(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-25
(54)【発明の名称】非対称のデュアルエンドエフェクタロボットアーム
(51)【国際特許分類】
H01L 21/677 20060101AFI20220715BHJP
B25J 9/06 20060101ALI20220715BHJP
【FI】
H01L21/68 A
B25J9/06 D
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021568984
(86)(22)【出願日】2020-05-21
(85)【翻訳文提出日】2022-01-04
(86)【国際出願番号】 US2020033942
(87)【国際公開番号】W WO2020237019
(87)【国際公開日】2020-11-26
(32)【優先日】2019-05-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514062448
【氏名又は名称】パーシモン テクノロジーズ コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】PERSIMMON TECHNOLOGIES, CORP.
【住所又は居所原語表記】200 Harvard Mill Square Wakefield, MA 01880 US
(74)【代理人】
【識別番号】100127188
【氏名又は名称】川守田 光紀
(72)【発明者】
【氏名】ウィルカス スコット
(72)【発明者】
【氏名】ホシェク マルチン
【テーマコード(参考)】
3C707
5F131
【Fターム(参考)】
3C707AS24
3C707BS15
3C707BS26
3C707CV05
3C707CV07
3C707CW07
3C707ES17
3C707HS27
3C707HT02
3C707NS12
5F131AA02
5F131AA34
5F131CA32
5F131CA39
5F131DA33
5F131DA42
5F131DB03
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5F131DB57
5F131DB62
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5F131DB92
5F131DB95
(57)【要約】
モータと、複数の同軸駆動シャフトとを有する駆動部と、第1のアーム及び第2のアームを有するアームアセンブリと、コントローラと、を含む装置。前記第1のアームは、第1の上腕と、第1の前腕と、第1のエンドエフェクタと、第1の伝動装置と、を含み、前記第1の伝動装置は、非円形のプーリを含み、前記第1の上腕及び前記第1の前腕は、不等有効長を有する。前記第2のアームは、第2の上腕と、第2の前腕と、第2のエンドエフェクタと、第2の伝動装置と、を含み、前記第2の上腕及び前記第2の前腕は、実質的に等しい有効長を有する。前記コントローラは、前記アームアセンブリ及び上方基板が下方基板の上方で移動しないように基板保持エリア上の上方基板及び下方基板を移動させるように、前記駆動部に前記アームを伸長及び収縮させるように構成されている。
【選択図】
図5A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータ及び複数の同軸駆動シャフトを有する駆動部と、
前記同軸駆動シャフトに接続されたアームアセンブリであって、第1のアーム及び第2のアームを有するアームアセンブリと、
前記モータを制御するように構成されたコントローラと、
を備える装置であって、
前記第1のアームは、前記同軸駆動シャフトのうちの第1の同軸駆動シャフトに接続された第1の上腕と、前記第1の上腕に接続された第1の前腕と、前記第1の前腕に接続された第1のエンドエフェクタと、前記第1の前腕上で前記第1のエンドエフェクタを回転させるための第1の伝動装置とを備え、
前記第1の伝動装置は、少なくとも1つの非円形のプーリを備え、
前記第1のエンドエフェクタは、第1の基板保持エリアを備え、
前記第1の上腕及び前記第1の前腕は、不等有効長を有し、
前記第2のアームは、前記同軸駆動シャフトのうちの第2の同軸駆動シャフトに接続された第2の上腕と、前記第2の上腕に接続された第2の前腕と、前記第2の前腕に接続された第2のエンドエフェクタと、前記第2の前腕上で前記第2のエンドエフェクタを回転させるための第2の伝動装置とを備え、
前記第2のエンドエフェクタは、第2の基板保持エリアを備え、
前記第2の上腕及び前記第2の前腕は、実質的に等しい有効長を有し、
前記コントローラは、前記アームアセンブリ及び上方基板が下方基板の上方で移動しないように前記基板保持エリア上の前記上方基板及び前記下方基板を移動させるように、前記駆動部に前記アームを伸長及び収縮させるように構成されている、
装置。
【請求項2】
前記コントローラは、前記上方基板を有する前記アームを、前記コントローラが他方のアームを伸長及び収縮させる間、前記駆動部に対して静止位置で維持するように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記コントローラは、前記下方基板を有する前記アームを、前記コントローラが他方のアームを伸長及び収縮させる間、前記駆動部に対して静止位置で維持するように構成されている、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記第2の伝動装置は、非円形のプーリでないプーリを備える、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記第1のエンドエフェクタは、実質的に屈曲形状を有し、前記第2のエンドエフェクタは、実質的に直線形状を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記第1の上腕の前記有効長は、前記第1の前腕の前記有効長よりも長い、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記第1及び第2のアームの収縮位置で、前記第2のエンドエフェクタは、前記第1のエンドエフェクタの上に部分的に配置されており、前記第2の前腕は、前記第1の前腕及び前記第1のエンドエフェクタの上に部分的に配置されており、前記第1のエンドエフェクタは、第2の上腕の上に部分的に配置されている、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記コントローラ、前記第1及び第2のアームの構造、ならびに前記伝動装置は、前記エンドエフェクタのすべての場所について、前記下方基板の上方での前記アームアセンブリ及び上方基板の前記移動を妨げるように、互いに対する前記第1及び第2のアームの動きを制限するように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
収縮位置と伸長位置との間でアームアセンブリの第1のアームを伸長及び収縮させることと、
収縮位置と伸長位置との間で前記アームアセンブリの第2のアームを伸長及び収縮させることと、
前記アームアセンブリ及び上方基板が、それぞれの収縮位置及び伸長位置の間で、前記第1及び第2のアームの前記伸長及び収縮の間に下方基板の上方で移動しないように、前記第1及び第2のアームの前記伸長及び収縮を制御することと、
を含む方法であって、
前記第1のアームは、ロボット駆動部の第1の同軸駆動シャフトに接続されており、
前記第1のアームは、上に前記下方基板を有する第1の基板保持エリアを有する第1のエンドエフェクタを備え、
前記第2のアームは、前記ロボット駆動部の第2の同軸駆動シャフトに接続されており、
前記第2のアームは、上に前記上方基板を有する第2の基板保持エリアを有する第2のエンドエフェクタを備える、
方法。
【請求項10】
前記第1のアームは、前記第1の同軸駆動シャフトに接続された第1の上腕と、前記第1の上腕に接続された第1の前腕と、前記第1の前腕に接続された前記第1のエンドエフェクタと、前記第1の前腕上で前記第1のエンドエフェクタを回転させるための第1の伝動装置とを備え、
前記第1の伝動装置は、少なくとも1つの非円形のプーリを備え、
前記第1の上腕及び前記第1の前腕は、不等有効長を有し、
前記方法は、前記第1の伝動装置が、前記第1の上腕が前記第1の同軸駆動シャフトによって回転するとき、前記第1のエンドエフェクタを前記第1の前腕上で回転させることを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第2のアームは、前記第2の同軸駆動シャフトに接続された第2の上腕と、前記第2の上腕に接続された第2の前腕と、前記第2の前腕に接続された前記第2のエンドエフェクタと、前記第2の前腕上で前記第2のエンドエフェクタを回転させるための第2の伝動装置とを備え、
前記第2の上腕及び前記第2の前腕は、実質的に等しい有効長を有し、
前記方法は、前記第2の伝動装置が、前記第2の上腕が前記第2の同軸駆動シャフトによって回転するとき、前記第2のエンドエフェクタを前記第2の前腕上で回転させることを含み、
前記第2の伝動装置は、非円形のプーリでないプーリを備える、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1及び第2のアームの前記伸長及び収縮の前記制御は、コントローラが前記第1のアームを伸長及び収縮させる間、前記コントローラが前記第2のアームを前記ロボット駆動部に対して静止位置で維持することを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記第1及び第2のアームの前記伸長及び収縮の前記制御は、前記コントローラが前記第2のアームを伸長及び収縮させる間、前記コントローラが前記第1のアームを前記ロボット駆動部に対して静止位置で維持することを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のエンドエフェクタは、実質的に屈曲形状を有し、前記第2のエンドエフェクタは、実質的に直線形状を有する、請求項9に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のアームは、第1の上腕と、第1の前腕とを備え、
前記第1の上腕の有効長は、前記第1の前腕の有効長よりも長く、
前記第2のアームは、第2の上腕と、第2の前腕とを備え、
前記第2の上腕の有効長は、前記第2の前腕の有効長よりも長い、請求項9に記載の方法。
【請求項16】
前記第1及び第2のアームの前記収縮位置で、前記第2のエンドエフェクタは、前記第1のエンドエフェクタの上に部分的に配置されており、前記第2の前腕は、前記第1の前腕及び前記第1のエンドエフェクタの上に部分的に配置されており、前記第1のエンドエフェクタは、第2の上腕の上に部分的に配置されている、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第1及び第2のアームの前記伸長及び収縮の前記制御は、コントローラ、前記第1及び第2のアームの構造、ならびに前記アーム内の伝動装置が、前記エンドエフェクタのすべての場所について、前記下方基板の上方での前記アームアセンブリ及び上方基板の前記移動を妨げるように、互いに対する前記第1及び第2のアームの動きを制限することを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項18】
機械によって読み取り可能な非一時的プログラム記憶デバイスであって、動作を実行するために前記機械によって実行可能な命令のプログラムを実際に具現化し、前記動作は、
アームアセンブリの第1のアームを、収縮位置と伸長位置との間で前記第1のアームを伸長及び収縮させることによって、ロボット駆動部に移動させることと、
前記アームアセンブリの第2のアームを、収縮位置と伸長位置との間で前記第2のアームを伸長及び収縮させることによって、前記ロボット駆動部に移動させることと、
前記アームアセンブリ及び上方基板が下方基板の上方で移動しないように、前記第1及び第2のアームの前記伸長及び収縮を制御することと、
を含み、
前記第1のアームは、前記ロボット駆動部の第1の同軸駆動シャフトに接続されており、
前記第1のアームは、上に前記下方基板を有する第1の基板保持エリアを有する第1のエンドエフェクタを備え、
前記第2のアームは、前記ロボット駆動部の第2の同軸駆動シャフトに接続されており、
前記第2のアームは、上に前記上方基板を有する第2の基板保持エリアを有する第2のエンドエフェクタを備える、非一時的プログラム記憶デバイス。
【請求項19】
前記第1のアームは、前記第1の同軸駆動シャフトに接続された第1の上腕と、前記第1の上腕に接続された第1の前腕と、前記第1の前腕に接続された前記第1のエンドエフェクタと、前記第1の前腕上で前記第1のエンドエフェクタを回転させるための第1の伝動装置とを備え、
前記第1の伝動装置は、少なくとも1つの非円形のプーリを備え、
前記第1の上腕及び前記第1の前腕は、不等有効長を有し、
前記動作は、前記第1の上腕が前記第1の同軸駆動シャフトによって回転するとき、前記第1の伝動装置に前記第1のエンドエフェクタを前記第1の前腕上で回転させることを含む、請求項18に記載の非一時的プログラム記憶デバイス。
【請求項20】
前記第2のアームは、前記第2の同軸駆動シャフトに接続された第2の上腕と、前記第2の上腕に接続された第2の前腕と、前記第2の前腕に接続された前記第2のエンドエフェクタと、前記第2の前腕上で前記第2のエンドエフェクタを回転させるための第2の伝動装置とを備え、
前記第2の上腕及び前記第2の前腕は、実質的に等しい有効長を有し、
前記動作は、前記第2の上腕が前記第2の同軸駆動シャフトによって回転するとき、前記第2の伝動装置に前記第2のエンドエフェクタを前記第2の前腕上で回転させることを含み、
前記第2の伝動装置は、非円形のプーリでないプーリを備える、請求項19に記載の非一時的プログラム記憶デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
例示的かつ非制限的な実施形態は、概してロボットに関し、より詳細には、互いに対して斜めである基板保持エリアを有する非対称のエンドエフェクタを有するロボットアームに関する。
【従来技術の簡単な説明】
【0002】
半導体、LED、ソーラー、MEMS、又は他のデバイスの製造のためのプロセスは、保管場所、処理場所、又は他の場所へ、及びこれらの場所から、基板及び基板に対応付けられたキャリアを搬送するために、ロボティクス及び他の形態の自動化を利用する。このような基板の搬送には、1つ以上の基板を搬送する単一のアーム、又は各々が1つ以上の基板を搬送する複数のアームで、個々の基板や基板のグループを移動させることを含み得る。例えば、半導体製造に対応付けられる製造の大部分は、設置面及び容積が制限されている真空環境で行われる。更に、自動化された搬送の大部分は、ワークスペースの容積内で最大効率の基板移動を実現するために行われる。したがって、最大化された移動効率で、所与の範囲の搬送用途について最小の設置面及びワークスペースの容積を利用する基板搬送自動化を提供する要望がある。
【摘要】
【0003】
以下の摘要は、単に例示的であるように意図され、特許請求の範囲を制限することを意図したものではない。
【0004】
一態様によれば、例示的な実施形態には、モータ及び複数の同軸駆動シャフトを有する駆動部と、前記同軸駆動シャフトに接続されたアームアセンブリであって、第1のアーム及び第2のアームを有するアームアセンブリと、前記モータを制御するように構成されたコントローラと、を備える装置が提供される。前記第1のアームは、前記同軸駆動シャフトのうちの第1の同軸駆動シャフトに接続された第1の上腕と、前記第1の上腕に接続された第1の前腕と、前記第1の前腕に接続された第1のエンドエフェクタと、前記第1の前腕上で前記第1のエンドエフェクタを回転させるための第1の伝動装置と、を備える。前記第1の伝動装置は、少なくとも1つの非円形のプーリを備える。前記第1のエンドエフェクタは、第1の基板保持エリアを備える。前記第1の上腕及び前記第1の前腕は、不等有効長を有する。前記第2のアームは、前記同軸駆動シャフトのうちの第2の同軸駆動シャフトに接続された第2の上腕と、前記第2の上腕に接続された第2の前腕と、前記第2の前腕に接続された第2のエンドエフェクタと、前記第2の前腕上で前記第2のエンドエフェクタを回転させるための第2の伝動装置と、を備える。前記第2のエンドエフェクタは、第2の基板保持エリアを備える。前記第2の上腕及び前記第2の前腕は、実質的に等しい有効長を有する。前記コントローラは、前記アームアセンブリ及び上方基板が下方基板の上方で移動しないように前記基板保持エリア上の前記上方基板及び前記下方基板を移動させるように、前記駆動部に前記アームを伸長及び収縮させるように構成されている。
【0005】
別の態様によれば、例示的な方法が提供される。この方法は、収縮位置と伸長位置との間でアームアセンブリの第1のアームを伸長及び収縮させることと、収縮位置と伸長位置との間で前記アームアセンブリの第2のアームを伸長及び収縮させることと、前記アームアセンブリ及び上方基板が、それぞれの収縮位置及び伸長位置の間で、前記第1及び第2のアームの前記伸長及び収縮の間に下方基板の上方で移動しないように、前記第1及び第2のアームの前記伸長及び収縮を制御することと、を含む。前記第1のアームは、ロボット駆動部の第1の同軸駆動シャフトに接続されている。前記第1のアームは、上に前記下方基板を有する第1の基板保持エリアを有する第1のエンドエフェクタを備える。前記第2のアームは、前記ロボット駆動部の第2の同軸駆動シャフトに接続されている。前記第2のアームは、上に前記上方基板を有する第2の基板保持エリアを有する第2のエンドエフェクタを備える。
【0006】
別の態様によれば、例示的な実施形態には、機械によって読み取り可能な非一時的プログラム記憶デバイスが提供される。この非一時的プログラム記憶デバイスは、動作を実行するために前記機械によって実行可能な命令のプログラムを実際に具現化する。前記動作は、アームアセンブリの第1のアームを、収縮位置と伸長位置との間で前記第1のアームを伸長及び収縮させることによって、ロボット駆動部に移動させることと、前記アームアセンブリの第2のアームを、収縮位置と伸長位置との間で前記第2のアームを伸長及び収縮させることによって、前記ロボット駆動部に移動させることと、前記アームアセンブリ及び上方基板が下方基板の上方で移動しないように、前記第1及び第2のアームの前記伸長及び収縮を制御することと、を含む。前記第1のアームは、前記ロボット駆動部の第1の同軸駆動シャフトに接続されている。前記第1のアームは、上に前記下方基板を有する第1の基板保持エリアを有する第1のエンドエフェクタを備える。前記第2のアームは、前記ロボット駆動部の第2の同軸駆動シャフトに接続されている。前記第2のアームは、上に前記上方基板を有する第2の基板保持エリアを有する第2のエンドエフェクタを備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
前述の態様及び他の特徴は、以下の説明で添付図面と共に説明される。
【0008】
【
図1A】本明細書に記載されるような特徴を含む装置の斜視図である。
【0009】
【0010】
【0011】
【
図3】アームアセンブリの代替の実施形態の斜視図である。
【0012】
【
図4】
図3に示すアームアセンブリの上面図である。
【0013】
【
図5A】
図3、
図4に示す装置の複数のアームのうちの第1のアームの動きを示す斜視図である。
【
図5B】
図3、
図4に示す装置の複数のアームのうちの第1のアームの動きを示す斜視図である。
【
図5C】
図3、
図4に示す装置の複数のアームのうちの第1のアームの動きを示す斜視図である。
【0014】
【
図6A】
図3、
図4に示す装置の複数のアームのうちの第2のアームの動きを示す斜視図である。
【
図6B】
図3、
図4に示す装置の複数のアームのうちの第2のアームの動きを示す斜視図である。
【
図6C】
図3、
図4に示す装置の複数のアームのうちの第2のアームの動きを示す斜視図である。
【0015】
【
図7A】
図3、
図4に示す装置についてのアームのリンク及び基板の場所を示す概略図である。
【0016】
【0017】
【0018】
【
図10A】アームアセンブリの代替例の上面図である。
【0019】
【0020】
【0021】
【
図11A-D】
図11Aは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、直線エンドエフェクタを有する
図10Aに示す例の概略上面図である。
図11Bは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、直線エンドエフェクタを有する
図10Aに示す例の概略上面図である。
図11Cは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、直線エンドエフェクタを有する
図10Aに示す例の概略上面図である。
図11Dは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、直線エンドエフェクタを有する
図10Aに示す例の概略上面図である。
【0022】
【0023】
【
図13A-D】
図13Aは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、1つのL字状エンドエフェクタ及び1つの直線エンドエフェクタを有する
図10A及び
図11A~
図11Dに示すものと同様の例の概略上面図である。
図13Bは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、1つのL字状エンドエフェクタ及び1つの直線エンドエフェクタを有する
図10A及び
図11A~
図11Dに示すものと同様の例の概略上面図である。
図13Cは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、1つのL字状エンドエフェクタ及び1つの直線エンドエフェクタを有する
図10A及び
図11A~
図11Dに示すものと同様の例の概略上面図である。
図13Dは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、1つのL字状エンドエフェクタ及び1つの直線エンドエフェクタを有する
図10A及び
図11A~
図11Dに示すものと同様の例の概略上面図である。
【0024】
【
図14A-D】
図14Aは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、1つのL字状エンドエフェクタ及び1つの直線エンドエフェクタを有する
図10A及び
図11A~
図11Dに示すものと同様の例の概略上面図である。
図14Bは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、1つのL字状エンドエフェクタ及び1つの直線エンドエフェクタを有する
図10A及び
図11A~
図11Dに示すものと同様の例の概略上面図である。
図14Cは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、1つのL字状エンドエフェクタ及び1つの直線エンドエフェクタを有する
図10A及び
図11A~
図11Dに示すものと同様の例の概略上面図である。
図14Dは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、1つのL字状エンドエフェクタ及び1つの直線エンドエフェクタを有する
図10A及び
図11A~
図11Dに示すものと同様の例の概略上面図である。
【0025】
【
図15】1つの直線エンドエフェクタ及び1つの屈曲形状エンドエフェクタを有するアームアセンブリの代替例の上面図である。
【0026】
【
図16A-D】
図16Aは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、
図15に示す例の概略上面図である。
図16Bは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、
図15に示す例の概略上面図である。
図16Cは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、
図15に示す例の概略上面図である。
図16Dは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、
図15に示す例の概略上面図である。
【0027】
【
図17】L字状エンドエフェクタを有するアームアセンブリの代替例の上面図である。
【0028】
【
図18】
図17に示すアームアセンブリを有するロボットの概略断面図である。
【0029】
【0030】
【
図20A-D】
図20Aは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、直線エンドエフェクタを有する例の概略上面図である。
図20Bは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、直線エンドエフェクタを有する例の概略上面図である。
図20Cは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、直線エンドエフェクタを有する例の概略上面図である。
図20Dは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、直線エンドエフェクタを有する例の概略上面図である。
【0031】
【
図21A-D】
図21Aは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、L字状エンドエフェクタを有する例の概略上面図である。
図21Bは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、L字状エンドエフェクタを有する例の概略上面図である。
図21Cは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、L字状エンドエフェクタを有する例の概略上面図である。
図21Dは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、L字状エンドエフェクタを有する例の概略上面図である。
【0032】
【
図22A-D】
図22Aは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、1つのL字状エンドエフェクタ及び1つの直線エンドエフェクタを有する例の概略上面図である。
図22Bは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、1つのL字状エンドエフェクタ及び1つの直線エンドエフェクタを有する例の概略上面図である。
図22Cは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、1つのL字状エンドエフェクタ及び1つの直線エンドエフェクタを有する例の概略上面図である。
図22Dは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、1つのL字状エンドエフェクタ及び1つの直線エンドエフェクタを有する例の概略上面図である。
【0033】
【
図23A-D】
図23Aは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、1つのL字状エンドエフェクタ及び1つの直線エンドエフェクタを有する別の例の概略上面図である。
図23Bは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、1つのL字状エンドエフェクタ及び1つの直線エンドエフェクタを有する別の例の概略上面図である。
図23Cは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、1つのL字状エンドエフェクタ及び1つの直線エンドエフェクタを有する別の例の概略上面図である。
図23Dは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、1つのL字状エンドエフェクタ及び1つの直線エンドエフェクタを有する別の例の概略上面図である。
【0034】
【
図24】直線エンドエフェクタ及び単一の上腕を有するアームアセンブリの代替例の上面図である。
【0035】
【
図25A】
図24に示すものと同様のアームアセンブリを有するロボットの概略側面図である。
【
図25B】
図24に示すものと同様のアームアセンブリを有するロボットの概略断面図である。
【0036】
【
図26A】
図24に示すアームアセンブリを有するロボットの概略側面図である。
【
図26B】
図24に示すアームアセンブリを有するロボットの概略断面図である。
【0037】
【
図27A-D】
図27Aは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、直線エンドエフェクタを有する
図24に示すアームアセンブリの概略上面図である。
図27Bは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、直線エンドエフェクタを有する
図24に示すアームアセンブリの概略上面図である。
図27Cは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、直線エンドエフェクタを有する
図24に示すアームアセンブリの概略上面図である。
図27Dは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、直線エンドエフェクタを有する
図24に示すアームアセンブリの概略上面図である。
【0038】
【
図28A-D】
図28Aは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、L字状エンドエフェクタを有する
図24に示すものと同様のアームアセンブリの概略上面図である。
図28Bは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、L字状エンドエフェクタを有する
図24に示すものと同様のアームアセンブリの概略上面図である。
図28Cは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、L字状エンドエフェクタを有する
図24に示すものと同様のアームアセンブリの概略上面図である。
図28Dは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、L字状エンドエフェクタを有する
図24に示すものと同様のアームアセンブリの概略上面図である。
【0039】
【
図29A-D】
図29Aは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、1つのL字状エンドエフェクタ及び1つの直線エンドエフェクタを有する
図24に示すものと同様のアームアセンブリの概略上面図である。
図29Bは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、1つのL字状エンドエフェクタ及び1つの直線エンドエフェクタを有する
図24に示すものと同様のアームアセンブリの概略上面図である。
図29Cは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、1つのL字状エンドエフェクタ及び1つの直線エンドエフェクタを有する
図24に示すものと同様のアームアセンブリの概略上面図である。
図29Dは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、1つのL字状エンドエフェクタ及び1つの直線エンドエフェクタを有する
図24に示すものと同様のアームアセンブリの概略上面図である。
【0040】
【
図30A-D】
図30Aは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、1つのL字状エンドエフェクタ及び1つの直線エンドエフェクタを有する
図29A~
図29Dに示すものと同様のアームアセンブリの別の例の概略上面図である。
図30Bは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、1つのL字状エンドエフェクタ及び1つの直線エンドエフェクタを有する
図29A~
図29Dに示すものと同様のアームアセンブリの別の例の概略上面図である。
図30Cは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、1つのL字状エンドエフェクタ及び1つの直線エンドエフェクタを有する
図29A~
図29Dに示すものと同様のアームアセンブリの別の例の概略上面図である。
図30Dは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、1つのL字状エンドエフェクタ及び1つの直線エンドエフェクタを有する
図29A~
図29Dに示すものと同様のアームアセンブリの別の例の概略上面図である。
【0041】
【
図31】単一の上腕、1つの直線エンドエフェクタ、及び1つのL字状エンドエフェクタを有するアームアセンブリの代替例の上面図であり、ここで、前腕は、上腕上で異なる有効長で単一の上腕に接続されている。
【0042】
【
図32A】
図31に示すアームアセンブリを有するロボットの概略側面図である。
【
図32B】
図31に示すアームアセンブリを有するロボットの概略断面図である。
【0043】
【
図33A-D】
図33Aは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、単一の上腕を有し、直線エンドエフェクタを有する
図31に示すアームアセンブリと同様の実施形態の概略上面図である。
図33Bは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、単一の上腕を有し、直線エンドエフェクタを有する
図31に示すアームアセンブリと同様の実施形態の概略上面図である。
図33Cは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、単一の上腕を有し、直線エンドエフェクタを有する
図31に示すアームアセンブリと同様の実施形態の概略上面図である。
図33Dは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、単一の上腕を有し、直線エンドエフェクタを有する
図31に示すアームアセンブリと同様の実施形態の概略上面図である。
【0044】
【
図34A-D】
図34Aは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、単一の上腕を有し、L字状エンドエフェクタを有する
図31に示すアームアセンブリと同様の実施形態の概略上面図である。
図34Bは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、単一の上腕を有し、L字状エンドエフェクタを有する
図31に示すアームアセンブリと同様の実施形態の概略上面図である。
図34Cは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、単一の上腕を有し、L字状エンドエフェクタを有する
図31に示すアームアセンブリと同様の実施形態の概略上面図である。
図34Dは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、単一の上腕を有し、L字状エンドエフェクタを有する
図31に示すアームアセンブリと同様の実施形態の概略上面図である。
【0045】
【
図35A-D】
図35Aは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、単一の上腕を有し、1つのL字状エンドエフェクタ及び1つの直線エンドエフェクタを有する
図31に示すアームアセンブリと同様の実施形態の概略上面図である。
図35Bは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、単一の上腕を有し、1つのL字状エンドエフェクタ及び1つの直線エンドエフェクタを有する
図31に示すアームアセンブリと同様の実施形態の概略上面図である。
図35Cは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、単一の上腕を有し、1つのL字状エンドエフェクタ及び1つの直線エンドエフェクタを有する
図31に示すアームアセンブリと同様の実施形態の概略上面図である。
図35Dは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、単一の上腕を有し、1つのL字状エンドエフェクタ及び1つの直線エンドエフェクタを有する
図31に示すアームアセンブリと同様の実施形態の概略上面図である。
【0046】
【
図36A-D】
図36Aは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、
図31に示すアームアセンブリの概略上面図である。
図36Bは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、
図31に示すアームアセンブリの概略上面図である。
図36Cは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、
図31に示すアームアセンブリの概略上面図である。
図36Dは、収縮位置と伸長位置との間でのアームの伸長を示す、
図31に示すアームアセンブリの概略上面図である。
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【例示的な実施形態の詳細説明】
【0051】
図1A及び
図1Bを参照すると、基板を移動させるための装置の全体が10で示されており、以下、「装置10」と称される。装置10は、例えば、基板処理室及びロードロック間で基板14a、14bを搬送するように構成された基板搬送装置又はアームアセンブリ12(以下、「搬送装置12」)を有するロボットを備える。装置10はまた、搬送装置12のアーム及び複数のエフェクタを駆動し、それによって基板を搬送させるように構成された駆動ユニット16を備える。一例として、複数のエンドエフェクタを有するロボットは、2018年2月15日出願の米国特許出願番号第15/897,374号、現在、米国特許第10,580,682号(発明の名称「複数のエンドエフェクタを備えた材料取り扱いロボット(Material-Handling Robot With Multiple End-Effectors)」)に記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。装置10は、コントローラ11を備え得るか、又はコントローラ11に接続され得る。コントローラ11は、1つ以上のプロセッサ13と、1つ以上のメモリ15とを備え得る。メモリ15は、駆動ユニット16でのモータの動きを制御し、かつ駆動ユニット16又は搬送装置12においてセンサからセンサ信号を受信するように構成されたソフトウェア又はコンピュータコード17を含み得る。本明細書に記載される実施形態のすべては、駆動ユニット16の中心軸周りの回転、ならびに駆動ユニットの中心軸に対する個々のアームの伸長及び収縮などのアームの動きを制御するために、例えば、コントローラ11などのある種のコントローラに接続されていることを理解されたい。代替の実施形態では、他の種類の駆動ユニットも使用され得る。
【0052】
搬送装置12は、各アームが駆動ユニット16を介して伸長可能及び回転可能にされた複数のアームを備える。複数のアームは、非円形のプーリで駆動可能な少なくとも1つの不等リンクのリンク機構又は第1のアーム20を備える。この例での不等リンクのリンク機構20は、第1の有効長を有する上腕と、第2の異なる有効長で上腕に回転可能に接続された前腕とを有する。第2の有効長は、この例では第1の有効長よりも短い。上腕の有効長は、駆動ユニット16での上腕の回転の軸と、上腕上の前腕の回転の軸との間で測定される。前腕の有効長は、上腕上の前腕の回転の軸と、前腕上のエンドエフェクタ22の回転の軸との間で測定される。非円形のプーリ及び不等リンク長の例は、米国特許第9,840,004号に示されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。不等リンクのリンク機構20は、下方基板14aを支持するための第1のエンドエフェクタ22を含む。
【0053】
複数のアームはまた、少なくとも1つの等リンクのリンク機構又は第2のアーム24を備える。等リンクのリンク機構24は、上方基板14bを支持するための第2のエンドエフェクタ26を含む。等リンクのリンク機構24は、非円形のプーリではなく1つ以上の円形のプーリを備え得る。この例での等リンクのリンク機構24は、第3の有効長を有する上腕と、第4の有効長で上腕に回転可能に接続された前腕とを有する。第3の有効長は、この例では第4の有効長と実質的に同じである。したがって、「等リンク」のリンク機構という用語は、同じリンク機構での上腕及び前腕について同じ又は実質的に同じ有効長を示すように使用される。
【0054】
第1のエンドエフェクタ22及び第2のエンドエフェクタ26は、この例では非対称である。したがって、装置10は、積み重ねられたエンドエフェクタを有する非対称のデュアルアームを有すると考えられ得る。
図1Bに示すように、不等リンクのリンク機構20は、床面又は基準面28から距離D以上で配置されている。搬送装置12の構成は、所与の格納直径から最大の径方向のリーチを提供する。一例として、不等リンク長を有するアームを有するロボットは、2015年10月6日発行の米国特許第9,149,936号(発明の名称「不等リンク長を有するアームを有するロボット(Robot Having Arm With Unequal Link Lengths)」)に記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0055】
図2A~
図2Cを参照すると、搬送装置12の最初の位置は、上方基板14bが下方基板14aの上に位置するように、第2のエンドエフェクタ26の一部が第1のエンドエフェクタ22の一部の上に位置する(
図2A)収縮構成である。
図2Bは、第1のアーム20が、
図2Aのその収縮位置から
図2Cに示すその伸長位置に向けて動かされていることを示す。下方基板14aを支持する第1のエンドエフェクタ22が伸長する際、不等リンクのリンク機構20(第1の下腕)上の手首30は、等リンクのリンク機構24(第2の上腕)上の肩部40の側面に沿って通過する。同様の移動が、同じエンドエフェクタの収縮の間に生じる。等リンクのリンク機構24の移動なしで、下方基板14aを支持する第1のエンドエフェクタ22が完全に伸長する際(
図2C)、等リンクのリンク機構24移動の長さは、手首の格納及び最大移動を可能にする。
【0056】
図3も参照すると、斜めであるエンドエフェクタを有する基板処理のための基板搬送装置の全体が112で示されており、以下、「搬送装置112」と称される。この例はまた、
図1に示すようなコントローラ11を備え得るが、更に後述するように基板の上方での移動がないようにモータを動かすための好適なソフトウェアプログラミングを有する。この例は、斜めであるエンドエフェクタを有する非対称のデュアルアームの例を示す。この例は、搬送装置112又は上方基板114bの構成要素又は材料が下方エンドエフェクタ又は下方基板114aの上方で移動しないシステムを提供するために使用され得る。
【0057】
搬送装置112は、第1のエンドエフェクタ122を有する不等リンクのリンク機構120を備える第1の下腕と、等リンクのリンク機構124及び第2のエンドエフェクタ126を備える第2の上腕とを備える。第1のエンドエフェクタ122は、第2のエンドエフェクタ126に対して非対称である。第1のエンドエフェクタ122は基板保持エリアを有し、この基板保持エリアも、第2のエンドエフェクタ126の基板保持エリアに対して斜めである。したがって、最初の静止位置又は収縮位置にある間、また下腕及び上腕のいずれか又は両方の移動の間、上方基板114bは、下方基板114aの上に位置することを妨げられ得る。
【0058】
図4は、
図3に示す搬送装置112の上面図を示す。
図3、
図4に示す例では、(
図1A、
図1B、
図2A~
図2Cの積み重ねられたエンドエフェクタで示すリンク機構の設計に対して)リンク機構の設計は、第1のエンドエフェクタ122上の下方ウェハ(基板114a)から離れて第2のエンドエフェクタ126上の上方ウェハ(基板114b)を移動させるように回転し得る。同様に、
図3、
図4に示す例では、(
図1A、
図1B、
図2A~
図2Cの積み重ねられたエンドエフェクタで示す等リンクのリンク機構でのリンクの設計に対して)等リンクのリンク機構124でのリンクの設計は、不等リンクのリンク機構120の手首から離れて等リンクのリンク機構124の肘部を配置するように伸び得る。不等リンクのリンク機構120は、非円形のプーリと、ベルト又はバンドとを備え得る。ある種の例では、駆動ユニットでのモータを制御するために
図3、
図4の例について使用されるコントローラでのソフトウェアは、
図1A、
図1B、
図2A~
図2Cの例について使用されるコントローラでのソフトウェアと同じであり得る。
【0059】
図5Aも参照すると、静止位置又は収縮位置で、非対称で斜めであるエンドエフェクタ122、126の構成は、第2のエンドエフェクタ126上のウェハ(基板114b)が第1のエンドエフェクタ122上のウェハ(基板114a)の上にならないことを可能にする。
図5Bも参照すると、不等リンクのリンク機構120が伸長されるとき、第1のエンドエフェクタ122は、第2のエンドエフェクタ126から離れて移動する。
図5Cも参照すると、不等リンクのリンク機構120が更に伸長されるとき、第1のエンドエフェクタ122は、第2のエンドエフェクタ126から更に離れて移動する。これらの上腕及び下腕の構造、エンドエフェクタの形状、ならびにコントローラ11によるモータの制御では、この例は、第1のエンドエフェクタ122を有する不等リンクのリンク機構120の伸長及び収縮の間のいずれの時点においても、搬送装置112の任意の部分又は上方基板114bが下方基板114aの上に配置されないことを示すために使用され得る。
【0060】
図6Aも参照すると、静止位置又は収縮位置で、非対称で斜めであるエンドエフェクタの構成により、第2のエンドエフェクタ126上の上方ウェハ(基板114b)が第1のエンドエフェクタ122上の下方ウェハ(基板114a)の上方で移動することを妨げられる(
図5Aも参照)。
図6Bも参照すると、等リンクのリンク機構124が伸長されるとき、第2のエンドエフェクタ126は、第1のエンドエフェクタ122から離れて移動する。
図6Cも参照すると、等リンクのリンク機構124がその完全な伸長位置に向けて更に伸長されるとき、第2のエンドエフェクタ126は、第1のエンドエフェクタ122から更に遠くに離れて移動する。これらの上腕及び下腕の構造、エンドエフェクタの形状、ならびにコントローラ11によるモータの制御では、この例は、第2のエンドエフェクタ126を有する等リンクのリンク機構124の伸長及び収縮の間のいずれの時点においても、搬送装置112の任意の部分又は上方基板114bが下方基板114a又は下方エンドエフェクタ122の基板保持エリアの上に配置されないことを示すために使用され得る。
【0061】
図7を参照すると、搬送装置112の概略上面図が、収縮位置での両方のアームと共に示されている。不等リンクのリンク機構120は、非円形のプーリを備え、このプーリによって動かされ得る。他方のリンク機構124は、等リンクのリンク機構又は非円形のプーリを有する不等リンクのリンク機構のいずれかを備え得る。
図1A、
図1Bに示す例と比較すると、エンドエフェクタ122、126の設計は、それらの間ならびにそれぞれの肘部及び手首の間で追加の間隔を取るために、径方向の向きから回転し得る。
【0062】
図8A~
図8Cを参照すると、等リンクのリンク機構124の伸長について、最初の段階(
図8A、収縮位置)では、上方基板114bは、下方基板114aの上に位置していない。
図8Bに示すように、上方基板114bが伸長されているときリンク上にリンクがある位置では、エンドエフェクタ122、126の向きは、上方基板114bの中心が直線に沿って移動するにつれて変化する。
図8Cに示すように、基板114bが伸長位置にある最後の段階では、エンドエフェクタ126が更に伸長されるとき、互いに対するエンドエフェクタ122、126の向きは一定であり、上方基板114bの中心は、直線に沿って移動し続ける。この例では、伸長の最初の段階では、エンドエフェクタ126の向きは、エンドエフェクタの中心が直線に沿って移動しながら変化し、伸長の最後の段階では、エンドエフェクタ126の向きは、その中心が直線に沿って移動し続けた状態で一定のままである。
【0063】
図9A~
図9Cも参照すると、不等リンクのリンク機構120の伸長について、最初の段階(
図9A、収縮位置)では、この場合も、上方基板114bは、下方基板114aの上に位置していない。
図9Bに示すように、エンドエフェクタ122が伸長されているときリンク上にリンクがある位置では、エンドエフェクタ122、126の向きは、下方基板114aの中心が直線に沿って移動するにつれて互いに対して変化する。
図9Cに示すように、下方基板114aがその伸長位置に向けて移動する最後の段階では、互いに対するエンドエフェクタ122、126の向きは一定であり、下方基板114aの中心は、その直線に沿って移動し続ける。
【0064】
本明細書に記載されるような特徴には、斜めであるデュアル伸長アーム構成が提供され得る。
図10Aも参照すると、斜めであるデュアル伸長アーム構成の例示的な実施形態が示されている。この例では、アームアセンブリ1012は、第1のアーム1014と、第2のアーム1016とを備える。2つのアーム1014、1016は、
図10B及び
図10Cに示す駆動部16などの駆動部に接続されている。駆動部16は、同軸駆動シャフト1018、1020、1022と、これら駆動シャフトを回転させるためのモータ1024、1026、1028と、垂直駆動部1030とを備え得る。第1のアーム1014は、上腕1030と、前腕1032と、基板Aを上で支持するように構成されたエンドエフェクタ1034とを有する。第2のアーム1016は、上腕1036と、前腕1038と、基板Bを上で支持するように構成されたエンドエフェクタ1040とを有する。アーム1014、1016は、駆動部からの伝動装置の一部として、プーリと、バンドとを備える。
図10B及び
図10Cは、バンド及びプーリを有する伝動装置の例を示す。
図10B及び
図10Cはまた、アーム1014'、1016'のリンク(上腕、前腕、エンドエフェクタ)の例示的な機構を示す。
図10D及び
図10Eは、アーム1014''、1016''のリンク(上腕、前腕、エンドエフェクタ)の例示的な機構の別の代替の実施形態を示す。
【0065】
図11A~
図11Dも参照すると、手首の向きが一定のアームアセンブリの例示的な実施形態の移動が示されている。この例では、3軸スピンドルによる独立した伸長アーム移動と、等リンク形状の両方のリンク機構1114、1116と、伸長及び収縮の間で一定の向きのエンドエフェクタとを含む。
【0066】
図12A~
図12Dも参照すると、手首の向きが一定のアームアセンブリの例示的な実施形態の移動が示されている。この例では、独立した伸長アーム移動と、3軸スピンドルと、不等リンク形状の両方のリンク機構1214、1216と、伸長及び収縮の間で一定の向きのエンドエフェクタとを含む。この例では、全体的に90度のL字状エンドエフェクタを備える。これらエンドエフェクタのうちの1つ以上は、例えば、
図16A~
図16Dに示す曲がっているエンドエフェクタなど、90度よりも大きく又は90度よりも小さく曲がっているか又は湾曲していてもよい。
【0067】
図13A~
図13Dも参照すると、手首の向きが一定のアームアセンブリの例示的な実施形態の移動が示されている。この例では、独立した伸長アーム移動と、3軸スピンドルと、等リンクの一方のリンク機構1314及び不等リンク形状の他方のリンク機構1316と、伸長及び収縮の間で一定の向きのエンドエフェクタとを含む。
【0068】
図14A~
図14Dも参照すると、手首の向きが一定のアームアセンブリの例示的な実施形態の移動が示されている。この例では、独立した伸長アームと、3軸スピンドルと、不等リンクの一方のリンク機構1414及び等リンク形状の他方のリンク機構1416と、伸長及び収縮の間で一定の向きのエンドエフェクタとを含む。
【0069】
本明細書に記載されるような特徴は、可変の手首の向きを含み得る。これは、
図15に示す例によって示されている。例えば、以下の特徴が提供され得る。
・ 独立した伸長アーム移動、4軸スピンドル、等リンク形状の両方のリンク機構、伸長及び収縮の間で可変の向きのエンドエフェクタ
・ 独立した伸長アーム移動、4軸スピンドル、不等リンク形状の両方のリンク機構、伸長及び収縮の間で可変の向きのエンドエフェクタ
・ 独立した伸長アーム移動、4軸スピンドル、等リンクの一方のリンク機構及び不等リンク形状の他方のリンク機構(等リンクの上方リンク機構、不等リンクの下方リンク機構)、伸長及び収縮の間で可変の向きのエンドエフェクタ
【0070】
図16A~
図16Dも参照すると、手首の向きが可変のアームアセンブリの例示的な実施形態の移動が示されている。この例では、独立した伸長アーム移動と、4軸スピンドル/駆動部と、不等リンクの一方のリンク機構1614及び等リンク形状の他方のリンク機構1616(不等リンクの上方リンク機構、等リンクの下方リンク機構)と、伸長及び収縮の間で可変の向きのエンドエフェクタとを含む。この例では、エンドエフェクタは、収縮位置で径方向を指さない。
【0071】
本明細書に記載されるような特徴は、接続されたデュアルアーム機構を備え得る。これは、アーム1714及び1716を有する
図17に示す例によって示されている。
図18は、アームアセンブリにおける伝動装置の一部としてのプーリ及びバンドによる、接続されたデュアルアーム機構の例示的な実施形態への駆動部16の接続の例を示す。
図19は、アームアセンブリ1714'及び1716'における伝動装置の一部としてのプーリ及びバンドによる、接続されたデュアルアーム機構の例示的な実施形態への駆動部16の接続の別の例を示す。
【0072】
接続されたデュアルアーム機構は、一定の手首の向きを含み得る。
図20A~
図20Dは、接続されたデュアルアーム(固定的に接続された上腕、左肘部及び右肘部、左前腕及び右前腕)と、3軸スピンドル/駆動部と、等リンク形状の両方のリンク機構2014、2016と、伸長及び収縮の間で一定の向きのエンドエフェクタとを含む例を示す。
図21A~
図21Dは、接続されたデュアルアーム(固定的に接続された上腕)と、3軸スピンドルと、不等リンク形状の両方のリンク機構2114、2116と、伸長及び収縮の間で一定の向きのエンドエフェクタとを含む例を示す。
図22A~
図22Dは、接続されたデュアルアーム(固定的に接続された上腕)と、3軸スピンドルと、等リンクの一方のリンク機構2214及び不等リンク形状の他方のリンク機構2216と、伸長及び収縮の間で一定の向きのエンドエフェクタとを含む例を示す。
図23A~
図23Dは、接続されたデュアルアーム(固定的に接続された上腕)と、3軸スピンドルと、不等リンクの一方のリンク機構2314及び等リンク形状の他方のリンク機構2316と、伸長及び収縮の間で一定の向きのエンドエフェクタとを含む例を示す。
【0073】
接続されたデュアルアーム機構は、可変の手首の向きを含み得る。以下の例が挙げられる。
・ 接続されたデュアルアーム(固定的に接続された上腕、左肘部及び右肘部、左前腕及び右前腕)、3軸スピンドル、等リンク形状の両方のリンク機構、可変の向きのエンドエフェクタ
・ 接続されたデュアルアーム(固定的に接続された上腕)、3軸スピンドル、不等リンク形状の両方のリンク機構、可変の向きのエンドエフェクタ
・ 接続されたデュアルアーム(固定的に接続された上腕)、3軸スピンドル、等リンクの一方のリンク機構及び不等リンク形状の他方のリンク機構、可変の向きのエンドエフェクタ
・ 接続されたデュアルアーム(固定的に接続された上腕)、3軸スピンドル、不等リンクの一方のリンク機構及び等リンク形状の他方のリンク機構、可変の向きのエンドエフェクタ
【0074】
本明細書に記載されるような特徴は、単一の上腕と単一の肘部を備え得る。アーム2414及び2416を有する例が
図24に示されている。
図25A、
図25B、
図26A、
図26Bは、
図24と同様のアームアセンブリにおける伝動装置の一部としてのプーリ及びバンドによる、接続されたデュアルアーム機構の例示的な実施形態への駆動部16の接続の例を示す。
【0075】
単一上腕単一肘部機構は、一定の手首の向きを含み得る。
図27A~
図27Dは、共通の肘部を有するアーム(単一の上腕、単一の肘部、積み重ねられた前腕)と、3軸スピンドルと、等リンク形状の両方のリンク機構2714、2716と、伸長及び収縮の間で一定の向きのエンドエフェクタとを含む例を示す。
図28A~
図28Dは、共通の肘部を有するアーム(単一の上腕、単一の肘部、積み重ねられた前腕)と、3軸スピンドルと、不等リンク形状の両方のリンク機構2814、2816と、伸長及び収縮の間で一定の向きのエンドエフェクタとを含む例を示す。
図29A~
図29Dは、共通の肘部を有するアーム(単一の上腕、単一の肘部、積み重ねられた前腕)と、3軸スピンドルと、等リンクの一方のリンク機構2914及び不等リンク形状の他方のリンク機構2916と、伸長及び収縮の間で一定の向きのエンドエフェクタとを含む例を示す。
図30A~
図30Dは、共通の肘部を有するアーム(単一の上腕、単一の肘部、積み重ねられた前腕)と、3軸スピンドルと、不等リンクの一方のリンク機構3014及び等リンク形状の他方のリンク機構3016と、伸長及び収縮の間で一定の向きのエンドエフェクタとを含む例を示す。
【0076】
単一上腕単一肘部機構は、可変の手首の向きを含み得る。以下の例が挙げられる。
・ 共通の肘部を有するアーム(単一の上腕、単一の肘部、積み重ねられた前腕)、3軸スピンドル、等リンク形状の両方のリンク機構、可変の向きのエンドエフェクタ
・ 共通の肘部を有するアーム(単一の上腕、単一の肘部、積み重ねられた前腕)、3軸スピンドル、不等リンク形状の両方のリンク機構、可変の向きのエンドエフェクタ
・ 共通の肘部を有するアーム(単一の上腕、単一の肘部、積み重ねられた前腕)、3軸スピンドル、等リンクの一方のリンク機構及び不等リンク形状の他方のリンク機構、可変の向きのエンドエフェクタ
・ 共通の肘部を有するアーム(単一の上腕、単一の肘部、積み重ねられた前腕)、3軸スピンドル、不等リンクの一方のリンク機構及び等リンク形状の他方のリンク機構、可変の向きのエンドエフェクタ
【0077】
本明細書に記載されるような特徴は、オフセットされた肘部を有する単一の上腕を備え得る。リンク機構3114及び3116を有する例が
図31に示されている。
図32A、
図32Bは、アームアセンブリにおける伝動装置の一部としてのプーリ及びバンドによる、オフセットされた肘部機構を有する単一の上腕の例示的な実施形態への駆動部16の接続の例を示す。
【0078】
オフセットされた肘部機構を有する単一の上腕は、一定の手首の向きを含み得る。
図33A~
図33Dは、オフセットされた肘部を有するアーム(単一の上腕、2つの肘関節)と、3軸スピンドルと、等リンク形状の両方のリンク機構3314、3316と、伸長及び収縮の間で一定の向きのエンドエフェクタとを含む例を示す。
図34A~
図34Dは、オフセットされた肘部を有するアーム(単一の上腕、2つの肘関節)と、3軸スピンドルと、不等リンク形状の両方のリンク機構3414、3416と、伸長及び収縮の間で一定の向きのエンドエフェクタとを含む例を示す。
図35A~
図35Dは、オフセットされた肘部を有するアーム(単一の上腕、2つの肘関節)と、3軸スピンドルと、等リンクの一方のリンク機構3514及び不等リンク形状の他方のリンク機構3516と、伸長及び収縮の間で一定の向きのエンドエフェクタとを含む例を示す。
図36A~
図36Dは、オフセットされた肘部を有するアーム(単一の上腕、2つの肘関節)と、3軸スピンドルと、不等リンクの一方のリンク機構3614及び等リンク形状の他方のリンク機構3616と、伸長及び収縮の間で一定の向きのエンドエフェクタとを含む例を示す。
【0079】
オフセットされた肘部機構を有する単一の上腕は、可変の手首の向きを含み得る。以下の例が挙げられる。
・ オフセットされた肘部を有するアーム(単一の上腕、2つの肘関節)、3軸スピンドル、等リンク形状の両方のリンク機構、可変の向きのエンドエフェクタ
・ オフセットされた肘部を有するアーム(単一の上腕、2つの肘関節)、3軸スピンドル、不等リンク形状の両方のリンク機構、可変の向きのエンドエフェクタ
・ オフセットされた肘部を有するアーム(単一の上腕、2つの肘関節)、3軸スピンドル、等リンクの一方のリンク機構及び不等リンク形状の他方のリンク機構、可変の向きのエンドエフェクタ
・ オフセットされた肘部を有するアーム(単一の上腕、2つの肘関節)、3軸スピンドル、不等リンクの一方のリンク機構及び等リンク形状の他方のリンク機構、可変の向きのエンドエフェクタ
【0080】
一例によれば、装置が提供され得る。この装置は、モータ及び複数の同軸駆動シャフトを有する駆動部と、前記同軸駆動シャフトに接続されたアームアセンブリであって、第1のアーム及び第2のアームを有するアームアセンブリと、前記モータを制御するように構成されたコントローラと、を備える。前記第1のアームは、前記同軸駆動シャフトのうちの第1の同軸駆動シャフトに接続された第1の上腕と、前記第1の上腕に接続された第1の前腕と、前記第1の前腕に接続された第1のエンドエフェクタと、前記第1の前腕上で前記第1のエンドエフェクタを回転させるための第1の伝動装置と、を備える。前記第1の伝動装置は、少なくとも1つの非円形のプーリを備える。前記第1のエンドエフェクタは、第1の基板保持エリアを備える。前記第1の上腕及び前記第1の前腕は、不等有効長を有する。前記第2のアームは、前記同軸駆動シャフトのうちの第2の同軸駆動シャフトに接続された第2の上腕と、前記第2の上腕に接続された第2の前腕と、前記第2の前腕に接続された第2のエンドエフェクタと、前記第2の前腕上で前記第2のエンドエフェクタを回転させるための第2の伝動装置と、を備える。前記第2のエンドエフェクタは、第2の基板保持エリアを備える。前記第2の上腕及び前記第2の前腕は、実質的に等しい有効長を有する。前記コントローラは、前記アームアセンブリ及び上方基板が下方基板の上方で移動しないように前記基板保持エリア上の前記上方基板及び前記下方基板を移動させるように、前記駆動部に前記アームを伸長及び収縮させるように構成されている。有効長とは、各リンクの両端での旋回軸位置間の長さである。
【0081】
前記コントローラは、前記上方基板を有する前記アームを、前記コントローラが他方のアームを伸長及び収縮させる間、前記駆動部に対して静止位置で維持するように構成され得る。前記コントローラは、前記下方基板を有する前記アームを、前記コントローラが他方のアームを伸長及び収縮させる間、前記駆動部に対して静止位置で維持するように構成され得る。前記第2の伝動装置は、非円形のプーリでないプーリを備え得る。前記第1のエンドエフェクタは、実質的に屈曲形状を有し得、前記第2のエンドエフェクタは、実質的に直線形状を有する。前記第1の上腕の前記有効長は、前記第1の前腕の前記有効長よりも長くてもよい。前記第1及び第2のアームの収縮位置で、前記第2のエンドエフェクタは、前記第1のエンドエフェクタの上に部分的に配置され得、前記第2の前腕は、前記第1の前腕及び前記第1のエンドエフェクタの上に部分的に配置され得、前記第1のエンドエフェクタは、第2の上腕の上に部分的に配置され得る。前記コントローラ、前記第1及び第2のアームの構造、ならびに前記伝動装置は、前記エンドエフェクタのすべての場所について、前記下方基板の上方での前記アームアセンブリ及び上方基板の移動を妨げるように、互いに対する前記第1及び第2のアームの動きを制限するように構成され得る。
【0082】
例示的な方法が提供され得る。この方法は、収縮位置と伸長位置との間でアームアセンブリの第1のアームを伸長及び収縮させることと、収縮位置と伸長位置との間で前記アームアセンブリの第2のアームを伸長及び収縮させることと、前記アームアセンブリ及び上方基板が、それぞれの収縮位置及び伸長位置の間で、前記第1及び第2のアームの前記伸長及び収縮の間に下方基板の上方で移動しないように、前記第1及び第2のアームの前記伸長及び収縮を制御することと、を含む。前記第1のアームは、ロボット駆動部の第1の同軸駆動シャフトに接続されている。前記第1のアームは、上に前記下方基板を有する第1の基板保持エリアを有する第1のエンドエフェクタを備える。前記第2のアームは、前記ロボット駆動部の第2の同軸駆動シャフトに接続されている。前記第2のアームは、上に前記上方基板を有する第2の基板保持エリアを有する第2のエンドエフェクタを備える。
【0083】
前記第1のアームは、前記第1の同軸駆動シャフトに接続された第1の上腕と、前記第1の上腕に接続された第1の前腕と、前記第1の前腕に接続された前記第1のエンドエフェクタと、前記第1の前腕上で前記第1のエンドエフェクタを回転させるための第1の伝動装置と、を備え得る。前記第1の伝動装置は、少なくとも1つの非円形のプーリを備える。前記第1の上腕及び前記第1の前腕は、不等有効長を有する。前記方法は、前記第1の伝動装置が、前記第1の上腕が前記第1の同軸駆動シャフトによって回転するとき、前記第1のエンドエフェクタを前記第1の前腕上で回転させることを含む。前記第2のアームは、前記第2の同軸駆動シャフトに接続された第2の上腕と、前記第2の上腕に接続された第2の前腕と、前記第2の前腕に接続された前記第2のエンドエフェクタと、前記第2の前腕上で前記第2のエンドエフェクタを回転させるための第2の伝動装置と、を備え得る。前記第2の上腕及び前記第2の前腕は、実質的に等しい有効長を有する。前記方法は、前記第2の伝動装置が、前記第2の上腕が前記第2の同軸駆動シャフトによって回転するとき、前記第2のエンドエフェクタを前記第2の前腕上で回転させることを含む。前記第2の伝動装置は、非円形のプーリでないプーリを備える。前記第1及び第2のアームの前記伸長及び収縮の前記制御は、コントローラが前記第1のアームを伸長及び収縮させる間、前記コントローラが前記第2のアームを前記ロボット駆動部に対して静止位置で維持することを含み得る。前記第1及び第2のアームの前記伸長及び収縮の前記制御は、前記コントローラが前記第2のアームを伸長及び収縮させる間、前記コントローラが前記第1のアームを前記ロボット駆動部に対して静止位置で維持することを含み得る。前記第1のエンドエフェクタは、実質的に屈曲形状を有し得、前記第2のエンドエフェクタは、実質的に直線形状を有し得る。前記第1のアームは、第1の上腕と、第1の前腕と、を備え得る。前記第1の上腕の有効長は、前記第1の前腕の有効長よりも長い。前記第2のアームは、第2の上腕と、第2の前腕と、を備える。前記第2の上腕の有効長は、前記第2の前腕の有効長よりも長い。前記第1及び第2のアームの前記収縮位置で、前記第2のエンドエフェクタは、前記第1のエンドエフェクタの上に部分的に配置され得、前記第2の前腕は、前記第1の前腕及び前記第1のエンドエフェクタの上に部分的に配置され得、前記第1のエンドエフェクタは、第2の上腕の上に部分的に配置され得る。前記第1及び第2のアームの前記伸長及び収縮の前記制御は、コントローラ、前記第1及び第2のアームの構造、ならびに前記アーム内の伝動装置が、前記エンドエフェクタのすべての場所について、前記下方基板の上方での前記アームアセンブリ及び上方基板の前記移動を妨げるように、互いに対する前記第1及び第2のアームの動きを制限することを含み得る。
【0084】
一例では、機械によって読み取り可能な非一時的プログラム記憶デバイスが提供され得る。この非一時的プログラム記憶デバイスは、動作を実行するために前記機械によって実行可能な命令のプログラムを実際に具現化する。前記動作は、アームアセンブリの第1のアームを、収縮位置と伸長位置との間で前記第1のアームを伸長及び収縮させることによって、ロボット駆動部に移動させることと、前記アームアセンブリの第2のアームを、収縮位置と伸長位置との間で前記第2のアームを伸長及び収縮させることによって、前記ロボット駆動部に移動させることと、前記アームアセンブリ及び上方基板が下方基板の上方で移動しないように、前記第1及び第2のアームの前記伸長及び収縮を制御することと、を含む。前記第1のアームは、前記ロボット駆動部の第1の同軸駆動シャフトに接続されている。前記第1のアームは、上に前記下方基板を有する第1の基板保持エリアを有する第1のエンドエフェクタを備える。前記第2のアームは、前記ロボット駆動部の第2の同軸駆動シャフトに接続されている。前記第2のアームは、上に前記上方基板を有する第2の基板保持エリアを有する第2のエンドエフェクタを備える。
【0085】
前記第1のアームは、前記第1の同軸駆動シャフトに接続された第1の上腕と、前記第1の上腕に接続された第1の前腕と、前記第1の前腕に接続された前記第1のエンドエフェクタと、前記第1の前腕上で前記第1のエンドエフェクタを回転させるための第1の伝動装置と、を備え得る。前記第1の伝動装置は、少なくとも1つの非円形のプーリを備える。前記第1の上腕及び前記第1の前腕は、不等有効長を有する。前記動作は、前記第1の上腕が前記第1の同軸駆動シャフトによって回転するとき、前記第1の伝動装置に前記第1のエンドエフェクタを前記第1の前腕上で回転させることを含む。前記第2のアームは、前記第2の同軸駆動シャフトに接続された第2の上腕と、前記第2の上腕に接続された第2の前腕と、前記第2の前腕に接続された前記第2のエンドエフェクタと、前記第2の前腕上で前記第2のエンドエフェクタを回転させるための第2の伝動装置と、を備え得る。前記第2の上腕及び前記第2の前腕は、実質的に等しい有効長を有する。前記動作は、前記第2の上腕が前記第2の同軸駆動シャフトによって回転するとき、前記第2の伝動装置に前記第2のエンドエフェクタを前記第2の前腕上で回転させることを含む。前記第2の伝動装置は、非円形のプーリでないプーリを備える。
【0086】
例示的な実施形態が提供され得る。この実施形態は、収縮位置と伸長位置との間でアームアセンブリの第1のアームを伸長及び収縮させるための手段と、収縮位置と伸長位置との間で前記アームアセンブリの第2のアームを伸長及び収縮させるための手段と、前記アームアセンブリ及び上方基板が、それぞれの収縮位置及び伸長位置の間で、前記第1及び第2のアームの前記伸長及び収縮の間に下方基板の上方で移動しないように、前記第1及び第2のアームの前記伸長及び収縮を制御するための手段と、を備える。前記第1のアームは、ロボット駆動部の第1の同軸駆動シャフトに接続されている。前記第1のアームは、上に前記下方基板を有する第1の基板保持エリアを有する第1のエンドエフェクタを備える。前記第2のアームは、前記ロボット駆動部の第2の同軸駆動シャフトに接続されている。前記第2のアームは、上に前記上方基板を有する第2の基板保持エリアを有する第2のエンドエフェクタを備える。
【0087】
例示的な実施形態が提供され得る。この実施形態は、アームアセンブリの第1のアームを、収縮位置と伸長位置との間で前記第1のアームを伸長及び収縮させることによって、ロボット駆動部に移動させるように構成された回路と、前記アームアセンブリの第2のアームを、収縮位置と伸長位置との間で前記第2のアームを伸長及び収縮させることによって、前記ロボット駆動部に移動させるように構成された回路と、前記アームアセンブリ及び上方基板が下方基板の上方で移動しないように、前記第1及び第2のアームの前記伸長及び収縮を制御するように構成された回路と、を備える。前記第1のアームは、前記ロボット駆動部の第1の同軸駆動シャフトに接続されている。前記第1のアームは、上に前記下方基板を有する第1の基板保持エリアを有する第1のエンドエフェクタを備える。前記第2のアームは、前記ロボット駆動部の第2の同軸駆動シャフトに接続されている。前記第2のアームは、上に前記上方基板を有する第2の基板保持エリアを有する第2のエンドエフェクタを備える。
【0088】
例示的な実施形態には、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つの非一時的メモリと、を備える装置が提供され得る。前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記装置に、アームアセンブリの第1のアームを、収縮位置と伸長位置との間で前記第1のアームを伸長及び収縮させることによって、ロボット駆動部に移動させ、前記アームアセンブリの第2のアームを、収縮位置と伸長位置との間で前記第2のアームを伸長及び収縮させることによって、前記ロボット駆動部に移動させ、前記アームアセンブリ及び上方基板が下方基板の上方で移動しないように、前記第1及び第2のアームの前記伸長及び収縮を制御させるように構成されている。前記第1のアームは、前記ロボット駆動部の第1の同軸駆動シャフトに接続されている。前記第1のアームは、上に前記下方基板を有する第1の基板保持エリアを有する第1のエンドエフェクタを備える。前記第2のアームは、前記ロボット駆動部の第2の同軸駆動シャフトに接続されている。前記第2のアームは、上に前記上方基板を有する第2の基板保持エリアを有する第2のエンドエフェクタを備える。
【0089】
追加の例示的な実施形態は、上述のように独立して伸長することができ、加えて、独立して回転することができてもよい、2つのリンク機構を有するロボットを提供し得る。追加で前記2つのリンク機構が独立して回転できることにより、高速の材料交換が必要とされるときに有利であり得る、積み重ねられたエンドエフェクタを有する構成と、材料汚染の観点から有利であり得る、斜めであるエンドエフェクタを有する構成との間で前記アームが移行することが可能になり得る。更に、追加で前記2つのリンク機構が独立して回転できることにより、前記リンク機構のうちの一方が、他方のリンク機構が現在のワークステーション(現在の場所)で動作を完了する前に、次のワークステーション(又は他の目的地)に向けて回転し得るため、生産性(システムスループット)が向上し得る。
【0090】
ロボット駆動ユニットは、上述の前記実施形態と比較して1つの追加の動作軸などの4軸スピンドルを備え、ロボットアームを駆動するように構成された4つの同軸駆動シャフトを提供し得る。前記ロボットアームは、基本的に上述のものと同じであるが、互いに独立して回転し得る構造の2つのリンク機構を特徴とし得る。
【0091】
図37A~
図37Cも参照すると、ロボット駆動ユニットと、ロボットアームと、を備えるロボットを有する例示的な実施形態が示されている。ロボット駆動ユニットは、4つの同軸シャフト(最も外側のシャフトから最も内側のシャフトへ順に)T1、T2、T3、及びT4を駆動するように構成されたモータを有するスピンドルで構成され得る。所望される場合、駆動ユニットは、スピンドルを垂直方向に上下に昇降するように構成された、1つ以上のリニアレールベアリング機構及びモータ駆動ボールねじなどで構成された垂直昇降機構(
図37A~
図37Cで図示せず)を更に含み得る。
【0092】
ロボットアームは、右リンク機構3714及び左リンク機構3716で構成され得る。右リンク機構3714は、右上腕3730、右前腕3732、及びエンドエフェクタ3740を有する手首アセンブリで構成され得る。右上腕3730は、シャフトT3に接続され得る。右前腕は、回転関節(肘関節)を介して上腕に接続され、伝動機構を使用してシャフトT4によって駆動され得る。この伝動機構は、シャフトT4に取り付けられ得る肩プーリと、右前腕3732に取り付けられ得る第1の肘プーリと、2つのプーリ間で動作を伝達し得るバンド、ベルト、又はケーブルと、を備え得る。エンドエフェクタ3740を有する手首アセンブリは、別の回転関節(手首関節)を介して右前腕に接続され、別の伝動機構によって回転を規制され得る。この伝動機構は、右上腕に取り付けられ得る第2の肘プーリと、エンドエフェクタを有する手首アセンブリに取り付けられ得る手首プーリと、これら2つのプーリを接続し得るバンド、ベルト、又はケーブルと、を備え得る。
【0093】
右前腕の関節間の長さは、右上腕の関節間の長さと等しくてもよい。シャフトT4と右前腕との間の伝動機構は、シャフトT4が静止したままで、シャフトT3が回転するとき、(同軸駆動シャフトの回転軸を通過する)実質的に直線の径方向の線に沿って手首関節が移動するように構成され得る。これを達成するために、肩プーリ及び第1の肘プーリは、円形であり得、肩プーリの有効直径は、第1の肘プーリの有効直径の2倍となるように選択され得る。右上腕3730とエンドエフェクタを有する手首アセンブリとの間の伝動機構の伝達比は、エンドエフェクタを有する手首アセンブリの向きがこの動作の間に実質的に一定のままであるように構成され得る。これを達成するために、第2の肩プーリ及び手首プーリは、円形であり得、手首プーリの有効直径は、第2の肘プーリの有効直径の2倍となるように選択され得る。
【0094】
あるいは、右前腕の関節間の長さは、右上腕の関節間の長さと等しくなくてもよい。例えば、右前腕の関節間の長さは、右上腕の関節間の長さよりも短くても長くてもよい。シャフトT4と右前腕との間の伝動機構は、シャフトT4が静止したままで、シャフトT3が回転するとき、(同軸駆動シャフトの回転軸を通過する線と平行な)実質的な直線に沿って手首関節が移動するように構成され得る。これを達成するために、伝動機構のプーリのうちの少なくとも1つは、非円形の輪郭を特徴とし得る。加えて、右上腕とエンドエフェクタを有する手首アセンブリとの間の伝動機構の伝達比は、エンドエフェクタを有する手首アセンブリの向きがこの動作の間に実質的に一定のままであるように構成され得る。これを達成するために、伝動機構のプーリのうちの少なくとも1つは、非円形の輪郭を特徴とし得る。
【0095】
左リンク機構3716は、左上腕3736、左前腕3738、及びエンドエフェクタ3741を有する手首アセンブリで構成され得る。左上腕3736は、シャフトT1に取り付けられ得る。左前腕3738は、回転関節(肘関節)を介して上腕に接続され得る。エンドエフェクタ3741を有する手首アセンブリは、別の回転関節(手首関節)を介して前腕3738に接続され得る。
【0096】
左前腕の関節間の長さは、左上腕の関節間の長さよりも短くてもよい。特に、左前腕の長さは、手首関節が右リンク機構3714の肩関節を通過し、したがって、垂直にコンパクトなアームパッケージを可能にし得るように好都合に選択され得る。左前腕は、伝動機構を使用してシャフトT2によって駆動され得る。この伝動機構は、シャフトT2に取り付けられ得る肩プーリと、左前腕に取り付けられ得る第1の肘プーリと、2つのプーリ間で動作を伝達し得るバンド、ベルト、又はケーブルと、を備え得る。2つのプーリのうちの少なくとも一方は、可変の(位置依存の)伝達比を提供するために非円形の輪郭を特徴とし得る。エンドエフェクタ3741を有する手首アセンブリは、別の伝動機構によって回転を規制され得る。この伝動機構は、上腕3736に取り付けられ得る第2の肘プーリと、エンドエフェクタ3741を有する手首アセンブリに取り付けられ得る手首プーリと、これら2つのプーリを接続し得るバンド、ベルト、又はケーブルと、を備え得る。この場合も、2つのプーリのうちの少なくとも一方は、可変の(位置依存の)伝達比を提供するために非円形の輪郭を特徴とし得る。
【0097】
シャフトT2と左前腕3738との間の伝動機構は、シャフトT2が静止したままで、シャフトT1が回転するとき、(同軸駆動シャフトの回転軸を通過する線と平行な)実質的な直線に沿って手首関節が移動するように構成され得る。これは、伝動機構内の2つのプーリのうちの少なくとも一方の非円形の輪郭を介して達成され得る。左上腕3736と手首及びエンドエフェクタアセンブリ3741との間の伝動機構の伝達比は、エンドエフェクタ3741を有する手首アセンブリの向きがこの動作の間に実質的に一定のままであるように構成され得る。この場合も、これは、伝動機構内の2つのプーリのうちの少なくとも一方の非円形の輪郭を介して達成され得る。
【0098】
ロボット駆動ユニットのT1、T2、T3、及びT4シャフトは、エンドエフェクタ3740及びエンドエフェクタ3741が様々なワークステーションにアクセスできるように回転し得る。
【0099】
ロボットアーム全体が回転するために、すべての駆動シャフト、すなわち、T1、T2、T3、及びT4は、アームの回転の所望の方向に同じ量移動する必要がある。右リンク機構が独立して回転するために、駆動シャフトT3及びT4は、アームの回転の所望の方向に同じ量移動する必要がある。同様に、左リンク機構が独立して回転するために、駆動シャフトT1及びT2は、アームの回転の所望の方向に同じ量移動する必要がある。
【0100】
2つのリンク機構が独立して回転できることにより、高速の材料交換が必要とされるときに有利であり得る、積み重ねられたエンドエフェクタを有する構成(
図38A参照)と、材料汚染の観点から有利であり得る、斜めであるエンドエフェクタを有する構成(
図38B参照)との間でアームが移行することが可能になり得る。
【0101】
図38A~
図38Cのアームが、異なる位置、向き、及び相対移動で示される
図38D~
図38Iも参照する。エンドエフェクタ3740が実質的な直線経路に沿って収縮位置からワークステーションに伸長するために、シャフトT4は、静止したままであり得、シャフトT3は、反時計回りの方向に回転し得る。エンドエフェクタ3741が実質的な直線経路に沿って収縮位置からワークステーションに伸長するために、シャフトT2は、静止したままであり得、シャフトT1は、時計回りの方向に回転し得る。
【0102】
上記の動作は、ワークステーションから/ワークステーションへ材料を取り上げ(pick)/配置(place)するために利用され得る。他方のエンドエフェクタによる配置動作が後に続く一方のエンドエフェクタによる取り上げ動作の一連動作は、ワークステーションで材料をすぐに交換する(迅速な交換動作の)ために使用され得る。例として、エンドエフェクタ3740は、ワークステーションに伸長し、材料を取り上げ、収縮し得る。次いで、別の材料を搬送し得るエンドエフェクタ3741は、同じステーションに伸長し、材料を配置し、収縮し得る。
【0103】
2つのリンク機構が独立して回転できることにより(
図38A、
図38Bに対して
図38Cを参照)、リンク機構のうちの一方が、他方のリンク機構が現在のワークステーション(現在の場所)で動作を完了する前に、次のワークステーション(又は他の目的地)に向けて回転し得るため、生産性(システムスループット)が更に向上し得る。例えば、迅速な交換動作の上記の例を考慮すると、右リンク機構3714は、左リンク機構3716が配置動作を完了する前に、次のワークステーション(又は他の目的地)に向けて回転し始め得る。
【0104】
図39も参照すると、別の例示的な実施形態では、駆動シャフトT4と右前腕との間の伝動機構は、この場合も、シャフトT4に取り付けられ得る肩プーリと、右前腕に取り付けられ得る第1の肘プーリと、2つのプーリ間で動作を伝達し得るバンド、ベルト、又はケーブルと、を備え得る。しかしながら、
図37、
図38の実施形態とは異なり、2つのプーリは、任意の一定の位置によらない伝達比を有する従来の円形の輪郭を特徴とし得る。例えば、2つのプーリは、同じ有効直径であり、1:1の伝達比となり得る。エンドエフェクタ3740を有する手首アセンブリは、別の伝動機構によって回転を規制され得、それは、先の実施形態のものと同一であり得る。
【0105】
同様に、駆動シャフトT2と左前腕との間の伝動機構は、この場合も、シャフトT2に取り付けられ得る肩プーリと、左前腕に取り付けられ得る第1の肘プーリと、2つのプーリ間で動作を伝達し得るバンド、ベルト、又はケーブルと、を備え得る。しかしながら、
図37、
図38の実施形態に対して、2つのプーリは、従来の円形の輪郭を特徴とし、一定の位置によらない伝達比となり得る。例えば、2つのプーリは、同じ有効直径であり、1:1の伝達比となり得る。あるいは、任意の好適な伝達比が使用され得る。エンドエフェクタ3741を有する手首アセンブリは、別の伝動機構によって回転を規制され得、それは、先の実施形態のものと同一であり得る。
【0106】
駆動シャフトT4と右前腕との間の伝動機構は、任意の一定の位置によらない伝達比、例えば、1:1の伝達比を有し得るため、肩プーリ、したがって、肩関節は、より小さい直径を有し得る。より小さい肩関節は、左前腕により多くの空間を提供し、左前腕の関節間の長さをより大きくすることができ、次いで、それは、エンドエフェクタ3741のより長い伸長を提供し得る。
【0107】
ロボットアーム全体が回転するために、すべての駆動シャフト、すなわち、T1、T2、T3、及びT4は、アームの回転の所望の方向に同じ量移動する必要がある。右リンク機構が独立して回転するために、駆動シャフトT3及びT4は、アームの回転の所望の方向に同じ量移動する必要がある。同様に、左リンク機構が独立して回転するために、駆動シャフトT1及びT2は、アームの回転の所望の方向に同じ量移動する必要がある。これは、
図37、
図38の実施形態の場合と同じである。
【0108】
エンドエフェクタ3740が直線の径方向の経路など予め定められた経路に沿って収縮位置からワークステーションに伸長するために、駆動シャフトT3及びT4は、協働して反時計回り及び時計回りの方向にそれぞれ回転し得る。右リンク機構3714についての逆運動方程式は、右エンドエフェクタ3740の位置に応じて駆動シャフトT3及びT4の向きを決定するために利用され得る。右エンドエフェクタ3740は、同様の方法で駆動シャフトT3及びT4を後方に回転させることによって収縮され得る。
【0109】
左上腕及び左前腕が同じ関節間の長さを有し、肩プーリ及び第1の肘プーリが同じ有効直径を有する特別な場合、エンドエフェクタは、同調して反対方向に駆動シャフトT3及びT4を同じ量回転させることによって直線の径方向の経路に沿って伸長及び収縮され得る。
【0110】
エンドエフェクタ3741が直線の径方向の経路など予め定められた経路に沿って収縮位置からワークステーションに伸長するために、駆動シャフトT1及びT2は、協働して時計回り及び反時計回りの方向にそれぞれ回転し得る。左リンク機構についての逆運動方程式は、左エンドエフェクタ3741の位置に応じて駆動シャフトT1及びT2の向きを決定するために利用され得る。左エンドエフェクタ3741は、同様の方法で駆動シャフトT1及びT2を後方に回転させることによって収縮され得る。
【0111】
図37C及び
図39の実施形態間の主な機能の違いは、以下のようにまとめられ得る。
図37Cの実施形態では、アームの各リンク機構は、単一の駆動シャフトを回転させることによって収縮及び伸長され得る。前腕と対応する駆動シャフトとの間の伝動機構が、対応する上腕の角度位置に応じて前腕の角度位置を自動的に制御するように構成されているため、これが可能である。これは、上腕及び前腕を駆動する駆動シャフトの協働回転が必要とされる
図39の実施形態の場合とは違う。しかしながら、
図39の実施形態では、肩プーリ、したがって、肩関節は、より小さい直径を有し得る。より小さい肩関節は、左前腕により多くの空間を提供し、左前腕の関節間の長さをより大きくすることができ、次いで、それは、エンドエフェクタ3741のより長い伸長を提供し得る。
【0112】
上記の実施形態の記述は、シャフトT3に取り付けられた右上腕及びシャフトT4(最も内側のシャフト)に接続された右前腕を示しているが、右上腕は、シャフトT4(最も内側のシャフト)に取り付けられていてもよく、右前腕は、シャフトT3に接続されていてもよい。同様に、シャフトT1(最も外側のシャフト)に取り付けられた左上腕が示されており、シャフトT2に接続された左前腕が示されているが、左上腕は、シャフトT2に取り付けられていてもよく、左前腕は、シャフトT1(最も外側のシャフト)に接続されていてもよい。あるいは、アームのリンク機構のリンクは、任意の好適な方法で駆動ユニットのシャフトに接続されていてもよい。
【0113】
上記の例示的な実施形態の特徴は組み合わされてもよいことに留意されたい。例えば、右リンク機構が
図37Cの実施形態に従って構成され、左リンク機構が
図39の実施形態に従って構成されていてもよく、又は右リンク機構が
図39の実施形態に従って構成され、左リンク機構が
図37Cの実施形態に従って構成されていてもよい。
【0114】
また、アームは、上述の例示的な実施形態の鏡像として設計されてもよい、すなわち、右リンク機構3714の一部としての上述の機構は、アームの左リンク機構で利用されてもよく、左リンク機構の一部としての上述の機構は、アームの右リンク機構で利用されてもよい。
【0115】
あるいは、上記の例示的な実施形態の特徴は、任意の好適な機構及びその組合せで利用されてもよい。
【0116】
前述の説明は、単なる例示であることを理解されたい。様々な代替及び修正が当業者によって考案され得る。例えば、様々な従属請求項で列挙される特徴は、任意の好適な組合せ(複数可)で互いに組み合わされ得る。加えて、上述の異なる実施形態からの特徴が、新しい実施形態に選択的に組み合わされ得る。したがって、前述の説明は、添付の特許請求の範囲内に入るこれらすべての代替、修正、及び変形を包含することが意図される。
【国際調査報告】