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特表2022-533782無人搬送車のシャーシおよび無人搬送車
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-25
(54)【発明の名称】無人搬送車のシャーシおよび無人搬送車
(51)【国際特許分類】
   B60K 7/00 20060101AFI20220715BHJP
   B62D 21/18 20060101ALI20220715BHJP
   B61B 13/00 20060101ALI20220715BHJP
【FI】
B60K7/00
B62D21/18 Z
B61B13/00 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021569520
(86)(22)【出願日】2020-04-21
(85)【翻訳文提出日】2022-01-19
(86)【国際出願番号】 CN2020085985
(87)【国際公開番号】W WO2020238492
(87)【国際公開日】2020-12-03
(31)【優先権主張番号】201910437842.6
(32)【優先日】2019-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520208203
【氏名又は名称】ベイジン・ジンドン・チアンシ・テクノロジー・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲喬▼ ▲龍▼▲龍▼
【テーマコード(参考)】
3D101
3D203
3D235
【Fターム(参考)】
3D101BA01
3D101BB16
3D101BB22
3D101BB24
3D101BB26
3D203AA31
3D203AA37
3D203BA02
3D203BB14
3D203CB09
3D203DA11
3D203DA15
3D203DB07
3D235AA17
3D235BB18
3D235BB19
3D235CC42
3D235GA02
3D235GA06
3D235GA15
3D235GA62
3D235GB34
(57)【要約】
本開示は、無人搬送車のシャーシに関する。無人搬送車のシャーシは、第1の取付けプレート(100)と、第1の取付けプレート(100)上に取り付けられた第1の輪軸と、第1の取付けプレート(100)に回転自在に連結された第2の取付けプレート(200)と、第2の取付けプレート(200)上に取り付けられた第2の輪軸と、支持フレーム(701)と、支持フレーム(701)および第1の取付けプレート(100)のそれぞれに回転自在に連結された第1の連結ロッド(702)と、一端が支持フレーム(701)に固定連結され、他端が第2の取付けプレート(200)に回転自在に連結された第2の連結ロッド(703)と、を含む。無人搬送車は、上記の無人搬送車のシャーシを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の取付けプレート(100)と、
前記第1の取付けプレート(100)上に取り付けられた第1の輪軸と、
前記第1の取付けプレート(100)に回転自在に連結された第2の取付けプレート(200)と、
前記第2の取付けプレート(200)上に取り付けられた第2の輪軸と、
支持フレーム(701)と、
前記支持フレーム(701)および前記第1の取付けプレート(100)のそれぞれに回転自在に連結された第1の連結ロッド(702)と、
一端が前記支持フレーム(701)に固定連結され、他端が前記第2の取付けプレート(200)に回転自在に連結された第2の連結ロッド(703)と、
を備える、無人搬送車のシャーシ。
【請求項2】
2本の第1の連結ロッド(702)と2本の第2の連結ロッド(703)とを備え、前記支持フレーム(701)は、長方形であり、前記第1の連結ロッド(702)、前記第2の連結ロッド(703)、および前記支持フレーム(701)は、直方体の支持ブラケット(700)を形成するために連結される、請求項1に記載の無人搬送車のシャーシ。
【請求項3】
連結アセンブリ(600)をさらに備え、前記連結アセンブリ(600)は、前記第1の取付けプレート(100)と前記第2の取付けプレート(200)とが互いに対して回転することができるように、前記第1の取付けプレート(100)と前記第2の取付けプレート(200)との間で連結される、請求項1に記載の無人搬送車のシャーシ。
【請求項4】
前記連結アセンブリ(600)は、
前記第1の取付けプレート(100)上に取り付けられた第1の連結座(601)と、
前記第2の取付けプレート(200)上に取り付けられた第2の連結座(604)と、
前記第1の連結座(601)と前記第2の連結座(604)とが互いに対して回転することができるように、前記第1の連結座(601)および前記第2の連結座(604)を連結するように構成された第1の連結軸と、
を備える、請求項3に記載の無人搬送車のシャーシ。
【請求項5】
前記第1の取付けプレート(100)と前記第2の取付けプレート(200)との間の相対回転の角度を制限するように構成された制限アセンブリをさらに備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の無人搬送車のシャーシ。
【請求項6】
前記第1の取付けプレート(100)と前記第2の取付けプレート(200)との間の相対回転の角度を制限するように構成された制限アセンブリをさらに備え、前記制限アセンブリは、制限プレート(605)を含み、前記制限プレート(605)は、前記第1の連結座(601)に連結しており、前記第1の連結座(601)に近接した前記制限プレート(605)の表面は、第1の嵌合部と、前記第1の嵌合部に連結された第2の嵌合部と、を備え、前記第1の嵌合部は、前記第1の連結座(601)の上面に接しており、前記第2の嵌合部は、前記第1の連結座(601)から離れる方向に延在して前記第1の嵌合部に対して上向きに傾斜している、請求項4に記載の無人搬送車のシャーシ。
【請求項7】
前記制限アセンブリは、制限スリーブ(607)をさらに備え、前記制限スリーブ(607)は、前記第2の連結座(604)上に取り付けられ、前記制限プレート(605)は、第1の穴を備え、前記第1の穴の直径は、前記制限スリーブ(607)の外径よりも大きく、前記制限スリーブ(607)は、前記第1の穴を通って前記制限プレート(605)に対して移動可能であり、前記制限スリーブ(607)は、前記第2の連結座(604)から離れた端部に制限部を備え、前記制限部は、前記制限スリーブ(607)が前記第1の穴から抜けるのを抑制するように構成される、請求項6に記載の無人搬送車のシャーシ。
【請求項8】
前記制限部は、前記制限スリーブ(607)の半径方向外向きに延びるボスを備え、前記制限部の直径は、前記第1の穴の直径よりも大きい、請求項7に記載の無人搬送車のシャーシ。
【請求項9】
前記制限アセンブリは、スペーサスリーブ(609)をさらに備え、前記スペーサスリーブ(609)は、前記制限プレート(605)と前記制限部との間に配置される、請求項7に記載の無人搬送車のシャーシ。
【請求項10】
前記第1の輪軸は、第1の自在車輪アセンブリ(500)および駆動車輪アセンブリ(300)を備え、前記第2の輪軸は、第2の自在車輪アセンブリ(400)を備える、請求項1に記載の無人搬送車のシャーシ。
【請求項11】
前記第1の自在車輪アセンブリ(500)は、
前記第1の取付けプレート(100)上に回転自在に取り付けられた第1の取付けブラケット(501)と、
前記第1の取付けブラケット(501)の第1の端部に取り付けられた第1の自在車輪(502)と、
前記第1の取付けブラケット(501)の第2の端部に取り付けられた第2の自在車輪(503)と、
を備え、
および/または、
前記第2の自在車輪アセンブリ(400)は、
前記第2の取付けプレート(200)上に回転自在に取り付けられた第2の取付けブラケットと、
前記第2の取付けブラケットの第1の端部に取り付けられた第3の自在車輪と、
前記第2の取付けブラケットの第2の端部に取り付けられた第4の自在車輪と、
を備える、請求項10に記載の無人搬送車のシャーシ。
【請求項12】
前記第1の自在車輪(502)の回転中心と、前記第2の自在車輪(503)の回転中心と、の間の連結ラインは、前記第1の取付けプレート(100)と前記第2の取付けプレート(200)との間の回転軸に平行であり、および/または、前記第3の自在車輪の回転中心と前記第4の自在車輪の回転中心との間の連結ラインは、前記第1の取付けプレート(100)と前記第2の取付けプレート(200)との間の回転軸に平行である、請求項11に記載の無人搬送車のシャーシ。
【請求項13】
2つの駆動車輪アセンブリ(300)を備え、前記2つの駆動車輪アセンブリ(300)は、前記第1の取付けプレート(100)の2つの側部にそれぞれ取り付けられ、前記2つの駆動車輪アセンブリ(300)のそれぞれは、
前記第1の取付けプレート(100)上に取り付けられた駆動車輪ブラケット(301)と、
前記駆動車輪ブラケット(301)上に取り付けられた減速機(302)と、
前記減速機(302)に連結されたモータ(304)と、
前記減速機(302)の出力軸に駆動連結している駆動車輪(305)と、
を備える、請求項10に記載の無人搬送車のシャーシ。
【請求項14】
請求項1から13のいずれか一項に記載の無人搬送車のシャーシを備える、無人搬送車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2019年5月24日に出願された中国特許出願第201910437842.6号に基づいており、その優先権を主張し、その開示内容は本明細書に完全に組み込まれている。
【0002】
本開示は、車両の技術分野に関し、特に、無人搬送車のシャーシおよび無人搬送車に関する。
【背景技術】
【0003】
技術の進歩に伴い、無人搬送車(AGV:automated guided vehicle)は、工業生産ラインにおいてだけでなく、AGVを大量に導入して倉庫自動化を実現してきたグッズトゥパーソンシステムおよびラインサイド搬送のように多くの物流業界においても使用される。工業生産ラインとは異なり、倉庫業および物流の分野におけるAGVの需要は大きく、AGVの使用荷重は100kg~1,000kgであることが多く、AGV全体で、小型、軽量、高速、低コストなどの特徴を有するよう要求されている。
【0004】
本開示の背景の部分に開示された情報は、本開示の一般的な背景の理解を深めることのみを目的としており、その情報が当業者に周知の関連技術を構成しているということを認めるもの、または、いかなる形でも暗示するものして考えるべきではないことに留意されたい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の態様によれば、無人搬送車のシャーシが提供され、シャーシは、
第1の取付けプレートと、
第1の取付けプレート上に取り付けられた第1の輪軸と、
第1の取付けプレートに回転自在に連結された第2の取付けプレートと、
第2の取付けプレート上に取り付けられた第2の輪軸と、
支持フレームと、
支持フレームおよび第1の取付けプレートのそれぞれに回転自在に連結された第1の連結ロッドと、
一端が支持フレームに固定連結され、他端が第2の取付けプレートに回転自在に連結された第2の連結ロッドと、を含む。
【0006】
いくつかの実施形態では、第2の連結ロッドは、第1のロッドセグメントおよび第2のロッドセグメントを含み、第1のロッドセグメントおよび第2のロッドセグメントは、互いに連結され、互いに垂直であり、第2のロッドセグメントから離れている第1のロッドセグメントの一端は、第1の連結ロッドに回転自在に連結され、第1のロッドセグメントから離れている第2のロッドセグメントの一端は、第2の取付けプレートに回転自在に連結される。
【0007】
いくつかの実施形態では、無人搬送車のシャーシは、2本の第1の連結ロッドと2本の第2の連結ロッドとを含み、支持フレームは、長方形であり、第1の連結ロッド、第2の連結ロッドおよび支持フレームは、直方体の支持ブラケットを形成するために連結される。
【0008】
いくつかの実施形態では、無人搬送車のシャーシは、第1の取付けプレートと第2の取付けプレートとが互いに対して回転することができるように第1の取付けプレートと第2の取付けプレートとの間で連結された連結アセンブリをさらに含む。
【0009】
いくつかの実施形態では、連結アセンブリは、
第1の取付けプレート上に取り付けられた第1の連結座と、
第2の取付けプレート上に取り付けられた第2の連結座と、
第1の連結座と第2の連結座とが互いに対して回転することができるように、第1の連結座および第2の連結座を連結するように構成された第1の連結軸と、を含む。
【0010】
いくつかの実施形態では、無人搬送車のシャーシは、第1の取付けプレートと第2の取付けプレートとの間の相対回転の角度を制限するように構成された制限アセンブリをさらに含む。
【0011】
いくつかの実施形態では、無人搬送車は、第1の取付けプレートと第2の取付けプレートとの間の相対回転の角度を制限するように構成された制限アセンブリをさらに含み、制限アセンブリは、制限プレートを含み、制限プレートは、第1の連結座に連結しており、第1の連結座に近接した制限プレートの表面は、第1の嵌合部と、第1の嵌合部に連結された第2の嵌合部と、を含み、第1の嵌合部は、第1の連結座の上面に接しており、第2の嵌合部は、第1の連結座から離れる方向に延在して第1の嵌合部に対して上向きに傾斜している。
【0012】
いくつかの実施形態では、制限アセンブリは、制限スリーブをさらに含み、制限スリーブは、第2の連結座上に取り付けられ、制限プレートは、第1の穴を備え、第1の穴の直径は、制限スリーブの外径よりも大きく、制限スリーブは、第1の穴を通って制限プレートに対して移動し、制限スリーブは、第2の連結座から離れた端部に制限部を備え、制限部は、制限スリーブが第1の穴から抜けるのを抑制するように構成される。
【0013】
いくつかの実施形態では、制限部は、制限スリーブの半径方向外向きに延びるボスを含み、制限部の直径は、第1の穴の直径よりも大きい。
【0014】
いくつかの実施形態では、制限アセンブリは、スペーサスリーブをさらに含み、スペーサスリーブは、制限プレートと制限部との間に配置される。
【0015】
いくつかの実施形態では、第1の輪軸は、第1の自在車輪アセンブリおよび駆動車輪アセンブリを含み、第2の輪軸は、第2の自在車輪アセンブリを含む。
【0016】
いくつかの実施形態では、第1の自在車輪アセンブリは、
第1の取付けプレート上に回転自在に取り付けられた第1の取付けブラケットと、
第1の取付けブラケットの第1の端部に取り付けられた第1の自在車輪と、
第1の取付けブラケットの第2の端部に取り付けられた第2の自在車輪と、を含み、
および/または、
第2の自在車輪アセンブリは、
第2の取付けプレート上に回転自在に取り付けられた第2の取付けブラケットと、
第2の取付けブラケットの第1の端部に取り付けられた第3の自在車輪と、
第2の取付けブラケットの第2の端部に取り付けられた第4の自在車輪と、を含む。
【0017】
いくつかの実施形態では、第1の自在車輪の回転中心と第2の自在車輪の回転中心との間の連結ラインは、第1の取付けプレートと第2の取付けプレートとの間の回転軸に平行であり、および/または、第3の自在車輪の回転中心と第4の自在車輪の回転中心との間の連結ラインは、第1の取付けプレートと第2の取付けプレートとの間の回転軸に平行である。
【0018】
いくつかの実施形態では、無人搬送車のシャーシは、2つの駆動車輪アセンブリを含み、2つの駆動車輪アセンブリは、第1の取付けプレートの2つの側部にそれぞれ取り付けられ、2つの駆動車輪アセンブリのそれぞれは、
第1の取付けプレート上に取り付けられた駆動車輪ブラケットと、
駆動車輪ブラケット上に取り付けられた減速機と、
減速機に連結されたモータと、
減速機の出力軸に駆動連結している駆動車輪と、を含む。
【0019】
本開示の別の態様によれば、無人搬送車が提供され、無人搬送車は、上記の無人搬送車のシャーシを含む。
【0020】
上記技術的解決策に基づいて、本開示の実施形態におけるシャーシは、互いに回転自在に連結された第1の取付けプレートおよび第2の取付けプレートを含み、その結果、路面に起伏がある場合、第1の取付けプレートおよび第2の取付けプレートの相対回転によって、第1の輪軸および第2の輪軸の両方が地面に触れて、シャーシ上に取り付けられた車体の安定性を確保する。さらに、シャーシはまた、支持フレームと第1の連結ロッドと第2の連結ロッドとを含み、第1の連結ロッドは、支持フレームおよび第1の取付けプレートに回転自在に連結され、第2の連結ロッドは、支持フレームに固定連結され、かつ、第2の取付けプレートに回転自在に連結されるので、第1の取付けプレートおよび第2の取付けプレートが互いに対して回転するとき、第1の連結ロッドおよび第2の連結ロッドも、それに対応して、第1の取付けプレートおよび第2の取付けプレートに対して回転し、第1の連結ロッドおよび第2の連結ロッドは、第1の取付けプレートおよび第2の取付けプレート上で支持フレームが担う重量を均一に分散させることも可能とし、車体の浮き沈みを防ぎ、車体の安定性をさらに高めることができる。
【0021】
本開示の他の特徴および利点は、添付の図面を参照して、本開示の例示的な実施形態の以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【0022】
本開示の実施形態または関連技術における技術的解決策をより明確に説明するために、実施形態または関連技術の説明に使用するための図面の簡単な紹介を以下に示す。明らかに、以下の説明における図面は、本開示のいくつかの実施形態を示しているに過ぎず、他の図面も、当業者であれば、創造的な作業を行うことなく、本明細書に記載された図面に基づいて得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本開示の無人搬送車のシャーシのいくつかの実施形態の構造図である。
図2】隆起した地表面に遭遇したときの本開示の無人搬送車のシャーシのいくつかの実施形態の構造図である。
図3】窪んだ地表面に遭遇したときの本開示の無人搬送車のシャーシのいくつかの実施形態の構造図である。
図4】本開示の無人搬送車のシャーシのいくつかの実施形態における第1の取付けプレートおよび第2の取付けプレートの構造図である。
図5】本開示の無人搬送車のシャーシのいくつかの実施形態における駆動車輪アセンブリの上面図である。
図6図5のA-A断面の概略図である。
図7】本開示の無人搬送車のシャーシのいくつかの実施形態における駆動車輪アセンブリの構造の一部の正面図である。
図8図7のB-B断面の概略図である。
図9】本開示の無人搬送車のシャーシのいくつかの実施形態における第1の自在車輪アセンブリの正面図である。
図10】本開示の無人搬送車のシャーシのいくつかの実施形態における駆動車輪アセンブリの右側面図である。
図11】本開示の無人搬送車のシャーシのいくつかの実施形態における連結アセンブリの構造図である。
図12】本開示の無人搬送車のシャーシのいくつかの実施形態における連結アセンブリの上面図である。
図13図12のC-C断面の概略図である。
図14】本開示の無人搬送車のシャーシのいくつかの実施形態における支持フレームの構造図である。
図15図14の正面図である。
図16図15のD-D断面の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
実施形態における技術的解決策は、以下に、本開示の実施形態における添付の図面と併せて、より明確および完全に説明される。明らかに、記載された実施形態は、本開示の実施形態の一部に過ぎず、すべての実施形態ではない。本開示の実施形態に基づいて、当業者が創造的な作業を行うことなく得られるすべての他の実施形態は、本開示の保護範囲に含まれるものとする。
【0025】
本開示の説明において、「中心」、「横」、「縦」、「前」、「後ろ」、「左」、「右」、「上方」、「下方」、「垂直」、「水平」、「最上部」、「底部」、「内側」、「外側」等の用語で示される向きまたは位置関係は、図面に基づいて例示される向きまたは位置関係であると理解されるべきであり、単に本開示を説明するためおよび説明を単純化するための便宜上のものであり、表示された装置もしくは要素が特定の向きを有していなければならないこと、または、特定の向きに構築および動作されなければならないことを示す、もしくは暗示するものではなく、それゆえに、これらの用語は、本開示の保護範囲を限定するものとして理解することはできない。
【0026】
発明者は、研究の結果、関連技術での無人搬送車のシャーシ構造が以下の2つの形態を主に含むことがわかった。
【0027】
(1)駆動車輪は浮き沈みすることができ、補助車輪は固定され、シャーシは、地面に適応することができる。
【0028】
固定車両モデルのAGVの輪列について、その正圧が決定される。駆動力FとμFnとの間の正圧関係によれば、駆動力の大きさは、駆動モータの力だけによるものではない。同じモータの力とともに、正圧の大きさも、加速および効率性の主要な要因である。この形態のシャーシ構造にとって、車体の動作安定性は、車体の自重を増加させることによって、または、摩擦係数μを増加させることによってのみ維持することができる。しかしながら、車体の自重を増加させると、動力損失の増加につながり、摩擦係数μを増加させると、物流拠点の維持費の増加につながる。
【0029】
(2)駆動車輪は固定され、補助車輪は路面に適応することができる。
【0030】
駆動車輪が固定され、補助車輪が浮き上がるので、正圧は車体の荷重の増加とともに増加する。しかしながら、加速または減速の間に、車両の運搬台の安定性を低下させる結果となる浮き沈み現象が生じ、このことは液体タイプの品物を搬送する場合に特に不利になる。
【0031】
上記の研究に基づいて、発明者は、無人搬送車の構造を改善した。図1および図14を参照して、本開示で提供される無人搬送車のシャーシのいくつかの実施形態では、シャーシは、第1の取付けプレート100、第1の輪軸、第2の取付けプレート200、第2の輪軸、支持フレーム701、第1の連結ロッド702および第2の連結ロッド703を含み、第2の取付けプレート200は、第1の取付けプレート100に回転自在に連結され、第1の輪軸は、第1の取付けプレート100上に取り付けられ、第2の輪軸は、第2の取付けプレート200上に取り付けられ、第1の連結ロッド702は、支持フレーム701および第1の取付けプレート100のそれぞれに回転自在に連結され、第2の連結ロッド703の一端は、支持フレーム701に固定連結され、第2の連結ロッド703の他端は、第2の取付けプレート200に回転自在に連結される。
【0032】
上記実施形態では、シャーシは、互いに回転自在に連結された第1の取付けプレート100および第2の取付けプレート200を含み、その結果、路面に起伏がある場合、第1の取付けプレート100および第2の取付けプレート200の相対回転によって、第1の輪軸および第2の輪軸の両方が地面に触れて、シャーシ上に取り付けられた車体の安定性を確保する。さらに、シャーシはまた、支持フレーム701と、第1の連結ロッド702と、第2の連結ロッド703と、を含み、第1の連結ロッド702は、支持フレーム701および第1の取付けプレート100に回転自在に連結され、第2の連結ロッド703は、支持フレーム701に固定連結され、かつ、第2の取付けプレート200に回転自在に連結されるので、第1の取付けプレート100および第2の取付けプレート200が互いに対して回転するとき、第1の連結ロッド702および第2の連結ロッド703も、それに対応して、第1の取付けプレート100および第2の取付けプレート200に対して回転し、第1の連結ロッド702および第2の連結ロッド703は、第1の取付けプレート100および第2の取付けプレート200上で支持フレーム701が担う重量を均一に分散させることも可能とし、車体の浮き沈みを防ぎ、車体の安定性をさらに高めることができる。
【0033】
上記実施形態における無人搬送車のシャーシに基づいて、本開示は、上記の無人搬送車のシャーシを含む無人搬送車も提案する。無人搬送車のシャーシの実施形態のプラスの技術的効果は、無人搬送車の実施形態にも適用可能であり、ここでは繰り返さない。
【0034】
本開示に提供された無人搬送車のシャーシのいくつかの実施形態の構造は、図1図16とともに以下に説明される。
【0035】
図1に示すように、いくつかの実施形態では、無人搬送車のシャーシは、第1の取付けプレート100、第2の取付けプレート200、駆動車輪アセンブリ300、第1の自在車輪アセンブリ500、連結アセンブリ600、支持体700、および、第2の自在車輪アセンブリ400を含む。
【0036】
2つの駆動車輪アセンブリ300および第1の自在車輪アセンブリ500は、第1の取付けプレート100上に取り付けられて、三角形の支持部を形成することができ、同時に地面に接触して高い安定性を実現することができる。第2の自在車輪アセンブリ400は、第2の取付けプレート200上に取り付けられる。第1の取付けプレート100および第2の取付けプレート200は、2つの連結アセンブリ600によって互いに回転自在に連結される。支持体700は、第1の取付けプレート100および第2の取付けプレート200の上方で、第1の取付けプレート100および第2の取付けプレート200にまたがって取り付けられる。
【0037】
これらの実施形態では、第1の取付けプレート100は、無人搬送車の前側に設けられ、第2の取付けプレート200は、無人搬送車の後側に設けられる。他の実施形態では、第1の取付けプレート100および第2の取付けプレート200はまた、無人搬送車の左側および右側にそれぞれ設けられ、または、斜め方向に沿って配置され得る。
【0038】
図2に示すように、隆起した路面Hに遭遇したとき、第2の取付けプレート200は、第1の輪軸および第2の輪軸が両方とも確実に地面に触れることができるように、第1の取付けプレート100に対して反時計回りに回転角度θで回転し、支持体700がわずかに変形して、車体と支持体700の最上部に連結された他の部品との安定性を確保し、支持体700への荷重の分散を均一にすることができる。
【0039】
図3に示すように、窪んだ路面Lに遭遇したとき、第2の取付けプレート200は、第1の輪軸および第2の輪軸が両方とも確実に地面に触れることができるように、第1の取付けプレート100に対して時計回りに回転角度θで回転して、支持体700がわずかに変形して、車体と支持体700の最上部に連結された他の部品との安定性を確保し、支持体700への荷重の分散を均一にすることができる。
【0040】
いくつかの実施形態では、図4に示すように、第1の取付けプレート100は5セットの取付け穴を備え、第2の取付けプレート200は3セットの取付け穴を備えており、第1の取付け穴101および第5の取付け穴201は、連結アセンブリ600を取り付けるように構成され、第2の取付け穴102は、駆動車輪アセンブリ300を取り付けるように構成され、第3の取付け穴103および第7の取付け穴203は、支持体700を取り付けるように構成され、第4の取付け穴104は、第1の自在車輪アセンブリ500を取り付けるように構成され、第6の取付け穴202は、第2の自在車輪アセンブリ400を取り付けるように構成される。
【0041】
第1の取付けプレート100は凹部を備え、第2の取付けプレート200は凸部を備え、凸部が凹部内に挿入されることにより、第1の取付けプレート100および第2の取付けプレート200の取付けおよび位置決めを容易にする。
【0042】
第1の取付けプレート100の左側および右側には、それぞれ、第1の取付けプレート100の底面から駆動車輪アセンブリ300の駆動車輪が見えるように構成された内側に窪んだ穴が設けられ、前側には、第1の取付けプレート100の底面から第1の自在車輪アセンブリ500の自在車輪が見えるように構成された丸穴が設けられる。第1の取付けプレート100は、真ん中に四角い穴も備えている。
【0043】
第2の取付けプレート200の後ろ側には、第2の取付けプレート200の底面から第2の自在車輪アセンブリ400の自在車輪が見えるように構成された丸穴が設けられる。
【0044】
上記の内側に窪んだ穴および丸穴を設けることによって、駆動車輪アセンブリ300、第1の自在車輪アセンブリ500および第2の自在車輪アセンブリ400の主要部品はすべて、駆動車輪および自在車輪が底面から見える状態で、第1の取付けプレート100および第2の取付けプレート200上に取り付けることができる。このような構成は、主要部品を効果的に保護し、組立てを容易にすることができる。
【0045】
図5図8は、駆動車輪アセンブリ300の構造図を示す。2つの駆動車輪アセンブリ300の構造は、同じであっても異なっていてもよい。
【0046】
いくつかの実施形態で、2つの駆動車輪アセンブリ300のそれぞれは、駆動車輪ブラケット301、減速機302、モータ304および駆動車輪305を含み、駆動車輪ブラケット301は、ねじによって第1の取付けプレート100上に固定的に取り付けられ、減速機302は駆動車輪ブラケット301上に取り付けられ、モータ304は減速機302に連結され、駆動車輪305は、減速機302の出力軸に駆動連結される。
【0047】
減速機302は、ハイポイドフランジ出力減速機であり、減速機302は、第1のねじ303によって駆動車輪ブラケット301上に固定的に取り付けられる。モータ304は、第2のボルト309によって減速機302に固定連結される。駆動車輪305は、ポリウレタン被覆車輪であってもよく、駆動車輪305は、第1のボルト308によって減速機302の出力フランジ端に固定連結される。ダストカバー306は、輪列全体を密封するように機能し、ダストカバー306は、第2のねじ307によって駆動車輪ブラケット301に連結される。
【0048】
モータ304が減速機302を駆動して回転させるような方法で動力が伝達され、それによって、駆動車輪305が回転する。
【0049】
図9および図10は、第1の自在車輪アセンブリ500の構造図を示す。第2の自在車輪アセンブリ400は、第1の自在車輪アセンブリ500と同じ構造であっても、異なった構造であってもよい。
【0050】
いくつかの実施形態では、第1の自在車輪アセンブリ500は、第1の取付けブラケット501と、第1の自在車輪502と、第2の自在車輪503と、を含み、第1の取付けブラケット501は、第1の取付けプレート100上に回転自在に取り付けられ、第1の自在車輪502は、第1の取付けブラケット501の第1の端部に取り付けられ、第2の自在車輪503は、第1の取付けブラケット501の第2の端部に取り付けられる。
【0051】
第2の自在車輪アセンブリ400は、第2の取付けブラケットと、第3の自在車輪と、第4の自在車輪と、を含み、第2の取付けブラケットは、第2の取付けプレート200上に回転自在に取り付けられ、第3の自在車輪は、第2の取付けブラケットの第1の端部に取り付けられ、第4の自在車輪は、第2の取付けブラケットの第2の端部に取り付けられる。
【0052】
第1の自在車輪アセンブリ500および第2の自在車輪アセンブリ400は、両方とも双輪で構成され、それにより、地面との接触面積を増やし、地面にかかる圧力の強さを軽減することができる。
【0053】
第1の自在車輪502および第2の自在車輪503は、第3のボルト506によって第1の取付けブラケット501にそれぞれ連結され、第1の取付けブラケット501は、第1の関節軸504によって第3の連結座505に回転自在に連結され、第1の取付けブラケット501は、路面に起伏がある場合、第1の自在車輪502および第2の自在車輪503のうちの少なくとも1つが地面に触れることができるように、第1の関節軸504を中心に回転することができる。第1のシャフトクリップ507は、第1の関節軸504が抜け落ちるのを防ぐように構成されている。第1の関節軸504は、段付き軸である。第3の連結座505の底面は、ボルトによって第1の取付けプレート100に固定連結される。
【0054】
いくつかの実施形態では、第1の自在車輪502の回転中心と第2の自在車輪503の回転中心との間の連結ラインは、第1の取付けプレート100と第2の取付けプレート200との間の回転軸に平行であり、および/または、第3の自在車輪の回転中心と第4の自在車輪の回転中心との間の連結ラインは、第1の取付けプレート100と第2の取付けプレート200との間の回転軸に平行である。
【0055】
いくつかの実施形態では、第1の取付けプレート100は無人搬送車の前側に設けられ、第2の取付けプレート200は無人搬送車の後ろ側に設けられ、第1の取付けプレート100と第2の取付けプレート200との間の回転軸は、横向きになっており、無人搬送車の進行方向に垂直である。第1の自在車輪502および第2の自在車輪503は、左右方向に配置され、第1の取付けブラケット501は回転軸に平行で、第1の自在車輪502の回転中心と第2の自在車輪503の回転中心との間の連結ラインも回転軸に平行で、両方とも無人搬送車の進行方向に垂直である。この構成の利点は、車体全体の安定性を確保するために、第1の取付けプレート100および第2の取付けプレート200によって、車体が路面の前後方向の凹凸に耐えることができ、第1の自在車輪502および第2の自在車輪503によって、車体が路面の左右方向の凹凸に耐えることができることである。
【0056】
他の実施形態では、第1の自在車輪502および第2の自在車輪503が前後方向に配置され、第1の取付けプレート100および第2の取付けプレート200が左右方向に配置されるように構成されてもよい。
【0057】
他の実施形態では、第1の自在車輪アセンブリおよび第2の自在車輪アセンブリは、それぞれ、1つの自在車輪を含んでいてもよい。
【0058】
図11図13は、連結アセンブリ600の構造図を示す。
【0059】
いくつかの実施形態では、連結アセンブリ600は、第1の取付けプレート100および第2の取付けプレート200が互いに対して回転できるように、第1の取付けプレート100と第2の取付けプレート200との間で連結される。
【0060】
各連結アセンブリ600は、第1の連結座601と、第2の連結座604と、第1の連結軸と、を含み、第1の連結座601が第1の取付けプレート100上に取り付けられ、第2の連結座604が第2の取付けプレート200上に取り付けられ、第1の連結軸が第1の連結座601および第2の連結座604に連結されて、第1の連結座601および第2の連結座604が互いに対して回転できるように構成される。
【0061】
連結アセンブリ600は、第1の取付けプレート100と第2の取付けプレート200との間の相対回転の角度を制限するように構成された制限アセンブリをさらに含む。制限アセンブリを提供することによって、第1の取付けプレート100と第2の取付けプレート200との間の相対回転の最大角度は、車体が大きく揺れるのを防ぐように制限され得る。
【0062】
制限アセンブリは制限プレート605を含み、制限プレート605は第1の連結座601に連結され、第1の連結座601に近接した制限プレート605の表面は、第1の嵌合部と、第1の嵌合部に当接した第2の嵌合部と、を含み、第1の嵌合部は第1の連結座601の上面に接触しており、第2の嵌合部は、第1の連結座601から離れる方向に延在し、かつ、第1の嵌合部に対して上向きに傾斜している。第1の嵌合部と第2の嵌合部との間の挟角は、180°未満である。第1の連結座601および第2の連結座604の上面は、互いに平行である。
【0063】
このような構成の利点は、第2の嵌合部と第1の連結座601の上面が位置する平面との間に一定の距離を置くことができることであり、その距離は、第2の連結座604に近づく方向に沿って徐々に増加していき、その結果、第2の連結座604に連結された第2の取付けプレート200が第1の取付けプレート100に対して反時計回りに上向きに回転することができ、第2の連結座604の上面が第2の嵌合部に接触するときに停止することができる。
【0064】
いくつかの実施形態では、制限アセンブリは、制限スリーブ607をさらに含み、制限スリーブ607は、第2の連結座604上に取り付けられ、制限プレート605は第1の穴を備え、第1の穴の直径は制限スリーブ607の外径よりも大きく、制限スリーブ607は第1の穴を通って制限プレート605に対して動き、制限スリーブ607は第2の連結座604から離れた端部に制限部を備え、制限部は、制限スリーブ607が第1の穴から抜けるのを抑制するように構成される。制限部と制限プレート605の上面との間には動作スペースがあり、制限スリーブ607および第2の連結座604は、時計回りに下向きに回転することができ、制限部が制限プレート605の上面に接触するときに停止することができる。
【0065】
いくつかの実施形態では、制限部は、制限スリーブ607の半径方向外向きに延びるボスを含み、制限部の直径は、第1の穴の直径よりも大きい。
【0066】
いくつかの実施形態では、連結アセンブリ600は、スペーサスリーブ609をさらに含み、スペーサスリーブ609は、制限プレート605と制限部との間に配置される。スペーサスリーブ609は、ゴムスリーブであってもよく、その結果、制限部はゴムスリーブを圧迫して下向きに動くことができるか、または一定の高さの間隙が、スペーサスリーブ609と制限部との間で予め設定されていてもよい。
【0067】
制限スリーブ607の取付けを容易にするために、第2の連結座604は凹部を備え、その中には制限スリーブ607の底部が挿入され、制限スリーブ607は中央に貫通孔を備え、第5のボルト608は制限スリーブ607を通って、制限スリーブ607を第2の連結座604に固定するためのねじを用いて第2の連結座604に連結される。
【0068】
いくつかの実施形態では、第1の連結座601および第2の連結座604は、第2の関節軸602によって関節方式で連結され、第2のシャフトクリップ603は、第2の関節軸602が抜け落ちるのを防ぐように構成されている。第1の連結座601は、第1の取付け穴101およびボルトによって、第1の取付けプレート100上に固定される。第2の連結座604は、第5の取付け穴201およびボルトによって、第2の取付けプレート200上に固定される。第1の取付けプレート100および第2の取付けプレート200の関節式連結を実現するために、連結アセンブリ600の数は2つになっている。
【0069】
制限プレート605は、2本の第4のボルト606によって第1の連結座601の上端面に固定される。第2の連結座604は、第2の関節軸602を中心に制限プレート605の下底面まで回転した後、停止する。
【0070】
いくつかの実施形態では、制限スリーブ607は、制限プレート605内の第1の穴を通る中空段付軸であり、第2の連結座604内の凹部内に挿入され、第5のボルト608によって第2の連結座604に固定連結され、ガスケット610は、第5のボルト608と制限スリーブ607との間に提供される。これによって、第2の連結座604は、第2の関節軸602を中心として制限スリーブ607の段の下端面が制限プレート605の上端面に当接する位置まで回転した後、停止することができる。
【0071】
図14図16は、支持体700の構造図を示す。
【0072】
いくつかの実施形態では、支持体700は、支持フレーム701と、2本の第1の連結ロッド702と、2本の第2の連結ロッド703と、を含み、支持体700は直方体の形状をしており、支持フレーム701は長方形の平面フレームであり、支持フレーム701の最上部は、車体、または積み荷を運搬するためのその他の部品に連結される。
【0073】
地面が水平である場合、第1の連結ロッド702は、支持フレーム701が位置する平面に垂直であり、かつ、第1の取付けプレート100に垂直であり、支持フレーム701が位置する平面は、第1の取付けプレート100および第2の取付けプレート200に平行であり、第2の連結ロッド703は、第2の取付けプレート200に垂直で、支持フレーム701が位置する平面にも垂直である。
【0074】
リブプレート712は、第2の連結ロッド703と支持フレーム701との間に提供される。
【0075】
いくつかの実施形態では、支持体700は、2つの第1の取付け座704および2つの第2の取付け座705をさらに含み、その2つの第1の取付け座704は、第3の取付け穴103を通してそれぞれ第1の取付けプレート100上に取り付けられ、2つの第2の取付け座705は、第7の取付け穴203を通してそれぞれ第2の取付けプレート200上に取り付けられる。2つの第1の取付け座704は、第3の関節軸706によって第1の連結ロッド702に回転自在に連結され、第3のシャフトクリップ707は、第3の関節軸706が抜け落ちるのを防ぐ。2つの第2の取付け座705は、第2の連結ロッド703の端部に設けられた第4の取付け座711に、第5の関節軸709によって回転自在に連結される。第1の連結ロッド702も、支持フレーム701上に設けられた第3の取付け座710に、第4の関節軸708によって回転自在に連結される。
【0076】
支持フレーム701の最上部は、車体、または積み荷を支えるためのその他の部品と連結するためのバッキングプレート713を備える。
【0077】
いくつかの実施形態では、第1の取付けプレート100と、第2の取付けプレート200と、第1の連結ロッド702と、支持フレーム701と、第2の連結ロッド703と、の連結体は、4リンク機構を形成するために関節方式で連結され、その結果、地面がでこぼこである場合、第1の輪軸および第2の輪軸は両方とも、4リンク機構の変形によって地面との接触を保つことができ、それにより、車体の安定性を確保する。
【0078】
本開示の無人搬送車のシャーシおよび無人搬送車の多数の実施形態の説明から、本開示の無人搬送車のシャーシおよび無人搬送車の実施形態が、下記利点のうちの少なくとも1つまたは複数を有することがわかる。
【0079】
1.第1の取付けプレートおよび第2の取付けプレートが回転自在に連結されるので、車両による地面への正圧が積載量の増加に伴って増加し、それにより、運搬車の自重を減らすことができ、機械的減衰を実現することができ、かつ、運搬車のシャーシが、追加の減衰や正圧の手段を用いずに、それ自体で地面の凹凸に合わせて調整され得るため、コストを削減することができる。
【0080】
2.第1の輪軸が、三角形の支持構造を形成するために第1の自在車輪アセンブリおよび2つの駆動車輪アセンブリを含むので、駆動車輪および自在車輪がすべて地面に接することができ、それぞれが一定の荷重を支えることができる。
【0081】
3.連結アセンブリが制限アセンブリを含むので、第1の取付けプレートと第2の取付けプレートとの間の回転角が効果的に制限され、シャーシの位置が制限される。
【0082】
4.第1の自在車輪アセンブリおよび第2の自在車輪アセンブリがそれぞれ双輪を備え、関節接合されるので、地面との接触面積が効果的に増加され、地面にかかる圧力の強さが軽減され、また、第1の取付けブラケットおよび第1の取付けプレートが回転自在に連結され、第2の取付けブラケットおよび第2の取付けプレートが回転自在に連結されるので、少なくとも1つの自在車輪が地面に接触することを保証することもできる。
【0083】
最後に、上記実施形態は、本開示の技術的解決策を限定するというよりむしろ説明のためにのみ使用されることが留意されたい。本開示は好ましい実施形態を参照して詳細に記載されるが、当業者であれば、本開示の原理から逸脱することなく、本開示における特定の実装形態にさらに変形を行うこと、または、その技術的特徴の一部に均等物による置換を行うことができることを理解すべきであり、このような変形および均等物による置換は、本開示において保護を求める技術的解決策に含まれるべきものである。
【符号の説明】
【0084】
100 第1の取付けプレート
101 第1の取付け穴
102 第2の取付け穴
103 第3の取付け穴
104 第4の取付け穴
200 第2の取付けプレート
201 第5の取付け穴
202 第6の取付け穴
203 第7の取付け穴
300 駆動車輪アセンブリ
301 駆動車輪ブラケット
302 減速機
303 第1のねじ
304 モータ
305 駆動車輪
306 ダストカバー
307 第2のねじ
308 第1のボルト
309 第2のボルト
400 第2の自在車輪アセンブリ
500 第1の自在車輪アセンブリ
501 第1の取付けブラケット
502 第1の自在車輪
503 第2の自在車輪
504 第1の関節軸
505 第3の連結座
506 第3のボルト
507 第1のシャフトクリップ
600 連結アセンブリ
601 第1の連結座
602 第2の関節軸
603 第2のシャフトクリップ
604 第2の連結座
605 制限プレート
606 第4のボルト
607 制限スリーブ
608 第5のボルト
609 スペーサスリーブ
610 ガスケット
700 支持ブラケット、支持体
701 支持フレーム
702 第1の連結ロッド
703 第2の連結ロッド
704 第1の取付け座
705 第2の取付け座
706 第3の関節軸
707 第3のシャフトクリップ
708 第4の関節軸
709 第5の関節軸
710 第3の取付け座
711 第4の取付け座
712 リブプレート
713 バッキングプレート
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【国際調査報告】