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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-25
(54)【発明の名称】LAG3結合ペプチド
(51)【国際特許分類】
   C12N 15/11 20060101AFI20220715BHJP
   C07K 7/08 20060101ALI20220715BHJP
   C12N 5/10 20060101ALI20220715BHJP
   C12N 15/63 20060101ALI20220715BHJP
   C12N 7/01 20060101ALI20220715BHJP
   C12N 5/0783 20100101ALI20220715BHJP
   A61K 48/00 20060101ALI20220715BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20220715BHJP
   A61P 25/16 20060101ALI20220715BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20220715BHJP
   A61K 38/10 20060101ALI20220715BHJP
   A61K 35/768 20150101ALI20220715BHJP
   A61K 35/17 20150101ALI20220715BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20220715BHJP
   A61P 31/00 20060101ALI20220715BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20220715BHJP
【FI】
C12N15/11 Z
C07K7/08 ZNA
C12N5/10
C12N15/63 Z
C12N7/01
C12N5/0783
A61K48/00
A61P25/00
A61P25/16
A61P35/00
A61K38/10
A61K35/768
A61K35/17 Z
A61K45/00
A61P31/00
A61P43/00 121
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021569065
(86)(22)【出願日】2020-05-21
(85)【翻訳文提出日】2022-01-12
(86)【国際出願番号】 US2020033996
(87)【国際公開番号】W WO2020237050
(87)【国際公開日】2020-11-26
(31)【優先権主張番号】62/851,142
(32)【優先日】2019-05-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519091317
【氏名又は名称】レイドス, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】グティエレス, ガブリエル エム.
(72)【発明者】
【氏名】コトライア, ヴィナヤカ
(72)【発明者】
【氏名】ファレス, ティモシー ダブリュー.
(72)【発明者】
【氏名】パヌッチ, ジェイムズ
(72)【発明者】
【氏名】マンスール, マーク
【テーマコード(参考)】
4B065
4C084
4C087
4H045
【Fターム(参考)】
4B065AA94X
4B065AA95X
4B065AB01
4B065AC14
4B065BA02
4B065CA24
4B065CA44
4C084AA02
4C084AA03
4C084AA07
4C084AA13
4C084AA24
4C084BA01
4C084BA18
4C084BA23
4C084MA17
4C084MA22
4C084MA24
4C084MA41
4C084MA66
4C084NA14
4C084ZA021
4C084ZA022
4C084ZB261
4C084ZB262
4C084ZB311
4C084ZB312
4C084ZC412
4C084ZC751
4C087AA01
4C087AA02
4C087BB65
4C087CA12
4C087MA17
4C087MA22
4C087MA24
4C087MA41
4C087MA66
4C087NA14
4C087ZA02
4C087ZB26
4C087ZB31
4C087ZC75
4H045AA10
4H045AA20
4H045AA30
4H045BA16
4H045BA17
4H045EA20
4H045EA21
4H045EA28
4H045FA74
(57)【要約】
本開示は、LAG3に結合しかつLAG 3と他の分子(例えば、MHC-II、FGL1、およびα-シヌクレイン)との相互作用を遮断するために使用され得るペプチドを提供する。これらのペプチドは、種々の治療目的(例えば、過剰増殖性障害(がんを含む)の進行を阻害する、またはシヌクレイノパチーの進行を阻害する、敗血症の進行を阻害する、感染性疾患の進行を阻害する、およびワクチンに対する応答を増強する)のために使用され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号1、2、3、4、5、6、および7からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むペプチド。
【請求項2】
前記アミノ酸配列から本質的になる、請求項1に記載のペプチド。
【請求項3】
前記アミノ酸配列からなる、請求項2に記載のペプチド。
【請求項4】
請求項1に記載のペプチドをコードする核酸。
【請求項5】
発現構築物である、請求項4に記載の核酸。
【請求項6】
CAR-T細胞または腫瘍溶解性ウイルスに存在する、請求項5に記載の核酸。
【請求項7】
前記核酸は、DNA、cDNA、PNA、およびRNAからなる群より選択される、請求項4に記載の核酸。
【請求項8】
請求項4または請求項5に記載の核酸を含む宿主細胞。
【請求項9】
請求項1に記載の1またはこれより多くのペプチドから本質的になる、ペプチド組成物。
【請求項10】
(a)以下からなる群より選択される活性薬剤:
(i)請求項1~3のいずれか1項に記載のペプチド;
(ii)前記ペプチドをコードする核酸;
(iii)前記ペプチドを発現するCAR-T細胞;および
(iv)前記ペプチドを発現する腫瘍溶解性ウイルス;ならびに
(b)薬学的に受容可能なキャリア、
を含む、薬学的組成物。
【請求項11】
前記活性薬剤は核酸であり、該核酸は、DNA、cDNA、PNA、およびRNAからなる群より選択される、請求項10に記載の薬学的組成物。
【請求項12】
前記核酸はRNAである、請求項10に記載の薬学的組成物。
【請求項13】
前記RNAは、(i)リボース糖の改変、(ii)リン酸結合の改変、および(iii)塩基の改変からなる群より選択される改変を含む、請求項12に記載の薬学的組成物。
【請求項14】
前記改変は、リボ-ジフルオロトルイルヌクレオチド、4’-チオ改変RNA、ボラノリン酸結合、ホスホロチオエート結合、2’-O-メチル(2’-OMe)糖置換、2’-フルオロ(2’-F)、2’-O-メトキシエチル(2’-MOE)糖置換、ロックド核酸(LNA)、およびL-RNAからなる群より選択される、請求項13に記載の薬学的組成物。
【請求項15】
前記活性薬剤は前記ペプチドであり、該ペプチドは、微粒子、ポリマーナノ粒子、リポソーム、固体脂質ナノ粒子、親水性粘膜付着性ポリマー、チオール化ポリマー、ポリマーマトリクス、ナノエマルジョン、およびヒドロゲルからなる群より選択されるペプチドキャリアシステムとともに提供される、請求項10に記載の薬学的組成物。
【請求項16】
過剰増殖性障害の進行を阻害する、シヌクレイノパチーの進行を阻害する、敗血症の進行を阻害する、感染性疾患の進行を阻害する、またはワクチンに対する応答を増強する方法であって、前記方法は、それを必要とする個体に、有効量の、請求項10~15のいずれかに記載の薬学的組成物を投与する工程を包含する方法。
【請求項17】
前記薬学的組成物は、前記過剰増殖性障害の進行を阻害するために投与される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記過剰増殖性障害はがんである、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記がんは黒色腫である、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記第2の治療は、以下:
(i)がんワクチン;
(ii)キメラ抗原レセプター(CAR) T細胞療法;
(iii)PD-1、PD-L1、リンパ球活性化遺伝子-3(LAG3)、細胞傷害性Tリンパ球関連抗原4(CTLA-4)、T細胞活性化のVドメイン免疫グロブリン抑制因子(VISTA)、T細胞免疫グロブリンドメインおよびムチンドメイン3(TIM-3)、キラー免疫グロブリン様レセプター(KIR)、インドールアミン(2,3)-ジオキシゲナーゼ(IDO)、BおよびTリンパ球アテニュエーター(BTLA)、A2Aアデノシンレセプター(A2AR)からなる群より選択される分子の活性を低減または遮断することを含む治療;
(iv)サイトカイン;
(v)CD40、OX40、グルココルチコイド誘導性腫瘍壊死因子関連タンパク質(GITR)、および誘導性T細胞共刺激因子(ICOS)からなる群より選択される分子のアゴニスト;
(vi)腫瘍溶解性ウイルス;ならびに
(vii)4-1BBアゴニスト、4-1BBアンタゴニスト、未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)のインヒビター、ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)のインヒビター、およびVEGFRのインヒビターからなる群より選択される治療剤、
からなる群より選択される、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記薬学的組成物は、シヌクレイノパチーの進行を阻害するために投与される、請求項16に記載の方法。
【請求項22】
前記シヌクレイノパチーは、パーキンソン病(PD)、レビー小体型認知症(DLB)、純粋自律神経不全症(PAF)、および多系統萎縮症(MSA)からなる群より選択される、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記薬学的組成物は、敗血症の進行を阻害するために投与される、請求項16に記載の方法。
【請求項24】
前記薬学的組成物は、感染性疾患の進行を阻害するために投与される、請求項16に記載の方法。
【請求項25】
前記薬学的組成物は、ワクチンに対する応答を増強するために投与される、請求項16に記載の方法。
【請求項26】
過剰増殖性障害の進行を阻害する、シヌクレイノパチーの進行を阻害する、敗血症の進行を阻害する、感染性疾患の進行を阻害する、またはワクチンに対する応答を増強するための医薬の製造における、請求項1~3のいずれか1項に記載のペプチドまたは請求項4~7のいずれか1項に記載の核酸の使用。
【請求項27】
過剰増殖性障害の進行を阻害する、シヌクレイノパチーの進行を阻害する、敗血症の進行を阻害する、感染性疾患の進行を阻害する、またはワクチンに対する応答を増強するための、請求項1~3のいずれか1項に記載のペプチドまたは請求項4~7のいずれか1項に記載の核酸の使用。
【請求項28】
過剰増殖性障害の進行を阻害する、シヌクレイノパチーの進行を阻害する、敗血症の進行を阻害する、感染性疾患の進行を阻害する、またはワクチンに対する応答を増強するための、請求項10~15のいずれか1項に記載の組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年5月20日に作成し、「PCTsequencelisting.txt」という名称の、本出願の配列表である、提出された2.37kbのテキストの内容を参考として援用する。
【0002】
本開示で引用される各科学文献、特許、および公開特許出願は、その全体において本明細書に参考として援用される。
【0003】
技術分野
本開示は一般に、免疫調節性ペプチドに関する。
【背景技術】
【0004】
背景
リンパ球活性化遺伝子3(LAG3(LAG-3、LAG 3、Lag3、CD223、FDCタンパク質としても公知))は、レセプターの免疫グロブリンスーパーファミリーのメンバーである。
【0005】
LAG3は、免疫細胞(活性化T細胞、Huard et al., 1994; ナチュラルキラー細胞、Triebel et al., 1990; B細胞、Kisielow et al., 2005; 形質細胞様樹状細胞、Workman et al., 2009)上で発現し、ここでLAG3は、MHCクラスII(MHC-II)に結合し、免疫チェックポイントレセプターとして働く。LAG3はまた、フィブリノゲン様タンパク質(FGL1)に結合し、この結合を破壊すると、抗腫瘍免疫が強化され得る(Wang et al., 2019)。免疫チェックポイント経路の有用な調節因子が継続して必要である。
LAG3は、ニューロン上でも発現され、ここでそれは、シヌクレイノパチーに特徴的なα-シヌクレイン凝集体のレセプターとして働く(Mao et al., 2016)。シヌクレイノパチーは、ニューロン、神経線維、またはグリア細胞におけるα-シヌクレインタンパク質の凝集体の異常な蓄積によって特徴づけられる障害である。シヌクレイノパチーとしては、以下が挙げられる:パーキンソン病(PD)の特発性および遺伝性の形態;びまん性レビー小体(DLB)病(レビー小体型認知症(Dementia with Lewy Bodies)またはレビー小体型認知症(Lewy body dementia)としても公知);偶発的レビー小体病;アルツハイマー病のレビー小体バリアント(Lewy body variant of Alzheimer’s disease)(LBV);アルツハイマー病とパーキンソン病の併発(Combined Alzheimer’s and Parkinson disease)(CAPD);純粋自律神経不全症(PAF);多系統萎縮症(MSA)(例えば、オリーブ橋小脳萎縮症、線条体黒質変性症、およびシャイ-ドレーガー症候群);パントテン酸キナーゼ関連神経変性症;ダウン症候群;ゴーシェ病関連シヌクレイノパチー;および脳の鉄蓄積を伴う神経変性症。シヌクレイノパチーの症状を処置または管理するための治療剤が継続して必要である。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】Huard et al., "Cellular expression and tissue distribution of the human LAG-3-encoded protein, an MHC class II ligand," Immunogenetics 39 (3): 213-7, 1994
【非特許文献2】Triebel et al., “LAG3, a novel lymphocyte activation gene closely related to CD4,” J. Exp. Med. 171, 1393-405, 1990
【非特許文献3】Kisielow et al., "Expression of lymphocyte activation gene 3 (LAG-3) on B cells is induced by T cells". European Journal of Immunology 35 (7): 2081-8, 2005
【非特許文献4】Workman et al., "LAG-3 regulates plasmacytoid dendritic cell homeostasis," Journal of Immunology 182 (4): 1885-91, 2009
【非特許文献5】Wang et al., “Fibrinogen-like Protein 1 is a Major Immune Inhibitory Ligand of LAG-3,” Cell 176, 334-47, 2019
【非特許文献6】Mao et al., “Pathological α-synuclein transmission initiated by binding lymphocyte-activation gene 3,” Science 353, aah3374, 2016
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1A図1Aおよび図1Bは、実施例2に記載されるLAG3遮断機能阻害アッセイの結果を示すグラフである。
図1B図1Aおよび図1Bは、実施例2に記載されるLAG3遮断機能阻害アッセイの結果を示すグラフである。
【0008】
図2A図2A図2B図2C、および図2Dは、ペプチドLAG3-11の4回の独立した等質性時間分解蛍光(homogeneous time-resolved fluorescence)(HTRF)アッセイの結果を示すグラフである。参照Ab-LAG3、抗LAG3抗体。OVA、オボアルブミン(OVA)ペプチド(ISQAVHAAHAEINEAGR、配列番号8)。「HTRF比(HTRF ratio)」とは、665nmでの発光(アクセプター)/620nmでの発光(ドナー)に係数すなわち10を乗算したものである。
図2B図2A図2B図2C、および図2Dは、ペプチドLAG3-11の4回の独立した等質性時間分解蛍光(homogeneous time-resolved fluorescence)(HTRF)アッセイの結果を示すグラフである。参照Ab-LAG3、抗LAG3抗体。OVA、オボアルブミン(OVA)ペプチド(ISQAVHAAHAEINEAGR、配列番号8)。「HTRF比(HTRF ratio)」とは、665nmでの発光(アクセプター)/620nmでの発光(ドナー)に係数すなわち10を乗算したものである。
図2C図2A図2B図2C、および図2Dは、ペプチドLAG3-11の4回の独立した等質性時間分解蛍光(homogeneous time-resolved fluorescence)(HTRF)アッセイの結果を示すグラフである。参照Ab-LAG3、抗LAG3抗体。OVA、オボアルブミン(OVA)ペプチド(ISQAVHAAHAEINEAGR、配列番号8)。「HTRF比(HTRF ratio)」とは、665nmでの発光(アクセプター)/620nmでの発光(ドナー)に係数すなわち10を乗算したものである。
図2D図2A図2B図2C、および図2Dは、ペプチドLAG3-11の4回の独立した等質性時間分解蛍光(homogeneous time-resolved fluorescence)(HTRF)アッセイの結果を示すグラフである。参照Ab-LAG3、抗LAG3抗体。OVA、オボアルブミン(OVA)ペプチド(ISQAVHAAHAEINEAGR、配列番号8)。「HTRF比(HTRF ratio)」とは、665nmでの発光(アクセプター)/620nmでの発光(ドナー)に係数すなわち10を乗算したものである。
【0009】
図3図3は、ペプチドLAG3-11のHTRFアッセイの結果を示すグラフである。抗LAG-3 GMP-A092は、抗LAG3抗体である。
【0010】
図4図4は、ペプチドLAG3-42のHTRFアッセイの結果を示すグラフである。
【0011】
図5図5は、ペプチドLAG3-48のHTRFアッセイの結果を示すグラフである。
【0012】
図6図6は、ペプチドLAG3-51のHTRFアッセイの結果を示すグラフである。
【0013】
図7図7は、ペプチドLAG3-54のHTRFアッセイの結果を示すグラフである。
【0014】
図8図8は、ペプチドLAG3-56のHTRFアッセイの結果を示すグラフである。
【0015】
図9図9は、ペプチドLAG3-60のHTRFアッセイの結果を示すグラフである。
【0016】
図10図10は、末梢血単核細胞(PBMC)アッセイの結果を示すグラフである。
【0017】
図11図11は、ヒトLAG3/FGL1 TR-FRET結合アッセイの結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
詳細な説明
本開示は、LAG3に結合するペプチドを提供し、MHC-II、FGL1、およびα-シヌクレインのような他の分子とのその相互作用を遮断するために使用され得る。
【表1】
【0019】
いくつかの実施形態において、開示されるペプチドは、その安定性または他の薬物動態特性を増強するために、化学的方法または組換え方法を使用して改変される。例えば、US 2017/0020956を参照のこと。改変としては、1またはこれより多くのL-アミノ酸をその相当するD型で置き換えること、C末端および/またはN末端残基に対するアセチル化、C末端および/またはN末端残基に対するアミド化、環化、エステル化、グリコシル化、アシル化、ミリスチン酸もしくはパルミチン酸の結合、N末端グリシンの付加、親油性部分(例えば、長い脂肪酸鎖)の付加、およびPEG化が挙げられるが、これらに限定されない。
【0020】
ペプチドは、当該分野で公知の任意の方法(合成法、組換え法、または両方を含む)によって作製され得る。合成法としては、固相法または液相法が挙げられ、保護基の使用を含み得る。例えば、Bodanszky et al.(1976)、McOmie(1973)、Merrifield(1963)、Neurath et al.(1976)、Stuart & Young(1984)を参照のこと。
【0021】
ペプチドの組換え生成は、任意の適切な発現系においてそのペプチドをコードする任意のヌクレオチド配列(複数可)を使用して行われ得る。その開示されるペプチドのうちの1またはこれより多くをコードする核酸分子は、そのコード配列に作動可能に連結された制御エレメントを含む発現カセットへと組み込まれ得る。制御エレメントとしては、イニシエーター、プロモーター(誘導性、抑制性、および構成性のプロモーターを含む)、エンハンサー、およびポリアデニル化シグナルが挙げられるが、これらに限定されない。シグナル配列は含まれ得る。その発現カセットは、そのペプチド(複数可)の生成に適切な宿主細胞へと導入され得るベクターの中に提供され得る。発現カセットおよび発現ベクターを構築するための方法は、周知である。発現ベクターは、1またはこれより多くのペプチド(配列番号1~7のうちのいずれかを含むか、これらから本質的になるか、またはこれらからなる)をコードする1またはこれより多くの発現カセットを含み得る。
【0022】
いくつかの実施形態において、1またはこれより多くのペプチドは、融合タンパク質の成分として発現される。その融合タンパク質の他の成分は、例えば、サイトカインまたは操作されたT細胞レセプター(TCR)であり得る。融合タンパク質は、その成分の間に1またはこれより多くのリンカーを含み得る。いくつかの実施形態において、ペプチドとその融合タンパク質の別の成分との間のリンカーは、その融合タンパク質の発現後にそのペプチドを放出するためのタンパク質分解切断部位を含み得る。例えば、US 2016/0138066;US 2018/0135060;US 2014/0343251;US 2012/0142891;Rodriguez et al.,2014を参照のこと。
【0023】
いくつかの実施形態において、融合タンパク質の成分は、そのペプチドの血漿半減期を増強し得る部分(例えば、アルブミンまたはトランスサイレチン)である。他の実施形態において、ペプチドまたはペプチドの改変されたバージョンは、その部分に結合体化される。このような結合体(conjugate)を調製するための方法は、当該分野で周知である(例えば、Penchala et al, 2015; Kontermann, 2016; Zorzi et al, 2017)。
【0024】
いくつかの実施形態において、融合タンパク質の成分は、パートナー分子(例えば、ペプチドまたはタンパク質(ペプチドもしくは改変されたペプチドの半減期をインビボで増加させる、および/または標的組織もしくは細胞への特異的送達を提供することが意図された抗体))である。あるいは、ペプチドまたはその改変されたバージョンは、そのパートナー分子へと結合体化され得る。結合体化は、直接であり得るか、またはリンカーを介するものであり得る。これらの実施形態のうちのいくつかにおいて、ペプチドまたはその改変されたバージョンは、1またはこれより多くのアミノ酸を、パートナー分子に結合させるために使用されるアミノ酸(例えば、リジン)で置換するために、またはそのペプチドを、例えば、1個、2個、3個、もしくは4個のグリシンスペーサー分子でN末端伸長することによって、変化させ得る。
【0025】
本開示はまた、その開示されるペプチドのうちの1またはこれより多くを発現するCAR-T細胞を提供する。CAR-T細胞を調製するための方法は、例えば、米国特許第9,328,156号;米国特許第9,845,362号;および米国特許第9,101,584号に開示される。
【0026】
本開示はまた、その開示されるペプチドのうちの1またはこれより多くをコードする核酸分子を含む腫瘍溶解性ウイルスを提供する。US 2017/0157188; Lawler et al., 2017; US 2015/0250837を参照のこと。腫瘍溶解性ウイルスとしては、レオウイルス、セネカバレーウイルス、水疱性口内炎ウイルス、ニューカッスル病ウイルス、単純ヘルペスウイルス、モルビリウイルス属のウイルス(morbillivirus virus)、レトロウイルス、インフルエンザウイルス、シンドビスウイルス、ポックスウイルス、およびアデノウイルスが挙げられるが、これらに限定されない。
【0027】
腫瘍溶解性レオウイルスの例としては、REOLYSIN(登録商標)(pelareorep)およびUS 2017/0049829で開示されるレオウイルスが挙げられる。
【0028】
腫瘍溶解性セネカバレーウイルスの例としては、NTX-101(Rudin et al., 2011)が挙げられる。
【0029】
腫瘍溶解性水疱性口内炎ウイルスの例は、Stojdl et al., 2000;およびStojdl et al., 2003で開示される。
【0030】
腫瘍溶解性ニューカッスル病ウイルスの例としては、73-T PV701株およびHDV-HUJ株(Phuangsab et al., 2001; Lorence et al., 2007; およびFreeman et al., 2006もまた参照のこと)が挙げられる。
【0031】
腫瘍溶解性単純ヘルペスウイルスの例としては、NV1020(Geevarghese et al., 2010)およびT-VEC(Andtbacka et al., 2013)が挙げられる。
【0032】
腫瘍溶解性モルビリウイルス属のウイルスの例としては、腫瘍溶解性麻疹ウイルス(例えば、MV-Edm(McDonald et al., 2006)およびHMWMAA(Kaufmann et al., 2013)が挙げられる。
【0033】
腫瘍溶解性レトロウイルスの例は、Lu et al., 2012で開示される。
【0034】
腫瘍溶解性インフルエンザウイルスの例は、例えば、US 2018/0057594で開示される。
【0035】
腫瘍溶解性シンドビスウイルスの例は、例えば、Lundstrom, 2017で開示される。
【0036】
腫瘍溶解性ポックスウイルスの例は、例えば、Chan & McFadden, 2014で開示される。
【0037】
腫瘍溶解性アデノウイルスの例としては、ONYX-015(Khuri et al., 2000)およびH101またはOncorine(Liang, 2018)が挙げられる。
【0038】
治療的使用
本明細書で開示されるペプチドおよびその改変されたバージョンは、多くの治療適用(過剰増殖性障害(例えば、がん)を処置することが挙げられる)を有する。「処置する(treat)」とは、本明細書で使用される場合、ペプチドまたはその改変されたバージョンが投与される状態のうちの1またはこれより多くの症状の進行を低減または阻害することを含む。上記ペプチドおよびその改変されたバージョンはまた、シヌクレイノパチー(synucleopathies)、感染性疾患、および敗血症の1もしくはこれより多くの症状を低減する、またはシヌクレイノパチー、感染性疾患、および敗血症を処置する、ならびにワクチン接種への応答を増強するために有用であり得る。
【0039】
「投与する(administer)」とは、本明細書で使用される場合、開示されるペプチドまたはその改変されたバージョン自体を投与すること、ならびに以下で記載される種々のビヒクルによる投与を含む。
【0040】
いくつかの実施形態において、その開示されるペプチドおよび/またはその改変されたバージョンのうちの1またはこれより多くは、直接投与される。これらの実施形態のうちのいくつかにおいて、ペプチドキャリアシステムが使用される。多くのペプチドキャリアシステムが当該分野で公知である(微粒子、ポリマーナノ粒子、リポソーム、固体脂質ナノ粒子、親水性粘膜付着性ポリマー、チオール化ポリマー、ポリマーマトリクス、ナノエマルジョン、およびヒドロゲルが挙げられる)。Patel et al.(2014)、Bruno et al.(2013)、Feridooni et al.(2016)を参照のこと。任意の適切なシステムが使用され得る。
【0041】
いくつかの実施形態において、1またはこれより多くの開示されるペプチドを発現および分泌する操作されたT細胞は、T細胞レセプターと抗原との結合(engagement)の部位においてLAG3阻害を果たすために使用され得る。そのT細胞ベースの治療は、例えば、その開示されるペプチドのうちの1またはこれより多くを発現するCAR-T細胞であり得る。誘導性または構成性のいずれかの発現が使用され得る。
【0042】
いくつかの実施形態において、腫瘍溶解性ウイルスは、上記開示されるペプチドのうちの1またはこれより多くを送達するために使用され得る。誘導性または構成性のいずれかの発現が使用され得る。
【0043】
他の実施形態において、上記開示されるペプチドのうちの1またはこれより多くは、そのペプチド(複数可)をコードする1またはこれより多くの核酸(例えば、DNA、cDNA、PNA、RNAまたはこれらの組み合わせ)を使用して送達される;例えば、US 2017/0165335を参照のこと。1またはこれより多くのペプチドをコードする核酸は、当該分野で公知の種々の送達システムを使用して送達され得る。核酸送達システムとしては、遺伝子銃;カチオン性脂質およびカチオン性ポリマー;リポソーム、微粒子、またはマイクロカプセル中の被包;エレクトロポレーション;ウイルスベースのおよび細菌ベースの送達システムが挙げられるが、これらに限定されない。ウイルスベースのシステムとしては、改変されたウイルス、例えば、アデノウイルス、アデノ随伴ウイルス、ヘルペスウイルス、レトロウイルス、ワクシニアウイルス、または1もしくはこれより多くのウイルスのエレメントを含むハイブリッドウイルスが挙げられるが、これらに限定されない。US 2002/0111323は、ペプチドを投与するために、「裸のDNA」、すなわち、「トランスフェクション促進タンパク質、ウイルス粒子、リポソーム製剤、荷電した脂質およびリン酸カルシウム沈殿剤」を含まない「非感染性、非免疫原性、非組み込みDNA配列」の使用を記載する。細菌ベースの送達システムは、例えば、Van Dessel et al.(2015)およびYang et al.(2007)で開示される。
【0044】
いくつかの実施形態において、ペプチドは、そのペプチドをコードするRNA分子を介して投与される。いくつかの実施形態において、そのRNA分子は、ナノ粒子中に被包される。いくつかの実施形態において、そのナノ粒子は、カチオン性ポリマー(例えば、ポリ-L-リジン、ポリアミドアミン、ポリエチレンイミン、キトサン、ポリ(β-アミノエステル)を含む。いくつかの実施形態において、そのナノ粒子は、カチオン性脂質またはイオン化可能な脂質を含む。いくつかの実施形態において、そのRNA分子は、生体活性リガンド(例えば、N-アセチルガラクトサミン(GalNAc)、コレステロール、ビタミンE、抗体、細胞透過性ペプチド)に結合体化される。例えば、Akinc et al.(2008)、Akinc et al.(2009)、Anderson et al.(2003)、Behr(1997)、Boussif et al.(1995)、Chen et al.(2012)、Dahlman et al.(2014)、Desigaux et al.(2007)、Dong et al.(2014)、Dosta et al.(2015)、Fenton et al.(2016)、Guo et al.(2012)、Howard et al.(2006)、Kaczmarek et al.(2016)、Kanasty et al.(2013)、Kauffman et al.(2015)、Kozielski et al.(2013)、Leus et al.(2014)、Lorenz et al.(2004)、Love et al.(2010)、Lynn & Langer(2000)、Moschos et al.(2007)、Nair et al.(2014)、Nishina et al.(2008)、Pack et al.(2005)、Rehman et al.(2013)、Schroeder et al.(2010)、Tsutsumi et al.(2007)、Tzeng et al.(2012)、Won et al.(2009)、Xia et al.(2009)、Yu et al.(2016)を参照のこと。
【0045】
いくつかの実施形態において、RNA分子は、免疫系によるその分解の機会または認識を低減するために改変され得る。リボース糖、リン酸結合、および/または個々の塩基は、改変され得る。例えば、Behlke(2008)、Bramsen(2009)、Chiu(2003)、Judge & MacLachlan(2008)、Kauffman(2016)、Li(2016)、Morrissey(2005)、Prakash(2005)、Pratt & MacRae(2009)、Sahin(2014)、Soutschek(2004)、Wittrup & Lieberman(2015)を参照のこと。いくつかの実施形態において、その改変は、リボ-ジフルオロトルイルヌクレオチド、4’-チオ改変RNA、ボラノリン酸結合、ホスホロチオエート結合、2’-O-メチル(2’-OMe)糖置換、2’-フルオロ(2’-F)、2’-O-メトキシエチル(2’-MOE)糖置換、ロックド核酸(LNA)、およびL-RNAのうちの1またはこれより多くである。
【0046】
いくつかの実施形態において、投与は、1またはこれより多くの他の治療とともに行われる。「とともに(in conjunction with)」は、その1またはこれより多くの他の治療の投与と一緒の、その投与の前の、またはその投与の後の、投与を含む。
【0047】
薬学的組成物、投与経路、およびデバイス
1またはこれより多くのペプチド、改変されたペプチド、核酸分子、CAR-T細胞、および/または腫瘍溶解性ウイルス(上記で考察されるとおり)は、代表的には、薬学的に受容可能なビヒクルを含む薬学的組成物において投与される。「薬学的に受容可能なビヒクル」は、そのペプチドまたはその改変されたバージョンの生物学的活性に影響を及ぼさず、患者に投与される場合、有害反応を引き起こさない1またはこれより多くの物質を含み得る。薬学的組成物は、液体であってもよいし、凍結乾燥されていてもよい。凍結乾燥された組成物は、適切な液体(代表的には、その組成物を再構成するにあたって使用するための注射用水(WFI))とともにキットの中に提供され得る。薬学的組成物の他の適切な形態としては、懸濁剤、エマルジョン、および錠剤が挙げられる。
【0048】
薬学的組成物は、任意の適切な経路によって投与され得る(静脈内、筋肉内、皮内、腹腔内、皮下、硬膜外、腫瘍内、経皮(例えば、US 2017/0281672)、粘膜(例えば、鼻内または口腔)、肺、および局所(例えば、US 2017/0274010)の経路が挙げられるが、これらに限定されない)。例えば、US 2017/0101474を参照のこと。
【0049】
投与は、全身性または局所であり得る。局所の注入および注射に加えて、埋込物(implant)が局所投与を達成するために使用され得る。適切な材料の例としては、シラスティック膜(sialastic membrane)、ポリマー、線維性マトリクス、およびコラーゲンマトリクスが挙げられるが、これらに限定されない。
【0050】
局所投与は、クリーム剤、軟膏剤、ローション剤、経皮パッチ(例えば、マイクロニードルパッチ)、または当該分野で周知の他の適切な形態によるものであり得る。
【0051】
投与はまた、制御放出によるもの、例えば、マイクロニードルパッチ、ポンプおよび/または適切なポリマー材料を使用するものであり得る。適切な材料の例としては、ポリ(メタクリル酸2-ヒドロキシエチル)、ポリ(メタクリル酸メチル)、ポリ(アクリル酸)、ポリ(エチレン-co-酢酸ビニル)、ポリ(メタクリル酸)、ポリグリコリド(PLG)、ポリ酸無水物、ポリ(N-ビニルピロリドン)、ポリ(ビニルアルコール)、ポリアクリルアミド、ポリ(エチレングリコール)、ポリラクチド(PLA)、ポリ(ラクチド-co-グリコリド)(PLGA)、およびポリオルトエステルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0052】
上に記載されるペプチド、改変されたペプチド、核酸分子、CAR-T細胞、および/または腫瘍溶解性ウイルスのうちのいずれかを含むデバイスとしては、シリンジ、ポンプ、経皮パッチ、スプレーデバイス、膣リング、およびペッサリーが挙げられるが、これらに限定されない。
【0053】
過剰増殖性障害(がんを含む)の処置
いくつかの実施形態において、上に記載されるペプチド、改変されたペプチド、核酸分子、CAR-T細胞、および/または腫瘍溶解性ウイルスのうちの1またはこれより多くは、過剰増殖性障害(がんを含む)の進行を阻害するために患者に投与される。このような阻害としては、例えば、新生物または前新生物細胞の増殖を低減すること;新生物または前新生物細胞を破壊すること;および腫瘍の転移を阻害することまたは腫瘍のサイズを減少させることが挙げられ得る。
【0054】
がんの例としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:黒色腫(皮膚または眼内の悪性黒色腫を含む)、腎臓がん、前立腺がん、乳がん、結腸がん、肺がん、骨がん、膵臓がん、皮膚がん、頭頚部のがん、子宮がん、卵巣がん、直腸がん、肛門領域のがん、胃がん、精巣がん、卵管の癌、子宮内膜の癌、子宮頸部の癌、膣の癌、外陰部の癌、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、食道のがん、小腸のがん、内分泌系のがん、甲状腺のがん、副甲状腺のがん、副腎のがん、軟部組織の肉腫、尿道のがん、陰茎のがん、慢性もしくは急性の白血病(急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病、慢性リンパ球性白血病、リンパ球性リンパ腫が挙げられる)、膀胱のがん、腎臓もしくは尿管のがん、腎盂の癌、中枢神経系(CNS)の新生物、原発性CNSリンパ腫、腫瘍血管新生、脊髄軸の腫瘍(spinal axis tumor)、脳幹神経膠腫、下垂体腺腫、カポジ肉腫、類表皮がん、扁平上皮がん、およびT細胞リンパ腫。
【0055】
がん併用療法
いくつかの実施形態において、上に記載されるペプチド、改変されたペプチド、核酸分子、CAR-T細胞、および/または腫瘍溶解性ウイルスのうちの1またはこれより多くは、1またはこれより多くの他のがん治療または免疫療法(例えば、以下で記載されるもの)とともに投与される。
【0056】
いくつかの実施形態において、その第2の治療は、PD-1の活性を低減または遮断するか(例えば、ニボルマブ、ペンブロリズマブ、デュルバルマブ)またはCTLA-4の活性を低減または遮断する(例えば、イピリムマブ、トレメリムマブ)第2の薬剤を含む。
【0057】
いくつかの実施形態において、その第2の治療は、PD-L1の活性を低減または遮断する薬剤(例えば、アテゾリズマブ)を含む。
【0058】
いくつかの実施形態において、その第2の治療は、LAG3または他の阻害性チェックポイント分子および/または免疫系を抑制する分子の活性を低減または遮断する薬剤を含む。これらの分子としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:
1.T細胞活性化のVドメイン免疫グロブリン抑制因子(V-domain Immunoglobulin Suppressor of T cell Activation)(VISTA(c10orf54、PD-1H、DD1α、Gi24、Dies1、およびSISP1としても公知);US 2017/0334990、US 2017/0112929、Gao et al., 2017、Wang et al., 2011;Liu et al, 2015を参照のこと);
2.T細胞免疫グロブリンドメインおよびムチンドメイン3(T-cell Immunoglobulin domain and Mucin domain 3)(TIM-3;US 2017/0198041、US 2017/0029485、US 2014/0348842、Sakuishi et al, 2010を参照のこと);
3.キラー免疫グロブリン様レセプター(KIR;US 2015/0290316を参照のこと);
4.インドールアミン(2,3)-ジオキシゲナーゼを阻害する薬剤(IDO;Mellemgaard et al, 2017を参照のこと);
5.BおよびTリンパ球アテニュエーター(B and T Lymphocyte Attenuator)(BTLA;US 2016/09222114を参照のこと);ならびに
6.A2Aアデノシンレセプター(A2AR;Beavis et al, 2015;US 2013/0267515;US 2017/0166878;Leone et al, 2015;Mediavilla-Varela et al, 2017;Young et al, 2016を参照のこと)。
【0059】
LAG3の活性を低減または遮断する薬剤としては、BMS-986016、IMP321、およびGSK2831781(He et al, 2016)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0060】
VISTAの活性を低減または遮断する薬剤としては、低分子(例えば、CA-170)および抗体(例えば、Le Mercier et al, 2014)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0061】
TIΜ-3の活性を低減または遮断する薬剤としては、抗体(例えば、MBG453およびTSR-022;Dempke et al, 2017を参照のこと)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0062】
KIRの活性を低減または遮断する薬剤としては、モノクローナル抗体(例えば、IPH2101およびリリルマブ(BMS-986015、以前のIPH2102);Benson & Caligiuri, 2014を参照のこと)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0063】
IDOの活性を低減または遮断する薬剤としては、エパカドスタットおよびUS 2017/0037125に開示される薬剤が挙げられるが、これらに限定されない。
【0064】
BTLAの活性を低減または遮断する薬剤としては、ペプチド(例えば、Spodzieja et al., 2017)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0065】
A2ARの活性を低減または遮断する薬剤としては、低分子(例えば、CPI-444およびビパデナント)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0066】
いくつかの実施形態において、その第2の治療は、サイトカイン(例えば、インターロイキン7)を含む。
【0067】
いくつかの実施形態において、その第2の治療は、刺激性チェックポイント分子のアゴニストを含む。これらの分子としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:
1.CD40;
2.OX40;
3.グルココルチコイド誘導性腫瘍壊死因子関連タンパク質(GITR);および
4.誘導性T細胞共刺激因子(ICOS)。
【0068】
CD40のアゴニストとしては、CD40アゴニストモノクローナル抗体(例えば、cp-870,893、ChiLob7/4、ダセツズマブ、およびルカツムマブ)が挙げられるが、これらに限定されない。例えば、Vonderheide et al., 2007; Khubchandani et al., 2009;Johnson et al., 2010;Bensinger et al., 2012;Vonderheide and Glennie, 2013;Johnson et al., 2015を参照のこと。
【0069】
OX40のアゴニストとしては、OX40アゴニスト抗体(例えば、MOXR0916、MED16469、MED10562、PF-045618600、GSK3174998、およびINCCAGN01949)、およびOX40L-Fc融合タンパク質(例えば、MEDI6383)が挙げられるが、これらに限定されない。例えば、Huseni et al., 2014;Linch et al., 2015;Messenheimer et al., 2017を参照のこと。Shrimali et al., 2017もまた参照のこと。
【0070】
GITRのアゴニストとしては、MEDI1873が挙げられるが、これに限定されない。例えば、Schaer et al., 2012;Tigue et al., 2017を参照のこと。
【0071】
ICOSのアゴニストとしては、ICOSアゴニスト抗体JTX-2011およびGSK3359609が挙げられるが、これらに限定されない。例えば、Harvey et al, 2015;Michaelson et al., 2016を参照のこと。
【0072】
他の実施形態において、その第2の治療は、4-1BBアゴニスト(Shindo et al., 2015)(例えば、ウレルマブ);4-1BBアンタゴニスト(US 2017/0174773を参照のこと);未分化リンパ腫キナーゼのインヒビター(ALK; Wang et al., 2014; US 2017/0274074)(例えば、クリゾチニブ、セリチニブ、アレクチニブ、PF-06463922、NVP-TAE684、AP26113、TSR-011、X-396、CEP-37440、RXDX-101);ヒストンデアセチラーゼのインヒビター(HDAC;US 2017/0327582を参照のこと);VEGFRインヒビター(例えば、アキシチニブ、スニチニブ、ソラフェニブ、チボザニブ、ベバシズマブ);および/または抗CD27抗体(例えば、バルリルマブ)を含む。
【0073】
いくつかの実施形態において、その第2の治療は、がんワクチン(例えば、Duraiswamy et al., 2013)を含む。「がんワクチン」は、そのがんワクチンが投与される個体において、特定の抗原に対して免疫応答を引き出すことが意図された免疫原性組成物である。がんワクチンは代表的には、腫瘍抗原に対する免疫応答を誘導または刺激し得る腫瘍抗原を含む。「腫瘍抗原」とは、標的腫瘍の表面上に存在する抗原である。腫瘍抗原は、非腫瘍細胞によって発現されていない分子であってもよいし、例えば、非腫瘍細胞によって発現される分子の変化したバージョン(altered version)(例えば、誤って折りたたまれたか、短縮化されたか、または他の方法で変異したタンパク質)であってもよい。
【0074】
いくつかの実施形態において、その第2の治療は、キメラ抗原レセプター(CAR)T細胞療法を含む。例えば、John et al, 2013;Chong et al, 2016を参照のこと。
【0075】
いくつかの実施形態において、上に記載されるペプチド、改変されたペプチド、核酸分子、CAR-T細胞、および/または腫瘍溶解性ウイルスのうちの1またはこれより多くは、CAR-T細胞がん治療の有効性を増加させるために、そのCAR-T細胞がん治療とともに投与される。
【0076】
いくつかの実施形態において、上に記載されるペプチド、改変されたペプチド、核酸分子、CAR-T細胞、および/または腫瘍溶解性ウイルスのうちの1またはこれより多くは、例えば、US 2017/0143780で開示されるとおりの腫瘍溶解性ウイルスとともに投与される。腫瘍溶解性ウイルスの非限定的な例は、上に記載される。
【0077】
さらなる治療的使用
シヌクレイノパチー
いくつかの実施形態において、上記で記載されるペプチド、改変されたペプチド、核酸分子、CAR-T細胞、および/または腫瘍溶解性ウイルスのうちの1またはこれより多くは、シヌクレイノパチーの症状を、単独で、または他の治療介入(例えば、L-DOPA、ドパミンアゴニスト(例えば、ロピニロール、プラミペキソール)、ドパミン再取り込みインヒビター(例えば、アマンタジン)、およびコリンエステラーゼインヒビター(例えば、ドネペジル、リバスチグミン、ガランタミン)との組み合わせとのいずれかで低減するために有用であり得る。シヌクレイノパチーの例としては、以下が挙げられる:パーキンソン病(PD)の特発性および遺伝性の形態;びまん性レビー小体(DLB)病(レビー小体型認知症またはレビー小体型認知症としても公知);偶発的レビー小体病;アルツハイマー病のレビー小体バリアント(LBV);アルツハイマー病およびパーキンソン病の併発(CAPD);純粋自律神経不全症(PAF);多系統萎縮症(MSA)(例えば、オリーブ橋小脳萎縮症、線条体黒質変性症、およびシャイ-ドレーガー症候群);パントテン酸キナーゼ関連神経変性症;ダウン症候群;ゴーシェ病関連シヌクレイノパチー;ならびに脳の鉄蓄積を伴う神経変性症。
【0078】
敗血症
LAG3発現は、敗血症においてアップレギュレートされる(Patil et al., 2017)。よって、上記で記載されるペプチド、改変されたペプチド、または核酸のうちの1またはこれより多くは、単独で、または他の治療介入(例えば、抗生物質、静脈内流体、および昇圧剤)との組み合わせのいずれかで、敗血症を処置するために有用であり得る。
【0079】
感染性疾患
いくつかの実施形態において、上記で記載される開示されるペプチド、改変されたペプチド、または核酸のうちの1またはこれより多くが、感染性疾患(例えば、ウイルス、真菌、細菌、および原生動物、ならびに蠕虫によって引きおこされる慢性感染が挙げられる)を、単独でまたは他の治療介入との組み合わせのいずれかで処置するために投与され得る。
【0080】
ウイルス因子の例としては、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、エプスタインバーウイルス(EBV)、単純ヘルペスウイルス(HSV)(HSV1およびHSV2を含む)、ヒトパピローマウイルス(HPV)、水痘帯状疱疹ウイルス(VSV)、サイトメガロウイルス(CMV)、A型肝炎ウイルス、B型肝炎ウイルス、およびC型肝炎ウイルスが挙げられる。
【0081】
真菌因子の例としては、Aspergillus、Candida、Coccidioides、Cryptococcus、およびHistoplasma capsulatumが挙げられる。
【0082】
細菌因子の例としては、連鎖球菌(例えば、pyogenes、agalactiae、pneumoniae)、Chlamydia pneumoniae、Listeria monocytogenes、およびMycobacterium tuberculosisが挙げられる。
【0083】
原生動物の例としては、Sarcodina(例えば、Entamoeba)、Mastigophora(例えば、Giardia)、Ciliophora(例えば、Balantidium)、およびSporozoa(例えば、Plasmodium falciparum、Cryptosporidium)が挙げられる。
【0084】
蠕虫の例としては、Platyhelminths(例えば、吸虫、条虫)、Acanthocephalins、およびNematodesが挙げられる。
【0085】
ワクチンアジュバント
いくつかの実施形態において、上記で記載される開示されるペプチド、改変されたペプチド、または核酸のうちの1またはこれより多くは、ワクチン接種への応答を(例えば、エフェクターT細胞を増やすおよび/またはT細胞疲弊を低減することによって)増強するために、ワクチンとともにワクチンアジュバントとして投与され得る。そのワクチンは、例えば、RNAワクチン(例えば、US 2016/0130345、US 2017/0182150)、DNAワクチン、組換えベクター、タンパク質ワクチン、またはペプチドワクチンであり得る。このようなワクチンは、当該分野で周知であるように、例えば、ウイルス様粒子を使用して送達され得る。
【実施例
【0086】
実施例1. ペプチドライブラリースクリーニング
TriCo-20TM、TriCo-16TM、Ph.D.-12TM、およびPh.D. C7TM Phage Display Peptide Libraries(Creative Biolabs, 45-1 Ramsey Road, Shirley, NY 11967)を、数回のバイオパニングを行うことによってスクリーニングして、可溶性組換えヒトLAG3のバインダーを同定した。
【0087】
4回のスクリーニング後に、7種のペプチドが、クローン性ファージELISAにおいてコーティングされていないシグナルより2倍超高いコーティングされたシグナルによって定義されるとおりの、特異的バインダーの明らかな富化を示した(表2)。
【表2】
【0088】
実施例2. LAG3シグナル伝達のペプチド遮断
細胞ベースのレポーターアッセイを使用して、上記で同定したその7種のペプチドの結合が、LAG3およびそのリガンドMHC-IIの相互作用を遮断するために十分であるか否かを評価した。そのアッセイの構成要素は、(1)ヒトLAG3および安定なNFAT-luc2Pルシフェラーゼレポーターを安定して発現するJurkat T細胞株、(2)ヒトMHC-IIを発現するRaji細胞株、ならびに(3)LAG3およびMHC-IIの相互作用を遮断する陽性コントロール抗LAG3抗体を含む。簡潔には、LAG3を発現するJurkat細胞を、T細胞レセプター(TCR)アクチベーター分子で刺激し、ルシフェラーゼの発現を生じさせる。Jurkat細胞が、MHC-II分枝を発現するRaji細胞株と共培養される場合、Jurkat細胞の表面上のLAG3とRaji細胞の表面上のMHC-IIとの相互作用は、T細胞活性化を阻害し、ルシフェラーゼ発現の低減をもたらす。LAG3に対する中和抗体の添加は、阻害シグナルを遮断し、ルシフェラーゼ発現が進むことを可能にする。BIO-GLOTM(Promega)を使用して、ルシフェラーゼ発現を測定した。その7種のLAG3ペプチドを、0μM、0.64μM、1.6μM、4μM、10μM、25μMおよび100μMの濃度で試験した。
【0089】
抗LAG3コントロール抗体を使用する陽性コントロールアッセイの結果を、図1Aに示す。これらの結果は、コントロール抗体が、用量依存性様式において、25μg/mlの抗体濃度においてピーク倍率阻害およそ5でルシフェラーゼ発現を回復させることを示す。
【0090】
上記で同定したその7種のLAG3ペプチドおよび陰性コントロールペプチド(SSYHHFKMPELHFGKNTFHQ;配列番号9)を試験するアッセイの結果を、図1Bに示す。これらのデータは、ルシフェラーゼ活性の倍率増大として表され、ここで各ペプチドに関して、100μMで測定される相対光単位(RLU)を、0.64μMで測定したRLUと比較した。その結果は、上記ペプチドのうちの2種、LAG3-11およびLAG3-56が、100μMの濃度において、それぞれ、およそ2.8および2.2の倍率阻害でルシフェラーゼ発現を回復させることを示す。
【0091】
実施例3. LAG3-MHC-II相互作用のペプチド破壊
等質性時間分解蛍光(HTRF) LAG3/MHC-II結合アッセイ(Cisbio US Inc.)を使用して、ペプチドの存在下でのMHC-IIとLAG3との間の相互作用を測定した。このアッセイにおいて、Tag1-LAG3とTag2-MHC-IIとの間の相互作用を、抗Tag1-テルビウム(HTRFドナー)および抗Tag2-XL665(HTRFアクセプター)を使用することによって検出する。上記ドナーおよびアクセプター抗体が、LAG3およびMHC-II結合に起因して近接したとき、上記ドナー抗体の励起が、上記アクセプター抗体への蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)を誘発し、これは、次に、665nmにおいて特異的に発光する。この特異的シグナルは、LAG3/MHC-II相互作用の程度に正比例する。従って、LAG3とMHC-IIとの間の相互作用を遮断する薬剤は、HTRF比の低減を引きおこす。
【0092】
抗ヒトLAG3抗体(Novoprotein #GMP-A092, Lot 0331158, 500nM)を、100nMで開始する、11の点の連続希釈した片対数用量応答曲線で上記アッセイにおいて試験し、陽性コントロールとして供した。オボアルブミンペプチドを、陰性コントロールとして使用した。ペプチドを、100μM DMSOにおいて20mMの濃度で再構成し、100μMで開始する11の点の用量応答曲線において試験し、続いて、4倍希釈で試験した。各用量を、三連で試験した。
【0093】
図2A~Dは、ペプチドLAG3-11を試験する4回の独立した実験の結果を示すグラフである。これらの結果は、ペプチドLAG3-11が、LAG3およびMHC-IIの相互作用を破壊することを示す。
【0094】
図3~9は、ペプチドLAG3-11(図3)、LAG3-42(図4)、LAG3-48(図5)、LAG3-51(図6)、LAG3-54(図7)、LAG3-56(図8)、およびLAG3-60(図9)を試験する実験の結果を示すグラフである。これら遺伝子を構築するために使用される個々のHTRF比は、表3Aおよび表3Bに示される。
【表3A】

【表3B】
【0095】
実施例5. CD8+ T細胞応答のペプチド増強
この実施例は、IFN-γ分泌に対するペプチドLAG3-11の効果およびヒト末梢血単核細胞(PBMC)ベースのリコールアッセイにおける増殖を示す。PBMCを、エプスタインバーウイルス(EBV)およびサイトメガロウイルス(CMV)のウイルス特異的ペプチドに対する陽性応答者として以前に同定されたことがあるヒトドナーから得た。200μLの培地中の5×10PBMCを、LAG3-11の存在下または非存在下で、EBVおよびCMVのウイルス特異的ペプチドで刺激した。刺激の7日後に、ウイルス特異的CD8+ T細胞のパーセンテージを、MHC-I処置を使用するフローサイトメトリーを介して同定した。上清をまた集め、IFN-γの量を、ELISAを介して決定した。
【0096】
その結果(図11に示される)は、LAG3-11が、ヒトPBMCによるIFN-γ分泌を、そのウイルス特異的ペプチド単独と比較して3倍増大させることを示す。テトラマーCD8 T細胞のパーセンテージの約2倍の増大は、LAG3-11ペプチドがT細胞増殖を増強し得ることを示す。
【0097】
実施例6. ペプチドとFGL1との相互作用
この実施例は、LAG-11およびLAG-56がヒトLAG3とFGL1との間の相互作用を阻害する能力を示す。上記ペプチドを、製造業者の使用説明書に従って行うHuman LAG3/FGL1 TR-FRET Binding Assay(BPS Bioscience)を使用して試験した。
【0098】
LAG3-11、LAG3-42、LAG3-48、LAG3-51、LAG3-54、LAG3-56、LAG3-60およびOVAのペプチドストックを、1mMで調製し、続いて、プレート反応において1:5希釈した。LAG3-11およびOVAを、200μM、50μM、13μM、3μM、0.8μM、0.2μM、0.05μM、および0.01μMで試験した。他のペプチドを、200μM、50μM、13μM、および3μMで試験した。中和抗ヒトLAG3抗体(BPS Bioscience Cat. #71219)を、陽性コントロールとして使用した。
【0099】
反応混合物を、発色前に、1時間、室温においてインキュベートした。発色後、プレートを、Tecan M1000 TR-FRET機器で読み取った。パーセント活性を、以下のように計算した:
%活性=100×[(サンプル-最小)/(最大-最小)]
【0100】
結果を、図11に示す。
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【配列表】
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【国際調査報告】