(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-25
(54)【発明の名称】家具要素
(51)【国際特許分類】
A47B 46/00 20060101AFI20220715BHJP
【FI】
A47B46/00 501H
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021568987
(86)(22)【出願日】2020-04-15
(85)【翻訳文提出日】2021-11-29
(86)【国際出願番号】 EP2020060510
(87)【国際公開番号】W WO2020233911
(87)【国際公開日】2020-11-26
(31)【優先権主張番号】102019113251.7
(32)【優先日】2019-05-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504467554
【氏名又は名称】ポール ヘティッヒ ゲーエムベーハー ウント ツェーオー. カーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】特許業務法人 有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】レハーゲ, ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】マッテス, アンドレアス
(72)【発明者】
【氏名】ペッカー, ヴァルデマー
(57)【要約】
本発明は、家具要素(1,110)、特に少なくとも1つの支持面を有する棚又はラックに関し、骨組み(3,130)及び下部パネル(2,120)を備えている。骨組み(3,130)又は骨組み(3,130)の下側に取り付けられた支持パネル(61,161)及び下部パネル(2,120)は相互に対向した支持面(21,31,61,121)を有して、夫々の支持面は転動要素(51,151)が案内される少なくとも1つの走行溝(22,62,122,162)を有する。骨組み(3,130)は、下部パネル(2,120)に対して、初期位置から中間位置に移動し、さらに開放位置に移動し及び戻り移動が可能である。中間位置にて、骨組み(3,130)は下部パネル(2,120)に対して回転方向(R
1,R
2)に回転されて、所定の方向(A)に移動される。骨組み(3,130)の開放及び/又は閉塞移動を補助する力蓄積器(9,141)を備えた開放及び/又は閉塞機構が、骨組み(3,130)から離れて対向した下部パネル(2,120)の表面に配置されている。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
家具要素(1,110)、特に少なくとも1つの支持面を有する棚又はラックであって、
骨組み(3,130)及び下部パネル(2,120)と、
前記骨組み(3,130)又は骨組み(3、130)の下側に取り付けられた支持パネル(61,161)及び下部パネル(2,120)は相互に対向する支持面(21,31,61,121)を有し、該支持面(21,31,61,121)は、夫々転動要素(51,151)が案内される少なくとも1つの走行溝(22,62,122,162)を有し、
骨組み(3,130)は、下部パネル(2,120)に対して、初期位置から中間位置に移動し、さらに開放位置に移動し及び戻り移動が可能であり、
中間位置にて、骨組み(3,130)は下部パネル(2,120)に対して回転方向(R
1,R
2)に回転されて、所定の方向(A)に移動される家具要素において、
骨組み(3,130)の開放及び/又は閉塞移動を支持する力蓄積器(9,141)にて骨組み(3,130)を開放及び/又は閉塞する機構を備えた、家具要素。
【請求項2】
前記機構は、前記骨組み(3,130)とは離れて対向した前記下部パネル(2,120)の面に配置されている、請求項1に記載の家具要素。
【請求項3】
前記下部パネル(2)には、前記方向(A)を予め決定するガイドチャンネル(23)が設けられ、このガイドチャンネル(23)には、ガイド要素(71)が変位可能に取り付けられ、前記機構は、ガイド要素(71)に結合され、前記力蓄積器(9)は、前記下部パネル(2)に固定され、前記ガイド要素(71)に結合されて、ガイド要素(71)の前記ガイドチャンネル(23)内の変位移動を支持する、請求項1又は2に記載の家具要素。
【請求項4】
前記機構は、前記骨組み(3)とは離れて対向する前記下部パネル(2)の表面から突出するピン(10)と、前記ガイド要素(71)上で回転可能に配置された制御ディスク(8)とを備え、該制御ディスク(8)は、前記ピン(10)に対する制御ディスクの移動を制御する複数の制御要素(82,83)を有する、請求項3に記載の家具要素。
【請求項5】
前記制御ディスク(8)は、ガイド要素(71)を囲む中央開口部(84)を備えたリング(81)として構成され、制御要素(82、83)は下部パネル(2)に対向するリング表面上に配置され、特に一体的に形成された、請求項4に記載の家具要素。
【請求項6】
第1の制御要素(82)は、環状に配置され、互いに等しい角度距離で配置された捕捉要素として形成され、制御ディスク(8)の中央に向かって開口した凹部(85)を備えている、請求項5に記載の家具要素。
【請求項7】
第1の制御要素(82)と中央開口部(84)との間に、第2の制御要素(83)が歯付きリングとして構成され、歯付きリングは互いに等角度距離に配置され、第1の制御要素(82)に向く歯(86)を有し、歯(86)と第1の制御要素(82)の凹部(85)の垂直な仮想中心線とが互いに、60°乃至120°の角度範囲で互いに配列されている、請求項6に記載の家具要素。
【請求項8】
力蓄積器(9)がねじりばねとして構成されている、請求項1乃至7の何れかに記載の家具要素。
【請求項9】
ねじりばねとして構成された力蓄積器(9)が、骨組み(22)から離れて対向する下部パネル(2)の表面の穴(26)内に第1の端部(93)で固定される、請求項8に記載の家具要素。
【請求項10】
ねじりばねとして構成された力蓄積器(9)が、骨組み(22)から離れて対向するガイド要素(71)の表面の穴(73)内に第2の端部(93)で固定される、請求項3又は8又は9に記載の家具要素。
【請求項11】
骨組み(22)から離れて対向する下部パネル(2)の表面は、機構が挿入されるくぼみ(24)を有する、請求項1乃至10の何れかに記載の家具要素。
【請求項12】
前記ガイド要素(71)は、前記家具要素(1)の骨組み(3)に前記下部パネル(2)を垂直に固定するための固定装置(7)の一部である、請求項3に記載の家具要素。
【請求項13】
下部パネル(120)には、方向(A)を予め決定するガイドチャンネル(123)が設けられ、該ガイドチャンネル(123)内で、ガイドキャリッジ(171)が変位可能に取り付けられている、請求項1又は2に記載の家具要素。
【請求項14】
下部パネル(120)には、方向(A)を特定するガイドチャンネル(123)が設けられており、該ガイドチャンネル(123)内で、ガイドキャリッジ(171)が変位可能に取り付けられている、請求項1に記載の家具要素。
【請求項15】
前記骨組み(130)の開放及び/又は閉塞動作を支持する力蓄積器(141)で前記骨組み(130)を開放及び/又は閉塞する機構が、前記力蓄積器(141)に結合されたプランジャ(142)を備えたエジェクタまたは押し-移動機構(140)として構成されており、該プランジャ(142)で前記ガイドキャリッジ(171)を前記ガイドチャンネル(123)に沿って開始位置から離れる方向に押し出す、請求項14に記載の家具要素。
【請求項16】
ガイドキャリッジ(171)は、骨組み(130)に下部パネル(120)を垂直に固定するための固定装置(170)の一部として構成されている、請求項13乃至15の何れかに記載の家具要素。
【請求項17】
前記固定装置(170)は、前記骨組み(130)と離れて対向する前記ガイドキャリッジ(171)の下側に配置されたローラベアリングを有し、該ローラベアリングはガイドチャンネル(123)の長手方向にて一方が他方の後方に配置された少なくとも2つのローラ(174)を有し、該ローラ(174)は環状でV字形の溝(175)を有し、該溝内にローラ(174)のためのV字形の走行面を形成するウェブ(124)がガイドチャンネル(123)の対向する側壁から突出する、請求項16に記載の家具要素。
【請求項18】
前記支持パネル(61)の穴(163)内に突出するベアリングネック(172)が、前記骨組み(130)に対向する前記ガイドキャリッジ(171)の上側に一体的に形成され、このベアリングネック(172)上に、前記穴(163)内に挿入されたロールベアリングリング(177)が、前記支持パネル(61)を回転可能に取り付けのために嵌め込まれる、請求項16又は17に記載の家具要素。
【請求項19】
前記ガイドキャリッジ(171)の端面には、ストッパ(173)が配置され、該ストッパ(173)は、前記ガイドキャリッジ(171)が接近したときに、前記エジェクタまたは押し-移動機構(140)の前記プランジャ(142)に当接する、請求項15に記載の家具要素。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前段部に係る、家具要素、特に棚やラックに関する。
【背景技術】
【0002】
特に棚やラックのような、支持板と該支持板上にて案内されて、回転と並進で同時に動く棚が配置された家具要素は、例えば、日本国特開平10-318669号又はドイツ公開公報10 2017 106 170号から公知である。
特に、ドイツ公開公報10 2017 106 170号に記載されている支持板は、実用的に実証されている。該ドイツ公開公報10 2017 106 170号に開示された棚を移動させるには、横壁又は棚に取り付けたハンドルを引き、棚を回転させて前進させる必要がある。
【0003】
本発明の目的は、棚やラックのような家具要素を、初期位置からアンローディング位置への移動動作、または初期位置にて側壁により閉じられたラックを、ラックの棚がユーザによってアクセス可能な位置への開放移動が、更に簡素化されるような方法を、更に開発することである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
この目的は、請求項1の特徴を有する家具要素によって解決される。
本発明に係る家具要素、特に、ベースと少なくとも1つの層レベルを有するラックの形態では、骨組み又は棚と下部パネルを備える。
この場合のベースとは、家庭用品のトレイフロア、ターンテーブル、棚を意味する。
【0005】
骨組みの支持面と互いに対向する下部パネルは、夫々転動要素が案内される少なくとも1つの走行溝を有する。
骨組みは、下部パネルに比して、初期位置から中間位置に移動し、さらに開放位置に移動し、戻ることができる。
中間位置では、骨組みは下部パネルに対して一方向に回転し、予め定められた方向に変位する。
【0006】
骨組みの開放及び/又は閉鎖の動きを支持する力蓄積器で開閉する機構は、骨組みから離れて対抗する下部パネルの表面上に配置される。
このような家具は、その容易に作動可能な開口によって特徴づけられ、力蓄積器の力によって支持される初期位置から開放位置に骨組みを移動させるのに、家具の骨組みに僅かの圧力だけを加える必要がある。
【0007】
本発明の有利な実施形態の変形例は、従属請求項の主題事項である。
有利な実施形態の変形例によれば、機構は骨組みから離れて対向する下部パネルの表面上に配置される。
本発明の有利な更なる展開例に従って、ガイドチャンネルが、方向を決定する下部パネル内に設けられ、この下部パネル内に、ガイド要素が変位可能に取り付けられ、前記の機構がガイド要素に結合される。
【0008】
加えて、力蓄積器は、下部パネルに固定され、ガイド要素と結合されて、ガイドチャンネル内のスライド動作を支持する。
その結果、下部パネルの下に機構の機構全体が実装され、これは看者には見えない。
【0009】
機構は、有利な更なる展開例に従い、骨組みから離れた下部パネルの表面から突出するピンと、ガイド要素上に回転している制御ディスクと、ピンに対する制御ディスクの移動を制御する複数の制御要素を備えることからなる。
ピンと該ピンによって制御される制御ディスクは、家具要素の骨組みの開放移動を構造的に簡潔で信頼性があるように制御することを確実にする。
【0010】
更に有利な更なる展開例に従い、制御ディスクは、ガイド要素を取り囲む中心開口部を有する環状ディスクとして構成される。制御要素は特に、下部パネルに対向する環状面上に配置される。
第1の制御要素は、好ましくは、制御ディスクの中心に向かって開口した凹部を有して、互いに等しい角度距離で離間された円形の捕捉要素として構成される。これにより、特に、骨組みを所定の開放位置だけでなく、初期位置に固定することが可能となる。
【0011】
第2の制御要素は、望ましくは、第1の制御要素と中心開口部との間に配置された歯付きリングとして構成され、該歯付きリングは、互いに等しい角度距離に配置された歯を備え、第1の制御要素を向く。
第1の制御要素の凹部の歯と仮想の中央線は、60°乃至120°の角度の範囲、特に大凡直角に配列される。
【0012】
これにより、制御ディスクを簡単な方法で制御することが可能になり、初期位置から開放方向に対して骨組みを押さえることによって引き起こされるピンからの制御ディスクの分離が、制御ディスクのわずかな回転移動を伴う。
骨組みのその後の開放後には、力蓄積器の助けを借りて骨組みの開放移動が起こり、そのピンは隣接する2つの第1の制御要素の間を通るので、骨組みは開放方向にさらに移動することができる。
【0013】
本発明の有利な実施形態の変形例によれば、力蓄積器はねじればねとして構成される。このようなねじればねは、安価に製造され、家具要素に取り付けることができる。
好ましいさらなる展開例によれば、ねじりばねとして構成された力蓄積器は、骨組みとは離れて対向する下部パネルの表面上の穴に第1の端部が固定される。これにより、下部パネルに力蓄積器を簡単且つ費用対効果の良い方法で取り付けることができる。
【0014】
更なる望ましい展開例によれば、ねじりばねとして構成された力蓄積器は、骨組みとは離れて対向するガイド要素の表面上の穴に第2の端部が固定される。
家具要素が望ましくなく高くなることを避けるために、骨組みとは離れて対向する下部パネルの表面には、機構が挿入されるくぼみがある。
【0015】
好ましい実施形態の変形例によれば、ガイド要素は、下部パネルを家具要素の骨組みに垂直に固定するための固定装置の一部であり、これにより家具要素の必要な構成要素が減少する。
本発明の更なる代替実施形態の変形例によれば、下部パネルにガイドチャンネルが設けられており、該ガイドチャンネルは方向を決定し、ガイドキャリッジが変位可能に取り付けられる。このようなガイドキャリッジは、特に、そのような回転可能な家具要素を更に安定化し、且つ更なる円滑な走行を更に改善する役目を果たす。
【0016】
下部パネルのガイドチャンネルにこのようなガイドキャリッジを変位可能に取り付けることは、骨組みの開放及び/又は閉塞移動を支持する力蓄積器を備えた骨組みを開閉する機構を無くすることも原理的には考えられる。
代替の実施形態では、骨組みの開放及び/又は閉鎖移動を支持する力蓄積器で骨組みを開放及び/又は閉鎖するためのこの機構は、力蓄積器に結合されたプランジャを有するエジェクタ又は押し-移動する機構として構成され、それによってガイドキャリッジをガイドチャンネルに沿った開始位置から押して離すことができる。
【0017】
このような押し-移動機構を使用することにより、特に作動ハンドルなしで家具要素を構成し、意図された開口方向に押すことによって家具要素を開くように移動を開始させることが可能になる。また、別の方法で作動することが押し-出し機構の使用も考えられる。
更に好ましい実施形態の変形例によれば、ガイドキャリッジは、骨組みへ下部パネルを垂直に固定する固定装置の一部として構成される。
【0018】
好ましいさらなる展開例によれば、この固定装置は、骨組みとは離れて対向するガイドキャリッジの下側に配置されたローラベアリングを有し、ガイドチャンネルの長手方向にて一方が他方の後方に配置された少なくとも2つのローラを有する。
ローラは環状でV字形の溝を有し、該溝内にV字形のウェブがガイドチャンネルの反対側の壁から突出しており、このV字形のウェブがローラのための走行面を形成している。
【0019】
一方が他方の後方に配置されたこれらのローラとV字形のウェブとの相互作用により、一方ではガイドキャリッジの信頼性のある垂直固定が確実となる。
さらに、この並進-回転機構の支持幅は、一方が他方の後方に配置された複数のローラによってさらに増大されるので、より重い家具要素、特に50kgを超える質量の範囲で、より重い家具要素を使用した場合でも家具要素を傾けることなく、信頼性のあるガイドが確保される。
【0020】
更に好ましい実施形態の変形例によれば、支持パネルの開口部に突出するベアリングネックは、家具要素の骨組みと対向するガイドキャリッジの上側に一体的に形成されて、支持パネル、従って下部パネルに対する家具要素を回転させ、開口部に挿入される回転ベアリングリングは、ベアリングネックに嵌め込まれる。
【0021】
更なる好ましい実施形態によると、ガイドキャリッジの一方の端面にストッパが配置され、このストッパは、ガイドキャリッジが近づくと、エジェクタ又は押し-移動機構のプランジャに当接する。
このようなガイドキャリッジの実施形態の変形例では、ベアリングの少数の構成要素が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
以下では、当該発明の好ましい実施形態を、添付の図面を参照しながら、より詳細に説明する。
【
図1】部屋の角部に配置した本発明に係る家具要素の一実施形態の変形例の斜視図である。
【
図2】部屋の角部から所定の角度だけ回転した位置における
図1に対応する家具要素を示す図である。
【
図3】
図1に対応する家具要素を180°回転させた開放位置にて示す図である。
【
図4】
図1乃至
図3に示す家具要素の斜視図を示し、下部パネルを外して走行溝を示している。
【
図5】ここでは棚の形である本発明に係る家具要素の更なる実施形態の変形例の斜視図である。
【
図6】ラックとして構成された家具要素の分解斜視図を示し、下部パネルの下側及びその上に配置された開放機構を示す。
【
図7】下部パネルの下側の平面図であり、下部パネルに対する骨組みの一連の開放動作及び閉鎖動作を示す。
【
図8】下部パネルの下側の平面図であり、下部パネルに対する骨組みの一連の開放動作及び閉鎖動作を示す。
【
図9】下部パネルの下側の平面図であり、下部パネルに対する骨組みの一連の開放動作及び閉鎖動作を示す。
【
図10】下部パネルの下側の平面図であり、下部パネルに対する骨組みの一連の開放動作及び閉鎖動作を示す。
【
図11】下部パネルの下側の平面図であり、下部パネルに対する骨組みの一連の開放動作及び閉鎖動作を示す。
【
図12】下部パネルの下側の平面図であり、下部パネルに対する骨組みの一連の開放動作及び閉鎖動作を示す。
【
図13】下部パネルの下側の平面図であり、下部パネルに対する骨組みの一連の開放動作及び閉鎖動作を示す。
【
図14】下部パネルの下側の平面図であり、下部パネルに対する骨組みの一連の開放動作及び閉鎖動作を示す。
【
図15】下部パネルの下側の平面図であり、下部パネルに対する骨組みの一連の開放動作及び閉鎖動作を示す。
【
図16】下部パネルの下側の平面図であり、下部パネルに対する骨組みの一連の開放動作及び閉鎖動作を示す。
【
図17】下部パネルの下側の平面図であり、下部パネルに対する骨組みの一連の開放動作及び閉鎖動作を示す。
【
図18】下部パネルの下側の平面図であり、下部パネルに対する骨組みの一連の開放動作及び閉鎖動作を示す。
【
図19】下部パネルの下側の平面図であり、下部パネルに対する骨組みの一連の開放動作及び閉鎖動作を示す。
【
図20】下部パネルの下側の平面図であり、下部パネルに対する骨組みの一連の開放動作及び閉鎖動作を示す。
【
図21】並進-回転ベアリングの代替の実施形態の分解斜視図を示す。
【
図23】初期位置における
図21及び
図22に係るベース上に配置された並進-回転ベアリングの斜視図を示す。
【
図24】
図23に対応して、初期位置から反時計回りに約65°回転した位置の図を示す。
【
図26】
図25に対応して、初期位置から反時計回りに約5°回転し、若干ずれた位置の図を示す。
【
図28】始動位置における家具要素を有する本発明に係る家具の実施形態の変形例の斜視図を示す。
【
図29】初期位置から反時計回りに約65°回転した家具要素の位置における
図28に対応する図を示す。
【
図30】初期位置から反時計回りに約180°回転した家具要素の開放位置における
図28に対応する図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下の図の記載では、上、下、左、右、前、後方等の用語は、それぞれの図で選択された家具要素、骨組み、下部パネル、案内要素、ピン、制御ディスク、制御要素等の例示的な表現及び位置のみに言及する。これらの用語は、限定的に理解されるものではなく、すなわち、異なる作業位置またはミラー対称な構成等は、これらの用語に変更される。
【0024】
図1乃至
図4では、本発明に係る家具要素の第1の変形例を符号1で指定している。家具要素1は、正方形のベースと夫々棚33とを備えた3つの貯蔵区画とを有する骨組み3と、骨組み3を横方向に閉じる2つの側壁32とを有するラックとして、ここでは構成されている。
また、家具要素1は更に、骨組み3上に配置された下部パネル2を有する。
【0025】
骨組み3及び骨組みに対向した下部パネル2の支持面21、31は夫々、転動要素51が案内される走行溝22、62を有し、該走行溝は下部パネル2に対して骨組み3を並進的且つ回転的に変位可能に支持する機能を果たす。
図5は、本発明に係る家具要素1の代替の実施形態の変形例を示し、骨組みは、支持面31を備えた棚として、ここでは構成され、支持面31はここでは見えない下部パネル2と併せて、ここでは示されない走行溝に案内される転動要素と同様に、下部パネル2に対し、回転的に且つ並進的に移動される。
【0026】
対応する家具要素の動作については、例えば、未だ公表されていないドイツ公開公報10 2017 106 170 号又はドイツ公開公報10 2018 108 97号で説明されている。
有利なことに、この家具要素はまた、後述する開閉の機構を備えることができる。
また、
図4に示されるように、第1棚31の下側に取り付けられた別個の支持パネル61に骨組み3の走行溝62を形成することも考えられる。
【0027】
図4に示されるように、転動要素51は、転動要素ケージ5内に取り付けられ、該転動要素ケージ5はここに示される実施形態の変形例では、家具要素1のベース領域に対応する正方形のフレームとして構成されるのが好ましく、転動要素ケージ5の中にボールとして構成されるのが好ましい、合計8つの転動要素51が取り付けられる。
この場合、下部パネル2は、転動要素51、転動要素ケージ5及び支持パネル61又は走行溝62と共に、これらが第1棚31の下側に設けられた場合、並進-回転ベアリング6を形成する。
【0028】
このような並進-回転ベアリング6により、骨組み3は、例えば、部屋4の角部から下部パネル2に対して方向Aに変位させることができ、位置が可変な回転軸を中心にして、
図1に示す初期位置から
図2に示す中間位置を介して
図3に示す開方位置に回転方向R1に回すことにより、基本的に変位と同時に回転させることができる。
並進と回転の割合は、動きの経過に亘って変化し得る。
【0029】
並進移動を可能にするために、下部パネル2は、並進方向Aを予め決定し、かつガイド要素71が変位可能に取り付けられるガイドチャンネル23を備える。
ガイド要素71は、家具要素1の骨組み3に下部パネル2を垂直に固定するための固定装置7の一部であるのが好ましい。
【0030】
固定装置7は、ガイドチャンネル23に回転可能かつ変位可能に保持されたガイド要素71の他に、下段の棚31の下側に固定されるねじ72を有し、下部パネル2と骨組み3との間に配置される支持パネル61の場合には、ねじ72はこの支持パネル61の中央開口63を介して骨組み3に対向するガイド要素71の上側にこの目的から設けられたねじ孔にねじ込まれる。
【0031】
ガイドチャンネル23は、下部パネル2の表面上でほぼ対角に伸び、それにより、家具要素1の骨組み3を部屋4の角部から出るように移動させることができる。
この文脈では、例えば家具要素1の骨組み3を後壁から前方に変位させ、例えば後壁に垂直に変位させ、同時に回転させることができるようにすることによって、下部パネル2の側縁に平行に延びるガイドチャンネル23を有する並進-回転ベアリング6を全体的に回転される装置を有することも勿論可能である。
【0032】
図6に示されるように、ガイド要素71に連結された開方及び/又は閉鎖機構は、骨組み3から離れて対向した下部パネル2の表面上に配置され、力蓄積器9が骨組み3の開放及び/又は閉鎖の動きを支える。
ここで示された好ましい実施形態の変形例では、骨組み3の前面または側壁32に対して軽く押さえることで、
図1に示された基本位置から機構のロックが解除され、その後、骨組み3を開放した後、力蓄積器9によって駆動される家具要素1は
図1に示された初期位置から
図2に示された中間位置に移動させる、いわゆる押し-移動機構として構成されている。
【0033】
下部パネル2に固定され、好ましくはねじりばねの形態である力蓄積器9に加えて、この機構は、骨組み3とは離れて対向した下部パネル2の表面から突出するピン10と、ガイド要素71上に回転可能に配置され、ピン10に対する制御ディスク8の動きを制御するための複数の制御要素82、83を有する制御ディスク8とを備えている。
ねじりばねとしての力蓄積器9の実施例に加えて、
図6乃至
図20に示すように、力蓄積器9の他の実施形態の変形例も考えられる。
【0034】
図6乃至
図20に示す力蓄積器9は、第1の脚部91及び第1の脚部91に対して所定の角度に曲げられた第2の脚部92を有するねじりばねとして構成されており、力蓄積器9は第1の脚部91の端部を構成する第1の端部93が骨組み3とは離れて対向する下部パネル2の下側の穴26内に固定され、特に挿入されている。
この第1の端部に直接隣接するねじりばね9の第1の脚部91の一部は、それによって、下部パネルのフレーム25から下部パネルのくぼみ24に延びるカウンタウェブ27の下に配置され、力蓄積器の第1の端部93は穴26に挿入されたその位置から外れないような方法で配置される。
【0035】
カウンタウェブ27は、好ましくは、その自由端部28の領域において、フレーム25に近いこのカウンタウェブ27の足よりも薄く構成されているのが好ましい。
くぼみ24は、機構を収容する役割を果たし、機構はこのようにして下部パネル2内に不可視的に収容され、汚れから保護される。これにより、下部パネル2の全高が低くなる。
【0036】
ねじりばねとして構成された力蓄積器9は、第2の脚部92の端部を形成する第2の端部94が骨組み3とは離れて対向するガイド要素71の表面の穴73内に固定されている。
図6乃至
図20に示すように、制御ディスク8は、ガイド要素71を包囲する中央開口部84を有するリング81として形成される。
【0037】
制御要素82、83は、下部パネル2と離れて対向する環状の面上に配置され、ここに示された好ましい実施形態の変形例は、下部パネル2に一体的に形成される。
第1の制御要素82は、互いに等しい角度距離で離間された円形の捕捉要素として構成され、制御ディスク8の中心に向かって開いた凹部85を有して、凹部85は各第1の制御要素82の2つの脚部によって境界が定められている
【0038】
凹部85に垂直な仮想中心は、開口部84の中心に対して半径方向に配列されないが、開口部84の中心に対して角度をなしている。
第2の制御要素83は、
図6乃至
図20に示すように、第1の制御要素82と中央開口部84との間に配置され、歯86が互いに等しい角度距離に配置され、該歯86が第1の制御要素82に向けられる歯付きリングとして構成される。
【0039】
歯86及び第1の制御要素82の凹部85に垂直な仮想中心は、好ましくは、60°乃至120°の角度範囲に配列され、特に互いにほぼ垂直に整列される。
また、足(図示せず)を骨組み3とは離れて対向する下部パネル2の表面に取り付けることも考えられる。特に、下部パネルに開口機構を収容するための
図6に示すくぼみ24がない場合にはそのように考えられる。
【0040】
図7乃至
図20は、ここではラックとして構成された家具要素1の例示的な開放工程を説明する。
この点について、
図7は、
図1に示された家具要素1の骨組み3の初期位置を示す。ここに示すように、制御ディスク8は、第1の制御要素82の1つがその凹部85内にピン10を収容するように配置される。
制御ディスク8をガイド要素71に連結することにより、
図2に示す方向Aの骨組み3と共にガイド要素71の並進移動が遮断される。
【0041】
図8に示す位置では、ユーザが骨組み3を方向Aと反対方向にやや押さえる。骨組み3は反対方向に押される。
この場合、ガイド要素71は、制御ディスク8と共に方向Aとは反対方向に押圧され、その結果、1つの第1の制御要素82がピン10から離れるように移動され、この位置において、ピン10は、第1の制御要素82と歯付きリングとして形成された第2の制御要素83との間に位置決めされる。
【0042】
図9に示すように、骨組み3がさらにリミットスイッチング位置に押圧されると、第2の制御要素83は、ピン10と係合するように押圧され、ピン10は第2の制御要素83の2つの歯86の間に位置する。このようにして骨組み3のさらなる押圧が防止される。
ねじりばねとして構成された力蓄積器9は、その最大の張力位置にある。
【0043】
その後、ユーザは骨組み3を開放することができる。ユーザによるこの圧力除去の結果、ねじりバネ状の力蓄積器9が作用し、ガイドチャンネル23に沿って制御ディスク8とともにガイド要素71を方向Aに押圧する。これにより、骨組み3が
図2に示す中間位置に移動する。
工程において、第1の制御要素82の一方の側縁がピン10に当接し、制御ディスク8のわずかな回転を引き起こす。
【0044】
第1の制御要素82は、
図10及び
図11に示すように、制御ディスク8のわずかな回転を伴う更なる移動中に、ピン10に沿ってスライドする。
第1の制御要素82を通過した後、ピン10は機構から切り離され、それによって、骨組み3を開放し、
図2に示す中間位置へ骨組み3を並進-回転させる。開放位置を
図12に示す。
【0045】
図13は、
図2に示される骨組み3の中間位置における下部パネル2の位置を示す。ねじりばねとして構成された力蓄積器9は、その最小の張力位置にある。
図2に示す中間位置から
図3に示す開放位置に骨組み3を完全に開放するために、ピン10が、ピン10がなお機構との係合を外れている
図14に示す中間位置を過ぎ、
図15に示す位置に移動するまで骨組み3の並進-回転移動が最初に再度実行される。
【0046】
この工程で、第1の制御要素82の一方の外縁がピン10に隣接し、制御ディスク8を回転または整列させる。
図16に示される表現では、骨組み3及び制御ディスクは、ピン10が2つの隣接する第1の制御要素82の間を、方向Aと反対方向にスライドできる位置にある。
【0047】
この位置では、力蓄積器9がアンローディングされているので、骨組み3が開放位置にさらに動くためには、ユーザは骨組み3を方向Aに向かって押圧しなければならない。
骨組み3を方向Aに対して押圧することにより、制御ディスク8がさらに押されると、
図17に示すように、再びピン10は第2の制御要素83の2つの歯86の間に入る。
ユーザは、第2の制御要素83とのピン10の接触によって骨組みのそれ以上の移動を遮断されるので、さらなる圧力が加えられたときに骨組みのそれ以上の移動が起こらないことによって、骨組みの移動を遮断を感じる。
【0048】
次いで、使用者が骨組みを開放すると、この圧力の除去は、次に、力蓄積器9を作動させ、この蓄積器は、
図18に示すように、ガイド要素71及び制御ディスク8と共に骨組み3を方向Aに押圧する。
図19に示すように、ピン10は、それによって、凹部85を形成する第1の制御要素82のうちの1つの脚部の内側に隣接する。
この工程において、制御ディスク8は、
図20に示されるように、ピン10が第1の制御要素82の1つの凹部85に完全に係合するまで回転される。この位置では、骨組み3は現在完全に開放位置になっており、棚33に容易にアクセスすることができる。
【0049】
骨組み3を閉鎖位置に戻す場合、上述した移動順序は同じ順序で動く。
従って、骨組み3の閉鎖位置への移動を開始するために、骨組み3は押圧することによって開放される。
これにより骨組み3は手動操作なしでは端部位置を離れず、移動中に開放位置または閉鎖位置に支持されることが確実になる。
或いは、機構は付随的に、1つの端部位置において1つのロックのみを有し、開放移動または閉鎖移動において1つの支持のみを有するように構成することができる。
【0050】
図21乃至
図30を参照して、家具要素110を並進-回転するように取り付ける代替の実施形態の変形例が記載される。
図21及び
図22に示すように、下部パネル120はまた、ここではボールの形態である転動要素151を案内するための走行溝122を支持パネル161に対向するその支持面121上に有する。支持パネル161の走行溝162は図示しない。
【0051】
また、転動要素151は、損失防止のために転動要素ケージ150内に収容されている。
図4に示す実施例とは対照的に、ここでの転動要素ケージ150は、幾つかのアームが半径方向外側に延びる環状である。
また、互いに直角に配列された下部パネル120の2つの側縁部に、中央かつ斜めにガイドチャンネル123が設けられている。
ガイドキャリッジ171は、このガイドチャンネル123内に変位可能に取り付けられている。
【0052】
ガイドキャリッジ171は、固定装置170の一部として、その上側が家具要素110の支持パネル161又は骨組み130に対向し、支持パネル161の開口部163内に突出するベアリングネック172を有し、このベアリングネック172は、ガイドキャリッジ171の上側に一体的に形成されるのが好ましい。
このベアリングネック172は、支持パネル161の開口部163、特にボールベアリングリングに挿入された転がりベアリングリング177用の軸として機能し、これによりガイドキャリッジ171に対する、従って下部パネル120に対する支持パネル161の単純な回転運動が可能となる。
【0053】
支持パネル161とは離れて対向するガイドキャリッジ171の下側には、少なくとも2つのローラ174が配置されたローラベアリングがあり、特に、一方のローラがガイドチャンネル123の長手方向にて他方のローラの後方に配置されて、特に固定される。
これらのローラ174の夫々は、環状のV字形の溝175を有し、該溝175内にガイドチャンネル123の対向する側壁から、ローラ174の走行面を形成するV字形ウェブ124が突出する。
【0054】
ガイドチャンネル123内のV字形ウェブ124に沿って案内されるローラ174のV字形の溝175は、家具要素110の並進-回転運動の極めて安定した一定の順序をもたらす。固定装置170は、この場合、固定要素、特に着脱可能な固定ピン176、178によって、上部及び下部での意図しない緩みに対して固定される。これにより、家具要素をシンプルな方法で組み立て、及び分解することが可能になる。
【0055】
この実施形態の変形例では、並進-回転な取り付けはまた、ガイド要素71と同様に、ガイドキャリッジ171が、開放移動中に、家具の骨組み130が家具の部品100の静止部分に対して初期位置にある初期位置から移動するように構成されるのが好ましい。ガイドキャリッジ171は開放動作中に、ガイドチャンネル123に沿ってガイドチャンネル123の両端部に移動し、ガイドチャンネル123の反対側端部から初期位置に戻り移動して開放位置に到達する。
図21及び
図25乃至
図27に示すように、骨組み3の開閉運動を補助する力蓄積器9で骨組み3を開閉するための
図6乃至
図20に示す機構の代替として、下部パネル120には、力蓄積器141に連結されたプランジャ142を備えたエジェクタ又は押し-移動機構140が用いられる。
【0056】
このエジェクタ又は押し-移動機構140により、ガイドキャリッジ171は、動作後に、ガイドチャンネル123に沿った初期位置または開放位置から離れ、それによって支持パネル161、ひいては家具要素110の並進-回転移動を開始することができる。
図25乃至
図27に示すように、エジェクタ又は押し-移動機構140は、支持パネル161と離れて対向した下部パネル120の下側上のこのために設けられた受け溝127に収容され、ここでは板として形成された保持要素143によって受け溝127内の位置に固定される。
【0057】
それによって、
図26及び
図27に示されるように、プランジャ142はガイドチャンネル123内に突出する。
その結果、ガイドキャリッジ171に近づくことによって、プランジャ142は、例えば圧縮ばねの形態で、力蓄積器141の力に対して押圧されて、力蓄積器141を収容するハウジングに入り、先行技術から公知のラッチ機構を介してラッチ位置に押圧される。
押し-移動機構140を作動させるには、プランジャ142は、
図25に示される位置から排出方向に対してさらにハウジング内に押し込まれなければならず、これは、押し-移動機構140の排出方向に対して家具要素110の骨組みを押すことによって実行される。
【0058】
押し-移動機構140が始動されると、ガイドキャリッジ171は、ガイドチャンネル123に沿って押し出され、その結果、家具要素110の骨組み130を開放する。
この場合、プランジャ142は、初期位置から家具要素110の骨組み30の開放動作だけでなく、家具要素110の骨組み130の閉鎖動作も支持されるように、即ち、両方向の動作が1つのエジェクタ又は押し-移動機構140のみによって支持されるように、ガイドキャリッジ171と相互作用する。
【0059】
このような初期位置は
図28の例によって示される。この位置において、家具要素110の骨組み130は、骨組み130の外壁が、家具の部品100の固定部分の外壁とともに、家具要素を外側に閉じるように、家具の部品100に位置づけられる。
図30の例に示すような開放位置では、家具要素110の骨組み130は、骨組み130の2つの外壁が、家具の部品100の静止部分の外壁の真正面に配置され、外壁によって閉じられた家具要素の領域によって外部からアクセスすることはできないように、家具の部品100に位置する。
【0060】
図28に示される初期位置及び
図30に示される開方位置の両方において、ガイドキャリッジ171は、上述したように、
図25に示される位置にある。
更に好ましい実施形態の変形例によれば、ガイドキャリッジ171の一方の端面にストッパ173が配置され、ガイドキャリッジ171に抵抗する。ガイドキャリッジ171がエジェクタまたは押し-移動機構140のプランジャ142に近づくと、ストッパ173がプランジャ142に当接する。
【0061】
家具要素110の動きを説明するために、
図23及び
図24は、家具のベース101上に載っている下部パネル120を示し、該下部パネルの上に、家具要素110の家具の骨組み130の下側に取り付けられた支持パネル161が、並進及び回転に可動になるように取り付けられている。ここで、
図23は、
図28に示す初期位置における家具要素110の位置に対応する初期位置を示す。
図24は、ベース101及び下部パネル120に対する支持パネル161を、約65度だけ回転させた位置を示す。
図25は、下部パネル120及び支持パネル161の下側から見た
図23に示される初期位置を示し、そこでは、ガイドキャリッジ171が、エジェクタまたは押し-移動機構140のプランジャ142内をほぼ完全に押し込む。
【0062】
図26は、
図25に対応して斜視から下部パネル120に対して支持パネル161を5°回転させた位置を示す。この位置では、支持パネル161は、初期位置からプランジャ142の移動距離だけ並進的に変位される。
図27は、下部パネル120に対する支持パネル161の開放位置を示し、
図30に従って表された家具の部品の家具要素110の位置に対応した垂直図を形成し、
図30では家具要素110または支持パネル161は、180°回転されている。
図29に示される位置による家具の骨組み130を有する家具要素110の位置は、
図24に示される位置における下部パネル120及びベース101に対する支持パネル161の表現に対応する。
【符号の説明】
【0063】
1 家具要素
2 下部パネル
21 支持面
22 走行溝
23 ガイドチャンネル
24 くぼみ
25 フレーム
26 穴
27 カウンターウェブ
28 自由端部
3 骨組み
31 支持面
32 側壁
33 棚
4 部屋の角部
5 転動要素ケージ
51 転動要素
6 並進-回転ベアリング
61 支持パネル
62 走行溝
63 開口部
7 固定装置
71 ガイド要素
72 ねじ
73 穴
8 制御ディスク
81 リング
82 制御要素
83 制御要素
84 開口部
85 凹部
86 歯
9 力蓄積器
91 第1の脚部
92 第2の脚部
93 第1の端部
94 第2の端部
10 ピン
100 家具の部品
101 ベース
110 家具要素
120 下部パネル
121 支持面
122 走行溝
123 ガイドチャンネル
124 ウェブ
127 受け溝
130 骨組み
140 エジェクタ要素
141 力蓄積器
142 プランジャ
143 保持要素
150 転動要素ケージ
151 転動要素
161 支持パネル
162 走行溝
163 開口部
170 固定装置
171 ガイドキャリッジ
172 ベアリングネック
173 ストッパ
174 ローラ
175 溝
176 固定ピン
177 ローラベアリングリング
178 固定ピン
A 方向
R1、R2 回転方向
【国際調査報告】