(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-22
(54)【発明の名称】型抜き積層一体化装置
(51)【国際特許分類】
H01M 10/04 20060101AFI20220714BHJP
H01M 10/052 20100101ALI20220714BHJP
H01M 10/0585 20100101ALI20220714BHJP
【FI】
H01M10/04 Z
H01M10/052
H01M10/0585
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022506721
(86)(22)【出願日】2019-09-29
(85)【翻訳文提出日】2022-01-31
(86)【国際出願番号】 CN2019109124
(87)【国際公開番号】W WO2021022654
(87)【国際公開日】2021-02-11
(31)【優先権主張番号】201910722276.3
(32)【優先日】2019-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522043105
【氏名又は名称】深▲せん▼市格林晟科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100216471
【氏名又は名称】瀬戸 麻希
(72)【発明者】
【氏名】魯樹立
(72)【発明者】
【氏名】張進
(72)【発明者】
【氏名】劉克亜
(72)【発明者】
【氏名】羅楊青
(72)【発明者】
【氏名】王慶▲うぇい▼
【テーマコード(参考)】
5H028
5H029
【Fターム(参考)】
5H028AA05
5H028BB19
5H028CC08
5H029AJ14
5H029CJ04
5H029CJ07
5H029CJ30
(57)【要約】
型抜き積層一体化装置であって、電池生産装置の技術分野に関し、極板型抜き機構(10
0)と、極板搬送機構(200)と、正極板供給機構(40)と、負極板供給機構(10
)と、セパレータ巻き戻し機構(20)と、二重積層台機構(30)とを含み、前記正極
板供給機構(40)及び負極板供給機構(10)はそれぞれ二重積層台機構(30)の両
側に設けられ、前記極板搬送機構(200)は極板型抜き機構(100)と正極板供給機
構(40)との間及び極板型抜き機構(100)と負極板供給機構(10)との間に設け
られ、前記セパレータ巻き戻し機構(20)は二重積層台機構(30)の上方に位置し、
前記二重積層台機構(30)は回転軸(301)と、回転アーム(302)と、中心回転
軸(303)と、第1の積層台(304)と、第2の積層台(305)とを含む。該装置
は極板の型抜き及び積層を行うことができ、従来技術における装置の自動化のレベルが低
く、生産効率が低下するという問題を解決し、しかも連続積層操作を可能とし、積層効率
を向上させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
型抜き積層一体化装置であって、
極板型抜き機構と、極板搬送機構と、正極板供給機構と、負極板供給機構と、セパレータ
巻き戻し機構と、二重積層台機構とを含み、
前記正極板供給機構及び負極板供給機構はそれぞれ二重積層台機構の両側に設けられ、前
記極板搬送機構は極板型抜き機構と正極板供給機構との間及び極板型抜き機構と負極板供
給機構との間に設けられ、前記セパレータ巻き戻し機構は二重積層台機構の上方に位置し
、
前記二重積層台機構は、回転軸と、回転アームと、中心回転軸と、第1の積層台と、第2
の積層台とを含み、前記回転軸の両端はそれぞれ1つの回転アームの中央部に固定して接
続され、前記第1の積層台及び第2の積層台はとともに2つの回転アームの間に設けられ
、且つそれぞれ回転軸の両側に位置し、一方の中心回転軸は第1の積層台を貫通し、該中
心回転軸の両端はそれぞれ2つの回転アームの一端に回動可能に接続され、他方の中心回
転軸は第2の積層台を貫通し、該中心回転軸の両端はそれぞれ2つの回転アームの他端に
回動可能に接続され、前記第1の積層台及び第2の積層台は極板を積み重ねるものとして
使用される、ことを特徴とする型抜き積層一体化装置。
【請求項2】
前記第1の積層台と第2の積層台の構造が同じであり、前記第1の積層台は積層ベースと
ラミネートユニットとを含み、前記中心回転軸は積層ベースの中心を通り、前記積層ベー
スの対向する側壁のいずれにもラミネートユニットが設けられ、該ラミネートユニットは
、ラミネート駆動手段と、回動軸と、回動カムと、並進スライダと、ラミネートプレート
とを含み、
前記回動軸には2つの回動カムが固定して装着されており、各回動カムには傾斜している
ガイドリングを有し、2つの回動カムにおけるガイドリングは回動軸の径方向の中心線に
対して対称的であり、前記積層ベースの対向する側壁には2つの並進スライダがは摺動可
能に装着され、各並進スライダにはリミットストッパーが固定して装着されており、回動
カムのガイドリングはリミットストッパーの制限溝に係止され、
前記ラミネートプレートは「7」字形をしており、ラミネートプレートの一端は並進スラ
イダに固定して装着され、ラミネートプレートの他端は積層ベースの上方まで延伸し、前
記ラミネート駆動手段は積層ベースの側壁に設けられて、回動軸を回転駆動する、ことを
特徴とする請求項1に記載の型抜き積層一体化装置。
【請求項3】
前記第1の積層台は昇降ユニットをさらに含み、昇降ユニットは昇降摺動板と昇降駆動手
段とを含み、前記昇降摺動板は積層ベースの対向する側壁に設けられ、前記昇降駆動手段
は昇降摺動板を駆動して積層ベースの側壁上を昇降摺動させ、
前記回動軸及びラミネート駆動手段はすべて昇降摺動板に装着され、該昇降スライダには
並進スライドレールがさらに固定して装着され、前記並進スライダは並進スライドレール
に摺動可能に装着される、ことを特徴とする請求項2に記載の型抜き積層一体化装置。
【請求項4】
前記昇降駆動手段は、昇降モータと、伝動ベルトと、昇降親ねじと、昇降ブロックと、昇
降スライドレールとを含み、
前記昇降モータは積層ベースの内壁に固定され、昇降親ねじの両端は積層ベースの内壁に
回動可能に装着され、昇降親ねじと昇降ブロックは適合し、前記伝動ベルトは昇降モータ
の出力ホイールと昇降親ねじの一端に位置する回動ホイールとの間に掛設され、前記昇降
ブロックは昇降スライダに固定して接続され、前記昇降スライドレールは積層ベースの外
壁に装着され、昇降摺動板は昇降スライドレールに摺動可能に装着され、
前記ラミネート駆動手段は、駆動モータとラミネートベルトとを含み、駆動モータは昇降
摺動板に固定され、駆動モータのモータ軸のトップに駆動ホイールが装着されており、前
記回動軸のトップには従動ホイールが装着されており、前記ラミネートベルトは駆動ホイ
ールと従動ホイールに掛設される、ことを特徴とする請求項3に記載の型抜き積層一体化
装置。
【請求項5】
前記積層ベースの上方には積層フレームが固定して装着され、前記積層ベースは、天板と
対向して設けられた2つの固定側板とを含み、前記天板は2つの固定側板の最上部に固定
して装着され、前記積層フレームは天板の上面に装着され、
前記ラミネートプレートにはラミネートジョーが装着され、該ラミネートジョーの一端は
ラミネートプレートトップに固定され、ラミネートジョーの他端は積層フレームの上方ま
で延伸する、ことを特徴とする請求項2に記載の型抜き積層一体化装置。
【請求項6】
前記正極板供給機構と負極板供給機構の構造が同じであり、前記正極板供給機構は、作業
台と、供給ユニットと、トレイ水平移動ユニットと、排出ユニットとを含み、
前記供給ユニットは、供給コンベヤーベルトと、作業台に平行に固定された2つの第1の
垂直側板とを含み、供給コンベヤーベルトは第1の垂直側板の側面に装着され、第1の垂
直側板の上方で供給トレイを運搬するものであり、
前記排出ユニットは、排出コンベヤーベルトと、作業台に平行に固定された2つの第2の
垂直側板とを含み、第2の垂直側板は第1の垂直側板の一方の側に位置し、第1の垂直側
板と平行であり、排出コンベヤーベルトは第2の垂直側板の側面に装着され、第2の垂直
側板の上方で供給トレイを運搬するものであり、
前記トレイ水平移動ユニットは、平行な2本の縦方向コンベヤーベルトを含み、縦方向コ
ンベヤーベルトは供給コンベヤーベルトに垂直であり、前記第1の垂直側板及び第2の垂
直側板のいずれにも縦方向コンベヤーベルトを収納するノッチが設けられ、且つ2本の縦
方向コンベヤーベルトの間の第1の垂直側板にも供給コンベヤーベルトが設けられ、2本
の縦方向コンベヤーベルトの間の第2の垂直側板にも排出コンベヤーベルトが設けられる
、ことを特徴とする請求項1に記載の型抜き積層一体化装置。
【請求項7】
前記第1の垂直側板のノッチの下方に第1のトランジションホイールが設けられ、2本の
縦方向コンベヤーベルトの間の第1の垂直側板に第1の支持ホイールが設けられ、前記供
給コンベヤーベルトは第1のトランジションホイールの下方に掛け渡されるとともに、第
1の支持ホイールの上方に掛け渡され、
前記第2の垂直側板のノッチの下方に第2のトランジションホイールが設けられ、2本の
縦方向コンベヤーベルトの間の第2の垂直側板に第2の支持ホイールが設けられ、前記排
出コンベヤーベルトは第2のトランジションホイールの下方に掛け渡されるとともに、第
2の支持ホイールの上方に掛け渡される、ことを特徴とする請求項6に記載の型抜き積層
一体化装置。
【請求項8】
前記極板型抜き機構は、固定箱と、固定箱の側壁に順次設けられた極板フィードユニット
、成形型抜きユニット、タブ型抜きユニット及び極板送りユニットとを含み、
前記極板フィードユニットは第1の型抜きユニットに型抜き対象の原材料を供給し、成形
型抜きユニットは原材料を型抜きして極板に成形し、前記タブ型抜きユニットは極板上に
タブを成形する、ことを特徴とする請求項1に記載の型抜き積層一体化装置。
【請求項9】
前記タブ型抜きユニットは、型抜き用支持フレームと、第1の型抜きユニットと、第2の
型抜きユニットと、位置調整ユニットとを含み、
前記第1の型抜きユニット及び第2の型抜きユニットは型抜き用支持フレームに並設され
、第1の型抜きユニット及び第2の型抜きユニットの構造が同じであり、第1の型抜きユ
ニットは、型抜き上受け部と、型抜き下受け部と、型抜き上受け部を昇降駆動する型抜き
用駆動手段とを含み、型抜き用駆動手段は前記型抜き用支持フレームに固定され、
前記位置調整ユニットは、下底板と、第1の調整ホイールと、並進スライドレールと、第
2の調整ホイールと、第1のスクリューと、第2のスクリューとを含み、
前記並進スライドレールは、型抜き用支持フレームに固定され、前記第1の型抜きユニッ
トの型抜き下受け部及び第2の型抜きユニットの型抜き下受け部はそれぞれ下底板に固定
され、且つ2つの下底板は並進スライドレールに並べて摺動可能に設けられ、2つの下底
板の両方の下面にスクリューナットが固定して設けられ、前記第1の調整ホイールは第1
のスクリューに接続され、前記第2の調整ホイールは第2のスクリューに接続され、第1
のスクリューは下底板の一方の下方に設けられ、該下底板におけるスクリューナットを貫
通し、第2のスクリューは他方の下底板の下方に設けられ、該下底板のスクリューナット
を貫通する、ことを特徴とする請求項8に記載の型抜き積層一体化装置。
【請求項10】
前記型抜き用駆動手段は、第1の型抜きモータと、モータベースと、昇降摺動板と、昇降
スライドレールと、昇降親ねじと、昇降親ねじナットとを含み、前記第1の型抜きモータ
はモータベースに固定され、モータベースは型抜き用支持フレームに固定して接続され、
前記昇降スライドレールは垂直方向に沿ってモータベースの側壁に装着され、前記昇降摺
動板は昇降スライドレールに摺動可能に装着され、前記第1の型抜きモータの出力軸が昇
降親ねじに接続され、昇降親ねじナットは昇降親ねじに設けられ、且つ昇降摺動板の裏面
に固定され、該昇降摺動板は型抜き上受け部に固定して接続され、
前記型抜き用駆動手段は縦方向接続板をさらに含み、前記昇降摺動板の底部には水平とな
る横方向接続板が設けられ、前記縦方向接続板の最上部において2つのローラが縦方向に
沿って装着され、前記横方向接続板は2つのローラの間に係止され、縦方向接続板の底部
は型抜き上受け部に固定して接続される、ことを特徴とする請求項9に記載の型抜き積層
一体化装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電池生産装置の技術分野に関し、より具体的には、本発明は型抜き積層一体化装
置に関する。
【背景技術】
【0002】
リチウムイオン電池は性能に優れた環境配慮型の新世代高エネルギー電池であり、ハイテ
ク開発の重点の1つとなっている。リチウムイオン電池は、高電圧、高容量、低消費電力
、メモリー効果なし、公害なし、小型化、少ない内部抵抗、少ない自己放電、サイクル回
数が多いという特徴がある。リチウムイオン電池は上述した特徴のため、携帯電話、ノー
トパソコン、ビデオカメラ、デジタルカメラなど多くの民間・軍事分野に適用されている
。
【0003】
リチウムイオン電池の電極群は、一般に、正極板と、セパレータと、負極板とを積層した
積層型のものであり、積層に際して、通常、Z型一体化電極群積層機を用い、即ち、まず
、正負極板吸盤によって正極板と負極板をそれぞれカセットから正積層ステーション及び
負積層ステーションに運び、次に、セパレータを正極板の下方に移動し、正極板をセパレ
ータの一方の側面に圧着し、セパレータを負極板の下方に移動し、負極板をセパレータの
他方の側面に圧着し、セパレータの両側のそれぞれに所望の層数の正極板及び負極板が積
層されるまでこのような操作を繰り返し、積層終了後、巻き付け用マニピュレータを用い
て極板を挟んで絶えずに回転し、セパレータを極板外部に巻き付ける。
【0004】
しかし、従来装置では、機能が単一であるという欠点が存在する場合が多く、一台の加工
装置は一般的に1つの加工機能しか発揮できず、自動化のレベルが低く、占有する空間が
大きく、生産コストが高く、人的資源の浪費をもたらすという問題がある。しかも、従来
の積層装置では、積層台は、ブランキング機構によるセパレータの切断、挟持、撤退など
の動作が終了した後にのみ、積層を続けるため、1番目の電極群が成形されてから、2番
目の電極群の積層を開始する前に、積層台はアイドル状態になり、作業時間が無駄になり
、積層効率が低く、電極群の生産速度が限られる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術の欠点を解決するために、本発明は、極板の型抜き及び積層を行うことができ、
従来技術における装置の自動化のレベルが低く、生産効率が低下するという問題を解決し
、しかも連続積層操作を可能とし、積層効率を向上させる型抜き積層一体化装置を提供す
る。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明がその技術的課題を解決するために採用する技術案は以下のとおりである。型抜き
積層一体化装置であって、
極板型抜き機構と、極板搬送機構と、正極板供給機構と、負極板供給機構と、セパレータ
巻き戻し機構と、二重積層台機構とを含み、
前記正極板供給機構及び負極板供給機構はそれぞれ二重積層台機構の両側に設けられ、前
記極板搬送機構は極板型抜き機構と正極板供給機構との間及び極板型抜き機構と負極板供
給機構との間に設けられ、前記セパレータ巻き戻し機構は二重積層台機構の上方に位置し
、
前記二重積層台機構は、回転軸と、回転アームと、中心回転軸と、第1の積層台と、第2
の積層台とを含み、前記回転軸の両端はそれぞれ1つの回転アームの中央部に固定して接
続され、前記第1の積層台及び第2の積層台はとともに2つの回転アームの間に設けられ
、且つそれぞれ回転軸の両側に位置し、一方の中心回転軸は第1の積層台を貫通し、該中
心回転軸の両端はそれぞれ2つの回転アームの一端に回動可能に接続され、他方の中心回
転軸は第2の積層台を貫通し、該中心回転軸の両端はそれぞれ2つの回転アームの他端に
回動可能に接続され、前記第1の積層台及び第2の積層台は極板を積み重ねるものとして
使用されることを改良とする。
【0007】
上記構成において、前記第1の積層台と第2の積層台の構造が同じであり、前記第1の積
層台は積層ベースとラミネートユニットとを含み、前記中心回転軸は積層ベースの中心を
通り、前記積層ベースの対向する側壁のいずれにもラミネートユニットが設けられ、該ラ
ミネートユニットは、ラミネート駆動手段と、回動軸と、回動カムと、並進スライダと、
ラミネートプレートとを含み、
前記回動軸には2つの回動カムが固定して装着されており、各回動カムには傾斜している
ガイドリングを有し、2つの回動カムにおけるガイドリングは回動軸の径方向の中心線に
対して対称的であり、前記積層ベースの対向する側壁には2つの並進スライダがは摺動可
能に装着され、各並進スライダにはリミットストッパーが固定して装着されており、回動
カムのガイドリングはリミットストッパーの制限溝に係止され、
前記ラミネートプレートは「7」字形をしており、ラミネートプレートの一端は並進スラ
イダに固定して装着され、ラミネートプレートの他端は積層ベースの上方まで延伸し、前
記ラミネート駆動手段は積層ベースの側壁に設けられて、回動軸を回転駆動する。
【0008】
上記構成において、前記第1の積層台は昇降ユニットをさらに含み、昇降ユニットは昇降
摺動板と昇降駆動手段とを含み、前記昇降摺動板は積層ベースの対向する側壁に設けられ
、前記昇降駆動手段は昇降摺動板を駆動して積層ベースの側壁上を昇降摺動させ、
前記回動軸及びラミネート駆動手段はすべて昇降摺動板に装着され、該昇降スライダには
並進スライドレールがさらに固定して装着され、前記並進スライダは並進スライドレール
に摺動可能に装着される。
【0009】
上記構成において、前記昇降駆動手段は、昇降モータと、伝動ベルトと、昇降親ねじと、
昇降ブロックと、昇降スライドレールとを含み、
前記昇降モータは積層ベースの内壁に固定され、昇降親ねじの両端は積層ベースの内壁に
回動可能に装着され、昇降親ねじと昇降ブロックは適合し、前記伝動ベルトは昇降モータ
の出力ホイールと昇降親ねじの一端に位置する回動ホイールとの間に掛設され、前記昇降
ブロックは昇降スライダに固定して接続され、前記昇降スライドレールは積層ベースの外
壁に装着され、昇降摺動板は昇降スライドレールに摺動可能に装着され、
前記ラミネート駆動手段は、駆動モータとラミネートベルトとを含み、駆動モータは昇降
摺動板に固定され、駆動モータのモータ軸のトップに駆動ホイールが装着されており、前
記回動軸のトップには従動ホイールが装着されており、前記ラミネートベルトは駆動ホイ
ールと従動ホイールに掛設される。
【0010】
上記構成において、前記積層ベースの上方には積層フレームが固定して装着され、前記積
層ベースは、天板と対向して設けられた2つの固定側板とを含み、前記天板は2つの固定
側板の最上部に固定して装着され、前記積層フレームは天板の上面に装着され、
前記ラミネートプレートにはラミネートジョーが装着され、該ラミネートジョーの一端は
ラミネートプレートトップに固定され、ラミネートジョーの他端は積層フレームの上方ま
で延伸する。
【0011】
上記構成において、前記正極板供給機構と負極板供給機構の構造が同じであり、前記正極
板供給機構は、作業台と、供給ユニットと、トレイ水平移動ユニットと、排出ユニットと
を含み、
前記供給ユニットは、供給コンベヤーベルトと、作業台に平行に固定された2つの第1の
垂直側板とを含み、供給コンベヤーベルトは第1の垂直側板の側面に装着され、第1の垂
直側板の上方で供給トレイを運搬するものであり、
前記排出ユニットは、排出コンベヤーベルトと、作業台に平行に固定された2つの第2の
垂直側板とを含み、第2の垂直側板は第1の垂直側板の一方の側に位置し、第1の垂直側
板と平行であり、排出コンベヤーベルトは第2の垂直側板の側面に装着され、第2の垂直
側板の上方で供給トレイを運搬するものであり、
前記トレイ水平移動ユニットは、平行な2本の縦方向コンベヤーベルトを含み、縦方向コ
ンベヤーベルトは供給コンベヤーベルトに垂直であり、前記第1の垂直側板及び第2の垂
直側板のいずれにも縦方向コンベヤーベルトを収納するノッチが設けられ、且つ2本の縦
方向コンベヤーベルトの間の第1の垂直側板にも供給コンベヤーベルトが設けられ、2本
の縦方向コンベヤーベルトの間の第2の垂直側板にも排出コンベヤーベルトが設けられる
。
【0012】
上記構成において、前記第1の垂直側板のノッチの下方に第1のトランジションホイール
が設けられ、2本の縦方向コンベヤーベルトの間の第1の垂直側板に第1の支持ホイール
が設けられ、前記供給コンベヤーベルトは第1のトランジションホイールの下方に掛け渡
されるとともに、第1の支持ホイールの上方に掛け渡され、
前記第2の垂直側板のノッチの下方に第2のトランジションホイールが設けられ、2本の
縦方向コンベヤーベルトの間の第2の垂直側板に第2の支持ホイールが設けられ、前記排
出コンベヤーベルトは第2のトランジションホイールの下方に掛け渡されるとともに、第
2の支持ホイールの上方に掛け渡される。
【0013】
上記構成において、前記極板型抜き機構は、固定箱と、固定箱の側壁に順次設けられた極
板フィードユニット、成形型抜きユニット、タブ型抜きユニット及び極板送りユニットと
を含み、
前記極板フィードユニットは第1の型抜きユニットに型抜き対象の原材料を供給し、成形
型抜きユニットは原材料を型抜きして極板に成形し、前記タブ型抜きユニットは極板上に
タブを成形する。
【0014】
上記構成において、前記タブ型抜きユニットは、型抜き用支持フレームと、第1の型抜き
ユニットと、第2の型抜きユニットと、位置調整ユニットとを含み、
前記第1の型抜きユニット及び第2の型抜きユニットは型抜き用支持フレームに並設され
、第1の型抜きユニット及び第2の型抜きユニットの構造が同じであり、第1の型抜きユ
ニットは、型抜き上受け部と、型抜き下受け部と、型抜き上受け部を昇降駆動する型抜き
用駆動手段とを含み、型抜き用駆動手段は前記型抜き用支持フレームに固定され、
前記位置調整ユニットは、下底板と、第1の調整ホイールと、並進スライドレールと、第
2の調整ホイールと、第1のスクリューと、第2のスクリューとを含み、
前記並進スライドレールは、型抜き用支持フレームに固定され、前記第1の型抜きユニッ
トの型抜き下受け部及び第2の型抜きユニットの型抜き下受け部はそれぞれ下底板に固定
され、且つ2つの下底板は並進スライドレールに並べて摺動可能に設けられ、2つの下底
板の両方の下面にスクリューナットが固定して設けられ、前記第1の調整ホイールは第1
のスクリューに接続され、前記第2の調整ホイールは第2のスクリューに接続され、第1
のスクリューは下底板の一方の下方に設けられ、該下底板におけるスクリューナットを貫
通し、第2のスクリューは他方の下底板の下方に設けられ、該下底板のスクリューナット
を貫通する。
【0015】
上記構成において、前記型抜き用駆動手段は、第1の型抜きモータと、モータベースと、
昇降摺動板と、昇降スライドレールと、昇降親ねじと、昇降親ねじナットとを含み、前記
第1の型抜きモータはモータベースに固定され、モータベースは型抜き用支持フレームに
固定して接続され、前記昇降スライドレールは垂直方向に沿ってモータベースの側壁に装
着され、前記昇降摺動板は昇降スライドレールに摺動可能に装着され、前記第1の型抜き
モータの出力軸が昇降親ねじに接続され、昇降親ねじナットは昇降親ねじに設けられ、且
つ昇降摺動板の裏面に固定され、該昇降摺動板は型抜き上受け部に固定して接続され、
前記型抜き用駆動手段は縦方向接続板をさらに含み、前記昇降摺動板の底部には水平とな
る横方向接続板が設けられ、前記縦方向接続板の最上部において2つのローラが縦方向に
沿って装着され、前記横方向接続板は2つのローラの間に係止され、縦方向接続板の底部
は型抜き上受け部に固定して接続される。
【発明の効果】
【0016】
本発明の有益な効果は以下のとおりである。本発明の型抜き積層一体化装置によれば、1
つの装置は複数の装置の作業を実施でき、自動化のレベルが高く、装置の作動効率を大幅
に高め、作業負荷を低減させ、人件費を低下させ、また、二重積層台機構の構造を設計す
ることにより、積層操作において、第1の積層台と第2の積層台との回転を切り替えるこ
とで、1番目の電極群のブランキング中に次の電極群の最初のセパレータ層の挟持や圧着
などの予備作業を完了することができ、ブランキング時間を大幅に削減させ、装置の積層
効率を向上させ、さらに製品の生産効率を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の型抜き積層一体化装置の構造模式図である。
【
図2】本発明の型抜き積層一体化装置の正極板供給機構、負極板供給機構及び二重積層台機構の側面構造模式図である。
【
図3】本発明の型抜き積層一体化装置の正極板供給機構、負極板供給機構及び二重積層台機構の立体構造模式図である。
【
図4】本発明の型抜き積層一体化装置の二重積層台機構の立体構造模式図である。
【
図5】本発明の二重積層台機構の第1の積層台の構造模式図である。
【
図6】本発明の型抜き積層一体化装置の正極板供給機構の構造模式図である。
【
図7】本発明の型抜き積層一体化装置の極板型抜き機構の構造模式図である。
【
図8】本発明の極板型抜き機構のタブ型抜き機構の構造模式図である。
【
図9】本発明の極板型抜き機構の除塵構造の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面及び実施例を参照して本発明をさらに説明する。
【0019】
以下、本発明の目的、特徴及び効果を十分に理解するために、実施例及び図面を参照して
本発明の構造、具体的な構造及び果たされる技術的効果を明確かつ完全に説明する。明ら
かに、説明する実施例は本発明の実施例の一部に過ぎず、全ての実施例ではなく、当業者
が本発明の実施例に基づいて創造的な努力を必要とせずに得る他の全ての実施例は本発明
の特許範囲に属する。また、特許にかかる全ての連結/接続関係は、構成要素が直接繋が
るだけではなく、具体的な実施に応じて、連結具を増減することにより、より好ましい連
結構造を構成することもある。本発明における各技術的特徴は、矛盾しない限り、互いに
組み合わせてもよい。
【0020】
図1、
図2及び
図3に示すように、本発明は型抜き積層一体化装置を開示し、該装置は極
板の型抜き及び積層の工程を行い、電極群を生産するものであり、具体的には、型抜き積
層一体化装置は、極板型抜き機構100と、極板搬送機構200と、正極板供給機構40
と、負極板供給機構10と、セパレータ巻き戻し機構20と、二重積層台機構30とを含
み、前記正極板供給機構40及び負極板供給機構10はそれぞれ二重積層台機構30の両
側に設けられ、前記極板搬送機構200は極板型抜き機構100と正極板供給機構40と
の間及び極板型抜き機構100と負極板供給機構10との間に設けられ、前記セパレータ
巻き戻し機構20は二重積層台機構30の上方に位置し、装置の両側に位置する極板型抜
き機構100は極板を型抜き、裁断して要件を満たす極板とするものであり、極板搬送機
構200により極板を搬送し、正極板供給機構40や負極板供給機構10に運搬する。前
記セパレータ巻き戻し機構20は二重積層台機構30の上方に位置し、二重積層台機構3
0へ正極板と負極板に介在するセパレータを供給するものであり、二重積層台機構30は
、正極板と負極板との積層操作を可能とする。このため、本発明の型抜き積層一体化装置
は、従来複数の装置の作業を1つの装置で実施することができ、自動化のレベルが高く、
装置の作動効率を大幅に高め、作業負荷を低減させ、人件費を減らす。
【0021】
図3に示すように、本実施例では、同一の支持フレームにおいて、構造が完全に同じ2組
の二重積層台機構30は並設されており、本実施例では、そのうちの1組の二重積層台機
構の構造だけについて詳細に説明する。なお、プラットホーム支持フレーム101には複
数の材料移送マニピュレータ102がさらに設けられ、該材料移送マニピュレータ102
は、正極板及び負極板を移送するものであり、例えば正極板供給機構40により運搬され
てきた正極板を二重積層台機構30に移送し、材料移送マニピュレータ102の構造は従
来技術ではよく見られるものであり、本実施例では、その具体的な構造についての説明を
省略する。
【0022】
前記二重積層台機構30に関しては、
図4、
図5に示すように、本発明は具体的な実施例
を提供し、二重積層台機構30は、回転軸301と、回転アーム302と、中心回転軸3
03と、第1の積層台304と、第2の積層台305とを含み、前記回転軸301の両端
はそれぞれ支持座306の最上部に回動可能に装着され、回転軸301の両端はそれぞれ
回転アーム302の中央部に固定して接続され、前記第1の積層台304及び第2の積層
台305は全て2つの回転アーム302の間に設けられ、且つそれぞれ回転軸301の両
側に位置する。一方の中心回転軸303は第1の積層台304を貫通し、該中心回転軸3
03の両端はそれぞれ2つの回転アーム302の一端に回動可能に接続され、他方の中心
回転軸303は第2の積層台305を貫通し、該中心回転軸303の両端はそれぞれ2つ
の回転アーム302の他端に回動可能に接続される。前記第1の積層台304及び第2の
積層台305の両方は極板を積み重ねるものである。
【0023】
上述の構造によれば、回転軸301は動力により回動駆動され、回転アーム302を垂直
方向に回動させ、第1の積層台304及び第2の積層台305の両方が中心回転軸303
の作用を介して回転アーム302に回動可能に接続されているため、回転アーム302が
回動する際には、第1の積層台304及び第2の積層台305は共に水平面よりも高く維
持することができる。積層操作において、第1の積層台304及び第2の積層台305の
回転を切り替えることで、1番目の電極群のブランキング中に次の電極群の最初のセパレ
ータ層の挟持や圧着などの予備作業を完了することができ、ブランキング時間を大幅に削
減させ、装置の積層効率を向上させ、さらに製品の生産効率を向上させる。
【0024】
上述した実施例では、前記第1の積層台304及び第2の積層台305に関しては、本発
明は具体的な実施例を提供し、具体的には、前記第1の積層台304及び第2の積層台3
05の構造が同じであり、本実施例では、第1の積層台304の構造だけを詳細に説明し
、前記第1の積層台304は、積層ベース3041とラミネートユニット3042とを含
み、前記中心回転軸303は積層ベース3041の中心を通り、前記積層ベース3041
の上方に積層フレーム3043が固定して装着され、前記積層ベース3041は、天板3
044と、対向して設けられた2つの固定側板3045とを含み、前記天板3044は2
つの固定側板3045の最上部に固定して装着され、前記積層フレーム3043は天板3
044の上面に装着される。
【0025】
さらに、前記積層ベース3041の対向する側壁のいずれにもラミネートユニット304
2が設けられ、該ラミネートユニット3042は、ラミネート駆動手段と、回動軸304
6と、回動カム3047と、並進スライダ3048と、ラミネートプレート3049とを
含み、前記回動軸3046には2つの回動カム3047が固定して装着され、各回動カム
3047には傾斜しているガイドリングを有し、2つの回動カム3047におけるガイド
リングは回動軸3046の径方向の中心線に対して対称的であり、前記積層ベース304
1の対向する側壁には2つの並進スライダ3048が摺動可能に装着され、各並進スライ
ダ3048にはリミットストッパー3050が固定して装着されており、回動カム304
7のガイドリングはリミットストッパー3050の制限溝に係止され、前記ラミネートプ
レート3049は「7」字形をしており、ラミネートプレート3049の一端は並進スラ
イダ3048に固定して装着され、ラミネートプレート3049の他端は積層ベース30
41の上方まで延伸する。このような構造によれば、回動軸3046が回動すると、制限
バッフルは回動カム3047による駆動作用を受けて、並進スライダ3048を水平方向
に並進させ、2つの回動カム3047の構造が同じであり、且つ回動カム3047におけ
るガイドリングが回動軸3046の径方向の中心線に対して対称的であるため、2つの制
限スライダは同時に異なる方向へ移動して、ラミネートプレート3049に開閉動作を実
施させることができる。前記ラミネート駆動手段は積層ベース3041の側壁に設けられ
、回動軸3046を回転駆動する。前記ラミネートプレート3049にはラミネートジョ
ー3051が装着され、該ラミネートジョー3051の一端はラミネートプレート304
9のトップに固定され、ラミネートジョー3051の他端は積層フレーム3043の上方
まで延伸する。
【0026】
さらに、前記第1の積層台304は昇降ユニットをさらに含み、昇降ユニットは昇降摺動
板3052と昇降駆動手段とを含み、前記昇降摺動板3052は積層ベース3041の対
向する側壁に設けられ、前記昇降駆動手段は昇降摺動板3052を駆動して積層ベース3
041の側壁において昇降して摺動するようにし、前記回動軸3046及びラミネート駆
動手段は全て昇降摺動板3052に装着され、該昇降スライダには並進スライドレール3
053がさらに固定して装着され、前記並進スライダ3048は並進スライドレール30
53に摺動可能に装着される。本実施例では、
図2に示すように、前記昇降駆動手段は、
昇降モータ3054と、伝動ベルト3055と、昇降親ねじ3056と、昇降ブロック3
057と、昇降スライドレール3058とを含み、前記昇降モータ3054は積層ベース
3041の内壁に固定され、昇降親ねじ3056の両端は積層ベース3041の内壁に回
動可能に装着され、昇降親ねじ3056と昇降ブロック3057は適合し、前記伝動ベル
ト3055は昇降モータ3054の出力ホイールと昇降親ねじ3056の一端に位置する
回動ホイールとの間に掛設され、前記昇降ブロック3057は昇降スライダに固定して接
続され、前記昇降スライドレール3058は積層ベース3041の外壁に装着され、昇降
摺動板3052は昇降スライドレール3058に摺動可能に装着される。
【0027】
上述の実施例では、前記ラミネート駆動手段は、駆動モータ(図示せず)とラミネートベ
ルト3059とを含み、駆動モータは昇降摺動板3052に固定され、駆動モータのモー
タ軸のトップに駆動ホイールが装着されており、前記回動軸3046のトップには従動ホ
イールが装着されており、前記ラミネートベルト3059は駆動ホイールと従動ホイール
に掛設される。
【0028】
上述の構造によれば、昇降ユニットが積層ベース3041の内部に装着されることにより
、隠されるような構造を設計し、昇降ユニットが付加的に第1の積層台304の体積を占
めることを回避し、構造を全体としてよりコンパクト且つ小さくし、積層において、昇降
ユニットは昇降摺動板3052を駆動して垂直方向に往復移動させながら、対向する2つ
のラミネートジョー3051は、回動軸3046による回動力により駆動されて、開閉動
作を同時に実施することができ、このように、ラミネートジョー3051は制御に応答し
てセパレータを圧着したり解放したりし、積層操作を行い、このような構造の第1の積層
台304は、構造がコンパクトで合理的である。第1の積層台304において電極群を積
層して形成した後、第1の積層台304は回転し、セパレータの切断とブランキングを行
うとともに、第2の積層台305におけるセパレータの挟持や圧着などの動作を行うこと
によって、第1の積層台304における電極群のブランキングまで待つ必要がなく、これ
により、各積層周期におけるセパレータの切断やブランキングに必要な時間を短縮し、積
層効率を向上させ、また、第1の積層台304及び第2の積層台305において積層操作
を1つずつ行うため、積層台に2枚積層される場合を回避し、電極群の損壊を回避し、製
品の良品率を向上させる。
【0029】
図6に示すように、前記正極板供給機構40及び負極板供給機構10に関しては、本発明
は具体的な実施例を提供し、正極板供給機構40及び負極板供給機構10の構造が完全に
同じであるため、本実施例では、正極板供給機構40の構造だけを詳細に説明する。
【0030】
前記正極板供給機構40は、作業台401と、供給ユニットと、トレイ水平移動ユニット
と、排出ユニットとを含み、前記供給ユニットは、供給コンベヤーベルト402と、作業
台401に平行に固定された2つの第1の垂直側板403とを含み、供給コンベヤーベル
ト402は第1の垂直側板403の側面に装着され、第1の垂直側板403の上方で供給
トレイ404を運搬するものであり、前記排出ユニットは、排出コンベヤーベルト405
と、作業台401に平行に固定された2つの第2の垂直側板406とを含み、第2の垂直
側板406は第1の垂直側板403の一方の側に位置し、第1の垂直側板403と平行で
あり、排出コンベヤーベルト405は第2の垂直側板406の側面に装着され、第2の垂
直側板406の上方で供給トレイ404を運搬するものであり、前記トレイ水平移動ユニ
ットは、平行な2本の縦方向コンベヤーベルト407を含み、縦方向コンベヤーベルト4
07は供給コンベヤーベルト402に垂直であり、前記第1の垂直側板403及び第2の
垂直側板406のいずれにも縦方向コンベヤーベルト407を収納するノッチが設けられ
、且つ2本の縦方向コンベヤーベルト407の間の第1の垂直側板403にも供給コンベ
ヤーベルト402が設けられ、2本の縦方向コンベヤーベルト407の間の第2の垂直側
板406にも排出コンベヤーベルト405が設けられる。本実施例では、前記第1の垂直
側板403のノッチの下方に第1のトランジションホイール(図示せず)が設けられ、2
本の縦方向コンベヤーベルト407の間の第1の垂直側板403に第1の支持ホイール4
08が設けられ、前記供給コンベヤーベルト402は第1のトランジションホイールの下
方に掛け渡されるとともに、第1の支持ホイール408の上方に掛け渡され、前記第2の
垂直側板406のノッチの下方に第2のトランジションホイールが設けられ、2本の縦方
向コンベヤーベルト407の間の第2の垂直側板406に第2の支持ホイール409が設
けられ、前記排出コンベヤーベルト405は第2のトランジションホイールの下方に掛け
渡されるとともに、第2の支持ホイール409の上方に掛け渡される。
【0031】
上述の構造によれば、供給トレイ404は供給コンベヤーベルト402を介して2つの第
1の垂直側板403の上方で運搬され、供給コンベヤーベルト402は複数のローラに巻
き付けられ、モータの回動を通じて回転し、このような構造は従来技術に属するものであ
り、本実施例では詳しく説明しない。供給トレイ404が供給コンベヤーベルト402の
末端に運搬されると、供給トレイ404は縦方向コンベヤーベルト407に位置するよう
になり、この位置で極板が供給され、供給終了後、空のトレイは供給コンベヤーベルト4
02により駆動されて、排出コンベヤーベルト405に移動し、排出コンベヤーベルト4
05により駆動されて排出され、このような過程において、2本の縦方向コンベヤーベル
ト407の間にある第1の垂直側板403にも供給コンベヤーベルト402が設けられ、
2本の縦方向コンベヤーベルト407の間の第2の垂直側板406にも排出コンベヤーベ
ルト405が設けられているため、供給トレイ404が供給コンベヤーベルト402から
縦方向コンベヤーベルト407に移動する時や、空のトレイが縦方向コンベヤーベルト4
07から排出コンベヤーベルト405に移動するときに詰まったりする場合、トレイの搬
送を容易なものとし、搬送効率を向上させる。本発明の極板供給機構は、極板の供給及び
フレーム回収の自動化を可能とし、供給効率を向上させ、自動化のレベルが高く、且つ低
コストである。
【0032】
上述の構造では、前記供給ユニットは供給バッフル410をさらに含み、供給バッフル4
10は第1の垂直側板403と平行であり、且つ2つの第1の垂直側板403の外側に位
置し、前記排出ユニットは排出バッフル411をさらに含み、排出バッフル411は第2
の垂直側板406と平行であり、且つ2つの第2の垂直側板406の外側に位置し、前記
トレイ水平移動ユニットは縦方向バッフル412をさらに含み、縦方向バッフル412は
供給バッフル410に垂直であり、且つ供給コンベヤーベルト402の末端に位置し、ま
た、前記供給バッフル410の先端には傾斜しているガイドシート413が設けられ、2
つのガイドシート413の間に供給トレイ404の出入り口が形成される。供給バッフル
410、排出バッフル411及び縦方向バッフル412の作用により、供給トレイ404
の位置が限定され、供給トレイ404の位置ズレが避けられ、ガイドシート413が存在
するため、供給トレイ404が入口から供給コンベヤーベルト402に移動しやすくなり
、搬送中の供給トレイ404の詰まりなどが避けられる。また、前記供給バッフル410
、排出バッフル411及び縦方向バッフル412は全て支持柱416のトップに固定され
、支持柱416は作業台401に固定される。
【0033】
好ましい実施例として、
図6に示すように、前記トレイ水平移動ユニットは縦方向動力軸
414と、縦方向従動軸(図示せず)と、縦方向動力ベルト415と、動力モータ(図示
せず)とをさらに含み、前記縦方向コンベヤーベルト407は縦方向動力軸414と縦方
向従動軸に掛設され、縦方向動力軸414の一端にはベルトホイールが装着され、前記動
力モータは縦方向コンベヤーベルト407の下方に位置し、動力モータの出力軸には出力
ホイールが装着され、前記縦方向動力ベルト415は出力ホイールとベルトホイールに掛
設される。
【0034】
上述の実施例では、前記セパレータ巻き戻し機構20の下方にはピンチロール機構及びセ
パレータ切断機構がさらに設けられ、ピンチロール機構はセパレータを挟んだ後、セパレ
ータを指定の位置に送るものであり、セパレータ切断機構はセパレータを切断するもので
あり、ピンチロール機構及びセパレータ切断機構の構造は従来技術において一般的なもの
であるため、本実施例では詳しく説明しない。
【0035】
図7に示すように、前記極板型抜き機構100に関しては、本発明は具体的な実施例を提
供し、前記極板型抜き機構100は、固定箱1001と、固定箱1001の側壁に順次設
けられた極板フィードユニット1002、成形型抜きユニット1003、タブ型抜きユニ
ット70及び極板送りユニット1004とを含み、前記極板フィードユニット1002は
第1の型抜きユニットに型抜き対象の原材料を提供し、成形型抜きユニット1003は原
材料を型抜きして極板に成形し、前記タブ型抜きユニット70は極板上にタブを成形し、
極板送りユニット1004は型抜きして成形された極板を運搬し、次に極板搬送機構20
0は極板を搬送し、一般的には、該極板搬送機構200はコンベヤーベルトとマニピュレ
ータを組み合わせたものとすればよく、本実施例では詳しく説明しない。
【0036】
図8に示すように、前記タブ型抜きユニット70に関しては、本発明は具体的な実施例を
提供し、該タブ型抜きユニット70は極板におけるタブを裁断し、具体的には、タブ型抜
きユニット70は、型抜き用支持フレーム701と、第1の型抜きユニット702と、第
2の型抜きユニット703と、位置調整ユニットとを含み、前記第1の型抜きユニット7
02及び第2の型抜きユニット703は型抜き用支持フレーム701に並設され、本実施
例では、該型抜き用支持フレームは、第1の水平板704と、第2の水平板705と、縦
方向支持板706とを含み、前記第1の水平板704は縦方向支持板706のトップに固
定され、前記第2の水平板705は縦方向支持板706のボトムに固定され、且つ第1の
水平板704及び第2の水平板705は縦方向支持板706の同一側に位置し、前記第1
の型抜きユニット702及び第2の型抜きユニット703は第1の水平板704に並んで
固定される。本実施例では、第1の型抜きユニット702及び第2の型抜きユニット70
3の構造が同じであるため、本実施例では、第1の型抜きユニット702の構造だけを詳
細に説明し、第1の型抜きユニット702は、型抜き上受け部707と、型抜き下受け部
708と、型抜き上受け部707を昇降駆動する型抜き用駆動手段とを含み、型抜き用駆
動手段は第1の水平板704に固定される。
【0037】
さらに、上述の実施例では、前記位置調整ユニットは、下底板709と、第1の調整ホイ
ール710と、並進スライドレール711と、第2の調整ホイール712と、第1のスク
リュー713と、第2のスクリュー714とを含み、前記並進スライドレール711は第
2の水平板705の上面に固定され、前記第1の型抜きユニット702の型抜き下受け部
708及び第2の型抜きユニット703の型抜き下受け部708はそれぞれ下底板709
に固定され、且つ2つの下底板709は並進スライドレール711に並べて摺動可能に設
けられ、2つの下底板709の下面にスクリューナット(図示せず)が固定して設けられ
、前記第1の調整ホイール710は第1のスクリュー713に接続され、前記第2の調整
ホイール712は第2のスクリュー714に接続され、第1のスクリュー713は下底板
709の一方の下方に設けられ、該下底板709におけるスクリューナットを貫通し、第
2のスクリュー714は他方の下底板709の下方に設けられ、該下底板709のスクリ
ューナットを貫通する。
【0038】
上述の構造によれば、第1の調整ホイール710を回動すると、第1のスクリュー713
は回動駆動され、第1のスクリュー713とスクリューナットとの協力により、一方の下
底板709は並進スライドレール711上を摺動し、同様に、第2の調整ホイール712
を回動すると、他方の下底板709は並進スライドレール711を摺動するように駆動さ
れ、異なる方向へ第1の調整ホイール710及び第2の調整ホイール712を回動するこ
とによって、第1の型抜きユニット702の型抜き下受け部708と第2の型抜きユニッ
ト703の型抜き下受け部708との間の距離が調整され、2つの型抜き上受け部と型抜
き下受け部との間で極板が型抜きされ、このように、様々なサイズの極板の型抜きに対応
することができ、型抜き装置の適用性や汎用性が向上し、型抜き装置のコストが下がり、
装置の機能が多様化される。
【0039】
好ましい実施例として、
図8に示すように、前記型抜き用駆動手段に関しては、本発明は
具体的な実施例を提供し、前記型抜き用駆動手段は、第1の型抜きモータ715と、モー
タベース716と、昇降摺動板717と、昇降スライドレール718と、昇降親ねじ(図
示せず)と、昇降親ねじナット(図示せず)とを含み、前記第1の型抜きモータ715は
モータベース716に固定され、モータベース716は型抜き用支持フレーム701に固
定して接続され、前記昇降スライドレール718は垂直方向に沿ってモータベース716
の側壁に装着され、前記昇降摺動板717は昇降スライドレール718に摺動可能に装着
され、前記第1の型抜きモータ715の出力軸が昇降親ねじに接続され、昇降親ねじナッ
トは昇降親ねじに設けられ、且つ昇降親ねじナットは昇降摺動板717の裏面に固定され
、該昇降摺動板717は型抜き上受け部707に固定して接続される。このため、第1の
型抜きモータ715が回動すると、昇降摺動板717は昇降駆動されて、型抜き上受け部
707を昇降させ、型抜き上受け部707と型抜き下受け部708が対向して移動するこ
とによって、極板が型抜きされる。
【0040】
本実施例では、前記型抜き用駆動手段は縦方向接続板719をさらに含み、前記昇降摺動
板717の底部には、水平となる横方向接続板720が設けられ、前記縦方向接続板71
9の最上部において2つのローラが縦方向に沿って装着され、前記横方向接続板720は
2つのローラの間に係止され、縦方向接続板719の底部は型抜き上受け部707に固定
して接続される。このような構造の設計によれば、一方の底板709又は下底板709の
両方の位置を調整する際には、縦方向接続板719と昇降摺動板717との間に水平方向
の変位が生じるが、昇降摺動板717が型抜き上受け部707を昇降させることに影響を
与えることはなく、構造の設計がデリケートであり、型抜き上受け部707及び型抜き下
受け部708の位置調整が容易である。また、前記第2の水平板705の上面にベアリン
グハウジングが固定して装着され、前記第1のスクリュー713のトップ及び第2のスク
リュー714のトップは全て対応するベアリングハウジング内に装着される。
【0041】
また、極板送りユニット1004の前に、上部除塵ユニット60及び下部除塵ユニット1
005がさらに設けられ、
図9に示すように、上部除塵ユニット60及び下部除塵ユニッ
ト1005の構造が完全に同じであるため、本実施例では、上部除塵ユニット60の構造
だけを詳細に説明する。前記上部除塵構造は、除塵モータ601と、モータ固定板602
と、ガイドブロック固定板603と、除塵ブロック604とを含み、前記除塵モータ60
1はモータ固定板602に固定して装着され、前記ガイドブロック固定板603はモータ
固定板602と除塵ブロック604との間に設けられ、除塵モータ601のモータ軸はガ
イドブロック固定板603を通り抜けて、除塵ブロック604に接続され、本実施例では
、該除塵モータ601は伸縮モータであり、除塵ブロック604を昇降させることができ
、極板を吸着する必要がある場合、除塵モータ601は除塵ブロック604を張り出し、
除塵終了後、除塵ブロック604は極板を離し、除塵モータ601は除塵ブロック604
を引き込め、次の極板に除塵を行う。さらに、前記ガイドブロック固定板603は除塵ブ
ロック604に面する面には複数の長尺状ガイドブロック605が固定して設けられ、前
記除塵ブロック604には複数のガイド孔が設けられ、長尺状ガイドブロック605の末
端が除塵ブロック604のガイド孔に挿入され、前記除塵ブロック604は、ガイドブロ
ック固定板603と反対する面には複数の長尺状排気口606が設けられ、複数の長尺状
排気口606は互いに平行であり、且つ隣接する長尺状排気口606の間に複数の真空吸
引孔607が設けられる。
【0042】
本実施例では、前記除塵ブロック604には並べられている3つの長尺状排気口606が
設けられ、該長尺状排気口606は外部へガスを吹き出し、前記隣接する長尺状排気口6
06の間の真空吸引孔607は全て直線状に配列される。極板を除塵する場合、除塵ブロ
ック604は極板に押し付けられて、極板が落ちないように真空吸引孔607の作用を通
じて極板を吸着しつつ、長尺状排気口606はガスを外へ吹き出し、このように極板に対
する除塵が達成される。
【0043】
本発明では、このような構造の上部除塵構造において、除塵ブロック604に複数の長尺
状排気口606が並べて設けられるため、極板全体を除塵することができ、また、複数の
真空吸引孔607は極板を吸着することができ、これにより、除塵中に極板が落ちること
を回避し、このような除塵方法は、従来技術においてブラシにより除塵する技術案に比べ
て、除塵効果が優れ、除塵効率が向上し、構造の同じ2つの上部除塵構造によって、極板
2枚を除塵することができる。
【0044】
また、上述の実施例では、前記モータ固定板602には複数のガイドスリーブ608が固
定して装着され、且つ各ガイドスリーブ608内にガイドロッド609が設けられ、ガイ
ドロッド609のボトムはガイドブロック固定板603に当接し、除塵モータ601の駆
動により除塵ブロック604が引き込むときに、長尺状ガイドブロック605は除塵ブロ
ック604の移動をガイドし、除塵ブロック604の位置ズレを回避する。
【0045】
以上は本発明の好ましい実施を具体的に説明したが、本発明は前記実施例に制限されるも
のではなく、当業者であれば、本発明の精神を逸脱することなく様々な等同変形や置換を
行うことができ、これらの等同変形や置換は全て本出願の特許請求の範囲により限定され
る範囲に含まれるものとする。
【国際調査報告】