下流端から延び、前記接続壁(212)において閉鎖端で終端する下流空隙(214b)を備える、項21~26のいずれか一項に記載のキャップアセンブリ(200)。
【0185】
項28.前記空隙は、開放上流端から延び、前記接続壁(214)において閉鎖端で終端する上流空隙(214a)を備える、項21~27のいずれか一項に記載のキャップアセンブリ(200)。
【0186】
項29.前記空隙は、上流空隙(214a)と、下流空隙(214b)とを備え、前記上流空隙および前記下流空隙(214a、214b)は、前記接続壁(212)によって互いに分離されている、項21~28のいずれか一項に記載のキャップアセンブリ(200)。
【0187】
項30.前記接続壁(212)の下流の前記外壁(204)は、詰め替え用容器(400)上の対応する係合手段(404)に係合するように構成された係合手段、例えば、ねじ山(230)を備える、項21~29のいずれか一項に記載のキャップアセンブリ(200)。
【0188】
項31.前記接続壁(212)の上流の前記外壁(204)は、詰め替えカプセル(100)上の対応する係合手段(106)に係合するように構成された係合手段、例えば、ねじ山(232)を備える、項21~30のいずれか一項に記載のキャップアセンブリ(200)。
【0189】
項32.前記内壁(202)は、前記内壁(202)の内面から半径方向内側に延びる突出部または隆起部(216)を備える、項21~31のいずれか一項に記載のキャップアセンブリ(200)。
【0190】
項33.前記キャップアセンブリ(200)は、ポリプロピレンを備える、項21~32のいずれか一項に記載のキャップアセンブリ(200)。
【0191】
項34.先行する実施形態に記載のキャップアセンブリ(200)を備えるキャップシステムであって、前記プラグ(300)をさらに備え、前記プラグ(300)は、軸方向に移動するために前記キャップアセンブリ(200)内に移動可能に取り付けられ、前記プラグ(300)は、前記閉塞部材(208)の前記支持面(220)を圧迫し、前記易破断接続部(210)を破壊するように構成される、キャップシステム。
【0192】
項35.前記プラグ(300)は、
開放近位端および開放遠位端を有する管状本体(302)であって、前記開放近位端は、前記閉塞部材(208)の前記支持面(220)を圧迫するための近位当接面を提供する第1のリム(304)によって囲まれる管状本体(302)と、
前記管状本体(302)の周りに延び、前記管状本体(302)に対して同軸に配置された管状スカート壁(306)を備えるスカートであって、前記スカート壁(306)は、前記管状本体(302)から半径方向に離間され、前記スカート壁(306)と前記管状本体(302)との間にプラグ凹部(308)を形成するスカートと
を備え、
前記スカート壁(306)は、前記管状本体(303)の遠位端に接続されるスカート遠位端から自由近位端に延び、
前記スカートの前記自由近位端は、
詰め替え用容器(400)のリム(406)に当接するための遠位側当接面(312)を備える外側に延びるフランジ(310)
を備え、
前記プラグ(300)は、前記内壁(202)の下流端が前記プラグ凹部(308)内に配置されるように、前記キャップアセンブリ(200)内に配置される、
項34に記載のシステム。
【0193】
項36.項34または35に記載のキャップシステムを備える詰め替えシステム(10)であって、前記詰め替えシステムは、濃縮詰め替え液を収容するためのカプセル本体(100)をさらに備え、前記カプセル本体(100)は、前記キャップアセンブリ(200)と係合し、前記カプセル本体(100)の内部容積は、前記導管(203)の上流端と流体連通する、詰め替えシステム(10)。
【0194】
項37.前記カプセル(100)は、リム(108)によって囲まれた開口部を備え、前記リム(108)は、前記キャップアセンブリ(200)の前記接続壁(212)に当接する、項36に記載の詰め替えシステム(10)。
【0195】
項38.前記カプセル(100)の少なくとも一部および前記キャップアセンブリ(200)の少なくとも一部の周りに延びるシュリンクラップカバーをさらに備える、項36または37に記載の詰め替えシステム(10)。
【0196】
項39.詰め替えカプセル用のキャップアセンブリ(200)であって、
前記キャップアセンブリ(200)を通る導管(203)を画定する内壁(202)であって、前記導管(203)は、上流端から下流端に延びる内壁(202)と、
その長さの少なくとも第1の部分に沿って前記内壁(202)を囲む外壁(204)であって、前記内壁(202)の前記第1の部分から離間され、前記内壁と外壁(202、204)との間に円周方向空隙(214a、214b)を画定する外壁(204)と、
前記内壁と外壁(202、204)との間に延び、前記内壁と外壁(202、204)との間の前記空隙を通る流体の流れを防止する接続壁(212)と
を備え、
前記キャップアセンブリ(200)は、前記導管(203)をシールするように構成された閉塞部材(208)をさらに備え、前記閉塞部材(208)は、上流側(208a)および下流側(208b)と、その下流側上の支持面(220)とを備え、
前記閉塞部材(208)は、前記導管(203)の近位端と遠位端との間に位置する周辺の易破断接続部(210)によって前記内壁(202)にシールされ、
前記周辺の易破断接続部(210)は、前記導管(203)の長手方向軸(A)に直交する平面P内に延び、
前記易破断接続部は、前記内壁(202)と前記閉塞部材(208)の前記下流側(208b)との間に形成された第1の周辺の凹部(222)と、前記内壁(202)と前記閉塞部材(208)の前記上流側(208b)との間の第2の周辺の凹部(224)との間に配置される、
キャップアセンブリ(200)。
【0197】
項40.前記支持面(220)は、前記導管(203)の前記長手方向軸(A)に垂直に延びる、項39に記載のキャップアセンブリ(200)。
【0198】
項41.前記閉塞部材(208)は、先細状、例えば、円錐形または円錐台形であり、基部(220)から頂部(218)に延びる、項39または40に記載のキャップアセンブリ(200)。
【0199】
項42.前記閉塞部材(208)は、中空であり、前記基部で開口している、項39~41のいずれか一項に記載のキャップアセンブリ(200)。
【0200】
項43.前記閉塞部材(208)は、上流方向に前記頂部(218)を有し、下流方向に前記基部を有するように配向される、項39~42のいずれか一項に記載のキャップアセンブリ(200)。
【0201】
項44.前記支持面(220)は、前記易破断接続部(210)に隣接する、項39~43のいずれか一項に記載のキャップアセンブリ(200)。
【0202】
項45.前記導管(203)は、前記易破断接続部(210)の上流に第1の断面直径を有し、前記易破断接続部(210)の前記下流に第2の断面直径を有し、前記第1の断面直径は、前記第2の断面直径よりも大きい、項39~44のいずれか一項に記載のキャップアセンブリ(200)。
【0203】
項46.前記円周方向空隙は、開放下流端から延び、前記接続壁(212)において閉鎖端で終端する下流空隙(214b)を備える、項39~45のいずれか一項に記載のキャップアセンブリ(200)。
【0204】
項47.前記空隙は、開放上流端から延び、前記接続壁(214)において閉鎖端で終端する上流空隙(214a)を備える、項39~46のいずれか一項に記載のキャップアセンブリ(200)。
【0205】
項48.前記空隙は、上流空隙(214a)と、下流空隙(214b)とを備え、前記上流空隙および前記下流空隙(214a、214b)は、前記接続壁(212)によって互いに分離されている、項39~47のいずれか一項に記載のキャップアセンブリ(200)。
【0206】
項49.前記接続壁(212)の下流の前記外壁(204)は、詰め替え用容器(400)上の対応する係合手段(404)に係合するように構成された係合手段、例えば、ねじ山(230)を備える、項39~48のいずれか一項に記載のキャップアセンブリ(200)。
【0207】
項50.前記接続壁(212)の上流の前記外壁(204)は、詰め替えカプセル(100)上の対応する係合手段(106)に係合するように構成された係合手段、例えば、ねじ山(232)を備える、項39~49のいずれか一項に記載のキャップアセンブリ(200)。
【0208】
項51.前記内壁(202)は、前記内壁(202)の内面から半径方向内側に延びる突出部または隆起部(216)を備える、項39~50のいずれか一項に記載のキャップアセンブリ(200)。
【0209】
項52.前記キャップアセンブリ(200)は、ポリプロピレンを備える、項39~51のいずれか一項に記載のキャップアセンブリ(200)。
【0210】
項53.項39~52のいずれか一項に記載のキャップアセンブリ(200)を備えるキャップシステムであって、前記プラグ(300)をさらに備え、前記プラグ(300)は、軸方向に移動するために前記キャップアセンブリ(200)内に移動可能に取り付けられ、前記プラグ(300)は、前記閉塞部材(208)の前記支持面(220)を圧迫し、近位方向に前進するときに前記易破断接続部(210)を破壊するように構成される、キャップシステム。
【0211】
項54.前記プラグ(300)は、
開放近位端および開放遠位端を有する管状本体(302)であって、前記開放近位端は、前記閉塞部材(208)の前記支持面(220)を圧迫するための近位側当接面を提供する第1のリム(304)によって囲まれる管状本体(302)と、
前記管状本体(302)の周りに延び、前記管状本体(302)に対して同軸に配置された管状スカート壁(306)を備えるスカートであって、前記スカート壁(306)は、前記管状本体(302)から半径方向に離間され、前記スカート壁(306)と前記管状本体(302)との間にプラグ凹部(308)を形成するスカートと
を備え、
前記スカート壁(306)は、前記管状本体(303)の遠位端に接続されるスカート遠位端から自由近位端に延び、
前記スカートの前記自由近位端は、
詰め替え用容器(400)のリム(406)に当接するための遠位側当接面(312)を備える外側に延びるフランジ(310)
を備え、
前記プラグ(300)は、前記内壁(202)の下流端が前記プラグ凹部(308)内に配置されるように、前記キャップアセンブリ(200)内に配置される、
先行する実施形態に記載のシステム。
【0212】
項55.項53または54に記載のシステムを備える詰め替えシステム(10)であって、前記詰め替えシステムは、濃縮詰め替え液を収容するためのカプセル(100)をさらに備え、前記カプセル(100)は、前記キャップアセンブリ(200)と係合し、前記カプセル(100)の内部容積は、前記導管(203)の上流端と流体連通する、詰め替えシステム(10)。
【0213】
項56.前記カプセル(100)は、リム(108)によって囲まれた開口部を備え、前記リム(108)は、前記キャップアセンブリ(200)の前記接続壁(212)に当接する、項55に記載の詰め替えシステム(10)。
【0214】
項57.前記カプセル(100)の少なくとも一部および前記キャップアセンブリ(200)の少なくとも一部の周りに延びるシュリンクラップカバーをさらに備える、項55または56に記載の詰め替えシステム(10)。
【0215】
項58.詰め替えカプセルのキャップアセンブリで使用するためのプラグ(300)であって、
開放近位端および開放遠位端を有する中空管状本体(302)であって、前記開放近位端は、キャップアセンブリの易破断シール構成要素を圧迫するための近位当接面を提供する第1のリム(304)によって囲まれ、
前記近位当接面は、前記管状本体の長手方向軸に直交する平面にあり、表面は、全体として、前記開放近位端の少なくとも半分を囲む
中空管状本体(302)と、
前記管状本体(302)の周りに延び、前記管状本体(302)に対して同軸に配置された管状スカート壁(306)を備えるスカートであって、前記スカート壁(306)は、前記管状本体(302)から半径方向に離間され、前記スカート壁(306)と前記管状本体(302)との間にプラグ凹部(308)を形成するスカートと
を備え、
前記スカート壁(306)は、前記スカート壁(306)が前記管状本体(302)に接続されるスカート遠位端から自由近位端に延び、
前記スカートの前記自由近位端は、
詰め替え用容器(400)のリム(406)に当接するための遠位側当接面(312)を備える外側に延びるフランジ(310)
を備える、
プラグ(300)。
【0216】
項59.前記スカート壁(306)の自由端は、キャップアセンブリ(200)のシール面(212)に対してシールするための近位シールリム(318)をさらに備える、項58に記載のプラグ(300)。
【0217】
項60.前記近位シールリム(318)は、頂部に向かって先細になっている、項58または59に記載のプラグ(300)。
【0218】
項61.前記シール頂部(318)は、前記リム(304)と同じ平面で終端する、項58~60のいずれか一項に記載のプラグ(300)。
【0219】
項62.前記管状本体(202)は、前記第1のリム(304)に不連続部を形成する少なくとも1つの切り欠き(316)またはスロット、好ましくは2つ以上の切り欠き、好ましくは2つの直径方向に対向する切り欠きをさらに備える、項58~61のいずれか一項に記載のプラグ(300)。
【0220】
項63.前記管状本体(302)は、前記管状本体(302)の外面の周りに延びる突出部または隆起部(314)を備える、項58~62のいずれか一項に記載のプラグ(300)。
【0221】
項64.前記スカート壁(306)の前記自由近位端は、前記遠位当接面(312)の半径方向外側に少なくとも1つの爪(320)をさらに備える、項58~63のいずれか一項に記載のプラグ(300)。
【0222】
項65.前記少なくとも1つの爪(320)は、前記遠位当接面(312)から離れるように湾曲し、遠位凹面および近位凸面を提供する、項58~64のいずれか一項に記載のプラグ(300)。
【0223】
項66.前記少なくとも1つの爪(320)は、2つの爪、好ましくは3つの爪、より好ましくは4つ以上の爪(320)を備える、項58~65のいずれか一項に記載のプラグ(300)。
【0224】
項67.詰め替えカプセル用のキャップシステムであって、
先行する請求項に記載のプラグ(300)と、
キャップアセンブリ(200)であって、
前記キャップアセンブリ(200)を通る導管(203)を画定する内壁(202)であって、前記導管(203)は、上流端から下流端に延びる内壁(202)、
その長さの少なくとも第1の部分に沿って前記内壁(202)を囲む外壁(204)であって、前記内壁(202)の前記第1の部分から離間され、開放下流端から閉鎖上流端に延びる前記内壁と外壁(202、204)との間に円周方向空隙(214b)を画定する外壁(204)、および
前記内壁と外壁(202、204)の間に延び、前記空隙(214b)を通る流体の流れを防止する接続壁(212)であって、前記空隙(214b)の前記閉鎖上流端を形成する接続壁(212)
を備えるキャップアセンブリ(200)と
を備え、
前記キャップアセンブリ(200)は、前記導管(203)をシールするように構成された閉塞部材(208)をさらに備え、前記閉塞部材(208)は、上流側(208a)と、下流側(208b)とを備え、
前記閉塞部材(208)は、前記導管(203)の近位端と遠位端との間に位置する周辺の易破断接続部(210)によって前記内壁(202)にシールされ、
前記易破断接続部(210)は、前記導管(203)の長手方向軸(A)に直交する平面P内に延び、
前記プラグ(300)は、前記キャップアセンブリ(200)の前記外壁(204)が前記プラグ(300)を囲み、前記キャップアセンブリ(200)の前記内壁(202)が前記プラグ凹部(308)内に延びるように前記キャップアセンブリ(200)内に配置され、
前記プラグ(300)の前記近位当接面(304)は、前記閉塞部材(208)の前記支持面(220)と整列して対向している、
システム。
【0225】
項68.前記易破断接続部(210)は、前記内壁(202)と前記閉塞部材(208)の下流側(208b)との間に形成された第1の周辺の凹部(222)と、前記内壁(202)と前記閉塞部材(208)の上流側(208b)との間の第2の周辺の凹部(224)との間に配置される、項67に記載のシステム。
【0226】
項69.前記支持面(220)は、前記導管(203)の前記長手方向軸(A)に垂直な平面内に延びる、項67または68に記載のシステム。
【0227】
項70.前記閉塞部材(208)は、円錐形または円錐台形であり、基部から頂部(218)に延びる、項67~69のいずれか一項に記載のシステム。
【0228】
項71.前記閉塞部材(208)は、中空であり、前記基部で開口し、好ましくは、前記閉塞部材(208)は、上流方向に前記頂部(218)を有し、下流方向に前記基部を有するように配向される、項67~70のいずれか一項に記載のシステム。
【0229】
項72.前記外壁(204)は、その内面上に係合手段、例えば、ねじ山(230)を備え、爪(320)は、前記係合手段(230)に係合するように構成される、項67~71のいずれか一項に記載のシステム。
【0230】
項73.前記内壁(202)は、前記内壁(202)の内面から半径方向内側に延びる突出部または隆起部(216)を備える、項67~72のいずれか一項に記載のシステム。
【0231】
項74.項67~73に記載のシステムを備える詰め替えシステム(10)であって、前記詰め替えシステムは、濃縮洗浄製品を収容するためのカプセル(100)をさらに備え、前記カプセル(100)は、前記キャップアセンブリ(200)と係合し、前記カプセル(100)の内部容積は、前記導管(203)の上流端と流体連通する、詰め替えシステム(10)。
【0232】
項75.前記カプセル(100)は、リム(104)によって囲まれた開口部を備え、前記リム(104)は、前記キャップアセンブリ(200)の前記接続壁(212)を圧迫する、項74に記載の詰め替えシステム(10)。
【0233】
項76.前記カプセル(100)の少なくとも一部および前記キャップアセンブリ(200)の少なくとも一部の周りに延びるシュリンクラップカバーをさらに備える、項74または75に記載の詰め替えシステム(10)。
【0234】
項77.キャップシステムであって、
キャップアセンブリ(200)であって、
前記キャップアセンブリ(200)を通る導管(203)を画定する内壁(202)であって、前記導管(203)は、上流端から下流端に延びる内壁(202)と、
前記内壁(202)を囲み、前記内壁(202)から離間されて前記内壁と外壁(202、204)との間に円周方向空隙(214a、214b)を画定する外壁(204)と
を備えるキャップアセンブリ(200)
を備え、
前記キャップアセンブリ(200)は、前記導管(203)をシールするように構成された閉塞部材(208)をさらに備え、前記閉塞部材(208)は、上流側(208a)および下流側(208b)と、その下流側(208b)上の支持面(220)とを備え、
前記閉塞部材(208)は、前記導管(203)の近位端と遠位端との間に位置する易破断接続部(210)によって前記内壁(202)にシールされ、
前記易破断接続部(210)は、前記導管(203)の長手方向軸(A)に直交する第1の平面内に延び、
前記システムは、
開放近位端および開放遠位端を有する管状本体(302)であって、前記開放近位端は、第1のリム(304)によって囲まれ、前記リム(304)は、第2の平面内に延びる、前記閉塞部材(208)の前記支持面(220)を圧迫するための近位当接面(305)をさらに備える管状本体(302)
を備えるプラグ(300)をさらに備え、
前記プラグ(300)は、詰め替え用容器(400)のリム(406)に当接するための遠位側当接面(312)を備える外側に延びるフランジ(310)をさらに備え、
前記プラグ(300)は、前記近位当接面(305)が前記易破断接続部(210)の下流に位置する第1の位置と、前記近位当接面(305)が前記易破断接続部(210)の上流に位置する第2の位置との間で移動可能であり、それによって前記易破断接続部(210)を破壊し、
当接面(305)は、前記プラグが前記第1の位置から前記第2の位置に移動するときに前記閉塞部材の前記支持面を圧迫するように構成され、それにより前記閉塞部材に加えられる正味の力が前記長手方向軸Aに沿っており、前記第1および第2の平面に垂直である、
キャップシステム。
【0235】
項78.前記プラグの前記近位当接面は、前記長手方向軸Aに対して少なくとも2回の回転対称性を有する、項77に記載のキャップシステム。
【0236】
項79.前記閉塞部材(208)は、中空であり、下流基部(219)から上流頂部(218)に向かって先細になっている、項77または78に記載のキャップシステム。
【0237】
項80.前記基部(219)は、開口部を備え、前記支持面(220)は、前記開口部を囲む、項77~79のいずれか一項に記載のキャップシステム。
【0238】
項81.前記導管(203)は、前記上流端に第1の断面直径を有し、前記下流端に第2の断面直径を有し、前記第1の断面直径は、前記第2の断面直径よりも大きい、項77~80のいずれか一項に記載のキャップシステム。
【0239】
項82.前記プラグは、前記管状本体(302)と同軸に配置され、前記管状本体(302)の周りに延びるスカート壁(306)をさらに備え、前記スカート壁(306)は、前記管状本体(302)から半径方向に離間され、前記スカート壁(306)と前記管状本体(302)との間にプラグ凹部(308)を形成する、項77~81のいずれか一項に記載のキャップシステム。
【0240】
項83.前記内壁(202)は、前記内壁(202)の内面から半径方向内側に延びる突出部または隆起部(216)を備える、項77~82のいずれか一項に記載のキャップシステム。
【0241】
項84.前記キャップアセンブリ(200)の前記外壁は、前記外壁の内面上に少なくとも1つのねじ山を備え、前記プラグ(300)の前記スカート壁(306)は、前記ねじ山に係合するように構成された少なくとも1つの半径方向外側に延びる爪を備える、項77~83のいずれか一項に記載のキャップシステム。
【0242】
項85.前記管状本体(302)は、前記管状本体(302)の外面から半径方向外側に延びる突出部または隆起部を備える、項77~84のいずれか一項に記載のキャップシステム。
【0243】
項86.前記当接面(305)は、前記リム(304)から近位に延びる1つまたは複数の突起(307)によって提供され、前記突起(307)は、前記長手方向軸(A)に直交する平面(P)内に延びる近位面で終端する、項77~85のいずれか一項に記載のキャップシステム。
【0244】
項87.前記1つまたは複数の突起(307)は、前記リム(304)の周りに円周方向に等間隔に配置された複数の突起を備える、項77~86のいずれか一項に記載のキャップシステム。
【0245】
項88.前記当接面(305)は、前記リム(304)と同じ平面内に設けられる、項77~87のいずれか一項に記載のキャップシステム。
【0246】
項89.前記リム(304)は、前記リム(304)に不連続部を形成する切り欠き(316)をさらに備える、項77~88のいずれか一項に記載のキャップシステム。
【0247】
項90.前記スカート壁(306)の前記自由近位端は、前記スカート壁(306)から半径方向外側に延びる少なくとも1つの爪(320)をさらに備える、項77~89のいずれか一項に記載のキャップシステム。
【0248】
項91.項77~90のいずれか一項に記載のキャップシステムを備える詰め替えシステムであって、
濃縮洗浄製品を収容するためのカプセル本体(100)であって、前記カプセル本体(100)は、前記キャップアセンブリ(200)と係合し、前記カプセル本体(100)の内部容積(102)は、前記導管(203)の上流端と流体連通するカプセル本体(100)
をさらに備える、詰め替えシステム。
【0249】
項92.前記カプセル本体(100)の少なくとも一部および前記キャップアセンブリ(200)の少なくとも一部の周りに延びるシュリンクラップカバーをさらに備える、項91に記載の詰め替えシステム。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図5
【国際調査報告】